JP2018178288A - プレーティング編成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】可動シンカーに頼らずに、表糸と添糸の割当を変更できるプレーティング編成方法の提供
【解決手段】歯口へ向けて前進した針を後退させる引き込みルートCbを、通常の第1のルートHと、第1のルートから分岐し、第1のルートよりも速やかに針を後退させた後に第1のルートに合流する、第2のルートAの2種類設け、第2のルートで表糸と添糸の割当を反転させる。第2のルートを移動して編目を形成する針の先端へ向けて、反転部材34を進出させ、第1の糸21及び第2の糸23を反転部材によりガイドし、これにより、第2のルートを移動して編目を形成する針での、表糸と添糸の割当を反転させる、プレーティング編成方法。
【選択図】図3
【解決手段】歯口へ向けて前進した針を後退させる引き込みルートCbを、通常の第1のルートHと、第1のルートから分岐し、第1のルートよりも速やかに針を後退させた後に第1のルートに合流する、第2のルートAの2種類設け、第2のルートで表糸と添糸の割当を反転させる。第2のルートを移動して編目を形成する針の先端へ向けて、反転部材34を進出させ、第1の糸21及び第2の糸23を反転部材によりガイドし、これにより、第2のルートを移動して編目を形成する針での、表糸と添糸の割当を反転させる、プレーティング編成方法。
【選択図】図3
Description
この発明はプレーテイング編成に関する。
プレーティング編成では複数の糸を用いて編地を編成し、先行の給糸口からの糸が表糸、後行の給糸口からの糸が添糸となる。そして表糸が編地の表面に表れ、添糸は表糸の背後に隠れる。また表糸と添糸の割当を変更するには、給糸口の先行/後行の順序を変更する必要がある。通常の横編機は1コースの編成中に給糸口の先行/後行の順序を変更するようにできていないので、1コースの編成中に表糸と添糸の割当を変更することは難しい。
特許文献1(JP2016-176159)では、プレーティング編成で針を歯口から後退させるルートとして、通常のルートの他に、表糸と添糸との割当を反転させる反転用のルートを設ける。反転用のルートでは、通常のルートよりも速やかに針を後退させると共に、針を引き込む過程で、可動シンカーを一旦進出させた後に後退させる。そして可動シンカーとの接触により、表糸と添糸の割当が変更される。しかしこの方法は、可動シンカーがなければ実行できない。
この発明の課題は、プレーティング編成において、表糸と添糸の割当を変更する新たな方法を提供することにある。
この発明は、複数の針を備えるニードルベッドを有する横編機を用い、
針は先端のフックとフックより後方にありフックよりも肉厚のシャンクとを備え、
歯口へ向けて前進したニードルベッドの針を後退させる引き込みルートを、第1のルートと、第1のルートから分岐し、第1のルートよりも速やかに針を歯口から後退させ、かつ第1のルートに合流する第2のルートの2種類設け、
第1のルートでは、先行の給糸口からの第1の糸が表糸、後行の給糸口からの第2の糸が添糸となるように、プレーティング編成し、
第2のルートでは、第2の糸が表糸、第1の糸が添糸となるようにプレーティング編成する、プレーティング編成方法において、
ステップa: 第2のルートを移動して編目を形成する 第1の針と、第1の針から1本下流側の第2の針との間へ、反転部材を進出させ、かつ
ステップb: 第1の糸及び第2の糸を反転部材によりガイドすることにより、第2のルートを移動して編目を形成する第1の針での表糸と添糸の割当を反転させることを特徴とする。
針は先端のフックとフックより後方にありフックよりも肉厚のシャンクとを備え、
歯口へ向けて前進したニードルベッドの針を後退させる引き込みルートを、第1のルートと、第1のルートから分岐し、第1のルートよりも速やかに針を歯口から後退させ、かつ第1のルートに合流する第2のルートの2種類設け、
第1のルートでは、先行の給糸口からの第1の糸が表糸、後行の給糸口からの第2の糸が添糸となるように、プレーティング編成し、
