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JP2018156450A - 制御システム、制御装置、監視装置 - Google Patents

制御システム、制御装置、監視装置 Download PDF

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JP2018156450A JP2017053325A JP2017053325A JP2018156450A JP 2018156450 A JP2018156450 A JP 2018156450A JP 2017053325 A JP2017053325 A JP 2017053325A JP 2017053325 A JP2017053325 A JP 2017053325A JP 2018156450 A JP2018156450 A JP 2018156450A
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Abstract

【課題】一定時間ごとに信号を送信するシステムにおいて、一定時間の経過を待たずに臨時に信号を送信する。【解決手段】制御装置は一定時間ごとに制御信号を送信する定期実行部と、定期実行部とは異なるタイミングで臨時に制御信号を送信する臨時実行部と、臨時実行部が制御信号を送信すると定期実行部が制御信号を送信するタイミングを変更させ臨時実行部が制御信号を送信してから一定時間ごとに定期実行部に制御信号を送信させるタイミング変更部とを備える。監視装置は制御信号を受信する通信部と、複数のタイムスロットのそれぞれにおいて通信部が制御信号を受信しない場合に異常を検知する異常検知部と、複数回の制御信号の受信が行われたタイムスロットを複数受信タイムスロットとして、複数受信タイムスロットにおける制御信号の2回目の受信時刻に基づき修正基準時刻を設定し、基準時刻を修正基準時刻とする臨時処理部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、制御システム、制御装置、および監視装置に関する。
複数の装置がネットワークにより接続されるシステムであって、一定時間ごとに信号を送信し、その信号を受信した装置が受信した情報を用いて各種処理を行うシステムが知られている。特許文献1には、複数のノードの故障を監視する電子制御ユニットであって、複数のノードが1回以上メッセージを送信する略一定時間毎に、複数のノードの通信有無を監視して、前記略一定時間内に通信が検出されないノードを、通信が検出されない順位情報と共に記録する通信途絶検出手段を有し、前記通信途絶検出手段は、所定期間毎に、前記略一定時間内に通信が検出されないノードと前記順位情報の記録を行うことを特徴とする電子制御ユニットが開示されている。
特開2012−86601号公報
原則として一定時間ごとに信号が送信されるシステムにおいて、一定時間の経過を待たずに臨時に信号を送信することが望まれる場合がある。
本発明の第1の態様による監視システムは、制御信号を送信する制御装置、および前記制御信号を受信する監視装置を備える制御システムであって、前記制御装置は、一定時間ごとに前記制御信号を送信する定期実行部と、前記定期実行部とは異なるタイミングで臨時に前記制御信号を送信する臨時実行部と、前記臨時実行部が前記制御信号を送信すると前記定期実行部が前記制御信号を送信するタイミングを変更させ、前記臨時実行部が前記制御信号を送信してから前記一定時間ごとに前記定期実行部に前記制御信号を送信させるタイミング変更部とを備え、前記監視装置は、前記制御信号を受信する通信部と、予め設定された基準時刻から前記一定時間ごとに区切られた期間である複数のタイムスロットを設定する定期処理部と、前記複数のタイムスロットのそれぞれにおいて前記通信部が前記制御信号を受信しない場合に異常を検知する異常検知部と、前記複数のタイムスロットのいずれかにおいて前記通信部が前記制御信号を複数回受信すると、複数回の前記制御信号の受信が行われたタイムスロットを複数受信タイムスロットとして、前記複数受信タイムスロットにおける前記制御信号の2回目の受信時刻に基づき修正基準時刻を設定し、前記基準時刻を前記修正基準時刻とする臨時処理部とを備える。
本発明の第2の態様による制御装置は、一定時間ごとに制御信号を送信する定期実行部と、前記定期実行部とは異なるタイミングで臨時に前記制御信号を送信する臨時実行部と、前記臨時実行部が前記制御信号を送信すると前記定期実行部が前記制御信号を送信するタイミングを変更させ、前記臨時実行部が前記制御信号を送信してから前記一定時間ごとに前記定期実行部に前記制御信号を送信させるタイミング変更部とを備える。
本発明の第3の態様による監視装置は、制御信号を受信する通信部と、予め設定された基準時刻から一定時間ごとに区切られた期間である複数のタイムスロットを設定する定期処理部と、前記複数のタイムスロットのそれぞれにおいて前記通信部が前記制御信号を受信しない場合に異常を検知する異常検知部と、前記複数のタイムスロットのいずれかにおいて前記通信部が前記制御信号を複数回受信すると、複数回の前記制御信号の受信が行われたタイムスロットを複数受信タイムスロットとして、前記複数受信タイムスロットにおける前記制御信号の2回目の受信時刻に基づき修正基準時刻を設定し、前記基準時刻を前記修正基準時刻とする臨時処理部とを備える。
本発明によれば、原則として一定時間ごとに信号を送信するシステムにおいて、一定時間の経過を待たずに臨時に信号を送信することができる。
制御システム1を搭載する車両2の全体構成図 制御システム1の構成図 通信タイミングを説明する模式図。図3(a)は臨時通信がない場合の通信タイミングを示す図、図3(b)は臨時通信がある場合の通信タイミングを示す図 タイムスロットを説明する模式図。図4(a)は前輪基準時刻が変更されない場合のタイムスロットを示す図、図4(b)は前輪基準時刻が変更される場合のタイムスロットを示す図 定期指令実行部110の動作を示すフローチャート 臨時指令実行部120の動作を示すフローチャート 指令タイミング変更部130の動作を示すフローチャート 異常検知部210の動作を示すフローチャート 定期スロット処理部220の動作を示すフローチャート 臨時スロット処理部230の動作を示すフローチャート 時間当たりの通信量を示す模式図。図11(a)は臨時の制御信号の出力がない場合、図11(b)は臨時の制御信号を出力し次の制御信号の出力が従来どおりの場合、図11(c)は臨時の制御信号を出力し指令タイミング変更部130により次の制御信号の出力が変更される場合 仮に前輪基準時刻が変更されない場合に異常検知部210が異常を誤検出する状況を示す図 変形例1における修正基準時刻の算出を示す図 変形例3における修正基準時刻の算出を示す図
