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JP2018178739A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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JP2018178739A JP2017074114A JP2017074114A JP2018178739A JP 2018178739 A JP2018178739 A JP 2018178739A JP 2017074114 A JP2017074114 A JP 2017074114A JP 2017074114 A JP2017074114 A JP 2017074114A JP 2018178739 A JP2018178739 A JP 2018178739A
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巧 安澤
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Abstract

【課題】微粒子捕集フィルタの再生を継続して行うことができる内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】上流側の触媒および微粒子捕集フィルタにリーンの排気ガスを導入し、下流側の触媒にリッチの排気ガスを導入するようにしたフィルタ再生制御の実行中に、エンジンの運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となった場合(ステップST5でYES判定)、エンジンに対する要求出力を嵩上げする要求出力嵩上げ制御を行う(ステップST6)。これにより、触媒床温を上昇させ続けることができ、微粒子捕集フィルタの再生を継続して行うことが可能になって、微粒子の燃焼除去を効果的に行うことができる。【選択図】図4

Description

本発明は内燃機関の制御装置に係る。特に、本発明は、排気系に微粒子捕集フィルタを備え、該微粒子捕集フィルタの再生要求に伴って空燃比を変動させるフィルタ再生制御の改良に関する。
従来、排気系に微粒子捕集フィルタを備えた内燃機関(エンジン)において、この微粒子捕集フィルタの再生要求が生じた際に空燃比を変動させるフィルタ再生制御(以下、ディザ制御と呼ぶ場合もある)によって微粒子捕集フィルタの再生を行うことが知られている。
具体的に、特許文献1には、一つの気筒の空燃比を理論空燃比よりもリッチにし、その気筒(リッチ側気筒)からの排気ガスを、スタート触媒(上流側触媒)および微粒子捕集フィルタをバイパスさせて、アンダーフロア触媒(下流側触媒)に導入する一方、他の気筒の空燃比を理論空燃比よりもリーンにし、その気筒(リーン側気筒)からの排気ガスを、スタート触媒を経て微粒子捕集フィルタに導入することが開示されている。これにより、微粒子捕集フィルタに捕集されている微粒子(PM;Particulate Matter)を燃焼除去して微粒子捕集フィルタを再生させると共に、アンダーフロア触媒に吸蔵されているまたはアンダーフロア触媒に向けて流れ込む窒素酸化物(NOx)を前記リッチ側気筒から排出される還元成分(HC等)によって還元除去するようにしている。
特開2009−156100号公報
ところで、通常運転中(例えばエンジンからの出力トルクによる車両走行中)にフィルタ再生制御を実行する場合に、このフィルタ再生制御を継続させて、微粒子の燃焼除去を良好に行うためには、触媒床温(スタート触媒の床温)を上昇させ続けることが必要である。
