(実施の形態1)
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本実施の形態は、駐車を自動で実行する車両に関する。この車両では自動運転制御が可能であり、本実施の形態ではそのうちの自動駐車制御に着目する。ここでは、特に、車両の走行、制動、操舵を自動的に制御する自動運転制御装置に対して、駐車に関する指示を出力する駐車支援装置に関する。自動駐車制御では、前述のごとく、車両を駐車可能な空きの駐車領域を検出すると、駐車領域までの駐車の動作において走行すべき経路(以下、「駐車経路」という)が導出され、駐車経路に沿って車両が走行する。
ここでは、ショッピングモールなどのような屋内の駐車場を想定する。この駐車場には複数の駐車領域が備えられる。満車の場合、複数の駐車領域のそれぞれには車両が駐車されている。そのような状況下において、車両は、空きの駐車領域を検出するために、走行を続ける。走行を続けることによって、無駄に燃料が消費される。一方、周回できない駐車場では、走行を続けることができないので、立ち往生してしまう。また、走行を続けてタイミングよく駐車領域が空けばよいが、タイミングが悪ければ、他の車両が先に駐車して、いつまでたっても駐車できない状況が発生しうる。
これに対応するために、本実施の形態に係る駐車支援装置は、各駐車領域に駐車している車両のうち、出庫する可能性の高い車両を検出した場合、当該車両が出庫するまで当該駐車領域の近くで待機し、出庫次第、空いた駐車領域に自動駐車する。ここで、出庫する可能性の高い車両の検出は、駐車車両のヘッドライト(テールライト)が点灯したことによってなされる。以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施の形態は一例であり、本発明はこれらの実施の形態により限定されるものではない。
図1は、実施の形態1に係る車両100の構成を示し、特に自動運転車両に関する構成を示す。車両100は、報知装置2、入力装置4、無線装置8、運転操作部10、検出部20、自動運転制御装置30、駐車支援装置40を含む。車両100は、自動運転モードで走行可能であるが、ここでは自動駐車を説明の対象にする。図1に示す各装置の間は、専用線あるいはCAN(Controller Area Network)等の有線通信で接続されてもよい。また、USB(Universal Serial Bus)、Ethernet(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の有線通信または無線通信で接続されてもよい。
報知装置2は、車両100の走行あるいは駐車に関する情報を乗員に報知する。報知装置2は、例えば、車内に設置されているカーナビゲーションシステム、ヘッドアップディスプレイ、センターディスプレイである。報知装置2は、ステアリングホイール、ピラー、ダッシュボード、メータパネル周りなどに設置されているLED(Light Emitting Diode)などの発光体などのような情報を表示する表示部でもよい。また、報知装置2は、情報を音声に変換して乗員に報知するスピーカであってもよいし、あるいは、乗員が感知できる位置(例えば、乗員の座席、ステアリングホイールなど)に設けられる振動体であってもよい。さらに、報知装置2は、これらの組合せであってもよい。
入力装置4は、乗員による操作入力を受けつけるユーザインタフェース装置である。例えば入力装置4は、タッチパネル、レバー、ボタン、スイッチ、ジョイスティックやボリューム等のコントローラ、非接触でジェスチャーを認識するカメラ等のセンサ、音声を認識するマイク等のセンサや、それらの組合せであり、乗員が入力した自車の自動運転あるいは自動駐車に関する情報を受けつける。自動駐車に関する情報とは、例えば、自動駐車の開始あるいは解除である。入力装置4は、受けつけた情報を操作信号として駐車支援装置40に出力する。
無線装置8は、携帯電話通信システム、WMAN(Wireless Metropolitan Area Network)等に対応しており、データサーバやインフラや他車両や歩行者などと無線通信を実行する。運転操作部10は、ステアリング11、ブレーキペダル12、アクセルペダル13、ウィンカスイッチ14を備える。ステアリング11、ブレーキペダル12、アクセルペダル13、ウィンカスイッチ14は、ステアリングECU、ブレーキECU、エンジンECUとモータECUおよびウィンカコントローラにより電子制御が可能である。自動運転モードあるいは自動駐車モードにおいて、ステアリングECU、ブレーキECU、エンジンECU、モータECUは、自動運転制御装置30から供給される制御信号に応じて、アクチュエータを駆動する。またウィンカコントローラは、自動運転制御装置30から供給される制御信号に応じてウィンカランプを点灯あるいは消灯する。
