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JP2018148079A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤの中心導線と端子電極との電気的かつ機械的接続の信頼性が高められたコイル部品を提供する。【解決手段】線状の中心導体25と中心導体25の周面を覆う絶縁被覆層とを有するワイヤ23と、ワイヤ23の端部において中心導体25と電気的に接続される端子電極27と、を備える、コイル部品。端子電極27は、中心導体25を溶接する受け部37を有し、中心導体25の溶接によって生じた溶接塊部43と受け部37とは溶接され合って互いに接触している。溶接部分において、中心導体25は、溶接塊部43と受け部37との間に位置し、全周を溶接塊部43および受け部37によって覆われる。【選択図】図7

Description

この発明は、コイル部品に関するもので、特に、ワイヤと端子電極との接続構造に関するものである。
この発明にとって興味ある技術として、たとえば特許第4184394号公報(特許文献1)に記載されたものがある。図12、図13および図14は、特許文献1から引用したもので、それぞれ、特許文献1における図2、図4および図5に相当する。図12ないし図14には、コイル部品に備えるコアの一部である一方の鍔部71およびそこに配置された端子電極72、ならびに端子電極72に接続されるワイヤ73の端部が図示されている。
ワイヤ73は、図12および図14に示されるように、線状の中心導体74および中心導体74の周面を覆う絶縁被覆層75を備えている。端子電極72は、鍔部71の外側端面76側に配置された基部77と、基部77から屈曲部78を介して延びるもので、ワイヤ73の端部を受ける受け部79とを備えている。図12によく示されているように、端子電極72は、さらに、受け部79から第1の折返し部80を介して延びるもので、ワイヤ73の中心導体74に溶接される溶接片81と、受け部79から第2の折返し部82を介して延びるもので、ワイヤ73を保持して位置決めする保持部83とを備えている。
上述した溶接片81に関して、溶接工程を実施する前の状態が図12に示され、溶接工程後の状態が図13および図14に示されている。図13および図14には、溶接によって生じた膨出部84が図示されている。膨出部84は、溶接時において溶融した金属が表面張力により玉状となったまま冷却されて凝固して生成されたものであり、溶融玉とも称される。
溶接工程の詳細は、以下のとおりである。溶接工程の前の段階では、端子電極72において、溶接片81および保持部83は、受け部79に対して開いた状態にあり、受け部79とは対向していない。図12には、保持部83が受け部79と対向するが、溶接片81については受け部79に対して開いた状態が図示されている。
まず、端子電極72の受け部79上に、ワイヤ73が置かれ、この状態を仮に固定するため、受け部79と保持部83とによってワイヤ73が挟まれるように、保持部83が受け部79に対して第2の折返し部82を介して折り曲げられる。
次に、保持部83より先端側の部分において、図12に示すように、ワイヤ73の絶縁被覆層75が除去される。この絶縁被覆層75の除去のために、たとえばレーザ光の照射が適用される。なお、図14によく示されているように、絶縁被覆層75における受け部79に接する部分については、除去されずに残される。
次に、溶接片81が受け部79に対して第1の折返し部80を介して折り曲げられ、溶接片81と受け部79との間にワイヤ73を挟んだ状態とされる。
次に、ワイヤ73の中心導体44と溶接片81とが溶接される。より具体的には、レーザ溶接が適用される。レーザ光は、溶接片81に照射され、それによって、ワイヤ73の中心導体74と溶接片81とが溶融し合い、液状化した溶接塊部分は表面張力によって玉状になる。その結果、前述したように、膨出部84が形成される。
上述した溶接工程において、溶融金属が端子電極72の受け部79からはみ出して屈曲部78ないしは基部77にまで達することがある。その結果、このような過度な溶接による熱は、鍔部71を溶かしてしまうなど、鍔部71を形成するコアにまで悪影響を及ぼすことがある。
そこで、特許文献1に記載の技術では、上述した過度な溶接を防ぐため、前述したように、絶縁被覆層75における受け部79に接する部分については、除去されずに残されている。
特許第4184394号公報
上述した特許文献1に記載の技術では、過度な溶接を絶縁被覆層75によって防ぐ構成を採用している。しかしながら、別の観点から見ると、ワイヤ73の中心導体74は、端子電極72に対して、限られた部分(溶接片81)でしか溶接されていないことになる。そのため、ワイヤ73の接続信頼性が低く、膨出部84等に、物理的な外力が加わったとき、ワイヤ73と端子電極72との接合状態が劣化されやすい。
一方、たとえば、受け部79が鍔部71に接触していない場合のように、過度な溶接によって受け部79から鍔部71に伝わる熱を特に懸念する必要がない場合もあり得る。このような場合には、中心導体74と溶接片81とだけでなく、むしろ、中心導体74と受け部79とも溶接し、中心導体74を全周にわたって端子電極72と溶接する方が、より高い機械的強度、より低い電気抵抗、およびより高い信頼性を実現できる点で優れていると言える。
