JP2018172568A - インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 得られる画像の光沢性に優れるインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】 第1インクを記録媒体に付与する処理工程と、第2インクを、前記第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように前記記録媒体に付与する記録工程とを有するインクジェット記録方法であって、前記第1インクが、フッ素原子又はケイ素を有するノニオン性界面活性剤を含有する水性インクであり、前記第2インクが、遷移金属又はその酸化物で構成される金属粒子を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】 なし
【解決手段】 第1インクを記録媒体に付与する処理工程と、第2インクを、前記第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように前記記録媒体に付与する記録工程とを有するインクジェット記録方法であって、前記第1インクが、フッ素原子又はケイ素を有するノニオン性界面活性剤を含有する水性インクであり、前記第2インクが、遷移金属又はその酸化物で構成される金属粒子を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】 なし
Description
本発明は、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット記録方法では、金属粒子を含有するインクが使用されている。このようなインクは主に電気回路の形成に利用されてきたが、近年では、クリスマスカードなどのメタリック感を表現する用途にも、金属粒子を含有するインクが使用されるようになってきている。そのため、メタリック感のある画像を記録することが可能なインクが求められている。メタリック感のある画像を記録するための、金属粒子を含有するインクが提案されている(特許文献1及び2参照)。
本発明者らは、種々の記録媒体に画像を記録する際に、特許文献1及び2に記載されている金属粒子を含有するインクやクリアインクを使用して、検討を行った。その結果、特許文献1に記載されているインクを使用して、ある種の記録媒体に画像を記録する際に、画像の光沢性が得られないことがわかった。さらに、特許文献2に記載されているインクジェット記録方法は、金属粒子を含有するインクの記録媒体への付与後に、前記インクを付与した領域と同一の領域にクリアインクを付与するため、画像の光沢性が得られないことがわかった。
したがって、本発明の目的は、記録媒体によらず、画像の光沢性に優れるインクジェット記録方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、前記インクジェット記録方法を使用するインクジェット記録装置を提供することにある。
上記の目的は、以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、第1インクを記録媒体に付与する処理工程と、第2インクを、前記第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように前記記録媒体に付与する記録工程とを有するインクジェット記録方法であって、前記第1インクが、フッ素原子又はケイ素を有するノニオン性界面活性剤を含有する水性インクであり、前記第2インクが、遷移金属又はその酸化物で構成される金属粒子を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法に関する。
また、本発明は、第1インクを付与した後に、第2インクを付与する手段を備えたインクジェット記録装置であって、前記第1インクが、フッ素原子又はケイ素を有するノニオン性界面活性剤を含有する水性インクであり、前記第2インクが、遷移金属又はその酸化物で構成される金属粒子を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録装置に関する。
本発明によれば、記録媒体によらず、画像の光沢性に優れるインクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に述べる。本発明においては、以下、水性インクは、「インク」と記載することがある。各種の物性値は、特に断りのない限り、温度25℃における値である。
本発明者らは、記録媒体の中でもマット紙に画像を記録する際に、特許文献1に記載されているインクを使用すると、画像の光沢性が得られないことを見出した。マット紙は、数μmの細孔を有するインク受容層が設けられた記録媒体である。そのため、マット紙は、同じコート紙である光沢紙と比べて、大きな細孔を有するため、金属粒子がインク中の液体成分とともに細孔に入り込みやすい。これにより、画像を構成する金属膜が不均一となり、画像の光沢性は得られなかったと考えられる。同じコート紙でも光沢紙は、10〜20nmくらいの非常に微細な細孔を有するインク受容層が設けられた記録媒体であるため、金属粒子がインク中の液体成分とともに細孔に入り込みにくい。画像を構成する金属膜が均一となりやすいため、画像の光沢性はある程度得られるものの、さらなる向上の余地があることがわかった。
さらに、本発明者らは、特許文献2に記載されている、金属粒子を含有するインクを付与した領域と同一の領域にクリアインクを付与するインクジェット記録方法を用いた。このようにして記録した画像は、その表面が油膜に覆われたようになり、本来の銀色とは異なった色に見えるため、画像の光沢性は得られなかった。
そこで、本発明者らは、記録媒体によらず画像の光沢性を得るための、インクジェット記録方法の構成を考えた。本発明のインクジェット記録方法は、第1インクを記録媒体に付与する処理工程と、第2インクを、前記第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように前記記録媒体に付与する記録工程とを有する。第1インクは、フッ素原子又はケイ素を有するノニオン性界面活性剤を含有する水性インクである。第2インクは、遷移金属又はその酸化物で構成される金属粒子を含有する水性インクである。このような構成のインクジェット記録方法により、画像の光沢性が得られるメカニズムについて、詳細に説明する。
金属粒子は、多数の金属原子で構成される。一般に、非金属原子と比べて、金属原子の原子核は、電子を引き寄せる力が弱く、電子を放出しやすいため、金属原子はプラスに帯電しやすい。多数の金属原子が集まると、金属原子の有する電子の軌道(電子殻)が、隣接する金属原子の有する電子殻と重なることで、金属原子から放出された電子は、隣の金属原子の有する電子殻に移動することが可能となる。このように、電子は重なり合う電子殻を移動していき、多数の金属原子の間を自由に移動することが可能となる。金属粒子中で電子が自由に移動できるため、金属粒子の表面で電子が動くことも可能となる。
記録媒体にインクが付着すると、インク中の水が記録媒体に浸透するため、金属粒子の周囲から水が少なくなる。これにより、インク中の金属粒子と金属粒子の間の距離が近くなる。金属粒子と金属粒子の間の距離が近くなることで、金属粒子の表面で動いている電子が、近くに存在している金属粒子の有する正電荷の金属原子を引き寄せる。正電荷を有する金属原子が、金属粒子に引き寄せられることで、金属粒子と金属粒子が融着し、連続的な金属膜を形成することが可能となる。
しかし、金属粒子を含有する従来のインクを用いて記録される画像は、光沢性が得られないことが判明した。「光沢性が向上する」とは、画像を構成する金属膜に入射した光のうち、一定の方向に反射する光の割合が多くなることを意味する。本発明者らが検討したところ、画像を構成する金属膜が不均一であるため、画像に入射した光がさまざまな方向に反射し、入射した光のうち一定の方向に反射する光の割合が少なくなることで、画像の光沢性が得られないことがわかった。つまり、画像の光沢性を向上させるためには、均一な金属膜を形成する必要がある。
