JP2018039469A - 水中機および水中機の旋回方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 水流の発生を減らして旋回動作できるようにする。【解決手段】 水中機の機体2に、旋回装置4を備える。旋回装置4は、上下方向の回転軸7を有して回転体収容部5に収容された回転体6と、それを機体2から回転可能に支持する支持手段8と、回転駆動手段9とを備える。回転体6は、円筒部材12と上端壁13、および、その内側に取り付けられた回転部材11とを備えた構成としてある。回転体6の内部に液体10を満たした状態で、回転体6の回転を加速するときの反作用により、水中機を、回転体6の加速した回転方向とは逆の方向に旋回させる。回転体6の回転を減速するときは、減速度を加速度よりも小さくして、回転体6の回転方向と同方向に発生するトルクが機体2に作用する水の抵抗に打ち勝つことがないようにする。【選択図】図2
Description
本発明は、水中で旋回動作を行う水中機、および、水中機の旋回方法に関するものである。
水中にて各種の観測や作業等を行うための水中機の1つとして、所謂ROV(remotely operated vehicle)と呼ばれる遠隔操作型の水中探査機が使用されている。
この種の水中探査機は、機体に、前後方向、左右方向、上下方向などの姿勢に配置された複数のスラスタを備えて、前後方向、左右方向、上下方向の3軸方向の運動性を得るようにしてあることが多い。
また、水中探査機は、機体の左右の両側部に、前後方向の姿勢に配置された前後方向スラスタを、機体の左右の両側部に一対で備えた形式とされることが多い(たとえば、特許文献1参照)。
このような形式の水中探査機は、左側の前後方向スラスタと右側の前後方向スラスタとを、一方を停止した状態で他方のみを運転して前後いずれかの方向へ水を噴射させるか、あるいは、左右の各前後方向スラスタを、互いに前後の逆方向へ水を噴射させるように運転することにより、水中で機体を旋回させるようにしてある。
ところが、前記従来の水中探査機は、水中で機体の旋回動作を行うときには、左右一対の前後方向スラスタのいずれか一方、または、双方から前後方向に向けて水を噴射することが必要とされる。そのため、従来の水中探査機は、たとえば、ダムの底部付近や、その他、ほぼ静水域となっていて堆積物が生じている環境で機体の旋回動作を行うと、前記したような前後方向スラスタにより前後方向へ水を噴射することで発生する水流により、堆積物を巻き上げてしまうことがあるというのが実状である。
このような堆積物の巻き上げは、各種観測機器による観測、特にカメラのような撮像装置による観測に支障を生じる虞がある。また、たとえば、撮像装置によって撮影された映像を見ながら遠隔で作業を行うときには、作業対象個所の視認が困難になる虞も生じる。
更に、巻き上げられた堆積物が、水中探査機の機体や観測機器に付着することもある。
そこで、本発明は、従来技術より水流の発生を減らしても、水中で旋回動作を可能にする水中機、および、水中機の旋回方法を提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、液体中で使用する水中機において、機体に、旋回装置を備え、前記旋回装置は、前記機体に設けた回転体収容部と、上下方向に延びる回転軸を有して前記回転体収容部に収容して配置された回転体と、前記機体に設置されて前記回転体を回転可能に支持する支持手段と、前記回転体を回転駆動する回転駆動手段とを備え、前記回転体は、該回転体の回転時に前記回転体収容部の内側で液体に対して回転方向の運動を与える回転部材を備えた構成を有する水中機としてある。
前記回転体は、前記回転体収容部の内側の液体を満たす内部の空間を備え、前記回転部材は、前記回転体の内部の空間に備えられた構成としてもよい。
前記回転体は、前記内部の空間と外部とを連通させる開口を備える構成としてもよい。
前記回転体は、円筒部材を備えて、該円筒部材の内側を前記内部の空間とし、前記回転部材は、前記円筒部材の半径方向に沿って配置された平板状のものとした構成としてもよい。
前記回転部材は、前記円筒部材の内周面に取り付けられた構成としてもよい。
前記回転体収容部には液体が満たされ、前記回転体は、前記回転軸に接続された軸部材と、前記軸部材の外周に取り付けられて、前記回転体の回転時に前記回転体収容部に満たされた液体に対して回転運動を与える回転部材とを備える構成としてもよい。
前記回転体収容部は、開口を有する蓋を備える構成としてもよい。
機体に、旋回装置を備え、前記旋回装置は、前記機体に設けた回転体収容部と、上下方向に延びる回転軸を有して前記回転体収容部に収容して配置された回転体と、前記機体に設置されて前記回転体を回転可能に支持する支持手段と、前記回転体を回転駆動する回転駆動手段とを備え、前記回転体は、該回転体の回転時に前記回転体収容部の内側で液体に対して回転方向の運動を与える回転部材を備えた構成を有する水中機を、液体中に配置し、前記回転体を、前記回転軸を中心とする一方向または他方向への回転を加速するときの反作用により、前記機体を前記回転体の加速した回転方向とは逆の方向へ旋回させるようにする水中機の旋回方法としてある。
