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JP2018039933A - インク、インクカートリッジ及び画像記録方法 - Google Patents

インク、インクカートリッジ及び画像記録方法 Download PDF

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JP2018039933A
JP2018039933A JP2016175914A JP2016175914A JP2018039933A JP 2018039933 A JP2018039933 A JP 2018039933A JP 2016175914 A JP2016175914 A JP 2016175914A JP 2016175914 A JP2016175914 A JP 2016175914A JP 2018039933 A JP2018039933 A JP 2018039933A
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正宣 大塚
Masanori Otsuka
正宣 大塚
寺田 匡宏
Masahiro Terada
匡宏 寺田
河村 英孝
Hidetaka Kawamura
英孝 河村
陽平 政田
Yohei Masada
陽平 政田
貴治 青谷
Takaharu Aotani
貴治 青谷
泰 吉正
Yasushi Yoshimasa
泰 吉正
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Abstract

【課題】高温保存前後のいずれでも発色性に優れ、かつ、耐擦過性に優れた画像を記録することが可能なインク、このインクを用いたインクカートリッジ及び画像記録方法を提供する。【解決手段】自己分散顔料、ポリエステル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子、水溶性有機溶剤、界面活性剤、及び水を含有するインク、このインクを用いたインクカートリッジ、並びに画像記録方法である。自己分散顔料が、顔料の粒子表面に直接又は他の原子団を介してホスホン酸基が結合したものである。【選択図】なし

Description

本発明は、インク、インクカートリッジ、及び画像記録方法に関する。
従来の画像記録方法においては、記録される画像の光学濃度を向上させるべく、自己分散顔料を色材として含有するインクが用いられている。なかでも、顔料の粒子表面にホスホン酸基が直接又は他の原子団を介して結合した自己分散顔料(以下、「ホスホン酸型自己分散顔料」とも記す)を用いると、発色性に優れた画像を記録できることが知られている。
但し、ホスホン酸型自己分散顔料を含有するインクを高温条件下で長期保存すると、記録される画像の発色性が低下するといった課題があった。このような課題を解決し、発色性及び耐スミア性が向上した画像を記録すべく、例えば、水性ビヒクル、顔料、及びポリウレタンポリマーを含有するインクが提案されている(特許文献1)。
特表2013−535548号公報
特許文献1で提案されたインクを用いれば、発色性の良好な画像を記録することができる。しかし、本発明者らが検討したところ、高温条件下で長期保存したインクで記録した画像の発色性は低下してしまうことがわかった。
したがって、本発明の目的は、高温保存前後のいずれでも発色性に優れ、かつ、耐擦過性に優れた画像を記録することが可能なインクを提供することにある。また、本発明の目的は、前記インクを用いたインクカートリッジ、及び画像記録方法を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明によれば、自己分散顔料、ポリエステル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子、水溶性有機溶剤、界面活性剤、及び水を含有するインクであって、前記自己分散顔料が、顔料の粒子表面に直接又は他の原子団を介してホスホン酸基が結合したものであることを特徴とするインクが提供される。
本発明によれば、高温保存前後のいずれでも発色性に優れ、かつ、耐擦過性に優れた画像を記録することが可能なインクを提供することができる。また、本発明によれば、前記インクを用いたインクカートリッジ、及び画像記録方法を提供することができる。
本発明の画像記録方法で用いる画像記録装置の一例を示す模式図である。 記録媒体の吸収係数Kaを説明する吸収曲線の一例を示す図である。
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、さらに本発明を詳細に説明する。なお、本発明においては、化合物が塩である場合は、インク中では塩はイオンに解離して存在しているが、便宜上、「塩を含有する」と表現する。また、インクジェット用の水性インクのことを、単に「インク」と記載することがある。また、物性値は、特に断りのない限り、常温(25℃)における値とする。
