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JP2018171989A - 車両の乗員保護装置 - Google Patents

車両の乗員保護装置 Download PDF

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JP2018171989A JP2017070870A JP2017070870A JP2018171989A JP 2018171989 A JP2018171989 A JP 2018171989A JP 2017070870 A JP2017070870 A JP 2017070870A JP 2017070870 A JP2017070870 A JP 2017070870A JP 2018171989 A JP2018171989 A JP 2018171989A
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Abstract

【課題】乗員の保護性能を向上させる。
【解決手段】乗員保護装置10は、車両1のシート4の側に設けられ、シート4に着座した乗員の腕部を載置可能なアームレスト5と、アームレスト5に設けられ、腕部をアームレスト5に拘束する拘束部材20と、車両1の衝突を検知または予測した場合に拘束部材20により腕部をアームレスト5に拘束させる制御部19と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、たとえば自動車といった車両の乗員保護装置に関する。
自動車では、フロントエアバッグなどのエアバッグを乗員の周囲で展開し、エアバッグに乗員を倒れ込ませることなどにより、衝突の際に乗員に作用する衝撃を吸収している(特許文献1)。
特開2016−037134号公報
しかしながら、たとえばシートの前で展開されるフロントエアバッグなどは、シートの周囲に配置された内装部材からシートに着座した乗員へ向かって基本的に前から後へ大きく展開させる必要があり、しかも、その大きく展開した状態において乗員の荷重を吸収する必要がある。
このため、フロントエアバッグなどで用いるインフレータでは、多くの高圧ガスを瞬時に発生させる必要がある。また、フロントエアバッグの展開を開始させてから、フロントエアバッグが荷重を吸収できる状態に展開するまでには、瞬時的にではあるにせよ時間がかかる。
このようにシートの周囲に配置された内装部材からシートに着座した乗員へ向かって展開させるエアバッグでは、展開容量と効果とのバランスが基本的に良くない。
しかも、多様な衝突による乗員の倒れに対応させるためにエアバッグの幅といったサイズを大きくしたり、即時性を高めるために展開速度を速めようとしたりした場合には、さらにバランスが悪化してゆくことになる。
また、シートの周囲に配置された内装部材からシートに着座した乗員へ向かって展開させるエアバッグでは、展開に時間がかかるため、その展開期間の間に、乗員の上体が前へ倒れ込んだりして乗員の着座姿勢が変化してしまう可能性がある。
そして、既にシートから腰が浮いたり上体が倒れ込んだりしている状態の乗員に対してフロントエアバッグを展開させたとしても、フロントエアバッグがその性能を十分に発揮できない可能性がある。
このように乗員保護装置では、乗員の保護性能を向上させることが求められている。
本発明に係る車両の乗員保護装置は、車両のシートの側に設けられ、前記シートに着座した乗員の腕部を載置可能なアームレストと、前記アームレストに設けられ、前記腕部を前記アームレストに拘束する拘束部材と、前記車両の衝突を検知または予測した場合に前記拘束部材により前記腕部を前記アームレストに拘束させる制御部と、を有する。
好適には、前記拘束部材は、前記腕部を前記アームレストの上に拘束する、とよい。
好適には、前記拘束部材は、前記シートに着座した乗員の前腕部を上から押さえて前記アームレストとの間に挟んで拘束する、とよい。
好適には、前記拘束部材と前記アームレストとの間隔は、前記シートに着座した乗員の前側において後側より狭い、とよい。
好適には、前記拘束部材は、前記シートに着座した乗員の肘部が前記アームレストに当たるように、上腕部の前側で前記腕部を拘束する、とよい。
好適には、前記拘束部材は、前記アームレストについての側面から上へ展開し始める拘束エアバッグを有し、上への展開を開始した前記拘束エアバッグは、前記アームレストの上側に回り込むように湾曲して展開する、とよい。
