以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の縦横比、寸法等は、便宜上、実際の縦横比や寸法と異なって描かれている場合がある。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の光デバイスは、レーザ光源と、レーザ光源から出力される光を伝搬する第1の光導波路と、第1の光導波路から入力される光をn個(nは2以上の整数)の光に分配する第1の分配器と、第1の分配器から出力されるn個の光を伝搬するn本の第2の光導波路と、各々の第2の光導波路に伝搬された光をm個(mは2以上の整数)の光に分配するn個の第2の分配器と、n個の第2の分配器から出力されるn×m個の光を伝搬するマトリックス状に配置されるn×m本の第3の光導波路と、第3の光導波路毎に電圧または電流を印加し、第3の光導波路を伝搬する光の位相を制御する制御電極と、制御電極により位相が制御された光を出力する出力端面と、を備える。
本実施の形態によれば、上記構成を備えることにより、小型かつ高効率で、出力光ビームの出力方向を三次元的に制御する機構を有する光デバイスを実現することが可能である。
図1(a)〜(c)は、本実施の形態の光デバイスの模式図である。図1(a)はxz断面図、図1(b)はxy断面図、図1(c)は出力端面の図である。
本実施の形態の光デバイスは、レーザ光源10を備えている。レーザ光源10は、例えば、化合物半導体を積層した構造を備えるファブリペロレーザダイオードやDFBレーザダイオードやDBRレーザダイオードや、リング型またはディスク型のマイクロレーザダイオードである。マイクロレーザダイオードは、例えば、10μm〜200μm程度の直径を備える。
そして、レーザ光源10に光学的に結合され、レーザ光源10から出力される光を「伝搬する第1の光導波路12を備えている。第1の光導波路12は、例えば、多結晶または単結晶またはアモルファスのシリコン(Si)で形成される。第1の光導波路12の幅は、例えば、100nm〜1000nm程度である。
第1の光導波路12の周囲は、第1の光導波路12よりも屈折率の低いクラッド層14となっている。クラッド層14は、例えば、シリコン酸化膜(SiO2)である。レーザ光源10と第1の光導波路12との間にも、クラッド層14が存在する。
そして、第1の光導波路12から入力される光をn個(nは2以上の整数)の光に分配する第1の分配器16を備えている。図1(a)、(b)では、n=7であるが、nはこの数に限られるわけではない。第1の分配器16は、例えば、多モード干渉導波路(MMI:Multi Mode Interference)である。
第1の分配器16は、例えば、y方向が最長辺となる直方体形状である。第1の分配器16は、例えば、多結晶または単結晶のシリコン(Si)で形成される。最長辺の長さは、例えば、5μm〜50μm程度である。光デバイスの製造において、第1の光導波路12と第1の分配器16とを、同一材料のパターニングにより同時形成することも可能である。
そして、第1の分配器16から出力されるn個の光を伝搬するn本の第2の光導波路18を備えている。第2の光導波路18は、xy平面内で、互いに平行かつ同一の長さで配列している。第2の光導波路18の幅は、例えば、100nm〜1000nm程度である。
第2の光導波路18は、例えば、多結晶または単結晶のシリコン(Si)で形成される。第2の光導波路18の周囲は、第2の光導波路16よりも屈折率の低いクラッド層14となっている。
そして、各々の第2の光導波路18に伝搬された光をm個(mは2以上の整数)の光に分配するn個の第2の分配器20を備えている。図1(a)、(b)では、m=7であるが、mはこの数に限られるわけではない。第2の分配器20は、例えば、多モード干渉導波路(MMI:Multi Mode Interference)である。
第2の分配器20は、例えば、z方向が最長辺となる直方体形状である。第2の分配器20は、例えば、多結晶または単結晶のシリコン(Si)で形成される。第2の分配器20は、y方向に互いに平行に配列している。最長辺の長さは、例えば、5μm〜50μm程度である。
そして、n個の第2の分配器20から出力されるn×m個の光を伝搬するマトリックス状に配置されるn×m本の第3の光導波路22を備えている。図1(a)〜(c)では、n×m=7×7であるが、この数に限られるわけではない。
