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JP2018152334A - ロータリコネクタおよびこれを用いた無人機用回転翼支持装置 - Google Patents

ロータリコネクタおよびこれを用いた無人機用回転翼支持装置 Download PDF

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JP2018152334A
JP2018152334A JP2018041671A JP2018041671A JP2018152334A JP 2018152334 A JP2018152334 A JP 2018152334A JP 2018041671 A JP2018041671 A JP 2018041671A JP 2018041671 A JP2018041671 A JP 2018041671A JP 2018152334 A JP2018152334 A JP 2018152334A
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housing
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rotary
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JP2018041671A
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島津 英一郎
Eiichiro Shimazu
英一郎 島津
正志 山郷
Masashi Yamasato
正志 山郷
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】回転部における固定側と回転側間において、非接触で電力や電気信号を安定して伝送することができるロータリコネクタを提供する。【解決手段】ロータリコネクタ(1)は、導電性の軸(2)と、前記軸(2)を回転自在に支持する軸受(3)と、前記軸受(3)が設置され少なくとも軸(2)の端面に対向する箇所に電極部(11)を有するハウジング(4)とを備える。軸(2)とハウジング(4)とは絶縁されている。軸(2)の端面とハウジング(4)の電極部(11)とが、空気よりも誘電率が高い絶縁性流体を介して対向し、交流電流または交流信号を伝送可能に容量結合されている。軸受(3)は、例えば動圧軸受である。【選択図】図1

Description

この発明は、回転部で電力や電気信号を伝送するロータリコネクタ、およびこのロータリコネクタを用いた無人機用回転翼支持装置に関する。
ドローンやラジコンヘリコプタ等の回転翼を備えた回転翼無人機において、回転翼にGPSアンテナを搭載して位置情報を入手しながら自律飛行させることが検討されている。また、工作機械において、回転工具の回転部にセンサを設置して動作状況を把握できるようにすることが検討されている。
従来、固定体と回転体間での電力や電気信号の送信には、ブラシを用いたスリップリング、水銀等の液体金属を用いたロータリコネクタ(例えば特許文献1)、フォトカプラ等の電送用部品が利用されている。特許文献1のロータリコネクタは、回転側電極と固定側電極とがそれぞれの一端部同士で対向し、これら回転側電極と固定側電極間の隙間に液体金属を介在させて通電状態にしている。
また、回転部における電力や電気信号の送信に関連する技術文献として、例えば特許文献2〜4がある。特許文献2の電力供給システムは、互いに非接触で相対回転する回転体と固定体間で電力を伝送する。特許文献3には、ロータリジョイントの従来例として、同軸ケーブル構造を利用した容量結合(コンデンサ)について記載されている。特許文献4の回転中継器は、固定体の中心導体と回転体の中心導体とが容量結合していることで、超高周波信号が伝送される。
国際公開第2016/136414号 国際公開第2016/010145号 特許第4047504号公報 特許第2824822号公報
前記従来の電送用部品は、以下の課題がある。スリップリングは、ブラシの摩耗や、リングとブラシの摺接に伴うノイズが発生する。液体金属を用いたロータリコネクタは、液体金属の封止に接触ゴムシートを使用しているため、回転トルクが大きく、使用温度範囲が狭い。また、液体金属が水銀である場合は環境負荷が大きい。フォトカプラは、電気信号を一度光に変換し、受光部で再度電気信号に変換する必要があり、効率が悪い。また、変換に際して時間を要するため、高周波信号の伝送には適用できない。また、前記容量結合を行うものは、伝送の安定性が十分ではなかった。
