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JP2018140832A - ボトル型缶 - Google Patents

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JP2018140832A
JP2018140832A JP2017037607A JP2017037607A JP2018140832A JP 2018140832 A JP2018140832 A JP 2018140832A JP 2017037607 A JP2017037607 A JP 2017037607A JP 2017037607 A JP2017037607 A JP 2017037607A JP 2018140832 A JP2018140832 A JP 2018140832A
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野戸 滋
Shigeru Noto
滋 野戸
伸泰 関
Nobuyasu Seki
伸泰 関
榎木 泰史
Yasushi Enoki
泰史 榎木
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Daiwa Can Co Ltd
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Abstract

【課題】肩部が丸みのある形状で、しかも座屈強度に優れたボトル型缶を提供する。
【解決手段】肩部8は、断面凸円弧状に形成され、下部遷移部19が、曲率中心O2が内側にある断面凸円弧状に形成されるとともに肩部8および胴部3に滑らかに連続しており、上部遷移部18が、曲率中心O1が外側にある断面凹円弧状に形成されるとともに、肩部8および口首部6に滑らかに連続しており、胴部3の外径が64mm以上かつ68mm以下であり、口首部6の外径が36mm以上かつ40mm以下であり、肩部8と上部遷移部18との接続箇所における接線の肩部8の中心軸線に対する角度が35°以上かつ60°以下である。
【選択図】図4

Description

本発明は、強度の高いアルミニウム合金板などの金属板を素材としてボトル型に成形された缶に関し、特に円筒状の口首部にキャップをネジ嵌合させることにより再封止の可能なボトル型缶に関するものである。
この種のボトル型缶が特許文献1や特許文献2に記載されている。これら特許文献1に記載されたボトル型缶および特許文献2に記載されたボトル型缶のいずれも肩部がテーパー状に形成されたボトル型缶であり、肩部から上方に延びている円筒状の口部(もしくは口金部)にキャップをネジ止めするように構成されている。そのキャップの口部に対する取り付けは、例えばロールオンキャッピングによって行われている。ロールオンキャッピングでは、口部の開口端に形成されているカール部を閉じる天板部を有する円筒状のキャップ粗形材を口首部に被せ、そのキャップ粗形材を押圧パッドによってカール部に押し付けるとともにコーナ部をプレッシャーブロックで絞り込んでその内面のライナーをカール部に密着させる。その状態でキャップ粗形材の円筒部分(スカート部)をネジ成形用ロールにより口部に形成されている雄ネジ部に沿って絞り込んで雌ネジ部を形成し、さらに円筒部分の下端部に設けられているピルファープルーフバンドを裾締め用ロールによって、口部における雄ネジ部の下側に形成されているカブラ部の下側に巻き込ませている。
このようなキャッピングの際に口部に対して、軸線方向の押圧力(いわゆる打栓力)や、前記各ロールによる横力(もしくは圧縮力)、プレッシャーブロックや各ロールに対する相対回転による捩り力などが複合して作用する。このようなキャッピングの荷重によって肩部の上部が部分的に座屈することがあり、そのため特許文献1や特許文献2に記載されたボトル型缶では、座屈強度を維持するために肩部をテーパー状に形成している。特許文献3にはテーパー状の肩部と同時に円筒状の口部を成形するいわゆるスムースネック縮径法が記載されている。テーパー状の肩部であれば、その角度に応じて、軸線方向の荷重と横方向の荷重とを肩部の全体で受けて応力集中を緩和して局部的な座屈を抑制することができる。
