JP2018158285A - 電解水生成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】塩素ガスを含む空気の排出を抑制し、信頼性の向上した電解水生成装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、電解水生成装置は、水を貯溜する貯水容器112と、貯水容器内に設けられた一対の電極134a、134bと、電極に所定通電時間、通電し水を電解して電解水を生成し、所定通電時間経過後、通電を停止した状態で電解水を所定の放置時間だけ放置し貯水容器内に発生したガスを電解水に溶解するコントローラ168と、を備えている。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、電解水生成装置に関する。
近年、水を電解して様々な機能を付与した電解水が知られている。例えば、殺菌除臭の機能を有する電解水として次亜塩素酸水を生成し、あるいは、飲料や洗浄防錆の機能を有する電解水としてアルカリイオン水を生成する電解水生成装置が提案されている。このような電解水生成装置は、1対の電極を1つの部屋に備えた1室型電解セル、1対の電極の間に1つの隔膜を設けて陽極室と陰極室に区切られた2室型電解セル、あるいは、1対の電極の間に2つの隔膜を設け、陽極室と陰極室の間に2つの隔膜で区切られた電解液室を備えた3室型電解セルなどを用いている。電解水生成装置は、電解液中あるいは水中の電解質を電解して得た電解生成物により、様々な機能を付与した電解水を生成している。
電解質としては、水に含まれるイオン成分以外にも故意に添加した塩化物、酸化物、アルカリ塩、炭酸塩、有機酸などがある。例えば、3室型電解セルでは、電解液を中央の電解液室だけに供給し、陽極生成物および陰極生成物を電解質から分離した形態で、陽極室および陰極室から排出する。
これらの電解水生成装置では、電解セルに水や電解液を流水しながら電解する流水式が一般的である。しかしながら、流水式では、給水設備の水圧変動や経時的な配管コンダクタンス変動など様々な要因で流量など電解に係る条件が変動しやすい。このため、流量計や水圧流量の調整機構が必要となり、複雑で高価な配管系となる問題や、環境変動、経時変動による装置の頻繁な異常停止や、水質が変動するが問題ある。
これを解決する手段として、所定容量の電解セルに水や電解液を1回ごとに給水して電解するバッチ式(静水式)の電解水生成装置が提案されている。バッチ式では、水圧などが変動しても給排水に係る時間が多少変動するだけで水量が安定する。また、流量を管理する配管系も不要である。電解量も電極に通電する時間を調整すればよいため、電源も簡易的なものを使うことができる。このように、バッチ式では量産コストを低減し、かつ水質の安定した停止しにくい装置を実現することができる。
しかしながら、バッチ式の電解水生成装置では、電解セルに水や電解液を給水あるいは排水するための時間、すなわち、電解以外の時間が必要となり、流水式に比べて生成量が小さくなり、電解水を大量に消費する用途には不向きとなる。そのため、バッチ式の電解水生成装置は、少量用途、あるいはタンクに長時間かけて貯水するような用途で使われている。
しかしながら、バッチ式の電解水生成装置では、電解セルに水や電解液を給水あるいは排水するための時間、すなわち、電解以外の時間が必要となり、流水式に比べて生成量が小さくなり、電解水を大量に消費する用途には不向きとなる。そのため、バッチ式の電解水生成装置は、少量用途、あるいはタンクに長時間かけて貯水するような用途で使われている。
上述したバッチ式の電解水生成装置において、生成量を増加するためには、迅速に電解セルに水を供給し、生成した電解水を移送する必要がある。しかしながら、静水した状態で電解した場合、電解セル内に生じた塩素ガスが溶解しきらずに電解セル空間に滞留する。そのため、電解セルへの給水や電解水の出し入れにより電解セル内の空間体積が変化すると、塩素ガスを含んだ空気が排水配管から外部に排出される可能性がある。
本発明の実施形態の解題は、塩素ガスを含んだ空気の排出を抑制し、信頼性の向上した電解水生成装置を提供することにある。
本発明の実施形態の解題は、塩素ガスを含んだ空気の排出を抑制し、信頼性の向上した電解水生成装置を提供することにある。
実施形態によれば、電解水生成装置は、水を貯溜する貯水容器と、前記貯水容器内に設けられた一対の電極と、前記電極に所定の通電時間、通電して前記水を電解して電解水を生成し、前記通電時間経過後、通電を停止した状態で前記電解水を所定の放置時間だけ放置し前記貯水容器内に発生したガスを前記電解水に溶解するコントローラと、を備えている。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置を示す断面図である。本実施形態において、電解水生成装置10は、容器内に収容された静水状態の水を電解水に変える、バッチ式あるいはポット型の電解水生成装置として構成されている。図1に示すように、電解水生成装置10は、水等の液体を収容する生成水容器(貯水容器)112と、生成水容器112の上端開口に脱着自在に装着され、生成水容器112内に支持および配置される電極ユニット116と、生成水容器112が載置および支持される支持台170と、電極ユニット116の電極に電解電力を供給する給電部130と、を備えている。給電部130は、図示しないAC電源に接続されている。なお、給電部130は、定電圧を供給する電池等で構成してもよい。
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置を示す断面図である。本実施形態において、電解水生成装置10は、容器内に収容された静水状態の水を電解水に変える、バッチ式あるいはポット型の電解水生成装置として構成されている。図1に示すように、電解水生成装置10は、水等の液体を収容する生成水容器(貯水容器)112と、生成水容器112の上端開口に脱着自在に装着され、生成水容器112内に支持および配置される電極ユニット116と、生成水容器112が載置および支持される支持台170と、電極ユニット116の電極に電解電力を供給する給電部130と、を備えている。給電部130は、図示しないAC電源に接続されている。なお、給電部130は、定電圧を供給する電池等で構成してもよい。
