[go: up one dir, main page]

JP2018168356A - 潤滑油組成物及びその製造方法 - Google Patents

潤滑油組成物及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018168356A
JP2018168356A JP2018045019A JP2018045019A JP2018168356A JP 2018168356 A JP2018168356 A JP 2018168356A JP 2018045019 A JP2018045019 A JP 2018045019A JP 2018045019 A JP2018045019 A JP 2018045019A JP 2018168356 A JP2018168356 A JP 2018168356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fullerene
lubricating oil
oil
oil composition
base oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018045019A
Other languages
English (en)
Inventor
門田 隆二
Ryuji Kadota
隆二 門田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Publication of JP2018168356A publication Critical patent/JP2018168356A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Abstract

【課題】配合する添加剤の自由度が高い潤滑油組成物を提供する。【解決手段】基油とフラーレンとを含み、10mlあたりの長径1μm以上の粒子が1個未満である潤滑油組成物を用いる。【選択図】なし

Description

本発明は、フラーレン含有潤滑油組成物及びその製造方法に関する。
近年、高速化、高効率化、省エネルギーに伴い、自動車、家電、工業機械等に使用される潤滑油の性能向上が強く求められている。その用途に適するように特性を改善するために、酸化防止剤、極圧添加剤、錆び止め添加剤、腐食防止剤など様々な添加剤が配合されている。さらに、安全管理のし易さから、高引火点を有する潤滑剤が求められている。
これらの要求に応えるため、特許文献1には、低フリクション、トルクアップ、省燃費化といった複数の性能を同時に改善するため、鉱物油やエステル油などの潤滑基油に、ナノカーボン粒子であるフラーレン、有機溶媒、粘度指数向上剤、摩擦調整剤、清浄分散剤を配合したエンジン潤滑油用添加剤組成物が開示されている。
特許文献2には、フラーレンを潤滑油組成物またはグリース組成物に配合することにより、組成物を構成する基油の酸化を抑制できることが示されている。このような潤滑油組成物またはグリース組成物は高温耐久性に優れ、該潤滑油で潤滑された転がり軸受、または該グリース組成物が封入された転がり軸受の高温耐久性が向上することが特許文献2に開示されている。
特許文献3には、基油としてポリオールエステルを用い、アルキル化ジフェニルアミンとアルキル化フェニルナフチルアミンの2種の芳香族アミン系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、更にホウ素含有極圧剤を配合することによって、耐蒸発性及び低残渣性を向上させ、高引火点を有する高温用潤滑油組成物が記載されている。
特開2008−266501号公報 特開2011−68899号公報 特開2011−184604号公報
しかしながら、添加剤を配合することによって得た高引火点の潤滑油組成物は、粘度が高くなってしてしまう。粘度抵抗が増加するため、省エネルギー効果の観点からは好ましくない。一方、粘度を低く抑えようとすると、潤滑油組成物に、前記添加剤を配合しにくく、高引火点を得にくかった。さらに、単にフラーレンが添加されている潤滑組成物では、フラーレンが凝集すると、潤滑剤として性能劣化だけでなく、引火点が降下することが懸念される。このように、潤滑油組成物への添加剤の配合はこのような制限があった。
本発明者らは、以上の事情に鑑みてなされたものであり、配合する添加剤の自由度が向上した潤滑油組成物を提供することを課題としている。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の[1]〜[6]を含む。
[1] 基油とフラーレンとを含み、10mlあたりの長径1μm以上の粒子が1個未満である潤滑油組成物。