しかしながら、上述のように、中心導体74を全周にわたって端子電極72と溶接しようとしても、特許文献1に記載の技術では、中心導体74と受け部79との間に絶縁被覆層75が存在するため、中心導体74と受け部79との溶接を妨げてしまうという問題に遭遇する。このことは、溶接部分における機械的強度や信頼性の低下、電気抵抗の上層を招くので好ましくない。
そこで、この発明の目的は、上述したような課題を解決し、ワイヤの中心導線と端子電極との電気的かつ機械的接続の信頼性が高められたコイル部品を提供しようとすることである。
この発明は、線状の中心導体と中心導体の周面を覆う絶縁被覆層とを有するワイヤと、ワイヤの端部において中心導体と電気的に接続される複数の端子電極と、を備える、コイル部品に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、端子電極は、ワイヤの端部に沿った受け部を有し、ワイヤの端部には、中心導体と端子電極が一体化した溶接塊部が形成され、受け部と溶接塊部とは溶接され合っていることを特徴としている。
この発明によれば、受け部と溶接塊部とは互いに接触しており、ワイヤの中心導体は、受け部と溶接塊部との間に位置している。
この発明において、ワイヤの端部では、中心導体が受け部および溶接塊部と溶接され合っていることが好ましい。この構成によれば、高い機械的強度、低い電気抵抗および高い耐ストレス性に対する信頼性をより確実に高めることができる。
また、この発明において、溶接塊部の中に絶縁被覆層に由来する物質が存在しないことが好ましい。図12ないし図14を参照して説明した特許文献1に記載の技術のように、中心導体74と受け部79との間に絶縁被覆層75が存在していると、絶縁被覆層75は少なからず溶接の熱による影響を受けるため、溶接の熱によって絶縁被覆層75に由来する炭化物のような物質が生じ、それが膨出部84に散らばったり、ブローホールをもたらしたりすることがある。しかし、上記構成によれば、溶接の熱によって絶縁被覆層に由来する炭化物のような物質が溶接塊部中に散らばったり、ブローホールをもたらしたりすることを防止することができる。
上述の好ましい実施態様において、ワイヤの端部は、その全周において、前記絶縁被覆層が除去されていることがより好ましい。この構成によれば、上述したような溶接塊部の中に絶縁被覆層に由来する物質が存在しない構成を確実に得ることができる。
また、この発明に係るコイル部品は、好ましくは、巻芯部ならびに巻芯部の端部に設けられた鍔部を有するコアをさらに備え、ワイヤは、巻芯部上に螺旋状に巻回され、端子電極は、鍔部に取り付けられる。この構成によれば、溶接塊部がワイヤに対して鍔部とは逆側(部品外側)に位置するので、溶接工程を容易に進めすことができる。
上述の好ましい実施態様において、受け部は、鍔部から所定の間隔を置いて位置していることがより好ましい。この構成によれば、溶接工程において、受け部での温度上昇が鍔部側に伝わりにくくなり、熱によるコアへの悪影響を低減することができる。
この発明によれば、受け部と溶接塊部とは溶接され合い、互いに接触しており、ワイヤの中心導体は、受け部と溶接塊部との間に位置し、溶接塊部に内包されているので、ワイヤの溶接部分の機械的強度が高く、かつ電気的接続の信頼性も高くすることができる。
この発明の一実施形態によるコイル部品としてのコモンモードチョークコイル1の外観を示す斜視図であり、(A)は比較的上方から見た図、(B)は比較的下方から見た図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1の外観を示すもので、(A)は正面図、(B)は底面図、(C)は左側面図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1に備えるワイヤ23の拡大断面図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1において、ワイヤ23を端子電極27に電気的に接続する工程を図解する図である。 コモンモードチョークコイルの実際の製品におけるワイヤと端子電極との電気的受け部分を正面方向から撮影した写真を示す図である。 図5に示したワイヤと端子電極との電気的接続部分の断面を拡大して撮影した写真を示す図である。 図6に示した写真をトレースして作成したもので、図6の写真の説明図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1における端子電極27のエッジ部分44とその周囲に引き回されるワイヤ23とを模式的に示す図であり、(A)はこの発明の実施例、(B)は従来例を示す。 図8(A)に示した形態のエッジ部分44を有する端子電極27を得るための工程を図解する図である。 図8(A)に対応する図であって、端子電極27のエッジ部分44の変形例を示す。 図8(A)に対応する図であって、端子電極27のエッジ部分44の他の変形例を示す。 特許文献1に記載されたコイル部品に備えるコアの鍔部71およびそこに配置された端子電極72、ならびに端子電極72に接続されるワイヤ73を示す斜視図であって、溶接工程前の状態を示す。 図12に示した部分の溶接工程後の状態を示す斜視図である。 図13に示した部分の断面図である。
