JP2018179012A - 電動車両用変速装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シンクロ機構付きの電動車両用変速装置において、変速段の切り換え時におけるトルクインタラプションによる伝達トルクの落ち込みを抑えるとともに、トルクインタラプションの期間を短くする。【解決手段】この変速装置10は、電動機EMにより駆動される電動車両に用いられる。変速装置10は、電動機EMから動力が入力される入力軸1と、入力軸1と平行に配置された出力軸2と、主変速ユニット3と、変速アシストユニット4と、を備えている。主変速ユニット3は、低速側変速段3L及び高速側変速段3Hと、これらの変速段3L,3Hの間で切り換えを行うためのシンクロ機構8と、を有し、入力軸1に入力された回転速度を変速して出力軸2に伝達する。変速アシストユニット4は、高速側変速段3Hよりも小さい変速比を有し、主変速ユニット3の変速段の切り換え時に入力軸1から出力軸2に動力を伝達する。【選択図】図1
Description
本発明は、電動機により駆動される電動車両に用いられる変速装置に関する。
電動機を動力源とする電動車両においては、一般的に、電動機の回転を減速して出力側に伝達する減速機が設けられている。
ここで、電動のSUV、すなわちSUEV(Suports Utility Electric Vehicle)や、軽貨物用電動車両では、低速かつ大トルクで走行(作業)する必要性がある。このような場合には、単なる減速装置を設けただけでは要望に応えることができない。そこで、電動車両においても変速装置が求められている。
特許文献1の図2には、走行用の駆動力源として電動機を備えた車両用駆動装置において、変速機を設けることが示されている。この特許文献1の変速機は、電動機の出力回転部材の一端部との一端部と前輪との間に配置されている。変速機は、変速入力軸及び変速出力軸を備え、変速入力軸と変速出力軸との間において変速比を変更することができる。具体的には、変速機は、2段変速の自動変速機であり、低車速側の第1変速段と高車速側の第2変速段とで切り換えることができる。
電動車両用の変速装置において、構成を簡単にするために、シンクロ機構を有するドグクラッチを用いて変速段の切り換えを行うことが考えられる。しかし、ドグクラッチを用いた変速装置では、変速段の切り換え時に、トルクインタラプション(トルク伝達が中断されること:いわゆる「トルクの抜け」)が生じる。
SUEVや軽貨物用電動車両において、例えば牽引等の負荷がかかった状態でトルクインタラプションが生じると、車両が停止してしまい、再発進ができなくなってしまう場合や、大きなヘジテーション(再発進時の遅れ)による走行性の悪化が発生する場合がある。
本発明の課題は、特にシンクロ機構付きの電動車両用変速装置において、変速段の切り換え時のトルクインタラプションを抑えるとともに、トルクインタラプションの期間を可及的に短くすることにある。
(1)本発明に係る変速装置は、電動機により駆動される電動車両に用いられる。この変速装置は、電動機から動力が入力される第1軸と、第1軸と平行に配置された第2軸と、主変速ユニットと、変速アシストユニットと、を備えている。主変速ユニットは、複数の変速段と、複数の変速段の間で切り換えを行うための少なくとも1つのシンクロ機構と、を有し、第1軸に入力された回転速度を変速して第2軸に伝達する。変速アシストユニットは、主変速ユニットの変速段の切り換え時に第1軸から第2軸に動力を伝達する。
電動機から第1軸に動力が入力されると、主変速ユニットのいずれかの変速段を介して第2軸に伝達される。このとき変速段によって回転速度が変速される。変速段が切り換えられる際には、変速アシストユニットによって動力が第1軸から第2軸に伝達される。
ここでは、主変速ユニットでの変速段の切り換え時には、変速アシストユニットを介して動力が伝達されるので、変速段の切り換え時におけるトルクインタラプションによる伝達トルクの低下及びトルクインタラプションの期間を短くすることができる。
(2)好ましくは、変速アシストユニットは、主変速ユニットの変速段の切り換え時に主変速ユニットに代わって第1軸から第2軸に動力を伝達する。
ここで、変速アシストユニットによって動力を伝達する場合、主変速ユニット側の変速段においても動力の伝達を行っていると、動力伝達している変速段からシンクロ機構が解除されにくい。具体的には、シンクロ機構を構成するシンクロナイザリングが、動力伝達しているギアのドグクラッチ部から離れにくくなる。