しかしながら、車両の減速時等であってエンジンに対する要求出力が低下する状況となった場合には、触媒床温を上昇させるための熱源が不足し、この触媒床温を上昇させ続けることが困難になり、微粒子捕集フィルタの再生を継続して行うことが難しくなってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、微粒子捕集フィルタの再生を継続して行うことができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、排気系に触媒および微粒子捕集フィルタを備え、前記微粒子捕集フィルタの再生要求に伴って、該微粒子捕集フィルタに捕集されている微粒子を燃焼除去するために空燃比を変動させるフィルタ再生制御が実行可能な内燃機関に適用される制御装置を前提とする。そして、この内燃機関の制御装置は、前記フィルタ再生制御の実行中に前記内燃機関の運転領域が前記フィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となった場合、前記内燃機関に対する要求出力を嵩上げする要求出力嵩上げ制御を行う要求出力嵩上げ部を備えていることを特徴とする。
この特定事項により、微粒子捕集フィルタの再生要求に伴ってフィルタ再生制御が開始された後、このフィルタ再生制御の実行中に内燃機関の運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となった場合には、内燃機関に対する要求出力を嵩上げする要求出力嵩上げ制御を行う。これにより、内燃機関から排出される排気ガス温度を高く維持できて、触媒床温を上昇させ続けることができる。その結果、微粒子捕集フィルタの再生を継続して行うことが可能になり、微粒子捕集フィルタに捕集されている微粒子の燃焼除去を効果的に行うことができる。
本発明では、フィルタ再生制御の実行中に内燃機関の運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となった場合には、内燃機関に対する要求出力を嵩上げする要求出力嵩上げ制御を行うようにしている。このため、触媒床温を上昇させ続けることができ、微粒子捕集フィルタの再生を継続して行うことが可能となって、微粒子捕集フィルタに捕集されている微粒子の燃焼除去を効果的に行うことが可能になる。
実施形態に係るエンジンの概略構成を示すシステム構成図である。 エンジンの1気筒のみを示す概略構成図である。 ECU等の制御系の構成を示すブロック図である。 実施形態におけるフィルタ再生制御の手順を示すフローチャート図である。 要求出力嵩上げ制御が行われる場合におけるエンジンに対する要求出力の推移を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、駆動力源としてエンジン(内燃機関)および電動モータ(走行用モータ)を搭載したハイブリッド車両に搭載された4気筒ガソリンエンジンに本発明を適用した場合について説明する。
−エンジン−
図1および図2は本実施形態に係るエンジン1の概略構成を示す図である。なお、図2ではエンジン1の1気筒の構成のみを示している。
これらの図に示すように、エンジン1は、火花点火式4気筒レシプロエンジンであり、各気筒11(♯1〜♯4)毎にポート噴射式のインジェクタ10aを備え、このインジェクタ10aから噴射された燃料により混合気を生成するようになっている。
また、エンジン1の各気筒11内にはピストン13が設けられており、前記混合気の燃焼に伴ってこのピストン13が気筒11内で往復運動する。
前記各インジェクタ10a,10a,…は、それぞれデリバリパイプ10bに接続されており、このデリバリパイプ10bから燃料が供給されるようになっている。
また、インジェクタ10aによって燃焼室12内に向けて噴射された燃料は、吸気通路14の一部を構成するインテークマニホールド14aを通り、吸気バルブ16の開弁動作(吸気カムシャフト16aの回転による吸気バルブ16の開弁動作)に伴って燃焼室12内へ導入される空気Aと共に混合気を形成し、点火プラグ15で着火されて燃焼する。混合気の燃焼圧力はピストン13に伝えられ、ピストン13を往復運動させる。
ピストン13の往復運動はコネクティングロッド13aを介してクランクシャフト18に伝えられ、ここで回転運動に変換されて、エンジン1の出力として取り出される。
また、燃焼後の混合気は排気ガスExとなり、排気バルブ17の開弁動作(排気カムシャフト17aの回転による排気バルブ17の開弁動作)に伴って排気通路19の一部であるエキゾーストマニホールド19aへ排出される。エキゾーストマニホールド19aへ排出された排気ガスは、排気通路19に排出され、後述する三元触媒19b,19cおよび微粒子捕集フィルタ(GPF)19dにおいて浄化された後、外部に放出される。