前記回転体を前記回転軸を中心とする一方向または他方向への回転を加速した後に減速するときに、減速時の負の加速度の絶対値を、加速時の加速度よりも小さくする方法としてもよい。
本発明の水中機、および、水中機の旋回方法によれば、従来技術より水流の発生を減らして、水中で機体の旋回動作を行うことができる。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、水中機の第1実施形態を示すもので、図1(a)は一部切断概略側面図、図1(b)は概略平面図である。図2は、水中機に備えた旋回装置を拡大して示すもので、図2(a)は一部切断側面図、図2(b)は図2(a)のA−A方向矢視拡大図である。図3は旋回装置における回転体の回転駆動手法を説明するための図である。
図1は、水中機の第1実施形態を示すもので、図1(a)は一部切断概略側面図、図1(b)は概略平面図である。図2は、水中機に備えた旋回装置を拡大して示すもので、図2(a)は一部切断側面図、図2(b)は図2(a)のA−A方向矢視拡大図である。図3は旋回装置における回転体の回転駆動手法を説明するための図である。
本実施形態の水中機は、図1(a)(b)に符号1で示すもので、機体2に、前後方向、左右方向、上下方向の3軸方向の推進性を行うためのスラスタを備え、更に、旋回装置4を備えた構成とされている。図1(a)(b)では、機体2に前後方向の推進性を得るためのスラスタとして、機体2の左右の両側部に一対の前後方向スラスタ3a,3bを備えた構成例が示してある。機体2に左右方向と上下方向の推進性を得るためのスラスタは、記載を省略してある。なお、機体2に前後方向、左右方向、上下方向の推進性を得るためのスラスタは、旋回装置4と干渉を生じないという条件を満たしていれば、ROVやその他の形式の水中機について、既存の形式や配置、あるいは、従来提案されている形式や配置のスラスタを採用してもよいことは勿論である。
旋回装置4は、図1(a)(b)、図2(a)(b)に示すように、機体2に設けた回転体収容部5と、上下方向の回転軸7を有し且つ回転体収容部5に収容して配置された回転体6と、機体2に設置されて回転体6を回転可能に支持する支持手段8と、回転体6を双方向に回転駆動可能な回転駆動手段9とを備えた構成とされている。
更に、回転体6は、中空構造としてあって、その内部に、本実施形態の水中機1の使用環境に存在する液体としての淡水や海水と同じか、または、ほぼ同様の密度を有する液体10が満たされ、且つ回転体6の回転時に回転体6の内部の液体10に対して回転運動を与える回転部材11を備えた構成とされている。
本実施形態では、回転体6は、上下方向に延びる円筒部材12と、円筒部材12の上端側を閉塞する上端壁13とから形成された中空円筒形状の容器構造を備えている。回転体6は、下端側が開放されている。
上端壁13の中央部の上側には、円筒部材12と同軸に配置された回転軸7の下端側が接続されている。
更に、円筒部材12の内側には、平板状の回転部材11が、周方向に設定された間隔を隔てた複数個所、たとえば、図2(b)に示すような周方向等間隔の8個所に、円筒部材12の半径方向に沿う姿勢で配置されている。各回転部材11は、外周側に位置する端縁が、円筒部材12の内周面に取り付けられている。各回転部材11の上端側に位置する端縁は、上端壁13の下面に取り付けられている。
なお、各回転部材11の内周側に位置する端辺は、図2(b)に示すように、円筒部材12の軸心位置から設定された距離分離れた位置に配置されていてもよいし、円筒部材12の軸心位置まで延びていてもよい。各回転部材11の内周側の端辺が円筒部材12の軸心位置に配置される場合は、各回転部材11の内周側の端辺同士が連結された構成としてもよい。
上端壁13には、中央寄りとなる個所に、回転体6の内部と外部とを連通させる開口14が設けられている。なお、各回転部材11の内周側の端辺同士が連結されていない場合は、回転体6の内部で隣接する回転部材11同士の間に形成される空間は、すべて繋がっているので、この場合は、開口14は、上端壁13の少なくとも一個所に設けてあればよい。
一方、前記したように各回転部材11の内周側の端辺同士が連結された構成の場合は、回転体6の内部の空間に、各回転部材11によって仕切られた複数の区画が周方向に配列されて形成されるため、この場合は、開口14は、各区画に対応して設けるようにすればよい。
これにより、回転体6では、内部の空気を開口14を通して上方へ抜きながら、下端側の開放部分あるいは開口14から内部の空間に液体10を入れることができる。したがって、本実施形態の水中機1が潜水を開始するときには、回転体収容部5に水中機1の使用環境に存在している水が入ると、その水を回転体6の下端側から回転体6の内部へ入れることができる。したがって、この場合は、本実施形態の水中機1の使用環境に存在している水が、回転体6の内部を満たす液体10となる。なお、回転体6は、内部が液体10によって完全に満たされている必要はなく、回転体6の上部内側に多少の空気が残留していてもよい。
回転体6は、内部に液体10が満たされた状態で回転軸7を中心に回転すると、各回転部材11が回転軸7を回転中心として周方向に移動するので、回転体6の内部を満たした液体10のうち、各回転部材11の移動方向の前方に存在している液体10は、回転部材11によって押されて回転方向の運動を生じるようになる。
