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JP2018168899A - 遊星歯車装置 - Google Patents

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JP2018168899A
JP2018168899A JP2017065448A JP2017065448A JP2018168899A JP 2018168899 A JP2018168899 A JP 2018168899A JP 2017065448 A JP2017065448 A JP 2017065448A JP 2017065448 A JP2017065448 A JP 2017065448A JP 2018168899 A JP2018168899 A JP 2018168899A
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康人 石原
Yasuto Ishihara
康人 石原
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Abstract

【課題】遊星歯車のスラスト移動や倒れを抑制しつつ、損失トルクの低減を図ることができる遊星歯車装置を提供すること。【解決手段】太陽歯車40の中心軸線とする環状に形成され、第一内歯歯車10又は太陽歯車40に一体的に設けられ、遊星歯車30の第一端面31に対向する第一スラスト支持部51と、太陽歯車40の中心軸線を中心とする環状に形成され、第二内歯歯車20又は太陽歯車40に一体的に設けられ、遊星歯車30の第二端面32に対向する第二スラスト支持部52と、転がり軸受であり、第一端面31と第一スラスト支持部51との間に配置され、遊星歯車30の中心軸線A2を中心とする環状の第一スラスト軸受61と、転がり軸受であり、第二端面32と第二スラスト支持部52との間に配置され、遊星歯車30の中心軸線A2を中心とする環状の第二スラスト軸受62と、を備える遊星歯車装置。【選択図】図3

Description

本発明は、遊星歯車装置に関する。
キャリヤが設けられていないキャリヤレスの遊星歯車装置が知られている。こうしたキャリヤレスの遊星歯車装置では、キャリヤの代わりに遊星歯車の位置や姿勢を保持するための構成が必要となる。例えば、特許文献1には、遊星歯車及び3つの遊星ローラに鍔部を設け、各々の鍔部の外周面どうし互いに当接させると共に、可動内歯車に形成された円筒内周面に鍔部を当接させることにより、遊星歯車及び遊星ローラの相対的な位置決めを行う技術が開示されている。さらに、特許文献1には、遊星歯車及び遊星ローラの軸方向両端面を、固定内歯車及び可動内歯車に当接させることにより、遊星歯車及び遊星ローラのスラスト移動を規制する技術が開示されている。
特開2003−254395号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、鍔部が可動内歯車の円筒内周面に対し、遊星歯車の両端面が固定内車及び可動内歯車に対し、それぞれ滑り支持されているので、滑り支持に伴う摩擦に起因する損失トルクが大きくなる。その一方、鍔部と可動内歯車の円筒内周面との当接面積、及び、遊星歯車の両端面と固定歯車及び可動内歯車との当接面積を小さくすると、遊星歯車の位置や姿勢の維持が困難となる。
これに加え、特許文献1に記載の技術において、太陽歯車は、遊星歯車の外歯のうち固定歯車と噛合する部位にのみ噛合し、可動内歯車に噛合する部位と噛合していない。従って、遊星歯車は、可動内歯車との噛合部位において可動内歯車から受ける荷重を太陽歯車で受けることができないので、径方向への倒れが発生しやすくなる。
本発明は、遊星歯車のスラスト移動や倒れを抑制しつつ、損失トルクの低減を図ることができる遊星歯車装置を提供することを目的とする。