検出部20は、車両100の周囲状況および走行状態を検出する。検出部20は、例えば、車両100の速度、車両100の位置情報、車両100の周辺の障害物を検出する。検出部20は、検出した各種情報(以下、「検出情報」という)を自動運転制御装置30に出力する。また、検出部20は、自動運転制御装置30を介して駐車支援装置40に検出情報を出力してもよいし、駐車支援装置40に直接出力してもよい。検出部20は、位置情報取得部21、センサ22、速度情報取得部23、地図情報取得部24を含む。
位置情報取得部21は、GNSS(Global Navigation Satellite System(s))受信機から車両100の現在位置を取得する。センサ22は、車外の状況および車両100の状態を検出するための各種センサの総称である。車外の状況を検出するためのセンサとして例えばカメラ、ミリ波レーダ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)、ソナー、気温センサ、気圧センサ、湿度センサ、照度センサ等が搭載される。車外の状況は、車線情報を含む自車の走行する道路状況、天候を含む環境、自車周辺状況、近傍位置にある他車両(隣接車線を走行する他車両等)を含む。なお、センサ22が検出できる車外の情報であれば何でもよい。また車両100の状態を検出するためのセンサ22として例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、傾斜センサ等が搭載される。なお、センサ22は、車両100の内部の状態を検出してもよい。
速度情報取得部23は、車速センサから車両100の現在速度を取得する。地図情報取得部24は、地図データベースから車両100の現在位置周辺の地図情報を取得する。地図データベースは、車両100内の記録媒体に記録されていてもよいし、使用時にネットワークを介して地図サーバからダウンロードしてもよい。なお、地図情報には、道路、交差点、駐車場に関する情報が含まれている。
自動運転制御装置30は、自動運転制御機能を実装した自動運転コントローラであり、自動運転あるいは自動駐車における車両100の行動を決定する。なお、以下では、自動運転に関する説明を省略する。自動運転制御装置30は、制御部31、記憶部32、I/O部(Input/Output部、入出力部)33を備える。制御部31の構成はハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、その他のLSIを利用でき、ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション、ファームウェア等のプログラムを利用できる。記憶部32は、フラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を備える。I/O部33は、各種の通信フォーマットに応じた通信制御を実行する。例えば、I/O部33は、自動駐車に関する情報を駐車支援装置40に出力するとともに、制御コマンドを駐車支援装置40から入力する。また、I/O部33は、検出情報を検出部20から入力する。
制御部31は、駐車支援装置40から入力した制御コマンド、検出部20あるいは各種ECUから収集した各種情報を自動駐車のアルゴリズムに適用して、車両100のアクセルスロットル開度、ステアリング舵角等の自動制御対象を制御するための制御値を算出する。制御部31は算出した制御値を、各制御対象のECUまたはコントローラに伝達する。本実施の形態ではステアリングECU、ブレーキECU、エンジンECU、ウィンカコントローラに伝達する。なお電気自動車あるいはハイブリッドカーの場合、エンジンECUに代えてまたは加えてモータECUに制御値を伝達する。
駐車支援装置40は、自動運転制御装置30に制御コマンドを出力することによって、車両100の自動駐車において自動運転制御装置30を制御する。駐車支援装置40は、制御部41、記憶部42、I/O部43を備える。制御部41は、HMI制御等の各種データ処理を実行する。制御部41は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてプロセッサ、ROM、RAM、その他のLSIを利用でき、ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション、ファームウェア等のプログラムを利用できる。
記憶部42は、制御部41により参照され、または更新されるデータを記憶する記憶領域である。例えばフラッシュメモリ等の不揮発の記録媒体により実現される。I/O部43は、各種の通信フォーマットに応じた各種の通信制御を実行する。I/O部43は、操作信号入力部50、画像・音声出力部51、検出情報入力部52、コマンドIF(Interface、インタフェース)53、通信IF56を備える。
