JP2018145206A - 原薬の化学的安定性や服用感を向上した、口腔内崩壊錠 - Google Patents
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Abstract
Description
シロドシンの口腔内崩壊錠において利用可能な先行技術は、特許文献1、2等にて紹介されている。特許文献1、2ではシロドシンを含有する粒子をシロドシン100重量部に対して80〜400重量部の非腸溶性高分子等で覆うことで苦味を改善する技術が紹介されている。しかし上記の特許文献1、2では、化学的な安定性を改善する方法や、苦味以外の服用感、特にざらつき感を改善する方法については満足に示されておらず、多量の非腸溶性高分子で顆粒を覆うことは其の粒子径の増加につながるためにざらつき感を感じる原因になると考えられる。
そこで本発明者は先行技術に対して、口腔内崩壊錠に含まれるシロドシンの化学的な安定性及び苦味等の服用感(好ましくは苦味とざらつき感の両方)を共に改善することを目的として、シロドシンを含有する口腔内崩壊錠の処方及び製造方法に関する検討を開始した。
(1)核粒子の周囲がコーティング層で被覆されていることを特徴とする原薬を含む顆粒が、非腸溶性高分子を含むコーティング層で更に被覆されていることを特徴とする被覆顆粒、を含有する口腔内崩壊錠。
(2)原薬がシロドシンである、前記(1)に記載の口腔内崩壊錠。
(3)素錠全重量に対して2.0〜14.0重量%の、原薬を含む顆粒が、素錠全重量に対して0.5〜2.0重量%の非腸溶性高分子で被覆されていることを特徴とする被覆顆粒を含有する、前記(1)又は(2)に記載の口腔内崩壊錠。
(4)核粒子100.0重量部に対して原薬が20.0〜50.0重量部含まれた顆粒を含有する、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の口腔内崩壊錠。
(5)素錠全重量に対して2.0〜14.0重量%の、原薬であるシロドシンを含む顆粒が、素錠全重量に対して0.5〜2.0重量%の非腸溶性高分子で被覆されていることを特徴とする被覆顆粒、を含有する口腔内崩壊錠。
(6)非腸溶性高分子が胃溶性高分子又は水不溶性高分子である、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の口腔内崩壊錠。
(7)非腸溶性高分子が胃溶性高分子であり、胃溶性高分子がアミノアルキルメタクリレートコポリマーE、メタクリル酸メチル・メタクリル酸ジエチルアミノエチル共重合体、及びポリビニルアセタールジエチルアミノアセテートから選ばれる、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の口腔内崩壊錠。
(8)非腸溶性高分子が水不溶性高分子であり、水不溶性高分子がエチルセルロース、酢酸セルロース、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液、及び酢酸ビニル樹脂から選ばれる、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の口腔内崩壊錠。
(9)原薬及び結合剤を含有するコーティング液を賦形剤に噴霧することで原薬を含む顆粒を製造する工程を介する、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の口腔内崩壊錠、を製造する方法。
(10)デンプン又はデンプン誘導体を含有する造粒液を、非腸溶性高分子で被覆された被覆顆粒に噴霧して更なる顆粒を製造する工程を介する、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の口腔内崩壊錠、を製造する方法。
(11)シロドシンを含む顆粒と、顆粒外の塩基性の無機酸塩を含有する口腔内崩壊錠。
(12)塩基性の無機酸塩が炭酸、ケイ酸又は燐酸の金属塩である、前記(11)に記載の口腔内崩壊錠。
