JP2018162385A - 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 - Google Patents
摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018162385A JP2018162385A JP2017060358A JP2017060358A JP2018162385A JP 2018162385 A JP2018162385 A JP 2018162385A JP 2017060358 A JP2017060358 A JP 2017060358A JP 2017060358 A JP2017060358 A JP 2017060358A JP 2018162385 A JP2018162385 A JP 2018162385A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction material
- friction
- average particle
- material composition
- particle diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Abstract
Description
本実施形態の摩擦材組成物は、結合材、有機充填材、無機充填材、および繊維基材を含有する摩擦材組成物であり、銅を含まないことが好ましく、または銅を含む場合であっても摩擦材組成物全体に対する銅の含有率が0.5質量%以下と極微量である。このため、本発明の摩擦材組成物による摩擦材および摩擦部材は、環境有害性および人体有害性が低いものとなる。
研削材は相手材となるディスクロータに食い込み、引っ掻き抵抗によって摩擦係数を高める目的で摩擦材組成物に用いられるが、研削材の粒子径が大きければ、常用および高負荷制動時、相手材となるディスクロータへの食い込み量が大きく、引っ掻き抵抗を大きくして摩擦係数を高くすることができるが、軽負荷制動でのディスクロータへの食い込みが僅かとなり、摩擦係数が安定しない。その一方、研削材の粒子径が小さければ軽負荷制動時の摩擦係数を安定させることが出来るが、ディスクロータへの食い込み量が小さくなるため、摩擦係数が低くなる虞ある。これらのことから、本発明の摩擦材組成物においては、平均粒子径の大きい研削材と平均粒子径の小さい研削材を併用することで、軽負荷制動時から高負荷制動時までの幅広い制動条件において、高くかつ安定した摩擦係数を確保したものである。この観点から、平均粒子径の大きい研削材として平均粒子径が9〜13μmの研削材、平均粒子径の小さい研削材として平均粒子径が3〜5μmの研削材を用いる。
チタン酸塩は、制動によって摩擦界面に延び、TFの成分となる作用を有する。このようなチタン酸塩は、チタン酸塩の粒子径が大きいと、積極的にディスクロータ表面にTFを移着させ、高温時の摩擦係数を安定化および高温域での耐摩耗性を向上させるが、チタン酸塩の粒子径が過大となるとディスクロータ表面のTFの移着被膜が厚くなりすぎて摩擦係数が低くなる虞がある。また、チタン酸塩の粒子径が小さいと、ディスクロータ表面に移着するTFが緻密になり、低減速度の摩擦係数を安定化させるが、チタン酸塩の粒子径が微小となるとディスクロータ表面のTFの移着被膜が薄くなり、耐摩耗特性の悪化および摩擦係数の安定性の悪化が生じる虞がある。これらのことから、本発明の摩擦材組成物においては、平均粒子径の大きいチタン酸塩と平均粒子径の小さいチタン酸塩を併用することで、適度な厚さかつ緻密なTFを形成し、高くかつ安定した摩擦係数を確保したものである。この観点から、平均粒子径の大きいチタン酸塩として平均粒子径が15〜45μmのチタン酸塩、平均粒子径の小さいチタン酸塩として平均粒子径が1.5〜4.5μmのチタン酸塩を用いる。
前記の研削材、チタン酸塩以外の無機充填材としては、例えば、硫化錫、二硫化モリブデン、硫化鉄、硫化ビスマス、硫化亜鉛、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、ドロマイト、コークス、黒鉛、マイカ、酸化鉄、バーミキュライト、硫酸カルシウム、タルク、クレー、ゼオライト、ムライト、クロマイト、酸化チタン、シリカ、γ−アルミナ等の活性アルミナを用いることができ、これらを単独でまたは2種類以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の摩擦材組成物においては有機充填材としてゴム成分を用いてもよい。ゴム成分としては、例えば、アクリルゴム、イソプレンゴム、NBR(ニトリルブタジエンゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)等が挙げられ、これらを単独でまたは2種類以上を組み合わせて使用することができる。また、カシューダストとゴム成分とを併用する場合には、カシューダストをゴム成分で被覆したものを用いてもよいが、別個に用いてもよい。また、古タイヤを破砕したタイヤゴムを単独または上記のゴムと組み合わせて使用してもよい。
本発明の摩擦材組成物は、結合材を含有する。結合材は、摩擦材組成物に含まれる有機充填材および繊維基材等を一体化して、強度を与えるものである。本実施形態の摩擦材組成物に含まれる結合材としては、摩擦材に用いられる熱硬化性樹脂を用いることができる。熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、アクリルゴム変性フェノール樹脂、シリコーンゴム変性フェノール樹脂、カシュー変性フェノール樹脂、エポキシ変性フェノール樹脂、アルキルベンゼン変性フェノール樹脂等の各種変性フェノール樹脂が挙げられ、これらを単独でまたは2種類以上を組み合わせて使用することができる。良好な耐熱性、成形性および摩擦係数を与えることから、フェノール樹脂、アクリルゴム変性フェノール樹脂、シリコーンゴム変性フェノール樹脂、アルキルベンゼン変性フェノール樹脂を用いることが好ましい。
本発明の摩擦材組成物は繊維基材を含有する。繊維基材は摩擦材において補強作用を示すものである。繊維基材としては、有機繊維、無機繊維、金属繊維等が挙げられる。
