JP2018033413A - 核酸増幅反応容器、核酸増幅反応装置、および核酸増幅反応方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】異物が混入する可能性を低くすることができる核酸増幅反応容器を提供する。【解決手段】第2領域は、屈曲した形状を有し、第3領域は、第1領域および前記第2領域と異なる領域であって、前記第1領域と前記第2領域との間の反応液が流動する領域以外の領域に位置し、前記流路は、前記第2領域と前記第3領域との間の前記流路において第1屈曲部および第2屈曲部を有し、前記流路を前記第3領域から前記第2領域に向かう場合、前記第1屈曲部は、1番目の屈曲部であり、前記第2屈曲部は、2番目の屈曲部であり、前記第1屈曲部および前記第2屈曲部は、同じ方向側に屈曲し、前記第3領域と前記第1屈曲部との間の前記流路の方向は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間の前記流路の方向に対して、90°以下で屈曲し、前記第3領域には、試薬が配置されている、核酸増幅反応容器。【選択図】図1
Description
本発明は、核酸増幅反応容器、核酸増幅反応装置、および核酸増幅反応方法に関する。
近年、遺伝子の利用技術の発展により、遺伝子診断や遺伝子治療など遺伝子を利用した医療が注目されている他、農畜産分野においても品種判別や品種改良に遺伝子を用いた手法が多く開発されている。遺伝子を利用するための技術として、PCR(Polymerase Chain Reaction)法などの技術が広く普及している。今日では、PCR法は生体物質の情報解明において必要不可欠な技術となっている。
PCR法は、増幅の対象とする核酸(標的核酸)および試薬を含む溶液(反応液)に熱サイクルを施すことで、標的核酸を増幅させる手法である。熱サイクルは、2段階以上の温度を周期的に反応溶液に施す処理である。PCR法においては、2段階または3段階の熱サイクルを施す手法が一般的である。核酸の増幅は、例えば、プローブを用いることにより定量することができる。
PCRの高速化は、遺伝子検査の検査時間短縮化のために必要な技術であり、遺伝子検査の業界において非常に期待されている。
例えば特許文献1には、ポリメラーゼが少なくとも0.5μM、プライマーが少なくとも2μMの濃度で提供され、1サイクルあたり20秒未満のサイクル時間で完了する方法が記載されている。
発明者らは、鋭意研究の結果、プローブが核酸増幅反応を阻害して、PCRの高速化が不十分になることを見出した。そのため、核酸増幅反応を行った後に、反応液にプローブを混合させることが考えられる。
しかしながら、核酸増幅反応を行った後に、核酸増幅反応容器の蓋を開けてプローブを反応液に混合させると、核酸増幅反応容器に異物が混入することが懸念される。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、異物が混入する可能性を低くすることができる核酸増幅反応容器を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記核酸増幅反応容器を装着可能な核酸増幅反応装置を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記核酸増幅反応容器を用いた核酸増幅反応方法を提供することにある。
本発明に係る核酸増幅反応容器は、
第1領域、第2領域、および第3領域を有し、試薬を含む反応液が流動可能な流路を含み、前記反応液を前記第1領域と前記第2領域との間で往復させて核酸増幅反応を行う核酸増幅反応容器であって、
前記第2領域は、屈曲した形状を有し、
前記第3領域は、前記第1領域および前記第2領域と異なる領域であって、前記第1領域と前記第2領域との間の前記反応液が流動する領域以外の領域に位置し、
前記流路は、前記第2領域と前記第3領域との間の前記流路において第1屈曲部および第2屈曲部を有し、
前記流路を前記第3領域から前記第2領域に向かう場合、
前記第1屈曲部は、1番目の屈曲部であり、
前記第2屈曲部は、2番目の屈曲部であり、
前記第1屈曲部および前記第2屈曲部は、同じ方向側に屈曲し、
前記第3領域と前記第1屈曲部との間の前記流路の方向は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間の前記流路の方向に対して、90°以下で屈曲し、
前記第3領域には、試薬が配置されている。
第1領域、第2領域、および第3領域を有し、試薬を含む反応液が流動可能な流路を含み、前記反応液を前記第1領域と前記第2領域との間で往復させて核酸増幅反応を行う核酸増幅反応容器であって、
前記第2領域は、屈曲した形状を有し、
前記第3領域は、前記第1領域および前記第2領域と異なる領域であって、前記第1領域と前記第2領域との間の前記反応液が流動する領域以外の領域に位置し、
前記流路は、前記第2領域と前記第3領域との間の前記流路において第1屈曲部および第2屈曲部を有し、
前記流路を前記第3領域から前記第2領域に向かう場合、
前記第1屈曲部は、1番目の屈曲部であり、
前記第2屈曲部は、2番目の屈曲部であり、
前記第1屈曲部および前記第2屈曲部は、同じ方向側に屈曲し、
前記第3領域と前記第1屈曲部との間の前記流路の方向は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間の前記流路の方向に対して、90°以下で屈曲し、
前記第3領域には、試薬が配置されている。
このような核酸増幅反応容器では、核酸増幅反応を行った後に、核酸増幅反応容器の蓋を開けて試薬を核酸増幅反応容器に導入する必要がない。そのため、このような核酸増幅反応容器では、異物が混入する可能性を低くすることができる。さらに、このような核酸増幅反応容器では、反応液を、第1領域と第2領域との間で往復させて核酸増幅反応を行っている最中に、反応液と第3領域に配置された試薬とが接触する可能性を低くすることができる。
本発明に係る核酸増幅反応容器において、
前記試薬は、プローブを含んでもよい。
前記試薬は、プローブを含んでもよい。
このような核酸増幅反応容器では、プローブが核酸増幅反応を阻害することを抑制することができる。
本発明に係る核酸増幅反応容器において、
前記流路は、前記第2屈曲部と前記第2領域との間の前記流路において第3屈曲部を有し、
前記流路を前記第3領域から前記第2領域に向かう場合、
前記第1屈曲部、前記第2屈曲部、および前記第3屈曲部は、同じ方向側に屈曲していてもよい。
前記流路は、前記第2屈曲部と前記第2領域との間の前記流路において第3屈曲部を有し、
前記流路を前記第3領域から前記第2領域に向かう場合、
前記第1屈曲部、前記第2屈曲部、および前記第3屈曲部は、同じ方向側に屈曲していてもよい。
このような核酸増幅反応容器では、反応液を、第1領域と第2領域との間で往復させて核酸増幅反応を行っている最中に、反応液とプローブとが接触する可能性を、より低くすることができる。
本発明に係る核酸増幅反応容器において、
前記第1領域は、標的核酸を導入する導入口と連通してもよい。
前記第1領域は、標的核酸を導入する導入口と連通してもよい。
このような核酸増幅反応容器では、標的核酸を導入口から第1領域へ導入することができる。
本発明に係る核酸増幅反応容器において、
前記第1領域には、前記試薬が配置され、
前記第1領域に配置された前記試薬は、プライマーと、ポリメラーゼと、dNTPと、を含んでもよい。
前記第1領域には、前記試薬が配置され、
前記第1領域に配置された前記試薬は、プライマーと、ポリメラーゼと、dNTPと、を含んでもよい。
このような核酸増幅反応容器では、第1領域に配置された試薬を用いて核酸増幅反応を行うことができる。
本発明に係る核酸増幅反応容器において、
前記第1領域に配置された前記試薬は、凍結乾燥状態で配置されていてもよい。
前記第1領域に配置された前記試薬は、凍結乾燥状態で配置されていてもよい。
このような核酸増幅反応容器では、第1領域に配置された試薬を、第1領域を規定する容器本体の内壁に貼り付けておくことができ、第1領域に配置された試薬と第3領域に配置された試薬とを、より確実に互いに離間させた状態で配置させておくことができる。