なお、回転体6の内部の液体10が回転方向の運動を生じると、この回転方向に運動している液体10には、遠心力が作用するようになる。この際、回転中心からの距離が大きくなるにしたがって、すなわち、回転体6の回転中心側から外周側に近付くにしたがって、液体10に作用する遠心力は大きくなる。
この点に鑑みて、開口14は、上端壁13のできるだけ中央寄りとなる個所に設けることが好ましい。これは、回転体6の回転時に大きな遠心力を受けた状態の液体10が、開口14を通って回転体6の外部に流出することを抑制でき、よって、機体2の外部に水の流れが生じる現象を抑制するのに有効なためである。
また、本実施形態の回転体6は、各回転部材11の外周側端縁が円筒部材12の内周面に取り付けられた構成を備えているので、回転体6の回転時に大きな遠心力を受けた状態の液体10を、隣接する回転部材11の間に受けて保持することができる。よって、回転体6の回転時には、液体10に、回転方向の運動をより確実に生じさせることができる。
回転体収容部5は、本実施形態では、機体2の上部側に、回転体6を収容可能な形状、たとえば、平面形状が前後方向に延びる長円形の凹部として設けられている。この回転体収容部5には、回転体6が前側に寄せた配置で収容されている。この際、回転体6の回転軸7の位置は、回転軸7が機体2の重心の真上に配置されていることが好ましいが、ずれていてもよい。
この際、回転体収容部5の内底面5aと回転体6の下端部は、できるだけ近接して配置されることが好ましい。これは、前述したように回転体6の回転時には、回転体6の内部で回転体6の回転に伴って回転運動する液体10に遠心力が作用するため、この遠心力が作用している状態の液体10が、回転体6の下端部と回転体収容部の内底面5aとの隙間を通って外部に流出して、機体2外部に水の流れを形成する現象を抑制するためである。
なお、本実施形態の水中機1は、図1(a)に示すように、回転体収容部5の内底面5aに開口15を備えて、この開口15が、機体2の外面における回転体収容部5の内底面5aよりも低い位置に設けた開口16に、連通管17を介して接続された構成を備えるようにしてもよい。図1(a)では、開口16が機体2の下部に設けられた構成例を示してある。
なお、開口15は、回転体収容部5の内底面5aにおける回転体6の回転中心からの距離が開口14(図2(a)参照)と同様かそれ以下となる位置に備えることが好ましい。これは、前述したように回転体6の回転時には、回転体6の内部で回転体6の回転に伴って回転運動する液体10に遠心力が作用するため、この遠心力が作用している状態の液体10が、開口15から連通管17と開口16とを経て機体2の外部に流出して、機体2の外部に水の流れを形成する現象を抑制するためである。
この構成によれば、本実施形態の水中機1を潜水させるときには、水中機1の使用環境に存在している水を、開口16から連通管17、開口15を通して回転体収容部5に速やかに流入させることができる。したがって、回転体収容部5および回転体6の内側には、速やかに水を満たすことができる。
一方、本実施形態の水中機1を水面から引き上げると、回転体6の内側の液体10である水、および、回転体収容部5に入っている水は、開口15から、連通管17および開口16を通して外部へ排出することができる。したがって、本実施形態の水中機1を吊り上げて回収するときには、吊り上げ荷重の軽減化を図ることができる。
なお、開口15は、回転体収容部5における回転体6から離反した個所の内底面5aや側壁の下端側に設けた構成としてもよい。
支持手段8は、たとえば、図1(a)(b)に示すように、回転体収容部5における回転体6の後方となる位置に、上下方向に延びる防水構造としてある円筒筺体18を設け、回転体6の上方となる位置で前後方向に延びる防水構造としてある筺体19の後端側を、円筒筺体18の上端側に水密に取り付けた構成とされている。筺体19の前端側には、回転体6の回転軸7が、図示しない軸受などを介して回転自在に筺体19に支持されている。なお、筺体19は、水中での使用に問題がなければ、必ずしも防水構造としてないものであってもよい。
本実施形態では、回転駆動手段9は、円筒筺体18の内側に取り付けられたモータ20と、筺体19の内部に突出するモータ20の出力軸に取り付けられたプーリ21、回転軸7に取り付けられたプーリ22、及びプーリ21と22との間に掛けられた図示しないベルトにより構成される動力伝達機構とを備えた構成とされている。したがって、回転体6の支持手段8である筺体19は、動力伝達機構のケーシングとしての機能も備えている。
動力伝達機構の入力側のプーリ21には、モータ20の出力側が接続され、動力伝達機構の出力側のプーリ22は、回転軸7に接続されている。
これにより、回転駆動手段9では、モータ20を回転駆動すると、動力伝達機構のプーリ21、ベルト、プーリ22を介して、回転軸7と一体に回転体6を回転駆動することができ、また、モータ20の回転方向を切り替えることにより、回転体6の回転方向を切り替えることができる。
なお、動力伝達機構は、モータ20の回転駆動力を回転軸7に伝達することができ、また、モータ20の回転方向と回転数の変化に応じて、回転体6の回転方向と回転数を変化させることができるようにしてあれば、プーリ21、プーリ22、プーリ21と22の間に掛けられたベルトに限らず、動力伝達軸、ギヤ、チェーンとスプロケットなど、動力伝達の方式や構成は任意でよい。