第2のルートでは、第2の糸が表糸、第1の糸が添糸となるようにプレーティング編成する、プレーティング編成方法において、
ステップa: 第2のルートを移動して編目を形成する 第1の針と、第1の針から1本下流側の第2の針との間へ、反転部材を進出させ、かつ
ステップb: 第1の糸及び第2の糸を反転部材によりガイドすることにより、第2のルートを移動して編目を形成する第1の針での表糸と添糸の割当を反転させることを特徴とする。
この発明では、反転部材により第1の糸と第2の糸をガイドし、表糸と添糸の割当を反転する。従って、可動のシンカーに頼らずに、割当を反転できる。反転部材はループプレッサ(例えばJP4102430)、トランスファージャック(JP2995464)などで、この発明での機能と、ループプレッサ、トランスファージャックなどの本来の機能を兼用するように、部材の形状及び操作用のカムを改良することが好ましい。反転部材は、第2のルートを移動して編目を形成する第1の針の先端へ向けて進退でき、第1の糸と第2の糸をガイドできる部材であれば良く、既存の部材を兼用するだけでなく、新たに専用の部材を設けても良い。
好ましくは、ステップaで、反転部材の先端上面を第1の糸及び第2の糸の下方へ進出させ、ステップbで、第1の糸及び第2の糸を先端上面に載せ、第1の針と第2の針が属するニードルベッドの、第1の針と第2の針の間に設けられている針以外の部材と共に、第1の糸及び第2の糸をガイドする。第1の糸及び第2の糸は、反転部材から針以外の部材へとガイドされて、表糸と添糸の割当が反転する。そしてこのようにすると、特に安定して表糸と添糸の割当を反転できる。
針以外の部材は、ヤーンガイド、可動あるいは固定のシンカー等で、これらとは別に専用の部材を新たに設けても良い。針以外の部材は、歯口中心側(ニードルベッドの先端側)が低く、歯口中心から離れる側(ニードルベッドの基端側)が高い傾斜面を備えていることが好ましい。また反転部材の先端上面は、針以外の部材へ第1及び第2の糸をガイドできるように、平坦あるいは、反転部材が進出して糸に作用している状態で、歯口中心側が低くニードルベッドの基端側が高くなるように傾斜していることが好ましい。
ステップaで、反転部材の先端下面を第1の糸及び第2の糸の上方へ進出させ、ステップbで、第1の糸及び第2の糸を先端下面により押さえつけるようにガイドしても良い。第1の糸と第2の糸は、先端下面により、表糸と添糸の割当が反転するようにガイドされる。この場合、反転部材の先端下面は、反転部材が進出して糸に作用している状態で、歯口中心側が低くニードルベッドの基端側が高くなるように傾斜していることが好ましい。
好ましくは、第1のルートと第2のルートが合流した後に、さらに針を歯口から後退させる。仮に、第1のルートと第2のルートが合流した時点で、第2のルートでの針の後退が完了しているとする。この場合、後行の第2のルートを移動する針は後退を終了して、給糸口から糸を引き出さなくなっている。この状態で、先行の第1のルートを移動する針は急速に後退して、後行の針の編目から糸を引き出すことになる。すると、後行の針が保持している編目で、糸切れが生じることがある。第1のルートと第2のルートが合流した後に、さらに針を歯口から後退させると、第2のルートを移動する針も糸を引き出して編目を大きくしようとするので、糸切れは生じ難い。
好ましくは、第1の給糸口よりも第2の給糸口を、前記ニードルベッドから遠い側に配置する。すると、第2の糸と第1の糸の給糸経路がより明確に分かれる。このため、通常のプレーティング編成時に、表糸/添糸の割当通りの編成がより確実に行われる。表糸と添糸の割当の反転時にも、反転部材等で第1の糸と第2の糸の順序が乱れることが減り、表糸/添糸の反転をより安定して実現できる。
好ましくは、第2のルートで移動し編目を形成する針に続いて、2本の針を続けて第1のルートで移動させて編目を形成する。すると、2本の針の最初の針まで表糸と添糸の割当が反転し、2本の針の2本目の針から、第1の糸が表糸、第2の糸が添糸となるように、表糸と添糸の割当が通常に復帰する。
このようにすると、1コースの編成の途中で、表糸と添糸の割当を元に復帰させることができる。