特許文献1のボトル型缶では、座屈強度を低下させずに薄肉軽量化を可能にするために、肩部の上部(口首部側の部分)に、缶の中心軸線を中心とした環状の凹部および凸部を形成することにより、肩部上部の剛性を向上させている。また、特許文献2に記載された発明では、肩部のテーパー角度を特定の角度に規定することにより、座屈強度を損なうことなく、自動販売機におけるガイド詰まりを防止するようにしている。
特許第3561796号公報 特許第4159956号公報 特許第2676209号公報
特許文献1に記載されたボトル型缶は、肩部をテーパー形状とすることに加えて、肩部の上部(口部に繋がる部分)に凹部あるいは凸部を形成することにより、座屈強度を向上させるように構成されている。そのため、座屈強度を維持するためには肩部の形状がテーパー状に限られてしまい、デザインの自由度あるいは意匠性の向上もしくは改善が制約される不都合がある。また、特許文献1に記載されている構成は、肩部上部に環状の凸部や凹部を形成する構成であるから、需用者の目に入りやすい肩部上部の形状が、従来の滑らかな形状とは異なったものとならざるを得ず、ボトル型缶のデザインの変更を余儀なくされたり、あるいはデザインの自由度がこの点においても制約されるなどの不都合がある。
一方、特許文献2に記載されたボトル型缶も肩部のテーパー形状に限られるので、特許文献1に記載されているボトル型缶と同様に、デザインの自由度あるいは意匠性の向上もしくは改善が制約される不都合がある。しかも特許文献2に記載されている構成では、テーパーの角度が規定されており、その角度では肩部の軸線方向での長さが長くなるので、内容量が少なくなってしまう可能性があり、あるいは缶高さ(ハイト)が制限されていることから胴部の長さが短くなって自動販売機のガイドにいわゆる片乗りしてガイド詰まりを発生させる可能性がある。
本発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、デザインの自由度あるいは意匠性の向上と座屈強度の向上との両立を図ることのできるボトル型缶を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記の目的を達成するために、胴部と底部とが日本工業規格によるA3004またはA3104のアルミニウム合金板もしくは樹脂被覆アルミニウム合金板を絞りしごき加工して一体に形成されるとともに、前記胴部の上部に上側ほど外径が小さくなる肩部が連続して形成され、さらに前記肩部の上部に円筒状の口首部が連続して形成されたボトル型缶において、前記肩部は、断面凸円弧状のドーム形状部を少なくとも一部に含む形状とされ、前記肩部と前記胴部とを繋いでいる下部遷移部が、曲率中心が前記胴部もしくは前記肩部の内側にある断面凸円弧状に形成されるとともに、前記下部遷移部が前記肩部および前記胴部に滑らかに連続しており、前記肩部と前記口首部とを繋いでいる上部遷移部が、曲率中心が前記肩部もしくは前記口首部の外側にある断面凹円弧状に形成されるとともに、前記上部遷移部が前記肩部および前記口首部に滑らかに連続しており、前記胴部の外径が64mm以上かつ68mm以下であり、前記口首部の外径が36mm以上かつ40mm以下であり、前記肩部と前記上部遷移部との接続箇所における接線の前記肩部の中心軸線に対する角度が35°以上かつ60°以下であることを特徴とするボトル型缶である。
本発明では、前記肩部と前記下部遷移部との接続箇所における接線の前記肩部の中心軸線に対する角度が5°以上20°以下とすることができる。
また、本発明では、前記肩部は、前記下部遷移部から前記上部遷移部に到る全体が断面凸円弧状のドーム形に形成され、かつ前記肩部における断面凸円弧状の曲率半径が40mm以上120mm以下とすることができる。
さらに、本発明では、前記下部遷移部の曲率半径が2mm以上かつ4mm以下であり、前記上部遷移部の曲率半径が5mm以上かつ14mm以下であってよい。
本発明では、前記肩部の肉厚を0.20mm以上0.30mm以下とすることができる。