本発明に係る核酸増幅反応容器において、
前記第3領域に配置された試薬は、凍結乾燥状態で配置されていてもよい。
前記第3領域に配置された試薬は、凍結乾燥状態で配置されていてもよい。
このような核酸増幅反応容器では、第3領域に配置された試薬を、第3領域を規定する容器本体の内壁に貼り付けておくことができ、第1領域に配置された試薬と第3領域に配置された試薬とを、より確実に互いに離間させた状態で配置させておくことができる。
本発明に係る核酸増幅反応容器において、
前記第3領域に配置された試薬は、ポリメラーゼを含んでもよい。
前記第3領域に配置された試薬は、ポリメラーゼを含んでもよい。
このような核酸増幅反応容器では、第1領域に配置された試薬に含まれるポリメラーゼによってのみプローブを分解させる場合に比べて、例えば、より確実にプローブを分解させることができる。
本発明に係る核酸増幅反応容器において、
前記流路は、第1内壁と、前記第1内壁に対向する第2内壁と、に挟まれ、
前記第1内壁と前記第2内壁との間の距離は、前記流路に前記反応液が導入された場合に、前記反応液が前記第1内壁および前記第2内壁に接触する長さであってもよい。
前記流路は、第1内壁と、前記第1内壁に対向する第2内壁と、に挟まれ、
前記第1内壁と前記第2内壁との間の距離は、前記流路に前記反応液が導入された場合に、前記反応液が前記第1内壁および前記第2内壁に接触する長さであってもよい。
このような核酸増幅反応容器では、加熱部の熱を反応液に十分に伝えることができる。
本発明に係る核酸増幅反応装置は、
本発明に係る核酸増幅反応容器を装着可能な装着部と、
前記第1領域を第1温度に加熱する第1加熱部と、
前記第2領域を前記第1温度よりも低い第2温度に加熱する第2加熱部と、
前記反応液が、前記第1領域、前記第2領域、および前記第3領域に移動するように、前記核酸増幅反応容器を動かす駆動機構と、
を含む。
本発明に係る核酸増幅反応容器を装着可能な装着部と、
前記第1領域を第1温度に加熱する第1加熱部と、
前記第2領域を前記第1温度よりも低い第2温度に加熱する第2加熱部と、
前記反応液が、前記第1領域、前記第2領域、および前記第3領域に移動するように、前記核酸増幅反応容器を動かす駆動機構と、
を含む。
このような核酸増幅反応装置では、本発明に係る核酸増幅反応容器を装着可能なため、異物が混入する可能性を低くすることができる。
本発明に係る核酸増幅反応装置において、
前記第3領域を前記第1温度よりも低い第3温度に加熱する第3加熱部を含んでもよい。
前記第3領域を前記第1温度よりも低い第3温度に加熱する第3加熱部を含んでもよい。
このような核酸増幅反応装置では、第3加熱部によって第3領域を第3温度に加熱することができる。
本発明に係る核酸増幅反応装置は、
前記第3領域に配置された前記試薬が混合した前記反応液からの蛍光を検出する検出機構を含んでもよい。
前記第3領域に配置された前記試薬が混合した前記反応液からの蛍光を検出する検出機構を含んでもよい。
このような核酸増幅反応装置では、第3領域に配置された試薬が混合した反応液からの蛍光を検出することができる。
本発明に係る核酸増幅反応方法は、
本発明に係る核酸増幅反応容器を用いた核酸増幅反応方法であって、
前記反応液を、第1温度の前記第1領域と、前記第1温度よりも低い第2温度の前記第2領域と、の間で往復させて、核酸増幅反応を行う核酸増幅反応工程と、
前記核酸増幅反応工程の後に、前記反応液を前記第1温度よりも低い第3温度の第3領域に移動させて、前記反応液に、前記第3領域に配置された前記試薬を混合する混合工程と、
前記混合工程の後に、前記反応液を前記第1領域に移動させる第1移動工程と、
前記第1移動工程の後に、前記反応液を前記第2領域または前記第3領域に移動させる第2移動工程と、
前記第2移動工程の後に、前記反応液からの蛍光を検出する検出工程と、
を含む。
本発明に係る核酸増幅反応容器を用いた核酸増幅反応方法であって、
前記反応液を、第1温度の前記第1領域と、前記第1温度よりも低い第2温度の前記第2領域と、の間で往復させて、核酸増幅反応を行う核酸増幅反応工程と、
前記核酸増幅反応工程の後に、前記反応液を前記第1温度よりも低い第3温度の第3領域に移動させて、前記反応液に、前記第3領域に配置された前記試薬を混合する混合工程と、
前記混合工程の後に、前記反応液を前記第1領域に移動させる第1移動工程と、
前記第1移動工程の後に、前記反応液を前記第2領域または前記第3領域に移動させる第2移動工程と、
前記第2移動工程の後に、前記反応液からの蛍光を検出する検出工程と、
を含む。
このような核酸増幅反応方法では、本発明に係る核酸増幅反応容器を用いるため、異物が混入する可能性を低くすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 核酸増幅反応容器
まず、本実施形態に係る核酸増幅反応容器について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る核酸増幅反応容器100を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係る核酸増幅反応容器100を模式的に示す図1のII−II線断面図である。なお、図1および図2では、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
まず、本実施形態に係る核酸増幅反応容器について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る核酸増幅反応容器100を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係る核酸増幅反応容器100を模式的に示す図1のII−II線断面図である。なお、図1および図2では、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
核酸増幅反応容器100は、図1および図2に示すように、容器本体10を含む。容器本体10の材質は、例えば、ガラス、高分子、金属などである。核酸増幅反応容器100は、容器本体10によって形成された流路20を含む。流路20には、第1試薬2および第2試薬4が設けられている。
1.1. 流路
流路20は、反応液6が流動可能な流路である。流路20は、密封されている。なお、図1では、流路20に反応液6が配置される前の状態を示し、図2では、流路20に反応液6が配置された状態を示している。
流路20は、反応液6が流動可能な流路である。流路20は、密封されている。なお、図1では、流路20に反応液6が配置される前の状態を示し、図2では、流路20に反応液6が配置された状態を示している。
反応液6は、標的核酸(鋳型核酸)を含む鋳型核酸溶液と、容器本体10内に配置された第1試薬2と、が接触することによって調整(生成)される。したがって、反応液6は、鋳型核酸および第1試薬2を(鋳型核酸の成分および第1試薬2の成分を)含むこととなり、核酸増幅反応を進行させる場となる。鋳型核酸は、DNA(Deoxyribo Nucleic Acid)であってもよいし、RNA(Ribo Nucleic Acid)であってもよい。
流路20には、液体(図示せず)が収容されている。液体は、反応液6とは混和しない、すなわち混ざり合わない液体である。液体は、反応液6と異なる比重を有している。具体的には、液体の比重は、反応液6の比重よりも小さい。液体は、例えば、ジメチルシリコーンオイル、パラフィンオイルなどである。液体は、容器本体10の内壁を覆っており、流路20に反応液6が配置された際に反応液6の表面を覆う。液体は、流路20に充填されていない。これにより、核酸増幅反応容器100では、液体が流路20を充填する場合に比べて、反応液6を速く移動させることができる。
流路20は、図1に示すように、第1領域30と、第2領域32と、第3領域34と、を有している。流路20の第1領域30は、第1温度に加熱される領域である。第1領域30に位置する反応液6は、例えば、第1温度に加熱される。第1温度は、二本鎖DNAの解離(変性反応)に適した温度であり、例えば、85℃以上105℃以下である。第1領域30は、例えば、流路20の、第1加熱部50(図3参照)に設けられた開口部50a内に位置する部分である。