第3の光導波路22のうちn本がxy平面内で、互いに平行に配列している。また、第3の光導波路22のうちm本がxz平面内で、互いに平行に配列している。第3の光導波路22はすべて同一の長さを備えている。第3の光導波路22の幅は、例えば、100nm〜1000nm程度である。
第3の光導波路22は、例えば、多結晶または単結晶のシリコン(Si)で形成される。第3の光導波路22の周囲は、第3の光導波路22よりも屈折率の低いクラッド層14となっている。
図1(c)に示すように、第3の光導波路22は、光デバイスの出力端面28まで伸長している。出力端面28から光が出力される。すなわち、出力端面28から出力光ビームが出射される。
図2は、図1(b)におけるA−A部の拡大断面図である。本実施の光デバイスは、第3の光導波路22毎に電圧または電流を印加し、第3の光導波路22を伝搬する光の位相を制御する制御電極を備えている。
図2では、制御電極は、上部電極30aと下部電極30bとで構成される。上部電極30aは、1本の第3の光導波路22に対し1個設けられる。下部電極30bは、同一のxy平面に存在するn本の第3の光導波路22に対して1個、共通電極として設けられる。
上部電極30aと下部電極30bは、例えば、金属の電極である。
上部電極30aと下部電極30bを用いて、第3の光導波路22毎に電圧または電流を印加し、第3の光導波路22を伝搬する光の位相を制御する。そして、上部電極30aと下部電極30bにより位相が制御された光が、出力端面から出力される。
第3の光導波路22に電圧または電流を印加することで、第3の光導波路22の屈折率が変化する。この屈折率の変化により、第3の光導波路22を伝搬する光の位相が変化する。
第3の光導波路22毎に電圧または電流を印加することで、n×m本の第3の光導波路22毎に光の位相を制御することが可能となる。これにより、出力端面28から出射される出力光ビーム(図1(a)、(b)中の白矢印)の出射方向を3次元的に制御することが可能となる。すなわち、x方向に対してz方向に角度をつけて出射することが可能であり、また、x方向に対してy方向に角度をつけて出射することが可能となる。
第3の光導波路22の屈折率の制御は、例えば、バイアスの印加によるキャリア注入、空乏化または電気光学効果を用いることで行われる。
例えば、第3の光導波路22内にpn接合を形成し、上部電極30aおよび下部電極30bを第3の光導波路22に接触させる。これにより、順バイアス印加時には、キャリア注入により屈折率が低下する。そして、逆バイアス印加時には、空乏化により屈折率が上昇する。
また、例えば、少なくとも上部電極30aと第3の光導波路22との間に絶縁層を設け、MIS(Metal Insulator Semiconductor)構造を形成する。上部電極30aの電圧を制御することで、第3の光導波路22内のキャリアの蓄積および空乏化を制御する。
また、例えば、少なくとも上部電極30aおよび下部電極30bの双方と、第3の光導波路22との間に絶縁層を設けた構造を形成する。上部電極30aと下部電極30b間に印加する電圧を制御することで、第3の光導波路22に生ずる電気光学効果により、第3の光導波路22毎の屈折率を制御する。
図3は、本実施の形態の出力光ビームの方向制御のシミュレーション結果を示す図である。図3に示すように、適切な位相制御を行うことにより、出力端面からの出射される出力光ビームの方向を制御できることがわかる。このシミュレーションでは片側14度まで方向を変えられることが確認された。
なお、各上部電極30aおよび各下部電極30bに印加される電圧または電流は、図示しない位相制御回路において制御される。
本実施の形態によれば、個別に屈折率の制御可能な、マトリックス状の3次元光導波路構造を備えることにより、出力光ビームの出力方向を三次元的に制御することが可能となる。また、レーザ光源と出力光ビームの方向制御部を一体化させることで、小型になり、各部分同士の接続部での光損失も抑制することが可能となる。よって、小型かつ高効率で、出力光ビームの出力方向を三次元的に制御する機構を有する光デバイスを実現することが可能である。