―実施の形態―
以下、図1〜図12を参照して、制御システムの実施の形態を説明する。
(車両の構成)
図1は制御システム1を搭載する車両2の全体構成図である。車両2は、制御システム1と、障害物を検知する障害物センサ91と、衝突防止演算装置92と、車両2の運転者により操作されるブレーキペダルに付随するブレーキペダル信号出力装置95と、前輪制動装置96と、後輪制動装置97と、前輪回転センサ98と、後輪回転センサ99とを備える。制御システム1は、指令ECU100と、前輪制動ECU200と、後輪制動ECU300とを備える。ユーザが車両2のイグニションキースイッチをONにすると、車両2に搭載される上述したそれぞれの機器に電源が供給され、略同時に動作を開始する。
障害物センサ91は、たとえばレーザレンジファインダー、超音波センサ、または画像センサである。障害物センサ91は高い頻度で車両2の周囲環境情報を取得し、センサ情報を衝突防止演算装置92に出力する。衝突防止演算装置92はたとえば電子制御装置であり、不図示のCPU,ROM,およびRAMを備える。衝突防止演算装置92は、障害物センサ91などから入力された情報に基づき障害物との衝突の可能性を演算し、衝突の可能性があると判断するとただちに指令ECU100に緊急停止指令を出力する。衝突防止演算装置92は、衝突の可能性がないと判断する場合は指令ECU100に対して何ら出力を行わない。ブレーキペダル信号出力装置95は運転者の操作によるブレーキペダルの踏込量を指令ECU100に出力する電子制御装置である。ブレーキペダル信号出力装置95はブレーキペダルの踏込量を常に即座に出力する。
前輪制動装置96は、車両2の前輪に備えられる制動装置、たとえばディスクブレーキである。前輪制動装置96は前輪制動ECU200の動作指令に基づき動作し、たとえば前輪制動ECU200の動作指令により不図示の油圧回路が動作すると、前輪制動装置96を構成するブレーキパッドをブレーキロータに押さえつけて制動力を生じさせる。後輪制動装置97は、車両2の後輪に備えられる制動装置であり、後輪制動ECU300の動作指令に基づき動作する点以外は前輪制動装置96と同様である。前輪回転センサ98は前輪の回転数を検出して指令ECU100に出力する。後輪回転センサ99は後輪の回転数を検出して指令ECU100に出力する。前輪回転センサ98および後輪回転センサ99は後述する制御システム1の定期通信周期に比べて高頻度に出力を行う。
(制御システムの構成)
図2は制御システム1の構成図である。指令ECU100、前輪制動ECU200、および後輪制動ECU300はいずれも予め定められた定期通信周期で通信を行うが、制御システム1が衝突防止演算装置92またはブレーキペダル信号出力装置95から信号を受信するとただちに通信が行われる。本実施の形態では、この定期通信周期を10msとして説明する。詳しくは後述するが、前輪制動ECU200は指令ECU100から受信する制御信号を用いてフィードバック制御を行い、前輪制動装置96に動作指令を出力する。後輪制動ECU300は前輪制動ECU200から受信する後輪用制御信号を用いてフィードバック制御を行い、後輪制動装置97に動作指令を出力する。定期通信周期はこのフィードバック制御が対象とする装置などの特性に基づき定められた周期である。たとえばフィードバック制御を定期通信周期よりも短い制御周期とすることは可能であるが、次の2点の問題が生じうる。第1に、制御の効果がないものとして過修正となり、整定時間の増大の恐れがある。第2に、操作量の変更が観測量に十分に反映される前に次の制御量を決定することになり消費電力を増大させる。また、たとえばフィードバック制御を定期通信周期よりも長い制御周期とすると、整定時間の延長や応答の発散などの問題が生じる。
(指令ECUの構成)
指令ECU100、前輪制動ECU200、および後輪制動ECU300は、いずれも電子制御装置(Electronic Control Unit; ECU)であり、それぞれがタイマ機能を内蔵するCPU,ROM,およびRAMを備える。CPUがROMに格納されるプログラムをRAMに展開して実行することにより後述する機能を実現する。ただし後述する機能の一部、または全部をハードウエア回路により実現してもよい。
指令ECU100は、定期指令実行部110と、臨時指令実行部120と、指令タイミング変更部130と、第1通信部140とを備える。指令ECU100は、衝突防止演算装置92、ブレーキペダル信号出力装置95、前輪回転センサ98、および後輪回転センサ99から信号を受信する。指令ECU100の不図示のRAMには指令基準時刻が格納される。指令基準時刻は定期指令実行部110から参照され、指令タイミング変更部130により書き換えられる。指令基準時刻は、グリニッジ標準時間で表されてもよいが、本実施の形態では車両2のイグニションキースイッチがONにされてからの経過時間で表す。指令基準時刻の初期値には、起動時の時刻である「0.000秒」が設定される。
定期指令実行部110は、定期通信周期が経過するごとに前輪制動ECU200へ制御信号を出力する。たとえば定期指令実行部110は、現在時刻が指令基準時刻から定期通信周期の整数倍が経過した時刻であるか否かを判断し、肯定判断をすると制御信号を出力する。この制御信号には、前輪制動ECU200および後輪制動ECU300がフィードバック制御を行うために必要となる前輪回転センサ98の出力、および後輪回転センサ99の出力が含まれる。
臨時指令実行部120は、衝突防止演算装置92およびブレーキペダル信号出力装置95の少なくとも一方からの信号を受信すると、ただちに前輪制動ECU200へ制御信号を出力する。指令タイミング変更部130は、臨時指令実行部120が制御信号を出力するとRAMに格納されている指令基準時刻を現在時刻に書き換える。これにより、定期指令実行部110が制御信号を送信するタイミングを変更させ、臨時指令実行部120が制御信号を送信してから一定時間ごとに定期指令実行部110に制御信号を送信させるようにする。定期指令実行部110が通信を行うタイミングについて図3を用いて後に説明する。第1通信部140はたとえばCAN(Controller Area Network)のインタフェース装置であり、前輪制動ECU200と通信を行う。