以下に、発明を実施するための最適実施例を示す。
図1〜図11に、実施例のプレーティング編成方法を示す。図1は、横編機のカムに対して針(編針)が移動するルートを示す。なお横編機は多数の針を平行に配置したニードルベッドを例えば一対以上備え、キャリッジのカムシステム2により、針はニードルベッドから歯口へ前進した後に後退する。図1では、キャリッジは図の右から左へ移動し、針はカムシステム2に対し図1の左から右へ移動する。ただしカムシステム2を設けず、針毎にリニアモータを設けて、針を前進及び後退させても良い。また図1の上側へ移動することが前進、下側へ移動することが後退である。
4は選針装置で、針(編針)のバットを電磁石の磁極5により操作することにより、針を選択する。カムシステム2は、上昇カム6とスチッチカム8,ハーフカム12,プレッサ14,15等を備えている。針は上昇カム6の上側の溝10等にガイドされてルートCを移動し、上昇カム6の最上部を通過すると、針を歯口からニードルベッド内へ引き込む引込みルートCbに沿って移動する。引き込みルートCbは、通常のルートHと反転用のルートAの2つのルートに分岐した後に、合流位置Mで合流し、針を最もニードルベッド側へ引き込む度決め位置Dを通過する。ルートAでは、ルートHに比べ、針を速やかに歯口からニードルベッド側へ引き込む。また度決め位置Dで編目の大きさが定まり、ルートAでもルートHでも、編目の大きさは同じである。
プレッサ14により針がルートHを移動できるようにする。プレッサ14の影響を受ける針はステッチカム8の側面等にガイドされながらルートHを移動し、プレッサ14の影響を受けない針はルートAを移動する。そしてルートA,Hは、針毎に例えば選針装置4で選択する。
実施例のプレーティング編成では、針以外にループプレッサ、トランスファージャックなどの反転部材を用いる。反転部材は、第1の糸と第2の糸を先端部に載せ、あるいは第1の糸と第2の糸を先端部により押さえつけることによりガイドする部材で、例えば針以外の編成部材を用いるが、専用の部材でも良い。また反転部材は、歯口を挟んでニードルベッドの反対側から進退しても、歯口から見てニードルベッドと同じ側から進退しても良い。
反転部材は、例えば、歯口を挟んでニードルベッドと向き合う位置のベッドに配置され、針と1:1に対応する。そしてキャリッジに設けられたカムシステムにより、反転部材は、ニードルベッド側に前進した後に、後退する。反転部材を操作するカムシステムは、例えば反転部材を例えば1本単位で選択する選択装置と、選択された反転部材を前後進させるカムとを備えている。反転部材が移動するルートは単純で、カムシステムの構造も単純なため、図示を省略する。
図2はプレーティング編成での通常領域(Normal)と反転領域(Inversion)とを模式的に示し、キャリッジは図2の右から左へ移動する。先行の給糸口20から第1の糸21を、後行の給糸口22から第2の糸23を、ニードルベッドの針へ給糸して編目を形成する。通常領域の編目(実線)は、先行の給糸口20の第1の糸21が表糸、後行の給糸口22の第2の糸23が添糸となり、反転領域の編目(破線)は表糸と添糸の割当が反転し、後行の給糸口22からの糸23が表糸、先行の給糸口20からの糸21が添糸となる。図2では反転領域の長さを6目としているが、2目以上の任意の長さにでき、任意の位置で通常領域から反転領域に変更でき、また任意の位置で反転領域から通常領域に復帰できる。
図3は、通常領域から反転領域への移行時の、針24とループプレッサ34のルートを示す。キャリッジは図の右から左へ移動し、針の場合、図の上側への移動が歯口への前進、下側への移動がニードルベッド30への後退である。ループプレッサ34は、針24と反対側から、ヤーンガイド25とクロスする位置まで、前後進する。
針24は先端にフック27を備え、針24はベラ針であるが、複合針などの他の針でも良い。ヤーンガイド25はニードルベッド30に固定され、通常のルートHで針24を引き込む際に、糸をガイドする。26は可動あるいは固定のシンカーである。また針24,24間にヤーンガイド25とシンカー26とがある。
