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JP2018033453A - 結着剤、結着成形食品、及びその製造方法 - Google Patents

結着剤、結着成形食品、及びその製造方法 Download PDF

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JP2018033453A JP2017161153A JP2017161153A JP2018033453A JP 2018033453 A JP2018033453 A JP 2018033453A JP 2017161153 A JP2017161153 A JP 2017161153A JP 2017161153 A JP2017161153 A JP 2017161153A JP 2018033453 A JP2018033453 A JP 2018033453A
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Abstract

【課題】結着力に優れ、小片状及び/又は粒状の食品材料同士を高い嵩密度で結着でき、保形性・保存安定性、取り扱い性、耐衝撃性に優れ、商品寿命も長い結着成形食品の提供。【解決手段】プルランと、(A)乃至(C)の特性を有する分岐α−グルカン混合物とを、無水物換算での質量比[プルラン/分岐α−グルカン混合物]で、1.5乃至4の範囲で含んでなる結着剤:(A)グルコースを構成糖とし、(B)α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα−1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、(C)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形分当たり5質量%以上生成する。【選択図】なし

Description

本発明は、結着剤、結着成形食品、及びその製造方法に関し、より詳細には、小片状又は粒状の食品材料同士を結着する結着力に優れた結着剤、当該結着剤を用いて得られる結着成形食品、及び当該結着成形食品を工業的規模で歩留まり良く製造する製造方法に関する。
近年、例えば、グラノーラバーなどの結着成形食品が注目を浴びつつあるが、結着成形食品の製造には、小片状又は粒状の食品材料同士を結着するために、通常、結着剤が使用されている。
結着成形食品において、その製造に用いられる結着剤は、食品材料同士の結着性はもとより、その製造のし易さ、さらには、得られる結着成形食品の保形性・保存安定性、取り扱い性、耐衝撃性などを介して、結着成形食品の歩留まりや商品寿命を大きく左右し、極めて重要な役割を担っている。結着剤としては、従来から、多糖類を含む糖類(水飴、澱粉、デキストリン、寒天など)、ガム質、増粘剤、アルギン酸、蛋白質などを主体とするものが使用されており、中でも、然多糖類であるプルランを主体とする結着剤は、他のものと比べ、結着性や成形性に優れていることから注目されている。しかし、これまで提案されているプルランを主体とする結着剤は、その適用対象によっては、結着力が不十分である場合があった。斯かる欠点を解消するために、プルランに粘性多糖類や可塑性付与物質などの他の成分を添加するか、凝集力向上剤や粘度調整物質などを添加することにより、プルランの結着力を高める提案がなされている(特許文献1参照)。しかし、特許文献2に述べられているとおり、特許文献1が提案するように、プルランと他の成分とを併用しても、プルランを主体とする結着剤の結着力が必ずしも増加するとは限らず、未だ改良の余地が残されている。一方、特許文献2には、プルランとともに、平均重合度が4以下の糖類を含む結着剤が提案されているが、提案されている糖類の含量は極めて多く、それら糖類に起因する甘味のために、特許文献2に開示されている結着剤は、最終製品の味に影響を及ぼすなどの不具合があり、その用途には制約がある。
また、特許文献3には、プルラン、デキストリン、寒天、ガム質、アルギン酸、蛋白質などから選ばれる1種以上を主体とする結着剤と、これを用いる成形食品が開示されているが、開示されている結着剤は粉末状の結着剤であって、軽い食感の成形食品を得るために、加水した乾燥可食素材片と粉末状結着剤とを混合し、粉末状の結着剤を湿潤させ、所望の結着力を引き出す技術が開示されているに過ぎない。
いずれにせよ、これまで提案されているプルランを主体とする結着剤の結着力は十分ではなく、本願出願前、プルランを主体とし、結着力に優れ、これを結着成形食品の製造に適用したときには、小片状又は粒状の食品材料同士を高い嵩密度で結着、成形することができ、しかも、優れた保形性・保存安定性、耐衝撃性を有する結着成形食品を工業的規模で歩留まり良く製造することができる結着剤は未だ提供されていない。
特開昭61−246239号公報 特開平5−306350号公報 特開平1−91748号公報
本発明は、上記従来技術の欠点を解決するために為されたもので、結着力に優れ、小片状及び/又は粒状の食品材料同士を高い嵩密度で結着でき、しかも、保形性・保存安定性、取り扱い性、更には、耐衝撃性に優れ、商品寿命も長い結着成形食品を容易に提供できるプルランを主体とする結着剤、及び当該結着剤を用いて小片状及び/又は粒状の食品材料を結着成形して得られる結着成形食品並びにその製造方法を提供することを課題とする。
本発明者等は、食品材料同士を強固に結着する結着剤について種々検討した結果、プルランを主体とする結着剤において、当該プルランに対し、水溶性食物繊維素材であり、かつ、後述する特定の特性を有する分岐α−グルカン混合物を無水物換算の質量比で特定の割合で含む結着剤が結着力に優れ、しかも、結着される食品材料の味を実質的に変えることのない優れた特性を有していることを新規に見出した。更に、本発明者等は、当該結着剤は小片状及び/又は粒状の食品材料を型(モールド)に充填するときの作業性に優れ、高い嵩密度で小片状及び/又は粒状の食品材料を型に充填することができるだけでなく、結着成形された小片状及び/又は粒状の食品材料を型から取り出す作業性においても優れていること、さらには、当該結着剤を用いれば、保形性・保存安定性、取り扱い性、更には、耐衝撃性に優れ、商品寿命も長い結着成形食品が比較的容易に得られ、当該結着剤によれば、優れた特性を備えた結着成形食品を工業的規模で歩留まり良く製造できることを新規に見出した。
すなわち、本発明者等は、プルランと、下記(A)乃至(C)の特性を有する分岐α−グルカン混合物とを、無水物換算での質量比[プルラン/分岐α−グルカン混合物]で、約1.5乃至約4の範囲で含む結着剤、これを用いて得られる結着成形食品、及びその製造方法を提供することによって上記課題を解決するものである。
<分岐α−グルカン混合物の特性>
(A)グルコースを構成糖とし、
(B)α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα−1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
(C)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形分当たり5質量%以上生成する。
本発明は、また、上記本発明の結着剤を用いて製造される結着成形食品、及びその製造方法を提供することによって上記の課題を解決するものである。
本発明の結着剤によれば、小片状及び/又は粒状の食品材料同士を高い嵩密度で強固に結着でき、保形性・保存安定性、取り扱い性、更には、耐衝撃性に優れ、商品寿命も長い結着成形食品を製造することができるという利点が得られる。また、本発明の結着剤によれば、型を用いて食品材料を結着形成するに際し、型への充填作業及び型からの取り出し作業も作業性良く行えるという利点が得られる。また、当該結着剤を用いて製造される結着成形食品は、保形性・保存安定性、取り扱い性、更には、耐衝撃性に優れ、商品寿命も長いという優れた特徴を備えている。さらには、本発明の結着成形食品の製造方法によれば、前記優れた特徴を有する結着成形食品を工業的規模で歩留まり良く容易に提供できるという利点が得られる。
本発明に係る結着剤は、プルランと、特定の特性を有する分岐α−グルカン混合物とを特定の質量比で含む結着剤である。
本発明で用いるプルランとは、マルトトリオースが規則正しくα−1,6結合を介して複数連なった構造を有し、水に易溶性でエタノールには殆ど溶解せず、プルラナーゼ(EC3.2.1.41)を作用させて加水分解すると、主にマルトトリオースを生成する多糖類を意味する。本発明を実施するに際しては、結着力、接着力、粘度、取り扱い性などの観点から、重量平均分子量(Mw)が約5,000,000未満のものが、好適には約1,000,000未満、より好適には10,000乃至700,000、更に好適には約50,000乃至600,000、更により好適には約150,000乃至500,000のものが好適に用いられる。例えば、商品名『食品添加物プルラン』(プルラン含量約94質量%、水分含量約2質量%、株式会社林原製)は、食品添加物として市販されているプルランであり、その重量平均分子量は約150,000乃至500,000の範囲にあるので、本発明の実施において好適に用いることができる。
本発明で用いる分岐α−グルカン混合物とは、例えば、国際公開第WO2008/136331号パンフレットなどにおいて開示された分岐α−グルカン混合物(以下、単に「分岐α−グルカン混合物」と言う。)を意味する。当該分岐α−グルカン混合物は、澱粉を原料とし、これに種々の酵素を作用させて得られ、通常、様々な分岐構造とグルコース重合度を有する複数種の分岐α−グルカンを主体とする混合物の形態にある。当該分岐α−グルカン混合物の製造方法としては、前記国際公開第WO2008/136331号パンフレットに開示されているα−グルコシル転移酵素を澱粉質に作用させるか、前記α−グルコシル転移酵素に加え、マルトテトラオース生成アミラーゼ(EC 3.2.1.60)などのアミラーゼ、プルラナーゼ(EC 3.2.1.41)、イソアミラーゼ(EC 3.2.1.68)などの澱粉枝切り酵素、更には、シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ(EC 2.4.1.19)(以下、「CGTase」と言う。)、澱粉枝作り酵素(EC 2.4.1.18)、或いは特開2014−054221号公報などに開示されている重合度2以上のα−1,4グルカンを澱粉質内部のグルコース残基にα−1,6転移する活性を有する酵素などの1又は複数を併用して澱粉質に作用させる方法を例示できる。本発明を実施するに際しては、前記国際公開第WO2008/136331号パンフレットに開示された分岐α−グルカン混合物、中でも、バチルス・サーキュランス PP710(FERM BP−10771)由来及び/又はアルスロバクター・グロビホルミス PP349(FERM BP−10770)由来のα−グルコシル転移酵素を単独、又は、プルラナーゼ、イソアミラーゼなどの澱粉枝切酵素、及び/又はCGTaseと組み合わせて、澱粉原料に作用させて得られる分岐α−グルカン混合物であって、その水溶性食物繊維含量が、無水物換算で、固形分当たり約75質量%以上、好適には約80質量%以上にまで達している分岐α−グルカン混合物が、とりわけ好適に用いられる。また、前記バチルス・サーキュランス PP710(FERM BP−10771)の培養物には、α−グルコシル転移酵素とアミラーゼとが含まれており、斯かる酵素混合物は、これをマルトース及び/又はグルコース重合度が3以上のα−1,4グルカンに作用させると、前記水溶性食物繊維含量の高い分岐α−グルカン混合物を安定して生成するという特徴を有している。これら上述した分岐α−グルカン混合物は、原料澱粉由来のα−1,4結合を基本構造としつつ、α−1,4結合以外の多様な結合を多く含んでいるので、プルランと分子レベルで複雑に絡み合い、その結果、プルラン単独の結着剤と比べ、例えば、乾燥食品同士を結着させる場合、結着力が高まって成形性がよくなり、保形性・保存安定性、耐衝撃性に優れた結着成形食品が得られるものと推測される。ところで、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物は、通常、様々な分岐構造並びにグルコース重合度(分子量)を有する多数の分岐α−グルカンの混合物の形態にあることから、現行の技術では、個々の分岐α−グルカンを単離し、構造を決定したり定量したりすることは技術的に不可能である。しかし、前記個々の分岐α−グルカンの構造、つまり、それらの構成単位であるグルコース残基の結合様式及び結合順序は、今日の技術によっても決定しきれないとしても、分岐α−グルカン混合物は、斯界で一般に用いられている種々の物理的手法、化学的手法、又は酵素的手法により求められる種々の特性により、混合物全体として特徴付けることができる。