この発明の目的は、回転部における固定側と回転側間において、非接触で電力や電気信号を安定して伝送することができるロータリコネクタを提供することである。
この発明の他の目的は、飛行用の回転翼に設けられたGPSアンテナで受信したGPS信号をGPS信号処理手段まで精度良く伝送することができる無人機用回転翼支持装置を提供することである。
この発明のロータリコネクタは、導電性の軸と、前記軸を回転自在に支持する軸受と、前記軸受が設置され少なくとも前記軸の端面に対向する箇所に電極部を有するハウジングとを備え、
前記軸と前記ハウジングとは絶縁され、かつ前記軸の前記端面と前記ハウジングの前記電極部とが、空気よりも誘電率が高い絶縁性流体を介して対向し、交流電流または交流信号を伝送可能に容量結合されている。
ロータリコネクタは少なくとも2個の電極を有し、そのうちの一方の電極が前記軸であり、他方の電極が前記ハウジングの電極部である。
この構成によると、軸とハウジングは互いに回転自在であり、一方の電極である軸と他方の電極であるハウジングの電極部とが容量結合されて、軸とハウジングの電極部との対向部がコンデンサとして機能する。軸またはハウジングの電極部に電力や電気信号が入力されると、軸からハウジングの電極部へ、またはハウジングの電極部から軸に電力や電気信号が伝送される。軸の端面とハウジングの電極部とを、空気よりも誘電率が高い絶縁性流体を介して対向させたことにより、空気で絶縁する場合と比べて大きな静電容量が得られる。これにより、軸とハウジング間で、非接触で電力や電気信号を安定して伝送することができる。
ハウジング側の電極がハウジングの一部からなるため、複雑な密封構造を採用することなく、軸の端面とハウジングの電極部との間に絶縁性流体を容易に封入することができる。これにより、全体の簡素化を図ることができる。
この発明において、前記端面を含む前記軸の端部は、前記軸の他の部分よりも外径が大きいフランジ状であってもよい。軸の端部がフランジ状であると、軸とハウジングの電極部との対向部の静電容量が大きくなり、電力や電気信号の伝送能力がより高くなる。
この発明において、前記軸受は動圧軸受であってもよい。動圧軸受は、寿命が長く、静粛であるという特性を有する。この優れた特性がロータリコネクタとして得られる。
前記動圧軸受は、回転を伝達する流体が前記絶縁性流体であってもよい。この場合、軸の端面とハウジングの電極部との間に介在させる流体と動圧軸受の流体との混流による支障がなく、混流防止のための構成が簡易になる。
前記絶縁性流体として、例えばエステル油が用いられる。エステル油は熱安定性に優れるため、高温になることがあるロータリコネクタへの使用に適する。
この発明の無人機用回転翼支持装置は、回転翼無人機における飛行用の回転翼を支持する装置であって、前記回転翼を有するロータの軸と、前記軸を回転自在に支持する軸受と、前記軸受を支持するハウジングとを備え、前記軸が導電性であり、前記ハウジングが前記軸の端面に対向する箇所に電極部を有し、前記ロータにGPSアンテナが、前記ハウジングまたはこのハウジングが固定された部材にGPS信号処理手段がそれぞれ設けられ、前記軸、軸受、およびハウジングを構成部品として前記ロータリコネクタが構成され、前記軸を介して前記GPSアンテナと前記GPS信号処理手段とが電気的に接続されている。
この構成の無人機用回転翼支持装置は、通常、GPSアンテナが回転翼の上側に位置しGPS信号処理手段が回転翼の下側に位置する姿勢で使用される。この通常姿勢において、人工衛星からのGPS信号をGPSアンテナが受信する。受信されたGPS信号は、軸、ハウジングの電極部を順に通ってGPS信号処理手段に伝送される。GPS信号処理手段でGPS信号を処理して、位置情報を得る。この得られた位置情報を利用して、無人機用回転翼支持装置を搭載した回転翼無人機が自律飛行をする。
ドローンやラジコンヘリコプタ等の回転翼を備えた従来の回転翼無人機は、一般に、機体の上部に回転翼が設けられる。このため、機体の本体にGPSアンテナを設けると、回転翼が遮蔽物となってGPS信号を正確に受信することができない。それに対し、この構成のように、回転翼を挟んでGPS信号処理手段と反対側、つまり回転翼の上側にGPSアンテナを設置することにより、人工衛星からのGPS信号を正確に受信することができる。そして、そのGPS信号を、軸を伝って伝送することにより、回転翼の回転の影響を受けずに、精度良くGPS信号処理手段に送ることができる。
上記無人機用回転翼支持装置は、対応可能なGPS信号の周波数の範囲が、約1GHz以上かつ約2GHz以下である。例えば、飛行装置の無人機用回転翼支持装置に用いられる上記ロータリコネクタにおいては、対応可能なGPS信号の周波数の範囲が、約1GHz以上かつ約2GHz以下であることが確認された。この範囲の周波数帯において、上記ロータリコネクタを無人機用回転翼支持装置に装着して、GPS信号の受信、処理等に利用することができる。