本発明者らは、ホスホン酸型自己分散顔料を含有するインクの場合、高温保存前のインクで記録した画像の発色性が優れているにも関わらず、高温保存後のインクで記録した画像の発色性が低下する理由について検討した。その結果、顔料の粒子表面に結合したホスホン酸基などの官能基が、高温保存中に解離することが判明した。ホスホン酸基などの官能基は、記録媒体中に豊富に存在する有機塩又は無機塩と結合して電荷を失う。これにより、記録媒体の表層に顔料が定着して画像の発色性が向上する。しかし、高温保存により顔料の粒子表面に結合した官能基が解離又は脱離すると、有機塩や無機塩と結合しなくなるため、顔料は凝集しにくくなり、記録媒体の表層に定着しにくくなる。その結果、記録媒体の内部にまで顔料が浸透してしまい、画像の発色性が低下すると考えられる。
さらに検討した結果、本発明者らは、ポリエステル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子と、ホスホン酸型自己分散顔料とを共存させると、高温保存後であっても発色性に優れた画像を記録可能なインクが得られることを見出した。理由については明らかではないが、ポリエステル型ポリウレタン中のエステル部位が顔料の粒子表面に結合した官能基を特異的又は非特異的に保護し、高温条件下であっても官能基の解離を抑制するためであると推測している。このように、各構成材料が相乗的に効果を及ぼし合うことによって、高温保存前後のいずれでも発色性に優れ、かつ、耐擦過性に優れた画像を記録可能なインクとすることができる。
<インク>
本発明のインクは、自己分散顔料、ポリエステル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子、水溶性有機溶剤、界面活性剤、及び水を含有する。そして、自己分散顔料が、顔料の粒子表面に直接又は他の原子団を介してホスホン酸基が結合したものである。本発明のインクは、インクジェット方式の画像記録方法に用いるインク、すなわち、インクジェット用インクとして好適である。以下、本発明のインクを構成する成分やインクの物性などについて詳細に説明する。
(自己分散顔料)
本発明のインクは、顔料の粒子表面に直接又は他の原子団を介してホスホン酸基が結合した自己分散顔料(ホスホン酸型自己分散顔料)を色材として含有する。ホスホン酸基は、インク中においてその一部又全部が解離していてもよい。
インク中の自己分散顔料の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上15.0質量%以下であることが好ましい。また、0.1質量%以上8.0質量%以下であることがさらに好ましく、3.0質量%以上6.0質量%以下であることが特に好ましい。自己分散顔料の含有量が1.0質量%未満であると、画像の発色性が不足することがある。一方、自己分散顔料の含有量が15.0質量%超であると、インクの吐出安定性が不足することがある。また、自己分散顔料の平均粒子径は、50nm以上200nm以下であることが好ましい。なお、本明細書における「平均粒子径」とは、体積基準の粒度分布における累積50%となる粒子径(D50)を意味する。
[ホスホン酸基]
ホスホン酸基は、顔料の粒子表面に直接又は他の原子団(−R−)を介して結合している。ホスホン酸基としては、PO3HM基、PO32基などを挙げることができる。なお、式中、Mは、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、又は有機アンモニウムを表す。なかでも、ホスホン酸基の構造が−CQ(PO322で表されることが好ましい。式中、Qは、水素原子、R’、OR’、SR’、又はNR’2を表し、R’は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アシル基、アラルキル基、又はアリール基を表す。アルキル基としては、メチル基、エチル基を挙げることができる。アシル基としては、アセチル基、ベンゾイル基を挙げることができる。アラルキル基としては、ベンジル基を挙げることができる。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基を挙げることができる。ホスホン酸基の構造は、R’が水素原子である−CH(PO322であることが好ましい。
他の原子団(−R−)としては、アミド基、アミノ基、ケトン基、エステル基、エーテル基、炭素原子数1乃至12のアルキレン基、置換フェニレン基、非置換フェニレン基、置換ナフチレン基、及び非置換ナフチレン基を挙げることができる。他の原子団(−R−)は、−C64−CONH−(ベンズアミド構造)又は−C64−SO2NH−(ベンゼンスルホンアミド構造)を含むことが好ましい。また、他の原子団(−R−)の炭素原子に複数のホスホン酸基が結合していてもよい。具体的には、ビスホスホン酸基やトリホスホン酸基が他の原子団(−R−)を介して顔料の粒子表面に結合した自己分散顔料が好ましい。なかでも、ビスホスホン酸基が他の原子団(−R−)を介して顔料の粒子表面に結合した自己分散顔料を用いると、高温長期保存後であっても記録される画像の堅牢性が向上するとともに、顔料の分散安定性も向上するために特に好ましい。
[顔料]
顔料としては、インクに使用可能な公知の顔料をいずれも使用することができる。具体的には、カーボンブラックなどの無機顔料や有機顔料などを用いることができる。
