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JP2018168959A - 摩擦ダンパ - Google Patents

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Atsushi Toyouchi
敦士 豊内
太田 晶久
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晶久 太田
伸一 関根
Shinichi Sekine
伸一 関根
宏和 氷沢
Hirokazu Hisawa
宏和 氷沢
祐二 福沢
Yuji Fukuzawa
祐二 福沢
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Abstract

【課題】摩擦力を容易に調整することができる摩擦ダンパを提供する。【解決手段】摩擦ダンパ1は、シリンダ10、ロッド20及び摩擦部材30を備えている。シリンダ10は筒状に形成されている。ロッド20は、軸方向に往復移動自在であり、一部がシリンダ10に収納されている。ロッド20の外周面には、複数の溝部(凹部)23が形成されている。摩擦部材30は、複数の溝部23に配されて、シリンダ10の内周面に摺動自在に当接している。【選択図】図1

Description

本発明は摩擦ダンパに関する。
特許文献1は従来の摩擦ダンパを開示している。この摩擦ダンパは、シリンダ及び摩擦部材としての摺動リングを備えている。シリンダは円筒形状に形成されている。摩擦部材はシリンダ内を摺動して所要の摩擦力を発生する。すなわち、この摩擦ダンパは、シリンダと摩擦部材間の摺動により摩擦力を発生する。
特開2000−317194号公報
特許文献1の摩擦ダンパの場合、シリンダと摩擦部材間で摩擦力を発生するので、所望する摩擦力を発生させるためには厳密な寸法精度で摺動面を仕上げる必要がある。しかし、摺動面の寸法の違いによって生じる摩擦力に大きな差が生じてしまうおそれがあった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、摩擦力を容易に調整することができる摩擦ダンパを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の摩擦ダンパは、シリンダ、ロッド、複数の凹部及び摩擦部材を備えている。シリンダは筒状に形成されている。ロッドは、軸方向に往復移動自在であり、一部がシリンダに収納されている。複数の凹部は、シリンダの内周面及びロッドの外周面の一方に形成されている。摩擦部材は、複数の凹部の少なくとも1つに配されて、シリンダの内周面及びロッド外周面の他方に摺動自在に当接する。
このような構成により、本発明の摩擦ダンパは、複数の凹部に配置する摩擦部材の数を変更することにより、摺動面との当接面積及び当接圧力の大きさを容易に変更することができる。
したがって、本発明の摩擦ダンパは、摩擦力を容易に調整することができる。
本発明の摩擦ダンパにおいて、摩擦部材はOリングであり得る。そして、凹部はシリンダの内周面又はロッドの外周面の周方向に環状に形成された溝部であり、Oリングが嵌合され得る。この場合、Oリングは規格品であるので寸法精度に優れ、摺動面との当接面積や当接圧力の大きさのバラツキが抑えられて所望の減衰力を容易に発生させることができる。また、摩擦部材を別途設計、製造する場合と比較してコストダウンを図ることができる。
実施形態1の摩擦ダンパを模式的に示す側面断面図である。 実施形態2の摩擦ダンパを模式的に示す側面断面図である。
本発明の摩擦ダンパを具体化した実施形態1及び2について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態では、車いすやベビーカー、運搬台車等のキャスタに用いられる摩擦ダンパを例示する。摩擦ダンパは、例えば、キャスタの取付ブラケットと車輪との間に設けたリンク機構等の機構部に組み込まれることで、点字ブロック等の凹凸や段差のある路面を走行する際の振動を減衰したり、衝撃を緩和したりすることができる。
<実施形態1>
実施形態1の摩擦ダンパ1は、図1に示すように、シリンダ10、ロッド20及び摩擦部材30を備えている。また、摩擦ダンパ1は、ロッド側ジョイント部40、弾性部材50及びカバー部材60を備えている。