本発明においては、胴部の上側に繋がっている肩部およびその肩部の上側に繋がっている口首部は、胴部の開口端部側を縮径加工することにより形成されている。その肩部と口首部との境界部分である上部遷移部は、肩部に滑らかに連続しかつ肩部もしくは口首部の内側に窪んだ断面円弧状に形成され、この上部遷移部と肩部との接続箇所における接線(肩部の母線に対する接線)の肩部の中心軸線に対する角度が35°以上かつ60°以下になっている。また、肩部と胴部との境界部分である下部遷移部は、肩部に滑らかに連続しかつ肩部もしくは胴部の外側に突出した断面円弧状に形成され、この下部遷移部と肩部との接続箇所における接線(肩部の母線に対する接線)の肩部の中心軸線に対する角度が5°以上20°以下になっている。すなわち、上部遷移部側の接線で代表される肩部上部が中心軸線を鉛直線とした場合には水平方向に寝た状態になり、これに対して下部遷移部側の接線で代表される肩部下部が中心軸線を鉛直線とした場合には鉛直方向に立った状態になっている。そして、上部と下部とでの角度が異なる肩部は、断面凸円弧状のドーム形になっている。したがって肩部が丸みを帯びた形状になるので、ボトル型缶の全体としてのデザインの自由度が向上し、もしくはデザインの選択の幅が広くなる。しかも、肩部が丸みを帯びることにより上部が水平方向に寝る形状になるとしても、当該上部の中心軸線に対する角度は60°を超えることがないので、キャッピング時のいわゆる打栓力に対する応力のうち上向きの成分が小さくならないために曲げ応力が大きくならず、その結果、座屈強度が向上する。また前記上部の前記角度は35°を下回ることがないので、肩部の丸みを維持することができるとともに、肩部の長さ(中心軸線方向の寸法)が特には長くならず、内容量を必要十分に確保できる。一方、中心軸線に対する肩部の下部の角度は5°以上20°以下であっていわゆる立った状態になっているので、キャッピング時のいわゆる打栓力に起因して肩部の下部に応力が生じるとしても、肩部の面方向に沿う圧縮応力が大きくかつ剪断応力が小さくなるので、肩部の一部が内側に窪むなどの変形(座屈)を防止もしくは抑制でき、ボトル型缶としての座屈強度を向上させることができる。
絞り・しごき成形によりボトル型缶を製造する過程を説明するための模式図である。 本発明に係るボトル型缶の正面図である。 口首部にロールオンキャッピングによってキャップを取り付けている状態を模式的に示す図である。 ストレート部から肩部を経て胴部に到る部分の一例を示す部分的な拡大断面図である。 実施例1−1ないし実施例1−6、ならびに比較例1および比較例1−1ないし比較例1−2の各データをまとめて示す図表である。 実施例2−1ないし実施例2−4、ならびに比較例2−1および比較例2−2の各データをまとめて示す図表である。
本発明に係るボトル型缶は、アルミニウム板や樹脂被覆アルミニウム板などの金属板を素材とした金属缶であって、特に高強度材である日本工業規格(JIS)によるA3004もしくはA3104のアルミニウム合金板もしくは樹脂被覆アルミニウム合金板を素材とし、絞りしごき成形によって形成される金属缶である。したがって、本発明に係るボトル型缶は、上記の金属板を素材として底板と胴部とが一体となった中間体を形成し、その中間体の開口端側に前述したスムースネック縮径法等などによってネッキング加工を施し、さらにネジ加工およびカール加工を施して製造される。図1には、その製造過程を模式的に示してあり、素材である金属板1に絞り成形、再絞り成形、ならびに再々絞り成形を施して底部2と胴部3とが一体の円筒体4を形成し、さらにしごき成形を施して円筒体4の深さを深くする。その際に底部2にドーミング加工を施す。その円筒体4の開口端部側(上端部側)をトリミング加工によって切除する。ついで、塗装工程を経て中間体5とする。その中間体5の開口端側をネッキング加工によって徐々に縮径して口首部6を成形し、その口首部6にねじ・カール加工を施してボトル型缶7とする。
図2に本発明に係るボトル型缶7の一例を示してあり、胴部3は絞りしごき成形を受けているのに対して、口首部6や胴部3と口首部6との間の肩部8は、縮径されていることにより、胴部3に対して肩部8や口首部6の肉厚(壁厚)が相対的に厚くなっている。このボトル型缶7の一例は、胴部3の外径が53mm(呼称:202径)あるいは66mm(呼称:211径)で、口首部6の外径が28mm〜38mmのボトル型缶である。なお、本発明は、胴部3の外径が64mm以上かつ68mm以下、口首部6の外径が36mm以上40mm以下のボトル型缶に好適に適用することができる。