この発明のロータリコネクタは、導電性の軸と、この軸を回転自在に支持する軸受と、この軸受が設置され少なくとも前記軸の端面に対向する箇所に電極部を有するハウジングとを備え、前記軸と前記ハウジングとは絶縁され、かつ前記軸の前記端面と前記ハウジングの前記電極部とが、空気よりも誘電率が高い絶縁性流体を介して対向し、交流電流または交流信号を伝送可能に容量結合されているため、回転部における固定側と回転側間において、非接触で電力や電気信号を安定して伝送することができる。
この発明の無人機用回転翼支持装置は、回転翼無人機における飛行用の回転翼を支持する装置であって、前記回転翼を有するロータの軸を支持する軸受と、この軸受を支持するハウジングとを備え、前記軸が導電性であり、前記ハウジングが前記軸の端面に対向する箇所に電極部を有し、前記ロータにGPSアンテナが、前記ハウジングまたはこのハウジングが固定された部材にGPS信号処理手段がそれぞれ設けられ、前記軸、軸受、およびハウジングを構成部品として前記ロータリコネクタが構成され、前記軸を介して前記GPSアンテナと前記GPS信号処理手段とが電気的に接続されているため、飛行用の回転翼に設けられたGPSアンテナで受信したGPS信号をGPS信号処理手段まで精度良く伝送することができる。
この発明の第1の実施形態に係るロータリコネクタの断面図である。 この発明の第2の実施形態に係るロータリコネクタの断面図である。 この発明の第3の実施形態に係るロータリコネクタに用いられる転がり軸受の断面図である。 第1の実施形態に係るロータリコネクタを用いた無人機用回転翼支持装置の断面図である。 第1の実施形態に係るロータリコネクタの停止状態での伝達特性の実測結果を示すグラフである。 第1の実施形態に係るロータリコネクタの回転数1000r/min時の伝達特性の実測結果を示すグラフである。 第1の実施形態に係るロータリコネクタの回転数2000r/min時の伝達特性の実測結果を示すグラフである。 第1の実施形態に係るロータリコネクタの回転数3000r/min時の伝達特性の実測結果を示すグラフである。
この発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態に係るロータリコネクタの断面図である。このロータリコネクタ1Aは、軸2と、この軸2を回転自在に支持する軸受3Aと、この軸受3Aが設置されるハウジング4とを備える。前記軸受3Aは、ラジアル軸受部5およびスラスト軸受部6を有する組合せ型の流体軸受であって、例えば動圧軸受である。ラジアル軸受部5およびスラスト軸受部6は、いずれも動圧軸受とされている。
前記軸2は、図1の上下方向に延びる軸部7と、この軸部7の下端に形成されたフランジ部8とを有する。すなわち、軸2の端面を含む軸2の端部は、軸2の他の部分よりも外径が大きいフランジ状に形成されている。軸部7の上部は、ハウジング4よりも上方に突出している。軸部7は、軸方向に離れた複数箇所(図示の例では2箇所)に、他の部分よりも若干外径が大きい大径部7aが設けられている。また、フランジ部8の下面8aの中央部には凹部8bが設けられている。フランジ部8の下面8aは、軸2の端面である。軸2は、導電性の材料、例えば金属から形成されている。もっとも、軸2は必ずしも全体が導電性である必要はなく、表面だけが導電性となっていてもよい。
ハウジング4は、円筒状のハウジング本体10と、このハウジング本体10の底部を塞ぐように配置されたスラストブッシュ11と、ハウジング本体10の内周に配置された動圧スリーブ12とを備える。スラストブッシュ11の上面には環状の凸部11aが設けられている。ハウジング本体10は導電性であっても導電性でなくてもよい。スラストブッシュ11は、導電性の材料、例えば金属からなり、ハウジング10の電極部をなす。動圧スリーブ12は、含油が可能な材料、例えば焼結金属等からなる。また、動圧スリーブ12の上側には、軸2の軸部7とハウジング本体10との間の隙間を塞ぐリング状のシールワッシャ13が設けられている。
軸2の軸部7の外周面は、動圧スリーブ12の内周面と狭い隙間を介して対向している。そして、軸部7の前記大径部7aに対向する動圧スリーブ12の部分が、前記ラジアル軸受部5とされている。また、軸2のフランジ部8の下面に対向するスラストブッシュ11の前記凸部11aが、前記スラスト軸受部6とされている。なお、軸2が静止しているとき、軸2は自重によってスラストブッシュ11の上に支持された状態となっている。
