JP2018163189A - 光学フィルターおよび光通信装置 - Google Patents
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Abstract
Description
1つの実施形態においては、λ/4板をさらに有し、上記偏光板は、偏光子と、上記偏光子の少なくとも片側に配置された保護層とを有し、上記偏光子の吸収軸と上記λ/4板の遅相軸とのなす角度が38°〜52°であり、上記λ/4板が上記送信機の発光素子側となるように配置されて用いられる。
本発明の光学フィルターは、反射型偏光子を有し、光通信装置の送信機に用いられる。
1つの実施形態においては、λ/4板をさらに有し、上記反射型偏光子の反射軸と上記λ/4板の遅相軸とのなす角度が38°〜52°であり、上記λ/4板が上記送信機の発光素子側となるように配置されて用いられる。
1つの実施形態においては、光拡散層をさらに有する。
本発明の別の局面によれば、光通信装置が提供される。この光通信装置は、上記光学フィルターを備える。
1つの実施形態においては、光通信装置は反射板をさらに備える。
1つの実施形態においては、上記反射板の反射率が40%以上である。
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re=(nx−ny)×dによって求められる。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。
図1は、本発明の1つの実施形態による光学フィルターの概略断面図である。光学フィルター100は偏光板を有する。偏光板10は、代表的には、吸収型の偏光子11と、偏光子11の一方の側に積層された第1の保護層12と、他方の側に積層された第2の保護層13とを有する。光学フィルター100は光通信装置の送信機に用いられ、代表的には、送信機と受信機とを有する光通信装置に用いられ得る。光通信装置の送信機に本実施形態の光学フィルター100を用いることにより、送信機から特定の偏光状態(偏光方向)の光が出射される。したがって、受信機側で上記特定の偏光状態の光を選択的に受光することにより、外乱光の影響を低減し、光通信の安定性を向上し得る。
偏光板は、上記のとおり、代表的には、吸収型の偏光子と、偏光子の一方の側に積層された第1の保護層と、他方の側に積層された第2の保護層とを有する。第1の保護層および第2の保護層のうちの一方は省略されてもよい。
偏光子としては、目的に応じて任意の適切な偏光子が採用され得る。例えば、偏光子を形成する樹脂フィルムは、単層の樹脂フィルムであってもよく、二層以上の積層体であってもよい。
保護層は、偏光板の保護フィルムとして使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂や、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001−343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN−メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。それぞれの保護層は同一であってもよく、異なっていてもよい。
反射型偏光子は、特定の偏光状態(偏光方向)の偏光を透過し、それ以外の偏光状態の光を反射する機能を有する。反射型偏光子は、直線偏光分離型であってもよく、円偏光分離型であってもよい。反射型偏光子が直線偏光分離型である場合、反射型偏光子から直線偏光が出射され、反射型偏光子が円偏光分離型である場合、反射型偏光子から円偏光が出射される。
図4は、直線偏光分離型の反射型偏光子の一例の概略斜視図である。反射型偏光子は、複屈折性を有する層Aと複屈折性を実質的に有さない層Bとが交互に積層された多層積層体である。例えば、このような多層積層体の層の総数は、50〜1000であり得る。図示例では、A層のx軸方向の屈折率nxがy軸方向の屈折率nyより大きく、B層のx軸方向の屈折率nxとy軸方向の屈折率nyとは実質的に同一である。したがって、A層とB層との屈折率差は、x軸方向において大きく、y軸方向においては実質的にゼロである。その結果、x軸方向が反射軸となり、y軸方向が透過軸となる。A層とB層とのx軸方向における屈折率差は、好ましくは0.2〜0.3である。なお、x軸方向は、後述する製造方法における反射型偏光子の延伸方向に対応する。
