JP2018158856A - ガラス容器成形用金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】首部の余剰なガラスの量を胴部、特に胴部の補強部分へ全周にわたって等しく移すことが可能な構成とする。【解決手段】首部に胴部が連なるびんを成形するための一対の開閉可能な割型2A,2Bよりなる粗型2であり、割型2A.2Bを閉じて内側の面を互いに合わせることにより形成される空洞部20を備える。各割型2A,2Bの本体部25a,25bには、成形するびんの首部に対応する空洞部20の領域を所定の角度範囲θにわたって取り囲む中空部3a,3bがそれぞれ設けられている。各割型2A,2Bの中空部3a,3bは、位置および形状が割型2A,2Bの合わせ面21a,21bに対して対称である。角度範囲θは角度範囲θの中心dが割型2A,2Bの中心線zに対して一方へ変位させている。【選択図】図8
Description
この発明は、首部に胴部が連なるガラス容器、例えば、細口びんや軽量細口びんのようなガラスびんを成形するのに適したガラス容器成形用金型に関し、この発明は特に、首部に連なる胴部の少なくとも上部位置にコンタクトポイントが設定されたガラス容器を成形するのに適したガラス容器成形用金型に関する。
ガラスびんを製造するための典型的な製びん機は、複数のセクションにおいて粗型装置と仕上型装置とをそれぞれ含んでおり、粗型装置による成形工程と仕上型装置による成形工程とを順次実施してガラスびんを各セクションで成形するものである。ガラスびんの製法として、例えば、ナロー・ネック・プレス&ブロー方式が知られている。この方式では、粗型装置の粗型内に投入された溶融ガラスの塊(以下「ゴブ」という。)よりパリソンを成形した後、このパリソンを仕上型装置の仕上型内へ移し、型内のパリソンに空気を吹き込んでガラスびんを成形する。
図16は、軽量細口びんの成形に適用されるナロー・ネック・プレス&ブロー方式によるガラスびんの成形手順を示している(例えば、特許文献1参照)。まず、ゴブGが粗型9内の空洞部90に受け入れられると(図16(1))、バッフル91が降りてきて空洞部90を塞ぐ一方、プランジャ92が上昇を開始し、口型93内を通って粗型9の空洞部90内へ進入する。これによりゴブGは空洞部90において加圧される(図16(2))。この加圧によって空洞部90にガラスが行き渡り、空洞部90に対応する形状のパリソンPが成形される(図16(3))。
粗型9は、一対の割型により構成されている。各割型の内側の面が互いに合わされることで前記空洞部90が形成される。この空洞部90内でパリソンPが成形されると、粗型9の割型が開き、パリソンPは口型93で支えられた状態でインバート装置95により上下反転させられて仕上型96へ移される(図16(4))。パリソンPは粗型9に接していた表面が硬化しているが、パリソンPの肉厚内部が高温であるため、この温度が伝わってパリソンPの表面の硬化層が軟化する(図16(5))。
仕上型96にブローヘッド97がセットされると、パリソンPの内部に高圧空気が吹き込まれ、仕上型96および底型98によりガラスびん8が成形される(図16(6))。ガラスびん8の成形が完了すると、ブローヘッド97が退き仕上型96が開放された後、ガラスびん8はその口部がテイクアウトトング99に把持され(図16(7))、宙づり状態で搬出される(図16(8))。
軽量細口びんには、図17に示すように、首部80に連なる胴部81の少なくとも上部位置(図17に示すガラスびん8では上部位置と下部位置)に、同じガラスびん同士の接触に備えて強度が補強された厚肉状の補強部分82,83がそれぞれ一周形成されている。これらの補強部分82,83は一般に「コンタクトポイント」と呼ばれている。これに対して、上下の補強部分82,83間は強度の補強がなされておらず、この非補強部分84は一般に「リセス面」と呼ばれ、ラベルなどが貼設される。各補強部分82,83は、非補強部分84よりわずかに突出しており、同じガラスびん同士が隣接したとき、外方へ突出する補強部分82,83においてガラスびん同士が接触するので、各ガラスびんが損傷するおそれはない(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、ナロー・ネック・プレス&ブロー方式により軽量細口びんを成形したとき、首部80に配分されるガラスの量が、首部が必要とするガラスの量より過剰となり、余分なガラスが首部80に停滞し、胴部81へ円滑に移動しない。このため、胴部81に配分されるガラスの量が不足気味となり、特に、胴部81の補強部分82.83に十分なガラスの量が配分されないことから、強度に優れたコンタクトポイントが得られず、ガラスびんの強度低下を招いている。
また、ダブルゴブタイプやトリプルゴブタイプの金型のように複数個の割型が連ねられた金型を用いてパリソンを成形する場合、首部80の余剰のガラスが胴部へ移動する際、全周にわたって等しい量のガラスが移動しないことがあり、これがため、胴部81の全体もしくは胴部81の補強部分82,83にガラスが均一に配分されず、肉厚が全周にわたって一定とならず、強度にむらが生じる。この肉厚の不均一は、首部80のガラスの温度が全周にわたって一定でないことに起因している。一方、多角形びんのような水平断面が円形でないびんのパリソンを成形する場合、びんの角部に当たる部分より平坦部に当たる部分の肉厚が厚くなる傾向があり、首部80の余剰のガラスが胴部へ移動したとき、胴部の肉厚は不均一のままであり、全周にわたって均質化されない。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、首部の余剰なガラスの量を胴部、特に胴部の補強部分へ全周にわたって等しく移すことが可能な構成とすることにより胴部の肉厚が全周にわたって均一化されたガラス容器を得ることができるガラス容器成形用金型を提供することを目的とする。
一実施形態のガラス容器成形用金型は、首部に胴部が連なるガラス容器を成形するための、少なくとも一対の開閉可能な割型よりなるものであって、前記割型を閉じて内側の面を互いに合わせることにより形成される空洞部を備え、各割型の本体部には、成形するガラス容器の首部に対応する前記空洞部の領域を所定の角度範囲にわたって取り囲む中空部がそれぞれ設けられている。各割型の中空部は、位置および形状が割型の合わせ面に対して対称であり、前記の角度範囲はその角度範囲の中心が金型の中心線に対して一方へ変位させている。
