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JP2018141413A - インペラ及び回転機械 - Google Patents

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JP2018141413A
JP2018141413A JP2017036345A JP2017036345A JP2018141413A JP 2018141413 A JP2018141413 A JP 2018141413A JP 2017036345 A JP2017036345 A JP 2017036345A JP 2017036345 A JP2017036345 A JP 2017036345A JP 2018141413 A JP2018141413 A JP 2018141413A
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fin
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disk
axis
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JP2017036345A
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中庭 彰宏
Teruhiro Nakaniwa
彰宏 中庭
彰範 田▲崎▼
Akinori Tazaki
彰範 田▲崎▼
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp
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Abstract

【課題】二次流れをより効果的に抑制することができるインペラ及び該インペラを備えた回転機械を提供する。【解決手段】軸線Oを中心とする円盤状をなすディスク30と、該ディスク30の軸線O方向一方側を向く面に軸線Oの周方向に間隔をあけて複数設けられ、軸線Oの径方向内側から外側に向かうにしたがって回転方向R後方側に延びるとともに、軸線O方向一方側から流入する流体を径方向外側に向かって排出する流路を形成するブレード40と、ブレード40における回転方向R後方側を向く負圧面42から突出し、流体の流れ方向に沿って延びるフィン50と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、インペラ及び回転機械に関する。
産業用圧縮機やターボ冷凍機、小型ガスタービン、ポンプ等に用いられる回転機械として、回転軸に固定されたディスクに複数のブレードを取り付けたインペラを備えたものが知られている。上記回転機械は、インペラを回転させることで、ガスに圧力エネルギー及び速度エネルギーを与えている。
例えば特許文献1には流体の流れ方向に沿って延びる溝をブレードの圧力面及び負圧面の両面に形成することで、二次流れの抑制を図ったインペラが開示されている。このインペラでは、乱流状態の流体流れを溝に沿った流れに規制することで、整流状態に遷移させるとされている。
特開平9−100797号公報
しかしながら、上記特許文献1のインペラでは、ブレード内の溝内で渦が発生してしまうため、却って流路中の乱流状態を促進させてしまい、その結果、剥離が生じ易くなってしまう他、混合損失が増加してしまうという欠点がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、二次流れをより効果的に抑制することができるインペラ及び該インペラを備えた回転機械を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用している。
即ち、本発明の第一態様に係るインペラは、軸線を中心とする円盤状をなすディスクと、該ディスクの前記軸線方向一方側を向く面に前記軸線の周方向に間隔をあけて複数設けられ、前記軸線の径方向内側から外側に向かうにしたがって回転方向後方側に延びるとともに、前記軸線方向一方側から流入する流体を径方向外側に向かって排出する流路を形成するブレードと、前記ブレードにおける回転方向後方側を向く負圧面から突出し、前記流体の流れ方向に沿って延びるフィンと、を備える。
上記構成により、遠心力によってブレードの負圧面を径方向外側に駆け上がる二次流れが、フィンによって抑制される。即ち、当該二次流れはフィンに接触することによって主流の流れ方向に向きが変えられる。また、ブレードに溝を形成した場合に比べて乱流が発生し難いため、乱流損失を抑えることができる。
上記インペラでは、前記フィンは、前記ブレードの前縁から後縁側に向かって延びていることが好ましい。
インペラのブレード間の流路のうち前縁側の流路は、主流の方向と遠心力の方向とが大きく異なるため、二次流れが発達し易い。この点、前縁からフィンが存在することで、インペラの入口での二次流れを抑えることができる。