(13)塩基性の無機酸塩が炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム又は炭酸アンモニウムである、前記(11)又は(12)に記載の口腔内崩壊錠。
本明細書におけるシロドシンの粒子径分布は、例えばレーザー回析・散乱法(体積基準)によって測定されたものである。本発明の錠剤において、シロドシンは、素錠の全重量に対して好ましくは0.5〜10.0重量%の範囲で、より好ましくは1.0〜5.0重量%の範囲で素錠中に含有される。使用可能なシロドシンの結晶形はα、β、γ型、非晶質形態等が挙げられる。錠剤中においてシロドシンは、非腸溶性高分子で周囲が覆われて存在することが好ましい。
本発明に係る非腸溶性高分子は、胃溶性高分子又は水不溶性高分子であることが好ましい。
胃溶性高分子とは、胃内環境を想定した酸性のpH値(5.0以下)をもつ水溶液溶媒に対して良好な溶解性を示すことを特徴とする、分子量が10000以上の高分子であることが望ましい。具体的に使用可能な胃溶性高分子としては、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE、メタクリル酸メチル・メタクリル酸ジエチルアミノエチル共重合体、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテートを挙げる事ができ、好ましくはアミノアルキルメタクリレートコポリマーEである。
水不溶性高分子とは、水溶媒(実質的に水のみからなる)又は水溶液溶媒に対してほぼ乃至は全く溶解しないこと(詳細な定義は、第十七改正日本薬局方に記載される溶解性を示す用語の一つ、“ほとんど溶けない”、の定義を参考として、「溶質1gを溶かすに要する溶媒量が10000mL以上であること」、とする。)を特徴とする、分子量が10000以上の高分子であることが望ましい。具体的に使用可能な水不溶性高分子としては、酢酸セルロース、エチルセルロース、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチル共重合体等を挙げる事ができ、好ましくはエチルセルロースである。
得られた顆粒243.0gを噴流流動層造粒機(パウレック社製:MP−01−SPC型)に投入し、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE38.25g、ラウリル硫酸ナトリウム3.75g、ステアリン酸5.70g、及びタルク13.5gを精製水321.3gに溶解・懸濁したコーティング液を噴霧・乾燥して被覆顆粒を得て、それを30メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した被覆顆粒60.84g、D−マンニトール384.96g、クロスポビドン30.0g及び結晶セルロース81.0gを噴流流動層造粒機(パウレック社製:MP−01型)に投入し、トウモロコシデンプン18.0g、黄色三二酸化鉄0.6g、及び三二酸化鉄0.6gを精製水582.0gに加温懸濁した液を噴霧・乾燥して顆粒を得て、それを24メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した顆粒192.0g、スクラロース6.0g、l−メントール0.16gをポリエチレン製の袋にて混合した後、更にステアリン酸マグネシウム2.0gを加えて混合して混合物を得た。得られた混合物を卓上型単発式打錠機を用いて直径8.0mmに打圧500kgfで圧縮成型し、1錠質量が200.16mgの下記組成の口腔内崩壊錠を得た。
[成 分] [1錠当たりの重量(mg)]
・1次顆粒部
シロドシン(γ型) 4.0
部分α化デンプン 11.8
ヒドロキシプロピルセルロース 0.4
・・被覆顆粒(2次顆粒)部
アミノアルキルメタクリレートコポリマーE 2.55
ラウリル硫酸ナトリウム 0.25
ステアリン酸 0.38
タルク 0.90
・・・3次顆粒部
D−マンニトール 128.32
クロスポビドン 10.0
結晶セルロース 27.0
トウモロコシデンプン 6.0
黄色三二酸化鉄 0.2
三二酸化鉄 0.2
・外添加部
スクラロース 6.0
l−メントール 0.16
