JP2018159775A - 車両用警音器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ホーンの特性変化を抑制できる車両用警音器を提供する。
【解決手段】車両用警音器1は、コイル20と、コイル20から発生する磁力によって磁気吸引力を発生する固定鉄心22と、固定鉄心22から発生する磁気吸引力によって固定鉄心22に対して軸方向に変位する可動鉄心4とを備える。固定接点部80は、可動鉄心4に対して相対的に摺動関係にある。可動鉄心4は、固定接点部80が接触することでコイル20に電流が流れる通電状態となる通電部42と、固定接点部80が通電部42に接触しない位置に変位することでコイル20に電流が流れない非通電状態となる非通電部43とを備える。非通電部43は、可動鉄心4において通電部42に対して軸方向にずらした位置に設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】車両用警音器1は、コイル20と、コイル20から発生する磁力によって磁気吸引力を発生する固定鉄心22と、固定鉄心22から発生する磁気吸引力によって固定鉄心22に対して軸方向に変位する可動鉄心4とを備える。固定接点部80は、可動鉄心4に対して相対的に摺動関係にある。可動鉄心4は、固定接点部80が接触することでコイル20に電流が流れる通電状態となる通電部42と、固定接点部80が通電部42に接触しない位置に変位することでコイル20に電流が流れない非通電状態となる非通電部43とを備える。非通電部43は、可動鉄心4において通電部42に対して軸方向にずらした位置に設けられている。
【選択図】図2
Description
この明細書における開示は、警報音を発生する車両用警音器に関する。
特許文献1の車両用警音器によれば、電磁コイル部の電磁力によって発生する磁気吸引力の作用により可動鉄心の軸方向移動距離が所定の値を超えると、可動鉄心が可動接点支持板に接触して可動接点部を軸方向に変位させる。この動作により、可動接点部と固定接点部とが接触している接点部の閉状態から、接点部同士が離れる開状態に変化して、可動接点支持板と固定接点支持板の導通が切れることになる。
特許文献1の車両用警音器では、接点部が開状態から閉状態になるたびに可動接点部が固定接点部に衝突するので、経年に応じて各接点部が摩耗するようになる。接点部が摩耗すると、接点部が開いて導通が切れるまでの可動鉄心の変位距離が変化するので、経年により、ホーンの音色が変化するという問題がある。
この明細書における開示の目的は、ホーンの特性変化を抑制できる車両用警音器を提供することにある。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された車両用警音器のひとつは、警報音を発生する車両用警音器(1)であって、通電によって磁力を発生するコイル(20)と、コイルから発生する磁力によって磁気吸引力を発生する固定鉄心(22)と、固定鉄心から発生する磁気吸引力によって固定鉄心に対して軸方向に変位する可動鉄心(4)と、可動鉄心に結合されており、可動鉄心の変位に伴って振動する振動板(3)と、導電性を有して軸方向に変位する可動鉄心と相対的に摺動関係にある固定接点部(80)と、可動鉄心に設けられて、固定接点部が接触することでコイルに電流が流れる通電状態となる通電部(42)と、可動鉄心において通電部に対して軸方向にずらした位置に設けられて、固定接点部が通電部に接触しない位置に変位することでコイルに電流が流れない非通電状態となる非通電部(43;143;243;343)と、を備える。
この車両用警音器によれば、相対的に可動鉄心の軸方向に摺動する固定接点部を備え、可動鉄心に対する固定接点部の軸方向位置に応じて通電状態と非通電状態の切り換わりが行われる。これにより、固定接点部と可動する接点部とに関わる接点部が摩耗したとしても、導通が切れるまでの可動鉄心の軸方向のストローク量が前述の従来技術に比べて大きく変化しない車両用警音器を提供できる。通電状態と非通電状態との切り換わりにおける可動鉄心の移動距離の経年変化を抑制できるので、ホーンの特性変化を抑制できる車両用警音器を提供できる。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の車両用警音器1について図1、図2、図5を参照しながら説明する。例えば、自動車、自動二輪車等の車両に搭載されて外部に対して警告音を発生する装置であり、電磁式のホーンとも呼ばれる。車両用警音器1は、車両における所定の操作部が操作された際に、警報音を車外へ放出する。所定の操作部は、乗員によって操作される、例えば、ステアリングやハンドルに設けられたホーンスイッチである。車両用警音器1は、出力電圧に応じて警報音を発生する電磁式警報器である。
