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JP2018039428A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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JP2018039428A JP2016175950A JP2016175950A JP2018039428A JP 2018039428 A JP2018039428 A JP 2018039428A JP 2016175950 A JP2016175950 A JP 2016175950A JP 2016175950 A JP2016175950 A JP 2016175950A JP 2018039428 A JP2018039428 A JP 2018039428A
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Abstract

【課題】一側と他側を順方向に組み付けることで一の仕様態様に対応でき、一側と他側を逆方向に組み付けることで他の仕様態様に対応できる車輪用軸受装置を提供する。ひいては、部品共通化によってコスト低減を実現できる車輪用軸受装置を提供する。【解決手段】車輪用軸受装置1において、一側パイロット部2hと他側パイロット部4hおよび一側フランジ部2iと他側フランジ部4iが車体(ナックル12)および車輪(ホイール13)にとって互換性を有する形状とされ、一側パイロット部2hと一側フランジ部2iを用いて車体に取り付けられる場合は、他側パイロット部4hと他側フランジ部4iに車輪が取り付けられ、他側パイロット部4hと他側フランジ部4iを用いて車体に取り付けられる場合は、一側パイロット部2hと一側フランジ部2iに車輪が取り付けられる、としたものである。【選択図】図7

Description

本発明は、車輪用軸受装置に関する。
従来より、車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている(特許文献1参照)。かかる車輪用軸受装置は、車体を構成するナックルに外方部材が固定される。また、車輪用軸受装置は、外方部材の内側に内方部材が配置され、外方部材と内方部材の間に転動体が介装されている。こうして、車輪用軸受装置は、転がり軸受構造を構成し、内方部材に取り付けられた車輪を回転自在としているのである。
ここで、車輪用軸受装置における軸方向の一方側を「一側」と定義すると、外方部材の一側端部には、パイロット部(以降「一側パイロット部」とする)が設けられている。更に、この一側パイロット部の基端部分には、周方向外側へ広がるフランジ部(以降「一側フランジ部」とする)が設けられている。そのため、車輪用軸受装置は、一側パイロット部を車体(ナックル)の穴部分に嵌め合わせるとともに、一側フランジ部を車体(ナックル)の側面部分に当接させた状態で、ボルトを介して取り付けられる。
一方で、車輪用軸受装置における軸方向の他方側を「他側」と定義すると、内方部材の他側端部には、パイロット部(以降「他側パイロット部」とする)が設けられている。更に、この他側パイロット部の基端部分には、周方向外側へ広がるようにフランジ部(以降「他側フランジ部」とする)が設けられている。そのため、車輪用軸受装置は、他側パイロット部を車輪(ホイール)の穴部分に嵌め合わせるとともに、他側フランジ部を車輪(ホイール)の側面部分に当接させた状態で、ボルトを介して取り付けられる。換言すると、車輪は、車輪(ホイール)の穴部分を他側パイロット部に嵌め合わせるとともに、車輪(ホイール)の側面部分を他側フランジ部に当接させた状態で、ボルトを介して取り付けられる。
ところで、車輪用軸受装置は、各パイロット部や各フランジ部の形状等について車種ごとに仕様要求が異なっている。更に詳しくは、前輪用として用いられる車輪用軸受装置と後輪用として用いられる車輪用軸受装置でも仕様要求が異なっている。加えて、従動輪用として用いられる車輪用軸受装置と駆動輪用として用いられる車輪用軸受装置でも仕様要求が異なっている。そのため、車輪用軸受装置は、車種ごとおよび前輪用と後輪用および従動輪用と駆動輪用で、ほぼ同様の構造でありながらも設計が相違せざるを得なかったのである。従って、一側と他側を順方向に組み付けることで一の仕様態様に対応でき、一側と他側を逆方向に組み付けることで他の仕様態様に対応できる車輪用軸受装置が求められていた。ひいては、部品共通化によってコスト低減を実現できる車輪用軸受装置が求められていたのである。
特開2010−089664号公報
一側と他側を順方向に組み付けることで一の仕様態様に対応でき、一側と他側を逆方向に組み付けることで他の仕様態様に対応できる車輪用軸受装置を提供する。ひいては、部品共通化によってコスト低減を実現できる車輪用軸受装置を提供する。
第一の発明は、
内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の前記小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に介装される複列の転動体と、を備えた車輪用軸受装置において、
前記外方部材の一側端部に一側パイロット部と、
前記一側パイロット部の基端部分から周方向外側へ広がる一側フランジ部と、が設けられるとともに、
前記内方部材の他側端部に他側パイロット部と、
前記他側パイロット部の基端部分から周方向外側へ広がる他側フランジ部と、が設けられており、
前記一側パイロット部と前記他側パイロット部および前記一側フランジ部と前記他側フランジ部が車体および車輪にとって互換性を有する形状とされ、
前記一側パイロット部と前記一側フランジ部を用いて前記車体に取り付けられる場合は、前記他側パイロット部と前記他側フランジ部に前記車輪が取り付けられ、