上記インペラでは、前記フィンは、前記ブレードにおける前縁と後縁との中間位置よりも前縁側から該中間位置よりも後縁側に延びていてもよい。
上記中間位置よりも前縁側では、主流の方向と遠心力の方向とが大きく異なるため、当該中間位置よりも後縁側までフィンを伸ばすことで、インペラ全体としての二次流れを大きく抑えることができる。
上記インペラでは、前記フィンは、前記負圧面と前記ブレードにおける前記回転方向前方側を向く正圧面とのうち、前記負圧面のみに設けられていてもよい。
各ブレードの回転方向前方側を向く圧力面では圧力が大きくなり、回転方向後方側を向く負圧面では圧力が小さくなるため、互いに隣り合うブレードの圧力面から負圧面に向かって圧力が小さくなる圧力勾配が生じる。そのため、二次流れは、圧力面から負圧面に向かうことになる。本発明では、負圧面のみにフィンがあるため負圧面に導かれる二次流れを主流の流れ方向に転向させることができる。一方で、圧力面にはフィンがないため、表面積の拡大による摩擦抵抗の増加を抑えることができる。
上記インペラでは、前記フィンは、前記ブレードの前記ディスク側と該ブレードのチップ側との間で、互いに間隔をあけて複数設けられていてもよい。
複数のフィンがあることで、二次流れの上流側となるディスク側のフィンによって転向し切れなかった二次流れを、次のフィンによって転向させることができる。
上記インペラでは、前記複数のフィンのうちの最も前記ディスク側に配置された前記フィンである第一フィンと前記ディスクとの間隔は、該第一フィンと前記複数のフィンのうちの該第一フィンに隣り合う第二フィンとの間隔よりも小さく設定されていてもよい。
二次流れはディスクから離間する流れであるため、当該ディスク側が上流側となる。第一フィンとディスクとの間隔が小さいため、二次流れの上流側となるディスク側で、積極的に二次流れを捕まえて主流方向に転向させることができる。また、第一フィンと第二フィンとの間隔は大きいため、第一フィンを乗り越えた二次流れがその直後に第二フィンに衝突することにより生じる衝突損失を低減させることができる。
上記インペラでは、前記フィンは、前記ブレードの前縁側から後縁側に向かうに従って、前記ブレードの前記負圧面からの突出量が小さくなってもよい。
二次流れは、主流の方向と遠心力の方向とが大きくことなるブレードの前縁側で生じ易いため、前縁側でフィンの突出量を大きくすることで二次流れを効果的に抑制することができる。また、後縁側では二次流れの影響が小さいため、フィンの突出量を小さくすることで、フィンと流体との接触によって生じる摩擦損失を抑制することができる。
本発明の第二態様に係る回転機械は、上記いずれかのインペラを備えることを特徴とする。
これにより、インペラ内での二次流れを抑えることでインペラの出口での混合損失が低減されるため、回転機械としての効率を向上させることができる。
本発明に係るインペラ及び回転機械によれば、二次流れをより効果的に抑制することができる。
実施形態に係る回転機械の縦断面図である。 実施形態に係るインペラの縦断面図である。 図2のIII−III断面図である。 フィンが設けられていないインペラの縦断面図であって、二次流れの挙動を説明する図である。 図3に対応する図面であって、フィンが設けられていない場合の二次流れの挙動を説明する図である。 第一変形例に係るインペラの縦断面図である。 第二変形例に係るインペラの縦断面図である。 第三変形例に係るインペラのブレードを平面状に表した場合の該ブレード及びフィンの模式図である。
以下、本発明に係るインペラ20を備えた圧縮機(回転機械)について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、圧縮機1は、回転軸2、ジャーナル軸受5、スラスト軸受6、インペラ20、及びケーシング10を備えている。本実施形態の圧縮機1は、インペラ20を複数段備えたいわゆる一軸多段遠心圧縮機である。
回転軸2は、水平方向に沿う軸線O方向に延びる円柱状をなしている。回転軸2は、軸線O方向の第一端部3側(軸線O方向一方側)および第二端部4側(軸線O方向他方側)で、ジャーナル軸受5によって軸線O回りに回転可能に支持されている。回転軸2は、第一端部3がスラスト軸受6によって支持されている。
インペラ20は、回転軸2の外周面に外嵌されており、軸線O方向に間隔をあけて複数段が設けられている。これらインペラ20は、回転軸2とともに軸線O回りに回転することで、軸線O方向から流入するガス(流体)を径方向外側に向かって圧送する。インペラ20の詳細構造については後述する。
ケーシング10は、筒状に形成された部材であって、回転軸2、インペラ20、および、ジャーナル軸受5等を収容する。ケーシング10は、ジャーナル軸受5を介して回転軸2を回転自在に支持している。これによりケーシング10に対して回転軸2に取り付けられたインペラ20が相対回転可能となっている。
ケーシング10は、導入流路11、接続流路13及び排出流路16を有している。