更に、回転駆動手段9は、モータ20に接続された制御器23を備えた構成とされている。
ここで、制御器23によるモータ20の制御手法について説明する。
旋回装置4では、回転駆動手段9のモータ20を運転して、回転体6を回転すると、回転体6の内部で回転部材11に押される液体10が、回転体6の回転方向と同じ方向に回転運動する。したがって、旋回装置4では、回転体6の質量と、回転体6の内部で回転体6と一緒に回転運動する液体10の質量との和が、回転軸7を中心に回転運動を行う慣性質量となる。説明の便宜上、以下の説明では、回転体6と、回転体6の回転時に回転体6と一緒に回転運動する液体10とを合わせて慣性質量体という。
ここで、先ず、旋回装置4において、回転体6を、一方向、たとえば、図1(b)に矢印sで示すように平面視で時計回り方向(以下、s方向という)に回転させる場合について説明する。
回転体6を回転駆動手段9により駆動して、前記慣性質量体のs方向の回転速度(または角速度)を、速度ゼロの停止状態からの加速も含めて加速させるときには、その反作用を、回転体6を支持手段8を介して支持している機体2が受ける。これにより、機体2には、回転軸7の位置を中心として、図1(b)に矢印Lで示す平面視で反時計回り方向(以下、L方向という)に旋回させようとするトルクが生じる。この機体2に生じるL方向のトルクの大小は、回転駆動手段9より回転体6に与えるs方向回転の加速度の大小に依存している。
一方、前記慣性質量体がs方向に回転している状態から、回転駆動手段9により、回転体6を含む前記回転質量体を、速度ゼロとなる停止状態までの減速も含めて減速させるときには、その反作用として、機体2には、回転軸7の位置を中心として、図1(b)に矢印Rで示す平面視で時計回り方向(以下、R方向という)に旋回させようとするトルクが生じる。この機体2に生じるR方向のトルクの大小は、回転駆動手段9により回転体6に与えるs方向回転の減速度の大小、すなわち、負の加速度の絶対値の大小に依存している。
ところで、本実施形態の水中機1は、水中で旋回するときには、機体2の周囲に存在している水の抵抗を受ける。そのため、本実施形態の水中機1では、機体2にL方向やR方向に旋回させようとするトルクが生じても、実際にL方向やR方向の旋回動作が発生するのは、そのトルクが、機体2が受ける水の抵抗に打ち勝つときのみとなる。
そこで、本実施形態の水中機1を水中でL方向へ旋回させるときには、制御器23は、回転駆動手段9のモータ20に対し、回転体6をs方向へ回転させるための指令を与えると共に、モータ20の回転について、図3に示すような加速度の制御を行うようにしてある。
具体的には、本実施形態の水中機1では、機体2の設計情報などから機体2が旋回時に受ける水の抵抗が分かる。よって、本実施形態の水中機1を水中で実際に旋回させるために機体2に作用させることが必要とされるトルクのしきい値は、予め求めることができる。また、回転体6の設計情報、および、本実施形態の水中機1の使用環境に存在する水の性状などを基に、前記慣性質量体の質量が分かるので、前記トルクのしきい値に対応して、本実施形態の水中機1を実際に旋回させるために必要とされる前記慣性質量体の回転の加速度のしきい値も、求めることができる。更に、この慣性質量体の回転の加速度のしきい値と、回転駆動手段9にてモータ20の出力側に接続された動力伝達機構の減速比の情報などを基に、本実施形態の水中機1を実際に旋回させるために必要とされるモータ20の回転の加速度のしきい値xが求められる。
なお、本実施形態の水中機1の模型や実機を用いて行う試験結果を基に、水中機1に旋回が実際に生じるときのモータ20の回転の加速度のしきい値xを求めるようにしてもよい。また、本実施形態の水中機1を実際に旋回させるために必要とされるモータ20の回転の加速度のしきい値xを求めることができれば、そのしきい値xを求める手法は、前記した以外の任意の手法を用いてもよいことは勿論である。
制御器23には、前記しきい値xの情報が、予め登録される。この状態で、制御器23は、回転体6をs方向へ回転させるためにモータ20を駆動するときは、図3に示すように、モータ20の回転を加速するときの加速度は、前記しきい値xよりも大となるよう設定し、モータ20の回転を減速するときの減速度(負の加速度)は、その絶対値が前記しきい値xよりも小となるように設定した制御指令を、モータ20に与える機能を備えている。
この制御器23からの制御指令に基づいてモータ20の加速度が制御されると、回転体6を含む慣性質量体は、s方向に、回転速度の加速と減速とを繰り返しながら回転するようになる。
慣性質量体のs方向の回転が加速する期間は、機体2に生じるL方向のトルクが、機体2が受ける水の抵抗に打ち勝つようになる。このため、本実施形態の水中機1は、L方向の旋回動作を行う。
一方、慣性質量体のs方向の回転が減速する期間は、機体2にR方向のトルクが生じるが、このR方向のトルクは、機体2が受ける水の抵抗に打ち勝つことはない。よって、このとき本実施形態の水中機1には、R方向の旋回動作は生じない。
したがって、この2つの期間が順次繰り返されることにより、本実施形態の水中機1は、L方向の旋回動作を断続的に行うようになる。