すなわち、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物は、混合物全体として、上記(A)乃至(C)の特性によって特徴付けられる。すなわち、本分岐α−グルカン混合物は、グルコースを構成糖とするグルカン(特性(A))であり、α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα−1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有している(特性(B))。なお、特性(B)でいう「非還元末端グルコース残基」とは、α−1,4結合を介して連結したグルカン鎖のうち、還元性を示さない末端に位置するグルコース残基を意味し、「α−1,4結合以外の結合」とは、α−1,2結合、α−1,3結合、α−1,6結合等のα−1,4結合以外の結合を意味する。
さらに、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物は、イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形分当たり5質量%以上生成することを特徴とする(特性(C))。特性(C)でいうイソマルトデキストラナーゼ消化とは、分岐α−グルカン混合物にイソマルトデキストラナーゼを作用させ、加水分解することを意味する。イソマルトデキストラナーゼは、国際生化学分子生物学連合により酵素番号(EC)3.2.1.94が付与されている酵素であり、α−グルカンにおけるイソマルトース構造の還元末端側に隣接するα−1,2、α−1,3、α−1,4、及びα−1,6結合のいずれの結合様式であっても加水分解する酵素である。好適には、アルスロバクター・グロビホルミス由来のイソマルトデキストラナーゼ(例えば、サワイ(Sawai)ら、『アグリカルチュラル・アンド・バイオロジカル・ケミストリー』(Agricultural and Biological Chemistry)、第52巻、第2号、495乃至501頁(1988年)参照)が用いられる。
イソマルトデキストラナーゼ消化により生成する消化物の固形物当たりのイソマルトースの割合は、分岐α−グルカン混合物を構成する分岐α−グルカンの構造におけるイソマルトデキストラナーゼで加水分解され得るイソマルトース構造の割合を示すものであり、特性(C)によって、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物の構造を、混合物全体として、酵素的手法によって特徴付けることができる。
上記(A)及び(B)の特性を有するとともに、イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形物当たり、5質量%以上、好適には、10質量%以上、より好適には15質量%以上、更に好適には20質量以上70質量%以下、より更に好適には、20質量%以上60質量%以下、更に好適には20質量%以上50質量%以下生成する分岐α−グルカン混合物は、プルランとの相性が良く、プルランと特定の質量比で併用したとき、プルラン単独の場合と比べ、食品材料同士の結着性が効果的に向上するとともに、食品材料同士を結着させるときの作業性が良いなどの優れた特性を発揮するので、本発明の結着剤の有効成分として好適に用いられる。
また、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物のより好適な一例としては、高速液体クロマトグラフ(酵素−HPLC法)により求めた水溶性食物繊維含量が40質量%以上であるという特性(D)を有しているものが挙げられる。
水溶性食物繊維含量を求める「高速液体クロマトグラフ法(酵素−HPLC法)」(以下、単に「酵素−HPLC法」という。)とは、平成8年5月20日付の厚生省告示第146号の栄養表示基準、『栄養成分等の分析方法等(栄養表示基準別表第1の第3欄に掲げる方法)』における第8項の「食物繊維」に記載されている方法であり、その概略を説明すると以下のとおりである。すなわち、試料を熱安定α−アミラーゼ、プロテアーゼ及びグルコアミラーゼによる一連の酵素処理により分解処理し、イオン交換樹脂により処理液から蛋白質、有機酸、無機塩類を除去することによりゲル濾過クロマトグラフィー用の試料溶液を調製する。次いで、ゲル濾過クロマトグラフィーに供し、クロマトグラムにおける、未消化グルカンとグルコースのピーク面積を求め、それぞれのピーク面積と、別途、常法により、グルコース・オキシダーゼ法により求めておいた試料溶液中のグルコース量を用いて、試料の水溶性食物繊維含量を算出する。なお、本明細書を通じて「水溶性食物繊維含量」とは、特に説明がない限り、前記「酵素−HPLC法」で求めた水溶性食物繊維含量を意味する。
水溶性食物繊維含量は、α−アミラーゼ及びグルコアミラーゼによって分解されないα−グルカンの含量を示すものであり特性(D)は、本分岐α−グルカン混合物の構造を、混合物全体として、酵素的手法により特徴付ける指標の一つである。
上記(A)〜(C)の特性を有するとともに、水溶性食物繊維含量が40質量%以上100質量%未満、好ましくは50質量%以上95質量%未満、より好ましくは60質量%以上90質量%未満、さらに好ましくは70質量%以上85質量%未満である分岐α−グルカン混合物は、プルランとの相性がよく、本発明に係る結着剤の有効成分としてより好適に用いられる。
さらに、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物のより好適な一例としては、下記(E)及び(F)の特性を有する分岐α−グルカン混合物が挙げられる。当該特性(E)及び(F)はメチル化分析によって確認することができる。
(E)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基の比が1:0.6乃至1:4の範囲にあり、
(F)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の55%以上を占める。
メチル化分析とは、周知のとおり、多糖又はオリゴ糖において、これを構成する単糖の結合様式を決定する方法として一般的に汎用されている方法である(シューカヌ(Ciucanu)ら、『カーボハイドレート・リサーチ』(Carbohydrate Research)、第131巻、第2号、209乃至217頁(1984年))。メチル化分析をグルカンにおけるグルコースの結合様式の分析に適用する場合、まず、グルカンを構成するグルコース残基における全ての遊離の水酸基をメチル化し、次いで、完全メチル化したグルカンを加水分解する。次いで、加水分解により得られたメチル化グルコースを還元してアノマー型を消去したメチル化グルシトールとし、更に、このメチル化グルシトールにおける遊離の水酸基をアセチル化することにより部分メチル化グルシトールアセテート(なお、「部分メチル化グルシトールアセテート」を単に「部分メチル化物」と総称する場合がある。)を得る。得られる部分メチル化物を、ガスクロマトグラフィーで分析することにより、グルカンにおいて結合様式がそれぞれ異なるグルコース残基に由来する各種部分メチル化物は、ガスクロマトグラムにおける全ての部分メチル化物のピーク面積に占めるピーク面積の百分率(%)で表すことができる。そして、このピーク面積%から当該グルカンにおける結合様式の異なるグルコース残基の存在比、すなわち、各グルコシド結合の存在比率を決定することができる。部分メチル化物についての「比」は、メチル化分析のガスクロマトグラムにおけるピーク面積の「比」を意味し、部分メチル化物についての「%」はメチル化分析のガスクロマトグラムにおける「面積%」を意味するものとする。
上記(E)及び(F)における「α−1,4結合したグルコース残基」とは、1位及び4位の炭素原子に結合した水酸基のみを介して他のグルコース残基に結合したグルコース残基であり、メチル化分析において、2,3,6−トリメチル−1,4,5−トリアセチルグルシトールとして検出される。また、上記(E)及び(F)における「α−1,6結合したグルコース残基」とは、1位及び6位の炭素原子に結合した水酸基のみを介して他のグルコース残基に結合したグルコース残基であり、メチル化分析において、2,3,4−トリメチル−1,5,6−トリアセチルグルシトールとして検出される。
メチル化分析により得られる、α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基の比率、及び、α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基の全グルコース残基に対する割合は、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物の構造を、混合物全体として、化学的手法によって特徴付ける指標の一つとして用いることができる。
上記(E)の「α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基の比が1:0.6乃至1:4の範囲にある」との特性は、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物をメチル化分析に供したとき、検出される2,3,6−トリメチル−1,4,5−トリアセチルグルシトールと2,3,4−トリメチル−1,5,6−トリアセチルグルシトールの比が1:0.6乃至1:4の範囲にあることを意味する。また、上記(F)の「α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の55%以上を占める」との特性は、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物が、メチル化分析において、2,3,6−トリメチル−1,4,5−トリアセチルグルシトールと2,3,4−トリメチル−1,5,6−トリアセチルグルシトールとの合計が部分メチル化グルシトールアセテートの55%以上を占めることを意味する。通常、澱粉は1位と6位でのみ結合したグルコース残基を有しておらず、かつα−1,4結合したグルコース残基が全グルコース残基中の大半を占めていることから、上記(E)及び(F)の要件は、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物が澱粉とは全く異なる構造を有することを意味するものである。