生成水容器112は、例えば、塩化ビニールやポリプロピレンやポリエチレンなどの耐酸性、耐アルカリ性に優れた樹脂やガラスにより形成され、円錐台状に形成されている。生成水容器112は、上端開口112a有している。生成水容器112は、例えば、1Lの水を収容可能な容量に形成されている。
電極ユニット116は、円板形状に形成された支持体(蓋体)114と、支持体に支持され、支持体と同軸的に位置するほぼ円筒形状の筐体118と、筐体118の下端部に設けられた排水機構150と、を備えている。
支持体114は、例えば、塩化ビニールやポリプロピレンやポリエチレンなどの耐酸性、耐アルカリ性に優れた樹脂により形成されている。支持体114は、生成水容器112の上端開口112aに脱着自在に装着され、この上端開口112aを閉塞する蓋体としても機能する。支持体114の中央部に、電解液を注入するための注入口114aが形成されている。更に、支持体114は、この支持体の下面から延出する注入管114bを一体に有し、この注入管114bは注入口114aに連通している。
支持体114は、例えば、塩化ビニールやポリプロピレンやポリエチレンなどの耐酸性、耐アルカリ性に優れた樹脂により形成されている。支持体114は、生成水容器112の上端開口112aに脱着自在に装着され、この上端開口112aを閉塞する蓋体としても機能する。支持体114の中央部に、電解液を注入するための注入口114aが形成されている。更に、支持体114は、この支持体の下面から延出する注入管114bを一体に有し、この注入管114bは注入口114aに連通している。
筐体118は、例えば、塩化ビニールやポリプロピレンやポリエチレンなどの耐酸性、耐アルカリ性に優れた樹脂により形成されている。筐体118は、中間室(電解液室)120を形成する中間フレーム121と、陰極室122を形成する陰極ケース124と、撹拌室(陽極室)126を形成する撹拌ケース128と、を有している。中間フレーム121の両側に陰極ケース124および撹拌ケース128が接合され、全体として円筒形状をなしている。
中間室120の一方の開口を塞ぐように矩形状の第1隔膜132aが設けられ、中間室120の他方の開口を塞ぐように矩形状の第2隔膜132bが設けられている。第1隔膜132aおよび第2隔膜132bは、互いに対向している。これにより、中間室120は、第1隔膜132aおよび第2隔膜132bの間に仕切られている。中間室120と撹拌室126(生成水容器112内部)との間は第1隔膜32aにより仕切られ、中間室120と陰極室122との間は、第2隔膜132bにより仕切られている。中間室120は、例えば、10mLの容量に形成されている。中間室120の上端は注入管114bに連通し、また、中間室120の下端に電解液排水口(第1排水口)120aが形成されている。
第1隔膜132aの外側に、矩形板状の陽極134aが隣接、対向して設けられている。陽極134aは撹拌室126内に位置している。第2隔膜132bの外側に矩形板状の陰極134bが隣接、対向して設けられている。陰極134bは陰極室122内に位置している。陽極134aおよび陰極134bは、中間室120を間に挟んで、互いに対向している。陽極134aおよび陰極134bは、耐食性のある金属、例えば、チタンの基材に、必要に応じて適切な触媒を形成したもので、多数の透水性の孔を有している。陽極134aおよび陰極134bは、それぞれ配線172を介して、接続端子174に電気的に接続されている。これらの接続端子174は、支持体114の外周面に露出し、筐体118の軸方向に並んで位置している。
陰極室122は、例えば、20mL程度の容量に形成されている。陰極室122の下端に陰極水排水口(第2排水口)122aが設けられている。また、陰極ケース124の上端部に、陰極室122内で発生するガスを排気するための排気口124b、および生成水容器112内の水を陰極室122に取り込むための取水口124cが形成されている。
撹拌室126を形成している撹拌ケース128は、生成水容器112内の水を撹拌室126に取り込むための複数の取水口128aと、撹拌室126内で生成された電解水を生成水容器112内へ排出する複数の排出口128bと、を有している。また、撹拌ケース128は、撹拌室126内に配置された複数の撹拌板(フィン)136を有している。複数の撹拌板136は、それぞれほぼ水平に延在し、撹拌ケース128の長手方向(高さ方向)に間隔をおいて設けられている。撹拌室126は、複数の撹拌板136により、撹拌ケース128の長手方向に並ぶ複数の室に仕切られ、各室は陽極134aに接している。複数の室の各々は、図示しない取水口および排出口128bを通して外部(生成水容器112内部)に連通あるいは開放している。取水口を通して生成水容器112内の水を撹拌室126の各室に取り入れ、排出口128bから生成水容器112内へ抜けるようにしている。
図1に示すように、排水機構150は、筐体118の下端部に回動可能に設けられた開閉蓋体152を有している。開閉蓋体152は、下端が閉塞された円筒のキャップ状に形成されている。開閉蓋体152は、筐体118の下端に対向する底壁152aを有し、底壁152aの中央部に例えば、円形の板状のパッキン(封止部材)158が貼付されている。また、底壁152aの周縁部に複数の円弧状の排水口156が形成されている。パッキン158および底壁152aは弁体として機能する。パッキン158および底壁152aに排水孔157が貫通形成されて、この排水孔157は、開閉蓋体152の回動中心軸に対して偏心して位置している。
開閉蓋体152が図示の閉塞位置にある場合、排水孔157は、電解液排水口120aおよび陰極水排水口122aから外れて位置し、また、パッキン158は筐体118の下端に当接して、電解液排水口120aおよび陰極水排水口122aを密閉している。開閉蓋体152を、排水孔157が電解液排水口120aあるいは陰極水排水口122aと整列する第1開放位置あるいは第2開放位置へ回動することにより、陰極水排水口122aあるいは電解液排水口120aを通して、陰極室122の陰極水あるいは中間室120の電解液を選択的に排水することができる。