そこで、均一な金属膜を形成するために、金属粒子を含有するインク(以下、「第2インク」と記載)を付与する前に、ノニオン性界面活性剤を含有するインク(以下、「第1インク」と記載)を記録媒体に付与することとした。ノニオン性界面活性剤は、フッ素原子又はケイ素を有する。インクジェット用のインクに汎用のフッ素原子及びケイ素のいずれも有さない、アセチレングリコールにエチレンオキサイドを付加した界面活性剤と比べて、フッ素原子又はケイ素を有する界面活性剤は、疎水性が強い。そのため、ノニオン性界面活性剤は、第1インクが付与された領域で界面に配向しやすい。
記録媒体に第1インクを付与すると、第1インクの界面にノニオン性界面活性剤が配向するため、記録媒体に第1インクを付与した領域は、表面エネルギーが低い状態となる。「表面エネルギーが低い」とは、濡れにくく、水との親和性が低いことを意味する。これにより、第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように第2インクを付与しても、第2インク中の水が浸透しにくく、第2インクが記録媒体の表面上に留まりやすい。第2インクが記録媒体の表面上に留まっている間に、インク中の金属粒子が記録媒体に広がっていくことで、インク中の水が記録媒体に浸透しても、金属粒子が記録媒体に均一に付着できる。このようにして付着した金属粒子が融着することで、均一な金属膜が形成でき、画像の光沢性が向上する。
<インクジェット記録方法>
本発明のインクジェット記録方法は、第1インクを記録媒体に付与する処理工程と、第2インクを、第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように記録媒体に付与する記録工程とを有するインクジェット記録方法である。この方法は、記録工程の後に、さらに加熱工程を有していてもよい。
本発明のインクジェット記録方法は、第1インクを記録媒体に付与する処理工程と、第2インクを、第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように記録媒体に付与する記録工程とを有するインクジェット記録方法である。この方法は、記録工程の後に、さらに加熱工程を有していてもよい。
〔処理工程〕
処理工程では、記録媒体に第1インクを付与する。これにより、記録媒体に第1インクを含浸させることができる。記録媒体への第1インクの付与量は、記録媒体を変形させない程度の量であることが好ましい。具体的には、記録媒体の単位面積(inch2)あたりの第1インクの付与量(μg)は、1μg以上17μg以下であることが好ましく、3μg以上14μg以下であることがさらに好ましい。
処理工程では、記録媒体に第1インクを付与する。これにより、記録媒体に第1インクを含浸させることができる。記録媒体への第1インクの付与量は、記録媒体を変形させない程度の量であることが好ましい。具体的には、記録媒体の単位面積(inch2)あたりの第1インクの付与量(μg)は、1μg以上17μg以下であることが好ましく、3μg以上14μg以下であることがさらに好ましい。
処理工程は、第1インクをインクジェット方式の記録ヘッドから吐出して、記録媒体に付与する工程であってもよいし、第1インクをローラーなどで塗布して、記録媒体に付与する工程であってもよい。第1インクをローラーなどで塗布する場合、所定の記録デューティと同等量を塗布する。なかでも、処理工程は、第1インクをインクジェット方式の記録ヘッドから吐出して、記録媒体に付与する工程であることが好ましい。第2インクは、インクジェット方式の記録ヘッドから吐出するため、第1インク及び第2インクのいずれもインクジェット方式の記録ヘッドから吐出することで、複雑な装置を必要としない点で好適である。
インクを吐出する方式としては、インクに力学的エネルギーを付与する方式や、インクに熱エネルギーを付与する方式が挙げられる。本発明においては、インクに熱エネルギーを付与してインクを吐出する方式を採用することが好ましい。
〔記録工程〕
記録工程は、第2インクを、第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように、インクジェット方式の記録ヘッドから吐出して、記録媒体に付与する。インクを吐出する方式としては、インクに力学的エネルギーを付与する方式や、インクに熱エネルギーを付与する方式が挙げられる。本発明においては、インクに熱エネルギーを付与してインクを吐出する方式を採用することが好ましい。記録媒体の単位面積(inch2)あたりの第2インクの付与量(μg)は、25μg以上45μg以下であることが好ましく、30μg以上40μg以下であることがさらに好ましい。なお、第2インクを記録媒体に付与した後に、第2インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように第1インクを記録媒体に付与する必要はない。
記録工程は、第2インクを、第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように、インクジェット方式の記録ヘッドから吐出して、記録媒体に付与する。インクを吐出する方式としては、インクに力学的エネルギーを付与する方式や、インクに熱エネルギーを付与する方式が挙げられる。本発明においては、インクに熱エネルギーを付与してインクを吐出する方式を採用することが好ましい。記録媒体の単位面積(inch2)あたりの第2インクの付与量(μg)は、25μg以上45μg以下であることが好ましく、30μg以上40μg以下であることがさらに好ましい。なお、第2インクを記録媒体に付与した後に、第2インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように第1インクを記録媒体に付与する必要はない。
〔加熱工程〕
記録工程の後に、金属粒子の融着を促進するために、加熱工程を行ってもよい。記録媒体を加熱する手段としては、例えば、赤外線ヒーターなどの加熱手段、ドライヤーなどによる送風を利用した送風手段、又はこれらを組み合わせた手段が挙げられる。加熱工程では、記録媒体の表面温度が温度50℃以下となるように加熱することが好ましい。記録媒体の表面温度が温度50℃を超えると、第2インク中の金属粒子が広がらないうちに、金属粒子が熱により融着してしまうため、記録媒体に不均一に金属粒子が付着してしまう。これにより、不均一な金属膜が形成されるため、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。
記録工程の後に、金属粒子の融着を促進するために、加熱工程を行ってもよい。記録媒体を加熱する手段としては、例えば、赤外線ヒーターなどの加熱手段、ドライヤーなどによる送風を利用した送風手段、又はこれらを組み合わせた手段が挙げられる。加熱工程では、記録媒体の表面温度が温度50℃以下となるように加熱することが好ましい。記録媒体の表面温度が温度50℃を超えると、第2インク中の金属粒子が広がらないうちに、金属粒子が熱により融着してしまうため、記録媒体に不均一に金属粒子が付着してしまう。これにより、不均一な金属膜が形成されるため、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。
なお、記録媒体の表面温度は、一般的な非接触赤外温度計を使用して測定することができる。このような非接触赤外温度計としては、例えば、デジタル放射温度センサー(FT−H20、キーエンス製)などが挙げられる。さらに、処理工程と記録工程の間に、乾燥工程を有してもよい。これは、乾燥工程を行っても、第1インクを付与した領域にノニオン性界面活性剤が存在しやすいため、表面エネルギーが低い状態が失われることは考えにくいからである。