この発明に係るコイル部品の説明にあたり、コイル部品の一例としてのコモンモードチョークコイルを採り上げる。図1および図2を主として参照して、この発明の一実施形態によるコイル部品としてのコモンモードチョークコイル1について説明する。
コモンモードチョークコイル1は、巻芯部2を有するフェライトコア3を備えている。フェライトコア3は、ドラム状をなし、巻芯部2の互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部4および5を備えている。コモンモードチョークコイル1は、さらに、第1および第2の鍔部4および5間に渡された板状のフェライト板6を備えている。なお、フェライトコア3は、フェライト以外の材料からなるコアに置き換えられてもよい。
フェライトコア3は、キュリー温度が150℃以上であることが好ましい。低温から150℃まで、インダクタンス値を一定以上に維持することができるためである。また、フェライトコア3の比透磁率が1500以下であることが好ましい。この構成によれば、フェライトコア3の構成や材料に高透磁率用の特殊なものを用いる必要が無い。したがって、フェライトコア3の設計自由度が向上し、たとえばキュリー温度が150℃以上であるようなフェライトコア3を容易に設計できる。このように、上記構成によれば、高温でのインダクタンス値が確保された、温度特性の良好なコモンモードチョークコイル1を提供できる。
なお、フェライト板6についても、キュリー温度が150℃以上であることが好ましく、また、比透磁率が1500以下であることが好ましい。
鍔部4および5は、それぞれ、巻芯部2側に向きかつ巻芯部2の各端部を位置させる内側端面7および8と、内側端面7および8の反対側の外側に向く外側端面9および10とを有する。また、鍔部4および5は、それぞれ、実装時において実装基板(図示しない。)側に向けられる下面11および12、ならびに下面11および12の反対側の上面13および14を有している。前述したフェライト板6は、鍔部4および5の上面13および14に接合されている。さらに、第1の鍔部4は、下面11と上面13とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の側面15および16を有し、第2の鍔部5は、下面12と上面14とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の側面17および18を有する。
また、第1の鍔部4における下面11の両端部に、切欠き形状の窪み19および20が設けられる。同様に、第2の鍔部5における下面12の両端部に、切欠き形状の窪み21および22が設けられる。
コモンモードチョークコイル1は、さらに、巻芯部2に螺旋状に巻回された第1および第2のワイヤ23および24を備えている。なお、図1および図2では、ワイヤ23および24の各々の端部のみが図示され、巻芯部2上でのワイヤ23および24の図示が省略されている。これらワイヤ23および24は、一方のワイヤ23について図3に図示するように、線状の中心導体25と、中心導体25の周面を覆う絶縁被覆層26とを有する。
中心導体25は、たとえば銅線からなる。絶縁被覆層26は、好ましくは、たとえばポリアミドイミドや、イミド変成ポリウレタンのような少なくともイミド結合を含む樹脂からなる。この構成によれば、絶縁被覆層に対して、たとえば150℃においても分解しないといった耐熱性を与えることができる。したがって、150℃といった高温でも、線間容量が変化せず、Sdd11特性を良好なものとすることができる。また、150℃といった高温でもノイズ抑制効果に優れるといった効果の実効性を高めることができる。
第1および第2のワイヤ23および24は、互いに並行しながら同方向に巻回される。このとき、ワイヤ23および24は、いずれか一方が内層側に、いずれか他方が外層側に、というように、2層巻きにされても、巻芯部2の軸線方向において交互に配列されかつ互いに平行に並んだ状態で巻くバイファイラ巻きにされてもよい。
中心導体25の径Dは35μm以下であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤ23および24の径を細くできるので、巻芯部2へのワイヤ23および24の巻き数を多くすることや、ワイヤ23および24の巻き数を変えずに小型化すること、ワイヤ23および24やコイル外形を変えずにワイヤ間隔を広げることなどができる。また、コイル外形に占めるワイヤ23および24の割合が減ることで、たとえばフェライトコア3などの他の部分の寸法を拡大できるため、特性をさらに向上できる。
また、中心導体25の径Dは28μm以上であることが好ましい。この構成によれば、中心導体25の断線を生じにくくすることができる。