電解水生成装置10は、生成水容器112内に収容された水の水量を検知する検知器160を備えている。本実施形態において、検知器160は、静電容量センサ165を用いている。静電容量センサ165は、電極ユニット116の測定室162内に設けられ、陽極134aよりも上方、特に、適量の水の水面の高さ位置に配置されている。静電容量センサ165は、配線167を介して接続端子175に電気的に接続されている。接続端子175は、支持体114の外周面に露出している。
図1に示すように、支持台170は、生成水容器112が載置される基台182と、基台182から上方に延出する給電取っ手184と、を備えている。給電取っ手184は、給電部130の一部を構成している。基台182は、生成水容器112が載置される載置面182aを有している。載置面182aは、生成水容器112の底面とほぼ等しい大きさおよび形状に形成されている。
基台182内にコントローラ168および報知機としての報知ブザー186が設けられている。基台182の外面、例えば、側面に、表示パネル188および複数のランプ190が設けられている。表示パネル188およびランプ190は、電解水生成装置10の種々の情報、例えば、動作状態を表示する。報知ブザー186、表示パネル188、ランプ190は、コントローラ168に接続され、コントローラ168により動作が制御される。
給電取っ手184は、基台182から生成水容器112の側面に沿って、支持体114の側面と対向する位置まで延出している。給電部130は、コントローラ168内に設けられた定電流電源回路(制御回路)と、給電取っ手184の上端部に設けられた一対の通電端子192とを有し、これらの通電端子192は、支持体114の側面に露出する接続端子174と対向可能および接触可能に設置されている。一対の通電端子192は、給電取っ手184内を通って延び配線193を介して定電流電源回路に電気的に接続されている。本実施形態において、定電流電源回路は、ケーブル194およびACアダプタ196を介してAC電源に接続可能としている。なお、電源としてAC電源に限定されることなく、電池や充電可能な2次電池を用いてもよい。
給電取っ手184の上端部に接続端子197が設けられている。接続端子197は、支持体114の側面に露出する接続端子175と対向可能および接触可能に設置されている。接続端子197は、給電取っ手184内を通って延び配線を介してコントローラ168に電気的に接続されている。
以上のように構成された電解水生成装置10により電解水を生成する場合、電極ユニット116を取外した状態で、生成水容器112内に所定量の水を入れ、ほぼ1Lの水を収容する。投入する水は、水道水などの一般的に入手可能な水でよい。また、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の塩化物を含有する電解液として、塩水を、注入口114aから電極ユニット116の中間室120に手動で注水する。約10mLの塩水を注入し、中間室120を塩水で満たす。塩水注入の際、排水機構150の開閉蓋体152は、閉塞位置に設定しておく。
次いで、図1に示すように、塩水が注入された電極ユニット116を生成水容器112内に挿入し、支持体114を生成水容器112の上端開口112aに嵌合する。これにより、電極ユニット116が生成水容器112に装着され、生成水容器112内の水に浸漬される。生成水容器112内の水の一部は、陰極ケース124の取水口124cから陰極室122に流入し、約20mLの水が陰極室122に充填される。また、生成水容器112内の水の一部は、撹拌ケース128の複数の取水口から撹拌室126に流入し、各室が水で満みたされる。
このように撹拌室126は、生成水容器112内に開放した構造となっているため、電極ユニット116の撹拌室126も含めた生成水容器112全体が大きな陽極室を成している。従って、電解水生成装置10は、装置全体としては、中間室120、陰極室122および陽極室を有する2隔膜3室型の構造を有している。
続いて、生成水容器112を基台182の載置面182a上に載置する。生成水容器112が支持台170上に正しく載置されると、電極ユニット116の接続端子174が通電端子192に接触し、配線193を介してコントローラ168の定電流電源回路に導通する。これにより、給電部130から陽極134aおよび陰極134bへ通電可能な状態となる。言い換えると、生成水容器112が支持台170に適正に設置された状態でないと電極ユニット116に給電できない構成としている。
また、静電容量センサ165の接続端子175が接続端子197に接触し、配線を介してコントローラ168に接続される。これにより、静電容量センサ165がコントローラ168に電気的に接続される。静電容量センサ165は、設置した近接領域の静電容量を検知するが、空気と水の静電容量差を検知して生成水容器112に適量の水があるか否かを検知する。コントローラ168は、静電容量センサ165からの検知信号に応じて、給電部130による通電を制御する、すなわち、適量の水量が検知された場合のみ、給電部130からの通電を許容する。
上記の状態で、図示しない電解開始スイッチがオンされると、コントローラ168は電解動作を開始する。図2に示すように、コントローラ168は、給電部130から陽極134aおよび陰極134bに所定の電解電流(電解電圧)、例えば、1Aの電解電流を所定時間、例えば、4分程度、通電し(ST1)、中間室120内の塩水および生成水容器112内の水を電解する。同時に、コントローラ168は、表示パネル188に動作状態、例えば、「電解中」あるいは「生成中」を表示する(ST2)。コントローラ168は、ランプ190を点灯あるいは点滅することにより、「電解中」を表示するようにしてもよい。
電解中において、中間室120の塩水中に電離しているナトリウムイオンは、陰極134bに引き寄せられ、第2隔膜132bを通過して陰極室122へ流入する。陰極室122において、陰極134bにより水が電気分解されて水素ガスを生成し、この水素ガスとナトリウムイオンとにより水酸化ナトリウム水溶液(アルカリ性水)を生成する。これにより、陰極室122に20mLの水酸化ナトリウム水が生成される。