前記他側パイロット部と前記他側フランジ部を用いて前記車体に取り付けられる場合は、前記一側パイロット部と前記一側フランジ部に前記車輪が取り付けられる、ものである。
第二の発明は、第一の発明に係る車輪用軸受装置において、
前輪用かつ従動輪用として用いる場合は、前記一側パイロット部と前記一側フランジ部を用いて前記車体に取り付けられ、前記他側パイロット部と前記他側フランジ部に前記前輪が取り付けられる、ものである。
第三の発明は、第一の発明に係る車輪用軸受装置において、
後輪用かつ従動輪用として用いる場合は、前記他側パイロット部と前記他側フランジ部を用いて前記車体に取り付けられ、前記一側パイロット部と前記一側フランジ部に前記後輪が取り付けられる、ものである。
第四の発明は、第一の発明に係る車輪用軸受装置において、
前輪用かつ駆動輪用若しくは後輪用かつ駆動輪用として用いる場合は、一側パイロット部と一側フランジ部を用いて車体に取り付けられ、他側パイロット部と他側フランジ部に車輪が取り付けられ、
更に内方部材に該内方部材の回転軸を中心とする穴が形成されており、
内方部材に対して駆動軸を圧入可能とした、ものである。
第五の発明は、第一の発明に係る車輪用軸受装置において、
略円環形状の磁気エンコーダを具備し、
前記一側パイロット部と前記一側フランジ部を用いて車体に取り付けられる場合は、前記磁気エンコーダが前記内方部材の外周に嵌合される、ものである。
第六の発明は、第一の発明に係る車輪用軸受装置において、
略円環形状の磁気エンコーダを具備し、
前記他側パイロット部と前記他側フランジ部を用いて車体に取り付けられる場合は、前記磁気エンコーダが前記外方部材の外周に嵌合される、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係る車輪用軸受装置は、外方部材の一側端部に一側パイロット部と、一側パイロット部の基端部分から周方向外側へ広がる一側フランジ部と、が設けられている。また、内方部材の他側端部に他側パイロット部と、他側パイロット部の基端部分から周方向外側へ広がる他側フランジ部と、が設けられている。更に、一側パイロット部と他側パイロット部および一側フランジ部と他側フランジ部が車体および車輪にとって互換性を有する形状とされている。そして、一側パイロット部と一側フランジ部を用いて車体に取り付けられる場合は、他側パイロット部と他側フランジ部に車輪が取り付けられ、他側パイロット部と他側フランジ部を用いて車体に取り付けられる場合は、一側パイロット部と一側フランジ部に車輪が取り付けられる。かかる車輪用軸受装置によれば、一側と他側を順方向に組み付けることで一の仕様態様に対応でき、一側と他側を逆方向に組み付けることで他の仕様態様に対応できる。ひいては、部品共通化によってコスト低減を実現できる。
本発明に係る車輪用軸受装置において、前輪用かつ従動輪用として用いる場合は、一側パイロット部と一側フランジ部を用いて車体に取り付けられ、他側パイロット部と他側フランジ部に前輪が取り付けられる。かかる車輪用軸受装置によれば、前輪を支持する構造体として適宜な剛性となる。ひいては、適宜な旋回特性の実現に寄与できる。
本発明に係る車輪用軸受装置において、後輪用かつ従動輪用として用いる場合は、他側パイロット部と他側フランジ部を用いて車体に取り付けられ、一側パイロット部と一側フランジ部に後輪が取り付けられる。かかる車輪用軸受装置によれば、後輪を支持する構造体として適宜な剛性となる。ひいては、適宜な旋回特性の実現に寄与できる。
本発明に係る車輪用軸受装置において、前輪用かつ駆動輪用若しくは後輪用かつ駆動輪用として用いる場合は、一側パイロット部と一側フランジ部を用いて車体に取り付けられ、他側パイロット部と他側フランジ部に前輪が取り付けられる。更に内方部材に該内方部材の回転軸を中心とする穴が形成されている。そして、内方部材に対して駆動軸を圧入可能としている。かかる車輪用軸受装置によれば、従動軸用として用いることも駆動軸用として用いることもできる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、略円環形状の磁気エンコーダを具備する。そして、一側パイロット部と一側フランジ部を用いて車体に取り付けられる場合は、磁気エンコーダが内方部材の外周に嵌合される。かかる車輪用軸受装置によれば、所定の使用態様においても、車輪の回転速度を検出できる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、略円環形状の磁気エンコーダを具備する。そして、他側パイロット部と他側フランジ部を用いて車体に取り付けられる場合は、磁気エンコーダが外方部材の外周に嵌合される。かかる車輪用軸受装置によれば、所定の使用態様においても、車輪の回転速度を検出できる。
車輪用軸受装置の全体構成を示す斜視図。 車輪用軸受装置の全体構成を示す断面図。 車輪用軸受装置の一部構造を示す拡大断面図。 車輪用軸受装置の一部構造を示す拡大断面図。 一側パイロット部と一側フランジ部を示す側面図。 他側パイロット部と他側フランジ部を示す側面図。 車輪用軸受装置の第一の使用態様を示す断面図。 車輪用軸受装置の第二の使用態様を示す断面図。 車輪用軸受装置の第三の使用態様を示す断面図。 他の実施形態に係るリング部材を示す拡大断面図。 他の実施形態に係る一側パイロット部を示す拡大断面図。 他の実施形態に係る他側パイロット部を示す拡大断面図。 他の実施形態に係る一側フランジ部を示す側面図。 他の実施形態に係る他側フランジ部を示す側面図。
以下に、図1から図4を用いて、本発明に係る車輪用軸受装置1について説明する。なお、図2は、図1におけるA−A断面図である。図3および図4は、図2における一部領域の拡大図である。
車輪用軸受装置1は、車輪を回転自在に支持するものである(図7から図9参照)。車輪用軸受装置1は、外方部材2と、内方部材3(ハブ輪4と内輪5)と、転動体6と、リング部材7と、シール部材8と、を具備する。