ここで、「割型の本体部」とは、割型の固体部分(中実部分)を指す。また、「成形するガラス容器の首部に対応する空洞部の領域」とは、ガラス容器の首部の成形に関わる空洞部の領域のことであり、粗型についていえば、ガラス容器の首部を形づくるパリソンの首に当たる部分を成形する空洞部の特定領域のことである。さらに、「所定の角度範囲」とは、「割型の本体部の温度分布や成形するガラス容器の形態に基づいてあらかじめ実験等で定めた角度範囲」を意味する。
この実施形態のガラス容器成形用金型を用いて軽量細口びんのようなガラス容器を製造するとき、各割型に形成された中空部がガラス容器の首部に対応する空洞部の領域を取り囲むので、前記中空部が断熱空間として機能し、中空部の内側の領域の温度低下が抑えられ、前記内側の領域に接するガラスの温度が高温に保たれる。
例えば、割型が2個連ねられた金型により2個のパリソンを同時に成形するダブルゴブタイプのものでは、割型の連なり部分に比べて両端部は冷却風の作用を受けて温度が下がる。各中空部の角度範囲をその角度範囲の中心が金型の中心線に対して温度が低下し易い側へ変位させることで、その変位させた位置において各中空部の内側の領域の温度低下が抑えられ、温度の均一化がはかられる。その結果、首部の余剰のガラスは全周にわたって等しく伸びて胴部へ移動し、胴部の側に配分されるガラスの量が等しく増す。特に、胴部の補強部分に十分な量のガラスが全周にわたって等しく供給される結果、強度に優れたコンタクトポイントが得られる。
例えば、割型が2個連ねられた金型により2個のパリソンを同時に成形するダブルゴブタイプのものでは、割型の連なり部分に比べて両端部は冷却風の作用を受けて温度が下がる。各中空部の角度範囲をその角度範囲の中心が金型の中心線に対して温度が低下し易い側へ変位させることで、その変位させた位置において各中空部の内側の領域の温度低下が抑えられ、温度の均一化がはかられる。その結果、首部の余剰のガラスは全周にわたって等しく伸びて胴部へ移動し、胴部の側に配分されるガラスの量が等しく増す。特に、胴部の補強部分に十分な量のガラスが全周にわたって等しく供給される結果、強度に優れたコンタクトポイントが得られる。
他の実施形態のガラス容器成形用金型においては、各割型の本体部には、成形するガラス容器の首部に対応する前記空洞部の領域をそれぞれ所定の角度範囲にわたって取り囲む第1、第2の中空部が設けられている。一方の割型の第1の中空部と他方の割型の第1の中空部、および一方の割型の第2の中空部と他方の割型の第2の中空部は、いずれも位置および形状が割型の合わせ面に対して対称であり、各割型の第1の中空部と第2の中空部は、いずれも位置および形状が金型の中心線に対して対称である。
上記した実施形態のガラス容器成形用金型を用いて軽量細口びんのようなガラス容器を製造するとき、各割型に形成された第1、第2の各中空部がガラス容器の首部に対応する空洞部の領域を取り囲むので、各中空部が断熱空間として機能し、第1の中空部の内側の領域と第2の中空部の内側の領域の温度低下が抑えられ、それらの内側の領域に接するガラスの温度が高く保たれる。その結果、第1、第2の各中空部の内側の領域に接するガラスの伸びが他の領域より良好となり、首部の余剰のガラスは伸びに応じた量が胴部へ移動するので、成形するガラス容器の形態に応じてガラスの量が胴部の側に配分される。例えば、四角形のガラス容器を製造するとき、ガラス容器の角部に相当する部分以外の部分、すなわち平坦部に相当する部分に対応して第1、第2の各中空部を設けることにより、平坦部へ移動するガラスが高温で動きやすくなり、均質化された肉回りになる。
上記の実施形態において、各割型の第1、第2の各中空部は、それぞれの深さが同じであってもよく、異なっていてもよい。中空部の深さが深ければ保温効果が増し、ガラスの温度が高く保たれてガラスの伸びが良好となるので、第1の中空部と第2の中空部を異なる深さに設定することで、胴部へ移動するガラスの量に差異を生じる。
さらに他の実施形態のガラス容器成形用金型においては、各割型の本体部には、第1の中空部と第2の中空部との間に第3の中空部がさらに設けられている。一方の割型の第3の中空部と他方の割型の第3の中空部は、位置および形状が割型の合わせ面に対して対称であり、各割型の第3の中空部は、いずれも金型の中心線に対して対称の形状である。
上記した実施形態のガラス容器成形用金型を用いて軽量細口びんのようなガラス容器であって例えば六角形のガラス容器を製造するとき、各割型に形成された第1〜第3の各中空部がガラス容器の首部に対応する空洞部の領域を取り囲むので、各中空部が断熱空間として機能し、第1の中空部の内側の領域と第2の中空部の内側の領域と第3の中空部の内側の領域の温度低下が抑えられ、それらの内側の領域に接するガラスの温度が高く保たれる。その結果、第1〜第3の各中空部の内側の領域に接するガラスの伸びが他の領域より良好となり、首部の余剰のガラスは伸びに応じた量が胴部へ移動するので、成形するガラス容器の形態に応じてガラスの量が胴部の側に配分され、均質化された肉回りとなる。
さらに他の実施形態のガラス容器成形用金型においては、各割型の本体部に、成形するガラス容器の首部に対応する前記空洞部の領域をそれぞれ所定の角度範囲にわたって取り囲む第1、第2の中空部と第1、第2の中空部の間に第3の中空部が設けられている。一方の割型の第1の中空部と他方の割型の第1の中空部、一方の割型の第2の中空部と他方の割型の第2の中空部、および一方の割型の第3の中空部と他方の割型の第3の中空部は、いずれも位置および形状が割型の合わせ面に対して対称であり、各割型の第1の中空部と第2の中空部は、いずれも位置および形状の少なくも一方が金型の中心線に対して非対称であり、各割型の第3の中空部は、いずれも金型の中心線に対して対称の形状である。
上記した実施形態のガラス容器成形用金型を用いて軽量細口びんのようなガラス容器であって例えば多角形のガラス容器を製造するとき、各割型に形成された第1〜第3の各中空部がガラス容器の首部に対応する空洞部の領域を取り囲むので、各中空部が断熱空間として機能し、第1の中空部の内側の領域と第2の中空部の内側の領域と第3の中空部の内側の領域の温度低下が抑えられ、それらの内側の領域に接するガラスの温度が高く保たれる。この場合、各割型の第1の中空部と第2の中空部は、金型の中心線に対して非対称であるので、第1の中空部の内側の領域と第2の中空部の内側の領域の温度低下の抑制度合が異なり、それらの内側の領域に接するガラスの温度が保持される度合も異なるが、第1〜第3の各中空部の内側の領域に接するガラスの伸びは他の領域より良好であり、首部の余剰のガラスは伸びに応じた量が胴部へ移動するので、成形するガラス容器の形態に応じてガラスの量が胴部の側に配分され、均質化された肉回りとなる。