操作信号入力部50は、入力装置4に対してなされた乗員もしくは車外にいるユーザの操作による操作信号を入力装置4から受信し、制御部41へ出力する。画像・音声出力部51は、制御部41が生成した画像データあるいは音声メッセージを報知装置2へ出力して表示させる。検出情報入力部52は、検出部20による検出処理の結果であり、車両100の現在の周囲状況および走行状態を示す検出情報を検出部20から受信し、制御部41へ出力する。
コマンドIF53は、自動運転制御装置30とのインタフェース処理を実行し、行動情報入力部54とコマンド出力部55を含む。行動情報入力部54は、自動運転制御装置30から送信された車両100の情報であって、かつ自動駐車に関する情報を受信し、制御部41へ出力する。コマンド出力部55は、自動運転制御装置30に対して自動駐車の態様を指示する制御コマンドを、制御部41から受けつけて自動運転制御装置30へ送信する。
通信IF56は、無線装置8とのインタフェース処理を実行する。通信IF56は、制御部41から出力されたデータを無線装置8へ送信し、無線装置8から車外の装置へ送信させる。また、通信IF56は、無線装置8により転送された、車外の装置からのデータを受信し、制御部41へ出力する。
なお、ここでは、自動運転制御装置30と駐車支援装置40は別個の装置として構成される。変形例として、図1の破線で示すように、自動運転制御装置30と駐車支援装置40を1つのコントローラに統合してもよい。言い換えれば、1つの自動運転制御装置が、図1の自動運転制御装置30と駐車支援装置40の両方の機能を備える構成であってもよい。
以下では、車両100における自動駐車の処理をさらに詳細に説明する。図2は、駐車支援装置40の構成を示す。駐車支援装置40は、制御部41、検出情報入力部52、コマンド出力部55を含み、制御部41は、特定部70、検出部72、処理部74を含む。また、検出情報入力部52には、位置情報取得部21、センサ22、地図情報取得部24が接続され、コマンド出力部55には、自動運転制御装置30が接続される。
位置情報取得部21は、前述のごとく、車両100の現在位置を取得する。位置情報取得部21は、現在位置が含まれた検出情報(以下、「位置情報」という)を検出情報入力部52に出力する。また、地図情報取得部24は、車両100が駐車しようとする駐車場の地図を記憶する。なお、駐車場の地図は、予め取得されてもよく、図1の無線装置8を介して駐車場において取得されてもよい。図3は、車両100が駐車しようとする駐車場200における駐車領域110の配置を示す。駐車場200には、駐車領域110と総称される第1駐車領域110aから第14駐車領域110nが配置される。なお、駐車領域110の数は「14」に限定されない。駐車場の地図では、例えば、各駐車領域110の枠線の座標が示される。図2に戻る。
センサ22は、車外の状況、例えば、障害物、駐車領域110に駐車されている駐車車両120を検出するためのセンシングデバイスを示す。センサ22の一例は、カメラ、ミリ波レーダ、Lider、超音波センサである。なお、複数種類のセンサがセンサ22とまとめられてもよい。センサ22は、車外状況の検出結果である検出情報を検出情報入力部52に出力する。検出情報入力部52は、位置情報取得部21からの位置情報、地図情報取得部24からの駐車場の地図、センサ22からの検出情報を受けつける。検出情報入力部52は、これらを制御部41に出力する。
特定部70は、検出情報入力部52から駐車場の地図を受けつける。特定部70は、駐車場の地図をもとに、駐車場における複数の駐車領域110の位置を特定する。特定部70は、特定した複数の駐車領域110の位置に関する情報を検出部72に出力する。検出部72は、検出情報入力部52から検出情報と位置情報を受けつける。検出部72は、検出情報をもとに、複数の駐車領域110から駐車可能な駐車領域110、つまり空きの駐車領域110を探索する。例えば、図3のように、車両100は、センシングエリア80におけるセンシングを実行しながら、矢印の方向に走行する。センシングによって取得した検出情報は、車両100からの相対的な方向と距離によって示される。検出部72は、位置情報を使用して、検出情報を緯度と経度によって示された座標に修正する。
