JP2018159911A - 偏光板及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1及び図2に基づき、本発明の第一実施形態を説明する。第一実施形態に係る偏光板1Aは、フィルム状の偏光子7と、樹脂層9と、複数の光学フィルム(3,5,13)と、を備える。偏光子7、樹脂層9及び光学フィルム(3,5,13)のいずれも、四角形である。「光学フィルム」とは、偏光板を構成するフィルム状の部材(偏光子自体を除く。)を意味する。光学フィルムは、層、又は光学層と言い換えてよい。光学フィルムは、例えば、保護フィルム及び離型フィルムを含意する。第一実施形態では、複数の光学フィルム(3,5,13)とは、第一保護フィルム5、第二保護フィルム3、及び離型フィルム13(セパレータ)である。つまり、偏光板1Aは、偏光子7、第一保護フィルム5、樹脂層9、第二保護フィルム3、及び離型フィルム13を備える。偏光板1Aは、樹脂層9と離型フィルム13との間に位置する粘着層11も備える。
樹脂層9の吸光度上昇率は、0以上%30%以下であってよい。吸光度上昇率は、下記数式(A)によって定義される。
吸光度上昇率(%)={(Absf−Absi)/Absi}×100 (A)
「Absf」とは、浸漬処理後の樹脂層9の360nmにおける吸光度である。浸漬処理とは、温度23℃、相対湿度60%の大気中で、樹脂層9を50%ヨウ化カリウム水溶液に100時間浸漬させることを意味する。吸光度の測定前に、浸漬処理後の樹脂層9の表面は純水で洗浄され、純水は樹脂層9の表面からふき取られる。「Absi」とは、浸漬処理前の樹脂層9の360nmにおける吸光度である。
樹脂層9の吸光度上昇率が低いほど、樹脂層9はヨウ素(二色性色素)を吸収し難い。樹脂層9の吸光度上昇率が30%以下である場合、偏光子7に含まれるヨウ素(二色性色素)の樹脂層9への移動が有効に抑制され、ヨウ素(二色性色素)による他の層(例えばITO層等の導電層)の腐食が抑制される。また樹脂層9の吸光度上昇率が30%以下である場合、偏光板1Aの光学性能が維持され易い。
樹脂層9の吸光度上昇率は低いほど好ましい。樹脂層9の吸光度上昇率は、0%以上25%以下、0%以上20%以下、0%以上15%以下、0%以上10%以下、又は0%以上3%以下であってよい。樹脂層9の吸光度上昇率が低いほど、上述のように偏光子7に含まれるヨウ素(二色性色素)の樹脂層9への移動が抑制され易く、他の層(例えば導電層)の腐食が抑制され易く、及び偏光板1Aの光学性能の劣化が抑制され易い。
樹脂層9の光弾性係数は、0以上10−12未満(測定限界未満)、又は、0以上10−13以下であってよい。樹脂層9の光弾性係数が小さく、他の光学フィルム(例えば保護フィルム)の光弾性係数よりも小さいほど、偏光板1Aにおける光抜け(白抜け)及び熱斑が抑制され易い。光弾性係数は、位相差測定装置(楕円偏光測定装置)によって測定されてよい。位相差測定装置としては、王子計測機器(株)製の「KOBRA‐WPR」を用いてよい。光弾性係数の測定では、樹脂層9の寸法は2cm×10cmに調整される。そして、樹脂層9の両端を挟持して5〜15Nの応力を樹脂層9に掛けながら、樹脂層9の中央の位相差値(23℃/波長590nm)を測定する。応力と位相差値の関数の傾きとから、光弾性係数が算出される。
樹脂層9の形成に用いる硬化性樹脂組成物は、活性エネルギー線硬化性化合物として、分子内にエポキシ基を少なくとも1個有するエポキシ系化合物を含むことが好ましい。このようなエポキシ系化合物を含む硬化性樹脂組成物を用いることにより、樹脂層9が偏光子7に対して良好な密着性を示すとともに、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮断性などに優れる耐久性能の高い偏光板1Aを得ることができる。「分子内にエポキシ基を少なくとも1個有するエポキシ系化合物」とは、分子内に1個以上のエポキシ基を有し、活性エネルギー線の照射により硬化し得る化合物を意味する。このエポキシ系化合物は特に、分子内にエポキシ基を少なくとも2個有することが好ましい。「活性エネルギー線硬化性化合物」とは、エポキシ系化合物をはじめとして、後述するオキセタン系化合物及び(メタ)アクリル系化合物を含め、活性エネルギー線の照射により硬化し得る硬化性樹脂組成物を総称する意味である。
硬化性樹脂組成物を構成するエポキシ系化合物は、脂環式環を有するポリオールのグリシジルエーテル、脂環式エポキシ系化合物、脂肪族エポキシ系化合物、芳香族エポキシ化合物などが例示できる。
B:3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、
C:エチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)、
D:ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル) アジペート、
E:ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル) アジペート、
F:ジエチレングリコールビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチルエーテル)、
G:エチレングリコールビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチルエーテル)、
H:2,3,14,15−ジエポキシ−7,11,18,21−テトラオキサトリスピロ[5.2.2.5.2.2]ヘンイコサン、
I:3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−8,9−エポキシ−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
J:4−ビニルシクロヘキセンジオキサイド、
K:リモネンジオキサイド、
L:ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、
M:ジシクロペンタジエンジオキサイドなど。
偏光子7と粘着層11の間の接着性を向上させる観点から、硬化性樹脂組成物に含まれる脂肪族エポキシ化合物は、脂肪族炭素原子に結合する2個のオキシラン環を分子内に有する二官能性のエポキシ化合物(脂肪族ジエポキシ化合物)であることが好ましい。硬化性樹脂組成物が脂肪族ジエポキシ化合物を含むことにより、粘度が低く、塗布し易い硬化性樹脂組成物を得ることができる。
フェノール、クレゾール、ブチルフェノール等の少なくとも1つの芳香環を有する1価フェノールまたは、そのアルキレンオキシド付加物のモノ/ポリグリシジルエーテル化物、例えばビスフェノールA、ビスフェノールF、またはこれらにさらにアルキレンオキシドを付加した化合物のグリシジルエーテル化物やエポキシノボラック樹脂;
レゾルシノールやハイドロキノン、カテコール等の2つ以上のフェノール性水酸基を有する芳香族化合物のグリシジルエーテル;
ベンゼンジメタノールやベンゼンジエタノール、ベンゼンジブタノール等のアルコール性水酸基を2つ以上有する芳香族化合物のモノ/ポリグリシジルエーテル化物;
フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸等の2つ以上のカルボン酸を有する多塩基酸芳香族化合物のグリシジルエステル;
安息香酸やトルイル酸、ナフトエ酸等の安息香酸類のグリシジルエステル;
スチレンオキシドまたはジビニルベンゼンのエポキシ化物等。
硬化性樹脂組成物が芳香族エポキシ化合物を含むことにより、硬化性樹脂組成物が疎水性の樹脂となり、これにより得られる硬化物層(樹脂層9)も疎水性を有すことができる。その結果、高温高湿下において外部から偏光板1A内への水分の侵入が抑制され、偏光子7に含まれる二色性色素(ヨウ素)の移動が効果的に抑制される。
硬化性樹脂組成物の組成は、重合性化合物の総量100質量%(硬化性樹脂組成物全体)に対して、
(A1)2つ以上のオキセタニル基を有するオキセタン化合物35〜70質量%、
(A2)2つ以上のエポキシ基を有する脂肪族エポキシ化合物0〜40質量%、
(A3)2つ以上のエポキシ基を有する脂環式エポキシ化合物15〜50質量%、及び
(A4)1つ以上の芳香環を有する芳香族エポキシ化合物0〜20質量%
であることが好ましい。
硬化性樹脂組成物が、オキセタン化合物(A)及び脂環式エポキシ化合物(B1)を含有する場合、オキセタン化合物(A)の含有量(WA)に対する脂環式エポキシ化合物(B1)の含有量(WB1)の質量比(WB1/WA)は、0.05〜1.5であることが好ましい。
硬化性樹脂組成物が、オキセタン化合物(A)及び脂肪族エポキシ化合物(B2)を含有する場合、オキセタン化合物(A)の含有量(WA)に対する脂肪族エポキシ化合物(B2)の含有量(WB2)の質量比(WB2/WA)は、0.1〜0.5であることが好ましい。
硬化性樹脂組成物が、オキセタン化合物(A)及び芳香族エポキシ化合物(B3)を含有する場合、オキセタン化合物(A)の含有量(WA)に対する芳香族エポキシ化合物(B3)の含有量(WB3)の質量比(WB3/WA)は、0.1〜1.5であることが好ましい。
硬化性樹脂組成物が、エポキシ系化合物やオキセタン系化合物のようなカチオン重合性化合物を含む場合、その硬化性樹脂組成物には、光カチオン重合開始剤を配合することが好ましい。光カチオン重合開始剤を使用することで、常温での樹脂層9の形成が可能となるため、偏光子7の耐熱性や膨張による歪を考慮する必要が減少し、偏光子7に樹脂層9を密着させ易い。また、光カチオン重合開始剤は、光で触媒的に作用するため、硬化性樹脂組成物に混合しても保存安定性や作業性に優れる。
ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロホスフェート、
ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロボレートなど。
ジフェニルヨードニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
ジフェニルヨードニウム ヘキサフルオロホスフェート、
ジフェニルヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
ビス(4−ノニルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロホスフェートなど。
トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、
トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
トリフェニルスルホニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
4,4’−ビス(ジフェニルスルホニオ)ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロホスフェート、
4,4’−ビス〔ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロアンチモネート、
4,4’−ビス〔ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロホスフェート、
7−〔ジ(p−トルイル)スルホニオ〕−2−イソプロピルチオキサントン ヘキサフルオロアンチモネート、
7−〔ジ(p−トルイル)スルホニオ〕−2−イソプロピルチオキサントン テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
4−フェニルカルボニル−4’−ジフェニルスルホニオジフェニルスルフィド ヘキサフルオロホスフェート、
4−(p−tert−ブチルフェニルカルボニル)−4’−ジフェニルスルホニオジフェニルスルフィド ヘキサフルオロアンチモネート、
4−(p−tert−ブチルフェニルカルボニル)−4’−ジ(p−トルイル)スルホニオジフェニルスルフィド テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートなど。
キシレン−シクロペンタジエニル鉄(II) ヘキサフルオロアンチモネート、
クメン−シクロペンタジエニル鉄(II) ヘキサフルオロホスフェート、
キシレン−シクロペンタジエニル鉄(II) トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メタナイドなど。
本発明に用いられる硬化性樹脂組成物は、上述したエポキシ系化合物などのカチオン重合性化合物に加えて、重合開始剤の存在下で活性エネルギー線の照射により重合可能なラジカル重合性化合物を含有してもよい。また、ラジカル重合性化合物だけを活性エネルギー線硬化性化合物として、硬化性樹脂組成物を構成することもできる。ラジカル重合性化合物としては、分子内に(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも1個有する(メタ)アクリル系化合物が好適に用いられる。なお、(メタ)アクリル系化合物とは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルのいずれでもよいことを意味し、その他本明細書において、(メタ)アクリロイル、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸などというときの「(メタ)」も同様の趣旨である。
テトラヒドロフルフリル (メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル (メタ)アクリレート、
2−又は3−ヒドロキシプロピル (メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシブチル (メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル (メタ)アクリレート、
イソブチル (メタ)アクリレート、
tert−ブチル (メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル (メタ)アクリレート、
シクロヘキシル (メタ)アクリレート、
ジシクロペンテニル (メタ)アクリレート、
ベンジル (メタ)アクリレート、
