[go: up one dir, main page]

JP2018158638A - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

助手席用エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018158638A
JP2018158638A JP2017056534A JP2017056534A JP2018158638A JP 2018158638 A JP2018158638 A JP 2018158638A JP 2017056534 A JP2017056534 A JP 2017056534A JP 2017056534 A JP2017056534 A JP 2017056534A JP 2018158638 A JP2018158638 A JP 2018158638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air chamber
vehicle
inflated
passenger seat
airbag device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017056534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6760165B2 (ja
Inventor
北川 裕一
Yuichi Kitagawa
裕一 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017056534A priority Critical patent/JP6760165B2/ja
Publication of JP2018158638A publication Critical patent/JP2018158638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6760165B2 publication Critical patent/JP6760165B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】前気室と後気室とを備えた構成において、膨張展開時における各気室の揺動を抑制する。【解決手段】助手席用エアバッグ装置10では、車両12のインストルメントパネル16には、各々が袋状に形成された第1気室30及び第2気室40が収納されている。第1気室30は、車両12の前面衝突時に乗員Pの車両前方でウインドシールド18に沿って膨張展開する。第2気室40は、第1気室30に遅れて膨張展開し、第1気室30と乗員Pとの間に配置されると共に、少なくとも膨張展開時に第1気室30と接触する。この第2気室40は、第1気室30と異なる内容積を有しており、第1気室30と第2気室40との固有振動数が異なっている。このように、固有振動数が異なる第1気室30と第2気室40とが互いに接触することにより、各気室30、40が互いに揺動を抑制される。これにより、膨張展開時における第2気室40の揺動を抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、助手席用エアバッグ装置に関する。
下記特許文献1に記載された助手席用エアバッグ装置は、インストルメントパネルから乗員頭部に向かって膨張展開するメインバッグと、メインバッグの上部からウインドシールドへ向かって膨張展開する小型のサブバッグとを有している。このサブバッグは、メインバッグに遅れて膨張展開し、ウインドシールドと当接(接触)する。これにより、メインバッグがサブバッグを介してウインドシールドに支持される構成になっている。この助手席用エアバッグ装置では、インストルメントパネルやウインドシールドのレイアウトやデザインに影響されることなく、サブバッグがウインドシールド面の傾きに応じた展開をすることで、エアバッグの共通化を可能にするようにしている。
特開2013−082338号公報
しかしながら、上記構成の助手席用エアバッグ装置では、メインバッグ(後気室)に遅れて膨張展開するサブバッグ(前気室)がウインドシールドと接触するまでは、メインバッグがサブバッグを介してウインドシールドに支持されない。つまり、メインバッグは、インストルメントパネル側の基端部がインストルメントパネル等と接する以外は、他の車室内装部品と接触しない状態で膨張展開する。このため、メインバッグが膨張展開時に上下左右に揺動し易くなり、乗員拘束性能に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、前気室と後気室とを備えた構成において、膨張展開時における後気室の揺動を抑制可能な助手席用エアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る助手席用エアバッグ装置は、袋状に形成されて車両のインストルメントパネル内に収納され、車両前面衝突時に助手席乗員の車両前方でウインドシールドに沿って膨張展開する前気室と、袋状に形成されて前記インストルメントパネル内に収納され、前記前気室と異なる内容積を有し、前記前気室に遅れて膨張展開し、前記前気室と助手席乗員との間に配置されると共に、少なくとも膨張展開時に前記前気室と接触する後気室と、を備えている。
なお、請求項1に記載の「遅れて」は、後気室の膨張展開が完了するタイミングが、前気室の膨張展開が完了するタイミングよりも遅くなるものであればよい。また、請求項1に記載の「膨張展開時」は、膨張展開途中の状態及び膨張展開完了状態の両方を含んでいる。
請求項1に記載の発明では、車両のインストルメントパネルには、各々が袋状に形成された前気室及び後気室が収納されている。前気室は、車両前面衝突時に助手席乗員の車両前方でウインドシールドに沿って膨張展開する。後気室は、前気室に遅れて膨張展開し、前気室と助手席乗員との間に配置されると共に、少なくとも膨張展開時に前気室と接触する。この後気室は、前気室と異なる内容積を有しており、前気室と後気室との固有振動数が異なっている。このように、固有振動数が異なる前気室と後気室とが互いに接触することで、各気室が互いに揺動を抑制される。これにより、膨張展開時における後気室の揺動を抑制できる。
請求項2に記載の発明に係る助手席用エアバッグ装置は、請求項1において、膨張展開完了状態における前記前気室は、膨張展開完了状態における前記後気室に比べて、車両左右方向の幅が広い。
請求項2に記載の発明によれば、前気室及び後気室の膨張展開完了状態では、前気室における車両左右方向の幅が、後気室における車両左右方向の幅よりも広くなる。これにより、前面衝突の形態が斜め衝突や微小ラップ衝突などの非対称衝突であり、助手席乗員が斜め前方へ慣性移動して後気室に当接した場合でも、後気室を前気室によって安定的に支持(保持)することができる。
請求項3に記載の発明に係る助手席用エアバッグ装置は、請求項1又は請求項2において、膨張展開完了状態における前記前気室の内圧は、膨張展開完了状態における前記後気室の内圧よりも高い。
請求項3に記載の発明では、上記のように構成されているので、低圧の後気室を高圧の前気室によって良好に支持することができると共に、低圧の後気室によって助手席乗員をソフトに拘束することができる。