流路20の第1領域30は、図2に示すように、標的核酸(鋳型核酸)を含む鋳型核酸溶液を導入する導入口31と連通する。図示の例では、導入口31は、蓋12によって塞がれている。核酸増幅反応容器100では、蓋12を開けて鋳型核酸溶液を流路20に導入することができる。容器本体10および蓋12によって、流路20は、密封されている。
流路20の第2領域32は、第1領域30と異なる領域である。第2領域32は、第1温度よりも低い第2温度に加熱される領域である。第2領域32に位置する反応液6は、例えば、第2温度に加熱される。第2温度は、プライマーのアニーリング反応および伸長反応に適した温度であり、例えば、55℃以上75℃以下である。第2領域32は、例えば、流路20の、第2加熱部52(図3参照)に設けられた開口部52a内に位置する部分である。
流路20の第3領域34は、第1領域30および第2領域32と異なる領域であって、第1領域30と第2領域32との間の反応液6が流動する領域以外の領域に位置する。図1に示す例では、第3領域34は、第1領域30および第2領域32と異なる領域であって、第1領域30と第2領域32との間以外に位置する領域である。第3領域34は、第1温度よりも低い第3温度に加熱される領域である。第3領域34に位置する反応液6は、例えば、第3温度に加熱される。第3温度は、第2温度よりも高くてもよいし、第2温度と同じでもよいし、第2温度よりも低くてもよい。第3温度は、プローブが混合された反応液6からの蛍光を検出するのに適した温度である。第3領域34は、例えば、流路20の、第3加熱部54(図3参照)に設けられた開口部54a内に位置する部分である。
例えばプローブのTm(Melting Temperature)値がプライマーのTm値よりも低い場合、第3温度は、第2温度よりも低いことが好ましい。第3温度が第2温度よりも低いと、第3温度が第2温度以上の場合に比べて、反応液6を第1領域30から第3領域34へ移動させる際に、反応液6に対する降温速度を速くすることできる。これにより、プライマーのアニーリングの確率を低くして、プローブのハイブリダイゼーションの確率を高くすることができる。したがって、反応液6からの蛍光強度を高くすることができる。第3温度は、例えば、40℃以上105℃以下である。
流路20は、図1に示すように、第1流路21と、第2流路22と、第3流路23と、第4流路24と、第5流路25と、第6流路26と、を有する。流路21,22,23,24,25,26は、例えば、直線状の流路である。流路21,22,23,24,25,26の形状は、例えば、直方体である。
第1流路21は、第1領域30を有する。第1領域30は、第1流路21の一方側の端部である。図示の例では、第1流路21は、一方側の端部から他方側の端部へ、+X軸方向側に延出している。
第2流路22は、第1流路21に屈曲して接続されている。流路20は、第1流路21と第2流路22との接続部において、屈曲部40を有する。図示の例では、屈曲部40は、角部である。第2流路22は、第2領域32を有する。第2流路22の一方の端部は、第1流路21の他方の端部に接続され、第2領域32は、第2流路22の他方の端部である。図示の例では、第2流路22は、一方側の端部から他方側の端部へ、+Y軸方向側に延出している。すなわち、第2流路22の方向(延出方向)は、第1流路21の方向と直交している。
なお、第2流路22の方向は、第1流路21の方向と直交していなくてもよい。例えば、第2流路22の方向の第1流路21の方向に対する角度(図示の例では第1流路21と第2流路22との交わり角)αは、例えば、70°以上110°以下であってもよい。このことは、後述する屈曲部42,44,46についても同様である。
また、図示はしないが、屈曲部40は、角部ではなく、曲線を有する形状(例えば円弧状)であってもよい。このことは、後述する屈曲部42,44,46についても同様である。
第3流路23は、第2流路22に屈曲して接続されている。流路20は、第2流路22と第3流路23との接続部において、屈曲部42を有する。図示の例では、屈曲部42は、角部である。第3流路23は、屈曲部42において第2領域32を有する。すなわち、第2領域32は、屈曲した形状を有している。第2領域32は、第3流路23の一方側の端部である。図示の例では、第3流路23は、一方側の端部から他方側の端部へ、−X軸方向側に延出している。すなわち、第3流路23の方向は、第1流路21の方向と平行であり、第2流路22の方向と直交している。
第4流路24は、第3流路23に屈曲して接続されている。流路20は、第3流路23と第4流路24との接続部において、屈曲部44を有する。図示の例では、屈曲部44は、角部である。第4流路24の一方の端部は、第3流路23の他方の端部に接続されている。図示の例では、第4流路24は、一方側の端部から他方側の端部へ、−Y軸方向側に延出している。すなわち、第4流路24の方向は、第2流路22の方向と平行であり、第3流路23の方向と直交している。
第5流路25は、第4流路24に屈曲して接続されている。流路20は、第4流路24と第5流路25との接続部において、屈曲部46を有する。図示の例では、屈曲部46は、角部である。第5流路25の一方の端部は、第4流路24の他方の端部に接続されている。図示の例では、第5流路25は、一方側の端部から他方側の端部へ、+X軸方向側に延出している。すなわち、第5流路25の方向は、第1流路21の方向および第3流路23の方向と平行であり、第4流路24の方向と直交している。
第6流路26は、第5流路25に屈曲して接続されている。流路20は、第5流路25と第6流路26との接続部において、屈曲部48を有する。図示の例では、屈曲部48は、角部である。第6流路26は、第3領域34を有する。第6流路26の一方の端部は、第5流路25の他方の端部に接続され、第3領域34は、第6流路26の他方の端部である。図示の例では、第6流路26は、一方側の端部から他方側の端部へ、+Y軸方向側に延出している。すなわち、第6流路26の方向は、第2流路22の方向および第4流路24の方向と平行であり、第5流路25の方向と直交している。なお、図示はしないが、屈曲部48は、角部ではなく、曲線を有する形状(例えば円弧状)であってもよい。
流路20は、上記のように、第1領域30と第2領域32との間の流路20において、屈曲部40を有する。流路20は、第2領域32と第3領域34との間の流路20において、屈曲部44,46,48を有する。流路20は、第1領域30と第3領域34との間の流路において、屈曲部40,42,44,46,48を有する。
流路20に沿って、流路20を第3領域34から第2領域32に向かう場合、屈曲部48は、1番目の(1番目に到達する)第1屈曲部であり、屈曲部46は、2番目の(2番目に到達する)第2屈曲部であり、屈曲部44は、3番目の(3番目に到達する)第3屈曲部である。すなわち、流路20を第3領域34から第2領域32に向かう場合、屈曲部48、屈曲部46、屈曲部44の順で配置されている。流路20は、屈曲部46と第2領域32との間の流路20において、屈曲部44を有する。
流路20に沿って、流路20を第3領域34から第2領域32に向かう場合、屈曲部44,46,48は、同じ方向側に屈曲している。図示の例では、流路20に沿って、流路20を第3領域34から第1領域30に向かう場合、屈曲部40,42,44,46,48は、同じ方向側に屈曲している。例えば、流路20に沿って、流路20を第3領域34から第1領域30に向かう場合、第3領域34から第6流路26を通り屈曲部48において右側に屈曲し、第5流路25を通り屈曲部46において右側に屈曲し、第4流路24を通り屈曲部44において右側に屈曲し、第3流路23を通り屈曲部42において右側に屈曲し、第2流路22を通り屈曲部40において右側に屈曲し、第1流路21を通り第1領域30に至る。流路20は、例えば、略螺旋状の形状(略渦巻き状の形状)を有している。
流路20に沿って、流路20を第3領域34から第2領域32に向かう場合、第3領域34と屈曲部48との間の第6流路26の方向は、屈曲部48と屈曲部46との間の第5流路25の方向に対して、90°以下で屈曲している。すなわち、第6流路26の方向の第5流路25の方向に対する角度(図示の例では第5流路25と第6流路26との交わり角)βは、90°以下であり、例えば5°以上90°以下であり、図示の例では90°である。