上記(E)及び(F)の特性を有し、澱粉に存在するα−1,4結合及びα−1,6結合に加えて、澱粉には存在しない、非還元末端に位置する「α−1,6結合したグルコース残基」を相当程度有する分岐α−グルカン混合物は、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物として好適に用いられる。
更に、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物のより好適な一例としては、前記特性(A)乃至(F)に加え、更に下記特性(G)及び(H)を有する分岐α−グルカン混合物が挙げられる。当該特性(G)及び(H)もメチル化分析によって確認することができる。
(G)α−1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の0.5%以上10%未満である;及び
(H)α−1,3,6結合したグルコース残基が全グルコース残基の0.5%以上である。
上記(G)における、「α−1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の0.5%以上10%未満である」とは、C−1位の水酸基とC−3位の水酸基のみを介して他のグルコースと結合したグルコース残基が、グルカンを構成する全グルコース残基の0.5%以上10%未満存在することを意味する。上記(G)の特性を有する分岐α−グルカン混合物は本発明において好適に用いることができ、中でも、α−1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の1乃至3%の範囲にある分岐α−グルカン混合物は、本発明を実施する上でより好適に用いられる。
さらに、上記(H)における、「α−1,3,6結合したグルコース残基が全グルコース残基の0.5%以上である」とは、C−1位の水酸基以外に、C−3位の水酸基とC−6位の水酸基を介して他のグルコースと結合したグルコース残基が、グルカンを構成する全グルコース残基の0.5%以上存在することを意味する。上記(H)の特性を有する分岐α−グルカン混合物は本発明において好適に用いることができ、中でも、α−1,3,6結合したグルコース残基が、グルカンを構成する全グルコース残基の1乃至10%である分岐α−グルカン、好適には、1乃至7%の範囲にある分岐α−グルカンは、本発明を実施する上でより好適に用いられる。
なお、α−1,3結合したグルコース残基は、メチル化分析において検出される、「2,4,6−トリメチル−1,3,5−トリアセチルグルシトール」に基づいて解析でき、上記特性(G)が規定する「α−1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の0.5%以上10%未満である」ことは、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物をメチル化分析に供したとき、2,4,6−トリメチル−1,3,5−トリアセチルグルシトールが部分メチル化グルシトールアセテートの0.5%以上10%未満存在することによって確認することができる。また、α−1,3,6結合したグルコース残基は、メチル化分析において検出される、「2,4−ジメチル−1,3,5,6−テトラアセチルグルシトール」に基づいて解析でき、上記特性(H)が規定する「α−1,3,6結合したグルコース残基が全グルコース残基の0.5%以上である」ことは、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物をメチル化分析に供したとき、2,4−ジメチル−1,3,5,6−テトラアセチルグルシトールが部分メチル化グルシトールアセテートの0.5%以上10%未満存在することによって確認することができる。
更に、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物は、重量平均分子量(Mw)、及び、重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で除した値(Mw/Mn)によっても特徴づけることができる。重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、例えば、サイズ排除クロマトグラフィー等を用いて求めることができる。また、重量平均分子量(Mw)に基づいて、分岐α−グルカン混合物を構成する分岐α−グルカン分子の平均グルコース重合度を算出することができるため、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物は平均グルコース重合度で特徴づけることもできる。ちなみに、平均グルコース重合度は、重量平均分子量(Mw)から18を減じ、その分子量をグルコース残基量である162で除して求めることができる。本発明で用いる分岐α−グルカン混合物は、その平均グルコース重合度が、通常、8乃至500、好ましくは15乃至400、より好ましくは20乃至300のものが好適である。なお、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物は、平均グルコース重合度が大きいほど粘度が増し、平均グルコース重合度が小さいほど粘度が小さくなる点で、通常のグルカンと同様の性質を示す。したがって、粘度を重視する場合には、所望の平均グルコース重合度を有する分岐α−グルカン混合物を適宜選択して用いればよい。
重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で除した値であるMw/Mnは、1に近いものほど分岐α−グルカン混合物を構成する分岐α−グルカン分子のグルコース重合度のばらつきが小さいことを意味する。本発明で用いる分岐α−グルカン混合物は、そのMw/Mnが、通常、20以下のものが使用できるものの、好ましくは10以下、より好ましくは5以下のものがより好適に用いられる。なお、より均一なグルコース重合度の分岐α−グルカン混合物が求められる場合には、グルコース重合度のばらつきが小さいMw/Mnが1により近いものを選択して用いればよい。
本発明で用いる分岐α−グルカン混合物は、上記(A)乃至(C)の特性を有する限り、如何なる方法で製造されたものであってもよい。例えば、α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの非還元末端グルコース残基にα−1,6結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を導入する作用を有する酵素を澱粉質に作用させて得られる分岐α−グルカン混合物は、本発明の実施において好適に利用することができ、より好適な一例として、国際公開第WO2008/136331号パンフレットに開示されているα−グルコシル転移酵素を澱粉質に作用させて得られる分岐α−グルカン混合物が挙げられる。また、前記α−グルコシル転移酵素に加え、液化型α−アミラーゼ(EC 3.2.1.1)や糖化型α−アミラーゼ(EC 3.2.1.1)、マルトテトラオース生成アミラーゼ(EC 3.2.1.60)、マルトヘキサオース生成アミラーゼ(EC 3.2.1.98)などのアミラーゼや、イソアミラーゼ(EC 3.2.1.68)やプルラナーゼ(EC 3.2.1.41)などの澱粉枝切り酵素を併用すれば、本分岐α−グルカン混合物を低分子化することができるので、分子量、グルコース重合度などを所望の範囲に調整することができる。さらには、シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ(EC 2.4.1.19)や、澱粉枝作り酵素(EC 2.4.1.18)、特開2014−054221号公報に開示されている重合度2以上のα−1,4グルカンを澱粉質の内部のグルコース残基にα−1,6転移する活性を有する酵素を併用することにより、本発明で用いる分岐α−グルカン混合物を構成する分岐α−グルカンをさらに高度に分岐させ、当該分岐α−グルカン混合物の水溶性食物繊維含量を高めることもできる。かくして得られる分岐α−グルカン混合物に、さらにグルコアミラーゼ等の糖質加水分解酵素を作用させ、さらに水溶性食物繊維含量を高めた分岐α−グルカン混合物とすることも随意である。さらに、斯かる分岐α−グルカン混合物にグリコシルトレハロース生成酵素(EC 5.4.99.15)を作用させることにより分岐α−グルカン混合物を構成する分岐α−グルカンの還元末端にトレハロース構造を導入したり、水素添加により分岐α−グルカン分子の還元末端を還元するなどして分岐α−グルカン混合物の還元力を低下させてもよく、また、サイズ排除クロマトグラフィー等による分画を行なうことにより、所望の範囲に収まる分子量分布を有する分岐α−グルカン混合物を取得することも随意である。
本発明で用いる分岐α−グルカン混合物は、以上に述べたとおりのものであるが、株式会社林原からイソマルトデキストリン(商品名『ファイバリクサ』)として販売されている分岐α−グルカン混合物は、本発明を実施する上で、最適な分岐α−グルカン混合物として用いることができる。
本発明の結着剤は、前記プルランと、前記分岐α−グルカン混合物とを、無水物換算での質量比[プルラン/分岐α−グルカン混合物]で、約1.5乃至約4、好適には、約1.6乃至約3、より好適には約1.7乃至約3、更により好適には約2乃至約3の範囲で含む結着剤である。前記質量比の範囲の下限を下回る場合、又はその上限を超える場合には、本発明の結着剤が奏する所期の作用効果が著しく低下するか、発揮できなくなる場合があるので好ましくない。プルランと分岐α−グルカン混合物を前記質量比で含む結着剤は、プルラン単独のものはもとより、プルラン以外の成分である、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、イヌリンなどの水溶性食物繊維、或いは、デキストリン、水飴などの澱粉加水分解物と併用した場合と比べ、食品材料同士の結着性に優れ、しかも、本発明の結着剤を用いれば、保形性・保存安定性、耐衝撃性などが顕著に向上した結着成形食品を工業的規模で歩留まり良く容易に製造することができる。
本発明の結着剤のより好適な実施態様としては、プルランと前記特性を有する分岐α−グルカン混合物とを無水物換算での合計で、固形分当たり、通常、約90質量%以上、好適には約95質量%以上100質量%以下、より好適には約98質量%以上100質量%以下であるものを例示できる。なお、プルランと前記特性を有する分岐α−グルカン混合物との合計量が、無水物換算で、固形分当たり90質量%を下回る場合には、本発明の結着剤が奏する所期の作用効果が著しく低下するか、発揮できなくなる場合があるので好ましくない。
また、本発明の結着剤のより好適な実施態様としては、プルランと前記分岐α−グルカン混合物とを合計で、通常、約10乃至約30質量%、より好適には約10乃至約20質量%、更に好適には約10乃至約15質量%、より更に好適には約10乃至約13質量%含有する水溶液を例示できる。なお、水溶液中のプルランと前記分岐α−グルカン混合物との合計量が10質量%を下回る場合には、本発明の結着剤が奏する所期の作用効果が著しく低下するか、発揮できなくなる場合があるので好ましくない。また、水溶液中のプルランと前記分岐α−グルカン混合物との合計量が30質量%を超える場合には、配合量に見合った作用効果が期待できなくなるとともに、コスト面でも好ましくない。