好適には、前記拘束部材は、前記アームレストについての両側面から上へ展開し始める一対の拘束エアバッグを有し、上への展開を開始した一対の前記拘束エアバッグは、前記アームレストの上に広がるように展開して前記アームレストの上側で互いに接する、とよい。
好適には、前記アームレストおよび前記拘束部材は、前記シートの左右両側に設けられる、とよい。
好適には、前記シートの前でフロントエアバッグを展開するフロントエアバッグ装置、を有し、前記制御部は、前記車両の衝突を予測した場合に前記拘束部材により前記腕部を前記アームレストに拘束させ、前記車両の衝突を検出した場合に前記フロントエアバッグを展開させる、とよい。
好適には、前記制御部は、衝突により前記車両が横転又は裏返しになると予想される場合、前記車両の衝突を予測した場合であっても、前記拘束部材により前記腕部を前記アームレストに拘束させない、とよい。
好適には、前記制御部は、衝突により前記車両が横転又は裏返しになることを検出した場合、前記拘束部材による前記腕部の拘束を解除する、とよい。
本発明では、車両の衝突を検知または予測した場合、アームレストに設けられた拘束部材により、シートに着座した乗員の腕部を拘束する。よって、シートの近くにおいて拘束部材を機能させて、短時間の中に乗員を拘束できる。
しかも、シートに着座した乗員の腕部を拘束していない場合には、乗員の腰がシートから浮いたり乗員の上体が倒れ込んだりしてしまうような場合であっても、乗員の腰および上体をシートに着座した状態に維持することが可能になる。
その結果、衝突の際に乗員はたとえば背中および腰がシートに付いたままの状態から倒れることになり、衝突の際に展開させるたとえばフロントエアバッグに対して乗員は所望の状態に倒れ込むことができる。
乗員保護装置は、乗員の近くで作動する拘束部材により、乗員についてのシートに着座した姿勢を維持して、衝突の際に所望の状態において乗員に作用する衝撃を吸収することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る乗員保護装置を適用可能な自動車の説明図である。 図2は、フロントエアバッグによる乗員保護性能の説明図である。 図3は、本発明に係る乗員保護装置のブロック図である。 図4は、第1実施形態に係るアームレストエアバッグ装置を説明する正面図である。 図5は、図4のアームレストエアバッグ装置の平面図である。 図6は、図4のアームレストエアバッグ装置の側面図である。 図7は、制御部が衝突を予測する場合に実施する処理のフローチャートである。 図8は、アームレストエアバッグ装置の展開動作の説明図である。 図9は、制御部が衝突を検出する場合に実施する処理のフローチャートである。 図10は、第2実施形態に係るアームレストエアバッグ装置を説明する側面図である。 図11は、第3実施形態に係るアームレストエアバッグ装置の説明図である。 図12は、第4実施形態に係るアームレストエアバッグ装置の説明図である。 図13は、第5実施形態に係る制御部が衝突を予測する場合に実施する処理のフローチャートである。 図14は、第6実施形態に係る制御部が衝突を検出する場合に実施する処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る自動車1の乗員保護装置10を適用可能な自動車1の説明図である。
図1には、上から見た自動車1が図示されている。自動車1は、車両の一例である。
図1の自動車1は、車体2を有する。車体2の乗員室3内には、乗員が着座する複数のシート4が配置される。右前のシート4の前には、図示外のハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルが配置される。シート4に着座した乗員がハンドルなどを操作することにより、自動車1は前進、停止、後退、右折、左折をする。
ところで、自動車1は、走行中に他の自動車1などと衝突することがある。衝突の入力は車体2の前面であることもあるし、側面であることもある。また、前面においても、中央に入力されるフルラップ衝突、横へずれるオフセット衝突、斜めに入力される衝突などがある。
これらの各種の衝突形態に対応するために、自動車1では、シートベルト装置14とともに、各種のエアバッグ装置が用いられる。
図2は、フロントエアバッグ18による乗員保護性能の説明図である。
図2(A)では、シート4に着座した乗員の前には、シートベルト15が掛け渡されている。また、シート4の前では、フロントエアバッグ18が展開している。