カーボンブラックとしては、インクに一般的に用いられているものをいずれも用いることができる。カーボンブラックの具体例としては、ファーネスブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、ランプブラックなどを挙げることができる。カーボンブラックの市販品としては、以下商品名で、レイヴァン:7000、5750、5250、5000ULTRA、3500、2000、1500、1255、1250、1200、1190ULTRA−II、1170(以上、コロンビア製);モナク:700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、2000(以上、キャボット製);ブラックパールズ:880、800、L(以上、キャボット製);カラーブラックFW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170(以上、デグッサ製);プリンテックス:85、95、140U、140V、U、V(以上、デグッサ製);スペシャルブラック:6、5、4A、4(以上、デグッサ製);No.900、No.1000、No.2200B、No.2300、No.2350、No.2400R、MCF−88(以上、三菱化学製)を挙げることができる。なお、新たに調製したカーボンブラックを用いることもできる。ホスホン酸型自己分散カーボンブラックの市販品としては、例えば、商品名「CAB−O−JET400」(キャボット製)などを挙げることができる。
有機顔料としては、従来公知のシアン顔料、マゼンタ顔料、及びイエロー顔料を用いることができる。シアン顔料としては、銅フタロシアニン顔料を用いることが好ましい。具体的には、C.I.Pigment Blue 1、2、3、15、15:2、15:3、15:4、16、22、60などを挙げることができる。また、ホスホン酸型自己分散シアン顔料の市販品としては、例えば、CAB−O−JET450C(キャボット製)などを挙げることができる。
マゼンタ顔料としては、キナクリドン顔料を用いることが好ましい。具体的には、C.I.Pigment Red 5、7、12、48、48:1、57、112、122、123、146、168、184、202、207;C.I.Pigment Violet 19などを挙げることができる。また、ホスホン酸型自己分散マゼンタ顔料の市販品としては、例えば、CAB−O−JET465M、CAB−O−JET480V(以上、キャボット製)などを挙げることができる。
イエロー顔料としては、アゾ顔料を用いることが好ましい。具体的には、C.I.Pigment Yellow 12、13、14、16、17、74、83、93、95、97、98、114、128、129、151、154などを挙げることができる。また、ホスホン酸型自己分散イエロー顔料の市販品としては、例えば、CAB−O−JET470Y(キャボット製)などを挙げることができる。
[自己分散顔料の分析方法]
インクに含まれる顔料が自己分散顔料であるか否かを分析(検証)する方法の一例を以下に示す。まず、分析対象となるインクを酸析した後、遠心分離して沈殿物を採取する。なお、分析対象が顔料分散体である場合には、顔料分散体を酸析した後、沈殿物を採取する。採取した沈殿物をシャーレに取り、水を流し込んで撹拌し、再分散させる。1日放置後、シャーレに沈殿物が生じず、顔料が分散していれば、インクに含まれる顔料は自己分散顔料であると判断することができる。また、インクに含まれる自己分散顔料がホスホン酸基を有するか否かについては、ICP発光分析装置を使用して検証することができる。具体的には、ICP発光分析装置を使用して分析した結果、リン元素が確認されれば、インクに含まれる自己分散顔料はホスホン酸基を有すると判断することができる。
(樹脂粒子)
本発明のインクは、ポリエステル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子(以下、単に「樹脂粒子」とも記す)を含有する。樹脂粒子は、一般的に用いられている従来の方法によって製造することができる。具体的には、ポリエステルポリオールをメチルエチルケトンなどの有機溶剤中で十分に撹拌して溶解させた後、ポリイソシアネート及び酸基を有するジオールを加えて反応させ、ウレタンプレポリマー溶液を得る。得られたウレタンプレポリマー溶液を中和した後、イオン交換水を添加し、ホモミキサーで高速撹拌して乳化する。乳化後、鎖延長剤を添加して鎖延長反応を行えば、ポリエステル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子を製造することができる。
[ポリイソシアネート]
樹脂粒子を構成するポリエステル型ポリウレタンは、通常、ポリイソシアネートに由来するユニットを有する。本明細書における「ポリイソシアネート」とは、2以上のイソシアネート基を有する化合物を意味する。ポリイソシアネートとしては、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネートを挙げることができる。ポリエステル型ポリウレタンに占める、ポリイソシアネートに由来するユニットの割合は、10.0質量%以上80.0質量%以下であることが好ましい。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、テトラメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2−メチルペンタン−1,5−ジイソシアネート、3−メチルペンタン−1,5−ジイソシアネートを挙げることができる。