[go: up one dir, main page]

JP2018172474A - 繊維強化複合材料の製造方法 - Google Patents

繊維強化複合材料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018172474A
JP2018172474A JP2017070364A JP2017070364A JP2018172474A JP 2018172474 A JP2018172474 A JP 2018172474A JP 2017070364 A JP2017070364 A JP 2017070364A JP 2017070364 A JP2017070364 A JP 2017070364A JP 2018172474 A JP2018172474 A JP 2018172474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
resin composition
resin sheet
thermosetting resin
composite material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017070364A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6965547B2 (ja
Inventor
智麻 佐藤
Tomoasa Sato
智麻 佐藤
橋本 貴史
Takashi Hashimoto
貴史 橋本
哲也 本橋
Tetsuya Motohashi
哲也 本橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2017070364A priority Critical patent/JP6965547B2/ja
Publication of JP2018172474A publication Critical patent/JP2018172474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6965547B2 publication Critical patent/JP6965547B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

【課題】強化繊維と熱硬化性樹脂組成物とを含む繊維強化樹脂シート状基材を複数積層して圧縮成形するハイブリッド成形において、用いる基材の硬化特性に大きな差がある場合でも外観が悪化することなく、高い力学特性を発現する複合材料を製造する方法を提供する。【解決手段】少なくとも強化繊維と熱硬化性樹脂組成物とを含む繊維強化樹脂シート状基材を複数積層して圧縮成形する繊維強化複合材料の製造方法であって、熱硬化性樹脂組成物のゲル化時間が異なる繊維強化樹脂シート状基材のうち、ゲル化時間の最も長い繊維強化樹脂シート状基材を金型に投入し、さらに時間差を設けてゲル化時間の次に長い繊維強化樹脂シート状基材を金型に投入することを繰り返した後、圧縮成形することを特徴とする繊維強化複合材料の製造方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、繊維強化複合材料の製造方法に関する。
繊維強化樹脂製の複合材料は、高強度かつ高剛性であるという点から、スポーツやレジャー用途、航空機等の産業用といった幅広い分野で利用されている。また、このような繊維強化複合材料は、圧縮成形により製造する方法が広く行われている。成形材料としては、強化繊維に熱硬化性樹脂組成物を含浸したプリプレグや、シートモールディングコンパウンド(以下、SMCという)等が用いられている。
SMCは繊維長が短いため、一般にプリプレグに比べて繊維強化複合材料の強度が低くなるものの、凸条等の複雑な形状を形成するのに好適である。SMCを用いた繊維強化複合材料の製造では、たとえば、特許5950149号広報において、凸条等の複雑な形状を形成する際に、2つの材料のキュアタイムの差を規定することで外観品質の良い基材を成形できることが述べられている。
また、特開2001−96573号公報、特開平7−276560号広報、特許第3617807号等において熱硬化性樹脂組成物を接着剤や皮膜剤として用い、加熱時間を制御することによってその外観やせん断剥離強度の制御が可能であると述べられている。
特許5950149号公報 特開2001−96573号公報 特開平7−276560号公報 特許第3617807号 特公昭61−46295号
