JP2018039840A - 認知機能不全を治療するための方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、対象における認知障害または機能不全を治療するための組成物及び方法を提供する。【解決手段】具体的には、本発明は、アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬を含む組成物を使用して、対象の中枢神経系内の炎症の増加、サイトカイン産生、反応性酸素種の増加、脳炎症関連遺伝子の発現の変化、ならびに/または学習及び記憶力に関与する遺伝子の発現の変化に関連するものを含むが、これらに限定されない様々な臨床状態による認知機能不全または障害を治療するための方法を提供する。【選択図】なし
Description
本願は、2013年7月3日に出願された米国仮出願第61/842,897号の優先権の利益を主張し、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は、認知障害または機能不全を治療するための組成物及び方法に関する。具体的には、本発明は、認知機能不全を治療するためのアンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬の使用に関する。
認知機能不全または障害は、うっ血性心不全(「CHF」)及び心臓外科手術後の一般的な神経合併症であり、退院時の患者の約50〜70%及び外科手術後6ヶ月の患者の20〜40%に影響を及ぼす。CHF及び術後性認知機能不全の発生は、入院期間の延長及び生活の質の長期不良に関連する。理論に拘束されるわけではないが、一般に、中枢神経系、特に脳における炎症性サイトカインの増加及び/または反応性酸素種の増加に関連する任意の臨床状態が認知機能不全につながる可能性があると考えられる。
残念ながら、CHF及び術後患者に関する、あるいは脳における炎症サイトカインの増加及び/または反応性酸素種の増加に関連する任意の他の臨床状態に関する、認知障害もしくは機能不全の有効な薬理学的治療はない。
したがって、炎症性サイトカインの増加及び/または反応性酸素種の増加に関連する臨床状態における認知機能不全の治療の必要性が存在する。
本発明の特定の一態様は、アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬を投与することにより認知機能不全を治療するための組成物及び方法に関する。本発明の組成物及び方法は、(1)外科手術前及び/もしくは外科手術後の認知症に関連するか、または(2)うっ血性心不全(CHF)、心血管疾患、もしくは高血圧の患者において観察される認知障害または機能不全を治療するために使用され得る。本明細書で使用されるとき、認知機能不全または障害の用語「治療する」及び「治療」は、(1)認知機能不全が生じるのを予防する、すなわち、認知機能不全の臨床症状を、認知機能不全または障害を発症する可能性がある、またはその傾向があるが、認知機能不全もしくは障害の症状をまだ感じていないか、または示していない対象において発症させない、(2)障害の認知機能不全(of impairment)を阻害する、すなわち、認知機能不全もしくは障害、またはその臨床症状の発症を停止または減少させる、あるいは(3)認知機能不全または障害を緩和する、すなわち、認知機能不全もしくは障害、またはその臨床症状の後退をもたらすことを指す。
より一般的には、本発明の組成物及び方法は、認知機能不全または障害が、臨床的に、中枢神経系、特に脳における炎症性サイトカインの増加及び/または反応性酸素種の増加に関連する対象における認知機能不全もしくは障害の治療に有用である。本明細書で使用されるとき、用語「臨床的に関連する」は、寛解される場合、認知機能不全の減少、予防、治療、もしくは反転をもたらす認知機能不全、または任意の他の臨床状態の根本的原因または基礎原因を指す。認知機能不全もしくは障害をもたらし得る炎症性サイトカインの増加及び/または反応性酸素種の増加に関連する例示的は臨床状態としては、循環不全、心血管疾患、高血圧、低血圧、うっ血性心不全、脳卒中、塞栓症、外科手術(例えば、術後回復状態)、認知症、アルツハイマー病、疾患関連認知障害、外傷関連認知障害、加齢性認知症、術後性せん妄、ならびに/または該対象の中枢神経系内の炎症性サイトカインの増加及び/もしくは反応性酸素種の増加、またはこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、ペプチド性アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬、非ペプチド性アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬、またはこれらの混合物を含む。特定の一例では、本発明の組成物は、アンギオテンシン−(1−7)(すなわち、「Ang−(1−7)」)ペプチドまたはその誘導体を含む。Ang−(1−7)の「誘導体」は、Ang−(1−7)のホモログまたは類似体を指す。Ang−(1−7)の例示的な誘導体は、これらに限定されないが、
(i)Ang−(1−7)由来のペプチド、
(ii)天然のAng−(1−7)配列の1個または数個のアミノ酸が他のアミノ酸によって置換されたペプチド、
(iii)ペプチド配列のN及び/またはC末端で、例えば、置換により修飾されたAng−(1−7)(よって、エステル及びアミドがC末端誘導体と考えられ得る)、
(iv)プロテアーゼまたはペプチダーゼによる破壊を防ぐ修飾を有するAng−(1−7)ペプチド、ならびにAng−(1−7)の基の配列に由来するペプチド−PEG−複合体、