図3は、本発明のインクジェット記録方法に用いられるインクジェット記録装置の一例を模式的に示す図であり、(a)はインクジェット記録装置の主要部の斜視図、(b)はヘッドカートリッジの斜視図である。インクジェット記録装置には、記録媒体32を搬送する搬送手段(不図示)、及びキャリッジシャフト34が設けられている。キャリッジシャフト34にはヘッドカートリッジ36が搭載可能となっている。ヘッドカートリッジ36は記録ヘッド38及び40を具備しており、インクカートリッジ42がセットされるように構成されている。ヘッドカートリッジ36がキャリッジシャフト34に沿って主走査方向に搬送される間に、記録ヘッド38及び40から記録媒体32に向かってインク(不図示)が吐出される。そして、記録媒体32が搬送手段(不図示)により副走査方向に搬送されることによって、記録媒体32に画像が記録される。
(記録媒体)
記録媒体としては、非吸収性の記録媒体ではなく、吸収性の記録媒体を用いることが好ましい。記録媒体が「吸収性又は非吸収性」であるか否かは、以下に示すブリストー(Bristow)法によって判定することができる。先ず、J.TAPPI紙パルプ試験方法No.51−87に準拠したブリストー法による液体吸収性測定を行い、水に対するKa値を算出する。そして、水に対するKa値が0.35mL・m−2・msec−1/2以上である記録媒体を「吸収性の記録媒体」であると判定することができる。また、「非吸収性の記録媒体」は、水を吸収しない記録媒体である。このため、上記の方法で液体吸収性測定を行うと、Ka値は、当然のことながら0.35mL・m−2・msec−1/2よりも小さくなる。非吸収性の記録媒体としては、塩化ビニルシート、ポリエチレンテレフタレートフィルム、及びアクリル系樹脂フィルムなどのプラスチックフィルムを挙げることができる。上記の非吸収性の記録媒体を用いることは好ましくない。
記録媒体としては、非吸収性の記録媒体ではなく、吸収性の記録媒体を用いることが好ましい。記録媒体が「吸収性又は非吸収性」であるか否かは、以下に示すブリストー(Bristow)法によって判定することができる。先ず、J.TAPPI紙パルプ試験方法No.51−87に準拠したブリストー法による液体吸収性測定を行い、水に対するKa値を算出する。そして、水に対するKa値が0.35mL・m−2・msec−1/2以上である記録媒体を「吸収性の記録媒体」であると判定することができる。また、「非吸収性の記録媒体」は、水を吸収しない記録媒体である。このため、上記の方法で液体吸収性測定を行うと、Ka値は、当然のことながら0.35mL・m−2・msec−1/2よりも小さくなる。非吸収性の記録媒体としては、塩化ビニルシート、ポリエチレンテレフタレートフィルム、及びアクリル系樹脂フィルムなどのプラスチックフィルムを挙げることができる。上記の非吸収性の記録媒体を用いることは好ましくない。
吸収性の記録媒体としては、普通紙などのコート層を有さない非コート紙、マット紙や光沢紙などのコート層を有するコート紙などが挙げられる。なかでも、吸収性の記録媒体は、コート紙であることが好ましく、表面の平滑性が高い光沢紙であることがさらに好ましい。光沢紙は、インク受容層を構成する無機顔料の粒径が小さく、密に詰まっているため、光沢紙の表面の平滑性が高い。平滑性の高い記録媒体に金属膜が形成されると、金属膜に入射した光が一定の方向に反射しやすいため、画像の光沢性をさらに向上させることが可能となる。
<インク>
本発明のインクジェット記録方法は、第1インク、及び第2インクを用いる。以下、「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」と記載した場合は、「アクリル酸、メタクリル酸」、「アクリレート、メタクリレート」を表すものとする。水溶性有機溶剤は、温度25℃で固体の水溶性有機溶剤も含む。温度25℃で固体の水溶性有機溶剤であっても、インク中では溶解している。
本発明のインクジェット記録方法は、第1インク、及び第2インクを用いる。以下、「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」と記載した場合は、「アクリル酸、メタクリル酸」、「アクリレート、メタクリレート」を表すものとする。水溶性有機溶剤は、温度25℃で固体の水溶性有機溶剤も含む。温度25℃で固体の水溶性有機溶剤であっても、インク中では溶解している。
〔第1インク〕
第1インクは、ノニオン性界面活性剤を含有する。アニオン性界面活性剤を用いると、第1インクを付与した領域の界面に配向するよりも、記録媒体のカチオン性成分(アルミナ、アルミナ水和物、及びカチオン性樹脂など)との反応のほうが支配的となる。これにより、アニオン性界面活性剤が、第1インクを付与した領域で界面に配向しにくいため、第1インクを付与した領域と重なるように第2インクを付与しても、第2インク中の水の浸透を抑制しづらい。そのため、第2インクが記録媒体の表面上に留まりにくく、金属粒子が記録媒体に均一に付着しにくくなり、画像の光沢性は得られない。第1インクは、染料や顔料などの色材を含有しないことが好ましい。以下、第1インクを構成する成分について説明する。
第1インクは、ノニオン性界面活性剤を含有する。アニオン性界面活性剤を用いると、第1インクを付与した領域の界面に配向するよりも、記録媒体のカチオン性成分(アルミナ、アルミナ水和物、及びカチオン性樹脂など)との反応のほうが支配的となる。これにより、アニオン性界面活性剤が、第1インクを付与した領域で界面に配向しにくいため、第1インクを付与した領域と重なるように第2インクを付与しても、第2インク中の水の浸透を抑制しづらい。そのため、第2インクが記録媒体の表面上に留まりにくく、金属粒子が記録媒体に均一に付着しにくくなり、画像の光沢性は得られない。第1インクは、染料や顔料などの色材を含有しないことが好ましい。以下、第1インクを構成する成分について説明する。
(ノニオン性界面活性剤)
ノニオン性界面活性剤は、フッ素原子又はケイ素を有する。フッ素原子を有するノニオン性界面活性剤としては、パーフルオロアルキル基を有する界面活性剤などが挙げられる。パーフルオロアルキル基は、CxF2x+1で表される。パーフルオロアルキル基の炭素数、及びフッ素原子数を規定するxは、1以上6以下であることが好ましい。パーフルオロアルキル基を有する界面活性剤としては、パーフルオロアルキル基のアミンオキサイド付加物、パーフルオロアルキル基のエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。パーフルオロアルキル基は、疎水性であり、アミンオキサイド基及びエチレンオキサイド基は、親水性である。パーフルオロアルキル基のアミンオキサイド付加物としては、サーフロンS−141、S−241(いずれも、AGCセイミケミカル製)などが挙げられる。パーフルオロアルキル基を有するエチレンオキサイド付加物しては、サーフロンS−242、S−243、S−420(いずれも、AGCセイミケミカル製)などが挙げられる。なかでも、パーフルオロアルキル基を有する界面活性剤は、パーフルオロアルキル基のエチレンオキサイド付加物であることが好ましい。パーフルオロアルキル基のエチレンオキサイド付加物中のエチレンオキサイド構造の数は、1以上50以下であることが好ましく、1以上20以下であることがさらに好ましく、1以上10以下であることがとくに好ましい。
ノニオン性界面活性剤は、フッ素原子又はケイ素を有する。フッ素原子を有するノニオン性界面活性剤としては、パーフルオロアルキル基を有する界面活性剤などが挙げられる。パーフルオロアルキル基は、CxF2x+1で表される。パーフルオロアルキル基の炭素数、及びフッ素原子数を規定するxは、1以上6以下であることが好ましい。パーフルオロアルキル基を有する界面活性剤としては、パーフルオロアルキル基のアミンオキサイド付加物、パーフルオロアルキル基のエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。パーフルオロアルキル基は、疎水性であり、アミンオキサイド基及びエチレンオキサイド基は、親水性である。パーフルオロアルキル基のアミンオキサイド付加物としては、サーフロンS−141、S−241(いずれも、AGCセイミケミカル製)などが挙げられる。パーフルオロアルキル基を有するエチレンオキサイド付加物しては、サーフロンS−242、S−243、S−420(いずれも、AGCセイミケミカル製)などが挙げられる。なかでも、パーフルオロアルキル基を有する界面活性剤は、パーフルオロアルキル基のエチレンオキサイド付加物であることが好ましい。パーフルオロアルキル基のエチレンオキサイド付加物中のエチレンオキサイド構造の数は、1以上50以下であることが好ましく、1以上20以下であることがさらに好ましく、1以上10以下であることがとくに好ましい。