シリンダ10は円筒形状に形成されている。シリンダ10は樹脂製である。シリンダ10は、挿通部11及びシリンダ側ジョイント部12を有している。挿通部11は、シリンダ10の一方の端部10A側に設けられてロッド20が挿通されている。シリンダ10の他方の端部10B側の内周面は、端部10A側の内周面の内径よりも拡径して形成されている。これにより、シリンダ10の内周面には段差状の段差部10Cが形成されている。段差部10Cには、後述するロッド20の拡径部22を受ける。
また、シリンダ10の端部10B側の外周面10Dは端部10A側の外周面10Eよりも拡径して形成されている。このように端部10B側の外周面10Dを拡径して形成したことにより、シリンダ10の外周面には段差状の段差部10Fが形成されている。段差部10Fは後述する弾性部材50の一方の端部を受ける。
シリンダ側ジョイント部12は、挿通部11に隣接してシリンダ10の端部10B側に設けられている。シリンダ側ジョイント部12は、ロッド側ジョイント部40とともに、摩擦ダンパ1が機構部に組み込まれたときの他部材との連結部位となる部位である。シリンダ側ジョイント部12にはピン等を挿通可能な貫通孔12Aが形成されている。
ロッド20は軸方向に往復移動自在である。ロッド20は、その一部がシリンダ10に収納されている。ロッド20は樹脂製である。ロッド20は円柱状に形成されている。ロッド20は、シリンダ10の挿通部11の内径よりも僅かに小さい外径を有している。ロッド20は、一方の端部20Aに縮径部21が形成され、他方の端部20Bに拡径部22が形成されている。ロッド20は、シリンダ10の端部10B側からシリンダ10内に挿通され、端部20A側がシリンダ10の端部10Aから突出した状態で配されている。縮径部21はロッド側ジョイント部40に挿入されている。拡径部22はシリンダ10の段差部10Cに当接する。拡径部22は、ロッド20がシリンダ10の端部10A側から抜け出てしまうことを防止する抜け止めとして機能する。
ロッド20の軸方向中間の外周面には溝部(本発明に係る凹部として例示する)23が形成されている。溝部23は、ロッド20の外周面の周方向に環状に形成されている。溝部23は複数(図1中6つ)形成されている。各溝部23はロッド20の軸方向に並んで設けられている。
摩擦部材30はロッド20に形成された複数の溝部23の夫々に配されている。摩擦部材30は、シリンダ10の挿通部11の内周面に摺動自在に当接している。本実施形態において、摩擦部材30はニトリルブタジエンゴム(NBR)製のOリングを採用している。
摩擦部材30は、シリンダ10とロッド20の間の相対移動により摩擦力を生じて減衰力を発生する。本実施形態の場合、摩擦部材30は、ロッド20がシリンダ10に対して軸方向に相対移動することによりロッド20とともにシリンダ10に対して相対移動し、その外周面と、シリンダ10の内周面との間に摩擦力を生じさせる。すなわち、実施形態1の摩擦ダンパ1において、摩擦面とは、摩擦部材30の外周面(外表面)及びシリンダ10の内周面である。そして、これら摩擦面同士の摺動により生じる摩擦力は、ロッド20の軸方向の移動を抑制する減衰力として作用する。なお、本実施形態において、摩擦面の一方となるシリンダ10には、摺動性に優れた材料であるポリフェニレンスルファイド(PPS)樹脂を採用している。
ロッド側ジョイント部40はシリンダ側ジョイント部12とともに他部材との連結部位とされる。ロッド側ジョイント部40は樹脂製である。ロッド側ジョイント部40にはピン等を挿通可能な貫通孔40Aが形成されている。ロッド側ジョイント部40は、円板状に形成された底部41と、この底部41の周縁から軸方向に延びる筒状に形成された筒部42とを有する有底筒状に形成されている。底部41の径方向の中央部には貫通孔41Aが形成されている。貫通孔41Aにはロッド20の縮径部21が挿通されている。縮径部21の先端部には、筒部42側からプッシュナット43が取着されている。これにより、ロッド側ジョイント部40とロッド20が固定されている。ロッド側ジョイント部40は、シリンダ10及びロッド20が相対移動する際には、ロッド20とともにシリンダ10に対して相対移動する。また、底部41の周縁部には段差状の段差部41Bが形成されている。段差部41Bは弾性部材50の一方の端部を受けている。