円偏光分離型の反射型偏光子は、例えば、コレステリック液晶フィルムから構成される。上記コレステリック液晶フィルムは、コレステリック液晶ポリマーの配向層を含み、左回りまたは右回りのいずれか一方の円偏光を反射して他の光は透過する特性を有する。コレステリック液晶ポリマーの配向層は、光学活性基含有モノマー由来の構成単位を有するコレステリック液晶ポリマーにより形成することができる。コレステリック液晶フィルムの厚みは、好ましくは1μm〜30μmであり、より好ましくは2μm〜15μmである。なお、コレステリック液晶フィルムには上記液晶ポリマー以外のポリマーや安定剤、可塑剤などの無機化合物、有機化合物、金属やその化合物などの1種以上の添加剤を必要に応じて配合することができる。
偏光子の吸収軸(または、反射型偏光子の反射軸)とλ/4の遅相軸とのなす角度は、上記のとおり、好ましくは38°〜52°であり、より好ましくは42°〜48°であり、最も好ましくは約45°である。
光学フィルターが有する機能層としては、例えば、光拡散層、ハードコート層、透明粘着剤層が挙げられる。これらの層は、組み合わせて用いられ得、任意の適切な位置に配置され得る。また、上記の実施形態は適宜組み合わせてもよく、上記の実施形態における構成を光学的に等価な構成で置き換えてもよい。
光拡散層は、代表的には光拡散素子で構成される。光拡散素子は、マトリクスと当該マトリクス中に分散した光拡散性微粒子とを含む。
ハードコート層は、鉛筆硬度試験で好ましくはH以上、より好ましくは3H以上、さらに好ましくは4H以上の硬度を有する。鉛筆硬度試験は、JIS K 5400に準じて測定され得る。
透明粘着剤層は、任意の適切な粘着剤により形成される。代表的には、アクリル系粘着剤が用いられる。透明粘着剤層の厚みは、好ましくは7μm〜25μmである。透明粘着剤層には紫外線吸収剤が含まれ得る。紫外線吸収剤を用いることにより、透明粘着剤層は紫外線吸収層としても機能し得る。これにより、光学フィルターを、デジタルサイネージ等の屋外で用いられ得る表示機器に搭載された光通信装置に用いることにより、太陽光に含まれる紫外線による表示板(表示パネル)の損傷を抑制し得る。透明粘着剤層には、他の添加物が含まれていてもよい。上記添加剤としては、任意の適切な樹脂成分、粘着付与剤、無機充填剤、有機充填剤、金属粉、顔料、箔状物、軟化剤、可塑剤、老化防止剤、導電剤、酸化防止剤、光安定剤、表面潤滑剤、レベリング剤、腐食防止剤、耐熱安定剤、重合禁止剤、滑剤等が挙げられる。1つの実施形態においては、透明粘着剤層は、光学フィルターの一方の側の最表面に配置され、光学フィルターをデジタルサイネージ等の表示機器の表示板に貼り合わせる際の粘着剤層として機能し得る。
上記AからE項に記載の光学フィルターは、光通信装置の送信機に適用され得る。したがって、本発明は、そのような光学フィルターを用いた送信機および光通信装置も包含する。光通信装置は、送信機と受信機とを有する。送信機は、発光素子と、発光素子の背面側に配置された反射板とを有し得る。発光素子は、伝送する信号に対応して変調された光(代表的には、可視光)を出射し得る任意の適切な素子で構成され得、代表的にはLEDである。受信機は、受光素子を有し得る。受光素子は、送信機の出射光を検出し得る任意の適切な素子で構成され得、代表的にはフォトダイオードである。
反射板(白色反射板、反射率:88%)、発光素子としてのLED光源(株式会社アイテックシステム社製、製品名「LPDPP1−24100NCW」)、光拡散シート(ポリスチレンシート、ヘイズ:82%、半値角:58°)、および光学フィルターをこの順に配置した。上記の構成は光通信装置の送信機の構成を擬似的に再現するものである。
光学フィルターの上記LED光源とは反対側に、22cmの間隔を空けて、光学フィルターと対向するように輝度計(コニカミノルタ株式会社製、製品名「LS−110」)を配置した。また、光学フィルターの上記LED光源とは反対側に、光学フィルターの表面に対して19cm離れた位置から30°の入射角で光を照射するように外乱光としてのスポット光源(林時計工業株式会社製、製品名「LA−HDF108A」)を配置した。なお、LED光源の出射光量は、光学フィルターを取り除いた状態でLED光源のみを点灯させたときに輝度計で測定される輝度が2739cd/m2となるように調整し、スポット光源の出射光量は、光学フィルターを取り除いた状態でスポット光源のみを点灯させたときに輝度計で測定される輝度が1510cd/m2となるように調整した。