なお、第1、第2および第3の光導波路12、18、22がシリコンである場合を例に説明したが、第1、第2および第3の光導波路12、18、22は窒化シリコン、酸窒化シリコン、炭化シリコン、酸化シリコン、またはIII−V族半導体等であってもかまわない。
また、第3の光導波路22については、例えば、シリコン等の導波路の上に電気光学効果が顕著に現れる材料、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等を接合してもかまわない。
また、制御電極については、共通電極を設けることなく、それぞれの第3の光導波路22に対し、2つの電極を独立に設ける構成としてもかまわない。また、第3の光導波路22の上下ではなく、左右に電極を設ける構成であってもかまわない。
本実施の形態の光デバイスが、さらに、光受信部探知部を備えることが望ましい。光受信部探知部は、光デバイスから出力される出力光ビームの受信部の位置を探知する機能を備える。得られた光受信部の位置情報は、例えば、位相制御回路に転送され、出力光ビームが精確に受信部に向くよう制御する。
光受信部探知部は、例えば、画像認識により受信部の位置を認識する撮像デバイスである。あるいは、例えば、光受信部からは発振される電波の方向を検知するアンテナデバイスである。
このように、光受信部探知部を備えることで、自動的に精度よく出力光ビームを受信部に向けて出射することが可能となる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態の光デバイスは、制御電極に印加する電圧または電流を制御する位相制御回路をさらに備える。そして、位相制御回路が半導体基板上の集積回路で形成され、半導体基板上にレーザ光源、第1、第2および第3の光導波路、第1および第2の分配器、制御電極、出力端面が形成される。
本実施の形態の光デバイスにおいて、レーザ光源、第1、第2および第3の光導波路、第1および第2の分配器、制御電極、出力端面等の構成は、第1の実施の形態の光デバイスと同様である。したがって、第1の実施の形態の光デバイスと重複する内容については、記述を省略する。
図4は、本実施の形態の光デバイスの模式断面図である。本実施の形態の光デバイスは、制御回路40を備える。制御回路40内に、位相制御回路が含まれる。制御回路40は、半導体基板上の集積回路で形成される。具体的には、制御回路40は、例えば、トランジスタやダイオードなどのデバイスを含むデバイス領域40aと、各デバイスを接続する多層配線領域40bとを備える。
そして、制御回路40上に、レーザ光源10、第1、第2および第3の光導波路12、18、22、第1および第2の分配器16、20、制御電極、出力端面28等が形成される。
制御回路40は、例えば、レーザ光源10のオン、オフや出力パワーを制御する。また、例えば、制御回路40内の位相制御回路が、n×m本の第3の光導波路22の各々に適切な電圧値または電流値を設定し、第3の光導波路22の各々に設けられる制御電極に印加する。
本実施の形態では、制御回路40上に、レーザ光源10、第1、第2および第3の光導波路12、18、22、第1および第2の分配器16、20、制御電極、出力端面28等を形成することで、レーザの直接高速変調や、出力光ビームの方向を時間的に高速で変化させることが可能となる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態の光デバイスは、基板と、基板上に形成され、クラッド材からなる第1の配線分離層と、第1の配線分離層上に形成され、クラッド材からなる第1の配線層内クラッドと、左右を第1の配線層内クラッドに挟まれクラッド材よりも屈折率の高い第1のコア材からなる第1の光導波路とを含む第1の光配線層と、第1の配線分離層上方に形成され、クラッド材からなる第2の配線層内クラッドと、左右を第2の配線層内クラッドに挟まれ、第1の光導波路と離間して略平行に伸長し、第1のコア材からなる第2の光導波路とを含む第2の光配線層と、第1の光配線層と第2の光配線層との間に形成され、クラッド材からなる周囲層と、周囲層で挟まれ、第1の光導波路の上面および第2の光導波路の下面に接触し、第1のコア材よりも高い屈折率の第2のコア材からなる接続部とを含む第2の配線分離層と、を備える。そして、第1の光導波路、接続部、第2の光導波路を上記基板に平行な面に投影した場合に、接続部が、第1の光導波路および第2の光導波路のいずれよりも内側となる構成となっている。