請求項4に記載の発明に係る助手席用エアバッグ装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項において、前記後気室は、膨張展開完了状態において、車両左右方向の両側部のうちの少なくとも一方から車両後方側へ突出する一又は一対の第2突出部を有しており、前記前気室は、膨張展開完了状態において、車両左右方向の両側部のうちの少なくとも一方から車両後方側へ突出し、前記一又は一対の第2突出部に対して車両左右方向の外側から接触又は対向する一又は一対の第1突出部を有している。
請求項4に記載の発明によれば、前気室及び後気室の膨張展開完了状態では、前気室の車両左右方向両側部のうちの少なくとも一方から車両後方側へ突出した一又は一対の第1突出部が、後気室の車両左右方向両側部のうちの少なくとも一方から車両後方側へ突出した一又は一対の第2突出部に対して車両左右方向の外側から接触又は対向する。これにより、前面衝突の形態が前述した非対称衝突であり、助手席乗員が第2突出部側へ斜めに慣性移動して後気室と当接した場合、第2突出部が第1突出部に支持されつつ助手席乗員を横方向から支持(保持)する。この結果、非対称衝突時においても助手席乗員を安定的に拘束することが可能になる。
請求項5に記載の発明に係る助手席用エアバッグ装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項において、前記前気室と前記後気室とは、上部において互いに結合されている。
請求項5に記載の発明では、前気室と後気室とが、上部において互いに結合されているので、前気室がインストルメントパネルから膨張展開する際に、後気室もインストルメントパネルから引き出される。この場合、後気室は、前気室に遅れて膨張展開を完了するが、後気室を単独でインストルメントパネルから膨張展開させる場合と比較して、後気室の内圧を低下させることができる。その結果、低圧の後気室によって助手席乗員をソフトに拘束することが可能になる。
請求項6に記載の発明に係る助手席用エアバッグ装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項において、膨張展開完了状態の前記前気室は、前記後気室と接触する後面が車両前方側へ向かって下り勾配に傾斜すると共に、車両前後方向に対する前記後面の傾斜角度が、前記車両の車種によらず同等に設定される。
請求項6に記載の発明では、膨張展開完了状態の前気室の後面、すなわち後気室との接触面は、車両前後方向に対する傾斜角度が車両の車種によらず同等に設定される。これにより、車種毎に異なるウインドシールドの傾斜角度によらず、後気室を設計することが可能となる。
請求項7に記載の発明に係る助手席用エアバッグ装置は、請求項1〜請求項6の何れか1項において、前記前気室に膨張展開用のガスを供給する前インフレータと、前記後気室に膨張展開用のガスを供給する後インフレータと、を備えている。
請求項7に記載の発明では、前気室と後気室とが、個別のインフレータである前インフレータ及び後インフレータからそれぞれ膨張展開用のガスを供給されて膨張展開する構成であるため、前気室と後気室との膨張展開タイミングを容易に調整可能である。
請求項8に記載の発明に係る助手席用エアバッグ装置は、請求項7において、前記後インフレータは、2つのガス発生器を有するデュアルステージインフレータである。
請求項8に記載の発明では、車両前面衝突時に後気室に膨張展開用のガスを供給する後インフレータが、2つのガス発生器を有するデュアルステージインフレータとされている。これにより、例えば衝突の激しさ(衝撃の強さ)に応じて2つのガス発生器の作動を制御することにより、後気室の展開速度などを調整(変更)することができる。
請求項9に記載の発明に係る助手席用エアバッグ装置は、袋状に形成されて車両のインストルメントパネル内に収納され、連通口を有する仕切り布によって互いに内容積が異なる前気室と後気室とに仕切られると共に、車両前面衝突時に前記前気室に供給されるガスの一部が前記連通口を通って前記後気室に供給される単一のエアバッグを備え、前記前気室が先行して膨張展開してウインドシールドと接触すると共に、当該前気室の車両後方で前記後気室が遅れて助手席乗員側へ膨張展開する。
請求項9に記載の発明では、車両のインストルメントパネルには、単一のエアバッグが収納されている。このエアバッグは、連通口を有する仕切り布によって前気室と後気室とに仕切られており、車両前面衝突時に前気室に供給されるガスの一部が連通口を通って後気室に供給される。これにより、前気室が先行して膨張展開してウインドシールドと接触し、当該前気室の車両後方で後気室が遅れて助手席乗員側へ膨張展開する。この発明では、膨張展開途中の後気室が前気室を介してウインドシールドに支持される。しかも、上記の仕切り布がエアバッグに設けられることで、エアバッグ全体の固有振動数が低くなっている。さらに、前気室と後気室との内容積が異なっているため、前気室と後気室との固有振動数が異なっており、各気室が互いに揺動を抑制し合う。以上のことから、本発明によれば、膨張展開時における後気室の揺動を抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る助手席用エアバッグ装置では、前気室と後気室とを備えた構成において、膨張展開時における後気室の揺動を抑制可能である。
本発明の第1実施形態に係る助手席用エアバッグ装置における前気室及び後気室の膨張展開完了状態を車両後方斜め左方側から見た斜視図である。 図1に示される前気室及び後気室を車両左右方向の中央で切断し、車両左側の部位の図示を省略した斜視図である。 図1に示される前気室及び後気室を含む周辺の構成を示す平断面図である。 第1実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が適用された車両の車室前部を車両左方側から見た断面図であり、前気室の膨張展開途中の状態を示す図である。 前気室の膨張展開完了状態であってかつ後気室の膨張展開途中の状態を示す図4Aに対応した断面図である。 前気室及び後気室の膨張展開完了状態を示す図4A〜図4Bに対応した断面図である。 後気室に助手席乗員が拘束された状態を示す図4A〜図4Cに対応した断面図である。 第1実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が、一般的なセダンタイプの車両に適用された例を示す図4Cに対応した断面図である。 第1実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が、1ボックスタイプの車両に適用された例を示す図4Cに対応した断面図である。 第1実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が、スポーツタイプの車両に適用された例を示す図4Cに対応した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る助手席用エアバッグ装置における前気室及び後気室の膨張展開完了状態を車両後方斜め左方側から見た斜視図である。 