また、エンジン1は、吸気通路14におけるエアクリーナ14bの下流側に設けられたスロットルボディ8により吸入空気量が調整される。このスロットルボディ8は、スロットルバルブ81と、このスロットルバルブ81を開閉駆動するスロットルモータ82と、スロットルバルブ81の開度を検出するスロットル開度センサ103とを備えている。
ECU100は、ドライバ(運転者)により操作されるアクセルの開度を検出するアクセル開度センサ101からの出力信号を取得して、スロットルモータ82に制御信号を送り、スロットル開度センサ103からのスロットルバルブ81の開度のフィードバック信号に基づいて、スロットルバルブ81を適切な開度に制御する。これにより、エンジン1の気筒11内へ導入する空気Aの量を制御する。
エンジン1の排気通路19には2つの三元触媒19b,19cおよび微粒子捕集フィルタ19dが備えられている。三元触媒19b,19cは、酸素を貯蔵(吸蔵)するO2ストレージ機能(酸素貯蔵機能)を有しており、この酸素貯蔵機能により、空燃比が理論空燃比からある程度まで偏移したとしても、HC,COおよびNOxを浄化することが可能となっている。即ち、エンジン1の空燃比がリーンとなって、三元触媒19b,19cに流入する排気ガス中の酸素およびNOxが増加すると、酸素の一部を三元触媒19b,19cが吸蔵することでNOxの還元・浄化を促進する。一方、エンジン1の空燃比がリッチになって、三元触媒19b,19cに流入する排気ガスにHC,COが多量に含まれると、三元触媒19b,19cは内部に吸蔵している酸素分子を放出し、これらのHC,COに酸素分子を与え、酸化・浄化を促進する。
これら三元触媒19b,19cのうち上流側に位置している三元触媒はスタート触媒19bである。このスタート触媒19bは、排気通路19の上流部分(燃焼室12に近い部分)に設けられているため、エンジン1の始動後、短時間のうちに活性温度まで上昇するといった特徴がある。また、下流側に位置している三元触媒はアンダーフロア触媒19cである。このアンダーフロア触媒19cは、前記スタート触媒19bで浄化することのできなかったHC,COおよびNOxを浄化するためのものであり、車体を構成するフロアパネルの下側に配設されている。
微粒子捕集フィルタ19dは、例えば多孔質セラミックス構造体で成り、多数のセルのうち隣り合うものの前端部と後端部とを交互に目封じした構造である。排気ガスは、微粒子捕集フィルタ19dの排気上流側の端部が開放したセルに流入し、隣のセルとの間の多孔質の壁を通過するようになっており、このときに排気ガス中のPMが捕集される。また、本実施形態の微粒子捕集フィルタ19dには白金等の貴金属が担持されており、後述するフィルタ再生制御の際には、この貴金属が、堆積したPMの酸化反応を促進する酸化触媒として機能する。なお、この微粒子捕集フィルタ19dの構成としてはこれに限定されるものではない。
前記排気通路19におけるスタート触媒19bの上流側には、A/Fセンサ(空燃比センサ)110が配置されている。このA/Fセンサ110は、例えば限界電流式の酸素濃度センサが適用されており、広い空燃比領域に亘って空燃比に対応した出力電圧を発生する構成となっている。
また、排気通路19における微粒子捕集フィルタ19dの下流側であって且つアンダーフロア触媒19cの上流側には、O2センサ(酸素センサ)111が配置されている。このO2センサ111は、例えば起電力式(濃淡電池式)の酸素濃度センサが適用されており、その出力値が理論空燃比付近でステップ状に変化する構成となっている。なお、このアンダーフロア触媒19cの上流側に配設されるセンサとしてはA/Fセンサであってもよい。
また、本実施形態に係るエンジン1の排気系には、一つの気筒(第1番気筒♯1)からの排気ガスの一部を、スタート触媒19bおよび微粒子捕集フィルタ19dをバイパスしてアンダーフロア触媒19cの上流側に導くためのバイパス通路20が設けられている。つまり、このバイパス通路20は、一端(上流端)がエキゾーストマニホールド19aにおける第1番気筒♯1の排気ポート近傍に接続されており、他端(下流端)が、排気通路19における微粒子捕集フィルタ19dとアンダーフロア触媒19cとの間に接続されている。また、バイパス通路20には開閉弁21が設けられている。この開閉弁21は例えば電磁式のバルブであって、ECU100からの指令信号に従って開閉動作を行う。