(v)Ang−(1−7)の鎖に由来し、配列のアミノ酸のうちの1個または数個が、遺伝的にコードされた、または遺伝的にコードされないアミノ酸もしくはペプチド摸倣物によって置換されている修飾ペプチド。それらは、遊離ペプチドまたはC末端誘導体として存在する、及び/またはポリエチレングリコール(PEG)−ポリマーに連結され、所望のAng−(1−7)作用を有する、すなわち、アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬である、
(vi)1つまたはいくつかの位置で、Ang−(1−7)の天然配列と比較して、アミノ酸の保存的置換を有するペプチド。保存的置換は、類似する化学構造及び極性の側鎖によって置き換えられたそれぞれのアミノ酸の側鎖として定義され、該側鎖は、遺伝的にコードされた、または遺伝的にコードされないアミノ酸に由来する。類似する側鎖を有するこの種のアミノ酸のファミリーは、当該技術分野において公知である。それらは、例えば、塩基性側鎖(リシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(アスパラギン酸、グルタミン酸)、未荷電極性側鎖(グリシン、アスパルタミン酸(aspartamic acid)、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β−分枝状側鎖(スレオニン、バリン、イソロイシン)、及び芳香族側鎖(チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン(tryptophane)、ヒスチジン)を有するアミノ酸を含む。そのような側鎖の保存的置換は、典型的には、非必須位置で行われる。この文脈において、配列の必須位置は、関連するアミノ酸の側鎖がその生物学的作用に対して有意なものである。
(i)Ang−(1−7)由来のペプチド、
(ii)天然のAng−(1−7)配列の1個または数個のアミノ酸が他のアミノ酸によって置換されたペプチド、
(iii)ペプチド配列のN及び/またはC末端で、例えば、置換により修飾されたAng−(1−7)(よって、エステル及びアミドがC末端誘導体と考えられ得る)、
(iv)プロテアーゼまたはペプチダーゼによる破壊を防ぐ修飾を有するAng−(1−7)ペプチド、ならびにAng−(1−7)の基の配列に由来するペプチド−PEG−複合体、
(v)Ang−(1−7)の鎖に由来し、配列のアミノ酸のうちの1個または数個が、遺伝的にコードされた、または遺伝的にコードされないアミノ酸もしくはペプチド摸倣物によって置換されている修飾ペプチド。それらは、遊離ペプチドまたはC末端誘導体として存在する、及び/またはポリエチレングリコール(PEG)−ポリマーに連結され、所望のAng−(1−7)作用を有する、すなわち、アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬である、
(vi)1つまたはいくつかの位置で、Ang−(1−7)の天然配列と比較して、アミノ酸の保存的置換を有するペプチド。保存的置換は、類似する化学構造及び極性の側鎖によって置き換えられたそれぞれのアミノ酸の側鎖として定義され、該側鎖は、遺伝的にコードされた、または遺伝的にコードされないアミノ酸に由来する。類似する側鎖を有するこの種のアミノ酸のファミリーは、当該技術分野において公知である。それらは、例えば、塩基性側鎖(リシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(アスパラギン酸、グルタミン酸)、未荷電極性側鎖(グリシン、アスパルタミン酸(aspartamic acid)、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β−分枝状側鎖(スレオニン、バリン、イソロイシン)、及び芳香族側鎖(チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン(tryptophane)、ヒスチジン)を有するアミノ酸を含む。そのような側鎖の保存的置換は、典型的には、非必須位置で行われる。この文脈において、配列の必須位置は、関連するアミノ酸の側鎖がその生物学的作用に対して有意なものである。
非ペプチド性Ang−(1−7)受容体作動薬ならびに他のペプチド性アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬は、当業者に既知であるか、または既知のアッセイ方法のうちの任意の1つを使用して、容易に特定することができる。例えば、米国特許第6,984,660号及び第8,383,772号、PCT特許公開第WO2009100513号、同第WO2013010241号、同第WO2006128266号、同第WO2010009524号、及び同第WO02072569号を参照されたく、これらの全ては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明の特定の一態様では、方法は、対象の中枢神経系内の炎症の増加、サイトカイン産生、反応性酸素種の増加、脳炎症関連遺伝子の発現の変化、ならびに/または学習及び記憶力に関与する遺伝子の発現の変化に関連する臨床状態による認知機能不全及び/または記憶喪失を治療するために提供される。そのような方法は、そのような治療を必要とする該対象に治療有効量のアンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬を投与して、認知機能不全及び/または記憶喪失を治療することを含む。本明細書で使用されるとき、「治療有効量」とは、認知機能不全及び/または記憶喪失を治療するために対象に投与される場合、認知機能不全及び/または記憶喪失のためのそのような治療をもたらすのに十分である化合物または組成物の量を意味する。「治療有効量」は、化合物または組成物、ならびに認知機能不全及び/または記憶喪失の重篤度、ならびに治療される対象の年齢、体重等により異なる。
いくつかの実施形態では、該アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬は、アンギオテンシン−(1−7)Mas受容体作動薬である。