本実施の形態の光デバイスは、光細線導波路を用いた多層光配線に用いられる縦型MMI(Multi Mode Interference)光カプラを備えている。本実施の形態によれば、上記構成を備えることにより、小型・低損失で、製造トレランスの大きい、オンチップ多層光配線の光配線層間の接続に使用できる実用的な縦型MMI光カプラを実現することが可能となる。
なお、光導波路を構成する第1のコア材や接続部の第2のコア材の内部に屈折率分布がある場合は、上記の「屈折率」は、第1、および第2の光導波路に共通の光の進行方向に垂直な断面内において屈折率を平均した値を指すものとする。
図5は、本実施の形態の光デバイスの概略図である。第3の実施の形態に関わる光配線層間接続用の1×1縦型MMI光カプラの構成を説明するための図である。図5(a)は基板に平行な平面の射影図、図5(b)は光の進行方向に平行なMMI断面を説明する図、図5(c)は光の進行方向に垂直な断面を説明する図である。
本実施の形態の縦型MMI光カプラを含む光多層配線層は、基板100上に形成されており、下から順に、厚さ1μmの第1の配線分離層101、厚さ200nmの第1の光配線層102、厚さ400nmの第2の配線分離層103、厚さ200nmの第2の光配線層104、厚さ1μmの第3の配線分離層105、の5層からなる。いずれの層も、主として波長1550nm付近における屈折率が1.444のシリコン酸化膜(SiO2)のクラッド材からなる。
基板100は、例えば、シリコン(Si)である。また、第1の配線分離層101は、例えば、シリコン酸化膜のクラッド材で形成される。
第1の光配線層102は、第1の配線分離層101上に形成される。第1の光配線層102は、クラッド材からなる第1の配線層内クラッド107bと、左右(あるいは両側)を第1の配線層内クラッド107bに挟まれクラッド材よりも屈折率の高い第1のコア材からなる第1の光導波路107aとを含む。
また、第2の光配線層104は、第1の配線分離層101や第1の光配線層102より上方に形成される。また、第2の光配線層104は、クラッド材からなる第2の配線層内クラッド108bと、左右(あるいは両側)を第2の配線層内クラッド108bに挟まれクラッド材よりも屈折率の高い第1のコア材からなる第2の光導波路108aとを含む。第2の光導波路108aは、第1の光導波路107aと離間して略平行に伸長する。
第1のコア材は、例えば、屈折率3.221のアモルファスSiC(炭化珪素)である。アモルファスSiCは、光の伝搬損失を小さくする観点から、ダングリングボンドが水素終端されたアモルファスSiC(a−SiC:H)であることが望ましい。
第1の光導波路107a、第2の光導波路108aは、MMI領域109近傍において幅が、例えば525nmである。TEモードについて、実効屈折率が2.142の単一モード導波路となる。第1の光導波路107a、第2の光導波路108aは、干渉等による伝搬損失変動や損失増を避ける観点から、単一モード導波路であることが好ましい。なお、実効屈折率は、光導波路を伝搬する光に対する実効的な屈折率であり、光導波路の構造、材料、伝搬する光の波長等のパラメータが同定されれば一意的に算出可能な値である。
第1の光導波路107aと第2の光導波路108aは、所定のMMI領域109で上下に略平行に重なるように配置される。
第2の配線分離層103は、第1の光配線層102と第2の光配線層104との間に形成される。第2の配線分離層103は、クラッド材からなる周囲層110bと、周囲層110bで挟まれ、第1の光導波路107aの上面および第2の光導波路108aの下面に接触し、第1のコア材よりも高い屈折率の第2のコア材からなる接続部110aとを含む。
接続部110aは、例えば、長さが9.15μm、幅が450nmである。接続部110aを形成する第2のコア材は、例えば、波長1550nmにおける屈折率3.48のアモルファスSi(a−Si)である。アモルファスSiは、光の伝搬損失を小さくする観点から、ダングリングボンドが水素終端されたアモルファスSi(a−Si:H)であることが望ましい。
