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JP2018149764A - 液滴吐出装置及び吐出ヘッドの保湿方法 - Google Patents

液滴吐出装置及び吐出ヘッドの保湿方法 Download PDF

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JP2018149764A JP2017048729A JP2017048729A JP2018149764A JP 2018149764 A JP2018149764 A JP 2018149764A JP 2017048729 A JP2017048729 A JP 2017048729A JP 2017048729 A JP2017048729 A JP 2017048729A JP 2018149764 A JP2018149764 A JP 2018149764A
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Abstract

【課題】吐出ヘッドの吐出性能の悪化を防止する液滴吐出装置及び吐出ヘッドの保湿方法を提供する。【解決手段】測定したキャップ液の温度と調整した吐出液の第1温度との関係が、保湿キャップとノズル面とで形成される保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度となるための吐出液の温度とキャップ液の温度との第1関係を満たさないと判定されると、吐出液の温度を測定したキャップ液の温度において第1関係を満たす第2温度に設定する液滴吐出装置によって上記課題を解決する。【選択図】図9

Description

本発明は液滴吐出装置及び吐出ヘッドの保湿方法に係り、特に吐出ヘッドのノズル面を保湿キャップで保湿する液滴吐出装置及び吐出ヘッドの保湿方法に関する。
液滴吐出装置では、吐出ヘッドのノズル面に設けられたノズルの内部のインクが乾燥すると、乾燥したインクによりノズルが詰まり、吐出不良が発生する。このため、インクの吐出を行わない待機時には、キャップ液が貯留された保湿キャップでノズル面を封止し、ノズル面の湿度をノズルの内部のインクが乾燥しない湿度に維持することが行われている。
また、ノズル面に結露が生じると、結露により生じた水滴が吐出ノズルにかかり画質に悪影響を与える恐れがある。したがって、ノズル面の湿度は、乾燥とともに結露を防止する湿度に維持する必要がある。
特許文献1には、吐出ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップ部材(保湿キャップに相当)と、保湿液(キャップ液に相当)を保持する保湿液槽と、キャップ部材内に設けられた温湿度センサと、保湿液の温度を変化させる温調装置とを備え、温湿度センサの検出結果に基づいて湿度が予め定めた閾値以上か否かを判別し、検出湿度が閾値以上であるときには、調温装置を作動させて保湿液を加熱する装置が記載されている。
特許文献1に記載の装置によれば、ノズル面をキャッピングすることでノズル内部のインクからの水分蒸発を抑えることができ、かつキャップ部材内の温湿度に応じてキャップ液温度を調整することでキャップ部材内の結露を防止することができる。
特開2008−100405号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、キャップ液の温度を調整するための調温装置が必要となるため、コストがかかり、構成が複雑になるという欠点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、キャップ液の温度を調整することなく吐出ヘッドの吐出性能の悪化を防止する液滴吐出装置及び吐出ヘッドの保湿方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために液滴吐出装置の一の態様は、ノズル面に配置されたノズルから吐出液の液滴を吐出する吐出ヘッドと、吐出液を貯留する吐出液タンクと、吐出液タンクと吐出ヘッドとの間で吐出液を循環させる循環部と、吐出液の温度を調整する温度調整部と、温度調整部により調整される吐出液の温度を第1温度に設定する制御部と、キャップ液を貯留し、ノズル面を覆ってノズル面との間で保湿空間を形成する保湿キャップと、保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度となるための吐出液の温度とキャップ液の温度との第1関係を記憶する記憶部と、キャップ液の温度を測定する温度測定部と、測定したキャップ液の温度と吐出液の第1温度とが第1関係を満たすか否かを判定する判定部と、を備え、制御部は、判定部により第1関係を満たさないと判定されると、吐出液の温度を、測定したキャップ液の温度において第1関係を満たす第2温度に設定する。
本態様によれば、吐出液タンクと吐出ヘッドとの間で吐出液を循環させ、かつ吐出液の温度を第1温度に調整したため、吐出ヘッドのノズル面の温度は第1温度と等しくなると推定される。この状態において、測定したキャップ液の温度と調整した吐出液の第1温度との関係が、保湿キャップとノズル面とで形成される保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度となるための吐出液の温度とキャップ液の温度との第1関係を満たさないと判定されると、吐出液の温度を測定したキャップ液の温度において第1関係を満たす第2温度に設定するようにしたので、ノズル面の温度が第2温度と等しくなるためノズルの乾燥及びノズル面の結露を防止することができ、吐出ヘッドの吐出性能の悪化を防止することができる。
制御部は、判定部により第1関係を満たすと判定されると、吐出液の温度を第1温度に設定することが好ましい。これにより、ノズルの乾燥及びノズル面の結露を防止することができ、吐出ヘッドの吐出性能の悪化を防止することができる。
記録媒体を搬送する媒体搬送部と、ノズルから吐出液であるインクを吐出させて搬送される記録媒体に画像を記録する画像記録部と、を備えることが好ましい。これにより、インク吐出させて画像を適切に記録することができる。
インクの温度が第2温度に設定された状態で画像記録部が画像を記録する場合に、画像の画質に懸念がある旨の警告を出す警告部を備えることが好ましい。これにより、第2温度で画像を記録する場合に、画像の画質に懸念がある旨を使用者が知ることができる。
吐出ヘッドは、ノズルから吐出液を吐出させるための駆動素子を有し、吐出液の温度が第1温度に設定されている場合は、第1駆動電圧で駆動素子を駆動し、吐出液の温度が第1温度より低い温度に設定されている場合は、第1駆動電圧より高い第2駆動電圧で駆動素子を駆動し、吐出液の温度が第1温度より高い温度に設定されている場合は、第1駆動電圧より低い第3駆動電圧で駆動素子を駆動することが好ましい。これにより、吐出液の温度に適した駆動電圧で駆動素子を駆動することができるので、ノズルから吐出液を適切に吐出させることができる。
保湿キャップによってノズル面を覆った状態を閾値期間以上の期間維持させる休暇モードに設定する設定部を備え、休暇モードに設定されると、判定部は、測定したキャップ液の温度が、吐出液の第1温度において第1関係を満たすキャップ液の温度より高い温度であるか否かを判定し、制御部は、測定したキャップ液の温度が第1関係を満たすキャップ液の温度より高い温度であると判定されると、温度調整部の動作を停止させることが好ましい。これにより、温度調整部の動作のための電力を削減することができる。
上記目的を達成するために液滴吐出装置の一の態様は、ノズル面に配置されたノズルから吐出液の液滴を吐出する吐出ヘッドと、吐出液を貯留する吐出液タンクと、吐出液タンクと吐出ヘッドとの間で吐出液を循環させる循環部と、吐出液の温度を調整する温度調整部と、温度調整部により調整される吐出液の温度を第1温度に設定する制御部と、キャップ液を貯留し、ノズル面を覆ってノズル面との間で保湿空間を形成する保湿キャップと、保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度となるための吐出液の温度とキャップ液の温度との第1関係を記憶する記憶部と、保湿キャップによってノズル面を覆った状態を閾値期間以上の期間維持させる休暇モードに設定する設定部と、キャップ液の温度を測定する温度測定部と、測定したキャップ液の温度が、吐出液の第1温度において第1関係を満たすキャップ液の温度より高い温度であるか否かを判定する判定部と、を備え、制御部は、測定したキャップ液の温度が第1関係を満たすキャップ液の温度より高い温度であると判定されると、休暇モードに設定されていない場合は吐出液の温度を、測定したキャップ液の温度において第1関係を満たす第2温度であって、第1温度より高い第2温度に設定し、休暇モードに設定されている場合は温度調整部の動作を停止させる。