そこで、主変速ユニットの変速段の切り換え時には、主変速ユニット側では動力伝達を行わずに、変速アシストユニットでのみ動力を伝達するようにしてシンクロ機構部分を同期させている。このため、シンクロ機構がスムーズに作動し、スムーズな変速を行うことができる。
(3)好ましくは、変速アシストユニットは、主変速ユニットの複数の変速段のうちの最も変速比の小さい最高変速段より小さい変速比を有する。
このような構成にすることにより、変速段の切り換え時に変速アシストユニットを作動させると、動力は必ず変速アシストユニットを介して伝達されることになる。したがって、前記同様に、スムーズな変速が可能になる。
(4)好ましくは、変速アシストユニットは、アシスト用の第1ギア及び第2ギアと、クラッチ入力部材と、クラッチ部と、を有する。アシスト用第1ギアは第1軸に回転自在に支持されている。アシスト用入力部材は第1軸に回転不能に支持されている。クラッチ部は、アシスト用第1ギアとアシスト用入力部材との間で動力の伝達、遮断を行う。アシスト用第2ギアは、第2軸に回転不能に支持され、アシスト用第1ギアに噛み合う。
この装置では、クラッチ部が動力伝達状態になると、動力は、第1軸→アシスト用入力部材→アシスト用第1ギア→アシスト用第2ギア→第2軸の経路で伝達される。
ここでは、変速アシストユニットを構成するクラッチ部が第1軸に配置されているので、クラッチ部を出力側の第2軸に配置する場合に比較して、クラッチ容量を小さくすることができ、変速アシストユニットをコンパクトにすることができる。
(5)好ましくは、クラッチ部は、複数のクラッチプレートと、複数のクラッチプレートを互いに圧接するためのピストンと、を有する。
(6)好ましくは、主変速ユニットは、低速用第1ギア及び第2ギアと、高速用第1ギア及び第2ギアと、を有する。低速用第1ギアは第1軸に回転自在に支持されている。低速用第2ギアは、第2軸に回転不能に支持され、低速用第1ギアに噛み合う。高速用第1ギアは第1軸に回転自在に支持されている。高速用第2ギアは、第2軸に回転不能に支持され、高速用第1ギアに噛み合う。そして、シンクロ機構は、第1軸において低速用第1ギア及び高速用第1ギアのいずれかを第1軸に選択的に連結する。また、変速アシストユニットは、高速用第1ギアと第2高速ギアの変速比よりも小さい変速比を有する。
ここでは、主変速ユニットは2段の変速段を有している。低速側の変速段では、第1軸に入力された動力は、第1軸→シンクロ機構→低速用第1ギア→低速用第2ギア→第2軸の経路で伝達される。また、高速側の変速段では、第1軸に入力された動力は、第1軸→シンクロ機構→高速用第1ギア→高速用第2ギア→第2軸の経路で伝達される。
そして、変速アシストユニットは、高速段の変速比よりも小さい変速比を有しているので、変速段の切り換え時に変速アシストユニットを作動させ、例えば変速アシストユニットに設けられているクラッチ部の締結力を増大していくと、動力は変速アシストユニットに依存する方向で伝達され、徐々に変速アシストユニットへの依存度が増大する。そして、変速アシストユニット側の伝達トルクの増大とともに、シンクロ機構による伝達トルクが低下してほぼ「0」となるため、前記同様に、スムーズな変速が可能になる。
(7)好ましくは、変速アシストユニットは、主変速ユニットの変速段の切り換え開始前に第1軸から第2軸に動力を伝達する。
これにより、トルクインタラプションによる伝達トルクの落ち込み及びトルクインタラプションの期間をより短くすることができる。
以上のような本発明では、シンクロ機構付きの電動車両用変速装置において、変速段の切り換え時におけるトルクインタラプション自体を低減できると同時にトルクインタラプションの期間を可及的に短くすることができる。また、トルクインタラプションの期間を短くするために変速アシストユニットを設けた場合に、変速段の切り換えがスムーズに行えなくなるという不具合を防止できる。
[全体構成]
図1に、本発明の一実施形態による電動車両用のトランスミッション10の概略構成を示している。このトランスミッション10は、2段の変速段を有し、電動機EMの回転速度を変速して車軸に出力するものである。
図1に、本発明の一実施形態による電動車両用のトランスミッション10の概略構成を示している。このトランスミッション10は、2段の変速段を有し、電動機EMの回転速度を変速して車軸に出力するものである。
トランスミッション10は、入力軸(第1軸)1と、出力軸(第2軸)2と、主変速ユニット3と、変速アシストユニット4と、を有している。また、トランスミッション10は、ファイナルギアGFと、ディファレンシャルギア5と、を有している。