[2] 前記基油が、鉱物油または合成油である前項[1]に記載の潤滑油組成物。
[3] 前記フラーレンが、C60及びC70を含む混合物である前項[1]または[2]に記載の潤滑油組成物。
[4] さらに、添加剤を含む前項[1]〜[3]のいずれかに記載の潤滑油組成物。
[5] 基油と原料フラーレンとを混合し、フラーレンを基油中に抽出する工程と、不溶成分を除去する工程とを順次行う前項[1]〜[4]のいずれかに記載の潤滑油組成物の製造方法。
[6] さらに、不溶成分を除去する工程後に基油で希釈する工程を含む前項[5]に記載の潤滑油組成物の製造方法。
本発明によれば、配合する添加剤の自由度が高い潤滑油組成物を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を挙げ詳細に説明する。
本実施形態で得られる潤滑油組成物は、基油とフラーレンとを含み、10mlあたり長径1μm以上の粒子が1個未満である。フラーレンがさらに凝集する核となる粒子(特にフラーレンの凝集粒)が少ないので、安定なフラーレン含有潤滑油組成物が得られる。
(基油)
本実施形態で使用される基油は、特に限定されるものではないが、通常潤滑油の基油として広く使用されている鉱油及び合成油の使用が好ましい。
前記鉱油は、内部に含まれる二重結合を水素添加により飽和炭化水素に変換したものが一般的である。例えば、パラフィン系,ナフテン系などの基油が挙げられる。
前記合成油としては、合成炭化水素油、エーテル油、エステル油を挙げることができる。より、具体的には、ポリα−オレフィン、ジエステル、ポリアルキレングリコール、ポリアルファオレフィン、ポリアルキルビニールエーテル、ポリブテン、イソパラフィン、オレフィンコポリマー、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ジイソデシルアジペート、モノエステル、二塩基酸エステル、三塩基酸エステル、ポリオールエステル(トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネート等)、ジアルキルジフェニルエーテル、アルキルジフェニルサルファイド、ポリフェニルエーテル、シリコーン潤滑油(ジメチルシリコーンなど)、パーフルオロポリエーテルなどが好適に使用できる。より好ましくは、ポリα−オレフィン、ジエステル、ポリオールエステル、ポリアルキレングリコール、ポリアルキルビニールエーテル、等を挙げることができる。
これらの鉱油や合成油は単独で使用しても良く、またこれらの中から選ばれる2種以上の基油を任意の割合で混合して使用してもよい。
(フラーレン)
本実施形態で用いるフラーレンは、特に限定されず、種々のものを用いることができる。例えば、C60やC70、さらに高次のフラーレン、あるいはそれらの混合物が挙げられる。入手し易さの観点から、フラーレンの中でもC60及びC70が好ましく、C60がより好ましい。フラーレンの混合物の場合は、C60が50質量%以上含まれることが好ましい。
本実施形態における潤滑油組成物中、フラーレンは凝集が少なく、潤滑油組成物10mlあたり長径1μm以上の粒子が1個未満である。この確認は、後述する実施例の方法により行うことができる。
また、本実施形態における潤滑油組成物中、フラーレンの濃度は、好ましくは0.001〜2.0質量%であり、より好ましくは0.05%〜1.5質量%であり、更に好ましくは0.05%〜1.0質量%である。フラーレン濃度が0.001質量%以上であれば、摩擦係数低減及び引火点向上の効果が十分期待できる。フラーレンの濃度が2質量%以下であれば、長時間放置しても凝集粒が析出する可能性がさらに少なくなる。
(添加剤)
本実施形態の潤滑油組成物に、諸特性を改善するために添加剤を配合することができる。このような添加剤としては、特に限定されていないが、例えば、市販の酸化防止剤、粘度指数向上剤、極圧添加剤、清浄分散剤、流動点降下剤、腐食防止剤、固体潤滑剤、油性向上剤、錆止め添加剤、抗乳化剤、消泡剤、加水分解抑制剤などを少なくとも一種を配合することができる。
添加剤として、芳香族環を有するものはフラーレンがより凝集しにくくなるので好ましい。例えば、酸化防止剤には、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、2,6−ジ−t−ブチル−パラクレゾール(DBPC)、3−アリールベンゾフランー2−オン(ヒドロキシカルボン酸の分子内環状エステル)、フェニル−アルファ−ナフチルアミン、ジアルキルジフェニルアミン、ベンゾトリアゾールなど、粘度指数向上剤としては、ポリアルキルスチレン、スチレン−ジエンコポリマーの水素化物添加剤など、極圧添加剤としては、ジベンジルジサルファイド、アリルリン酸エステル、アリル亜リン酸エステル、アリルリン酸エステルのアミン塩、アリルチオリン酸エステル、アリルチオリン酸エステルのアミン塩、ナフテン酸など、清浄分散剤としては、ベンジルアミンコハク酸誘導体、アルキルフェノールアミン類など、流動点降下剤としては、塩素化パラフィン−ナフタレン縮合物、塩素化パラフィンーフェノール縮合物、ポリアルキルスチレン系など、抗乳化剤には、アルキルベンゼンスルホン酸塩など、腐食防止剤としては、ジアルキルナフタレンスルホン酸塩などを挙げることができる。