つまり、この開閉弁21が閉鎖された状態では、各気筒♯1〜♯4から排出される排気ガスは、スタート触媒19bに向かって流れ、該スタート触媒19b、微粒子捕集フィルタ19d、アンダーフロア触媒19cの順に流れることで浄化される。一方、開閉弁21が開放された状態では、第1番気筒♯1から排出される排気ガスの一部は、スタート触媒19bおよび微粒子捕集フィルタ19dをバイパスしてアンダーフロア触媒19cに向かって流れる。また、その他の排気ガス(第1番気筒♯1から排出される他の排気ガスおよび第2〜4番気筒♯2〜♯4から排出される排気ガス)は、スタート触媒19b、微粒子捕集フィルタ19d、アンダーフロア触媒19cの順に流れることになる。
−ECU−
ECU100は、エンジン1の運転制御を含む各種制御を実行する電子制御装置であって、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびバックアップRAMなどを備えている。
ECU100には、図3に示すように、前記アクセル開度センサ101、クランクポジションセンサ102、スロットル開度センサ103、水温センサ104、エアフローメータ105、吸気温センサ106、A/Fセンサ110、O2センサ111、差圧センサ112等が接続されており、これらの各センサからの信号がECU100に入力されるようになっている。前記差圧センサ112は、微粒子捕集フィルタ19dの上流側(スタート触媒19b側)と下流側(アンダーフロア触媒19c側)との圧力差を検出するものであって、その差圧信号に基づいて微粒子捕集フィルタ19dでのPM堆積量を求めることが可能である。具体的には、前記圧力差が高くなるほどPM捕集量が多いと判断される。その他のセンサの機能は周知であるため、ここでの説明は省略する。
また、ECU100には、インジェクタ10a、点火プラグ15の点火タイミングを調整するイグナイタ15a、スロットルモータ82、前記開閉弁21などが接続されている。また、前述したように本実施形態における車両はハイブリッド車両であるため、ECU100には走行用モータ30も接続されている。
そして、ECU100は、前記した各種センサの出力信号に基づいて、エンジン1のスロットル開度制御(吸入空気量制御)、燃料噴射量制御、および、点火時期制御などのエンジン1の各種制御を実行する。また、ECU100は、A/Fセンサ110およびO2センサ111の出力信号に基づいて空燃比フィードバック制御(ストイキ制御)を実行する。この空燃比フィードバック制御にあっては、A/Fセンサ110によって検出された排気空燃比を所定の目標空燃比であるストイキに一致させるメインフィードバック制御と、O2センサ111によって検出された排気空燃比をストイキに一致させるようなサブフィードバック制御とが行われる。また、ECU100は、後述するフィルタ再生制御を実行する。
また、本実施形態におけるエンジン1の基本制御としては、アクセルペダルの踏み込み量が零となる車両の停車時や減速時にあっては、エンジン1が停止されることになる。また、走行モードがEV(Electric Vehicle)モードとなっている場合にもエンジン1が停止されることになる。つまり、このエンジン1の基本制御では、エンジン1に対する要求出力が零となっている場合には、インジェクタ10aからの燃料噴射を停止することによりエンジン1が停止される。
また、ECU100は、走行用モータ30の駆動力も制御する。具体的には、アクセル開度センサ101によって検出されるアクセル開度からドライバが要求している駆動力(要求駆動力)を算出し、エンジン1による駆動力と走行用モータ30による駆動力との総和によって、この要求駆動力が達成できるようにエンジン1および走行用モータ30を制御する。一例として、エンジン1は、その運転動作点が、燃料消費率が最も良好な最適燃費点となるように制御される。