上記した実施形態において、各割型の第1〜第3の各中空部は、それぞれの深さが同じであってもよく、異なっていてもよい。中空部の深さが深ければ保温効果が増し、ガラスの伸びが良好となるので、第1〜第3の各中空部を異なる深さに設定することで、胴部へ移動するガラスの量に差異が生じる。
さらに他の実施形態のガラス容器成形用金型においては、各割型の本体部に、成形するガラス容器の首部に対応する前記空洞部の領域を所定の角度範囲にわたって取り囲む中空部がそれぞれ設けられている。各割型の中空部は、位置および形状が割型の合わせ面に対して対称であり、前記の角度範囲はその角度範囲の中心が金型の中心線に一致し、空洞部からの距離が金型の中心線から離れるにしたがって大きくなっている。
上記した実施形態のガラス容器成形用金型を用いて軽量細口びんのようなガラス容器を製造するとき、各割型に形成された中空部がガラス容器の首部に対応する空洞部の領域を取り囲むので、各中空部が断熱空間として機能し、中空部の内側の領域の温度低下が抑えられ、その内側の領域に接するガラスの温度が高く保たれる。この場合、各割型の中空部の空洞部からの距離は、金型の中心線から離れるにしたがって大きくなっているので、中空部の内側の領域は中心線からの距離に応じて温度低下の抑制度合が異なり、それらの内側の領域に接するガラスの温度も異なるが、中空部の内側の領域に接するガラスの伸びは他の領域より良好であり、首部の余剰のガラスは伸びに応じた量が胴部へ移動する結果、成形するガラス容器の形態に応じてガラスの量が胴部の側に配分される。
上記した実施形態において、各割型の中空部は、それぞれの深さが全範囲にわたって同じであってもよく、金型の中心線から離れるにしたがって深くまたは浅くなっていてもよい。中空部の深さが深ければ保温効果が増し、ガラスの伸びが良好となるので、中空部の深さを変えることで、胴部へ移動するガラスの量に差異が生じる。
この発明によれば、首部の余剰なガラスの量を胴部、特に胴部の補強部分へ全周にわたって等しく移すことが可能であるので、胴部の肉厚が全周にわたって均一化され、強度に優れたコンタクトポイントが得られ、ガラスびんの強度が高められる。
図1は、シングルゴブタイプの粗型2を有する粗型装置1の構成並びに粗型2内の空洞部20の構成を示している。また、図2は粗型2を口型の側から見見た底面図であり、粗型2を構成する一対の割型2A,2Bの内側の面が互いに合わさった状態を示している。この粗型装置1により図4に示すパリソンPが成形された後、図示しない仕上型装置によりパリソンPから図4において2点鎖線で示す外形のガラスびん(以下、単に「びん」という。)8が成形される。びん8は、例えば断面が円形の軽量細口びんであって、首部80に連なる胴部81の上部位置と下部位置とに「コンタクトポイント」と呼ばれる補強部分82,83が形成されている。なお、図4において、Xは、成形するびん8の首部80を形づくるパリソンPの首に当たる部分である。
粗型装置1は、図1に示すように、粗型2と、粗型2の上面に開口するゴブ投入口23を塞ぐバッフル11と、粗型2の下面に開口するプランジャ出入口24と連通する口型12と、口型12内を通ってプランジャ出入口24より粗型2内に進入するプランジャ13とを備えている。
粗型2は、内部にパリソンPを成形するための空洞部20を有しており、開閉可能な一対の割型2A,2Bにより構成されている。なお、図1は一方の割型2Aの構成を示しているが、図示しない他方の割型2Bの構成も同じであり、対応する構成の符号を括弧書きで示してある。図1において、20a,20bは各割型2A,2Bの型内面であり、ゴブGを所定の側周形状のパリソンPに成形する姿面を示している。また、21a,21bは各割型2A,2Bの内側の面(以下「合わせ面」という。)であって、図2に示されるように、割型2A,2Bを閉じたときに合わせ面21a,21bが互いに合わされることにより前記空洞部20が形成される。
各割型2A,2Bは、上端面に半円形をなす開放部23a,23b、及び下端面に半円形をなす開放部24a,24bをそれぞれ有している。各割型2A,2Bを閉じ、合わせ面21a,21bを互いに合わせたとき、各割型2A,2Bの上端面の開放部23a,23bが合わさってゴブ投入口23が形成されるとともに、各割型2A,2Bの下端面の開放部24a,24bが合わさってプランジャ出入口24が形成される。
各割型2A,2Bの中実部分である本体部25a,25bには、図2及び図3に示すように、平面視が円弧状に湾曲する形状の中空部3a,3bが形成されている。図示例の中空部3a,3bは、割型2A,2Bの下端面に開放部24a,24bに沿って開口する有底の溝30により形成されている。各中空部3a,3bを構成する溝30は、成形するびん8の首部80に対応する空洞部20の領域、すなわち、成形するびん8の首部80を形づくるパリソンPの首に当たる部分Xを成形する空洞部20の特定領域を所定の角度範囲θにわたって外側より取り囲んでいる。溝30の開口縁と空洞部20の開放部24a,24bとの距離Lは溝30の全長にわたって一定である。
溝30の幅tは0.1mm以上であればよく、外側の溝壁は割型2A,2Bの径の半分の位置まで達していてもよい。この実施例では、溝30の幅tは開口縁において15mmであって、溝30の全長にわたって一定である。また、成形するびん8は上部位置のコンタクトポイントが首部の上端から32mmに設定されているのに対し、溝30の深さhは16mmであって、溝30の全長にわたって一定である。さらに、この実施例の溝30は、粗型2の中心cに対する内外の溝壁の各半径r1,r2は、r1が18mm、r2が33mmであって、全深さにわたって一定となる円筒状に形成されているが、これに限らず、図3において一点鎖線で示すように、上に拡がった逆錐状に形成してもよい。
さらにまた、中空部3a,3bを構成する各溝30は、粗型2の中心cに対する両方の端部30R,30Lと前記合わせ面21a,21bとがなす角度β1,β2が一致するように割型2A,2Bの中心線zに対して左右対称の形状に形成されている。粗型2の中心cに対する溝30の角度範囲θは100度、前記の各角度β1,β2は40度にそれぞれ設定している。また、各割型2A,2Bの中空部3a,3bは、位置および形状が合わせ面21a,21bに対して対称である。