外方部材2は、転がり軸受構造の外輪部分を構成するものである。外方部材2は、略円筒形状に形成されたS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。外方部材2の一側端部における内周には、拡径部2aが形成されている。また、外方部材2の他側端部における内周には、拡径部2bが形成されている。更に、拡径部2aと拡径部2bの間には、環状に外側転走面2cと外側転走面2dが互いに平行となるように形成されている。なお、外側転走面2cと外側転走面2dには、高周波焼入れが施され、表面硬さが58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。
内方部材3は、転がり軸受構造の内輪部分を構成するものである。内方部材3は、ハブ輪4と内輪5で構成されている。
ハブ輪4は、略円筒形状に形成されたS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。ハブ輪4の一側端部には、小径段部4aが形成されている。小径段部4aには、その端部を径方向外側へ折り曲げることで内輪5のカシメ部分4bが形成されている。また、ハブ輪4の他側端部には、開口部4cが形成されている。更に、ハブ輪4の外周には、環状に内側転走面4dが形成されている。内側転走面4dは、外方部材2の外側転走面2dに対向する。なお、ハブ輪4は、小径段部4aから内側転走面4dを経てシールランド部(後述する軸面部4eと曲面部4fと側面部4gで構成される)まで高周波焼入れが施され、表面硬さが58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。
内輪5は、略円筒形状に形成されたSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼で構成されている。内輪5の外周には、環状に内側転走面5aが形成されている。内側転走面5aは、外方部材2の外側転走面2cに対向する。なお、内輪5は、いわゆるズブ焼入れが施され、芯部まで58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。
転動体6は、転がり軸受構造の転動部分を構成するものである。転動体6は、一側のボール列6aと他側のボール列6bを有している。ボール列6aとボール列6bは、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼で構成されている。ボール列6aは、複数のボールが保持器によって環状に保持されている。ボール列6aは、内輪5に形成されている内側転走面5aと、それに対向する外方部材2の外側転走面2cと、の間に転動自在に収容されている。一方で、ボール列6bも、複数のボールが保持器によって環状に保持されている。ボール列6bは、ハブ輪4に形成されている内側転走面4dと、それに対向する外方部材2の外側転走面2dと、の間に転動自在に収容されている。なお、ボール列6aとボール列6bには、いわゆるズブ焼入れが施され、芯部まで58〜64HRCの範囲となるように硬化処理されている。
リング部材7は、外方部材2と内方部材3の間に形成された環状空間Sの一側端部に装着されるものである。リング部材7は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)で構成されている。リング部材7は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略L字状に形成されている。つまり、リング部材7は、円筒状の嵌合部7aと、その一端から内方部材3(内輪5)に向かって延びる円板状の側板部7bと、が形成されている。嵌合部7aと側板部7bは、互いに垂直に交わっており、嵌合部7aは、外方部材2の拡径部2aに沿って嵌合している。また、側板部7bは、内方部材3(内輪5)に向かって延び、その先端が内輪5の外周面に近接している。これにより、リング部材7は、グリースの環状空間S側から一側への流動を抑止している。
シール部材8は、外方部材2と内方部材3の間に形成された環状空間Sの他側端部に装着されるものである。シール部材8は、芯金9とシールゴム10で構成されている。
芯金9は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)で構成されている。芯金9は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略C字状に形成されている。つまり、芯金9は、円筒状の嵌合部9aと、その一端から内方部材3(ハブ輪4)に向かって延びる円板状の側板部9bと、が形成されている。嵌合部9aと側板部9bは、互いに湾曲しながら交わっており、嵌合部9aは、外方部材2の拡径部2bに沿って嵌合している。また、側板部9bは、内方部材3(ハブ輪4)に向かって延び、その先端がハブ輪4の軸面部4eに近接している。
シールゴム10は、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムで構成されている。シールゴム10には、シールリップであるラジアルリップ10a、内側アキシアルリップ10bおよび外側アキシアルリップ10cが形成されている。また、シールゴム10には、拡径部2bの内周に接するように端縁シール部10dが形成されている。
このように、シール部材8は、芯金9とシールゴム10で構成され、シールゴム10は、三つのシールリップを有している。ラジアルリップ10aは、油膜を介してハブ輪4の軸面部4eに接触する。アキシアルリップ10bは、油膜を介してハブ輪4の曲面部4fに接触する。そして、外側アキシアルリップ10cは、油膜を介してハブ輪4の側面部(後述する他側フランジ部4iの側面)4gに接触する。これにより、シール部材8は、砂塵等の浸入やグリースの漏出を防止している。なお、端縁シール部10dを形成したのは、外方部材2と芯金9の嵌合部分に水が浸入して腐食しないように考慮したものである。