動圧軸受であるラジアル軸受部5およびスラスト軸受部6は、例えばヘリングボーン溝(図示せず)を有する形式のものであり、ハウジング4の内部に動圧付与流体が封入されている。この例の場合、動圧付与流体として絶縁性流体14が用いられている。絶縁性流体14は、軸2の端面であるフランジ部8の下面8aと、ハウジング4の、円筒状のハウジング本体10のスラストブッシュ11とを絶縁するための流体でもある。
前記絶縁性流体14は、空気よりも誘電率が高い流体からなり、例えばエステル油が用いられる。エステル油は熱安定性に優れるため、高温になることがあるロータリコネクタへの使用に適する。絶縁性流体14は、エステル油以外の鉱油等の油であってもよく、またこれらの油を基油とするグリースであってもよい。
このロータリコネクタ1Aの作用を説明する。軸2が回転すると、絶縁性流体14の動圧により、スラスト軸受部6において軸2のフランジ部8がスラストブッシュ11から浮上した状態に支持されると共に、ラジアル軸受部5において軸2の軸部7が動圧スリーブ12の内周の中心に位置するように支持される。これにより、軸2は、低トルクで、かつ静粛に回転することができ、さらに高荷重、高速回転での使用も可能である。
このロータリコネクタ1Aは、軸2とハウジング4とが絶縁され、かつ軸2の端面であるフランジ部8の下面とハウジング4の電極部であるスラストブッシュ11とが、絶縁性流体14を介して対向している。この構成であると、回転側の電極である軸2と固定側の電極であるハウジング4のスラストブッシュ11とが容量結合されて、軸2とスラストブッシュ11の対向部がコンデンサとして機能する。このため、軸2とスラストブッシュ11間で、交流電流または交流信号の伝送が可能である。つまり、軸2またはスラストブッシュ11に電力や電気信号が入力されると、軸2からスラストブッシュ11へ、またはスラストブッシュ11から軸2へ電力や電気信号が伝送される。
軸2とスラストブッシュ11とを、空気よりも誘電率が高い絶縁性流体14を介して対向させたことにより、空気で絶縁する場合と比べて大きな静電容量が得られる。このため、軸2とスラストブッシュ11間で、非接触で電力や電気信号を安定して伝送することができる。
また、ハウジング4の電極部であるスラストブッシュ11をハウジング4の一部としたことにより、複雑な密封構造を採用することなく、軸2の端面とスラストブッシュ11との間に絶縁性流体14を容易に封入することができる。さらに、この絶縁性流体14を動圧軸受である軸受3Aの動圧付与流体としたため、軸2とスラストブッシュ11間に介在させる流体と動圧軸受の流体との混流による支障がなく、混流防止のための構成が簡易になる。これらのことから、ロータリコネクタ1A全体の簡素化を図ることができる。
この実施形態のように、軸受3Aが動圧軸受である場合、軸2と動圧スリーブ12間もコンデンサとして機能する。軸2とスラストブッシュ11の対向面積よりも軸2と動圧スリーブ12の対向面積の方が広いので、軸2と動圧スリーブ12間に形成されるコンデンサは、軸2とスラストブッシュ11間のコンデンサよりも静電容量が大きい。また、ハウジング本体10も、少なくとも表面が導電性であることが望ましい。その場合、軸2とハウジング本体10の対向部もコンデンサとして機能し、静電容量がさらに大きくなり、電気や電気信号の伝送能力をより一層高くすることができる。
[第2の実施形態]
図2は第2の実施形態に係るロータリコネクタの断面図である。このロータリコネクタ1Bは、前記ロータリコネクタ1Aと比較して、軸受を転がり軸受とした点が異なる。転がり軸受である軸受3Bは、軸2の軸部7の外周に嵌合する内輪21と、ハウジング4のハウジング本体10の内周に嵌合する外輪22と、内輪21と外輪22との間に介在する転動体23と、内輪21と外輪22間の空間を密封するシール部材24とを備える。この例では、転動体23が玉とされ、軸受3Bは全体で深溝玉軸受として構成されている。
軸受3Bを転がり軸受としたことにより、前記動圧スリーブ12およびシールワッシャ13が省かれている。また、動圧軸受である場合に必要な動圧付与流体が不要であるため、このロータリコネクタ1Bでは、軸2とスラストブッシュ11との間の隙間にのみ、絶縁性流体14が充填されている。このロータリコネクタ1Bの場合、軸2とスラストブッシュ11とが常に隙間を介して対向している。絶縁性流体14の種類は、前記と同様である。
このロータリコネクタ1Bも、前記ロータリコネクタ1Aと同様に、軸2とスラストブッシュ11とが容量結合されて、軸2とスラストブッシュ11の対向部がコンデンサとして機能する。このため、軸2とスラストブッシュ11間で、交流電流または交流信号の伝送が可能である。
[第3の実施形態]
