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JP2018170891A - 回転電機用ステータ及び駆動装置 - Google Patents

回転電機用ステータ及び駆動装置 Download PDF

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JP2018170891A
JP2018170891A JP2017067455A JP2017067455A JP2018170891A JP 2018170891 A JP2018170891 A JP 2018170891A JP 2017067455 A JP2017067455 A JP 2017067455A JP 2017067455 A JP2017067455 A JP 2017067455A JP 2018170891 A JP2018170891 A JP 2018170891A
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圭介 杉浦
Keisuke Sugiura
圭介 杉浦
真太郎 知念
Shintaro Chinen
真太郎 知念
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

【課題】コイルが周方向の配置領域の異なる複数のコイル部を備える場合に、コイルエンド部の大型化を抑制しつつ各コイル部をステータコアに適切に巻装することが可能な技術を実現する。【解決手段】往路ターン41と復路ターン42とが、周方向Cに互いにずらして配置されると共に、導電方向の順で隣り合う往路ターン41と復路ターン42とが周方向Cの同じ側の端部で接続される。第1コイル部の中間領域A1と第2コイル部の中間領域A1とが異なるスロット23内に配置される。第1コイル部の端部領域A2と第2コイル部の端部領域A2とが同一のスロット23内に配置され、当該スロット23内に、第1コイル部と第2コイル部とを合わせて中間領域A1と同数のスロット収容部38が配置される。【選択図】図9

Description

本発明は、回転電機用ステータ、及び、回転電機とインバータとを備えた駆動装置に関する。
上記のような駆動装置の一例が、特開2017−17888号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1の図1に示されるように、特許文献1の駆動装置は、モータジェネレータ(11)と、モータジェネレータ(11)を駆動するインバータ(12)とを備えている。インバータ(12)は、複数のスイッチング素子(Sup〜Swn)を用いて構成されたインバータ回路を備えており、各スイッチング素子が個別にスイッチング制御されてインバータ回路から各相のステータ巻線に交流電力が供給されることで、モータジェネレータ(11)が駆動される。なお、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。
ところで、特許文献1にはステータコアに巻装されるコイルについての具体的構成について記載されていないが、コイルの電気的接続関係やインバータ等の駆動回路の構成等によっては、コイルを、周方向の配置領域の異なる複数のコイル部を備えた構成とすることが適切な場合がある。そして、このような場合にも、当然ながら、コイルエンド部の大型化を抑制しつつ各コイル部をステータコアに適切に巻装できることが望まれる。しかしながら、特許文献1にはこの点についての記載はない。
特開2017−17888号公報(図1等)
そこで、コイルが周方向の配置領域の異なる複数のコイル部を備える場合に、コイルエンド部の大型化を抑制しつつ各コイル部をステータコアに適切に巻装することが可能な技術の実現が望まれる。
上記に鑑みた、スロットが周方向に複数形成されているステータコアと、前記ステータコアに巻装されるコイルと、を備えた回転電機用ステータの特徴構成は、前記コイルは、前記スロット内に配置されるスロット収容部と、一対の前記スロット収容部を前記スロットの外側で接続する渡り部と、を備え、前記コイルは、前記周方向の一部の領域である第1領域に配置される第1コイル部と、前記第1領域と一部重複する前記周方向の領域である第2領域に配置される第2コイル部と、を備え、前記第1コイル部及び前記第2コイル部のそれぞれは、前記周方向の一方側に向かって前記渡り部が前記スロットの延在方向の一方側と他方側とに交互に配置される波巻状ターンを複数有し、前記第1コイル部及び前記第2コイル部のそれぞれにおいて、各コイル部の導電方向に沿って前記周方向の一方側へ向かう前記波巻状ターンである往路ターンと、前記周方向の他方側へ向かう前記波巻状ターンである復路ターンとが、前記周方向に互いにずらして配置されると共に、前記導電方向の順で隣り合う前記往路ターンと前記復路ターンとが前記周方向の同じ側の端部で接続され、前記第1コイル部及び前記第2コイル部のそれぞれにおける、1つの前記スロット内に前記往路ターンと前記復路ターンとの双方が配置される領域を中間領域とし、当該中間領域に対して前記周方向の両側に形成される領域であって1つの前記スロット内に前記往路ターンと前記復路ターンとの一方だけが配置される領域を端部領域とし、前記第1コイル部の前記中間領域と前記第2コイル部の前記中間領域とが異なる前記スロット内に配置され、前記第1コイル部の前記端部領域と前記第2コイル部の前記端部領域とが同一の前記スロット内に配置されて、当該スロット内に、前記第1コイル部と前記第2コイル部とを合わせて前記中間領域と同数の前記スロット収容部が配置されている点にある。
上記の特徴構成によれば、コイルが、第1領域に配置される第1コイル部と、第1領域と一部重複する第2領域に配置される第2コイル部とを備える構成において、第1コイル部及び第2コイル部のそれぞれにおいて、導電方向の順で隣り合う往路ターンと復路ターンとが周方向の同じ側の端部で接続される。これとは異なり導電方向の順で隣り合う往路ターン同士又は復路ターン同士を接続した場合には、2つの波巻状ターンにおける周方向の互いに反対側の端部同士を接続する必要があり、コイルエンド部が大型化しやすい。しかし、上記のように導電方向の順で隣り合う往路ターンと復路ターンとが周方向の同じ側の端部で接続される構成とすることで、導電方向の順で隣り合う2つの波巻状ターンをスロットの外側で接続する接続部の長さを短く抑えることが可能となる。従って、コイルエンド部の大型化を抑制することができる。
なお、導電方向の順で隣り合う往路ターンと復路ターンとは周方向に互いにずらして配置されるため、第1コイル部及び第2コイル部のそれぞれには、1つのスロット内に往路ターンと復路ターンとの双方が配置される中間領域に加えて、1つのスロット内に往路ターンと復路ターンとの一方だけが配置される端部領域が形成される。この点に関し、上記の特徴構成によれば、第1コイル部の中間領域と第2コイル部の中間領域とが異なるスロット内に配置され、第1コイル部の端部領域と第2コイル部の端部領域とが同一のスロット内に配置されて、当該スロット内に、第1コイル部と第2コイル部とを合わせて中間領域と同数のスロット収容部が配置される。すなわち、第1コイル部及び第2コイル部の双方がステータコアに巻装された状態では、各スロットにおけるスロット収容部の数を互いに同一とすることができるため、スロット内の空間を有効活用して第1コイル部及び第2コイル部を備えるコイルを適切にステータコアに巻装することができる。
以上のように、上記の特徴構成によれば、コイルが周方向の配置領域の異なる複数のコイル部を備える場合に、コイルエンド部の大型化を抑制しつつ各コイル部をステータコアに適切に巻装することができる。
本開示に係る技術の更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
回転電機の一例を示す図 実施形態に係るステータの一部の軸方向に直交する断面図 実施形態に係る駆動装置の概略構成図 第1インバータ回路と第2インバータ回路との間にスイッチングタイミングのずれがない場合の各波形の一例を示す図 第1インバータ回路と第2インバータ回路との間にスイッチングタイミングのずれがある場合の各波形の一例を示す図 実施形態に係るステータの軸方向に直交する断面図 図6の一部拡大図 実施形態に係る第1U相コイル部及び第2U相コイル部の配置状態を示す図 実施形態に係る第1U相コイル部及び第2U相コイル部の展開図 比較例に係る第1コイル部及び第2コイル部の配置状態を示す図 比較例に係る波巻状ターンのステータコアへの巻装態様を示す図
