[go: up one dir, main page]

JP2018172508A - 潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2018172508A
JP2018172508A JP2017071212A JP2017071212A JP2018172508A JP 2018172508 A JP2018172508 A JP 2018172508A JP 2017071212 A JP2017071212 A JP 2017071212A JP 2017071212 A JP2017071212 A JP 2017071212A JP 2018172508 A JP2018172508 A JP 2018172508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
additive
lubricating
oil
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017071212A
Other languages
English (en)
Inventor
八木下 和宏
Kazuhiro Yagishita
和宏 八木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
JX Nippon Oil and Energy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JX Nippon Oil and Energy Corp filed Critical JX Nippon Oil and Energy Corp
Priority to JP2017071212A priority Critical patent/JP2018172508A/ja
Priority to PCT/JP2018/012190 priority patent/WO2018181203A1/ja
Publication of JP2018172508A publication Critical patent/JP2018172508A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Abstract

【課題】高荷重の過酷な条件下でも優れた極圧性及び耐摩耗性を示し、炭化水素系基油に適用した場合においても溶解性に優れる、無灰の潤滑油用添加剤を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)で表される潤滑油用添加剤が開示される。
Figure 2018172508

[式(1)中、Rはそれぞれ独立に炭化水素基を示し、2つのRは同一であっても異なっていてもよい。]
【選択図】なし

Description

本発明は、潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物に関する。
油圧機械、圧縮機械、タービン、歯車要素、軸受等の機械要素を有する産業機械には、潤滑油が使用されている。産業機械は、高速化、高圧化及び小型化に伴い、より過酷な条件下で運転されるようになっている。そのため、産業機械に使用される潤滑油には、高圧、高速、高荷重及び高温度下で使用しても長時間にわたって充分に機械寿命を保証できる優れた潤滑性能が要求されている。
このような要求に応じて、ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZDTP)、トリクレジルホスフェート(TCP)、アシッドホスフェート(酸性リン酸エステル)等のリン系耐摩耗防止剤を、潤滑油に添加することが検討されている。例えば、特許文献1には、隣接する炭素原子に各々ヒドロキシル基が結合した基を有するリン化合物を、含酸素化合物を主成分とする基油に配合してなる潤滑油組成物が開示されている。
国際公開第97/010319号
ところで、本発明者が鋭意検討した結果、特許文献1に記載のリン化合物は、溶解性が充分でないことが判明した。この傾向は、炭化水素系基油に適用した場合において、顕著に観測される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、高荷重の過酷な条件下でも優れた極圧性及び耐摩耗性を示し、炭化水素系基油に適用した場合においても溶解性に優れる、無灰の潤滑油用添加剤を提供することを主な目的とする。