脂環族ポリイソシアネートとしては、イソホロンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサンを挙げることができる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添加ジフェニルジイソシアネート、4,4’−ジベンジルジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネートを挙げることができる。芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、α,α,α,α−テトラメチルキシリレンジイソシアネートを挙げることができる。これらのポリイソシアネートは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。上記のポリイソシアネートのなかでも、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネート、及び水素添加ジフェニルジイソシアネートから選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。なかでも、水素添加ジフェニルジイソシアネートを用いることがさらに好ましい。
[ポリエステルポリオール]
ポリエステル型ポリウレタンは、ポリエステルポリオールに由来するユニットを含む。ポリエステルポリオールは、例えば、ジカルボン酸又はその無水物と、化学量論的に過剰な1種以上のジオールとのエステル化反応によって製造される生成物である。ジカルボン酸としては、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、テトラヒドロフタル酸などの芳香族ジカルボン酸;前記芳香族ジカルボン酸の水素添加物などの脂環族ジカルボン酸;マロン酸、コハク酸、酒石酸、シュウ酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、アルキルコハク酸、リノレイン酸、マレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを挙げることができる。また、これらのジカルボン酸の無水物、誘導体(アルキルエステル、及び酸ハライド)などを用いることもできる。なかでも、アジピン酸に由来するユニット及び1,6−ヘキサンジオールに由来するユニットを有するポリエステルポリオールを用いることが好ましい。
ポリエステルポリオールを製造する際に用いることができるジオールとしては、アルキレングリコール及びその他のジオールなどを挙げることができる。アルキレングリコールとしては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオールなどを挙げることができる。その他のジオールとしては、例えばビスフェノールA、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジブチレングリコール、ポリブチレングリコール、ジメレートジオール、ヒドロキシ化ビスフェノール、ポリエーテルグリコール、ハロゲン化ジオールなどを挙げることができる。ジオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールが好ましい。
[酸基を有するジオール]
樹脂粒子を構成するポリエステル型ポリウレタンは、酸基を有するジオールに由来するユニットを有することが好ましい。本明細書における「酸基を有するジオール」とは、カルボキシ基、スルホン酸基、リン酸基などの酸基を有するジオールを意味する。酸基を有するジオールは、Li、Na、Kなどのアルカリ金属塩や、アンモニア、ジメチルアミンなどの有機アミン塩の状態で存在してもよい。酸基を有するジオールとしては、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸を用いることが好ましい。これらの酸基を有するジオールは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。ポリエステル型ポリウレタンに占める、酸基を有するジオールに由来するユニットの割合は、5.0質量%以上40.0質量%以下であることが好ましい。
[鎖延長剤]
ポリエステル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子を製造する際には、鎖延長剤を用いてもよい。鎖延長剤は、ウレタンプレポリマーに含まれるポリイソシアネートに由来するユニットのうち、ウレタン結合を形成しなかった残存イソシアネート基と反応しうる化合物である。鎖延長剤としては、トリメチロールメラミン及びその誘導体、ジメチロールウレア及びその誘導体、ジメチロールエチルアミン、ジエタノールメチルアミン、ジプロパノールエチルアミン、ジブタノールメチルアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、ヘキシレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、イソホロンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、水素添加ジフェニルメタンジアミン、ヒドラジンなどの多価アミン化合物;ポリアミドポリアミン;ポリエチレンポリイミンを挙げることができる。