回転電機用ステータ及び駆動装置の実施形態について、図面を参照して説明する。以下の説明では、「軸方向L」、「径方向R」、及び「周方向C」は、ステータ21(回転電機用ステータ)のコアであるステータコア22の軸心X(円筒状の内周面又は外周面の軸心)を基準として定義している。軸心Xは仮想軸であり、回転電機20のロータ25が軸心X回りに回転する。なお、本明細書では、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。また、本明細書では、寸法、配置方向、配置位置等に関する用語は、誤差(製造上許容され得る程度の誤差)による差異を有する状態も含む概念として用いている。
図3に示すように、駆動装置1は、回転電機20と、回転電機20を駆動するインバータ50と、を備えている。図1に示すように、回転電機20は、ロータ25とステータ21とを備えている。図1に示す例では、回転電機20はケース2に収容されており、ステータ21(ステータコア22)がケース2の内面に固定され、ロータ25がケース2に対して回転可能に支持されている。回転電機20は回転界磁型の回転電機(本実施形態では、同期回転電機)であり、電機子としてのステータ21から発生する回転磁界により、永久磁石や電磁石等を備えた界磁としてのロータ25が回転する。本実施形態では、回転電機20はラジアルギャップ型の回転電機である。具体的には、回転電機20はインナロータ型の回転電機であり、ロータ25は、ステータ21(ステータコア22)よりも径方向Rの内側であって径方向Rに見てステータ21(ステータコア22)と重複する位置に配置されている。
図2に示すように、ステータ21は、スロット23が周方向Cに複数形成されているステータコア22と、ステータコア22に巻装されるコイル30と、を備えている。すなわち、回転電機20は、ステータコア22と、ステータコア22に巻装されるコイル30と、を備えている。そして、ステータコア22は、周方向Cに分散配置された複数のスロット23(本実施形態では48個のスロット23、図6参照)を備えている。複数のスロット23は、周方向Cに沿って一定間隔で配置されている。周方向Cに隣接する2つのスロット23の間にはティース24が形成されている。スロット23のそれぞれは、軸方向L及び径方向Rに延びるように形成されている。本実施形態では、スロット23のそれぞれは、軸方向Lの両側に開口部を有すると共に、径方向Rにおけるロータ25側(ここでは、径方向Rの内側)に開口部を有している。
図2に示すように、コイル30は、スロット23内に配置されるスロット収容部38を備えている。本実施形態では、6つのスロット収容部38が1つのスロット23に配置されている。1つのスロット23に配置される複数のスロット収容部38(ここでは、6つのスロット収容部38)は、スロット23の内部に整列配置されており、具体的には、一列に並んで径方向Rに沿って整列配置されている。また、図9に示すように、コイル30は、一対のスロット収容部38をスロット23の外側で接続する渡り部39を備えている。渡り部39は、ステータコア22に対してスロット23の延在方向(ここでは、軸方向L)の一方側又は他方側に配置される。そして、複数の渡り部39(後述する接続部43を含む)の集合によってコイルエンド部3(図1参照)が形成される。本実施形態では、スロット収容部38はスロット23の内部を軸方向Lに延びるように配置され、渡り部39はステータコア22に対して軸方向Lの外側に配置される。そのため、本実施形態では、コイルエンド部3は、ステータコア22に対して軸方向Lの両側に突出するように形成される。なお、図9では、コイル30(後述する波巻状ターン40)を、径方向Rの内側が紙面手前側となるように周方向Cに平面状に展開した状態で示している。
コイル30は、複数相のコイルであり、各相用のスロット23が周方向Cに沿って繰り返し現れるように、ステータコア22に巻装されている。本実施形態では、コイル30は3相のコイルであり、図6に示すように、U相用のスロット23、V相用のスロット23、及びW相用のスロット23が周方向Cに沿って繰り返し現れるように、コイル30がステータコア22に巻装されている。本実施形態では、コイル30は、毎極毎相あたりのスロット23の数が複数となるようにステータコア22に巻装されている。すなわち、毎極毎相あたりのスロット23の数をNとして、コイル30は、Nが複数となるようにステータコア22に巻装されている。具体的には、コイル30は、毎極毎相あたりのスロット23の数が“2”となるようにステータコア22に巻装されており、各相用のスロット23が周方向Cに沿って2つずつ繰り返し現れるように、コイル30がステータコア22に巻装されている。
図3に示すように、コイル30は、第1コイル部31及び第2コイル部32を備えている。これらの第1コイル部31及び第2コイル部32は、互いに電気的に絶縁されている。すなわち、インバータ50から第1コイル部31に交流電力を供給するための電気回路(第1コイル部31とインバータ50とを接続する動力線、及び第1コイル部31を含む電気回路)と、インバータ50から第2コイル部32に交流電力を供給するための電気回路(第2コイル部32とインバータ50とを接続する動力線、及び第2コイル部32を含む電気回路)とは、互いに独立に形成されており、インバータ50は、第1コイル部31及び第2コイル部32のそれぞれに対して互いに独立に交流電力を供給するように構成されている。
本実施形態では、コイル30は3相のコイルであるため、図3に示すように、第1コイル部31は、第1U相コイル部31u、第1V相コイル部31v、及び、第1W相コイル部31wの3つの相コイル部を備え、第2コイル部32は、第2U相コイル部32u、第2V相コイル部32v、及び、第2W相コイル部32wの3つの相コイル部を備えている。そして、本実施形態では、第1コイル部31を構成する3つの相コイル部はスター結線により結線され、第2コイル部32を構成する3つの相コイル部はスター結線により結線されている。すなわち、本実施形態では、第1コイル部31及び第2コイル部32の双方がスター結線体である。具体的には、第1U相コイル部31u、第1V相コイル部31v、及び第1W相コイル部31wのそれぞれの一端部が、中性点(第1中性点61)にて互いに接続されており、第1U相コイル部31u、第1V相コイル部31v、及び第1W相コイル部31wのそれぞれの他端部が、各相毎に設けられた接続端子(動力線が接続される動力線端子)に接続されている。また、第2U相コイル部32u、第2V相コイル部32v、及び第2W相コイル部32wのそれぞれの一端部が、中性点(第2中性点62)にて互いに接続されており、第2U相コイル部32u、第2V相コイル部32v、及び第2W相コイル部32wのそれぞれの他端部が、各相毎に設けられた接続端子(動力線端子)に接続されている。第2中性点62は、第1中性点61とは独立に(すなわち、電気的に絶縁されて)形成されている。また、第2コイル部32の各接続端子は、第1コイル部31の各接続端子とは独立に(すなわち、電気的に絶縁されて)形成されている。
図3に示すように、インバータ50は、第1コイル部31に交流電力を供給する第1インバータ回路51と、第2コイル部32に交流電力を供給する第2インバータ回路52と、を備えている。第1インバータ回路51及び第2インバータ回路52のそれぞれは、直流電力と複数相(本実施形態では3相)の交流電力との間で電力を変換する回路である。第1インバータ回路51及び第2インバータ回路52は、直流電源53(バッテリやキャパシタ等)に対して互いに並列に接続されている。そして、回転電機20がモータとして機能する場合には、第1インバータ回路51は、直流電源53から供給される直流電力を交流電力に変換して第1コイル部31に供給し、第2インバータ回路52は、直流電源53から供給される直流電力を交流電力に変換して第2コイル部32に供給する。また、回転電機20がジェネレータとして機能する場合には、第1インバータ回路51は、第1コイル部31から供給される交流電力を直流電力に変換して直流電源53に供給し、第2インバータ回路52は、第2コイル部32から供給される交流電力を直流電力に変換して直流電源53に供給する。