ボトル型缶7は口首部6にキャップ(図示せず)を取り付けることにより再封止(リシール)できるように構成されている。すなわち、口首部6の開口端には外側に巻いたカール部9が形成されており、そのカール部9の下側に雄ネジ部10が形成されている。その雄ネジ部10の下側には、カブラ部11が形成されている。カブラ部11は、キャップを構成しているスカート部(円筒状の部分)の下端部に設けられているピルファープルーフバンド(図示せず)を係合させ、キャップを外す際にそのピルファープルーフバンドをキャップから破断させて口首部6に残置させるための部分であり、雄ネジ部10におけるネジ山の外径程度の膨出部11aと、その下側に口首部6の全周に亘って形成された凹部11bとを備えている。なお、凹部11bは、キャップから分離されて口首部6に残置されたピルファープルーフバンドが緩く嵌合することによりキャップから離脱していることが需用者に判るようにし、また後述するように裾締めのためのツールが入り込めるようにするために設けられている。さらに、カブラ部11と肩部8との間に、外径がほぼ一定の円筒状をなすストレート部12が形成されている。このストレート部12から肩部8を経て胴部3に到る部分の詳細な構成については後述する。
図3は上述したボトル型缶7の口首部6にロールオンキャッピングによってキャップ13を取り付けている状態を模式的に示している。口首部6を上側にして正立させたボトル型缶7の口首部6にキャップ13を被せ、プレッシャーヘッド14によってキャップ13を押圧する。プレッシャーヘッド14には、中心部分の押圧パッドと外周側のプレッシャーブロックとが一体に形成されている。プレッシャーブロックによってキャップ13のコーナ部をカール部9に向けて押圧して変形させ、キャップ13の内面に設けられているライナー15をカール部9との間に挟み込むようにカール部9に密着させるとともに、押圧パッドがキャップ天面に接触することよってキャップ13をボトル型缶7の中心軸線方向に押圧し、打栓圧を与えている。
また、キャップ13のスカート部(円筒状の部分)をネジ成形用ロール16によってその外側から押圧し、その状態で口首部6とネジ成形用ロール16とを相対的に回転させることにより、スカート部を口首部6に形成されている雄ネジ部10に押し付けて、雄ネジ部10のネジ溝に沿って変形させることにより雌ネジ部を形成する。さらに、キャップ13におけるスカート部の下端部(すなわちピルファープルーフバンドに相当する部分)は、口首部6の外周側を相対的に旋回する裾締め用ロール17によって前述したカブラ部11に密着するように絞り、前述した膨出部11aの下側に係合させる。したがってロールオンキャッピングの際には、図3に太い矢印で示すように、中心軸線に沿う方向の荷重(打栓力)Aと、ボトル型缶7が相対的に回転することによる捩り力Bと、各ロール16,17による水平方向の横力Cとが複合して作用する。
図4は上述したボトル型缶7におけるストレート部12から肩部8を経て胴部3に到る部分の断面図であり、本発明に係るボトル型缶7の肩部8は外側に凸となる断面凸円弧状をなすドーム形状部を有している。そのドーム形状の部分は肩部8の一部として肩部8に含まれる部分であってよく、図4に示す例では、肩部8の全体がドーム形状に形成されている。その凸円弧の曲率半径Rは、胴部3の外径が64mm〜68mmの場合、40mm以上120mm以下になっている。
肩部8は口首部6側のストレート部12および胴部3のそれぞれに対して滑らかに繋がっている。肩部8とストレート部12とを繋いでいる部分が上部遷移部18であって、曲率中心O1が肩部8あるいはストレート部12の外側にあり、肩部8あるいはストレート部12の内側に向けて窪んだ断面凹円弧状をなしている。その円弧の半径rは2mm〜4mmである。この上部遷移部18と肩部8とは段差もしくは角が生じないように滑らかに連続しており、その接続箇所における上部遷移部18についての接線(上部遷移部18の母線についての接線。以下同じ)と肩部8についての接線(肩部8の母線についての接線。以下同じ)とが互いに一致している。このように一致する接線を、以下、共通接線と称することがある。肩部8の上部の形状は、その共通接線の中心軸線(ボトル型缶7の中心軸線)に対する角度αが35°〜60°の範囲の角度になるように形成されている。なお、図4には角度αを、前記接続箇所における法線と中心軸線に直交する水平線との間の角度として示してある。