強化繊維と熱硬化性樹脂組成物とを含む繊維強化樹脂シート状基材を2種用いたハイブリッド成形において、用いる基材のキュアタイムの差を規定することにより高外観品質の繊維強化を成形できることが先行技術にて分かっている。しかし、成形機に2つの含浸体を同時に投入する上で、キュアタイムの差が大きすぎる場合にはキュアタイムの長い熱硬化性樹脂組成物を用いた基材が未硬化となり、外観が悪化することが分かっていた。
そこで、本発明では強化繊維と熱硬化性樹脂組成物とを含む繊維強化樹脂シート状基材を複数積層して圧縮成形するハイブリッド成形において、用いる基材の硬化特性に大きな差がある場合でも外観が悪化することなく、高い力学特性を発現する複合材料を製造する方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明における繊維強化複合材料の製造方法は、少なくとも強化繊維と熱硬化性樹脂組成物とを含む繊維強化樹脂シート状基材を複数積層して圧縮成形する繊維強化複合材料の製造方法であって、熱硬化性樹脂組成物のゲル化時間が異なる繊維強化樹脂シート状基材のうち、ゲル化時間の最も長い繊維強化樹脂シート状基材を金型に投入し、さらに時間差を設けて前記ゲル化時間の次に長い繊維強化樹脂シート状基材を金型に投入することを繰り返した後、圧縮成形することを特徴とする。
上記本発明における基材の投入方法においては、熱硬化性樹脂組成物のうちゲル化時間の長いものからA1、A2・・・A(n)、A(n+1)とし、
熱硬化性樹脂組成物のゲル化時間をそれぞれTg1、Tg2・・・Tg(n)、Tg(n+1)とした場合において、
熱硬化性樹脂組成物A(n)を含む繊維強化樹脂シート状基材を投入してから熱硬化性樹脂組成物A(n+1)を含む繊維強化樹脂シート状基材を投入するまでの時間をTh(s)としたとき、
Th(s)が下記式(1)〜(3)の少なくともいずれかを満たしていれば基材の密着性が上がり、より高い機械特性を発現することが可能になる。
・t≧300(s)のとき、t−t/8≦Th≦t+t/8 ・・・式(1)
・300(s)>t≧30(s)のとき、t−30(s)≦Th≦t+30(s) ・・・式(2)
・30(s)>t≧0(s)のとき、0(s)≦Th≦t+5(s) ・・・式(3)
ここでt(s)は、熱硬化性樹脂組成物A(n)を含む繊維強化樹脂シート状基材のゲル化時間Tg(n)と、熱硬化性樹脂組成物A(n+1)を含む繊維強化樹脂シート状基材のゲル化時間Tg(n+1)との差(t=Tg(n)−Tg(n+1))である。
この時Thが上記式の範囲のうち上限を上回ると、先に投入した基材が硬化して時間差を設けて投入した基材との密着性が下がってしまい、上記式の範囲のうち下限を下回ると投入時間の差が少ないためにゲル化時間の長い熱硬化性樹脂組成物を用いた基材の硬化が遅れて硬化不良や外観不良を引き起こす傾向にある。
また、上記本発明において係る繊維強化樹脂シート状基材の形態は、一方向配列シート、織物、不織布、ランダムマットのいずれかであることが好ましい。中でも織物とランダムマットのように流動性の異なる基材を用いた際に、通常織物基材の表面にランダムマット基材の流動の影響を受けた目崩れが起こる傾向にあるが、これを本発明においては抑制することかできることから上記基材の形態全ての組み合わせにおいて外観、機械特性に優れた繊維強化複合材料を得ることが可能となる。
上記本発明において係る熱硬化性樹脂組成物はビニルエステル樹脂またはエポキシ樹脂のいずれかであることが好ましい。一般的にビニルエステル樹脂に比べ、エポキシ樹脂の方がゲル化時間が長い傾向にあるため、両樹脂を用いる際にはエポキシ樹脂を先に投入して成形することが好ましい。また、エポキシ樹脂同士、ビニルエステル樹脂同士においても構造や添加物によってゲル化時間に差がある場合も上記の通り投入順序、投入時間差を設けて成形することによって機械特性、外観の優れた繊維強化複合材を得ることが可能となる。
本発明の製造方法により、熱硬化性樹脂組成物のゲル化時間の異なる複数の基材を用いた場合でも、前記熱硬化性樹脂組成物のゲル化時間の差に関わらず基材間の密着性を上げることができるため、界面を起点にした破壊を抑制でき、高い力学特性を発現するコンポジットを成形できる。
本発明の製造方法で製造されるハイブリッド成形された複合材料の一例である。 本発明の製造方法に用いられる金型の一例とその製造方法の模式図である。
以下、本発明について、詳細に説明する。
本発明の製造方法に使用できる繊維強化樹脂シート状基材は、強化繊維に熱硬化性樹脂組成物が含浸されてなる繊維強化複合材料である。係る繊維強化複合材料としては、たとえば、実質的に連続した強化繊維に熱硬化性樹脂組成物を含浸したもの(プリプレグ)や、短繊維の強化繊維に熱硬化性樹脂組成物を含浸したもの(SMC)が挙げられる。プリプレグの形態は、特に限定されず、たとえば、強化繊維を一方向に引き揃えた一方向配列シートプリプレグ、強化繊維を製織した織物プリプレグ等が挙げられる。また、繊維強化複合材料の意匠性を高めるために、繊維強化複合材料の表面は織物プリプレグとし、繊維強化複合材料の内部は一方向配列シートプリプレグとする等、複数のプリプレグを併用することもできる。