(前輪制動ECUの構成)
前輪制動ECU200は、異常検知部210と、定期スロット処理部220と、臨時スロット処理部230と、第2通信部240と前輪制御部250とを備える。前輪制動ECU200のRAMには前輪基準時刻が格納される。前輪基準時刻は定期スロット処理部220から参照され、臨時スロット処理部230により書き換えられる。前輪基準時刻は、グリニッジ標準時間で表されてもよいが、本実施の形態では車両2のイグニションキースイッチがONにされてからの経過時間で表す。前輪基準時刻の初期値には、起動時の時刻から所定の時間、たとえば定期通信周期の半分の時間が経過した時刻である「0.005秒」が設定される。
異常検知部210は、定期スロット処理部220および臨時スロット処理部230により定められるある期間において、一度も指令ECU100から制御指令を受信しない場合に異常が発生したと判断する。本実施の形態では、異常検知部210が異常を検知するそれぞれの期間を「タイムスロット」と呼ぶ。異常検知部210は、それぞれのタイムスロットの開始時刻を定期スロット処理部220から伝達され、あるタイムスロットの開始時刻から次のタイムスロットの開始時刻までの期間を1つのタイムスロットとする。タイムスロットの具体例は図4を用いて後に説明する。異常検知部210が異常を検知した場合の異常検知部210の動作は本実施の形態では特に限定しないが、たとえば異常検知部210は車両2に内蔵される不図示の他の機器に異常を伝達してもよいし、前輪制動装置96を動作させてもよい。
定期スロット処理部220は、RAMに格納された前輪基準時刻から定期通信周期の経過によりタイムスロットを区切り異常検知部210に伝達する。具体的には定期スロット処理部220は、前輪基準時刻に定期通信周期の整数倍を加えたそれぞれの時刻をタイムスロットの区切りとすることで、前輪基準時刻から一定の定期通信周期ごとに区切られた期間であるタイムスロットを設定する。たとえばN個目のタイムスロットの開始時刻であるTS(N)は、前輪基準時刻をFT,定期通信周期PTとすると式1のようにあらわされる。
TS(N)=FT+PTxN・・・(1)
臨時スロット処理部230は、いずれかのタイムスロットにおいて第2通信部240が制御信号を複数回受信すると、そのタイムスロットにおける2回目の受信時刻に基づき修正基準時刻を設定する。以下では、第2通信部240が制御信号を複数回受信したタイムスロットを「複数受信タイムスロット」と呼ぶ。修正基準時刻の具体的な決定方法は以下のとおりである。すなわち、複数受信タイムスロットにおける2回目の受信時刻が、新たに設定するタイムスロットの真ん中の時刻となるように修正基準時刻を設定する。そして臨時スロット処理部230は、RAMに格納される前輪基準時刻を修正基準時刻に書き換える。この書き換えにより、これ以後に定期スロット処理部220が出力するタイムスロットの開始時刻は、書き換えられた前輪基準時刻に基づくものとなる。
なお修正基準時刻の設定において、制御信号の送信、伝送、受信に一切の遅れがないと仮定すれば、新たに設定するタイムスロットの開始直後や終了間際となるように設定することも考えられる。しかし、指令ECU100や前輪制動ECU200の内部の他の処理や通信路の問題によりわずかな遅れが生じることが考えられる。そのような場合に毎回異常と判断されると煩雑なので、このようなことが生じないように制御信号をタイムスロットの真ん中の時刻に受信するように修正基準時刻を設定する。
第2通信部240はたとえばCANインタフェースであり、指令ECU100および後輪制動ECU300と通信を行う。前輪制御部250は、指令ECU100から受信した制御信号に基づき前輪と後輪における制動力の分配を計算する。そして前輪制御部250は、その計算結果に基づき前輪の制動力を制御するとともに、後輪制動ECU300に後輪制御信号を出力して後輪の制動力を制御させる。前輪制御部250による上述した制動力の分配の計算、および後輪制動ECU300への後輪制御信号の出力は、指令ECU100から制御信号を受信すると即座に実行される。前輪制御部250は、前輪の制動力の制御には、制御信号に含まれる前輪回転センサ98の出力を用いたフィードバック制御を行う。このフィードバック制御は、前輪制動装置96への動作指令、たとえば前輪制動装置96へ供給する油圧の圧力を操作量とし、前輪の回転数を制御量とし、前輪回転センサ98の出力をフィードバック量とするものである。
後輪制動ECU300は、第3通信部340と、後輪制御部350とを備える。第3通信部340はたとえばCANインタフェースであり、前輪制動ECU200と通信を行う。後輪制御部350は、第3通信部340が前輪制動ECU200から後輪制御信号を受信すると、後輪制御信号に基づき後輪制動装置97を制御する。後輪制御部350は、後輪の制動力の制御には、後輪制御信号に含まれる後輪回転センサ99の出力を用いたフィードバック制御を行う。このフィードバック制御は、後輪制動装置97への動作指令、たとえば後輪制動装置97へ供給する油圧の圧力を操作量とし、後輪の回転数を制御量とし、後輪回転センサ99の出力をフィードバック量とするものである。
(通信タイミング)
図3は通信タイミングを説明する模式図である。図3(a)は初期状態、すなわち臨時通信がない場合の通信タイミングを示す図、図3(b)は臨時通信があり通信タイミングが変更される場合の通信タイミングを示す図である。図3において、図示左から右へと時間が経過しており、小さい目盛りは1msを表している。また図3において、白抜きの四角は当初から予定されていた通信タイミングを示し、ハッチングされた四角は変更された通信タイミングを示す。なお図3において通信タイミングを示す四角の時間方向の長さが1msになっているが、作図上の便宜であり実際の通信の長さはこれに限定されない。
図3(a)に示す初期状態では、指令基準時刻が「0.000秒」である。そして定期通信周期が10msなので、指令基準時刻から10msの整数倍が経過した時間である56.120秒、56.130秒、56.140秒、56.150秒に定期通信が予定されている(符号311〜314)。ここで、指令ECU100が56.133秒に衝突防止演算装置92から信号を受信すると、図3(b)に示すように臨時指令実行部120はただちに制御信号を出力する(符号321)。すると、指令タイミング変更部130は指令基準時刻を現在時刻である「56.133秒」に書き換えるので、それ以後に定期指令実行部110が定期通信を行う時刻は、56.143秒(符号322)、56.153秒(符号323)、・・となる。すなわち、臨時通信が行われると臨時通信の行われた時刻から定期通信周期が経過するごとに定期通信が行われる。