さらに、鎖延長剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールA、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールを挙げることができる。これらの鎖延長剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(界面活性剤)
本発明のインクは、界面活性剤を含有する。界面活性剤としては従来公知のものを用いることができる。なかでも、ノニオン性界面活性剤を用いることが好ましい。ノニオン性界面活性剤のなかでも、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アセチレングリコールなどのエチレンオキサイド付加物がさらに好ましい。
インク中の界面活性剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.5質量%以上2.0質量%以下であることが好ましく、0.7質量%以上1.5質量%以下であることがさらに好ましい。界面活性剤の含有量を上記の範囲内とすることで、射出性を安定させることができる。
(水及び水溶性有機溶剤)
本発明のインクは、水及び水溶性有機溶剤を含有する。水としては、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%以上90.0質量%以下であることが好ましい。本明細書における「水溶性有機溶剤」とは、「20℃の水への溶解度が500g/L以上である有機溶剤」を意味する。
水溶性有機溶剤としては、一般的なインクに使用可能なものを用いることができる。水溶性有機溶剤としては、例えば、アルコール類、グリコール類、アルキレングリコール類、ポリエチレングリコール類、含窒素化合物類、含硫黄化合物類などを挙げることができる。これらの水溶性有機溶剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なかでも、インクの粘度調整の観点から、ポリエチレングリコール及びグリセリンの少なくともいずれかを用いることが好ましい。ポリエチレングリコールの数平均分子量は、500以上1,200以下であることが好ましい。なかでも、数平均分子量約1,000のポリエチレングリコール(いわゆる「ポリエチレングリコール1000」)が特に好ましい。ポリエチレングリコールとグリセリンを併用する場合、グリセリンの含有量に対する、ポリエチレングリコールの含有量は、質量比率で、0.15倍以上0.40倍以下であることが好ましい。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%以下であることが好ましく、5.0質量%以上45.0質量%以下であることがさらに好ましい。
(添加剤)
本発明のインクには、必要に応じて、上記以外の界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、及びキレート化剤などの種々の添加剤を含有させることができる。pH調整剤としては、緩衝能を有するアミン化合物を用いることが好ましい。なかでも、N−ブチルジエタノールアミンを用いることが好ましい。
<インクカートリッジ>
本発明のインクカートリッジは、インクと、このインクを収容するインク収容部を備える。そして、このインク収容部に収容されたインクが上述の本発明のインクである。インク収容部の構造としては、例えば、液体のインクを収容するインク収容室と、負圧によりその内部にインクを保持する負圧発生部材を収容する負圧発生部材収容室とで構成されるものを挙げることができる。また、インク収容部が液体のインクを収容するインク収容室を持たず、収容量の全量を負圧発生部材により保持する構成のインク収容部であってもよい。インクカートリッジは、記録ヘッドをさらに備えるように構成されていてもよい。
<画像記録方法>
本発明の画像記録方法は、記録媒体にインクを付与するインク付与工程を有する。そして、記録媒体に付与するインクが、上述の本発明のインクである。本発明の画像記録方法は、さらに、記録媒体を搬送する搬送工程と、インクが付与された記録媒体を加熱する加熱工程とを有することが好ましい。
図1は、本発明の画像記録方法で用いる画像記録装置の一例を示す模式図である。図1では、ロール状に巻かれた記録媒体に画像を記録した後、記録媒体を再度ロール状に巻き取る態様が示されている。図1に示す画像記録装置は、記録媒体供給手段1、インク付与手段2、加熱手段3、及び記録媒体回収手段4の各ユニットを備える。記録媒体供給手段1は、ロール状に巻かれた記録媒体を保持して供給するためのユニットである。インク付与手段2は、記録媒体にインクを付与するためのユニットである。加熱手段3は、記録媒体を加熱するためのユニットである。記録媒体回収手段4は、画像が記録された記録媒体を巻き取るためのユニットである。記録媒体は、ローラー対やベルトなどからなる搬送手段によって、搬送経路に沿って搬送され、各ユニットで処理される。記録媒体回収手段4でロール状に巻き取られた記録媒体を別の装置などに供給し、記録媒体を所望の大きさに切断したり、製本したりするなどの処理を行ってもよい。搬送工程における記録媒体の搬送速度は、50m/分以上であることが好ましく、100m/分以上であることがさらに好ましい。