本発明は、下記[1]に示す潤滑油用添加剤、下記[2]及び[3]に示す潤滑油組成物、下記[4]に示す化合物の使用(応用)、並びに、下記[5]に示す化合物の製造のための使用(応用)を提供する。
[1]下記一般式(1)で表される潤滑油用添加剤。
Figure 2018172508

[式(1)中、Rはそれぞれ独立に炭化水素基を示し、2つのRは同一であっても異なっていてもよい。]
[2]潤滑油基油と、[1]に記載の潤滑油用添加剤と、を含有する、潤滑油組成物。
[3]潤滑油基油の硫黄分が、基油全量を基準として、100質量ppm以下である、[2]に記載の潤滑油組成物。
[4]下記一般式(1)で表される化合物の、潤滑油に用いられる添加剤としての使用。
Figure 2018172508

[式(1)中、Rはそれぞれ独立に炭化水素基を示し、2つのRは同一であっても異なっていてもよい。]
[5]下記一般式(1)で表される化合物の、潤滑油に用いられる添加剤の製造のための使用。
Figure 2018172508

[式(1)中、Rはそれぞれ独立に炭化水素基を示し、2つのRは同一であっても異なっていてもよい。]
本発明によれば、高荷重の過酷な条件下でも優れた極圧性及び耐摩耗性を示し、炭化水素系基油に適用した場合においても溶解性に優れる、無灰の潤滑油用添加剤及びこれを用いた潤滑油組成物が提供される。
実施例1−1で得られたグリセリン−ジ−2−エチルヘキシルジチオホスフェートの13C−NMRスペクトルである。 実施例1−1で得られたグリセリン−ジ−2−エチルヘキシルジチオホスフェートのIRスペクトルである。 実施例1−2で得られたグリセリン−ジ−n−オクチルジチオホスフェートの13C−NMRスペクトルである。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[潤滑油用添加剤]
一実施形態に係る潤滑油用添加剤は、一般式(1)で表される化合物である。潤滑油用添加剤は、一般式(1)で表される化合物であれば、1種を単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で組み合わせて使用してもよい。
Figure 2018172508
式(1)中、Rはそれぞれ独立に炭化水素基を示し、2つのRは同一であっても異なっていてもよい。Rとしての炭化水素基の炭素数は、好ましくは3〜18、より好ましくは4〜12、さらに好ましくは6〜10である。
Rとしての炭化水素基は、直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基又はアルケニル基であってもよい。炭化水素基としては、例えば、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、sec−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、ヘキサニル基、シクロヘキシル基、オレイル基等が挙げられる。これらのうち、炭化水素基は、直鎖状又は分岐状のアルキル基であることが好ましい。
一般式(1)で表される潤滑油用添加剤は、例えば、五硫化リン(P)とRを有するアルコール(R−OH)とを反応させ、Rを有するジチオホスフェートを得た後に、得られたジチオホスフェートとグリシドールとを反応させることによって、得ることができる。
五硫化リンとRを有するアルコールとを反応させるときの比率は、五硫化リン1モルに対して、Rを有するアルコールを2モル以上、好ましくは3〜4モルである。
Rを有するジチオホスフェートとグリシドールとを反応させるときの比率は、Rを有するジチオホスフェート1モルに対して、グリシドールを0.8モル以上、好ましくは0.9〜1モルである。
一般式(1)で表される潤滑油用添加剤を合成するときの反応条件は、用いる原料に合わせて適宜選択することができる。反応条件としては、例えば、無溶媒又は溶媒存在下、40〜150℃で0.5〜48時間撹拌することが挙げられる。
[潤滑油組成物]
一実施形態に係る潤滑油組成物は、潤滑油基油と、上述の潤滑油用添加剤と、を含有する。
潤滑油基油は、通常の潤滑油に使用される基油を使用することができる。具体的には、鉱油系基油、合成系基油、又は両者の混合物が挙げられる。
