JP2018168479A - シート製造装置、シート製造方法、及び、シート - Google Patents
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Abstract
【課題】模様を有する紙等のシートを、大規模な装置を必要としない方法により製造可能とする。【解決手段】繊維と結合材とを含む材料を堆積させて第2ウェブW2を形成する堆積部60と、模様材料を供給する模様材料供給部610と、第2ウェブW2に対し、模様材料供給部610により供給される模様材料を堆積させる模様材料堆積部620と、模様材料堆積部620により模様材料を堆積させた第3ウェブW3を処理するシート形成部80と、を備えるシート製造装置100。【選択図】図1
Description
本発明は、シート製造装置、シート製造方法、及び、シートに関する。
従来、模様紙を製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の模様加工紙の製造方法は、模様層の原料繊維をベース層に漉き込んで模様層を形成し、ベース層と貼り合わせる。
特許文献1に記載された方法では、模様層の原料繊維を漉き込む処理が必要であり、大規模な装置が必要であった。
本発明は、模様を有する紙等のシートを、大規模な装置を必要としない方法により製造可能とすることを目的とする。
本発明は、模様を有する紙等のシートを、大規模な装置を必要としない方法により製造可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、繊維と結合材とを含む材料を堆積させてウェブを形成する堆積部と、模様材料を供給する模様材料供給部と、前記ウェブに対し、前記模様材料供給部により供給される前記模様材料を堆積させる模様材料堆積部と、前記模様材料堆積部により前記模様材料を堆積させた前記ウェブを処理するシート形成部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、材料を堆積させてウェブを形成し、模様材料をウェブに堆積させて処理することで、模様材料を含むシートを製造する。材料及び模様材料を堆積させることで、大規模な装置を必要としない方法により、模様を有するシートを製造できる。
本発明によれば、材料を堆積させてウェブを形成し、模様材料をウェブに堆積させて処理することで、模様材料を含むシートを製造する。材料及び模様材料を堆積させることで、大規模な装置を必要としない方法により、模様を有するシートを製造できる。
また、上記構成において、前記模様材料堆積部は、前記模様材料を篩う模様材料篩部を備える構成であってもよい。
この構成によれば、模様材料を篩うことによってウェブに堆積させることにより、模様材料を所望の状態でウェブに分散させることができる。これにより、模様を有する高品質のシートを製造できる。
この構成によれば、模様材料を篩うことによってウェブに堆積させることにより、模様材料を所望の状態でウェブに分散させることができる。これにより、模様を有する高品質のシートを製造できる。
また、上記構成において、前記堆積部は、前記材料を篩う材料篩部を備え、前記模様材料篩部の篩の目は前記材料篩部の篩の目よりも粗い構成であってもよい。
この構成によれば、材料よりも長さあるいは大きさが大きい模様材料を、模様材料に適した大きさの目を有する篩によって篩うことができる。これにより、篩の目の詰まりを防止し、適切に模様材料を堆積させることができる。
この構成によれば、材料よりも長さあるいは大きさが大きい模様材料を、模様材料に適した大きさの目を有する篩によって篩うことができる。これにより、篩の目の詰まりを防止し、適切に模様材料を堆積させることができる。
また、上記構成において、前記模様材料篩部の篩の目は長孔形状であってもよい。
この構成によれば、繊維等の長さを有する模様材料を適切に分散させ、ウェブに対して堆積させることができる。
この構成によれば、繊維等の長さを有する模様材料を適切に分散させ、ウェブに対して堆積させることができる。
また、上記構成において、前記模様材料堆積部は、前記模様材料篩部を駆動する駆動部を有する構成であってもよい。
この構成によれば、模様材料を篩う模様材料篩部を駆動することで、模様材料を適切に分散させることができ、効率よく模様材料を堆積させることができる。
この構成によれば、模様材料を篩う模様材料篩部を駆動することで、模様材料を適切に分散させることができ、効率よく模様材料を堆積させることができる。
また、上記構成において、前記ウェブを搬送する搬送部を備え、前記駆動部は、前記模様材料篩部を前記ウェブの搬送方向に対して回転する方向に動かすことが可能であってもよい。
この構成によれば、模様材料篩部をウェブの搬送方向に対して回転させることができ、ウェブに対して模様材料が堆積する方向を変更できる。
この構成によれば、模様材料篩部をウェブの搬送方向に対して回転させることができ、ウェブに対して模様材料が堆積する方向を変更できる。
また、上記構成において、前記ウェブを処理するウェブ処理部をさらに備え、前記模様材料堆積部は、前記ウェブ処理部で処理された前記ウェブに対し前記模様材料を堆積させる構成であってもよい。
この構成によれば、ウェブに含まれる繊維と模様材料との混合の状態を調整できるので、多様なシートを製造できる。
この構成によれば、ウェブに含まれる繊維と模様材料との混合の状態を調整できるので、多様なシートを製造できる。
また、上記構成において、前記模様材料は、模様用の繊維であってもよい。
この構成によれば、繊維である模様材料をウェブに堆積させることにより、シートのテクスチャーを大きく変化させることが可能である。このため、多様なシートを製造できる。
ここで、テクスチャーとは、例えばシートの表面の見た目、質感、手触り感、風合い、色合い、光沢感、などを示し、柔らかさ、暖かみ、高級感、滑らかさ、などとも表現される。具体的には、和紙のような模様であったり、金箔をちりばめた高級紙風の見た目などである。
この構成によれば、繊維である模様材料をウェブに堆積させることにより、シートのテクスチャーを大きく変化させることが可能である。このため、多様なシートを製造できる。
ここで、テクスチャーとは、例えばシートの表面の見た目、質感、手触り感、風合い、色合い、光沢感、などを示し、柔らかさ、暖かみ、高級感、滑らかさ、などとも表現される。具体的には、和紙のような模様であったり、金箔をちりばめた高級紙風の見た目などである。
また、上記構成において、前記模様用の繊維は、長さ10mm以上30mm以下の繊維を含んでもよい。
この場合、模様材料に含まれる模様用の繊維として長さ10mm以上30mm以下の繊維を含む場合、製造されるシートのサイズに対して十分な長さを有する繊維により、シートのテクスチャーを効果的に変化させることができる。この模様用の繊維の長さは、例えば、一般的なオフィス用紙の定型サイズであるA4規格(210mm×297mm,8.3in×11.7in)やA3規格(297mm×420mm,11.7in×16.5in)のシートに比較して十分な長さである。これらのサイズ、或いはより小さいサイズのシートを製造する場合、シートの表面で模様用の繊維を目立たせることができ、シートに効果的な装飾を与えることができる。
この場合、模様材料に含まれる模様用の繊維として長さ10mm以上30mm以下の繊維を含む場合、製造されるシートのサイズに対して十分な長さを有する繊維により、シートのテクスチャーを効果的に変化させることができる。この模様用の繊維の長さは、例えば、一般的なオフィス用紙の定型サイズであるA4規格(210mm×297mm,8.3in×11.7in)やA3規格(297mm×420mm,11.7in×16.5in)のシートに比較して十分な長さである。これらのサイズ、或いはより小さいサイズのシートを製造する場合、シートの表面で模様用の繊維を目立たせることができ、シートに効果的な装飾を与えることができる。
また、上記構成において、前記模様用の繊維は、幅0.1mm以上5.0mm以下の繊維を含んでもよい。
この場合、シートの表面における模様用の繊維が、製造されるシートのサイズ(例えば、上記のA3、A4規格)に比べて十分に細いので、シートを効果的に装飾できる。また、模様用の繊維とウェブに含まれる繊維とを、より強固に結合させることが容易であるため、製造後のシートから模様用の繊維が脱落しにくく、より高品位のシートを製造できる。
この場合、シートの表面における模様用の繊維が、製造されるシートのサイズ(例えば、上記のA3、A4規格)に比べて十分に細いので、シートを効果的に装飾できる。また、模様用の繊維とウェブに含まれる繊維とを、より強固に結合させることが容易であるため、製造後のシートから模様用の繊維が脱落しにくく、より高品位のシートを製造できる。
また、上記構成において、前記模様材料は、粒状または粉状の金属を含んでもよい。
この場合、粒状または粉状の金属により、シートの表面を、より効果的に装飾することができる。粒状または粉状の金属は見た目、及び、手触りにおいてウェブの繊維とは顕著に異なるので、模様材料として粒状または粉状の金属を用いることで、シートのテクスチャーを、効果的に変化させることができる。
この場合、粒状または粉状の金属により、シートの表面を、より効果的に装飾することができる。粒状または粉状の金属は見た目、及び、手触りにおいてウェブの繊維とは顕著に異なるので、模様材料として粒状または粉状の金属を用いることで、シートのテクスチャーを、効果的に変化させることができる。
また、上記構成において、前記模様材料に含まれる粒状または粉状の金属は、粒径1mm以上5mm以下の金属粒を含んでもよい。
この場合、模様材料である金属粒または金属粉を、シートの表面において効果的に目立たせることができる。また、金属粒または金属粉がシートの表面で突出する高さが適切であるため、シートの触感を悪化させることなく、シートのテクスチャーに変化を与えることができる。
この場合、模様材料である金属粒または金属粉を、シートの表面において効果的に目立たせることができる。また、金属粒または金属粉がシートの表面で突出する高さが適切であるため、シートの触感を悪化させることなく、シートのテクスチャーに変化を与えることができる。
また、上記課題を解決するため、本発明は、繊維と結合材とを含む材料を堆積させてウェブを形成し、模様材料を供給し、供給される前記模様材料を、前記ウェブに対して堆積させ、前記模様材料を堆積させたウェブを処理することによりシートを形成する、ことを特徴とする。
本発明によれば、材料を堆積させてウェブを形成し、模様材料をウェブに堆積させて処理することで、模様材料を含むシートを製造する。材料及び模様材料を堆積させることで、大掛かりな装置を必要としない方法により、模様を有するシートを製造できる。