(製造方法)
本実施形態の潤滑油組成物の製造方法は、基油とフラーレンとを混合し、フラーレンを基油中に抽出し、基油とフラーレンとの混合物を得る第一工程と、前記混合物に含まれる不溶物を除去し、潤滑油組成物を得る第二工程を含む。さらに、第二工程で得た潤滑油組成物を基油で希釈し、所望のフラーレン濃度を有する潤滑油組成物得る第三工程を含んでもよい。
(第一工程)
原料フラーレンと基油とを混合し、フラーレンを基油中に抽出する。好ましくは、室温付近または必要に応じて加温しながら、3〜48時間、撹拌しながら前記抽出を行う。攪拌は、一般的な撹拌機でもよいが、好ましくは、超音波分散装置、ホモジナイザー、ボールミル、ビーズミルなどを用いて行うと短時間で所望のフラーレン濃度に抽出しやすい。原料フラーレンの仕込み量は、例えば、最終的に調製したい潤滑油組成物のフラーレン濃度を考慮して、計算上基油に対して所望のフラーレン濃度が得られるフラーレン量の1.2〜5倍、より好ましくは1.2〜3倍とする。1.2倍以上とすることで、抽出可能な溶解物質の量が多くなり、所望のフラーレン濃度を短時間で得やすくなる。また、5倍以下とすることで、後述する第二工程で不要物の除去がし易くなる。さらに、原料フラーレンの消費が抑えられ経済的である。
(第二工程)
第一工程で得られた混合物には不溶物の粒子として、未溶解のフラーレンの凝集物、場合によっては基油の不純物、製造過程で混入した粒子などが含まれている。そこれら粒子は、さらにフラーレンの凝集物を招いたり、摺動部材等を摩耗させてしまうなどの不具合が生じる恐れがある。そこで前記不溶物を除去する第二工程を設ける。第二工程としては、潤滑油組成物10mlあたり長径1μm以上の粒子が1個未満になるまで前記不溶物を除去できればよく、例えば、濾過による除去方法、遠心分離による除去方法、それら除去方法の組み合わせなどを挙げることができる。処理時間の点から、少量の潤滑油組成物を得る場合は濾過が好ましく、大量の潤滑油組成物を得る場合は、遠心分離あるいは遠心分離後に濾過を用いることが好ましい。
前記濾過による除去方法では、例えば、第一工程で得られたフラーレンと基油との混合物を孔径0.1〜1μmのメンブランフィルターを用いて濾過することにより不溶物を除去し、潤滑油組成物として回収する。この濾過は吸引濾過にすると時間短縮が図れるので好ましい。
遠心分離による除去方法では、例えば、第一工程で得られたフラーレンと基油との混合物に対して遠心分離処理を施し上澄み部を不溶物除去後の潤滑油組成物として回収する。
(第三工程)
さらに、第二工程で得た潤滑油組成物を、該組成物中のフラーレン濃度が所望の濃度となるように、第一工程で用いた基油と同種類の基油または異種類の基油で希釈する第三工程を含むこともできる。以下、特に断りのない限り、第一工程で用いる基油を単に「基油」と言い、第三工程で用いる基油を「希釈基油」と言う。
(添加剤の添加)
本実施形態に係る潤滑油組成物には、上記の第一〜第三のいずれかの工程で、前述の添加剤を添加することができる。例えば、第一工程で用いる基油、第一工程で得た混合物、第二工程で得た潤滑油組成物、第三工程で希釈に用いる基油などの少なくとも1つに添加剤を添加する方法が挙げられる。不溶成分を含むまたは生じる虞のある添加剤であれば第二工程の不要物除去前に添加することで添加剤由来の不溶成分が除かれるので好ましい。その虞のない添加剤であれば第二工程の不要物除去後に添加してもよい。
(用途)
本実施形態の潤滑油組成物は、工業用ギヤ油;油圧作動油;圧縮機油;冷凍機油;切削油;圧延油、プレス油、鍛造油、絞り加工油、引き抜き油、打ち抜き油等の塑性加工油;熱処理油、放電加工油等の金属加工油;すべり案内面油;軸受け油;錆止め油;熱媒体油などの各種用途に使用することができる。さらに、本実施形態の潤滑油組成物は、流動点の低い組成物となり易く、特にエンジンオイルなど流動点が低いほど良いとされている用途においても有用である。
以上、本発明の好ましい実施の形態について述べたが、本発明は特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
(フラーレン濃度の測定)