イソボルニル (メタ)アクリレート、
2−フェノキシエチル (メタ)アクリレート、
ジシクロペンテニルオキシエチル (メタ)アクリレート、
N,N−ジメチル−2−アミノエチル (メタ)アクリレート、
エチルカルビトール (メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパン モノ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトール モノ(メタ)アクリレート、
フェノキシポリエチレングリコール (メタ)アクリレートなど。
2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、
2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、
2−カルボキシエチル (メタ)アクリレート、
2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、
4−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメリット酸など。
エチレングリコール ジ(メタ)アクリレート、
1,3−ブタンジオール ジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオール ジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオール ジ(メタ)アクリレート、
1,9−ノナンジオール ジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコール ジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパン ジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトール ジ(メタ)アクリレート、
ジトリメチロールプロパン ジ(メタ)アクリレート、
ジエチレングリコール ジ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコール ジ(メタ)アクリレート、
ジプロピレングリコール ジ(メタ)アクリレート、
トリプロピレングリコール ジ(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコール ジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリコール ジ(メタ)アクリレート、
ポリテトラメチレングリコール ジ(メタ)アクリレート、
ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルのジ(メタ)アクリレート、
2,2−ビス[4−{2−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)エトキシ}フェニル]プロパン、
2,2−ビス[4−{2−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)エトキシ}シクロヘキシル]プロパン、
水添ジシクロペンタジエニル ジ(メタ)アクリレート、
トリシクロデカンジメタノール ジ(メタ)アクリレート、
1,3−ジオキサン−2,5−ジイル ジ(メタ)アクリレート〔別名:ジオキサングリコールジ(メタ)アクリレート〕、
ヒドロキシピバルアルデヒドとトリメチロールプロパンとのアセタール化合物〔化学名:2−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5−エチル−5−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキサン〕のジ(メタ)アクリレート、
1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのジ(メタ)アクリレートなど。
グリセリン トリ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパン トリ(メタ)アクリレート、
ジトリメチロールプロパン トリ(メタ)アクリレート、
ジトリメチロールプロパン テトラ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトール トリ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトール テトラ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトール テトラ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトール ペンタ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトール ヘキサ(メタ)アクリレートなど。