第1実施形態の車両用警音器1について図1、図2、図5を参照しながら説明する。例えば、自動車、自動二輪車等の車両に搭載されて外部に対して警告音を発生する装置であり、電磁式のホーンとも呼ばれる。車両用警音器1は、車両における所定の操作部が操作された際に、警報音を車外へ放出する。所定の操作部は、乗員によって操作される、例えば、ステアリングやハンドルに設けられたホーンスイッチである。車両用警音器1は、出力電圧に応じて警報音を発生する電磁式警報器である。
車両用警音器1は、ステーを介して車両の前部、例えば、ラジエータの前部等の車両側部材に取り付けられる。図1に示すように、車両用警音器1は、有底筒状のハウジング11と、ハウジング11内の中央付近に収容され固定された電磁コイル部2とを備える。車両用警音器1は、板状部材であって、外郭を構成するハウジング11の開口部を覆うようにハウジング11に固定されている振動板3を備える。振動板3はダイヤフラムとも呼ばれる。電磁コイル部2は、コイル20とボビン21と固定鉄心22とを備えて構成されている。コイル20は、樹脂製のボビン21に巻線が巻回されて構成されている。
車両用警音器1は、振動板3の中央付近に固定され、固定鉄心22に対向して配置された可動鉄心4と、ハウジング11の底部に固定されて車両等に取り付けられる取付用のステーとを有している。電磁コイル部2は、ハウジング11の軸心周りに設置されている。ハウジング11、振動板3および共鳴板6のそれぞれは、電磁コイル部2の磁気回路の一部を構成するために、鉄系の磁性体材料の板材が凹形状にプレス成形されて形成されている。可動鉄心4の前部に位置する小径部41には、振動板3の中心穴部30と共鳴板6の中心穴部60が嵌合し、可動鉄心4、振動板3および共鳴板6がかしめ固定により一体となっている。
ハウジング11は、後端に位置する円盤状の底部110と、底部110の周縁が筒状に立ち上がって形成された前端部から円盤状に突出する中間平坦部111と、前端に位置する外周縁部12と、を有して一体に形成されている。外周縁部12は、中間平坦部111の周縁が前方へ筒状に立ち上がって形成された前端部から突出して形成されている。振動板3の外周部は、外周縁部12に巻きつけられるように巻きかしめされて、ハウジング11に固定されている。
ボビン21は、筒状部210と、筒状部210における振動板3側の端部から円盤状に突出するフランジ部211と、フランジ部211から外方に突出する第1被固定部212、第2被固定部213等を有して一体に形成されている。筒状部210の外周面には、巻線が巻回されて形成されたコイル20が設けられている。筒状部210の内側には、固定鉄心22がボビン21やコイル20と同心状に設けられている。フランジ部211は、ボビン21において、筒状部210の前端部から周囲に広がる端面を形成する。フランジ部211は、コイル20における、前端部や振動板3側の端部を覆う部分である。
ハウジング11の底部110の前方側には、固定鉄心22やコイル20を有するボビン21が設けられている。固定鉄心22の先端面は、可動鉄心4の先端面に面している。固定鉄心22は、ボビン21の筒状部210の内側に存在する。換言すれば、固定鉄心22の側面は、筒状部210によって囲まれている。
コイル20への非通電状態で、固定鉄心22の先端面と、先端面に対向する可動鉄心4の先端面との間には、所定距離の隙間、いわゆるエアギャップが形成されている。したがって、コイル20への非通電状態には、固定鉄心22の先端面と可動鉄心4の先端面とは離間している。
ハウジング11における中間平坦部111には、第1被固定部212、弾性を有する金属ばね材から形成されている固定接点支持板8が積層されている。これらの積層されている部材は、中間平坦部111に固定されている金属製の第1リベット90によって、一体にかしめ固定している。コイル20から延びる巻線における一方の端末部は、導体を被覆する絶縁膜が剥離された状態で固定接点支持板8と第1被固定部212との間に設置されて、第1リベット90のかしめ固定に伴い、第1リベット90の頭部によって圧接されている。このようにして、巻線の一方の端末部と固定接点支持板8とが導通することになる。