直流電源53と第1インバータ回路51及び第2インバータ回路52との間には、正負極間の電圧を平滑化する平滑コンデンサ54が設けられている。図3では、第1インバータ回路51及び第2インバータ回路52に共通の平滑コンデンサ54を設ける場合を例として示しているが、第1インバータ回路51及び第2インバータ回路52に対して平滑コンデンサを各別に設けてもよい。また、図示は省略するが、直流電源53と平滑コンデンサ54との間には、直流電源53と、平滑コンデンサ54から回転電機20までの回路との電気的な接続を切り離すためのコンタクタが設けられている。
第1インバータ回路51及び第2インバータ回路52のそれぞれは、ブリッジ回路により構成されている。図3に示すように、このブリッジ回路は、相数に対応する数(本実施形態では、相数に等しい数)のアームを有するブリッジ回路により構成されている。具体的には、このブリッジ回路は、U相、V相、及びW相のそれぞれに対応して1つのアームを有しており、3つのアームが並列接続されてブリッジ回路が構成されている。なお、1つのアームは、2つのスイッチング素子55の直列回路により構成されている。そして、第1インバータ回路51における3つのアームのそれぞれの中間点(2つのスイッチング素子55の接続点)は、第1コイル部31の3つの動力線端子にそれぞれ接続され、第2インバータ回路52における3つのアームのそれぞれの中間点(2つのスイッチング素子55の接続点)は、第2コイル部32の3つの動力線端子にそれぞれ接続されている。なお、スイッチング素子55のそれぞれには、フリーホイールダイオードが並列接続されている。図3では、スイッチング素子55としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いる形態を例示しているが、スイッチング素子55としてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等を用いてもよい。
図3に示すように、駆動装置1は、インバータ50をスイッチング制御するスイッチング制御信号(本実施形態では、ゲート駆動信号)を生成する制御装置10を備えている。制御装置10は、マイクロコンピュータ等の論理回路を中核部材として構築され、制御装置10の各機能は、マイクロコンピュータ等のハードウェアとソフトウェア(プログラム)との協働により実現される。制御装置10は、互いに通信可能な複数のハードウェア(複数の分離したハードウェア)の集合によって構成されてもよい。
そして、駆動装置1は、制御装置10から入力されるスイッチング制御信号に基づき第1インバータ回路51を駆動する第1駆動回路11と、制御装置10から入力されるスイッチング制御信号に基づき第2インバータ回路52を駆動する第2駆動回路12と、を備えている。第1インバータ回路51を構成する各スイッチング素子55の制御端子(本実施形態では、ゲート端子)は、第1駆動回路11を介して制御装置10に接続されており、第1インバータ回路51を構成する複数のスイッチング素子55は制御装置10により個別にスイッチング制御される。また、第2インバータ回路52を構成する各スイッチング素子55の制御端子(本実施形態では、ゲート端子)は、第2駆動回路12を介して制御装置10に接続されており、第2インバータ回路52を構成する複数のスイッチング素子55は制御装置10により個別にスイッチング制御される。なお、第1駆動回路11や第2駆動回路12は、制御装置10が生成したスイッチング制御信号の駆動能力(例えば電圧振幅や出力電流など、後段の回路を動作させる能力)を高めて(増幅して)インバータ50(スイッチング素子55)に中継する回路である。
このように、コイル30が、互いに電気的に絶縁された第1コイル部31及び第2コイル部32を備え、インバータ50が、第1コイル部31に交流電力を供給する第1インバータ回路51と、第2コイル部32に交流電力を供給する第2インバータ回路52とを備える構成とすることで、回転電機20に供給する交流電力を、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52とで分担することができる。この結果、第1インバータ回路51及び第2インバータ回路52のそれぞれに要求される容量を小さく抑えつつ、インバータ全体での容量の拡大を図ること、すなわち、インバータ50から回転電機20に供給可能な交流電力の大きさの向上を図ることが可能となっている。一方で、このような構成とした場合には、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52との間のスイッチングタイミングのずれに起因して、第1コイル部31と第2コイル部32との間に以下に述べるような電流振幅の差が生じるおそれがある。
この電流振幅の差について、図4及び図5を参照して説明する。なお、図4及び図5のそれぞれには、第1コイル部31についての各相のゲート駆動信号(Vu1,Vv1,Vw1)、第1コイル部31についての各相間(U−V間、V−W間、及び、W−U間)の線間電圧(Vuv1,Vvw1,Vwu1)、第2コイル部32についての各相のゲート駆動信号(Vu2,Vv2,Vw2)、第2コイル部32についての各相間(U−V間、V−W間、及び、W−U間)の線間電圧(Vuv2,Vvw2,Vwu2)、第1U相コイル部31uに流れる第1U相電流(Iu1)、及び、第2U相コイル部32uを流れる第2U相電流(Iu2)の各波形の一例を、横軸を時間として示している。なお、ゲート駆動信号がハイレベルである場合には、1つのアームを構成する2つのスイッチング素子55のうちの上段側(正極側)のスイッチング素子55がオン状態とされると共に下段側(負極側)のスイッチング素子55がオフ状態とされる。また、ゲート駆動信号がローレベルである場合には、1つのアームを構成する2つのスイッチング素子55のうちの上段側のスイッチング素子55がオフ状態とされると共に下段側のスイッチング素子55がオン状態とされる。
そして、図4は、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52との間にスイッチングタイミングのずれがない場合の各波形の一例を示し、図5は、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52との間にスイッチングタイミングのずれがある場合、具体的には、第2インバータ回路52のスイッチングタイミングが第1インバータ回路51のスイッチングタイミングに対してΔTの時間だけ遅れている場合の各波形の一例を示している。図4に示すように、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52との間にスイッチングタイミングのずれがない場合には、第1U相電流(Iu1)と第2U相電流(Iu2)との間に振幅の差は基本的に生じない。一方、図5に示すように、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52との間にスイッチングタイミングのずれがある場合には、第1U相電流(Iu1)と第2U相電流(Iu2)との間に振幅の差が生じ得る。なお、図5には、比較のために、図4に示すU相電流(Iu1,Iu2)の波形を一点鎖線で示している。
具体的に説明すると、図5においてU−V間電圧(Vuv1,Vuv2)がローレベルからハイレベルに変化する時点(ΔTを示している時点)に着目すると、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52との間のスイッチングタイミングのずれにより、第1コイル部31のU−V間電圧(Vuv1)は、第2コイル部32のU−V間電圧(Vuv2)よりも早い時点でローレベルからハイレベルに変化する。よって、この時点から第1U相電流(Iu1)は上昇し始めるものの、第2U相電流(Iu2)はこの時点よりもΔTだけ後の時点で上昇し始める。ここで、第1コイル部31を流れる電流によって形成される磁気回路と第2コイル部32を流れる電流によって形成される磁気回路とが完全に独立している場合には、第2U相電流(Iu2)は第1U相電流(Iu1)の変化の影響を受けないため、第2U相電流(Iu2)の波形は、第1U相電流(Iu1)の波形をΔTだけ遅らせた波形となり、第1U相電流(Iu1)と第2U相電流(Iu2)との間の振幅の差はそれほど大きくはならない。