ケイ素を有するノニオン性界面活性剤としては、シロキサン(−Si−O−)構造を有する界面活性剤などが挙げられる。シロキサン構造を有する界面活性剤としては、ポリエーテル変性シロキサン化合物などが挙げられる。ポリエーテル変性シロキサン化合物は、ポリエーテル鎖を有する親水性のシロキサン(−Si−O−)ユニットと、ポリエーテル鎖を有しない疎水性のシロキサンユニットを有する。ポリエーテル変性シロキサン化合物としては、主鎖にポリエーテル鎖が結合しているものもあれば、側鎖にポリエーテル鎖が結合しているものもある。ポリエーテル鎖の構造は、−O−(C2H4O)a−(C3H6O)b−R)で表される。ここで、aは1以上100以下の整数、bは0以上100以下の整数、Rは水素原子又は炭素数1以上20以下のアルキル基である。C2H4Oはエチレンオキサイド基であり、C3H6Oはプロピレンオキサイド基である。シロキサン構造は、疎水性であり、エチレンオキサイド基及びプロピレンオキサイド基は、親水性である。ポリエーテル変性シロキサン化合物においては、エチレンオキサイドユニットとプロピレンオキサイドユニットとがその構造中に存在する状態は、ランダムの形態やブロックの形態など、どのような状態で存在していてもよい。ここで、各ユニットがランダムの状態で存在することとは、エチレンオキサイドユニットとプロピレンオキサイドユニットとが不規則に配列していることを意味している。また、各ユニットがブロックの状態で存在することとは、各ブロックがそれぞれいくつかの上記ユニットを単位として構成され、このように構成されたブロックが規則的に配列していることを意味している。ポリエーテル変性シロキサン化合物としては、BYK−307、BYK−346、BYK−3455(いずれも、ビックケミー製)などが挙げられる。なかでもポリエーテル変性シロキサン化合物は、ポリエーテル鎖が側鎖であるものが好ましい。具体的には、BYK−307(ビックケミー製)ある。
なかでも、ノニオン性界面活性剤は、グリフィン法によるHLB値が6.0以上であることが好ましい。HLB値が6.0より小さいと、疎水性が高いため、第1インク中で溶けにくくなる。ここで、グリフィン法によるHLB値は、界面活性剤の親水性基の式量と界面活性剤の分子量から、HLB値=20×(界面活性剤のエチレンオキサイド基又はアミンオキサイド基の式量)/(界面活性剤の分子量)の式より算出される。HLB値は、界面活性剤(化合物)の親水性や親油性の程度を、0.0から20.0の範囲で示すものである。HLB値が低いほど化合物の親油性(疎水性)が高いことを示す。一方、HLB値が高いほど化合物の親水性が高いことを示す。
ノニオン性界面活性剤の含有量(質量%)は、第1インク全質量を基準として、5.0質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以下であることがより好ましい。前記含有量は、0.5質量%以上であることがさらに好ましい。さらに、記録媒体の単位面積あたりの界面活性剤の合計の付与量(μg)は、記録媒体の単位面積あたりの第2インクの付与量(μg)に対する比率(倍)で、0.004倍以上0.020倍以下であることが好ましい。前記比率が0.004倍未満であると、記録媒体の単位面積あたりの界面活性剤の合計の付与量が少ないため、第2インクが記録媒体の表面上に留まりにくい。そのため、第2インク中で金属粒子が広がらないうちに、インク中の水が浸透するため、記録媒体に均一に金属粒子が付着できず、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。前記比率が0.020倍を超えると、記録媒体の単位面積あたりの界面活性剤の付与量が多いため、界面の疎水性が強くなる。これにより、第2インク中で金属粒子が広がったとしても、インク中の水が浸透しにくくなるため、金属粒子と金属粒子が近づかず、金属粒子が融着しにくい。よって、記録媒体に均一な金属膜を形成しにくくなるため、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。
(水性媒体)
第1インクは、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を含有する。水としては脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。水溶性有機溶剤は、特に限定されるものではない。水溶性有機溶剤としては、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類、及び含窒素化合物類などの水性のインクに使用可能なものをいずれも用いることができる。なかでも、水溶性有機溶剤は、同一分子内にヒドロキシ基を2つ以上有する多価フェノールであることが好ましい。多価フェノールとしては、タンニン、カテキンなどが挙げられる。多価フェノールは、カテキンであることが好ましい。また、これらの水溶性有機溶剤の1種又は2種以上をインクに含有させることができる。
(水性媒体)
第1インクは、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を含有する。水としては脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。水溶性有機溶剤は、特に限定されるものではない。水溶性有機溶剤としては、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類、及び含窒素化合物類などの水性のインクに使用可能なものをいずれも用いることができる。なかでも、水溶性有機溶剤は、同一分子内にヒドロキシ基を2つ以上有する多価フェノールであることが好ましい。多価フェノールとしては、タンニン、カテキンなどが挙げられる。多価フェノールは、カテキンであることが好ましい。また、これらの水溶性有機溶剤の1種又は2種以上をインクに含有させることができる。
第1インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、80.0質量%以上98.00質量%以下であることが好ましい。また、第1インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤の含有量が3.0質量%未満であると、インクをインクジェット記録装置に用いる場合に耐固着性などの信頼性が十分に得られない場合がある。また、水溶性有機溶剤の含有量が50.0質量%超であると、インクの粘度が上昇して、インクの供給不良が起きる場合がある。
(第1インクの物性)
インクの温度25℃における粘度(mPa・s)は、1.0mPa・s以上10.0mPa・s以下であることが好ましく、1.0mPa・s以上5.0mPa・s以下であることがさらに好ましい。
インクの温度25℃における粘度(mPa・s)は、1.0mPa・s以上10.0mPa・s以下であることが好ましく、1.0mPa・s以上5.0mPa・s以下であることがさらに好ましい。
〔第2インク〕
第2インクは、金属粒子を含有する。以下、第2インクを構成する成分について説明する。
第2インクは、金属粒子を含有する。以下、第2インクを構成する成分について説明する。
(金属粒子)