2−ヒドロキシエチル (メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル (メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシブチル (メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル (メタ)アクリレート、
グリセリン ジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパン ジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトール トリ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトール ペンタ(メタ)アクリレートなど。
ヘキサメチレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、
トリレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、
芳香族ジイソシアネート類を水素添加して得られる化合物、例えば、水素添加トリレンジイソシアネートや、水素添加キシリレンジイソシアネート、
トリフェニルメタントリイソシアネート、
ジベンジルベンゼントリイソシアネート、
これらのうちのジイソシアネート類を多量化させて得られるポリイソシアネートなど。
活性エネルギー線硬化性化合物が、(メタ)アクリル系化合物のようなラジカル重合性化合物を含有する場合には、重合開始剤として光ラジカル重合開始剤を配合することが好ましい。光ラジカル重合開始剤は、活性エネルギー線の照射によりラジカル重合性化合物の硬化を開始できるものであれば特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。光ラジカル重合開始剤の具体例は、アセトフェノン、3−メチルアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンのようなアセトフェノン系開始剤;ベンゾフェノン、4−クロロベンゾフェノン及び4,4’−ジアミノベンゾフェノンのようなベンゾフェノン系開始剤;ベンゾインプロピルエーテル及びベンゾインエチルエーテルのようなベンゾインエーテル系開始剤;4−イソプロピルチオキサントンのようなチオキサントン系開始剤;その他、キサントン、フルオレノン、カンファーキノン、ベンズアルデヒド、アントラキノンなどである。
また、硬化性樹脂組成物は、偏光板に帯電防止性能を付与するための帯電防止剤を含有してもよい。帯電防止剤は、例えば、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、上記カチオン界面活性剤以外の有機カチオンを有するイオン性化合物、上記アニオン界面活性剤以外の有機アニオンを有するイオン性化合物、導電性無機粒子、導電性高分子などであってよい。これら帯電防止剤の配合割合は、所望とする特性に合わせて適宜決められる。帯電防止剤の配合割合は、活性エネルギー線硬化性化合物全体を100重量部として、0.1〜20重量部程度であってよい。
以下では、本発明の第二実施形態について説明する。以下では、第二実施形態に固有の事項(第一実施形態と第二実施形態との相違点)について説明する。以下で説明されない事項において、第二実施形態は第一実施形態と共通する。
以上、本発明は上記の第一実施形態及び第二実施形態に限定されるものではない。
偏光子フィルム(切断前の偏光子7)と、樹脂層9と、3枚の光学フィルム(3,5,13)と感圧型の粘着層11とから構成される長方形状の第一積層体を作製した。第一積層体は、離型フィルム13と、離型フィルム13全体に重なる粘着層11と、粘着層11全体に重なる樹脂層9と、樹脂層9全体に重なる偏光子フィルム(7)と、偏光子フィルム(7)全体に重なる第一保護フィルム5と、第一保護フィルム5全体に重なる第二保護フィルム3と、を備えていた。偏光子フィルム(7)としては、延伸され、且つ染色されたフィルム状のポリビニルアルコールを用いた。
化合物A: 3’,4’−エポキシシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート (株式会社ダイセル製の“セロキサイド 2021P”)
化合物Aの配合比: 35質量部
化合物B: 2−[4−(2,3−エポキシプロポキシ)フェニル]−2−[4−[1,1−ビス[4−([2,3−エポキシプロポキシ]フェニル]エチル]フェニル]プロパン ((株)プリンテック社製の“TECHMORE VG3101L”)