特定部70から受けつけた情報であって、かつ複数の駐車領域110の位置に関する情報に、修正した検出情報が含まれている場合、検出部72は、駐車領域110に駐車された他の車両100(以下、「駐車車両120」という)を検出する。一方、検出部72は、駐車車両120が配置されていない駐車領域110を空きの駐車領域110として検出する。検出部72は、空きの駐車領域110を検出した場合、検出した空きの駐車領域110の位置を処理部74に出力することによって、処理部74に空きの駐車領域110への駐車を指示する。一方、検出部72において、空きの駐車領域110が検出されなかった場合の処理については後述する。
処理部74は、検出部72から空きの駐車領域110の位置を知らされた場合、当該駐車領域110への自動駐車処理を実行する。ここでは、この処理を説明するために、図4を使用する。図4は、車両100による駐車の概要を示し、これは図3の一部を拡大した駐車場200を示す。ここでは、第12駐車領域110lが空きの駐車領域110であると検出部72から知らされているとする。また、第12駐車領域110lに隣接した第11駐車領域110kと第13駐車領域110mには、第11駐車車両120kと第13駐車車両120mが存在するとする。処理部74は、第12駐車領域110lの中に最終駐車位置112を特定する。例えば、特定部70は、第12駐車領域110lの中央部分に最終駐車位置112を配置させる。ここで、最終駐車位置112の面積は車両100の面積に相当し、処理部74にとって既知である。
次に、処理部74は、駐車開始位置114から最終駐車位置112への駐車経路116を算出する。その際、処理部74は、車両100が走行可能な軌跡情報を予め保持しており、軌跡情報を使用する。また、処理部74は、駐車経路116を算出するために、検出情報から並列駐車、縦列駐車、斜め駐車等の駐車シーンと、前入れ・後ろ入れの駐車向きを決定してもよい。処理部74は、駐車経路116と、検出情報入力部52からの位置情報とをもとに、駐車経路116上のどの部分に車両100が存在するかを順次確認する。処理部74は、確認結果に応じて、駐車経路116に沿った移動の指示が示されたコマンドを生成する。例えば、図4において、位置情報が駐車開始位置114を示している場合、処理部74は、駐車経路116に沿って最終駐車位置112に移動することを指示するためのコマンドを生成する。図2に戻る。処理部74は、生成したコマンドをコマンド出力部55に順次出力する。コマンド出力部55は、特定部70において特定した駐車経路116に沿った移動の指示を示すコマンドを自動運転制御装置30に出力する。自動運転制御装置30は、コマンド出力部55からのコマンドにしたがって、車両100の自動駐車を制御する。
一方、空きの駐車領域110が検出されなかった場合は、図3の状況に相当する。その際、検出部72は、特定部70において特定した駐車領域110を処理対象にして、検出情報をもとに、駐車領域110における消灯状態から点灯状態への状態変化を検出する。図5は、駐車車両120の外観を示す正面図である。駐車車両120には一般的に第1ライト122aと第2ライト122bという2つのライト122が備えられる。なお、ライト122は、ヘッドライトでもよく、テールライトでもよい。屋内の駐車場200では、乗員が乗車した駐車車両120が出庫する場合、2つのライト122が点灯する。ここで、2つのライト122の位置は、車種によって異なるが、高さ方向範囲150に含まれ、かつ最小間隔152から最大間隔154の間の範囲に含まれる。例えば、高さ方向範囲150は、高さ30cmから1.5mの範囲に設定される。これらの範囲における消灯状態から点灯状態への状態変化を検出すれば、出庫しそうな駐車車両120を検出できる。
検出部72は、検出情報として、カメラで撮像した画像を順次受けつけ、各画像において、高さ方向範囲150、かつ最小間隔152から最大間隔154の間の範囲を監視する。連続した2つの画像において、当該範囲の輝度の差がしきい値よりも大きくなった場合、検出部72は、2つ以上のライト122の消灯状態から点灯状態への状態変化を検出する。状態変化を検出すると、検出部72は、状態変化を検出した駐車領域110の位置を処理部74に出力することによって、当該駐車領域110が空くまでの待機を処理部74に指示する。
処理部74は、検出部72から、状態変化を検出した駐車領域110の位置を知らされた場合、当該駐車領域110の近くでの待機を指示するためのコマンドを生成する。処理部74は、生成したコマンドをコマンド出力部55に出力し、コマンド出力部55は、状態変化を検出した駐車領域110の近くでの待機の指示を示すコマンドを自動運転制御装置30に出力する。自動運転制御装置30は、コマンド出力部55からのコマンドにしたがって、車両100を待機させる。
検出部72は、車両100が待機している間にわたって、検出情報をもとに、当該駐車領域110が空きになったか否かを判定する。検出部72は、空きの駐車領域110を検出した場合、処理部74に空きの駐車領域110への駐車を指示する。これに続く処理はこれまでと同様であるので、ここでは説明を省略する。