本発明の遊星歯車装置は、はすば歯車であり、内歯車である第一内歯歯車と、はすば歯車であり、前記第一内歯歯車と歯数の異なる内歯車である第二内歯歯車と、はすば歯車であり、前記第一内歯歯車及び前記第二内歯歯車に噛合する外歯車である遊星歯車と、はすば歯車であり、前記遊星歯車に噛合する外歯車であって、前記第一内歯歯車に噛合する前記遊星歯車の外歯部位及び前記第二内歯歯車に噛合する前記遊星歯車の外歯部位の双方に噛合する太陽歯車と、前記太陽歯車の中心軸線を中心とする環状に形成され、前記第一内歯歯車又は前記太陽歯車に一体的に設けられ、前記遊星歯車の第一端面に対向する第一スラスト支持部と、前記太陽歯車の中心軸線を中心とする環状に形成され、前記第二内歯歯車又は前記太陽歯車に一体的に設けられ、前記遊星歯車の第二端面に対向する第二スラスト支持部と、転がり軸受であり、前記遊星歯車の前記第一端面と前記第一スラスト支持部との間に配置され、前記遊星歯車の中心軸線を中心とする環状の第一スラスト軸受と、転がり軸受であり、前記遊星歯車の前記第二端面と前記第二スラスト支持部との間に配置され、前記遊星歯車の中心軸線を中心とする環状の第二スラスト軸受と、を備える。
本発明の遊星歯車装置によれば、遊星歯車の中心軸線を中心とする環状の第一スラスト軸受が、遊星歯車の第一端面と第一スラスト支持部との間に配置される。さらに、遊星歯車の中心軸線を中心とする環状の第二スラスト軸受が、遊星歯車の第二端面と第二スラスト支持部との間に配置される。これにより、遊星歯車装置は、キャリヤを設けない場合であっても、遊星歯車の径方向への倒れ、遊星歯車のスラスト移動及び遊星歯車の周方向への倒れを抑制することができる。
さらに、第一スラスト軸受及び第二スラスト軸受に転がり軸受が用いられているので、滑り軸受を用いる場合と比べて、遊星歯車は、第一端面及び第二端面と第一スラスト軸受及び第二スラスト軸受との摩擦によるトルクの損失を抑制できる。
本発明の一実施形態における遊星歯車装置の軸方向断面図である。 図1のII―II線における遊星歯車装置の断面図である。 遊星歯車装置の軸方向断面を拡大した図であり、図1の上半分を拡大した図である。 変形例における遊星歯車装置の軸方向断面を拡大した図であり、図3に対応する。
(1.遊星歯車装置1の全体構成)
以下、本発明に係る遊星歯車装置を適用した実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態における遊星歯車装置1の全体構成を説明する。
図1及び図2に示すように、遊星歯車装置1は、第一内歯歯車10と、第二内歯歯車20と、3つの遊星歯車30と、太陽歯車40と、を主に備える。
第一内歯歯車10は、入出力軸線A1を中心とする円筒状のハウジング2に固定された内歯車である。第二内歯歯車20は、第一内歯歯車10とは歯数の異なる内歯車であり、第一内歯歯車10と同軸に配置される。また、第二内歯歯車20の軸線方向を向く端面には、円環状の出力部材21が一体回転可能に固定される。第二内歯歯車20の外周面とハウジング2の内周面との間には、ニードル軸受71及び玉軸受72が設けられる。第二内歯歯車20は、ニードル軸受71及び玉軸受72を介してハウジング2に回転可能に支持されることにより、第一内歯歯車10に対して相対回転可能に設けられる。遊星歯車30は、第一内歯歯車10及び第二内歯歯車20の双方に噛合する外歯車であり、3つの遊星歯車30は、入出力軸線A1のまわりに周方向等間隔に配置される。
太陽歯車40は、入出力軸線A1と同軸に配置された外歯車である。遊星歯車30は、遊星歯車30の中心軸線A2方向全体に亘って太陽歯車40に噛合する。つまり、遊星歯車30は、第一内歯歯車10と噛合する外歯部位及び第二内歯歯車20と噛合する外歯部位の双方において、太陽歯車40に噛合する。