弾性部材50は、シリンダ10の外周に配されている。具体的には、弾性部材50は、円筒形状の発泡ウレタンを採用しており、その内周にシリンダ10を端部10A側から挿入する形態でシリンダ10の外周に配されている。弾性部材50の一方の端部は、シリンダ10の外周に設けられた段差部10Fに当接し、他方の端部は、ロッド側ジョイント部40の底部41の周縁に形成された段差部41Bに当接している。これにより、弾性部材50は、ロッド20の端部20A側のシリンダ10からの突出長さが長くなる方向(図1の左右方向)へ弾性力を付与する。換言すると、弾性部材50は、摩擦ダンパ1を伸長させる方向に弾性力を付与する。
カバー部材60は樹脂からなる円筒状に形成されており、弾性部材50の外周面を覆って配置されている。カバー部材60はロッド側ジョイント部40からシリンダ10側に向かって挿通されている。カバー部材60はロッド側ジョイント部40の底部41に圧入により固定されている。したがって、シリンダ10とロッド20とが相対移動する際には、ロッド20とともにシリンダ10に対して相対移動する。
次に、実施形態1に係る摩擦ダンパ1の作用効果について説明する。
摩擦ダンパ1が外力を受けて収縮したり、外力を取り除かれて弾性部材50の弾性力により伸長したりする時には、ロッド20の溝部23に嵌め込まれた摩擦部材30がシリンダ10の内周面を摺動して摩擦力が生じる。この摩擦力が伸縮に抗して作用することにより、収縮又は伸長の運動を減衰させる減衰力として作用する。
摩擦ダンパ1の減衰力を調整する場合には、溝部23に配置する摩擦部材30の数を調整する。すなわち、摩擦ダンパ1を組み立てる際、所望の減衰力が得られるように、ロッド20に形成された溝部23に配置する摩擦部材30の数を調整する。これによって伸縮時に生じる摩擦力の大きさが変化して減衰力が調整される。
以上のように、本実施形態1の摩擦ダンパ1は、シリンダ10、ロッド20及び摩擦部材30を備えている。シリンダ10は筒状に形成されている。ロッド20は、軸方向に往復移動自在であり、一部がシリンダ10に収納されている。ロッド20の外周面には、複数の凹部としての溝部23が形成されている。摩擦部材30は、複数の溝部23に配されて、シリンダ10の内周面に摺動自在に当接している。
このような構成により、摩擦ダンパ1は、ロッド20の外周面に複数の溝部23が形成されており、この溝部23に配置する摩擦部材30の数を変更することによって摺動面との当接面積及び当接圧力の容易に変更することができる。
したがって、摩擦ダンパ1は、摩擦力を容易に調整することができる。
また、摩擦ダンパ1では、摩擦部材30としてOリングを採用している。そして、溝部23はロッド20の外周面の周方向に環状に形成されており、摩擦部材30としてのOリングが嵌合されている。このように、摩擦部材として、規格品で寸法精度に優れたOリングを採用したので、摺動面との当接面積や当接圧力のバラツキが抑えられて所望の減衰力を容易に発生させることができる。また、Oリングを採用したことにより、摩擦部材を別途設計、製造する場合と比較してコストダウンを図ることができる。
また、摩擦ダンパ1では、シリンダ10、ロッド20、ロッド側ジョイント部40、弾性部材50、及びカバー部材60等の主要部品を樹脂により形成している。このため、これらの部品を金属で形成する場合と比較して、より容易に形成することができる。その結果、摩擦ダンパ1の製造コストの削減を図ることができる。
<実施形態2>
次に、図2などを参照し、実施形態2について説明する。
図2に示す実施形態2の摩擦ダンパ201は、摩擦部材の配置形態の点において、実施形態1の摩擦ダンパ1と異なる。その他の部分において、実施形態1と略同一の構成、機能を有する部分については実施形態1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図2に示すように、実施形態2の摩擦ダンパ201は、シリンダ210及びロッド220を備えている。シリンダ210の挿通部211の内周面には凹部としての溝部213が形成されている。溝部213は、シリンダ210の内周面の周方向に環状に形成されている。溝部213は複数(図2中6つ)形成されている。各溝部213はシリンダ210の軸方向に並んで設けられている。このように、溝部213はシリンダ210の内周面に形成されている。