ステアリン酸マグネシウム 2.0
得られた顆粒243.0gを噴流流動層造粒機(パウレック社製:MP−01−SPC型)に投入し、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE30.00g、ラウリル硫酸ナトリウム2.94g、ステアリン酸4.47g、及びタルク10.59gを精製水252.0gに溶解・懸濁したコーティング液を噴霧して被覆顆粒を得て、それを30メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した被覆顆粒58.20g、D−マンニトール387.6g、クロスポビドン30.0g及び結晶セルロース81.0gを噴流流動層造粒機(パウレック社製:MP−01型)に投入し、トウモロコシデンプン18.0g、黄色三二酸化鉄0.6g及び三二酸化鉄0.6gを精製水582.0gに加温懸濁した液を噴霧・乾燥して顆粒を得て、24メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した顆粒192.0g、スクラロース6.0g、l−メントール0.16gをポリエチレン製の袋にて混合した後、更にステアリン酸マグネシウム2.0gを加えて混合して混合物を得た。得られた混合物を卓上型単発式打錠機を用いて直径8.0mmに打圧500kgfで圧縮成型し、1錠質量が200.16mgの下記組成の口腔内崩壊錠を得た。
[成 分] [1錠当たりの重量(mg)]
・1次顆粒部
シロドシン(γ型) 4.0
部分α化デンプン 11.8
ヒドロキシプロピルセルロース 0.4
・・被覆顆粒(2次顆粒)部
アミノアルキルメタクリレートコポリマーE 2.00
ラウリル硫酸ナトリウム 0.196
ステアリン酸 0.298
タルク 0.706
・・・3次顆粒部
D−マンニトール 129.2
クロスポビドン 10.0
結晶セルロース 27.0
トウモロコシデンプン 6.0
黄色三二酸化鉄 0.2
三二酸化鉄 0.2
・外添加部
スクラロース 6.0
l−メントール 0.16
ステアリン酸マグネシウム 2.0
得られた顆粒243.0gを噴流流動層造粒機(パウレック社製:MP−01−SPC型)に投入し、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE18.00g、ラウリル硫酸ナトリウム1.80g、ステアリン酸2.70g、及びタルク6.0gを精製水219.0gに溶解・懸濁したコーティング液を噴霧して被覆顆粒を得て、それを30メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した被覆顆粒54.30g、D−マンニトール391.50g、クロスポビドン30.0g及び結晶セルロース81.0gを噴流流動層造粒機(パウレック社製:MP−01型)に投入し、トウモロコシデンプン18.0g、黄色三二酸化鉄0.6g及び三二酸化鉄0.6gを精製水582.0gに加温懸濁した液を噴霧・乾燥して顆粒を得て、24メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した顆粒192.0g、スクラロース6.0g、l−メントール0.16gをポリエチレン製の袋にて混合した後、更にステアリン酸マグネシウム2.0gを加えて混合して混合物を得た。得られた混合物を卓上型単発式打錠機を用いて直径8.0mmに打圧500kgfで圧縮成型し、1錠質量が200.16mgの下記組成の口腔内崩壊錠を得た。
[成 分] [1錠当たりの重量(mg)]
・1次顆粒部
シロドシン(γ型) 4.0
部分α化デンプン 11.8
ヒドロキシプロピルセルロース 0.4
・・被覆顆粒(2次顆粒)部
アミノアルキルメタクリレートコポリマーE 1.20
ラウリル硫酸ナトリウム 0.12
ステアリン酸 0.18
タルク 0.40
・・・3次顆粒部
D−マンニトール 130.5
クロスポビドン 10.0
結晶セルロース 27.0
トウモロコシデンプン 6.0
黄色三二酸化鉄 0.2
三二酸化鉄 0.2
・外添加部
スクラロース 6.0
l−メントール 0.16