この場合、シート4に着座した乗員は、シートベルト15により拘束され、シート4に着座したまま、上体が前へ倒れる。前へ倒れた上体は、展開したフロントエアバッグ18に倒れ込む。
これにより、衝突の際に乗員に作用する衝撃を、吸収することができる。
しかしながら、シート4の前で展開されるフロントエアバッグ18などは、シート4の周囲に配置されたダッシュボードといった内装部材からシート4に着座した乗員へ向けて基本的に前から後へ大きく展開させる必要があり、しかも、その大きく展開した状態において乗員の荷重を吸収する必要がある。
このため、フロントエアバッグ18などで用いるインフレータでは、多くの高圧ガスを瞬時に発生させる必要がある。また、フロントエアバッグ18の展開を開始してから、フロントエアバッグ18が荷重を吸収できる状態に展開するまでには、瞬時的にではあるにせよ時間がかかる。
このようにシート4の周囲に配置された内装部材からシート4に着座した乗員へ向かって展開させるエアバッグでは、展開容量と効果とのバランスが基本的に良くない。
しかも、多様な衝突による乗員の倒れに対応させるためにエアバッグの幅といったサイズを大きくしたり、即時性を高めるために展開速度を速めようとしたりした場合には、さらにバランスが悪化してゆくことになる。
また、シート4の周囲に配置された内装部材からシート4に着座した乗員へ向かって展開させるエアバッグでは、展開に時間がかかるため、その展開期間の間に、乗員の上体が前へ倒れ込んだりして乗員の着座姿勢が変化してしまう可能性がある。
たとえば図2(B)では、乗員の腰がシート4から浮いている。また、図2(C)では、乗員の上体が先に前へ倒れ込んでいる。
このような状況になってからたとえばフロントエアバッグ18を展開させたとしても、タイミングや位置の状況が図2(A)で予定しているものと異なるため、フロントエアバッグ18がその性能を十分に発揮できない可能性がある。
このように乗員保護装置10では、乗員の保護性能を向上させることが求められている。
図3は、本発明に係る乗員保護装置10のブロック図である。
図3において、乗員保護装置10は、撮像センサ11、衝突センサ12、タイマ13、シートベルト装置14、フロントエアバッグ装置16、アームレストエアバッグ装置20、およびこれらが接続される制御部19、を有する。
撮像センサ11は、たとえば車体2のフロントガラスの内側に前向きに配置され、自動車1の前方の車外の画像を撮像する。
衝突センサ12は、たとえば車体2に取り付けられた加速度センサであり、車体2に作用する衝突の衝撃を検出する。
タイマ13は、時間を計測する。
シートベルト装置14は、シートベルト15、図示外のリトラクタなどを有する。シートベルト15は、シート4に着座した乗員の前に掛け渡される。リトラクタは、車体2のたとえばBピラーなどに設けられ、シートベルト15を巻き取る。
フロントエアバッグ装置16は、インフレータを内蔵するエアバッグ本体17、エアバッグ本体17から展開するフロントエアバッグ18を有する。フロントエアバッグ装置16は、たとえば乗員室3のダッシュボードに配置される。これにより、フロントエアバッグ装置16は、前側のシート4の前方に配置される。
図4から図6は、第1実施形態に係るアームレストエアバッグ装置20の説明図である。
図4は車体2の前側から見た正面図、図5は車体2の上側から見た平面図、図6は車体2の左側から見た側面図である。
図4から図6に示すように、シート4の背部の左右両側には、左右一対のアームレスト5が取り付けられる。なお、アームレスト5は、シート4の左右両側に設けられていればよく、シート4の左右両側に位置する内装部材であるドアパネルやセンターコンソールに形成されてもよい。
各アームレスト5は、シート4の座面より上側において、自動車1の前後方向に沿って延在する。
これにより、乗員は、左右の両腕部を、左右一対のアームレスト5の上に載せた姿勢で、シート4に着座できる。
助手席の乗員や後部座席の乗員だけでなく、運転席の乗員であってもたとえば自動運転中であれば、図4から図6に示す姿勢でシート4に着座できる。
左右一対のアームレスト5の各々には、アームレストエアバッグ装置20が内蔵される。アームレストエアバッグ装置20は、インフレータを内蔵するエアバッグ本体21、エアバッグ本体21から展開するアームレストエアバッグ22を有する。
そして、右側のアームレストエアバッグ装置20では、図4に示すように、アームレストエアバッグ22が、アームレスト5の左側の内面から上へ向けて展開する。上へ向けて展開したアームレストエアバッグ22は、左右方向右側へ向けて湾曲する。