導入流路11は、複数のインペラ20のうち最も軸線O方向一方側に配置された最前段のインペラ20に対してケーシング10の外部からガスを導入する。導入流路11は、ケーシング10の外周面に開口しており、当該開口部はガスの吸込み口12とされている。該導入流路11は、径方向内側の部分で最前段のインペラ20の軸線O方向一方側に接続されている。
接続流路13は、軸線O方向に隣り合う一対のインペラ20を接続する流路である。接続流路13は、前段側のインペラ20から径方向外側に排出されるガスを、後段側のインペラ20に軸線O方向一方側から導入する。接続流路13は、ディフューザ流路14及びリターン流路15を有している。
ディフューザ流路14は、インペラ20の径方向外側に接続されており、インペラ20から径方向外側に排出されるガスを径方向外側に導きながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する。リターン流路15は、ディフューザ流路14の径方向外側に接続されて径方向外側に向かうガスを径方向内側に転向させて後段側のインペラ20に案内する。
排出流路16は、複数のインペラ20のうち最も軸線O方向他方側に配置された最後段のインペラ20から径方向外側に排出されるガスをケーシング10の外部に排出する。排出流路16は、ケーシング10の外周面に開口しており、当該開口部はガスの排出口17とされている。該排出流路16は、径方向内側の部分で最後段のインペラ20の径方向外側に接続されている。
次に、図2及び図3を参照して、インペラ20の詳細構成について説明する。インペラ20は、ディスク30、ブレード40及びカバー36を有している。
ディスク30は、軸線Oを中心とした円盤状に形成されている。ディスク30には、軸線Oを中心とした円形をなして軸線O方向に貫通する貫通孔31が形成されている。貫通孔31の内周面37が回転軸2の外周面に嵌まり込むことによって、インペラ20が回転軸2に一体に固定されている。
ディスク30における軸線O方向他方側を向く面は、軸線Oに直交する平面状をなすディスク背面32とされている。ディスク30における貫通孔31の軸線O方向一方側の端部からディスク背面32の径方向外側の端部にかけては、軸方向一方側から他方側に向かうに従って漸次径方向外側に向かって延びるディスク主面33が形成されている。ディスク主面33は、軸線O方向一方側の部分は、径方向外側を向いており、軸線O方向他方側に向かうにしたがって軸線O方向一方側を向くように漸次湾曲している。即ち、ディスク主面33は、軸線O方向一方側から他方側に向かうに従って漸次拡径している。ディスク主面33は、凹曲面状をなしている。
本実施形態では、ディスク主面33の軸線O方向一方側の端部と貫通孔31の軸線O方向一方側の端部との間には、軸線O方向に直交する平面状をなすディスク前端面34が形成されている。ディスク主面33の軸線O方向他方側の端部とディスク背面32の径方向外側の端部との間には、軸線O方向に延びてディスク30の外周縁部となるディスク外端面35が設けられている。
ブレード40は、ディスク30におけるディスク主面33に軸線Oの周方向に間隔をあけて複数設けられている。各ブレード40は、径方向内側から径方向外側に向かうに従ってインペラ20の回転方向R後方側(周方向一方側)に向かって湾曲している。ブレード40は、回転方向Rの前方側に向かって凸となる凸曲面をなしながら延びている。ブレード40は、径方向内側の端部を前縁43とし径方向外側の端部を後縁44とした翼形状をなしている。ブレード40における回転方向R前方側を向く面は圧力面41とされ、回転方向R後方側を向く面は負圧面42とされている。
カバー36は、複数のブレード40を軸線O方向一方側から覆っている。カバー36は、ディスク30との間にブレード40を挟むように、ディスク30と対向して設けられている。カバー36の内周面37は、軸線O方向一方側から他方側に向かうにしたがって漸次拡径するように形成されている。カバー36の内周面37は、ディスク主面33と対応するように該ディスク主面33同様に湾曲している。カバー36の内周面37には、ブレード40におけるディスク主面33側とは反対側の端部であるチップが固定されている。
カバー36の内周面37、ディスク主面33及びブレード40によって、これらの間に軸線O方向一方側から他方側に向かうに従って、回転方向R後方側に湾曲するように延びる流路が形成されている。
フィン50は、ブレード40の圧力面41と負圧面42とのうち、負圧面42のみに設けられている。フィン50は、負圧面42から回転方向R後方側に向かって突出するとともに、ブレード40の負圧面42の前縁43側から後縁44側にむかってガスの流れ方向(主流の流れ方向)に延びている。
本実施形態では、フィン50の上流側の端部は、ブレード40の前縁43に一致している。即ち、フィン50は、ブレード40の前縁43から後縁44側に向かって延びている。
フィン50の下流側の端部はブレード40の後縁44に一致している。即ち、フィン50は、ブレード40の後縁44に至るまで延びている。