中間平坦部111の他の部位には、第2被固定部213が積層されている。第2被固定部213は、中間平坦部111に固定されている金属製の第2リベット91によって、ハウジング11にかしめ固定されている。さらに電磁コイル部2において、コイル20から延びる巻線における他方の端末部は、導体を被覆する絶縁膜が剥離された状態で第2リベット91の軸部の周辺に沿うように設置されて、第2リベット91のかしめ固定に伴い、第2リベット91の頭部に圧接されている。このように、巻線の他方の端末部が第2リベット91の頭部に圧接されることにより、巻線の端末部における導体と第2リベット91とが導通することになる。また、巻線の導体は、銅線もしくは銅線以外の導電性材質、または異なる導電性物質が組み合わされた材質によって構成されている。
さらに第2リベット91は、絶縁部材によってハウジング11からは絶縁されている。第2リベット91は、コネクタ13内のコネクタ端子と導通している。コネクタ端子は、ホーンスイッチを介してバッテリのプラス電位が導かれている。したがって、第2リベット91は、電磁コイル部2において電流投入側に位置するリベットである。また、車両用警音器1は、第1リベット90のかしめ固定によって固定接点支持板8に圧接される巻線の端末部に導通するコネクタ端子をさらに備えるようにしてもよい。
図1、図2および図5に示すように、固定接点部80と通電部42および非通電部43とは、互いに半径方向に対向するように設置されている。固定接点部80は、固定接点支持板8の一部であり、導電性を有している。固定接点部80は、常に、固定接点支持板8が有するばね力によって可動鉄心4の軸心側に付勢されている。したがって、固定接点部80は、可動鉄心の軸部に押しつけられている。
可動鉄心4における前部の小径部41が、振動板3の中心部に挿入された状態でかしめられることにより、可動鉄心4は振動板3に固定されている。固定鉄心22は、取付用のステーに、ハウジング11の底部110の中心部とともにかしめ等の固定手段を用いて固定されている。固定鉄心22は、ステーに、ハウジング11の底部110の中心部とともに、ナット締め等の手段を用いて固定されるようにしてもよい。
可動鉄心4は、固定接点部80が接触することでコイル20に電流が流れる通電状態となる通電部42と、可動鉄心4に対する固定接点部80の相対的位置によってコイル20に電流が流れない非通電状態となる非通電部43とを備えている。非通電部43は、可動鉄心4において通電部42を除く電気絶縁部に相当する部分である。非通電部43は、可動鉄心4において通電部42に対して軸方向にずらした位置に設けられている。非通電部43は、通電部42よりも前方側である振動板3側に設けられている。通電部42は、可動鉄心の素材と同じ部分である。
非通電部43は、可動鉄心4の表面において、導電部である固定接点部80が接触しても電流が遮断される絶縁層を構成する。この絶縁層は、可動鉄心4に形成された、軸方向に所定長さを有する凹部44または溝部を埋めるように設けられている。絶縁層は、可動鉄心4の筒状面において固定接点部80が接触し得る部位に少なくとも設けられている。絶縁層は、可動鉄心4の筒状面において固定接点部80が対向する位置に少なくとも設けられている。つまり、絶縁層は、可動鉄心4の筒状面において固定接点部80が接触し得る所定箇所において全周に設けられていない構成でもよい。また、絶縁層は、可動鉄心4の筒状面の所定箇所において全周に設けられている構成でもよい。絶縁層は通電部42に対して面一となるように凹部44に埋設されている。したがって、通電部42と非通電部43との境界部には段差がないように形成されている。この構成は、固定接点部80が可動鉄心4の筒状面を相対的に摺動するときに、固定接点部80が通電部42と非通電部43との間を円滑に行き来することに寄与している。