以上の構成による駐車支援装置40の動作を説明する。図6は、駐車支援装置40による駐車手順を示すフローチャートである。検出情報入力部52は、位置情報、検出情報、駐車場200の地図を受けつける(S10)。特定部70は、駐車領域110を特定する(S12)。検出部72が空き駐車領域110を検出した場合(S14のY)、処理部74、コマンド出力部55、自動運転制御装置30は当該駐車領域110への自動駐車を実行する(S22)。一方、空き駐車領域110を検出しない場合(S14のN)、検出部72は、出庫しそうな駐車車両120を検索する(S16)。出庫しそうな駐車車両120がなければ(S18のN)、ステップ12に戻る。出庫しそうな駐車車両120があれば(S18のY)、処理部74、コマンド出力部55、自動運転制御装置30は駐車領域110の近くで車両100を待機させる(S20)。駐車車両120が出庫した場合、処理部74、コマンド出力部55、自動運転制御装置30は当該駐車領域110への自動駐車を実行する(S22)。
本実施の形態によれば、駐車領域における消灯状態から点灯状態への状態変化を検出した場合、待機を指示するので、当該駐車領域が空きになってから当該駐車領域に駐車できる。また、駐車領域が空きになってから当該駐車領域に駐車するので、空きの駐車領域が存在しない場合に効率的な駐車支援を実行できる。また、地図情報によって特定した駐車領域において状態変化の検出を実行するので、状態変化の検出を実行すべき位置を限定できる。また、状態変化の検出を実行すべき位置が限定されるので、処理量を低減できる。また、2つ以上のライトの消灯状態から点灯状態への状態変化を検出するので、車両での状態変化を検出できる。また、高さ30cmから1.5mの範囲内での消灯状態から点灯状態への状態変化を検出するので、車両での状態変化を検出できる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2を説明する。実施の形態2は、実施の形態1と同様に、車両の走行、制動、操舵を自動的に制御する自動運転制御装置に対して、駐車に関する指示を出力する駐車支援装置に関する。空きの駐車領域が検出されない状況において、駐車支援装置は、各駐車領域の駐車車両のうち、出庫する可能性の高い駐車車両を検出した場合、当該駐車車両が出庫するまで当該駐車領域の近くで待機し、出庫次第、空いた駐車領域に自動駐車する。しかしながら、当該駐車領域から駐車車両が出庫することを他の車両が既に待機している場合、そのような駐車領域の近くでさらに待機しても駐車できない。実施の形態2では、既に待機している他の車両(以下、「待機車両」という)が存在する場合、駐車車両が出庫しそうな駐車領域を検出しても待機しない。実施の形態2に係る車両100は図1と同様のタイプであり、駐車支援装置40は図2と同様のタイプである。ここでは、実施の形態1との差異を中心に説明する。
実施の形態2において、検出部72が空きの駐車領域110を検出されなかった場合は、図7のように示される。図7は、実施の形態2に係る車両100が駐車しようとする駐車場200における駐車領域110の配置を示す。図7は図3と同様に示されるが、駐車領域110以外の通路に待機車両130が存在する。待機車両130は、駐車車両120が出庫することによって駐車領域110が空くことを待機する車両である。図2に戻る。
検出部72は、検出情報として、カメラで撮像した画像において、駐車領域110以外の領域における待機車両130を検出する。なお、待機車両130の検出は、ハザードランプ点滅などによってなされてもよい。検出部72は、待機車両130を検出した場合、2つ以上のライト122が消灯状態から点灯状態へ状態変化した駐車領域110を検出しても、一定期間にわたって、当該駐車領域110が空くまでの待機を処理部74に指示しない。そのため、コマンド出力部55は、待機の指示が示されたコマンドを出力しない。
以上の構成による駐車支援装置40の動作を説明する。図8は、駐車支援装置40による処理手順を示すフローチャートである。検出部72が待機車両130を検出した場合(S50のY)、処理部74、コマンド出力部55、自動運転制御装置30は、一定期間にわたって車両100を待機させない(S52)。検出部72が待機車両130を検出しない場合(S50のN)、ステップ52はスキップされる。
本実施の形態によれば、待機車両の存在を検出すれば待機しないので、待機車両が存在している場合にさらに待機する状況の発生を抑制できる。