図8に示される前気室及び後気室を含む周辺の構成を示す平断面図である。 図8に示される前気室及び後気室を含む周辺の構成を車両上方から見た平面図である。 前面衝突の形態が対称衝突の場合において、助手席乗員が後気室に拘束された状態を示す図10Aに対応した平面図である。 前面衝突の形態が非対称衝突の場合において、助手席乗員が後気室に拘束された状態を示す図10Aに対応した平面図である。 本発明の第3実施形態に係る助手席用エアバッグ装置における前気室及び後気室の膨張展開完了状態を車両後方斜め左方側から見た斜視図である。 図11に示される前気室及び後気室を含む周辺の構成を示す平断面図である。 本発明の第4実施形態に係る助手席用エアバッグ装置における前気室及び後気室の膨張展開完了状態を示す図2に対応した斜視図である。 第4実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が適用された車両の車室前部を車両左方側から見た断面図であり、前気室の膨張展開に伴って後気室がインストルメントパネルから引き出される際の状況を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る助手席用エアバッグ装置におけるエアバッグの膨張展開完了状態を示す図2に対応した斜視図である。 第5実施形態に係るエアバッグの縦断面図である。 第5実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が適用された車両の車室前部を車両左方側から見た断面図であり、エアバッグの膨張展開初期の状態を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図7を用いて、本発明の第1実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印LH(IN)は、車両の前方(進行方向)、上方、左方(車両幅方向の内方)をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。また、各図においては、図面を見易くする関係から、一部の符号を省略している場合がある。
図1〜図4Dに示されるように、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10は、車両(自動車)12の車室14の前端部に設けられたインストルメントパネル16の上部に搭載されており、所謂トップマウントタイプとされている。この車両12は、ここでは左ハンドル仕様とされており、インストルメントパネル16の車両上方には、ウインドシールド(前面ガラス)18が配設されている。また、車室14の前部の右側でインストルメントパネル16の車両後方には、助手席である車両用シート20が設けられている。この車両用シート20には、乗員Pが着座している。この乗員Pは、本発明における「助手席乗員」に相当しており、3点式のシートベルト装置22によって車両用シート20に拘束されている。なお、上記の車両12が右ハンドル仕様の場合、本実施形態とは左右対称の構成となる。
上記の車両12に適用された助手席用エアバッグ装置10は、袋状に形成されてインストルメントパネル16内に収納され、車両12の前面衝突時に乗員Pの車両前方でウインドシールド18に沿って膨張展開する前気室としての第1気室30と、袋状に形成されてインストルメントパネル16内に収納され、第1気室30に遅れて膨張展開し、第1気室30と乗員Pとの間に配置される後気室としての第2気室40とを備えている。
また、この助手席用エアバッグ装置10は、第1気室30に膨張展開用のガスを供給する前インフレータとしての第1インフレータ32と、第2気室40に膨張展開用のガスを供給する後インフレータとしての第2インフレータ42と、第1気室30及び第1インフレータ32が収納される第1ケース(前ケース)34と、第2気室40及び第2インフレータ42が収納される第2ケース(後ケース)44とを備えている。
第1気室30及び第2気室40は、独立(分離)した別個の袋体(エアバッグ)とされている。第1気室(第1エアバッグ)30は、例えば膨張展開状態で車両前後方向に並ぶ一対の基布が互いに外周縁部を縫製されることにより袋状に形成されている。同様に、第2気室(第2エアバッグ)40は、例えば膨張展開状態で車両前後方向に並ぶ一対の基布が互いに外周縁部を縫製されることにより袋状に形成されている。これらの第1気室30及び第2気室40は、互いに異なる内容積を有しており、本実施形態では第2気室40の内容積が第1気室30の内容積よりも大きく設定されている。
第1気室30及び第2気室40の膨張展開完了状態を車両前方から見た場合、第1気室30及び第2気室40の車両幅方向中央と、車両用シート20の車両幅方向中央とが一致又は略一致する構成になっている。また、膨張展開完了状態における第1気室30の車両左右方向の幅W11は、膨張展開完了状態における第2気室40の車両左右方向の幅W21に比べて広く設定されている(W11>W21)。また、膨張展開完了状態における第1気室30の車両前後方向の幅(厚み)W12は、膨張展開完了状態における第2気室40の車両前後方向の幅(厚み)W22に比べて狭く設定されている(W12<W22)。なお、第1気室30を上記のように扁平状に膨張展開させる方法としては、例えば第1気室30を構成する前後一対の基布を、第1気室30の内部に配設した一又は複数のテザーによって前後に連結する方法などが挙げられる。
第1インフレータ32及び第2インフレータ42は、例えばシリンダタイプのインフレータとされている。第1インフレータ32は、軸線方向が車両幅方向に沿う姿勢で第1気室30内の下端部に収容されており、第2インフレータ42は、軸線方向が車両幅方向に沿う姿勢で第2気室40内の下端部に収容されている。
第1ケース34及び第2ケース44は、軸線方向両端部が閉塞された円筒状に形成されており、軸線方向が車両幅方向に沿う姿勢でインストルメントパネル16内に配置されている。第1ケース34は、ウインドシールド18寄りに配置されており、第2ケース44は、第1ケース34の車両後方側に配置されている。これらの第1ケース34及び第2ケース44は、インストルメントパネル16内において車両幅方向に延在されたインストルメントパネルリインフォース(図示省略)等に支持されている。
第1ケース34及び第2ケース44の上端部には、車両幅方向を長手とする長尺矩形状の開口部34A、44Aが形成されている。また、インストルメントパネル16には、上記の開口部34A、44Aと対向する箇所に、第1気室30及び第2気室40の膨張圧で破断するティアライン(図示省略)が形成されている。
第1ケース34内には、所定の折り畳み方で折り畳まれた第1気室30が、第1インフレータ32と共に収納されており、第2ケース44内には、所定の折り畳み方で折り畳まれた第2気室40が、第2インフレータ42と共に収納されている。なお、本実施形態では、第1気室30の折り畳み方は、内ロール折り(内ロール巻き)とされている。具体的には、第1気室30の折り畳み状態を車両左方側から見た場合、ロール状にされた第1気室30の中心から第1気室30の外周側へ向かって反時計回りに渦を巻くように第1気室30がロール折りにされている。