ここで、第1の光導波路107a、接続部110a、第2の光導波路108aを上記基板100に平行な面に投影した場合に、接続部110aが、第1の光導波路107aおよび第2の光導波路108aのいずれよりも内側となる構成となっている。図5(a)の平面射影図において、第1の光導波路107aと第2の光導波路108bが重なっている太い破線で示される領域をMMI領域109と称する。接続部110は、この太い破線で示したMMI領域109から外にはみ出さないように配置されている。
図6は、上記の光多層配線を含む3次元LSIチップの概略構成を説明する概念図である。説明を単純化するために、各電気配線層、光配線層の間にある配線分離層は省略し、スタックされている層数は少なめに、各層の厚さは厚めに描いている。
この3次元LSIチップは、Si基板上120に論理回路やメモリがスタックされた三次元LSI121、その上に形成された複数の電気配線層122、その上に積層された2層の光配線層123からなる。
光配線層123には、三次元LSI121内の各機能ブロックに対応してLD/PDアレイ124が複数個集積化されている。これらのLD/PDアレイ124の間は、光配線層123に形成された光導波路125により接続されている。
下の光配線層内の光導波路と上の光配線層内の光導波路は、主たる光の伝搬方向が互いに直交するように配置されている。直交配置で立体交差する上下の光導波路間のクロストークや損失は、光配線層の間の配線分離層の厚さが400nmあれば、ほとんど無視することができる。上下の光配線層間は、例えば、図5に示す縦型MMI光カプラと半径5μmの弧状導波路により、相互に行き来できるように接続されている。
本実施の形態の光デバイスの製造方法は、基板上に第1のクラッド材を形成し、第1のクラッド材上に第1のクラッド材よりも屈折率の高い第1のコア材からなる第1の光導波路を形成し、第1の光導波路上に第1のコア材よりも屈折率の低い第2のクラッド材を形成し、第2のクラッド材を研磨して第1の光導波路を露出させ、第1の光導波路および第2のクラッド材上に第1のコア材よりも屈折率の低い第3のクラッド材を形成し、第3のクラッド材に第1の光導波路に達し、開口部下部の全領域が第1の光導波路上面にあるトレンチを形成し、トレンチを第1のコア材よりも屈折率の高い第2のコア材で埋め込み、第2のコア材を研磨して第3のクラッド材を露出させ、第3のクラッド材上に第1のコア材からなり、下面が第2のコア材の上面をすべて覆い、第1の光導波路と略平行に伸長する第2の光導波路を形成し、第2の光導波路上に第1のコア材よりも屈折率の低い第4のクラッド材を形成する。
図7〜図18は、本実施の形態の製造方法を模式的に説明する図である。本実施の形態の縦型MMI光カプラの主な製造工程を模式的に示す。図7(a)〜図18(a)は光伝搬方向に平行なMMI断面、図7(b)〜図18(b)は光伝搬方向に垂直なMMI断面を並べて示す。
なお、光導波路やトレンチの形成時には、極力、側壁の凹凸が小さく、垂直になるような条件でエッチングを行うものとする。また、説明を簡略化するため、洗浄、レジスト塗布、マスクアライメント、露光、現像、エッチング時に使用するマスク材の形成、レジストやマスク材の剥離・除去、洗浄等の工程は省いている。
第1の光配線層102は、図7〜図10に示す工程により形成される。まず、基板100上に第1の配線分離層101を形成する。第1の配線分離層101は、第1のクラッド材であるSiO2膜で形成される。
次に、第1の配線分離層101上に、300℃の成膜温度のプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)でa−SiC膜(第1のコア材)131を220nm堆積する(図7)。次に、第1の光導波路107aとなる領域131aのみ残して、a−SiC膜131をエッチングする(図8)。
次に、表面にプラズマCVDで第2のクラッド材となるSiO2膜132を堆積する(図9)次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により、図7〜図9の工程で形成した複合構造を研磨・平坦化して、第1の光配線層102の厚さを200nmにする(図10)。この際、第1の光導波路107aの表面が露出する。