金属粒子は、遷移金属又はその酸化物で構成される。遷移金属としては、ニッケル、銅、銀、金、クロム、チタンなどが挙げられる。なかでも金属粒子は、銀、金で構成されることが好ましい。遷移金属のなかでも、銀及び金は、金属原子が電子を放出して正電荷を有する金属原子となるのに必要なエネルギー(イオン化エネルギー)が小さい。そのため、少しのエネルギーでも、金属原子から電子が容易に放出し、金属粒子中の正電荷を有する金属原子を引き寄せやすくなる。これにより、金属粒子と金属粒子が融着し、記録媒体で金属膜が形成されやすく、画像の光沢性が特に向上する。
金属粒子は、遷移金属又はその酸化物で構成される。遷移金属としては、ニッケル、銅、銀、金、クロム、チタンなどが挙げられる。なかでも金属粒子は、銀、金で構成されることが好ましい。遷移金属のなかでも、銀及び金は、金属原子が電子を放出して正電荷を有する金属原子となるのに必要なエネルギー(イオン化エネルギー)が小さい。そのため、少しのエネルギーでも、金属原子から電子が容易に放出し、金属粒子中の正電荷を有する金属原子を引き寄せやすくなる。これにより、金属粒子と金属粒子が融着し、記録媒体で金属膜が形成されやすく、画像の光沢性が特に向上する。
第2インク中の金属粒子の含有量(質量%)は、2.0質量%以上6.0質量%以下であることが好ましく、2.0質量%以上4.0質量%以下であることがさらに好ましい。
金属粒子の分散方法としては、分散剤として界面活性剤を用いる界面活性剤分散タイプの金属粒子、分散剤として樹脂を用いる樹脂分散タイプの金属粒子などが挙げられる。勿論、第2インクにおいては、分散方法が異なる金属粒子を併用することも可能である。
界面活性剤分散タイプの金属粒子において分散剤として用いる界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などを用いることができる。
樹脂分散タイプの金属粒子において分散剤として用いる樹脂は、親水性ユニット、及び疎水性ユニットを有することが好ましい。親水性ユニットとは、親水性基を有する単量体に由来するユニットである。疎水性ユニットとは、疎水性基を有する単量体に由来するユニットである。樹脂に占める親水性ユニットの割合(質量%)は、樹脂全質量を基準として、10.0質量%以上30.0質量%以下であることが好ましい。樹脂に占める疎水性ユニットの割合(質量%)は、樹脂全質量を基準として、70.0質量%以上90.0質量%以下であることが好ましい。
親水性基を有する単量体は、カルボン酸基を有する単量体、ホスホン酸基を有する単量体、ヒドロキシ基を有する単量体、及びエチレンオキサイド構造を有する単量体からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。カルボン酸基を有する単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などのα,β−エチレン性不飽和結合を有する単量体が挙げられる。ホスホン酸基を有する単量体としては、例えば、2−ホスホン酸エチル(メタ)アクリレートなどのα,β−エチレン性不飽和結合を有する単量体が挙げられる。カルボン酸、及びホスホン酸は、その無水物、及びその塩であってもよい。塩としては、例えば、リチウム、ナトリウム及びカリウムなどのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、及び有機アンモニウム塩が挙げられる。ヒドロキシ基を有する単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシ基を有するアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。さらに、エチレンオキサイド構造を有する単量体としては、例えば、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートなどの1〜3のエチレンオキサイド構造を有するアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート類が挙げられる。これらは必要に応じて1種のみを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なかでも親水性基を有する単量体は、(メタ)アクリル酸であることが好ましい。
疎水性基を有する単量体としては、芳香族基を有する単量体、アルキル(メタ)アクリレート類などが挙げられる。芳香族基を有する単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ベンジル(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレートが挙げられる。なかでも芳香族基を有する単量体は、スチレンであることが好ましい。アルキル(メタ)アクリレート類としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレートなどの炭素数1以上4以下のアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらは必要に応じて1種のみを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なかでもアルキル(メタ)アクリレート類は、ブチル(メタ)アクリレートであることが好ましい。
樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により得られるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、1,000以上100,000以下であることが好ましく、3,000以上50,000以下であることがさらに好ましい。
第2インク中の分散剤の含有量(質量%)は、0.1質量%以上10.0質量%以下であることが好ましく、0.2質量%以上5.0質量%以下であることがさらに好ましい。また、分散剤の含有量(質量%)は、金属粒子の含有量(質量%)に対して、質量比率で0.1倍以上1.0倍以下であることが好ましい。
[体積基準の累積50%粒径(D50)]
金属粒子の体積基準の累積50%粒径(nm)は、50nm以下であることが好ましい。D50が50nmを超えると、金属粒子中で電子の動くことができる範囲が広くなるため、金属粒子の表面で電子が動きにくくなる。これにより、金属粒子中の正電荷を有する金属原子を引き寄せにくくなるため、金属粒子と金属粒子が融着せず、記録媒体に金属膜を形成しにくくなり、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。D50は、15nm以下であることがより好ましく、1nm以上であることがさらに好ましい。
金属粒子の体積基準の累積50%粒径(nm)は、50nm以下であることが好ましい。D50が50nmを超えると、金属粒子中で電子の動くことができる範囲が広くなるため、金属粒子の表面で電子が動きにくくなる。これにより、金属粒子中の正電荷を有する金属原子を引き寄せにくくなるため、金属粒子と金属粒子が融着せず、記録媒体に金属膜を形成しにくくなり、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。D50は、15nm以下であることがより好ましく、1nm以上であることがさらに好ましい。
本発明者らは、D50が15nm、及び50nmである金属粒子を用いる場合に、1つの金属粒子の有する全金属原子数に対する、1つの金属粒子中で融着している金属原子数の割合(%)を算出した。D50が15nmである金属粒子を用いる場合、前記割合は25%となった。しかし、D50が50nmである金属粒子を用いると、前記割合は5%以下となった。D50が15nmである金属粒子を用いることで、1つの金属粒子中で融着している金属原子数が多くなるため、金属粒子と金属粒子が効率良く融着して、金属膜を形成できる。これにより、画像の光沢性は向上する。なお、D50は動的光散乱法で測定する。
[金属粒子の製造方法]