本発明によれば、材料を堆積させてウェブを形成し、模様材料をウェブに堆積させて処理することで、模様材料を含むシートを製造する。材料及び模様材料を堆積させることで、大掛かりな装置を必要としない方法により、模様を有するシートを製造できる。
また、上記課題を解決するため、本発明は、繊維、及び、加熱により溶融する結合材を含む第1層と、模様材料、及び、前記結合材を含み、前記第1層に重ねて形成された第2層と、を有し、前記繊維と前記模様材料とが前記結合材により結着されていること、を特徴とする。
本発明によれば、繊維を結合材により結着させたシートにおいて模様材料が結合材によって繊維に結着する構成である。このシートは、大掛かりな装置を必要としない方法によって容易に製造することができ、模様材料により装飾されている。
本発明によれば、繊維を結合材により結着させたシートにおいて模様材料が結合材によって繊維に結着する構成である。このシートは、大掛かりな装置を必要としない方法によって容易に製造することができ、模様材料により装飾されている。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.全体構成
図1は本発明を適用した実施形態に係るシート製造装置100の構成を示す模式図である。
本実施形態に記載のシート製造装置100は、例えば、機密紙などの使用済みの古紙である原料MAを乾式で解繊して繊維化した後、加圧、加熱、切断することによって、新しい紙を製造するのに好適な装置である。原料MAが繊維化されたものに、さまざまな添加物を混合することによって、用途に合わせて、紙製品の結合強度や白色度を向上したり、色、香り、難燃などの機能を付加したりしてもよい。また、紙の密度や厚さ、形状をコントロールして成形することで、A4やA3等の定型サイズのオフィス用紙、名刺用紙など、用途に合わせて、さまざまな厚さ・サイズの紙を製造できる。
図1は本発明を適用した実施形態に係るシート製造装置100の構成を示す模式図である。
本実施形態に記載のシート製造装置100は、例えば、機密紙などの使用済みの古紙である原料MAを乾式で解繊して繊維化した後、加圧、加熱、切断することによって、新しい紙を製造するのに好適な装置である。原料MAが繊維化されたものに、さまざまな添加物を混合することによって、用途に合わせて、紙製品の結合強度や白色度を向上したり、色、香り、難燃などの機能を付加したりしてもよい。また、紙の密度や厚さ、形状をコントロールして成形することで、A4やA3等の定型サイズのオフィス用紙、名刺用紙など、用途に合わせて、さまざまな厚さ・サイズの紙を製造できる。
シート製造装置100は、製造部102、及び、制御装置110を備える。102は、シートを製造する。製造部102は、供給部10、粗砕部12、解繊部20、選別部40、第1ウェブ形成部45、回転体49、混合部50、堆積部60、第2ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、及び、切断部90を備える。
以下の説明において、原料とは、原料MAを指す。また、シートSの材料とは、製造部102の各部によって原料MAを処理して得られるものであって、シートSとなる前のもの、言い換えれば、シートSの製造に用いられるものを指す。具体的には、シート製造装置100において原料MAが処理されたものであって、シートSとなる前の状態のものを、総称して材料という。
従って、粗砕部12と加圧部82との間(粗砕部12及び加圧部82を含む)の工程で処理され、搬送されるものは材料に含まれる。より具体的には、粗砕部12、解繊部20、選別部40、第1ウェブ形成部45、回転体49、混合部50、堆積部60、第2ウェブ形成部70、模様付加部65、及び、加圧部82で処理されたものを材料と呼ぶ。材料は、後述する粗砕物、解繊繊物、第1ウェブW1、混合物、第2ウェブW2、第3ウェブW3等を含む。これらの材料がシート形成部80の加熱部84で加熱されたものをシートSと呼ぶ。
また、シート製造装置100は、原料MA及び材料を加湿する加湿部202、204、206、208、210、212を備える。加湿部202、204、206、208、210、212は、上記の材料、及び/または、材料が移動する空間を加湿する。加湿部202、204、206、208、210、212の具体的な構成は任意であり、スチーム式、気化式、温風気化式、超音波式等が挙げられる。
本実施形態では、加湿部202、204、206、208を、気化式または温風気化式の加湿器で構成する。すなわち、加湿部202、204、206、208は、水を湿潤させるフィルター(図示略)を有し、フィルターに空気を通過させることにより、湿度を高めた加湿空気を供給する。また、加湿部202、204、206、208は、加湿空気の湿度を効果的に高めるヒーター(図示略)を備えてもよい。
また、本実施形態では、加湿部210及び加湿部212を、超音波式加湿器で構成する。すなわち、加湿部210、212は、水を霧化する振動部(図示略)を有し、振動部により発生するミストを供給する。
供給部10は、粗砕部12に原料MAを供給する。シート製造装置100がシートを製造する原料MAは繊維を含むものであればよく、例えば、紙、パルプ、パルプシート、不織布を含む布、或いは織物等が挙げられる。本実施形態ではシート製造装置100が古紙を原料MAとする構成を例示する。古紙とは、少なくとも1回の印刷あるいは筆記等の使用がなされた紙であり、トナーやインクが付着していることが多い。なお、原料MAは、一度も印刷あるいは使用されていない新品の紙であってもよい。
供給部10は、例えば、原料MAを収容する複数のスタッカー11(収容部)を備える。各々のスタッカー11には、原料MAである古紙が重ねて蓄積される。供給部10は、複数のスタッカー11のいずれかから古紙を粗砕部12に供給できる。供給部10は、複数のスタッカー11のいずれかを選択し、選択したスタッカー11から古紙を粗砕部12に送り出す自動投入装置を備え。供給部10が選択するスタッカー11は、制御装置110の制御により指定される。
粗砕部12は、供給部10から供給された原料MAを粗砕刃14によって裁断(粗砕)して、粗砕片にする。粗砕刃14は、大気中(空気中)等の気中で原料MAを裁断する。粗砕部12は、例えば、原料MAを挟んで裁断する一対の粗砕刃14と、粗砕刃14を回転させる駆動部とを備え、いわゆるシュレッダーと同様の構成とすることができる。粗砕片の形状や大きさは任意であり、解繊部20における解繊処理に適していればよい。例えば、粗砕部12は、原料MAを、1〜数cm四方またはそれ以下のサイズの紙片に裁断する。
粗砕部12は、粗砕刃14により裁断されて落下する粗砕片を受けるシュート(ホッパー)9を有する。シュート9は、例えば、粗砕片が流れる方向(進行する方向)において、徐々に幅が狭くなるテーパー形状を有する。そのため、シュート9は、多くの粗砕片を受けとめることができる。シュート9には、解繊部20に連通する管2が連結され、管2は粗砕刃14によって裁断された粗砕片を、解繊部20に搬送させるための搬送路を形成する。粗砕片はシュート9により集められ、管2を通って解繊部20に移送(搬送)される。
粗砕部12が有するシュート9、或いはシュート9の近傍には、加湿部202により加湿空気が供給される。これにより、粗砕刃14により裁断された粗砕物が、静電気によってシュート9や管2の内面に吸着する現象を抑制できる。また、粗砕刃14が裁断した粗砕物は、加湿された(高湿度の)空気とともに解繊部20に移送されるので、解繊部20の内部における解繊物の付着を抑制する効果も期待できる。また、加湿部202は、粗砕刃14に加湿空気を供給して、供給部10が供給する原料MAを除電する構成としてもよい。また、加湿部202とともにイオナイザーを用いて除電してもよい。
解繊部20は、粗砕部12で裁断された粗砕物を解繊する。より具体的には、解繊部20は、粗砕部12によって裁断された粗砕片を解繊処理し、解繊物を生成する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる被解繊物を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、被解繊物に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止剤、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。ここで、液体中ではなく、大気中(空気中)等の気中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。本実施形態では、解繊部20がインペラーミルを用いる構成とする。具体的には、解繊部20は、高速回転するローター(図示略)、及び、ローターの外周に位置するライナー(図示略)を備える。粗砕部12で裁断された粗砕片は、解繊部20のローターとライナーとの間に挟まれて解繊される。解繊部20は、ローターの回転により気流を発生させる。この気流により、解繊部20は、粗砕片を管2から吸引し、解繊物を排出口24へと搬送できる。解繊物は排出口24から管3に送り出され、管3を介して選別部40に移送される。
このように、解繊部20で生成される解繊物は、解繊部20が発生する気流により解繊部20から選別部40に搬送される。さらに、本実施形態では、シート製造装置100が気流発生装置である解繊部ブロアー26を備え、解繊部ブロアー26が発生する気流により解繊物が選別部40に搬送される。解繊部ブロアー26は管3に取り付けられ、解繊部20から解繊物とともに空気を吸引し、選別部40に送風する。
選別部40は、管3から解繊部20により解繊された解繊物が気流とともに流入する導入口42を有する。選別部40は、導入口42に導入する解繊物を、繊維の長さによって選別する。詳細には、選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物のうち、予め定められたサイズ以下の解繊物を第1選別物とし、第1選別物より大きい解繊物を第2選別物として、選別する。第1選別物は繊維または粒子等を含み、第2選別物は、例えば、大きい繊維、未解繊片(十分に解繊されていない粗砕片)、解繊された繊維が凝集し、或いは絡まったダマ等を含む。
本実施形態で、選別部40は、ドラム部41(篩部)と、ドラム部41を収容するハウジング部(覆い部)43と、を有する。