絶縁層は、例えば、天然ゴムや合成ゴムを含むエラストマー、その他の樹脂等により構成されている。絶縁層は、コイル20の通電流により、高温になる部分であるため、耐熱性を有する材料、例えば、熱硬化性樹脂等により構成されていることが好ましい。絶縁層は、例えば、高い耐熱性、優れた耐薬品性、自己消火性を有するポリフェニレンサルファイド樹脂で構成されていることが好ましい。絶縁層は、例えば、高硬度を有した、ガラス入り樹脂で構成されていることが好ましい。
次に、車両用警音器1の作動を説明する。ホーンスイッチが投入されることにより、車載電源からの電流が、コネクタ13のコネクタ端子から第2リベット91、巻線の他方の端末部、コイル20の順番に流れる。さらに電流は、巻線の一方の端末部、固定接点支持板8、固定接点部80、可動鉄心4の通電部42、振動板3、ハウジング11、固定鉄心22、ステー、車体(接地)の順に流れる。
第1実施形態の車両用警音器1では、巻線の他方の端末部と第2リベット91が導通し、巻線の一方の端末部と固定接点支持板8とが導通している。これにより、電磁コイル部2の電磁力が可動鉄心4と固定鉄心22との間隙に作用して、可動鉄心4が固定鉄心22に吸引されて衝突する。固定鉄心22から発生する磁気吸引力によって可動鉄心4が軸方向に移動すると、振動板3は、周縁部が固定された状態で中心部が可動鉄心4と一体に移動して変形する。この可動鉄心4の変位により、固定接点部80が可動鉄心4における通電部42と接触する通電状態から非通電部43と接触する非通電状態に相対的に変位する。その結果、電磁コイル部2への通電が遮断され、電磁力がなくなるので、可動鉄心4は、振動板3の弾性力により元の位置に復帰し、これにより、固定接点部80と通電部42との閉成状態が復活する。このようにして、電磁コイル部2の通電が断続されることにより、可動鉄心4の固定鉄心22への衝突が繰り返され、振動板3および共鳴板6が高周波で振動して音波が前方側に放射され、警告音を外部に発生することができる。
図3および図4は、比較例として、通電状態と非通電状態とを切り換える従来の構成を示しており、非通電時における接点部の閉成状態を示している。この比較例の構成を説明する。可動鉄心190の外周面の全周には、他の部位よりも径外方へ突き出す大径部190aが形成されている。大径部190aには絶縁性のある材料が被覆されている。コイルへの通電時に磁化された固定鉄心によって可動鉄心190が吸引されることにより、大径部190aは固定鉄心側に変位する。これにより、大径部190aは、可動接点支持板170の一部に接触してこれを固定鉄心22側へ押圧する。
大径部190aが被押圧部を固定鉄心22側に押すことにより、固定接点支持板180に設けられた固定接点部180aと可動接点部170aとが離間して両者が接触する閉成状態が解除されて開成状態になる。そして、コイルへの非通電状態には電磁力がなくなるので、可動鉄心190は振動板の弾性力により元の位置に復帰する。可動鉄心190による可動接点支持板170への押圧力がなくなるため、可動接点支持板170が有するばね力によって固定接点支持板180側に付勢されて固定接点部180aに接触して固定接点部180aと可動接点部170aとの閉成状態が復活する。このように、閉成状態が復活するたびに、可動接点部170aが固定接点部180aに衝突する。この回数が積み重なると、図4に示すように、可動接点部170aと固定接点部180aとが摩耗してそれぞれの厚さが薄くなる。図3に示す接点部が摩耗していない状態では、閉成状態から開成状態に切り換わるまでに可動鉄心190が軸方向に移動する距離は、ストロークST1である。これに対して、図4に示す接点部が摩耗した状態では、閉成状態から開成状態に切り換わるまでに可動鉄心190が軸方向に移動する距離は、ST1より短いストロークST2である。
車両用警音器は、可動鉄心190の移動距離がST1になったときにコイルへの導通が切れるように設計されているが、摩耗した状態になるとこれよりも早く非導通状態になるため、ホーンが持つ音色等の特性が変化してしまうという問題が生じ得る。第1実施形態の車両用警音器1は、コイルへの通電状態から非通電状態へ切り換わる可動鉄心4の移動距離の変化を抑制することにより、比較例における問題点を解消することができる。