記録媒体を搬送する際には、記録媒体に張力を付与することが好ましい。すなわち、画像記録装置が、記録媒体に張力を付与する張力付与手段を備えることが好ましい。具体的には、図1における記録媒体供給手段1と記録媒体回収手段4との間の搬送機構において、記録媒体に張力を付与する張力付与部や、記録媒体に付与する張力を調整する張力調整部などを設ければよい。記録媒体に張力が付与されると、記録媒体を構成する繊維がインク中の水によって膨潤することが抑制される。記録媒体を構成する繊維が膨潤すると、繊維間の空隙が増えてインクの浸透速度が増加する。そして、インクの浸透速度が増加すると、インクが記録媒体の表面と直交する方向に深く浸透しやすくなるため、画像の光学濃度が不足する場合がある。これに対して、記録媒体に張力を付与すると、インク中の水による繊維の膨潤が抑制されるため、記録される画像の光学濃度を向上させることができる。
記録媒体に付与する張力は、20N/m以上とすることが好ましく、30N/m以上とすることがさらに好ましく、40N/m以上100N/m以下とすることが特に好ましい。記録媒体に付与する張力を20N/m以上とすることで、インク中の水による繊維の膨潤をより効率的に抑制することができる。
(インク付与工程)
インク付与工程では、記録媒体にインクを付与する。インクを記録媒体に付与する方式としては、インクジェット方式を採用することが好ましい。すなわち、本発明の画像記録方法は、インクジェット記録方法であることが好ましい。インクジェット方式は、インクに熱エネルギーを作用させて記録ヘッドの吐出口からインクを吐出させるサーマルインクジェット方式であっても、ピエゾ素子を用いて記録ヘッドの吐出口からインクを吐出させるピエゾインクジェット方式であってもよい。ポリエステル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子を含有するインクの吐出安定性を向上させる観点から、ピエゾインクジェット方式を採用することが好ましい。
記録ヘッドは、記録媒体の搬送方向と交差する方向に走査して記録するシリアルタイプであっても、複数のノズルを使用が想定される記録媒体の最大幅をカバーする範囲に配列させたフルラインタイプであってもよい。より高速に画像を記録する観点からは、フルラインタイプのインクジェット記録ヘッドであることが好ましい。フルラインタイプのインクジェット記録ヘッドは、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向にノズル列が並ぶように設けられていることが好ましい。また、フルラインタイプのインクジェット記録ヘッドは、インクの色毎に複数設けられ、それぞれの記録ヘッドが搬送方向に沿って順に相互に平行となるように並べられていることが好ましい。
記録媒体としては、従来、一般的に用いられているものをいずれも用いることができる。なかでも、水に対する吸収係数Kaが0.1(mL/m2)・ms1/2以上である記録媒体を用いることが好ましい。また、吸収係数Kaが0.2(mL/m2)・ms1/2以上である記録媒体を用いることがさらに好ましく、0.3(mL/m2)・ms1/2以上である記録媒体を用いることが特に好ましい。記録媒体の吸収係数Kaを導出する方法としては、JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.51の「紙及び板紙の液体吸収性試験方法」に記載されたブリストー法を用いることができる。ブリストー法については多くの市販図書に説明があるため、詳細な説明は省略するが、濡れ時間Tw、吸収係数Ka((mL/m2)・ms1/2)、及び粗さ指数Vr(mL/m2)により定義される。
図2は、記録媒体の吸収係数Kaを説明する吸収曲線の一例を示す図である。図2に示す吸収曲線は、液体が記録媒体に接触した後、濡れ時間Twを経て記録媒体の内部への浸透が始まるという浸透モデルに基づいたものである。濡れ時間Twの後における直線の傾きが吸収係数Kaであり、この吸収係数Kaは記録媒体の内部への液体の浸透速度に対応している。濡れ時間Twは、吸収係数Kaを算出するための最小二乗法による近似直線Aと、液体の転移量V、粗さ指数Vrで表されるV=Vrの直線Bとの交点ABを求め、この交点ABまでの時間として求めることができる。記録媒体に浸透させる液体としては、25℃の水を用いる。すなわち、本明細書における「吸収係数Ka」は、25℃の水に対する吸収係数である。
記録媒体は、所望のサイズに予めカットされたものであっても、ロール状に巻かれたものであってもよい。ロール状に巻かれた記録媒体を使用する場合には、画像記録後に記録媒体を所望のサイズにカットすればよい。前述のように、記録媒体に張力を付与する場合には、張力を付与しやすいため、ロール状に巻かれた記録媒体を用いることが好ましい。
(加熱工程)
