JP2018148678A - モータ制御装置及び空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
Description
モータの目標回転速度に応じて決定したd軸電流指令値及びq軸電流指令値に従いインバータを介して前記モータを駆動するモータ制御装置であって、
決定されたq軸電流指令値を取得し、取得したq軸電流指令値に基づいてd軸電流指令値を決定するd軸電流制御手段と、
前記モータを弱め磁束制御により駆動するか否かを判別する判別手段と、を備え、
前記d軸電流制御手段は、前記判別手段が前記モータを弱め磁束制御により駆動すると判別した場合であっても、所定条件下においては、取得したq軸電流指令値に関わらない所定値にd軸電流指令値を決定し、
前記所定値は、前記モータが電圧飽和しない値である。
前記d軸電流制御手段は、前記所定条件として、前記補正手段がq軸電流指令値を補正した場合に、d軸電流指令値を前記所定値に決定してもよい。
前記モータ制御装置と、
前記インバータと、前記モータと、前記モータによって駆動されるコンプレッサと、前記コンプレッサにより圧縮された冷媒を利用して室温を調整する空調部と、を備える。
図1に示すように、空気調和装置1は、制御部10と、インバータ20と、モータ30と、コンプレッサ40と、電源50と、シャント抵抗19と、電流センサ35v,35wと、空調部60と、を備える。
図2(b)に示すように、吸入弁47iが開いた状態で、かつ排出弁47oが閉じた状態で、モータ30の角度θが120°まで回転すると、ロータ42がシリンダ41の内周面に沿って図中の反時計回りに120°回転する。この際、吸入室46a内に吸入口41iを介して冷媒が吸入されるとともに、圧縮室46b内の冷媒は圧縮される。図2(c)に示すように、さらにモータ30の角度θが180°まで回転すると、圧縮室46b内の冷媒がさらに圧縮されることで冷媒の温度は上昇する。図2(d)に示すように、モータ30の角度θが240°程度まで回転すると、圧縮室46b内の圧力が高まることで排出弁47oが開く。これにより、圧縮された冷媒は排出される。
運転指令部11は、例えばユーザによるリモコンの操作に応じて空気調和装置1の運転を指令する。運転指令部11は、例えば、図示しないセンサにより取得される室内温度及び室外温度、ユーザにより設定される目標温度に基づきモータ30の目標回転速度ω0(回転数指令)を演算し、演算した目標回転速度ω0をモータ制御部12に出力する。
図4に示すように、モータ制御部12は、機能部として、3相電流演算部121と、電流変換部122と、位置推定部123と、速度制御部124と、d軸電流制御部125と、電流制御部126と、電圧変換部127と、PWM信号生成部128と、トルク制御部13と、を備える。
モータ30の駆動開始時には、d軸電流制御部125は、加算器14から取得したq軸電流指令値Iq*’’と下記(数1)式に基づき、d軸電流指令値Id*を算出する。これにより、第1制御モードとしての最大トルク制御が実行される。最大トルク制御では、下記(数1)式が表す最大トルク制御曲線C1(図8参照)に従って、電流ベクトルを最小の電流で最大のトルクが得られるように制御する。なお、K1は、K1=Kf/{2(ρ−1)}により求められる係数であり、Kfは、Kf=Ψ/Ldにより求められる係数である。ρは突極係数(ρ=Lq/Ld)、Lq,Ldはq,d軸電機子自己インダクタンス、Ψは磁束鎖交数である。また、下記(数1)における「Iq」は加算器14から取得するq軸電流指令値Iq*’’に、「Id」はd軸電流制御部125が算出するd軸電流指令値Id*に相当する。
d軸電流制御部125は、弱め磁束制御実行時には、加算器14から取得したq軸電流指令値Iq*’’と、モータ30の端子電圧の上限値Vamと、下記(数2)式とに基づき、d軸電流指令値Id*を算出する。弱め磁束制御では、下記(数2)が表す弱め磁束制御曲線(電圧制限曲線)C2(図8参照)に従ってモータ30が電圧飽和しないように電流ベクトルを制御する。なお、下記(数2)における「Iq」は加算器14から取得するq軸電流指令値Iq*’’に、「Id」はd軸電流制御部125が算出するd軸電流指令値Id*に相当する。
d軸電流制御部125は、弱め磁束制御を実行する期間においても、トルク制御部13によりトルク制御が実行されている場合は、第3制御モードとして、d軸電流指令値Id*を、加算器14から取得するq軸電流指令値Iq*’’に関わらない所定値に決定する。なお、d軸電流制御部125は、後述するトルク制御実行中フラグを参照することで、現在、トルク制御が実行されているか否かを判別する。
第3制御モードでは、d軸電流制御部125は、上記(数2)式を表す弱め磁束制御曲線C2と、下記(数3)式を表す電流制限曲線C3との交点N2に応じた値I2をd軸電流指令値Id*に決定する。なお、Iamはモータ30の電機子電流の制限値であり、モータ30の定格電流あるいはインバータ20の最大出力電流によって決まる値である。このため、電流制限曲線C3と弱め磁束制御曲線C2との交点N2は、電流制限の下で弱め磁束制御時の発生トルクが最大となる電流ベクトルを表すことになる。
次に、トルク制御部13の具体的構成について説明する。
図5に示すように、トルク制御部13は、トルク脈動推定部13aと、ローパスフィルタ13eと、補正トルク電流演算部13fと、を備える。