更に、車輪用軸受装置1は、キャップ部材11を具備している。
キャップ部材11は、外方部材2の一側の開口端部に装着されるものである。キャップ部材11は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系等)、あるいは防錆処理された冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)で構成されている。キャップ部材11は、円板状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、その外縁部分が折り返されている。つまり、キャップ部材11は、円筒状の嵌合部11aと、その一端から内側に向かって延びる円板状の蓋板部11bと、が形成されている。嵌合部11aと蓋板部11bは、互いに垂直に交わっており、嵌合部11aは、外方部材2の拡径部2aに沿って嵌合している。また、蓋板部11bは、外方部材2の一側の開口端部を完全に密閉している。更に、嵌合部11aの外周には、拡径部2aの内周に接するように端縁シール部11cが設けられている。これは、外方部材2とキャップ部材11の嵌合部分に水が浸入して腐食しないように考慮したものである。
次に、図5および図6を用いて、車輪用軸受装置1の特徴点について説明する。なお、図5は、図2における矢印Bから見た図である。図6は、図2における矢印Cから見た図である。
車輪用軸受装置1は、外方部材2の一側端部に一側パイロット部2hが設けられている。一側パイロット部2hは、内方部材3の回転軸Lを中心とする略円筒形状となっており、この一側パイロット部2hの外周面には所定の凹凸形状が形成されている(図11参照)。一側パイロット部2hの直径や外周面の凹凸形状は、後述する他側パイロット部4hの直径や外周面の凹凸形状に等しいものとする。これは、一側パイロット部2hと他側パイロット部4hが車体および車輪にとって互換性を有するためである。
また、外方部材2には、一側パイロット部2hの基端部分から周方向外側へ広がる一側フランジ部2iが設けられている。一側フランジ部2iは、内方部材3の回転軸Lを中心とする略星板形状となっており、この一側フランジ部2iの一側端面には平面度向上を目的とした研削加工を施しても良い。なお、一側フランジ部2iには、回転軸Lを中心とする同心円上に等間隔にボルト穴2jが設けられている。本車輪用軸受装置1においては、五つのボルト穴2jが設けられており、それぞれの位相角が72°となっている。但し、四つのボルト穴2jが、それぞれの位相角が90°となる位置に設けられるとしても良い。また、六つのボルト穴2jが、それぞれの位相角が60°となる位置に設けられるとしても良い。ボルト穴2jのピッチ円直径と位相角は、後述するボルト穴4jのピッチ円直径と位相角に等しいものとする。更に、ボルト穴2jとボルト穴4jは、互いに等しい大きさであり、ボルトピッチも等しいものとする。これは、一側フランジ部2iと他側フランジ部4iが車体および車輪にとって互換性を有するためである。
加えて、車輪用軸受装置1は、内方部材3(ハブ輪4)の他側端部に他側パイロット部4hが設けられている。他側パイロット部4hは、内方部材3の回転軸Lを中心とする略円筒形状となっており、この他側パイロット部4hの外周面には所定の凹凸形状が形成されている(図12参照)。他側パイロット部4hの直径や外周面の凹凸形状は、前述した一側パイロット部2hの直径や外周面の凹凸形状に等しいものとする。これは、他側パイロット部4hと一側パイロット部2hが車体および車輪にとって互換性を有するためである。
また、内方部材3(ハブ輪4)には、他側パイロット部4hの基端部分から周方向外側へ広がる他側フランジ部4iが設けられている。他側フランジ部4iは、内方部材3の回転軸Lを中心とする略円板形状となっており、この他側フランジ部4iの他側端面には平面度向上を目的とした研削加工を施しても良い。なお、他側フランジ部4iには、回転軸Lを中心とする同心円上に等間隔にボルト穴4jが設けられている。本車輪用軸受装置1においては、五つのボルト穴4jが設けられており、それぞれの位相角が72°となっている。但し、四つのボルト穴4jが、それぞれの位相角が90°となる位置に設けられるとしても良い。また、六つのボルト穴4jが、それぞれの位相角が60°となる位置に設けられるとしても良い。ボルト穴4jのピッチ円直径と位相角は、前述したボルト穴2jのピッチ円直径と位相角に等しいものとする。更に、ボルト穴4jとボルト穴2jは、互いに等しい大きさであり、ボルトピッチも等しいものとする。これは、他側フランジ部4iと一側フランジ部2iが車体および車輪にとって互換性を有するためである。
ここまで、一側パイロット部2hと他側パイロット部4h、一側フランジ部2iと他側フランジ部4iの互換性について述べてきたが、特に、両パイロット部4h・4iについて車体側への取付けに限定される用途であれば、車体側のパイロット部(4h・4iのいずれか)は、ナックル12への位置決めができれば良い。従って、2箇所のパイロット部4h・4iに加工を施す必要はなく、1箇所のパイロット部(4h・4iのいずれか)については加工を省略することができる。
次に、図7を用いて、車輪用軸受装置1の第一の使用態様について説明する。かかる使用態様は、車輪用軸受装置1を従動輪用として用いるものである。
第一の使用態様において、車輪用軸受装置1は、一側パイロット部2hと一側フランジ部2iを用いて車体に取り付けられる。具体的に説明すると、車輪用軸受装置1は、一側パイロット部2hをナックル12の穴部分12aに嵌め合わせるとともに、一側フランジ部2iをナックル12の側面部分12bに当接させた状態で、ボルト12cを介して取り付けられる。また、車輪は、車輪用軸受装置1の他側パイロット部4hと他側フランジ部4iに取り付けられる。具体的に説明すると、車輪は、ホイール13の穴部分13aを他側パイロット部4hに嵌め合わせるとともに、ホイール13の側面部分13bを他側フランジ部4iに当接させた状態で、ボルト(ホイールボルト)13cを介して取り付けられる。但し、図7に示すように、ホイール13と他側フランジ部4iの間にブレーキロータ14を挟み込む構造としても良い。また、他側フランジ部4iには、複数のボルト穴4jが設けられているが、複数の貫通穴を設けてそれぞれにハブボルト4mが挿通された構造であっても良い(図7の(X)参照)。つまり、車輪をハブボルト4mと、これに螺合されるナット(ホイールナット)4nによって取り付けるのである。