(タイムスロット)
図4は、タイムスロットを説明する模式図であり、図3にタイムスロットを示す図形を追記している。図4(a)は初期状態、すなわち前輪基準時刻が変更されない場合のタイムスロットを示す図、図4(b)は前輪基準時刻が変更される場合のタイムスロットを示す図である。図4において、図示左から右へと時間が経過しており、小さい目盛りは1msを表している。図4において、符号411〜符号414など、角カッコの開きまたは閉じを90度回転させた記号は、タイムスロットの期間を示す。たとえばタイムスロット412は、56.125秒以降であり56.135秒未満の期間である。なお、図示の都合によりタイムスロット411〜414の間に空きがあるが、それぞれの期間は切れ目なく連続している。
図4(a)に示す初期状態では、前輪基準時刻が「0.005秒」である。そして定期通信周期が10msなので、前輪基準時刻から10msの整数倍が経過した時刻である56.115秒、56.125秒、56.135秒、56.145秒、56.155秒、などがタイムスロットの区切りとなる。なおこのようにタイムスロットが設定された場合に、図4(a)において白抜きの四角で示すタイミングで制御信号を受信すると、それぞれのタイムスロットで制御信号が受信されるので異常検知部210は異常を検知しない。
図4(b)では、前輪制動ECU200はタイムスロット412において制御信号を2回受信している。そのため、2回目の受信時刻である56.133秒が新たに設定されるタイムスロットの真ん中の時間となるように修正基準時刻を決定する。具体的には、2回目の受信時刻である56.133秒から定期通信周期の半分である5msを差し引いた時刻である、56.128秒を修正基準時刻として決定する。そしてこの修正基準時刻から10msの整数倍が経過した時刻である56.138秒、56.148秒などを新たなタイムスロットの区切りとしてタイムスロット421〜423を設定する。なお図3において説明したように、臨時通信が行われると指令ECU100のそれ以後の制御信号の送信タイミングが変化するが、図4を参照して説明したように前輪制動ECU200はその送信側のタイミング変更に対応して監視を継続することができる。
―フローチャート―
(定期指令実行部の動作)
図5は、定期指令実行部110の動作を示すフローチャートである。以下に示す各ステップの実行主体は、指令ECU100に備えられる不図示のCPUである。定期指令実行部110は動作を開始するとステップS511を実行する。ステップS511では、CPUは指令基準時刻から定期通信周期の整数倍が経過したか否かを判断する。CPUはこの判断において肯定判断する場合はステップS512に進み、否定判断する場合はステップS511を再度実行する。ステップS512では、CPUは前輪制動ECU200に制御信号を出力してステップS511に戻る。
(臨時指令実行部の動作)
図6は、臨時指令実行部120の動作を示すフローチャートである。以下に示す各ステップの実行主体は、指令ECU100に備えられる不図示のCPUである。臨時指令実行部120は動作を開始するとステップS521を実行する。ステップS521では、CPUは衝突防止演算装置92から信号を受信したか否かを判断し、肯定判断する場合はステップS522に進み、否定判断する場合はステップS523に進む。ステップS522では、CPUは前輪制動ECU200に制御信号を出力してステップS521に戻る。ステップS523では、ブレーキペダル信号出力装置95から信号を受信したか否かを判断し、肯定判断する場合はステップS522に進み、否定判断する場合はステップS521に戻る。
(指令タイミング変更部の動作)
図7は、指令タイミング変更部130の動作を示すフローチャートである。以下に示す各ステップの実行主体は、指令ECU100に備えられる不図示のCPUである。指令タイミング変更部130は動作を開始するとステップS531を実行する。ステップS531では、CPUは臨時指令実行部120が制御信号を出力したか否かを判断し、肯定判断する場合はステップS532に進み、否定判断する場合はステップS531を再度実行する。ステップS532では、不図示のRAMに格納された指令基準時刻を現在時刻に書き換えてステップS531に戻る。これにより、以降の処理では定期指令実行部110が図5のステップS512で制御信号を送信するタイミングが変更される。すなわち、指令タイミング変更部130がステップS532の処理を実行すると、臨時指令実行部120が制御信号を送信した時刻が以降の指令基準時刻とされて、その時刻から定期通信周期が経過するごとに定期指令実行部110が制御信号を送信するようになる。その結果、定期指令実行部110が制御信号を送信するタイミングは、臨時指令実行部120から制御信号が送信される前のものから変更される。指令タイミング変更部130は、このようにして、定期指令実行部110が制御信号を送信するタイミングを変更させる。
(異常検知部の動作)
図8は、異常検知部210の動作を示すフローチャートである。以下に示す各ステップの実行主体は、前輪制動ECU200に備えられる不図示のCPUである。異常検知部210は動作を開始するとステップS601とステップS603を並列に実行する。ステップS601では、CPUは、定期スロット処理部220から時刻情報を受信したか否かを判断する。時刻情報を受信したと判断する場合はステップS602に進み、時刻情報を受信していないと判断する場合はステップS601を再度実行する。ステップS602ではCPUは、その時刻情報を次のタイムスロットの開始時刻としてRAMに保存してステップS601に戻る。このようにステップS601〜S602の処理は、受信した時刻情報を用いて次のタイムスロットの開始時刻を更新するものである。仮にステップS603以下の処理をメイン処理と考えると、ステップS601〜S602の処理は、次のタイムスロットの開始時刻をバックグラウンドで更新するものであると言える。
ステップS603ではCPUは、指令ECU100から制御信号を受信したか否かを判断し、肯定判断する場合はステップS604に進み、否定判断する場合はステップS607に進む。なおステップS603において肯定判断されるのは、いずれかのタイムスロットで1回目に制御信号を受信したと判断する場合である。ステップS604ではRAMに保存されている次のタイムスロットの開始時刻を参照し、現在時刻が次のタイムスロットの開始時刻に到達したか否かを判断する。CPUはステップS604を肯定判断する場合はステップS603に戻り、否定判断する場合はステップS605に進む。なおステップS604を肯定判断される場合とは、タイムスロットの終了間際に制御信号を受信し、異常ではないと判断される場合である。