各実施例および比較例の光学フィルターを配置した状態で、上記輝度計により、LED光源およびスポット光源を点灯させたときの輝度Aと、LED光源のみを点灯させたときの輝度Bとを測定した。さらに、光学フィルターを用いた送信機の伝送信号光のコントラストの指標として、B/Aを算出した。B/Aは、好ましくは0.70以上であり、より好ましくは0.80以上である。
光学フィルターを取り除いた状態でLED光源およびスポット光源を点灯させたときに輝度計で測定される輝度は4440cd/m2であった。また、光学フィルターを取り除いた状態の送信機の伝送信号光のコントラストの指標(B/A)は0.62であった。
シクロオレフィン系樹脂フィルム(日本ゼオン(株)製、「ゼオノア ZF−14フィルム」)を、テンター延伸機を用いて延伸角度45°で斜め延伸することによりλ/4板を作製した。
厚さ80μmのポリビニルアルコールフィルムを、速度比の異なるロール間において、30℃、0.3%濃度のヨウ素溶液中で1分間染色しながら、3倍まで延伸した。その後、60℃、4%濃度のホウ酸、10%濃度のヨウ化カリウムを含む水溶液中に0.5分間浸漬しながら総合延伸倍率が6倍となるまで延伸した。次いで、30℃、1.5%濃度のヨウ化カリウムを含む水溶液中に10秒間浸漬することで洗浄した後、50℃で4分間乾燥を行い、吸収型の偏光子を得た。当該偏光子の両面に、けん化処理した厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルムをポリビニルアルコール系接着剤により貼り合せて偏光板を作製した。
直線偏光分離型の反射型偏光子(3M社製、製品名「DBEF」)を本実施例の光学フィルターとした。上記光学フィルターを、送信機の伝送信号光のコントラストの評価に供した。結果を表1に示す。
直線偏光分離型の反射型偏光子(3M社製、製品名「DBEF」)と上記製造例1のλ/4とを、上記反射型偏光子の反射軸と上記λ/4板の遅相軸とのなす角度が45°となるように粘着剤を介して貼り合わせることにより、光学フィルターを作製した。
上記光学フィルターを、λ/4板が拡散シート側となるように配置し、送信機の伝送信号光のコントラストの評価に供した。結果を表1に示す。
上記製造例2の偏光板を本実施例の光学フィルターとした。上記光学フィルターを、送信機の伝送信号光のコントラストの評価に供した。結果を表1に示す。
上記製造例2の偏光板と上記製造例1のλ/4とを、上記偏光子の吸収軸と上記λ/4板の遅相軸とのなす角度が45°となるように粘着剤を介して貼り合わせることにより、光学フィルターを作製した。
上記光学フィルターを、λ/4板が拡散シート側となるように配置し、送信機の伝送信号光のコントラストの評価に供した。結果を表1に示す。
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚み120μm)を本比較例の光学フィルターとした。上記光学フィルターを、送信機の伝送信号光のコントラストの評価に供した。結果を表1に示す。
11 偏光子
12 第1の保護層
13 第2の保護層
20 機能層
30 反射型偏光子
40 λ/4板
100 光学フィルター
101 光学フィルター
102 光学フィルター
Claims (8)
- 偏光板を有し、
光通信装置の送信機に用いられる、光学フィルター。 - λ/4板をさらに有し、
前記偏光板は、偏光子と、前記偏光子の少なくとも片側に配置された保護層とを有し、
前記偏光子の吸収軸と前記λ/4板の遅相軸とのなす角度が38°〜52°であり、
前記λ/4板が前記送信機の発光素子側となるように配置されて用いられる、請求項1に記載の光学フィルター。 - 反射型偏光子を有し、
光通信装置の送信機に用いられる、光学フィルター。 - λ/4板をさらに有し、
前記反射型偏光子の反射軸と前記λ/4板の遅相軸とのなす角度が38°〜52°であり、
前記λ/4板が前記送信機の発光素子側となるように配置されて用いられる、請求項3に記載の光学フィルター。 - 光拡散層をさらに有する、請求項1から4のいずれかに記載の光学フィルター。
- 請求項1から5のいずれかに記載の光学フィルターを備える、光通信装置。
- 反射板をさらに備える、請求項6に記載の光通信装置。
- 前記反射板の反射率が40%以上である、請求項7に記載の光通信装置。
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