このような使用態様により、車輪用軸受装置1は、車体を構成するナックル12に外方部材2が固定され、内方部材3(ハブ輪4と内輪5)に取り付けられた車輪を回転自在としている。また、かかる使用態様によれば、旋回時における路面からの荷重(負荷)が、比較的に低剛性である内方部材3に最初に入力される。そのため、路面からの荷重(負荷)が減衰して車体に伝わるので、車体の挙動(ローリング等)に対して剛性を適宜に弱めることができる。
次に、図8を用いて、車輪用軸受装置1の第二の使用態様について説明する。かかる使用態様も、車輪用軸受装置1を従動輪用として用いるものである。
第二の使用態様において、車輪用軸受装置1は、他側パイロット部4hと他側フランジ部4iを用いて車体に取り付けられる。具体的に説明すると、車輪用軸受装置1は、他側パイロット部4hをナックル12の穴部分12aに嵌め合わせるとともに、他側フランジ部4iをナックル12の側面部分12bに当接させた状態で、ボルト12cを介して取り付けられる。また、車輪は、車輪用軸受装置1の一側パイロット部2hと一側フランジ部2iに取り付けられる。具体的に説明すると、車輪は、ホイール13の穴部分13aを一側パイロット部2hに嵌め合わせるとともに、ホイール13の側面部分13bを一側フランジ部2iに当接させた状態で、ボルト(ホイールボルト)13cを介して取り付けられる。但し、図8に示すように、ホイール13と一側フランジ部2iの間にブレーキロータ14を挟み込む構造としても良い。また、一側フランジ部2iには、複数のボルト穴2jが設けられているが、複数の貫通穴を設けてそれぞれにハブボルト2mが挿通された構造であっても良い(図8の(X)参照)。つまり、車輪をハブボルト2mと、これに螺合されるナット(ホイールナット)2nによって取り付けるのである。
このような使用態様により、車輪用軸受装置1は、車体を構成するナックル12に内方部材3(ハブ輪4と内輪5)が固定され、外方部材2に取り付けられた車輪を回転自在としている。また、かかる使用態様によれば、旋回時における路面からの荷重(負荷)が、比較的に高剛性である外方部材2に最初に入力される。そのため、路面からの荷重(負荷)が減衰することなく車体に伝わるので、車体の挙動(ローリング等)に対して剛性を適宜に高めることができる。
次に、図9を用いて、車輪用軸受装置1の第三の使用態様について説明する。かかる使用態様は、車輪用軸受装置1を駆動輪用として用いるものである。
第三の使用態様において、車輪用軸受装置1は、一側パイロット部2hと一側フランジ部2iを用いて車体に取り付けられる。具体的に説明すると、車輪用軸受装置1は、一側パイロット部2hをナックル12の穴部分12aに嵌め合わせるとともに、一側フランジ部2iをナックル12の側面部分12bに当接させた状態で、ボルト12cを介して取り付けられる。また、車輪は、車輪用軸受装置1の他側パイロット部4hと他側フランジ部4iに取り付けられる。具体的に説明すると、車輪は、ホイール13の穴部分13aを他側パイロット部4hに嵌め合わせるとともに、ホイール13の側面部分13bを他側フランジ部4iに当接させた状態で、ボルト(ホイールボルト)13cを介して取り付けられる。但し、図9に示すように、ホイール13と他側フランジ部4iの間にブレーキロータ14を挟み込む構造としても良い。また、他側フランジ部4iには、複数のボルト穴4jが設けられているが、複数の貫通穴を設けてそれぞれにハブボルト4mが挿通された構造であっても良い(図9の(X)参照)。つまり、車輪をハブボルト4mと、これに螺合されるナット(ホイールナット)4nによって取り付けるのである。
ところで、車輪用軸受装置1を駆動輪用として用いる場合は、この車輪用軸受装置1に動力伝達装置の自在継手15を連結する必要がある。かかる使用態様においては、キャップ部材11が開口部4cに取り付けられ、かつリング部材7の代わりにシール部材16を装着している。また、ハブ輪4には、サーボプレス加工および切削加工によって継手連結部4rが形成されている。継手連結部4rとは、小径段部4aの端面から他側へ形成された大径の穴4sと、開口部4cの底面から一側へ形成された大径の穴4tと、穴4sと穴4tをつなぐように形成された小径の穴4uと、で構成されている。一方で、自在継手15の先端には、駆動軸(以降「スプライン軸15a」とする)を有している。スプライン軸15aは、その端面における中心部分にボルト穴15bが設けられている。従って、ハブ輪4の穴4sにスプライン軸15aを圧入するとともに、穴4uを通したセンターボルト15cによって締結すると、ガタつくことなく完全に嵌合されることとなる。このような連結方法をプレスコネクトスプライン(特開2013−230753公報等を参照)といい、連結部分を小型化できるので好適である。但し、連結方法について限定をするものではなく、通常のスプライン(或いはセレーション)嵌合やフェーススプライン嵌合による連結方法を用いても良い。
このように使用態様により、車輪用軸受装置1は、車体を構成するナックル12に外方部材2が固定され、内方部材3(ハブ輪4と内輪5)に取り付けられた車輪を回転自在としている。また、かかる使用態様によれば、旋回時における路面からの荷重(負荷)が、比較的に低剛性である内方部材3に最初に入力される。そのため、路面からの荷重(負荷)が減衰して車体に伝わるので、車体の挙動(ローリング等)に対して剛性を適宜に弱めることができる。