中間室120内の塩水中に電離している塩素イオンは、陽極134aに引き寄せられ、第1隔膜132aを通過して、撹拌室(陽極室、生成室)126へ流入する。撹拌室126では、塩素イオンが陽極134aに電子を与えて塩素ガスを生成する。生成した塩素ガスを撹拌室126内の水に溶かして酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)、すなわち、ハロゲン化合物を含有する電解水、を生成する。このようにして生成された酸性水は、酸素主体の気泡の滞留により、撹拌板136に沿って流れ排出口128bから生成水容器112内の水に撹拌排出される。また、生成水容器112内の水は、随時、撹拌室126内に取り込まれ、酸性水となって生成水容器112内の水に混合される。これにより、生成水容器112内の1Lの水を次亜塩素酸水に変える、すなわち、生成することができる。
コントローラ168は、通電時間をカウントし、所定時間が経過したか否か判断する(ST3)。所定の通電時間が経過した後、コントローラ168は、陽極134aおよび陰極134bへの通電を停止する(ST4)。通電停止後、コントローラ168は、所定のむらし時間(放置時間)、例えば、5分程度、をカウントし、生成された次亜塩素酸水を上記むらし時間だけ放置した状態に維持する。これにより、コントローラ168は、生成水容器112の上部空間内に残った塩素ガスや塩化水素ガスあるいは陽極に付着したこれらガスを生成水に溶解し、低減させる(ST5)。また、コントローラ168は、むらし時間が経過するまで、表示パネル188に「電解中」あるいは「生成中」を表示し続ける。
むらし時間が経過すると(ST6)、コントローラ168は、表示パネル188に「電解終了」あるいは「生成終了」を表示し、ユーザに電解終了を報知する(ST7)。更に、コントローラ168は、報知ブザー186を鳴らすことにより、電解終了をユーザに報知する(ST8)。コントローラ168は、ランプ190を点灯あるいは点滅することにより、電解終了を報知してもよい。
電解水生成が終了した後、電極ユニット116を生成水容器112から取外し、生成水容器112内に生成された次亜塩素酸水を排水し各種用途に用いる。また、陰極室122に生成されたアルカリ性水(水酸化ナトリウム水)を使用する場合は、排水機構150の開閉蓋体152を閉塞位置から第1開放位置へ回し、陰極水排水口122aを開放する。これにより、中間室120内の塩水をそのままにした状態で、アルカリ性水のみを選択的に取り出して、洗浄などに活用することができる。
中間室120の塩水は、1回の電解水生成ごとに交換してもよいし、あるいは、複数回の電解水生成ごとに交換するようにしてもよい。
中間室120の塩水は、1回の電解水生成ごとに交換してもよいし、あるいは、複数回の電解水生成ごとに交換するようにしてもよい。
以上のように構成された電解水生成装置10によれば、電解液室に塩水が充填された電極ユニット116により、生成水容器112に収容された水を殺菌性のある次亜塩素酸水に変える、つまり、生成することができるとともに、陰極室122には洗浄機能を有した水酸化ナトリウム水を生成し、次亜塩素酸水のみならず水酸化ナトリウム水も取り出すことができる。
電解終了後、放置する時間(むらし時間)を設定することにより、生成水容器112の上部空間内に残った塩素ガスや塩化水素ガスあるいは陽極に付着したこれらガスを生成水に溶解させることができる。これにより、支持体114を空けた際に大気中に排出される塩素ガスが大幅に減少し、信頼性の向上を図ることができる。更に、電解終了後、むらし時間が経過した後に、初めて、電解終了を報知する構成とすることにより、むらし時間経過前に誤って生成水を取り出すことを防止できる。
図3は、電解終了直後に電極ユニット116を外した場合の生成水容器112の上部近傍の塩素ガスおよび塩酸ガス(塩化水素ガス)の濃度を測定した結果を示している。いずれも20cm離れると薄まって検出できないレベルとなるが、それより近いと高濃度の塩素ガスおよび塩酸ガス(塩化水素ガス)が検知される。このため、電極ユニット116や周囲環境の腐食や、誤って顔を近づけたときの不快感をもたらす可能性がある。
これに対して、図4は、電解終了後のむらし時間を種々変えたときの生成水容器開口部の塩素ガスおよび塩酸ガス(塩化水素ガス)の濃度を測定した結果を示している。この結果より、電解終了後に電極ユニット116を外さずに10分間放置すれば、生成水容器112の開口部でも完全に塩素ガス発生を抑制できることを確認した。実際には、生成水容器112の開口部で多少の塩素ガスの発生があっても、近傍では速やかに薄まって問題を生じない。そのため、むらし時間(放置時間)を4〜5分間程度に設定し、生成水容器112の開口部より5cm離れた領域で塩素ガスが検出されないように(検出精度0.1ppm以下)してもよい。
以上のことから、本実施形態によれば、塩素ガスを含んだ空気の排出を抑制し、信頼性の向上した電解水生成装置を提供することができる。
以上のことから、本実施形態によれば、塩素ガスを含んだ空気の排出を抑制し、信頼性の向上した電解水生成装置を提供することができる。
次に、他の実施形態に係る電解水生成装置について説明する。以下に説明する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略あるいは簡略化し、第1の実施形態と異なる部分を中心に詳しく説明する。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る電解水生成装置の外観を示す斜視図、図6は、電解水生成装置の断面図である。本実施形態によれば、電解水生成装置10は、例えば、1Lの水を給水する毎に電解水(次亜塩素酸水)を生成して排水する所謂、バッチ式あるいは自動ポット型の電解水生成装置として構成されている。図5に示すように、電解水生成装置10は、ほぼ矩形箱状の装置本体12を備えている。装置本体12の近傍に、電解液、例えば、塩水を収容した塩水タンク16を設置してもよい。装置本体12の側壁に、コントローラ68に接続された操作パネル18が設けられている。操作パネル18には、表示パネル11、複数のランプ13、電源スイッチ15等が設けられている。表示パネル11およびランプ13は、電解水生成装置10の種々の情報、例えば、動作状態を表示する報知器として機能する。表示パネル11、ランプ13は、コントローラ68に接続され、コントローラ68により動作が制御される。装置本体12には、後述する電極ユニット20が脱着自在に装着されている。