また、エンジン1からの駆動力の最大値や最小値が制限される状況となった場合には、前記駆動力の総和が要求駆動力に一致するように走行用モータ30の駆動力を制御することになる。具体的に、エンジン1からの駆動力の最大値が制限される場合には、要求駆動力に対するエンジン1からの駆動力の不足分を走行用モータ30からの駆動力によって補うように走行用モータ30からの駆動力を高める制御を行う。一方、エンジン1からの駆動力の最小値が制限される場合には、要求駆動力に対するエンジン1からの駆動力の過剰分を走行用モータ30からの負の駆動力(例えば回生ブレーキによる負の駆動力)によって削減するように走行用モータ30の制御を行う。なお、ハイブリッド車両における駆動系の詳細については周知であるため(例えば特開2016−112919号公報)、ここでの説明は省略する。
−フィルタ再生制御−
フィルタ再生制御は、微粒子捕集フィルタ19dの再生要求に伴って、該微粒子捕集フィルタ19dに捕集されているPMを燃焼除去させるために空燃比を変動させる制御(ディザ制御)である。具体的には、フィルタ再生制御の非実行時では、前記開閉弁21を閉鎖しておく一方、微粒子捕集フィルタ19dの再生要求が生じた場合には、開閉弁21を開放する。また、第1番気筒♯1の空燃比を理論空燃比よりもリッチにし(第1番気筒♯1のインジェクタ10aからの燃料噴射量を所定量だけ増量補正し)、第2〜4番気筒♯2〜♯4の空燃比を理論空燃比よりもリーンにする(第2〜4番気筒♯2〜♯4のインジェクタ10aからの燃料噴射量を所定量だけ減量補正する)。この微粒子捕集フィルタ19dの再生要求は、例えば、前記差圧センサ112からの差圧信号に基づいて微粒子捕集フィルタ19dでのPM堆積量を推定しておき、このPM堆積量が所定量以上となった(微粒子捕集フィルタ19dの前後差圧が所定値以上となった)場合に生じる。または、前記差圧センサ112を使用することなく、エンジン1の運転状態の履歴から微粒子捕集フィルタ19dにおけるPM堆積量を推定し、このPM堆積量が所定量以上となった場合に再生要求が生じるようにしてもよい。
フィルタ再生制御では、前述したように開閉弁21を開放すると共に、第1番気筒♯1の空燃比を理論空燃比よりもリッチにし、この第1番気筒♯1からの排気ガスを、バイパス通路20によりスタート触媒19bおよび微粒子捕集フィルタ19dをバイパスさせてアンダーフロア触媒19cに導入する。一方、第2〜4番気筒♯2〜♯4の空燃比を理論空燃比よりもリーンにし、この第2〜4番気筒♯2〜♯4からの排気ガスを、スタート触媒19bを経て微粒子捕集フィルタ19dに向けて導入する。これにより、微粒子捕集フィルタ19dに捕集されているPMを燃焼除去して微粒子捕集フィルタ19dを再生させると共に、アンダーフロア触媒19cに吸蔵されているまたはアンダーフロア触媒19cに向けて流れ込む窒素酸化物(NOx)を前記第1番気筒♯1から排出される還元成分(HC等)によって還元除去する。
なお、このフィルタ再生制御における、第1番気筒♯1のインジェクタ10aからの燃料噴射量の増量補正量、および、第2〜4番気筒♯2〜♯4のインジェクタ10aからの燃料噴射量の減量補正量は、実験またはシミュレーションによって設定されている。
エンジン1の通常運転中(例えばエンジン1からの出力トルクによる車両走行中)にフィルタ再生制御を実行する場合に、このフィルタ再生制御を継続させて、微粒子の燃焼除去を良好に行うためには、触媒床温(スタート触媒19bの床温)を上昇させ続けることが必要である。
しかしながら、従来技術にあっては、車両の減速時等であってエンジンに対する要求出力が低下する状況となった場合には、触媒床温を上昇させるための熱源が不足し、この触媒床温を上昇させ続けることが困難になり、フィルタの再生を継続して行うことが難しくなる。その結果、微粒子捕集フィルタに捕集されている微粒子の燃焼除去を効果的に行うことが困難になってしまう。
本実施形態は、この点に鑑み、微粒子捕集フィルタ19dの再生を継続して行うことができるようにしたものである。
具体的には、フィルタ再生制御の実行中にエンジン1の運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となった場合、エンジン1に対する要求出力を嵩上げする要求出力嵩上げ制御を行うようにしている。