次に、本発明の結着成形食品について述べる。本発明の結着成形食品は、前記結着剤を用いて、小片状及び/又は粒状の食品材料同士が結着成形されてなる結着成形食品であって、前記食品材料同士が前記結着剤を介して結着成形されている結着成形食品である。本発明の結着成形食品に含まれる結着剤の量は、無水物換算で、当該食品材料の固形分当たり、通常、約0.1乃至約30質量%、より好適には約1乃至約20質量%、更に好適には約2乃至約10質量%である。なお、結着成形食品に含まれる結着剤の量が、無水物換算で、当該食品材料の固形分当たり、0.1質量%を下回る場合には、本発明の結着成形食品の保形性・保存安定性、取り扱い性、耐衝撃性、商品寿命が著しく低下するか、発揮できなくなる場合があるので好ましくない。また、結着成形食品に含まれる結着剤の量が、無水物換算で、当該食品材料の固形分当たり、30質量%を超えると、配合量に見合った作用効果が期待できくなる上、コスト面でも好ましくない。
本発明の結着成形食品を構成する食品材料とは、主として、ヒトが食することのできる食品材料全般、殊に、乾燥食品材料(フリーズドライ食品、乾燥ベビーフードなどの材料を含む)全般を意味する。しかし、本発明の結着成形食品は、ヒト以外の動物に適用可能な形態とすることもできる。そのような場合には、前記食品材料に代えて、公知の飼料材料(ペットフードを含む)や餌料材料を用いることができる。以下、便宜上、本発明の結着成形食品を構成する食品材料として、ヒトが食することのできる食品材料を中心に説明する。
本発明の結着成形食品を構成するヒトが食することのできる食品材料の具体例としては、膨化穀類[膨化米、煎餅、炭酸煎餅、ゴーフル、ポン菓子、コーンフレーク、ポップコーン、おこし(粟おこし、栗おこし、雷おこし、岩おこしなど)、おいり、雛あられなど]、アルファ化米、乾燥麺類(ウドン、ソバ、中華麺、パスタなどの乾燥品)、即席乾燥麺類、及びそれらの破断物、破損物、又は破砕物;スナック菓子(ビスケット、乾パン、クラッカー、ポテトチップス、プレッツェルなど)、グラノーラ、乾燥カステラ、乾燥スポンジケーキ、及びそれらの破断物、破損物、又は破砕物;乾燥種実類(アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、ブラジルナッツ、ピーカンナッツ、ギンナン、栗、クルミ、ココナッツ、ピスタチオ、ピーナッツ、ペカン、米、大麦、小麦、雑穀(粟、稗、蕎麦の実などの乾燥品)、ゴマ、麻の実、ケシの実、山椒の実、ハスの実、ヒシの実、松の実、ヒマワリの種などの乾燥品)、及びそれらの破断物、破損物、又は破砕物;ブドウ、ウメ、グミ、モモ、リンゴ、ナシ、キウイ、カキ、イチジク、マンゴー、バナナ、ハパイヤ、パイナップル、プラム、ブルーベリー、イチゴ、柑橘類(温州ミカン、文旦、八朔、レモン、オレンジ、ネーブル、グレープフルーツなど)などの乾燥果肉(ドライフルーツ)、及びそれらの破断物、破損物、又は破砕物;乾燥野菜類(ジャガイモ、カボチャ、さつま芋、ニンジン、ダイコン、レンコン、蕪、キャベツ、レタス、白菜、チンゲン菜、ルッコラ、トウモロコシ、オカヒジキ、シソ、フキ、アスパラ、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、茄子、葱、玉葱、大豆、小豆、空豆、ゴマ、エンドウ、ソバ、トマト、キュウリ、ゴーヤ、ハーブなどの乾燥品)、及びそれらの種子、及びそれらの破断物、破損物、又は破砕物;更には、乾燥全卵(全卵粉)、乾燥キノコ類、乾燥海藻類(アオサ、アオノリ、アカモク、アサクサノリ、コンブ、テングサ、ヒジキ、モズク、ワカメなどの乾燥品)、乾燥魚介類(剣先スルメ、桜エビ、乾ちりめん、いりこ、カラスミなど)、チョコレート(クランチチョコレートを含む)、乾燥肉(ビーフジャーキーなど)、及びそれらの破断物、破損物、又は破砕物などを例示できる。
前記食品材料は、そのまま用いることもできるが、その水分含量が10質量%を超える場合には、公知の適宜の乾燥方法により、前記食品材料の水分含量を、通常、10質量%未満、好適には、5質量%未満、より好適には3質量%未満となるように調節して用いるのが良い。
また、本発明の結着成形食品には、本発明で用いるプルラン及び分岐α−グルカン混合物以外の他の成分として、多糖類(カラギーナン、ペクチン、アラビアガム、キサンタンガム、ジェランガム、寒天、トラガントガム、タマリンドシードガム、グァーガム、ローカストビーンガム、澱粉、キトサンなど)、高甘味度甘味料(サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、ネオテーム、アドバンテーム、スクラロース、サッカリン、ステビオサイド、ステビア抽出物など)、保存剤、着色剤、安定剤、呈味剤、油脂、糖質などの1種又は2種以上の適量を適宜組み合わせて配合することができる。前記他の成分の配合量としては、その種類及び目的とする結着成形食品の種類、形状、大きさなどに基づいて適宜設定すればよく、通常、各成分につき、無水物換算で、結着成形食品の固形分当たりの質量に対し、0.0001質量%以上、好適には0.001乃至30質量%、より好適には0.01乃至20質量%、更に好適には0.01乃至10質量%の範囲から選ばれる量を例示できる。また、前記他の成分は、本発明の結着成形食品が完成するまでの1又は複数の工程でその必要量を一度に添加するか、適宜の量に小分けして複数回に分けてその全量を添加できるようにすればよい。なお、前記各成分のいずれも、本発明の結着成形食品の製造が完了するまでの1又は複数の工程で、例えば、混合、混和、混捏、浸漬、噴霧、散布、塗布、注入などの公知の1種又は2種以上の方法を適宜組み合わせて添加/配合することができる。
前記保存剤としては、例えば、グリシン、アラニン、ポリリジンなどのアミノ酸類;食塩、酢酸塩、クエン酸塩、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三カリウム、ソルビン酸カリウムなどの塩類;ソルビン酸、安息香酸、パラオキシ安息香酸エステル類、プロピオン酸などの酸類;及びニンニク汁、梅肉エキス、笹エキス、プロポリスエキス、醗酵乳、卵白リゾチームなどの天然型保存剤などを例示できる。
前記着色剤としては、例えば、赤麹、カニ殻粉末、アスタキサンチン、野菜色素、紅麹色素、濃縮ファフィア色素油、クチナシエロー、抹茶色、コチニール色素、クチナシ黄色素、クチナシ青色素、フラボノイド色素、カラメル色素、β−カロテン、カロテノイド系色素、木炭などの天然色素;及び赤色2号、赤色3号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号、二酸化チタンなどの合成着色料を例示できる。
前記安定剤としては、例えば、環状四糖、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンなどを例示できる。
前記呈味剤としては、例えば、グルコース、フラクトース、パラチノース(イソマルツロース)、マルトース、イソマルトース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、パノース、マルトテトラオース、マルトペンタオースなどの還元性の単糖類やオリゴ糖;ソルビトール、マルチトール、イソマルチトール、トレハロース(α,α−トレハロース、α,β−トレハロース、又はβ,β−トレハロース)、ラクチトール、パニトール、スクロース、ラフィノース、エルロース、ラクトスクロース、α−グリコシルトレハロース、α−グリコシル−α−グリコシド、α−グリコシルスクロースなどの糖アルコールや非還元性のオリゴ糖;砂糖結合水飴、マルトース高含有シラップ、トレハロース高含有シラップ、マルトテトラオース高含有シラップ、パノース高含有シラップ、ラクトスクロース高含有シラップ、マルチトール高含有シラップなどの混合糖質含有シラップ;高甘味度甘味料(サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、ネオテーム、アドバンテーム、スクラロース、サッカリン、ステビオサイド、ステビア抽出物など);ペパーミント、スペアミント、バジルミント、パイナップルミント、レモンバーム、ローズマリー、セージ、オリーブなどのハーブ類を含む可食性植物又はそれらのエキス類;果実類;及び他の甘味、酸味、苦味、塩味、旨味、辛味、又は渋味を有する各種食品素材などを例示できる。本発明を実施するに際しては、前記呈味剤の1種又は2種以上の適量を適宜組み合わせて用いることができる。
前記油脂としては、例えば、サラダ油、カカオ脂、ナタネ油、大豆油、ヒマワリ種子油、落花生油、米ぬか油、コーン油、サフラワー油、オリーブ油、グレープシード油、ゴマ油、月見草油、パーム油、シア脂、サル脂、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、マーガリン等の植物性油脂;乳脂、牛脂、ラード、魚油、鯨油、バター等の動物性油脂;前記植物性及び前記動物性油脂の1種又は2種以上の混合油;及びそれらの油脂を硬化させ、分別蒸留し、エステル交換等を施した加工油脂などを例示できる。前記食品材料を被覆する場合の動植物性油脂の量、及び糖質(無水物換算)の量はそれぞれ、前記食品材料に対し、通常、約5質量%以上、好適には、約10乃至約30質量%、より好適には約10乃至約20質量%、更に好適には約10乃至約15質量%である。
また、前記糖質としては、例えば、グルコース、フラクトース、スクロース、パラチノース(イソマルツロース)、マルトース、イソマルトース、パノース、マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、粉末還元麦芽糖水飴などの還元性の単糖類やオリゴ糖;ソルビトール、マルチトール、イソマルチトール、トレハロース(α,α−トレハロース、α,β−トレハロース、又はβ,β−トレハロース)、ラクチトール、パニトール、スクロース、ラフィノース、エルロース、ラクトスクロース、α−グリコシルトレハロース、α−グリコシル−α−グリコシド、α−グリコシルスクロースなどの糖アルコールや非還元性のオリゴ糖;希少糖(D−アロース、D−プシロース、D−タガトース、エリスリトール、キシリトールなど)、水飴、砂糖結合水飴、マルトース高含有シラップ、トレハロース高含有シラップ、マルトテトラオース高含有シラップ、パノース高含有シラップ、ラクトスクロース高含有シラップ、マルチトール高含有シラップなどの混合糖質含有シラップなどを例示できる。
本発明の結着成形食品の形状・形態、大きさには、特段の制限はないけれども、通常、ヒトが経口摂取し易い大きさの球状、半球状、立方体状、直方体状、多角形体状、楕円体状、ひょうたん形状、柱状、板状、棒状(シリアルバー、グラノーラバーなどのバー状)、円錐状、三角錐状、四角錐/ピラミッド状のものを例示できる。前記ヒトが経口摂取し易い大きさとは、通常、長径が5cm以下、好適には0.01乃至3cm、より好適には0.05乃至1cm、更に好適には0.1乃至0.5cmのサイズを意味する。
斯かる本発明の結着成形食品は、保形性・保存安定性、耐衝撃性に優れた嵩密度の高い結着成形食品であって、搬送中、保管中、及び店頭での配架中における耐衝撃性、取り扱い性に優れ、商品寿命も長いという優れた特徴を有している。
次に、本発明の結着成形食品の製造方法について説明する。当該製造方法は、小片状及び/又は粒状の食品材料の表面に、本発明の結着剤を付着させる工程を含む、結着成形食品の製造方法である。