ドラム部41は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部41は、網(フィルター、スクリーン)を有し、篩(ふるい)として機能する。この網の目により、ドラム部41は、網の目開き(開口)の大きさより小さい第1選別物と、網の目開きより大きい第2選別物とを選別する。ドラム部41の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き伸ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いることができる。
導入口42に導入された解繊物は気流とともにドラム部41の内部に送り込まれ、ドラム部41の回転によって第1選別物がドラム部41の網の目から下方に落下する。ドラム部41の網の目を通過できない第2選別物は、導入口42からドラム部41に流入する気流により流されて排出口44に導かれ、管8に送り出される。
管8は、ドラム部41の内部と管2とを連結する。管8を通って流される第2選別物は、粗砕部12により裁断された粗砕片とともに管2を流れ、解繊部20の導入口22に導かれる。これにより、第2選別物は解繊部20に戻されて、解繊処理される。
管8は、ドラム部41の内部と管2とを連結する。管8を通って流される第2選別物は、粗砕部12により裁断された粗砕片とともに管2を流れ、解繊部20の導入口22に導かれる。これにより、第2選別物は解繊部20に戻されて、解繊処理される。
また、ドラム部41により選別される第1選別物は、ドラム部41の網の目を通って空気中に分散し、ドラム部41の下方に位置する第1ウェブ形成部45のメッシュベルト46に向けて降下する。
第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、ローラー47と、吸引部48と、を含む。メッシュベルト46は無端形状のベルトであって、3つのローラー47に懸架され、ローラー47の動きにより、図中矢印で示す方向に搬送される。メッシュベルト46の表面は所定サイズの開口が並ぶ網で構成される。選別部40から降下する第1選別物のうち、網の目を通過するサイズの微粒子はメッシュベルト46の下方に落下し、網の目を通過できないサイズの繊維がメッシュベルト46に堆積し、メッシュベルト46とともに矢印V1方向に搬送される。メッシュベルト46から落下する微粒子は、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を含み、シート製造装置100がシートSの製造に使用しない除去物である。
メッシュベルト46は、シートSを製造する運転動作中には、速度V1で移動する。メッシュベルト46の搬送速度V1、及び、メッシュベルト46による搬送の開始及び停止は、制御装置110により制御される。
ここで、運転動作中とは、シート製造装置100がシートSを製造している間をいう。例えば、シート製造装置100が起動するときに実行される起動シーケンス、シート製造装置100が停止するときに実行される停止シーケンス、停止状態から起動する間を除く動作中をいう。
従って、解繊部20で解繊処理された解繊物は、選別部40で第1選別物と第2選別物とに選別され、第2選別物が解繊部20に戻される。また、第1選別物から、第1ウェブ形成部45によって除去物が除かれる。第1選別物から除去物を除いた残りは、シートSの製造に適した材料であり、この材料はメッシュベルト46に堆積して第1ウェブW1を形成する。
吸引部48は、メッシュベルト46の下方から空気を吸引する。吸引部48は、管23を介して集塵部27(集塵装置)に連結される。集塵部27は、微粒子を気流から分離する。集塵部27の下流には、捕集ブロアー28が設置され、捕集ブロアー28は、集塵部27から空気を吸引する集塵用吸引部として機能する。また、捕集ブロアー28が排出する空気は管29を経てシート製造装置100の外に排出される。
この構成では、捕集ブロアー28により、集塵部27を通じて吸引部48から空気が吸引される。吸引部48では、メッシュベルト46の網の目を通過する微粒子が、空気とともに吸引され、管23を通って集塵部27に送られる。集塵部27は、メッシュベルト46を通過した微粒子を気流から分離して蓄積する。
従って、メッシュベルト46の上には第1選別物から除去物を除去した繊維が堆積して第1ウェブW1が形成される。捕集ブロアー28が吸引を行うことで、メッシュベルト46上における第1ウェブW1の形成が促進され、かつ、除去物が速やかに除去される。
ドラム部41を含む空間には、加湿部204により加湿空気が供給される。この加湿空気によって、選別部40の内部で第1選別物を加湿する。これにより、静電力による第1選別物のメッシュベルト46への付着を弱め、第1選別物をメッシュベルト46から剥離し易くすることができる。さらに、静電力により第1選別物が回転体49やハウジング部43の内壁に付着することを抑制できる。また、吸引部48によって除去物を効率よく吸引できる。
なお、シート製造装置100において、第1解繊物と第2解繊物とを選別し、分離する構成は、ドラム部41を備える選別部40に限定されない。例えば、解繊部20で解繊処理された解繊物を、分級機によって分級する構成を採用してもよい。分級機としては、例えば、サイクロン分級機、エルボージェット分級機、エディクラシファイヤーを用いることができる。これらの分級機を用いれば、第1選別物と第2選別物とを選別し、分離することが可能である。さらに、上記の分級機により、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を含む除去物を、分離して除去する構成を実現できる。例えば、第1選別物に含まれる微粒子を、分級機によって、第1選別物から除去する構成としてもよい。この場合、第2選別物は、例えば解繊部20に戻され、除去物は集塵部27により集塵され、除去物を除く第1選別物が管54に送られる構成とすることができる。
メッシュベルト46の搬送経路において、選別部40の下流側には、加湿部210によって、ミストを含む空気が供給される。加湿部210が生成する水の微粒子であるミストは、第1ウェブW1に向けて降下し、第1ウェブW1に水分を供給する。これにより、第1ウェブW1が含む水分量が調整され、静電気によるメッシュベルト46への繊維の吸着等を抑制できる。
シート製造装置100は、メッシュベルト46に堆積した第1ウェブW1を分断する回転体49を備える。第1ウェブW1は、メッシュベルト46がローラー47により折り返す位置で、メッシュベルト46から剥離して、回転体49により分断される。
第1ウェブW1は繊維が堆積してウェブ形状となった柔らかい材料であり、回転体49は、第1ウェブW1の繊維をほぐして、混合部50で樹脂を混合しやすい状態に加工する。
回転体49の構成は任意であるが、本実施形態では、板状の羽根を有し回転する回転羽形状とすることができる。回転体49は、メッシュベルト46から剥離する第1ウェブW1と羽根とが接触する位置に配置される。回転体49の回転(例えば図中矢印Rで示す方向への回転)により、メッシュベルト46から剥離して搬送される第1ウェブW1に羽根が衝突して分断し、細分体Pを生成する。
なお、回転体49は、回転体49の羽根がメッシュベルト46に衝突しない位置に設置されることが好ましい。例えば、回転体49の羽根の先端とメッシュベルト46との間隔を、0.05mm以上0.5mm以下とすることができ、この場合、回転体49によって、メッシュベルト46に損傷を与えることなく第1ウェブW1を効率よく分断できる。
回転体49によって分断された細分体Pは、管7の内部を下降して、管7の内部を流れる気流によって混合部50へ移送(搬送)される。
また、回転体49を含む空間には、加湿部206により加湿空気が供給される。これにより、管7の内部や、回転体49の羽根に対し、静電気により繊維が吸着する現象を抑制できる。また、管7を通って、湿度の高い空気が混合部50に供給されるので、混合部50においても静電気による影響を抑制できる。
また、回転体49を含む空間には、加湿部206により加湿空気が供給される。これにより、管7の内部や、回転体49の羽根に対し、静電気により繊維が吸着する現象を抑制できる。また、管7を通って、湿度の高い空気が混合部50に供給されるので、混合部50においても静電気による影響を抑制できる。
混合部50は、樹脂を含む添加物を供給する添加物供給部52、管7に連通し、細分体Pを含む気流が流れる管54、及び、混合ブロアー56を備える。細分体Pは、上述のように選別部40を通過した第1選別物から除去物を除去した繊維である。混合部50は、細分体Pを構成する繊維に、樹脂を含む添加物を混合する。添加物は、例えば、繊維を結合させる結合材として作用する。
混合部50では、混合ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、細分体Pと添加物とを混合させながら、搬送する。また、細分体Pは、管7及び管54の内部を流れる過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。
混合部50では、混合ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、細分体Pと添加物とを混合させながら、搬送する。また、細分体Pは、管7及び管54の内部を流れる過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。
添加物供給部52には、添加物を蓄積する添加物カートリッジ(図示略)が着脱可能に取り付けられる。添加物供給部52は、添加物カートリッジ内部の添加物を管54に供給する。添加物供給部52に装着された添加物カートリッジに添加物を補充する構成を備えてもよい。
添加物供給部52が供給する添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。添加物に含まれる樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。すなわち、添加物は、単一の物質を含んでもよいし、混合物であってもよく、それぞれ単一または複数の物質で構成される、複数種類の粒子を含んでもよい。また、添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
添加物に含まれる樹脂は、加熱により溶融して複数の繊維同士を結着させる。従って、樹脂を繊維と混合させた状態で、樹脂が溶融する温度まで加熱されていない状態では、繊維同士は結着されない。
添加物供給部52が供給する添加物は、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤を含んでもよい。また、着色剤を含まない添加物は、無色、或いは無色と見なせる程度に薄い色であってもよいし、白色であってもよい。