また他の実施形態では、該臨床状態は、循環不全、心血管疾患、高血圧、低血圧、うっ血性心不全、脳卒中、塞栓症、外科手術(例えば、術後回復状態)、認知症、アルツハイマー病、疾患関連認知障害、外傷関連認知障害、加齢性認知症、術後性せん妄、ならびに/または該対象の中枢神経系内の炎症性サイトカインの増加及び/もしくは反応性酸素種の増加、あるいはこれらの組み合わせを含む。
さらに他の実施形態では、該アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬は、ペプチド性アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬、非ペプチド性アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬、またはこれらの組み合わせを含む。
他の実施形態では、該アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬は、アンギオテンシン−(1−7)またはその誘導体を含む。
本発明のいくつかの態様は、認知機能不全及び/または記憶喪失がAng−(1−7)受容体作動薬を投与することによって治療され得ることの、本発明の発明者らによる発見に基づく。特に、本発明の発明者らは、CHF誘発認知低下のマウスモデルにおいて、Ang−(1−7)の投与が心筋梗塞(MI)後の12週間後に認知障害を救ったことを発見した。
アンギオテンシン−(1−7)は、内因性ペプチドであり、その一部は、アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)を介するアンギオテンシンII変換、及び多数のぺプチダーゼによるアンギオテンシンIからに由来する。Ang−(1−7)は、とりわけ、Mas受容体を活性化することが知られている。循環Ang−(1−7)の増加は、Ang−(1−7)へのアンギオテンシンIの変換の増加をもたらすアンギオテンシンIの増加により、ACE阻害剤の投与後の患者及び動物モデルにおいて増加することが報告されている。Ang−(1−7)は、前臨床研究において、心臓及び脳の両方において炎症及び酸化的ストレスを減少させることが示されている。
認知機能不全は、これらに限定されないが、うっ血性心不全及び心臓外科手術後を含む広範囲の臨床状態の一般的な神経合併症である。CHF及び術後性認知機能不全の発生は、入院期間の延長及び生活の質の長期不良に関連する。
レニンアンギオテンシン系:加齢、心不全、及び認知機能:いくつかの研究は、心不全及び高血圧の高年患者が6ヶ月以内に40〜50%の範囲の病院再入院率を有することが知られていることを示した。高再入院率は、少なくとも一部、認知障害の増加による患者の療法の非遵守によることが示唆されている。認知障害の発生率は心血管疾患及びうっ血性心不全患者において特に高く、患者の30%〜80%は、ある程度の認知喪失と診断される。今まで、心血管疾患及びうっ血性心不全に関連する臨床状態ならびに上述の他の臨床状態による術後性認知機能不全もしくは障害、または認知機能不全もしくは障害の予防または治療のための既知の療法は存在しない。
最近、記憶力、心血管疾患、及びうっ血性心不全、アルツハイマー病、ならびに認知症において、年齢変化におけるACE1ブロッカー及びAngIIの役割に対して大きな関心が払われている。高年の心血管疾患及びうっ血性心不全、ならびに基本的に高血圧患者における研究は、ACE阻害剤による治療が血圧に対する作用とは関係なく認知機能を改善したことを見出した。これらの作用の根底にある機構は、記憶力及び海馬機能に対するAngIIの既知の有害な炎症作用を減少させるであろう脳AngIIの減少を含むと考えられる。加えて、AngIIの減少は、アセチルコリン放出のAngII阻害を減弱するだろう。加えて、他者は、AngIIの減少が、Ang(1−9)及びAng−(1−7)へのAngIの変換の利用可能性も増加させ、最終的にはAng(2−7)及びAng(3−7)を形成し、よって、海馬LTPを促進することが知られているAT4受容体の活性化を増加させるだろうと考えた。
Ang−(1−7)及び脳:最近、RASが異なる受容体で作用する2つの関連するペプチドの生理学的均衡をもたらす2つの別個の酵素経路を伴うことが認識されている。詳細に記載されるACE−AngII−AT1R系は、生理学的に対向し、ACE2−Ang−(1−7)−Mas受容体系によって平衡されると考えられる。脳及び他の組織において、AT1受容体のAngII活性化は反応性酸素種(「ROS」)及び炎症を増加させ、一方、Ang−(1−7)及びMas受容体活性化はROS及び炎症を減少させる。中枢脳機能の調節におけるACE2の役割は、Mas受容体のAng−(1−7)活性化を増加させることにより中枢AngII誘発高血圧を阻害し、NO放出を増加させ、内皮細胞においてROS形成を減少させることが示されている。
上述のように、Ang−(1−7)の一部は、AngIIのACE2切断から産生される。Ang−(1−7)は、Mas受容体及びAT2Rの両方の活性化を介して脳におけるNOを増加させることが示されている。さらに、ACE2ノックアウトマウスの室傍核におけるACE2の過剰発現は、AngII媒介酸化的ストレスを減少させた。腎臓において、Mas受容体のAng−(1−7)活性化は、細胞内NO及びROSのAngII活性化の減弱を直接増加させることが示されている。加えて、若年の動物と比較して、老年の動物において、腎臓ACE2機能が顕著に減少し、Ang−(1−7)が喪失することが示されている。学習及び記憶力において、年齢に関連する変化における反応性酸素種の役割は、広く研究されている。若年の健康な動物において、ROS及びNADPHは、正常な学習及び海馬LTPに必要であるように思われるが、老年動物において、LTP及び記憶障害は、ROSの増加と関連することが示されている。