針24はルートCに沿って移動し、引込みルートCbの途中で、通常のルートHと反転用のルートAに分岐し、度決め位置Dに達する前に合流位置Mで合流する。度決め位置Dの前でルートA,Hを合流させることには、後述のように糸切れを防ぐ効果がある。またL1はループプレッサ34の移動ルートである。
反転領域は針24a(第1の針)から始まり、反転領域に属する針はルートAを、通常領域に属する針はルートHを移動する。24bは通常領域の最後の針である。なお反転領域の最後の針はルートHを移動し、これについては図7,図8を用いて後述する。
フックに捕捉されるまでは、鉛直方向での位置関係で、通常領域では後行の給糸口22からの第2の糸23が上、先行の給糸口20からの第1の糸21が下となる。また通常領域のフック内では、表糸となる糸21がフックの出口から遠い側(鉛直方向下側)、添糸となる糸23が出口に近い側(鉛直方向上側)にある。
図4は、針24aでの表糸と添糸の割当の反転を示し、32は鉛直面である歯口中心である。ヤーンガイド25は先端に、歯口側が下になるように傾斜した傾斜面25bを備え、通常領域では傾斜面25bは糸21,23をガイドしない。
針24aとキャリッジの移動方向に沿ってその1本下流側の針との間へ、ループプレッサ34aが前進し、ループプレッサ34の先端上面35がヤーンガイド25とクロスする。すると糸21,23は、先端上面35にガイドされることに、針24aのフック27により引き込まれることが加わり、傾斜面25b上へ移動する。これに伴って針24aのフック27内では、糸21が上側でフック27の出口に近い位置を占めて添糸となり、糸23が下側でフック27のシャンク28に近い位置を占めて表糸となる。このように、ループプレッサ34による糸21,23のガイドとフック27による引き込みとにより、ヤーンガイド25の傾斜面25b上に糸21,23が載り、表糸と添糸の割当を反転する。
先端上面35は、ヤーンガイド25へと糸21,23をガイドできるように、平坦、あるいは歯口へ進出して糸に作用している状態で、ニードルベッド30側(歯口中心32から離れる側)が高く、歯口中心32側が低くなるように傾斜していることが好ましい。また傾斜面25bは、ニードルベッド30の基端側(歯口中心32から離れる側)が高く、ニードルベッドの先端側(歯口中心32側)が低くなるように傾斜していることが好ましい。なお傾斜面25bは可動あるいは固定のシンカー等に設けても良い。またシャンク28は、フック27よりも後退した位置にある、肉厚が大きい部分である。
ループプレッサ34は針24,24の間に前進し、反転領域の各針24に対して前進させても、あるいは反転領域の最初の針24aに対してのみ前進させても良い。一旦反転領域へ移行すると、針24が、ループプレッサ34の作用無しに、2本続けてルートHを移動しない限り、割当の反転が保たれる。なお中間に編目を形成しない針がある場合、この針は無視する。なお図4のFは水平方向を、Vは鉛直方向を示す。
図5,図6は、ループプレッサ34の先端下面36を用いて反転領域へ移行させる、第2の実施例を示す。図3,図4との違いは、ループプレッサ34の先端下面36を用いることである。またヤーンガイド25の傾斜面25bは、用いても用いなくても良い。この実施例でも、反転領域の各針に対して、ループプレッサ34を前進させても、あるいは反転領域の最初の針のみに対して、ループプレッサ34を前進させても良い。なおL2はループプレッサ34の移動ルートである。
図6は、図5の針24aに対するループプレッサ34の作用を示し、ループプレッサ34aが針24a側へ前進すると、その先端下面36により糸21,23を押し下げるようにガイドし、傾斜面25bに載せる。なお、先端下面36の最進出位置は、傾斜面25b付近でも、図6のようにさらに進出した位置でも良い。傾斜面25bに糸21,23を載せると、図3,図4の実施例と同様、表糸/添糸の関係が反転する。ループプレッサ34aの先端下面36による押し下げで、糸21,23は傾斜面25bに載り上がって反転する。傾斜面25bが無い場合、糸21,23は先端下面36の押し下げにより、反転した状態でフック27に捕捉される。なお図6に下流側のループプレッサ34b,34c等も示す。先端下面36は、反転部材のループプレッサ34が進出して糸に作用している状態で、ニードルベッド30側が高く歯口中心32側が低くなるように、傾斜していることが好ましい。反転部材がニードルベッド30と同じ側から進出する場合の、進出経路の例を補足する。反転部材は、その下面が糸21,23に接触しないように、歯口中心へ向けて例えば直進するように進出する。次いで、反転部材の下面が下降しながらニードルベッド30側へ後退し、反転部材の下面により糸21,23を押し下げる。