化合物Bの配合比: 15質量部
化合物C: ビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル (東亞合成(株)製の“アロンオキセタン OXT−221”)
化合物Cの配合比: 50質量部
化合物D: トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート
化合物Dの配合比: 2.25質量部
ステップ1: サンプルを85℃の雰囲気中で30分間加熱するステップ。
ステップ2: サンプルを−40℃の雰囲気中で30分間冷却するステップ。
<樹脂層9の吸光度上昇率の測定>
上述の未硬化の紫外線硬化性樹脂をバーコータでシクロオレフィン系フィルムの片面に塗布することにより、塗膜を形成した。シクロオレフィン系フィルムとしては、日本ゼオン(株)製の「ZEONOR」を用いた。シクロオレフィン系フィルムの厚みは50μmであった。もう一つのシクロオレフィン系フィルムを塗膜に貼合して、積層体を作製した。紫外線を積層体の表面(つまりシクロオレフィン系フィルムの表面)に照射することにより、一対のシクロオレフィン系フィルムで挟まれた塗膜を硬化させて、樹脂層9’を形成した。樹脂層9’の組成は、上記の樹脂層9の組成と同じであった。280nm〜320nmの範囲における紫外線の積算光量は1000mJ/cm2であった。紫外線の照射には、ベルトコンベア付き紫外線照射装置を用いた。紫外線の光源(ランプ)としては、フュージョンUVシステムズ社製の「Dバルブ」を使用した。樹脂層9’の両面からシクロオレフィン系フィルムを剥離した。樹脂層9’の厚みは、約30μmであった。樹脂層9’の吸光度Absi及びAbsfをそれぞれ測定した。Absi及びAbsfの測定には、(株)島津製作所製の紫外可視分光光度計(UV2450)を用いた。Absi及びAbsfから、樹脂層9’の吸光度上昇率を算出した。樹脂層9’の吸光度上昇率は、3%であった。
<偏光度の測定>
実施例1の偏光板を裁断して、偏光板の寸法を30mm×30mmに調整した。続いて、離型フィルム13を偏光板の粘着層11から剥がした。そして粘着層11を介して、偏光板をガラス板に貼合した。さらに、第二保護フィルム3を偏光板から剥離した。ガラス板としては、コーニング社製の無アルカリガラス「EAGLE XG」を用いた。以上の手順で作製されたサンプルに対して、温度50℃、圧力5kg/cm2(490.3kPa)でのオートクレーブ処理を実施した。1時間のオートクレーブ処理後、温度23℃、相対湿度55%の環境下でサンプルを24時間放置した。続いて、オプションアクセサリーの「偏光フィルム付フィルムホルダー」を紫外可視分光光度計にセットした。紫外可視分光光度計としては、(株)島津製作所製の「UV2450」)を用いた。この紫外可視分光光度計を用いて、波長380〜700nmの範囲における偏光板の透過軸方向の透過スペクトルを測定した。同様に、偏光板の吸収軸方向の透過スペクトルを測定した。これらの透過スペクトルに基づいて、偏光板の初期の偏光度Pyi(単位:%)を求めた。続いて、80℃、相対湿度90%の環境下で、サンプルを24時間静置した。最後に、Pyiと同様の方法で、偏光板の終期の偏光度Pyf(単位:%)を求めた。実施例1の偏光度の変化ΔPy(つまり、Pyf−Pyi)は、−0.03であった。
比較例1では、樹脂層9を形成しなかった。比較例1では、樹脂層9の代わりに、第三保護フィルムを、水系接着剤を介して、偏光子フィルム(7)に接着した。第三保護フィルムとしては、環状オレフィンポリマー系樹脂(COP系樹脂)から構成されるフィルムを用いた。水系接着剤の厚みは、50nmであった。第三保護フィルムの厚みは、13μmであった。比較例1で用いた偏光子フィルム(7)の厚みは、12μmであった。
比較例2で用いた第三保護フィルムの厚みは、23μmであった。
比較例3では、第三保護フィルムとして、アクリル系樹脂から構成されるフィルムを用いた。比較例3で用いた第三保護フィルムの厚みは、20μmであった。
比較例4では、樹脂層9を形成しなかった。比較例4では、樹脂層9の代わりに、第三保護フィルムを、水系接着剤を介して、偏光子フィルム(7)の一方の表面に接着した。第三保護フィルムとしては、環状オレフィンポリマー系樹脂(COP系樹脂)から構成されるフィルムを用いた。第三保護フィルムの厚みは、13μmであった。比較例4で用いた偏光子フィルム(7)の厚みは、7μmであった。比較例4では、第一保護フィルム5を用いなかった。比較例4では、第一保護フィルム5の代わりに、第二粘着層で偏光子フィルム(7)の他方の表面全体を直接覆った。第二粘着層(粘着層11とは別の粘着層)の厚みは、5μmであった。さらに、第二粘着層の表面全体を、輝度向上フィルムで直接覆った。輝度向上フィルムとして、スリーエムジャパン株式会社製のAPF−V3を用いた。輝度向上フィルムの厚みは、26μmであった。