以上のように、本発明に係る車輪用軸受装置1は、外方部材2の一側端部に一側パイロット部2hと、一側パイロット部2hの基端部分から周方向外側へ広がる一側フランジ部2iと、が設けられている。また、内方部材3(ハブ輪4と内輪5)の他側端部に他側パイロット部4hと、他側パイロット部4hの基端部分から周方向外側へ広がる他側フランジ部4iと、が設けられている。更に、一側パイロット部2hと他側パイロット部4hおよび一側フランジ部2iと他側フランジ部4iが車体(ナックル12)および車輪(ホイール13)にとって互換性を有する形状とされている。そして、一側パイロット部2hと一側フランジ部2iを用いて車体(ナックル12)に取り付けられる場合は、他側パイロット部4hと他側フランジ部4iに車輪(ホイール13)が取り付けられ、他側パイロット部4hと他側フランジ部4iを用いて車体(ナックル12)に取り付けられる場合は、一側パイロット部2hと一側フランジ部2iに車輪(ホイール13)が取り付けられる。かかる車輪用軸受装置1によれば、一側と他側を順方向に組み付けることで一の仕様態様に対応でき、一側と他側を逆方向に組み付けることで他の仕様態様に対応できる。ひいては、部品共通化によってコスト低減を実現できる。
本車輪用軸受装置1を前輪用かつ従動輪用として用いる場合においては、一側パイロット部2hと一側フランジ部2iを用いて車体(ナックル12)に取り付けられ、他側パイロット部4hと他側フランジ部4iに前輪(前輪のホイール13)が取り付けられる、とするのが好ましい。かかる車輪用軸受装置1(車輪用軸受装置1の使用態様)によれば、前輪を支持する構造体として適宜な剛性となる。ひいては、適宜な旋回特性の実現に寄与できる。具体的に説明すると、各種の諸元にもよるが、弱いアンダーステアとなる旋回特性の実現やレーンチェンジ等における車両挙動の過渡的特性の向上に寄与できる。
一方で、本車輪用軸受装置1を後輪用かつ従動輪用として用いる場合においては、他側パイロット部4hと他側フランジ部4iを用いて車体(ナックル12)に取り付けられ、一側パイロット部2hと一側フランジ部2iに後輪(後輪のホイール13)が取り付けられる、とするのが好ましい。かかる車輪用軸受装置1(車輪用軸受装置1の使用態様)によれば、後輪を支持する構造体として適宜な剛性となる。ひいては、適宜な旋回特性の実現に寄与できる。具体的に説明すると、各種の諸元にもよるが、弱いアンダーステアとなる旋回特性の実現やレーンチェンジ等における車両挙動の過渡的特性の向上に寄与できる。
加えて、本発明に係る車輪用軸受装置1において、前輪用かつ駆動輪用若しくは後輪用かつ駆動輪用として用いる場合は、一側パイロット部2hと一側フランジ部2iを用いて車体(ナックル12)に取り付けられ、他側パイロット部4hと他側フランジ部4iに車輪(車輪のホイール13)が取り付けられる。更に内方部材3(ハブ輪4)に該内方部材3の回転軸Lを中心とする穴4s・4tが形成されている。そして、内方部材3に対して駆動軸(スプライン軸15a)を圧入可能としている。かかる車輪用軸受装置1によれば、従動軸用として用いることも駆動軸用として用いることもできる。
以下に、図7から図9を用いて、車輪用軸受装置1に適用し得る構造について説明する。
車輪用軸受装置1は、車輪の回転速度を検出可能とすべく、磁気エンコーダ17を備えるとしても良い。
磁気エンコーダ17は、略円環形状で周方向に交互に磁極(N極・S極)を配列したものである。磁気エンコーダ17は、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムに加えて、フェライト磁性粉又は希土類磁性粉で構成されている。若しくはPVC(塩化ビニル)、耐熱性に優れたPC(ポリカーボネイト)、PP(ポリプロピレン)、耐熱性、耐薬品性に優れたPE(ポリエチレン)、あるいはポリアミド等の合成樹脂に加えて、フェライト磁性粉又は希土類磁性粉で構成されている。
前述した第一の使用態様においては、リング部材7の代わりにリング部材18を備え、このリング部材18に磁気エンコーダ17を加硫接着するとしても良い(図7参照)。リング部材18は、内方部材3(内輪5)の外周に嵌合している。このような構造とすることにより、磁気センサー(図示せず)によって単位時間あたりの磁極の変化を検出することが可能となる。つまり、内方部材3の回転速度を検出し、ひいては車輪の回転速度を検出することが可能となる。なお、磁気エンコーダ17は、内方部材3(内輪5)の外周に嵌合しているリング部材18と一体化している。そのため、磁気エンコーダ17は、内方部材3の外周に嵌合されているともいえる。
また、前述した第二の使用態様においては、新たな構成部品としてリング部材19を備え、このリング部材19に磁気エンコーダ17を加硫接着するとしても良い(図8参照)。リング部材19は、外方部材2の外周に嵌合している。このような構造とすることにより、磁気センサー(図示せず)によって単位時間あたりの磁極の変化を検出することが可能となる。つまり、外方部材2の回転速度を検出し、ひいては車輪の回転速度を検出することが可能となる。なお、磁気エンコーダ17は、外方部材2の外周に嵌合しているリング部材19と一体化している。そのため、磁気エンコーダ17は、外方部材2の外周に嵌合されているともいえる。
更に、前述した第三の使用態様においては、シール部材16を構成するリング部材(以降「スリンガ20」とする)を備えるため、このスリンガ20に磁気エンコーダ17を加硫接着するとしても良い(図9参照)。スリンガ20は、内方部材3(内輪5)の外周に嵌合している。このような構造とすることにより、磁気センサー(図示せず)によって単位時間あたりの磁極の変化を検出することが可能となる。つまり、内方部材3の回転速度を検出し、ひいては車輪の回転速度を検出することが可能となる。なお、磁気エンコーダ17は、内方部材3(内輪5)の外周に嵌合しているスリンガ20と一体化している。そのため、磁気エンコーダ17は、内方部材3の外周に嵌合されているともいえる。