鉱油系基油としては、例えば、パラフィン系、ナフテン系、又は芳香族系の原油の蒸留により得られる灯油留分;灯油留分からの抽出操作等により得られるノルマルパラフィン;及びパラフィン系、ナフテン系、又は芳香族系の原油の蒸留により得られる潤滑油留分、あるいは潤滑油脱ろう工程により得られる、スラックワックス等のワックス及び/又はガストゥリキッド(GTL)プロセス等により得られる、フィッシャートロプシュワックス、GTLワックス等の合成ワックスを原料とし、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、水素化異性化、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製処理を1つ又は2つ以上適宜組み合わせて精製したパラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油、ノルマルパラフィン系基油、イソパラフィン系基油、芳香族系基油が挙げられる。これらの鉱油系基油は単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で組み合わせて使用してもよい。
合成系基油としては、例えば、ポリα−オレフィン又はその水素化物;プロピレンオリゴマー、イソブチレンオリゴマー、ポリブテン、1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマー、エチレン−プロピレンオリゴマー等のオレフィンオリゴマー又はその水素化物;アルキルベンゼン;アルキルナフタレン;ジエステル(ジトリデシルグルタレート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート等);ポリオールエステル(トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、トリメチロールプロパンオレート、ペンタエリスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネート等);ポリオキシアルキレングリコール、ジアルキルジフェニルエーテル、ポリフェニルエーテル等が挙げられる。これらの合成系基油は単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で組み合わせて使用してもよい。
潤滑油基油は、炭化水素系基油であることが好ましい。炭化水素系基油としては、鉱油系炭化水素油、合成系炭化水素油、又は両者の混合物が挙げられる。なお、鉱油系炭化水素油は、鉱油系基油で例示したものと同様のものを用いることができる。
合成系炭化水素油としては、例えば、ポリα−オレフィン又はその水素化物;プロピレンオリゴマー、イソブチレンオリゴマー、ポリブテン、1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマー、エチレン−プロピレンオリゴマー等のオレフィンオリゴマー又はその水素化物;アルキルベンゼン;アルキルナフタレンが挙げられる。これらの合成系炭化水素油は単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で組み合わせて使用してもよい。
潤滑油基油の硫黄分は、基油全量を基準として、好ましくは100質量ppm以下、より好ましくは50質量ppm以下、さらに好ましくは10質量ppm以下である。潤滑油基油の硫黄分が、基油全量を基準として、100質量ppm以下であると、得られる潤滑油組成物の耐摩耗性がより向上する傾向にある。なお、本明細書における硫黄分は、JIS K2541「原油及び石油製品−硫黄分試験方法」により測定された値を意味する。
潤滑油基油の40℃における動粘度は、特に制限されないが、好ましくは1〜100mm/s、より好ましくは10〜80mm/s、さらに好ましくは15〜60mm/sである。潤滑油基油の40℃における動粘度が上記の範囲内であると、潤滑油基油の適正な粘性を確保でき、実使用温度域において良好な油膜が得られる傾向にある。
潤滑油基油の粘度指数は、特に制限されないが、好ましくは70以上、より好ましくは90以上、さらに好ましくは110以上である。粘度指数が上記の範囲内であると、外部の温度に対して粘度の安定性が確保されるため、使用時における外部の温度変化に対しても安定的に油膜を形成できる傾向にある。
本明細書における40℃における動粘度及び粘度指数は、それぞれJIS K2283:2000「原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法」に準拠して測定される値を意味する。