フラーレンの濃度は、分光光度計((株)島津製作所;紫外可視分光光度計UV−1700)を用いて、試料のトルエン溶液の381nmにおける吸光度を測定することで実施した。なお、同種のフラーレン(後述の原料フラーレン)のトルエン溶液であらかじめ作成した検量線を用いた。
(1μm以上の粒子数の測定)
潤滑油組成物を30℃で3日間放置後、その10mlを0.1μmのメンブランフィルターで濾過し、この濾過面を走査型電子顕微鏡で観察し、長径1μm以上の粒子を数えた。この濾過〜走査型電子顕微鏡観察までを3回繰り返し、粒子数の平均値を得た。
(粘度の測定)
回転粘度計(Brookfield製 デジタル粘度計 DV−E、スピンドルSC4−18、回転数50rpm)を用い、潤滑油組成物を試料として粘度を測定した。なお、粘度上昇率は、試料に用いられている基油についても同様に粘度を測定し、以下の通り求めた。
粘度上昇率(%)=([試料の粘度]/[基油の粘度]−1)×100
(摩擦係数の測定)
潤滑油組成物を試料として、ピンオンディスクトライボメーター(Antonparr製)を用いて、荷重2N、回転速度100rpm、回転数3000回の条件で摩擦係数を測定した。
(潤滑油組成物の膜厚の測定)
高炭素クロム軸受鋼鋼材SUJ2(JIS G 4805:2008)の基板(13x13x5mm)の上に、潤滑油組成物40μlを滴下して、スピンコーターを用いて、500、1000、1500、2500rpmで各20秒間処理した。得られた基板について、膜厚計(顕微分光膜厚計OPTM−A1、大塚電子株式会社製)で、潤滑油組成物の膜厚を測定した。
(引火点の測定)
引火点の測定は、鉱油を基油とした潤滑油組成物を試料として、PMCC法(ペンスキーマルテンス密閉式)に従い行った。装置は、エーベル密閉式自動引火点試験器(田中科学機器製作株式会社製)を用いて、かき混ぜた試料70ml(試料カップの標線まで満たすと約70ml)を試料カップに採り、装置の加熱器にセットして、昇温測度は5〜6℃/分、90〜120回転/分でスタートして、引火点を測定した。
(流動点の測定)
流動点の評価は、JIS−2269(原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法)に従い行った。装置は、循環式低温恒温槽(トーマス科学器械株式会社製)を用いて、試験管にとった45mlの試料を45℃に加温し,次いで規定の方法で冷却する。試料の温度が2.5℃下がるごとに試験管を冷却浴から取り出し,試料が5秒間,全く動かなくなったときの温度を読み取り,この値に2.5℃を加えた温度を流動点とした。
(材料)
以下の製品を各実施例・比較例で用いた。
原料フラーレン;フロンティアカーボン(株)製nanom(登録商標) mix ST(C60:60質量%、C70:25質量%、残部が他高次フラーレンの混合物。)
鉱油;出光石油(株)製 ダイアナフレシアP−46
POE;日油(株)製 ユニスターMB−808B
PAO;エクソンモービル社製 SpectraSynTM 2C
PAG;出光興産(株)製 ダフニー ハーメチックオイル PS
PVE;出光興産(株)製 ダフニー ハーメチックオイル FVC32D
トリクレジルホスフェート;和光純薬工業(株)製 特級 リン酸トリクレジル(分子量1000以下)
BHT;東京化成工業(株)製 2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール
(実施例1)
基油として鉱油250gと前記原料フラーレン0.375gとを混合し、室温でスターラーを用いて36時間撹拌した。次に、孔径0.1μmのメンブランフィルターで濾過して、フラーレンを含有した濾液を得た。この濾液の、フラーレン濃度は0.135質量%であった。基油と同じ種類の希釈基油88gを用いて、この濾液を希釈し、表1に記載のフラーレン濃度の潤滑油組成物を得た。さらに、この潤滑油組成物について表1に記載の測定を行った。
(実施例2〜7)
基油の種類、原料フラーレン仕込み量及び希釈基油の量を表1に示したように変更した以外は実施例1と同様の操作及び測定(引火点の測定除く)を行い、表1に記載した結果を得た。
(比較例1〜5)
比較例1〜5は、基油として、鉱油、POE油、PAO油,PAG油,PVE油を用い、これら基油を孔径0.1μmのメンブランフィルターで濾過することのみ行い、得られた濾液を潤滑油組成物として扱い、実施例1と同様に測定を行なった。ただし、引火点の測定は、基油が鉱油の場合のみ行った。
(比較例6)
鉱油250gと原料フラーレン1.256gとを混合し、室温でスターラーを用いて36時間撹拌して、鉱油とフラーレンとの混合物を得た。原料フラーレンの仕込み量から計算すると、混合物中のフラーレン濃度は0.5質量%である。メンブランフィルターで濾過せず、得られた混合物を潤滑油組成物として扱い、実施例1と同様に測定を行なった。