通常のルートHに比べ早いタイミングで糸の引き込みを開始する反転用のルートAでは、一旦反転した表糸/添糸の関係を維持するため、給糸口により近い位置で針24のフックにより糸21,23を引き込む。この結果、糸21,23は、順序が反転した状態のまま傾斜面25b等に載る。このためルートAを針が通る限り、表糸/添糸の反転が維持される。また、表糸/添糸の割当を通常へ復帰させる場合、ルートAからルートHへルートを変えればよい。
図7,図8は、反転領域から通常領域への復帰を示し、図3,図4の実施例と図5,図6の実施例に共通で、ループプレッサ34は作用しない。反転領域の最後の針24cと、通常領域の最初の針24dは共にルートHに沿って移動し、それらに先行する針24e,fはルートAに沿って移動する。図8は、針24c,24dが図7よりも後退した状態を示し、に示すように、針24d上で糸21,23はシャンク28上にある。また、針24cのフック内では糸23が出口から遠い側、糸21が出口に近い側にあり、割当が反転している状態が続く。そして図8の状態から針24dが後退すると、フック27内で糸21が下、糸23が上となり、表糸と添糸の割当は通常に復帰する。このように、ルートHを進む針が連続して2本あると、反転領域から通常領域へ復帰する。なお針は、編目を形成しない針を無視して本数を考える。
図9は、ニードルベッドからの正面視での、糸21,23を示す。糸21,23は同じフックに捕捉されるので、後行の給糸口22からの糸23は仰角が大きくなり、先行の給糸口20からの糸21は仰角が小さくなる。
図10,図11では、後行の給糸口22を歯口中心32から、対向するニードルベッド30b側へシフト量Δだけシフトさせる。なお38は後行の給糸口22での、ニードルベッド30の先端に平行な中心線である。すると図10に示すように、糸23が歯口中心32と成す角θ2と、糸21が歯口中心32と成す角θ1との差が大きくなり、これに糸21,23の仰角の違いが加わる。このため糸21と糸23の給糸経路の違いがより大きくなり、通常領域で表糸と添糸の割当がより安定する。また表糸/添糸の割当を反転する場合でも、ループプレッサ34の先端上面35あるいは先端下面36に、糸21,23が所定の位置関係で接触する。このため、表糸と添糸の割当をより確実に反転させることができる。同様に、表糸/添糸の割当を通常に戻すことも、より安定して行うことができる。
なお給糸口22を歯口中心32から対向するニードルベッド30b側へシフトさせるため、ソレノイド等により給糸口22の位置をシフトさせても良い。しかし給糸口22をシフトさせる機構を設けず、歯口中心32よりもニードルベッド30側へシフトしている給糸口と、ニードルベッド30b側へシフトしている給糸口とを設けても良い。
実施例でのループプレッサ34は、適宜のベッドから進退して、先端部により糸21,23をガイドする任意の部材に変えることができ、例えばトランスファージャックなどでも良く、あるいは表糸/添糸の割当変更用の専用部材でも良い。これらの部材を設けるベッドは、ニードルベッド30と対向する側に限らず、歯口中心32に関してニードルベッド30と同じ側に設けても良く、あるいはニードルベッド30自体に設けても良い。実施例では、先行のキャリアに先行の給糸口20を、後行のキャリアに後行の給糸口22を設けたが、1つのキャリアに先行と後行の2つの給糸口を設けても良い。
実施例には以下の特徴がある。
1) 針24をルートAに沿って移動させ、ループプレッサ等の反転部材を用いて、表糸と添糸の割当を反転する。割当の反転には可動シンカーを必要としない。