潤滑油基油の全芳香族含有量は、特に制限されないが、好ましくは30質量%以下、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、特に好ましくは2質量%以下である。潤滑油基油の全芳香族含有量が30質量%以下であると、酸化安定性により優れる傾向にある。なお、本明細書における全芳香族含有量は、ASTMD2549に準拠して測定した芳香族留分(aromatic fraction)含有量を意味する。通常この芳香族留分には、アルキルベンゼン、アルキルナフタレンの他、アントラセン、フェナントレン、及びこれらのアルキル化物、ベンゼン環が四環以上縮合した化合物、またはピリジン類、キノリン類、フェノール類、ナフトール類等のヘテロ芳香族を有する化合物等が含まれる。
一般式(1)で表される潤滑油用添加剤の含有量は、特に制限されないが、耐摩耗性の向上の観点から、組成物全量を基準として、リン元素換算で、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、さらに好ましくは0.03質量%以上である。また、触媒被毒の抑制及び非鉄金属の腐食の抑制の観点から、組成物全量を基準として、リン元素換算で、好ましくは0.20質量%以下、より好ましくは0.10質量%以下、さらに好ましくは0.08質量%以下である。
潤滑油組成物は、その目的に応じて、一般的に使用されている任意の添加剤をさらに含有することができる。このような添加剤としては、例えば、粘度調整剤、金属系清浄剤、無灰分散剤、摩擦調整剤、一般式(1)で表される潤滑油用添加剤以外の摩耗防止剤(極圧剤)、酸化防止剤、腐食防止剤、防錆剤、流動点降下剤、抗乳化剤、金属不活性化剤、消泡剤等を挙げることができる。
粘度調整剤は、具体的には非分散型又は分散型エステル基含有粘度調整剤である。粘度調整剤としては、例えば、非分散型又は分散型ポリ(メタ)アクリレート系粘度調整剤、非分散型又は分散型オレフィン−(メタ)アクリレート共重合体系粘度調整剤、スチレン−無水マレイン酸エステル共重合体系粘度調整剤及びこれらの混合物等が挙げられ、これらの中でも非分散型又は分散型ポリ(メタ)アクリレート系粘度調整剤であることが好ましい。特に非分散型又は分散型ポリメタクリレート系粘度調整剤であることが好ましい。
粘度調整剤としては、その他に、非分散型若しくは分散型エチレン−α−オレフィン共重合体又はその水素化物、ポリイソブチレン又はその水素化物、スチレン−ジエン水素化共重合体、ポリアルキルスチレン等を挙げることができる。
金属系清浄剤としては、例えば、スルホネート系清浄剤、サリチレート系清浄剤、フェネート系清浄剤等が挙げられ、アルカリ金属又はアルカリ土類金属との正塩、塩基性塩、過塩基性塩のいずれをも配合することができる。使用に際してはこれらの中から任意に選ばれる1種類又は2種類以上を配合することができる。
無灰分散剤としては、潤滑油に用いられる任意の無灰分散剤が使用でき、例えば、炭素数40以上400以下の直鎖若しくは分枝状のアルキル基又はアルケニル基を分子中に少なくとも1個有するモノ又はビスコハク酸イミド、炭素数40以上400以下のアルキル基又はアルケニル基を分子中に少なくとも1個有するベンジルアミン、炭素数40以上400以下のアルキル基又はアルケニル基を分子中に少なくとも1個有するポリアミン、これらのホウ素化合物、カルボン酸、リン酸等による変成品などが挙げられる。使用に際してはこれらの中から任意に選ばれる1種類又は2種類以上を配合することができる。
摩擦調整剤としては、例えば、脂肪酸エステル系、脂肪族アミン系、脂肪酸アミド系等の無灰摩擦調整剤、モリブデンジチオカーバメート、モリブデンジチオホスフェート等の金属系摩擦調整剤等が挙げられる。例えば、炭素数6〜30のアルキル基又はアルケニル基、特に炭素数6〜30の直鎖アルキル基又は直鎖アルケニル基を分子中に少なくとも1個有する、アミン化合物、イミド化合物、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸金属塩等を好ましく用いることができる。
一般式(1)で表される潤滑油用添加剤以外の摩耗防止剤(極圧剤)は、一般式(1)で表される潤滑油用添加剤と組み合わせて用いることができる。このような摩耗防止剤(極圧剤)としては、例えば、一般式(1)で表される潤滑油用添加剤以外の硫黄系、リン系、硫黄−リン系の極圧剤等が使用でき、具体的には、亜リン酸エステル類、チオ亜リン酸エステル類、ジチオ亜リン酸エステル類、トリチオ亜リン酸エステル類、リン酸エステル類(ホスフェート)、チオリン酸エステル類(チオホスフェート)、ジチオリン酸エステル類(ジチオホスフェート)、トリチオリン酸エステル類(トリチオホスフェート)、これらのアミン塩、これらの金属塩、これらの誘導体、ジチオカーバメート、亜鉛ジチオカーバメート、ジサルファイド類、ポリサルファイド類、硫化オレフィン類、硫化油脂類等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系、アミン系等の無灰酸化防止剤、銅系、モリブデン系等の金属系酸化防止剤などが挙げられる。具体的には、例えば、フェノール系無灰酸化防止剤としては、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)等が、アミン系無灰酸化防止剤としては、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキルフェニル−α−ナフチルアミン、ジアルキルジフェニルアミン、ジフェニルアミン等が挙げられる。