また、本発明の摩擦材組成物には、金属粉を配合することができる。金属粉としては、例えば、鉄粉、錫粉、亜鉛粉、アルミニウム粉等、およびそれらの合金粉等が挙げられ、これらを単独でまたは2種類以上を組み合わせて使用できる。金属粉の含有量は合計で0.5〜5質量%であることが好ましく、0.5〜4質量%であることがより好ましく、1〜4質量%であることがさらに好ましい。金属粉の含有量を合計で0.5質量%以上とすることで、金属粉がディスクロータ表面にTFを形成するとともに、新品時ディスクロータの研磨溝を研磨する、あるいは埋めることで、有機充填材およびチタン酸塩等、および金属粉によるTFが定着し易いディスクロータ面を生成し、軽負荷制動時の摩擦係数が安定する。また、金属粉の合計量を5質量%以下とすることで、過剰な金属間凝着等を抑制し、摩擦材、およびディスクロータの極端な摩耗悪化を避けることができる。
また、本発明の摩擦材組成物は、前記の材料以外に、必要に応じてその他の材料を配合することができる。
本発明の摩擦材組成物は、自動車等のディスクブレーキパッド、ブレーキライニング等の摩擦材としてまたは本実施形態の摩擦材組成物を目的形状に成形、加工、貼り付け等の工程を施すことによりクラッチフェーシング、電磁ブレーキ、保持ブレーキ等の摩擦材としても使用することができる。
(1)摩擦部材のみの構成
(2)裏金と、該裏金の上に形成させ、摩擦面となる本発明の摩擦材組成物からなる摩擦部材とを有する構成
(3)上記(2)の構成において、裏金と摩擦部材との間に、裏金の接着効果を高めるための表面改質を目的としたプライマー層、裏金と摩擦部材の接着を目的とした接着層をさらに介在させた構成、等が挙げられる。
表1および表2に示す配合比率にしたがって材料を配合し、実施例および比較例の摩擦材組成物を得た。また研削材Aは平均粒子径4mmの研削材、研削材Bは平均粒子径11mmの研削材であり、チタン酸塩Aは平均粒子径3mmのチタン酸塩、チタン酸塩Bは平均粒子径30mmのチタン酸塩である。
前記の方法で作製した実施例および比較例のディスクブレーキパッドを、ブレーキダイナモ試験機(新日本特機株式会社製)を用いて摩擦係数の評価を行った。摩擦係数の評価にあたっては、一般的なハンマーヘッド型キャリパーおよび株式会社キリウ製ベンチレーテッドディスクロータ(FC250(ねずみ鋳鉄))を用い、表3に示す車速(20km/h,50km/h)および減速度(2.0m/s2,6.0m/s2)、ブレーキ開始時のパッド温度(IBT(Initial Brake Temperature):80℃,300℃,400℃)にて摩擦係数を測定し、摩擦係数が0.375以上かつ0.435未満のものを優秀として「◎」、0.435以上かつ0.465未満を良好として「○」、0.375未満または0.475以上を不適として「×」として評価結果を表1および表2に併せて記載した。
Claims (5)
- 繊維基材、無機充填材、有機充填材および結合材を含有し、
銅量が0.5質量%以下の摩擦材であって、
前記無機充填材として、平均粒子径が3〜5μmの研削材と、平均粒子径が9〜13μmの研削材を含むとともに、
前記無機充填材として、平均粒子径が1.5〜4.5μmのチタン酸塩と、平均粒子径が15〜45μmのチタン酸塩を含む摩擦材組成物。 - 前記平均粒子径が3〜5μmの研削材および前記平均粒子径が9〜13μmの研削材が酸化ジルコニウム、珪酸ジルコニウム、酸化マグネシウムのうちの1種以上である請求項1に記載の摩擦材組成物。
- 前記平均粒子径が3〜5μmの研削材および前記平均粒子径が9〜13μmの研削材が同じ材質である請求項1または2に記載の摩擦材組成物。
- 摩擦材組成物全体に対し、前記平均粒子径が3〜5μmの研削材を1〜6質量%含有するとともに、前記平均粒子径が9〜13μmの研削材を8〜15質量%含有する請求項1〜3のいずれかに記載の摩擦材組成物。
- 摩擦材組成物全体に対し、前記平均粒子径が1.5〜4.5μmのチタン酸塩を5〜15質量%含有するとともに、前記平均粒子径が15〜45μmのチタン酸塩を5〜15質量%含有する請求項1〜4のいずれかに記載の摩擦材組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017060358A JP2018162385A (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017060358A JP2018162385A (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018162385A true JP2018162385A (ja) | 2018-10-18 |
Family
ID=63859146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017060358A Pending JP2018162385A (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018162385A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020121504A1 (ja) * | 2018-12-14 | 2020-06-18 | 日立化成株式会社 | 摩擦部材、下張り材用摩擦材組成物及び下張り材 |
| WO2021256336A1 (ja) | 2020-06-16 | 2021-12-23 | 日清紡ブレーキ株式会社 | 摩擦対 |
| WO2021256337A1 (ja) | 2020-06-16 | 2021-12-23 | 日清紡ブレーキ株式会社 | 摩擦対 |
| WO2021256338A1 (ja) | 2020-06-16 | 2021-12-23 | 日清紡ブレーキ株式会社 | 摩擦対 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016017488A1 (ja) * | 2014-08-01 | 2016-02-04 | 日清紡ブレーキ株式会社 | 摩擦材 |
| JP2017002186A (ja) * | 2015-06-10 | 2017-01-05 | 日立化成株式会社 | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 |
-
2017