混合ブロアー56が発生する気流により、管7を降下する細分体P、及び、添加物供給部52により供給される添加物は、管54の内部に吸引され、混合ブロアー56内部を通過する。混合ブロアー56が発生する気流、及び/または、混合ブロアー56が有する羽根等の回転部の作用により、細分体Pを構成した繊維と添加物とが混合され、この混合物(第1選別物と添加物との混合物)は管54を通って堆積部60に移送される。
なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよく、これらの機構を混合ブロアー56の前または後に設置してもよい。
堆積部60は、解繊部20で解繊された解繊物を堆積させる。より具合的には、堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部(覆い部)63と、を有する。ドラム部61(材料篩部)は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部61は、網(フィルター、スクリーン)を有し、篩(ふるい)として機能する。この網の目により、ドラム部61は、網の目開き(開口)のより小さい繊維や粒子を通過させ、ドラム部61から下降させる。ドラム部61の構成は、例えば、ドラム部41の構成と同じである。
なお、ドラム部61の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、ドラム部61として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、ドラム部61は、ドラム部61に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
ドラム部61の下方には第2ウェブ形成部70が配置される。第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、第2ウェブW2(ウェブ)を形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、ローラー74と、サクション機構76と、を有する。堆積部60、及び、第2ウェブ形成部70は、ウェブ形成部に相当する。また、ドラム部61は、篩部に相当する。第2ウェブ形成部70(特に、ハウジング部63の下方の位置におけるメッシュベルト72)は、堆積部に相当する。
メッシュベルト72は無端形状のベルトであって、複数のローラー74に懸架され、ローラー74の動きにより、図中矢印V2で示す方向に搬送される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。メッシュベルト72の表面は所定サイズの開口が並ぶ網で構成される。ドラム部61から降下する繊維や粒子のうち、網の目を通過するサイズの微粒子はメッシュベルト72の下方に落下し、網の目を通過できないサイズの繊維がメッシュベルト72に堆積し、メッシュベルト72とともに矢印方向に搬送される。メッシュベルト72は、シートSを製造する運転動作中には、一定の速度V2で移動する。運転動作については上述した通りである。
メッシュベルト72の移動速度V2は、第2ウェブW2を搬送する速度と見なすことができ、速度V2は、メッシュベルト72における第2ウェブW2の搬送速度ということができる。
メッシュベルト72の網の目は微細であり、ドラム部61から降下する繊維や粒子の大半を通過させないサイズとすることができる。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられる。サクション機構76は、サクションブロアー77を備え、サクションブロアー77の吸引力によって、サクション機構76に下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられる。サクション機構76は、サクションブロアー77を備え、サクションブロアー77の吸引力によって、サクション機構76に下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。
サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引する。これにより、メッシュベルト72上における第2ウェブW2の形成を促進し、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
サクションブロアー77(堆積吸引部)は、サクション機構76から吸引した空気を、図示しない捕集フィルターを通じて、シート製造装置100の外に排出してもよい。或いは、サクションブロアー77が吸引した空気を集塵部27に送り込み、サクション機構76が吸引した空気に含まれる除去物を捕集してもよい。
ドラム部61を含む空間には、加湿部208により加湿空気が供給される。この加湿空気によって、堆積部60の内部を加湿することができ、静電力によるハウジング部63への繊維や粒子の付着を抑え、繊維や粒子をメッシュベルト72に速やかに降下させ、好ましい形状の第2ウェブW2を形成させることができる。
以上のように、堆積部60及び第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態の第2ウェブW2が形成される。
メッシュベルト72の搬送経路において、堆積部60の下流側に、模様付加部65が配設される。模様付加部65は、メッシュベルト72の上方に位置する模様材料堆積部620と、模様材料堆積部620に対し模様材料ADを供給する模様材料供給部610とを備える。
模様付加部65は、1または複数の模様材料カートリッジ601を装着可能に構成される。模様材料供給部610は、いずれかの模様材料カートリッジ601を選択し、選択した模様材料カートリッジ601に収容される模様材料ADを、模様材料堆積部620に供給する。模様材料堆積部620は、後述するように、模様材料供給部610により供給される模様材料ADを分散させてメッシュベルト72に降下させる機構を有する。模様材料堆積部620には、メッシュベルト72により、堆積部60で形成された第2ウェブW2が搬送される。模様材料堆積部620は、メッシュベルト72上に形成された第2ウェブW2に対し、模様材料ADを堆積させる。これにより、第2ウェブW2と模様材料ADとが重なって堆積した第3ウェブW3が形成される。
メッシュベルト72の搬送経路において、模様付加部65の下流側には、ミストを含む空気を供給する加湿部212が配設される。加湿部212が、ミストを第3ウェブW3に供給することにより、第3ウェブW3が含む水分量が調整される。これにより、材料の搬送に関する静電気の影響を抑制できる。具体的には、第2ウェブW2に含まれる繊維、及び、模様付加部65が添加する模様材料ADが、静電気によりメッシュベルト72及びその他の機能部に付着・吸着する現象を抑制できる。
このように、メッシュベルト72は、堆積部60、模様付加部65及び加湿部212に跨がって配設され、搬送部として機能し、堆積部60で堆積した材料を搬送部79まで搬送する。この材料は、堆積部60で堆積される第2ウェブW2、及び、模様付加部65で処理される第3ウェブW3を含む。メッシュベルト72が材料を搬送する方向を搬送方向Fとする。搬送方向Fは、メッシュベルト72が移動する方向と同じ方向である。
搬送部79は、メッシュベルト72上の第3ウェブW3を、シート形成部80に搬送する。搬送部79は、例えば、メッシュベルト79aと、ローラー79bと、サクション機構79cと、を有する。
サクション機構79cは、ブロアー(図示略)を備え、ブロアーの吸引力によってメッシュベルト79aに上向きの気流を発生させる。この気流は第3ウェブW3を吸引し、第3ウェブW3は、メッシュベルト72から離れてメッシュベルト79aに吸着される。メッシュベルト79aは、ローラー79bの自転により移動し、第3ウェブW3をシート形成部80に搬送する。
このように、搬送部79は、メッシュベルト72に形成された第3ウェブW3を、メッシュベルト72から剥がして搬送する。
このように、搬送部79は、メッシュベルト72に形成された第3ウェブW3を、メッシュベルト72から剥がして搬送する。
シート形成部80は、堆積部60で堆積させた堆積物からシートSを形成する。より具体的には、シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積し搬送部79により搬送された第3ウェブW3(堆積物)を、加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、第3ウェブW3が含む解繊物の繊維、及び添加物に対して熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着させる。シート形成部80は、シート成形部、及び、最大荷重搬送部に相当する。
シート形成部80は、第3ウェブW3を加圧する加圧部82、及び、加圧部82により加圧された第3ウェブW3を加熱する加熱部84を備える。
加圧部82は、一対のカレンダーローラー85(加圧ローラー)で構成され、第3ウェブW3を所定のニップ圧で挟んで加圧する。第3ウェブW3は、加圧されることによりその厚さが小さくなり、第3ウェブW3の密度が高められる。一対のカレンダーローラー85の一方は、モーター(図示略)により駆動される駆動ローラーであり、他方は従動ローラーである。カレンダーローラー85は、モーター(図示略)の駆動力により回転して、加圧により高密度になった第3ウェブW3を、加熱部84に向けて搬送する。
加圧部82は、一対のカレンダーローラー85(加圧ローラー)で構成され、第3ウェブW3を所定のニップ圧で挟んで加圧する。第3ウェブW3は、加圧されることによりその厚さが小さくなり、第3ウェブW3の密度が高められる。一対のカレンダーローラー85の一方は、モーター(図示略)により駆動される駆動ローラーであり、他方は従動ローラーである。カレンダーローラー85は、モーター(図示略)の駆動力により回転して、加圧により高密度になった第3ウェブW3を、加熱部84に向けて搬送する。
加熱部84は、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロアー、赤外線加熱器、フラッシュ加熱器を用いて構成できる。本実施形態では、加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備える。加熱ローラー86は、内部または外部に設置されるヒーターによって、予め設定された温度に加温される。一対の加熱ローラー86は、一方がモーター(図示略)により駆動される駆動ローラーであり、他方は従動ローラーである構成としてもよい。また、各々の加熱ローラー86がモーター(図示略)により駆動される構成であってもよい。この場合、一つの加熱ローラー86の各々に対応して一対のモーター(図示略)が設けられてもよい。