実施例1Aでは、切欠き部7Cが形成された偏光子7の第一端部7eの幅W(偏光板の横幅)を120mmに調整した。偏光板の横幅の調整を除いて実施例1と同様の方法で、実施例1Aの偏光板を作製した。実施例1の場合と同様に、実施例1Aの偏光板を用いたヒートサイクル試験を行った。
比較例1Aでは、切欠き部7Cが形成された偏光子7の第一端部7eの幅W(偏光板の横幅)を120mmに調整した。偏光板の横幅の調整を除いて比較例1と同様の方法で、比較例1Aの偏光板を作製した。比較例1の場合と同様に、比較例1Aの偏光板を用いたヒートサイクル試験を行った。
比較例2Aでは、切欠き部7Cが形成された偏光子7の第一端部7eの幅W(偏光板の横幅)を120mmに調整した。偏光板の横幅の調整を除いて比較例2と同様の方法で、比較例2Aの偏光板を作製した。比較例2の場合と同様に、比較例2Aの偏光板を用いたヒートサイクル試験を行った。
比較例3Aでは、切欠き部7Cが形成された偏光子7の第一端部7eの幅W(偏光板の横幅)を120mmに調整した。偏光板の横幅の調整を除いて比較例3と同様の方法で、比較例3Aの偏光板を作製した。比較例3の場合と同様に、比較例3Aの偏光板を用いたヒートサイクル試験を行った。
比較例4Aでは、切欠き部7Cが形成された偏光子7の第一端部7eの幅W(偏光板の横幅)を120mmに調整した。偏光板の横幅の調整を除いて比較例4と同様の方法で、比較例4Aの偏光板を作製した。比較例4の場合と同様に、比較例4Aの偏光板を用いたヒートサイクル試験を行った。
実施例1Bでは、第二積層体の横辺(第一端部)に凹状の切欠き部を形成しなかった。図6に示されるように、実施例1Bでは、第二積層体の表面の中心部において、第二積層体を貫通する円形の穴を形成した。この貫通穴の内径φは、2.5mmであった。貫通穴は、ピナクル刃を用いたプレス加工により形成した。実施例1Bでは、偏光子7の第一端部7eの幅W(偏光板の横幅)を120mmに調整した。
比較例1Bでは、第二積層体の横辺(第一端部)に凹状の切欠き部を形成しなかった。図6に示されるように、比較例1Bでは、第二積層体の表面の中心部において、第二積層体を貫通する円形の穴を形成した。この貫通穴の内径φは、2.5mmであった。貫通穴は、ピナクル刃を用いたプレス加工により形成した。比較例1Bでは、偏光子7の第一端部7eの幅W(偏光板の横幅)を120mmに調整した。
比較例2Bでは、第二積層体の横辺(第一端部)に凹状の切欠き部を形成しなかった。図6に示されるように、比較例2Bでは、第二積層体の表面の中心部において、第二積層体を貫通する円形の穴を形成した。この貫通穴の内径φは、2.5mmであった。貫通穴は、ピナクル刃を用いたプレス加工により形成した。比較例2Bでは、偏光子7の第一端部7eの幅W(偏光板の横幅)を120mmに調整した。
比較例3Bでは、第二積層体の横辺(第一端部)に凹状の切欠き部を形成しなかった。図6に示されるように、比較例3Bでは、第二積層体の表面の中心部において、第二積層体を貫通する穴を形成した。この貫通穴の内径φは、2.5mmであった。貫通穴は、ピナクル刃を用いたプレス加工により形成した。比較例3Bでは、偏光子7の第一端部7eの幅W(偏光板の横幅)を120mmに調整した。
<熱斑の評価>
偏光子7の吸収軸方向daと切欠き部7Cが延びる方向dcとが平行であること以外は実施例1と同様の実施例1Cの偏光板を作製した。偏光子7の吸収軸方向daと切欠き部7Cが延びる方向dcとが平行であること以外は比較例1と同様の比較例1Cの偏光板を作製した。偏光子7の吸収軸方向daと切欠き部7Cが延びる方向dcとがなす角度θが45°であること以外は比較例1と同様の比較例1C’の偏光板を作製した。
上記のヒートサイクル試験の場合と同様の方法で、実施例1Cのサンプルを準備した。乾燥されたオーブン内にサンプルを設置して、サンプルを85℃で2時間加熱した。加熱後の実施例1Cの偏光板をクロスニコル状態で観察した。
実施例1Cと同様の手順で、加熱後の比較例1C及び比較例1C’それぞれの偏光板をクロスニコル状態で観察した。
上記観察の結果、比較例1C及び1C’それぞれの偏光板では光抜け(白抜け)及び熱斑があった。光抜け(白抜け)及び熱斑は、各偏光板が樹脂層9を備えず、加熱に伴って大きな収縮応力が偏光子7の延伸方向において生じたことに起因する。一方、実施例1Cの各偏光板では光抜け(白抜け)及び熱斑がなかった。
実施例1Cと同様の手順で、加熱後の実施例1B及び比較例1Bそれぞれの偏光板をクロスニコル状態で観察した。
上記観察の結果、比較例1Bの偏光板では光抜け(白抜け)及び熱斑があった。光抜け(白抜け)及び熱斑は、比較例1Bの偏光板が樹脂層9を備えず、加熱に伴って大きな収縮応力が偏光子7の延伸方向において生じたことに起因する。一方、実施例1Bの各偏光板では光抜け(白抜け)及び熱斑がなかった。