第1インフレータ32及び第2インフレータ42は、図示しないエアバッグECU(制御装置)と電気的に接続されている。このエアバッグECUには、図示しない衝突センサ(又はセンサ群)が電気的に接続されている。このエアバッグECUは、衝突センサからの情報に基づいて、車両12の前面衝突を検知又は予測可能とされている。この前面衝突には、対称衝突(正面衝突;フルラップ前面衝突)の他、斜め衝突や微小ラップ衝突等の非対称衝突が含まれている。
上記のエアバッグECUは、衝突センサからの情報に基づいて前面衝突を検知又は予測すると、先行して第1インフレータ32を作動(起動)させ、遅れて第2インフレータ42を作動(起動)させる構成になっている。具体的には、エアバッグECUは、第1インフレータ32に作動信号を出力した時点から予め設定されたディレイ時間が経過した時点で第2インフレータ42に作動信号を出力する構成になっている。
このため、本実施形態では、エアバッグECUが前面衝突を検知又は予測すると、先ず図4Aに示されるように、第1インフレータ32からガスの供給を受ける第1気室30がウインドシールド18に沿って先行して膨張展開する。膨張展開完了状態の第1気室30は、前面30Fがウインドシールド18と接触し、ウインドシールド18によって支持されると共に、基端部がインストルメントパネル16によって支持される。なお、膨張展開した第1気室30は、ウインドシールド18に対してバウンドする場合がある。
次いで、図4Bに示されるように、第2インフレータ42からガスの供給を受ける第2気室40が、第1気室30に遅れて第1気室30と乗員Pとの間に膨張展開する。この第2気室40は、膨張展開時(すなわち図4Bに示される膨張展開途中の状態、及び図4Cに示される膨張展開完了状態)において、前面40Fが第1気室30の後面30Rと接触する構成になっている。膨張展開完了状態の第2気室40は、第1気室30を介してウインドシールド18に支持されると共に、基端部がインストルメントパネル16によって支持される。この第2気室40は、インストルメントパネル16の車両後方側で第1気室30よりも車両下方側へ膨張展開し、後面である乗員拘束面40Rが乗員Pの頭部H及び胸部Cと対向する。
次いで、図4Dに示されるように、前面衝突の衝撃によって車両前方へ慣性移動する乗員Pが第2気室40の乗員拘束面40Rに突入し、乗員Pの頭部H及び胸部Cが第2気室40に保持(拘束)される。この際には、第1気室30及び第2気室40が、ウインドシールド18及びインストルメントパネル16からの反力を利用して乗員Pの頭部H及び胸部Cを拘束する構成になっている。
なお、第1気室30及び第2気室40が膨張展開する際には、インストルメントパネル16に形成されたティアラインが第1気室30及び第2気室40の膨張圧を受けて破断される。これにより、第1気室30及び第2気室40をインストルメントパネル16の外側へ膨張展開させるための前後一対の開口16F、16R(図1及び図2参照)がインストルメントパネル16に形成される構成になっている。また、図2〜図7では、第1気室30及び第2気室40の形状を認識し易くするために、ウインドシールド18と第1気室30との間、及び第1気室30と第2気室40との間に隙間を記載しているが、ウインドシールド18と第1気室30とは上述したように接触し、第1気室30と第2気室40とは上述したように接触する構成になっている。
また、本実施形態では、膨張展開完了状態における第1気室30の内圧(最大値)は、膨張展開完了状態における第1気室30の内圧(最大値)よりも高く設定されている。さらに、本実施形態では、第1気室30の後面30R及び第2気室40の前面40Fには、シリコンコート等の滑り止め剤が塗布されている。これにより、第2気室40の前面40Fが第1気室30の後面30Rに接触した状態では、第1気室30と第2気室40との車両幅方向及び車両上下方向の相対移動が抑制されるようになっている。
また、本実施形態では、膨張展開完了状態の第1気室30は、後面30Rが車両前方側へ向かって下り勾配に傾斜する。この後面30Rの車両前後方向に対する傾斜角度θ(図4C参照)は、車両12の車種によらず同等(ここでは同一)に設定される構成になっている。これにより、車両12の車種毎に異なるウインドシールド18の傾斜角度に合わせて第1気室30を設計変更する一方、第2気室40を車種によらず共通化する構成になっている。
上記の車種としては、例えば図5に示される一般的なセダンタイプの車両12Aと、図6に示される1ボックスタイプの車両12Bと、図7に示されるスポーツタイプの車両12Cとが挙げられる。1ボックスタイプの車両12Bでは、セダンタイプの車両12Aに比べてウインドシールド18が起立しており、スポーツタイプの車両12Cでは、セダンタイプの車両12Aに比べてウインドシールド18が寝ている。そして、上記の車両12A、12B、12Cにおいて、第1気室30の後面30Rの傾斜角度θを同一に設定することにより、第2気室40を車種によらず標準的な展開形状に設計する構成になっている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、車両12のインストルメントパネル16には、各々が袋状に形成された第1気室30及び第2気室40が収納されている。第1気室30は、車両12の前面衝突時に乗員Pの車両前方でウインドシールド18に沿って膨張展開する。第2気室40は、第1気室30に遅れて膨張展開し、第1気室30と乗員Pとの間に配置されると共に、少なくとも膨張展開時に第1気室30と接触する。この第2気室40は、第1気室30と異なる内容積を有しており、第1気室30と第2気室40との固有振動数が異なっている。このように、固有振動数が異なる第1気室30と第2気室40とが互いに接触することにより、各気室30、40が互いに揺動を抑制される。その結果、膨張展開時における第2気室40の揺動が抑制されるので、第2気室40の乗員拘束性能を良好にすることができる。
また、本実施形態では、先行して膨張展開する第1気室30が、遅れて膨張展開する第2気室40とは別個の袋体とされているため、第1気室30の大きさ(内容積)、形状、内圧などを設定する際の自由度が高い。つまり、第2気室40が第1気室30を介して安定的にウインドシールド18に支持されるように、第1気室30の大きさ、形状、内圧などを設定することができる。その結果、非対称衝突時においても第2気室40に十分な乗員拘束力を発揮させることが可能となる。
一方、背景技術の欄で説明した助手席用エアバッグ装置では、サブバッグがメインバッグに一体的に取り付けられており、メインバッグ内に供給されたガスの一部がサブバッグ内に供給される構成になっている。このため、サブバッグの大きさ、形状、内圧などを設定する際の自由度が低い。つまり、サブバッグを大きくすると、サブバッグの膨張展開完了が遅くなり、サブバッグとウインドシールドとの接触が遅くなる。これを回避するために、例えばインフレータの出力を増加させると、メインバッグの内圧が高くなり過ぎて、乗員がメインバッグから受ける負荷が高くなる。このため、サブバッグをメインバッグより小さくする必要があり、非対称衝突時におけるメインバッグの乗員拘束性能が低下してしまう。つまり、非対称衝突時に乗員の上体がメインバッグに対して車両幅方向の中心から離れた箇所に接触(当接)すると、サブバッグからの反力がメインバッグに対して乗員とは反対方向から作用しなくなる。その結果、メインバッグが乗員からの入力方向に傾いてしまい、メインバッグが十分な乗員拘束力を発揮できなくなる。