肩部8と胴部3とを繋いでいる部分が下部遷移部19であって、曲率中心O2が肩部8あるいは胴部3の内側にあり、肩部8あるいは胴部3の外側に向けて突出した断面円弧状をなしている。その円弧の半径SRは5mm〜14mmである。この下部遷移部19と肩部8とは段差もしくは角が生じないように滑らかに連続しており、その接続箇所における下部遷移部19についての接線(下部遷移部19の母線についての接線。以下同じ)と肩部8についての接線(肩部8の母線についての接線。以下同じ)とが互いに一致している。このように一致する接線を、以下、共通接線と称することがある。肩部8の下部の形状は、その共通接線の中心軸線(ボトル型缶7の中心軸線)に対する角度βが5°〜20°の範囲の角度になるように形成されている。なお、図4には角度βを、前記接続箇所における法線と中心軸線に直交する水平線との間の角度として示してある。
なお、上述した各曲率中心O1,O2の間隔SLは、27mm〜32mmとされている。したがって、胴部3の長さが制約されたり、それに伴って内容量が制限されるなどの不都合が回避されている。また、胴部3の上部から肩部8ならびにストレート部12に到る箇所の肉厚(壁厚)tは0.20mm〜0.30mmとされている。
本発明に係るボトル型缶7は、肩部8がドーム形状に形成され、あるいはドーム形状の部分を少なくとも一部に含む形状とされている。すなわち、従来のテーパー形状に限られないので、デザインの自由度が高く、あるいは意匠性に優れたボトル型缶となっている。しかも、肩部8がドーム形状を有するとしても、上部遷移部18に繋がっている箇所、すなわち肩部8の上部の形状は、前述した共通接線の中心軸線に対する角度αが35°〜60°の角度になる形状となっている。そのため、キャッピング時のいわゆる打栓力に対する応力のうち上向きの成分が小さくならず、言い換えれば曲げ応力が大きくならず、その結果、座屈強度を向上できるとともに、肩部の丸みを維持することができ、さらには肩部の長さ(中心軸線方向の寸法)が特には長くならず、内容量を必要十分に確保できる。また、下部遷移部19側における共通接線の中心軸線に対する角度が5°〜20°になっているので、肩部8の下部では、肩部8の面方向に沿う圧縮応力が大きくかつ剪断応力が小さくなるので、キャッピング時の打栓力によって肩部8の一部が内側に窪むなどの変形(座屈)を防止もしくは抑制でき、ボトル型缶7としての座屈強度を向上させることができる。
つぎに、本発明の効果を確認するために行った実施例と比較例とを示す。
胴部3の外径が66mm、口首部6の外径が37.8mmの肩部8がドーム状をなす図2に示す形状のボトル型缶7を用意し、各部の寸法を以下のように設定し、座屈強度を解析した。各遷移部18,19の曲率中心O1,O2の間隔SLは29.3mm、上部遷移部18の曲率半径rは3mm、下部遷移部19の曲率半径SRは8mm、肩部8の肉厚(壁厚)tは、胴部3側を0.22mmとし、口首部6側が0.3mmとなるように縮径に応じて比例的に漸次増厚した壁厚分布となるように構成した。下部遷移部19側の角度βを15°とし、上部遷移部18側の角度αを35°にしたボトル型缶(実施例1−1)、40°にしたボトル型缶(実施例1−2)、45°にしたボトル型缶(実施例1−3)、50°にしたボトル型缶(実施例1−4)、55°にしたボトル型缶(実施例1−5)、60°にしたボトル型缶(実施例1−6)を用意し、それぞれの座屈強度を解析して求め、上部遷移部18側の共通接線の角度α、すなわち肩部8の上部の角度について調べた。実施例1−1および実施例1−2における肩部8の曲率半径Rは50mmとし、実施例1−3ないし実施例1−6における肩部8の曲率半径Rはそれぞれ40mmとした。座屈強度の解析は、ロールオンキャッピング時の打栓力、各ロールによる横力(118N(ニュートン)程度)、ならびに相対的に回転させることによる捩りトルクを作用させ、打栓力を次第に増大させて座屈変形が生じる直前の打栓力を座屈強度として解析して求めた。また、各缶体の成形性を評価するため、試作を行った。シワの発生や肩部の陥没が発生することなく成形できたものを「○」、シワや肩部8の陥没が発生して成形できなかったものを「×」として評価した。各寸法および座屈強度と成形性の評価結果を図5に図表としてまとめて示してある。