一方、第1コイル部31を流れる電流によって形成される磁気回路と第2コイル部32を流れる電流によって形成される磁気回路との間の独立性が低い場合には、第1U相電流(Iu1)が上昇し始める時点から第2U相電流(Iu2)が上昇し始める時点までの期間(ΔTで示す期間)において、第1U相電流(Iu1)の上昇によるステータコア22内の磁束の変化によって、第2U相電流(Iu2)が低下する向きに第2U相コイル部32uの起電圧が変化する現象が生じ得る。図5では、このような現象が生じる場合のU相電流(Iu1,Iu2)の波形を示しており、ΔTで示す期間において第2U相電流(Iu2)がそれ以前よりも大きな減少率で減少している。この結果、第2相電流(Iu2)が上昇し始める時点での第2相電流(Iu2)の値が、第1U相電流(Iu1)が上昇し始める時点での第1相電流(Iu1)の値よりも大きく低下した値となり、第1U相電流(Iu1)と第2相電流(Iu2)との間に比較的大きな振幅の差が生じる。図示は省略するが、第1V相コイル部31vに流れる電流と第2V相コイル部32vを流れる電流との間や、第1W相コイル部31wに流れる電流と第2W相コイル部32wを流れる電流との間にも、同様に比較的大きな振幅の差が生じ得る。
回転電機20を適切に駆動するためには、第1コイル部31と第2コイル部32との間の電流振幅の差が小さいことが好ましい。第1コイル部31と第2コイル部32との間の電流振幅の差が大きくなることを抑制するための対策として、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52との間のスイッチングタイミングのずれ(図5におけるΔT)を低減することと、第1コイル部31を流れる電流によって形成される磁気回路と第2コイル部32を流れる電流によって形成される磁気回路との間の独立性を高めることが考えられる。
本実施形態では、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52との間のスイッチングタイミングのずれを低減するために、制御装置10が、第1駆動回路11及び第2駆動回路12に対して共通のスイッチング制御信号(本例ではゲート駆動信号)を出力する構成としている。制御装置10をこのように構成することで、各相のそれぞれについて、制御装置10が第1駆動回路11に出力するスイッチング制御信号と制御装置10が第2駆動回路12に出力するスイッチング制御信号とを一致させることができ、第1駆動回路11に対してスイッチング制御信号を出力する制御装置と、第2駆動回路12に対してスイッチング制御信号を出力する制御装置とが各別に設けられる場合に比べて、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52との間のスイッチングタイミングのずれを低減することが容易となっている。
また、本実施形態では、第1コイル部31を流れる電流によって形成される磁気回路と第2コイル部32を流れる電流によって形成される磁気回路との間の独立性を高めるために、図6に示すように、第1コイル部31と第2コイル部32とを、周方向Cの互いに異なる領域に配置している。上述したように、コイル30は複数相のコイルであり、各相のそれぞれについて、第1コイル部31と第2コイル部32とを周方向Cの互いに異なる領域に配置している。なお、図6並びに後に参照する図7及び図8では、第1コイル部31と第2コイル部32との区別を容易にするために、第1コイル部31のスロット収容部38のみにハッチングを施している。
U相について具体的に説明すると、図6に示すように、第1U相コイル部31uは、周方向Cの一部の領域である第1領域C1に配置され、第2U相コイル部32uは、第1領域C1とは異なる周方向Cの領域(具体的には、第1領域C1と一部重複する周方向Cの領域である第2領域C2)に配置されている。図9に示すように、第1領域C1は、第1U相コイル部31uが備える複数のスロット収容部38及び複数の渡り部39を含むように定められ、第2領域C2は、第2U相コイル部32uが備える複数のスロット収容部38及び複数の渡り部39を含むように定められる。本実施形態では、第1領域C1と第2領域C2とは、互いに同じ大きさの領域とされている。また、本実施形態では、第2領域C2は、その周方向Cの両端部のそれぞれにおいて第1領域C1と重複しており、第1コイル部31及び第2コイル部32をステータコア22に巻装することで、全てのスロット23にスロット収容部38が配置される。V相やW相についての第1領域C1及び第2領域C2の図示は省略するが、図6から明らかなように、第1V相コイル部31vは、周方向Cの一部の領域である第1領域に配置され、第2V相コイル部32vは、当該第1領域(第1V相コイル部31vが配置される第1領域)と一部重複する周方向Cの領域である第2領域に配置されている。また、第1W相コイル部31wは、周方向Cの一部の領域である第1領域に配置され、第2W相コイル部32wは、当該第1領域(第1W相コイル部31wが配置される第1領域)と一部重複する周方向Cの領域である第2領域に配置されている。
このように第1コイル部31と第2コイル部32とが周方向Cの互いに異なる領域である第1領域C1と第2領域C2とに分かれて配置される構成とすることで、第1コイル部31と第2コイル部32とが周方向Cの同じ位置に配置される場合に比べて、第1コイル部31を流れる電流によってステータコア22に形成される磁気回路と、第2コイル部32を流れる電流によってステータコア22に形成される磁気回路との間の独立性を高めることが可能となっている。上記のように制御装置10が第1駆動回路11及び第2駆動回路12に対して共通のスイッチング制御信号を出力する場合でも、各スイッチング素子55の特性のばらつきや制御装置10から各スイッチング素子55までの信号の伝達経路の長さのばらつき等により、第1インバータ回路51と第2インバータ回路52との間のスイッチングタイミングのずれがある程度生じ得るが、このように第1コイル部31を流れる電流によって形成される磁気回路と第2コイル部32を流れる電流によって形成される磁気回路との間の独立性を高めることで、第1コイル部31と第2コイル部32との間の電流振幅の差を小さく抑えることが可能となっている。
第1コイル部31及び第2コイル部32のそれぞれは、波巻状にステータコア22に巻装されている。具体的には、図9に示すように、第1コイル部31及び第2コイル部32のそれぞれは、周方向Cの一方側に向かって渡り部39がスロット23の延在方向(ここでは軸方向L)の一方側と他方側とに交互に配置される波巻状ターン40を複数有している。本実施形態では、第1コイル部31及び第2コイル部32はスター結線体であるため、波巻状ターン40のそれぞれは、通電方向に沿って動力線側となる動力線側端部40aと、通電方向に沿って中性点側となる中性点側端部40bとを備えている。そして、図9に示すように、第1コイル部31が備える複数の波巻状ターン40は、同相のもの同士が互いに直列に接続され、第2コイル部32が備える複数の波巻状ターン40は、同相のもの同士が互いに直列に接続されている。なお、図9では、第1U相コイル部31uを構成する波巻状ターン40及び第2U相コイル部32uを構成する波巻状ターン40のみを示しているが、周方向Cの配置位置が異なる点以外は、他相の波巻状ターン40も同様に構成されている。
図9に示すように、第1コイル部31(第1U相コイル部31u)及び第2コイル部32(第2U相コイル部32u)は、各コイル部の導電方向(コイルを構成する線状導体の延在方向)に沿って周方向Cの一方側へ向かう波巻状ターン40である往路ターン41と、周方向Cの他方側へ向かう波巻状ターン40である復路ターン42とを備えている。ここでは、動力線側端部40aから中性点側端部40bに向かう通電方向に沿って図9において右側(図8において時計回り方向)へ向かう波巻状ターン40を往路ターン41とし、動力線側端部40aから中性点側端部40bに向かう通電方向に沿って図9において左側(図8において反時計回り方向)へ向かう波巻状ターン40を復路ターン42としている。ここで、図9についての上下左右の各方向は、図9に示す符号が読める向きでの方向である。図8及び図9では、理解を容易にするために、周方向Cの一方側に向かって順に付したスロット番号を、各スロット23のそれぞれに対応させて示している。