各割型2A,2Bの本体部25a,25bは、中空部3a,3bによって中空部3a,3bの内側の本体部領域26a,26bと中空部3a,3bの外側の本体部領域27a,27bとに区分される。内側の本体部領域26a,26bは空洞部20の外周に沿っており、中空部3a,3b内の空気の断熱作用によってその空気層がない場合に比べて高い温度に保温される。内側の本体部領域26a,26bと外側の本体部領域27a,27bとは溝30の両端部30R,30Lと突き合わせ面22a,22bとの間の角度β1,β2の範囲において連続している。なお、中空部3a,3bの断熱性を高めるために、蓋をしてもよく、断熱ウール等を詰めてもよい。
各割型2A,2Bの合わせ面21a,21bを合わせたとき、空洞部20沿いの突き合わされた部分の外側の合わせ面21a,21b間に微少な隙間部が生じる。この隙間部内の空気の断熱作用によって前記の突き合わされた部分が高い温度に維持される。この隙間部と溝30の両端部30R,30Lとの隔たり量、すなわち、前記の角度β1,β2の大小によって内側の本体部領域26a,26b及び前記突き合わされた部分の保温状態に差異が生じる。
上記した構成の粗型2を有する粗型装置1と図示しない仕上型装置とを用いてびん8を製造するとき、粗型2の各割型2A,2Bの本体部25a,25bに形成された円弧状に湾曲する中空部3a,3bは、びん8の首部80を形づくるパリソンPの首に当たる部分Xを成形する空洞部20の特定領域を外側より取り囲んでいる。これにより、中空部3a,3bが断熱空間として機能し、中空部3a,3bの内側の本体部領域26a,26bの温度低下が抑えられ、前記内側の本体部領域26a,26bに接するガラスの温度が高温状態に保たれる。したがって、パリソンPが仕上型へ移されたとき、首部80のガラスの量が余剰であれば、余剰のガラスが伸びてガラスが胴部81の側へ移動する。その結果、胴部81の側に配分されるガラスの量が増し、特に、胴部81の補強部分82,83に十分な溶融ガラスが供給されることから、強度に優れたコンタクトポイントが得られ、びん8の強度は高められる。
また、中空部3a,3bは、各割型2A,2Bの下端面に開放部24a,24bに沿って開口した溝30により構成されており、その溝30の幅tおよび深さhが全長にわたって一定であるので、中空部3a,3b内の空気の断熱作用によって中空部3a,3bの内側の本体部領域26a,26bは等しく温度低下が抑えられ、温度が均一な高温状態に保たれる結果、仕上型において首部80の余剰のガラスが伸びてガラスが胴部81の側へ移動する。
さらに、前記中空部3a,3bは、両方の各端部30R,30Lと割型2A,2Bの内側の合わせ面21a,21bとがなす角度β1,β2が一致するように割型2A,2Bの中心線zに対して左右対称の形状に形成されているので、中空部3a,3b内の空気の断熱作用によって中空部3a,3bの内側の本体部領域26a,26bは左右に偏ることなく均等に保温される結果、成形されるびん8の肉厚のばらつきが抑えられる。
図5は、各割型2A,2Bに上記の中空部3a,3bが設けられた粗型2(以下、「本粗型」という。)を用いて成形されたびん8(以下「適正びん」という。)について、10mm毎の各高さ位置において、図7に示すように、45度毎の各角度位置で肉厚を測定して得られた8個の肉厚測定データx1〜x8の平均値をプロット(▲で示す)してグラフ化した折線グラフD1(AVE)と、各割型に上記の中空部3a,3bが設けられていない粗型(以下、「従来粗型」という。)を用いて成形されたびん8(以下「比較びん」という。)について、10mm毎の各高さ位置において、45度毎の各角度位置(図7参照)で肉厚を測定して得られた8個の肉厚測定データx1〜x8の平均値をプロット(■で示す)してグラフ化した折線グラフD2(AVE)とを対比して示したものである。
また、図6は、上記の適正びんから得られた8個の肉厚測定データx1〜x8の最小値をプロット(▲で示す)してグラフ化した折線グラフD1(MIN)と、上記の比較びんから得られた8個の肉厚測定データx1〜x8の最小値をプロット(■で示す)してグラフ化した折線グラフD2(MIN)とを対比して示したものである。なお、図5及び図6は、縦軸がびんの高さ(mm)、横軸がびんの肉厚(mm)である。
適正びん及び比較びんは、図5及び図6に示されているように、口部までの高さが150mm、首部の長さが30mmであり、首部80に連なる胴部81の上部位置と下部位置とに、コンタクトポイントP1,P2が設定されている。図5及び図6において、垂直方向の点線T1は上下のコンタクトポイントP1,P2の肉厚の規格値、点線T2は首部、胴部の肉厚の規格値、点線T3は底周辺部の肉厚の規格値をそれぞれ示しており、肉厚の平均値または最小値が規格値T1〜T3を下回ると、そのびんは不良びんとなる。
本粗型を用いて成形した適正びんの肉厚と従来粗型を用いて成形した比較びんの肉厚を平均値(図5)について対比すると、上部位置のコンタクトポイントP1ではD1(AVE)>D2(AVE)であり、比較びんより適正びんの方が肉厚の平均値が大きくなっており、コンタクトポイントP1の強度が高められている。さらに、胴部81の全体についても、概ねD1(AVE)>D2(AVE)であり、比較びんより適正びんの方が肉厚の平均値が全体的に大きくなっている。一方、首部80はD1(AVE)<D2(AVE)であり、適正びんは比較びんより肉厚の平均値が小さくなっている。
以上のことから、適正びんでは、首部80の余剰のガラスの量が胴部81へ移ったものと推測できる。なお、下部位置のコンタクトポイントP2や底部に近い胴部81の下部については、適正びんと比較びんとは肉厚の平均値に殆ど差異がない。
以上のことから、適正びんでは、首部80の余剰のガラスの量が胴部81へ移ったものと推測できる。なお、下部位置のコンタクトポイントP2や底部に近い胴部81の下部については、適正びんと比較びんとは肉厚の平均値に殆ど差異がない。
つぎに、本粗型を用いて成形した適正びんの肉厚と従来粗型を用いて成形した比較びんの肉厚を最小値(図6)について対比すると、上部位置のコンタクトポイントP1ではD1(MIN)>D2(MIN)であり、比較びんより適正びんの方が肉厚の最小値が大きく、さらに、下部位置のコンタクトポイントP2でもD1(MIN)>D2(MIN)であり、比較びんより適正びんの方が肉厚の最小値が大きくなっている。胴部81についても概ねD1(MIN)>D2(MIN)であり、比較びんより適正びんの方が全体的に肉厚の最小値が大きくなっている。
