JP2018161677A - 鋼板接合構造 - Google Patents
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Abstract
Description
このような溶接部の溶接ルート部からの疲労き裂の発生について、溶接部を完全溶込み溶接部にすれば、溶接ルート部がなくなるため疲労特性が向上するが、完全溶込み溶接を行う場合には、広範囲にわたって開先加工等の付加的な加工を施す必要があり、溶接作業に長時間を要し、溶接作業の負担が大きく、コストが増加する。
前記主板の主応力方向において、前記付加板のヤング率を前記主板のヤング率より小さくしたことを特徴とする。
ここで、主板の主応力方向とは、主板の継手部(付加板が接合される接合部)およびその近傍に作用する主応力の方向のことであり、以下では継手軸方向と称することもある。
前記付加板は、前記第1の方向と前記第2の方向とのうちヤング率が小さい方向を前記主板の主応力方向に向けた状態で前記主板に接合されていることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、前記主板は、当該主板の主応力方向のヤング率が、当該主応力方向と直交する直交方向のヤング率よりも大きい異方性鋼板であることが好ましい。
特に主板と付加板とが溶接によって接合されている場合、主板と付加板との距離が最短となる溶接ルート部において、溶接止端に比して大きな応力集中低減効果が得られる。
加えて主板を、当該主板の主応力方向のヤング率が、当該主応力方向と直交する直交方向のヤング率よりも大きい異方性鋼板とすることで、より両部材(主板と付加板)の剛性差が縮まり、さらに応力集中低減が可能となる。
(第1の実施の形態)
図1は第1の実施の形態に係る鋼板接合構造を示す斜視図、図2は同平面図、図3は図2におけるA−A断面図である。
本実施の形態は、本発明の鋼板接合構造をガセット継手に適用した例であるが、本発明はこれに限ることはなく、他の鋼板接合構造に適用できる。
ここで、本発明における「鋼板」とは鋼製の平板の他、例えば形鋼の一部のフランジやウエブ、さらには、鋼製部材を構成する板状の鋼材を含むものである。
X方向は、主板1の継手部(付加板2が接合される接合部)およびその近傍に作用する応力の主応力方向(継手軸方向)であり、主板1の材軸方向である。Y方向は材軸方向と直交する方向である。
付加板2は、当該付加板2の第1の方向(X方向)のヤング率と、当該第1の方向と直交する第2の方向(Z方向)のヤング率とが相互に異なる矩形板状に形成された異方性鋼板(高ヤング率鋼板)であり、図1においてX方向(一方向)において、異方性を有しない普通鋼のヤング率より低いヤング率(低ヤング率)を有し、X方向と直交するZ方向(直交方向)において、異方性を有しない普通鋼のヤング率より高いヤング率(高ヤング率)を有している。つまり、付加板2はZ方向が高剛性方向(強軸方向)であり、主板1はX方向が高剛性方向(強軸方向)である。Z方向は主板1の上面と直交する面内において、付加板2の材軸方向と直交する方向である。
また、付加板2は主板1の面外方向において当該主板1と直角に溶接接合されている。
これは、普通鋼のヤング率が一定値でなく、分布を有することが理由であり、普通鋼を用いた場合においても、付加板2のX方向(主応力方向)におけるヤング率と、主板1のX方向(主応力方向)におけるヤング率に5%程度までの差が生じる場合があるためである。したがって、普通鋼を用いた継手の疲労寿命はある程度の分布を有することになるが、設計等では疲労寿命の分布の下限をもって継手の性能を評価することが必要となる。このため、本発明による継手に、普通鋼を用いた従来の継手よりも明確且つ安定的に高い性能を付与するためには、付加板2のX方向(主応力方向)におけるヤング率は、主板1のX方向(主応力方向)におけるヤング率より5%以上小さくすることが好ましい。
また、溶接部3には止端処理が施されている。止端処理としては、例えば、溶接止端3aにグラインダー処理、TIGドレッシング処理、化粧盛り溶接などを施して溶接止端3aの曲率を大きくする方法や、溶接後熱処理による溶接止端3aの引張残留応力を低減する方法、もしくは溶接止端3aにショットピーニング、ハンマーピーニング、レーザーピーニング、ウォータージェットピーニング、超音波打撃処理などの機械的打撃処理施すことで上記の両者の効果、すなわち、溶接止端3aの曲率を大きくし、かつ引張残留応力を低減する方法がある。
このように剛性差縮減により応力集中率が低減し、疲労き裂を引起し難くなるので、付加的な加工・溶接をすることなく、ガセット鋼板継手部等の鋼板接合部の疲労耐久性を向上させることができる。
また、溶接部3の溶接止端3aと溶接ルート部3bのどちらが先行して疲労損傷するかは、構造寸法および荷重状態に左右されるが、主板1と付加板2との溶接部3に止端処理が施されているので、つまり、溶接止端3aの疲労強度を向上させる止端処理技術と剛性差縮減による応力集中率が低減技術を組み合わせることで、確実に溶接止端3aと溶接ルート部3bの両者を高疲労強度とすることができる。
まず、主板および付加板とも異方性鋼板(高ヤング率鋼板)とした場合、主板は、図1に示すように主応力方向(X方向)に高剛性(高ヤング率)、付加板は主応力方向(X方向)に低剛性(低ヤング率)としている。