第1実施形態の車両用警音器1がもたらす作用効果について説明する。車両用警音器1は、通電によって磁力を発生するコイル20と、コイル20から発生する磁力によって磁気吸引力を発生する固定鉄心22と、固定鉄心22から発生する磁気吸引力によって固定鉄心に対して軸方向に変位する可動鉄心4とを備える。車両用警音器1は、可動鉄心4に結合されて可動鉄心4の変位に伴って振動する振動板3と、導電性を有して軸方向に変位する可動鉄心4と相対的に摺動関係にある固定接点部80とを備える。可動鉄心4は、固定接点部80が接触することでコイル20に電流が流れる通電状態となる通電部42と、通電部42に対して軸方向にずらした位置に設けられて固定接点部80が通電部42に接触しない位置に変位することでコイル20に電流が流れない非通電状態となる非通電部43とを備える。
この構成によれば、相対的に可動鉄心4の軸方向に摺動する固定接点部80を備え、可動鉄心4に対する固定接点部80の軸方向位置に応じて通電状態と非通電状態の切り換わりが行われる。これにより、固定接点部80と可動鉄心4の接点部とに関わる接点部が摩耗したとしても、導通が切れるまでの可動鉄心4の軸方向のストローク量が従来技術に比べて大きく変化しない車両用警音器1を提供できる。したがって、通電状態と非通電状態との切り換わりに伴う可動鉄心4の軸方向移動距離の経年変化を抑制できるので、ホーンの特性変化の抑制が図れる車両用警音器1を提供できる。ホーンの特性変化を抑制することにより、使用回数や経年に伴う音色等の変化を抑えることができる車両用警音器1を提供できる。また、固定接点部80と可動する接点部分とが衝突しない構成を実現できるので、接点部同士が衝突する構成に比べて接点部の摩耗を抑えることにも貢献できる。
また、この車両用警音器1によれば、従来の可動接点支持板の機能を可動鉄心4に持たすため、可動鉄心支持板という別個の部品を不要にすることができる。可動鉄心支持板を設ける必要がないため、ハウジング11内のスペースに余裕が生まれて、各部品の配置を自由度が高い車両用警音器1を提供できる。また、ハウジング11の容積の小型化にするため、車両用警音器1の小型化を図ることができる。
非通電部43は、可動鉄心4の表面に電気絶縁性を有する絶縁層が設けられた部分である。車両用警音器1は、固定接点部80が絶縁層に接触することで非通電状態となる。この構成によれば、可動鉄心の軸方向変位により通電状態と非通電状態とが切り換わる位置を絶縁層と通電部42との境界として設定することができる。これにより、固定接点部80を可動鉄心4に接触させた状態で可動鉄心4を摺動させる構成において、通電状態と非通電状態との切り換わりを確実にかつ簡易な構成によって行える車両用警音器1を提供できる。
絶縁層は、通電部42に対して面一に設けられている。これによれば、固定接点部80を可動鉄心4に接触させた状態で可動鉄心4を摺動させる構成において、通電状態と非通電状態との切り換わりの際に、固定接点部80を可動鉄心4に対して円滑に滑らせることができる。
絶縁層は、ポリフェニレンサルファイド樹脂で構成されている。これによれば、高い耐熱性を有する絶縁層を構成できるので、ホーン使用時に高温になる可動鉄心4において、絶縁層としての機能を長く確保できる車両用警音器1を提供できる。また、自己消火性を有する絶縁層を構成できるので、車両用警音器1の安全性を高めることができる。
絶縁層は、ガラスを含有する樹脂で構成されている。これによれば、電気絶縁性と高い硬度を有する絶縁層を構成できるので、固定接点部80と可動鉄心4との摺動に伴う絶縁層の摩耗を抑えることができる。この効果により、絶縁層としての機能を長く確保できる車両用警音器1を提供できる。
固定接点部80は、通電状態において、通電部42に対して付勢する固定接点支持板8に設けられている。これによれば、固定接点支持板8による付勢力によって、可動鉄心4と固定接点部80との接触状態を確保することに寄与する。したがって、可動鉄心の軸方向変位により通電状態と非通電状態とが切り換わる位置を、所望の位置に維持し続けることに貢献でき、ホーンの特性変化を抑制する車両用警音器1を提供できる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態の他の形態である車両用警音器について、図6を参照して説明する。第2実施形態において第1実施形態と同様の構成は、図6において同一の符号を記載し、同様の作用効果を奏するものである。第2実施形態においては、第1実施形態と相違する内容について説明する。