この点、本実施形態では、上記のように第1気室30の大きさ、形状、内圧などを設定する際の自由度が高いので、非対称衝突時における乗員拘束性能を良好に確保することができる。具体的には、本実施形態では、膨張展開完了状態における第1気室30の車両左右方向の幅W11は、膨張展開完了状態における第2気室40の車両左右方向の幅W21に比べて広く設定されている。これにより、非対称衝突時に乗員Pが斜め前方へ慣性移動して第2気室40に当接した場合でも、第1気室30からの反力を第2気室40に対して乗員Pとは反対方向から作用させることができるので、第2気室40を第1気室30によって安定的に支持(保持)することができる。
しかも、膨張展開完了状態における第1気室30の車両前後方向の幅W12は、膨張展開完了状態における第2気室40の車両前後方向の幅W22に比べて狭く設定されている。これにより、乗員拘束時における第1気室30の車両前後方向の変形量が少なくなり、第1気室30の変形によって第2気室40が傾き難くなるので、第2気室40を第1気室30によって安定的に支持する効果を高めることができる。
また、本実施形態では、膨張展開完了状態における第1気室30の内圧は、膨張展開完了状態における第2気室40の内圧よりも高く設定されている。これにより、低圧の第2気室40を高圧の第1気室30によって良好に支持することができると共に、低圧の第2気室40によって乗員Pをソフトに拘束することができる。
さらに、本実施形態では、上述したように、第1気室30と第2気室40とが別個の袋体とされているため、車種毎に異なるウインドシールド18の形状や傾斜角度などに合わせて第1気室30を設計変更する一方、第2気室40を車種によらず共通化することができる。
なお、背景技術の欄で説明した助手席用エアバッグ装置では、サブバッグがウインドシールド面の傾きに応じた展開をすることで、エアバッグの共通化を可能にするようにしている。しかしながら、ウインドシールドの傾斜角度は車種によって大きく異なるため、メインバッグの乗員拘束力を車種毎に安定して設計することが難しい。例えば、スポーツタイプの車両のようにウインドシールドが寝た場合と、1ボックスタイプの車両のようにウインドシールドが起立した場合とでは、サブバッグに求められる形状や内容積が大きく異なるため、メインバッグの乗員拘束力を車種毎に安定して設計することが難しくなる。この点、本実施形態では、第1気室30と第2気室40とが別個の袋体とされているため、各気室30、40の設計自由度が高くなり、上記のような共通化が容易になる。
しかも、本実施形態では、膨張展開完了状態の第1気室30は、第2気室40と接触する後面30Rが車両前方側へ向かって下り勾配に傾斜すると共に、車両前後方向に対する後面30Rの傾斜角度θが、車両12の車種によらず同等に設定される。これにより、車種毎に異なるウインドシールド18の傾斜角度によらず、第2気室40を設計することが可能になるので、設計の労力が格段に少なくなる。その結果、助手席用エアバッグ装置10の開発が容易になり、開発期間の短縮が可能になる。
また、本実施形態では、第1気室30に膨張展開用のガスを供給する第1インフレータ32と、第2気室40に膨張展開用のガスを供給する第2インフレータ42とを備えている。このように、第1気室30と第2気室40とが個別のインフレータ32、42からそれぞれガスを供給されて膨張展開する構成であるため、第1気室30と第2気室40との膨張展開タイミングを容易に調整することができる。しかも、第1気室30及び第2気室40の内圧を個別に調整することが容易である。
(第1実施形態の補足説明)
なお、上記第1実施形態において、第2気室40に膨張展開用のガスを供給する第2インフレータ42が、2つのガス発生器を有するデュアルステージインフレータとされた構成にしてもよい。その場合、例えば衝突の激しさ(衝撃の強さ)に応じて2つのガス発生器の作動を制御することにより、第2気室40の展開速度を調整(変更)することが可能になる。
また、上記第1実施形態では、第1気室30と第2気室40とが別個の独立した袋体とされた構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、第1気室30(前気室)と第2気室40(後気室)とが基端部で一体に繋がった構成、すなわち単一の袋体が二股状に形成され、二股の一方が前気室とされると共に、二股の他方が後気室とされた構成にしてもよい。その場合、前気室及び後気室において、インストルメントパネルの外側へ膨張展開する部分が互いに分離(独立)した構成になる。またその場合、例えば二股の付け根部に配設した単一のインフレータから発生するガスを前気室に優先的に供給することにより、前気室を後気室に先行して膨張展開させる構成になる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、先に説明した実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、先に説明した実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
<第2の実施形態>
図8には、本発明の第2実施形態に係る助手席用エアバッグ装置50における第1気室(前気室)30及び第2気室(後気室)40の膨張展開完了状態が車両後方斜め左方側から見た斜視図にて示されている。また、図9には、図8に示される第1気室30及び第2気室40を含む周辺の構成が平断面図にて示されている。この実施形態では、第2気室40は、膨張展開完了状態において、車両左方側(車両幅方向内側)の側部である左側部から車両後方側へ突出する単一の第2突出部40Bを有している。また、第1気室30は、膨張展開完了状態において、車両左方側(車両幅方向内側)の側部である左側部から車両後方側へ突出する単一の第1突出部30Bを有している。この第1突出部30Bは、上記の第2突出部40Bに対して車両左右方向の外側(ここでは車両左方側)から接触又は近接して対向する構成になっている。以下、具体的な構造について説明する。
第1気室30の左側部内には、一対のテザー52、54が配設されている。これらのテザー52、54は、第1気室30の基布において、第1気室30の膨張展開完了状態で車両前方側に位置する部位に一端部が結合(縫製)され、車両後方側に位置する部位に他端部が結合(縫製)されている。これらのテザー52、54は、第1気室30の膨張展開完了状態を平断面で見た場合に、車両左方側が開放されたV字状をなし、第1突出部30Bを上記の突出状態に保持する構成になっている。この第1突出部30Bは、膨張展開完了状態の第1気室30における車両左右方向の中央部30Aよりも車両後方側へ突出する構成になっている。