海馬は、ACE2及びAng−(1−7)Mas受容体を発現することも知られている。Mas受容体を欠乏するマウスにおける最近の研究は、Ang−(1−7)及びMas受容体が正常な物体認識処理に重要であり、海馬におけるMas受容体の遮断は物体認識を損なうことを示した。初期の研究は、Ang−(1−7)がCA1細胞においてLTPを促進し、この作用がMas受容体の拮抗作用によって遮断されることが示されている。今まで、認知におけるACE2の役割及び老化の過程でのその変化を決定することを行った研究はなかった。さらに、海馬ACE2/Ang−(1−7)/Mas受容体軸に関する細胞機構は現在未知である。
本発明の特定の一態様では、対象における認知機能不全及び/または記憶喪失を治療するための方法が提供される。そのような方法は、治療有効量のアンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬を、そのような治療を必要とする対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、該認知機能不全及び/または記憶喪失は、対象の中枢神経系内の、炎症の増加、サイトカイン産生、反応性酸素種の増加、脳炎症関連遺伝子の発現の変化、ならびに/または学習及び記憶力に関与する遺伝子の発現の変化に関連する。
また、他の実施形態では、該認知機能不全及び/または記憶喪失は、循環不全、うっ血性心不全、術後回復、認知症、アルツハイマー病、疾患関連認知障害、及び/または外傷関連認知障害に生じる認知障害に関連する。
さらに、他の実施形態では、該認知機能不全及び/または記憶喪失は、循環不全、心血管疾患、高血圧、低血圧、うっ血性心不全、脳卒中、塞栓症、外科手術、認知症、アルツハイマー病、疾患関連認知障害、外傷関連認知障害、加齢性認知症、術後性せん妄、ならびに/または該対象の中枢神経系内の炎症性サイトカインの増加及び/もしくは反応性酸素種の増加、あるいはこれらの組み合わせに関連する。
本発明に有用な例示的なAng−(1−7)受容体作動薬は、ペプチド性アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬、非ペプチド性アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬、またはこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。特定の一例では、本発明の組成物は、アンギオテンシン−(1−7)ペプチドまたはその誘導体を含む。Ang−(1−7)の「誘導体」は、Ang−(1−7)のホモログまたは類似体を指す。
本発明のいくつかの態様は、対象における認知機能不全または障害を治療するために使用することができるアンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬を含む組成物を提供する。一実施形態では、本発明は、個体における認知機能及び/または記憶力の低下を阻害するための組成物を提供する。本発明の組成物及び方法は、認知能力の低下を予防する、またはさらには反転するために使用することができる。
特定の一実施形態では、認知機能、学習、及び記憶力を改善する、あるいはうっ血性心不全などの循環機能の喪失後の対象もしくは患者、または外科手術後の患者に生じることが知られる認知機能の喪失から保護するための方法が提供される。適切な動物モデルを使用して実施例のセクションで示されるように、本発明の発明者らは、治療有効量のアンギオテンシン−(1−7)またはアンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬の投与が、認知機能、学習、及び記憶力を改善する、またはうっ血性心不全などの循環機能の喪失後もしくは外科手術後の患者に生じることが知られる認知機能の喪失から保護することを発見した。
治療有効量のang−(1−7)受容体作動薬の投与は、学習及び記憶力に関与する遺伝子の発現を増加させる、脳血管機能を改善する、ならびに/または脳炎症関連遺伝子の発現を減少させる。よって、本発明のいくつかの実施形態は、治療有効量のAng−(1−7)受容体作動薬を対象に投与することにより、学習及び記憶力に関与する遺伝子の発現を増加させる、または脳血管機能を改善する、または脳炎症関連遺伝子の発現を減少させるための方法を提供する。
いくつかの態様では、本発明は、認知機能不全もしくは障害を予防する、ならびに/または心血管疾患、うっ血性心不全、及び認知機能における術後関連低下を含むがこれらに限定されない、本明細書に記載される臨床状態に関連する認知機能を改善するための治療を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、治療有効量のAng−(1−7)受容体作動薬を投与することにより、認知機能不全または障害を治療するための方法を提供する。場合によっては、Ang−(1−7)受容体作動薬は、認知障害を促進する細胞シグナルを減少させるか、または認知機能を促進する細胞シグナルを増加させるかのいずれかのために、しばしば高い効力で脳組織を選択的に標的とする。
他の実施形態では、Ang−(1−7)受容体作動薬は、Ang−(1−7)ペプチドまたはその誘導体である。
また他の実施形態では、組成物は、血漿、組織、または細胞のAng−(1−7)レベルを増加させる化合物を含む。
さらに他の実施形態では、組成物は、神経反応性酸素種の産生及び/またはNAD(P)H関連酵素発現を阻害する、または減少させる化合物を含む。
特定の実施形態では、アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬は、アンギオテンシン−(1−7)ペプチドを含む。