(比較例7)
原料フラーレンを5.102g用い、原料フラーレンの仕込み量から計算される混合物中のフラーレン濃度が2.0質量%であることを除き、比較例6と同様に操作及び測定を行なった。
上記実施例1〜7及び比較例1〜7の評価結果を表1に示す。
各実施例及び各比較例の潤滑油組成物について、表1に示すように、実施例1〜7に対し、比較例1〜5ではフラーレンを含油せず、比較例6〜7では不溶物を除去していない。その結果、これら比較例と比べ、実施例では、摩擦係数が小さく良好な潤滑性を示し、引火点が上昇し、膜厚は厚くなっていることがわかる。そのため、摩擦面の油切れにより焼き付き現象をより抑えることができる。さらに、このように実施例では特性が改善されているにもかかわらず粘度が上昇しないことがわかる。また、実施例の潤滑油組成物では長径1μm以上の粒子は1個未満であった。これは、凝集粒子を極力取り除くことにより、フラーレンのさらなる凝集粒の成長が抑えられたものと考えられる。比較例6〜7で実施例のような効果が得られないのは、凝集粒が多いためと考えられる。
さらに、実施例1,4,5,6、7では、それぞれ比較例1,2,3,4,5と比べると、流動点が低下していることがわかる。そのため、基油に比べより低温で使用できる潤滑油組成物を得ることができる。
(実施例8)
添加剤としてリン酸トリクレジルを用い、基油として用いる鉱油に添加剤を5.6質量%となるように含有させ、次いで、この添加剤含有鉱油250gと原料フラーレン0.375gとを混合し、室温でスターラーを用いて36時間撹拌し混合物を得た。次に、この混合物を孔径0.1μmのメンブランフィルターで濾過し、濾液を得た。この濾液を前記添加剤含有鉱油でフラーレン濃度が0.1質量%となるように希釈し潤滑油組成物を得た。この潤滑油組成物について表2に記載の測定を行った。
(実施例9、10)
基油の種類、添加剤の種類、フラーレン仕込み量及び希釈基油の量を表2に示したように変更した以外は実施例8と同様の操作及び測定を行った。
(比較例8)
添加剤としてリン酸トリクレジルを用い、基油として鉱油に5.6質量%の添加剤を含有させて、孔径0.1μmのメンブランフィルターを通して濾過を行なった。この濾液を潤滑油組成物として扱い、実施例8と同様に測定を行なった。
(比較例9、10)
基油の種類及び添加剤の種類を表1に示したように変更した以外は比較例8と同様の操作を行った。
上記実施例8〜10及び比較例8〜10の結果を表2に示す。
表2において、添加剤を含有する実施例8〜10の潤滑油組成物では、摩擦係数や膜厚など前記実施例1〜7と同様の効果に加え、添加剤が添加されても粘度の上昇が抑えられている。そのため、粘度による制限が少なく、添加剤の種類や量をより自由に選択できる。

Claims (6)

  1. 基油とフラーレンとを含み、10mlあたりの長径1μm以上の粒子が1個未満である潤滑油組成物。
  2. 前記基油が、鉱物油または合成油である請求項1に記載の潤滑油組成物。
  3. 前記フラーレンが、C60及びC70を含む混合物である請求項1または2に記載の潤滑油組成物。
  4. さらに、添加剤を含む請求項1〜3のいずれかに記載の潤滑油組成物。
  5. 基油と原料フラーレンとを混合し、フラーレンを基油中に抽出する工程と、不溶成分を除去する工程とを順次行う請求項1〜4のいずれかに記載の潤滑油組成物の製造方法。
  6. さらに、不溶成分を除去する工程後に基油で希釈する工程を含む請求項5に記載の潤滑油組成物の製造方法。

JP2018045019A 2017-03-29 2018-03-13 潤滑油組成物及びその製造方法 Pending JP2018168356A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017064036 2017-03-29
JP2017064036 2017-03-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018168356A true JP2018168356A (ja) 2018-11-01

Family

ID=64018485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018045019A Pending JP2018168356A (ja) 2017-03-29 2018-03-13 潤滑油組成物及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018168356A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020090964A1 (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 昭和電工株式会社 潤滑油組成物を有する加工部品