一方、SMCは繊維長が5〜40mm程度の短繊維が用いられるため、一般にプリプレグに比べて繊維強化複合材料の強度が低くなるものの、凸条等の複雑な形状を形成するのに好適である。本発明の繊維強化複合材料の製造方法では、繊維強化樹脂シート状基材(A)に強度向上に優れる連続した強化繊維に熱硬化性樹脂組成物を含浸したプリプレグと、繊維強化樹脂シート状基材(B)に凸条等の複雑な形状の形成に優れる短繊維状の強化繊維に熱硬化性樹脂組成物を含浸したSMCを併用することが好ましい。
本発明の製造方法に使用できるプリプレグやSMCに含まれる強化繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、炭化珪素繊維、高強度ポリエチレン、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維、ナイロン繊維、ステンレススチール繊維等が挙げられ、なかでも軽量で剛性が高いことから炭素繊維が好ましい。また、強化繊維としては、長繊維及び短繊維が挙げられ、SMCに含まれる強化繊維では通常長さが5〜40mm程度の短繊維が用いられる。また、プリプレグでは、剛性の点から長繊維が好ましい。長繊維の形態としては、一方向に揃えられたもの、長繊維からなる織物等が挙げられる。
本発明の製造方法に使用できるプリプレグやSMCに含まれる熱硬化性樹脂組成物としては、例えば、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、マレイミド樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。強化繊維として炭素繊維を用いる場合、繊維強化複合材料の機械特性や耐熱性を上げるために連続した強化繊維を含むプリプレグを用い、複雑な形状の形成を可能にするために短繊維を含むSMCを用いてハイブリッド成形を行うことで優良な繊維強化複合材料を得られることから、本発明に置いては炭素繊維を含むプリプレグに汎用的に使われているエポキシ樹脂と、同じく炭素繊維を含むSMCに汎用的に使われているビニルエステル樹脂との組み合わせにて成形を行うことが好ましい。さらに、エポキシ樹脂については特にこの限りではないが、樹脂の物理性状や硬化物物性を制御しやすいことから基本骨格としてビスフェノールA型、ノボラック型を用いることが好ましく、ハイサイクルでの成形を可能とすることから硬化時間が15分未満の速硬化タイプのものを使用することが好ましい。また前記ビニルエステル樹脂については特にこの限りではないが、繊維強化複合材料成形体を高機械特性とするために基本骨格としてビスフェノールA型のものを用いることが望ましい。
「繊維強化複合材料の製造方法」
複雑な形状の複合材料を得るためや、低コストでありながら高強度を持つ材料を得るために、その形状・用途に合わせて複数の繊維強化樹脂シート状基材を積層したり、組み合わせた成形を行う際に、ゲル化時間の差によって基材の硬化挙動が大きく異なってしまい、基材間の密着性が下がり、機械特性の低下や外観の悪化が起こることがある。このような機械特性の低下や外観の悪化を防ぐことを目的として、本発明では基材に含まれる熱硬化性樹脂組成物のゲル化時間の長いものから時間差を設けて金型に投入することで硬化のタイミングを揃え、基材間の接着性が高く機械特性と外観の優良な繊維強化複合材料を得ることを可能にしている。
本発明における繊維強化複合材料の具体的な製造方法としては、例えば、熱硬化性樹脂組成物(A1)に対し、熱硬化性樹脂組成物(A2)のゲル化時間が短いとき、熱硬化性樹脂組成物(A1)を含む繊維強化樹脂シート状基材(B1)を先に金型内に投入し、熱硬化性樹脂組成物(A2)を含む繊維強化樹脂シート状基材(B2)を時間差を設けて金型へと投入し、一度に圧縮して複合材料を一体成形する製造方法とすることが好ましい。繊維強化樹脂シート状基材(B1)に含まれる熱硬化性樹脂組成物(A1)のゲル化時間をTg1(s)、繊維強化樹脂シート状基材(B2)に含まれる熱硬化性樹脂組成物のゲル化時間をTg2(s)とし、その時間差Tg1−Tg2(s)をt(s)とした場合、熱硬化性樹脂組成物A1を含む繊維強化樹脂シート状基材(B1)を投入してから、熱硬化性樹脂組成物A2を含む繊維強化樹脂シート状基材(B2)を投入するまでの時間をTh(s)とした時、加熱時間の差Th(s)が下記(1)〜(3)式の範囲であると基材間の密着性が向上するため好ましい。