[入力軸1]
入力軸1は、図示しないトランスミッションケースに回転自在に支持されている。入力軸1は電動機EMの出力軸に連結され、電動機EMの動力が入力軸1に直接入力される。
入力軸1は、図示しないトランスミッションケースに回転自在に支持されている。入力軸1は電動機EMの出力軸に連結され、電動機EMの動力が入力軸1に直接入力される。
[出力軸2]
出力軸2は、入力軸1と平行に配置され、図示しないトランスミッションケースに回転自在に支持されている。
出力軸2は、入力軸1と平行に配置され、図示しないトランスミッションケースに回転自在に支持されている。
[主変速ユニット3]
主変速ユニット3は、前述のように2段の変速が可能であり、低速側変速段3Lと、高速側変速段3Hと、シンクロ機構8と、を有している。低速側変速段3Lは電動機EM側に配置され、高速側変速段3Hは電動機EMから離れた側に配置されている。また、シンクロ機構8は、入力軸1において低速側変速段3Lと高速側変速段3Hとの軸方向間に配置されている。
主変速ユニット3は、前述のように2段の変速が可能であり、低速側変速段3Lと、高速側変速段3Hと、シンクロ機構8と、を有している。低速側変速段3Lは電動機EM側に配置され、高速側変速段3Hは電動機EMから離れた側に配置されている。また、シンクロ機構8は、入力軸1において低速側変速段3Lと高速側変速段3Hとの軸方向間に配置されている。
低速側変速段3Lは、低速用の入力側ギア(低速用第1ギア)GLi及び出力側ギア(低速用第2ギア)GLoを有している。低速用入力ギアGLiは入力軸1に回転自在に支持されている。低速用出力ギアGLoは、出力軸2に回転不能に支持され、低速用入力ギアGLiに常時噛み合っている。
高速側変速段3Hは、高速用の入力ギア(高速用第1ギア)GHi及び出力ギア(高速用第2ギア)GHoを有している。高速用入力ギアGHiは、入力軸1に回転自在に支持されている。高速用入力ギアGHiは、低速用入力ギアGLiを挟んで電動機EMとは逆側に、低速用入力ギアGLiと対向して配置されている。高速用出力ギアGHoは、出力軸2に回転不能に支持され、高速用入力ギアGHiに常時噛み合っている。
シンクロ機構8は、前述のように入力軸1に配置されている。シンクロ機構8は、シンクロナイザリングやスリーブ等からなる周知の構造と同様であり、ここでは詳細の説明を省略する。シンクロ機構8は、低速用入力ギアGLiと高速用入力ギアGHiとの軸方向間に配置され、低速用入力ギアGLi及び高速用入力ギアGHiのいずれかを選択的に入力軸1に連結し、またその連結を解除する。
[変速アシストユニット4]
変速アシストユニット4は、高速側変速段3Hを挟んで低速側変速段3Lとは逆側に配置されている。変速アシストユニット4は、主変速ユニット3の変速段の切り換え時に、動力を入力軸1から出力軸2に伝達するものである。すなわち、変速アシストユニット4は、主変速ユニット3の変速段の切り換え時に、主変速ユニット3に代わって入力軸1から出力軸2に動力を伝達するものである。
変速アシストユニット4は、高速側変速段3Hを挟んで低速側変速段3Lとは逆側に配置されている。変速アシストユニット4は、主変速ユニット3の変速段の切り換え時に、動力を入力軸1から出力軸2に伝達するものである。すなわち、変速アシストユニット4は、主変速ユニット3の変速段の切り換え時に、主変速ユニット3に代わって入力軸1から出力軸2に動力を伝達するものである。
具体的には、変速アシストユニット4は、アシスト用入力ギア(アシスト用第1ギア)GAiと、クラッチハウジング(アシスト用入力部材)12と、クラッチ部13と、アシスト用出力ギア(アシスト用第2ギア)GAoと、を有する。
アシスト用入力ギアGAiは、入力軸1において、高速用入力ギアGHiを挟んで低速用入力ギアGLiの逆側に配置され、入力軸1に対して回転自在に支持されている。
クラッチハウジング12は、アシスト用入力ギアGAiを挟んで高速用入力ギアGHiの逆側に配置されている。クラッチハウジング12は、一端側(アシスト用入力ギアGAi側)が開く筒状に形成されている。クラッチハウジング12の他端側の内周部は、入力軸1に固定されている。すなわち、クラッチハウジング12は入力軸1に対して回転不能である。