WO2020110900A1 (ja) * 2018-11-26 2020-06-04 昭和電工株式会社 潤滑油組成物の検査方法および潤滑油組成物の製造方法
CN111778087A (zh) * 2020-07-10 2020-10-16 宜宾学院 一种富勒烯润滑油添加剂、制备方法及润滑油的制备方法
WO2021124597A1 (ja) 2019-12-20 2021-06-24 昭和電工株式会社 研磨方法、機械装置の製造方法及び機械装置
EP3702433A4 (en) * 2017-10-25 2021-07-21 Showa Denko K.K. COMPOSITION OF LUBRICATING OIL CONTAINING FULLERENE AND ASSOCIATED PRODUCTION PROCESS
JP2021175769A (ja) * 2020-05-01 2021-11-04 築野食品工業株式会社 エステル油の引火点を上昇させる方法
CN113748340A (zh) * 2019-05-16 2021-12-03 昭和电工株式会社 润滑油组合物的检查方法及该润滑油组合物的制造方法
JP2022062423A (ja) * 2020-10-08 2022-04-20 昭和電工株式会社 湿式クラッチ装置及び湿式ブレーキ装置

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003253286A (ja) * 2002-03-01 2003-09-10 Nsk Ltd グリース製造装置
WO2005116006A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Riken フラーレン誘導体の製造方法
JP2006045350A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Toyota Motor Corp 流体組成物及びその利用
JP2006160799A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Toyota Industries Corp 塗料組成物、塗料組成物を用いた摺動層の製造方法および摺動層を有する摺動部材
JP2007070147A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Japan Agengy For Marine-Earth Science & Technology フラーレンナノ粒子分散液の製造方法
JP2008195940A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Infineum Internatl Ltd 煤煙分散剤及びこれを含む潤滑油組成物
JP2009215483A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Sumico Lubricant Co Ltd エアゾール組成物
KR20110018498A (ko) * 2009-08-18 2011-02-24 한국전력공사 혼합 나노 윤활유의 제조방법 및 그에 의해 제조된 혼합 나노 윤활유
JP2012524822A (ja) * 2009-03-31 2012-10-18 シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー アミン末端テレキリックポリマーおよびその前駆体、並びにそれらを製造するための方法
WO2014126315A1 (ko) * 2013-02-18 2014-08-21 주식회사 불스원 윤활유 첨가제 조성물 및 이의 제조방법
JP2014167100A (ja) * 2013-01-31 2014-09-11 Palace Chemical Co Ltd 潤滑剤組成物及びそれを用いた金属加工方法
JP2015063564A (ja) * 2014-12-26 2015-04-09 シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー 硫化モリブデンアミド錯体の製造および残留活性硫黄の少ない添加剤組成物
JP2015129219A (ja) * 2014-01-07 2015-07-16 昭和電工株式会社 フラーレン含有溶液および潤滑剤