上記小片状及び/又は粒状の食品材料としては、既述した形状・形態、大きさの食品材料が用いられる。斯かる食品材料は、そのまま用いることもできるが、必要に応じて、例えば、常圧又は減圧下、室温乃至は室温以上の温度の温風ないしは熱風を前記食品材料に送風することにより、その水分含量を、通常、10質量%以下に調整したものが好適に用いられる。なお、前記食品材料の乾燥は、1工程に限定されることなく、2工程以上に分けて実施することも随意である。また、前記水分調整後の食品材料は、そのまま用いることもできるが、当該食品材料の表面が多孔質性又は吸湿性である場合には、当該食品材料の表面に動植物性油脂及び/又は糖質を無水物換算で、当該食品材料固形物当たり、通常、約5質量%以上、好適には、約10乃至約30質量%、より好適には約10乃至約20質量%、更に好適には約10乃至約15質量%となるように、付着、散布、噴霧、又は塗布して食品材料の表面を被覆するのがよい。被覆に用いる動植物性油脂及び糖質(無水物換算)の量はそれぞれ、前記食品材料に対し、通常、約5質量%以上、好適には、約10乃至約30質量%、より好適には約10乃至約20質量%、更に好適には約10乃至約15質量%である。被覆に際しては、表面に動植物性油脂及び/又は糖質を付着、散布、噴霧、又は塗布するだけでも良いが、好適には、表面に動植物性油脂及び/又は糖質を付着、散布、噴霧、又は塗布した食品材料を、通常、80℃以上、好適には、90乃至150℃、より好適には、100乃至130℃で、5乃至30分間、好適には、5乃至20分間、より好適には10乃至20分間加熱し、その後、室温まで放冷して、当該小片状及び/又は粒状の食品材料の表面に動植物性油脂及び/又は糖質の比較的均質な被覆を形成するのが良く、小片状及び/又は粒状の食品材料が表面にこのような被覆を有している場合には、当該食品材料同士を結着剤を介して結着させる際、前記結着剤が当該食品材料の組織内部に実質的に浸透することなく、その表面に効率よく滞留し、付着させることができるという利点が得られる。これにより、前記食品材料同士の結着性、成形性が高まるとともに、高い嵩密度を有する結着成形食品が得られ、その保形性・保存安定性、耐衝撃性をより効果的に高めることができる。
本発明の結着成形食品の製造方法における小片状及び/又は粒状の食品材料の表面に結着剤を付着させる工程とは、室温又はそれを上回る温度条件下で、当該結着剤を当該食品材料と接触させ、その表面の一部又は全体に当該結着剤を付着させる工程を意味し、通常、結着成形食品を製造する際に用いる、混合、混和、混捏、散布、噴霧、塗布、又は浸漬する手段を単独又はそれらの複数を適宜組み合わせて用いることができる。詳細には、本発明で用いる結着剤が粉末状の形態にある場合には、適宜の前記手段により、当該結着剤を食品材料の表面に付着させる。しかし、工業的規模で実施する場合には、通常、水溶液の形態にある結着剤を食品材料と混合、混和、又は混捏するか、当該結着剤を当該食品材料の表面に散布、噴霧、又は塗布するか、当該結着剤に当該食品材料を浸漬して付着させるのが好ましい。付着させる結着剤の量は、食品材料の固形分当たり、無水物換算で、通常、約0.1乃至約30質量%が好ましく、より好適には約1乃至約20質量%、更に好適には約2乃至約10質量%の範囲がよい。付着させる結着剤の量が約0.1質量%を下回る場合には、結着剤としての所期の作用効果が著しく低下するか、発揮できなくなる場合があるので好ましくない。また、付着させる結着剤の量が約30質量%を超える場合には、配合量に見合った作用効果が期待できなくなる上、コスト面でも好ましくない。
また、本発明の結着成形食品の製造方法には、表面に前記結着剤が付着した小片状及び/又は粒状の前記食品材料を成形する工程を含めることができる。すなわち、本発明の結着成形食品の製造方法は、小片状及び/又は粒状の食品材料の表面に結着剤を付着させる工程において、食品材料を、1個以上の球状、半球状、立方体状、直方体状、ひょうたん形状、楕円体状、柱状、板状、棒状(シリアルバー、グラノーラバーなどのバー状)、円錐状、三角錐状、四角錐/ピラミッド状などの各種形状の窪みを有する、適宜の形状、サイズ、材質[金属、シリコン、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、汎用プラスチック(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂など)、エンジニアリング・プラスチック(エンプラ)、繊維強化プラスチック(ガラス繊維強化プラスチック、炭素繊維強化プラスチックなど)、木材、ガラス、陶器など]の型に載置又は充填し、通常、室温又は室温以上の温度条件下、内容物を減圧、常圧、加圧、押圧条件下で、食品材料同士は結着剤を介して結着、成形する工程を含むことができる。なお、本発明の結着成形食品を工業的規模で製造する場合には、例えば、特開平5−328903号公報、特開平6−303907号公報、及び特開平6−327409号公報などに開示された油脂性菓子食品の製造装置を適宜用いることができる。
また、本発明の結着成形食品の製造方法において、前記食品材料同士の結着性を更に高める目的で、前記食品材料を結着成形する工程の後に、結着成形物を更に乾燥及び/又は加熱する工程を設けることも随意である。前記乾燥及び/又は加熱する工程としては、通常、斯界において用いられている公知の方法を適用できる。乾燥工程における温度は、通常、室温以上の温度であって、好適には、50℃以上、より好適には60乃至150℃、更に好適には70乃至120℃、より更に好適には70乃至110℃、更に好適には80乃至110℃の温度が採用される。また、加熱工程における温度は、通常、70℃以上、好適には80℃以上、より好適には90℃以上、更に好適には100乃至200℃、より更に好適には100乃至150℃、更に好適には100乃至140℃、更に好適には100乃至130℃の温度が好ましい。前記食品材料を乾燥又は加熱する時間は、通常、60分間以内、好適には5乃至40分間、より好適には5乃至30分間、更に好適には5乃至20分間の範囲の時間が作業性、エネルギー効率の観点から望ましい。また、前記乾燥及び/又は加熱する工程は、前記温度の熱風を前記食品材料に送風することにより実施することも随意である。なお、前記乾燥工程は減圧条件下で実施することもできる。また、前記乾燥工程は、1工程に限定されることなく、2工程以上に分けて実施し、最終製品としての結着成形物の水分含量が、通常、10質量%以下、好適には3乃至7質量%の範囲となるように調整する。なお、結着成形物の水分含量が3質量%未満の場合、結着成形物が固くなり過ぎて好ましくないとともに、逆に、水分含量が10質量%超の場合、結着成形物が柔らかくなり過ぎたり、保存安定性に劣るなどの理由により好ましくない。
本発明の製造方法によれば、食品材料の種類、形状、大きさに左右されることなく、食品材料同士が全体として均一に結着成形でき、外観仕上がりが良好で、嵩密度の高い、保形性・保存安定性、耐衝撃性に優れた高品質の結着成形食品を良好な歩留まり、作業効率で、容易かつ安定して製造することができる。
以上に述べた本発明の結着剤、結着成形食品、及び結着成形食品の製造方法が有する特徴を纏めると下記のとおりである。
(1)本発明の結着成形食品は、食品材料同士が全体として均一に結着成形された、外観仕上がりが良好で、嵩密度の高い、保形性・保存安定性、耐衝撃性に優れ、搬送中、保管中、及び店頭での配架中における耐衝撃性及び取り扱い性に優れ、商品寿命が相対的に長い。
(2)本発明の製造方法は、前記(1)に示す優れた特性を有する結着成形食品を歩留まり良く、効率的に容易かつ低コストで安定して製造できる。
(3)本発明の結着剤は、前記(1)及び(2)に示す結着成形食品とその製造方法の提供を可能にする。
なお、本発明に係る結着剤の用途として、結着成形食品の製造方法に用いられる場合を中心に説明したが、当該結着剤は斯かる用途のみに決して限定されるものではない。当該結着剤の他の用途としては、例えば、食品、化学品、化粧品、医薬品、医薬部外品、飼料、餌料などの材料、原材料などを結着、接合、被覆するなどの用途を例示できる。
以下、実験に基づいて、本発明をより詳細に説明する。
<実験1:結着剤が結着成形食品の物性に及ぼす影響>
(1)概要
結着成形食品を製造するに際し、食品材料同士を結着させるために、プルランを主体とする結着剤が繁用されている。しかし、斯かる結着剤は、加熱前に、これを用いて食品材料同士を均一に結着させるときの結着性、作業性、及び加熱前の結着成形食品を型から抜き出すときの作業性には改善すべき点があること、また、加熱して得られる結着成形食品の保形性、耐衝撃性、歯触り、及び歯への不快な付着性にも改善すべき点があることを本発明者等は独自に見出した。そこで、本発明者等は、これらの不都合を改善するために、プルランを主体とする結着剤において、プルランと他の成分との併用に着目し、種々検討した。
(2)実験方法
<結着剤の調製>
プルラン(商品名『食品添加物プルラン』、プルラン含量約94質量%、水分含量約2質量%、株式会社林原製)と下記表1に示す水溶性食物繊維素材(4種類)と澱粉加水分解物(2種類)とを乾燥処理することなく、下記表2に示す配合割合で、室温下、精製水に溶解し、水溶液状の各種結着剤として、被験試料1乃至18を調製した。なお、対照は、プルランのみを含む水溶液とした。
Figure 2018033453
<結着成形食品の調製>
20℃の温度条件下、食品材料として、市販のゴーフル(商品名『神戸風月堂ゴーフル15S』、株式会社東京風月堂製)を破砕機にて粉砕し、破片の一辺が約3乃至約4mmの小片状ゴーフルを得、その50gをボウルにとり、撹拌下、サラダ油7gを添加した後、マルトース7gを添加し、130℃で10分間加熱し、室温まで放冷した後、結着剤として前記被験試料1乃至18のいずれかを10g添加、混合し、各被験試料を小片状のゴーフル表面にほぼ均一に付着させた。なお、サラダ油とマルトースを用いたのは、小片状ゴーフルの表面が多孔性、吸湿性であることに鑑み、予め、その表面を油脂と糖質を用いて被覆しておくことにより、小片状ゴーフル表面への前記結着剤の付着効率を高めるためである。次いで、直径約3cmの半球状の窪みを複数個有するプラスチック製モールド(以下、「モールド」と言う。)の各窪みの上に、各窪みの体積をやや上回る程度の小片状ゴーフルを載置し、ステンレス製のヘラでモールド表面を平らに均し、各窪みに前記小片状ゴーフルを充填するとともに、ゴーフル同士を結着成形し(これら一連の作業を「モールディング(molding)作業」と言う。)、次いで、小片状ゴーフルを収容したモールドを反転させ、振動を加え、モールドの開口部から半球状のゴーフル塊を抜き出し(これら一連の作業を「デモールディング(demolding)作業」と言う。)、オーブンに入れ、100℃で20分間加熱し、結着成形食品を得た。なお、対照は、プルランのみを含む水溶液を用いて前記同様にして調製した。
<被験試料1乃至18を用いて結着成形食品を調製するときの作業性及び得られた結着成形食品の官能評価>
被験試料1乃至18を用いて結着成形食品を調製するときの作業性及び得られた結着成形食品につき、下記評価項目(ア)乃至(エ)について、熟練職人が評価した。
(ア)作業性:モールディング/デモールディング作業時における結着剤が付着した小片状の食品材料のモールドへの充填のし易さ及びモールドからの抜き出し易さ;
(イ)保形性:デモールディング作業時における加熱前の結着成形食品の型崩れの程度、及び加熱後の結着成形食品を指先で軽く摘まんだときの型崩れの程度;
(ウ)食感:加熱後の結着成形食品を食したときの歯触りの良さと、歯への不快な付着性のなさ;及び
(エ)モールディング作業後に得られた結着成形物の嵩密度:各被験試料を用いて結着させた結着成形食品をそれぞれ同量用いてモールディング作業を行い、モールディング作業後に得られた結着成形物の個数をそれぞれ計数し、対照の結着成形物の個数を基準に、それよりも「個数が少ない場合」、「同数の場合」、及び「個数が多い場合」をそれぞれ、対照と比べ、嵩密度が「良好(高い)」、「同等である」、及び「劣る(低い)」と評価した。この評価において、モールディング作業後に得られた結着成形物の数が対照と比べ少ないということは、モールドの各窪み1個当たりに充填された食品材料の質量が多いこと、つまり、結着成形物1個当たりの嵩密度が高いことを意味する。
なお、前記評価項目(ア)乃至(エ)それぞれにつき、熟練職人が下記A乃至Cの3段階で評価した。
A:対照(プルランのみからなる水溶液)を用いた場合と比べ、良好(高い)。