加熱ローラー86は、カレンダーローラー85によって加圧された第3ウェブW3を挟んで熱を与え、シートSを形成する。加熱ローラー86が第3ウェブW3に熱を与えることにより、第2ウェブW2に含まれる原料MA由来の繊維および添加物供給部52で添加された添加物が加熱されて、添加物が溶融し、原料MA由来の繊維どうしを結合させる。また、第3ウェブW3では、模様付加部65で堆積された模様材料ADが加熱され、模様材料ADに含まれる模様材料結合材が溶融する。これにより、模様材料ADに含まれる繊維あるいは金属(後述する装飾物)が、第2ウェブW2の繊維及び添加物に対して結合され、シートSが形成される。加熱ローラー86は、モーター(図示略)の駆動力により回転して、シートSを切断部90に向けて搬送する。
なお、加圧部82が備えるカレンダーローラー85の数、及び、加熱部84が備える加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
また、シート製造装置100がシートSを製造する工程において、第3ウェブW3とシートSとの境界は任意である。本実施形態では、第3ウェブW3を処理してシートSに形成するシート形成部80において、加圧部82により第3ウェブW3を加圧し、加圧部82により加圧された第2ウェブを、さらに加熱部84により加熱したものをシートSと呼ぶ。すなわち、繊維同士が添加物により結着したものをシートSと呼ぶ。シートSは、切断部90に搬送される。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。本実施形態では、切断部90は、シートSの搬送方向Fと交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向Fに平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有する。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。排出部96は、所定サイズのシートSを載せるトレイ或いはスタッカーを備える。
制御装置110は、メインプロセッサー(図示略)を有するコンピューターであり、メインプロセッサーによりプログラムを実行することによってシート製造装置100の各部を制御する。制御装置110は、液晶ディスプレイ等の表示部(図示略)、及び、タッチパネルやキースイッチ等の入力部(図示略)を備える。制御装置110は、シート製造装置100を使用するユーザーが入力部を操作して入力する内容に基づき、シート製造装置100を動作させる。例えば、シート製造装置100は、入力部によって、製造するシートSの種類や数量を入力可能であり、制御装置110は、入力された種類のシートSを製造する。また、制御装置110は、シート製造装置100の動作状態、各種設定値、警告表示等を表示部に表示する。
上記構成において、加湿部202、204、206、208を1台の気化式加湿器で構成してもよい。この場合、1台の加湿器が生成する加湿空気が、粗砕部12、ハウジング部43、管7、及びハウジング部63に分岐して供給される構成とすればよい。この構成は、加湿空気を供給するダクト(図示略)を分岐して設置することにより、容易に実現できる。また、2台、或いは3台の気化式加湿器によって加湿部202、204、206、208を構成することも勿論可能である。
また、上記構成において、加湿部210、212を1台の超音波式加湿器で構成してもよいし、2台の超音波式加湿器で構成してもよい。例えば、1台の加湿器が生成するミストを含む空気が、加湿部210、及び加湿部212に分岐して供給される構成とすることができる。
また、上述したシート製造装置100が備えるブロアーは、解繊部ブロアー26、捕集ブロアー28、混合ブロアー56、サクションブロアー77、及び、中間ブロアーに限定されない。例えば、上述した各ブロアーを補助する送風機をダクトに設けることも、勿論可能である。
また、上記構成では、最初に粗砕部12が原料MAを粗砕し、粗砕された粗砕片からシートSを製造するものとしたが、例えば、原料として繊維を用いてシートSを製造する構成とすることも可能である。例えば、解繊部20が解繊処理した解繊物と同等の繊維を原料として、ドラム部41に投入可能な構成であってもよい。また、解繊物から分離された第1選別物と同等の繊維を原料として、管54に投入可能な構成とすればよい。この場合、古紙やパルプ等を加工した繊維をシート製造装置100に供給することで、シートSを製造できる。
また、シート製造装置100は、供給部10が粗砕部12に原料MAを供給し、粗砕部12で粗砕された粗砕物が解繊部20に供給される構成に限定されない。例えば、供給部10が、予め粗砕部12またはシュレッダーにより粗砕された粗砕物を、解繊部20に対して供給する構成であってもよい。この場合、例えば、ユーザーが、粗砕物を供給部10にセットすることが可能であり、セットされた粗砕物を供給部10に蓄積可能な構成としてもよい。
2.模様付加部の構成
図2は、模様付加部65の構成を示す模式図であり、模様材料供給部610、模様材料堆積部620及び模様材料カートリッジ601の構成及び配置を示す。
図2は、模様付加部65の構成を示す模式図であり、模様材料供給部610、模様材料堆積部620及び模様材料カートリッジ601の構成及び配置を示す。
模様材料堆積部620は、メッシュベルト72の上方に位置する中空のハウジングであり、模様材料堆積部620の下端には模様材料ADや気流の漏れを防ぐシール部625が配置される。模様材料供給部610は、模様材料堆積部620の上部に連結され、模様材料供給部610の上部には、連結部602及び模様材料搬送管603が配置される。
連結部602は、模様材料カートリッジ601を装着するソケットであり、模様材料カートリッジ601に収容された模様材料ADが連結部602に流下する。模様材料搬送管603は、連結部602と模様材料供給部610とに連結される管であり、連結部602から模様材料供給部610に模様材料ADを送る。
連結部602及び模様材料搬送管603は、模様材料供給部610に対し複数配設され、連結部602及び模様材料搬送管603の数に対応する数の模様付加部65を装着できる。
また、模様材料供給部610の下部には複数の模様材料供給管621が連結される。各々の模様材料供給管621は、模様材料供給部610から篩部630に模様材料ADを送る管である。模様材料供給管621の下端は篩部630の上方において開口し、模様材料供給管621と篩部630との間に空間を設けてもよい。
また、模様材料供給部610の下部には複数の模様材料供給管621が連結される。各々の模様材料供給管621は、模様材料供給部610から篩部630に模様材料ADを送る管である。模様材料供給管621の下端は篩部630の上方において開口し、模様材料供給管621と篩部630との間に空間を設けてもよい。
篩部630(模様材料篩部)は、模様材料ADを通過させる目を有する篩である。篩部630は、目としての孔(開口)が形成された板、或いは網により構成される。篩部630としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き伸ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いることができる。なお、篩部630は、ドラム形状の篩であってもかまわない。
各々の篩部630には、篩駆動部635(駆動部)が取り付けられる。篩駆動部635は、制御装置110(図1)の制御に従って動作するモーター(図示略)或いはアクチュエーター(図示略)等を備え、篩部630に対して振動を与える。また、複数の篩駆動部635のいずれかは、後述するように、篩部630を搬送方向Fに対して回転させる機能を有する。なお、篩部630はドラム形状の篩で構成されていてもかまわない。この場合は、篩駆動部635はドラム形状の篩を回転駆動する。
模様材料堆積部620は複数の篩部630を有し、各々の篩部630に対応して模様材料供給管621が設けられる。図2に示す構成例では、模様付加部65は3つの篩部630a、630b、630cを有し、篩部630a、630b、630cのそれぞれに対応して、模様材料供給部610には3本の模様材料供給管621が取り付けられる。以下、篩部630a、630b、630cのそれぞれを区別しない場合は篩部630と記載する。また、以下の説明では、3つの篩駆動部635を、篩駆動部635a、635b、635cと記載し、これらを区別しない場合は篩駆動部635と記載する。
なお、図2に示す構成例は一例であり、模様付加部65が備える連結部602、模様材料搬送管603、模様材料供給管621、篩部630、及び篩駆動部635の数は任意に変更可能である。
模様材料供給部610は、制御装置110の制御に従って模様材料カートリッジ601のうちいずれか1以上を選択し、選択した模様材料カートリッジ601に繋がる模様材料搬送管603から模様材料ADを供給させる。例えば、各々の模様材料搬送管603が模様材料供給部610内部において開口し、この開口部に、模様材料ADを模様材料供給部610に送り出す供給機構を設ける。この供給機構は、例えば、模様材料ADを繰り出すスクリューコンベアやプロペラを備える構成とすることができる。また、供給機構は、模様材料搬送管603の開口を開閉するシャッターを備えてもよく、その他の構成とすることもできる。この場合、模様材料供給部610は、選択した模様材料搬送管603の供給機構を動作させて、模様材料ADを模様材料搬送管603から送り出させる。
模様材料カートリッジ601が収容する模様材料ADは、天然繊維や合成繊維を含む繊維、金属、天然材料あるいは合成樹脂の粒または粉体、またはこれらの混合物など、シートSを装飾する装飾物を含む。模様材料ADは、これらの装飾物を結合させる模様材料結合材を含む。模様材料ADに含まれる装飾物及び模様材料結合材は、予め混合されて模様材料カートリッジ601に収容されてもよい。また、いずれかの模様材料カートリッジ601が、装飾物を含み模様材料結合材を含まない模様材料ADを収容し、他の模様材料カートリッジ601が、模様材料結合材を含む模様材料ADを収容してもよい。この場合、模様材料供給部610は、装飾物と模様材料結合材とを模様材料供給管621に供給するため、複数の模様材料カートリッジ601から模様材料ADを供給させてもよい。この場合、模様材料供給部610は、複数の模様材料カートリッジ601から供給される模様材料ADを混合させて、模様材料供給管621に送り込む構成であってもよい。