金属粒子の製造方法は、従来公知の方法をいずれも使用できる。金属粒子の製造方法としては、例えば、金属の塊をボールミルやジェットミルなどの粉砕機で粉砕する方法(粉砕法)、金属イオン又は金属錯体を還元剤により還元して凝集させる方法(還元法)などが挙げられる。本発明においては、金属粒子を還元法により製造することが好ましい。
金属粒子の製造方法は、従来公知の方法をいずれも使用できる。金属粒子の製造方法としては、例えば、金属の塊をボールミルやジェットミルなどの粉砕機で粉砕する方法(粉砕法)、金属イオン又は金属錯体を還元剤により還元して凝集させる方法(還元法)などが挙げられる。本発明においては、金属粒子を還元法により製造することが好ましい。
(樹脂)
第2インクは、画像の耐擦過性を向上させるために、さらに樹脂を含有することが好ましい。添加剤として用いる樹脂は、分散剤として用いる樹脂と同じものであっても、異なるものであってもよい。具体的には、分散剤として用い得る樹脂のユニットとして先に挙げたユニットから適宜選択すればよい。第2インク中の添加剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、1.0質量%以下であることが好ましい。第2インク中の樹脂の含有量が1.0質量%を超えると、第2インク中の多数の金属原子の間に入り込んだ樹脂が、金属粒子と金属粒子を融着しにくくする。これにより、記録媒体に金属膜が形成されにくくなり、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。第2インク中の樹脂の含有量(質量%)は、0.1質量%以上1.0質量%以下であることがさらに好ましい。
第2インクは、画像の耐擦過性を向上させるために、さらに樹脂を含有することが好ましい。添加剤として用いる樹脂は、分散剤として用いる樹脂と同じものであっても、異なるものであってもよい。具体的には、分散剤として用い得る樹脂のユニットとして先に挙げたユニットから適宜選択すればよい。第2インク中の添加剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、1.0質量%以下であることが好ましい。第2インク中の樹脂の含有量が1.0質量%を超えると、第2インク中の多数の金属原子の間に入り込んだ樹脂が、金属粒子と金属粒子を融着しにくくする。これにより、記録媒体に金属膜が形成されにくくなり、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。第2インク中の樹脂の含有量(質量%)は、0.1質量%以上1.0質量%以下であることがさらに好ましい。
(水性媒体)
第2インクは、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を含有する。水としては脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。水溶性有機溶剤は、特に限定されるものではない。水溶性有機溶剤としては、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類、及び含窒素化合物類などの水性のインクに使用可能なものをいずれも用いることができる。なかでも、水溶性有機溶剤は、多価フェノールであることが好ましく、カテキンであることがさらに好ましい。また、これらの水溶性有機溶剤の1種又は2種以上をインクに含有させることができる。
第2インクは、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を含有する。水としては脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。水溶性有機溶剤は、特に限定されるものではない。水溶性有機溶剤としては、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類、及び含窒素化合物類などの水性のインクに使用可能なものをいずれも用いることができる。なかでも、水溶性有機溶剤は、多価フェノールであることが好ましく、カテキンであることがさらに好ましい。また、これらの水溶性有機溶剤の1種又は2種以上をインクに含有させることができる。
第2インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%以上90.00質量%以下であることが好ましい。また、第2インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤の含有量が3.0質量%未満であると、インクをインクジェット記録装置に用いる場合に耐固着性などの信頼性が十分に得られない場合がある。また、水溶性有機溶剤の含有量が50.0質量%超であると、インクの粘度が上昇して、インクの供給不良が起きる場合がある。第2インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、3.0質量%以上10.0質量%以下であることがさらに好ましい。
(その他の成分)
第2インクには、上記成分の他に、尿素やその誘導体、トリメチロールプロパン、及びトリメチロールエタンなどの温度25℃で固体の水溶性有機化合物を含有させてもよい。また、本発明のインクには、必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、消泡剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、及びキレート剤などの種々の添加剤を含有させてもよい。
第2インクには、上記成分の他に、尿素やその誘導体、トリメチロールプロパン、及びトリメチロールエタンなどの温度25℃で固体の水溶性有機化合物を含有させてもよい。また、本発明のインクには、必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、消泡剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、及びキレート剤などの種々の添加剤を含有させてもよい。
(第2インクの製造方法)
第2インクは、金属粒子を水系の液媒体に分散させることで製造する。金属粒子を水系の液媒体で分散させる方法としては、界面活性剤を水系の液媒体に添加して分散させる方法、水溶性樹脂を水系の液媒体に添加して分散させる方法などが挙げられる。
第2インクは、金属粒子を水系の液媒体に分散させることで製造する。金属粒子を水系の液媒体で分散させる方法としては、界面活性剤を水系の液媒体に添加して分散させる方法、水溶性樹脂を水系の液媒体に添加して分散させる方法などが挙げられる。
(第2インクの物性)
インクの温度25℃における粘度(mPa・s)は、1.0mPa・s以上10.0mPa・s以下であることが好ましく、1.0mPa・s以上5.0mPa・s以下であることがさらに好ましい。また、インクの温度25℃における表面張力(mN/m)は、30.0mN/m以上35.0mN/m以下であることが好ましい。
インクの温度25℃における粘度(mPa・s)は、1.0mPa・s以上10.0mPa・s以下であることが好ましく、1.0mPa・s以上5.0mPa・s以下であることがさらに好ましい。また、インクの温度25℃における表面張力(mN/m)は、30.0mN/m以上35.0mN/m以下であることが好ましい。
以下、実施例、及び比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、成分量に関して「部」、及び「%」と記載しているものは特に断らない限り質量基準である。
<第1インクの調製>