投与及び医薬組成物:本発明は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、ならびに任意に他の治療的及び/または予防的成分と一緒に、少なくとも1つのAng−(1−7)受容体作動薬または薬学的に許容される塩もしくはその溶媒和物を含む医薬組成物を含む。
一般に、本発明の組成物は、類似する有用性を果たす薬剤の許容される投薬モードのいずれかにより、治療有効量で投与される。好適な投薬量の範囲は、多くの因子、例えば、認知障害の重篤度、対象の年齢及び相対的健康、使用されるAng−(1−7)受容体作動薬の効力、投与の経路及び形態、投与が指向される適応症、ならびに関与する医療担当者の嗜好及び経験により、典型的には1日1〜500mg、典型的には1日1〜100mg、しばしば1日1〜30mgである。そのような疾患を治療する当業者は、典型的には、過度の実験なく、及び個人の知識及び本願の開示に依存することによって、本発明の化合物の治療有効量を確認することができる。
典型的には、本発明の組成物は、経口(頬及び舌下を含む)、経鼻、肺、もしくは非経口(筋肉内、動脈内、くも膜下腔内、皮下、及び静脈内を含む)投与に好適なものを含む医薬製剤として、または吸入もしくは吹送による投与に好適な形態で投与される。投与の典型的な様式は、一般に、罹患の程度により調節することができる便利な投薬レジメンを使用する経口または非経口である。
本発明の組成物は、1つ以上の従来のアジュバント、担体、または希釈剤を含み得、医薬組成物及び単位投薬量の形態とすることができる。医薬組成物及び単位剤形は、追加の活性化合物もしくは原理を用いて、または用いることなく、従来の比率で従来の成分から構成され得、単位剤形は、採用される意図される日々の投薬量範囲と等しい任意の好適な有効量の活性成分を含み得る。医薬組成物は、経口使用のための錠剤もしくは充填カプセルなどの固体、半固体、粉末、持続放出製剤、または溶液、懸濁液、エマルジョン、エリキシル剤、もしくは充填カプセルなどの液体として、あるいは非経口使用のための減菌注射可能溶液の形態で採用され得る。したがって、錠剤当たり約100ミリグラムの活性成分、より広くは約1〜約1,000ミリグラムを含む製剤が、好適な代表的な単位剤形である。
本発明の組成物は、多種多様な経口投与用の剤形に製剤化され得る。医薬組成物及び剤形は、活性成分として、Ang−(1−7)受容体作動薬またはその薬学的に許容される塩を含み得る。薬学的に許容される担体は、固体または液体のいずれかであってよい。固体形態の調製物は、粉末、錠剤、丸剤、カプセル、カシェ剤、坐剤、及び分散性粒剤を含む。固体の担体は、希釈剤、風味剤、安定化剤、潤滑剤、懸濁剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤、または封入材料としても機能することができる1つ以上の物質であってよい。粉末において、担体は、一般に、微粉砕活性成分との混合物である微粉砕固体である。錠剤において、活性成分は、一般に、好適な比率で必要な結合能を有する担体と混合され、所望の形状及び大きさに圧縮される。粉末及び錠剤は、好ましくは、約1〜約70パーセントの活性化合物を含む。好適な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融ワックス、ココアバターなどを含むが、これらに限定されない。用語「調製」は、担体として材料を封入する、活性成分が、担体と共に、または担体を含まずに、それと会合する担体によって包囲されるカプセルを提供することを含む、活性化合物の製剤化を含むことが意図される。同様に、カシェ剤及びロゼンジ剤が含まれる。錠剤、粉末、カプセル、丸剤、カシェ剤、及びロゼンジ剤は、経口投与に好適な固体形態であってよい。
経口投与に好適な他の形態は、エマルジョン、シロップ、エリキシル剤、水溶液、水性懸濁液、または使用直前に液体形態の調製物に変換することが意図される固体形態の調製物を含む液体形態の調製物を含む。エマルジョンは、溶液、例えば、水性プロピレングリコール溶液に調製され得るか、または乳化剤、例えば、レシチン、モノオレイン酸ソルビタン、もしくはアカシアなどを含み得る。水溶液は、活性成分を水に溶解し、好適な着色剤、風味剤、安定化剤、及び増粘剤を添加することにより調製され得る。水性懸濁液は、天然及び合成ガム、樹脂、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、及び他の周知の懸濁剤などの粘稠な材料と共に微粉砕活性成分を水中に分散することにより調製され得る。固体形態の調製物は、溶液、懸濁液、及びエマルジョンを含み、活性成分に加え、着色剤、風味剤、安定化剤、緩衝剤、人工及び天然甘味剤、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含み得る。
Ang−(1−7)受容体作動薬は、非経口投与(例えば、注射により、例えば、ボーラス注射もしくは連続注入)用にも製剤化され、アンプル、前充填シリンジ、少量注入の単位用量形態で、または防腐剤が添加された多用量容器で提示され得る。本発明の組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液、またはエマルジョンなど、例えば、水性ポリエチレングリコール中の溶液の形態を取ることができる。油性または非水性担体、希釈剤、溶媒、またはビヒクルの例としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油(例えば、オリーブ油)、及び注射可能有機エステル(例えば、オレイン酸エチル)が挙げられ、防腐剤、湿潤剤、乳化剤もしくは懸濁剤、安定化剤、及び/または分散剤などの製剤用作用物質を含み得る。あるいは、活性成分は、減菌固体の無菌単離により、または好適なビヒクル、例えば、減菌発熱性物質除去蒸留水を用いて使用前に構築するための溶液から凍結乾燥することにより得られた粉末形態であってよい。