本態様によれば、吐出液タンクと吐出ヘッドとの間で吐出液を循環させ、かつ吐出液の温度を第1温度に調整したため、吐出ヘッドのノズル面の温度は第1温度と等しくなると推定される。この状態において、測定したキャップ液の温度と調整した吐出液の第1温度との関係が、保湿キャップとノズル面とで形成される保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度となるための吐出液の温度とキャップ液の温度との第1関係を満たさないと判定されると、休暇モードに設定されていない場合は吐出液の温度を測定したキャップ液の温度において第1関係を満たす第2温度に設定し、休暇モードに設定されている場合は温度調整を行わないようにしたので、休暇モードに設定されていない場合はノズル面の温度が第2温度と等しくなるためノズル面の結露を防止することができ、休暇モードに設定されている場合はノズル面の結露を許容して省電力化することができる。
吐出液の温度を測定する吐出液温度測定部を備え、判定部は、温度調整部の動作が停止している場合に、測定したキャップ液の温度が、測定した吐出液の温度において第1関係を満たすキャップ液の温度より高い温度であるか否かを判定することが好ましい。これにより、温度調整部の動作が停止している場合であっても、保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度であるか否かを適切に判定することができる。
温度測定部は、保湿キャップの外側に配置されることが好ましい。これにより、温度測定部に防水加工を施す必要が無く、コストを低減することができる。
循環部は、吐出液タンクと吐出ヘッドとを連通する供給流路と、吐出液タンクに貯留された吐出液を、供給流路を介して吐出ヘッドに供給する供給ポンプと、吐出ヘッドと吐出液タンクとを連通する回収流路と、吐出ヘッドの内部の吐出液を、回収流路を介して吐出ヘッドに回収する回収ポンプと、を備えることが好ましい。これにより、ヘッドの内部のインクの固着の発生を防止することができる。
温度調整部は、供給流路に設けられることが好ましい。これにより、吐出液の温度を適切に調整することができる。
吐出ヘッドは、供給流路とノズルとを連通するノズル供給流路と、回収流路とノズルとを連通するノズル回収流路と、を備えることが好ましい。これにより、ノズルの内部のインクの増粘を防止することができ、かつノズル面の温度を吐出液の温度とすることができる。
第1関係は、吐出液の温度毎に保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度となるためのキャップ液の温度の範囲を定めた関係であり、吐出液の温度が高いほどキャップ液の温度の範囲の上限の温度及び下限の温度が高い関係を有し、判定部は、吐出液の第1温度に対して測定したキャップ液の温度が範囲内であるか否かを判定することが好ましい。これにより、測定したキャップ液の温度と吐出液の第1温度とが第1関係を満たすか否かを適切に判定することができる。
上記目的を達成するために吐出ヘッドの保湿方法の一の態様は、ノズル面に配置されたノズルから吐出液の液滴を吐出する吐出ヘッドと吐出液を貯留する吐出液タンクとの間に吐出液を循環させる循環工程と、吐出液の温度を調整する温度調整工程と、温度調整工程により調整される吐出液の温度を第1温度に設定する制御工程と、キャップ液を貯留した保湿キャップでノズル面を覆って保湿キャップとノズル面との間で保湿空間を形成させる保湿空間形成工程と、保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度となるための吐出液の温度とキャップ液の温度との第1関係を記憶部に記憶する記憶工程と、キャップ液の温度を測定する温度測定工程と、測定したキャップ液の温度と吐出液の第1温度とが第1関係を満たすか否かを判定する判定工程と、を備え、制御工程は、判定工程により第1関係を満たさないと判定されると、吐出液の温度を、測定したキャップ液の温度において第1関係を満たす第2温度に設定する。
本態様によれば、吐出液タンクと吐出ヘッドとの間で吐出液を循環させ、かつ吐出液の温度を第1温度に調整したため、吐出ヘッドのノズル面の温度は第1温度と等しくなると推定される。この状態において、測定したキャップ液の温度と調整した吐出液の第1温度との関係が、保湿キャップとノズル面とで形成される保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度となるための吐出液の温度とキャップ液の温度との第1関係を満たさないと判定されると、吐出液の温度を測定したキャップ液の温度において第1関係を満たす第2温度に設定するようにしたので、ノズル面の温度が第2温度と等しくなるためノズルの乾燥及びノズル面の結露を防止することができ、吐出ヘッドの吐出性能の悪化を防止することができる。
上記目的を達成するために吐出ヘッドの保湿方法の一の態様は、ノズル面に配置されたノズルから吐出液の液滴を吐出する吐出ヘッドと吐出液を貯留する吐出液タンクとの間に吐出液を循環させる循環工程と、吐出液の温度を調整する温度調整工程と、温度調整工程により調整される吐出液の温度を第1温度に設定する制御工程と、キャップ液を貯留した保湿キャップでノズル面を覆って保湿キャップとノズル面との間で保湿空間を形成させる保湿空間形成工程と、保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度となるための吐出液の温度とキャップ液の温度との第1関係を記憶部に記憶する記憶工程と、保湿キャップによってノズル面を覆った状態を閾値期間以上の期間維持させる休暇モードに設定する設定工程と、キャップ液の温度を測定する温度測定工程と、測定したキャップ液の温度が、吐出液の第1温度において第1関係を満たすキャップ液の温度より高い温度であるか否かを判定する判定工程と、を備え、制御工程は、測定したキャップ液の温度が第1関係を満たすキャップ液の温度より高い温度であると判定されると、休暇モードに設定されていない場合は吐出液の温度を、測定したキャップ液の温度において第1関係を満たす第2温度であって、第1温度より高い第2温度に設定し、休暇モードに設定されている場合は温度調整工程を停止させる。
本態様によれば、吐出液タンクと吐出ヘッドとの間で吐出液を循環させ、かつ吐出液の温度を第1温度に調整したため、吐出ヘッドのノズル面の温度は第1温度と等しくなると推定される。この状態において、測定したキャップ液の温度と調整した吐出液の第1温度との関係が、保湿キャップとノズル面とで形成される保湿空間の湿度がノズルの乾燥及びノズル面の結露が防止される湿度となるための吐出液の温度とキャップ液の温度との第1関係を満たさないと判定されると、休暇モードに設定されていない場合は吐出液の温度を測定したキャップ液の温度において第1関係を満たす第2温度に設定し、休暇モードに設定されている場合は温度調整を停止させるようにしたので、休暇モードに設定されていない場合はノズル面の温度が第2温度と等しくなるためノズル面の結露を防止することができ、休暇モードに設定されている場合はノズル面の結露を許容して省電力化することができる。
本発明によれば、吐出ヘッドの吐出性能の悪化を防止することができる。
インクジェット記録装置の要部の構成を示す正面図 インクジェット記録装置の要部の構成を示す平面図 インクジェット記録装置の要部の構成を示す側面図 ヘッドの構造例を示す平面透視図 図4の5−5断面図 インク循環部の概略図 メンテナンス位置におけるヘッドと保湿キャップとの位置関係を示す概略図 インクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図 本実施形態に係るヘッドの保湿方法を示すフローチャート キャップ液温度と保湿空間の湿度との関係を示すグラフ 個別電極に印加する駆動波形を示す図 インクジェット記録装置の印刷ジョブが開始される際の画像記録条件の設定方法を示すフローチャート インクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図 ヘッドの保湿方法を示すフローチャート インク温度とキャップ液温度閾値との適正関係を示すグラフ