そして、第1コイル部31及び第2コイル部32のそれぞれにおいて、往路ターン41と復路ターン42とが周方向Cに互いにずらして配置されると共に、導電方向の順で隣り合う往路ターン41と復路ターン42とが周方向Cの同じ側の端部で接続されている。更に、第1コイル部31及び第2コイル部32のそれぞれにおける、1つのスロット23内に往路ターン41と復路ターン42との双方が配置される領域を中間領域A1とし、当該中間領域A1に対して周方向Cの両側に形成される領域であって1つのスロット23内に往路ターン41と復路ターン42との一方だけが配置される領域を端部領域A2として、第1コイル部31の中間領域A1と第2コイル部32の中間領域A1とが異なるスロット23内に配置され、第1コイル部31の端部領域A2と第2コイル部32の端部領域A2とが同一のスロット23内に配置されて、当該スロット23内に、第1コイル部31と第2コイル部32とを合わせて中間領域A1と同数のスロット収容部38が配置されている。このような第1コイル部31及び第2コイル部32の配置構成について、U相について以下に具体的に説明する。詳細は省略するが、周方向Cの配置位置が異なる点以外は、他相の第1コイル部31及び第2コイル部32も同様に構成されている。
図9に示すように、第1U相コイル部31uが備える往路ターン41と復路ターン42とは、互いに同じ数(本実施形態では偶数であり、具体的には4つ)のスロット収容部38を備えている。そして、第1U相コイル部31uが備える往路ターン41と復路ターン42とは、周方向Cに互いにずらして配置されている。具体的には、周方向Cの一方側(図9における右側)を第1側として、往路ターン41が備える複数のスロット収容部38のうちの最も第1側のスロット収容部38が配置されるスロット23と、復路ターン42が備える複数のスロット収容部38のうちの第1側から2番目のスロット収容部38が配置されるスロット23とが、互いに同一のスロット23或いは互いに同一の同相スロット群を構成するスロット23となるように、復路ターン42が往路ターン41に対して第1側にずれて配置されている。ここで、「同相スロット群」とは、周方向Cに隣接するN個(本実施形態では2個)の同相のスロット23の群である。第2U相コイル部32uが備える往路ターン41及び復路ターン42は、周方向Cの配置位置が異なる点を除いて、第1U相コイル部31uが備える往路ターン41及び復路ターン42と同様に構成されている。なお、第1U相コイル部31uに用いられる波巻状ターン40の数は、第2U相コイル部32uに用いられる波巻状ターン40の数と等しい。具体的には、第1U相コイル部31uに用いられる往路ターン41の数は、第2U相コイル部32uに用いられる往路ターン41の数と等しく、第1U相コイル部31uに用いられる復路ターン42の数は、第2U相コイル部32uに用いられる復路ターン42の数と等しい。また、本実施形態では、第1U相コイル部31u又は第2U相コイル部32uに用いられる往路ターン41の数は、第1U相コイル部31u又は第2U相コイル部32uに用いられる復路ターン42の数と等しい。
そして、第1U相コイル部31u及び第2U相コイル部32uのそれぞれにおいて、往路ターン41及び復路ターン42の一方の動力線側端部40aと他方の中性点側端部40bとが、スロット23の外側(ここでは、軸方向Lの外側)で接続部43により接続されている。なお、接続部43も、一対のスロット収容部38をスロット23の外側で接続する渡り部39であるが、互いに異なる波巻状ターン40に属する一対のスロット収容部38を接続している点で、波巻状ターン40が備える渡り部39とは異なる。図9に示すように、往路ターン41と復路ターン42とでは、動力線側端部40aと中性点側端部40bとの周方向Cの配置関係が互いに逆となるため、このように接続部43によって往路ターン41及び復路ターン42の一方の動力線側端部40aと他方の中性点側端部40bとを接続することで、導電方向の順で隣り合う往路ターン41と復路ターン42とが周方向Cの同じ側の端部で接続される。図9では、4つの波巻状ターン40を導電方向に沿った順で上側から下側に並べて示している。なお、接続部43は、往路ターン41及び復路ターン42の一方又は双方と一体的に形成されても、別部材で形成されてもよい。ここで、「一体的に形成される」とは、1本の連続する線状導体を成形して形成されることを意味する。
上述したように、本実施形態では、コイル30は、毎極毎相あたりのスロット23の数が“2”となるようにステータコア22に巻装されている。これに対応して、図9に示すように、第1U相コイル部31u及び第2U相コイル部32uのそれぞれは、2種類の往路ターン41及び2種類の復路ターン42を備えている。なお、ここでいう種類とは、スロット収容部38が配置されるスロット23の組み合わせに基づく区分けであり、スロット23内におけるスロット収容部38の配置位置は考慮しない。
図9に示す例では、第1U相コイル部31uが備える2種類の往路ターン41は、いずれも、スロット収容部38がスロットピッチ(スロット23の周方向Cの配設ピッチ)の6倍の間隔(すなわち、磁極ピッチと同じ間隔)で配置されるように構成されている。そして、これら2種類の往路ターン41は、周方向Cに互いに1スロットピッチ分ずれた位置関係で配置されている。よって、図9に示す例では、2種類の往路ターン41の間の同相スロット群における周方向Cの位置関係(スロット収容部38同士の周方向Cの位置関係)が、いずれの同相スロット群においても同一となっている。なお、2種類の往路ターン41の間の同相スロット群における周方向Cの位置関係が、周方向Cの一方側に向かって奇数番目の同相スロット群と偶数番目の同相スロット群とで互いに逆の位置関係となる構成としてもよい。第2U相コイル部32uが備える2種類の往路ターン41も、周方向Cの配置位置が異なる点以外は、第1U相コイル部31uが備える2種類の往路ターン41と同様に構成されている。
また、図9に示す例では、第1U相コイル部31uが備える2種類の復路ターン42は、いずれも、スロット収容部38がスロットピッチの6倍の間隔で配置されるように構成されている。そして、これら2種類の復路ターン42は、周方向Cに互いに1スロットピッチ分ずれた位置関係で配置されている。すなわち、図9に示す例では、2種類の復路ターン42の間の同相スロット群における周方向Cの位置関係が、いずれの同相スロット群においても同一となっている。なお、2種類の復路ターン42の間の同相スロット群における周方向Cの位置関係が、周方向Cの一方側に向かって奇数番目の同相スロット群と偶数番目の同相スロット群とで互いに逆の位置関係となる構成としてもよい。第2U相コイル部32uが備える2種類の復路ターン42も、周方向Cの配置位置が異なる点以外は、第1U相コイル部31uが備える2種類の復路ターン42と同様に構成されている。
このように、本開示に係るステータ21では、第1コイル部31及び第2コイル部32のそれぞれにおいて、往路ターン41と復路ターン42とが周方向Cに互いにずらして配置されると共に、導電方向の順で隣り合う往路ターン41と復路ターン42とが周方向Cの同じ側の端部で接続部43により接続される。これにより、接続部43の長さを短く抑えてコイルエンド部3の大型化を抑制することが可能となっている。以下、この点について、図10及び図11に示す比較例を参照して説明する。
図10及び図11に示す比較例は、本開示に係るステータの実施例ではないが、本開示に係るステータ21との比較を容易にするために、図1〜図9と同様の符号を図10及び図11に付している。図10に示すように、この比較例では、本開示に係るステータ21とは異なり、第1コイル部31が配置される第1領域C1と第2コイル部32が配置される第2領域C2とが互いに重ならないように設定されている。なお、図10に示す第1領域C1は、第1U相コイル部31uが配置される領域であり、図10に示す第2領域C2は、第2U相コイル部32uが配置される領域である。図10では、スロット収容部38の図示は省略し、1つのスロット23において複数のスロット収容部38が配置される領域の外縁のみを簡略化して示している。そして、第1コイル部31が配置されるスロット23と第2コイル部32が配置されるスロット23との区別を容易にするために、第1コイル部31のスロット収容部38が配置される領域にハッチングを施している。