比較例1
肩部をテーパー状とした以外は、上記の実施例1と同様のボトル型缶を比較例として用意し、上記の実施例1と同様にして座屈強度を解析して求めた。なお、肩部のテーパー角度は、中心軸線に対する角度を28°とした。また、肩部の肉厚(壁厚)tは胴部側を0.22mmとし、口首部6側が0.3mmとなるように縮径に応じて比例的に漸次増厚した壁厚分布となるように構成した。座屈強度は1350N(ニュートン)であった。この比較例1の各寸法および座屈強度と成形性の評価結果を図5に図表としてまとめて示してある。
上部遷移部18側の共通接線の角度αが本発明による範囲を下回る30°の比較例1−1と、その角度αが本発明による範囲を上回る65°の比較例1−2を用意し、それぞれの座屈強度を解析して求めた。なお、他の各部の寸法は、上記の実施例1−1ないし実施例1−6と同様にした。座屈強度は、1290N(比較例1−1)であった。比較例1−2は、シワおよび肩部の陥没が発生して成形できなかった。この比較例1−1と比較例1−2との各寸法および座屈強度と成形性の評価結果を図5に図表としてまとめて示してある。
これら実施例1および比較例1の解析結果によれば、本発明に係るボトル型缶7は、肩部8が断面凸円弧のドーム形であっても、座屈強度が従来知られているテーパー形状の肩部を有するボトル型缶の座屈強度を上回っており、少なくとも遜色がない。したがって、本発明によれば、肩部8をドーム形状に形成しても実用上十分な座屈強度を得ることができるので、デザインの自由度や意匠性の向上と座屈強度の維持もしくは向上とを両立させることができる。
上記の実施例1−1ないし実施例1−6、および比較例1−1ならびに比較例1−2について評価すると、実施例1−1ないし実施例1−6によれば、上部遷移部18側での共通接線の角度αが水平側にいわゆる寝た状態になることにより、肩部8が視覚的に、丸みを帯びたドーム状を呈し、意図した外観とすることができ、しかも肉厚が十分に薄くても座屈強度が実用上要求される強度になった。これに対して、比較例1−1では、座屈強度が実用上要求される強度になるものの、肩部8が上部側でもいわゆる立った形状になるので、肩部8の外観が視覚的に、丸みのあるドーム状と言うよりもテーパー形状に近い形状になり、意図する外観とは異なった印象のボトル型缶になってしまう。また、比較例1−2では、肩部8が陥没したり、シワが発生することにより成形性に劣り、実用にならないと考えられる。
下部遷移部19側の共通接線の角度β、すなわち肩部8の下部の角度について調べた。上部遷移部18側の角度αを40°とし、下部遷移部19側の角度βを5°にしたボトル型缶(実施例2−1)、10°にしたボトル型缶(実施例2−2)、15°にしたボトル型缶(実施例2−3)、20°にしたボトル型缶(実施例2−4)を用意し、それぞれの座屈強度を解析して求めた。実施例2−1では、肩部8の下部がいわゆる立った状態になることにより肩部8の曲率半径Rを30mmとし、これに対して実施例2−2では、肩部8の曲率半径Rを40mmとした。また、実施例2−3および実施例2−4では肩部8の曲率半径Rをそれぞれ50mmとした。なお、これら実施例2−1ないし実施例2−4のボトル型缶の他の各部の寸法は、上述した実施例1のボトル型缶と同様にした。また、肩部8の肉厚(壁厚)tは胴部側を0.22mmとし、口首部6側が0.3mmとなるように縮径に応じて比例的に漸次増厚した壁厚分布となるように構成した。また、それぞれの形状の缶体を試作し、成形性を評価した。外観に問題なく成形できたものを「○」、外観にシワ等の不具合が生じて成形できなかったものを「×」として評価した。各寸法および成形性の評価結果を図6に図表としてまとめて示してある。
比較例2
下部遷移部19側の共通接線の角度βが本発明による範囲を下回る3°の比較例2−1と、その角度βが本発明による範囲を上回る25°の比較例2−2を用意し、それぞれ試作を行って成形性を評価した。なお、比較例2−1および比較例2−2における肩部8の曲率半径Rは30mmとし、他の各部の寸法は、上記の実施例2−1ないし実施例2−4と同様にした。この比較例2−1と比較例2−2の成形性の評価結果を図6に図表としてまとめて示してある。