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について詳説する。
<第1の実施形態>
〔インクジェット記録装置の構成〕
図1〜図3は、それぞれ本実施形態に係るインクジェット記録装置の要部の構成を示す正面図、平面図、側面図である。
インクジェット記録装置10(液滴吐出装置の一例)は、シングルパス方式のラインプリンタであり、主として、記録媒体である用紙1を搬送する用紙搬送部20と、複数のインクジェットヘッドであるヘッド32C、32M、32Y、及び32Kを備えた画像記録部30と、ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kを移動させるヘッド移動機構35(図8参照)と、ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kのメンテナンスを行うメンテナンス部80と、ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kを洗浄するヘッド洗浄部90とで構成される。
(用紙搬送部)
用紙搬送部20(媒体搬送部の一例)は、走行するベルト22に用紙1を吸着させて、用紙1を搬送する。ベルト22は、一部の箇所で水平に走行するように、走行経路が設定される。用紙搬送部20は、ベルト22が水平に走行する箇所を搬送経路として、用紙1を水平に搬送する。用紙1は、この用紙搬送部20によって、搬送経路に沿って搬送される。
(画像記録部)
画像記録部30は、各ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kと、各ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kにインクを循環供給するインク循環部52(図6参照)と、を備えて構成される。
各ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kは、それぞれ印刷対象とする用紙1の最大用紙幅に対応したラインヘッドで構成され、ヘッド支持フレーム31に取り付けられる。各ヘッド32C、32M、32Y、32Kは、それぞれシアンのインク滴(液滴の一例)、マゼンタのインク滴、イエロのインク滴、及びクロのインク滴を吐出し、用紙搬送部20によって搬送される用紙1の記録面に画像を記録する。
なお、各ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kの構成は同様であるので、以下においては、特に区別する場合を除いて、ヘッド32として説明を行う。
(ヘッド)
図4はヘッド32の構造例を示す平面透視図であり、図5は図4の5−5断面図である。
ヘッド32は、ヘッド32の底面であるノズル面33にインク滴の吐出孔であるノズル34を複数備えている。また、各ノズル34に対応して設けられた圧力室36等からなる複数のインク室ユニット38が、一定の配列パターンで2次元的に配置されている。これにより、X方向に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔の高密度化を達成している。
圧力室36は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル34とインク流入口39が設けられている。各圧力室36はインク流入口39を介して個別流路40(ノズル供給流路の一例)と連通されており、各個別流路40は共通流路41と連通されている。また、各圧力室36に連通するノズル流路42は、個別循環流路43(ノズル回収流路の一例)を介して循環共通流路44と連通されている。ヘッド32には供給口46及び排出口47が設けられており、供給口46は共通流路41と連通され、排出口47は循環共通流路44と連通されている。
このように、ヘッド32の供給口46及び排出口47は、共通流路41、個別流路40、インク流入口39、圧力室36、ノズル流路42、個別循環流路43、及び循環共通流路44を介して連通された構成となっている。
したがって、供給口46に供給されたインクは共通流路41、個別流路40、及びノズル流路42を流れ、一部は各ノズル34から吐出され、残りのインクは個別循環流路43及び循環共通流路44を経由して排出口47から排出される。
なお、個別循環流路43は、ノズル流路42のノズル34近傍に接続される構成が好ましい。これにより、ノズル34近傍をインクが循環するようになるので、ノズル34内部のインク増粘が防止され、安定吐出が可能となる。
また、圧力室36の天面を構成し、共通電極と兼用される振動板48には、個別電極49を備えた圧電素子50(駆動素子の一例)が接合されている。個別電極49にある電圧が印加されると、圧電素子50は圧力室36を収縮させる方向に変形する。これにより、ノズル34からインクが吐出される。その後、圧電素子50は圧力室36が膨張させる方向に変形する。これにより、共通流路41から個別流路40、インク流入口39を通って新しいインクが圧力室36に供給される。
ここでは、ノズル34から吐出させるインクの吐出力発生手段として圧電素子50を適用したが、圧力室36内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
なお、ノズル34の配置構造は図示の例に限定されず、X方向に1列のノズル列を有する配置構造等、様々なノズル配置構造を適用できる。
(インク循環部)
図6は、インク循環部52の概略図である。インク循環部52は、循環タンク54、供給流路56、温度調整部58、供給ポンプ60、回収流路62、回収ポンプ64、補充タンク66、補充流路68、及び補充ポンプ70を備えている。
循環タンク54(吐出液タンクの一例)には、ヘッド32で使用する色のインク(吐出液の一例)が貯留されている。本実施形態では、水系インクが使用される。なお、水系インクとは、溶媒の主成分が水であるインクであり、例えば溶媒の50質量%以上が水であるインクである。水溶性有機溶剤等を含んでいてもよい。
供給流路56は、循環タンク54とヘッド32の供給口46とを連通している。
温度調整部58は、循環タンク54の内部に貯留されるインクの温度(インク温度)を調整するための加熱冷却器であり、例えばペルチェ素子が用いられる。温度調整部58により、インク温度は一定温度に保たれる。
供給ポンプ60は、供給流路56に設けられた送液手段であり、循環タンク54に貯留されたインクをヘッド32に送液する。
また、回収流路62は、ヘッド32の排出口47と循環タンク54とを連通している。回収ポンプ64は、回収流路62に設けられた送液手段であり、ヘッド32の内部のインクを循環タンク54に送液する。
補充タンク66には、循環タンク54に貯留されたインクと同じ色のインクが貯留されている。補充流路68は、補充タンク66と循環タンク54とを連通している。補充ポンプ70は、補充流路68に設けられた送液手段であり、補充タンク66に貯留されたインクを循環タンク54に送液する。
このように構成されたインク循環部52は、温度調整部58により循環タンク54に貯留されるインク温度が調整される。また、供給ポンプ60によって、循環タンク54に貯留されたインクをヘッド32に送液し、回収ポンプ64によって、ヘッド32に送液されたインクのうち、ノズル34(図5参照)から吐出されなかったインクを循環タンク54に送液する。
また、ノズル34からのインクの吐出により循環タンク54の内部から減少した分のインクが、補充タンク66から循環タンク54へ補充ポンプ70によって送液される。
このように、ヘッド32の内部をインクが循環することで、ヘッド32の内部のインクが常にフレッシュな状態に保たれるため、ヘッド32の内部のインクの固着の発生を防ぐことができる。
また、温度調整部58により温度が一定に維持されたインクがヘッド32に供給され、ヘッド32の内部を循環するため、ヘッド32の吐出状態を一定に保つことができ、かつノズル面33の温度は、インク温度が伝導することでインク温度と同じ温度に維持される。
なお、温度調整部58は循環タンク54に配置する態様に限定されず、供給流路56、又は回収流路62に配置してもよいし、複数の位置に配置してもよい。
(ヘッド移動機構)
図1〜図3の説明に戻り、ヘッド支持フレーム31は、各ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kをそれぞれ取り付けるための不図示のヘッド取付部を備えている。各ヘッド32は、このヘッド取付部に着脱自在に取り付けられる。
各ヘッド32は、ヘッド支持フレーム31に取り付けられると、ノズル面33(図5参照)が水平面であるXY平面と平行に配置され、用紙1の搬送方向であるY方向にそれぞれ直交して、かつY方向に沿って一定の間隔を持って配置される。
また、ヘッド取付部は、垂直方向であるZ方向の位置が調整可能に設けられる。ヘッド取付部に取り付けられた各ヘッド32は、ヘッド取付部のZ方向の位置を調整することにより、ノズル面33と用紙1との間の距離がそれぞれ調整される。
ヘッド移動機構35(図8参照)は、ヘッド支持フレーム31をY方向と直交するX方向に水平移動させる。ヘッド移動機構35は、例えば、用紙搬送部20を跨いで水平に設置される天井フレームと、その天井フレームに敷設されるガイドレールと、ガイドレール上をスライド移動する走行体と、その走行体をガイドレールに沿って移動させる駆動手段とで構成される。駆動手段としては、例えば、送りねじと、その送りねじを回転駆動するモータ等からなる送りねじ機構等を用いることができる。ヘッド支持フレーム31は、走行体に取り付けられて水平にスライド移動する。
ヘッド支持フレーム31に取り付けられた各ヘッド32は、ヘッド支持フレーム31がヘッド移動機構35に駆動されて水平移動することにより、所定の「画像記録位置」と「メンテナンス位置」との間を移動する。
画像記録位置では、各ヘッド32は用紙搬送部20に対向する。用紙1は、用紙搬送部20によって搬送経路に沿って搬送される。用紙1が各ヘッド32のZ方向下方向を通過する際、各ヘッド32から用紙1に向けてインク滴が吐出される。これにより、用紙1に画像が記録される。
一方、メンテナンス位置では、各ヘッド32はメンテナンス部80に対向する。
(メンテナンス部)
メンテナンス部80には、各ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kのノズル面33(図5参照)をそれぞれ覆う保湿キャップ82C、82M、82Y、及び82Kが備えられる。なお、各保湿キャップ82C、82M、82Y、及び82Kの構成は同様であるため、以下においては、特に区別する場合を除いて、保湿キャップ82として説明を行う。
保湿キャップ82には、ノズル面33を保湿するためのキャップ液が貯留されている。
キャップ液は、水を主成分とした液体であり、好ましくは界面活性剤を0.5%〜1.5%程度含んだ液体である。ここでは、富士フイルム株式会社製の「C−FJ−CM」(製品名)を用いている。
図7は、メンテナンス位置におけるヘッド32と保湿キャップ82との位置関係を示す概略図である。同図に示すように、メンテナンス位置では、ヘッド32は保湿キャップ82のZ方向上方向に位置し、保湿キャップ82はヘッド32のノズル面33を覆ってノズル面33との間で保湿空間SPを形成する。この保湿空間SPにおいて、キャップ液中の水分の蒸発によりノズル面33が保湿される。これにより、ノズル34(図5参照)の内部が乾燥することによるインクの不吐出が防止される。
また、保湿キャップ82の内側のキャップ液に浸漬する位置には、温度センサ83が設けられる。温度センサ83は、保湿キャップ82に貯留されているキャップ液の温度(キャップ液温度)を測定する温度測定手段であり、防水加工が施されている。
キャップ液温度は、インクジェット記録装置10の雰囲気温度に応じた温度となる。したがって、温度センサ83は、保湿キャップ82の内側のキャップ液に浸漬しない位置、又は保湿キャップ82の外側の位置に設け、インクジェット記録装置10の雰囲気温度を測定してもよい。これにより、温度センサ83の防水加工が不要となり、コストを削減することができる。なお、保湿キャップ82の外側の位置に設ける場合は、保湿キャップ82に接触する位置に設けることが好ましい。
また、保湿キャップ82には、ノズル34の内部を加圧するための不図示の加圧機構、及びノズル内を吸引するための不図示の吸引機構が備えられており、加圧機構及び吸引機構によりノズル34の内部を加圧及び吸引できるように構成されている。
さらに、図1に示すように、保湿キャップ82のZ方向下方向位置には廃液トレイ84が配置される。保湿キャップ82に供給されたキャップ液は廃液トレイ84に廃棄され、廃液トレイ84から廃液回収配管86を介して廃液タンク88に回収される。
(ヘッド洗浄部)
ヘッド洗浄部90は、ヘッド32の移動経路上の画像記録位置とメンテナンス位置との間に設置される。
ヘッド洗浄部90は、各ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kのノズル面33を個別に払拭するノズル面払拭装置94C、94M、94Y、及び94Kを備える。各ノズル面払拭装置94C、94M、94Y、及び94Kは、ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kの設置間隔に合わせて、共通の架台92に設置される。
各ノズル面払拭装置94C、94M、94Y、及び94Kは、走行する払拭ウエブを画像記録位置とメンテナンス位置との間を移動する各ヘッド32C、32M、32Y、及び32Kのノズル面33に押圧当接させ、ノズル面33を払拭する。これにより、ノズル面33に付着した汚れを除去することができる。
なお、各ノズル面払拭装置94C、94M、94Y、及び94Kの構成は同様であるので、以下においては、特に区別する場合を除いて、ノズル面払拭装置94として説明を行う。
〔制御系の構成〕
図8は、インクジェット記録装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、インクジェット記録装置10は、システムコントローラ100、通信部102、画像メモリ110、搬送制御部112、ヘッド移動制御部114、画像記録制御部116、循環制御部118、インク温度制御部120、温度測定部122、記憶部124、判定部126、操作部128、表示部130、及び不揮発性メモリ132等を備えている。
システムコントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)104、ROM
(Read Only Memory)106、及びRAM(Random Access Memory)108を備えている。ROM106には、各種プログラム及び制御用データが記憶される。また、RAM108には、CPU104により実行されるプログラム及びデータが一時記憶される。
システムコントローラ100は、ROM106から読み出したプログラムをCPU104において実行することで、インクジェット記録装置10の各部を統括制御する制御手段として機能するとともに、各種演算処理を行う演算手段として機能する。
通信部102は、通信インターフェースを備え、通信インターフェースと接続された外部のホストコンピュータ2との間でデータの送受信を行う。
画像メモリ110は、画像データを含む各種データの一時記憶手段として機能し、システムコントローラ100を通じてデータの読み書きが行われる。通信部102を介してホストコンピュータ2から取り込まれた画像データは、画像メモリ110に格納される。
搬送制御部112は、システムコントローラ100からの指令に応じて用紙搬送部20を制御し、用紙搬送部20によって用紙1(図2参照)を搬送させる。
ヘッド移動制御部114は、システムコントローラ100からの指令に応じてヘッド移動機構35を制御し、各ヘッド32を画像記録位置とメンテナンス位置との間で移動させる。
画像記録制御部116は、システムコントローラ100からの指令に応じて各ヘッド32を制御し、各ヘッド32によって用紙1に画像を記録させる。
循環制御部118は、システムコントローラ100からの指令に応じて供給ポンプ60及び回収ポンプ64を制御し、ヘッド32の内部にインクを循環させる。
インク温度制御部120(制御部の一例)は、システムコントローラ100からの指令に応じて温度調整部58を制御し、循環タンク54(図6参照)の内部のインク温度を調整する。
温度測定部122は、システムコントローラ100からの指令に応じて温度センサ83にキャップ液温度を測定させ、温度センサ83から測定結果を取得する。
記憶部124は、後述するキャップ液温度と保湿空間SPの湿度との関係を記憶する。
判定部126は、システムコントローラ100からの指令に応じてキャップ液温度が所望の温度範囲内であるか否かを判定する。
操作部128は、操作ボタン、キーボード、及びタッチパネル等の操作部材を備え、操作部材から入力された操作情報をシステムコントローラ100に出力する。システムコントローラ100は、操作部128から入力された操作情報に応じて各種処理を実行する。
表示部130は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の表示装置を備え、システムコントローラ100からの指令に応じて所要の情報を表示装置に表示させる。
不揮発性メモリ132は、EEPROM(electrically erasable programmable read only memory)等で構成され、制御に必要な各種データ及び各種設定情報が記録される。
このように構成されたインクジェット記録装置10において、用紙1に記録する画像データは、ホストコンピュータ2から通信部102を介してインクジェット記録装置10に取り込まれる。取り込まれた画像データは、画像メモリ110に格納される。
システムコントローラ100は、画像メモリ110に格納された画像データに所要の信号処理を施してドットデータを生成する。さらに、システムコントローラ100は、生成したドットデータに従って画像記録制御部116によりヘッド32の駆動を制御し、画像データが表す画像を用紙1に記録する。
ドットデータは、一般に画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGB(standard Red Green Blue)等で表現された画像データをインクジェット記録装置10で使用するインクの各色のインク量データに変換する処理である。また、ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色のインク量データに対して誤差拡散等の処理で各色のドットデータに変換する処理である。
システムコントローラ100は、画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って各色のドットデータを生成する。なお、本実施形態では単色のドットデータを生成する。そして、生成した各色のドットデータに従って、各ヘッド32の駆動を制御することにより、画像データが表す画像を用紙1に記録する。
〔保湿制御〕
図9は、本実施形態に係るヘッド32の保湿方法(吐出ヘッドの保湿方法の一例)を示すフローチャートである。インクジェット記録装置10は、ヘッド32がメンテナンス位置に配置されており、ノズル面33が保湿キャップ82により覆われている(保湿空間形成工程の一例)状態において、本フローチャートの処理を一定時間毎に行う。
ここでは、インク温度が温度調整部58により第1温度である30℃に維持(温度調整工程の一例)された状態であり、インク循環部52によるヘッド32の内部のインクの循環(循環工程の一例)により、ノズル面33の温度がインク温度である30℃に維持されているものとする。
最初に、温度測定部122は、温度センサ83にキャップ液温度を測定させ、温度センサ83から測定結果を取得する(ステップS1、温度測定工程の一例)。
次に、判定部126は、ステップS1において取得したキャップ液温度が、所望の温度範囲内であるか否かを判定する(ステップS2、判定工程の一例)。
図10は、キャップ液温度と保湿キャップ82の内部の湿度、すなわち保湿空間SPの湿度との関係を示すグラフである。同図の横軸は、キャップ液温度(単位:℃)を示し、縦軸は、保湿空間SPの湿度(単位:RH%(Relative Humidity %))を示している。グラフには、インク温度がそれぞれ30℃、27℃、及び35℃の場合のキャップ液温度と保湿空間SPの湿度との関係を実験によって求めたプロット点と、インク温度毎のこの関係を近似した近似直線を示している。また、図中の式は近似直線を表す近似式である。
実験に用いた測定器は、温度測定はSEMITEC株式会社製のサーミスタセンサ(フランジパイプセンサ)、湿度測定は株式会社KNラボラトリー社製のハイグロクロン温湿度ロガーである。
なお、図10に示したキャップ液温度と保湿空間SPの湿度との関係は、保湿空間SPの密閉度及び保湿液の表面積に依存する。
本実施形態で使用したインクでは、ノズル34の内部のインクが乾燥しないためには、保湿空間SPの湿度は37RH%以上である必要がある。また、ノズル面33が結露しないためには、保湿空間SPの湿度は65RH%以下である必要がある。
ここで、インク温度が30℃の場合であって、保湿空間SPの湿度が37RH%〜65RH%の範囲内となるのは、図10に示す近似直線から、キャップ液温度が18.5℃〜24.5℃の範囲にある場合であることがわかる。
このように、メンテナンス部80は、保湿空間SPの湿度がノズル34の内部のインクの乾燥及びノズル面33の結露が防止される適切な湿度となるためのインク温度とキャップ液温度との適正関係(第1関係の一例)を有しており、この適正関係が記憶部124に記憶されている(記憶工程の一例)。
本実施形態において、適正関係は、インク温度毎に保湿空間SPの湿度がノズル34の内部の乾燥及びノズル面33の結露が防止される湿度となるためのキャップ液温度の範囲を定めた関係であり、インク温度が高いほどキャップ液温度の範囲の上限の温度及び下限の温度が高い関係を有している。
記憶部124には、インク温度毎の保湿空間SPの湿度が適切な湿度になるためのキャップ液温度の範囲がテーブルとして記憶されている。なお、記憶部124には、図10に示すグラフの関係を記憶してもよいし、インク温度毎の近似式を記憶してもよい。
したがって、ステップS2では、判定部126は、インク温度が30℃の場合の保湿空間SPの湿度が適切な湿度になるためのキャップ液温度の範囲である「18.5℃〜24.5℃」を適正関係として記憶部124から読み出し、ステップS1において取得したキャップ液温度が読み出した適正関係を満たすか否か、すなわちキャップ液温度が18.5℃〜24.5℃の範囲内であるか否かを判定する。
ステップS1において取得したキャップ液温度が、18.5℃〜24.5℃の範囲内である場合は、インク温度制御部120は、温度調整部58によるインク温度を第1温度である30℃に設定し(ステップS3、制御工程の一例)、本フローチャートの処理を終了する。
これにより、インク温度が30℃、かつキャップ液温度が18.5℃〜24.5℃となるので、適正関係を満たすことになり、保湿空間SPの湿度は37RH%〜65RHの範囲内となる。したがって、ノズル34の内部のインクの乾燥とノズル面33の結露を防止することができる。
一方、キャップ液温度が18.5℃〜24.5℃の範囲内にない場合は、インク温度制御部120は、温度調整部58によるインク温度を第1温度とは異なる第2温度に設定する(ステップS4、制御工程の一例)。
例えば、キャップ液温度が26℃であったとすると、インク温度が30℃の場合には、保湿空間SPの湿度は図10に示す近似直線から約72RH%であることがわかる。このように、インク温度が30℃、かつキャップ液温度が26℃の場合は、適正関係を満たさず、保湿空間SPの湿度は37RH%〜65RHの範囲外となる。したがって、適正関係を満たすインク温度に変更する必要がある。
ここでは、インク温度制御部120は、温度調整部58によるインク温度を、キャップ液温度が26℃の場合に適正関係を満たす35℃とする。インク温度が35℃、かつキャップ液温度が26℃の場合は適正関係を満たし、保湿空間SPの湿度は、図10に示す近似直線から約58RH%であることがわかる。このように、測定したキャップ液温度について適正関係を満たすインク温度に変更することで、保湿空間SPの湿度を37RH%〜65RHの範囲内とすることができる。
続いて、印刷ジョブが開始されたか否かを判断する(ステップS5)。印刷ジョブが開始されていない場合は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、印刷ジョブが開始された場合は、システムコントローラ100は、表示部130(警告部の一例)に画質に懸念がある旨の警告を表示し(警告を出す一例。ステップS6)、本フローチャートの処理を終了する。
本実施形態では、ヘッド32の個別電極49に、第1駆動電圧を印加して圧電素子50を駆動して、ノズル34からインクを吐出させる。
図11は、個別電極49に印加する駆動波形を示す図である。本実施形態において駆動電圧とは電圧振幅を意味しており、電圧振幅とは駆動波形中の最高電位と最低電位との差分である。図11には、第1駆動電圧であるVを示している。
この第1駆動電圧は、30℃のインク滴を適切な吐出速度及び吐出量でノズル34から吐出するのに最適な電圧である。このため、インク温度が30℃とは異なる温度である場合には、インクの粘度等が異なるため、記録される画像の画質が低下する可能性がある。したがって、インク温度が30℃とは異なる温度に設定されている場合は、警告を表示する。
このように、本実施形態によれば、キャップ液温度が変化した場合であっても、保湿空間SPの湿度がノズル34の内部のインクの乾燥及びノズル面33の結露が防止される湿度となるための適正関係を維持することができるので、ノズル34の内部のインクの乾燥とノズル面33の結露を防止することができ、吐出ヘッドの吐出性能の悪化を防止することができる。
また、インク温度を変更した場合は、画質に懸念がある旨の警告を表示するので、使用者がその旨を知ることができる。
<第2の実施形態>
図12は、第2の実施形態に係るインクジェット記録装置10の印刷ジョブが開始される際の画像記録条件の設定方法を示すフローチャートである。
ヘッド32がメンテナンス位置において保湿されている状態において、印刷ジョブが開始されると、判定部126は、インク温度が第1温度である30℃に設定されているか否かを判定する(ステップS11)。
インク温度が30℃に設定されている場合は、圧電素子50の駆動電圧を第1駆動電圧に設定し(ステップS12)、本フローチャートの処理を終了して画像記録を行う。第1の実施形態と同様に、第1駆動電圧は、30℃のインク滴を適切な吐出速度及び吐出量でノズル34から吐出するのに最適な電圧である。
インク温度が30℃に設定されていない場合は、インク温度が第1温度より低い温度に設定されているか否かを判定する(ステップS13)。
インク温度が第1温度より低い温度に設定されている場合は、圧電素子50の駆動電圧を第1駆動電圧よりも高い第2駆動電圧に設定し(ステップS14)、本フローチャートの処理を終了して画像記録を行う。インク温度が30℃より低い場合は、インクの粘度が上がるため、第1駆動電圧で駆動すると吐出速度が遅くなったり吐出量が減少したりすることで、画質が低下する可能性がある。したがって、第1駆動電圧よりも高い第2駆動電圧で駆動することで、吐出速度及び吐出量を調整し、インク温度を変更したことによる画質への影響を低減させる。一例として、インク温度が27℃に設定されている場合は、第2駆動電圧として、第1駆動電圧を1.024倍にした電圧に設定する必要がある。
一方、インク温度が第1温度より高い温度に設定されている場合は、圧電素子50の駆動電圧を第1駆動電圧よりも低い第3駆動電圧に設定し(ステップS15)、本フローチャートの処理を終了して画像記録を行う。インク温度が30℃より高い場合は、インクの粘度が下がるため、第1駆動電圧で駆動すると吐出速度が速くなったり吐出量が増加したりすることで、画質が低下する可能性がある。したがって、第1駆動電圧よりも低い第3駆動電圧で駆動することで、吐出速度及び吐出量を調整し、インク温度を変更したことによる画質への影響を低減させる。
このように、ヘッド32の保湿中に、ノズル34の内部のインクの乾燥及びノズル面33の結露を防止するためにインク温度を変更した場合に、画像記録を行う場合であっても、インク温度に応じた駆動電圧に設定することで、記録される画像の画質の低下を防止することができる。
なお、駆動電圧を変更するのではなく、インク温度に応じて圧電素子50の駆動波形のパルス幅等の吐出条件を変更してもよい。
なお、駆動電圧の変更可能な範囲には限界があるため、変更可能な範囲の上限又は下限の駆動電圧に到達してインク温度に応じた駆動電圧にすることができない場合は、第1の実施形態と同様に画質に懸念がある旨の警告を表示してもよい。
<第3の実施形態>
図13は、第3の実施形態に係るインクジェット記録装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。図13に示すように、図8に示すブロック図とは、インク用温度センサ134を備えている点が異なる。
インク用温度センサ134(吐出液温度測定部の一例)は、インクの温度を測定する温度測定手段である。本実施形態では、インク用温度センサ134は防水加工が施され、循環タンク54(図6参照)の内側のインクに浸漬する位置に設けられる。なお、インク用温度センサ134は、インク循環部52のいずれかの位置に設けられていればよく、例えばヘッド32の内部に設けてもよい。
温度測定部122は、システムコントローラ100からの指令に応じてインク用温度センサ134にインク温度を測定させ、インク用温度センサ134から測定結果を取得する。
図14は、本実施形態に係るヘッド32の保湿方法を示すフローチャートである。
本実施形態では、保湿キャップ82によってノズル面33を覆った(保湿空間形成工程の一例)状態を長期間(閾値期間以上の期間の一例)維持させる長期休暇モードに設定されているものとする。
なお、長期間とは、一例として64時間以上2週間未満の期間である。使用者は、インクジェット記録装置10を長期間使用しない場合に、操作部128(設定部の一例)を用いてインクジェット記録装置10を長期休暇モードに設定する(設定工程の一例)ことができる。
インクジェット記録装置10は、長期休暇モードに設定されている間は、定期的にノズル34の内部の加圧及び吸引を行い、その後ノズル面33をノズル面払拭装置94によって払拭する。ここでは、この処理を2.5日毎に実施する。
さらに、インクジェット記録装置10は、長期休暇モードに設定されている間、本フローチャートの処理を一定時間毎に行う。
ここでは、インク温度が温度調整部58により第1温度である30℃に維持(温度調整工程の一例)された状態であり、インク循環部52によるヘッド32の内部のインクの循環(循環工程の一例)により、ノズル面33の温度がインク温度である30℃に維持されているものとする。
本フローチャートの処理が開始されると、最初に、温度測定部122は、温度センサ83にキャップ液温度を測定させ、温度センサ83から測定結果を取得する(ステップS21、温度測定工程の一例)。
次に、温度測定部122は、インク用温度センサ134にインク温度を測定させ、インク用温度センサ134から測定結果を取得する(ステップS22)。なお、温度調整部58によりインク温度が一定温度に維持されている場合は、温度調整部58による調整温度をインク温度として取得してもよい。ここでは、インク温度が温度調整部58により第1温度である30℃に維持されているため、インク温度として30℃が取得される。
次に、判定部126は、ステップS21において取得したキャップ液温度が、ステップS22で取得したインク温度において、所望の温度範囲内であるか否かを判定する(ステップS23、判定工程の一例)。
記憶部124には、保湿空間SPの湿度がノズル34の内部のインクの乾燥が防止される適切な湿度となるためのインク温度とキャップ液温度との適正関係(第1関係の一例)が記憶されている(記憶工程の一例)。
第1の実施形態では、保湿空間SPの湿度を37RH%〜65RHの範囲内に維持することで、ノズル34の内部のインクの乾燥とノズル面33の結露を防止したが、長期休暇モードではノズル面33の結露は許容し、ノズル34の内部のインクの乾燥を防止する。すなわち、本実施形態では、保湿空間SPの湿度は37RH%以上であればよい。
ここでは、ステップS22で取得したインク温度は30℃であった。したがって、ステップS23では、判定部126は、インク温度が30℃の場合に保湿空間SPの湿度が適切な湿度になるためのキャップ液温度の範囲である「18.5℃以上」を適正関係として記憶部124から読み出し、ステップS21において取得したキャップ液温度が読み出した適正関係を満たすか否か、すなわちキャップ液温度が18.5℃以上であるか否かを判定する。
ステップS21において取得したキャップ液温度が、18.5℃以上である場合は、インク温度制御部120は、温度調整部58によるインク温度制御を停止し(動作を停止させる一例、ステップS24、制御工程の一例)、本フローチャートの処理を終了する。
すなわち、インク温度が30℃、かつキャップ液温度が18.5℃以上である場合は、適正関係を満たすため、保湿空間SPの湿度は37RH%以上となる。したがって、ノズル34の内部のインクの乾燥を防止することができるため、インク温度制御を行う必要がないと判断し、インク温度制御を停止する。
一方、ステップS21において取得したキャップ液温度が、18.5℃未満である場合は、インク温度制御部120は、温度調整部58によるインク温度を第1温度以下の温度である第2温度に設定し(ステップS25)、本フローチャートの処理を終了する。
例えば、キャップ液温度が18℃であったとすると、インク温度が30℃の場合には、保湿空間SPの湿度は図10に示す近似直線から約35RH%であることがわかる。このように、インク温度が30℃、かつキャップ液温度が18℃である場合は、適正関係を満たさず、保湿空間SPの湿度は37RH%未満となる。
ここでは、インク温度制御部120は、温度調整部58によるインク温度を27℃とする。インク温度が27℃、かつキャップ液温度が18℃の場合の保湿空間SPの湿度は、図10に示す近似直線から約41RH%であることがわかる。このように、測定したキャップ液温度について適正関係を満たすインク温度に変更することで、保湿空間SPの湿度を37RH%以上とすることができる。
前述したように、インクジェット記録装置10は、長期休暇モードに設定されている間に、本フローチャートの処理を一定時間毎に行う。ステップS24において温度調整部58によるインク温度制御を停止した場合は、その後のステップS22におけるインク温度は、インク用温度センサ134から取得する。
また、その後のステップS23では、判定部126は、インク用温度センサ134から取得したインク温度において保湿空間SPの湿度が適切な湿度になるためのキャップ液温度の範囲を適正関係として記憶部124から読み出す。
図15は、保湿空間SPの湿度がノズル34の内部のインクの乾燥が防止される適切な湿度となるためのインク温度とキャップ液温度閾値との適正関係を示すグラフである。図15における各インク温度において、対応するキャップ液温度閾値より高いキャップ液温度であれば、ノズル34の内部のインクの乾燥が防止される。例えば、インク温度が25℃であれば、保湿空間SPの湿度がノズル34の内部のインクの乾燥が防止される適切な湿度であるのは、キャップ液温度が17℃より高い場合である。この関係は記憶部124に予め記憶されている。
インク温度制御を停止してから十分に時間が経過すると、インク温度はインクジェット記録装置10の雰囲気温度に応じた温度となる。したがって、インク温度とキャップ液温度は等しくなると考えられる。
図15に示すように、インク温度及びキャップ液温度がともに常温付近である場合は、ノズル34の内部のインクの乾燥が防止される。したがって、インク温度制御を停止しても、保湿空間SPの湿度をノズル34の内部のインクの乾燥が防止される適切な湿度に維持することができる。
本実施形態によれば、保湿キャップ82によってノズル面33を覆った状態を長期間維持させる長期休暇モードに設定されている間に、キャップ液温度が変化した場合であっても、保湿空間SPの湿度をノズル34の内部のインクの乾燥を防止する湿度に維持することができるので、吐出ヘッドの吐出性能の悪化を防止することができる。
また、長期休暇モードではノズル面33の結露を許容することで、保湿空間SPの湿度が高い場合のインク温度の制御を停止することができるので、インクジェット記録装置10を省電力化することができる。なお、長期休暇モードが解除され、画像記録を行う際には、ノズル面33が結露している可能性があるため、ノズル面33をノズル面払拭装置94によって払拭することが好ましい。
<インクの種類との関係>
ここまでの説明では、ノズル面33を結露させないために、保湿空間SPの湿度は65RH%以下としていたが、吸湿しやすい溶剤を含む水系インクを用いた場合には、湿度の上限を下げる必要がある。この場合、インク温度とキャップ液温度との適正関係は、保湿空間SPの湿度がノズル34の内部のインクの乾燥及びノズル面の結露が防止される適切な湿度となるための関係となる。
また、高沸点の溶剤の量を多くした水系インクを用いた場合には、ノズル34の内部のインクが乾燥しにくくなるため、湿度の下限を下げることが可能となる。また、沸点を上げた溶剤を使った水系インクの場合には、ノズル34の内部のインクが乾燥しにくくなるため、湿度の下限を下げることが可能となる。
また、紫外線硬化型インクを使用するインクジェット記録装置に適用することも可能である。紫外線硬化型インクを使用する場合は、用紙搬送部20による用紙1の搬送経路のヘッド32の下流側に紫外線光源を配置し、画像記録後の用紙1に紫外線を照射することで、ヘッド32によって記録した画像を硬化させることができる。
このような紫外線硬化型インクは吸湿しない、すなわち紫外線硬化型インクは水と混じり合わないため、湿度の上限を不要としてもよい。また紫外線硬化型インクは乾燥硬化しにくいため、湿度の下限を低くしてもよい。
<その他>
ここまで説明した実施形態において、例えば、システムコントローラ100、搬送制御部112、ヘッド移動制御部114、画像記録制御部116、循環制御部118、インク温度制御部120、及び判定部126等の各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、サーバ及びクライアント等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合わせることができる。
1 用紙
2 ホストコンピュータ
10 インクジェット記録装置
20 用紙搬送部
22 ベルト
30 画像記録部
31 ヘッド支持フレーム
32 ヘッド
32C ヘッド
32K ヘッド
32M ヘッド
32Y ヘッド
33 ノズル面
34 ノズル
35 ヘッド移動機構
36 圧力室
38 インク室ユニット
39 インク流入口
40 個別流路
41 共通流路
42 ノズル流路
43 個別循環流路
44 循環共通流路
46 供給口
47 排出口
48 振動板
49 個別電極
50 圧電素子
52 インク循環部
54 循環タンク
56 供給流路
58 温度調整部
60 供給ポンプ
62 回収流路
64 回収ポンプ
66 補充タンク
68 補充流路
70 補充ポンプ
80 メンテナンス部
82 保湿キャップ
82C 保湿キャップ
82K 保湿キャップ
82M 保湿キャップ
82Y 保湿キャップ
83 温度センサ
84 廃液トレイ
86 廃液回収配管
88 廃液タンク
90 ヘッド洗浄部
92 架台
94C ノズル面払拭装置
94K ノズル面払拭装置
94M ノズル面払拭装置
94Y ノズル面払拭装置
100 システムコントローラ
102 通信部
104 CPU
106 ROM
108 RAM
110 画像メモリ
112 搬送制御部
114 ヘッド移動制御部
116 画像記録制御部
118 循環制御部
120 インク温度制御部
122 温度測定部
124 記憶部
126 判定部
128 操作部
130 表示部
132 不揮発性メモリ
134 インク用温度センサ
S1〜S6 ヘッドの保湿方法の工程
S11〜S15 画像記録条件の設定方法の工程
S21〜S24 ヘッドの保湿方法の工程
SP 保湿空間

Claims (15)

  1. ノズル面に配置されたノズルから吐出液の液滴を吐出する吐出ヘッドと、
    前記吐出液を貯留する吐出液タンクと、
    前記吐出液タンクと前記吐出ヘッドとの間で前記吐出液を循環させる循環部と、
    前記吐出液の温度を調整する温度調整部と、
    前記温度調整部により調整される前記吐出液の温度を第1温度に設定する制御部と、
    キャップ液を貯留し、前記ノズル面を覆って前記ノズル面との間で保湿空間を形成する保湿キャップと、
    前記保湿空間の湿度が前記ノズルの乾燥及び前記ノズル面の結露が防止される湿度となるための前記吐出液の温度と前記キャップ液の温度との第1関係を記憶する記憶部と、
    前記キャップ液の温度を測定する温度測定部と、
    前記測定したキャップ液の温度と前記吐出液の前記第1温度とが前記第1関係を満たすか否かを判定する判定部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記判定部により前記第1関係を満たさないと判定されると、前記吐出液の温度を、前記測定したキャップ液の温度において前記第1関係を満たす第2温度に設定する液滴吐出装置。
  2. 前記制御部は、前記判定部により前記第1関係を満たすと判定されると、前記吐出液の温度を、前記第1温度に設定する請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 記録媒体を搬送する媒体搬送部と、
    前記ノズルから前記吐出液であるインクを吐出させて前記搬送される記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
    を備えた請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記インクの温度が第2温度に設定された状態で前記画像記録部が前記画像を記録する場合に、前記画像の画質に懸念がある旨の警告を出す警告部を備えた請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記吐出ヘッドは、前記ノズルから前記吐出液を吐出させるための駆動素子を有し、
    前記吐出液の温度が前記第1温度に設定されている場合は、第1駆動電圧で前記駆動素子を駆動し、
    前記吐出液の温度が前記第1温度より低い温度に設定されている場合は、前記第1駆動電圧より高い第2駆動電圧で前記駆動素子を駆動し、
    前記吐出液の温度が前記第1温度より高い温度に設定されている場合は、前記第1駆動電圧より低い第3駆動電圧で前記駆動素子を駆動する請求項1から4のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記保湿キャップによって前記ノズル面を覆った状態を閾値期間以上の期間維持させる休暇モードに設定する設定部を備え、
    前記休暇モードに設定されると、
    前記判定部は、前記測定したキャップ液の温度が、前記吐出液の前記第1温度において前記第1関係を満たす前記キャップ液の温度より高い温度であるか否かを判定し、
    前記制御部は、前記測定したキャップ液の温度が前記第1関係を満たす前記キャップ液の温度より高い温度であると判定されると、前記温度調整部の動作を停止させる請求項1から5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  7. ノズル面に配置されたノズルから吐出液の液滴を吐出する吐出ヘッドと、
    前記吐出液を貯留する吐出液タンクと、
    前記吐出液タンクと前記吐出ヘッドとの間で前記吐出液を循環させる循環部と、
    前記吐出液の温度を調整する温度調整部と、
    前記温度調整部により調整される前記吐出液の温度を第1温度に設定する制御部と、
    キャップ液を貯留し、前記ノズル面を覆って前記ノズル面との間で保湿空間を形成する保湿キャップと、
    前記保湿空間の湿度が前記ノズルの乾燥及び前記ノズル面の結露が防止される湿度となるための前記吐出液の温度と前記キャップ液の温度との第1関係を記憶する記憶部と、
    前記保湿キャップによって前記ノズル面を覆った状態を閾値期間以上の期間維持させる休暇モードに設定する設定部と、
    前記キャップ液の温度を測定する温度測定部と、
    前記測定したキャップ液の温度が、前記吐出液の前記第1温度において前記第1関係を満たす前記キャップ液の温度より高い温度であるか否かを判定する判定部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記測定したキャップ液の温度が前記第1関係を満たす前記キャップ液の温度より高い温度であると判定されると、前記休暇モードに設定されていない場合は前記吐出液の温度を、前記測定したキャップ液の温度において前記第1関係を満たす第2温度であって、前記第1温度より高い第2温度に設定し、前記休暇モードに設定されている場合は前記温度調整部の動作を停止させる液滴吐出装置。
  8. 前記吐出液の温度を測定する吐出液温度測定部を備え、
    前記判定部は、前記温度調整部の動作が停止している場合に、前記測定したキャップ液の温度が、前記測定した吐出液の温度において前記第1関係を満たす前記キャップ液の温度より高い温度であるか否かを判定する請求項7に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記温度測定部は、前記保湿キャップの外側に配置される請求項1から8のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記循環部は、
    前記吐出液タンクと前記吐出ヘッドとを連通する供給流路と、
    前記吐出液タンクに貯留された前記吐出液を、前記供給流路を介して前記吐出ヘッドに供給する供給ポンプと、
    前記吐出ヘッドと前記吐出液タンクとを連通する回収流路と、
    前記吐出ヘッドの内部の前記吐出液を、前記回収流路を介して前記吐出ヘッドに回収する回収ポンプと、
    を備えた請求項1から9のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  11. 前記温度調整部は、前記供給流路に設けられる請求項10に記載の液滴吐出装置。
  12. 前記吐出ヘッドは、
    前記供給流路とノズルとを連通するノズル供給流路と、
    前記回収流路とノズルとを連通するノズル回収流路と、
    を備えた請求項10又は11に記載の液滴吐出装置。
  13. 前記第1関係は、前記吐出液の温度毎に前記保湿空間の湿度が前記ノズルの乾燥及び前記ノズル面の結露が防止される湿度となるための前記キャップ液の温度の範囲を定めた関係であり、前記吐出液の温度が高いほど前記キャップ液の温度の範囲の上限の温度及び下限の温度が高い関係を有し、
    前記判定部は、前記吐出液の前記第1温度に対して前記測定したキャップ液の温度が前記範囲内であるか否かを判定する請求項1から12のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  14. ノズル面に配置されたノズルから吐出液の液滴を吐出する吐出ヘッドと前記吐出液を貯留する吐出液タンクとの間に前記吐出液を循環させる循環工程と、
    前記吐出液の温度を調整する温度調整工程と、
    前記温度調整工程により調整される前記吐出液の温度を第1温度に設定する制御工程と、
    キャップ液を貯留した保湿キャップで前記ノズル面を覆って前記保湿キャップと前記ノズル面との間で保湿空間を形成させる保湿空間形成工程と、
    前記保湿空間の湿度が前記ノズルの乾燥及び前記ノズル面の結露が防止される湿度となるための前記吐出液の温度と前記キャップ液の温度との第1関係を記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記キャップ液の温度を測定する温度測定工程と、
    前記測定したキャップ液の温度と前記吐出液の前記第1温度とが前記第1関係を満たすか否かを判定する判定工程と、
    を備え、
    前記制御工程は、前記判定工程により前記第1関係を満たさないと判定されると、前記吐出液の温度を、前記測定したキャップ液の温度において前記第1関係を満たす第2温度に設定する吐出ヘッドの保湿方法。
  15. ノズル面に配置されたノズルから吐出液の液滴を吐出する吐出ヘッドと前記吐出液を貯留する吐出液タンクとの間に前記吐出液を循環させる循環工程と、
    前記吐出液の温度を調整する温度調整工程と、
    前記温度調整工程により調整される前記吐出液の温度を第1温度に設定する制御工程と、
    キャップ液を貯留した保湿キャップで前記ノズル面を覆って前記保湿キャップと前記ノズル面との間で保湿空間を形成させる保湿空間形成工程と、
    前記保湿空間の湿度が前記ノズルの乾燥及び前記ノズル面の結露が防止される湿度となるための前記吐出液の温度と前記キャップ液の温度との第1関係を記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記保湿キャップによって前記ノズル面を覆った状態を閾値期間以上の期間維持させる休暇モードに設定する設定工程と、
    前記キャップ液の温度を測定する温度測定工程と、
    前記測定したキャップ液の温度が、前記吐出液の前記第1温度において前記第1関係を満たす前記キャップ液の温度より高い温度であるか否かを判定する判定工程と、
    を備え、
    前記制御工程は、前記測定したキャップ液の温度が前記第1関係を満たす前記キャップ液の温度より高い温度であると判定されると、前記休暇モードに設定されていない場合は前記吐出液の温度を、前記測定したキャップ液の温度において前記第1関係を満たす第2温度であって、前記第1温度より高い第2温度に設定し、前記休暇モードに設定されている場合は前記温度調整工程を停止させる吐出ヘッドの保湿方法。
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