・t≧300(s)のとき、t−t/8≦Th≦t+t/8 …式(1)
・300(s)>t≧30(s)のとき、t−30(s)≦Th≦t+30(s)…式(2)
・30(s)>t≧0(s)のとき、0(s)≦Th≦t+5(s) …式(3)
上記(1)〜(3)式のようにt(s)の値によってTh(s)の範囲を変えなければならない理由としては、熱硬化性樹脂組成物にはゲル化時間が数十分を越える部材から数十秒のものまで存在することが挙げられる。
例えば、複数基材のゲル化時間の差t(s)が40秒のものは式(2)の範囲となり、投入時間の差を10秒から70秒間とすることで機械特性、並びに外観品質の良い成形体が得られるが、同じ式(2)の範囲でゲル化時間の差が40分である複数基材の成形を行うとすると49.5分から40.5分の間にて成形を行わなければ良品が得られないということになる。実際には後者ではゲル化時間に余裕があることからTh(分)が40分±5分程度の範囲にて良品の成形が可能であるため、式(1)のように範囲を分けて規定している。また、複数基材のゲル化時間の差t(s)が30秒未満の場合は短時間にて基材の状態が変化するため、有効範囲であるTh(s)の範囲は狭くなり、式(3)のように規定している。
また、2つの基材だけでなく複数基材を積層させる場合、本発明においては最もゲル化時間の長い基材を下型に接する形で投入し、順を追ってゲル化時間の長い順にその他基材を積層していくことが好ましい。
「硬化時間」
本発明における硬化時間とは、プレス成形時に型を締め切ってから脱型可能な硬度になるまでに必要とする時間とする。
「ゲル化時間の測定方法」
本発明では、対象となる材料をALPHA(ALPHA TECHNOLOGIES製、ATD 1000)を用いて150℃条件下にて硬化挙動を測定し、トルク値が急激に上昇する最初の変極点をゲル化時間とする。
[繊維強化複合材料]
前述したとおり、複数の繊維強化樹脂シート状基材を積層したり、組み合わせて繊維強化複合材料10を成形することができる。一例として、図1に示すように、片面にプリプレグ面11を、他の片面にSMC面12を配置した平板状の繊維強化複合材料10(基板)とすることができる。
[圧縮成形用金型]
金型20は上型21と下型22からなり、両型とも表面は平滑面を備えたものである。上型21と下型22を近接させることにより、繊維強化複合材料10を成形するための平板用キャビティが形成される。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。まず、実施例で用いた、プリプレグ、SMCの原料と作製方法、両材料を用いた繊維強化複合材料の製造方法、評価方法を記す。
(1)原料
織物プリプレグ:繊維径7μm、引張弾性率230GPa、単糸数3,000本の連続した炭素繊維束(東レ(株)製、“トレカ(登録商標)”T300−3K−50E)を綾織にしたマットに、ゲル化時間が60秒のエポキシ樹脂組成物を繊維重量割合(W)=60%になるよう含浸させたものを用いた。またこのプリプレグの150℃における硬化時間は8分であった。
SMC基材:繊維径7.2μm、引張弾性率240GPa、単糸数50,000本の連続した炭素繊維束(ZOLTEK社製、“Panex35(登録商標)”)をと、ビニルエステル樹脂(ダウ・ケミカル(株)製、“デラケン(登録商標)790”)を100重量部、硬化剤としてtert−ブチルパーオキシベンゾエート(日本油脂(株)製、“パーブチル(登録商標)Z”)を1重両部、増粘剤として酸化マグネシウム(協和化学工業(株)製、MgO#40)を4重量部、内部離型剤としてステアリン酸亜鉛(堺化学工業(株)製、SZ−2000)を2重量部を、十分に混合・攪拌して得られた樹脂組成物を用いた。この樹脂組成物のゲル化時間は30秒、150℃における硬化時間は3分であった。
(2)製造方法
織物プリプレグを幅300mm、長さ300mmに切り出し、SMC基材を200mm角に2枚切り出した後、SMC基材のみを2層に積層して準備した。上下金型21、22を150℃に加熱し、まず織物プリプレグ23を下型22に投入した。その後、一定時間(Th(s))型を空けたまま待機し、2層積層したSMC基材24を織物プリプレグ23上に投入し、上型21を下ろして型締めし、10分間150℃で温度を保持したまま15MPaにて加圧した。一定時間経過後、金型20から繊維強化複合材料10を脱型した。
(3)評価方法
(基材シート間の密着性評価)
JIS K7074に準拠して曲げ試験を行い、破断面の観察にて下記判定基準に基づき評価した。本発明においては3以上を合格とした。
1:破断部全体にてプリプレグの繊維破断が起こることなく、織物プリプレグとSMC基材の界面剥離が起きた。