なお、図1に示すように、角度βは、第5流路25および第6流路26の外側を(流路20の外側を)規定する容器本体10の内壁の交わり角度である。また、角度αは、第1流路21および第2流路22の外側を(流路20の外側を)規定する容器本体10の内壁の交わり角度である。
流路20は、図2に示すように、第1内壁10aと、第1内壁10aに対向する第2内壁10bと、に挟まれている。第1内壁10aおよび第2内壁10bは、容器本体10の内壁である。内壁10a,10bによって、流路20は形成されている。第1内壁10aと第2内壁10bとの間の距離Dは、流路20に反応液6が導入された場合に、反応液6が第1内壁10aおよび第2内壁10bに接触する長さである。具体的には、距離Dは、0.5mm以上3mm以下である。距離Dを0.5mm以上とすることにより、核酸増幅反応容器100の製造が困難になることを抑制することができる。距離Dを3mm以下とすることにより、加熱部の熱を反応液6に十分に伝えることができる。
核酸増幅反応容器100は、反応液6を、第1領域30と第2領域32との間で往復させて核酸増幅反応を行うため容器である。さらに、核酸増幅反応容器100は、反応液6を、第1領域30と第2領域32との間で往復させた後に、反応液6を第3領域34に移動させ、反応液6からの蛍光を検出するための容器である。
なお、流路20は、屈曲部46,48を有していれば、屈曲部の数は、特に限定されない。上記の例では、流路20は、5つの屈曲部を有していたが、流路20は、6つ以上の屈曲部を有していてもよいし、2つ以上4つ以下の屈曲部を有していてもよい。
1.2. 第1試薬
第1試薬2は、図1に示すように、第1領域30に配置されている。第1試薬2は、第2試薬4と離間した状態で配置されている。第1試薬2は、導入口31から第1領域30に導入されてもよい。第1試薬2は、例えば、凍結乾燥状態(凍結乾燥された状態)で配置されている。これにより、第1試薬2は、第1領域30を規定する容器本体10の内壁に貼り付くことができる。なお、第1試薬2は、液体の状態で配置されていてもよい。第1試薬2は、核酸を増幅させるための試薬である。第1試薬2は、例えば、プライマーと、ポリメラーゼと、dNTPと、バッファーと、を含む。
第1試薬2は、図1に示すように、第1領域30に配置されている。第1試薬2は、第2試薬4と離間した状態で配置されている。第1試薬2は、導入口31から第1領域30に導入されてもよい。第1試薬2は、例えば、凍結乾燥状態(凍結乾燥された状態)で配置されている。これにより、第1試薬2は、第1領域30を規定する容器本体10の内壁に貼り付くことができる。なお、第1試薬2は、液体の状態で配置されていてもよい。第1試薬2は、核酸を増幅させるための試薬である。第1試薬2は、例えば、プライマーと、ポリメラーゼと、dNTPと、バッファーと、を含む。
プライマーは、鋳型核酸にアニーリングするよう設計されている。アニーリングとは、プライマーがDNAと結合することをいう。第1試薬2は、プライマーとして、二本鎖構造の鋳型核酸(二本鎖DNA)が変性した後に、一方の一本鎖構造の鋳型核酸(一本鎖DNA)にアニーリングするフォワードプライマー(Forward Primer)と、他方の一本鎖DNAにアニーリングするリバースプライマー(Reverse Primer)と、を含む。第2試薬4が混合された反応液6に含まれるフォワードプライマーおよびリバースプライマーの濃度は、それぞれ、例えば、0.4μM以上12.8μM以下であり、好ましくは1.6μM以上9.6μM以下である。
ポリメラーゼとしては、特に限定されないが、DNAポリメラーゼが挙げられる。DNAポリメラーゼは、一本鎖構造の鋳型核酸(一本鎖DNA)にアニーリングしたプライマーの末端に、鋳型核酸の塩基と相補的なヌクレオチドを重合する。DNAポリメラーゼとしては、耐熱性の酵素やPCR用酵素が好ましく、例えば、Taqポリメラーゼ、KODポリメラーゼ、Tfiポリメラーゼ、Tthポリメラーゼ、あるいはそれらの改良型など、非常に多数の市販品があるが、ホットスタートを行えるDNAポリメラーゼが好ましい。第2試薬4が混合された反応液6に含まれるポリメラーゼの量は、例えば、0.5U以上である。
dNTPは、4種類のデオキシリボヌクレオチド三リン酸(deoxynucleotide triphosphate)の混合物を表す。すなわち、dNTPは、dATP、dCTP、dGTP、およびdTTPの混合物を表す。DNAポリメラーゼは、アニーリングしたプライマーの末端に、dATP、dCTP、dGTP、dTTPをつなぎ合わせて、新たなDNAを形成する(伸長反応)。第2試薬4が混合された反応液6に含まれるdNTPの濃度は、例えば、0.06mM以上0.75mM以下であり、好ましくは0.125mM以上0.5mM以下である。
バッファーは、例えば、塩を含む緩衝剤である。バッファーに含まれる塩としては、例えば、トリス、ヘペス、ピペス、リン酸などの塩が挙げられる。これらの塩により、バッファーのPHを調整することができる。バッファーは、2価の陽イオンを含む。2価の陽イオンとしては、例えば、Mn、Co,Mgが挙げられる。第2試薬4が混合された反応液6に含まれる2価の陽イオンの濃度は、例えば、2mM以上7.5mM以下である。
鋳型核酸としてRNAを用いる場合、第1試薬2は、さらに、逆転写酵素を含む。逆転写酵素としては、例えば、アビアンミエロブラストウイルス(Avian Myeloblast Virus)、ラスアソシエーテッドウイルス2型(Ras Associated Virus2型)、マウスモロニーミュリーンリューケミアウイルス(Mouse Molony Murine Leukemia Virus)、ヒト免疫不全ウイルス1型(Human Immunodefficiency Virus1型)由来の逆転写酵素を用いる。
第1試薬2が凍結乾燥されている場合、第1試薬2は、糖を含む。糖としては、例えば、二糖類および三糖類のうち、非還元糖であるスクロース、トレハロース、ラフィノース、メレジトース等が挙げられる。二糖類および三糖類の中でも、特にトレハロースは、凍結保護剤としての機能が高く、強力な水和力により、凍結乾燥試薬が水分子と接触することを防止し、凍結乾燥試薬の保存安定性を向上させることができる。凍結乾燥試薬は、第1試薬2の各成分を含む混合試薬溶液を凍結乾燥することにより調整することができる。凍結乾燥の際の温度は、例えば、−80℃程度である。なお、第2試薬4が凍結乾燥されている場合、第2試薬4も糖を含んでもよい。
1.3. 第2試薬
第2試薬4は、第3領域34に配置されている。第2試薬4は、第3領域34と連通する導入口(図示せず)から第3領域34に導入されてもよい。該導入口は、第2試薬4が導入された後、蓋(図示せず)によって塞がれてもよい。第2試薬4は、例えば、凍結乾燥状態で配置されている。これにより、第2試薬4は、第3領域34を規定する容器本体10の内壁に貼り付くことができる。なお、第2試薬4は、液体の状態で配置されていてもよい。第2試薬4は、核酸の増幅量を定量するための試薬である。第2試薬4は、例えば、プローブ、ポリメラーゼと、を含む。
第2試薬4は、第3領域34に配置されている。第2試薬4は、第3領域34と連通する導入口(図示せず)から第3領域34に導入されてもよい。該導入口は、第2試薬4が導入された後、蓋(図示せず)によって塞がれてもよい。第2試薬4は、例えば、凍結乾燥状態で配置されている。これにより、第2試薬4は、第3領域34を規定する容器本体10の内壁に貼り付くことができる。なお、第2試薬4は、液体の状態で配置されていてもよい。第2試薬4は、核酸の増幅量を定量するための試薬である。第2試薬4は、例えば、プローブ、ポリメラーゼと、を含む。
プローブは、核酸の増幅量を定量するために用いられる蛍光標識プローブである。容器本体10の、少なくとも第3領域34を規定する部分は、プローブが混合された反応液6からの蛍光、および蛍光を得るための励起光を透過することができる材料で構成されている。反応液6に第2試薬4が混合された場合、反応液6に含まれるプローブの濃度は、0.5μM以上7.2μM以下であり、好ましくは0.9μM以上3.6μM以下である。