- 2017-03-27 JP JP2017060358A patent/JP2018162385A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016017488A1 (ja) * | 2014-08-01 | 2016-02-04 | 日清紡ブレーキ株式会社 | 摩擦材 |
| JP2017002186A (ja) * | 2015-06-10 | 2017-01-05 | 日立化成株式会社 | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020121504A1 (ja) * | 2018-12-14 | 2020-06-18 | 日立化成株式会社 | 摩擦部材、下張り材用摩擦材組成物及び下張り材 |
| JPWO2020121504A1 (ja) * | 2018-12-14 | 2021-09-30 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 摩擦部材、下張り材用摩擦材組成物及び下張り材 |
| JP7184094B2 (ja) | 2018-12-14 | 2022-12-06 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 摩擦部材、下張り材用摩擦材組成物及び下張り材 |
| WO2021256336A1 (ja) | 2020-06-16 | 2021-12-23 | 日清紡ブレーキ株式会社 | 摩擦対 |
| WO2021256337A1 (ja) | 2020-06-16 | 2021-12-23 | 日清紡ブレーキ株式会社 | 摩擦対 |
| WO2021256338A1 (ja) | 2020-06-16 | 2021-12-23 | 日清紡ブレーキ株式会社 | 摩擦対 |
| US12404909B2 (en) | 2020-06-16 | 2025-09-02 | Nisshinbo Brake, Inc. | Friction pair |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6558465B2 (ja) | ノンアスベスト摩擦材組成物、これを用いた摩擦材及び摩擦部材 | |
| JP5051330B2 (ja) | ノンアスベスト摩擦材組成物、これを用いた摩擦材及び摩擦部材 | |
| JP5979003B2 (ja) | ノンアスベスト摩擦材組成物、これを用いた摩擦材及び摩擦部材 | |
| JP5358949B2 (ja) | 摩擦材用組成物及びこれを使用した摩擦材 | |
| JP6226042B2 (ja) | ノンアスベスト摩擦材組成物、これを用いた摩擦材及び摩擦部材 | |
| JP6610014B2 (ja) | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 | |
| JP7169981B2 (ja) | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 | |
| WO2012066966A1 (ja) | ノンアスベスト摩擦材組成物、これを用いた摩擦材及び摩擦部材 | |
| JPWO2012066965A1 (ja) | ノンアスベスト摩擦材組成物、これを用いた摩擦材及び摩擦部材 | |
| JP6592976B2 (ja) | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 | |
| JP7240424B2 (ja) | 摩擦材組成物、摩擦材及び摩擦部材 | |
| JP5263454B2 (ja) | ノンアスベスト摩擦材組成物、これを用いた摩擦材及び摩擦部材 | |
| JP2018162385A (ja) | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 | |
| JP2018172496A (ja) | 摩擦材組成物 | |
| JP2018131479A (ja) | 摩擦材組成物、該摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 | |
| JP6440947B2 (ja) | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材及び摩擦部材 | |
| JP6490936B2 (ja) | 摩擦材組成物、該摩擦材組成物を用いた摩擦材及び摩擦部材 | |
| WO2019151390A1 (ja) | 摩擦材、摩擦材組成物、摩擦部材及び車両 | |
| JP6828791B2 (ja) | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材および摩擦部材 | |
| JP2016079251A (ja) | 摩擦材組成物、擦材及び摩擦部材 | |
| WO2020089979A1 (ja) | 摩擦部材、摩擦材組成物、摩擦材及び車両 | |
| JP2021152119A (ja) | 摩擦部材、摩擦材組成物、摩擦材及び車両 | |
| JP7642995B2 (ja) | 摩擦部材、摩擦材組成物、摩擦材及び車両 | |
| JP2019059941A (ja) | 摩擦材組成物、摩擦材組成物を用いた摩擦材及び摩擦部材 | |
| JP7464039B2 (ja) | 摩擦部材、摩擦材組成物、摩擦材及び車両 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200221 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201127 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201210 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210204 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20210204 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210608 |