フィン50は、ブレード40におけるディスク30側とチップ側との間で、互いにブレード40の高さ方向(ブレード40のディスク30からチップ側に向かう方向)に間隔をあけて2つが設けられている。なお、フィン50は、3つ以上の複数が設けられていてもよい。各フィン50は、それぞれブレード40の前縁43から後縁44にわたって延びている。なお、各フィン50は、ブレード40の前縁43と後縁44との中間位置を跨るように延びていることが好ましい。即ち、ブレード40の前縁43は当該中間位置よりも前縁43側に位置し、ブレード40の後縁44は当該中間位置よりも後縁44側に位置していることが好ましい。
ここで、互いに隣り合う2つのフィン50のうち、ディスク30側のフィン50を第一フィン50とし、チップ側のフィン50を第二フィン50とする。第一フィン50はディスク30からブレード40の高さ方向に置換して配置されており、第二フィン50は、第一フィン50からさらにブレード40の高さ方向に離間し、かつ、ブレード40のチップとも離間している。
本実施形態では、ディスク30と第一フィン50との間隔をL1、第一フィン50と第二フィン50との間隔をL2とした場合に、L1<L2の関係が成立している。ここで、L1、L2は、それぞれブレード40の後縁44での間隔としてもよいし、ブレード40の任意の箇所における主流の流れ方向に直交する直線上の間隔としてもよい。また、L1、L2をそれぞれ前縁43から後縁44の平均間隔としてもよい。
次に、本実施形態のインペラ20及び圧縮機1の作用効果について説明する。
回転軸2の回転に伴ってインペラ20が回転すると、該インペラ20内の流路に軸線O方向一方側からガスが導入される。このようにインペラ20内に導入されたガスは、流路内を径方向外側に向かう過程で、ブレード40の圧力面41からエネルギーが付与されて昇圧される。
ここで、図4に示すように、仮にフィン50がないインペラ20の場合には、流路における負圧面42側、かつ、ブレード40のチップ側(カバー36側)に向かって二次流れSが流れる。
各ブレード40の回転方向R前方側を向く圧力面41では圧力が大きくなり、回転方向R後方側を向く負圧面42では圧力が小さくなる。そのため、互いに隣り合うブレード40の圧力面41から負圧面42に向かって圧力が小さくなる圧力勾配が生じる。この圧力勾配によって、圧力面41から負圧面42側へと流れる二次流れSが発生する。
また、インペラ20の入口側は、主流の流れ方向と遠心力の方向が異なるため、当該入口側での遠心力の影響を受けるガスによって二次流れSが発生する。
このような二次流れSが発生すれば、主流との混合損失が発生する他、流路における負圧面42側かつチップ側の部分に昇圧されない低エネルギー流体Eが集積される結果、昇圧されないガスを排出することになり、インペラ20全体としての効率が低下する。
これに対して本実施形態では、インペラ20の負圧面42に流れ方向に沿うフィン50が設けられているため、図2及び図3に示すように、特にブレード40のディスク30側からチップ側に向かって負圧面42に沿って流れる二次流れSを主流の流れ方向に転向させることができる。即ち、該二次流れSはフィン50に接触することによって主流の流れ方向に向きが変えられる。そのため、二次流れSを抑制することができる。
ここで、例えば、ブレード40に流れ方向に沿う溝を形成した場合には、当該溝によって発生する乱流により、インペラ20全体として乱流損失が増大することになる。本実施形態では、フィン50によって二次流れSを転向させているため、乱流損失が発生することを抑制できる。
また、インペラ20のブレード40間の流路のうち前縁43側の流路は、上述のように主流の方向と遠心力の方向とが大きく異なるため、二次流れSが発達し易い。本実施形態では、前縁43からフィン50が存在することで、インペラ20の入口での二次流れSを抑えることができる。
さらに、特にブレード40の前縁43と後縁44と中間位置よりも前縁43側では、主流の方向と遠心力の方向とが大きく異なるため、当該中間位置よりも後縁44側までフィン50を伸ばすことで、インペラ20全体としての二次流れSを大きく抑えることができる。
また、本実施形態では、負圧面42のみにフィン50があるため、圧力勾配や遠心力に従って負圧面42に導かれる二次流れSを主流の流れ方向に転向させることができる。一方で、圧力面41にはフィン50がないため、不用意に表面積が拡大することを回避し、摩擦抵抗の増加を抑えることができる。
さらに、本実施形態では、複数のフィン50があることで、二次流れSの上流側となるディスク30側のフィン50によって転向し切れなかった二次流れSを、次のフィン50によって転向させることができる。