プローブは、レポーター色素およびクエンチャー色素を含む加水分解プローブであってもよい。具体的には、プローブは、TaqMan(登録商標)プローブであってもよい。加水分解プローブは、一本鎖DNAにハイブリダイゼーションして二本鎖構造を形成していている間、レポーター色素は、該レポーター色素に近接しているクエンチャー色素によって(クエンチング効果によって)、発光が抑制されている。しかし、ポリメラーゼによるエキソヌクレアーゼ活性によってプローブが分解されると、クエンチング効果が解消し、レポーター色素は、発光する。この発光により、核酸の増幅量を定量することができる。ハイブリダイゼーションとは、プローブがDNAに結合することをいう。プローブとして加水分解プローブを用いる場合は、ポリメラーゼとして5´−3´エキソヌクレアーゼ活性を有しているポリメラーゼを用いる。
プローブは、加水分解プローブ以外の非加水分解プローブであってもよい。具体的には、プローブは、蛍光消光現象を利用したQ(Quenching)プローブであってもよい。具体的には、プローブは、SYBR Green Iであってもよい。Qプローブは、一本鎖DNAにハイブリダイゼーションしていない状態で発光し、一本鎖DNAにハイブリダイゼーションすると消光する。この発光強度の差により、核酸の増幅量を定量することができる。プローブとしてQプローブを用いる場合は、ポリメラーゼとしてポリメラーゼとして5´−3´エキソヌクレアーゼ活性を有していないポリメラーゼを用いる。5´−3´エキソヌクレアーゼ活性を有していないポリメラーゼとしては、例えば、KODポリメラーゼがあるが、この酵素は、一般的に用いられるTaqポリメラーゼよりも伸長反応の速度が大きく、熱サイクルの高速化を図ることができる。
第2試薬4に含まれるポリメラーゼは、第2試薬4に含まれるプローブとして加水分解プローブを用いる場合は、例えばTaqポリメラーゼを用いる。第2試薬4に含まれるプローブとしてQプローブを用いる場合は、例えばKODポリメラーゼを用いる。なお、第2試薬4は、ポリメラーゼを含まず、プローブのみによって構成されていてもよい。
核酸増幅反応容器100は、例えば、以下の特徴を有する。
核酸増幅反応容器100では、流路20を第3領域34から第2領域32に向かう場合、屈曲部48は、1番目の屈曲部であり、屈曲部46は、2番目の屈曲部であり、屈曲部46,48は、同じ方向側に屈曲し、第3領域34と屈曲部48との間の流路20の方向は、屈曲部48と屈曲部46との間の流路20の方向に対して、90°以下で屈曲し、第3領域34には、第2試薬4が配置されている。そのため、核酸増幅反応容器100では、例えば第2試薬4が液体の状態で配置されていたとしても、反応液6を、第1領域30と第2領域32との間で往復させて核酸増幅反応を行っている最中に、反応液6と第2試薬4とが接触する可能性を低くすることができる。したがって、核酸増幅反応容器100では、核酸増幅反応を行った後に、核酸増幅反応容器100の蓋を開けて第2試薬4を核酸増幅反応容器100に導入する必要がない。そのため、核酸増幅反応容器100では、異物が混入する可能性を低くすることができる。さらに、核酸増幅反応を行った後に蓋を開けて第2試薬4を容器に導入する場合に比べて、作業を簡便にすることができる。
核酸増幅反応容器100では、第2試薬4は、プローブを含む。そのため、核酸増幅反応容器100では、プローブが核酸増幅反応を阻害することを抑制することができる。
核酸増幅反応容器100では、流路20は、屈曲部46と第2領域32との間の流路20において屈曲部44を有し、流路20を第3領域34から第2領域32に向かう場合、屈曲部44,46,48は、同じ方向側に屈曲している。そのため、核酸増幅反応容器100では、反応液6を、第1領域30と第2領域32との間で往復させて核酸増幅反応を行っている最中に、反応液6と第2試薬4とが接触する可能性を、より低くすることができる。
核酸増幅反応容器100では、第1領域30は、標的核酸を導入する導入口31と連通する。そのため、核酸増幅反応容器100では、標的核酸を導入口31から第1領域30へ導入することができる。
核酸増幅反応容器100では、第1領域30には、第1試薬2が配置され、第1試薬2は、プライマーと、ポリメラーゼと、dNTPと、を含む。そのため、核酸増幅反応容器100では、第1試薬2を用いて、核酸増幅反応を行うことができる。
核酸増幅反応容器100では、第1試薬2は、凍結乾燥状態で配置されている。そのため、核酸増幅反応容器100では、第1試薬2を、第1領域30を規定する容器本体10の内壁に貼り付けておくことができ、第1試薬2が液体の状態で配置されている場合に比べて、第1試薬2と第2試薬4とを、より確実に互いに離間させた状態で配置させておくことができる。さらに、核酸増幅反応容器100では、第1試薬2の保存安定性を高めることができる。
核酸増幅反応容器100では、第2試薬4は、凍結乾燥状態で配置されている。そのため、核酸増幅反応容器100では、第2試薬4を、第3領域34を規定する容器本体10の内壁に貼り付けておくことができ、第2試薬4が液体の状態で配置されている場合に比べて、第1試薬2と第2試薬4とを、より確実に互いに離間させた状態で配置させておくことができる。さらに、核酸増幅反応容器100では、第2試薬4の保存安定性を高めることができる。
核酸増幅反応容器100では、第2試薬4は、ポリメラーゼを含む。そのため、核酸増幅反応容器100では、第1試薬2に含まれるポリメラーゼによってのみプローブを分解させる場合に比べて、例えば、より確実にプローブを分解させることができる。
核酸増幅反応容器100では、流路20は、第1内壁10aと、第1内壁10aに対向する第2内壁10bと、に挟まれ、第1内壁10aと第2内壁10bとの間の距離Dは、流路20に反応液6が導入された場合に、反応液6が第1内壁10aおよび第2内壁10bに接触する長さである。そのため、核酸増幅反応容器100では、加熱部の熱を反応液6に十分に伝えることができる。
なお、第1試薬2および第2試薬4が含む成分は、上記の例に限定されない。例えば、第1試薬2は、Nested PCR法における1回目のPCRを行うための試薬であってもよいし、第2試薬4は、Nested PCR法における2回目のPCRを行うための試薬であってもよい。第2試薬4は、プローブを含んでいなくてもよい。
2. 核酸増幅反応装置
次に、本実施形態に係る核酸増幅反応装置について、図面を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る核酸増幅反応装置200を模式的に示す断面図である。図4は、本実施形態に係る核酸増幅反応装置200を模式的に示す図3のIV−IV線断面図である。図5は、本実施形態に係る核酸増幅反応装置200の機能ブロック図である。なお、図3および図4では、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
次に、本実施形態に係る核酸増幅反応装置について、図面を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る核酸増幅反応装置200を模式的に示す断面図である。図4は、本実施形態に係る核酸増幅反応装置200を模式的に示す図3のIV−IV線断面図である。図5は、本実施形態に係る核酸増幅反応装置200の機能ブロック図である。なお、図3および図4では、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
本発明に係る核酸増幅反応装置は、本発明に係る核酸増幅反応容器を装着可能である。以下では、本発明に係る核酸増幅反応容器として核酸増幅反応容器100を装着可能な核酸増幅反応装置200について説明する。
核酸増幅反応装置200は、図3〜図5に示すように、第1加熱部50と、第2加熱部52と、第3加熱部54と、駆動機構60と、検出機構70と、処理部80と、操作部82と、表示部84と、記憶部86と、を含む。核酸増幅反応装置200は、核酸増幅反応容器100を含んでもよい。