第2実施形態では、第1実施形態の他の形態である車両用警音器について、図6を参照して説明する。第2実施形態において第1実施形態と同様の構成は、図6において同一の符号を記載し、同様の作用効果を奏するものである。第2実施形態においては、第1実施形態と相違する内容について説明する。
図6に示すように、第2実施形態の車両用警音器1は、第1実施形態に対して可動鉄心104の構成が相違する。可動鉄心104は、通電部42よりも振動板3側に非通電部143を備えている。非通電部143は、第1実施形態の非通電部43と同様の作用効果を奏するが、以下の点で構成が相違する。
非通電部143は、可動鉄心104の表面において、導電部である固定接点部80が接触しても電流が遮断される絶縁層を構成する。この絶縁層は、可動鉄心104に形成された、軸方向に所定長さを有する凹部144または溝部を埋めるように設けられている。絶縁層は、通電部42に対して面一となるように凹部144または溝部に埋設されている。凹部144は、第1実施形態の凹部44に対して固定鉄心22側の形状が異なっている。凹部144は、固定鉄心22側において他の部位にくらべて深さが浅くなるように傾斜する底面144aを備えている。凹部144は、固定鉄心22側、換言すれば通電部42との境界に近い部分が他の部位よりも浅くなるように凹んでいる。通電部42との境界に近い部分は、その深さが通電部42に近づくほど浅くなるように傾斜または湾曲している。したがって、凹部144に埋設された絶縁層は、通電部42に近づくほど厚さ寸法が小さくなるように形成されている。絶縁層は、第1実施形態の絶縁層と同様の素材で構成されている。
第2実施形態の車両用警音器1によれば、絶縁層は、通電部42に近づくほど深さが浅くなっている底面144aの表面において、通電部42に近づくほど厚さ寸法が小さくなるように設けられている。絶縁層は金属製の固い可動鉄心104よりも摩耗が早いが、この構成によれば、絶縁層と通電部42との境目に段差が生じにくいため、固定接点部80が可動鉄心4に対してスライドする際に引っかかることを抑制できる。したがって、第2実施形態の車両用警音器1は、固定接点部80を可動鉄心104に接触させた状態で可動鉄心104を摺動させる過程において、通電状態と非通電状態との切り換わり部位で固定接点部80を可動鉄心104に対して円滑に滑らせることに寄与する。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態の他の形態である車両用警音器について、図7を参照して説明する。第3実施形態において前述の実施形態と同様の構成は、図7において同一の符号を記載し、同様の作用効果を奏するものである。第3実施形態においては、前述の実施形態と相違する内容について説明する。
第3実施形態では、第1実施形態の他の形態である車両用警音器について、図7を参照して説明する。第3実施形態において前述の実施形態と同様の構成は、図7において同一の符号を記載し、同様の作用効果を奏するものである。第3実施形態においては、前述の実施形態と相違する内容について説明する。
図7に示すように、第3実施形態の車両用警音器1は、前述の実施形態に対して可動鉄心204の構成が相違する。可動鉄心204は、通電部42よりも振動板3側に非通電部243を備えている。非通電部243は、前述の実施形態における非通電部と同様の作用、効果を奏するが、以下の点で構成が相違する。
非通電部243は、可動鉄心204の表面において、固定接点部80が接触しても電流が遮断される絶縁層を構成する。この絶縁層は、可動鉄心104に形成された、軸方向に所定長さを有する凹部144または溝部の底面を覆うように設けられている。凹部144を被覆する絶縁層の外表面は、軸方向長さの中央部が端部に対して可動鉄心204の軸心側に位置するように形成されている。絶縁層の外表面は、通電部42に近づくほど可動鉄心204の軸心とは離れるように形成されている。絶縁層の表面は、通電部42との境界部位から離れるにつれて可動鉄心204の軸心側に徐々に凹む湾曲面を形成する。絶縁層は、前述の実施形態の絶縁層と同様の素材で構成されている。固定接点部80は、非通電状態において、絶縁層の表面に接触するように固定接点支持板8のばね力によって付勢される構成でもよいし、絶縁層の表面に接触していない構成でもよい。いずれの構成であっても、固定接点部80が非通電部243に対向する位置にある場合には、可動鉄心204と固定接点部80とは導通しない関係である。絶縁層は、前述の実施形態の絶縁層と同様の素材で構成されている。