2:破断部の一部にてプリプレグの繊維破断が見られるが、織物プリプレグとSMC基材の界面剥離が起きた。
3:破断部では繊維破断が起きているが、試験片内に界面剥離が見られた。
4:繊維破断による破壊が起こり、界面剥離は見られなかった。
(外観評価)
成形後の繊維強化複合材をプリプレグ側から観察し、SMC基材の流動に伴う織物プリプレグの目ずれの度合いを下記判定基準に基づき評価し、本発明においては4以上を合格とした。
1:成形板全体に目ずれが起きた。
2:SMC基材のチャージ部分の端部と金型端部に目ずれが起きた。
3:SMC基材のチャージ部分の端部に沿って数箇所で糸の蛇行が起きた。
4:SMC基材のチャージ部分の端部うち1辺のみに糸の蛇行が起きた。
5:織物プリプレグの目ずれは全く起きなかった。
[実施例1]
織物プリプレグとSMC基材を用いて前述した製造方法に従って繊維強化複合材料を成形し、前述した評価方法にて評価した。この時、投入時間の差Thを30秒とした。
[実施例2、3]
実施例1と同様に原料の準備を行い、前述した製造方法に従って繊維強化複合材料を成形し、前述した評価方法にて評価した。この時、投入時間の差Thをそれぞれ60秒、100秒とした。
[比較例1]
実施例1と同様に原料を準備し、織物プリプレグを幅300mm、長さ300mmに切り出し、SMC基材を200mm角に2枚切り出した後、織物プリプレグの中心部にSMC基材が配置されるよう2枚とも積層し、3層の積層体を準備した。上下金型21、22を150℃に加熱し、織物プリプレグが下型に当たるよう投入し、直ちに上型21を下ろして型締めし、10分間150℃で温度を保持したまま15MPaにて加圧した。一定時間の経過後、金型20から繊維強化複合材料10を脱型した。得られた繊維強化複合材料を、前術の評価方法にて評価した。
[比較例2]
実施例1と同様に原料を準備し、上下金型21、22を150℃に加熱した後、まず2層積層したSMC基材24を下型22に投入した。30秒間型を空けたまま待機した後、織物プリプレグ23をSMC基材24上に投入し、上型21を下ろして型締めし、10分間150℃で温度を保持したまま15MPaにて加圧した。一定時間経過後、金型20から繊維強化複合材料10を脱型した。
表1から分かるように、織物プリプレグとのゲル化時間の差tが30秒であるSMC基材の場合、織物プリプレグを投入してからSMC基材を投入するまでの時間差Thが30秒(実施例1)のとき基材シート間の密着性も良く、プリプレグ面から見た外観に目ずれも少ない良質な繊維強化複合材料を得ることが出来た。実施例2、3ではそれぞれ投入時間差Thを60秒、100秒として同様に成形を行い、評価したところプリプレグの目ずれは見られず、密着性が実施例1に比べてやや劣る繊維強化複合材料を得ることが出来た。
一方、表2に示す通り、比較例1では2つの基材を同時に投入して成形を行い、評価した結果、SMC基材が先に硬化してしまうことで界面の密着性が下がり、プリプレグの目ずれも大きくなった。比較例2ではSMC基材を織物プリプレグに対し、30秒先に投入したところ、SMC基材が十分に流動せずプリプレグ面の外観は大きく目ずれを起こした。
本発明により、繊維強化樹脂シート状基材を用いた材料のハイブリッド成形において、高力学特性のコンポジットを得ることが可能となることから、自動車分野などで今後見込まれる他強化繊維や他マトリックスを用いたハイブリッド成形品の需要に応えることが出来るが、その応用範囲がこれらに限られるものではない。
10:繊維強化複合材料
11:プリプレグ面
12:SMC面
20:金型
21:上型
22:下型
23:24よりゲル化時間の長い繊維強化樹脂シート状基材
24:23よりゲル化時間の短い繊維強化樹脂シート状基材

Claims (4)

  1. 少なくとも強化繊維と熱硬化性樹脂組成物とを含む繊維強化樹脂シート状基材を複数積層して圧縮成形する繊維強化複合材料の製造方法であって、前記熱硬化性樹脂組成物のゲル化時間が異なる繊維強化樹脂シート状基材のうち、前記ゲル化時間の最も長い繊維強化樹脂シート状基材を金型に投入し、さらに時間差を設けて前記ゲル化時間の次に長い繊維強化樹脂シート状基材を金型に投入することを繰り返した後、圧縮成形することを特徴とする繊維強化複合材料の製造方法。
  2. 上記本発明における基材の投入方法においては、前記熱硬化性樹脂組成物のうちゲル化時間の長いものからA1、A2…A(n)、A(n+1)とし、
    該熱硬化性樹脂組成物のゲル化時間をそれぞれTg1、Tg2・・・Tg(n)、Tg(n+1)とした場合において、