図5は、第2の実施形態に係る電解水生成装置の外観を示す斜視図、図6は、電解水生成装置の断面図である。本実施形態によれば、電解水生成装置10は、例えば、1Lの水を給水する毎に電解水(次亜塩素酸水)を生成して排水する所謂、バッチ式あるいは自動ポット型の電解水生成装置として構成されている。図5に示すように、電解水生成装置10は、ほぼ矩形箱状の装置本体12を備えている。装置本体12の近傍に、電解液、例えば、塩水を収容した塩水タンク16を設置してもよい。装置本体12の側壁に、コントローラ68に接続された操作パネル18が設けられている。操作パネル18には、表示パネル11、複数のランプ13、電源スイッチ15等が設けられている。表示パネル11およびランプ13は、電解水生成装置10の種々の情報、例えば、動作状態を表示する報知器として機能する。表示パネル11、ランプ13は、コントローラ68に接続され、コントローラ68により動作が制御される。装置本体12には、後述する電極ユニット20が脱着自在に装着されている。
図6に示すように、装置本体12は、例えば、矩形ブロック形状の基台22と、基台22上に配置あるいは固定された矩形箱状の貯水容器24と、これら基台22および貯水容器24を覆う外カバー(筐体)27と、を備えている。基台22は、内部に複数の配管が形成されたマニホールドブロック26により構成されている。マニホールドブロック26および貯水容器24は、次亜塩素酸水に触れても大丈夫なように、例えば、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などの耐蝕性に優れた材料で形成されている。また、外カバー27は、金属あるいは合成樹脂で形成されている。
マニホールドブロック26は、平坦な上面(載置面)26aを有している。貯水容器24は、マニホールドブロック26の上面26aに固定されている。これにより、上面26aの一部は、貯水容器24の底面を構成している。貯水容器24は、角筒形状の側壁22aと、側壁22aの上端を閉塞しマニホールドブロック26の上面26aと平行に対向する天井壁22bと、を有している。側壁22aの下端縁が上面26aに固定されている。貯水容器24の側壁22a、天井壁22b、およびマニホールドブロック26の上面26aにより、所定量の水(例えば、1L)を貯溜する貯水空間を構成している。この貯水空間は、後述するように、陽極室としても機能する。
貯水容器24内に電極ユニット(電解セル)20が配置されている。電極ユニット20は、円筒状あるいは角筒状の筐体36を有している。筐体36は、例えば、ポリ塩化ビニールやポリプロピレンやポリエチレンなどの耐酸性、耐アルカリ性に優れた合成樹脂により形成されている。筐体36内に隔膜37が設けられ、この隔膜37により、筐体36内は撹拌室(陽極室)38aと陰極室(電解液室)38bとに仕切られている。隔膜37は、イオンを透過可能な隔膜、例えば、イオン交換膜や多孔質隔膜を用いることができる。
撹拌室38a内に板状の陽極40aが配置され、隔膜37に対向している。陰極室38b内に板状の陰極40bが配置され、隔膜37および陽極40aに対向している。筐体36において、撹拌室38aを規定する側壁には多数の透孔が形成されている。これにより、撹拌室38aは、多数の透孔を介して、貯水容器24内に連通している。貯水容器24内の空間および撹拌室38aは、陽極室として機能することができる。また、筐体36の上部にベント孔44が設けられている。陰極室38bは、ベント孔44を介して、貯水容器24内に連通している。陰極40bにより生じた水素ガスを、ベント孔44を通して陽極室に逃がす構成としている。筐体36の底部に、給排水口46が設けられている。給排水口46は、陰極室38bに連通している。
撹拌室38a内に板状の陽極40aが配置され、隔膜37に対向している。陰極室38b内に板状の陰極40bが配置され、隔膜37および陽極40aに対向している。筐体36において、撹拌室38aを規定する側壁には多数の透孔が形成されている。これにより、撹拌室38aは、多数の透孔を介して、貯水容器24内に連通している。貯水容器24内の空間および撹拌室38aは、陽極室として機能することができる。また、筐体36の上部にベント孔44が設けられている。陰極室38bは、ベント孔44を介して、貯水容器24内に連通している。陰極40bにより生じた水素ガスを、ベント孔44を通して陽極室に逃がす構成としている。筐体36の底部に、給排水口46が設けられている。給排水口46は、陰極室38bに連通している。
このように構成された電極ユニット20は、例えば、貯水容器24の天井壁22bに形成された開口48を通して貯水容器24内に配置される。電極ユニット20の給排水口46は、マニホールドブロック26の上面26aに設けられた給水口50に係合する。電極ユニット20の上端部は、天井壁22bの開口48に係合し、電極ユニット20の上端面は天井壁22bの上面とほぼ面一に並んでいる。
電極ユニット20は、開口48を通して、貯水容器24から引き抜くことが可能である。なお、電極ユニット20は、脱着式に限定されるものではなく、装置本体12内に固定的に配置されてもよい。
電極ユニット20は、開口48を通して、貯水容器24から引き抜くことが可能である。なお、電極ユニット20は、脱着式に限定されるものではなく、装置本体12内に固定的に配置されてもよい。
図6に示すように、電解水生成装置10は、貯水容器24内に給水および貯水容器24から排水する給排水機構100を備えている。この給排水機構100は、電極ユニット20の電解室(ここでは、陰極室38b)に電解液、例えば、塩水を給水し、および電解室から塩水を排水する電解液給排水機構を含んでいる。給排水機構100は、以下のように構成されている。