ロッド220は、実施形態1とは異なり溝部(凹部)は形成されていない。ロッド220の外周面には、シリンダ210の各溝部213に配置された摩擦部材30が摺動自在に当接している。本実施形態の場合、摩擦部材30は、ロッド220がシリンダ10に対して軸方向に相対移動することによりシリンダ210とともにロッド220に対して相対移動し、その内周面と、ロッド220の外周面との間に摩擦力を生じさせる。すなわち、実施形態2の摩擦ダンパ1において、摩擦面とは、摩擦部材30の内周面(外表面)及びロッド220の外周面である。なお、本実施形態において、摩擦面の一方となるロッド220はPPS樹脂により形成されている。一方、シリンダ210には他の一般的な機械構造用樹脂材料により形成されている。
摩擦ダンパ201が外力を受けて収縮したり、外力を取り除かれて弾性部材50の弾性力により伸長したりする時には、シリンダ210の溝部213に嵌め込まれた摩擦部材30がロッド220の外周面を摺動して摩擦力が生じる。この摩擦力が伸縮に抗して作用することにより、収縮又は伸長の運動を減衰させる減衰力として作用する。
摩擦ダンパ201の減衰力を調整する場合には、実施形態1と同様に、溝部213に配置する摩擦部材30の数を調整する。すなわち、摩擦ダンパ201を組み立てる際、所望の減衰力が得られるように、シリンダ210に形成された溝部213に配置する摩擦部材30の数を調整する。これによって伸縮時に生じる摩擦力の大きさが変化して減衰力が調整される。
この場合も、実施形態1の摩擦ダンパ1と同様の作用効果を奏し、容易に摩擦力の調整を行うことができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1及び2では、摩擦部材としてニトリルゴム製のOリングを例示したが、これは必須ではない。摩擦部材は、Oリング以外の規格品を採用してもよいし、別途設計、製造したものであってもよい。また、摩擦部材の形状や材質等もこれに限定されない。摩擦部材の形状としては、球状、円弧状、方体等の多角形状等であることができる。また、摩擦部材の材質としては、ウレタンゴム等、ニトリルゴム以外の他のエラストマ等を採用してもよい。
(2)実施形態1及び2では、凹部として環状に形成した溝部を例示したが、これは必須ではない。凹部の形状としては、有底孔や円弧状溝等であることができる。
(3)実施形態1及び2では、摩擦ダンパの主要な部材を樹脂により形成する形態を例示したが、一部又は全ての部品を金属等の他の材料により形成する形態であってもよい。また、樹脂を採用する場合も特定の樹脂材料に限定されない。
(4)実施形態1及び2では、摩擦部材と摺動して摩擦面となる面を有するシリンダ及びロッドをPPS樹脂により形成する形態を例示したが、これは必須ではない。これら摩擦面を有する部材にも他の部材と同様の樹脂材料を採用してもよいし、金属材料等の他の材質の材料を採用してもよい。
(5)実施形態1及び2では、弾性部材として円筒形状の発泡ウレタンを採用する形態を例示したが、弾性部材の形態は特に限定されない。弾性部材は、発泡ウレタン以外の弾性を有する他のエラストマや、金属のコイルばね等の他の形態の弾性部材としてもよい。なお、本発明において弾性部材は必須の構成ではない。
1,201…摩擦ダンパ、10,210…シリンダ、10A,10B…シリンダの端部、10C…シリンダ内周の段差部、10D,10E…シリンダの外周面、10F…シリンダ外周の段差部、11,211…挿通部、12…シリンダ側ジョイント部、12A…貫通孔、20…ロッド、20A,20B…ロッドの端部、21…縮径部、22…拡径部、23,213…溝部、30…摩擦部材、40…ロッド側ジョイント部、40A…貫通孔、41…底部、41A…貫通孔、41B…段差部、42…筒部、43…プッシュナット、50…弾性部材、60…カバー部材

Claims (2)

  1. 筒状のシリンダと、
    軸方向に往復移動自在であり、一部が前記シリンダに収納されたロッドと、
    前記シリンダの内周面及び前記ロッドの外周面の一方に形成された複数の凹部と、
    前記複数の凹部の少なくとも1つに配されて、前記シリンダの内周面及び前記ロッド外周面の他方に摺動自在に当接する摩擦部材と、
    を備えていることを特徴とする摩擦ダンパ。
  2. 前記摩擦部材はOリングであり、
    前記凹部は前記シリンダの内周面又は前記ロッドの外周面の周方向に環状に形成された溝部であり、前記Oリングが嵌合されていることを特徴とする請求項1記載の摩擦ダンパ。
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