このような比較例の構成では、第1領域C1に含まれるスロット23には、第1コイル部31のスロット収容部38のみが配置され、第2領域C2に含まれるスロット23には、第2コイル部32のスロット収容部38のみが配置されるため、各スロット23におけるスロット収容部38の数が互いに同一となるようにコイル30を波巻状にステータコア22に巻装するためには、図11に示すように、通電方向に沿って周方向Cの互いに同じ側に向かう波巻状ターン40のみ(すなわち、本開示に係る往路ターン41のみ又は復路ターン42のみ)を用いて第1コイル部31及び第2コイル部32を構成する必要がある。そのため、このような比較例において第1コイル部31が備える複数の波巻状ターン40や第2コイル部32が備える複数の波巻状ターン40を互いに直列に接続しようとすると、図11に示すように、2つの波巻状ターン40における周方向Cの互いに反対側の端部同士を接続する必要があり、2つの波巻状ターン40をスロット23の外側で接続する接続部43が長くなりやすい。
これに対して、本開示に係るステータ21のように、導電方向の順で隣り合う往路ターン41と復路ターン42とを周方向Cの同じ側の端部で接続する場合には、図9を図10と比較すると明らかなように、2つの波巻状ターン40をスロット23の外側で接続する接続部43の長さ(周方向Cの長さ)を短く抑えることができ、この結果、コイルエンド部3の大型化を抑制することが可能となる。
ところで、第1U相コイル部31u及び第2U相コイル部32uを、このように周方向Cに互いにずらして配置された往路ターン41及び復路ターン42を用いて構成する場合、図8及び図9に示すように、第1U相コイル部31u及び第2U相コイル部32uのそれぞれに、1つのスロット23内に往路ターン41と復路ターン42との双方が配置される中間領域A1と、当該中間領域A1に対して周方向Cの両側に形成される領域であって1つのスロット23内に往路ターン41と復路ターン42との一方だけが配置される端部領域A2とが形成される。第1U相コイル部31uの中間領域A1は、第1領域C1の中間部分に配置され、第1U相コイル部31uの端部領域A2は、第1領域C1と第2領域C2とが重複する領域に配置される。同様に、第2U相コイル部32uの中間領域A1は、第2領域C2の中間部分に配置され、第2U相コイル部32uの端部領域A2は、第1領域C1と第2領域C2とが重複する領域に配置される。なお、本実施形態では、毎極毎相あたりのスロット23の数が複数であるが、複数種類の往路ターン41及び複数種類の復路ターン42を用いることで、中間領域A1において各スロット23内に往路ターン41と復路ターン42との双方を配置している。
このように第1U相コイル部31u及び第2U相コイル部32uのそれぞれに中間領域A1と端部領域A2とが形成されることに鑑みて、図8及び図9に示すように、第1U相コイル部31uの中間領域A1と第2U相コイル部32uの中間領域A1とを、互いに異なるスロット23内に配置すると共に、第1U相コイル部31uの端部領域A2と第2U相コイル部32uの端部領域A2とを、同一のスロット23に配置している。ここで、第1U相コイル部31uの端部領域A2と第2U相コイル部32uの端部領域A2とが配置されるスロット23を混在スロット23aとする。本実施形態では、毎極毎相あたりのスロット23の数であるNが複数であり、第1U相コイル部31uの端部領域A2と第2U相コイル部32uの端部領域A2とが、周方向Cに隣接するN個の同相のスロット23(混在スロット23a)のそれぞれの内部に配置されている。なお、図8では、図9に示す4つの波巻状ターン40のセットによって形成される2層分の第1U相コイル部31u及び第2U相コイル部32uを示しており、この4つの波巻状ターン40のセットを合計で3セット配置することで、図6に示すように第1U相コイル部31u及び第2U相コイル部32uが配置される。すなわち、本実施形態では、第1U相コイル部31u及び第2U相コイル部32uのそれぞれが、12個の波巻状ターン40(6個の往路ターン41及び6個の復路ターン42)を用いて構成されている。
このように第1U相コイル部31u及び第2U相コイル部32uを配置することで、第1U相コイル部31uの中間領域A1が配置されるスロット23には、第1U相コイル部31uが備える波巻状ターン40の総数をNで除した値(本実施形態では、12/2=6)と同数のスロット収容部38が配置され、第2U相コイル部32uの中間領域A1が配置されるスロット23には、第2U相コイル部32uが備える波巻状ターン40の総数をNで除した値(本実施形態では、12/2=6)と同数のスロット収容部38が配置される。すなわち、第1U相コイル部31uの中間領域A1が配置されるスロット23及び第2U相コイル部32uの中間領域A1が配置されるスロット23のいずれにも、6個のスロット収容部38が配置される。
一方、第1U相コイル部31uの端部領域A2と第2U相コイル部32uの端部領域A2とが配置される混在スロット23aついては、第1U相コイル部31uの往路ターン41と第2U相コイル部32uの復路ターン42とが配置される混在スロット23aには、第1U相コイル部31uが備える往路ターン41の総数をNで除した値(本実施形態では、6/2=3)と同数のスロット収容部38(第1U相コイル部31uのスロット収容部38)と、第2U相コイル部32uが備える復路ターン42の総数をNで除した値(本実施形態では、6/2=3)と同数のスロット収容部38(第2U相コイル部32uのスロット収容部38)とが配置される。また、第1U相コイル部31uの復路ターン42と第2U相コイル部32uの往路ターン41とが配置される混在スロット23aには、第1U相コイル部31uが備える復路ターン42の総数をNで除した値(本実施形態では、6/2=3)と同数のスロット収容部38(第1U相コイル部31uのスロット収容部38)と、第2U相コイル部32uが備える往路ターン41の総数をNで除した値(本実施形態では、6/2=3)と同数のスロット収容部38(第2U相コイル部32uのスロット収容部38)とが配置される。なお、往路ターン41の総数をNで除した値や復路ターン42の総数をNで除した値が帯小数となる場合には、小数点以下を切り捨て或いは切り上げた値とする。
このように、第1U相コイル部31uの端部領域A2と第2U相コイル部32uの端部領域A2とが配置される混在スロット23a内には、合計で6個のスロット収容部38が配置される。すなわち、混在スロット23a内には、第1U相コイル部31uと第2U相コイル部32uとを合わせて中間領域A1と同数のスロット収容部38が配置される。このように、第1U相コイル部31uの中間領域A1と第2U相コイル部32uの中間領域A1とを、互いに異なるスロット23内に配置すると共に、第1U相コイル部31uの端部領域A2と第2U相コイル部32uの端部領域A2とを、同一のスロット23に配置することで、各スロット23におけるスロット収容部38の数を互いに同一として、コイル30を適切にステータコア22に巻装することが可能となっている。なお、本実施形態では、図7に示すように、混在スロット23a内に、第1コイル部31のスロット収容部38と第2コイル部32のスロット収容部38とを径方向Rに沿って1つずつ交互に配置している。