貯水容器24内に給水管52およびオーバーフロー管(排出管)54が設けられている。給水管52は、マニホールドブロック26の上面26aに形成された給水口に接続され、マニホールドブロック26から天井壁22bの近傍まで、ほぼ垂直に延出している。給水管52の上端は、天井壁22bの近傍に位置し、給水口を構成している。オーバーフロー管54は、マニホールドブロック26の上面26aに形成された排水口に接続され、マニホールドブロック26から天井壁22bの近傍まで、ほぼ垂直に延出している。オーバーフロー管54の上端は、天井壁22bの近傍で、かつ、給水管52の上端よりも僅かに低い位置に位置している。オーバーフロー管54は、給水管52への逆流を防ぐとともに、貯水容器(陽極室)24内の水面上限を規定している。貯水容器24内に所定量を越える水が給水された場合、越えた分の水は、オーバーフロー管54から排水される。
マニホールドブロック26の上面26aに、生成された電解水を排水するための排水孔56が設けられている。マニホールドブロック26内には、給水配管60、排水配管(排出配管)62、移送配管64、電解液配管66が形成され、更に、複数の弁が設けられている。貯水容器24の外側で、マニホールドブロック26の上面26aに、弁を駆動する図示しないソレノイドや送液ポンプP、並びに、弁およびポンプを制御するコントローラ68が設けられている(図では簡略化のためマニホールドブロック26内の領域にこれらを図示している)。
給水配管60の一端は給水管52に接続され、他端(外側端)は、配管を介して給水設備に接続されている。給水配管60には、給水、停止を切換えるための給水弁70aが設けられている。排出配管62の一端はオーバーフロー管54に接続され、他端(外側端)は、排水チューブ(排出配管)63を介して、図示しない排水設備に接続されている。排水チューブ63の端部に、液溜め部を構成するU字管71が設けられている。また、排水チューブ63の端部に安全弁を設けてもよい。
移送配管64の一端は排水孔56に接続され、他端(外側端)は、配管を介して適当な容器、例えば、生成水タンクに接続されている。移送配管64には、電解水の移送を調整する移送弁70cが設けられている。電解液配管66の一端は、マニホールドブロック26の上面26aに設けられた給水口50に連通し、他端(外側端)は、配管を介して電解液タンク、ここでは、塩水タンク16に接続されている。電解液配管66は、途中で上述した塩水タンク16に向かう配管とは分岐して排出配管62へ接続された配管を含み、それぞれに配管の開閉を制御する給水弁70dと排水弁70eが設けられている。分岐部と給水口50との中間には、送水方向を変えられる送液ポンプPが接続されている。
給水弁70a、移送弁70c、給水弁70d、排水弁70eは、それぞれ、例えば、電磁弁で構成され、コントローラ68により、開閉が制御される。送液ポンプPは、送液方向を切換え可能であり、コントローラ68は、送液ポンプPの運転、停止、送液方向切換えを制御する。コントローラ68は、電極ユニット20の陽極40aおよび陰極40bに所定の電解電圧を印加する電源69を含んでいる。
次に、上記のように構成された電解水生成装置10の電解水生成動作について説明する。
図7、図8、図9、図10は、電解水生成装置10における一例の生成動作を順に示している。電解開始前の電解水生成装置の状態において、貯水容器24には水が無く、また、電極ユニット20の陰極室38bにも電解液(例えば、塩水)が無い状態としている。
図7、図8、図9、図10は、電解水生成装置10における一例の生成動作を順に示している。電解開始前の電解水生成装置の状態において、貯水容器24には水が無く、また、電極ユニット20の陰極室38bにも電解液(例えば、塩水)が無い状態としている。
図7に示すように、電解水生成を開始する際、まず、コントローラ68は、給水弁70dを開いた状態で、送液ポンプPを給水側に駆動し、塩水タンク16から電解液配管66、給水口50、給排水口46を介して陰極室38bに塩水を給水する。陰極40bが塩水に埋まるまで、塩水を所定量給水した後、送液ポンプPを停止するとともに、給水弁70dを閉じる。なお、塩水の給水量は、送液ポンプPの動作時間で制御してもよいし、あるいは、電極ユニット20内に液量センサを設け、この液量センサの検知に応じて制御するようにしてもよい。
次いで、コントローラ68は、貯水容器24、すなわち、陽極室に被電解水としての水を給水する。給水は、給水弁70aを開き、給水設備の水圧により給水配管60および給水管52を通して貯水容器24内に所定量を流し落としている。すなわち、給水管52上端の給水口から貯水容器24内に給水する。このとき、貯水容器24に、例えば、1Lの水を給水する設定としているが、貯水容器24内の空気は、この水に押し出される形で、オーバーフロー管54、排出配管62、排水チューブ63、液溜め容器80を通して排水設備へ排出される。前回の電解動作により、貯水容器24内に塩素ガスを含む空気が残っていた場合でも、この空気をU字管71を通すことにより、塩素ガスは気泡となってU字管71内の水に溶解する。同時に、余剰の水は、オーバーフロー管54、排出配管62、排水チューブ63、液溜め容器80を通して排水設備へ排水される。
所定量、例えば、1L、給水した時点で、コントローラ68は、給水弁70aを閉じ、給水を停止する。なお、水の給水量は、給水弁70aの開放時間で制御してもよいし、あるいは、貯水容器24内に液量センサを設け、この液量センサの検知に応じて制御するようにしてもよい。
電解液および被電解水の給水が終了した後、図8に示すように、コントローラ68は、陽極40aおよび陰極40bに電解電圧を印加し、電解を開始する。陽極40aにプラス、陰極40bにマイナスの電位を供給し、所定の電流で所定の時間だけ電解する。通電時間は、予め、所定の時間、例えば、4分程度に設定している。これにより、貯水容器(陽極室)24の1Lの水を20〜100ppm程度の次亜塩素酸水に変える。この際、陽極40aでは隔膜37を介して移動してきた塩素イオンから塩素ガスを生成し、撹拌室38aおよび貯水容器24内の水と反応させて次亜塩素酸と塩酸、すなわち、ハロゲン化合物を含有する電解水、を生成する。しかしながら、静水状態の水に塩素ガスを反応させた場合、塩素ガスの一部は水と反応せずに気泡のまま水面まで浮き上がり、貯水容器24内の上部の空気に放出される。