クラッチ部13は、クラッチハウジング12の内部に収容されている。クラッチ部13は、クラッチハウジング12とアシスト用入力ギアGAiとの間で動力の伝達、遮断を行う。クラッチ部13は、複数のクラッチプレート15と、複数のクラッチプレート15を互いに圧接するためのピストン16と、有する。複数のクラッチプレート15は、クラッチハウジング12に回転不能に係合する第1クラッチプレートと、アシスト用入力ギアGAiに回転不能に係合する第2クラッチプレートと、を有する。ピストン16は油圧によって軸方向に移動可能である。
アシスト用出力ギアGAoは、出力軸2に回転不能に支持され、アシスト用入力ギアGAiに常時噛み合っている。
[ファイナルギアGF及びディファレンシャルギア5]
ファイナルギアGFは、ディファレンシャルギア5の入力軸18に回転不能に支持され、アシスト用出力ギアGAoに常時噛み合っている。
ファイナルギアGFは、ディファレンシャルギア5の入力軸18に回転不能に支持され、アシスト用出力ギアGAoに常時噛み合っている。
[変速比]
主変速ユニット3においては、高速側変速段3Hの変速比Rh(高速用出力ギアGHoの歯数/高速用入力ギアGHiの歯数)は、低速側変速段3Lの変速比Rl(低速用出力ギアGLoの歯数/低速用入力ギアGLiの歯数)より小さい。また、変速アシストユニット4の変速比Ra(アシスト用出力ギアGAoの歯数/アシスト用入力ギアGAiの歯数)は、高速側変速段3Hの変速比Rhよりもさらに小さく設定されている。例えば、高速側変速段3Hの変速比Rhに対する変速アシストユニット4の変速比Raの比(Ra/Rh)は、1.2>(Ra/Rh)>1.0の範囲に設定するのが好ましい。
主変速ユニット3においては、高速側変速段3Hの変速比Rh(高速用出力ギアGHoの歯数/高速用入力ギアGHiの歯数)は、低速側変速段3Lの変速比Rl(低速用出力ギアGLoの歯数/低速用入力ギアGLiの歯数)より小さい。また、変速アシストユニット4の変速比Ra(アシスト用出力ギアGAoの歯数/アシスト用入力ギアGAiの歯数)は、高速側変速段3Hの変速比Rhよりもさらに小さく設定されている。例えば、高速側変速段3Hの変速比Rhに対する変速アシストユニット4の変速比Raの比(Ra/Rh)は、1.2>(Ra/Rh)>1.0の範囲に設定するのが好ましい。
[各変速段における動作]
<低速側変速段3L>
低速側の変速段3Lによって走行する場合は、シンクロ機構8の作動によって低速用入力ギアGLiが入力軸1に連結される。なお、この場合は、変速アシストユニット4のクラッチ部13はオフ(動力伝達が解除された状態)である。
<低速側変速段3L>
低速側の変速段3Lによって走行する場合は、シンクロ機構8の作動によって低速用入力ギアGLiが入力軸1に連結される。なお、この場合は、変速アシストユニット4のクラッチ部13はオフ(動力伝達が解除された状態)である。
低速側変速段3Lが選択された場合は、図2に示すように、電動機EMからの動力は、入力軸1→シンクロ機構8→低速用入力ギアGLi→低速用出力ギアGLo→出力軸2→アシスト用出力ギアGAo→ファイナルギアGF→ディファレンシャルギア5の経路で車軸に伝達される。
<高速側変速段3H>
高速側の変速段によって走行する場合は、シンクロ機構8の作動によって高速用入力ギアGHiが入力軸1に連結される。なお、この場合は、変速アシストユニット4のクラッチ部13はオフ(動力伝達が解除された状態)である。
高速側の変速段によって走行する場合は、シンクロ機構8の作動によって高速用入力ギアGHiが入力軸1に連結される。なお、この場合は、変速アシストユニット4のクラッチ部13はオフ(動力伝達が解除された状態)である。
高速側変速段3Hが選択された場合は、図3に示すように、電動機EMからの動力は、入力軸1→シンクロ機構8→高速用入力ギアGHi→高速用出力ギアGHo→出力軸2→アシスト用出力ギアGAo→ファイナルギアGF→ディファレンシャルギア5の経路で車軸に伝達される。
[変速時]
低速側変速段3Lと高速側変速段3Hとの間で切り換えを行う場合は、図4のフローチャートに示すように、まず、ステップS1において、変速アシストユニット4のクラッチ部13をオン(動力伝達状態)にする。
低速側変速段3Lと高速側変速段3Hとの間で切り換えを行う場合は、図4のフローチャートに示すように、まず、ステップS1において、変速アシストユニット4のクラッチ部13をオン(動力伝達状態)にする。