なお、第一内歯歯車10、第二内歯歯車20、遊星歯車30及び太陽歯車40は、何れもはすば歯車である。また、本実施形態において、遊星歯車装置1は、第一内歯歯車10の歯数が56に、第二内歯歯車20の歯数が53に、遊星歯車30の歯数が19に、太陽歯車40の歯数が16に、それぞれ設定されている。
また、太陽歯車40の外歯部位の軸線方向一方側(図1左側)に位置する外周面とハウジング2の内周面との間には、玉軸受73が設けられる。太陽歯車40は、玉軸受73を介してハウジング2に回転可能に支持されることにより、第一内歯歯車10に相対回転可能に設けられる。さらに、太陽歯車40の外歯部位の軸線方向他方側(図1右側)に位置する外周面と出力部材21の内周面との間には、玉軸受74が設けられる。太陽歯車40は、玉軸受74を介して出力部材21に回転可能に支持されることにより、第二内歯歯車20に相対回転可能に設けられる。
図3に示すように、遊星歯車装置1は、第一スラスト支持部51と、第二スラスト支持部52と、3つの第一スラスト軸受61と、3つの第二スラスト軸受62と、を更に備える。第一スラスト支持部51及び第二スラスト支持部52は、熱処理が施された環状のプレートであり、入出力軸線A1と同軸に配置される。
第一スラスト支持部51は、第一スラスト支持部51の外周側が軸線方向において第一内歯歯車10の内歯部位とハウジング2との間に嵌め込まれることにより、第一内歯歯車10に一体的に設けられる。また、第一スラスト支持部51の内周面は、玉軸受73の外周面に嵌められ、第一内歯歯車10及び第一スラスト支持部51は、玉軸受73を介して太陽歯車40に回転可能に設けられる。そして、第一スラスト支持部51は、軸線方向において、遊星歯車30の中心軸線A2方向一方側(図3左側)を向く端面である第一端面31に対向する位置に配置される。
第二スラスト支持部52は、第二スラスト支持部52の軸線方向において、第二内歯歯車20の内歯部位と出力部材21との間に配置される。第二スラスト支持部52は、第二スラスト支持部52の外周面が第二内歯歯車20の内周面に嵌め込まれることにより、第二内歯歯車20に一体的に設けられる。また、第二スラスト支持部52の内周面は、玉軸受74の外周面に嵌められ、第二内歯歯車20及び第二スラスト支持部52は、玉軸受74を介して太陽歯車40に回転可能に設けられる。そして、第二スラスト支持部52は、軸線方向において、遊星歯車30の中心軸線A2方向他方側(図3右側)を向く端面である第二端面32に対向する位置に配置される。
第一スラスト軸受61及び第二スラスト軸受62は、環状に形成された転がり軸受であり、3つの第一スラスト軸受61及び3つの第二スラスト軸受62は、3つの遊星歯車30の第一端面31又は第二端面32と第一スラスト支持部51又は第二スラスト支持部52との間に設けられる。
第一スラスト軸受61は、複数の第一転動体61aと、第一保持部61bとを備える。第一転動体61aは、遊星歯車30の第一端面31と第一スラスト支持部51との間に設けられる。複数の第一転動体61aは、一の遊星歯車30の中心軸線A2を中心とする円周上に配置され、各々の第一転動体61aは、遊星歯車30の第一端面31上、及び、第一端面31に対向する第一スラスト支持部51の面上を直接転動する。第一保持部61bは、複数の第一転動体61aを回転可能に保持する円環状の部材であり、遊星歯車30の中心軸線A2と同軸に配置される。
第二スラスト軸受62は、複数の第二転動体62aと、第二保持部62bとを備える。第二転動体62aは、遊星歯車30の第二端面32と第二スラスト支持部52との間に設けられる。複数の第二転動体62aは、一の遊星歯車30の中心軸線A2を中心とする円周上に配置され、各々の第二転動体62aは、遊星歯車30の第二端面32上、及び、第二端面32に対向する第二スラスト支持部52の面上を直接転動する。第二保持部62bは、複数の第一転動体61aを回転可能に保持する円環状の部材であり、遊星歯車30の中心軸線A2と同軸に配置される。