図2で示した電解動作フローと同様に、コントローラ68は、電解動作中、表示パネル188に動作状態、例えば、「電解中」あるいは「生成中」を表示する。コントローラ68は、ランプ13を点灯あるいは点滅することにより、「電解中」を表示するようにしてもよい。コントローラ68は、通電時間をカウントし、所定時間が経過したか否か判断する。所定通電時間が経過した後、コントローラ168は、陽極34aおよび陰極34bへの通電を停止する。通電停止後、コントローラ68は、所定のむらし時間(放置時間)、例えば、5分程度、をカウントし、生成された次亜塩素酸水を上記むらし時間だけ放置した状態に維持する。むらし時間だけ電解水を放置することにより、貯水容器24の上部空間内に残った塩素ガスや塩化水素ガスあるいは陽極に付着したこれらガスを生成水に溶解させ、ガスを低減させる。また、コントローラ68は、むらし時間が経過するまで、表示パネル11に「電解中」あるいは「生成中」を表示し続ける。
むらし時間が経過した後、コントローラ68は、貯水容器24に生成された次亜塩素酸水を生成水タンクに移送する。すなわち、図9に示すように、コントローラ68は、移送弁70cを開放し、貯水容器24内の次亜塩素酸水を、排水孔56から移送配管64を通して生成水タンクへ移送する。むらし時間が経過すると、コントローラ168は、表示パネル188に「移送中」(電解終了に相当)を表示し、ユーザに電解終了を報知する。更に、コントローラ68は、ランプ13を点灯あるいは点滅することにより、「移送中」を報知してもよい。
次亜塩素酸水の移送により貯水容器24内の次亜塩素酸水が無くなって行くと、貯水容器24内が減圧され、これに伴い、排水チューブ63、排出配管62、オーバーフロー管54を通して外気が貯水容器24内に吸気される。1Lの次亜塩素酸水が全て移送され貯水容器24が空になると、同じく1L相当の外気がオーバーフロー管54から貯水容器24内に送られる。
次亜塩素酸水の移送が終了した後、移送弁70cを閉じる。図10に示すように、コントローラ68は、排水弁70eを開放した状態で、送液ポンプPを排水側に駆動する。電極ユニット20の陰極室38b内の塩水を、送液ポンプPにより、給排水口46から給水口50、電解液配管66、分岐配管、排出配管62、液溜め容器80を通して排水設備に排水する。排水後、排水弁70eを閉じ、送液ポンプPを停止する。
以上により、次亜塩素酸水の生成動作が終了する。なお、陰極室38bへの電解液の給水、排水動作は毎回行う必要はない。被電解水の給水、電解、次亜塩素酸水の移送のサイクルを複数回繰り返し、塩水が消費したタイミングで、塩水の排水および給水を行えばよい。
以上により、次亜塩素酸水の生成動作が終了する。なお、陰極室38bへの電解液の給水、排水動作は毎回行う必要はない。被電解水の給水、電解、次亜塩素酸水の移送のサイクルを複数回繰り返し、塩水が消費したタイミングで、塩水の排水および給水を行えばよい。
以上のように構成された電解水生成装置10によれば、ほぼ自動で、貯水容器24に収容された水を殺菌性のある次亜塩素酸水に変える、つまり、生成することができる。電解終了後、放置する時間(むらし時間)を設定することにより、貯水容器24の上部空間内に残った塩素ガスを生成水に充分に溶解し、低減させることができる。これにより、オーバーフロー管54および排出配管62を通して排出される空気中の塩素ガス濃度を大幅に低減することができ、信頼性の向上を図ることができる。更に、電解終了後、むらし時間が経過した後に、初めて、電解終了を報知する構成とすることにより、むらし時間経過前に誤って生成水を取り出すことを防止できる。
図11および図12は、電解直後に貯水容器24の上部空間に生じる塩素ガス濃度を実測したもので、放置時間(むらし時間)と塩素ガス濃度との関係を示している。これらの図から、塩素ガス濃度は、むらし時間にほぼ比例して、低下することが判る。図12は、縦軸対数としたグラフであり、塩素ガス濃度が時間に比例しているため、単純な1次反応(塩素ガス濃度のみの依存)であることが判る。また、放置時間に応じた塩素ガスの溶解速度は、5分間で濃度が1/10程度になる速度であることが判る。
貯水容器内の水が静水した状態では、容器内の上部空間に反応仕切らない塩素ガスが浮上するとともに、酸素ガスの気泡も上部空間に浮上する。そのため、塩素ガス濃度が低下し、溶けにくい状態となる。しかし、本実施形態のように、むらし時間(放置時間)を設定した場合には、上部空間に残った塩素ガス濃度の塩素ガスでも時間とともに水と反応して溶解していく。そのため、所定の放置時間を設定しさえすれば、外部に放出される塩素ガスは大幅に低減可能である。本実施形態では、数分間の放置時間を設定することで、塩素ガスを問題にならないレベルまで低減できることが確認された。むらし時間(放置時間)は長いほど塩素ガス低減効果が高まるが、一方で、生成するための時間が長くなる。このため、実用性を考慮した場合、むらし時間は、1〜10分程度が好ましい。
なお、上述した塩素ガス低減効果は、塩素ガスを溶解させる電解水に依存する。
図13は、次亜塩素酸の平衡状態を示している。次亜塩素酸は、以下の式(1)、(2)に示すように、平衡状態で次亜塩素酸イオンや塩素ガスの形態を取り得るが、その比率はpHで決まる。
log([HOCl]/[ClO-]=7.49 - pH …(1)
log([Cl2]/[HOCl]=3.36 + log[Cl−] - pH …(2)
すなわち、強酸性領域では、平衡状態で塩素ガス形態を取るため、このような電解水には塩素ガスは溶解せず、むしろ塩素ガスを生じさせてしまう。このため、本実施形態に係る電解水生成装置10では、電解水(次亜塩素酸水)のpHが強酸性にならないことが重要となる。特に塩分を含んでいる場合は塩素ガス存在比率が増加する方向に平衡状態が変化するため、塩分が少ないことも重要である。