2) 一度、表糸と添糸の割当が反転すると、ルートAを針が移動する限り、表糸と添糸の割当は反転したままに保たれる。
3) ルートAを移動する針に続いて、ルートHを移動する針が2本続くと、表糸と添糸の割当が通常の状態に復帰する。
4) ルートAが合流位置Mを通過した後に、度決め位置Dを通過するので、糸が切れにくい。仮にルートAが度決め位置を通過した後にルートHと合流すると、針24aよりも先にルートHに沿って後退する針により、針24aの編目から糸が引き出され、糸切れすることがある。
5) 後行の給糸口22を、歯口中心から対向するニードルベッド30b側へシフトさせることにより、より確実に表糸と添糸の割当を反転できる。
6) 発明者の実験によると、図3,図4の実施例で、特に安定して表糸/添糸の反転を実現できた。
1) 針24をルートAに沿って移動させ、ループプレッサ等の反転部材を用いて、表糸と添糸の割当を反転する。割当の反転には可動シンカーを必要としない。
2) 一度、表糸と添糸の割当が反転すると、ルートAを針が移動する限り、表糸と添糸の割当は反転したままに保たれる。
3) ルートAを移動する針に続いて、ルートHを移動する針が2本続くと、表糸と添糸の割当が通常の状態に復帰する。
4) ルートAが合流位置Mを通過した後に、度決め位置Dを通過するので、糸が切れにくい。仮にルートAが度決め位置を通過した後にルートHと合流すると、針24aよりも先にルートHに沿って後退する針により、針24aの編目から糸が引き出され、糸切れすることがある。
5) 後行の給糸口22を、歯口中心から対向するニードルベッド30b側へシフトさせることにより、より確実に表糸と添糸の割当を反転できる。
6) 発明者の実験によると、図3,図4の実施例で、特に安定して表糸/添糸の反転を実現できた。
2 カムシステム
4 選針装置
5 磁極
6 上昇カム
8 スチッチカム
10 溝
12 ハーフカム
14,15 プレッサ
20 先行の給糸口(第1の給糸口)
22 後行の給糸口(第2の給糸口)
21 第1の糸
23 第2の糸
24 針
24a 第1の針
24b 第2の針
25 ヤーンガイド
25b 傾斜面
26 シンカー
27 フック
28 シャンク
30 ニードルベッド
30b 対向するニードルベッド
32 歯口中心
34 ループプレッサ
35 先端上面
36 先端下面
C ルート
Cb 引込みルート
A ルート(第2のルート)
H ルート(第1のルート)
M 合流位置
D 度決め位置
F 水平方向
V 鉛直方向
L,L2 ループプレッサのルート
Δ シフト量
4 選針装置
5 磁極
6 上昇カム
8 スチッチカム
10 溝
12 ハーフカム
14,15 プレッサ
20 先行の給糸口(第1の給糸口)
22 後行の給糸口(第2の給糸口)
21 第1の糸
23 第2の糸
24 針
24a 第1の針
24b 第2の針
25 ヤーンガイド
25b 傾斜面
26 シンカー
27 フック
28 シャンク
30 ニードルベッド
30b 対向するニードルベッド
32 歯口中心
34 ループプレッサ
35 先端上面
36 先端下面
C ルート
Cb 引込みルート
A ルート(第2のルート)
H ルート(第1のルート)
M 合流位置
D 度決め位置
F 水平方向
V 鉛直方向
L,L2 ループプレッサのルート
Δ シフト量
Claims (6)
- 複数の針を備えるニードルベッドを有する横編機を用い、
歯口へ向けて前進したニードルベッドの針を後退させる引き込みルートを、第1のルートと、第1のルートから分岐し、第1のルートよりも速やかに針を歯口から後退させ、かつ第1のルートに合流する第2のルートの2種類設け、
第1のルートでは、先行の給糸口からの第1の糸が表糸、後行の給糸口からの第2の糸が添糸となるように、プレーティング編成し、
第2のルートでは、第2の糸が表糸、第1の糸が添糸となるようにプレーティング編成する、プレーティング編成方法において、
ステップa: 第2のルートを移動して編目を形成する第1の針と、第1の針から1本下流側の第2の針との間へ、反転部材を進出させ、かつ