なお、第一スラスト軸受61及び第二スラスト軸受62の外径は、遊星歯車30の歯底円直径よりも小さな寸法に設定されている。これにより、遊星歯車装置1は、遊星歯車30の外歯に対し、第一スラスト軸受61及び第二スラスト軸受62との干渉を回避するための加工を行うことを不要とすることができるので、遊星歯車30の製造コストを抑制できる。
(2.遊星歯車装置1の動作)
続いて、遊星歯車装置1の動作について、図3を参照しながら説明する。図3に示すように、太陽歯車40に回転が入力されると、太陽歯車40は、入出力軸線A1まわりに自転する。これに伴い、太陽歯車40に噛合する3つの遊星歯車30は、各々の中心軸線A2のまわりを自転する。それと同時に、遊星歯車30は、ハウジング2に固定された第一内歯歯車10に噛合しながら入出力軸線A1のまわりを公転する。そして、遊星歯車30に噛合する第二内歯歯車20は、遊星歯車30に噛合しながら入出力軸線A1のまわりを自転し、この第二内歯歯車20の自転成分が、第二内歯歯車20に固定された出力部材21に出力される。このようにして、太陽歯車40に入力された回転は、減速されて出力部材21に出力される。
ここで、遊星歯車装置1には、第一内歯歯車10や第二内歯歯車20に対して3つの遊星歯車30を支持するキャリヤが設けられていない。これに対し、遊星歯車30は、第一内歯歯車10及び第二内歯歯車20の双方に噛合するため、遊星歯車30は、第一内歯歯車10及び第二内歯歯車20との噛合部位において、径方向内方への荷重を受ける。
この点に関し、太陽歯車40は、第一内歯歯車10に噛合する遊星歯車30の外歯部位及び第二内歯歯車20に噛合する遊星歯車30の外歯部位の双方に噛合するように、外歯の軸線方向における長さ寸法が設定される。よって、遊星歯車装置1は、入出力軸線A1及び遊星歯車30の中心軸線A2を含む平面に直交する方向から見た場合に、遊星歯車30に径方向の倒れ(図3に示す上下方向への変位)が発生することを防止できる。
また、第一内歯歯車10、第二内歯歯車20、遊星歯車30及び太陽歯車40は、何れもはすば歯車であり、遊星歯車30は、第一内歯歯車10、第二内歯歯車20及び太陽歯車40との噛合により、スラスト方向への荷重を受ける。これに対し、遊星歯車30には、第一端面31と第一スラスト支持部51との間に第一スラスト軸受61が設けられ、第二端面32と第二スラスト支持部52との間に第二スラスト軸受62が設けられている。従って、遊星歯車装置1は、遊星歯車30のスラスト方向への変位を防止できると共に、遊星歯車30に周方向の倒れ(図3に示す上下方向に直交する方向への変位)が発生することを防止できる。
ここで、仮に、3つの第一スラスト軸受61の代わりに、1つのスラスト軸受を入出力軸線A1と同軸に配置し、3つの遊星歯車30のスラスト移動を1つのスラスト軸受で受けようとした場合、各々の遊星歯車30には周方向への倒れが生じやすい。即ち、1つのスラスト軸受では、各々の遊星歯車30の第一端面31を支持するにあたり、遊星歯車30の中心軸線A2まわりを均等に支持することができない。よって、3つの遊星歯車30のスラスト移動を1つのスラスト軸受で受けようとした場合、各々の遊星歯車30は、1つのスラスト軸受に支持されていない部位において、部分的にスラスト方向へ変位し、周方向への倒れが生じる。
これに対し、遊星歯車装置1において、3つの第一スラスト軸受61及び3つの第二スラスト軸受62は、3つの遊星歯車30の各々の中心軸線A2と同軸に配置されるので、第一スラスト軸受61及び第二スラスト軸受62は、遊星歯車30の第一端面31及び第二端面32を支持するにあたり、遊星歯車30の中心軸線A2まわりを均等に支持することができる。よって、遊星歯車装置1は、遊星歯車30の周方向への倒れを防止することができる。
ここで、第一内歯歯車10と遊星歯車30との相対速度差は、太陽歯車40と遊星歯車30との相対速度差よりも小さい。この点において、第一スラスト支持部51は、第一内歯歯車10と一体的に設けることにより、太陽歯車40と一体的に設ける場合と比べて、第一スラスト支持部51と遊星歯車30の第一端面31との間に発生する摩擦に起因するトルクの損失を抑制できる。