ここでは、第1コイル部31及び第2コイル部32をステータコア22に配置することで、各スロット23の内部に6個のスロット収容部38が配置される場合を例として示したが、各スロット23の内部に配置されるスロット収容部38の個数は適宜変更可能であり、偶数ではなく奇数とすることも可能である。すなわち、各スロット23の内部に配置されるスロット収容部38の個数をM(Mは2以上の整数)とする場合には、第1コイル部31及び第2コイル部32が備える波巻状ターン40の総数を、各相のそれぞれについて、M×Nとするとよい。M×Nが偶数となる場合には、第1コイル部31及び第2コイル部32は、各相のそれぞれについて、(M×N/2)個の往路ターン41と(M×N/2)個の復路ターン42とを備える。Mが奇数である場合にはM×Nが奇数となり得るが、M×Nが奇数となる場合には、第1コイル部31及び第2コイル部32は、各相のそれぞれについて、往路ターン41及び復路ターン42の一方を(M×N/2+0.5)個備え、往路ターン41及び復路ターン42の他方を(M×N/2−0.5)個備える。すなわち、この場合、第1コイル部31及び第2コイル部32が各相のそれぞれについて備える往路ターン41の個数と復路ターン42の個数とが同一とはならず、互いに“1”だけ異なる個数となる。また、Mが奇数である場合には、1つの混在スロット23aに配置される第1コイル部31のスロット収容部38の個数と第2コイル部32のスロット収容部38の個数とが同一とはならず、互いに“1”だけ異なる個数となる。
〔その他の実施形態〕
次に、回転電機用ステータ及び駆動装置のその他の実施形態について説明する。
(1)上記の実施形態では、コイル30が互いに電気的に絶縁された第1コイル部31及び第2コイル部32を備える構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、コイル30が互いに電気的に絶縁された3つ以上のコイル部(第1コイル部31、第2コイル部32、及び、他の単数又は複数のコイル部)を備える構成とすることもできる。この場合、インバータ50が、当該3つ以上のコイル部のそれぞれに対応してインバータ回路を備え、インバータ50が、当該3つ以上のコイル部のそれぞれに対して互いに独立に交流電力を供給する構成とすることができる。なお、このように、コイル30が3つ以上のコイル部を備える場合には、コイル部と同数の周方向Cの領域(第1領域C1、第2領域C2、及び他の単数又は複数の領域)が、周方向Cに並べて配置されると共に、各領域が、周方向Cの両側に配置される他の領域と一部重複するように形成される。
(2)上記の実施形態では、共通の制御装置10が、第1駆動回路11及び第2駆動回路12の双方に対してスイッチング制御信号を出力する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1駆動回路11に対してスイッチング制御信号を出力する制御装置と、第2駆動回路12に対してスイッチング制御信号を出力する制御装置とが各別に設けられる構成とすることもできる。
(3)上記の実施形態では、コイル30が備える複数のコイル部(上記実施形態の例では、第1コイル部31及び第2コイル部32)が互いに電気的に絶縁されている構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、コイル30が備える複数のコイル部が互いに電気的に接続(例えば、並列接続)された構成とすることもできる。この場合、インバータ50が、当該複数のコイル部のそれぞれに対して共通のインバータ回路から交流電力を供給する構成とすることができる。
(4)上記の実施形態では、第1コイル部31を構成する複数の相コイル部がスター結線により結線され、第2コイル部32を構成する複数の相コイル部がスター結線により結線された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1コイル部31を構成する複数の相コイル部がデルタ結線により結線され、第2コイル部32を構成する複数の相コイル部がデルタ結線により結線される構成とすることもできる。
(5)上記の実施形態では、回転電機20がインナロータ型の回転電機である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、回転電機20がアウタロータ型の回転電機である構成とすることもできる。また、回転電機20が、ラジアルギャップ型ではなくアキシャルギャップ型の回転電機である構成とすることもできる。この場合、一対のスロット収容部38をスロット23の外側で接続する渡り部39は、ステータコア22に対して径方向R(スロット23の延在方向)の一方側又は他方側に配置される。
(6)上記の実施形態では、コイル30が毎極毎相あたりのスロット23の数が“2”となるようにステータコア22に巻装される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、コイル30が毎極毎相あたりのスロット23の数が“3”以上となるようにステータコア22に巻装される構成とすることや、コイル30が毎極毎相あたりのスロット23の数が“1”となるようにステータコア22に巻装される構成とすることもできる。
(7)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用すること(その他の実施形態として説明した実施形態同士の組み合わせを含む)も可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した回転電機用ステータ及び駆動装置の概要について説明する。
スロット(23)が周方向(C)に複数形成されているステータコア(22)と、前記ステータコア(22)に巻装されるコイル(30)と、を備えた回転電機用ステータ(21)であって、前記コイル(30)は、前記スロット(23)内に配置されるスロット収容部(38)と、一対の前記スロット収容部(38)を前記スロット(23)の外側で接続する渡り部(39)と、を備え、前記コイル(30)は、前記周方向(C)の一部の領域である第1領域(C1)に配置される第1コイル部(31)と、前記第1領域(C1)と一部重複する前記周方向(C)の領域である第2領域(C2)に配置される第2コイル部(32)と、を備え、前記第1コイル部(31)及び前記第2コイル部(32)のそれぞれは、前記周方向(C)の一方側に向かって前記渡り部(39)が前記スロット(23)の延在方向の一方側と他方側とに交互に配置される波巻状ターン(40)を複数有し、前記第1コイル部(31)及び前記第2コイル部(32)のそれぞれにおいて、各コイル部の導電方向に沿って前記周方向(C)の一方側へ向かう前記波巻状ターン(40)である往路ターン(41)と、前記周方向(C)の他方側へ向かう前記波巻状ターン(40)である復路ターン(42)とが、前記周方向(C)に互いにずらして配置されると共に、前記導電方向の順で隣り合う前記往路ターン(41)と前記復路ターン(42)とが前記周方向(C)の同じ側の端部で接続され、前記第1コイル部(31)及び前記第2コイル部(32)のそれぞれにおける、1つの前記スロット(23)内に前記往路ターン(41)と前記復路ターン(42)との双方が配置される領域を中間領域(A1)とし、当該中間領域(A1)に対して前記周方向(C)の両側に形成される領域であって1つの前記スロット(23)内に前記往路ターン(41)と前記復路ターン(42)との一方だけが配置される領域を端部領域(A2)とし、前記第1コイル部(31)の前記中間領域(A1)と前記第2コイル部(32)の前記中間領域(A1)とが異なる前記スロット(23)内に配置され、前記第1コイル部(31)の前記端部領域(A2)と前記第2コイル部(32)の前記端部領域(A2)とが同一の前記スロット(23)内に配置されて、当該スロット(23)内に、前記第1コイル部(31)と前記第2コイル部(32)とを合わせて前記中間領域(A1)と同数の前記スロット収容部(38)が配置されている。
上記の構成によれば、コイル(30)が、第1領域(C1)に配置される第1コイル部(31)と、第1領域(C1)と一部重複する第2領域(C2)に配置される第2コイル部(32)とを備える構成において、第1コイル部(31)及び第2コイル部(32)のそれぞれにおいて、導電方向の順で隣り合う往路ターン(41)と復路ターン(42)とが周方向(C)の同じ側の端部で接続される。これとは異なり導電方向の順で隣り合う往路ターン(41)同士又は復路ターン(42)同士を接続した場合には、2つの波巻状ターン(40)における周方向(C)の互いに反対側の端部同士を接続する必要があり、コイルエンド部が大型化しやすい。しかし、上記のように導電方向の順で隣り合う往路ターン(41)と復路ターン(42)とが周方向(C)の同じ側の端部で接続される構成とすることで、導電方向の順で隣り合う2つの波巻状ターン(40)をスロット(23)の外側で接続する接続部の長さを短く抑えることが可能となる。従って、コイルエンド部(3)の大型化を抑制することができる。