ここで、変速アシストユニット4の変速比は、低速側変速段3L及び高速側変速段3Hの変速比よりも小さく設定されているので、電動機EMからの動力は変速アシストユニット4を介して出力側に伝達される。すなわち、変速アシストユニット4の変速比が低速側変速段3L及び高速側変速段3Hの変速比よりも小さく設定されているので、低速側変速段3L及び高速側変速段3Hのいずれかによって動力が伝達されている状態であっても、変速アシストユニット4のクラッチ部13がオンになると、出力軸2はそれまでより高い回転数で回転することになる。このため、電動機EMからの動力は変速アシストユニット4のみによって出力側に伝達されることになる。
以上の動作をステップS2及びステップS3により説明する。
ステップS2では、シンクロ機構8を作動させ、それまで入力軸1に連結されていた低速用入力ギアGLi(又は高速用入力ギアGHi)を、逆側の高速用入力ギアGHi(又は低速用入力ギアGLi)に切り換える。すなわち、ステップS2においてシンクロ機構8のスリーブに抜き力を加える。そして、ステップS3ではシンクロ機構8が解除されたか否か(入力軸1に対する低速用入力ギアGLiの連結が解除されたか否か)を検出する。
このとき、クラッチ部13をオンし、クラッチ部13の締結力が増大すると、動力は変速アシストユニット4に依存する方向で伝達され、徐々に変速アシストユニット4への依存度が増大する。そして、変速アシストユニット4側の伝達トルクの増大とともに、シンクロ機構8による伝達トルクが低下してほぼ「0」となる。このため、シンクロ機構8においてハブとスリーブとが噛み合っている状態から、これらの噛み合いを開放することができる。
ステップS3においてシンクロ機構8が解除されたと判断された場合は、ステップS3からステップS4に移行する。ステップS4では、クラッチ部13の伝達トルクと電動機EMの出力トルクとを制御し、シンクロ機構8の入出力回転数を同期させる。すなわち、入力軸1の回転数と高速用入力ギアGHi(又は低速用入力ギアGLi)の回転数とがほぼ同期するように、クラッチ部13の伝達トルクと電動機EMの出力トルクとを制御する。
なお、以上の変速切り換え時において、変速アシストユニット4のクラッチ部13がオンの状態では、図5に示すように、電動機EMからの動力は、入力軸1→クラッチハウジング12→クラッチ部13→アシスト用入力ギアGAi→アシスト用出力ギアGAo→ファイナルギアGF→ディファレンシャルギア5の経路で車軸に伝達される。
そして、シンクロ機構8の入出力回転数が同期するまでステップS4を実行する。シンクロ機構8の入出力回転数が同期した場合は、ステップS5からステップS6に移行する。
ステップS6では、シンクロ機構8を作動させ、入力軸1に対して高速用入力ギアGHi(又は低速用入力ギアGLi)を連結させる。
ステップS7において、シンクロ機構8による締結、すなわち入力軸1に対する高速用入力ギアGHi(又は低速用入力ギアGLi)の連結が終了したと判断した場合は、ステップS7からステップS8に移行する。ステップS8では、変速アシストユニット4のクラッチ部13をオフにする。これにより、電動機EMからの動力は、高速側変速段3H(又は低速側変速段3L)を介して出力側に伝達される。
以上のような変速段の切り換え時には、変速アシストユニット4によって電動機EMからの動力が出力側に伝達されているので、トルクの抜けは生じない。また、シンクロ機構8の切り換え作動時において、シンクロ機構8にはトルクが作用していないので、シンクロ機構8をスムーズに作動させることができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、2段の変速段を有する変速装置に本発明を適用したが、3段以上の変速段を有する変速装置にも本発明を同様に適用することができる。
(b)変速アシストユニット4の構成を一例であって、種々の変更が可能である。
(c)前記実施形態では、2軸を有する変速装置に本発明を適用したが、3軸(例えば、出力軸とファイナルギアとの間にカウンタ軸を設け、このカウンタ軸にギアセットを設ける等)を有する変速装置にも本発明を同様に適用することができる。
(d)各ギアの配置については前記実施形態に限定されない。
1 入力軸
2 出力軸
3 主変速ユニット
4 変速アシストユニット
8 シンクロ機構
10 変速装置
12 クラッチハウジング(アシスト用入力部材)
13 クラッチ部
15 クラッチプレート
16 ピストン
GLi 低速用入力ギア(低速用第1ギア)
GLo 低速用出力ギア(低速用第2ギア)
GHi 高速用入力ギア(高速用第1ギア)
GHo 高速用出力ギア(高速用第2ギア)
GAi アシスト用入力ギア(アシスト用第1ギア)
GAo アシスト用出力ギア(アシスト用第2ギア)
2 出力軸
3 主変速ユニット