    前記熱硬化性樹脂組成物A(n)を含む前記繊維強化樹脂シート状基材を投入してから前記熱硬化性樹脂組成物A(n+1)を含む繊維強化樹脂シート状基材を投入するまでの時間をTh(s)としたとき、
    Th(s)が下記式(1)〜(3)の少なくともいずれかを満たすことを特徴とする請求項1に記載の繊維強化複合材料の製造方法。
    ・t≧300(s)のとき、t−t/8≦Th≦t+t/8 ・・・式(1)
    ・300(s)>t≧30(s)のとき、t−30(s)≦Th≦t+30(s) ・・・式(2)
    ・30(s)>t≧0(s)のとき、0(s)≦Th≦t+5(s) ・・・式(3)
    ここでt(s)は、前記熱硬化性樹脂組成物A(n)を含む前記繊維強化樹脂シート状基材のゲル化時間Tg(n)と、前記熱硬化性樹脂組成物A(n+1)を含む繊維強化樹脂シート状基材のゲル化時間Tg(n+1)との差(t=Tg(n)−Tg(n+1))である。
  3. 前記繊維強化樹脂シート状基材の形態が、一方向配列シート、織物、不織布、ランダムマットのいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化複合材料の製造方法。
  4. 前記熱硬化性樹脂組成物が、ビニルエステル樹脂またはエポキシ樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維強化複合材料の製造方法。
JP2017070364A 2017-03-31 2017-03-31 繊維強化複合材料の製造方法 Active JP6965547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017070364A JP6965547B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 繊維強化複合材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017070364A JP6965547B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 繊維強化複合材料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018172474A true JP2018172474A (ja) 2018-11-08
JP6965547B2 JP6965547B2 (ja) 2021-11-10

Family

ID=64108379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017070364A Active JP6965547B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 繊維強化複合材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6965547B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111483158A (zh) * 2019-01-29 2020-08-04 株式会社斯巴鲁 复合材料的制造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000025144A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 繊維強化樹脂製単位板
JP2008266530A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Matsushita Denko Bath & Life Kk シートモールディングコンパウンド及びその成形方法
JP2009083441A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化樹脂製構造体の製造方法
JP2013072055A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化樹脂製構造体の製造方法。

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000025144A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 繊維強化樹脂製単位板
JP2008266530A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Matsushita Denko Bath & Life Kk シートモールディングコンパウンド及びその成形方法