本発明の組成物は、経鼻投与用にも製剤化され得る。溶液または懸濁液は、従来の手段、例えば、点滴器、ピペット、またはスプレーにより鼻腔に直接適用される。製剤は、単一または多用量形態で提供され得る。後者の点滴器またはピペットの場合において、これは、患者が適切な既定量の溶液または懸濁液を投与することによって達成され得る。スプレーの場合において、これは、例えば、計量噴霧スプレーポンプの手段によって達成され得る。
本発明の組成物は、特に気道へのエアロゾル投与用に製剤化され得、鼻孔内投与を含む。組成物は、一般に、例えば、約5ミクロン以下の小さい粒径を有する。そのような粒径は、当該技術分野において既知の手段によって、例えば、微粉化によって得ることができる。活性成分は、クロロフルオロカーボン(CFC)などの好適な推進剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、またはジクロロテトラフルオロエタン、または二酸化炭素、または他の好適なガスを含む加圧パックで提供される。エアロゾルは、便宜的に、レシチンなどの界面活性剤も含み得る。Ang−(1−7)受容体作動薬の用量は、計量弁によって制御され得る。あるいは、活性成分は、乾燥粉末、例えば、ラクトース、デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びポリビニルピロリジン(PVP)などのデンプン誘導体などの好適な粉末基剤中の組成物の粉末ミックスの形態で提供され得る。粉末担体は、典型的には、鼻腔内でゲルを形成する。粉末組成物は、単位用量形態で、例えば、粉末が吸入器の手段によって投与され得る、例えば、ゼラチンまたはブリスターパックのカプセルまたはカートリッジで提示され得る。
所望される場合、製剤は、活性成分の持続放出または制御放出投与に適した腸溶コーティングと共に製剤化され得る。例えば、本発明の組成物は、経皮または皮下薬物送達デバイスに製剤化され得る。これらの送達系は、ang−(1−7)受容体作動薬の持続放出が必要であるか、または所望される場合、かつ治療レジメンの患者遵守が重要である場合に有益である。経皮送達系中の組成物は、頻繁に、皮膚接着性固体支持体に取り付けられる。関心の組成物は、浸透エンハンサ、例えば、アゾン(1−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オン)とも混合され得る。持続放出送達系は、外科手術または注射により、真皮下層に皮下挿入され得る。真皮下埋め込み物は、化合物を、脂質可溶性膜、例えば、シリコーンゴム、または生分解性ポリマー、例えば、ポリ乳酸に封入する。
医薬調製物は、典型的には、単位剤形である。そのような形態において、調製物は、多くの場合、適切な量のang−(1−7)受容体作動薬を含む単位用量に細分される。単位剤形は、パッケージングされた調製物であってよく、パッケージは、バイアルまたはアンプル中に小包錠剤、カプセル、及び粉末などの別個の調製物の量を含む。また、単位剤形は、カプセル、錠剤、カシェ剤、またはロゼンジ剤自体であるか、または適切な数のパッケージングされた形態のこれらのいずれかであってよい。
その他の好適な薬学的担体及びそれらの製剤は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy 1995,edited by E.W.Martin,Mack Publishing Company,19th edition,Easton,Paに記載されている。
本発明の追加の目的、利点、及び新規特徴は、限定されることが意図されない以下のそれらの実施例を検証するとき、当業者に明らかとなるであろう。実施例において、建設的に実行される手順は現在形で記載され、実験室において実施された手順は過去形で記述される。
Ang−(1−7)は物体認識記憶力のうっ血性心不全減少を反転する:図1は、うっ血性心不全8週間後の物体認識障害に対する全身投与されたAng−(1−7)の作用を示す。心筋梗塞及び後続のCHFは、左冠動脈の結紮によって誘発された。MI後の4週及び8週までに、CHFマウス(n=15)は、心エコーにより測定された駆出率において約50〜70%の減少を有した。MIの8週間後の物体認識SOR試験に関して、識別比は、試験段階中の新規対見慣れた物体を探るのに費やした時間から計算された。CHFマウス(n=5)は、見かけと比較して、有意に低い識別比を有した(−.43+.05vs+0.16±.1、F(1,7)=27.4、p=.001、ANOVA)。MIの8週間後、CHFマウスの亜群(n=6)及び対照群(n=4)に、皮下に50mcg/kg/時間のアンギオテンシン(1−7)または生理食塩水を4週間与え、その後、認識機能を再試験した。全身Ang−(1−7)による治療の3週間後、CHFマウス(n=6)のSOR識別比は、対照(n=3)と類似した(+0.43±0.1vs+0.25±0.2)が、生理食塩水で処置されたCHFマウスとは有意に異なった(n=4、−.21±0.1、F(2,10)=6.0、p=0.01,ANOVA)。
Ang−(1−7)は空間記憶力のうっ血性心不全減少を反転する:図2はモーリスの水迷路試験によって試験された、空間記憶力に対するAng−(1−7)の全身投与の作用を示す。MIの前、対照群及びCHFマウス群は、同様にモーリスの水迷路試験を行った。心筋梗塞及び後続のCHFは、左冠動脈の結紮によって誘発された。MI後の4週及び8週までに、CHFマウスは、心エコーにより測定された駆出率において約50〜70%の減少を有した。MIの4週間後(n=10)及び8週間後(n=9)の両方で、モーリスの水迷路試験におけるCHFマウスの平均能力は、対照(n=4)の能力より有意に悪かった。動物は、1日当たり6回の空間試験を4日間にわたって試験された。MIの4週間及び8週間後の両方で、補正された合計経路長さ(CIPL)は、4日目に有意に減少した(対照と比較して、それぞれ、−66.9±1.6%、−65.3±1.1%、(F(1,75)=9.11、p=.003、ANOVA、MIの4週間後)。MIの8週間後、CHFマウスの亜群(n=6)及び対照群(n=4)に、皮下に50mcg/kg/時間のアンギオテンシン(1−7)または生理食塩水を4週間与え、その後、認識機能を再試験した。Ang−(1−7)を受けたマウスは、試験の1日目に、物体認識記憶力に対して有意な改善を示した。