模様材料カートリッジ601に収容される模様材料結合材は、後述するように、第2ウェブW2を構成する繊維及び/または添加物に、装飾物を結合させるための材料である。具体的には、装飾物である繊維、粉体、粒を結着させる樹脂を含む。模様材料結合材として利用可能な樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。すなわち、模様材料結合材は、単一の物質を含んでもよいし、混合物であってもよく、それぞれ単一または複数の物質で構成される、複数種類の粒子を含んでもよい。また、模様材料結合材は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。また、1または複数の模様材料カートリッジ601に収容される模様材料結合材は、添加物供給部52で添加される添加物と同一であってもよいし、異なる成分であってもよい。模様材料結合材と添加物は、溶融して繊維や模様材料などを結着させるという機能において、ともに結合材に相当する。
模様材料ADに含まれる模様材料結合材としての樹脂は、模様付加部65の下流に位置する加熱部84により加熱されることで溶融して、模様材料ADに含まれる装飾物を第2ウェブW2の成分と結着させ、装飾物どうしを結着させる。
なお、模様材料カートリッジ601に収容される模様材料結合材は、装飾物を結着させる樹脂の他、それ自体が装飾物として利用可能なものであってもよい。例えば、加熱部84で加熱されることで溶融して、シートSの表面に光沢を有する面を形成する材料であってもよい。また、模様材料結合材が、シートSを着色するための着色剤や、装飾物の凝集を抑制するための凝集抑制剤、装飾物を燃えにくくするための難燃剤を含んでもよい。また、着色剤を含まない模様材料結合材は、無色、或いは無色と見なせる程度に薄い色であってもよいし、白色であってもよい。
なお、模様材料カートリッジ601に収容される模様材料結合材は、装飾物を結着させる樹脂の他、それ自体が装飾物として利用可能なものであってもよい。例えば、加熱部84で加熱されることで溶融して、シートSの表面に光沢を有する面を形成する材料であってもよい。また、模様材料結合材が、シートSを着色するための着色剤や、装飾物の凝集を抑制するための凝集抑制剤、装飾物を燃えにくくするための難燃剤を含んでもよい。また、着色剤を含まない模様材料結合材は、無色、或いは無色と見なせる程度に薄い色であってもよいし、白色であってもよい。
模様材料供給部610は、制御装置110の制御に従って、3つの模様材料供給管621のいずれかを選択し、選択した模様材料供給管621に、模様材料ADを送り出す。例えば、模様材料供給部610は、各々の模様材料供給管621に繋がる供給機構を備える。この供給機構は、例えば、模様材料ADを模様材料供給管621に送り込むスクリューコンベアやプロペラを備える構成とすることができる。また、供給機構は、模様材料供給管621に繋がる管路(図示略)を開閉するシャッターを備えてもよく、その他の構成とすることもできる。この場合、模様材料供給部610は、選択した模様材料供給管621に対応する供給機構を動作させて、模様材料ADを模様材料供給管621に送り込む。
図2の例では、図中左端に位置する1つの模様材料カートリッジ601が選択され、この模様材料カートリッジ601に収容された模様材料ADが、図中左端に位置する1つの模様材料供給管621を通じて、篩部630aに供給される。
篩部630はメッシュベルト72の上方に位置し、模様材料ADをメッシュベルト72の上面に向けて降下させる。メッシュベルト72の搬送経路において模様材料ADが降下する区間を堆積区間とし、符号Tで図中に示す。堆積区間Tでは、第2ウェブ形成部70(図1)で形成された第2ウェブW2の上に、模様材料ADが堆積する。この結果、堆積区間Tを経たメッシュベルト72には、第2ウェブW2と、第2ウェブW2に重ねて堆積した装飾層D1とを有する第3ウェブW3が形成される。
装飾層D1の厚みは、篩部630から第2ウェブW2に対して堆積する模様材料ADの量により決定される。模様材料ADの量は、模様材料供給部610が模様材料供給管621に模様材料ADを送り込む量、及び、篩駆動部635が篩部630を動作させる動作量により決定される。これらは制御装置110(図1)により制御される。制御装置110は、シート製造装置100を使用するユーザーの操作により指定されるシートSの種類や装飾の種類に対応して、模様材料供給部610及び篩駆動部635を制御し、ユーザー所望のシートSを製造する。
3.篩部の構成
図3は、篩部630a及び篩駆動部635aの構成例を示す要部斜視図である。また、図4は篩部630aの平面図である。
図3は、篩部630a及び篩駆動部635aの構成例を示す要部斜視図である。また、図4は篩部630aの平面図である。
図3及び図4に示す構成例で、篩部630aは、矩形の枠632aと、枠632aに囲まれた平板状の底板633aとを有する。底板633aには複数の長孔631aが開口する。長孔631aは、篩部630aの篩の目として機能する。長孔631aは、矩形の開口であり、図4に示すように、長孔631aの一辺の長さL1と他辺の長さL2とは異なる長さである。長孔631aは、角が丸められた矩形であってもよいし、楕円形であってもよい。本実施形態では、長孔631aが、矩形の底板633aの一辺に沿う方向、及び、この一辺に直角に交わる方向に、並べて配置される。長孔631aの配置の態様はこれに限定されない。例えば、底板633aの辺に対し傾きを有する方向に長孔631aを並べて配置してもよい。
篩駆動部635aは、篩部630aを揺動させて模様材料ADを篩い落とす。篩駆動部635aの具体的な構成は任意である。篩駆動部635aは、例えば、枠632aを打突する打突機構や、枠632aに係合して枠632aを往復移動させる揺動機構を備えてもよい。
本実施形態では、篩部630aは、回転中心Oを中心として、メッシュベルト72の上方において符号RTで示す回転方向に回動可能に構成される。篩駆動部635aは、枠632aの角部を支持し、枠632aを動かすことにより、回転方向RTに篩部630aを往復移動させ、篩部630aから模様材料AD(図2)を篩い落とす。
篩部630aが回転中心Oを中心に回動可能な角度、すなわち回転量は任意であり、模様材料ADを篩い落とすことが可能な程度としてもよいが、本実施形態では、少なくとも90度以上の回動が可能である。すなわち、篩駆動部635aの駆動力により、篩部630aは、図3に示す位置と、図3の位置から90度回転した位置との2つの位置をとることができる。
図3に示す状態で、篩部630aは、長孔631aの長辺である長さL2の辺が、搬送方向Fに沿った方向となるように位置している。篩駆動部635aは、篩部630aを回動させて、長孔631aの長さL1の辺が搬送方向Fに沿った方向となる向きにすることができる。この場合、篩部630aに対する搬送方向Fの相対方向は、図4に符号F´で示す方向となる。
ここで、篩駆動部635aが篩部630aを揺動させる方向は回転中心Oを中心とする回動方向に限定されない。例えば、篩部630aが、搬送方向Fに沿った方向または他の方向に平行移動可能な構成であってもよい。この場合、篩駆動部635aは、篩部630aを搬送方向Fまたは他の方向に平面的に往復移動させて、模様材料ADを篩い落としてもよい。また、篩部630aが揺動する間に、メッシュベルト72から底板633aまでの距離が変化しない構成としてもよいが、篩駆動部635の駆動力により、篩部630aがメッシュベルト72に対して離隔および接近する方向に揺動されてもよい。
図5には、篩部630の別の構成例として、篩部630bは、枠632aと同様の枠(図示略)、及び、この枠に囲まれた平板状の底板633bを有する。底板633bには、円形の孔631bが並べて形成される。孔631bは真円であってもよいし、楕円であってもよい。孔631bは、篩部630bの篩の目として機能する。
模様材料堆積部620は、図4及び図5に示したように、異なる目を有する複数の篩部630a、630bを備える構成であってもよい。つまり、篩部630a、630b、630cにおいて、篩の目の数、形状、配列状態が、それぞれ異なっていてもよい。この場合、例えば制御装置110の制御により、模様材料供給部610が、模様材料ADの種類に適した篩部630を選択することができる。模様材料ADの種類は、模様材料ADに含まれる装飾物の形状、サイズ、材料等であり、これらに適した目を有する篩部630を選択することができる。
図4に例示した篩部630aは、細長い繊維を含む模様材料ADに適している。模様材料ADが繊維である場合、長孔631aから速やかに篩い落とすことが可能である。また、長孔631aの目が揃った方向に、模様材料ADに含まれる装飾物を揃えて堆積させることができる。このため、シートSの表面において、装飾物が分散して付着し、装飾物の方向が揃った状態を実現できる。また、図5に示す篩部630bの孔631bは、粒状または粉状の装飾物を適度に分散させて篩い落とすことが可能であり、例えば、過剰な量の装飾物が固まって降下することを防止できる。このため、シートSの表面において装飾物を適切に分散させることができる。
なお、篩部630の構成は、図4及び図5に示す例に限定されない。例えば、篩部630a、630bの底板633a、633bは矩形としたが、円形、楕円形、矩形以外の多角形等であってもよく、枠632a、632bは底板633a、633bに合わせた形状であればよい。また、篩の目に相当する長孔631aや孔631bの形状、サイズ、数は任意である。
模様材料ADに含まれる装飾物が模様用の繊維である場合、繊維の長さや太さは任意であるが、例えば、10mm以上30mm以下とすることが好ましい。この場合、製造されるシートSのサイズに対して十分な長さを有する繊維により、シートSのテクスチャーを効果的に変化させることができる。この繊維の長さは、例えば、一般的なオフィス用紙の定型サイズであるA4規格(210mm×297mm,8.3in×11.7in)やA3規格(297mm×420mm,11.7in×16.5in)に比較して十分に長いと言える。切断部90において、上記のサイズ、或いはより小さいサイズ(B4サイズ、B5サイズ、A5サイズなど)にシートSをカットする場合、製造されるシートSの表面で装飾物を効果的に目立たせることができ、シートに効果的な装飾を与えることができる。