第2の配線間分離層103は、図11〜図14に示す工程により形成される。まず、第1の光導波路107aを含む第1の光配線層102の上に、プラズマCVDで厚さ420nmのSiO2膜(第3のクラッド材)133を堆積する(図11)。SiO2膜133の、接続部110aを形成する部分に、エッチングにより第1の光導波路107aに達するトレンチ134を形成する(図12)。トレンチの開口部下部の全領域が第1の光導波路107aの上面にあるように加工する。
そして、トレンチ134が所定の高さまで埋まるように、プラズマCVDで、a−SiCより屈折率の高いa−Si膜(第2のコア材)135を堆積する(図13)。次に、CMPにより、図11〜図13の工程で作製した複合構造を研磨・平坦化して、第2の配線間分離層103の厚さを400nmにする(図14)。
CMPの際、第3のクラッド材133表面が露出するように加工される。この工程により、接続部110aおよび周囲層110bが形成される。
第2の光配線層104は、a−SiC膜136のプラズマCVDによる堆積(図15)、エッチングによる第2の光導波路108aとなる領域の形成、および第4のクラッド材であるSiO2膜137の堆積(図16)、CMPの工程により形成される(図17)。各工程の詳細条件は対応する第1の光配線層102の製造工程と同じなので、記載を省略する。
なお、第2の光導波路108aは、その下面が第2のコア材の上面をすべて覆うよう加工する。また、第2の光導波路108aは、第1の光導波路と略平行に伸長するよう加工する。
最後に、第3の配線分離層105となるSiO2膜(第5のクラッド材)をプラズマCVDで堆積すれば、縦型MMI光カプラがSiO2のクラッド材の内部に形成される(図18)。なお、図17に示すCMPの後、図11〜図18の工程を繰り返せば、3層以上の多層光配線層を作製することができる。
本実施の形態の縦型MMI光カプラは、例えば、トレンチ134の幅450nmに対して、第1の光導波路107aの幅が525nmある。したがって、仮にステッパのアライメント誤差が25nmあったとしても、図12の工程でトレンチ134が形成される領域の下には必ず第1の光導波路107aが存在する。したがって、SiO2膜133にトレンチ134を形成する際には、第1の光導波路107aのa−SiCが露出したところでエッチングを停止すればよい。
下地のSiCに対してある程度、選択比がとれるSiO2のエッチングガスとしては、例えばCF4/H2系、CHF3/O2系などが知られている。このようなエッチングガスを用いれば、a−SiCが露出したところでエッチングの進行を抑制することができる。
このとき、下地のa−SiC107aまで少し余分にエッチングが進んだとしても、直後に堆積するa−Si膜135と下地のa−SiC膜107aの屈折率が比較的近いので、MMI光カプラの特性に対する影響は比較的軽微である。オーバーエッチングによるMMI光カプラの特性への影響を抑制するためには、第1のコア材と第2のコア材との屈折率の差は10%以内であることが望ましい。
これに対し、仮に、トレンチ134の幅を十分に狭くしなかった場合、アライメント誤差等で第1の光導波路107aからはみ出してしまった部分は、トレンチ134のエッチング時に下地のSiO2膜132の一部もエッチングされてしまう。a−Si膜135でトレンチを埋め込む際に、エッチングされてしまった第1の光導波路107aの脇の部分にもa−Siが堆積するため、MMI光カプラの断面形状がかなり変形してしまうことになる。
また、本実施の形態によれば、第2の光導波路108aのパターンが接続部110aを完全に覆っているので、第2の光導波路8をエッチングする際の下地はすべてSiO2膜133になる。したがって、SiO2膜133が露出した際にトレンチのエッチングを止めればよい。
下地のSiO2膜133に対してある程度、選択比が取れるSiのエッチングガスとしては、例えばCF4/O2系、SF6/CH4/N2/O2系、SF6/Cl2/Ar系などが知られている。下地のSiO2膜133まで多少エッチングが進んだとしても、直後のSiO2膜137の堆積時に埋め込まれ、CMPで平坦化されるので、MMI光カプラの形状が変形することはない。
これに対し、仮に、接続部110aが第2の光導波路108aのパターンの外にはみ出している場合は、接続部110aの第2の光導波路108aからはみ出した部分も上からエッチングされてしまい、MMI光カプラの形状が変形してしまうことになる。