以上のことから、比較びんより適正びんの方が全体的に肉厚の最小値が大きく、このことは規格値に対して肉厚の余裕があることを意味し、比較びんより適正びんの方が不良品の出現頻度は小さくなる。
以上のことから、比較びんより適正びんの方が全体的に肉厚の最小値が大きく、このことは規格値に対して肉厚の余裕があることを意味し、比較びんより適正びんの方が不良品の出現頻度は小さくなる。
上記した実施例では、中空部3a,3bを構成する各溝30を、割型2A,2Bの中心線zに対して左右対称の形状に形成するとともに、粗型2の中心cに対する溝30の角度範囲θを100度、粗型2の中心cに対する溝30の両方の各端部30R,30Lと割型2A,2Bの内側の合わせ面21a,21bとがなす角度β1,β2を共に40度に設定したものである。したがって、各割型2A,2Bの中空部3a,3bは、位置および形状が割型2A,2Bの合わせ面21a,21bに対して対称である。各割型2A,2Bの中空部3a,3bを上記した構成とすることにより、図5及び図6に示したような、好ましい肉厚の適正びんが得られる。
図8は、ダブルゴブタイプの粗型装置1を口型の側から見た底面図を示しており、2個の粗型2を構成する2対の割型2A,2Bの内側の面が互いに合わさった状態になっている。また、図9は一方の粗型2(図8の右側の粗型2)およびその粗型2の一方の割型2Aについての構成を示している。
2個の粗型2により2個のパリソンPが同時に成形された後、図示しない2個の仕上型により2個のパリソンPから2個のびんが同時に成形される。
2個の粗型2により2個のパリソンPが同時に成形された後、図示しない2個の仕上型により2個のパリソンPから2個のびんが同時に成形される。
各粗型2は、内部にパリソンPを成形するための空洞部20をそれぞれ有している。2個の粗型2の一方の割型2A,2A同士、および他方の割型2B,2B同士はそれぞれ連結され、2対の割型2A,2Bが一斉に開閉可能である。なお、図9は一方の割型2Aの構成を示すが、他方の割型2Bの構成も同じであり、対応する構成の符号を括弧書きで示してある。また、割型2A,2Bの構成は、中空部3a,3bを除き、図1に示したものと同様であり、ここでは対応する構成に同じ符号を付することで、詳細な説明を省略する。
各粗型2の各割型2A,2Bの中実部分である本体部25a,25bには、平面視が円弧状に湾曲する形状の中空部3a,3bが形成されている。図示例の中空部3a,3bは、割型2A,2Bの下端面に開放部24a,24bに沿って開口する有底の溝30により形成されている。各中空部3a,3bを構成する溝30は、成形するびん8の首部80に対応する空洞部20の領域、すなわち、成形するびん8の首部80を形づくるパリソンPの首に当たる部分を成形する空洞部20の特定領域を所定の角度範囲θにわたって外側より取り囲んでいる。溝30の開口縁と空洞部20の開放部24a,24bとの距離Lは溝30の全長にわたって一定である。また、溝30の幅tおよび溝30の深さhも溝30の全長にわたって一定である。
各割型2A,2Bの中空部3a,3bは、位置および形状が割型2A,2Bの合わせ面21a,21bに対して対称である。粗型2の中心cに対する中空部3a,3bの角度範囲θはその角度範囲θの中心dが割型2A,2Bの中心線zに対して端部の側へ所定の角度αだけ変位している。このため、粗型2の中心cに対する両方の端部30R,30Lと前記合わせ面21a,21bとがなす角度β1,β2は不一致となり、β2>β1である。この実施例では、粗型2の中心cに対する中空部3a,3bの角度範囲θは90度、前記の角度β1は15度,β2は75度である。
この実施例では、粗型装置1を挟んで対向する位置(図8において上下の位置)に図示しない冷却装置が配置されている。各冷却装置より粗型2の外面に冷却風(図中矢印P,Qで示す)を作用させることで各粗型2が外側より冷却される。この冷却風は2対の割型2A,2Bの両端側へ回り込むもので、その両端部が連なり部分より冷やされて温度が下がるので、その温度の偏りを考慮して各中空部3a,3bの位置を端部側へ変位させている。そこで、各中空部3a,3bの角度範囲θおよび各角度α,β1,β2は割型2A,2Bの本体部25a,25bの温度分布に基づき、また、前記温度の偏り度合を考慮して、あらかじめ実験等で定められる。
図10は、粗型装置1の他の実施形態を示し、各粗型2に冷却風を通す複数個の冷却通路5が等間隔に設けられている。この実施形態では、図8の実施形態と同様、粗型2の中心cに対する各中空部3a,3bの角度範囲θはその角度範囲θの中心dが割型2A,2Bの中心線zに対して端部の側へ図8の実施形態とほぼ同じ角度αだけ変位している。粗型2の中心cに対する中空部3a,3bの角度範囲θは、図8の実施形態より小さな値(45度)であり、粗型2の中心cに対する両方の端部30R,30Lと前記合わせ面21a,21bとがなす角度β1,β2はβ1が30度,β2が105度である。
中空部3a,3bを構成する溝30の開口縁と空洞部20の開放部24a,24bとの距離Lは溝30の全長にわたって一定である。また、溝30の幅tおよび溝30の深さhも溝30の全長にわたって一定である。
図11〜図14は、多角形びんや特殊変形びん(例えば把手を備えたもの)のような水平断面が円形でないびんのパリソンを成形するのに用いられるシングルゴブタイプの粗型2の実施例を示している。
図11に示す実施形態においては、各割型2A,2Bの本体部25a,25bには、成形するガラスびん(四角形のびん)の首部に対応する空洞部20の領域をそれぞれ所定の角度範囲θ1,θ2にわたって取り囲む第1の中空部3a−1,3b−1と第2の中空部3a−2,3b−2が設けられている。第1、第2の各中空部3a−1,3b−1は、成形するびんの角部に相当する部分以外の部分、すなわち、平坦部に相当する部分に対応する位置に設けられる。一方の割型2Aの第1の中空部3a−1と他方の割型2Bの第1の中空部3b−1、および一方の割型2Aの第2の中空部3a−2と他方の割型2Bの第2の中空部3b−2は、いずれも位置および形状が割型2A,2Bの合わせ面21a,21bに対して対称である。