ここでいう「フィルタ再生制御の実行可能領域」とは、前記フィルタ再生制御を開始した場合に微粒子捕集フィルタ19dの再生(微粒子の燃焼除去)を行うことができるエンジン1の運転領域であって、エンジン1に対する要求出力が所定値以上であり、触媒床温(スタート触媒19bの床温)を上昇させ続けることが可能な運転領域をいう。この「フィルタ再生制御の実行可能領域」は、エンジン1の排気量や排気系の構造によって異なるため、エンジン1の種類毎に、実験またはシミュレーションによって決定される。
また、前記「要求出力嵩上げ制御」は、目標エンジン回転速度を高く設定したり、目標吸入空気量を多く設定するものとなっている。つまり、フィルタ再生制御の実行中であることから、第1番気筒♯1のインジェクタ10aからの燃料噴射量が、第2〜4番気筒♯2〜♯4のインジェクタ10aからの燃料噴射量よりも多い状態を維持しながらも、各インジェクタ10aからの燃料噴射量を増量補正したり、または、スロットルバルブ81の開度を大きくしたりすることでエンジン1に対する要求出力の嵩上げを行うものとしている。そして、この要求出力嵩上げ制御における目標エンジン回転速度や目標吸入空気量としては、フィルタの再生を継続して行うことが可能な(微粒子捕集フィルタ19dに捕集されている微粒子の燃焼除去が可能な)触媒床温を維持できる値であって、実験またはシミュレーションによって決定される。
この要求出力嵩上げ制御は前記ECU100によって実行される。このため、ECU100において、前記要求出力嵩上げ制御を実行する機能部分が本発明でいう要求出力嵩上げ部(フィルタ再生制御の実行中に内燃機関の運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となった場合、内燃機関に対する要求出力を嵩上げする要求出力嵩上げ制御を行う要求出力嵩上げ部)として構成されている。
次に、本実施形態におけるフィルタ再生制御の手順について図4のフローチャートに沿って説明する。このフローチャートは、車両のスタートスイッチがオン操作された後、所定時間毎に繰り返して実行される。
先ず、ステップST1において、失火異常検出モニタ前提条件が成立しているか否かを判定する。この失火異常検出モニタ前提条件は、失火の有無を検出する動作が実行可能なエンジン1の運転状態となっている場合に成立するものであって、例えばエンジン水温が所定値以上で且つインジェクタ10aからの燃料噴射が行われている(フューエルカットされていない)場合に成立する。この失火異常検出モニタ前提条件としてはこれらに限らず他の条件であってもよい。
失火異常検出モニタ前提条件が成立しておらず、ステップST1でNO判定された場合には、そのままリターンされる。
一方、失火異常検出モニタ前提条件が成立しており、ステップST1でYES判定された場合には、ステップST2に移り、失火OBD検出モニタを開始する。つまり、エンジン1に失火が発生しているか否かの判定を行う。この判定(失火判定)は、例えば、各気筒♯1〜♯4の点火タイミングの後、所定クランク角度だけ回転するのに要した時間(前記クランクポジションセンサ102からの出力信号(パルス信号)に基づいて算出される所定クランク角度だけ回転するのに要した時間)が所定の閾値以上であった場合に、その点火タイミングにおいて失火が発生していたと判定するものである。
前記失火OBD検出モニタを開始した後、ステップST3に移り、フィルタ再生制御実行フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。このフィルタ再生制御実行フラグは、微粒子捕集フィルタ19dの再生要求が生じた場合(例えば前述したように微粒子捕集フィルタ19dの前後差圧が所定値以上となった場合)に「1」にセットされるものである。
フィルタ再生制御実行フラグが「1」にセットされておらず、ステップST3でNO判定された場合には、そのままリターンされる。
一方、フィルタ再生制御実行フラグが「1」にセットされており、ステップST3でYES判定された場合には、ステップST4に移り、フィルタ再生制御を開始する。