ステップS605では、さらに制御信号を受信したか否かを判断する。換言するとステップS605では、現在のタイムスロットにおいて2回目に制御信号を受信したか否かを判断する。CPUはステップS605を肯定判断する場合はステップS606に進み、否定判断する場合はステップS605に進む。なお本ステップにおいて否定判断される場合とは、現在のタイムスロットにおいて制御信号を少なくとも1回受信し、タイムスロットの終了を待っている場合である。ステップS606ではCPUは、2回目の制御信号を受信したので臨時スロット処理部230に通知してステップS604に戻る。
ステップS603において否定判断されると実行されるステップS607では、現在時刻が次のタイムスロットの開始時刻に到達したか否かを判断する。CPUはステップS607を肯定判断する場合はステップS603に戻り、否定判断する場合はステップS608に進む。ステップS608では一度も制御信号を受信することなく次のタイムスロットの開始時刻を迎えたので、アラート、すなわち警告を出力してステップS603に戻る。
(定期スロット処理部の動作)
図9は、定期スロット処理部220の動作を示すフローチャートである。以下に示す各ステップの実行主体は、前輪制動ECU200に備えられる不図示のCPUである。定期スロット処理部220は動作を開始するとステップS611を実行する。ステップS611ではCPUは、算出時刻をゼロ、ループカウンタiを「1」に設定してステップS612に進む。ステップS612ではCPUは、現在時刻が算出時刻を超えたか否かを判断し、肯定判断をする場合はステップS613に進み、否定判断をする場合はステップS612を再度実行する。ステップS613ではCPUは、算出時刻を前輪基準時刻に定期通信周期のi倍を加えた値として算出する。続くステップS614ではCPUは、ループカウンタiをインクリメント、すなわち「1」増加させる。続くステップS615では、異常検知部210にステップS613において算出した算出時刻を出力することで、異常検知部210が異常検知を行う期間であるタイムスロットを設定し、ステップS612に戻る。この算出時刻の情報は、異常検知部210により、前述のように図8のステップS601において受信される。
(臨時スロット処理部の動作)
図10は、臨時スロット処理部230の動作を示すフローチャートである。以下に示す各ステップの実行主体は、前輪制動ECU200に備えられる不図示のCPUである。臨時スロット処理部230は動作を開始するとステップS621を実行する。ステップS621ではCPUは、異常検知部210から通知を受信したか否かを判断し、肯定判断する場合はステップS622に進み、否定判断する場合はステップS621を再度実行する。続くステップS622ではCPUは、修正基準時刻を現在時刻から定期通信周期の半分を引いた時刻として算出する。続くステップS623ではCPUは、不図示のRAMに格納した前輪基準時刻をステップS622において算出した修正基準時刻に書き換える。続くステップS624ではCPUは、定期スロット処理部220に動作指令を出力してステップS621に戻る。
−異常検知部の動作例−
図4(b)を参照して異常検知部210の動作例を説明する。56.125秒から開始するタイムスロット412が開始した時点では、次のタイムスロットの開始時刻として56.135秒がRAMに格納されている。タイムスロット412において、開始時刻から56.130秒までは制御信号を受信しないので、S603:NO、S607:NOの判断を繰り返す。そして56.130秒に1回目の制御信号を受信するので、S603:YESと判断し、まだ次のタイムスロットの開始時刻ではないので、S604:NOと判断する。そして、まだ次の制御信号は受信していないのでS605:NOと判断してS604に戻る。すなわち56.133秒まではS604:NO、S605:NOを繰り返す。そして56.133秒に2回目の制御信号を受信するのでS604:NO、S605:YESと判断してS606を実行して臨時スロット処理部230に通知する。
この通知を受けた臨時スロット処理部230は、修正基準時刻を56.128秒と算出して(図10のS622)前輪基準時刻を書き換える(S623)。さらに臨時スロット処理部230は、定期スロット処理部220に動作指令を出力する(S624)。すると定期スロット処理部220は、この動作指令を受けて動作を開始し(図9のS616:YES)、書き換えられた前輪基準時刻を用いて次のタイムスロットの開始時刻を56.138秒と算出する(S613)。そして定期スロット処理部220は、この時刻を異常検知部210に出力する。
異常検知部210は、ステップS603以下と並列に動作しているステップS601〜S602において定期スロット処理部220が出力する時刻を受信して次のタイムスロットの開始時刻として保存する。したがって、ステップS606が実行される直前には次のタイムスロットの開始時刻は56.135秒であったが、ステップS606の実行が契機になり次のタイムスロットの開始時刻は56.138秒に書き換えられる。そのため、異常検知部210はステップS606の実行が完了すると56.138秒まではS604:NO、S605:NOの判断を繰り返す。そして56.138秒にステップS604において肯定判定をし、ステップS603に戻る。
その後、定期スロット処理部220が前回の算出時刻を超えたと判断して(図9、S612:YES)、次の算出時刻を56.148秒と算出して異常検知部210に出力する(S615)。この時刻が次のタイムスロットの開始時刻として保存される(図8、S602)。図4(b)において56.138秒には制御信号を受信しないので、異常検知部210はS603において否定判定をし、上述のとおり56.148秒に更新された、次のタイムスロットの開始時刻に到達していないのでS607を否定判定してS603に戻る。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)指令ECU100は、一定時間ごとに制御信号を送信する定期指令実行部110と、定期指令実行部110とは異なるタイミングで臨時に制御信号を送信する臨時指令実行部120と、臨時指令実行部120が制御信号を送信すると定期指令実行部110が制御信号を送信するタイミングを変更させ、臨時指令実行部120が制御信号を送信してから一定時間ごとに定期指令実行部110に前記制御信号を送信させる指令タイミング変更部130とを備える。