加熱工程では、インクが付与された記録媒体を加熱する。特に、インクが付与された記録媒体の表面温度が70℃以上となるように加熱することが好ましい。本明細書における「インクが付与された記録媒体の表面温度」とは、インクが記録媒体に付与された時点を0秒とした場合に、0.5秒後の搬送された位置における記録媒体の表面温度を意味する。具体的には、記録媒体の搬送速度をV(m/分)とする。そして、記録媒体におけるインクの記録領域Xが、インクが付与された位置から、記録媒体の搬送方向に沿って「V×0.5/60(m)」移動した位置における表面温度を測定する。なお、「インクが付与された位置」は、例えば、フルラインタイプのインクジェット記録ヘッドであれば、記録ヘッドの直下の位置である。実施例においては、非接触赤外温度計(商品名「デジタル放射温度センサーFT−H20」、キーエンス製)を使用し、表面から略垂直方向に10cm離れた位置から記録媒体の表面温度を測定した。
インクが付与された記録媒体の表面温度が80℃以上となるように加熱することがさらに好ましく、記録媒体の熱変形を防止する観点から、140℃以下となるように加熱することが特に好ましい。記録媒体を加熱する方法としては、ヒーターを設け、記録媒体の表面側(インクが付与される側)及び裏面側の少なくともいずれかから加熱する方法などを挙げることができる。加熱工程では、インクの付与前からインクの付与後にかけて連続して加熱してもよい。なかでも、インクが記録媒体に付与される前は加熱しない、又は記録媒体の表面温度が70℃未満となるように加熱することが好ましく、60℃以下となるように加熱することがさらに好ましく、40℃以下となるように加熱することが特に好ましい。
記録媒体を加熱する際には、例えば加圧ローラーなどを使用して記録媒体を加圧してもよい。記録媒体を加圧することで、画像の定着性を向上させることができる。なお、加熱工程のすべてで加圧せず、加熱工程の一部において加圧してもよく、多段階に加圧してもよい。また、加熱工程とは別に、さらに加圧工程を有していてもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、成分量に関して「部」及び「%」と記載しているものは特に断らない限り質量基準である。
<インクの調製>
(実施例1〜22、比較例1〜7)
表1に示す組成(単位:%)となるように各材料を混合し、十分撹拌して分散させた後、ガラスフィルター(商品名「AP20」、MILLIPORE製)でろ過して各インクを調製した。表1中の自己分散顔料及び樹脂粒子の含有量(%)は、いずれも、インク中における自己分散顔料及び樹脂粒子の固形分の含有量(%)である。表1中の略称の意味を以下に示す。
[自己分散顔料]
(1)顔料の粒子表面に直接又は他の原子団を介してホスホン酸基が結合した自己分散顔料
・COJ400:CAB−O−JET400(キャボット製)
・COJ450C:CAB−O−JET450C(キャボット製)
・COJ465M:CAB−O−JET465M(キャボット製)
・COJ470Y:CAB−O−JET470Y(キャボット製)
(2)顔料の粒子表面に他の原子団を介してビスホスホン酸基が結合した自己分散顔料
・顔料A:カーボンブラック20.0g、((4−アミノベンゾイルアミノ)−メタン−1,1−ジイル)ビスホスホン酸のナトリウム塩7.0mmol、硝酸20.0mmol、及び純水200.0mLを混合した。そして、シルヴァーソン混合機を使用し、室温にて6,000rpmで30分混合して混合物を得た、得られた混合物に、少量の水に溶解させた亜硝酸ナトリウム20.0mmolをゆっくり添加した。亜硝酸ナトリウムの添加によって混合物の温度は60℃に達した。この状態で1時間反応させた後、水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを10に調整した。30分後、純水20.0mLを加え、スペクトラムメンブランを用いてダイアフィルトレーションを行った。イオン交換処理を行ってアニオン性基のカウンターイオンをナトリウムイオンからカリウムイオンに置換した後、顔料固形分を調整して顔料分散液を得た。得られた顔料分散液には、カーボンブラックの粒子表面にカウンターイオンがカリウムである下記式(1)で表される基が結合した自己分散顔料(顔料A)が含まれていた。また、顔料分散液中の顔料Aの含有量は30.0%であった。
Figure 2018039933
[水溶性有機溶剤]
・Gly:グリセリン
・PEG:ポリエチレングリコール(数平均分子量1,000)
・DEG:ジエチレングリコール
[界面活性剤]
・AE60:アセチレノールE60(川研ファインケミカル製)
・S440:サーフィノール440(日信化学工業製)
・D800:ダイノール800(エアプロダクツ製)
・E104P:エマルゲン104P(花王製)
Figure 2018039933
表1中、樹脂粒子PU−1、2、3、4、6、7、及び8の詳細を表2に示す。また、樹脂粒子PU−5及び9の詳細を以下に示す。なお、樹脂粒子StAA−10は、スチレン−アクリル系樹脂で形成された樹脂粒子(酸価170mgKOH/g)である。
Figure 2018039933
[樹脂粒子PU−5]
特表2013−527267号公報の「PUD1」に記載の方法と同様の方法により、ポリエステル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子PU−5を製造した。
[樹脂粒子PU−9]
特表2013−535548号公報の「実施例1」に記載の方法と同様の方法により、ポリエーテル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子PU−9を製造した。
<評価>