次いで、旋回装置4において、回転体6を、前記一方向(s方向)とは反対方向となる他方向、たとえば、図1(b)に矢印tで示すように平面視で反時計回り方向(以下、t方向という)に回転させる場合について説明する。
回転体6を回転駆動手段9により駆動して、前記慣性質量体のt方向の回転速度(または角速度)を、速度ゼロの停止状態からの加速も含めて加速させるときには、その反作用として、機体2には、回転軸7の位置を中心として、R方向に旋回させようとするトルクが生じる。この機体2に生じるR方向のトルクの大小は、回転駆動手段9より回転体6に与えるt方向回転の加速度の大小に依存している。
一方、前記慣性質量体がt方向に回転している状態から、回転駆動手段9により、回転体6を含む前記回転質量体を、速度ゼロとなる停止状態までの減速も含めて減速させるときには、その反作用として、機体2には、回転軸7の位置を中心として、L方向に旋回させようとするトルクが生じる。この機体2に生じるL方向のトルクの大小は、回転駆動手段9により回転体6に与えるt方向回転の減速度の大小、すなわち、負の加速度の絶対値の大小に依存している。
そこで、本実施形態の水中機1を水中でR方向へ旋回させるときには、制御器23は、回転駆動手段9のモータ20に対し、回転体6をt方向へ回転させるための指令を与えると共に、モータ20の回転について、図3に示したと同様の加速度の制御を行うようにしてある。
すなわち、制御器23は、回転体6をt方向へ回転させるためにモータ20を駆動するときは、図3に示すように、モータ20の回転を加速するときの加速度は、しきい値xよりも大となるよう設定し、モータ20の回転を減速するときの減速度(負の加速度)は、その絶対値がしきい値xよりも小となるように設定した制御指令を、モータ20に与える機能を備えている。
この制御器23からの制御指令に基づいてモータ20の加速度が制御されると、回転体6を含む慣性質量体は、t方向に、回転速度の加速と減速とを繰り返しながら回転するようになる。
慣性質量体のt方向の回転が加速する期間は、機体2に生じるR方向のトルクが、機体2が受ける水の抵抗に打ち勝つようになる。このため、本実施形態の水中機1は、R方向の旋回動作を行う。
一方、慣性質量体のt方向の回転が減速する期間は、機体2にL方向のトルクが生じるが、このL方向のトルクは、機体2が受ける水の抵抗に打ち勝つことはない。よって、このとき本実施形態の水中機1には、L方向の旋回動作は生じない。
したがって、この2つの期間が順次繰り返されることにより、本実施形態の水中機1は、R方向の旋回動作を断続的に行うようになる。
このように、本実施形態の水中機1は、旋回装置4の運転により、R方向およびL方向のいずれの方向にも自在に旋回することができる。
この旋回を行うときは、本実施形態の水中機1では、旋回装置4にて、液体10が満たされた回転体6を回転駆動するのみでよく、機体2に備えた前後方向スラスタ3a,3bや、機体2に左右方向と上下方向の推進性を得るために備えた図示しないスラスタを運転する必要はない。
よって、本実施形態の水中機1は、従来技術より水流の発生を減らした状態で、水中で旋回動作を行うことができる。
更に、本実施形態では、回転体6は、機体2の上部側に凹部として設けられた回転体収容部5に配置してあるため、回転体6の側方と下方が、回転体収容部5に覆われている。そのため、回転体6の回転に誘引される水の流れが回転体6の周囲に発生するとしても、その水の流れが機体2の側方や下部側に達することは抑制される。
よって、本実施形態の水中機1は、ダムの底部付近や、その他、ほぼ静水域となっていて堆積物が生じているような環境で旋回動作が必要とされる水中機として、従来技術よりも適したものとすることができる。このような堆積物が生じているような環境においても、従来技術よりも水流の発生を減らすことができるため、各種観測機器による観測、たとえば、カメラのような撮像装置による観測を良好に実施することが可能になる。また、たとえば、撮像装置によって撮影された映像を見ながら遠隔で作業を行うときには、作業対象個所の視認を良好に行うことが可能になる。
本実施形態では、旋回装置4は、回転体6の質量と、回転体6の回転時に回転体6と一緒に回転運動する液体10の質量とを慣性質量として用いているが、このうちの液体10は、水中機1の使用環境に存在している水を回転体6の内側に満たしたものである。
そのため、旋回装置4で使用する液体10は、本実施形態の水中機1の使用環境に存在する液体としての淡水や海水と同じ密度となっている。よって、本実施形態の水中機1を潜水させた状態では、旋回装置4で回転体6に満たされている液体10は、水中機1の中性浮力には寄与しない。
本実施形態の水中機1は、前後方向や左右方向や上下方向の移動を自在に行うためには、潜水したときに水中機1全体でほぼ中性浮力となるように、図示しない浮力体を備えるが、旋回装置4で慣性質量を得るために使用される液体10については、中性浮力を得るための浮力体による調整は必要ない。
なお、旋回装置4では、慣性質量体の回転の加速により機体2に生じさせるL方向やR方向のトルクを増大させるためには、慣性質量が大きいほど有利である。このような観点から、機体2に生じさせる前記トルクの増大化を狙って慣性質量の増大化を図る場合であっても、本実施形態の旋回装置4では、慣性質量の大部分が液体10により構成されているので、浮力体の増加量は、回転体6の重量増加分に対応する量のみでよい。