なお、便宜上、図3および図4では、駆動機構60、検出機構70、処理部80、操作部82、表示部84、および記憶部86の図示を省略している。また、図4では、第2試薬4の図示を省略している。また、図5では、核酸増幅反応容器100および加熱部50,52,54の図示を省略している。
第1加熱部50、第2加熱部52、および第3加熱部54は、核酸増幅反応容器100に接して設けられている。加熱部50,52,54は、例えば、図示しないヒーターから発生した熱を、核酸増幅反応容器100に伝えるアルミニウム製のヒートブロックである。加熱部50,52,54の温度は、図示せぬ温度センサーおよび処理部80によって制御されていてもよい。
第1加熱部50は、流路20の第1領域30を第1温度に加熱する。具体的には、第1加熱部50は、例えば、第1領域30に位置する反応液6を第1温度に加熱する。第1加熱部50には、開口部50aが設けられている。図示の例では、開口部50aは、有底の穴である。第1領域30は、開口部50aに挿入された領域である。開口部50aは、核酸増幅反応容器100を装着可能な装着部である。
第2加熱部52は、流路20の第2領域32を第2温度に加熱する。具体的には、第2加熱部52は、例えば、第2領域32に位置する反応液6を第2温度に加熱する。第2加熱部52には、開口部52aが設けられている。図示の例では、開口部52aは、第2加熱部52を貫通する貫通孔であり、屈曲した形状を有している。第2領域32は、開口部52aに挿入された領域である。開口部52aは、核酸増幅反応容器100を装着可能な装着部である。
第3加熱部54は、流路20の第3領域34を第3温度に加熱する。具体的には、第3加熱部54は、例えば、第3領域34に位置する反応液6を第3温度に加熱する。第3加熱部54には、開口部54aが設けられている。図示の例では、開口部54aは、貫通孔である。第3領域34は、開口部54aに挿入された領域である。開口部54aは、核酸増幅反応容器100を装着可能な装着部である。第3加熱部54には、開口部54bが設けられている。開口部54bは、開口部54aと連通している。開口部54bは、後述する検出機構70からの励起光を第3領域34に導き、かつ、プローブが混合された反応液6からの蛍光を検出機構70に導くための開口部である。
駆動機構60は、反応液6が、第1領域30、第2領域32、および第3領域34に移動するように、核酸増幅反応容器100および加熱部50,52,54を動かす機構である。駆動機構60は、例えば、処理部80からの入力信号に基づいて、核酸増幅反応容器100および加熱部50,52,54を動かす。駆動機構60は、図示はしないが、核酸増幅反応容器100および加熱部50,52,54を支持する支持部と、該支持部を動かすモーターと、を有していてもよい。
検出機構70は、プローブが混合された反応液6からの蛍光を検出する機構である。検出機構70は、例えば、処理部80からの入力信号に基づいて、プローブが混合された反応液6に励起光を照射し、反応液6からの蛍光を検出する。検出機構70としては、蛍光を検出することができれば特に限定されず、例えば、公知の蛍光測定器を用いる。
処理部80は、例えば記憶部86に記憶されているプログラムに従って、駆動機構60および検出機構70を制御するための処理を行う。処理部80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサー等により実現される。
操作部82は、ユーザーによる操作に応じた操作信号を取得し、操作信号を処理部80に送る処理を行う。操作部82は、例えば、ボタン、キー、タッチパネル型ディスプレイ、マイク等により実現される。
表示部84は、処理部80によって生成された画像を表示する。表示部84は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等により実現される。
記憶部86は、処理部80が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部86は、処理部80の作業領域として用いられ、処理部80が各種プログラムに従って実行した算出結果等を一時的に記憶するためにも使用される。記憶部86は、例えば、RAM(Random Access Memory)等によって実現される。
核酸増幅反応装置200では、核酸増幅反応容器100を装着可能なため、異物が混入する可能性を低くすることができる。
3. 核酸増幅反応方法
次に、本実施形態に係る核酸増幅反応方法について、図面を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係る核酸増幅反応方法を説明するためのフローチャートである。図7〜図10は、本実施形態に係る核酸増幅反応方法を説明するための断面図である。なお、便宜上、図7〜図10では、駆動機構60、検出機構70、処理部80、操作部82、表示部84、および記憶部86の図示を省略している。また、図7〜図10では、重力が作用する方向(重力作用方向)を矢印gで示している。以下では、一例として、核酸増幅反応容器100が装着された核酸増幅反応装置200を用いた核酸増幅反応方法について説明する。
次に、本実施形態に係る核酸増幅反応方法について、図面を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係る核酸増幅反応方法を説明するためのフローチャートである。図7〜図10は、本実施形態に係る核酸増幅反応方法を説明するための断面図である。なお、便宜上、図7〜図10では、駆動機構60、検出機構70、処理部80、操作部82、表示部84、および記憶部86の図示を省略している。また、図7〜図10では、重力が作用する方向(重力作用方向)を矢印gで示している。以下では、一例として、核酸増幅反応容器100が装着された核酸増幅反応装置200を用いた核酸増幅反応方法について説明する。
まず、核酸増幅反応容器100の蓋12を開けて、流路20の第1領域30に鋳型核酸溶液を導入し、該鋳型核酸溶液と第1試薬2とを接触させて、図7に示すように、反応液6を調製する(ステップS1)。
次に、核酸増幅反応容器100を、加熱部50,52,54の開口部50a,52a,54aに装着する(ステップS2)。本工程では、核酸増幅反応容器100の配置は、第1配置である。第1配置では、図7に示すように、第1領域30は、第2領域32および第3領域34よりも、重力作用方向において下方に位置する。そのため、反応液6は、第1領域30に位置する。
次に、処理部80は、操作部82から処理を開始する旨の信号を受けると、加熱部50,52,54を制御して、第1領域30を第1温度とし、第2領域32を第2温度とし、第3領域34を第3温度として、流路20に温度勾配を形成する処理を行う(ステップS3)。本工程により、第1領域30と第2領域32との間には、第1温度と第2温度との間で温度が漸次変化する温度勾配が形成される。さらに、第2領域32と第3領域34との間には、第2温度と第3温度との間で温度が漸次変化する温度勾配が形成される。本工程では、反応液6は、第1領域30に位置しているため、第1温度に加熱される。これにより、反応液6に対して変性反応を行うことができる。
次に、処理部80は、第1加熱部50が第1温度に到達して第1の時間(第1の期間)が経過したら、核酸増幅反応容器100をR1の方向に180°回転させるように駆動機構60を制御して、核酸増幅反応容器100の配置を第1配置から第2配置へ切換える処理を行う(ステップS4)。処理部80は、タイマーを内蔵していてもよい。第1の時間は、変性反応のための加熱時間であり、例えば、1秒以上10秒以下である。
第2配置では、図8に示すように、第2領域32は、第1領域30および第3領域34よりも、重力作用方向において下方に位置する。そのため、反応液6は、第1領域30から第2領域32に移動する。反応液6は、第2領域32において第2温度に加熱される。これにより、反応液6に対して、プライマーのアニーリング反応および伸長反応を行うことができる。処理部80は、核酸増幅反応容器100の配置を第2配置とした後に駆動機構60の動作を第2の時間(第2の期間)停止させる。これにより、核酸増幅反応容器100の配置は、第2の時間、第2配置に保持される。第2の時間は、アニーリング反応および伸長反応のための加熱時間であり、1秒以上10秒以下である。