図1に示すような構成を有する、ピエゾ型のインクジェットヘッド(商品名「KJ4」、京セラ製、ノズル密度600dpi)を備えたインクジェット記録装置を用意した。このインクジェット記録装置を使用し、以下に示す各評価を行った。記録条件は、温度25℃、相対湿度55%、インク吐出周波数39kHz、記録媒体の搬送速度100m/s、インク吐出体積約13pL/1ドットとした。上記のインクジェット記録装置では、解像度600dpi×600dpiで1/600インチ×1/600インチの単位領域に13ngのインク滴を1ドット付与する条件を、記録デューティーが100%であると定義する。なお、本発明においては、「A」及び「B」を好ましいレベルとし、「C」は許容できないレベルとした。
(画像の発色性)
調製直後のインク(高温保存前のインク)を搭載した上記のインクジェット記録装置を使用し、3cm×3cmのベタ画像(記録デューティー100%)を記録媒体(商品名「OKプリンス上質、王子製紙製、坪量64g/m2)に記録した。反射濃度計(商品名「RD19I」、グレタグマクベス製)を使用して記録された画像の光学濃度を測定し、以下に示す評価基準にしたがって画像の光学濃度を評価した。結果を表3に示す。また、調製直後のインクを密閉し、60℃で2週間保存した後、室温に戻して高温保存後のインクを得た。得られた高温保存後のインクを使用し、上記と同様にして画像を記録して光学濃度を評価した。結果を表3に示す。
[ブラックインク、シアンインク]
A:光学濃度が、1.1以上であった。
B:光学濃度が、1.0以上1.1未満であった。
C:光学濃度が、1.0未満であった。
[マゼンタインク、イエローインク]
A:光学濃度が、1.0以上であった。
B:光学濃度が、0.9以上1.0未満であった。
C:光学濃度が、0.9未満であった。
(画像の耐擦過性)
各インクを搭載した上記のインクジェット記録装置を使用し、幅3mmの線3本及び幅17mmの線1本(いずれも記録デューティー100%)を記録媒体(商品名「DL9084」、三菱製紙製、坪量91g/m2)に平行に記録した。記録から1分後に表面温度100℃のホットプレートに1秒間載置した。ホットプレートでの加熱を止めた2分後に、画像上に別の記録媒体(商品名「OKトップコート+」、王子製紙製、坪量105g/m2)、及び500gの錘を接地面積が12.6cm2となるように順次載置した。そして、画像を記録した記録媒体と、画像上に載置した別の記録媒体との相対速度が10cm/sとなるように、かつ、記録した4本の線を錘の接地面が直交するように1回擦る耐擦過性試験を行った。画像上に載置した別の記録媒体の12.6cm2の領域内に付着したインクをスキャナで読み取り、256階調の輝度の128より低い部分の面積が占める割合(インク付着面積割合)を算出し、以下に示す評価基準にしたがって画像の耐擦過性を評価した。結果を表3に示す。なお、スキャナとしては、商品名「iR3245F」(キヤノン製、複合機、600dpi、グレイスケール、写真モード)を使用した。
A:インク付着面積割合が1%以下であった。
B:インク付着面積割合が1%より大きく5%以下であった。
C:インク付着面積割合が5%より大きかった。
Figure 2018039933

Claims (8)

  1. 自己分散顔料、ポリエステル型ポリウレタンにより形成された樹脂粒子、水溶性有機溶剤、界面活性剤、及び水を含有するインクであって、
    前記自己分散顔料が、顔料の粒子表面に直接又は他の原子団を介してホスホン酸基が結合したものであることを特徴とするインク。
  2. 前記ホスホン酸基が、ビスホスホン酸基である請求項1に記載のインク。
  3. 前記自己分散顔料の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として、0.1質量%以上8.0質量%以下である請求項1又は2に記載のインク。
  4. 前記界面活性剤の含有量(質量%)が、インク全質量を基準として、0.5質量%以上2.0質量%以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインク。
  5. 前記水溶性有機溶剤が、ポリエチレングリコール及びグリセリンの少なくともいずれかである請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインク。
  6. 前記ポリエステル型ポリウレタンが、ポリエステルポリオールに由来するユニットを含み、
    前記ポリエステルポリオールが、アジピン酸に由来するユニット及び1,6−ヘキサンジオールに由来するユニットを有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインク。
  7. インクと、前記インクを収容するインク収容部とを備えたインクカートリッジであって、
    前記インクが、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインクであることを特徴とするインクカートリッジ。
  8. 記録媒体にインクを付与するインク付与工程を有する画像記録方法であって、
    前記インクが、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインクであることを特徴とする画像記録方法。
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