そのため指令ECU100は、臨時に制御信号を出力した場合に、その臨時の通信のタイミングを起点として一定時間ごとに制御信号を出力することができる。本実施の形態ではこの制御信号にはフィードバック制御に用いられる観測量が含まれるので、緊急ブレーキなどにより臨時に制御信号が出力された場合でも、その直後から適切にフィードバックループを機能させることができる。したがって、原則として指令ECU100が一定時間ごとに制御信号を送信する制御システム1において、一定時間の経過を待たずに、指令ECU100から制御信号を送信することが可能となる。仮に臨時に制御信号を出力した後に従来のタイミングで次の制御信号を出力すると以下の問題がある。すなわち、臨時に出力された制御信号に基づき制御量が決定されるが、従来のタイミングで制御信号を出力すると観測量が十分に変化しない状態で次の制御量を決定することになり、消費電力の増大や整定時間の長期化を招く。
図3を用いて具体的に説明すると、符号321のタイミングで臨時に制御信号が出力された場合に、従来どおり符号313のタイミングで制御信号を出力すると、符号321の制御信号に基づいて出力した操作量の影響が観測量に十分に反映されていない。しかし指令ECU100は指令タイミング変更部130を有するので、符号322のタイミングで次の制御信号を出力する。すなわち指令ECU100は、操作量の影響が十分に反映された観測量を含む制御信号を出力することができる。なお、従来のタイミングで出力を1回省略し、符号321のタイミングの次に符号314のタイミングで制御信号を出力した場合は、観測量が得られる間隔が長くなり前輪制御部250のフィードバック制御に悪影響を及ぼす。
さらに指令ECU100は、指令タイミング変更部130の働きにより臨時に制御信号を出力した後は、定期通信周期に相当する時間が経過するまでは次の制御信号を出力しないので、時間あたりの通信量のピークを低減することができる。一般に、臨時に制御信号を出力する場合は何らかの問題が生じている、もしくは問題を回避するために活発な演算が行われている。そのため指令ECU100と前輪制動ECU200との通信路が他の機器と共有されている場合、たとえば同一のCANに指令ECU100と前輪制動ECU200を含む複数の機器が接続されている場合は、臨時に制御信号が出力されるタイミング付近ではCANの通信帯域が圧迫される。ここで、指令ECU100が従来のタイミングで制御信号を出力すると、他の機器によりすでに圧迫されている通信帯域をさらに圧迫することになり望ましくない。しかし指令ECU100は指令タイミング変更部130を備えるので、臨時に制御信号を出力した次の制御信号は、定期通信周期に相当する時間が経過した後になるので、通信帯域の圧迫を抑制することができる。
図11は、時間当たりの通信量を示す模式図である。図11(a)は臨時の制御信号の出力がない場合、図11(b)は臨時の制御信号を出力し次の制御信号の出力が従来どおりの場合、図11(c)は臨時の制御信号を出力し指令タイミング変更部130により次の制御信号の出力が変更される場合、をそれぞれ示す。図11において白抜きの四角は当初から予定されていた通信タイミングを示し、斜線でハッチングされた四角は臨時に行われた通信のタイミングを示し、横線のハッチングは変更された通信のタイミングを示し、破線の四角は変更により通信が行われなくなったタイミングを示す。
臨時の制御信号の出力がない図11(a)の場合は、時間当たりの通信量のピークはTF1である。臨時の制御信号の出力があるが従来どおりに次の制御信号が出力される図11(b)の場合は、臨時の制御信号による通信量と次の制御信号の通信量とが合わさって破線で示すように合成され、時間当たりの通信量のピークがTF1よりも大きいTF2となる。しかし臨時の制御信号の出力があっても指令タイミング変更部130により次の制御信号の出力が変更される図11(c)の場合は、時間当たりの通信量のピークがTF1に抑制される。
(2)前輪制動ECU200は、制御信号を受信する第2通信部240と、予め設定されて不図示のRAMに格納された前輪基準時刻から一定時間ごとに区切られた期間である複数のタイムスロットを設定する定期スロット処理部220と、複数のタイムスロットのそれぞれにおいて第2通信部240が制御信号を受信しない場合に異常を検知する異常検知部210とを備える。前輪制動ECU200はさらに、いずれかのタイムスロットにおいて第2通信部240が制御信号を複数回受信すると、複数回の制御信号の受信が行われたタイムスロットを複数受信タイムスロットとして、その複数受信タイムスロットにおける制御信号の2回目の受信時刻に基づき算出時刻を算出し(図9のステップS613)、RAMに格納された前輪基準時刻を算出した算出時刻に書き換える臨時スロット処理部230とを備える。
そのため前輪制動ECU200は、一定時間ごとに制御信号を出力するだけでなく、臨時に制御信号を出力した場合にその臨時の通信のタイミングを起点として一定時間ごとに制御信号を出力する指令ECU100の出力が一定時間ごとに行われているかを確認することができる。したがって、原則として指令ECU100が一定時間ごとに制御信号を送信する制御システム1において、一定時間の経過を待たずに、指令ECU100から制御信号を送信することが可能となる。仮に前輪制動ECU200が臨時スロット処理部230を備えず、前輪基準時刻が変更されない場合には、異常検知部210が異常を誤検出する恐れがある。すなわち、指令基準時刻と前輪基準時刻の相違およびわずかな通信の遅れが原因となり、指令ECU100が正常に動作しているにもかかわらず、前輪制動ECU200が設定しているタイムスロット内では一度も制御信号の受信が行われず、指令ECU100に問題が生じたと誤検出する場合がある。以下に図示して詳述する。
図12は、仮に前輪基準時刻が変更されない場合に異常検知部210が異常を誤検出する状況を示す図である。図12における記号は図3および図4と同様である。ただし図12における破線は、異常検知部210が認識したタイムスロットと制御信号の組み合わせを示している。たとえば異常検知部210は、符号721で示す制御信号は、タイムスロット710において受信したと認識している。この例では前輪基準時刻が変更されないので、タイムスロットは固定されている。すなわち図12におけるタイムスロット710〜715は、56.125秒、56.135秒、56.145秒・・・を区切りとしている。