JP2016199616A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 コスモ石油ルブリカンツ株式会社 エンジン油組成物
CN106467848A (zh) * 2016-09-19 2017-03-01 铜陵日科电子有限责任公司 一种纳米碳纤维改性高导热变压器绝缘油及其制备方法

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003253286A (ja) * 2002-03-01 2003-09-10 Nsk Ltd グリース製造装置
WO2005116006A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Riken フラーレン誘導体の製造方法
JP2006045350A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Toyota Motor Corp 流体組成物及びその利用
JP2006160799A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Toyota Industries Corp 塗料組成物、塗料組成物を用いた摺動層の製造方法および摺動層を有する摺動部材
JP2007070147A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Japan Agengy For Marine-Earth Science & Technology フラーレンナノ粒子分散液の製造方法
JP2008195940A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Infineum Internatl Ltd 煤煙分散剤及びこれを含む潤滑油組成物
JP2009215483A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Sumico Lubricant Co Ltd エアゾール組成物
JP2012524822A (ja) * 2009-03-31 2012-10-18 シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー アミン末端テレキリックポリマーおよびその前駆体、並びにそれらを製造するための方法
KR20110018498A (ko) * 2009-08-18 2011-02-24 한국전력공사 혼합 나노 윤활유의 제조방법 및 그에 의해 제조된 혼합 나노 윤활유
JP2014167100A (ja) * 2013-01-31 2014-09-11 Palace Chemical Co Ltd 潤滑剤組成物及びそれを用いた金属加工方法
WO2014126315A1 (ko) * 2013-02-18 2014-08-21 주식회사 불스원 윤활유 첨가제 조성물 및 이의 제조방법
JP2015129219A (ja) * 2014-01-07 2015-07-16 昭和電工株式会社 フラーレン含有溶液および潤滑剤
JP2015063564A (ja) * 2014-12-26 2015-04-09 シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー 硫化モリブデンアミド錯体の製造および残留活性硫黄の少ない添加剤組成物
JP2016199616A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 コスモ石油ルブリカンツ株式会社 エンジン油組成物
CN106467848A (zh) * 2016-09-19 2017-03-01 铜陵日科电子有限责任公司 一种纳米碳纤维改性高导热变压器绝缘油及其制备方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3702433A4 (en) * 2017-10-25 2021-07-21 Showa Denko K.K. COMPOSITION OF LUBRICATING OIL CONTAINING FULLERENE AND ASSOCIATED PRODUCTION PROCESS
US11905484B2 (en) 2017-10-25 2024-02-20 Resonac Corporation Fullerene-containing lubricating oil composition and method for producing same
JPWO2020090964A1 (ja) * 2018-11-02 2021-09-24 昭和電工株式会社 潤滑油組成物を有する加工部品