腐食防止剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系、トリルトリアゾール系、チアジアゾール系、イミダゾール系化合物等が挙げられる。
防錆剤としては、例えば、石油スルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、ジノニルナフタレンスルホネート、アルケニルコハク酸エステル、多価アルコールエステル等が挙げられる。
流動点降下剤としては、例えば、使用する潤滑油基油に適合するポリメタクリレート系のポリマー等が使用できる。
抗乳化剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルナフチルエーテル等のポリアルキレングリコール系非イオン系界面活性剤などが挙げられる。
金属不活性化剤としては、例えば、イミダゾリン、ピリミジン誘導体、アルキルチアジアゾール、メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール又はその誘導体、1,3,4−チアジアゾールポリスルフィド、1,3,4−チアジアゾリル−2,5−ビスジアルキルジチオカーバメート、2−(アルキルジチオ)ベンゾイミダゾール、β−(o−カルボキシベンジルチオ)プロピオンニトリル等が挙げられる。
消泡剤としては、例えば、25℃における動粘度が1000mm/s以上100000mm/s以下のシリコーンオイル、アルケニルコハク酸誘導体、ポリヒドロキシ脂肪族アルコールと長鎖脂肪酸とのエステル、メチルサリチレートとo−ヒドロキシベンジルアルコールとのエステル等が挙げられる。
これらの添加剤を潤滑油組成物に含有させる場合には、それぞれの含有量は組成物全量を基準として、0.01〜20質量%であってもよい。
潤滑油組成物の40℃における動粘度は、特に制限されないが、好ましくは5〜90mm/s、より好ましくは10〜70mm/s、さらに好ましくは20〜50mm/sである。潤滑油組成物の40℃における動粘度が上記の範囲内であると、適正な粘性を確保でき、油膜保持性により優れる傾向にある。
以下、本発明について実施例を挙げてより具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[潤滑油用添加剤の合成]
(実施例1−1)
<グリセリン−ジ−2−エチルヘキシルジチオホスフェート(上記一般式(1)の2つのRが2−エチルヘキシル基である化合物)の合成>
五硫化リン(P)0.1mol(38.2g)及び2−エチルヘキシルアルコール(C17OH)0.4mol(52g)をフラスコに採取し、70℃で15時間撹拌させ、ジ−2−エチルヘキシルジチオホスフェート0.2mol(70.8g)を得た。
続いて、ジ−2−エチルヘキシルジチオホスフェート0.1mol(35.4g)及びグリシドール(C、ALDRICH社)0.1mol(7.4g)をフラスコに採取し、室温(25℃)で20分撹拌させ、目的物であるグリセリン−ジ−2−エチルヘキシルジチオホスフェートを0.1mol(45.2g)を得た。
得られたグリセリン−ジ−2−エチルヘキシルジチオホスフェートについて、13C−NMR分析(共鳴周波数:150MHz、溶媒:CDCl)及びIR分析(KBrサンドイッチ法)を行った。13C−NMRスペクトル及びIRスペクトルをそれぞれ図1及び図2に示す。13C−NMRスペクトルでは、下記化学式におけるa〜kの炭素にそれぞれ対応するピークが観測された。IRスペクトルでは、P=S、P−O−C、O−H等に対する吸収が観測された。これらのスペクトルから、目的物の合成が確認された。
Figure 2018172508
(実施例1−2)
<グリセリン−ジ−n−オクチルジチオホスフェート(上記一般式(1)の2つのRがn−オクチル基である化合物)の合成>
五硫化リン(P)0.1mol(38.2g)及びn−オクチルアルコール(C17OH)0.4mol(52g)をフラスコに採取し、70℃で15時間撹拌させ、ジ−n−オクチルジチオホスフェート0.2mol(70.8g)を得た。