また、第2気室40の左側部内には、単一のテザー56が配設されている。このテザー56は、第2気室40の基布において、第2気室40の膨張展開完了状態で車両前方側に位置する部位に一端部が結合(縫製)され、車両後方側に位置する部位に他端部が結合(縫製)されている。このテザー56は、第2気室40の膨張展開完了状態を平断面で見た場合に、車両前方側へ向かうほど車両左方側へ向かうように傾斜し、第2突出部40Bを上記の突出状態に保持する構成になっている。この第2突出部40Bは、膨張展開完了状態の第2気室40における車両左右方向の中央部40Aよりも車両後方側へ突出する構成になっている。この実施形態では、上記以外の構成は、第1実施形態と同様とされている。
この実施形態においても、第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。また、この実施形態では、第1気室30及び第2気室40の膨張展開完了状態では、図10Aに示されるように、第2気室40の中央部40Aが乗員Pの前方(正面)に配置され、第2気室40の第2突出部40Bが乗員Pの左斜め前方に配置される。このため、車両12の前面衝突の形態が対称衝突である場合、図10Bに示されるように、乗員Pは第2気室40の中央部40Aによって拘束される。
一方、前面衝突の形態が車両12の左側への非対称衝突であり、乗員Pが第2突出部40B側(車両前方側かつ車両幅方向内側)へ斜めに慣性移動して第2気室40と当接した場合、図10Cに示されるように、第2突出部40Bが第1突出部30Bによって支持されつつ乗員Pを横方向から支持(保持)する。これにより、乗員Pが車両前方側かつ車両幅方向内側へ斜めに慣性移動する非対称衝突時に、乗員Pを安定的に拘束することが可能となる。その結果、例えば、図示しない運転席用のエアバッグと第2気室40との間を乗員Pがすり抜けることを防止できる。なお、第1突出部30B及び第2突出部40Bが、車両幅方向内側に設けられる構成に限らず、車両幅方向外側に設けられる構成にしてもよい。
<第3の実施形態>
図11には、本発明の第3実施形態に係る助手席用エアバッグ装置60における第1気室(前気室)30及び第2気室(後気室)40の膨張展開完了状態が車両後方斜め左方側から見た斜視図にて示されている。また、図12には、図11に示される第1気室30及び第2気室40を含む周辺の構成が平断面図にて示されている。この実施形態では、第2気室40は、膨張展開完了状態において、左右の側部の両方から車両後方側へ突出する一対の第2突出部40B、40Cを有している。また、第1気室30は、膨張展開完了状態において、左右の側部の両方から車両後方側へ突出する一対の第1突出部30B、30Cを有している。これらの第1突出部30B、30Cは、第2突出部40B、40Cに対して車両左右方向の外側から接触又は近接して対向する構成になっている。
上記の第1突出部30Cは、図12に示されるように、第1気室30の右側部内に配設されたテザー62、64によって上記の突出状態を保持される構成になっている。この第1突出部30Cは、膨張展開完了状態の第1気室30の中央部30Aよりも車両後方側へ突出する構成になっている。また、上記の第2突出部40Cは、第2気室40の右側部内に配設された単一のテザー66によって上記の突出状態に保持される構成になっている。この第2突出部40Cは、膨張展開完了状態の第2気室40の中央部40Aよりも車両後方側へ突出する構成になっている。なお、上記のテザー62、64は、第1気室30の右側部内に配設されたテザー52、54と左右対称に構成されており、上記のテザー66は、第2気室40の右側部内に配設されたテザー56と左右対称に構成されている。この実施形態では、上記以外の構成は、第1実施形態と同様とされている。
この実施形態においても、第2実施形態と同様の作用効果が得られる。しかも、この実施形態では、乗員Pが左斜め前方及び右斜め前方の何れの方向に慣性移動した場合でも、左右何れか一方の第2突出部40Bが、左右何れか一方の第1突出部30Bによって支持されつつ乗員Pを横方向から支持する。したがって、前面衝突の形態が左右何れの側への非対称衝突であっても、乗員Pを安定的に拘束することが可能となる。
<第4の実施形態>
図13には、本発明の第4実施形態に係る助手席用エアバッグ装置70における第1気室(前気室)30及び第2気室(後気室)40の膨張展開完了状態が図2に対応した斜視図にて示されている。この実施形態では、第1気室30と第2気室40とが、互いに対向し合う上部において互いに結合されている。具体的には、第1気室30の基布において第1気室30の後面30Rを構成する部位の上部と、第2気室40の基布において第2気室40の前面40Fを構成する部位の上部とが、これらの部位を貫通した樹脂製のクリップ72によって結合されている。
このため、この実施形態では、第2インフレータ42に先行して第1インフレータ32が作動されることにより、第1気室30がインストルメントパネル16から膨張展開する際には、図14に示されるように、第2気室40が第1気室30に引っ張られてインストルメントパネル16から引き出される構成になっている。そして、第2気室40がインストルメントパネル16から引き出された後、又は第2気室40がインストルメントパネル16から引き出される途中で、第2インフレータ42が作動され、第2気室40内にガスが供給される。これにより、第2気室40が第1気室30に遅れて膨張展開を完了する構成になっている。
なお、上記の膨張展開の際には、インストルメントパネル16に形成されたティアラインが破断することにより、第1気室30及び第2気室40をインストルメントパネル16の外側へ膨張展開させるための単一の開口16C(図13参照)がインストルメントパネル16に形成される構成になっている。また、第1気室30と第2気室40との結合方法は、クリップ72を用いる方法に限定されない。例えば第1気室30と第2気室40とが縫製によって結合される構成にしてもよい。この実施形態では、上記以外の構成は、第1実施形態と同様とされている。
この実施形態においても、第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。しかも、この実施形態では、第1気室30がインストルメントパネル16から膨張展開する際に、第2気室40もインストルメントパネル16から引き出されるので、第2気室40を単独でインストルメントパネル16から膨張展開させる場合と比較して、第2気室40の内圧を一層低下させることができる。その結果、第2気室40によって乗員Pを一層ソフトに拘束することが可能になる。
<第5の実施形態>
図15には、本発明の第5実施形態に係る助手席用エアバッグ装置80におけるエアバッグ82の膨張展開完了状態が車両後方斜め左方側から見た斜視図にて示されている。この実施形態では、第1実施形態に係る第1気室30、第2気室40、第1インフレータ32、第2インフレータ42、第1ケース34及び第2ケース44の代わりに、単一のエアバッグ82と、当該エアバッグ82に膨張展開用のガスを供給する単一のインフレータ94と、エアバッグ82及びインフレータ94を収納する単一のケース96とを備えている。このケース96は、第1実施形態に係る第1ケース34及び第2ケース44と同様の構成とされている。なお、図15において96Aは、ケース96の上端部に形成された開口部であり、16Cは、インストルメントパネル16のティアラインが破断して形成された開口である。