次に、本実施の形態の縦型MMI光カプラの動作と特性について説明する。
図19は、本実施の形態の変形例の光デバイスの概略図である。上記の実施の形態の第1、および第2の光導波路107a、108aが屈折率3.221のa−SIC単層からなる構造であるのに対し、本変形例の場合、図19に示すように、3層構造となっている。
すなわち、第1の光導波路147は、a−SiC147a(厚さ75nm、屈折率3.1)/a−Si147b(厚さ50nm、屈折率3.48)/a−SiC147c(厚さ75nm、屈折率3.1)の3層構造となっている。同様に、第2の光導波路148も、a−SiC148a(厚さ75nm、屈折率3.1)/a−Si148b(厚さ50nm、屈折率3.48)/a−SiC148c(厚さ75nm、屈折率3.1)の3層構造となっている。
いいかえれば、第1および第2の光導波路を形成する第1のコア材が複合材料となっている。そして、この3層構造により、第1の光導波路および第2の光導波路の双方が、光導波路中央部の屈折率が上下端の部分の屈折率より高くなるような厚さ方向の屈折率分布をもつ構造としている。なお、第1の光導波路および第2の光導波路のいずれか一方のみが屈折率分布をもつ構造としてもかまわない。
本変形例は、光導波路の構造が異なる以外は、第1の実施の形態と同様である。以後、図5に示した実施の形態の構造をType−A、図19に示す変形例の構造をType−Bと称する。そして、以下、Type−AおよびType−B双方の動作と特性について説明する。
なお、Type−Bの第1、および第2の光導波路147、148も幅が525nmのTE単一モード導波路で、TE基本モードの実効屈折率はType−Aとほぼ同じ2.142である。
図20は、本実施の形態の縦型MMI光カプラの光伝搬のシミュレーション結果を示す図である。図20(a)は、Type−A、Type−B共通の断面構造である。Type−A、Type−Bいずれの場合も、接続部110aの長さは9.15μmで、第1の光導波路107a、147と第2の光導波路108a、148は、それぞれ接続部110aの端から約0.5μmのところで終端させた。また、接続部110aの幅は450nmとした。
図20(b)は、各層間に位置ずれがない理想的な場合について、Type−Bの縦型MMI光カプラの第2の光導波路148の左側から光を入射した場合の光伝搬の様子を、FDTD(時間領域有限差分法:Finite Difference Time Domain Method)により計算した結果である。
第1の光導波路147、接続部110、第2の光導波路148からなるMMI領域には、左右対称な対称TEモードが三つ、左右の中央に節をもつ非対称TEモードが一つ存在する。入力導波路148の位置ずれが小さければ、MMI光カプラへの入射部で三つの対称TEモードが励起され、その干渉により、図20(b)のような強弱パターンを生じる。後述のように微妙な違いはあるが、Type−Aの干渉パターンも同様である。
図21は、本実施の形態の縦型MMI光カプラの光パワー分布を示す図である。縦軸は、光導波路内の厚さ方向の位置、横軸は光パワー強度である。本実施の形態において、MMI入射面から伝搬距離9.15μmまでの範囲で第1の光配線層102内に光分布のピークを生じるのは、MMI入射面からの距離(MMI長)が(a)1.35μm付近、(b)6.2μm付近、(c)9.15μm付近の3箇所である。
図21(a)、(b)、(c)は、それぞれType−Aの(a)、(b)、(c)の位置におけるMMI断面内の光パワー分布である。MMI長を(a)LMMI=1.35μm、(b)LMMI=6.2μmとしても光配線層間接続可能であるが、MMI上側のサブピークが小さい(c)LMMI=9.15μmの場合に最も高い結合効率(89%)が得られる。
平面型MMI光カプラであれば、入出力導波路のMMI光カプラへの接続部付近の幅をテーパ状に広げることで結合効率を改善することができる。これに対し、平坦な光配線層と配線分離層を交互に作製していく縦型MMI光カプラでは、厚さ方向のテーパ構造の実現は極めて困難である。Type−Bは、光導波路内の屈折率分布による集束効果による結合効率の改善を図るために導入した構造である。