また、左側のアームレストエアバッグ装置20では、図4に示すように、アームレストエアバッグ22が、アームレスト5の右側の内面から上へ向けて展開する。上へ向けて展開したアームレストエアバッグ22は、左右方向左側へ向けて湾曲する。
これにより、左右一対のアームレスト5の上に載せた左右の前腕部は、アームレストエアバッグ22により覆われる。左右の前腕部は、アームレストエアバッグ22により上から押さえられ、アームレスト5の上面との間に挟んで拘束される。
制御部19は、たとえば撮像センサ11の撮像画像に基づいて、自動車1の衝突を予測する。
また、衝突センサ12の衝突検出に基づいて、自動車1の衝突を判断する。
そして、制御部19は、自動車1の衝突を検知または予測した場合に、タイマ13により計測されるタイミングにおいて、シートベルト装置14、フロントエアバッグ装置16およびアームレストエアバッグ装置20を作動させる。
シートベルト装置14は、制御部19の制御により、衝突前にシートベルト15を巻き取るプリテンション動作を実施する。
フロントエアバッグ装置16は、制御部19の制御により、インフレータを点火し、高圧ガスによりフロントエアバッグ18を展開する。フロントエアバッグ18は、前から後へ向かって大きく展開する。
アームレストエアバッグ装置20は、制御部19の制御により、インフレータを点火し、高圧ガスによりアームレストエアバッグ22を展開する。アームレストエアバッグ22は、アームレスト5の上面との間に前腕部を挟んで拘束する。
図7は、制御部19が衝突を予測する場合に実施する処理のフローチャートである。
制御部19は、たとえば撮像センサ11の画像に基づいて周期的に図7の処理を実施する。
衝突予測処理において、制御部19は、まず、衝突が予測されているか否かを確認する(ステップST1)。
そして、衝突が予測されている場合、制御部19は、タイマ13により計測されるタイミングで、アームレストエアバッグ装置20を作動させる(ステップST2)。
また、制御部19は、併せて、シートベルト装置14にプリテンション動作を実施させてもよい。
図8は、アームレストエアバッグ装置20の展開動作の説明図である。
図8(A)に示すようにシート4に着座した乗員の前腕部がアームレスト5に載せられた状態で、アームレストエアバッグ装置20においてインフレータが点火される。
インフレータの点火により高圧ガスが発生し始めると、アームレストエアバッグ22は、図8(B)に示すようにアームレスト5についてのシート4側の内面から上へ展開を始める。
その後、図8(C)に示すように、アームレストエアバッグ22は、アームレスト5の上面へ向かって倒れるように湾曲する。
これにより、乗員の前腕部は、アームレストエアバッグ22とアームレスト5の外壁部との間において、アームレストエアバッグ22の湾曲した先端部より上から押さえられる。乗員の前腕部は、アームレスト5に拘束される。
図9は、制御部19が衝突を検出する場合に実施する処理のフローチャートである。
制御部19は、たとえば衝突センサ12の衝突検出信号に基づいて周期的に図9の処理を実施する。
衝突検出処理において、制御部19は、まず、衝突が検出されたか否かを確認する(ステップST11)。
そして、衝突が検出された場合、制御部19は、タイマ13により計測されるタイミングで、フロントエアバッグ装置16を作動させる(ステップST12)。
これにより、図6に示すように、乗員は、シート4に腰部および背部を付けるように着座した状態で衝突の衝撃を受ける。また、その状態から上体が前へ倒れる。上体は、好適な状態で、展開したフロントエアバッグ18に倒れ込むことができる。
以上のように、本実施形態では、自動車1の衝突を検知または予測した場合、アームレスト5に設けられたアームレストエアバッグ装置20により、シート4に着座した乗員の腕部の前腕部を拘束する。
よって、シート4の近くにおいてアームレストエアバッグ装置20を機能させて、短時間のうちに乗員を拘束できる。
しかも、シート4に着座した乗員の腕部を拘束していない場合には乗員の腰がシート4から浮いたり乗員の上体が倒れ込んだりしてしまうような状況であっても、乗員の腕を抑えているので、乗員の腰および上体をシートに着座した状態に維持することが可能になる。
その結果、衝突の際に乗員はたとえば背中および腰がシート4に付いたままの状態から倒れることになり、衝突の際に展開させるたとえばフロントエアバッグ18に対して乗員は所望の状態に倒れ込むことができる。