なお、たとえば、回転する慣性質量として一般的に使用されている金属製のフライホイールを使用する場合は、フライホイールの全体とつり合わせて中性浮力を得るための浮力体が必要になる。しかも、慣性質量の増大化を図るためにフライホイールを重くすると、フライホイールの重量増加分に比例して浮力体の使用量が増加する。したがって、この場合は、機体のサイズの増大化を招いてしまう。あるいは、機体のサイズが規定されている場合は、使用可能なフライホイールのサイズが限定されて、慣性質量に制限が生じてしまう。
また、慣性質量としてフライホイールを使用する場合は、水中での水中機の重心の位置がフライホイールの配置に大きく影響されるため、重心と浮心間の距離(BG)の調整が困難になる場合がある。
これに対し、本実施形態の水中機1では、慣性質量の大部分を占める液体10は、水中で中性浮力が得られるため、水中での水中機1の重心への影響は、フライホイールに比して大幅に小さい。よって、本実施形態の水中機1は、重心と浮心間の距離(BG)の調整をより容易なものとすることができる。
更に、本実施形態の水中機1は、水中に潜航させるまでは、旋回装置4の回転体6の内部に液体10は満たされておらず、また、水中機1を水面から引き上げるときには、回転体6の内部を満たしていた液体10は回転体収容部5の内底面5aの開口15を通して外部に排出することができる。この際、回転体6の上端壁13にある開口14を通して回転体6の内部に空気を流入することができる。よって、本実施形態の水中機1は、水面に降ろすまでや、水面から引き上げた後の重量について軽減化を図ることができる。このため、本実施形態の水中機1は、吊り上げて移動させる作業のような地上で取り扱う場合の作業に要する労力の軽減化を図ることができる。
[第2実施形態]
図4は、水中機の第2実施形態として、旋回装置の別の例を示すもので、図4(a)は一部切断側面図、図4(b)は図4(a)のB−B方向矢視図である。
図4は、水中機の第2実施形態として、旋回装置の別の例を示すもので、図4(a)は一部切断側面図、図4(b)は図4(a)のB−B方向矢視図である。
なお、図4(a)(b)において、第1実施形態に示したものと同一のものには同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態における旋回装置は、図4(a)(b)に符号4aで示すものである。旋回装置4aは、第1実施形態の図2(a)(b)に示した旋回装置4と同様の構成において、回転体6を、回転体6の外側に配置された支持手段8で回転可能に支持する構成に代えて、円筒筺体24を、回転体収容部5の中央部の内底面5aを貫通させることで、回転体6の内側の軸心に沿う位置に備えて、この円筒筺体24を、回転体6を回転可能に支持する支持手段としたものである。
このため、回転体6は、上端壁13の中央部の下側に回転軸7の上端側が接続され、この回転軸7が、円筒筺体18の内側に取り付けられたモータ20の出力軸に接続され、モータ20により回転可能に支持されている。
本実施形態における回転駆動手段9は、円筒筺体24の内側に取り付けられたモータ20と、モータ20に接続された制御器23とを備え、モータの出力軸を回転軸7に接続して、モータ20の駆動力で回転軸7に直接回転駆動する構成とされている。
以上の構成としてある旋回装置4aは、第1実施形態における旋回装置4と同様の運転を行うことにより、水中機1(図1(a)(b)参照)を、R方向およびL方向のいずれの方向にも自在に旋回させることができる。
したがって、旋回装置4aを備えた水中機1も、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図5は、水中機の第3実施形態として、旋回装置の更に別の例を示すもので、図5(a)は一部切断側面図、図5(b)は図5(a)のC−C方向矢視図である。
図5は、水中機の第3実施形態として、旋回装置の更に別の例を示すもので、図5(a)は一部切断側面図、図5(b)は図5(a)のC−C方向矢視図である。
なお、図5(a)(b)において、第1実施形態、第2実施形態に示したものと同一のものには同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態における旋回装置は、図5(a)(b)に符号4bで示すものである。
旋回装置4bは、機体2に、有底の円筒形状の回転体収容部5を備えている。更に、回転体収容部5は、図5(a)に示すように、上端側に蓋25を備えた構成とすることが好ましい。これは、後述する回転体6aの回転に伴って回転体収容部5に収容された液体10に生じる流れが機体2の外部に流出しないようにするためである。
蓋25には、中央寄りとなる個所に、回転体収容部5の内部と外部とを連通させる開口26が設けられている。
これにより、回転体収容部5は、内部の空気を開口26を通して上方へ抜きながら、内底面5aの開口15、または、開口26から内部に液体10を入れることができる。したがって、本実施形態では、水中機1(図1(a)(b)参照)が潜水を開始するときには、回転体収容部5に水中機1の使用環境に存在している水が入る。したがって、この場合は、本実施形態の水中機1の使用環境に存在している水が、回転体6aの周囲を満たす液体10となる。