一方で、例えば、負荷脈動が高回転域に比べて大きくなる低回転域では、回転数の偏差Δωが許容値を超えて、トルク制御部13によるトルク制御が行われる。トルク制御部13によるトルク制御が行われる場合、図7(a),(b)に模式的に示すように、出力トルクTaは、上述したトルク脈動により負荷トルクTbが変動するのに合わせて変動する。このため、図7(c)に模式的に示すように、トルク脈動に関わらず、モータ30の回転速度ωが安定する。以上がモータ制御部12の全体構成についての説明である。
d軸電流制御処理を開始すると、まず、d軸電流制御部125は、q軸電流指令値Iq*’’、回転速度ω、最大電圧Vamを取得する(ステップS1)。
第3制御モード時に決定されるd軸電流指令値Id*は、交点N2に応じたI2に限られず、モータ30が電圧飽和しない値であればよい。例えば、第3制御モード時に決定されるd軸電流指令値Id*は、図8に示すI1からIamの範囲D(|I1|<D<|Iam|)内における任意の値であってもよい。ここで、理論上は、d軸電流指令値Id*をI1〜I2の範囲内とした場合には、入力されるq軸電流指令値Iq*’’によっては弱め磁束効果が不足する場合がある。一方、d軸電流指令値Id*をI2〜Iamの範囲内とした場合には、入力されるq軸電流指令値Iq*’’によっては、電流制限を超えてしまう。しかしながら、実機のシステムを考えた場合は、交点N2に対応したI2から、I1とIamとのいずれかに偏在した値とすることも可能である。当該値は、実験により求めればよい。
このようにしたから、前述したようにd軸電流指令値Id*の変動を回避することができ、結果として、モータ30及びコンプレッサ40を安定して動作させることができる。
このように、q軸電流指令値Iq*’’のバラツキが生じる蓋然性が高いトルク制御実行時に、d軸電流指令値Id*を前記所定値に決定するようにしたから、より効果的にd軸電流指令値Id*の変動を回避することができ、結果として、モータ30及びコンプレッサ40を安定して動作させることができる。
また、変形例で述べた通りトルク制御の手法は限られないが、前記の実施形態のトルク制御によれば、種々の要因によりコンプレッサ回転時の負荷の変動パターンが変化した場合であっても、それに合わせてリアルタイムで異なる値にトルク補正電流Iq*’が設定される。このため、モータ30の回転速度ωを安定させることができる。また、これによりコンプレッサ40の振動、騒音等も低減させることができる。また、無数に存在する負荷の変動パターンに応じてトルク補正電流Iq*’を予め記憶させる必要がないため、トルク制御部13の設計も容易であり、トルク補正電流Iq*’を記憶させるメモリの負担も小さい。
このように、d軸電流指令値を、電流制限の下で弱め磁束制御時の発生トルクが最大となる交点N2に応じた所定値I2とすれば、入力されるq軸電流指令値Iq*’’によらず、弱め磁束効果を発揮できるからである。
こうすれば、d軸電流指令値Id*が急激に変化してモータ30に不安定動作が生じることを抑制することができるからである。
変形例で述べたようにコンプレッサ40の種別は限られないが、他種類のコンプレッサに比べて1回転中における負荷変動及び回転速度変動が大きいスライドベーン型を採用した場合は、第3制御モードでのd軸電流指令値の決定手法や、トルク制御部13によるトルク制御がより効果的である。
10…制御部
11…運転指令部
12…モータ制御部
124…速度制御部
125…d軸電流制御部(判別手段、d軸電流制御手段の一例)
C1…最大トルク制御曲線、C2…弱め磁束制御曲線、C3…電流制限曲線
13…トルク制御部(補正手段の一例)
20…インバータ
30…モータ
40…コンプレッサ
50…電源
60…空調部
Claims (5)
- モータの目標回転速度に応じて決定したd軸電流指令値及びq軸電流指令値に従いインバータを介して前記モータを駆動するモータ制御装置であって、
決定されたq軸電流指令値を取得し、取得したq軸電流指令値に基づいてd軸電流指令値を決定するd軸電流制御手段と、
前記モータを弱め磁束制御により駆動するか否かを判別する判別手段と、を備え、
前記d軸電流制御手段は、前記判別手段が前記モータを弱め磁束制御により駆動すると判別した場合であっても、所定条件下においては、取得したq軸電流指令値に関わらない所定値にd軸電流指令値を決定し、
前記所定値は、前記モータが電圧飽和しない値である、
モータ制御装置。 - 前記モータの回転速度変動を抑制するためにq軸電流指令値を補正する補正手段を備え、
前記d軸電流制御手段は、前記所定条件として、前記補正手段がq軸電流指令値を補正した場合に、d軸電流指令値を前記所定値に決定する、
請求項1に記載のモータ制御装置。 - 前記所定値は、電流制限曲線と弱め磁束制御理論に従う曲線との交点に応じた値である、
請求項1又は2に記載のモータ制御装置。 - 前記d軸電流制御手段は、d軸電流指令値を前記所定値に決定すると、d軸電流指令値を現在値から前記所定値まで徐々に変化させる、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ制御装置と、
前記インバータと、前記モータと、前記モータによって駆動されるコンプレッサと、前記コンプレッサにより圧縮された冷媒を利用して室温を調整する空調部と、を備える、
空気調和装置。
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