エアバッグ82は、連通口88Aを有する仕切り布88によって第1気室(前気室)84と第2気室(後気室)86とに仕切られている。具体的には、図15及び図16に示されるように、エアバッグ82は、膨張展開完了状態で車両前後方向に並ぶ前方基布90及び後方基布92と、これらの前方基布90及び後方基布92の間に配置された仕切り布88とを有している。そして、前方基布90、仕切り布88及び後方基布92が、外周縁部を縫製部Sにおいて互いに縫製されている。これにより、エアバッグ82は、第1気室84と第2気室86とに仕切られた(区画された)袋状に形成されている。
第2気室86の内容積は、第1気室84の内容積よりも大きく設定されており、第1気室84と第2気室86との内容積が互いに異なっている。また、仕切り布88の上部には、第1気室84と第2気室86とを相互に連通させた連通口88Aが形成されている。この連通口88Aは、長尺状に形成されており、エアバッグ82の膨張展開完了状態で車両幅方向を長手として配置される構成になっている。
インフレータ94は、第1気室84内の下端部に収容され、折り畳まれたエアバッグ92と共にケース96内に収納される。このインフレータ94には、エアバッグECUが電気的に接続されている。このエアバッグECUは、第1実施形態と同様に、衝突センサからの情報に基づいて前面衝突を検知又は予測した際に、インフレータ94を作動させる構成になっている。インフレータ94が作動すると、インフレータ94から発生するガスが第1気室84内に供給されると共に、第1気室84内に供給されたガスの一部が連通口88Aを通って第2気室86に供給される。このため、インフレータ94が作動した際には、図17に示されるように、第1気室84が第2気室86に先行して膨張展開し、第1気室84の前面84Fがウインドシールド18と接触(当接)する。そして、膨張展開した第1気室84の車両後方で第2気室86が遅れて乗員P側(車両後方側)へ膨張展開する。なお、膨張展開した第1気室84は、ウインドシールド18に対してバウンドする場合があるが、第2気室86の膨張展開途中においてウインドシールド18と接触する構成になっている。また、第2気室86の膨張展開は、第1気室84の膨張展開が完全に完了する前に開始される構成になっている。
第1気室84及び第2気室86の膨張展開が完了した状態(エアバッグ82の膨張展開完了状態)では、第2気室86が第1気室84の車両後方に配置され、第1気室84と乗員Pとの間に第2気室86が介在する。これにより、前面衝突の衝撃によって車両前方側へ慣性移動する乗員Pの頭部H及び胸部Cが、第2気室86の後面86Rによって拘束される構成になっており、第1気室84には乗員Pの頭部H及び胸部Cが接触しない構成になっている。また、この実施形態では、インフレータ94からのガスが第1気室84を経由して第2気室86に供給されるので、第2気室86の内圧が第1気室84の内圧に比べて相対的に低くなる構成になっている。この実施形態では、上記以外の構成は第1実施形態と同様とされている。
この実施形態では、膨張展開途中の第2気室86が第1気室84を介してウインドシールド18に支持される。しかも、エアバッグ82に仕切り布88が設けられることで、エアバッグ82全体の固有振動数が低くなっている。さらに、第1気室84と第2気室86との内容積が異なっているため、第1気室84と第2気室86との固有振動数が異なっており、各気室84、86が互いに揺動を抑制し合う。以上のことから、本実施形態によれば、膨張展開時における第2気室86の揺動を効果的に抑制することができる。
また、第2気室86の内圧が第1気室84の内圧に比べて相対的に低くなるので、低圧の第2気室86によって乗員Pをソフトに拘束することができる。しかも、インフレータ94及びケース96が各々1つとなるので、第1〜第4実施形態と比較して構成を簡素化することができる。さらに、前方基布90のみを車両12の車種毎に設計変更する一方、第2気室86を形成する後方基布92及び仕切り布88を車種によらず共通化(標準的な形状に設計)することができる。
以上、幾つかの実施形態を挙げて本発明について説明したが、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 助手席用エアバッグ装置
12 車両
16 インストルメントパネル
18 ウインドシールド
30 第1気室(前気室)
30B、30C 第1突出部
32 第1インフレータ
40 第2気室(後気室)
40B、40C 第2突出部
42 第2インフレータ
50 助手席用エアバッグ装置
60 助手席用エアバッグ装置
70 助手席用エアバッグ装置
80 助手席用エアバッグ装置
82 エアバッグ
84 第1気室(前気室)
86 第2気室(後気室)
88 仕切り布
88A 連通口
P 乗員(助手席乗員)
θ 傾斜角度

Claims (9)

  1. 袋状に形成されて車両のインストルメントパネル内に収納され、車両前面衝突時に助手席乗員の車両前方でウインドシールドに沿って膨張展開する前気室と、
    袋状に形成されて前記インストルメントパネル内に収納され、前記前気室と異なる内容積を有し、前記前気室に遅れて膨張展開し、前記前気室と助手席乗員との間に配置されると共に、少なくとも膨張展開時に前記前気室と接触する後気室と、
    を備えた助手席用エアバッグ装置。
  2. 膨張展開完了状態における前記前気室は、膨張展開完了状態における前記後気室に比べて、車両左右方向の幅が広い請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
  3. 膨張展開完了状態における前記前気室の内圧は、膨張展開完了状態における前記後気室の内圧よりも高い請求項1又は請求項2に記載の助手席用エアバッグ装置。
  4. 前記後気室は、膨張展開完了状態において、車両左右方向の両側部のうちの少なくとも一方から車両後方側へ突出する一又は一対の第2突出部を有しており、
    前記前気室は、膨張展開完了状態において、車両左右方向の両側部のうちの少なくとも一方から車両後方側へ突出し、前記一又は一対の第2突出部に対して車両左右方向の外側から接触又は対向する一又は一対の第1突出部を有している請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
  5. 前記前気室と前記後気室とは、上部において互いに結合されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
  6. 膨張展開完了状態の前記前気室は、前記後気室と接触する後面が車両前方側へ向かって下り勾配に傾斜すると共に、車両前後方向に対する前記後面の傾斜角度が、前記車両の車種によらず同等に設定される請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
  7. 前記前気室に膨張展開用のガスを供給する前インフレータと、
    前記後気室に膨張展開用のガスを供給する後インフレータと、
    を備えた請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
  8. 前記後インフレータは、2つのガス発生器を有するデュアルステージインフレータである請求項7に記載の助手席用エアバッグ装置。