回転体6aは、回転体収容部5の軸心位置に配置された上下方向に延びる軸部材27と、軸部材27に取り付けられた複数の回転部材11とを備えた構成とされている。
本実施形態では、軸部材27の外周に、平板状の回転部材11が、周方向に設定された間隔を隔てた複数個所、たとえば、図5(b)に示すような周方向等間隔の8個所に、軸部材27の半径方向に沿う姿勢で配置されている。各回転部材11は、内周側に位置する端縁が、軸部材27の外周面に取り付けられている。
軸部材27の下端側には、回転軸7が同心配置で取り付けられている。回転軸7は、回転体収容部5の内底面に備えた貫通孔28の部分に、図示しない軸受を介して回転自在に保持されている。したがって、本実施形態の旋回装置4bでは、回転軸7を保持している貫通孔28の部分が、機体2に設置されて回転体6aを回転可能に支持させる支持手段として機能する。
貫通孔28の下方に突出する回転軸7の下端側には、第2実施形態の場合と同様に図示しないモータと、モータに接続された制御器とを備えた回転駆動手段9が接続されている。
以上の構成としてある旋回装置4bでは、回転体収容部5に液体10が満たされた状態で、回転駆動手段9を運転して回転軸7と一体に回転体6aを回転させると、各回転部材11が軸部材27を回転中心として周方向に移動するので、回転体収容部5を満たしている液体10のうち、各回転部材11の移動方向の前方に存在している液体10が、回転部材11によって押されて回転方向の運動を生じるようになる。
なお、回転体6の内部の液体10が回転方向の運動を生じると、この回転方向に運動している液体10には、遠心力が作用するようになる。この際、回転中心からの距離が大きくなるにしたがって、すなわち、回転体6の回転中心側から外周側に近付くにしたがって、液体10に作用する遠心力は大きくなる。
この点に鑑みて、各回転部材11の外周側の端縁と、回転体収容部5の周壁内面との間の隙間は、できるだけ小さくなるようにすることが好ましい。これは、回転体6の回転時に大きな遠心力を受けた状態の液体10が前記隙間を通り抜ける現象を抑制して、回転体収容部5の外周寄りに存在している液体10にも回転方向の運動をより確実に生じさせることができるようにするためである。
これにより、本実施形態の旋回装置4bでは、回転体収容部5の内部の液体10が、回転体6aの回転時に回転部材11に押されて回転体6aの回転方向と同じ方向に回転運動する。したがって、旋回装置4bでは、回転体6aの質量と、回転体収容部5の内部で回転体6aと一緒に回転運動する液体10の質量との和が、回転軸7を中心に回転運動を行う慣性質量となる。
よって、旋回装置4bによっても、回転体6aと、回転体6aの回転時に回転体収容部5の内側で回転体6aと一緒に回転運動する液体10とを合わせて慣性質量体として用いることができるため、第1実施形態における旋回装置4と同様の運転を行うことにより、水中機1(図1(a)(b)参照)を、R方向およびL方向のいずれの方向にも自在に旋回させることができる。
したがって、旋回装置4bを備えた水中機1も、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、前記各実施形態にのみ限定されるものではなく、各構成部材の長さや外形、断面形状等は一例であり、適宜変更してもよい。また、水中機1の外形や、旋回装置4,4a,4b以外の機体2の構成は、自在に変更してもよい。
第1実施形態や第2実施形態における回転体6は、円筒部材12の下端側に、開口を備えた底板を備えるようにしてもよい。
更に、第1実施形態および第2実施形態における回転体6は、内部の液体10を出し入れできる構成とすることが好ましいが、液体10を封入した構成としてもよい。また、第3実施形態における回転体収容部5は、機体2の外部と連通する開口26を備えて、内部の液体10を出し入れできる構成とすることが好ましいが、液体10を封入した構成としてもよい。これらの構成の場合は、封入する液体10として、水中機1の使用環境に存在する液体と同じか、または、ほぼ同様の比重を有する液体10を用いることにより、液体10については、中性浮力を得るための浮力体による調整は、ほぼ必要ないものとすることができる。また、水中機1の重心と浮心間の距離(BG)の調整は、容易なものとすることができる。
第1実施形態と第2実施形態の回転体6は、回転体6の内側に液体10を収容することができ、且つ回転体6の内側に液体10に回転運動を付与する回転部材11を備えていれば、図示した以外の外形を備えていてもよい。たとえば、回転部材11は、軸心方向で径寸法が変化する外形を備えていてもよい。
第3実施形態の回転体6aは、軸部材27に、回転体収容部5の内側に満たされた液体10に回転運動を付与する回転部材11を取り付けた構成を備えていれば、図示した以外の構成を備えていてもよい。たとえば、軸部材27の外周に、棒状の接続部材を介して回転部材を取り付けた構成としてもよい。
回転部材11は、回転体6,6aが回転するときに液体10に回転運動を効率よく与えるという観点から考えると、回転体の半径方向に沿って配置された平板状のものとすることが好ましい。しかし、回転部材11は、回転体6,6aが回転するときに一緒に回転して、液体10に回転運動を与えることができれば、平板状以外の任意の形状を採用してもよい。