また、一方の割型2Aの第1の中空部3a−1と第2の中空部3a−2、および他方の割型2Bの第1の中空部3b−1と第2の中空部3b−2は、いずれも位置および形状が割型2A,2Bの中心線zに対して対称であり、角度範囲θの中心d1,d2は割型2A,2Bの中心線zに対して45度の角度をなしている。各割型2A,2Bの第1の中空部3a−1,3b−1の角度範囲θ1はいずれも45度に設定され、各割型2A,2Bの第2の中空部3a−2,3b−2の角度範囲θ2はいずれも45度に設定されている。
第1の中空部3a−1,3b−1を構成する溝30の開口縁と空洞部20の開放部24a,24bとの距離Lおよび第2の中空部3a−2,3b−2を構成する溝30の開口縁と空洞部20の開放部24a,24bとの距離Lは、いずれも溝30の全長にわたって一定である。また、各溝30の幅tおよび溝30の深さhも溝30の全長にわたって一定である。なお、第1の中空部3a−1,3b−1を構成する溝30の深さhと第2の中空部3a−2,3b−2を構成する溝30の深さhとをそれぞれ異なる深さに設定することもできる。
図12に示す実施形態においては、各割型2A,2Bの本体部25a,25bには、成形するガラスびんの首部に対応する空洞部20の領域をそれぞれ所定の角度範囲θ1,θ2,θ3にわたって取り囲む第1の中空部3a−1,3b−1と第2の中空部3a−2,3b−2と、第3の中空部3a−3,3b−3が設けられている。第3の中空部3a−3,3b−3は第1の中空部3a−1,3b−1と第2の中空部3a−2,3b−2との間に設けられている。
一方の割型2Aの第1の中空部3a−1と他方の割型2Bの第1の中空部3b−1、一方の割型2Aの第2の中空部3a−2と他方の割型2Bの第2の中空部3b−2、および一方の割型2Aの第3の中空部3a−3と他方の割型2Bの第3の中空部3b−3は、いずれも位置および形状が割型2A,2Bの合わせ面21a,21bに対して対称である。また、一方の割型2Aの第1の中空部3a−1と第2の中空部3a−2、および他方の割型2Bの第1の中空部3b−1と第2の中空部3b−2は、いずれも位置および形状が割型2A,2Bの中心線zに対して対称であり、各割型2A,2Bの第3の中空部3a−3,3b−3は、いずれも割型2A,2Bの中心線zに対して対称の形状である
。第1の中空部3a−1,3b−1の角度範囲θ1の中心d1と、第2の中空部3a−2,3b−2の角度範囲θ2の中心d2は、割型2A,2Bの中心線zに対して45度の角度をなしている。第3の中空部3a−3,3b−3の角度範囲θ3の中心d3は割型2A,2Bの中心線zと重なっている、各割型2A,2Bの第1の中空部3a−1,3b−1の角度範囲θ1、第2の中空部3a−2,3b−2の角度範囲θ2、および第3の中空部3a−3,3b−3の角度範囲θ3はいずれも45度に設定されている。
。第1の中空部3a−1,3b−1の角度範囲θ1の中心d1と、第2の中空部3a−2,3b−2の角度範囲θ2の中心d2は、割型2A,2Bの中心線zに対して45度の角度をなしている。第3の中空部3a−3,3b−3の角度範囲θ3の中心d3は割型2A,2Bの中心線zと重なっている、各割型2A,2Bの第1の中空部3a−1,3b−1の角度範囲θ1、第2の中空部3a−2,3b−2の角度範囲θ2、および第3の中空部3a−3,3b−3の角度範囲θ3はいずれも45度に設定されている。
第1の中空部3a−1,3b−1を構成する溝30の開口縁と空洞部20の開放部24a,24bとの距離L、第2の中空部3a−2,3b−2を構成する溝30の開口縁と空洞部20の開放部24a,24bとの距離L、および第3の中空部3a−3,3b−3を構成する溝30の開口縁と空洞部20の開放部24a,24bとの距離Lは、いずれも溝30の全長にわたって一定である。また、各溝30の幅tおよび溝30の深さhも溝30の全長にわたって一定である。
図13は、さらに他の実施形態を示している。この実施形態では、一方の割型2Aの第1の中空部3a−1と他方の割型2Bの第1の中空部3b−1、および一方の割型2Aの第2の中空部3a−2と他方の割型2Bの第2の中空部3b−2は、いずれも位置および形状が割型の合わせ面21a,21bに対して対称である。各割型2A,2Bの第1の中空部3a−1,3b−1と第2の中空部3a−2,3b−2は、いずれも位置および形状が割型2A,2Bの中心線zに対して非対称であり、第2の中空部3a−2,3b−2の空洞部20に対する距離Lが第1の中空部3a−1,3b−1の空洞部20に対する距離Lより小さな値に設定されている。
一方の割型2Aの第3の中空部3a−3と他方の割型2Bの第3の中空部3b−3は、位置および形状が割型の合わせ面21a,21bに対して対称であり、各割型2A,2Bの第3の中空部3a−3,3b−3は、いずれも割型2A,2Bの中心線zに対して対称な形状である。
この実施形態では、第1の中空部3a−1,3b−1を構成する溝30の深さhと、第2の中空部3a−2,3b−2を構成する溝30の深さhと、第3の中空部3a−3,3b−3を構成する溝30の深さとを、それぞれ異なる深さに設定している。この実施形態では、図14に示すように、第1の中空部3a−1,3b−1を構成する溝の深さhが最も深く、第3の中空部3a−3,3b−3を構成する溝の深さhが最も浅く設定しているが、第3の中空部3a−3,3b−3を構成する溝の深さhが最も深く、第3の中空部3a−3,3b−3を構成する溝の深さhが最も浅く設定してもよい。
その他の構成は図12の実施形態と同様であり、ここでは対応する構成に同一の符号を付することで説明を省略する。
その他の構成は図12の実施形態と同様であり、ここでは対応する構成に同一の符号を付することで説明を省略する。
図15は、さらに他の実施形態を示している。この実施形態におては、各割型2A,2Bの本体部25a,25bには、成形するガラス容器の首部に対応する空洞部20の領域を所定の角度範囲θにわたって取り囲むそれぞれ1個の中空部3a,3bが設けられている。各割型2A,2Bの中空部3a,3bは、位置および形状が割型の合わせ面21a,21bに対して対称であり、前記の角度範囲θの中心dは割型2A,2Bの中心線zに一致させている。この実施形態では、各中空部3a,3bの空洞部20に対する距離を割型2A,2Bの中心線zから離れるにしたがって大きく設定してあり、中心dでの距離L1が最小、端部30L,30Rでの距離L2が最大となっている。中空孔3a,3bを構成する溝30は、全範囲にわたり同じ深さhに設定されているが、割型2A,2Bの中心線zから離れるにしたがって大きくまたは小さく設定してもよい。なお、各溝30の幅tは溝30の全長にわたって一定である。