WO2020090964A1 (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 昭和電工株式会社 潤滑油組成物を有する加工部品
JP2020158783A (ja) * 2018-11-26 2020-10-01 昭和電工株式会社 潤滑油組成物の製造方法
JP6728511B1 (ja) * 2018-11-26 2020-07-22 昭和電工株式会社 潤滑油組成物の検査方法および潤滑油組成物の製造方法
WO2020110900A1 (ja) * 2018-11-26 2020-06-04 昭和電工株式会社 潤滑油組成物の検査方法および潤滑油組成物の製造方法
CN113748340A (zh) * 2019-05-16 2021-12-03 昭和电工株式会社 润滑油组合物的检查方法及该润滑油组合物的制造方法
CN113748340B (zh) * 2019-05-16 2024-05-14 株式会社力森诺科 润滑油组合物的检查方法及该润滑油组合物的制造方法
US12517027B2 (en) 2019-05-16 2026-01-06 Mitsubishi Corporation Method of inspecting lubricating oil composition and method of producing lubricating oil composition
WO2021124597A1 (ja) 2019-12-20 2021-06-24 昭和電工株式会社 研磨方法、機械装置の製造方法及び機械装置
US12421423B2 (en) 2019-12-20 2025-09-23 Mitsubishi Corporation Polishing method, machine device manufacturing method, and machine device
JP2021175769A (ja) * 2020-05-01 2021-11-04 築野食品工業株式会社 エステル油の引火点を上昇させる方法
CN111778087A (zh) * 2020-07-10 2020-10-16 宜宾学院 一种富勒烯润滑油添加剂、制备方法及润滑油的制备方法
JP2022062423A (ja) * 2020-10-08 2022-04-20 昭和電工株式会社 湿式クラッチ装置及び湿式ブレーキ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018168356A (ja) 潤滑油組成物及びその製造方法
JP6603951B1 (ja) 潤滑油組成物の検査方法および潤滑油組成物の製造方法
JP7001899B2 (ja) フラーレン含有潤滑油組成物及びその製造方法
CN103958653B (zh) 润滑脂组合物
JP2009500489A5 (ja)
JP2009500489A (ja) 工業潤滑油及びグリース組成物中のhvi−pao
JP6623503B2 (ja) 潤滑油組成物及びその製造方法
JP2010535276A (ja) 改善された脱泡性を有する異性化基油の金属加工流体組成物及びその調製
JP5455480B2 (ja) 潤滑油組成物
JP6088305B2 (ja) 消泡剤組成物、潤滑油組成物及びその製造方法
JP7384175B2 (ja) 潤滑油組成物及びその製造方法
US12517027B2 (en) Method of inspecting lubricating oil composition and method of producing lubricating oil composition
WO2013055419A1 (en) Gear lubricant
JP6826651B2 (ja) グリース組成物
JP5490041B2 (ja) 樹脂用グリース組成物
JP2018188604A (ja) エステル油組成物及びその製造方法
JP6448638B2 (ja) グリース組成物における向上したロール安定性
CN105567396A (zh) 一种润滑油及其制备方法
JP6728511B1 (ja) 潤滑油組成物の検査方法および潤滑油組成物の製造方法
JP2018203845A (ja) 潤滑油組成物及びその製造方法
JP2018203846A (ja) 潤滑油組成物及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210929

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20211104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220419