また、模様材料ADに含まれる繊維は、幅0.1mm以上5.0mm以下の繊維を含んでもよい。この場合、装飾物(繊維)が上記のシートSのサイズに比べて十分に細いので、シートSを効果的に装飾できる。また、模様材料ADの繊維と、第2ウェブW2に含まれる繊維とを、模様材料結合材によって、より強固に結合させることが容易である。このため、製造後のシートSから模様材料ADが脱落しにくく、より高品位のシートSを製造できるという効果がある。
また、模様材料ADが、装飾物として粒状または粉状の金属を含む場合、シートの表面を、より効果的に装飾することができる。粒状または粉状の金属は、見た目、及び、手触りにおいて、原料MA由来の繊維とは顕著に異なる。このため、装飾物として粒状または粉状の金属を用いることで、シートSのテクスチャーを、効果的に変化させることができる。
この場合、装飾物である粒状または粉状の金属が、粒径1mm以上5mm以下の金属粒であると、シートSの表面においてより効果的に装飾物を目立たせることができ、好ましい。この構成では、金属粒または金属粉がシートSの表面で突出する高さが適切であるため、シートSの触感を悪化させることなく、シートSのテクスチャーに変化を与えることができる。模様材料ADに含まれる装飾物として金属を用いる場合、粒状または粉状の金属に限らず、例えば、装飾物は薄膜状の金属であってもかまわない。この場合、シートSのテクスチャーは金箔や銀箔を抄きこんだ和紙のようになる。
また、メッシュベルト72の下方、すなわち、メッシュベルト72に対して模様材料堆積部620の反対側に、サクション機構(図示略)を設けてもよい。このサクション機構は、サクション機構76と同様に吸引部として機能し、模様材料堆積部620からメッシュベルト72に向けて流れる下向きの気流を発生させる。この気流によって、篩部630から篩い落とされた模様材料ADが、メッシュベルト72上に吸引されるので、装飾層D1(図3)の形成を促進することができる。さらに、サクション機構(図示略)が発生する気流によって、模様材料ADの落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に模様材料ADに含まれる繊維等が絡み合うことを防ぐことができる。
4.シート製造装置の動作
図6は、シート製造装置100によるシートSの製造工程図であり、制御装置110の制御によってシート製造装置100がシートSを製造する製造工程を示すフローチャートである。ステップST1〜ST13は、シート製造装置100がシートSを製造する各工程を示す。
図6は、シート製造装置100によるシートSの製造工程図であり、制御装置110の制御によってシート製造装置100がシートSを製造する製造工程を示すフローチャートである。ステップST1〜ST13は、シート製造装置100がシートSを製造する各工程を示す。
シート製造装置100においては、供給部10が原料MAを供給し(ステップST1)、供給される原料MAを粗砕部12が粗砕する(ステップST2)。次の工程で、粗砕部12により粗砕された粗砕片が、解繊部20によって解繊される(ステップST3)。
解繊部20により解繊された解繊物は、選別部40で選別され(ステップST4)、選別された解繊物がメッシュベルト46に堆積することにより、第1ウェブ形成部45で第1ウェブW1が形成される(ステップST5)。
次の工程で、第1ウェブW1は回転体49によって細分体Pに分断され(ステップST6)、添加物供給部52により添加物が供給され(ステップST7)、細分体Pと添加物とが混合部50で混合される(ステップST8)。
混合物は堆積部60に搬送され、堆積部60及び第2ウェブ形成部70で、メッシュベルト72に混合物が堆積されて第2ウェブW2が形成される(ステップST9)。さらに、模様付加部65によって、メッシュベルト72上の第2ウェブW2に重ねて模様材料ADが堆積され、第3ウェブW3が形成される(ステップST10)。
第3ウェブW3はメッシュベルト72及び搬送部79によってシート形成部80に搬送され、加圧部82により加圧され(ステップST11)、加熱部84により加熱される(ステップST12)。加熱部84の加熱によりシートSが形成され、このシートSは切断部90で所定サイズに切断されて(ステップST13)、排出部96に排出される。
シートSの製造工程において、第2ウェブW2に模様材料ADを堆積させる前に、第2ウェブW2を加熱する工程を含めてもよい。すなわち、模様付加部65の上流側であって、第2ウェブ形成部70の下流側に、加熱部84と同様の加熱部を設け、この加熱部により第2ウェブW2を加熱してもよい。また、この加熱部とともに、或いは、加熱部に代えて、加圧部82と同様に第2ウェブW2を加圧する加圧部を設けても良い。これらの構成において、模様付加部65の上流側に配置する加熱部の加熱温度を加熱部84の加熱温度より低温とすることが、より好ましい。また、模様付加部65の上流側に加圧部を配置する場合、この加圧部のニップ圧は、加圧部82のニップ圧より低圧とすることが、より好ましい。これらの加熱部及び/または加圧部は、ウェブ処理部に相当する。このウェブ処理部によって、第2ウェブW2に含まれる繊維と模様材料ADとの混合の状態を調整でき、多様なシートSを製造できる。
この構成では、第2ウェブW2に重ねて装飾層D1を堆積させる際に、第2ウェブW2が既に加熱されたことにより、第2ウェブW2に含まれる原料MA由来の繊維が添加物によって結着されている。このため、装飾層D1に含まれる模様材料ADと、第2ウェブW2に含まれる繊維との混合の度合いが低くなり、第2ウェブW2と装飾層D1との境界が明確になる。また、本実施形態で説明したように、第2ウェブ形成部70で堆積した第2ウェブW2に対し加熱及び加圧をせずに装飾層D1を堆積させた場合、第2ウェブW2の繊維に対して模様材料ADが混入する。このように、第2ウェブW2に含まれる原料MA由来の繊維と模様材料ADとの混合の状態を調整できるので、多様なシートSを製造できる。
5.製造されるシートの態様
図7、図8及び図9は、シート製造装置100が製造するシートSの具体例として、シートS1、S2、S3の態様を示す図である。図7、図8及び図9には、シートS1、S2、S3の表面を拡大して示すとともに、シートS1、S2、S3の断面を拡大して示す。このため、図7、図8及び図9では、縦横のサイズに比較して厚み方向が大きく拡大されており、シートS1、S2、S3が図7〜図9に示す厚みを有することを意図しない。
図7、図8及び図9は、シート製造装置100が製造するシートSの具体例として、シートS1、S2、S3の態様を示す図である。図7、図8及び図9には、シートS1、S2、S3の表面を拡大して示すとともに、シートS1、S2、S3の断面を拡大して示す。このため、図7、図8及び図9では、縦横のサイズに比較して厚み方向が大きく拡大されており、シートS1、S2、S3が図7〜図9に示す厚みを有することを意図しない。
図7は、繊維状の模様材料AD1を用いて製造されたシートS1を示す。シートS1の厚み方向においては、第2ウェブW2に相当する第1層D11と、装飾層D1に相当する第2層D12とを有する。第1層D11は、原料MAに由来する繊維と、添加物供給部52で添加された添加物とを含み、加熱部84の加熱により溶融した添加物によって原料MA由来の繊維どうしが結着された構成を有する。これに対し、第2層D12は、装飾層D1に相当し、模様付加部65で模様材料供給部610により供給される模様材料AD1を含む。模様材料AD1は、天然繊維または合成繊維からなる装飾物であり、模様材料AD1は、模様材料結合材によって、第1層D11に含まれる繊維に結着されている。
図8は、繊維状の模様材料AD2を用いて製造されたシートS2を示す。シートS2の厚み方向においては、第1層D11と、装飾層D1に相当する第2層D22とを有する。第1層D11はシートS1と同様である。第2層D22は、装飾層D1に相当し、模様材料AD2を含む。模様材料AD2は、天然繊維または合成繊維からなる装飾物であり、模様材料AD1に比べて太い特徴がある。模様材料AD2は、模様材料結合材によって、第1層D11に含まれる繊維に結着されている。
図9は、粒状の模様材料AD3を用いて製造されたシートS3を示す。シートS3の厚み方向においては、第1層D11と、装飾層D1に相当する第2層D32とを有する。第1層D11はシートS1と同様である。第2層D32は、装飾層D1に相当し、模様材料AD3を含む。模様材料AD2は、金属または合成樹脂製の粒からなる装飾物である。模様材料AD3は、模様材料結合材によって、第1層D11に含まれる繊維に結着されている。
シート製造装置100により製造されるシートS1は、繊維、及び、加熱により溶融する結合材を含む第1層D11、模様材料AD1、及び、加熱により溶融する模様材料結合材を含み、第1層D11に重ねて形成された第2層D12と、を有する。第1層D11では原料MA由来の繊維が添加物により結着され、第2層D12の模様材料AD1が模様材料結合材により第1層D11の繊維に結着されている。
同様に、シートS2、S3のそれぞれは、繊維、及び、加熱により溶融する結合材を含む第1層D11を有する。また、模様材料AD2、AD3、及び、加熱により溶融する模様材料結合材を含み、第1層D11に重ねて形成された第2層D22、D32を有する。第2層D22、D32の模様材料AD2、AD3は、模様材料結合材により第1層D11の繊維に結着されている。
同様に、シートS2、S3のそれぞれは、繊維、及び、加熱により溶融する結合材を含む第1層D11を有する。また、模様材料AD2、AD3、及び、加熱により溶融する模様材料結合材を含み、第1層D11に重ねて形成された第2層D22、D32を有する。第2層D22、D32の模様材料AD2、AD3は、模様材料結合材により第1層D11の繊維に結着されている。
なお、図7〜図9に示す第2層D12〜D32は装飾層D1に相当し、シートSのテクスチャーに変化を与える物である。従って、装飾層D1は、シートSの表面全体に形成されていなくてもかまわない。例えば図7〜図8において、模様材料ADが見えていない部分には、装飾層D1は形成されない。
これらのシートS1、S2、S3は、原料MA由来の繊維を結合材としての添加物により結着させた構成であり、模様材料AD1、AD2、AD3が模様材料結合材によって繊維に結着している。シートS1、S2、S3は、大掛かりな装置を必要としない方法によって容易に製造することができ、模様材料AD1、AD2、AD3により装飾されている。
上述のように、模様材料堆積部620が、異なる目を有する篩部630a(図3)、篩部630b(図4)を有する場合、模様材料AD1、AD2を使用する場合と模様材料AD3を使用する場合とで、篩部630a、630bを切り替えて用いてもよい。この切り替えは、例えば、制御装置110に対して入力されるシートSの種類(例えば、シートS1、S2、S3)に基づき行ってもよい。