中空部3a,3bを構成する各溝30は、粗型2の中心cに対する両方の端部30L,30Rと前記合わせ面21a,21bとがなす角度β1,β2が一致するように割型2A,2Bの中心線zに対して左右対称の形状に形成されている。粗型2の中心cに対する溝30の角度範囲θは120度、前記の各角度β1,β2は30度である。また、各割型2A,2Bの中空部3a,3bは、位置および形状が合わせ面21a,21bに対して対称である。
図8〜図10の実施形態の粗型2を用いてびんを製造するとき、各割型2A,2Bに形成された中空部3a,3bがびんの首部に対応する空洞部20の領域を取り囲むので、中空部3aが断熱空間として機能し、中空部3aの内側の領域の温度低下が抑えられ、内側の領域に接するガラスの温度が高温に保たれる。図示のダブルゴブタイプのものでは、割型2A,2Bの連なり部分に比べて両端部は冷却風の作用を受けて温度が下がる。各中空部3a,3bの角度範囲θを角度範囲θの中心dが割型2A,2Bの中心線zに対して温度が低下し易い側へ変位させるので、その変位位置において各中空部3a,3bの内側の領域の温度低下が抑えられ、全周にわたって温度の均一化がはかられる。その結果、首部の余剰のガラスは全周にわたって等しく伸びて胴部へ移動するので、胴部の側に配分されるガラスの量が等しく増し、特に、胴部の補強部分に十分な量のガラスが全周にわたって等しく供給されるので、強度に優れたコンタクトポイントが得られる。
図11の実施形態の粗型2を用いて四角形のびんを製造するとき、割型2A,2Bに形成された第1、第2の各中空部3a−1、3a−2と割型2Bに形成された第1、第2の各中空部3b−1,3b−2とがびんの首部に対応する空洞部20の領域を取り囲むので、各中空部3a,3bが断熱空間として機能し、第1の中空部3a−1,3b−1の内側の領域と第2の中空部3a−2,3b−2の内側の領域の温度低下が抑えられ、それらの内側の領域に接するガラスの温度が高く保たれる。その結果、第1、第2の各中空部3a−1,3b−1,3a−2,3b−2の内側の領域に接するガラスの伸びが他の領域より良好となり、首部の余剰のガラスは伸びに応じた量が胴部へ移動するので、成形するガラスびんの形態に応じてガラスの量が胴部の側に配分される。第1の中空部3a−1,3a−2および第2の中空部3b−2,3b−2はびんの平坦部に相当する部分に対応して設けられるので、平坦部へ移動するガラスは高温で動きやすく、均質化された肉回りとなる。
上記の実施形態において、第1の中空部3a−1,3b−1を構成する溝30と第2の中空部3a−2,3b−2を構成する溝30とが異なる深さhに設定されている場合、溝30の深さが深ければ保温効果が増し、ガラスの伸びが良好となるので、胴部へ移動するガラスの量に差異を生じる。
図12の実施形態の粗型2を用いて六角形のびんを製造するとき、割型2Aに形成された第1〜第3の各中空部3a−1,3a−2,3a−3と割型2Bに形成された第1〜第3の各中空部3b−1,3b−2,3b−3がびんの首部に対応する空洞部20の領域を取り囲むので、各中空部3a−1,3a−2,3a−3,3b−1,3b−2,3b−3が断熱空間として機能し、第1の中空部3a−1,3b−1の内側の領域と第2の中空部3a−2,3b−2の内側の領域と第3の中空部3a−3,3b−3の内側の領域の温度低下が抑えられ、それらの内側の領域に接するガラスの温度が高く保たれる。その結果、第1〜第3の各中空部3a−1,3a−2,3a−3,3b−1,3b−2,3b−3の内側の領域に接するガラスの伸びが他の領域より良好となり、首部の余剰のガラスは伸びに応じた量が胴部へ移動するので、成形するびんの形態に応じてガラスの量が胴部の側に配分され、均質化された肉回りとなる。
図13の実施形態の粗型2を用いて多角形のびんを製造するとき、割型2Aに形成された第1〜第3の各中空部3a−1,3a−2,3a−3と割型2Bに形成された第1〜第3の各中空部3b−1,3b−2,3b−3がびんの首部に対応する空洞部20の領域を取り囲むので、各中空部3a−1,3a−2,3a−3,3b−1,3b−2,3b−3が断熱空間として機能し、第1の中空部3a−1,3b−1の内側の領域と第2の中空部3a−2,3b−2の内側の領域と第3の中空部3a−3,3b−3の内側の領域の温度低下が抑えられ、それらの内側の領域に接するガラスの温度が高く保たれる。
この場合、各割型2A,2Bの第1の中空部3a−1,3b−1と第2の中空部3a−2,3b−2は、割型2A,2Bの中心線zに対して非対称であるので、第1の中空部3a−1,3b−1の内側の領域と第2の中空部3a−2,3b−2の内側の領域の温度低下の抑制度合が異なるので、それらの内側の領域に接するガラスの温度が保持される度合も異なる。第1〜第3の各中空部3a−1,3a−2,3a−3,3b−1,3b−2,3b−3の内側の領域に接するガラスの伸びは他の領域より良好であり、首部の余剰のガラスは伸びに応じた量が胴部へ移動する結果、成形するびんの形態に応じてガラスの量が胴部の側に配分され、均質化された肉回りとなる。
また、各割型2A,2Bの第1〜第3の各中空部3a−1,3a−2,3a−3,3b−1,3b−2,3b−3を構成する溝30がそれぞれ異なる深さに設定されているので、溝30の深さに応じて保温効果が増し、ガラスの伸びが良好となり、胴部へ移動するガラスの量に差異が生じる。
図15の実施形態の粗型2を用いてびんを製造するとき、割型2Aに形成された中空部3aと割型2Bに形成された中空部3bがびんの首部に対応する空洞部20の領域を取り囲むので、各中空部3a,3bが断熱空間として機能し、中空部3a,3bの内側の領域の温度低下が抑えられ、その内側の領域に接するガラスの温度が高く保たれる。この場合、各割型2A,2Bの中空部3a,3bの空洞部20からの距離は、割型2A,2Bの中心線zから離れるにしたがって大きいので、中空部3a,3bの内側の領域は中心線からの距離Lに応じて温度低下の抑制度合が異なり、それらの内側の領域に接するガラスの温度が保持される度合も異なる。中空部3a,3bの内側の領域に接するガラスの伸びは他の領域より良好であり、首部の余剰のガラスは伸びに応じた量が胴部へ移動する結果、成形するびんの形態に応じてガラスの量が胴部の側に配分される。
各割型2A,2Bのの各中空部3a,3bを構成する溝30が、割型2A,2Bの中心線zから離れるにしたがって深くまたは浅くなっている場合、溝30の深さが深ければ保温効果が増し、ガラスの伸びが良好となるので、胴部へ移動するガラスの量に差異が生じる。
1 粗型装置
2 粗型