ここで、二次流れSはディスク30から離間する流れであるため、当該ディスク30側が上流側となる。本実施形態では、L1<L2の関係が成立しており、即ち、第一フィン50とディスク30との間隔L1が小さいため、二次流れSの上流側となるディスク30側で、積極的に二次流れSを捕まえて主流方向に転向させることができる。また、第一フィン50と第二フィン50との間隔が大きいため、第一フィン50を乗り越えた二次流れSがその直後に第二フィン50に衝突することにより生じる衝突損失を低減させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば第一変形例として、図6に示すように、フィン50の下流側の端部をブレード40の後縁44から離間して該後縁44の上流側に配置してもよい。即ち、第一変形例のフィン50は、ブレード40の前縁43から後縁44に至るまでの途中まで延びている。これによっても、二次流れSの影響が大きい流路の上流側でフィン50によって該二次流れSを主流の流れ方向に転向させながら、二次流れSの影響が小さい下流側ではフィン50が存在しないことで摩擦損失を低減することができる。
さらに、第二変形例として、図7に示すように、第一変形例に加えて、フィン50の上流側の端部をブレード40の前縁43から下流側に離間して設けてもよい。ブレード40の前縁43に近接した部分では流入するガスに対してブレード40からエネルギーが与えられて間もないため、二次流れSは大きく発生しないことがある。よって、前縁43に近接したではフィン50を設けないことで、摩擦損失の低下を図ることができる。
また、第三変形例として、例えば図8に示すように、ブレード40の前縁43から後縁44に至るフィン50の該ブレード40の負圧面42からの高さ(突出量)を、前縁43から後縁44に向かうに従って漸次小さくしてもよい。上述の通り、前縁43側の部分では遠心力による影響が顕著であるため、二次流れSが大きい前縁43側の部分ではフィン50の高さを大きくする。これにより、二次流れSを効果的に抑制しながら、インペラ20全体としての摩擦損失を低減させることができる。
実施形態では複数のフィン50を備えた例について説明したが、フィン50が1つのみ備えた構成であってもよい。
また、インペラ20としてはカバー36を備えたクローズインペラのみならず、本発明をカバー36を備えていないオープンインペラに適用してもよい。
実施形態では、回転機械として圧縮機1を例に説明したが、例えばポンプ等の他の回転機械に本発明を適用してもよい。
1 圧縮機
2 回転軸
3 第一端部
4 第二端部
5 ジャーナル軸受
6 スラスト軸受
10 ケーシング
11 導入流路
12 吸込み口
13 接続流路
14 ディフューザ流路
15 リターン流路
16 排出流路
17 排出口
20 インペラ
30 ディスク
31 貫通孔
32 ディスク背面
33 ディスク主面
34 ディスク前端面
35 ディスク外端面
36 カバー
37 内周面
40 ブレード
41 圧力面
42 負圧面
43 前縁
44 後縁
50 フィン
O 軸線
R 回転方向
S 二次流れ

Claims (8)

  1. 軸線を中心とする円盤状をなすディスクと、
    該ディスクの前記軸線方向一方側を向く面に前記軸線の周方向に間隔をあけて複数設けられ、前記軸線の径方向内側から外側に向かうにしたがって回転方向後方側に延びるとともに、前記軸線方向一方側から流入する流体を径方向外側に向かって排出する流路を形成するブレードと、
    前記ブレードにおける回転方向後方側を向く負圧面から突出し、前記流体の流れ方向に沿って延びるフィンと、
    を備えるインペラ。
  2. 前記フィンは、前記ブレードの前縁から後縁側に向かって延びている請求項1に記載のインペラ。
  3. 前記フィンは、前記ブレードにおける前縁と後縁との中間位置よりも前縁側から該中間位置よりも後縁側に延びている請求項1又は2に記載のインペラ。
  4. 前記フィンは、前記負圧面と前記ブレードにおける回転方向前方側を向く正圧面とのうち、前記負圧面のみに設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載のインペラ。
  5. 前記フィンは、前記ブレードの前記ディスク側と該ブレードのチップ側との間で、互いに間隔をあけて複数設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載のインペラ。
  6. 前記複数のフィンのうちの最も前記ディスク側に配置された前記フィンである第一フィンと前記ディスクとの間隔は、該第一フィンと前記複数のフィンのうちの該第一フィンに隣り合う第二フィンとの間隔よりも小さく設定されている請求項5に記載のインペラ。
  7. 前記フィンは、前記ブレードの前縁側から後縁側に向かうに従って、前記ブレードの前記負圧面からの突出量が小さくなる請求項1から6のいずれか一項に記載のインペラ。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のインペラを備える回転機械。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115163553A (zh) * 2022-08-09 2022-10-11 珠海格力电器股份有限公司 叶轮组件、离心式叶轮及水蒸气压缩机

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