Ang−(1−7)はニューロンにおける反応性酸素の産生を阻害する:図3は、ニューロンにおける反応性酸素種産生の1μΜのAng−(1−7)の阻害の作用の概要を示す。脳室周囲ニューロンは、22日齢の雌のSDラットから単離され、分離され、丸いカバースリップ上で培養され、共焦点顕微鏡による視覚化前に少なくとも48時間HBSS培地で維持された。全ての細胞は、10nMのALDOで48時間、次いで、即時的1.0μΜのALDOで試験する前に、1.0μΜのAng−(1−7)または1.0μΜのAng−(1−7)+10.0μΜのA779で2時間、事前にインキュベートされた。ROSを測定するために、エチジウム蛍光の変化が測定され、これは、ROSによるジヒドロエチジウム(DHE)の酸化に正比例する。細胞は、1時間、細胞培養培地に添加されたDHE(20μΜ)と共に装填され、次いで、蛍光の顕微鏡視覚化のためにチャンバに設置された。即時的ALDOに応答する実験群の一元配置ANOVAが決定された。有意なANOVAを確立した後、事後分析は、対の平均変化スコア間で、テューキー多重比較検定を用いて行われた。全てのデータは、平均±SEとして表される。統計的有意性はP<0.05に設定された。
1.0μΜのALDOを用いた潅流は、PVNニューロンにおいてROSを増加させた(D=113.4+28%)。Ang−(1−7)における細胞の事前インキュベートにおいて、ROSのALDO増加は、有意に阻害された(D=6.4+27%)。Ang−(1−7)+A779における事前インキュベーションは、ROSのALDO増加を回復した(デルタ=105.9+9%)。ROS産生の変化は、ACSFインキュベーション中、ALDO治療前の対照状態に対して標準化された。ANOVA、続いてテューキーの事後検定は、対照とALDO治療との間の統計的比較のために使用された。相違は、p≦0.05である場合、統計的に有意であると考えられた。*は、p≦0.05を示す。
うっ血性心不全または心血管疾患を有する患者は、同時に認知低下及び記憶喪失と診断される場合、より高い死亡確率を有する。さらに、これらの患者は、一部、認知障害の結果としての患者の療法の非遵守により、6ヶ月以内に40〜50%の範囲の病院再入院率を有する。本明細書において論じられる、本発明の組成物及び方法は、本明細書に論じられる様々な臨床状態に関連する認知機能不全または障害を治療するのに有用である。
加えて、本発明は、心血管疾患及びうっ血性心不全誘発認知機能不全の前臨床動物モデルを提供する。合計26匹の雄のC57Bl/6Jマウスを、対照群または心血管疾患及びうっ血性心不全群に無作為に割り当てた。心筋梗塞は、左冠動脈の結紮によって誘発された。MI後4週及び8週までに、心血管疾患及びうっ血性心不全マウス(n=15)は、心エコーによって測定される駆出率において約50〜70%の低下を有した。マウスは、MIの4週間及び8週間後、標準的な自発性物体認識(SOR)試験を介してモーリスの水迷路試験及び物体認識を介した空間学習記憶力における変化について試験された。MIの8週間後、心血管疾患及びうっ血性心不全マウスの亜群(n=6)ならびに対照マウス(n=4)に、皮下に50mcg/kg/時間のアンギオテンシン(1−7)または生理食塩水を4週間与え、認知機能を再試験した。
MI前、対照群マウスならびに心血管疾患及びうっ血性心不全マウス群に、モーリスの水迷路試験を同様に行った。MIの4週間後(n=10)及び8週間後(n=9)の両方で、モーリスの水迷路試験における心血管疾患及びうっ血性心不全マウスの平均能力は、対照マウス(n=4)の能力より有意に悪かった。動物は、1日当たり6回の空間試験を4日間にわたって試験された。MIの4週間及び8週間後の両方で、補正された合計経路長さ(CIPL)は、4日目に有意に減少した(対照と比較して、それぞれ、−66.9±1.6%、−65.3±1.1%、(F(1,75)=9.11、p=.003、ANOVA、MI4週間後)。MIの8週間後の物体認識SOR試験に関して、識別比が試験段階中、新規対見慣れた物体を探るのに費やした時間から計算される場合、心血管疾患及びうっ血性心不全マウス(n=5)は、対照マウスと比較して有意に低い識別比を有した(−.43+.05vs+0.16±.1、F(1,7)=27.4、p=.001、ANOVA)。全身Ang−(1−7)で3週間処置した後、心血管疾患及びうっ血性心不全マウス(n=6)のSOR識別比は、対照マウス(n=3)と類似し(+0.43±0.1vs+0.25±0.2)、生理食塩水で処置された心血管疾患及びうっ血性心不全マウス(n=4、−.21±0.1、F(2,10)=6.0、p=0.01、ANOVA)と比較して有意に異なった。興味深いことに、駆出率は、Ang−(1−7)処置によって有意に影響を受けなかった。これらの結果は、心血管疾患及びうっ血性心不全の前臨床マウスモデルが空間記憶力及び物体認識機能不全の両方を呈し、この認知機能不全が全身Ang−(1−7)で処置することによって減弱されることを示す。(JK R01HL098256,KO2HL105799,CB McKnight Brain Research Foundation)。アンギオテンシン(1−7)及びMas受容体活性化は、室傍核(PVN)のニューロンにおいて、アルドステロン誘発ROS炎症応答を阻害する。