  9. 袋状に形成されて車両のインストルメントパネル内に収納され、連通口を有する仕切り布によって互いに内容積が異なる前気室と後気室とに仕切られると共に、車両前面衝突時に前記前気室に供給されるガスの一部が前記連通口を通って前記後気室に供給される単一のエアバッグを備え、
    前記前気室が先行して膨張展開してウインドシールドと接触すると共に、当該前気室の車両後方で前記後気室が遅れて助手席乗員側へ膨張展開する助手席用エアバッグ装置。
JP2017056534A 2017-03-22 2017-03-22 助手席用エアバッグ装置 Expired - Fee Related JP6760165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017056534A JP6760165B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 助手席用エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017056534A JP6760165B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 助手席用エアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018158638A true JP2018158638A (ja) 2018-10-11
JP6760165B2 JP6760165B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=63794945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017056534A Expired - Fee Related JP6760165B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 助手席用エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6760165B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020174892A1 (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 オートリブ ディベロップメント エービー エアバッグ装置
US20240239294A1 (en) * 2021-05-17 2024-07-18 Zf Automotive Germany Gmbh Vehicle occupant restraining system comprising a passenger airbag

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020174892A1 (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 オートリブ ディベロップメント エービー エアバッグ装置
JPWO2020174892A1 (ja) * 2019-02-27 2021-10-14 オートリブ ディベロップメント エービー エアバッグ装置
JP7100188B2 (ja) 2019-02-27 2022-07-12 オートリブ ディベロップメント エービー エアバッグ装置
US11724662B2 (en) 2019-02-27 2023-08-15 Autoliv Development Ab Airbag device
US20240239294A1 (en) * 2021-05-17 2024-07-18 Zf Automotive Germany Gmbh Vehicle occupant restraining system comprising a passenger airbag
US12296777B2 (en) * 2021-05-17 2025-05-13 Zf Automotive Germany Gmbh Vehicle occupant restraining system comprising a passenger airbag

Also Published As

Publication number Publication date
JP6760165B2 (ja) 2020-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6361600B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
JP6848762B2 (ja) サイドエアバッグ装置
JP6451597B2 (ja) 運転席用エアバッグ装置
CN109229051B (zh) 前座用气囊装置及其控制方法、气囊的折叠方法
JP6149840B2 (ja) 車両用ファーサイドエアバッグ装置
JP6201920B2 (ja) 車両用助手席エアバッグ装置
US11752965B2 (en) Side airbag device and method for manufacturing side airbag device
JP7098548B2 (ja) エアバッグシステム
WO2016147684A1 (ja) エアバッグ装置
JP6848839B2 (ja) 車両用カーテンエアバッグ装置
JP2010188891A (ja) サイドエアバッグ装置
JP2018058552A (ja) 車両用カーテンエアバッグ装置
JP2018075962A (ja) 乗員保護装置
JP6233198B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
CN107826072B (zh) 车辆窗帘气囊装置
JP6708108B2 (ja) 車両用カーテンエアバッグ装置
JP6760165B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP2007055501A (ja) 助手席用エアバッグ装置
US20190193667A1 (en) Vehicle side airbag device
JP6743743B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP2019089416A (ja) 車両用サイドエアバッグ装置
JP2001114059A (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP2015187000A (ja) カーテンエアバッグ装置及び乗員保護装置
JP4847258B2 (ja) エアバッグ装置
JP2025006656A (ja) 車両用ファーサイドエアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200817

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6760165

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees