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JP2018148710A - 電気接続箱 - Google Patents

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JP2018148710A
JP2018148710A JP2017042308A JP2017042308A JP2018148710A JP 2018148710 A JP2018148710 A JP 2018148710A JP 2017042308 A JP2017042308 A JP 2017042308A JP 2017042308 A JP2017042308 A JP 2017042308A JP 2018148710 A JP2018148710 A JP 2018148710A
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中村 靖
Yasushi Nakamura
靖 中村
晃平 柴田
Kohei Shibata
晃平 柴田
俊樹 小野寺
Toshiki Onodera
俊樹 小野寺
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

【課題】バッテリからECUのリニアレギュレータに対して供給される電力を抑制できる電気接続箱を提供する。
【解決手段】バッテリ100と、少なくともリニアレギュレータ40を含むECU30との間に電気的に接続される電気接続箱10であって、バッテリ100とリニアレギュレータ40との間に電気的に接続され、少なくともスイッチング素子を含むDCDCコンバータ20を備えており、DCDCコンバータ20は、スイッチング素子のスイッチング動作により、バッテリ100の電圧を所定の出力電圧に変換してリニアレギュレータ40に出力しており、この出力電圧は、リニアレギュレータ40の最低動作電圧よりも高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気接続箱に関するものである。
車両に設けられた各種出力装置の制御を行う複数のECU(Electronic Control Unit)に対して、バッテリの電力を供給する電気接続箱が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−113554号公報
ECUには、出力装置の制御を行う回路であって、バッテリの電圧とは異なる電圧で動作する制御回路が設けられている。そして、ECUには、この制御回路の電源として機能するリニアレギュレータが設けられており、これにより部品点数を少なくして低コストにすることができる。しかし、リニアレギュレータは、バッテリの電圧を降圧して制御回路の動作電圧を出力する際に、バッテリの電圧と制御回路の動作電圧との差を熱として消費する。そのため、バッテリからECUのリニアレギュレータに対して供給される電力が増える、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、バッテリからECUのリニアレギュレータに対して供給される電力を抑制できる電気接続箱を提供することである。
[1]本発明に係る電気接続箱は、バッテリと、少なくともリニアレギュレータを含むECUとの間に電気的に接続される電気接続箱であって、前記バッテリと前記リニアレギュレータとの間に電気的に接続され、少なくともスイッチング素子を含むDCDCコンバータを備えており、前記DCDCコンバータは、前記スイッチング素子のスイッチング動作により、前記バッテリの電圧を所定の出力電圧に変換して前記リニアレギュレータに出力しており、前記出力電圧は、前記リニアレギュレータの最低動作電圧よりも高い電気接続箱である。
[2]上記発明において、前記出力電圧を出力する第1の端子部と、前記出力電圧と異なる電圧を出力する第2の端子部と、をさらに備えていてもよい。
[3]上記発明において、前記DCDCコンバータを制御する制御部と、前記DCDCコンバータの状態を検出する状態検出部と、をさらに備え、前記制御部は、前記状態検出部により検出された前記DCDCコンバータの状態に基づいて、前記DCDCコンバータを停止させてもよい。
本発明によれば、バッテリからECUのリニアレギュレータに対して供給される電力を抑制できる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電気接続箱を利用した電源分配システムを示す概要図である。 図2は、比較例に係る電気接続箱を利用した電源分配システムを示す概要図である。 図3は、本発明の他の形態に係る電気接続箱を利用した電源分配システムを示す概要図である。 図4は、本発明の他の形態に係る電気接続箱を利用した電源分配システムを示す概要図である。 図5は、本発明の他の形態に係る電気接続箱を利用した電源分配システムを示す概要図である。 図6は、本発明の一実施の形態に係る電気接続箱をモジュール化したDCDCコンバータモジュールの一例を示す概要図である。 図7は、本発明の一実施の形態に係る電気接続箱をモジュール化したDCDCコンバータモジュールの他の例を示す概要図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電気接続箱10を利用した電源分配システムを示す概要図である。図1に示す電源分配システムは、例えば、自動車に適用されるものである。
電気接続箱10は、自動車に搭載されて、自動車の車体を構成するパネル等に取り付けられる。電気接続箱10は、バッテリ100とECU30との間に電気的に接続されている。電気接続箱10は、バッテリ100と電気的に接続する入力端子101と、ECU30と電気的に接続する出力端子102を有している。バッテリ100の電力は、電気接続箱10を介して、ECU30へ供給される。図1では、実線矢印で示されている。バッテリ100としては、例えば、リチウムイオン二次電池が挙げられる。
電気接続箱10は、バッテリ100の電圧を変換するために、DCDCコンバータ20を備えている。また、電気接続箱10は、DCDCコンバータ20を制御するためのマイコン等のIC(図示しない)を有している。
DCDCコンバータ20は、バッテリ100と後述するリニアレギュレータ40との間に電気的に接続されている。DCDCコンバータ20は、電気接続箱10の入力端子101と電気的に接続する入力端子201と、電気接続箱10の出力端子102と電気的に接続する出力端子202を有している。また、DCDCコンバータ20は、マイコン等のICと電気的に接続する制御端子203を有している。
DCDCコンバータ20は、少なくともスイッチング素子を有する回路で構成される。スイッチング素子には、制御端子203を介して、マイコン等のICからスイッチング素子がオン又はオフする制御信号が入力される。DCDCコンバータ20は、このスイッチング素子がオン又はオフ動作(スイッチング動作)することで、バッテリ100の電圧を、バッテリ100の電圧と異なる電圧に直流電圧変換する。DCDCコンバータ20は、スイッチング素子がスイッチング動作することで、バッテリ100の直流電圧を降圧する。本実施形態では、バッテリ100の電圧は後述するリニアレギュレータ40の最低動作電圧よりも高い場合であり、以降の説明では、DCDCコンバータ20を、入力電圧に対して降圧した電圧を出力する降圧型DCDCコンバータとして説明する。スイッチング素子としては、例えば、MOSFET、IGBT等が挙げられる。
DCDCコンバータ20が出力する電圧は、スイッチング素子のスイッチング動作に応じて定まる。具体的には、DCDCコンバータ20は、スイッチング動作の周波数、スイッチング動作のデューティーサイクルに応じて、異なる電圧を出力する。これにより、後述するリニアレギュレータ40の電力変換効率よりも、DCDCコンバータ20の電力変換効率を高くすることができる。なお、電力変換効率とは、入力電力に対する出力電力の比率である。DCDCコンバータ20が出力する電圧については後述する。
ECU30は、電子機器を制御するコントロールユニットである。ECU30は、リニアレギュレータ40と制御回路50とを備えている。本実施形態では、ECU30は、センサ200を制御するコントロールユニットであり、電気接続箱10とセンサ200との間に電気的に接続されている。ECU30は、電気接続箱10の出力端子102と電気的に接続する入力端子301と、センサ200と電気的に接続する出力端子302とを有している。
センサ200は、ECU30により制御される電子機器である。センサ200には、GPSユニット、ジャイロセンサ、車速センサ等が挙げられる。なお、ECU30が制御するのは、センサ200に限定されず、その他の電子機器、例えば、カメラユニット、カーナビゲーション、オーディオ機器等でもよい。
リニアレギュレータ40は、DCDCコンバータ20の出力電圧から、制御回路50が動作するための電圧を生成する回路であって、半導体素子から構成される回路である。半導体素子には、MOSFETが挙げられる。リニアレギュレータ40は、ECU30の入力端子301と制御回路50との間に電気的に接続している。リニアレギュレータ40には、DCDCコンバータ20の出力電圧が入力される。図1では、実線矢印で示されている。
リニアレギュレータ40は、回路の構成上、外部から入力される入力電圧の全範囲に対して、安定的に電圧を出力することはできず、所定の入力電圧範囲を有する。所定の入力電圧範囲とは、リニアレギュレータ40が入力電圧に基づいて安定的に電圧を出力できる、リニアレギュレータ40の特性の一つである。本実施形態では、リニアレギュレータ40の入力電圧はDCDCコンバータ20の出力電圧に対応するため、リニアレギュレータ40は、DCDCコンバータ20の出力電圧が入力電圧範囲内であると、安定的に所定の電圧を出力する。なお、入力電圧範囲とは、リニアレギュレータ40の動作が保証される入力電圧の範囲であるため、以降では、入力電圧範囲のうち最低の電圧を最低動作電圧と称し、また、入力電圧範囲のうち最高の電圧を最高動作電圧と称して説明する。最低動作電圧及び最高動作電圧は、例えば、リニアレギュレータ40を構成する半導体素子の耐圧や回路構成により決まる電圧である。
リニアレギュレータ40は、DCDCコンバータ20の出力電圧が入力電圧範囲内であると、DCDCコンバータ20の出力電圧を降圧し、降圧した電圧を制御回路50へ出力する。これにより、リニアレギュレータ40は、制御回路50の電源として機能する。図1では点線矢印で示されている。リニアレギュレータ40には、例えば、入力端子、出力端子、GND端子で構成される三端子レギュレータ、入出力間に必要な最低電位差が低いLDO等が挙げられる。また、以降の説明では、リニアレギュレータ40は、固定された所定の電圧を出力する固定電圧リニアレギュレータとして説明するが、これに限定されず、所定の範囲内で可変な電圧を出力することができる可変電圧リニアレギュレータであってもよい。
リニアレギュレータ40の電力変換効率は、入力電圧と出力電圧の電位差に応じて定まる。本実施形態では、リニアレギュレータ40の電力変換効率は、DCDCコンバータ20の出力電圧と、後述する制御回路50の動作電圧に応じて定まる。具体的には、リニアレギュレータ40の電力変換効率は、この電位差が大きくなるにつれて低くなる。制御回路50が5Vで動作し、リニアレギュレータ40が5Vの電圧を出力する場合を例として説明する。この場合において、DCDCコンバータ20がリニアレギュレータ40に対して15Vの電圧を出力すると、リニアレギュレータ40において入力電圧と出力電圧との電位差は10Vとなり、リニアレギュレータ40の電力変換効率は、およそ33%となる。電力変換されなかった残りのおよそ67%については、リニアレギュレータ40で熱として消費される。リニアレギュレータ40の回路構成には、抵抗が含まれており、入力電圧を降圧する際にこの抵抗に電流が流れ、リニアレギュレータ40は発熱する。
制御回路50は、センサ200を制御する制御回路である。制御回路50は、リニアレギュレータ40とセンサ200との間に電気的に接続されており、センサ200を制御するための制御信号をセンサ200に対して出力する。また、制御回路50は、リニアレギュレータ40から出力される電圧を電源電圧として動作する。制御回路50には、例えば、ROM又はRAM等の記憶媒体を備えるCPU、FPGA、MPU等が挙げられる。本実施形態では、制御回路50には、センサ200を制御するCPUが用いられる構成を示すが、これに限定されない。
次に、DCDCコンバータ20が出力する電圧について説明する。
DCDCコンバータ20は、リニアレギュレータ40の入力電圧範囲に基づいて、バッテリ100の電圧を変換する。具体的には、DCDCコンバータ20は、リニアレギュレータ40の最低動作電圧よりも高い電圧を出力する。例えば、マイコン等のICには、予めリニアレギュレータ40の特性がROM又はRAMに記憶されているとする。この場合に、マイコン等のICは、リニアレギュレータ40の最低動作電圧をROM又はRAMから読み出し、DCDCコンバータ20がリニアレギュレータ40の最低動作電圧から所定の電圧だけ高い電圧を出力するように、DCDCコンバータ20を制御する。これにより、リニアレギュレータ40には、DCDCコンバータ20から最低動作電圧よりも所定の電圧だけ高い電圧が入力される。マイコン等のICは、所定の電圧を、例えば、0.5V〜1Vの範囲で設定することができる。なお、この所定の電圧は0.5V〜1Vの範囲に限定されず、例えば、電気接続箱10とECU30とを接続するケーブル等の配線抵抗が大きい場合には、この配線抵抗を考慮して所定の電圧を設定してもよい。
本実施形態に係る電気接続箱10は、以下のような効果を奏する。ヒューズを用いた比較例に係る電気接続箱110を用いて説明する。
図2は、比較例に係る電気接続箱110を利用した電源分配システムを示す概要図である。図1に示す電源分配図とは、電気接続箱110が異なる以外は、同様の構成であるため、説明は省略する。
電気接続箱110は、バッテリ100とECU30の間に電気的に接続している。電気接続箱110はヒューズ120を有している。ヒューズ120は、電気接続箱110の入力端子101と電気的に接続し、電気接続箱110の出力端子102と電気的に接続している。入力端子101における電圧と、出力端子102における電圧とは、それぞれバッテリ100の電圧とほぼ同電圧となる。つまり、比較例の電気接続箱110を用いると、リニアレギュレータ40には、バッテリ100の電圧とほぼ同電圧が入力される。以降の説明では、説明の便宜上、電気接続箱110からヒューズ120を介してリニアレギュレータ40に入力される電圧を、バッテリ100の電圧として説明する。
比較例では、リニアレギュレータ40には、バッテリ100の電圧が入力される。そのため、リニアレギュレータ40において入力電圧と出力電圧の電位差は大きくなり、リニアレギュレータ40の電力変換効率は、本実施形態に係るリニアレギュレータ40の電力変換効率に比べて低くなる。つまり、比較例におけるリニアレギュレータ40での発熱量は、本実施形態におけるリニアレギュレータ40での発熱量よりも大きくなり、リニアレギュレータ40の温度上昇を招くおそれがある。また、比較例においてバッテリ100がリニアレギュレータ40に対して供給する電力は、本実施形態においてバッテリ100がリニアレギュレータ40に対して供給する電力よりも大きくなる。
以降では、具体的な数値を用いて説明する。例えば、バッテリ100の電圧が12V、DCDCコンバータ20の出力電圧が7V、DCDCコンバータ20の電力変換効率が90%、リニアレギュレータ40の最低動作電圧が6V、リニアレギュレータ40の出力電圧が5V、制御回路50が5Vの動作電圧で平均0.5Aの電流が流れるものとする。なお、DCDCコンバータ20の出力電圧は、マイコン等のICにより制御された電圧であって、リニアレギュレータ40の最低動作電圧よりも1V高い電圧である。
この場合において、比較例では、リニアレギュレータ40は、2.5Wの電力を制御回路50に対して供給する。リニアレギュレータ40には、バッテリ100から12Vの電圧が入力されており、リニアレギュレータ40の電力変換効率はおよそ41%となる。つまり、比較例では、バッテリ100はリニアレギュレータ40に対しておよそ6.1Wの電力を供給する。
これに対して、本実施形態においても、リニアレギュレータ40は、2.5Wの電力を制御回路50に対して供給する。リニアレギュレータ40には、DCDCコンバータ20から7Vの電圧が入力されており、リニアレギュレータ40の電力変換効率はおよそ71%となる。DCDCコンバータ20は、リニアレギュレータ40に対しておよそ3.5Wの電力を供給する。
DCDCコンバータ20とリニアレギュレータ40とでは、電力変換方式が異なるため、DCDCコンバータ20は、リニアレギュレータ40とは異なり、入力電圧と出力電圧の電位差が大きくとも高い電力変換効率を維持する特性を有する。上述の例では、DCDCコンバータ20は、バッテリ100の12Vの入力電圧に対して、リニアレギュレータ40の最低動作電圧6Vよりも高い7Vの電圧を出力する。このように入力電圧と出力電圧の電位差が5Vであったとしても、DCDCコンバータ20は、およそ90%の高い電力効率で、12Vの電圧を7Vの電圧に変換する。つまり、本実施形態では、バッテリ100は、リニアレギュレータ40に対しておよそ3.9Wの電力を供給し、比較例と比べて、バッテリ100がリニアレギュレータ40に対して供給する電力を、およそ2.2W抑制することができる。
以上のように、本実施形態では、電気接続箱10はバッテリと、リニアレギュレータ40を含むECU30との間に電気的に接続されている。また、電気接続箱10は、バッテリ100とリニアレギュレータ40との間に電気的に接続され、スイッチング素子から構成されるDCDCコンバータ20を備えている。スイッチング素子は、マイコン等のICにより制御されてスイッチング動作を行う。DCDCコンバータ20は、スイッチング素子のスイッチング動作により、バッテリ100の電圧を所定の出力電圧に変換してリニアレギュレータ40に出力する。そして、DCDCコンバータ20の出力電圧は、リニアレギュレータ40の最低動作電圧よりも高い電圧である。これにより、リニアレギュレータ40において入力電圧と出力電圧との電位差を小さくすることができ、リニアレギュレータ40の電力変換効率を高くすることができる。また、DCDCコンバータ20は、バッテリ100から入力される電圧と、リニアレギュレータ40の最低動作電圧に基づく出力電圧との電位差が大きくても高い電力変換効率を維持する特性を有する。その結果、バッテリ100がリニアレギュレータ40に対して供給する電力を抑制することができる。
本実施形態における「電気接続箱10」は本発明における「電気接続箱」の一例に相当し、本実施形態における「DCDCコンバータ20」は本発明における「DCDCコンバータ」の一例に相当し、本実施形態における「ECU30」は本発明における「ECU」の一例に相当し、本実施形態における「リニアレギュレータ40」は本発明における「リニアレギュレータ」の一例に相当し、本実施形態における「バッテリ100」は本発明における「バッテリ」の一例に相当する。
以上に説明した電気接続箱10が備えるDCDCコンバータ20の種類等の仕様は、用途に応じて適宜設定される。また、リニアレギュレータ40が出力する電圧に応じて、すなわち、制御回路50の動作電圧に応じてDCDCコンバータ20が出力する電圧を適宜調整することができる。
2系統の電力を必要とするECU70に対して、2系統の電力を供給する電気接続箱60の一例について、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の他の形態に係る電気接続箱を利用した電源分配システムを示す概要図である。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。
本実施形態の電気接続箱60は、図3に示すように、ECU70に対して2系統の電力を供給する。この電気接続箱60は、DCDCコンバータ20のほかに、ヒューズ220を備えている。電気接続箱60の入力端子601は、上述した実施形態の入力端子101に対応し、電気接続箱60の出力端子602は、上述した実施形態の出力端子102に対応するため、説明は省略する。ヒューズ220は電気接続箱60の入力端子601及び出力端子603と電気的に接続している。
電気接続箱60では、DCDCコンバータ20の出力電圧は、出力端子602から出力されて、ECU70の入力端子701を介して、ECU70のリニアレギュレータ40に入力される。また、バッテリ100の電圧は、出力端子603から出力されて、ECU70の入力端子702を介して、ECU70の駆動回路80に入力される。図3では、実線矢印で示されている。
ECU70は、リニアレギュレータ40と制御回路50のほかに、駆動回路80を備えている。ECU70は、電気接続箱60とモータ210との間に電気的に接続されている。ECU70は、電気接続箱60の出力端子602と電気的に接続する入力端子701、電気接続箱60の出力端子603と電気的に接続する入力端子702、及びモータ210と電気的に接続する出力端子703とを有する。
制御回路50は、上述した実施形態とは異なり、駆動回路80を制御する制御回路である。制御回路50は、リニアレギュレータ40と駆動回路80との間に電気的に接続されており、駆動回路80を制御するための制御信号を駆動回路80に対して出力する。制御回路50には、上述した実施形態と同様に、リニアレギュレータ40から出力される電圧が入力される。
駆動回路80は、モータ210を駆動する回路である。駆動回路80は、モータ210と電気的に接続されており、制御回路50から出力される制御信号に応じて、モータ210を駆動する駆動信号を出力する。また、駆動回路80は、バッテリ100の電圧と同電圧で動作する半導体から構成されており、駆動回路80には、バッテリ100の電圧が電気接続箱60のヒューズ220を介して入力される。駆動回路80には、例えば、IGBTで構成されるインバータ回路が挙げられる。
モータ210は、バッテリ100の電力により駆動するモータであり、車両用部品の駆動源となる。モータ210は、駆動回路80から出力される駆動信号により駆動する。
以上のように、本実施形態では、電気接続箱60は、DCDCコンバータ20の出力電圧が出力される出力端子602だけでなく、バッテリ100の電圧が出力される出力端子603と備えている。そのため、制御回路50の動作電圧と駆動回路80の動作電圧が異なる場合であっても、リニアレギュレータ40は、DCDCコンバータ20の出力電圧を電源として動作し、駆動回路80は、バッテリ100の電圧を電源として動作することができる。例えば、上述した実施形態において使用した具体的な数値を用いると、電気接続箱60は、リニアレギュレータ40に対して7Vの電源として機能するとともに、駆動回路80に対して12Vの電源として機能する。これにより、リニアレギュレータ40の入力電圧と出力電圧の電位差を小さくし、バッテリ100が制御回路50に対して供給する電力を抑制するとともに、駆動回路80へ電圧を供給することができる。
また、本実施形態のように、車両に搭載される電源分配システムでは、バッテリ100を複数搭載することは困難である。例えば、ECU70を動作させるために、制御回路50の動作電圧に対応する5Vのバッテリと、駆動回路80の動作電圧に対応する12Vのバッテリそれぞれを搭載することは困難とされている。しかし、本実施形態の電気接続箱60を用いることで、車両に複数のバッテリを搭載することを要することなく、バッテリ100がリニアレギュレータ40に対して供給する電力を抑制することができる。
本実施形態における「出力端子602」は本発明における「第1の端子部」の一例に相当し、本実施形態における「出力端子603」は本発明における「第2の端子部」の一例に相当する。
複数のECU30、ECU70に対して電力を供給するとともに、ACC電源、IG電源として機能する電気接続箱800の一例について、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の他の形態に係る電気接続箱を利用した電源分配システムを示す概要図である。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。
本実施形態の電気接続箱800は、図4に示すように、ECU30、ECU70に対して電力を供給するとともに、ACC電源(アクセサリー電源)、IG電源(イグニッション電源)としても機能する。ECU30とECU70に対する電力供給については、上述した2つの実施形態と同様であるため、説明は省略する。
電気接続箱800は、ACC電源として機能するために、入力端子802と出力端子806とを有する。入力端子802と出力端子806との間にはヒューズ230が電気的に接続されている。入力端子802には、バッテリ100の電圧がACCSW501を介して入力される。そして、バッテリ100の電圧は、ヒューズ230を介して、出力端子806から出力される。なお、ACCSW501は、バッテリ100と入力端子802との間の電気的な接続をオン又はオフするスイッチである。ACCSW501には、例えば、リレー等が挙げられる。
電気接続箱800は、IG電源として機能するために、入力端子803と出力端子807とを有する。入力端子803と出力端子807との間にはヒューズ240が電気的に接続されている。入力端子803には、後述するALT502で発電された電圧が入力される。そして、ALT502で発電された電圧は、ヒューズ240を介して、出力端子807から出力される。なお、ALT502は、バッテリ100の電圧で動作する発電機(オルタネーター)であって、例えば、エンジン駆動の車両においては、エンジンの回転数に応じて発電する発電機である。
このように、電気接続箱800は、複数のECUに電力を供給するだけでなく、ACC電源及びIG電源として機能する。これにより、電気接続箱800に電気的に接続された様々な装置について、それぞれの装置が異なる動作電圧で動作する場合又はそれぞれの装置が異なる機能を有している場合であっても、それぞれの装置に応じてバッテリ100の電力を分配することができる。
DCDCコンバータ制御装置250と過電圧検出装置260を備える電気接続箱600の一例について、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の他の形態に係る電気接続箱を利用した電源分配システムを示す概要図である。図5に示す電気接続箱600は、図3に示す電気接続箱60と比べて、DCDCコンバータ制御装置250と過電圧検出装置260を備えている以外は同様の構成である。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。
DCDCコンバータ制御装置250は、DCDCコンバータ20の動作を制御する装置であって、DCDCコンバータ20の制御端子203と電気的に接続されている。DCDCコンバータ制御装置250は、DCDCコンバータ20のスイッチング動作を制御することで、DCDCコンバータ20の出力電圧を制御する。スイッチング動作の制御には、例えば、スイッチング速度、デューティーサイクルを変更することが挙げられる。
また、DCDCコンバータ制御装置250は、後述する過電圧検出装置260からの異常検出信号に応じて、DCDCコンバータ20の動作を停止させる。具体的には、DCDCコンバータ制御装置250は、スイッチング動作を停止させるような制御信号を出力する。これにより、DCDCコンバータ20からの電圧出力が停止し、リニアレギュレータ40への電圧供給は停止される。DCDCコンバータ制御装置250には、マイコン等のICが挙げられる。
過電圧検出装置260は、DCDCコンバータ20の出力電圧が過電圧なることを防ぐために設ける検出装置であって、DCDCコンバータ20の出力端子602と電気的に接続されている。過電圧検出装置260は、DCDCコンバータ20の出力電圧を検出するとともに、検出した電圧が所定の閾値を超えるか否かを判断することで、DCDCコンバータ20の出力電圧が過電圧であるか否かを判断する。例えば、DCDCコンバータ20が所定の閾値を超えるような電圧を出力すると、過電圧検出装置260は、DCDCコンバータ20の状態を異常状態として判断し、異常検出信号をDCDCコンバータ制御装置250に出力する。なお、所定の閾値としては、例えば、リニアレギュレータ40の最高動作電圧に設定してもよい。
以上のように、本実施形態では、電気接続箱600は、DCDCコンバータ制御装置250と、過電圧検出装置260とを備える。そして、過電圧検出装置260によりDCDCコンバータ20の状態が異常状態として判断されると、DCDCコンバータ制御装置250はDCDCコンバータ20の動作を停止させる。具体的には、DCDCコンバータ20の出力電圧が過電圧であると、DCDCコンバータ20はDCDCコンバータ制御装置250により動作を停止する。そのため、DCDCコンバータ20の出力電圧が過電圧であると、DCDCコンバータ20はヒューズとして機能する。これにより、リニアレギュレータ40に対して過電圧が入力されるのを防ぐことができる。その結果、ECU70を過電圧から保護することができる。
本実施形態における「DCDCコンバータ制御装置250」は本発明における「制御部」の一例に相当し、本実施形態における「過電圧検出装置260」は本発明における「状態検出部」の一例に相当する。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、電気接続箱600は、過電圧検出装置260の代わりに又は過電圧検出装置260とともに、過電流検出装置を備えてもよい。過電流検出装置は、DCDCコンバータ20が過電流状態になるのを防ぐために設ける検出装置であって、DCDCコンバータ20の出力端子602と電気的に接続されている。過電流検出装置は、DCDCコンバータ20の出力電流を検出するとともに、検出した電流が所定の閾値を超えるか否かを判断することで、DCDCコンバータ20の出力電流が過電流であるか否かを判断する。例えば、DCDCコンバータ20が所定の閾値を超えるような電流を出力すると、過電流検出装置は、DCDCコンバータ20の状態を異常状態として判断し、異常検出信号をDCDCコンバータ制御装置250に出力してもよい。
また、例えば、電気接続箱600は、過電圧検出装置260の代わりに又は過電圧検出装置260とともに、温度検出装置を備えてもよい。温度検出装置は、DCDCコンバータ20の温度上昇を防ぐために設ける検出装置であって、DCDCコンバータ20の近傍に設けられる。温度検出装置は、DCDCコンバータ20の温度を検出するとともに、検出した温度が所定の温度の範囲外であるか否かを判断することで、DCDCコンバータ20の温度が異常温度であるか否かを判断する。例えば、DCDCコンバータ20の温度が上昇した結果、DCDCコンバータ20の温度が所定の温度の範囲外に達すると、温度検出装置は、DCDCコンバータ20の状態を異常状態として判断し、異常検出信号をDCDCコンバータ制御装置250に出力してもよい。
さらに、DCDCコンバータ20の状態を検出することに限られず、車両の状態に応じてDCDCコンバータ20の動作を制御してもよい。例えば、過電圧検出装置260の代わりに又は過電圧検出装置260とともに、暗電流検出装置を備えてもよい。暗電流検出装置は、車両が停止している際にバッテリの容量が不十分になるのを防ぐための検出装置であって、車両が停止している際にも流れている暗電流を検出する。暗電流検出装置は、検出した暗電流が所定の閾値を超えるか否かを判断することで、バッテリ100の容量が十分であるか否かを判断する。例えば、暗電流検出装置は、検出した暗電流が所定の閾値を超えると、バッテリ100の状態を容量不十分の状態として判断し、異常検出信号をDCDCコンバータ制御装置250に出力してもよい。
また、例えば、DCDCコンバータ20はスイッチング動作によりノイズの発生源になり得るため、DCDCコンバータ20を金属ケースやシールド金具シールドしてもよい。これにより、ECU等の電子機器に対するノイズへの影響を軽減することができる。
上述した図1に示すDCDCコンバータ20をモジュール化したモジュール300について、図6を用いて説明する。図6は本発明の一実施の形態に係る電気接続箱をモジュール化したDCDCコンバータモジュールの一例を示す概要図である。
モジュール900は、DCDCコンバータ20が実装された基板(PCB基板)を内蔵するモジュールである。モジュール900は、電気接続箱10に脱着可能なモジュールであって、バッテリ100と電気的に接続する入力端子901、ECU30と電気的に接続する出力端子902、及びGND端子903の3つの外部端子を備えている。これにより、ヒューズの入力端子、出力端子、及びGND端子の3端子と同じ構成にすることができ、ヒューズの置き換えとしてモジュール900を利用することができる。そのため、電気接続箱10の設計自由度を向上させることができる。
入力端子901は、DCDCコンバータ20の入力端子201(図1参照)と電気的に接続されており、出力端子902は、DCDCコンバータ20の出力端子202(図1参照)と電気的に接続されている。
出力端子902は、入力端子901とGND端子903の間に設けられており、出力端子902と入力端子901との間の距離と、出力端子902とGND端子903との間の距離は、ともに距離d1である。すなわち、入力端子901とGND端子903は、出力端子902を基準として対称の位置に設けられている。
しかし、モジュール900では、電気接続箱10に取り付ける際に、入力端子901とGND端子903の誤挿入の恐れがある。そこで、図7に示すモジュール910のように、出力端子912の設置位置を変更する構成としてもよい。図7は本発明の一実施の形態に係る電気接続箱をモジュール化したDCDCコンバータモジュールのその他の例を示す概要図である。
図7に示すモジュール910では、出力端子912は、入力端子901から距離d2、GND端子903から距離d3(d3>d2)の位置に設けられている。すなわち、入力端子901とGND端子903は、出力端子912を基準として非対称の位置に設けられている。これにより、電気接続箱10に取り付ける際に、入力端子901とGND端子903の誤挿入を防止することができる。
また、図5に示すDCDCコンバータ制御装置250と過電圧検出装置260とを備える電気接続箱600では、上述した実施形態で説明したように、DCDCコンバータ20が所定の閾値を超えるような電流を出力すると、DCDCコンバータ制御装置250は、過電圧検出装置260からの異常検出信号により、DCDCコンバータ20の動作を停止させる。例えば、電気接続箱600を図6に示すようにモジュール化した際には、上述した所定の閾値に応じて、モジュール900を配色してもよい。配色によりモジュールごとの電流容量を識別することができ、モジュールを選択し易くなる。これにより、電気接続箱600に適切な電流容量のモジュール900を装着することができる。また、モジュール900に配色することに代えて又は配色するとともに、モジュール900に上述した所定の閾値を印字してもよい。
上述した全ての実施形態では、DCDCコンバータ20を降圧型DCDCコンバータとして説明したが、これに限定されず、例えば、バッテリ100の電圧がリニアレギュレータ40の最低動作電圧よりも低い場合には、DCDCコンバータ20に昇圧型DCDCコンバータを用いてもよい。昇圧型DCDCコンバータは、スイッチング素子がスイッチング動作することで、バッテリ100の直流電圧を昇圧する。これにより、DCDCコンバータ20は、リニアレギュレータ40の最低動作電圧よりも高い電圧を、リニアレギュレータ40に対して出力することができる。また、昇圧型DCDCコンバータは、降圧型DCDCコンバータと同様に、高い電力変換効率を維持する特性を有する。そのため、昇圧型DCDCコンバータを用いる場合であっても、バッテリ100からリニアレギュレータ40に対して供給する電力を抑制することができる。
10…電気接続箱
20…DCDCコンバータ
201…入力端子
202…出力端子
203…制御端子
30…ECU
301…入力端子
302…出力端子
40…リニアレギュレータ
50…制御回路
100…バッテリ
200…センサ

Claims (3)

  1. バッテリと、少なくともリニアレギュレータを含むECUとの間に電気的に接続される電気接続箱であって、
    前記バッテリと前記リニアレギュレータとの間に電気的に接続され、少なくともスイッチング素子を含むDCDCコンバータを備えており、
    前記DCDCコンバータは、前記スイッチング素子のスイッチング動作により、前記バッテリの電圧を所定の出力電圧に変換して前記リニアレギュレータに出力しており、
    前記出力電圧は、前記リニアレギュレータの最低動作電圧よりも高い電気接続箱。
  2. 請求項1に記載の電気接続箱であって、
    前記出力電圧を出力する第1の端子部と、
    前記出力電圧と異なる電圧を出力する第2の端子部と、をさらに備える電気接続箱。
  3. 請求項1又は2に記載の電気接続箱であって、
    前記DCDCコンバータを制御する制御部と、
    前記DCDCコンバータの状態を検出する状態検出部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記状態検出部により検出された前記DCDCコンバータの状態に基づいて、前記DCDCコンバータを停止させる電気接続箱。
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