図12に示す例では、指令ECU100は定期指令実行部110が符号722で示す制御信号を出力したしばらく後に、臨時指令実行部120により符号723で示す臨時の制御信号を出力した。この臨時の制御信号は56.144秒に受信されたので、異常検知部210はタイムスロット711において2つの制御信号を受信したと判断するが、前輪基準時刻が変更されないため、タイムスロット712以降の区切りも変更されない。一方、指令ECU100では、指令タイミング変更部130の動作により指令基準時刻が書き換えられ、定期的な制御信号の出力タイミングが変更される。その結果、定期指令実行部110が次に出力した制御信号を第2通信部240が56.154秒で受信すると、異常検知部210はこの制御信号をタイムスロット712において受信されたと認識する。続いて、定期指令実行部110がさらに次に出力した制御信号が通信の遅れにより56.165秒に受信されると、異常検知部210はこの制御信号をタイムスロット714と対応付けて認識する。すなわち異常検知部210は、わずかの通信遅れにも関わらず、タイムスロット713では一度も制御信号を受信していないと判断してエラーを検出する。また、符号727で示す制御信号もわずかに遅れたので、異常検知部210はタイムスロット715では一度も制御信号を受信していないと判断してエラーを検出する。
このように、仮に前輪制動ECU200が臨時スロット処理部230を備えない場合には、指令ECU100により臨時の制御信号が出力された以後の定期的な制御信号がわずかに遅れるだけで異常検知部210により異常が検知される。しかし前輪制動ECU200は臨時スロット処理部230を備えるのでこのような問題が生じず、指令ECU100の動作の異常を適切に監視することができる。
(3)臨時スロット処理部230は、複数受信タイムスロットにおける2回目の受信時刻が、算出時刻から一定時間ごとに区切られた期間として新たに設定されるタイムスロットにおける真ん中の時刻になるように算出時刻を設定する。換言すると、複数受信タイムスロットにおける2回目の受信時刻から定期通信周期の半分を差し引いた時刻を算出時刻とする。そのため、定期的な制御信号がわずかに遅れた場合における異常検知部210のエラー検知を抑制することができる。
(4)制御システム1は、指令ECU100と前輪制動ECU200とを備える。制御システム1は、臨時に制御信号を出力した場合でも定期通信周期が経過するまで次の制御信号を出力せず、適切なフィードバック制御を行うことができ、さらに制御信号の出力タイミングの変化に対応した監視を行うことができる。
(変形例1)
上述した実施の形態では、臨時スロット処理部230は複数受信タイムスロットにおける2回目の受信時刻が、新たに設定するタイムスロットの真ん中の時刻となるように修正基準時刻を設定した。そのため指令ECU100による制御信号の送信がわずかに遅れても、異常検知部210は異常を検出しない利点を有する。しかし換言すると、定期通信周期の半分の時間までは遅れを許容する、もしくは指令ECU100が突然動作を停止した場合に、制御信号が本来送信されるべき時刻から定期通信周期の半分の時間が経過した後でなければ異常を判断できない。このような制御信号の遅れや、異常検出の遅れが許容されないアプリケーションも考えられる。そのようなアプリケーションでは、臨時スロット処理部230の動作を以下のように変更する。
すなわち臨時スロット処理部230は、修正基準時刻T2を以下の式2のように算出してもよい。なお以下では、許容される制御信号の遅れや許容される異常検出の遅れを「周期制御の許容遅れ時間」と呼ぶ。
T2=R2+TL−T1・・・・(2)
ただし式2においてR2は複数受信タイムスロットにおける2回目の受信時刻、TLは周期制御の許容遅れ時間、T1は定期通信周期である。
図13は、変形例1における修正基準時刻の算出を示す図である。図13に示す例は図4(b)を修正したものであり、特に説明しない点は図4(b)と同様である。タイムスロット412において、ハッチングで示す2回目の制御信号が56.133秒に受信された。このとき許容遅れ時間TLを3msとすると、定期通信周期は10msなので、上記式2においてR2=56.133、TL=0.003、T1=0.010として、修正基準時刻T2は以下の式3のように算出される。
T2=56.133+0.003−0.010=56.126・・・・(3)
この変形例1によれば、周期制御の許容遅れ時間に基づいて修正基準時刻を決定し、適切に異常検知部210に異常を検知させることができる。
(変形例2)
上述した実施の形態では、臨時スロット処理部230は複数受信タイムスロットにおける2回目の受信時刻から定期通信周期の半分を差し引いた時刻を算出時刻とした。しかし、複数受信タイムスロットにおける2回目の受信時刻に定期通信周期の半分を加えた時刻を算出時刻としてもよい。すなわち図10のステップS622における式に含まれる「−」を「+」に変更してもよい。この場合は、図9のステップS617において変数iを「1」ではなくゼロで初期化する。
(変形例3)
臨時スロット処理部230は、修正基準時刻を複数受信タイムスロットにおける1回目の受信時刻よりも遅く制御信号の2回目の受信時刻よりも早い時刻に設定してもよい。さらに、複数受信タイムスロットを短縮して複数受信タイムスロットの終了時刻を修正基準時刻とし、修正基準時刻から次のタイムスロットを開始させてもよい。この場合は全てのタイムスロットが時間的に切れ目なく連続することになる。
図14は変形例3における修正基準時刻の算出を示す図である。図14に示す例は図4(b)を修正したものであり、特に説明しない点は図4(b)と同様である。複数受信タイムスロットであるタイムスロット412において、制御信号は56.130秒と56.133秒に受信されている。臨時スロット処理部230は、修正基準時刻を複数受信タイムスロットにおける1回目の受信時刻よりも遅く制御信号の2回目の受信時刻よりも早い時刻に設定する。たとえば、2回目の受信時刻よりも所定の時間だけ早い時刻、または1回目の受信時刻と2回目の受信時刻を所定の比率で分割する時刻とする。さらに定期通信周期を考慮して、たとえば定期通信周期の四分の一の時間だけ2回目の受信時刻よりも早い時刻としてもよい。
図14に示す例では、修正基準時刻は56.132秒に設定された。そしてこの修正基準時刻にしたがい、タイムスロット412を短縮して56.132秒の直前までのタイムスロット412Aとする。そして、次のタイムスロット421Bの開始時刻を56.132秒とする。