乗員保護装置10は、乗員の近くで作動するアームレストエアバッグ装置20により、乗員についてのシート4に着座した姿勢を維持して、衝突の際に所望の状態において乗員に作用する衝撃を吸収することができる。
本実施形態では、アームレストエアバッグ装置20は、腕部をアームレスト5の上に拘束する。よって、乗員の腕部はアームレスト5により支持される。乗員の上体が腰を中心として前へ回転する際に、アームレスト5に載った上腕部が支えとなり、回転を抑制する抗力を発揮する。これにより、乗員の上体は前へ倒れにくくなる、または倒れが遅くなる。
本実施形態では、アームレストエアバッグ装置20は、アームレスト5についての側面から上へ展開し始めるアームレストエアバッグ22を有し、上への展開を開始したアームレストエアバッグ22は、アームレスト5の上側に回り込むように湾曲して展開する。よって、アームレスト5の上からずれたり外れたりしている腕部は、その下側から上へ展開するアームレストエアバッグ22により押されてアームレスト5の上へ移動し得る。そして、その状態において、アームレストエアバッグ22は、アームレスト5との間に腕部を拘束することができる。
本実施形態では、アームレスト5およびアームレストエアバッグ装置20は、シート4の左右両側において一対で設けられる。よって、両腕をアームレスト5に拘束できる。シート4に着座した乗員の両肩は、上体が斜め前などへ倒れそうな場合であっても、前へ向いて倒れ易くなる。
本実施形態では、自動車1の衝突を予測した場合にアームレストエアバッグ装置20により腕部をアームレスト5に拘束させ、自動車1の衝突を検出した場合にフロントエアバッグ18を展開させる。よって、衝突前に乗員の背中および腰をシート4に付けた状態にし、衝突の際にはその状態から前へ倒れてフロントエアバッグ18へ倒れ込むようにできる。乗員保護装置10は、所望の衝撃吸収性能を発揮し易くなる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る自動車1の乗員保護装置10について説明する。
以下、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を使用し、その説明を省略する。また、主に第1実施形態との相違点について説明する。
図10は、第2実施形態に係るアームレストエアバッグ装置20の説明図である。図10は車体2の左側から見た側面図である。
図10に示すように、展開したアームレストエアバッグ22についての湾曲した先端部は、下面が前下がりの傾斜面に形成される。
これにより、乗員の腕部は、アームレストエアバッグ22の先端部の下面が前下がりの傾斜面と、アームレスト5との間に挟まれた状態に拘束される。
以上のように、本実施形態では、アームレストエアバッグ22の先端部の下面が、前下がりの傾斜面に形成される。
よって、アームレストエアバッグ22の先端部とアームレスト5の上面との間隔は、前腕部の厚さに沿って、前へ行くほど狭くなる。テーパ状の空間になっている。
このため、アームレストエアバッグ22は、前腕部の全体に対して上から均一な圧力を作用させて、前腕部の全体をアームレスト5の上に押し付けて安定させることができる。アームレスト5の上で前腕部が前へ滑ることを抑制できる。
その結果、アームレスト5上での前腕部および肘部の位置を安定化させることができる。
アームレスト5上での肘部の位置が安定することにより、衝突の衝撃により前へ倒れようとする上体の肩を上腕部で支えて、前へ倒れ難くできる。
特に、図10に示すように、肘部が肩より前側に位置することにより、前へ倒れようとする上体に対して抗力を作用させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る自動車1の乗員保護装置10について説明する。
以下、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を使用し、その説明を省略する。また、主に第1実施形態との相違点について説明する。
図11は、第3実施形態に係るアームレストエアバッグ装置20の説明図である。図11(A)は車体2の前側から見た正面図、図11(B)は車体2の左側から見た側面図である。
図11に示すように、上へ向かって展開したアームレストエアバッグ22についての湾曲した先端部は、上腕部の前に位置し、上腕部を前から押さえる。
これにより、乗員の上体が前へ倒れようとする場合、乗員の肘部は、アームレスト5の上面に当たる。
以上のように、本実施形態では、シート4に着座した乗員の肘部がアームレスト5に当たるように、上腕部の前側で腕部を下向き付勢して拘束する。