また、絶縁被覆層26の厚み寸法T4は6μm以下であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤ23および24の径を細くできるので、巻芯部2へのワイヤ23および24の巻き数を多くすることや、ワイヤ23および24の巻き数を変えずに小型化すること、ワイヤ23および24やコイル外形を変えずにワイヤ間隔を広げることなどができる。また、コイル外形に占めるワイヤ23および24の割合が減ることで、たとえばフェライトコア3などの他の部分の寸法を拡大できるため、特性をさらに向上できる。
また、絶縁被覆層26の厚み寸法T4は3μm以上であることが好ましい。この構成によれば、巻回状態で隣り合うワイヤ23および24の中心導体25間の距離を長くできるので、線間容量が小さくなり、そのため、Sdd11特性を良好なものとすることができる。
コモンモードチョークコイル1は、さらに、第1ないし第4の端子電極27〜30を備えている。これら第1ないし第4の端子電極27〜30のうち、第1および第3の端子電極27および29は、第1および第2の側面15および16が対向する方向に配列されて、第1の鍔部4に接着剤を介して取り付けられる。第2および第4の端子電極28および30は、第1および第2の側面17および18が対向する方向に配列されて、第2の鍔部5に接着剤を介して取り付けられる。
第1の端子電極27と第4の端子電極30とは、互いに同じ形状であり、第2の端子電極28と第3の端子電極29とは、互いに同じ形状である。また、第1の端子電極27と第3の端子電極29とは、互いに面対称形状をなし、第2の端子電極28と第4の端子電極30とは、互いに面対称形状をなしている。したがって、第1ないし第4の端子電極27〜30のうちのいずれか1つの端子電極、たとえば図1(A)および(B)において最も良好に図示されている第1の端子電極27について、その詳細を説明し、第2、第3および第4の端子電極28、29および30の詳細については、その説明を省略する。
端子電極27は、通常、たとえばリン青銅やタフピッチ銅などの銅系合金からなる1枚の金属板に対して順送プレス加工を施すことにより製造される。端子電極27の材料となる金属板は、0.15mm以下の厚みを有しており、たとえば0.1mmの厚みである。
図1(B)によく示されているように、端子電極27は、鍔部4の外側端面9に沿って延びる基部31と、当該基部31から、鍔部4の外側端面9と下面11とが交差する稜線部分を覆う第1の屈曲部32を介して、鍔部4の下面11に沿って延びる実装部33と、を備えている。実装部33は、コモンモードチョークコイル1が図示しない実装基板上に実装されるとき、実装基板上の導電ランドに対して、はんだ付け等によって電気的かつ機械的に接続される部分となる。
さらに、図1(B)を参照して、端子電極27は、実装部33から第2の屈曲部34を介して延びる立上がり部35、および立上がり部35から第3の屈曲部36を介して延びる受け部37を備えている。上記立上がり部35は、窪み19を規定する垂直壁38に沿って延び、上記受け部37は、窪み19を規定する底面壁39に沿って延びている。受け部37は、ワイヤ23の端部に沿うとともに、ワイヤ23を端子電極27に電気的かつ機械的に接続する部分となる。
なお、上述の受け部37は、鍔部4から所定の間隔を置いて位置していることが好ましい。より特定的には、立上がり部35および受け部37は、窪み19を規定する垂直壁38および底面壁39から所定の間隔を置いて位置していて、垂直壁38および底面壁39に接していないことが好ましい。
上述した第1の端子電極27における基部、第1の屈曲部、実装部、第2の屈曲部、立上がり部、第3の屈曲部および受け部をそれぞれ指すために用いた参照符号31、32、33、34、35、36および37は、必要に応じて、第2、第3および第4の端子電極28、29および30における対応の基部、第1の屈曲部、実装部、第2の屈曲部、立上がり部、第3の屈曲部および受け部をそれぞれ指すためにも用いることにする。
前述した第1のワイヤ23の第1端は第1の端子電極27に電気的に接続され、第1のワイヤ23の第1端とは逆の第2端は第2の端子電極28に電気的に接続される。他方、第2のワイヤ24の第1端は第3の端子電極29に電気的に接続され、第2のワイヤ24の第1端とは逆の第2端は第4の端子電極30に電気的に接続される。
通常、上述したワイヤ23および24と端子電極27〜30との接続工程を実施する前に、ワイヤ23および24を巻芯部2上に巻回する工程が実施される。巻回工程では、フェライトコア3を巻芯部2の中心軸線まわりに回転させた状態で、ノズルからワイヤ23および24がトラバースされながら巻芯部2に向かって供給される。これによって、ワイヤ23および24が巻芯部2上で螺旋状に巻回される。
この巻回工程において、フェライトコア3を上述のように回転させるため、フェライトコア3は、回転駆動源に接続されたチャックによって保持される。チャックは、フェライトコア3における一方の鍔部、たとえば第1の鍔部4を保持するように設計されている。
第1の鍔部4の外側端面9に注目すると、そこには、上面13と外側端面9とが交差する稜線に沿って延びる凸状の段部40が形成されている。また、外側端面9における上記段部40が形成された領域より前記下面11に近い側の領域には平坦面41が形成されている。