B:対照(プルランのみからなる水溶液)を用いた場合とほぼ同等である。
C:対照(プルランのみからなる水溶液)を用いた場合と比べ、劣る(低い)。
結果は表2に示す。
Figure 2018033453
表2に示す結果から明らかなとおり、被験試料2乃至18を用いて得られた結着成形食品は、評価項目(ア)乃至(ウ)の評価は「B」又は「C」、つまり、対照の水溶液を用いた場合とほぼ同等であるか、対照の水溶液を用いた場合と比べ、劣る(低い)、と評価された。これに対し、被験試料1の場合、評価項目(ア)乃至(ウ)の評価は全て「A」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、いずれも高い、と評価された。また、評価項目(エ)に関し、被験試料2乃至18の場合はいずれも「C」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、劣る(低い)、と評価されたのに対し、被験試料1の場合は、「A」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、高い、と評価された。詳細には、被験試料1の場合、対照に対し、嵩密度は約1割高くなっていた。なお、嵩密度は、評価項目(エ)に示すとおり、モールディング作業により得られる半球状のゴーフル塊の数と対照のゴーフル塊の数に基づいて評価した。ここで、被験試料1の場合、被験試料2乃至18を用いて得られた結着成形食品と比べ嵩密度が高かったのは、被験試料1を小片状ゴーフルの表面に付着させたものは、ゴーフル同士の結着性がよく、モールド内の各窪みの中に小片状ゴーフルがより緻密に充填されたのに対し、被験試料2乃至18をその表面に付着させた小片状ゴーフルの場合、ゴーフル同士の結着性が劣っていたために、各窪みの中に充填される小片状ゴーフルの量が少なく、その結果、得られる結着成形食品の嵩密度が対照のそれと比べ、劣る(低い)結果となったと考えられる。
以上述べた実験結果から、被験試料2乃至18は、評価項目(ア)乃至(エ)の内、「A」と評価されたものは1つもなく、逆に「C」と評価された項目が1つ以上あった。これに対し、プルランと、分岐α−グルカン混合物とを10:5で含む被験試料1は、無水物換算でのそれらの質量比[プルラン/分岐α−グルカン混合物]が2.0(=9.2/4.6)であり、評価項目(ア)乃至(エ)の全てが「A」と評価されたことから、被験試料1は最も優れた結着剤であると判定された。
<実験2:結着剤におけるプルランと分岐α−グルカン混合物の含有量の違いが食品材料の結着成形性に及ぼす影響>
(1)概要
実験1において、プルランと、分岐α−グルカン混合物とを無水物換算で特定の質量比で含む結着剤は、プルランと他の水溶性食物繊維素材又は澱粉加水分解物とを含む他の結着剤と比べ、優れた結着特性を有する結着剤であることが判明した。また、実験1は、プルランと分岐α−グルカン混合物とを無水物換算での合計で約12質量%含む水溶液を用いて行われた実験であったことに鑑み、本実験においては、プルランと分岐α−グルカン混合物とを無水物換算での合計で約5乃至約20質量%含む水溶液の形態にある各種被験試料を調製し、各被験試料におけるプルランと分岐α−グルカン混合物の含有量の違いが食品材料の結着成形性に及ぼす影響について調べた。
(2)実験方法
<結着剤の調製>
表3に示す配合量で、室温下、精製水に、プルランと、実施例1に示す分岐α−グルカン混合物(本発明で用いる分岐α−グルカン混合物の代表例)とを溶解し、水溶液状の結着剤としての各種被験試料(被験試料19乃至23)を調製した。
<結着成形食品の調製>
実験1で用いた被験試料1乃至18に代えて前記被験試料19乃至23を用いた以外は、実験1と同様にして各種結着成形食品を調製した。
<被験試料及びこれを用いて得られる結着成形食品の評価>
前記試料溶液19乃至23と、それらを用いて得られる結着成形食品を実験1の評価方法と同様にして評価した。結果は表3に示す。
Figure 2018033453
表3に示すとおり、被験試料19乃至23は、プルランと分岐α−グルカン混合物の合計固形分濃度(質量%)が5乃至19質量%の範囲にあり、プルランと分岐α−グルカン混合物の無水物換算での質量比は1.9乃至2.0の範囲にあった。これら被験試料の内、被験試料19乃至21を用いて得られた結着成形食品は、評価項目(ア)の作業性が全て「A」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、良好(高い)、と評価された。これに対し、被験試料22及び被験試料23を用いて調製した結着成形食品のそれは「B」、つまり、対照の水溶液を用いた場合とほぼ同等である、と評価された。
また、被験試料19、20、22、及び23の場合、評価項目(イ)の保形成が「B」、つまり、対照の水溶液を用いた場合とほぼ同等である、と評価された。これに対し、被験試料21の場合の評価は「A」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、良好(高い)、と評価された。
更に、被験試料19を除く、被験試料20乃至23を用いて調製した結着成形食品は全て、評価項目(ウ)の食感が「A」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、良好(高い)と評価された。
また、被験試料19を除く、被験試料20乃至23を用いて調製した結着成形食品は全て、評価項目(エ)の結着成形食品の嵩密度が「A」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、良好(高い)と評価された。
被験試料19乃至23の内、被験試料20乃至23、すなわち、プルランと分岐α−グルカン混合物の無水物換算での質量比が2.0であって、プルランと分岐α−グルカン混合物の合計固形分濃度が、10質量%以上、好適には10乃至19質量%である水溶液は、評価項目(ア)乃至(エ)の4項目の内、2項目以上が「A」と評価されたことから、被験試料20乃至23は、結着成形食品の製造において用いる結着剤として極めて優れていると評価できる。
これらの結果から、プルランと分岐α−グルカン混合物の無水物換算での質量比が2であって、プルランと分岐α−グルカン混合物の合計固形分濃度が約10乃至約20質量%である水溶液は、本発明の結着剤として有用であると判断された。
<実験3:結着剤におけるプルランと分岐α−グルカン混合物の配合割合が食品材料の結着性に及ぼす影響>
(1)概要
実験1、2の結果から、プルランと、分岐α−グルカン混合物との無水物換算での質量比[プルラン/分岐α−グルカン混合物]が2であって、プルランと分岐α−グルカン混合物の合計固形分濃度が約10乃至約20質量%である水溶液は、結着剤として優れていることが判明した。この結果を踏まえ、本実験においては、結着剤におけるプルランと分岐α−グルカン混合物との無水物換算での質量比が結着剤の特性に及ぼす影響について更に調べた。
(2)実験方法
<結着剤の調製>
表4に示す配合組成となるように、室温下、精製水に、プルランと、実施例1に示す分岐α−グルカン混合物(本発明で用いる分岐α−グルカン混合物の代表例)とを溶解し、水溶液状の結着剤としての各種被験試料(被験試料24乃至32)を調製した。
<結着成形食品の調製>
実験1で用いた被験試料1乃至18に代えて前記被験試料24乃至32を用いた以外は、実験1と同様にして各種結着成形食品を得た。
<被験試料及びこれを用いて得られる結着成形食品の評価>
前記試料溶液24乃至32と、それらを用いて調製した結着成形食品につき、実験1の評価方法と同様にして評価した。結果は表4に示す。
Figure 2018033453
表4に示す結果から明らかなとおり、被験試料24乃至29を用いて得られた結着成形食品はいずれも、評価項目(ア)の作業性が「A」、すなわち、対照の水溶液を用いた場合と比べ、良好(高い)と評価された。一方、被験試料30乃至32を用いて調製した結着成形食品の場合は全て「B」、すなわち、対照の水溶液を用いた場合と同等である、と評価された。
また、被験試料24乃至27及び被験試料29乃至32を用いて調製した結着成形食品のいずれも、評価項目(イ)の保形性が「B」、すなわち、対照の水溶液を用いた場合と同等である、と評価された。一方、被験試料28を用いて調製した結着成形食品は、評価項目(イ)の保形性が「A」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、良好(高い)と評価された。更に、被験試料24及び被験試料25を用いて調製した結着成形食品は、評価項目(ウ)の食感が「C」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、劣る、と評価され、被験試料26及び被験試料30乃至32のいずれも、評価項目(ウ)の食感が「B」と評価されたのに対し、被験試料27乃至29を用いた場合は、全て「A」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、良好(高いと評価された。更に、被験試料24、25、及び被験試料30乃至32を用いて調製した結着成形食品のいずれも、評価項目(エ)の嵩密度が「C」と評価されたのに対し、被験試料26乃至29を用いて調製した結着成形食品のいずれも、評価項目(エ)の嵩密度が「A」、つまり、対照の水溶液を用いた場合と比べ、良好(高い)と評価された。
以上のとおり、被験試料24乃至32の内、被験試料26乃至29、つまり、プルランと、分岐α−グルカン混合物との無水物換算での質量比[プルラン/分岐α−グルカン混合物]が1.5乃至4.0の範囲にある水溶液は、結着成形食品を製造するための結着剤として、優れていることが判明した。また、被験試料26乃至29の内、被験試料27乃至29、つまり、プルランと、分岐α−グルカン混合物との無水物換算での質量比[プルラン/分岐α−グルカン混合物]が1.5乃至2.8の範囲にある水溶液は、結着成形食品を製造するための結着剤としてより優れていることが判明した。
以上述べた実験1乃至3の結果から、プルランと分岐α−グルカン混合物の無水物換算での質量比が約1.5乃至約4であって、プルランと分岐α−グルカン混合物の合計固形分濃度が、約10乃至約20質量%である水溶液は、本発明の結着剤として有用であり、殊に、プルランと分岐α−グルカン混合物の無水物換算での質量比が約1.5乃至約3の範囲にある水溶液は、本発明の結着剤として特に有用であると判断された。
また、本発明の結着成形食品の製造において、食品材料同士を均一に結着させるための結着剤として、プルランと分岐α−グルカン混合物とを無水物換算で特定の質量比で含む結着剤を用いると、プルラン単独の場合と比べ、(ア)作業性、(イ)保形性、(ウ)食感、(エ)結着成形食品の嵩密度が顕著に改善ないしは向上し、しかも、作業性良好にして、高品質の結着成形食品が工業的規模で歩留まりよく容易に製造できることが判明した。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明はそれら実施例により何ら限定されるものではない。
<結着剤と結着成形食品>
精製水100質量部に対し、乾燥固形物換算で、プルラン(商品名『食品添加物プルラン』、プルラン含量約94質量%、水分含量約2質量%、株式会社林原製)10質量部と、国際公開第WO2008/136331号パンフレットの実施例5に開示された方法に準じて得た、下記(ア)乃至(セ)の特性を有する分岐α−グルカン混合物5質量部とを添加し、溶解し、水溶液形態にある本発明の結着剤を得た。
<分岐α−グルカン混合物の特性>
(ア)グルコースを構成糖とする。