続いて、ジ−n−オクチルジチオホスフェート0.1mol(35.4g)及びグリシドール(C、ALDRICH社)0.1mol(7.4g)をフラスコに採取し、室温(25℃)で20分撹拌させ、目的物であるグリセリン−ジ−n−オクチルジチオホスフェートを0.1mol(45.2g)を得た。
得られたグリセリン−ジ−n−オクチルジチオホスフェートについて、13C−NMR分析(共鳴周波数:150MHz、溶媒:CDCl)を行った。13C−NMRスペクトルをそれぞれ図3に示す。13C−NMRスペクトルでは、下記化学式におけるa〜jの炭素にそれぞれ対応するピークが観測された。このスペクトルから、目的物の合成が確認された。
Figure 2018172508
(比較例1−1)
<グリセリン−ジ−2−エチルヘキシルホスフェートの合成>
ジ−2−エチルヘキシルホスフェート(C1635P、東京化成工業株式会社)0.1mol(38.2g)及びグリシドール(C、ALDRICH社)0.1mol(7.4g)をフラスコに採取し、室温(25℃)で20分撹拌させた。反応終了後、目的物であるグリセリン−ジ−2−エチルヘキシルホスフェート0.1mol(45.2g)を得た。
[潤滑油組成物の調製]
(実施例2−1〜2−7及び比較例2−1〜2−4)
表1に示すように、実施例2−1〜2−7及び比較例2−1〜2−4の潤滑油組成物をそれぞれ調製した。得られた潤滑油組成物について、溶解特性及び高荷重条件下の摩耗特性を検討し、その結果を表1に併記した。
表1に示した各成分の詳細は以下のとおりである。
<潤滑油基油>
A−1:水素化精製鉱油(全芳香族含有量:0質量%、硫黄分:0質量ppm、40℃動粘度:36.82mm/s、粘度指数:131)
A−2:溶剤精製鉱油(全芳香族含有量:25質量%、硫黄分:1700質量ppm、40℃動粘度:47.25mm/s、粘度指数:102)
A−3:エステル系基油(トリメチロールプロパンとオレイン酸とのエステル、40℃動粘度:46.0mm/s)
<潤滑油用添加剤>
B−1:グリセリン−ジ−2−エチルヘキシルジチオホスフェート(実施例1−1の潤滑油用添加剤)[リン含有量(理論値):7.24質量%、硫黄含有量(理論値):14.95質量%]
B−2:グリセリン−ジ−n−オクチルジチオホスフェート(実施例1−2の潤滑油用添加剤)[リン含有量:7.24質量%(理論値)、硫黄含有量(理論値):14.95質量%]
b−1:グリセリン−ジ−2−エチルヘキシルホスフェート(比較例1−1の潤滑油用添加剤)[リン含有量(理論値):7.82質量%]
b−2:トリクレジルホスフェート(TCP)[第八化学工業株式会社製、リン含有量(理論値):8.42質量%]
なお、表1中の「リン元素換算値」は、組成物全量を基準としたときの潤滑油用添加剤B−1、B−2、b−1及びb−2のリン元素換算の含有量を意味する。「リン元素換算値」は、潤滑油用添加剤B−1、B−2、b−1及びb−2に含まれるリン含有量(理論値)とそれぞれの仕込み量とから算出することができる。
(溶解特性試験)
潤滑油基油A−1〜A−3に、潤滑油用添加剤B−1、B−2、b−1又はb−2を加えて、潤滑油組成物の濁りの有無を目視で確認して評価した。
(摩耗特性試験)
摩耗特性試験は、ボールオンディスク(SRV)試験及びシェル四球試験のいずれかで評価した。
SRV試験においては、ボールとして1/2インチ球(SUJ−2)、ディスクとして24φ6.9mm(SUJ−2)をそれぞれ用いた。SRV試験は、荷重34N、振幅1.0mm、温度80℃、試験時間0.5時間の条件下での摩耗痕径(mm)を測定して評価した。本試験においては、摩耗痕径が小さいほど、摩耗特性に優れることを意味する。
シェル四球試験は、荷重294N、回転数1200rpm、温度75℃、試験時間1時間の条件下での摩耗痕径(mm)を測定して評価した。本試験においては、摩耗痕径が小さいほど、摩耗特性に優れることを意味する。
Figure 2018172508
実施例1−1又は1−2の潤滑油用添加剤を含有する実施例2−1〜2−7の潤滑油組成物は、溶解性試験において濁りがなく、良好な摩耗特性を有していた。これに対して、比較例2−1〜2−3の潤滑油組成物は、溶解性試験において濁りが観測され、炭化水素系基油に充分に溶解しなかった。このため、比較例2−1〜2−3の潤滑油組成物では、摩耗痕径を測定することができなかった。また、比較例2−4の潤滑油組成物は、実施例2−7の潤滑油組成物と比較して、摩耗痕径が大きかった。これらの結果から、本発明の潤滑油用添加剤が、高荷重の過酷な条件下でも優れた極圧性及び耐摩耗性を示し、炭化水素系基油に適用した場合においても溶解性に優れることが確認された。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)で表される潤滑油用添加剤。