一方、フェライトコア3には、端子電極27〜30が既に取り付けられている。したがって、端子電極27の基部31および端子電極29の基部31は、第1および第2の側面15および16が対向する方向に互いに隣接しながら、外側端面9における上記平坦面41に沿って位置している。これら端子電極27の基部31と端子電極29の基部31との間の間隔については、図2(C)に示すように、下面11により近い側での間隔S1が、上面13(あるいは段部40)により近い側での間隔S2より広くなっている。この実施形態では、2つの基部31が、ともにT字状とされることによって、上述のようなS1>S2となる間隔を実現している。
チャックのつかみ部は、鍔部4における(1)第1の側面15、(2)第2の側面16、(3)上面13、(4)段部40に加えて、(5)平坦面41の上記間隔S1で規定される部分、といった5つの異なる部分に接触した状態でフェライトコア3を保持する。したがって、ワイヤ23および24の巻回工程において、回転されるフェライトコア3の姿勢を安定させることができる。
端子電極27の基部31と端子電極29の基部31との間隔について、下面11により近い側での間隔S1は、0.3mmより広いことが好ましい。これによって、チャックのつかみ部を平坦面41に当接させるのに十分な面積を確保することができる。また、上面13により近い側での間隔S2は、0.1mm以上かつ0.3mm以下であることが好ましい。通常、順送プレス加工を施す場合、ワークとしての金属板の厚み寸法より小さい寸法で打抜きを行なうことが困難である。したがって、前述したように、端子電極27〜30の材料となる金属板の厚み寸法を0.1mmとしたとき、間隔S2を0.1mm以上かつ0.3mm以下とすることにより、順送プレス加工を容易に実施することができる。
上述のように、回転駆動源に接続されたチャックによって保持されたフェライトコア3を巻芯部2の中心軸線まわりに回転させることによって、ノズルから供給されたワイヤ23および24がトラバースされながら巻芯部2上で螺旋状に巻回される。巻芯部2上における第1および第2のワイヤ23および24の各々の巻き数は42ターン以下であることが好ましい。ワイヤ23および24の総長さを短くすることができるので、Sdd11特性をより良好なものとすることができるためである。なお、インダクタンス値の確保のためには、ワイヤ23および24の各々の巻き数は39ターン以上であることが好ましい。
なお、巻回工程において、チャックは、一方の鍔部、たとえば第1の鍔部4のみをつかむように設計されているので、他方の鍔部、たとえば第2の鍔部5については、第1の鍔部4において採用された、段部40および平坦面41を有する構成は採用されなくてもよい。また、第2および第4の端子電極28および30についても、前述したような第1および第3の端子電極27および29において採用された、基部31の形状および配置は採用されなくてもよい。
しかしながら、上述したような特徴的構成が、第1および第2の鍔部4および5の双方に採用され、かつ、第1ないし第4の端子電極27〜30のすべてに採用されると、巻回工程において、フェライトコア3の方向性をなくすことができ、チャックによるつかみ工程での方向ミスをなくすことができる。
上述の巻回工程を終えた後、以下に説明するワイヤ23および24と端子電極27〜30との接続工程が実施される。
以下、代表して、第1のワイヤ23を第1の端子電極27に接続する工程について図4を参照して説明する。図4には、第1の端子電極27の受け部37および第1のワイヤ23の端部が模式的に図示されている。
前述の巻回工程を終えた段階では、ワイヤ23の端部は、図4(1)に示すように、受け部37および受け部37の先端にある先端部37a上にまで引き出された状態となっている。また、ワイヤ23の端部は、その全周において、絶縁被覆層26が除去された状態とされる。絶縁被覆層26の除去には、たとえばレーザ光照射が適用される。
次に、同じく図4(1)に示すように、溶接のためのレーザ光42が、ワイヤ23における絶縁被覆層26から露出した中心導体25と先端部37aとが重なった領域に向かって照射される。これによって、中心導体25およびそれを受ける先端部37aが溶融する。このとき、図4(2)に示すように、溶融した中心導体25および先端部37aは、そこに作用する表面張力によって玉状となり、溶接塊部43が形成される。すなわち、溶接塊部43は、中心導体25および端子電極27(先端部37a)が一体化したものであり、中心導体25は、溶接塊部43の中に取り込まれる。
前述したように、好ましくは、受け部37は、鍔部4から所定の間隔を置いて位置していて、鍔部4に接していないようにされる。この構成は必須ではないが、この構成によれば、上述した溶接工程において、受け部37での温度上昇が鍔部4側に伝わりにくくなり、熱によるフェライトコア3への悪影響を低減することができる。