また、付加板のみ異方性鋼板(高ヤング率鋼板)とした場合、付加板は主応力方向(X方向)に低剛性(低ヤング率)としている。
高ヤング率鋼板のヤング率については、通常の普通鋼板のヤング率を205GPaとすると、通常の鋼板のヤング率(205GPa)より、高ヤング率側で+5〜+25%(5〜25%高い)、低ヤング率側で−5〜−25%(5〜25%低い)としている。ポアソン比は0.3としている。ここで、普通鋼は異方性を有せず、鋼板面内の何れの方向にも等しいヤング率を有するとする。
また、主板と付加板とは双方とも厚さを25mmとし、隅肉溶接によって全周溶接し、溶接脚長は8mmとしている。
また、図4に示すグラフにおいて、「●」は、主板、付加板の双方が異方性鋼板(高ヤング率鋼板)の場合における溶接ルート部の応力、「〇」は主板、付加板の双方が異方性鋼板(高ヤング率鋼板)の場合における溶接止端の応力、「▲」は付加板のみが異方性鋼板(高ヤング率鋼板)の場合における溶接ルート部の応力、「△」は付加板のみが異方性鋼板(高ヤング率鋼板)の場合における溶接止端の応力を示す。
なお、図4のグラフにおいて、横軸のヤング率の変化率が「0」、縦軸の応力が「1.00」の点は、普通鋼で形成された主板に普通鋼で形成された付加板を溶接接合した場合を示す。
特に、溶接止端より溶接ルート部の方がヤング率の変化率が大きいほど、応力が低くなるので、溶接ルート部の応力集中率の低減に有効である。
また、主板および付加板とも異方性鋼板(高ヤング率鋼板)とした場合の方が付加板のみ異方性鋼板(高ヤング率鋼板)とした場合に比して応力が低くなるので、主板および付加板とも異方性鋼板(高ヤング率鋼板)とした方が応力集中率の低減に有効である。
図5は第2の実施の形態に係る鋼板接合構造を示す斜視図、図6は図5におけるB−B断面図である。
本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、付加板12を主板11の端面(こば面)に溶接接合した点である。
主板11は鋼板からなるものであり、例えばH形鋼のフランジである。付加板12は主板11より薄い鋼板からなるものであり、例えばH形鋼のフランジに面内方向において溶接接合されたガセット鋼板である。
付加板12は、矩形板状に形成された異方性鋼板(高ヤング率鋼板)であり、図5においてY方向(一方向)において、異方性を有しない普通鋼のヤング率より低いヤング率(低ヤング率)を有し、Y方向と直交するX方向(直交方向)において、異方性を有しない普通鋼のヤング率より高いヤング率(高ヤング率)を有している。つまり、付加板12はX方向が高剛性方向であり、主板1はY方向が高剛性方向である。
また、付加板12のY方向(主応力方向)におけるヤング率は、主板1のY方向(主応力方向)におけるヤング率より小さくなっている。なお、主応力方向において、付加板12のヤング率は、主板1のヤング率より5%以上小さいことが好ましいことは、第1の実施の形態と同じである。
さらに、付加板12は主板11の面内方向において当該主板11の端面(こば面)と直角に溶接接合されている。
このように剛性差縮減により応力集中率が低減し、疲労き裂を引起し難くなるので、付加的な加工・溶接をすることなく、ガセット鋼板継手部等の鋼板接合部の疲労耐久性を向上させることができる。
また、第1の実施の形態と同様に、溶接止端13aの疲労強度を向上させる止端処理技術と剛性差縮減による応力集中率が低減技術を組み合わせることで、確実に溶接止端13aと溶接ルート部13bの両者を高疲労強度とすることができる。
また、第1および第2の実施の形態では、主板1,11と付加板2,12の双方を異方性鋼板(高ヤング率鋼板)としたが、付加板2,12のみを異方性鋼板(高ヤング率鋼板)としてもよい。
また、第1の実施の形態では、図1に示すように、主板1の材軸方向と付加板2の材軸方向とが同じX方向であるが、主板1の材軸方向と付加板2の材軸方向が水平方向において直交していてもよい。
2,12 付加板
3,13 溶接部
3a,13a 溶接止端
3b,13b 溶接ルート部
Claims (4)
- 鋼板からなる主板に鋼板からなる付加板を接合してなる鋼板接合構造であって、
前記主板の主応力方向において、前記付加板のヤング率を前記主板のヤング率より小さくしたことを特徴とする鋼板接合構造。 - 前記付加板を、当該付加板の第1の方向のヤング率と、当該第1の方向と直交する第2の方向のヤング率とが相互に異なる異方性鋼板とし、
前記付加板は、前記第1の方向と前記第2の方向とのうちヤング率が小さい方向を前記主板の主応力方向に向けた状態で前記主板に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼板接合構造。 - 前記主板は、当該主板の主応力方向のヤング率が、当該主応力方向と直交する直交方向のヤング率よりも大きい異方性鋼板であることを特徴とする請求項1または2に記載の鋼板接合構造。
- 前記主板と前記付加板とが溶接部によって接合され、
前記溶接部に止端処理が施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼板接合構造。
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