    Figure 2018172508

    [式(1)中、Rはそれぞれ独立に炭化水素基を示し、2つのRは同一であっても異なっていてもよい。]
  2. 潤滑油基油と、請求項1に記載の潤滑油用添加剤と、を含有する、潤滑油組成物。
  3. 前記潤滑油基油の硫黄分が、基油全量を基準として、100質量ppm以下である、請求項2に記載の潤滑油組成物。
JP2017071212A 2017-03-31 2017-03-31 潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物 Pending JP2018172508A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071212A JP2018172508A (ja) 2017-03-31 2017-03-31 潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物
PCT/JP2018/012190 WO2018181203A1 (ja) 2017-03-31 2018-03-26 潤滑油用添加剤、潤滑油組成物、及び摺動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071212A JP2018172508A (ja) 2017-03-31 2017-03-31 潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018172508A true JP2018172508A (ja) 2018-11-08

Family

ID=64108324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017071212A Pending JP2018172508A (ja) 2017-03-31 2017-03-31 潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018172508A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5237562B2 (ja) セラミックス球転がり軸受用潤滑油組成物
JP5779376B2 (ja) 潤滑油組成物
WO2013183676A1 (ja) グリース組成物
WO2013145037A1 (ja) 内燃機関用潤滑油組成物
JP6718349B2 (ja) 無段変速機用潤滑油組成物
WO2017131121A1 (ja) 潤滑油組成物
JP2009161604A (ja) 自動車用変速機油組成物
JP5580695B2 (ja) ギヤ油組成物
JP2014169460A (ja) 自動車用変速機油組成物
EP3380591B1 (en) Seal swell agents for lubricating compositions
JP6509322B2 (ja) 最終減速機用潤滑油組成物
US10443016B2 (en) Lubricating oil composition for gear oil
JP5931250B2 (ja) 潤滑油組成物
JP2019038961A (ja) 手動変速機用潤滑油組成物
EP3380592B1 (en) Seal swell agents for lubricating compositions
JP7563935B2 (ja) 潤滑油組成物
JP5756280B2 (ja) 潤滑油組成物
JP2018172508A (ja) 潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物
JP2018188519A (ja) 潤滑油用添加剤及び潤滑油組成物
JP2018188520A (ja) 潤滑油組成物及びこれを用いた摺動機構
JP2018172510A (ja) 潤滑油組成物及びこれを用いた摺動機構
JP6382749B2 (ja) 最終減速機用潤滑油組成物
JP2019157034A (ja) 摩擦調整用添加剤及び潤滑油組成物
JP5048959B2 (ja) 消泡剤および潤滑油組成物
JP2015036412A (ja) 潤滑油添加剤、および潤滑油組成物