以上、説明したように、実施形態のシート製造装置100は、繊維と結合材とを含む材料である混合物を堆積させて第2ウェブW2を形成する堆積部60と、模様材料ADを供給する模様材料AD供給部とを備える。シート製造装置100は、第2ウェブW2に対し、模様材料AD供給部により供給される模様材料ADを堆積させる模様材料堆積部620と、模様材料堆積部620により模様材料ADを堆積させた第2ウェブW2を処理するシート形成部80と、を備える。
本発明のシート製造装置、及び、シート製造方法を適用したシート製造装置100は、原料MA由来の繊維を含む混合物を堆積させて第2ウェブW2を形成し、模様材料ADを第2ウェブW2に堆積させて処理することで、模様材料ADを含むシートを製造する。シート製造装置100によれば、混合物及び模様材料ADを堆積させることで、大掛かりな装置を必要としない方法により、模様を有するシートSを製造できる。
また、模様材料堆積部620は、模様材料ADを篩うための篩部630を備える。これにより、模様材料ADを篩うことによって第2ウェブW2に堆積させることによって、模様材料ADを所望の状態で第2ウェブW2に分散させることができるので、模様を有する高品質のシートSを製造できる。
堆積部60は、原料MA由来の繊維を含む混合物を篩うためのドラム部61を備える。模様付加部65は、篩部630の篩の目がドラム部61の篩の目よりも粗い構成とすることができ、この場合、原料MA由来の繊維よりも長さあるいは大きさが大きい模様材料ADを、模様材料ADに適した大きさの目を有する篩部630によって篩うことができる。これにより、篩部630の目の詰まりを防止し、適切に模様材料ADを第2ウェブW2に堆積させることができる。
篩部630の篩の目は、長孔631aとして示したように、長孔形状とすることができる。この場合、模様材料AD1、AD2など、繊維等の長さを有する模様材料ADを適切に分散させ、第2ウェブW2に対して堆積させることができる。また、模様材料ADに含まれる繊維の方向を揃えることができる。
また、模様材料堆積部620は、篩部630を駆動する篩駆動部635を有するので、篩部630を駆動して、模様材料ADを適切に分散させることができ、効率よく模様材料ADを第2ウェブW2に堆積させることができる。
シート製造装置100は、第2ウェブW2を搬送方向Fに搬送するメッシュベルト72を備える。篩駆動部635は、篩部630を第2ウェブW2の搬送方向Fに対して回転する方向に動かすことが可能である。これにより、篩部630を第2ウェブW2の搬送方向Fに対して回転させることができ、第2ウェブW2に対して模様材料ADが堆積する方向を変更できる。
模様材料ADは、模様用の繊維であってもよく、この場合、繊維である模様材料ADを第2ウェブW2に堆積させることにより、シートSのテクスチャーを大きく変化させることが可能である。このため、多様なシートSを製造できる。
なお、上記実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を実施する具体的態様に過ぎず、本発明を限定するものではなく、上記実施形態で説明した構成の全てが本発明の必須構成要件であることも限定されない。また、この発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、種類毎に原料MAを収容する収容部としてスタッカー11を備える構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、解繊部20により解繊された原料が外部から供給される構成であってもよい。この構成では、解繊された原料を収容したカートリッジ(図示略)を複数備え、これらのカートリッジから切り替えてドラム部41に原料としての解繊物を供給してもよい。また、原料として細分体Pを外部から管54に供給する構成としてもよい。
また、上記実施形態のシート製造装置100は、原料MAを気中で解繊することにより材料を得て、この材料と樹脂とを用いてシートSを製造する乾式のシート製造装置100として説明した。本発明の適用対象はこれに限定されず、水等の溶媒中に繊維を含む原料を溶解または浮遊させ、この原料をシートに加工する、いわゆる湿式のシート製造装置にも適用できる。また、気中で解繊された繊維を含む材料をドラムの表面に静電気等により吸着させ、ドラムに吸着された原料をシートに加工する静電方式のシート製造装置にも適用できる。これらのシート製造装置では、シートに加工される前またはシート状の材料を搬送する工程において、上記実施形態の構成を適用可能である。例えば、ドラムに原料を吸着させることにより、シート製造装置100における第2ウェブW2に相当するウェブを形成し、このウェブに対し、模様付加部65によって模様材料ADを堆積させる構成とすることができる。これらのシート製造装置において、原料を加熱する加熱部を有する構成であれば、この加熱部の温度を制御する制御部に本発明を適用できる。
また、シート製造装置100は、シートSに限らず、硬質のシート或いは積層したシートで構成されるボード状、或いは、ウェブ状の製造物を製造する構成であってもよい。また、シートSは、パルプや古紙等を原料MAとする紙であってもよく、天然繊維または合成樹脂製の繊維を含む不織布であってもよい。また、シートSの性状は特に限定されず、筆記や印刷を目的とした記録紙(例えば、いわゆるPPC用紙)として使用可能な紙であってもよいし、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙等であってもよい。また、シートSが不織布である場合、一般的な不織布のほか、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マット等としてもよい。
9…シュート、10…供給部、10a…分別部、11…スタッカー、12…粗砕部、20…解繊部、26…解繊部ブロアー、27…集塵部、28…捕集ブロアー、40…選別部、41…ドラム部、45…第1ウェブ形成部、46…メッシュベルト、48…吸引部、49…回転体、50…混合部、52…添加物供給部、52a…排出部、52b…供給調整部、52c…供給管、54…管、56…混合ブロアー、60…堆積部、61…ドラム部(材料篩部)、62…導入口、65…模様付加部、70…第2ウェブ形成部、72…メッシュベルト(搬送部)、76…サクション機構、77…サクションブロアー、79…搬送部、79a…メッシュベルト、80…シート形成部、82…加圧部、84…加熱部、85…カレンダーローラー、86…加熱ローラー、90…切断部、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、100…シート製造装置、102…製造部、110…制御装置、202、204、206、208、210、212…加湿部、601…模様材料カートリッジ、601…模様材料カートリッジ、602…連結部、603…模様材料搬送管、610…模様材料供給部、620…模様材料堆積部、621…模様材料供給管、625…シール部、630、630a、630b、630c…篩部(模様材料篩部)、631a、631b…孔、632a、632b…枠、633a、633b…底板、635、635a、635b、635c…篩駆動部(駆動部)、AD、AD1、AD2、AD3…模様材料、D1…装飾層、D11…第1層、D12、D22、D32…第2層、MA…原料、P…細分体、S…シート、W1…第1ウェブ、W2…第2ウェブ(ウェブ)、W3…第3ウェブ。
Claims (14)
- 繊維と結合材とを含む材料を堆積させてウェブを形成する堆積部と、
模様材料を供給する模様材料供給部と、
前記ウェブに対し、前記模様材料供給部により供給される前記模様材料を堆積させる模様材料堆積部と、
前記模様材料堆積部により前記模様材料を堆積させた前記ウェブを処理するシート形成部と、
を備えるシート製造装置。 - 前記模様材料堆積部は、前記模様材料を篩う模様材料篩部を備える、請求項1記載のシート製造装置。
- 前記堆積部は、前記材料を篩う材料篩部を備え、
前記模様材料篩部の篩の目は前記材料篩部の篩の目よりも粗い、請求項2記載のシート製造装置。 - 前記模様材料篩部の篩の目は長孔形状である、請求項2または3記載のシート製造装置。
- 前記模様材料堆積部は、前記模様材料篩部を駆動する駆動部を有する、請求項2から4のいずれか1項に記載のシート製造装置。
- 前記ウェブを搬送する搬送部を備え、
前記駆動部は、前記模様材料篩部を前記ウェブの搬送方向に対して回転する方向に動かすことが可能である、請求項5記載のシート製造装置。 - 前記ウェブを処理するウェブ処理部をさらに備え、前記模様材料堆積部は、前記ウェブ処理部で処理された前記ウェブに対し前記模様材料を堆積させる、請求項1から6のいずれか1項に記載のシート製造装置。
- 前記模様材料は、模様用の繊維である、請求項1から7のいずれか1項に記載のシート製造装置。
- 前記模様用の繊維は、長さ10mm以上30mm以下の繊維を含む、請求項8記載のシート製造装置。
- 前記模様用の繊維は、幅0.1mm以上5.0mm以下の繊維を含む、請求項8または9記載のシート製造装置。
- 前記模様材料は、粒状または粉状の金属を含む、請求項1から10のいずれか1項に記載のシート製造装置。
- 前記模様材料に含まれる粒状または粉状の金属は、粒径1mm以上5mm以下の金属粒を含む、請求項11記載のシート製造装置。
- 繊維と結合材とを含む材料を堆積させてウェブを形成し、
模様材料を供給し、
供給される前記模様材料を、前記ウェブに対して堆積させ、
前記模様材料を堆積させたウェブを処理することによりシートを形成する、
シート製造方法。 - 繊維、及び、加熱により溶融する結合材を含む第1層と、
模様材料、及び、前記結合材を含み、前記第1層に重ねて形成された第2層と、を有し、
前記繊維と前記模様材料とが前記結合材により結着されていること
を特徴とするシート。
Priority Applications (1)
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| JP2017064301A JP2018168479A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | シート製造装置、シート製造方法、及び、シート |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2017
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