(イ)α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα−1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有する。
(ウ)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形分当たり約40質量%生成する。
(エ)高速液体クロマトグラフ法(酵素−HPLC法)により求めた水溶性食物繊維含量が約80質量%である。
(オ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基の比が約1:2.6である。
(カ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の約69%を占める。
(キ)α−1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の2.5%である。
(ク)α−1,3,6結合したグルコース残基が全グルコース残基の6.3%である。
(ケ)ゲル濾過高速液体クロマトグラムに基づく分子量分布分析による重量平均分子量(Mw)が約4,700ダルトンである。
(コ)重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で除した値(Mw/Mn)が2.1である。
(サ)固形分当たり、グルコース重合度(DP)9以上の分岐α−グルカン含量が約90質量%である。
(シ)DP1乃至8の単糖乃至オリゴ糖の合計含量が約10質量%である。
(ス)DEが約7である。
(セ)水分含量が約8%である。
次いで、25℃の室温下、食品材料として、市販のゴーフル(株式会社神戸風月堂製)を破砕機にて、破片の一辺が約1乃至約2mmとなるように粉砕した破片状のゴーフル1kgを容器にとり、同温度下で撹拌しながら、サラダ油150g及びマルトース150gを順次添加し、130℃で10分間加熱し、室温まで放冷し、次いで、前記本発明の結着剤200gを小片状ゴーフル表面にほぼ均一に散布し付着させ、直径約3cmの半球状の窪みを複数個有するプラスチック製モールドに充填し、ステンレス製のヘラでモールド表面を平らに均し、破片状のゴーフル同士を結着させ、得られた半球状ゴーフル塊をモールドから取り出し、オーブンに入れ、100℃で20分間加熱し、本発明の結着成形食品を得た。
本品は、室温で6ヶ月間以上保管した後も、製造直後の形状、風味をほぼそのまま保っており、歯触り、食感、保形性・保存安定性、耐衝撃性に優れた、高い嵩密度を有する結着成形食品である。
<結着剤と結着成形食品>
精製水100質量部に対し、乾燥固形物換算で、プルラン(商品名『食品添加物プルラン』、プルラン含量約94質量%、水分含量約2質量%、株式会社林原製)9質量部と、国際公開第WO2008/136331号パンフレットの実施例3に開示された方法に準じて得た、下記(ア)乃至(セ)の特性を有する分岐α−グルカン混合物5質量部とを添加し、溶解し、水溶液の形態にある本発明の結着剤を得た。
<分岐α−グルカン混合物の特性>
(ア)グルコースを構成糖とする。
(イ)α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα−1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有する。
(ウ)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形分当たり約35質量%生成する。
(エ)高速液体クロマトグラフ法(酵素−HPLC法)により求めた水溶性食物繊維含量が約76質量%である。
(オ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基の比が約1:1.3である。
(カ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の約70%を占める。
(キ)α−1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の3.0%である。
(ク)α−1,3,6結合したグルコース残基が全グルコース残基の4.8%である。
(ケ)ゲル濾過高速液体クロマトグラムに基づく分子量分布分析による重量平均分子量(Mw)が約6,200ダルトンである。
(コ)重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で除した値(Mw/Mn)が2.2である。
(サ)固形分当たり、グルコース重合度(DP)9以上の分岐α−グルカン含量が約91質量%である。
(シ)DP1乃至8の単糖乃至オリゴ糖の合計含量が約9質量%である。
(ス)DEが約7.5である。
(セ)水分含量が約8%である。
次いで、20℃の温度下、食品材料として、市販の小片状コーンフレークである『森永コーンフレーク3M 500g』(森永製菓株式会社製)を破砕機にて、破片の一辺が約3乃至約10mmの範囲となるように粉砕した。次いで、得られた小片状のコーンフレーク1kgを容器にとり、撹拌下、前記本発明の結着剤200gを小片状コーンフレークの表面にほぼ均一に付着させ、直径約2cmの半球状の窪みを複数個有するプラスチック製モールドに充填し、ステンレス製のヘラでモールド表面を平らに均し、コーンフレーク同士を結着させ、次いで結着させた半球状コーンフレーク塊をモールドから取り出し、市販のオーブンに入れ、100℃で20分間加熱し、本発明の結着成形食品を得た。
本品は、室温で6ヶ月間以上保管した後も、製造直後の形状、風味をほぼそのまま保っており、歯触り、食感、保形性・保存安定性、耐衝撃性に優れた、高い嵩密度を有する結着成形食品である。
<結着剤とこれを用いて得られる結着成形食品>
精製水100質量部に対し、乾燥固形物換算で、プルラン(商品名『食品添加物プルラン』、プルラン含量約94質量%、水分含量約2質量%、株式会社林原製)11質量部と、国際公開第WO2008/136331号パンフレットの実施例4に開示された方法に準じて得た下記(ア)乃至(セ)の特性を有する分岐α−グルカン混合物5質量部とを添加し、溶解し、水溶液の形態にある本発明の結着剤を得た。
<分岐α−グルカン混合物の特性>
(ア)グルコースを構成糖とする。
(イ)α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα−1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有する。
(ウ)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形物当たり約45質量%生成する。
(エ)高速液体クロマトグラフ法(酵素−HPLC法)により求めた水溶性食物繊維含量が約85質量%である。
(オ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基の比が約1:2である。
(カ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の約80%を占める。
(キ)α−1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の1.4%である。
(ク)α−1,3,6結合したグルコース残基が全グルコース残基の1.7%である。
(ケ)ゲル濾過高速液体クロマトグラムに基づく分子量分布分析による重量平均分子量(Mw)が約10,000ダルトンである。
(コ)重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で除した値(Mw/Mn)が2.9である。
(サ)固形分当たり、グルコース重合度(DP)9以上の分岐α−グルカン含量が約92質量%である。
(シ)DP1乃至8の単糖乃至オリゴ糖の合計含量が約8質量%である。
(ス)DEが約6である。
(セ)水分含量が約7%である。
次いで、15℃の温度下、食品材料として、市販のポン菓子である『こめポン』(亀田製菓株式会社製)500gを容器にとり、同温度下で撹拌しながら、サラダ油60g及びα,α−トレハロース60gを順次添加し、130℃で10分間加熱し、放冷し、次いで、前記本発明の結着剤100gをポン菓子の表面にほぼ均一に付着させ、一辺が約3cmの立方体状の窪みを複数個有するプラスチック製モールドに充填し、ステンレス製のヘラでモールド表面を平らに均し、ポン菓子同士を結着させ、得られた立方体状ポン菓子塊をモールドから取り出し、オーブンに入れ、100℃で20分間加熱し、本発明の結着成形食品を得た。
本品は、室温で6ヶ月間以上保管した後も、製造直後の形状、風味をほぼそのまま保っており、歯触り、食感、保形性・保存安定性、耐衝撃性に優れた、高い嵩密度を有する結着成形食品である。
<結着剤とこれを用いて得られる結着成形食品>
精製水100質量部に対し、乾燥固形物換算で、プルラン(商品名『食品添加物プルラン』、プルラン含量約94質量%、水分含量約2質量%、株式会社林原製)10質量部と、国際公開第WO2008/136331号パンフレットの実施例5に開示された方法に準じて得た、下記(ア)乃至(セ)の特性を有する分岐α−グルカン混合物4質量部とを添加し、溶解し、水溶液の形態にある本発明の結着剤を得た。
<分岐α−グルカン混合物の特性>
(ア)グルコースを構成糖とする。
(イ)α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα−1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有する。
(ウ)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形分当たり約47質量%生成する。
(エ)高速液体クロマトグラフ法(酵素−HPLC法)により求めた水溶性食物繊維含量が約63質量%である。
(オ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基の比が約1:2.4である。
(カ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の約60%を占める。
(キ)α−1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の2.3%である。
(ク)α−1,3,6結合したグルコース残基が全グルコース残基の2.1%である。
(ケ)ゲル濾過高速液体クロマトグラムに基づく分子量分布分析による重量平均分子量(Mw)が約1,000ダルトンである。
(コ)重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で除した値(Mw/Mn)が1.8である。
(サ)固形分当たり、グルコース重合度(DP)9以上の分岐α−グルカン含量が約90質量%である。
(シ)DP1乃至8の単糖乃至オリゴ糖の合計含量が約10質量%である。
(ス)DEが約7である。
(セ)水分含量が約8%である。
次いで、25℃の室温下、食品材料として、市販のピーナッツ及びアーモンドの各1kgを粉砕機にて、粉砕物の一辺が約2乃至約5mmとなるように粉砕した。次いで、粉砕物の全量を容器に取り、同温度下で撹拌しながら、前記本発明の結着剤400gを粉砕物に噴霧し、その表面にほぼ均一に付着させた後、直径約2cmの半球状の窪みを複数個有するプラスチック製モールドに充填し、ステンレス製のヘラでモールド表面を平らに均し、小片状のピーナッツ・アーモンド同士を結着させ、得られた半球状ピーナッツ・アーモンド塊をモールドから取り出し、オーブンに入れ、100℃で30分間加熱し、本発明の結着成形食品を得た。
本品は、室温で6ヶ月間以上保管した後も、製造直後の形状、風味をほぼそのまま保っており、歯触り、食感、保形性・保存安定性、耐衝撃性に優れた、高い嵩密度を有する結着成形食品である。