この変形例3によれば、全てのタイムスロットを時間的に切れ目なく連続させることができる。また、各タイムスロットにおいて少なくとも1回は制御信号を受信することになり、異常検知部210の動作に一貫性を持たせることができる。
(変形例4)
衝突防止演算装置92は、衝突の可能性がないと判断する場合に指令ECU100に対してその旨を伝達してもよい。この場合は、指令ECU100は衝突の可能性がある旨の信号を受信した場合のみ臨時に制御信号を出力する。また指令ECU100は、ブレーキペダル信号出力装置95の出力に基づき臨時に制御信号を出力するのは、ブレーキペダルの踏込量が所定量以上の場合、または踏込量の変化量が所定の割合以上である場合のみとしてもよい。換言するとこの場合に指令ECU100は、急ブレーキが踏まれたと判断する場合に臨時に制御信号を出力する。
(変形例5)
指令ECU100を構成する定期指令実行部110、臨時指令実行部120、および指令タイミング変更部130を1つに統合してもよい。前輪制動ECU200を構成する異常検知部210、定期スロット処理部220、および臨時スロット処理部230を1つに統合してもよいし、さらに前輪制御部250を統合してもよい。
(変形例6)
前輪駆動ECU200から前輪制御部250を除く構成、すなわち、異常検知部210と、定期スロット処理部220と、臨時スロット処理部230と、第2通信部240とを備える、指令ECU100の出力を監視する専用のECUが設けられてもよい。制御システム1は、後輪制御ECU300を備えなくてもよい。後輪制御ECU300は、異常検知部210と、定期スロット処理部220と、臨時スロット処理部230とをさらに備えてもよい。
プログラムは不図示のROMに格納されるとしたが、プログラムは不図示の不揮発性メモリに格納されていてもよい。また、それぞれのECUが不図示の入出力インタフェースを備え、必要なときに入出力インタフェースとそれぞれのECUが利用可能な媒体を介して、他の装置からプログラムが読み込まれてもよい。ここで媒体とは、例えば入出力インタフェースに着脱可能な記憶媒体、または通信媒体、すなわち有線、無線、光などのネットワーク、または当該ネットワークを伝搬する搬送波やディジタル信号、を指す。また、プログラムにより実現される機能の一部または全部がハードウエア回路やFPGAにより実現されてもよい。
上述した変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 …制御システム
100…指令ECU
110…定期指令実行部
120…臨時指令実行部
130…指令タイミング変更部
200…前輪制動ECU
210…異常検知部
220…定期スロット処理部
230…臨時スロット処理部
240…第2通信部

Claims (6)

  1. 制御信号を送信する制御装置、および前記制御信号を受信する監視装置を備える制御システムであって、
    前記制御装置は、
    一定時間ごとに前記制御信号を送信する定期実行部と、
    前記定期実行部とは異なるタイミングで臨時に前記制御信号を送信する臨時実行部と、
    前記臨時実行部が前記制御信号を送信すると前記定期実行部が前記制御信号を送信するタイミングを変更させ、前記臨時実行部が前記制御信号を送信してから前記一定時間ごとに前記定期実行部に前記制御信号を送信させるタイミング変更部とを備え、
    前記監視装置は、
    前記制御信号を受信する通信部と、
    予め設定された基準時刻から前記一定時間ごとに区切られた期間である複数のタイムスロットを設定する定期処理部と、
    前記複数のタイムスロットのそれぞれにおいて前記通信部が前記制御信号を受信しない場合に異常を検知する異常検知部と、
    前記複数のタイムスロットのいずれかにおいて前記通信部が前記制御信号を複数回受信すると、複数回の前記制御信号の受信が行われたタイムスロットを複数受信タイムスロットとして、前記複数受信タイムスロットにおける前記制御信号の2回目の受信時刻に基づき修正基準時刻を設定し、前記基準時刻を前記修正基準時刻とする臨時処理部とを備える制御システム。
  2. 一定時間ごとに制御信号を送信する定期実行部と、
    前記定期実行部とは異なるタイミングで臨時に前記制御信号を送信する臨時実行部と、
    前記臨時実行部が前記制御信号を送信すると前記定期実行部が前記制御信号を送信するタイミングを変更させ、前記臨時実行部が前記制御信号を送信してから前記一定時間ごとに前記定期実行部に前記制御信号を送信させるタイミング変更部とを備える制御装置。
  3. 制御信号を受信する通信部と、
    予め設定された基準時刻から一定時間ごとに区切られた期間である複数のタイムスロットを設定する定期処理部と、
    前記複数のタイムスロットのそれぞれにおいて前記通信部が前記制御信号を受信しない場合に異常を検知する異常検知部と、
    前記複数のタイムスロットのいずれかにおいて前記通信部が前記制御信号を複数回受信すると、複数回の前記制御信号の受信が行われたタイムスロットを複数受信タイムスロットとして、前記複数受信タイムスロットにおける前記制御信号の2回目の受信時刻に基づき修正基準時刻を設定し、前記基準時刻を前記修正基準時刻とする臨時処理部とを備える監視装置。
  4. 請求項3に記載の監視装置において、
    前記臨時処理部は、前記修正基準時刻を、前記複数受信タイムスロットにおける1回目の受信時刻よりも遅く前記制御信号の2回目の受信時刻よりも早い時刻に設定する監視装置。
  5. 請求項3に記載の監視装置において、
    前記臨時処理部は、前記複数受信タイムスロットにおける2回目の受信時刻が、前記定期処理部により前記修正基準時刻から前記一定時間ごとに区切られた期間として新たに設定されるタイムスロットにおける真ん中の時刻になるように前記修正基準時刻を設定する監視装置。
  6. 請求項3に記載の監視装置において、
    前記制御信号に基づいて行われる周期制御の許容遅れ時間をTLとするとき、
    前記臨時処理部は、前記複数受信タイムスロットにおける2回目の受信時刻をR2で表し、前記修正基準時刻をT2で表し、前記一定時間をT1で表すと以下の式1により前記修正基準時刻を設定する監視装置。
    T2=R2+TL−T1・・・・式1
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