ステップb: 第1の糸及び第2の糸を反転部材によりガイドすることにより、第2のルートを移動して編目を形成する針での表糸と添糸の割当を反転させることを特徴とする、プレーティング編成方法。 - 前記ステップaで、反転部材の先端上面を第1の糸及び第2の糸の下方へ進出させ、
前記ステップbで、第1の糸及び第2の糸を前記先端上面に載せ、第1の針と第2の針が属するニードルベッドの、第1の針と第2の針の間に設けられている針以外の部材と共に、第1の糸及び第2の糸をガイドすることを特徴とする、請求項1のプレーティング編成方法。 - 前記ステップaで、反転部材の先端下面を第1の糸及び第2の糸の上方へ進出させ、
前記ステップbで、第1の糸及び第2の糸を前記先端下面により押さえつけるようにガイドすることを特徴とする、請求項1のプレーティング編成方法。 - 第1のルートと第2のルートが合流した後に、さらに針を歯口から後退させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかのプレーティング編成方法。
- 第1の給糸口よりも第2の給糸口を、前記ニードルベッドから遠い側に配置することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかのプレーティング編成方法。
- 第2のルートで移動し編目を形成する針に続いて、2本の針を続けて第1のルートで移動させて編目を形成することにより、
前記2本の針の最初の針まで表糸と添糸の割当を反転させると共に、前記2本の針の2本目の針から、第1の糸が表糸、第2の糸が添糸となるように、表糸と添糸の割当を復帰させることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかのプレーティング編成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017076763A JP2018178288A (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | プレーティング編成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017076763A JP2018178288A (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | プレーティング編成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018178288A true JP2018178288A (ja) | 2018-11-15 |
Family
ID=64281488
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017076763A Pending JP2018178288A (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | プレーティング編成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018178288A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7445050B1 (ja) | 2023-03-17 | 2024-03-06 | 佰龍機械廠股▲ふん▼有限公司 | 両面丸編機 |
-
2017
- 2017-04-07 JP JP2017076763A patent/JP2018178288A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7445050B1 (ja) | 2023-03-17 | 2024-03-06 | 佰龍機械廠股▲ふん▼有限公司 | 両面丸編機 |
| JP2024132579A (ja) * | 2023-03-17 | 2024-10-01 | 佰龍機械廠股▲ふん▼有限公司 | 両面丸編機 |
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