JP2009083441A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化樹脂製構造体の製造方法
JP2013072055A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化樹脂製構造体の製造方法。

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111483158A (zh) * 2019-01-29 2020-08-04 株式会社斯巴鲁 复合材料的制造方法
EP3689587A1 (en) 2019-01-29 2020-08-05 Subaru Corporation Production method of composite material
US11225034B2 (en) 2019-01-29 2022-01-18 Subaru Corporation Production method of composite material
CN111483158B (zh) * 2019-01-29 2024-05-31 株式会社斯巴鲁 复合材料的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6965547B2 (ja) 2021-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11135825B2 (en) Metal/fiber-reinforced resin material composite body and method for producing same
JP6555360B2 (ja) プリプレグ、プリプレグ積層体、および繊維強化複合材料
EP3698935B1 (en) Manufacturing method for fiber-reinforced plastic composite
JP5367724B2 (ja) 繊維強化複合材料の製造方法並びに該繊維強化複合材料を用いた耐熱型材および耐熱構造材
JP5950149B2 (ja) 繊維強化樹脂製構造体の製造方法。
JP7047755B2 (ja) 繊維強化樹脂シート
KR20160079326A (ko) 유리섬유 강화 플라스틱 및 알루미늄을 포함한 하이브리드 복합재료 제조방법 및 하이브리드 복합재료
JP6562153B2 (ja) 繊維強化複合材料成形品およびその製造方法
US20220097345A1 (en) Metal-fiber reinforced plastic composite material
JP5712944B2 (ja) 金属複合体の製造方法
JP5712908B2 (ja) 金属複合体の製造方法
JP2018172474A (ja) 繊維強化複合材料の製造方法
JP5138506B2 (ja) エポキシ樹脂組成物およびプリプレグ
JP2005161852A (ja) 金属/繊維強化プラスチック複合材料及びその製造方法
WO2019003824A1 (ja) 繊維強化複合材料用プリフォーム、熱硬化性樹脂組成物、繊維強化複合材料及び繊維強化複合材料の製造方法
JP6012653B2 (ja) 繊維強化プラスチック成形体の製造方法
KR101603492B1 (ko) Dcpd 수지를 기지재로 한 섬유 복합소재의 제조방법
WO2023062870A1 (ja) 金属-プリプレグ複合体
JPH04176611A (ja) 繊維強化複合材からなる成形用型
JP2004338270A (ja) 繊維強化樹脂複合材料の製造方法および繊維強化樹脂複合材料
JPWO2020100513A1 (ja) 繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物およびエポキシ樹脂硬化物、プリフォームならびに繊維強化複合材料
JP7321135B2 (ja) 繊維強化樹脂成形用プリプレグと繊維強化樹脂成形体
JP7473416B2 (ja) 繊維強化複合材料の製造方法
KR20170005999A (ko) 섬유 복합재 자동차 판스프링 성형용 열경화성 수지, 프리프레그 및 프리프레그 시트 제조방법
JP2016113472A (ja) マトリックス材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211004

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6965547

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151