同様に、第二内歯歯車20と遊星歯車30との相対速度差は、太陽歯車40と遊星歯車30との相対速度差よりも小さい。この点において、第二スラスト支持部52は、第二内歯歯車20と一体的に設けることにより、太陽歯車40と一体的に設ける場合と比べて、第二スラスト支持部52と遊星歯車30の第二端面32との間に発生する摩擦に起因するトルクの損失を抑制できる。
また、複数の第一転動体61aは、遊星歯車30の第一端面31と第一スラスト支持部51との間に配置され、遊星歯車30の第一端面31上及び第一スラスト支持部51の面上を直接転動する。これにより、遊星歯車装置1は、第一転動体61aを一対の軌道盤の間に転動可能に保持する場合と比べて、部品点数の低減を図ることができる。同様に、複数の第二転動体62aは、遊星歯車30の第二端面32と第二スラスト支持部52との間に配置され、遊星歯車30の第二端面32上及び第二スラスト支持部52の面上を直接転動する。よって、遊星歯車装置1は、第二転動体62aを一対の軌道盤の間に転動可能に保持する場合と比べて、部品点数の低減を図ることができる。
以上説明したように、遊星歯車装置1は、キャリヤを設けないことにより、遊星歯車装置1の軽量化を図ることができる。また、遊星歯車装置1は、キャリヤを設けない場合であっても、上記の構成を有することにより、遊星歯車30の径方向への倒れ、遊星歯車30のスラスト移動及び遊星歯車30の周方向への倒れを防止することができる。またその結果、遊星歯車装置1は、第一内歯歯車10、第二内歯歯車20、遊星歯車30及び太陽歯車40として、大きな回転トルクを伝達可能なはすば歯車を用いることができる。
さらに、第一スラスト軸受61及び第二スラスト軸受62に転がり軸受が用いられているので、滑り軸受を用いる場合と比べて、遊星歯車30は、第一スラスト軸受61及び第二スラスト軸受62と第一端面31及び第二端面32との摩擦に起因するトルクの損失を抑制できる。また、遊星歯車装置1は、第一スラスト支持部51及び第二スラスト支持部52として、熱処理が施されたプレートが用いられているので、第一スラスト軸受61又は第二スラスト軸受62と第一スラスト支持部51又は第二スラスト支持部52との転がり抵抗によるトルク損失を低減できる。
(3.その他)
以上、上記各実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、第一スラスト支持部51として、熱処理が施された環状のプレートを用いる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第一スラスト支持部51が第一内歯歯車10に一体形成されていてもよい。同様に、上記実施形態では、第二スラスト支持部52として、熱処理が施された環状のプレートを用いる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第二スラスト支持部52が第二内歯歯車20又は出力部材21に一体形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、第一スラスト支持部51が第一内歯歯車10に一体的に設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。即ち、図4に示すように、第一スラスト支持部51を第一内歯歯車10に対して一体的に設ける代わりに、第一スラスト支持部251が、太陽歯車40に対して一体的に設けられていてもよい。同様に、上記実施形態では、第二スラスト支持部52が第二内歯歯車20に一体的に設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。即ち、第二スラスト支持部52を第二内歯歯車20に対して一体的に設ける代わりに、第二スラスト支持部が、太陽歯車40に対して一体的に設けられていてもよい。