図5には、コモンモードチョークコイルの実際の製品におけるワイヤと端子電極との電気的接続部分を正面方向から撮影した写真が示されている。図5において、右上の丸い部分が溶融玉、すなわち溶接塊部43に相当している。図6には、図5に示したワイヤと端子電極との電気的接続部分の断面を拡大して撮影した写真が示されている。図7は、図6に示した写真をトレースして作成したもので、図6の写真の説明図である。なお、前述の図4は、レーザ光42を上から下に向かって照射するように図示されたため、図5ないし図7における天地関係と逆になっている。
図6と図7とを対照ながら説明すると、溶接工程により、先端部37aだけでなく、溶接後において残存している受け部37と溶接塊部43とは溶接され合い、互いに接触している。ワイヤ23の中心導体25は、受け部37と溶接塊部43との間に位置し、溶接塊部43に内包されている。また、絶縁被覆層26がワイヤ23の端部の全周において除去されることで、ワイヤ23の端部では、ワイヤ23の中心導体25についても、受け部37および溶接塊部43と溶接され合っていることが好ましい。さらに、好ましくは、溶接塊部43の中には、絶縁被覆層26に由来する物質が存在していない。なお、受け部37と溶接塊部43との区別については、外縁形状が板状のままである部分を受け部37、外縁形状が曲面状となっている部分を溶接塊部43とすることができる。
このようにして、強固な溶接が達成される。また、ワイヤ23の中心導体25は、受け部37と溶接塊部43との間に位置し、その全周が溶接塊部43に内包されるので、より高い機械的強度、より低い電気抵抗、より高い耐ストレス性、より高い化学的な耐浸食性等が得られ、溶接構造に対するより高い信頼性が実現される。また、溶接塊部43の中に絶縁被覆層26に由来する物質が存在しないので、溶融時のブローホールを低減させることができ、この点においても、信頼性の高い溶接構造を得ることができる。
以上、第1の端子電極27と第1のワイヤ23との接続について説明したが、他の端子電極28〜30とワイヤ23または24との接続についても同様の工程が実施される。
上述したワイヤ23および24の巻回工程、ならびにワイヤ23および24の端子電極27〜30への接続工程を終えた後、フェライト板6が第1および第2の鍔部4および5の各々の上面13および14に接着剤を介して接合される。このようにして、フェライトコア3とフェライト板6とによって閉磁路が形成されるので、インダクタンス値を向上させることができる。
なお、フェライト板6は、磁路を形成できる磁性樹脂板または金属板に置き換えられてもよい。あるいは、フェライト板6は、コモンモードチョークコイル1において省略されてもよい。
上述のようにして完成されたコモンモードチョークコイル1において熱膨張および収縮等によるストレスを受けた場合、あるいはコモンモードチョークコイル1の製造途中においてワイヤ23および24が引き回された場合、ワイヤ23および24の少なくとも一方が端子電極27〜30の少なくとも1つに接触している箇所において、絶縁被覆層26が損傷したり、中心導体25が断線したりすることがある。特に、コモンモードチョークコイル1が車載用に向けられるとき、熱膨張および収縮等によるストレスをより受けやすい。なお、このような接触箇所は、たとえば、図2(B)において円で囲んだ箇所Cに見出すことができる。
上述の状況を、ワイヤ23および24と端子電極27〜30とを代表して、図8に示した第1のワイヤ23と第1の端子電極27とに関連して説明する。
前述したように、端子電極27は、たとえばリン青銅やタフピッチ銅などの銅系合金からなる1枚の金属板に対して順送プレス加工を施すことにより製造される。端子電極27の材料となる金属板は、0.15mm以下の厚みを有しており、たとえば0.1mmの厚みである。このような場合、プレス加工後の端子電極27において、そのエッジ部分44には、プレスによるせん断の結果、鋭利な「ダレ」または「バリ」が生じやすい。したがって、鋭利な「ダレ」または「バリ」が生じたエッジ部分44に、図8(B)に示すように、ワイヤ23が接触すると、前述したような絶縁被覆層26の損傷や中心導体25の断線が生じることがある。
そこで、この実施形態では、図8(A)に示すように、上述のエッジ部分44において面取りが施されている。このように面取りをエッジ部分44に施すことにより、ワイヤ23が端子電極27に接触しても、接触面積の拡大や接触箇所の複数化により、端子電極27からワイヤ23に及ぼされる荷重が分散される。したがって、前述した絶縁被覆層26の損傷や中心導体25の断線を生じにくくすることができる。その結果、ワイヤ23におけるエッジ部分44に接触する部分では、中心導体25が絶縁被覆層26で適正に覆われている状態とすることができる。
上述したように面取りが施されたエッジ部分44を備える端子電極27は、好ましくは、プレス加工に含まれる複数の工程の中に、コイニング工程を挿入することによって得られる。
図9を参照して、より具体的に説明すると、まず、(1)に示すように、端子電極27の材料となる金属板45が用意される。次に、(2)に示すように、コイニング金型46が金属板45に向かって圧入され、金属板45の一方主面側に型模様が付与される。コイニング金型46に凸状アール面47が形成されていると、金属板45側に対応の凹状アール面48を有する型模様が付与される。次に、(3)に示すように、パンチ49とダイ50とを用いて、金属板45に対してせん断に基づく板抜き加工が施され、コイニング金型46による圧入領域より内側の位置で金属板45が切断され、端子電極27が得られる。