上記の実施例2−1ないし実施例2−4、および比較例2−1ならびに比較例2−2について評価すると、実施例2−1ないし実施例2−4によれば、肩部8の下部の角度βが5°ないし20°の角度になっていることにより、胴部3の上端部から肩部8の丸みが始まって口首部6の根元の部分に繋がり、肩部8が視覚的に、丸みを帯びたドーム状を呈し、意図した外観とすることができ、不具合を生ずることなく成形でき、しかも肉厚が十分に薄くても座屈強度が実用上要求される強度になった。これに対して、比較例2−1では、肩部8の下部の角度βが小さく、肩部8が胴部3の延長部となり、あるいは両者の境界が明確でなくなり、しかも肩部8の軸線方向の長さ(各曲率中心O1,O2の間隔SL)が決まっていることにより肩部8の曲率が大きくなり、肩部8の丸みの印象が薄れて、肩の張った印象になり、意図した外観とは異なった印象のボトル型缶になってしまった。さらに、肩部がゆるい湾曲になるので、材料のバックリングの影響を受け、金型形状が転写されずに、シワや肩部の陥没が生じて、成形性に劣るものとなった。また、比較例2−2では、βが25°で、肩部の形状がテーパー状の肩とほとんど区別が付かない形状となったため、本発明で対象とする肩部の形状とはならなかった。
なお、本発明は上述した具体的な例に限定されないのであって、肩部や上下の遷移部などの形状あるいは寸法が特許請求の範囲に記載の範囲内であれば、他の部分の形状や寸法は適宜に変更してもよい。
2…底部、 3…胴部、 6…口首部、 7…ボトル型缶、 8…肩部、 10…雄ネジ部、 12…ストレート部、 18…上部遷移部、 19…下部遷移部。

Claims (5)

  1. 胴部と底部とが日本工業規格によるA3004またはA3104のアルミニウム合金板もしくは樹脂被覆アルミニウム合金板を絞りしごき加工して一体に形成されるとともに、前記胴部の上部に上側ほど外径が小さくなる肩部が連続して形成され、さらに前記肩部の上部に円筒状の口首部が連続して形成されたボトル型缶において、
    前記肩部は、断面凸円弧状のドーム形状部を少なくとも一部に含む形状とされ、
    前記肩部と前記胴部とを繋いでいる下部遷移部が、曲率中心が前記胴部もしくは前記肩部の内側にある断面凸円弧状に形成されるとともに、前記下部遷移部が前記肩部および前記胴部に滑らかに連続しており、
    前記肩部と前記口首部とを繋いでいる上部遷移部が、曲率中心が前記肩部もしくは前記口首部の外側にある断面凹円弧状に形成されるとともに、前記上部遷移部が前記肩部および前記口首部に滑らかに連続しており、
    前記胴部の外径が64mm以上かつ68mm以下であり、
    前記口首部の外径が36mm以上かつ40mm以下であり、
    前記肩部と前記上部遷移部との接続箇所における接線の前記肩部の中心軸線に対する角度が35°以上かつ60°以下である
    ことを特徴とするボトル型缶。
  2. 請求項1に記載のボトル型缶において、
    前記肩部と前記下部遷移部との接続箇所における接線の前記肩部の中心軸線に対する角度が5°以上20°以下である
    ことを特徴とするボトル型缶。
  3. 請求項1または2に記載のボトル型缶において、
    前記肩部は、前記下部遷移部から前記上部遷移部に到る全体が断面凸円弧状のドーム形に形成され、かつ前記肩部における断面凸円弧状の曲率半径が40mm以上120mm以下であることを特徴とするボトル型缶。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のボトル型缶において、
    前記下部遷移部の曲率半径が2mm以上かつ4mm以下であり、
    前記上部遷移部の曲率半径が5mm以上かつ14mm以下である
    ことを特徴とするボトル型缶。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のボトル型缶において、
    前記肩部の肉厚が0.20mm以上0.30mm以下であることを特徴とするボトル型缶。
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