(4.効果)
以上説明したように、本発明の遊星歯車装置1は、はすば歯車であり、内歯車である第一内歯歯車10と、はすば歯車であり、第一内歯歯車10と歯数の異なる内歯車である第二内歯歯車20と、はすば歯車であり、第一内歯歯車10及び第二内歯歯車20に噛合する外歯車である遊星歯車30と、はすば歯車であり、遊星歯車30に噛合する外歯車であって、第一内歯歯車10に噛合する遊星歯車30の外歯部位及び第二内歯歯車20に噛合する遊星歯車30の外歯部位の双方に噛合する太陽歯車と、を備える。
さらに、本発明の遊星歯車装置1は、太陽歯車40の中心軸線である入出力軸線A1を中心とする環状に形成され、第一内歯歯車10又は太陽歯車40に一体的に設けられ、遊星歯車30の第一端面31に対向する第一スラスト支持部51,251と、太陽歯車40の中心軸線を中心とする環状に形成され、第二内歯歯車20又は太陽歯車40に一体的に設けられ、遊星歯車30の第二端面32に対向する第二スラスト支持部52と、転がり軸受であり、遊星歯車30の第一端面31と第一スラスト支持部51,251との間に配置され、遊星歯車30の中心軸線A2を中心とする環状の第一スラスト軸受61と、転がり軸受であり、遊星歯車30の第二端面32と第二スラスト支持部52との間に配置され、遊星歯車30の中心軸線A2を中心とする環状の第二スラスト軸受62と、を備える。
この遊星歯車装置1によれば、遊星歯車30の中心軸線A2を中心とする環状の第一スラスト軸受61が、遊星歯車30の第一端面31と第一スラスト支持部51,251との間に配置される。さらに、遊星歯車30の中心軸線A2を中心とする環状の第二スラスト軸受62が、遊星歯車30の第二端面32と第二スラスト支持部52との間に配置される。これにより、遊星歯車装置1は、キャリヤを設けない場合であっても遊星歯車30の径方向への倒れ、遊星歯車30のスラスト移動及び遊星歯車30の周方向への倒れを抑制することができる。
さらに、第一スラスト軸受61及び第二スラスト軸受62に転がり軸受が用いられているので、滑り軸受を用いる場合と比べて、遊星歯車30は、第一端面31及び第二端面32と第一スラスト軸受61及び第二スラスト軸受62との摩擦によるトルクの損失を抑制できる。
上記した遊星歯車装置1において、第一スラスト支持部51は、第一内歯歯車10に一体的に設けられ、第二スラスト支持部52は、第二内歯歯車20に一体的に設けられる。この遊星歯車装置1によれば、第一内歯歯車10と遊星歯車30との相対速度差は、太陽歯車40と遊星歯車30との相対速度差よりも小さい。この点において、第一スラスト支持部51は、第一内歯歯車10と一体的に設けることにより、太陽歯車40と一体的に設ける場合と比べて、第一スラスト支持部51と遊星歯車30の第一端面31との間に発生する摩擦によるトルクの損失を抑制できる。
同様に、この遊星歯車装置1によれば、第二内歯歯車20と遊星歯車30との相対速度差は、太陽歯車40と遊星歯車30との相対速度差よりも小さい。この点において、第二スラスト支持部52は、第二内歯歯車20と一体的に設けることにより、太陽歯車40と一体的に設ける場合と比べて、第二スラスト支持部52と遊星歯車30の第二端面32との間に発生する転がり抵抗によるトルクの損失を抑制できる。
上記した遊星歯車装置1において、第一スラスト軸受61の外径及び第二スラスト軸受62の外径は、遊星歯車30の歯底円直径よりも小さな寸法に設定される。この遊星歯車装置1は、遊星歯車30の外歯に対し、第一スラスト軸受61及び第二スラスト軸受62との干渉を回避するための加工を行うことを不要とすることができる。よって、遊星歯車装置1は、遊星歯車30の製造コストを抑制できる。