以上、本発明に係る実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、上述した装置や各処理部の機能は、コンピュータプログラムにより実現されうる。上述した機能をプログラムにより実現するコンピュータは、キーボードやマウス、タッチパッドなどの入力装置、ディスプレイやスピーカなどの出力装置、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM、ハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)やUSBメモリなどの記録媒体から情報を読み取る読取装置、ネットワークを介して通信を行うネットワークカードなどを備え、各部はバスにより接続される。
また、読取装置は、上記プログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。あるいは、ネットワークカードが、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした上記各装置の機能を実現するためのプログラムを記憶装置に記憶させる。また、CPUが、記憶装置に記憶されたプログラムをRAMにコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行することにより、上記各装置の機能が実現される。また、障害物として、他のロードユーザを含めてもよい。例えば、バイク(二輪車)と自転車(に人が乗っている)は他車両扱いで、自転車を押す人やスケートボードに乗る人は歩行者扱いとしてもよい。
本発明の一態様の概要は、次の通りである。本発明のある態様の駐車支援装置は、車外の状況の検出結果である検出情報を受けつける入力部と、入力部において受けつけた検出情報をもとに、駐車領域における消灯状態から点灯状態への状態変化を検出する検出部と、検出部が状態変化を検出した場合、待機の指示を、車両の自動駐車を制御する自動運転制御装置に出力する出力部と、を備える。
この態様によると、駐車領域における消灯状態から点灯状態への状態変化を検出した場合、待機を指示するので、当該駐車領域が空きになってから当該駐車領域に駐車できる。
駐車場の地図情報をもとに、駐車場における駐車領域を特定する特定部をさらに備えてもよい。検出部は、特定部において特定した駐車領域において状態変化の検出を実行してもよい。この場合、地図情報によって特定した駐車領域において状態変化の検出を実行するので、状態変化の検出を実行すべき位置を限定できる。
検出部は、駐車領域において、2つ以上のライトの消灯状態から点灯状態への状態変化を検出してもよい。この場合、2つ以上のライトの消灯状態から点灯状態への状態変化を検出するので、車両での状態変化を検出できる。
検出部は、駐車領域において、高さ30cmから1.5mの範囲内での消灯状態から点灯状態への状態変化を検出してもよい。この場合、高さ30cmから1.5mの範囲内での消灯状態から点灯状態への状態変化を検出するので、車両での状態変化を検出できる。
検出部は、入力部において受けつけた検出情報をもとに、駐車領域以外の領域における他の車両の待機を検出し、出力部は、検出部が他の車両の待機を検出した場合、待機の指示を非出力としてもよい。この場合、他の車両の待機を検出すれば待機しないので、他の車両が待機している場合にさらに待機する状況の発生を抑制できる。
本発明の別の態様は、自動運転制御装置である。この装置は、車外の状況の検出結果である検出情報を受けつける入力部と、入力部において受けつけた検出情報をもとに、駐車領域における消灯状態から点灯状態への状態変化を検出する検出部と、検出部が状態変化を検出した場合、待機の指示をもとに、車両の自動駐車を制御する自動運転制御部と、を備える。
この態様によると、駐車領域における消灯状態から点灯状態への状態変化を検出した場合、待機を指示するので、当該駐車領域が空きになってから当該駐車領域に駐車できる。
本発明のさらに別の態様は、駐車支援方法である。この方法は、車外の状況の検出結果である検出情報を受けつけるステップと、受けつけた検出情報をもとに、駐車領域における消灯状態から点灯状態への状態変化を検出するステップと、状態変化を検出した場合、待機の指示を、車両の自動駐車を制御する自動運転制御装置に出力するステップと、を備える。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施の形態1、2において、検出部72は、駐車領域110における消灯状態から点灯状態への状態変化の検出、待機車両130の検出を実行するために、カメラで撮像された画像を使用している。しかしながらこれに限らず例えば、検出部72は、これらを検出するために、赤外線センサにより取得された熱情報を使用してもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。