<結着剤とこれを用いて得られる結着成形食品>
精製水100質量部に対し、乾燥固形物換算で、プルラン(商品名『食品添加物プルラン』、プルラン含量約94質量%、水分含量約2質量%、株式会社林原製)10質量部と、国際公開第WO2008/136331号パンフレットの実施例3に開示された方法に準じて得た、下記(ア)乃至(セ)の特性を有する分岐α−グルカン混合物4質量部とを添加し、溶解し、水溶液の形態にある本発明の結着剤を得た。
<分岐α−グルカン混合物の特性>
(ア)グルコースを構成糖とする。
(イ)α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα−1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有する。
(ウ)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形分当たり約28.4質量%生成する。
(エ)高速液体クロマトグラフ法(酵素−HPLC法)により求めた水溶性食物繊維含量が約42.1質量%である。
(オ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基の比が約1:0.62である。
(カ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の約83.7%を占める。
(キ)α−1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の1.1%である。
(ク)α−1,3,6結合したグルコース残基が全グルコース残基の0.8%である。
(ケ)ゲル濾過高速液体クロマトグラムに基づく分子量分布分析による重量平均分子量(Mw)が約59,000ダルトンである。
(コ)重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で除した値(Mw/Mn)が15.4である。
(サ)固形分当たり、グルコース重合度(DP)9以上の分岐α−グルカン含量が約92質量%である。
(シ)DP1乃至8の単糖乃至オリゴ糖の合計含量が約9質量%である。
(ス)DEが約6.5である。
(セ)水分含量が約7%である。
次いで、20℃の温度下、食品材料として、市販の『ドライフルーツミックス』(小島屋製)を破砕機にて、破砕物の一辺が約2乃至約5mmとなるように粉砕した。次いで、得られた小片状ドライフルーツ200gと市販のオーツ麦800gとを容器にとり、同温度で撹拌しながら、ナタネ油120g及びグラニュー糖120gを順次添加し、130℃で10分間加熱し、室温まで放冷し、次いで、前記本発明の結着剤300gを前記混合物の表面にほぼ均一に付着させ、直径約1cm、長さ10cmの半円筒状の窪みを複数個有するプラスチック製モールドに充填し、ステンレス製のヘラでモールド表面を平らに均し、前記混合物同士を結着させ、結着させた半球状の混合物塊をモールドから取り出し、オーブンに入れ、100℃で20分間加熱し、本発明の結着成形食品を得た。
本品は、室温で6カ月間保管した後も、製造直後の形状、風味をほぼそのまま保っており、歯触り、食感、保形性・保存安定性、耐衝撃性に優れた、高い嵩密度を有する結着成形食品である。
<結着剤とこれを用いて得られる結着成形食品>
精製水100質量部に対し、乾燥固形物換算で、プルラン(商品名『食品添加物プルラン』、プルラン含量約94質量%、水分含量約2質量%、株式会社林原製)10質量部と、国際公開第WO2008/136331号パンフレットの実施例3に開示された方法に準じて得た、下記(ア)乃至(セ)の特性を有する分岐α−グルカン混合物4質量部とを添加し、溶解し、水溶液の形態にある本発明の結着剤を得た。
<分岐α−グルカン混合物の特性>
(ア)グルコースを構成糖とする。
(イ)α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα−1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有する。
(ウ)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形分当たり約28.4質量%生成する。
(エ)高速液体クロマトグラフ法(酵素−HPLC法)により求めた水溶性食物繊維含量が約42.1質量%である。
(オ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基の比が約1:0.62である。
(カ)α−1,4結合したグルコース残基とα−1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の約83.7%を占める。
(キ)α−1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の1.1%である。
(ク)α−1,3,6結合したグルコース残基が全グルコース残基の0.8%である。
(ケ)ゲル濾過高速液体クロマトグラムに基づく分子量分布分析による重量平均分子量(Mw)が約59,000ダルトンである。
(コ)重量平均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で除した値(Mw/Mn)が15.4である。
(サ)固形分当たり、グルコース重合度(DP)9以上の分岐α−グルカン含量が約92質量%である。
(シ)DP1乃至8の単糖乃至オリゴ糖の合計含量が約9質量%である。
(ス)DEが約6.5である。
(セ)水分含量が約7%である。
次いで、25℃の温度下、食品材料として、市販の乾燥ニンジン(商品名『ドライ(乾燥)千切り人参』、アスザックフーズ株式会社)を破砕機にて、破砕物の一辺が約3乃至約5mmとなるように粉砕した。次いで、得られた小片状ニンジン1kgを容器にとり、同温度で撹拌しながら、オリーブ油150g及びスクロース150gを順次添加し、130℃で10分間加熱し、室温まで放冷し、次いで、前記本発明の結着剤200gを破砕ニンジンの表面にほぼ均一に付着させ、直径約2cmの半球状の窪みを複数個有するプラスチック製モールドに充填し、ステンレス製のヘラでモールド表面を平らに均し、小片状ニンジン同士を結着させ、結着させた半球状のニンジン塊をモールドから取り出し、オーブンに入れ、100℃で20分間加熱し、本発明の結着成形食品を得た。
本品は、室温で1年以上保管した後も、製造直後の形状、風味をほぼそのまま保っており、歯触り、食感、保形性・保存安定性、耐衝撃性に優れた、高い嵩密度を有する結着成形食品である。
<結着剤>
精製水100質量部に対し、乾燥固形物換算で、プルラン(商品名『食品添加物プルラン』、プルラン含量約94質量%、水分含量約2質量%、株式会社林原製)10質量部、及び実施例1乃至5で用いた分岐α−グルカン混合物のいずれか5質量部を攪拌溶解し、これをスチール製容器に1kgずつ充填し、加熱殺菌し、冷却し、本発明に係る5種類の水溶液状の結着剤を得た。
前記結着剤のいずれも、無色、低粘性、取扱い容易で、食品材料同士を結着させる結着力が強い優れた特性を有していた。なお、前記結着剤のいずれも、例えば、各種飲食物同士を結着させる「つなぎ」として用いることができるとともに、各種飲食物の保水性を高め、それらの形状を保ったり、食感を良くするために用いることができる。
<結着剤>
精製水100質量部に対し、乾燥固形物換算で、プルラン(商品名『食品添加物プルラン』、プルラン含量約94質量%、水分含量約2質量%、株式会社林原製)12質量部、及び実施例1乃至5で用いた分岐α−グルカン混合物のいずれか5質量部を攪拌溶解し、これをスチール製容器に1kgずつ充填し、加熱殺菌し、冷却し、本発明に係る5種類の水溶液状の結着成形食品用の結着剤を得た。
前記結着剤のいずれも、無色、低粘性、取扱い容易で、食品材料同士を結着させる結着力が強い優れた特性を有していた。なお、前記結着剤のいずれも、例えば、各種飲食物同士を結着させる「つなぎ」として用いられるとともに、各種飲食物の保水性を高め、それらの形状を保ったり、食感を良くするために用いることができる。
以上述べたとおり、本発明の結着剤によれば、小片状及び/又は粒状の食品材料同士を高い嵩密度で結着でき、しかも、保形性・保存安定性、取り扱い性、更には、耐衝撃性に優れ、商品寿命も長い結着成形食品を容易に提供できる。また、本発明の結着剤によれば、型を用いて食品材料を結着形成する場合、型への充填作業及び型からの取り出し作業も良好に行えるという利点が得られる。また、本発明の結着成形食品の製造方法によれば、前記優れた特徴を有する結着成形食品を工業的規模で歩留まり良く製造できる。本発明が斯界に及ぼす影響は斯くも甚大であり、その工業的意義は極めて大きい。

Claims (11)

  1. プルランと、下記(A)乃至(C)の特性を有する分岐α−グルカン混合物とを、無水物換算での質量比[プルラン/分岐α−グルカン混合物]で、1.5乃至4の範囲で含んでなる結着剤:
    (A)グルコースを構成糖とし、
    (B)α−1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα−1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
    (C)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形分当たり5質量%以上生成する。
  2. 固形分当たり、プルランと前記分岐α−グルカン混合物とを無水物換算で合計、90質量%以上含んでいることを特徴とする、請求項1記載の結着剤。
  3. プルランと前記分岐α−グルカン混合物を含む水溶液の形態にあり、当該水溶液の固形分濃度が10乃至30質量%であることを特徴とする、請求項1又は2記載の結着剤。
  4. 小片状及び/又は粒状の食品材料同士が結着成形されてなる結着成形食品であって、前記食品材料同士が請求項1又は2記載の結着剤を介して結合していることを特徴とする結着成形食品。
  5. 小片状及び/又は粒状の前記食品材料が、動植物性油脂及び/又は糖質で被覆されていることを特徴とする、請求項4記載の結着成形食品。
  6. 小片状及び/又は粒状の前記食品材料が、焼き菓子、フレーク菓子、スナック菓子、シリアル食品、ドライフルーツ、及び乾燥野菜から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項4又は5に記載の結着成形食品。
  7. 小片状及び/又は粒状の食品材料の表面に請求項1乃至3のいずれかに記載の結着剤を付着させる工程を含むことを特徴とする、結着成形食品の製造方法。
  8. 小片状及び/又は粒状の前記食品材料が、予め動植物性油脂及び/又は糖質で被覆されたものであることを特徴とする、請求項7記載の結着成形食品の製造方法。
  9. 更に、表面に前記結着剤が付着した小片状及び/又は粒状の前記食品材料を乾燥及び/又は加熱する工程を含むことを特徴とする、請求項7又は8記載の結着成形食品の製造方法。
  10. 小片状及び/又は粒状の前記食品材料が、焼き菓子、フレーク菓子、スナック菓子、シリアル食品、ドライフルーツ、及び乾燥野菜から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項7乃至9のいずれかに記載の結着成形食品の製造方法。
  11. 表面に結着剤を付着させる前の、小片状及び/又は粒状の前記食品材料の水分含量が10質量%未満であることを特徴とする、請求項7乃至10のいずれかに記載の結着成形食品の製造方法。
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