2A,2B 割型
3a,3b 中空部
3a−1,3b−1 第1の中空部
3a−2,3b−2 第2の中空部
3a−3,3b−3 第3の中空部
8 びん
20 空洞部
25a,25b 本体部
30 溝
80 首部
81 胴部
θ 角度範囲
d 角度範囲の中心
z 割型の中心線
21a,21b 割型の合わせ面
2 粗型
2A,2B 割型
3a,3b 中空部
3a−1,3b−1 第1の中空部
3a−2,3b−2 第2の中空部
3a−3,3b−3 第3の中空部
8 びん
20 空洞部
25a,25b 本体部
30 溝
80 首部
81 胴部
θ 角度範囲
d 角度範囲の中心
z 割型の中心線
21a,21b 割型の合わせ面
Claims (9)
- 首部に胴部が連なるガラス容器を成形するための、少なくとも一対の開閉可能な割型よりなる金型であって、前記割型を閉じて内側の面を互いに合わせることにより形成される空洞部を備え、各割型の本体部には、成形するガラス容器の首部に対応する前記空洞部の領域を所定の角度範囲にわたって取り囲む中空部がそれぞれ設けられており、各割型の中空部は、位置および形状が割型の合わせ面に対して対称であり、前記の角度範囲はその角度範囲の中心が金型の中心線に対して一方へ変位させてなるガラス容器成形用金型。
- 首部に胴部が連なるガラス容器を成形するための、少なくとも一対の開閉可能な割型よりなる金型であって、前記割型を閉じて内側の面を合わせることにより形成される空洞部を備え、各割型の本体部には、成形するガラス容器の首部に対応する前記空洞部の領域をそれぞれ所定の角度範囲にわたって取り囲む第1、第2の中空部が設けられており、一方の割型の第1の中空部と他方の割型の第1の中空部、および一方の割型の第2の中空部と他方の割型の第2の中空部は、いずれも位置および形状が割型の合わせ面に対して対称であり、各割型の第1の中空部と第2の中空部は、いずれも位置および形状が金型の中心線に対して対称であるガラス容器成形用金型。
- 各割型の第1、第2の各中空部は、それぞれの深さが異なっている請求項2に記載のガラス容器成形用金型。
- 請求項2または3に記載のガラス容器成形用金型であって、各割型の本体部には、第1の中空部と第2の中空部との間に第3の中空部がさらに設けられており、一方の割型の第3の中空部と他方の割型の第3の中空部は、位置および形状が割型の合わせ面に対して対称であり、各割型の第3の中空部は、いずれも金型の中心線に対して対称の形状であるガラス容器成形用金型。
- 首部に胴部が連なるガラス容器を成形するための、少なくとも一対の開閉可能な割型よりなる金型であって、前記割型を閉じて内側の面を合わせることにより形成される空洞部を備え、各割型の本体部には、成形するガラス容器の首部に対応する前記空洞部の領域をそれぞれ所定の角度範囲にわたって取り囲む第1、第2の中空部と第1、第2の中空部の間に第3の中空部が設けられており、一方の割型の第1の中空部と他方の割型の第1の中空部、一方の割型の第2の中空部と他方の割型の第2の中空部、および一方の割型の第3の中空部と他方の割型の第3の中空部は、いずれも位置および形状が割型の合わせ面に対して対称であり、各割型の第1の中空部と第2の中空部は、いずれも位置および形状の少なくとも一方が金型の中心線に対して非対称であり、各割型の第3の中空部は、いずれも金型の中心線に対して対称の形状であるガラス容器成形用金型。
- 各割型の第1〜第3の各中空部は、それぞれの深さが異なっている請求項4または5に記載のガラス容器成形用金型。
- 首部に胴部が連なるガラス容器を成形するための、少なくとも一対の開閉可能な割型よりなる金型であって、前記割型を閉じて内側の面を互いに合わせることにより形成される空洞部を備え、各割型の本体部には、成形するガラス容器の首部に対応する前記空洞部の領域を所定の角度範囲にわたって取り囲む中空部がそれぞれ設けられており、各割型の中空部は、位置および形状が割型の合わせ面に対して対称であり、前記の角度範囲はその角度範囲の中心が金型の中心線に一致し、空洞部からの距離が金型の中心線から離れるにしたがって大きくなっているガラス容器成形用金型。
- 各割型の中空部は、それぞれの深さが全範囲にわたり同じである請求項7に記載のガラス容器成形用金型。
- 各割型の中空部は、それぞれの深さが金型の中心線から離れるにしたがって深くまたは浅くなっている請求項7に記載のガラス容器成形用金型。
Priority Applications (1)
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| JP2017055442A JP2018158856A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | ガラス容器成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2017055442A JP2018158856A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | ガラス容器成形用金型 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018158856A true JP2018158856A (ja) | 2018-10-11 |
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ID=63795454
Family Applications (1)
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| JP2017055442A Pending JP2018158856A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | ガラス容器成形用金型 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP2018158856A (ja) |
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2017
- 2017-03-22 JP JP2017055442A patent/JP2018158856A/ja active Pending
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