回転部材11の数は、回転体6,6aのサイズなどに応じて適宜変更してもよい。
第1実施形態および第2実施形態では、回転体収容部5の上部側に、開口を有する蓋を備えるようにしてもよい。
回転体収容部5は、機体2の上部側に備えた例を示したが、機体2の上下方向の中間部や下部側に備えた構成としてもよい。この場合は、回転体収容部5の下端側を端壁で閉塞した構成とするか、あるいは、回転体6,6aに底板を備える構成とするなど、回転体6,6aの回転時に回転運動する液体10に遠心力が作用しても、この液体10が回転体収容部5から下方に向けて流出しないようにするための対策を講じるようにすればよい。
回転体収容部5には、内底面5aなどに備えた開口15と機体2の外面に設けた開口16とを連通管17で接続した構成を備えることが好ましいが、備えなくてもよい。
前記各実施形態では、回転駆動手段9に、モータ20を用いている構成について例示したが、回転出力を出すことができるものであれば、モータ以外のアクチュエータを採用するようにしてもよい。
本発明の水中機1は、静水域で旋回動作を行う水中機1であれば、いかなる使用目的に用いてもよい。また、本発明の水中機1は、ROVのような遠隔操作型のほか、自律型の水中機1に適用してもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 水中機、2 機体、4,4a,4b 旋回装置、5 回転体収容部、6,6a 回転体、7 回転軸、8 支持手段、9 回転駆動手段、10 液体、11 回転部材、12 円筒部材、14 開口、24 円筒筺体(支持手段)、25 蓋、26 開口、27 軸部材、28 貫通孔(支持手段)、s 一方向、t 他方向
Claims (9)
- 液体中で使用する水中機において、
機体に、旋回装置を備え、
前記旋回装置は、
前記機体に設けた回転体収容部と、
上下方向に延びる回転軸を有して前記回転体収容部に収容して配置された回転体と、
前記機体に設置されて前記回転体を回転可能に支持する支持手段と、
前記回転体を回転駆動する回転駆動手段とを備え、
前記回転体は、該回転体の回転時に前記回転体収容部の内側で液体に対して回転方向の運動を与える回転部材を備えたこと
を特徴とする水中機。 - 前記回転体は、前記回転体収容部の内側の液体を満たす内部の空間を備え、
前記回転部材は、前記回転体の内部の空間に備えられた
請求項1記載の水中機。 - 前記回転体は、前記内部の空間と外部とを連通させる開口を備える構成とした
請求項2記載の水中機。 - 前記回転体は、円筒部材を備えて、該円筒部材の内側を前記内部の空間とし、
前記回転部材は、前記円筒部材の半径方向に沿って配置された平板状のものとした、
請求項2または3記載の水中機。 - 前記回転部材は、前記円筒部材の内周面に取り付けられた
請求項4記載の水中機。 - 前記回転体収容部には液体が満たされ、
前記回転体は、
前記回転軸に接続された軸部材と、
前記軸部材の外周に取り付けられて、前記回転体の回転時に前記回転体収容部に満たされた液体に対して回転運動を与える回転部材とを備える構成とした
請求項1記載の水中機。 - 前記回転体収容部は、開口を有する蓋を備える
請求項6記載の水中機。 - 機体に、旋回装置を備え、前記旋回装置は、前記機体に設けた回転体収容部と、上下方向に延びる回転軸を有して前記回転体収容部に収容して配置された回転体と、前記機体に設置されて前記回転体を回転可能に支持する支持手段と、前記回転体を回転駆動する回転駆動手段とを備え、前記回転体は、該回転体の回転時に前記回転体収容部の内側で液体に対して回転方向の運動を与える回転部材を備えた構成を有する水中機を、液体中に配置し、
前記回転体を、前記回転軸を中心とする一方向または他方向への回転を加速するときの反作用により、前記機体を前記回転体の加速した回転方向とは逆の方向へ旋回させること
を特徴とする水中機の旋回方法。 - 前記回転体を前記回転軸を中心とする一方向または他方向への回転を加速した後に減速するときに、減速時の負の加速度の絶対値を、加速時の加速度よりも小さくする
請求項8記載の水中機の旋回方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2016176753A JP2018039469A (ja) | 2016-09-09 | 2016-09-09 | 水中機および水中機の旋回方法 |
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Publications (1)
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| JP2016176753A Pending JP2018039469A (ja) | 2016-09-09 | 2016-09-09 | 水中機および水中機の旋回方法 |
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-
2016
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