以上のように、本発明に係る車輪用軸受装置1は、略円環形状の磁気エンコーダ17を具備する。そして、一側パイロット部2hと一側フランジ部2iを用いて車体(ナックル12)に取り付けられる場合は、磁気エンコーダ17が内方部材3の外周に嵌合される。かかる車輪用軸受装置1によれば、所定の使用態様(第一および第三の使用態様)においても、車輪の回転速度を検出できる。また、他側パイロット部4hと他側フランジ部4iを用いて車体(ナックル12)に取り付けられる場合は、磁気エンコーダ17が外方部材2の外周に嵌合される。かかる車輪用軸受装置1によれば、所定の使用態様(第二および第四の使用態様)においても、車輪の回転速度を検出できる。
次に、図10を用いて、他の実施形態に係るリング部材7について説明する。なお、図10は、図3における領域R1に相当する部分の拡大図である。
図10の(A)に示すリング部材7は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略L字状に形成されている。かかるリング部材7には、円筒状の嵌合部7aと、その一端から内輪5に向かって延びる円板状の側板部7bと、その先端部分が内輪5の外周面に沿うように曲げられた折返部7cと、が形成されている。このため、リング部材7の折返部7cと内輪5の間には、狭い隙間が形成されることとなる。従って、リング部材7は、グリースの一側への流動を抑止することができる。
図10の(B)に示すリング部材7は、外方部材2の内周に嵌合される外側リング部材71と、内方部材3の外周に嵌合される内側リング部材72と、で構成される。外側リング部材71は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略L字状に形成されている。外側リング部材71は、円筒状の嵌合部71aと、その一端から内輪5に向かって延びる円板状の側板部71bと、が形成されている。一方で、内側リング部材72も、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略L字状に形成されている。内側リング部材72は、円筒状の嵌合部72aと、その一端から外方部材2に向かって延びる円板状の側板部72bと、が形成されている。そして、側板部71bの端面と側板部72bの端面が対向している。このため、外側リング部材71の側板部71bと内側リング部材72の側板部72bの間には、狭い隙間が形成されることとなる。従って、リング部材7は、グリースの一側への流動を抑止することができる。
図10の(C)に示すリング部材7は、外方部材2の内周に嵌合される外側リング部材71と、内方部材3の外周に嵌合される内側リング部材72と、で構成される。外側リング部材71は、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略L字状に形成されている。外側リング部材71は、円筒状の嵌合部71aと、その一端から内輪5に向かって延びる円板状の側板部71bと、が形成されている。一方で、内側リング部材72も、円環状の鋼板がプレス加工によって屈曲され、軸方向断面が略L字状に形成されている。内側リング部材72は、円筒状の嵌合部72aと、その一端から外方部材2に向かって延びる円板状の側板部72bと、が形成されている。そして、側板部71bの一側側面と側板部72bの他側側面が対向している。このため、外側リング部材71の側板部71bと内側リング部材72の側板部72bの間には、狭い隙間が形成されることとなる。従って、リング部材7は、グリースの一側への流動を抑止することができる。
次に、図11および図12を用いて、他の実施形態に係る各パイロット部2h・4hについて説明する。なお、図11は、図2における領域R2に相当する部分の拡大図である。図12は、図2における領域R3に相当する部分の拡大図である。
図11の(A)に示す一側パイロット部2hは、その外周面に所定の凹凸形状が形成されている。また、その凹凸形状は、図12の(A)に示す他側パイロット部4hの凹凸形状と等しいものである。具体的に説明すると、一側パイロット部2hと他側パイロット部4hには、その先端側にホイールパイロット部2ha・4haが形成され、基端側にブレーキパイロット部2hb・4hbが形成されている。そして、ホイールパイロット部2ha・4haとブレーキパイロット部2hb・4hbの外周面には、真円度向上を目的とした研削加工が施されている。このため、一側パイロット部2hと他側パイロット部4hには、いずれにもホイール13やブレーキロータ14を嵌め合わすことができる(図7から図9参照)。また、当然にナックル12にも嵌め合わすこともできる(図7から図9参照)。なお、前述したように、一側フランジ部2iおよび他側フランジ部4iの端面にも、平面度向上を目的とした研削加工が施されているので、ブレーキロータ14が回転時に振れることもない。
図11の(B)に示す一側パイロット部2hは、その外周面に所定の凹凸形状が形成されている。また、その凹凸形状は、図12の(B)に示す他側パイロット部4hの凹凸形状と等しいものである。具体的に説明すると、一側パイロット部2hと他側パイロット部4hには、その先端側にホイールパイロット部2ha・4haが形成され、基端側にブレーキパイロット部2hb・4hbが形成されている。そして、ホイールパイロット部2ha・4haとブレーキパイロット部2hb・4hbの外周面には、真円度向上を目的とした研削加工が施されている。このため、一側パイロット部2hと他側パイロット部4hには、いずれにもホイール13やブレーキロータ14を嵌め合わすことができる(図7から図9参照)。また、当然にナックル12にも嵌め合わすこともできる(図7から図9参照)。なお、前述したように、一側フランジ部2iおよび他側フランジ部4iの端面にも、平面度向上を目的とした研削加工が施されているので、ブレーキロータ14が回転時に振れることもない。