得られた端子電極27のエッジ部分44には、上述のコイニング金型46による凸状アール面47に対応する凹状アール面48を形成した面取り部が残される。このように、凹状アール面48を形成したエッジ部分44によれば、2点においてワイヤ23に接触することになる。すなわち、エッジ部分44におけるワイヤ23に接触する2点に挟まれた領域は、凹面をなしているためである。
図8(B)に示した端子電極27のエッジ部分44には、凹状アール面48を形成した面取りが施されていたが、その変形例として、たとえば図10に示すように、断面V字状凹面51を形成した面取りが施されてもよい。この場合であっても、エッジ部分44におけるワイヤ23に接触する2点に挟まれた領域は、凹面をなしている。そして、エッジ部分44は、2点においてワイヤ23に接触することになり、ワイヤ23に及ぼされる損傷を低減することができる。
面取りの他の変形例として、たとえば図11に示すように、2個の断面V字状凹面51を形成した面取りが施されてもよい。この変形例によれば、図10に示した変形例の場合よりも、ワイヤ23に接触する箇所を増やすことができ、ワイヤ23に及ぼされる損傷をより低減することができる。なお、ワイヤ23に接触する箇所は、断面V字状凹面の数に応じて、さらに増やすこともできる。
面取りの形状については、さらに他の変形例が多数あり得る。たとえば、上述の断面V字状凹面のV字の屈曲部のみを曲面とした形状、面取りの底面が端子電極を構成する金属板の主面と平行でない形状、などに変更することができる。また、ワイヤと端子電極を構成する金属板との接触面積をより大きくするように、たとえば凸状アール面のような形状に変更されてもよい。
上述したような面取りの形状は、図9(2)に示したコイニング金型46に相当する金型の形状を変更することにより、容易に変更することができる。ただし、面取りを施す方法は、上記のコイニング工程の挿入に限られず、同様の構造を得られるのであれば、方法に制限はない。
なお、ワイヤ23が端子電極27のエッジ部分44に接触する箇所として、図2(B)において円で囲んだ箇所Cを例示したが、同様の接触状態を、ワイヤ23および24の引き回し経路に関連して、他の箇所にも見出すことができる。一方で、端子電極27のうち、ワイヤ23が接触しない部分には面取りを施す必要は無い。
図2(B)に示すように、フェライトコア3の外形寸法に関して、コモンモードチョークコイル1の小型化を図るため、巻芯部2の軸線方向に測定した外形寸法L1は3.4mm以下であり、巻芯部2の軸線方向に直交する方向に測定した外形寸法L2は2.7mm以下であることが好ましい。この構成によれば、コモンモードチョークコイル1の小型化を図ることで、低EMC部品に対してコモンモードチョークコイル1をより近くに配置でき、実質的なノイズ低減効果を向上することができる。また、フェライトコア3の体積が一定以下であることで、加熱冷却によるフェライトコア3の膨張収縮の絶対量を低減でき、低温から高温までの特性変動を低減できる。
また、図2(A)に示すように、巻芯部2の軸線方向に測定した第1および第2の鍔部の各々の厚み寸法T1およびT2は0.7mm未満であることが好ましい。この構成によれば、コモンモードチョークコイル1の限られた外形寸法L1およびL2の範囲内で、巻芯部2の軸線方向の長さを長くすることができる。このことは、ワイヤ23および24の巻き態様についての自由度が上がることを意味する。そのため、ワイヤ23および24の巻き数を多くでき、その結果、インダクタンス値を高めることができ、あるいは、巻回されるワイヤ23および24をより太くすることができ、その結果、ワイヤ23および24の断線を生じにくくするとともに、ワイヤ23および24が有する直流抵抗を減じることができる。また、ワイヤ間隔(絶縁被膜厚)を広げることでワイヤ間容量を低減することができる。
また、コモンモードチョークコイル1が実装面上に実装された状態において、第1および第2の鍔部4および5の各々の、実装面に投影した面積、すなわち、図2(B)に現れた鍔部4および5の各々の面積は、1.75mm未満であることが好ましい。この構成によれば、上述の場合と同様、コモンモードチョークコイル1の限られた外形寸法L1およびL2の範囲内で、巻芯部2の軸線方向の長さを長くすることができ、そのため、上述の場合と同様の効果が期待できる。
また、巻芯部2の断面積は1.0mm未満であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤ23および24の巻き数を維持しながら、ワイヤ23および24の総長さを短くすることができるので、Sdd11特性の向上を図ることができる。