前記フィルタ再生制御は、前述したように、開閉弁21を開放し、第1番気筒♯1の空燃比を理論空燃比よりもリッチにして、この第1番気筒♯1からの排気ガスを、バイパス通路20によりスタート触媒19bおよび微粒子捕集フィルタ19dをバイパスさせてアンダーフロア触媒19cに導入すると共に、第2〜4番気筒♯2〜♯4の空燃比を理論空燃比よりもリーンにして、この第2〜4番気筒♯2〜♯4からの排気ガスを、スタート触媒19bを経て微粒子捕集フィルタ19dに向けて導入する。
その後、ステップST5に移り、エンジン1の運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となったか否かを判定する。前述した如くフィルタ再生制御の実行可能領域は、フィルタ再生制御を開始した場合に微粒子捕集フィルタ19dの再生(微粒子の燃焼除去)を行うことができるエンジン1の運転領域であって、エンジン1に対する要求出力が所定値以上であり、触媒床温を上昇させ続けることが可能な運転領域である。このため、このステップST5の判定では、エンジン1に対する現在の要求出力をモニタし、この要求出力が、触媒床温を上昇させ続けることが可能な運転領域となる要求出力であるか否かを判定することになる。具体的には、アクセル開度センサ101によって検出されるアクセル開度や、クランクポジションセンサ102からの出力信号によって算出されるエンジン回転速度等に基づいてエンジン1に対する現在の要求出力を求めることになる。
エンジン1の運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となっておらず、ステップST5でNO判定された場合には、そのままリターンされる。つまり、現在のエンジン1の運転領域は、触媒床温を上昇させ続けることが可能な運転領域であり、微粒子の燃焼除去を良好に行うことができる状況にあるとして、そのままリターンされる。
一方、エンジン1の運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となっており、ステップST5でYES判定された場合には、ステップST6に移り、前記要求出力嵩上げ制御を実行する。つまり、前述したように、目標エンジン回転速度を高く設定したり、目標吸入空気量を多く設定することでエンジン1に対する要求出力の嵩上げを行う。
このような要求出力嵩上げ制御を実行することにより、エンジン1から排出される排気ガス温度を高く維持できて、触媒床温を上昇させ続けることができる。その結果、微粒子捕集フィルタ19dの再生を継続して行うことが可能になり、微粒子捕集フィルタ19dに捕集されている微粒子の燃焼除去を効果的に行うことが可能になる。なお、この要求出力嵩上げ制御は、その嵩上げ分だけ、エンジン1からの駆動力の最小値が制限されることになる。このため、このエンジン1からの駆動力が要求駆動力よりも大きくなる可能性がある。この場合、前述したように、この駆動力の過剰分を走行用モータ30からの負の駆動力(例えば回生ブレーキによる負の駆動力)によって削減するように走行用モータ30の制御が行われ、エンジン1からの駆動力と走行用モータ30からの駆動力(負の駆動力)との総和が要求駆動力に一致するように制御される。この要求出力嵩上げ制御を実行する期間は任意であるが、エンジン1の運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域に復帰するまで継続することが好ましい。
なお、前述したようなフィルタ再生制御の実行中に、エンジン1に失火が発生していると判定された場合には三元触媒19b,19cの温度の過上昇を招く可能性があるとしてフィルタ再生制御を停止することになる。または、ディザ率(リーン側気筒のリーン度合いに対するリッチ側気筒のリッチ度合いの比率)を縮小させる。また、三元触媒19b,19cの温度の過上昇を招くことなくフィルタ再生制御が終了した場合(例えば微粒子捕集フィルタ19dの前後差圧が所定値未満となった場合)には、フィルタ再生制御を終了させ、前記フィルタ再生制御実行フラグを「0」にリセットする。
以上の動作が繰り返される。このため、前記ステップST4〜ST6の動作が、本発明でいう要求出力嵩上げ部(フィルタ再生制御の実行中に内燃機関の運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となった場合、内燃機関に対する要求出力を嵩上げする要求出力嵩上げ制御を行う要求出力嵩上げ部)の動作に相当する。