4 変速アシストユニット
8 シンクロ機構
10 変速装置
12 クラッチハウジング(アシスト用入力部材)
13 クラッチ部
15 クラッチプレート
16 ピストン
GLi 低速用入力ギア(低速用第1ギア)
GLo 低速用出力ギア(低速用第2ギア)
GHi 高速用入力ギア(高速用第1ギア)
GHo 高速用出力ギア(高速用第2ギア)
GAi アシスト用入力ギア(アシスト用第1ギア)
GAo アシスト用出力ギア(アシスト用第2ギア)
Claims (7)
- 電動機により駆動される電動車両に用いられる変速装置であって、
前記電動機から動力が入力される第1軸と、
前記第1軸と平行に配置された第2軸と、
複数の変速段と、前記複数の変速段の間で切り換えを行うための少なくとも1つのシンクロ機構と、を有し、前記第1軸に入力された回転速度を変速して前記第2軸に伝達する主変速ユニットと、
前記主変速ユニットの変速段の切り換え時に前記第1軸から前記第2軸に動力を伝達する変速アシストユニットと、
を備えた電動車両用変速装置。 - 前記変速アシストユニットは、前記主変速ユニットの変速段の切り換え時に前記主変速ユニットに代わって前記第1軸から前記第2軸に動力を伝達する、請求項1に記載の電動車両用変速装置。
- 前記変速アシストユニットは、前記主変速ユニットの複数の変速段のうちの最も変速比の小さい最高変速段より小さい変速比を有する、請求項2に記載の電動車両用変速装置。
- 前記変速アシストユニットは、
前記第1軸に回転自在に支持されたアシスト用第1ギアと、
前記第1軸に回転不能に支持されたアシスト用入力部材と、
前記アシスト用第1ギアと前記アシスト用入力部材との間で動力の伝達、遮断を行うクラッチ部と、
前記第2軸に回転不能に支持され、前記アシスト用第1ギアに噛み合うアシスト用第2ギアと、
を有する、
請求項3に記載の電動車両用変速装置。 - 前記クラッチ部は、
複数のクラッチプレートと、
前記複数のクラッチプレートを互いに圧接するためのピストンと、
を有する、
請求項4に記載の電動車両用変速装置。 - 前記主変速ユニットは、
前記第1軸に回転自在に支持された低速用第1ギアと、
前記第2軸に回転不能に支持され、前記低速用第1ギアに噛み合う低速用第2ギアと、
前記第1軸に回転自在に支持された高速用第1ギアと、
前記第2軸に回転不能に支持され、前記高速用第1ギアに噛み合う高速用第2ギアと、
を有し、
前記シンクロ機構は、前記第1軸において前記低速用第1ギア前記高速用第1ギアとの間に配置され、前記低速用第1ギア及び前記高速用第1ギアのいずれかを前記第1軸に選択的に連結し、
前記変速アシストユニットは、前記高速用第1ギアと前記第2高速ギアの変速比よりも小さい変速比を有する、
請求項1から5のいずれかに記載の電動車両用変速装置。 - 前記変速アシストユニットは、前記主変速ユニットの変速段の切り換え開始前に前記第1軸から前記第2軸に動力を伝達する、請求項1から6のいずれかに記載の電動車両用変速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2017073546A JP2018179012A (ja) | 2017-04-03 | 2017-04-03 | 電動車両用変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017073546A JP2018179012A (ja) | 2017-04-03 | 2017-04-03 | 電動車両用変速装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2018179012A true JP2018179012A (ja) | 2018-11-15 |
Family
ID=64282984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017073546A Pending JP2018179012A (ja) | 2017-04-03 | 2017-04-03 | 電動車両用変速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018179012A (ja) |
-
2017
- 2017-04-03 JP JP2017073546A patent/JP2018179012A/ja active Pending
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