以下に説明されるように、樹脂層9の組成が異なること以外は実施例1と同様の方法で、実施例2〜6其々の偏光板を作製した。つまり、実施例2〜6其々の樹脂層9の原料に用いた混合物の組成は、実施例1で用いられた上記混合物の組成と異なる。
下記表4中の「CEL2021P」とは、実施例1で用いた化合物Aと同じである。
下記表4中の「EHPE3150」とは、株式会社ダイセル製の2,2‐ビス(ヒドロキシメチル)‐1‐ブタノールの1,2‐エポキシ‐4‐(2‐オキシラニル)シクロヘキサン付加物(つまりエポキシ系化合物)である。
下記表4中の「EX−214L」とは、ナガセケムテックス株式会社製のデナコールEX‐Lシリーズの一種であり、1,4‐ブタンジオールジグリシジルエーテル(つまりエポキシ系化合物)である。
下記表4中の「VG3101L」とは、実施例1で用いた化合物Bと同じである。
下記表4中の「OXT−221」とは、実施例1で用いた化合物Cと同じである。
下記表4中の「A‐DCP」とは、新中村化学工業株式会社製のトリシクロデカンジメタノールジアクリレート(つまり(メタ)アクリル系化合物)である。
下記表4中の「CPI‐100P」とは、サンアプロ株式会社製のトリアリールスルホニウム塩タイプの光酸発生剤(光カチオン重合開始剤)である。
下記表4中の「IRGACURE 1173」は、IGM Resins B.V.製の旧商品名(現商品名:Omnirad 1173)であり、2‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐1‐フェニル‐プロパン‐1‐オン(光重合開始剤)である。
実施例2Bの樹脂層9の組成は、実施例2の樹脂層9の組成と同じであった。実施例3Bの樹脂層9の組成は、実施例3の樹脂層9の組成と同じであった。実施例4Bの樹脂層9の組成は、実施例4の樹脂層9の組成と同じであった。実施例5Bの樹脂層9の組成は、実施例5の樹脂層9の組成と同じであった。実施例6Bの樹脂層9の組成は、実施例6の樹脂層9の組成と同じであった。
偏光子7の吸収軸方向daと切欠き部7Cが延びる方向dcとが平行であること以外は実施例2と同様の実施例2Cの偏光板を作製した。
偏光子7の吸収軸方向daと切欠き部7Cが延びる方向dcとが平行であること以外は実施例3と同様の実施例3Cの偏光板を作製した。
偏光子7の吸収軸方向daと切欠き部7Cが延びる方向dcとが平行であること以外は実施例4と同様の実施例4Cの偏光板を作製した。
偏光子7の吸収軸方向daと切欠き部7Cが延びる方向dcとが平行であること以外は実施例5と同様の実施例5Cの偏光板を作製した。
偏光子7の吸収軸方向daと切欠き部7Cが延びる方向dcとが平行であること以外は実施例6と同様の実施例6Cの偏光板を作製した。
<熱斑の評価>
実施例1Cの場合と同様に、実施例2C,3C,4C,5C及び6C其々の偏光板を85℃で2時間加熱した後、実施例2C,3C,4C,5C及び6C其々の偏光板をクロスニコル状態で観察した。実施例2C,3C,4C,5C及び6Cのいずれの偏光板においても、光抜け(白抜け)及び熱斑がなかった。
Claims (8)
- フィルム状の偏光子と、
樹脂硬化物を含む樹脂層と、を備え、
前記樹脂層が、前記偏光子に重なり、且つ前記偏光子に密着しており、
凹状の切欠き部が、前記偏光子の端部に形成されている、
偏光板。 - フィルム状の偏光子と、
樹脂硬化物を含む樹脂層と、を備え、
前記樹脂層が、前記偏光子に重なり、且つ前記偏光子に密着しており、
前記偏光子を貫通する穴が形成される、
偏光板。 - 粘着層を更に備え、
前記粘着層が、前記樹脂層に重なり、且つ前記樹脂層に密着している、
請求項1又は2に記載の偏光板。 - 前記樹脂硬化物は、エポキシ系化合物を含む、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の偏光板。 - 前記樹脂硬化物は、オキセタン系化合物を含む、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の偏光板。 - 前記樹脂硬化物は、(メタ)アクリル系化合物を含む、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の偏光板。 - 前記樹脂層は、オーバーコート層である、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の偏光板。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の偏光板を含む、
画像表示装置。
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