本発明の前述の考察は、図示及び説明の目的のために提示されている。前述は、本明細書に開示される形態または複数の形態に制限されることを意図しない。本発明の説明は、1つ以上の実施形態ならびにある特定の変形及び修正を含むが、他の変形及び修正は、例えば、本開示の理解後の当業者の技術及び知識内であってよい、本発明の範囲内である。主張されるものに対する代替え、互換可能な、及び/または等価の構造、機能、範囲、またはステップを含む許容される程度まで、そのような代替え、互換可能な、及び/または等価の構造、機能、範囲、またはステップが本明細書に開示されるか否かに関わらず、及び任意の特許可能な主題を公的に放棄することを意図することなく、代替えの実施形態を含む権利を得ることが意図される。
他の実施態様
1.対象における認知機能不全及び/または記憶喪失を治療するための方法であって、治療有効量のアンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬を、そのような治療を必要とする対象に投与することを含む、方法。
1.対象における認知機能不全及び/または記憶喪失を治療するための方法であって、治療有効量のアンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬を、そのような治療を必要とする対象に投与することを含む、方法。
2.前記認知機能不全及び/または記憶喪失が、前記対象の中枢神経系内の、炎症の増加、サイトカイン産生、反応性酸素種の増加、脳炎症関連遺伝子の発現の変化、ならびに/または学習及び記憶力に関与する遺伝子の発現の変化に関連する、実施態様1記載の方法。
3.前記認知機能不全及び/または記憶喪失が、循環不全、うっ血性心不全、術後回復、認知症、アルツハイマー病、疾患関連認知障害、及び/または外傷関連認知障害において生じる認知障害に関連する、実施態様1記載の方法。
4.前記認知機能不全及び/または記憶喪失が、循環不全、心血管疾患、高血圧、低血圧、うっ血性心不全、脳卒中、塞栓症、外科手術、認知症、アルツハイマー病、疾患関連認知障害、外傷関連認知障害、加齢性認知症、術後性せん妄、ならびに/または前記対象の中枢神経系内の炎症性サイトカインの増加及び/もしくは反応性酸素種の増加、あるいはこれらの組み合わせに関連する、実施態様1記載の方法。
5.前記アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬が、アンギオテンシン−(1−7)Mas受容体作動薬である、実施態様1記載の方法。
6.前記アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬が、アンギオテンシン−(1−7)を含む、実施態様1記載の方法。
7.対象の中枢神経系内の、炎症の増加、サイトカイン産生、反応性酸素種の増加、脳炎症関連遺伝子の発現の変化、ならびに/または学習及び記憶力に関与する遺伝子の発現における変化に関連する臨床状態による認知機能不全及び/または記憶喪失を治療するための方法であって、そのような治療を必要とする前記対象に治療有効量のアンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬を投与して、認知機能不全及び/または記憶喪失を治療することを含む、方法。
8.前記アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬が、アンギオテンシン−(1−7)Mas受容体作動薬である、実施態様7記載の方法。
9.前記アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬が、アンギオテンシン−(1−7)を含む、実施態様7記載の方法。
10.前記臨床状態が、循環不全、心血管疾患、高血圧、低血圧、うっ血性心不全、脳卒中、塞栓症、外科手術、認知症、アルツハイマー病、疾患関連認知障害、外傷関連認知障害、加齢性認知症、術後性せん妄、ならびに/または前記対象の中枢神経系内の炎症性サイトカインの増加及び/もしくは反応性酸素種の増加、あるいはこれらの組み合わせを含む、実施態様7記載の方法。
11.前記アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬が、ペプチド性アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬、非ペプチド性アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬、またはこれらの組み合わせを含む、実施態様7記載の方法。
12.前記アンギオテンシン−(1−7)受容体作動薬が、アンギオテンシン−(1−7)またはその誘導体を含む、実施態様11記載の方法。
Claims (6)
- 対象における外傷関連認知障害を治療するための医薬組成物であって、治療有効量のアンギオテンシン−(1−7)Mas受容体作動薬を含み、該アンギオテンシン−(1−7)Mas受容体作動薬が前記対象に全身投与される、医薬組成物。
- 前記アンギオテンシン−(1−7)Mas受容体作動薬が、アンギオテンシン−(1−7)を含む、請求項1記載の医薬組成物。
- 前記アンギオテンシン−(1−7)Mas受容体作動薬が、アンギオテンシン−(1−7)の誘導体を含む、請求項1記載の医薬組成物。
- 前記アンギオテンシン−(1−7)Mas受容体作動薬が、アングオテンシン−(1−7)の天然配列と比較して、少なくとも1つの保存的アミノ酸置換を有するアンギオテンシン−(1−7)の誘導体を含む、請求項3記載の医薬組成物。
- 前記アンギオテンシン−(1−7)Mas受容体作動薬が、ポリエチレングリコールポリマーに結合している、請求項1から4いずれか1項記載の医薬組成物。
- 前記アンギオテンシン−(1−7)Mas受容体作動薬が、静脈内または皮下注射により投与される、請求項1から5いずれか1項記載の医薬組成物。
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