第3実施形態の車両用警音器1によれば、非通電部243に含まれる絶縁層の表面は、通電部42との境界部位から遠ざかるにつれて可動鉄心204の軸心側に凹む深さが徐々に大きくなる湾曲面を有している。この構成によれば、通電状態から非通電状態に切り換わる過程において、通電部42の境界部位から遠ざかるにつれて、固定接点部80が絶縁層の表面に与える押圧力を低減していくように構成できる。さらに、非通電状態から通電状態に向けて移行する過程において、固定接点部80が絶縁層の表面に与える押圧力が徐々に高くなるように構成できるので、可動鉄心204に対して固定接点部80を円滑に摺動させることに寄与する。したがって、非通電状態から通電状態への切り換わりを円滑に行える車両用警音器1を提供できる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1実施形態の他の形態である車両用警音器について、図8を参照して説明する。第4実施形態において前述の実施形態と同様の構成は、図8において同一の符号を記載し、同様の作用効果を奏するものである。第4実施形態においては、前述の実施形態と相違する内容について説明する。
第4実施形態では、第1実施形態の他の形態である車両用警音器について、図8を参照して説明する。第4実施形態において前述の実施形態と同様の構成は、図8において同一の符号を記載し、同様の作用効果を奏するものである。第4実施形態においては、前述の実施形態と相違する内容について説明する。
図8に示すように、第4実施形態の車両用警音器1は、前述の実施形態に対して可動鉄心304の構成が相違する。可動鉄心304は、非通電部343に絶縁層を有していない点で前述の実施形態と相違する。非通電部343は、絶縁層を含んでいない点以外は、前述の実施形態における非通電部と同様の作用、効果を奏する。
非通電部343は、可動鉄心304の表面において、固定接点部80が接触しない部位である。固定接点部80を可動鉄心304の軸心側に付勢する付勢力は、固定接点部80が非通電部343を構成する凹部の底面や、固定鉄心22側において他の部位にくらべて深さが浅くなるように傾斜する底面343aに接触しないように設定されている。底面343aは、通電部42に近づくほど深さが浅くなるように傾斜または湾曲している。
第4実施形態の車両用警音器1によれば、非通電部343は、通電部42に対して可動鉄心304の軸心側に凹む凹部である。この構成によれば、非通電状態から通電状態に向けて移行する過程において、固定接点部80と対向する可動鉄心304の表面を形成する角部が鈍角を構成するので、可動鉄心304に対して固定接点部80を円滑に摺動させることに寄与する。したがって、非通電状態から通電状態への切り換わりを円滑に行える車両用警音器1を提供できる。
(他の実施形態)
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
前述の実施形態における車両用警音器1は、いわゆる平型ホーンであるが、前述の車両用警音器が有する構成は、共鳴管を一体に有するトランペット型のホーンであっても適用することができる。すなわち、可動鉄心4と固定鉄心22とが衝突しないように設計された製品にも適用可能である。
1…車両用警音器、 2…制御装置
3…振動板、 4…可動鉄心、 8…固定接点支持板
20…コイル、 22…固定鉄心、 42…通電部、
43,143,243…非通電部(絶縁層)
80…固定接点部、 343…非通電部
3…振動板、 4…可動鉄心、 8…固定接点支持板
20…コイル、 22…固定鉄心、 42…通電部、
43,143,243…非通電部(絶縁層)
80…固定接点部、 343…非通電部
Claims (10)
- 警報音を発生する車両用警音器(1)であって、
通電によって磁力を発生するコイル(20)と、
前記コイルから発生する磁力によって磁気吸引力を発生する固定鉄心(22)と、
前記固定鉄心から発生する磁気吸引力によって前記固定鉄心に対して軸方向に変位する可動鉄心(4)と、
前記可動鉄心に結合されており、前記可動鉄心の変位に伴って振動する振動板(3)と、
導電性を有して前記軸方向に変位する前記可動鉄心と相対的に摺動関係にある固定接点部(80)と、