ステアリン酸マグネシウム 2.0
得られた顆粒243.0gを噴流流動層造粒機(パウレック社製:MP−01−SPC型)に投入し、エチルセルロース水分散液(固形分:30%)127.50g、トリアセチン10.5g、及びD−マンニトール10.5gを精製水237.0gに溶解・懸濁したコーティング液を噴霧して被覆顆粒を得て、それを30メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した被覆顆粒60.45g、D−マンニトール385.35g、クロスポビドン30.0g及び結晶セルロース81.0gを噴流流動層造粒機(パウレック社製:MP−01型)に投入し、トウモロコシデンプン18.0g、黄色三二酸化鉄0.6g及び三二酸化鉄0.6gを精製水582.0gに加温懸濁した液を噴霧・乾燥して顆粒を得て、24メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した顆粒192.0g、スクラロース6.0g、l−メントール0.16gをポリエチレン製の袋にて混合した後、更にステアリン酸マグネシウム2.0gを加えて混合して混合物を得た。得られた混合物を卓上型単発式打錠機を用いて直径8.0mmに打圧500kgfで圧縮成型し、1錠質量が200.16mgの下記組成の口腔内崩壊錠を得た。
[成 分] [1錠当たりの重量(mg)]
・1次顆粒部
シロドシン(γ型) 4.0
部分α化デンプン 11.8
ヒドロキシプロピルセルロース 0.4
・・被覆顆粒(2次顆粒)部
エチルセルロース 2.55
トリアセチン 0.7
D−マンニトール 0.7
・・・3次顆粒部
D−マンニトール 128.45
クロスポビドン 10.0
結晶セルロース 27.0
トウモロコシデンプン 6.0
黄色三二酸化鉄 0.2
三二酸化鉄 0.2
・外添加部
スクラロース 6.0
l−メントール 0.16
ステアリン酸マグネシウム 2.0
続いて、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE60.00g、ラウリル硫酸ナトリウム6.0g、ステアリン酸9.0g、及びタルク21.0gを精製水504.0gに溶解・懸濁したコーティング液を噴霧・乾燥して被覆顆粒を得て、それを30メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した被覆顆粒582.0g、D−マンニトール4148.4g、クロスポビドン300.0g及び結晶セルロース810.0gを噴流流動層造粒機(パウレック社製:GPCG‐5型)に投入し、トウモロコシデンプン180.0g、黄色三二酸化鉄6.0g、及び三二酸化鉄4.5gを精製水2400.0gに加温懸濁した液を噴霧・乾燥して顆粒を得て、それを24メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した顆粒6030.9g、スクラロース180.0g、l−メントール4.8g及び結晶セルロース9.6gをポリエチレン製の袋にて混合した後、更にステアリン酸マグネシウム90.0gを加えて混合して混合物を得た。得られた混合物をロータリー打錠機を用いて直径8.0mmに打圧600kgfで圧縮成型し、1錠質量が210.51mgの下記組成の口腔内崩壊錠を得た。
[成 分] [1錠当たりの重量(mg)]
・1次顆粒部
シロドシン(β型) 4.0
部分α化デンプン 11.8
ヒドロキシプロピルセルロース 0.4
・・被覆顆粒(2次顆粒)部
アミノアルキルメタクリレートコポリマーE 2.00
ラウリル硫酸ナトリウム 0.20
ステアリン酸 0.30
タルク 0.70
・・・3次顆粒部
D−マンニトール 138.28
クロスポビドン 10.0
結晶セルロース 27.0
トウモロコシデンプン 6.0
黄色三二酸化鉄 0.2
三二酸化鉄 0.15
・外添加部
スクラロース 6.0
l−メントール 0.16
結晶セルロース 0.32
ステアリン酸マグネシウム 3.0