上記した遊星歯車装置1において、第一スラスト軸受61は、遊星歯車30の中心軸線A2を中心とする円周上に配置され、遊星歯車30の第一端面31上及び第一スラスト支持部51,251の面上を直接転動する複数の第一転動体61aと、複数の第一転動体61aを保持する第一保持部61bと、を備える。第二スラスト軸受62は、遊星歯車30の中心軸線A2を中心とする円周上に配置され、遊星歯車30の第二端面32上及び第二スラスト支持部52の面上を直接転動する複数の第二転動体62aと、複数の第二転動体62aを保持する第二保持部62bと、を備える。
この遊星歯車装置1によれば、複数の第一転動体61aが、遊星歯車30の第一端面31上及び第一スラスト支持部51,251の面上を直接転動する。従って、遊星歯車装置1は、第一転動体61aを一対の軌道盤の間に転動可能に保持する場合と比べて、部品点数の低減を図ることができる。同様に、複数の第二転動体62aが、遊星歯車30の第二端面32上及び第二スラスト支持部52の面上を直接転動するので、遊星歯車装置1は、第二転動体62aを一対の軌道盤の間に転動可能に保持する場合と比べて、部品点数の低減を図ることができる。
1:遊星歯車装置、 10:第一内歯歯車、 20:第二内歯歯車、 30:遊星歯車、 31:第一端面、 32:第二端面、 40:太陽歯車、 51,251:第一スラスト支持部、 52:第二スラスト支持部、 61:第一スラスト軸受、 61a:第一転動体、 61b:第一保持部、 62:第二スラスト軸受、 62a:第二転動体、 62b:第二保持部、 A1:入出力軸線、 A2:遊星歯車の中心軸線

Claims (4)

  1. はすば歯車であり、内歯車である第一内歯歯車と、
    はすば歯車であり、前記第一内歯歯車と歯数の異なる内歯車である第二内歯歯車と、
    はすば歯車であり、前記第一内歯歯車及び前記第二内歯歯車に噛合する外歯車である遊星歯車と、
    はすば歯車であり、前記遊星歯車に噛合する外歯車であって、前記第一内歯歯車に噛合する前記遊星歯車の外歯部位及び前記第二内歯歯車に噛合する前記遊星歯車の外歯部位の双方に噛合する太陽歯車と、
    前記太陽歯車の中心軸線を中心とする環状に形成され、前記第一内歯歯車又は前記太陽歯車に一体的に設けられ、前記遊星歯車の第一端面に対向する第一スラスト支持部と、
    前記太陽歯車の中心軸線を中心とする環状に形成され、前記第二内歯歯車又は前記太陽歯車に一体的に設けられ、前記遊星歯車の第二端面に対向する第二スラスト支持部と、
    転がり軸受であり、前記遊星歯車の前記第一端面と前記第一スラスト支持部との間に配置され、前記遊星歯車の中心軸線を中心とする環状の第一スラスト軸受と、
    転がり軸受であり、前記遊星歯車の前記第二端面と前記第二スラスト支持部との間に配置され、前記遊星歯車の中心軸線を中心とする環状の第二スラスト軸受と、
    を備える、遊星歯車装置。
  2. 前記第一スラスト支持部は、前記第一内歯歯車に一体的に設けられ、
    前記第二スラスト支持部は、前記第二内歯歯車に一体的に設けられる、請求項1に記載の遊星歯車装置。
  3. 前記第一スラスト軸受の外径及び前記第二スラスト軸受の外径は、前記遊星歯車の歯底円直径よりも小さな寸法に設定される、請求項1又は2に記載の遊星歯車装置。
  4. 前記第一スラスト軸受は、
    前記遊星歯車の中心軸線を中心とする円周上に配置され、前記遊星歯車の第一端面上及び前記第一スラスト支持部の面上を直接転動する複数の第一転動体と、
    前記複数の第一転動体を保持する第一保持部と、
    を備え、
    前記第二スラスト軸受は、
    前記遊星歯車の中心軸線を中心とする円周上に配置され、前記遊星歯車の第二端面上及び前記第二スラスト支持部の面上を直接転動する複数の第二転動体と、
    前記複数の第二転動体を保持する第二保持部と、
    を備える、請求項1−3の何れか一項に記載の遊星歯車装置。
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