図5は、前記要求出力嵩上げ制御が行われる場合におけるエンジン1に対する要求出力の推移を示す図である。この図5は、横軸が時間であり、縦軸がエンジン1に対する要求出力である。
図中における細線は、従来技術において、ドライバが要求している駆動力(要求駆動力)の変化に伴うエンジン1に対する要求出力の推移の一例を表している。図中における太線は、前記従来技術の場合と同様の要求駆動力の変化が生じた場合におけるエンジン1に対する要求出力の推移を表している。また、この図5では、エンジン1に対する要求出力がPa以上である領域がフィルタ再生制御の実行可能領域となっている。
従来技術にあっては、微粒子捕集フィルタの再生が行われる期間は、エンジン1に対する要求出力が図中のPa以上となっている期間T0となっている。これに対し、本実施形態のものでは、図中における期間T2だけ要求出力嵩上げ制御が行われ、この期間T2ではエンジン1に対する要求出力が図中のPa以上となっている。つまり、この期間T2における細線と太線との差がエンジン1に対する要求出力の嵩上げ分に相当する。このため、本実施形態にあっては、微粒子捕集フィルタ19dの再生が行われる期間は図中の期間T1となっている。つまり、従来技術に比べて期間T2だけ微粒子捕集フィルタの再生が長く行われることになる。
以上説明したように、本実施形態では、微粒子捕集フィルタ19dの再生要求に伴ってフィルタ再生制御が開始された後、このフィルタ再生制御の実行中にエンジン1の運転領域がフィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となった場合には、エンジン1に対する要求出力を嵩上げする要求出力嵩上げ制御を行うようにしている。このため、エンジン1から排出される排気ガス温度を高く維持できて、触媒床温を上昇させ続けることができる。その結果、微粒子捕集フィルタ19dの再生を継続して行うことが可能になり、微粒子捕集フィルタ19dに捕集されている微粒子の燃焼除去を効果的に行うことができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、前記実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、図5で示した期間T2で行われる要求出力嵩上げ制御では、エンジン1に対する要求出力を、フィルタ再生制御の実行可能領域の下限値Paとしていた。本発明はこれに限らず、この下限値Paを超える要求出力によって要求出力嵩上げ制御を行うようにしてもよい。
また、前記実施形態では、三元触媒19b,19cの温度過上昇の判定に用いるパラメータとして、所定クランク角度だけ回転するのに要した時間を採用していた。本発明はこれに限らず、三元触媒19b,19cの温度を直接的に検出可能な温度センサを備えさせ、この温度センサによって検出される触媒温度を温度過上昇の判定に用いるパラメータとしてもよい。
本発明は、微粒子捕集フィルタの再生要求に伴って空燃比を変動させるフィルタ再生制御に適用可能である。
1 エンジン(内燃機関)
10a インジェクタ
19 排気通路
19b,19c 三元触媒
19d 微粒子捕集フィルタ
81 スロットルバルブ
100 ECU
112 差圧センサ

Claims (1)

  1. 排気系に触媒および微粒子捕集フィルタを備え、前記微粒子捕集フィルタの再生要求に伴って、該微粒子捕集フィルタに捕集されている微粒子を燃焼除去するために空燃比を変動させるフィルタ再生制御が実行可能な内燃機関に適用される制御装置において、
    前記フィルタ再生制御の実行中に前記内燃機関の運転領域が前記フィルタ再生制御の実行可能領域から外れる状況となった場合、前記内燃機関に対する要求出力を嵩上げする要求出力嵩上げ制御を行う要求出力嵩上げ部を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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