また、コモンモードチョークコイル1が実装面上に実装された状態において、巻芯部2と実装面との間の距離、すなわち、図2(A)に示した距離L3は、0.5mm以上であることが好ましい。この構成によれば、実装面側に存在し得るグラウンドパターンと、巻芯部2上に巻回されたワイヤ23および24と、の間の距離を長くすることができるので、グラウンドパターンとワイヤワイヤ23および24との間に形成される浮遊容量を減じることができ、そのため、モード変換特性をより良好なものとすることができる。
また、図2(A)に示すように、フェライト板6の厚み寸法T3は0.75mm以下であることが好ましい。この構成によれば、コモンモードチョークコイル1の総高さ寸法を小さくすることができる。あるいは、コモンモードチョークコイル1の総高さ寸法を大きくすることなく、巻芯部2の高さ位置を実装面から離してより高くすることができる。その結果、実装面側に存在するグラウンドパターンとワイヤ23および24との間に形成される浮遊容量を減じることができ、そのため、モード変換特性をより良好なものとすることができる。
また、第1および第2の鍔部4および5とフェライト板6との間の隙間は10μm以下であることが好ましい。この構成によれば、フェライトコア3とフェライト板6とによって形成される磁路の磁気抵抗を低くすることができるので、インダクタンス値を高くすることができる。ここで、第1および第2の鍔部4および5とフェライト板6との間の隙間は、たとえば、一方の鍔部4または5の端面に平行な面が現れるように、コモンモードチョークコイル1を研磨した試料について、上記隙間の寸法をたとえば幅方向(図2(B)におけるL2が示す方向)に均等間隔で設定された5箇所で測定し、それら測定値を算術平均することにより求めることができる。
以上のように説明したコモンモードチョークコイル1は、150℃でのコモンモードインダクタンス値が100kHzにおいて160μH以上であり、かつ20℃でのリターンロスが10MHzにおいて−27.1dB以下であるといった構成を備えることを特徴としている。コモンモードインダクタンス値が160μH以上であると、BroadR-Reachなどの高速通信で求められるノイズ除去性能である、コモンモード除去比−45dB以下を満足することができる。また、上記高速通信では、コモンモードチョークコイル1における通信信号の通過特性を向上させ、通信品質を確保している。特に、リターンロスが−27dB以下であれば、問題なく通信が実現できる。よって、リターンロスが−27.1dB以下であると、より高品質な高速通信を実現できる。したがって、コモンモードチョークコイル1によれば、より高温で高速通信を最低限使用可能としつつ、常温ではより高品質な高速通信を実現できる。
また、コモンモードチョークコイル1は、好ましくは、130℃でのリターンロスが10MHzにおいて−27dB以下である。この構成によれば、より広い温度範囲で問題なく通信を実現するためのコモンモードチョークコイル1を提供できる。
以上、この発明に係るコイル部品を、より具体的なコモンモードチョークコイルに関する実施形態に基づいて説明したが、この実施形態は、例示的なものであり、その他種々の変形例が可能である。
たとえば、コイル部品に備えるワイヤの本数およびワイヤの巻回方向、ならびに端子電極の個数等は、コイル部品の機能に応じて変更され得る。
また、上記実施形態では、端子電極とワイヤとの接続のため、レーザ溶接を用いたが、これに限られず、アーク溶接などを用いてもよい。
また、この発明に係るコイル部品は、コアを備えないものであってもよい。
1 コモンモードチョークコイル(コイル部品)
2 巻芯部
3 フェライトコア
4,5 鍔部
23,24 ワイヤ
25 中心導体
26 絶縁被覆層
27〜30 端子電極
37 受け部
42 レーザ光
43 溶接塊部

Claims (6)

  1. 線状の中心導体と前記中心導体の周面を覆う絶縁被覆層とを有するワイヤと、
    前記ワイヤの端部において前記中心導体と電気的に接続される複数の端子電極と、
    を備え、
    前記端子電極は、前記ワイヤの端部に沿った受け部を有し、
    前記ワイヤの端部には、前記中心導体と前記端子電極が一体化した溶接塊部が形成され、
    前記受け部と前記溶接塊部とは溶接され合っている、
    コイル部品。
  2. 前記ワイヤの端部では、前記中心導体が前記受け部および前記溶接塊部と溶接され合っている、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記溶接塊部の中に前記絶縁被覆層に由来する物質が存在しない、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記ワイヤの端部は、その全周において、前記絶縁被覆層が除去されている、請求項3に記載のコイル部品。
  5. 巻芯部ならびに前記巻芯部の端部に設けられた鍔部を有するコアをさらに備え、
    前記ワイヤは、前記巻芯部上に螺旋状に巻回され、
    前記端子電極は、前記鍔部に取り付けられている、
    請求項1ないし4のいずれかに記載のコイル部品。
  6. 前記受け部は、前記鍔部から所定の間隔を置いて位置している、請求項5に記載のコイル部品。
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