表1に記載の各成分を混合し、第1インク1〜5を調製した。表1中、サーフロンS−241は、AGCセイミケミカル製のパーフルオロアルキル基のアミンオキサイド付加物である。サーフロンS−242は、AGCセイミケミカル製のパーフルオロアルキル基のエチレンオキサイド付加物である。BYK−307は、ビックケミー製のポリエーテル変性シロキサン化合物である。アセチレノールE100は、川研ファインケミカル製のアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物である。表1の下段には、第1インク中の界面活性剤の含有量(%)を記載する。表1に記載の界面活性剤のHLB値は、括弧内に示す。
表1に記載の各成分を混合し、第1インク1〜5を調製した。表1中、サーフロンS−241は、AGCセイミケミカル製のパーフルオロアルキル基のアミンオキサイド付加物である。サーフロンS−242は、AGCセイミケミカル製のパーフルオロアルキル基のエチレンオキサイド付加物である。BYK−307は、ビックケミー製のポリエーテル変性シロキサン化合物である。アセチレノールE100は、川研ファインケミカル製のアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物である。表1の下段には、第1インク中の界面活性剤の含有量(%)を記載する。表1に記載の界面活性剤のHLB値は、括弧内に示す。
<第2インクの調製>
(銀粒子1のコロイド液の調製)
0.25mol/Lの硫酸鉄(II)七水和物(和光純薬工業製)、及び0.50mol/Lのクエン酸三ナトリウム二水和物(和光純薬工業製)を含む水溶液500mLに、0.83mol/Lの硝酸銀水溶液(和光純薬工業製)100mLを3秒間かけて添加した。この溶液を温度20℃で30秒間、300rpmで撹拌した。得られた溶液を3,000rpmで遠心分離し、回収した固形分を水に分散させることで、銀粒子1のコロイド液(銀粒子1の含有量が10.0%)を得た。コロイド液中の銀粒子1のD50は、動的光散乱法による粒度分布計(DLS−6500、大塚電子製)を使用して、測定した。測定条件は、Setzero:30s、測定回数:3回、測定時間:180秒、形状:真球形、屈性率:1.59である。コロイド液中の銀粒子1のD50は、12nmだった。
(銀粒子1のコロイド液の調製)
0.25mol/Lの硫酸鉄(II)七水和物(和光純薬工業製)、及び0.50mol/Lのクエン酸三ナトリウム二水和物(和光純薬工業製)を含む水溶液500mLに、0.83mol/Lの硝酸銀水溶液(和光純薬工業製)100mLを3秒間かけて添加した。この溶液を温度20℃で30秒間、300rpmで撹拌した。得られた溶液を3,000rpmで遠心分離し、回収した固形分を水に分散させることで、銀粒子1のコロイド液(銀粒子1の含有量が10.0%)を得た。コロイド液中の銀粒子1のD50は、動的光散乱法による粒度分布計(DLS−6500、大塚電子製)を使用して、測定した。測定条件は、Setzero:30s、測定回数:3回、測定時間:180秒、形状:真球形、屈性率:1.59である。コロイド液中の銀粒子1のD50は、12nmだった。
(銀粒子2のコロイド液の調製)
銀粒子1のコロイド液の調製において、遠心分離する際の撹拌速度を1,200rpmに変更した。それ以外は、銀粒子1のコロイド液の調製と同様の手順で、銀粒子2のコロイド液(銀粒子2の含有量が10.0%)を得た。コロイド液中の銀粒子2のD50は、15nmだった。
銀粒子1のコロイド液の調製において、遠心分離する際の撹拌速度を1,200rpmに変更した。それ以外は、銀粒子1のコロイド液の調製と同様の手順で、銀粒子2のコロイド液(銀粒子2の含有量が10.0%)を得た。コロイド液中の銀粒子2のD50は、15nmだった。
(銀粒子3のコロイド液の調製)
銀粒子1のコロイド液の調製において、遠心分離する際の撹拌速度を、800rpmに変更した。それ以外は、銀粒子1のコロイド液の調製と同様の手順で、銀粒子3のコロイド液(銀粒子3の含有量が10.0%)を得た。コロイド液中の銀粒子3のD50は、50nmだった。
銀粒子1のコロイド液の調製において、遠心分離する際の撹拌速度を、800rpmに変更した。それ以外は、銀粒子1のコロイド液の調製と同様の手順で、銀粒子3のコロイド液(銀粒子3の含有量が10.0%)を得た。コロイド液中の銀粒子3のD50は、50nmだった。
(銀粒子4のコロイド液の調製)
銀粒子1のコロイド液の調製において、遠心分離する際の撹拌速度を、500rpmに変更した。それ以外は、銀粒子1のコロイド液の調製と同様の手順で、銀粒子4のコロイド液(銀粒子4の含有量が10.0%)を得た。分散液中の銀粒子4のD50は、60nmだった。
銀粒子1のコロイド液の調製において、遠心分離する際の撹拌速度を、500rpmに変更した。それ以外は、銀粒子1のコロイド液の調製と同様の手順で、銀粒子4のコロイド液(銀粒子4の含有量が10.0%)を得た。分散液中の銀粒子4のD50は、60nmだった。
(金粒子の分散液の調製)
水1Lにテトラクロロ金(III)酸四水和物(和光純薬工業製)1.00mmol/Lを加えて沸騰させ、撹拌しながらクエン酸三ナトリウム二水和物(和光純薬工業製)1.00mmol/Lを加えて30分間加熱することで、金粒子のコロイド液(金粒子の含有量が20.0%)を得た。コロイド液中の金粒子のD50は、コロイド液中の銀粒子と同様の方法で測定した。コロイド液の金粒子のD50は、12nmだった。
水1Lにテトラクロロ金(III)酸四水和物(和光純薬工業製)1.00mmol/Lを加えて沸騰させ、撹拌しながらクエン酸三ナトリウム二水和物(和光純薬工業製)1.00mmol/Lを加えて30分間加熱することで、金粒子のコロイド液(金粒子の含有量が20.0%)を得た。コロイド液中の金粒子のD50は、コロイド液中の銀粒子と同様の方法で測定した。コロイド液の金粒子のD50は、12nmだった。
(第2インクの調製)
〔第2インク1〜7〕
表2に記載のスチレン−アクリル酸−n−ブチルアクリレート共重合体以外の各成分を混合し、第2インク1〜9を調製した。第2インク中の金属粒子は、アセチレノールE100又はスチレン−アクリル酸共重合体で分散している。第2インク8及び9以外は、第2インクに、さらに表2に記載の量のスチレン−アクリル酸−n−ブチルアクリレート共重合体を添加した。表2中、アセチレノールE100は、川研ファインケミカル製のアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物である。常法により製造したスチレン−アクリル酸共重合体は、酸価が120mgKOH/gで重量平均分子量が8,000である。常法により製造したスチレン−アクリル酸−n−ブチルアクリレート共重合体は、酸価が120mgKOH/gで重量平均分子量が5,000である。
〔第2インク1〜7〕
表2に記載のスチレン−アクリル酸−n−ブチルアクリレート共重合体以外の各成分を混合し、第2インク1〜9を調製した。第2インク中の金属粒子は、アセチレノールE100又はスチレン−アクリル酸共重合体で分散している。第2インク8及び9以外は、第2インクに、さらに表2に記載の量のスチレン−アクリル酸−n−ブチルアクリレート共重合体を添加した。表2中、アセチレノールE100は、川研ファインケミカル製のアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物である。常法により製造したスチレン−アクリル酸共重合体は、酸価が120mgKOH/gで重量平均分子量が8,000である。常法により製造したスチレン−アクリル酸−n−ブチルアクリレート共重合体は、酸価が120mgKOH/gで重量平均分子量が5,000である。
<評価>