前記可動鉄心に設けられて、前記固定接点部が接触することで前記コイルに電流が流れる通電状態となる通電部(42)と、
前記可動鉄心において前記通電部に対して前記軸方向にずらした位置に設けられて、前記固定接点部が前記通電部に接触しない位置に変位することで前記コイルに電流が流れない非通電状態となる非通電部(43;143;243;343)と、
を備える車両用警音器。 - 前記非通電部(43)は、前記可動鉄心の表面に電気絶縁性を有する絶縁層が設けられた部分であり、前記固定接点部が前記絶縁層に接触することで前記非通電状態となる請求項1に記載の車両用警音器。
- 前記絶縁層(43,143)は、前記通電部に対して面一となるように設けられている請求項2に記載の車両用警音器。
- 前記絶縁層(143,243)は、前記通電部に近づくほど厚さ寸法が小さくなるように設けられている請求項2または請求項3に記載の車両用警音器。
- 前記絶縁層(243)の表面は、前記通電部との境界部位から遠ざかるにつれて前記可動鉄心の軸心側に凹む深さが徐々に大きくなる湾曲面を有している請求項4に記載の車両用警音器。
- 前記絶縁層は、ポリフェニレンサルファイド樹脂で構成されている請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の車両用警音器。
- 前記絶縁層は、ガラスを含有する樹脂で構成されている請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の車両用警音器。
- 前記非通電部(343)は、前記通電部に対して前記可動鉄心の軸心側に凹む凹部である請求項1に記載の車両用警音器。
- 前記非通電部は、前記通電部に近づくほど凹み深さが小さくなるように形成されている請求項8に記載の車両用警音器。
- 前記固定接点部は、前記通電状態において、前記通電部に対して付勢する固定接点支持板(8)に設けられている請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の車両用警音器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017056314A JP2018159775A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 車両用警音器 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2017056314A JP2018159775A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 車両用警音器 |
Publications (1)
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| JP2018159775A true JP2018159775A (ja) | 2018-10-11 |
Family
ID=63796628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2017056314A Pending JP2018159775A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 車両用警音器 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112435645A (zh) * | 2019-08-26 | 2021-03-02 | 株式会社美姿把 | 喇叭 |
| CN114302829A (zh) * | 2019-08-29 | 2022-04-08 | 浜名湖电装株式会社 | 车辆用报警器 |
-
2017
- 2017-03-22 JP JP2017056314A patent/JP2018159775A/ja active Pending
Cited By (3)
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| CN114302829B (zh) * | 2019-08-29 | 2024-02-23 | 浜名湖电装株式会社 | 车辆用报警器 |
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