なお、導電方向の順で隣り合う往路ターン(41)と復路ターン(42)とは周方向(C)に互いにずらして配置されるため、第1コイル部(31)及び第2コイル部(32)のそれぞれには、1つのスロット(23)内に往路ターン(41)と復路ターン(42)との双方が配置される中間領域(A1)に加えて、1つのスロット(23)内に往路ターン(41)と復路ターン(42)との一方だけが配置される端部領域(A2)が形成される。この点に関し、上記の構成によれば、第1コイル部(31)の中間領域(A1)と第2コイル部(32)の中間領域(A1)とが異なるスロット(23)内に配置され、第1コイル部(31)の端部領域(A2)と第2コイル部(32)の端部領域(A2)とが同一のスロット(23)内に配置されて、当該スロット(23)内に、第1コイル部(31)と第2コイル部(32)とを合わせて中間領域(A1)と同数のスロット収容部(38)が配置される。すなわち、第1コイル部(31)及び第2コイル部(32)の双方がステータコア(22)に巻装された状態では、各スロット(23)におけるスロット収容部(38)の数を互いに同一とすることができるため、スロット(23)内の空間を有効活用して第1コイル部(31)及び第2コイル部(32)を備えるコイル(30)を適切にステータコア(22)に巻装することができる。
以上のように、上記の構成によれば、コイル(30)が周方向(C)の配置領域の異なる複数のコイル部(31,32)を備える場合に、コイルエンド部(3)の大型化を抑制しつつ各コイル部(31,32)をステータコア(22)に適切に巻装することができる。
ここで、毎極毎相あたりの前記スロット(23)の数をNとして、前記コイル(30)は、Nが複数となるように前記ステータコア(22)に巻装され、前記第1コイル部(31)の前記端部領域(A2)と前記第2コイル部(32)の前記端部領域(A2)とが、前記周方向(C)に隣接するN個の前記スロット(23)のそれぞれの内部に配置されていると好適である。
この構成によれば、周方向(C)に隣接するN個のスロット(23)のそれぞれに、中間領域(A1)と同数のスロット収容部(38)を配置することができるため、毎極毎相あたりのスロット(23)の数が複数である場合であっても、コイルエンド部(3)の大型化を抑制しつつ各コイル部(31,32)をステータコア(22)に適切に巻装することができる。
回転電機用ステータ(21)を備えた回転電機(20)と、前記回転電機(20)を駆動するインバータ(50)と、を備えた駆動装置(1)であって、前記第1コイル部(31)と前記第2コイル部(32)とは、互いに電気的に絶縁されており、前記インバータ(50)が、前記第1コイル部(31)に交流電力を供給する第1インバータ回路(51)と、前記第2コイル部(32)に交流電力を供給する第2インバータ回路(52)と、を備えている。
この構成によれば、第1インバータ回路(51)から第1コイル部(31)に供給される交流電力と第2インバータ回路(52)から第2コイル部(32)に供給される交流電力との双方によって回転電機(20)を駆動することができる。すなわち、回転電機(20)に供給する交流電力を、第1インバータ回路(51)と第2インバータ回路(52)とで分担することができる。この結果、第1インバータ回路(51)及び第2インバータ回路(52)のそれぞれに要求される容量を小さく抑えつつ、インバータ全体での容量の拡大を図ること、すなわち、インバータ(50)から回転電機(20)に供給可能な交流電力の大きさの向上を図ることが可能となる。
なお、このような構成の駆動装置(1)では、第1インバータ回路(51)と第2インバータ回路(52)との間にスイッチングタイミングのずれがある場合に、第1コイル部(31)及び第2コイル部(32)の一方に流れる電流によって発生する磁束が、第1コイル部(31)及び第2コイル部(32)の他方に影響を与えることで、第1コイル部(31)と第2コイル部(32)との間に電流振幅の差が生じるおそれがある。この点に関し、第1コイル部(31)が配置される第1領域(C1)と第2コイル部(32)が配置される第2領域(C2)とは、一部重複するものの互いに異なる周方向(C)の領域であるため、第1コイル部(31)と第2コイル部(32)とが周方向(C)の同じ位置に配置される場合に比べて、第1コイル部(31)を流れる電流によってステータコア(22)に形成される磁気回路と、第2コイル部(32)を流れる電流によってステータコア(22)に形成される磁気回路との間の独立性が高められている。これにより、第1インバータ回路(51)と第2インバータ回路(52)との間にスイッチングタイミングのずれがある場合であっても、第1コイル部(31)と第2コイル部(32)との間の電流振幅の差を小さく抑えて、回転電機(20)を適切に駆動することが可能となっている。
本開示に係る回転電機用ステータ及び駆動装置は、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができれば良い。
1:駆動装置
20:回転電機
21:ステータ(回転電機用ステータ)
22:ステータコア
23:スロット
30:コイル
31:第1コイル部
32:第2コイル部
38:スロット収容部
39:渡り部
40:波巻状ターン
41:往路ターン
42:復路ターン
50:インバータ
51:第1インバータ回路
52:第2インバータ回路
A1:中間領域
A2:端部領域
C:周方向
C1:第1領域
C2:第2領域
L:軸方向(延在方向)

Claims (3)

  1. スロットが周方向に複数形成されているステータコアと、前記ステータコアに巻装されるコイルと、を備えた回転電機用ステータであって、
    前記コイルは、前記スロット内に配置されるスロット収容部と、一対の前記スロット収容部を前記スロットの外側で接続する渡り部と、を備え、
    前記コイルは、前記周方向の一部の領域である第1領域に配置される第1コイル部と、前記第1領域と一部重複する前記周方向の領域である第2領域に配置される第2コイル部と、を備え、
    前記第1コイル部及び前記第2コイル部のそれぞれは、前記周方向の一方側に向かって前記渡り部が前記スロットの延在方向の一方側と他方側とに交互に配置される波巻状ターンを複数有し、
    前記第1コイル部及び前記第2コイル部のそれぞれにおいて、各コイル部の導電方向に沿って前記周方向の一方側へ向かう前記波巻状ターンである往路ターンと、前記周方向の他方側へ向かう前記波巻状ターンである復路ターンとが、前記周方向に互いにずらして配置されると共に、前記導電方向の順で隣り合う前記往路ターンと前記復路ターンとが前記周方向の同じ側の端部で接続され、
    前記第1コイル部及び前記第2コイル部のそれぞれにおける、1つの前記スロット内に前記往路ターンと前記復路ターンとの双方が配置される領域を中間領域とし、当該中間領域に対して前記周方向の両側に形成される領域であって1つの前記スロット内に前記往路ターンと前記復路ターンとの一方だけが配置される領域を端部領域とし、
    前記第1コイル部の前記中間領域と前記第2コイル部の前記中間領域とが異なる前記スロット内に配置され、前記第1コイル部の前記端部領域と前記第2コイル部の前記端部領域とが同一の前記スロット内に配置されて、当該スロット内に、前記第1コイル部と前記第2コイル部とを合わせて前記中間領域と同数の前記スロット収容部が配置されている回転電機用ステータ。
  2. 毎極毎相あたりの前記スロットの数をNとして、前記コイルは、Nが複数となるように前記ステータコアに巻装され、
    前記第1コイル部の前記端部領域と前記第2コイル部の前記端部領域とが、前記周方向に隣接するN個の前記スロットのそれぞれの内部に配置されている請求項1に記載の回転電機用ステータ。
  3. 請求項1又は2に記載の回転電機用ステータを備えた回転電機と、前記回転電機を駆動するインバータと、を備えた駆動装置であって、
    前記第1コイル部と前記第2コイル部とは、互いに電気的に絶縁されており、
    前記インバータが、前記第1コイル部に交流電力を供給する第1インバータ回路と、前記第2コイル部に交流電力を供給する第2インバータ回路と、を備えている駆動装置。
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