続いて、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE60.00g、ラウリル硫酸ナトリウム6.0g、ステアリン酸9.0g、及びタルク21.0gを精製水504.0gに溶解・懸濁したコーティング液を噴霧・乾燥して被覆顆粒を得て、それを30メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した被覆顆粒582.0g、D−マンニトール3848.0g、クロスポビドン300.0g及び結晶セルロース810.0gを噴流流動層造粒機(パウレック社製:GPCG‐5型)に投入し、トウモロコシデンプン180.0g、黄色三二酸化鉄6.0g、及び三二酸化鉄4.5gを精製水2400.0gに加温懸濁した液を噴霧・乾燥して顆粒を得て、それを24メッシュの篩にて篩過して整粒した。
整粒した顆粒5730.9g、炭酸マグネシウム300.0g、スクラロース180.0g、l−メントール4.8g及び結晶セルロース9.6gをポリエチレン製の袋にて混合した後、更にステアリン酸マグネシウム90.0gを加えて混合して混合物を得た。得られた混合物をロータリー打錠機を用いて直径8.0mmに打圧600kgfで圧縮成型し、1錠質量が210.51mgの下記組成の口腔内崩壊錠を得た。
[成 分] [1錠当たりの重量(mg)]
・核顆粒(1次顆粒)部
シロドシン(β型) 4.0
部分α化デンプン 11.8
ヒドロキシプロピルセルロース 0.4
・・被覆顆粒(2次顆粒)部
アミノアルキルメタクリレートコポリマーE 2.00
ラウリル硫酸ナトリウム 0.20
ステアリン酸 0.30
タルク 0.70
・・・3次顆粒部
D−マンニトール 128.28
クロスポビドン 10.0
結晶セルロース 27.0
トウモロコシデンプン 6.0
黄色三二酸化鉄 0.2
三二酸化鉄 0.15
・外添加部
スクラロース 6.0
炭酸マグネシウム 10.0
l−メントール 0.16
結晶セルロース 0.32
ステアリン酸マグネシウム 3.0
成人男性である被験者3名其々に、実施例1〜4に記載の口腔内崩壊錠の其々について、口腔内に1錠のみ含んでもらって舌を軽く動かしながら口腔内で崩壊させることを行ってもらった。その際に口腔内で感じた、各口腔内崩壊錠のざらつき感と苦味について上記の各被験者に評価してもらい、其の評価結果の概要を下記の表1に示した。各被験者による前記評価は、ざらつき感については、有:ざらつき感が目立って感じられる、無:ざらつき感が目立って感じられない、のいずれかの項目から、苦味については、0:苦くない、1:少し苦い、2:苦い、3:非常に苦い、のいずれかの数値項目から最も適当なものを被験者に選択してもらうことで行った。
ざらつき感:各実施例において、被験者全員に共通してざらつき感が目立って感じられないとの評価がされた。
苦味:各実施例において、被験者全員の苦味の評価(数値)を基に算出した平均の数値を表1に示した。
実施例5、6の錠剤並びに比較対象として適当な市販錠剤を、保存開始時及び、温度60℃の密封条件下又は温度60℃相対湿度75%の開放条件下で7日間保存した後に、原薬由来の総類縁体の生成量を測定した。其の測定は高速液体クロマトグラフィー法(定量方法は面積百分率法を使用した。)によって行った。上記の測定結果は下記の表2に示す。
シロドシン120.0g、D−マンニトール4860.0g及び部分α化デンプン600.0gを流動層造粒機(パウレック社製:GPCG−5型)に投入し、ヒドロキシプロピルセルロース240.0gを精製水2160gに溶解した液を噴霧、造粒して、シロドシンを含有する造粒物を得た。得られた造粒物を乾燥し、24メッシュの篩にて篩過して整粒品を得た。得られた整粒品5820gにタルク60.0g及びステアリン酸マグネシウム60.0gを加え、混合した。次いで、この混合物をロータリー式打錠機(菊水製作所製:VIRGO型)を用いて長径11mm、短径6mmに圧縮成型し、1錠質量が198.0mgの素錠を得た。