表3に記載の第1インク及び第2インクをそれぞれインクカートリッジに充填し、熱エネルギーによりインクを吐出する記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置(PIXUS MG5730、キヤノン製)にセットした。そして、1/1,200インチ×1/1,200インチの単位領域に、20pLのインクを付与する条件で記録した画像を記録デューティが100%であると定義する。前記インクジェット記録装置を用いて、2種類の記録媒体((1)マット紙:マットフォトペーパー MP−101、キヤノン製、(2)光沢紙:キヤノン写真用紙・光沢ゴールド GL−101、キヤノン製)に、表3に記載の記録デューティで、直径10mmの円型のパターンで、所定のインクを先に付与した。その後、1分間放置してから、表3に記載の記録デューティで、先に付与したインクの領域と重なるように、所定のインクを付与した。記録媒体の表面温度は、デジタル放射温度センサー(FT−H20、キーエンス製)を用いて測定した。本発明においては、下記の各項目の評価基準で、A、又はBを許容できるレベルとし、Cを許容できないレベルとした。評価結果は、表3に記載する。表3中、「界面活性剤の合計の付与量/第2インクの付与量(倍)」は、記録媒体の単位面積あたりの第2インクの付与量(μg)に対する記録媒体の単位面積あたりの界面活性剤の合計の付与量(μg)の比率(倍)のことである。
表3に記載の第1インク及び第2インクをそれぞれインクカートリッジに充填し、熱エネルギーによりインクを吐出する記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置(PIXUS MG5730、キヤノン製)にセットした。そして、1/1,200インチ×1/1,200インチの単位領域に、20pLのインクを付与する条件で記録した画像を記録デューティが100%であると定義する。前記インクジェット記録装置を用いて、2種類の記録媒体((1)マット紙:マットフォトペーパー MP−101、キヤノン製、(2)光沢紙:キヤノン写真用紙・光沢ゴールド GL−101、キヤノン製)に、表3に記載の記録デューティで、直径10mmの円型のパターンで、所定のインクを先に付与した。その後、1分間放置してから、表3に記載の記録デューティで、先に付与したインクの領域と重なるように、所定のインクを付与した。記録媒体の表面温度は、デジタル放射温度センサー(FT−H20、キーエンス製)を用いて測定した。本発明においては、下記の各項目の評価基準で、A、又はBを許容できるレベルとし、Cを許容できないレベルとした。評価結果は、表3に記載する。表3中、「界面活性剤の合計の付与量/第2インクの付与量(倍)」は、記録媒体の単位面積あたりの第2インクの付与量(μg)に対する記録媒体の単位面積あたりの界面活性剤の合計の付与量(μg)の比率(倍)のことである。
(光沢性)
得られた画像を24時間自然乾燥させた後、JIS Z 8741に基づく20度鏡面光沢度を、光沢計(VG 7000、日本電色工業製)を用いて測定した。
得られた画像を24時間自然乾燥させた後、JIS Z 8741に基づく20度鏡面光沢度を、光沢計(VG 7000、日本電色工業製)を用いて測定した。
A:2種類の記録媒体のうち、相対的に光沢度が低い記録媒体の光沢度が550以上だった
B:2種類の記録媒体のうち、相対的に光沢度が低い記録媒体の光沢度が500以上550未満だった
C:2種類の記録媒体のうち、相対的に光沢度が低い記録媒体の光沢度が500500未満だった
B:2種類の記録媒体のうち、相対的に光沢度が低い記録媒体の光沢度が500以上550未満だった
C:2種類の記録媒体のうち、相対的に光沢度が低い記録媒体の光沢度が500500未満だった
(耐擦過性)
得られた画像を24時間自然乾燥させた後、JIS L 0849に準じた学振型試験機である耐摩耗試験機(井元製作所製)を用いて、画像に擦過痕がつかない荷重の値を求めることで、耐擦過性を評価した。
得られた画像を24時間自然乾燥させた後、JIS L 0849に準じた学振型試験機である耐摩耗試験機(井元製作所製)を用いて、画像に擦過痕がつかない荷重の値を求めることで、耐擦過性を評価した。
A:2種類の記録媒体のうち、相対的に荷重が低い記録媒体の荷重が700g以上だった
B:2種類の記録媒体のうち、相対的に荷重が低い記録媒体の荷重が700g未満だった
B:2種類の記録媒体のうち、相対的に荷重が低い記録媒体の荷重が700g未満だった
実施例1で得られる画像を電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)(S−8000、日立ハイテクノロジー製)で観察したところ、D50が12nmである銀粒子は観察されず、銀粒子が融着して連続的な膜1を形成していた。一方、比較例1で得られる画像を同じ方法で観察したところ、D50が12nmである銀粒子2が観察され、銀粒子が融着しておらず、連続的な膜を形成していなかった。
実施例2は、第2インクを付与後に赤外線ヒーターを用いて記録媒体を加熱した。その際、記録媒体の表面の温度が温度50℃を上回らないようにした。記録媒体を加熱することで、 記録媒体に均一な金属膜をすばやく形成できた。比較例3は、第2インクを付与した領域と同一の領域に第1インクを付与した。このようにして記録した画像は、その表面が油膜に覆われたようになり、本来の銀色とは異なった色に見え、画像の光沢性は許容できないレベルのDとなった。
Claims (7)
- 第1インクを記録媒体に付与する処理工程と、
第2インクを、前記第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように前記記録媒体に付与する記録工程とを有するインクジェット記録方法であって、
前記第1インクが、フッ素原子又はケイ素を有するノニオン性界面活性剤を含有する水性インクであり、
前記第2インクが、遷移金属又はその酸化物で構成される金属粒子を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記ノニオン性界面活性剤が、パーフルオロアルキル基を有する界面活性剤又はシロキサン構造を有する界面活性剤である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記金属粒子の体積基準の累積50%粒径(nm)が、50nm以下である請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記処理工程で、前記第1インクをインクジェット方式の記録ヘッドから吐出して、前記記録媒体に付与する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記記録媒体の単位面積あたりの前記界面活性剤の合計の付与量(μg)が、前記記録媒体の単位面積あたりの前記第2インクの付与量(μg)に対する比率(倍)で、0.004倍以上0.020倍以下である請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記第2インクが、さらに樹脂を含有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 第1インクを付与した後に、第2インクを付与する手段を備えたインクジェット記録装置であって、
前記第1インクが、フッ素原子又はケイ素を有するノニオン性界面活性剤を含有する水性インクであり、
前記第2インクが、遷移金属又はその酸化物で構成される金属粒子を含有する水性インクであることを特徴とするインクジェット記録装置。
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| JP2017072371A JP2018172568A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021091218A (ja) * | 2019-12-03 | 2021-06-17 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 |
| EP4394006A4 (en) * | 2021-10-27 | 2025-10-01 | Canon Kk | INK AND METHOD FOR READING AN IMAGE |
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2017
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