よって、上腕部がアームレストエアバッグ22により前から拘束されることにより、肘部は、アームレスト5の上に載せた状態に維持され易くなる。
特に、図11(B)に示すように肘部が肩より前側に位置することにより、前へ倒れようとする上体の動きにより肘部がアームレスト5に押し付けられ、アームレスト5上での肘部の位置を安定化させることができる。
その結果、前へ倒れようとする上体に対して抗力を作用させることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る自動車1の乗員保護装置10について説明する。
以下、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を使用し、その説明を省略する。また、主に第1実施形態との相違点について説明する。
図12は、第4実施形態に係るアームレストエアバッグ装置20の説明図である。図12(A)は車体2の前側から見た正面図、図12(B)は車体2の上側から見た平面図である。
図12に示すように、各アームレスト5に配置されるアームレストエアバッグ装置20は、内側アームレストエアバッグ23と、外側アームレストエアバッグ24と、を有する。
内側アームレストエアバッグ23は、アームレスト5の内面から上へ向かって展開し、アームレスト5の上側においてアームレスト5の上に広がるように左右へ広がった先端部を有する。
外側アームレストエアバッグ24は、アームレスト5の外面から上へ向かって展開し、アームレスト5の上側においてアームレスト5の上に広がるように左右へ広がった先端部を有する。
そして、内側アームレストエアバッグ23の先端部と、外側アームレストエアバッグ24の先端部とは、アームレスト5に載せた前腕部の上で互いに圧接される。
これにより、乗員の前腕部は、内側アームレストエアバッグ23と外側アームレストエアバッグ24とにより左右および上から、アームレスト5の上に拘束される。
以上のように、本実施形態では、内側アームレストエアバッグ23と外側アームレストエアバッグ24が、アームレスト5の両側面から上へ展開し始め、アームレスト5の上側において互いに接する。
よって、アームレストエアバッグ装置20の作動前にアームレスト5の上からずれたり外れたりしている前腕部は、アームレスト5の内側または外側のいずれにずれていたとしても、内側アームレストエアバッグ23または外側アームレストエアバッグ24によりアームレスト5の上へ押し上げられる。
そして、押し上げられた前腕部は、アームレスト5の上面に対して左右および上側から押さえられるようにして、アームレスト5の上に拘束される。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る自動車1の乗員保護装置10について説明する。
以下、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を使用し、その説明を省略する。また、主に第1実施形態との相違点について説明する。
図13は、第5実施形態に係る制御部19が衝突を予測する場合に実施する処理のフローチャートである。
図13の衝突予測処理において、制御部19は、まず、衝突が予測されているか否かを確認する(ステップST1)。
衝突が予測されている場合、制御部19は、さらに車体2の横転または転覆の可能性を確認する(ステップST21)。
そして、衝突が予測されるも車体2の横転または転覆の可能性が無い場合、制御部19は、タイマ13により計測されるタイミングで、アームレストエアバッグ装置20を作動させる(ステップST2)。
以上のように、本実施形態では、衝突が予測される場合であっても車体2が横転または転覆する可能性があるときには、アームレストエアバッグ22により腕部を拘束しない。
よって、横転または転覆した車内において、腕部がアームレスト5に拘束されてしまうことを予防できる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る自動車1の乗員保護装置10について説明する。
以下、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を使用し、その説明を省略する。また、主に第1実施形態との相違点について説明する。
図14は、第6実施形態に係る制御部19が衝突を検出する場合に実施する処理のフローチャートである。
図14の衝突検出処理において、制御部19は、まず、衝突が検出されたか否かを確認する(ステップST31)。