次に、処理部80は、第1配置から第2配置へ切換えた回数(サイクル数)が、予め記憶部86に記憶されている所定の回数に達したか否か判定する処理を行う(ステップS5)。処理部80は、第1配置から第2配置への切換えを行うたびに、サイクル数を記憶部86に記憶させ、該サイクル数と、予め記憶部86に記憶されている所定の回数と、を比較する。予め記憶部86に記憶されている所定の回数は、特に限定されないが、例えば、20回以上60回以下である。
処理部80は、ステップS5においてサイクル数が所定の回数に達したと判定した場合(図6において「Yes」の場合)、ステップS7へ移行する。
一方、処理部80は、ステップS5においてサイクル数が所定の回数に達していないと判定した場合(図6において「No」の場合)、ステップS6に移行する。ステップS6では、処理部80は、核酸増幅反応容器100をR2の方向に180°回転させるように駆動機構60を制御して、核酸増幅反応容器100の配置を第2配置から第1配置へ切換える処理を行う。処理部80は、例えば、核酸増幅反応容器100の配置を第1配置とした後に駆動機構60の動作を、第1の時間停止させる。
そして、処理部80は、再び、ステップS4へ移行し、核酸増幅反応容器100の配置を第1配置から第2配置へ切換える処理を行う。
以上のように、処理部80は、サイクル数が所定の回数となるまで、核酸増幅反応容器100の配置を第1配置と第2配置とに切換える処理を行う。これにより、反応液6を、第1領域30と第2領域32との間で往復させて、反応液6に熱サイクルを付与することができ、核酸増幅反応を行うことができる(核酸増幅反応工程)。
次に、処理部80は、核酸増幅反応容器100をR2の方向に180°回転させるように駆動機構60を制御して、核酸増幅反応容器100の配置を第2配置から第1配置へ切換える処理を行う(ステップS7)。これにより、図7に示すように、反応液6を、屈曲部40を介して第2領域32に移動させることができる。
次に、処理部80は、核酸増幅反応容器100をR1の方向に540°回転させるように駆動機構60を制御して、核酸増幅反応容器100の配置を第1配置から第3配置へ切換える処理を行う(ステップS8)。これにより、核酸増幅反応容器100の配置は、図8に示す第2配置および図9に示す配置(反応液6が屈曲部44に位置する状態)を経て、第3配置となる。第3配置では、図10に示すように、反応液6は、第3領域34に位置する。核酸増幅反応容器100の第3配置は、核酸増幅反応容器100の重力方向に対する傾きにおいて、核酸増幅反応容器100の第2配置と同じであってもよい。本工程により、反応液6を、屈曲部40,42,44,46,48を介して第3領域34に移動させて、反応液6に第2試薬4を混合することができる(混合工程)。反応液6は、第3温度に加熱される。処理部80は、核酸増幅反応容器100の配置を第3配置とした後に駆動機構60の動作を第3の時間(第3の期間)停止させてもよい。第3の時間は、例えば、反応液6と第2試薬4とを確実に混合させるための時間である。
次に、処理部80は、核酸増幅反応容器100をR2の方向に540°回転させるように駆動機構60を制御して、核酸増幅反応容器100の配置を第3配置から第1配置へ切換える処理を行う(ステップS9)。これにより、図7に示すように、反応液6を第1領域30に移動させることができる(第1移動工程)。反応液6は、第1領域30において第1温度で加熱される。これにより、反応液6に対して変性反応を行うことができる。処理部80は、核酸増幅反応容器100の配置を第1配置とした後に駆動機構60の動作を第1の時間停止させる。
次に、処理部80は、核酸増幅反応容器100をR1の方向に540°回転させるように駆動機構60を制御して、核酸増幅反応容器100の配置を第1配置から第3配置へ切換える処理を行う(ステップS10)。これにより、図10に示すように、反応液6を第3領域34に移動させることができる(第2移行工程)。反応液6は、第3領域34において第3温度で加熱される。これにより、反応液6に対して、例えば、プローブのハイブリダイゼーション、およびポリメラーゼによるプローブの分解を行うことができる。処理部80は、核酸増幅反応容器100の配置を第3配置とした後に駆動機構60の動作を第4の時間(第4の期間)停止させる。第4の時間は、例えば、プローブのハイブリダイゼーション、およびポリメラーゼによるプローブの分解を行い、かつ、反応液6からの蛍光を検出するための時間である。
次に、処理部80は、検出機構70を制御して、反応液6に、蛍光を検出するための励起光を照射し、検出機構70の測定結果として検出機構70から蛍光強度を取得する処理を行う(ステップS11)。これにより、反応液6からの蛍光を検出することができる(検出工程)。処理部80は、ステップS10の処理を開始すると同時に、励起光を照射するための処理を行ってもよい。処理部80は、予め記憶部86に記憶させた増幅曲線を読み出し、該増幅曲線と取得した蛍光強度とにより、核酸の増幅量を算出する処理を行ってもよい。処理部80は、算出した核酸の増幅量を、表示部84に表示させる処理を行ってもよい。そして、処理部80は、処理を終了する。
ここで、図11は、核酸増幅反応装置200を模式的に示す図10のXI−XI線断面図である。図11に示すように、第3配置では、第3領域34は、検出機構70と対向した位置にある。検出機構70からの励起光は、開口部54bを通って反応液6に至り、反応液6からの蛍光は、開口部54bを通って検出機構70に至る。
核酸増幅反応方法では、核酸増幅反応容器100を用いるため、異物が混入する可能性を低くすることができる。
なお、上記の例では、第2移行工程(ステップS10)において、処理部80は、駆動機構60を制御して、核酸増幅反応容器100の配置を第1配置から第3配置へ切換える処理を行ったが、処理部80は、駆動機構60を制御して、核酸増幅反応容器100の配置を第1配置から第2配置へ切換える処理を行ってもよい。これにより、反応液6を第2領域32へ移動させることができ、反応液6は、第2領域32において第2温度で加熱される。そして、反応液6に対して、例えば、プローブのハイブリダイゼーション、およびポリメラーゼによるプローブの分解を行うことができる。この場合、第2配置では、第2領域32は、検出機構70と対向した位置にあり、処理部80は、検出機構70を制御して、反応液6に、蛍光を検出するための励起光を照射する処理を行う。また。この場合、第3加熱部54は、設けられていなくてもよい。
また、上記の例では、第1流路21の一方側の端部が第1領域30であり、第2流路22と第3流路23との接続部が第2領域32であったが、第1流路21の一方側の端部が第2領域32であり、第2流路22と第3流路23との接続部が第1領域30であってもよい。この場合、処理部80は、反応液6を、第1領域30と第2領域32との間で往復させて、核酸増幅反応を行うように、駆動機構60を制御する処理を行う。次に、処理部80は、反応液6を第3領域34に移動させて、反応液6に第2試薬4を混合するように、駆動機構60を制御する処理を行う。次に、処理部80は、反応液6を第2領域32に移動させるように、駆動機構60を制御する処理を行う。次に、処理部80は、反応液6を第3領域34に移動させるように、駆動機構60を制御する処理を行う。次に、処理部80は、反応液6からの蛍光を検出するように、検出機構70を制御する処理を行う。
4. 核酸増幅反応容器の変形例
次に、本実施形態の変形例に係る核酸増幅反応容器について、図面を参照しながら説明する。図12は、本実施形態の変形例に係る核酸増幅反応容器110を模式的に示す断面図である。なお、図12では、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
次に、本実施形態の変形例に係る核酸増幅反応容器について、図面を参照しながら説明する。図12は、本実施形態の変形例に係る核酸増幅反応容器110を模式的に示す断面図である。なお、図12では、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