図3は第3の実施形態に係るロータリコネクタに用いられる転がり軸受を示す断面図である。本実施形態は、第2の実施形態と比較して、使用する軸受のタイプのみが異なり、その他の構成は同様であるので、軸受のみについて説明し、他の構成については詳細な説明を省略する。このロータリコネクタでは、軸受3Cとして第2の実施形態で使用した転がり軸受の代わりに組合せアンギュラ玉軸受を用いている。アンギュラ玉軸受である軸受3Cは、軸の軸部の外周に嵌合する内輪26と、ハウジングのハウジング本体の内周に嵌合する外輪27と、内輪26と外輪27との間に介在する転動体28と、各転動体28を保持する保持器29とを備えている。軸受3Cは、内輪26と外輪27間の空間を密封するシール部材をさらに備えていてもよい。この組合せアンギュラ玉軸受3Cは、背面組合せアンギュラ玉軸受として構成されている。
[無人機用回転翼支持装置]
図3は、前記ロータリコネクタ1A(図1)を用いた無人機用回転翼支持装置30の断面図である。この無人機用回転翼支持装置30は、回転翼無人機、例えばドローンの回転翼の支持に使用される。
回転翼無人機の機体フレーム31にロータリコネクタ1Aのハウジング4が固定して設けられ、そのロータリコネクタ1Aの軸2に回転翼32が取り付けられている。機体フレーム31は、ロータリコネクタ1Aのハウジング4が固定された部材である。回転翼32は、ロータ33に複数の翼34を取り付けたものであり、ロータ33が軸2に一体回転可能に固定されている。
機体フレーム31に、ロータリコネクタ1Aの軸2と同軸のアウターロータ型のモータ35が設置されている。モータ35は、ロータリコネクタ1Aと絶縁を確保した状態で設置される。そして、このモータ35のモータロータ35aに固定された回転部材35bが、回転翼32のロータ33に結合されている。モータ35には、図示しない電源から電線36を介して電力が供給される。これにより、モータロータ35aが回転すると、回転翼32が回転する。
前記ロータ33には、GPSアンテナ37が設置されている。GPSアンテナ37は、回転翼32と一体に回転するようにロータ33に設置されている。このGPSアンテナ37は、ロータリコネクタ1Aの軸2に電気的に接続されている。また、機体フレーム31には、GPS信号処理手段38が設置されている。GPS信号処理手段38は、例えば、GPS信号を処理して位置情報を生成する手段である。このGPS信号処理手段38は、ロータリコネクタ1Aのスラストブッシュ11に電気的に接続されている。このようにして、GPSアンテナ37とGPS信号処理手段38は、軸2の軸心方向において、回転翼32を挟んで互いに反対側に位置するように設けられている。
さらに、GPSアンテナ37にはグランド線40が接続されている。このグランド線40は、ロータ33に設けられたリング状のグランド用電極41に繋がっている。グランド用電極41は、機体フレーム31と狭い隙間を介して対向している。この隙間に絶縁材である空気が介在することで、グランド用電極41と機体フレーム31との対向部がコンデンサとして機能し、GPSアンテナ37が機体フレーム31にグランド接続される。
この回転翼無人機は、通常、機体フレーム31の上側に回転翼32が位置する姿勢で飛行する。すなわち、GPSアンテナ37が回転翼32の上側に位置し、GPS信号処理手段38が回転翼32の下側に位置する。この通常飛行姿勢において、人工衛星からのGPS信号をGPSアンテナ37が受信する。受信されたGPS信号は、ロータリコネクタ1Aの軸2、スラストブッシュ11を順に通ってGPS信号処理手段38に送られる。GP
S信号処理手段38でGPS信号を処理して、得られた位置情報を利用して自律飛行をする。
ドローンやラジコンヘリコプタ等の回転翼を備えた従来の回転翼無人機は、一般に、機体の上部に回転翼が設けられる。このため、機体の本体にGPSアンテナを設けると、回転翼が遮蔽物となってGPS信号を正確に受信することができない。それに対し、本実施形態のように、回転翼32を挟んでGPS信号処理手段38と反対側、つまり回転翼32の上側にGPSアンテナ37を設置することにより、人工衛星からのGPS信号を正確に受信することができる。そして、そのGPS信号を、軸2を伝って回転翼32の下側に伝送することにより、回転翼32の回転の影響を受けずに、精度良くGPS信号処理手段38に送ることができる。
無人機用回転翼支持装置30は、ドローン、ラジコンヘリコプタ等の回転翼無人機等の飛行装置に、例えば1〜8個、好ましくは、2〜6個、より好ましくは、3〜4個装着される。飛行装置に上記の数よりも少ない無人機用回転翼支持装置30が装着される場合、例えば飛行装置の飛行時に安定した飛行能力が発揮され難くなる。飛行装置に上記の数よりも多い無人機用回転翼支持装置30が装着される場合、例えば飛行装置全体の重量が増し、好ましくない。もっとも、飛行装置に装着される無人機用回転翼支持装置30の個数は上記の例に限定されず、9個以上であってもよい。