図11の(C)に示す一側パイロット部2hは、その外周面に所定の凹凸形状が形成されている。また、その凹凸形状は、図12の(C)に示す他側パイロット部4hの凹凸形状と等しいものである。具体的に説明すると、一側パイロット部2hと他側パイロット部4hには、その先端側にホイールパイロット部2ha・4haが形成され、基端側にブレーキパイロット部2hb・4hbが形成されている。そして、ホイールパイロット部2ha・4haとブレーキパイロット部2hb・4hbの外周面には、真円度向上を目的とした研削加工が施されている。このため、一側パイロット部2hと他側パイロット部4hには、いずれにもホイール13やブレーキロータ14を嵌め合わすことができる(図7から図9参照)。また、当然にナックル12にも嵌め合わすこともできる(図7から図9参照)。なお、前述したように、一側フランジ部2iおよび他側フランジ部4iの端面にも、平面度向上を目的とした研削加工が施されているので、ブレーキロータ14が回転時に振れることもない。
次に、図13および図14を用いて、他の実施形態に係る各フランジ部2i・4iについて説明する。なお、図13は、図2における矢印Bから見た図である。図14は、図2における矢印Cから見た図である。
本車輪用軸受装置1は、軽量化のためにナックル12への取付けに際し、静止部材側となる各フランジ部2i・4iの不要部分を除去することで、各フランジ部2i・4iの形状等について仕様要求を満たすとしても良い。つまり、図13および図14におけるハッチング部分が不要部分である場合、当該部分を除去することで、各フランジ部2i・4iの形状等について仕様要求を満たすのである。このとき、ボルト穴2j・4jも仕様要求に応じて加工・形成するとしても良い。
このようにすれば、各フランジ部2i・4iの形状等について仕様要求が多様であったとしても、それぞれの切削加工前の素材について共通化を図ることができる。そのため、少なくとも素材共通化によってコスト低減を実現できる。
1 車輪用軸受装置
2 外方部材
2c 外側転走面
2d 外側転走面
2h 一側パイロット部
2i 一側フランジ部
2j ボルト穴
3 内方部材
4 ハブ輪
4a 小径段部
4c 開口部
4d 内側転走面
4h 他側パイロット部
4i 他側フランジ部
4j ボルト穴
5 内輪
5a 内側転走面
6 転動体
6a ボール列
6b ボール列
7 リング部材
8 シール部材
9 芯金
10 シールゴム
11 キャップ部材
12 ナックル
13 ホイール
14 ブレーキロータ
15 自在継手
16 シール部材
17 磁気エンコーダ

Claims (6)

  1. 内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の前記小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    前記外方部材と前記内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に介装される複列の転動体と、を備えた車輪用軸受装置において、
    前記外方部材の一側端部に一側パイロット部と、
    前記一側パイロット部の基端部分から周方向外側へ広がる一側フランジ部と、が設けられるとともに、
    前記内方部材の他側端部に他側パイロット部と、
    前記他側パイロット部の基端部分から周方向外側へ広がる他側フランジ部と、が設けられており、
    前記一側パイロット部と前記他側パイロット部および前記一側フランジ部と前記他側フランジ部が車体および車輪にとって互換性を有する形状とされ、
    前記一側パイロット部と前記一側フランジ部を用いて前記車体に取り付けられる場合は、前記他側パイロット部と前記他側フランジ部に前記車輪が取り付けられ、
    前記他側パイロット部と前記他側フランジ部を用いて前記車体に取り付けられる場合は、前記一側パイロット部と前記一側フランジ部に前記車輪が取り付けられる、ことを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前輪用かつ従動輪用として用いる場合は、前記一側パイロット部と前記一側フランジ部を用いて前記車体に取り付けられ、前記他側パイロット部と前記他側フランジ部に前記前輪が取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 後輪用かつ従動輪用として用いる場合は、前記他側パイロット部と前記他側フランジ部を用いて前記車体に取り付けられ、前記一側パイロット部と前記一側フランジ部に前記後輪が取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前輪用かつ駆動輪用若しくは後輪用かつ駆動輪用として用いる場合は、前記一側パイロット部と前記一側フランジ部を用いて前記車体に取り付けられ、前記他側パイロット部と前記他側フランジ部に車輪が取り付けられ、
    更に前記内方部材に該内方部材の回転軸を中心とする穴が形成されており、
    前記内方部材に対して駆動軸を圧入可能とした、ことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  5. 略円環形状の磁気エンコーダを具備し、
    前記一側パイロット部と前記一側フランジ部を用いて車体に取り付けられる場合は、前記磁気エンコーダが前記内方部材の外周に嵌合される、ことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  6. 略円環形状の磁気エンコーダを具備し、
    前記他側パイロット部と前記他側フランジ部を用いて車体に取り付けられる場合は、前記磁気エンコーダが前記外方部材の外周に嵌合される、ことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
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