得られた錠剤をコーティング機(パウレック社製:PRC−15型)に投入し、これに予めヒプロメロース102.0g、酸化チタン48.0g及びタルク30.0gを精製水2.70kgに加え、均一分散させた液を噴霧・乾燥し、1錠質量204.0mgになるまでコーティングして1層フィルムコーティング錠を得た。得られた其の1層コーティング錠に、予めヒプロメロース84.0g、酸化チタン9.00g及びタルク27.0gを精製水1.80kgに加え、均一分散させた液を噴霧・乾燥し、1錠質量208.0mgになるまでコーティングして下記の2層フィルムコーティング錠(普通錠)を得た。得られた2層フィルムコーティング錠はレーザー印字に適しており、良好な品質を有するものである。
[成 分] [1錠当たりの重量(mg)]
・素錠
シロドシン 4.0
D−マンニトール 162.0
部分α化デンプン 20.0
ヒドロキシプロピルセルロース 8.0
タルク 2.0
ステアリン酸マグネシウム 2.0
・フィルムコーティング層1
ヒプロメロース 3.4
酸化チタン 1.6
タルク 1.0
・フィルムコーティング層2
ヒプロメロース 2.8
酸化チタン 0.3
タルク 0.9
上記の製造方法で示された様に普通錠を製造する場合においては、本発明を用いずとも良好な品質の製剤を製造することが充分に可能である。但し普通錠(特にフィルムコーティング錠)は、口腔内崩壊錠のような口腔内での迅速な崩壊性をもたないため、嚥下を困難とする患者には望まれない可能性がある。本発明は医療現場に必要とされる口腔内崩壊錠を製造する上で特に必要とされるものである。
Claims (13)
- 核粒子の周囲がコーティング層で被覆されていることを特徴とする原薬を含む顆粒が、非腸溶性高分子を含むコーティング層で更に被覆されていることを特徴とする被覆顆粒、を含有する口腔内崩壊錠。
- 原薬がシロドシンである、請求項1に記載の口腔内崩壊錠。
- 素錠全重量に対して2.0〜14.0重量%の、原薬を含む顆粒が、素錠全重量に対して0.5〜2.0重量%の非腸溶性高分子で被覆されていることを特徴とする被覆顆粒を含有する、請求項1又は2に記載の口腔内崩壊錠。
- 核粒子100.0重量部に対して原薬が20.0〜50.0重量部含まれた顆粒を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の口腔内崩壊錠。
- 素錠全重量に対して2.0〜14.0重量%の、原薬であるシロドシンを含む顆粒が、素錠全重量に対して0.5〜2.0重量%の非腸溶性高分子で被覆されていることを特徴とする被覆顆粒、を含有する口腔内崩壊錠。
- 非腸溶性高分子が胃溶性高分子又は水不溶性高分子である、請求項1〜5のいずれかに記載の口腔内崩壊錠。
- 非腸溶性高分子が胃溶性高分子であり、胃溶性高分子がアミノアルキルメタクリレートコポリマーE、メタクリル酸メチル・メタクリル酸ジエチルアミノエチル共重合体、及びポリビニルアセタールジエチルアミノアセテートから選ばれる、請求項1〜5のいずれかに記載の口腔内崩壊錠。
- 非腸溶性高分子が水不溶性高分子であり、水不溶性高分子がエチルセルロース、酢酸セルロース、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液、及び酢酸ビニル樹脂から選ばれる、請求項1〜5のいずれかに記載の口腔内崩壊錠。
- 原薬であるシロドシンが含まれる被覆顆粒と、顆粒外の塩基性の無機酸塩を含有する請求項2〜8のいずれかに口腔内崩壊錠。
- 塩基性の無機酸塩が炭酸、ケイ酸又は燐酸の金属塩である、請求項9に記載の口腔内崩壊錠。
- 塩基性の無機酸塩が炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム又は炭酸アンモニウムである、請求項9に記載の口腔内崩壊錠。
- 原薬及び結合剤を含有するコーティング液を賦形剤に噴霧することで原薬を含む顆粒を製造する工程を介する、請求項1〜11のいずれかに記載の口腔内崩壊錠、を製造する方法。
- デンプン又はデンプン誘導体を含有する造粒液を、非腸溶性高分子で被覆された被覆顆粒に噴霧して更なる顆粒を製造する工程を介する、請求項1〜12のいずれかに記載の口腔内崩壊錠を製造する方法。
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