ロータリコネクタ1Aの伝達特性について図5〜図8を参照しながら説明する。
図5〜図8は、第1の実施形態で説明したロータリコネクタ1Aについて、種々の回転速度における伝達特性を実測した結果を示すグラフである。これらのグラフの横軸は、周波数(GHz)を示し、縦軸は、伝送損失(dB)を示す。図5〜図8に示す測定チャートにおいては、伝達損失の値が0dBに近い方が伝送損失が少なく、優れた伝達特性を示すものと判断される。
図5〜図8に示した実測結果から、ロータリコネクタ1Aは、例えば、約1GHz以上かつ約2GHz以下の範囲の周波数の信号、好ましくは、約1.1GHz以上かつ約1.6GHz以下の周波数の信号を使用した場合に良好に対応可能であることがわかる。したがって、例えば、飛行装置の無人機用回転翼支持装置30に用いられる上記ロータリコネクタ1Aにおいては、少なくとも、約1GHz以上かつ約2GHz以下、好ましくは、約1.1GHz以上かつ約1.6GHz以下の範囲の周波数のGPS信号を利用することができることが確認された。このことから、上記ロータリコネクタ1Aを無人機用回転翼支持装置30に装着して、GPS信号の受信、処理等に利用することができる。もっとも、ロータリコネクタ1Aおよびこれを備えた無人機用回転翼支持装置30によって利用することができるGPS信号の周波数は上記範囲に限定されない。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A,1B…ロータリコネクタ
2…軸
3A,3B…軸受
4…ハウジング
5…ラジアル軸受部
6…スラスト軸受部
8…フランジ部(軸の端部)
8a…下面(軸の端面)
11…スラストブッシュ(ハウジングの電極部)
14…絶縁性流体
30…無人機用回転翼支持装置
32…回転翼
37…GPSアンテナ
38…GPS信号処理手段

Claims (7)

  1. 導電性の軸と、
    前記軸を回転自在に支持する軸受と、
    前記軸受が設置され少なくとも前記軸の端面に対向する箇所に電極部を有するハウジングと、
    を備え、
    前記軸と前記ハウジングとは絶縁され、かつ前記軸の前記端面と前記ハウジングの前記電極部とが、空気よりも誘電率が高い絶縁性流体を介して対向し、交流電流または交流信号を伝送可能に容量結合されている、
    ロータリコネクタ。
  2. 請求項1に記載のロータリコネクタにおいて、前記端面を含む前記軸の端部は、前記軸の他の部分よりも外径が大きいフランジ状であるロータリコネクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のロータリコネクタにおいて、前記軸受は動圧軸受であるロータリコネクタ。
  4. 請求項3に記載のロータリコネクタにおいて、前記動圧軸受の回転を伝達する流体が、前記絶縁性流体であるロータリコネクタ。
  5. 請求項4に記載のロータリコネクタにおいて、前記絶縁性流体がエステル油であるロータリコネクタ。
  6. 回転翼無人機における飛行用の回転翼を支持する装置であって、
    前記回転翼を有するロータの軸と、
    前記軸を回転自在に支持する軸受と、
    前記軸受を支持するハウジングと、
    を備え、
    前記軸が導電性であり、
    前記ハウジングが前記軸の端面に対向する箇所に電極部を有し、
    前記ロータにGPSアンテナが設けられており、
    前記ハウジングまたはこのハウジングが固定された部材にGPS信号処理手段が設けられており、
    前記軸、軸受、およびハウジングを構成部品として請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のロータリコネクタが構成され、前記軸を介して前記GPSアンテナと前記GPS信号処理手段とが電気的に接続されている、
    無人機用回転翼支持装置。
  7. 請求項6に記載の無人機用回転翼支持装置において、対応可能なGPS信号の周波数の範囲が、約1GHz以上かつ約2GHz以下である無人機用回転翼支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020066167A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 日本航空電子工業株式会社 無線コネクタ
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