以下、本実施形態の変形例に係る核酸増幅反応容器110において、上述した本実施形態に係る核酸増幅反応容器100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した核酸増幅反応容器100では、図1に示すように、流路20は、屈曲部40,42,44,46,48を有していた。これに対し、核酸増幅反応容器110では、図12に示すように、流路20は、屈曲部40,42,46,48を有し、屈曲部44を有していない。
核酸増幅反応容器110では、図12に示すように、第3流路23の一方の端部は、屈曲部42であり、第3流路23の他方の端部は、屈曲部46である。第4流路24の一方の端部は、屈曲部46であり、第4流路24の他方の端部は、屈曲部48である。第5流路25は、第3領域34を有する。第5流路25の一方の端部は、屈曲部48であり、第5流路25の他方の端部は、第3領域34である。
核酸増幅反応容器110では、第5流路25の方向の第4流路24の方向に対する角度βは、90°未満であり、図示の例では45°である。
核酸増幅反応容器110では、核酸増幅反応容器100と同様に、異物が混入する可能性を低くすることができ、かつ、反応液6を、第1領域30と第2領域32との間で往復させて核酸増幅反応を行っている最中に、反応液6と第2試薬4とが接触する可能性を低くすることができる。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…第1試薬、4…第2試薬、6…反応液、10…容器本体、10a…第1内壁、10b…第2内壁、12…蓋、20…流路、21…第1流路、22…第2流路、23…第3流路、24…第4流路、25…第5流路、26…第6流路、30…第1領域、31…導入口、32…第2領域、34…第3領域、40,42,44,46,48…屈曲部、50…第1加熱部、50a…開口部、52…第2加熱部、52a…開口部、54…第3加熱部、54a,54b…開口部、60…駆動機構、70…検出機構、80…処理部、82…操作部、84…表示部、86…記憶部、100,110…核酸増幅反応容器、200…核酸増幅反応装置
Claims (13)
- 第1領域、第2領域、および第3領域を有し、試薬を含む反応液が流動可能な流路を含み、前記反応液を前記第1領域と前記第2領域との間で往復させて核酸増幅反応を行う核酸増幅反応容器であって、
前記第2領域は、屈曲した形状を有し、
前記第3領域は、前記第1領域および前記第2領域と異なる領域であって、前記第1領域と前記第2領域との間の前記反応液が流動する領域以外の領域に位置し、
前記流路は、前記第2領域と前記第3領域との間の前記流路において第1屈曲部および第2屈曲部を有し、
前記流路を前記第3領域から前記第2領域に向かう場合、
前記第1屈曲部は、1番目の屈曲部であり、
前記第2屈曲部は、2番目の屈曲部であり、
前記第1屈曲部および前記第2屈曲部は、同じ方向側に屈曲し、
前記第3領域と前記第1屈曲部との間の前記流路の方向は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間の前記流路の方向に対して、90°以下で屈曲し、
前記第3領域には、試薬が配置されている、核酸増幅反応容器。 - 請求項1において、
前記第3領域に配置された前記試薬は、プローブを含む、核酸増幅反応容器。 - 請求項1または2において、
前記流路は、前記第2屈曲部と前記第2領域との間の前記流路において第3屈曲部を有し、
前記流路を前記第3領域から前記第2領域に向かう場合、
前記第1屈曲部、前記第2屈曲部、および前記第3屈曲部は、同じ方向側に屈曲している、核酸増幅反応容器。 - 請求項1ないし3のいずれか1項において、
前記第1領域は、標的核酸を導入する導入口と連通する、核酸増幅反応容器。 - 請求項1ないし4のいずれか1項において、
前記第1領域には、前記試薬が配置され、
前記第1領域に配置された前記試薬は、プライマーと、ポリメラーゼと、dNTPと、を含む、核酸増幅反応容器。 - 請求項5において、
前記第1領域に配置された前記試薬は、凍結乾燥状態で配置されている、核酸増幅反応容器。 - 請求項1ないし6のいずれか1項において、
前記第3領域に配置された前記試薬は、凍結乾燥状態で配置されている、核酸増幅反応容器。 - 請求項1ないし7のいずれか1項において、
前記第3領域に配置された前記試薬は、ポリメラーゼを含む、核酸増幅反応容器。 - 請求項1ないし8のいずれか1項において、
前記流路は、第1内壁と、前記第1内壁に対向する第2内壁と、に挟まれ、
前記第1内壁と前記第2内壁との間の距離は、前記流路に前記反応液が導入された場合に、前記反応液が前記第1内壁および前記第2内壁に接触する長さである、核酸増幅反応容器。 - 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の核酸増幅反応容器を装着可能な装着部と、
前記第1領域を第1温度に加熱する第1加熱部と、
前記第2領域を前記第1温度よりも低い第2温度に加熱する第2加熱部と、
前記反応液が、前記第1領域、前記第2領域、および前記第3領域に移動するように、前記核酸増幅反応容器を動かす駆動機構と、
を含む、核酸増幅反応装置。 - 請求項10において、
前記第3領域を前記第1温度よりも低い第3温度に加熱する第3加熱部を含む、核酸増幅反応装置。 - 請求項10または11において、
前記第3領域に配置された前記試薬が混合した前記反応液からの蛍光を検出する検出機構を含む、核酸増幅反応装置。 - 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の核酸増幅反応容器を用いた核酸増幅反応方法であって、
前記反応液を、第1温度の前記第1領域と、前記第1温度よりも低い第2温度の前記第2領域と、の間で往復させて、核酸増幅反応を行う核酸増幅反応工程と、
前記核酸増幅反応工程の後に、前記反応液を前記第1温度よりも低い第3温度の第3領域に移動させて、前記反応液に、前記第3領域に配置された前記試薬を混合する混合工程と、
前記混合工程の後に、前記反応液を前記第1領域に移動させる第1移動工程と、
前記第1移動工程の後に、前記反応液を前記第2領域または前記第3領域に移動させる第2移動工程と、
前記第2移動工程の後に、前記反応液からの蛍光を検出する検出工程と、
を含む、核酸増幅反応方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2016171537A JP2018033413A (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 核酸増幅反応容器、核酸増幅反応装置、および核酸増幅反応方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2016171537A JP2018033413A (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 核酸増幅反応容器、核酸増幅反応装置、および核酸増幅反応方法 |
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| JP2018033413A true JP2018033413A (ja) | 2018-03-08 |
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ID=61566505
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| JP2016171537A Pending JP2018033413A (ja) | 2016-09-02 | 2016-09-02 | 核酸増幅反応容器、核酸増幅反応装置、および核酸増幅反応方法 |
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-
2016
- 2016-09-02 JP JP2016171537A patent/JP2018033413A/ja active Pending
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