衝突を検出した場合、制御部19は、さらに車体2の横転または転覆の可能性を確認する(ステップST32)。
そして、衝突が予測されるも車体2の横転または転覆の可能性がある場合、制御部19は、アームレストエアバッグ22による拘束を解除する(ステップST33)。
以上のように、本実施形態では、衝突が検出される場合であって車体2が横転または転覆する可能性があるときには、アームレストエアバッグ22による腕部の拘束を解除する。
よって、横転または転覆した車内において、腕部がアームレスト5に拘束されてしまうことを予防できる。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
上記実施形態では、アームレスト5の上に腕部を拘束するためにアームレストエアバッグ装置20を用いている。
この他にもたとえば、アームレスト5の上面から拘束用腕リングなどを突出させて、これにより腕部をアームレスト5の上に拘束してもよい。
1…自動車(車両)、2…車体、3…乗員室、4…シート、5…アームレスト、10…乗員保護装置、11…撮像センサ、12…衝突センサ、13…タイマ、14…シートベルト装置、15…シートベルト、16…フロントエアバッグ装置、17…エアバッグ本体、18…フロントエアバッグ、19…制御部、20…アームレストエアバッグ装置(拘束部材)、21…エアバッグ本体、22…アームレストエアバッグ(拘束エアバッグ)、23…内側アームレストエアバッグ(拘束エアバッグ)、24…外側アームレストエアバッグ(拘束エアバッグ)。

Claims (11)

  1. 車両のシートの側に設けられ、前記シートに着座した乗員の腕部を載置可能なアームレストと、
    前記アームレストに設けられ、前記腕部を前記アームレストに拘束する拘束部材と、
    前記車両の衝突を検知または予測した場合に前記拘束部材により前記腕部を前記アームレストに拘束させる制御部と、
    を有する、車両の乗員保護装置。
  2. 前記拘束部材は、前記腕部を前記アームレストの上に拘束する、
    請求項1記載の車両の乗員保護装置。
  3. 前記拘束部材は、前記シートに着座した乗員の前腕部を上から押さえて前記アームレストとの間に挟んで拘束する、
    請求項2記載の車両の乗員保護装置。
  4. 前記拘束部材と前記アームレストとの間隔は、前記シートに着座した乗員の前側において後側より狭い、
    請求項3記載の車両の乗員保護装置。
  5. 前記拘束部材は、前記シートに着座した乗員の肘部が前記アームレストに当たるように、上腕部の前側で前記腕部を拘束する、
    請求項2記載の車両の乗員保護装置。
  6. 前記拘束部材は、前記アームレストについての側面から上へ展開し始める拘束エアバッグを有し、
    上への展開を開始した前記拘束エアバッグは、前記アームレストの上側に回り込むように湾曲して展開する、
    請求項1から5のいずれか一項記載の車両の乗員保護装置。
  7. 前記拘束部材は、前記アームレストについての両側面から上へ展開し始める一対の拘束エアバッグを有し、
    上への展開を開始した一対の前記拘束エアバッグは、前記アームレストの上に広がるように展開して前記アームレストの上側で互いに接する、
    請求項1から5のいずれか一項記載の車両の乗員保護装置。
  8. 前記アームレストおよび前記拘束部材は、前記シートの左右両側に設けられる、
    請求項1から7のいずれか一項記載の車両の乗員保護装置。
  9. 前記シートの前でフロントエアバッグを展開するフロントエアバッグ装置、を有し、
    前記制御部は、
    前記車両の衝突を予測した場合に前記拘束部材により前記腕部を前記アームレストに拘束させ、
    前記車両の衝突を検出した場合に前記フロントエアバッグを展開させる、
    請求項1から8のいずれか一項記載の車両の乗員保護装置。
  10. 前記制御部は、衝突により前記車両が横転又は裏返しになると予想される場合、前記車両の衝突を予測した場合であっても、前記拘束部材により前記腕部を前記アームレストに拘束させない、
    請求項1から9のいずれか一項記載の車両の乗員保護装置。
  11. 前記制御部は、衝突により前記車両が横転又は裏返しになることを検出した場合、前記拘束部材による前記腕部の拘束を解除する、
    請求項1から9のいずれか一項記載の車両の乗員保護装置。
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