図13は、次亜塩素酸の平衡状態を示している。次亜塩素酸は、以下の式(1)、(2)に示すように、平衡状態で次亜塩素酸イオンや塩素ガスの形態を取り得るが、その比率はpHで決まる。
log([HOCl]/[ClO-]=7.49 - pH …(1)
log([Cl2]/[HOCl]=3.36 + log[Cl−] - pH …(2)
すなわち、強酸性領域では、平衡状態で塩素ガス形態を取るため、このような電解水には塩素ガスは溶解せず、むしろ塩素ガスを生じさせてしまう。このため、本実施形態に係る電解水生成装置10では、電解水(次亜塩素酸水)のpHが強酸性にならないことが重要となる。特に塩分を含んでいる場合は塩素ガス存在比率が増加する方向に平衡状態が変化するため、塩分が少ないことも重要である。
具体的には、平衡状態における塩素ガス存在比率が1%以下であれば、放置時間(むらし時間)を設定することによる塩素ガス溶解が期待できる。このような電解水としては、1室型や2室型の電解セルのように、電解水中に1000ppm程度の多量の塩素イオンを含む場合は、塩素ガス形態を取り易くなるため、電解水のpHとしては5以上が望ましい。一方、3室型の電解セルや第2実施形態で示したような生成水側に電解液を入れない2室型の電解セル(電極ユニット)では、生成された電解水の塩分濃度は、基本的に水道水で規定された塩分濃度(200ppm以下)であり、一般的には10ppm程度である。この場合、電解水のpHが3以上であれば、むらし時間(放置時間)を設定することによる塩素ガスの低減効果を得ることができる。
このように、静水状態で電解する構成の電解水生成装置では、電解直後に1分以上の放置時間を設定することで、外部に放出される塩素ガスを低減し、信頼性の向上を図ることができる。また、生成する電解水の水質は、pH5以上、または生成水中塩分を水道水並みに抑えたpH3以上の水質が望ましい。電解水の水質は、塩分濃度が200ppm以下であることが望ましい。
以上のように、第2の実施形態においても、塩素ガスの排出を抑制し、信頼性の向上した電解水生成を得ることができる。
以上のように、第2の実施形態においても、塩素ガスの排出を抑制し、信頼性の向上した電解水生成を得ることができる。
本発明は上述した実施形態あるいは変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。電解水生成装置を構成する各構成要素の形状、形成材料、寸法、容量等は、上述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて、種々変更可能である。
例えば、第2の実施形態において、電極ユニットは、上述した2室型の電解セルに限定されることなく、1対の電極の間に2つの隔膜を設け、陽極室と陰極室の間に2つの隔膜で区切られた電解液室を備えた3室型の電解セルを用いてもよい。
例えば、第2の実施形態において、電極ユニットは、上述した2室型の電解セルに限定されることなく、1対の電極の間に2つの隔膜を設け、陽極室と陰極室の間に2つの隔膜で区切られた電解液室を備えた3室型の電解セルを用いてもよい。
10…電解水生成装置、11…表示パネル、13…ランプ、17…報知ブザー、
20…電極ユニット(電解セル)、24…貯水容器、26…マニホールドブロック、
37…隔膜、38a…撹拌室(陽極室)、38b…陰極室、40a…陽極、
40b…陰極、52…給水管、54…オーバーフロー管、60…給水配管、
62…排出配管、63…排水チューブ、64…移送配管、66…電解液配管、
68…コントローラ、112…生成水容器、116…電極ユニット、
168…コントローラ、186…報知ブザー、188…表示パネル
20…電極ユニット(電解セル)、24…貯水容器、26…マニホールドブロック、
37…隔膜、38a…撹拌室(陽極室)、38b…陰極室、40a…陽極、
40b…陰極、52…給水管、54…オーバーフロー管、60…給水配管、
62…排出配管、63…排水チューブ、64…移送配管、66…電解液配管、
68…コントローラ、112…生成水容器、116…電極ユニット、
168…コントローラ、186…報知ブザー、188…表示パネル
Claims (10)
- 水を貯溜する貯水容器と、
前記貯水容器内に設けられた一対の電極と、
前記電極に所定の通電時間、通電して前記水を電解して電解水を生成し、前記通電時間経過後、通電を停止した状態で前記電解水を所定の放置時間だけ放置し前記貯水容器内に発生したガスを前記電解水に溶解するコントローラと、
を備える電解水生成装置。 - 電解終了を報知する報知器を更に備え、
前記コントローラは、前記放置時間が経過後、前記報知器により電解終了を報知する請求項1に記載の電解水生成装置。 - 前記報知器は、報知ブザーを備えている請求項2に記載の電解水生成装置。
- 前記報知器は、表示パネルを含み、前記コントローラは、前記放置時間が経過後、前記表示パネルに電解終了を表示する請求項2に記載の電解水生成装置。
- 前記報知器は、ランプを含み、前記コントローラは、前記放置時間が経過後、前記ランプを点灯あるいは点滅する請求項2に記載の電解水生成装置。
- 前記電解水は、ハロゲン化合物を含有する電解水である請求項1から5のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
- 前記電解水は、pH3以上である請求項6に記載の電解水生成装置。
- 前記電解水は、塩分濃度が200ppm以下である請求項6に記載の電解水生成装置。
- 前記貯水容器内に設けられ、電解液を収容する電解液室を備え、
少なくとも一方の前記電極は、前記電解液室に設けられている請求項1から8のいずれか1項に記載の電解水生成装置。 - 前記貯水容器に給水および前記貯水容器から排水する給排水機構と、
前記電解液室に電解液を給水する電解液給排水機構と、を備え、
前記コントローラは、前記放置時間が経過後、前記給排水機構により前記貯水容器から前記電解水を排水する請求項9に記載の電解水生成装置。
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