図21(d)は、Type−BのMMI入射面から9.15μmの位置におけるMMI断面内の光パワー分布を示す図である。図21(c)のType−Aのメインピークが第1の光導波路107aの中心より35nm上の位置にあるのに対し、図21(d)のType−Bでは第1の光導波路147の中心から22nm上の位置にピークができる。
屈折率分布により光導波路中心に光が引き寄せられる効果により、Type−Bの光結合効率は90%となった。わずかな1%の差ではあるが、改善効果が認められた。
前述のように、高性能のステッパでも位置合わせ精度が±20nm程度ある。このため、細線導波路を用いた微小な縦型MMI光カプラでは、層間位置ずれの影響が顕著にあらわれる。
図22は、比較の形態の縦型MMI光カプラの光伝搬のシミュレーション結果を示す図である。図22(a)は、光配線層間を接続する1×1縦型MMI光カプラの光伝搬方向に垂直な断面の構造を模式的に示す図である。
この形態では、第2の光配線層104内の第2の光導波路178(入力光導波路)、第1の光配線層102内の光導波路177(出力光導波路)、および第2配線分離層103内の接続部170もすべて同じa−Si(屈折率3.48)により形成している。
本比較の形態では、第1の実施の形態より光導波路の屈折率が高いので、単一モード導波路とするため、光導波路177、178の幅は450nmとした。この光導波路のTEモードの実効屈折率は2.272である。
実際には作製困難であるが、光配線層間の接続部170の幅が光導波路と同じ450nmで、層間に位置ずれがある場合を示した。接続部170の長さは、入射面から10μm以内で最も高い結合効率が得られるLMMI=6.6μmとした。図22(b)に位置ずれがない場合の光伝搬の様子を示す。MMI領域179の位置は、図中に点線で示した。
図23は、比較の形態の縦型MMI光カプラの結合効率の層間位置ずれ依存性の計算結果を示す図である。図23(a)は入力光導波路178と接続部170の位置ずれがない場合、すなわち、中心が一致している場合の計算結果である。また、図23(b)は接続部170が入力光導波路178に対して25nmずれた場合の計算結果である。横軸は、入力光導波路178と出力光導波路177の位置ずれである。
仮に、ステッパの位置ずれ誤差を±25nmとすると、位置ずれによるエッチング時のMMI光カプラの変形を避けるためには、接続部170の幅をWMMI=400nm以下にする必要がある。実際には作製困難であるが、WMMI=425nm、450nm、475nm、500nmの場合の計算結果も示した。
上下層間で最大±25nmの位置ずれがある場合、図23(a)、(b)の上部に矢印で示した範囲が、生ずる可能性のある範囲となる。最悪ケースは、接続部170と出力導波路177が入力導波路178に対して同方向にそれぞれ25nm、50nmずれた、図23(b)の右端のケースである。
仮に接続部170を入出力導波路177、178より25〜50nm程度広めにできれば、最悪でも81%以上の結合効率が得られる。しかし、実際の製造工程における層間位置ずれを考慮すると、接続部170の幅を50nm以上狭める必要がある。この場合、位置ずれがまったくなかったとしても結合効率は70%にしかならず、最悪ケースでは61%に低下してしまう。
図24は、本実施の形態および変形例の縦型MMI光カプラの結合効率の位置ずれ依存性の計算結果である。太線はType−B(変形例)、細線はType−A(実施の形態)、実線は接続部110aの位置ずれがない場合、破線は接続部110aの位置ずれが25nmの場合を示す。
それぞれ、図上部の矢印の範囲が層間位置合わせ精度±25nmで起こりうる範囲である。最悪のケースは、接続部110aと出力導波路107a、147が入力導波路108a、148に対して同方向にそれぞれ25nm、50nmずれた場合(破線の右端)である。この場合でも79%の結合効率が得られる。
このように、本実施の形態および変形例の縦型MMI光カプラは、第1の光導波路および第2の光導波路を形成する第1のコア材よりも高い屈折率を備える第2のコア材の接続部を備える。このため、接続部110と光導波路107a、108、147、148の幅の違いによる悪影響が屈折率差によりある程度補償される。したがって、層間で±25nm程度の位置ずれがあったとしても、結合効率の低下を抑制することが可能となる。
層間で±25nmの位置ずれがあっても、カプラ構造の変形による結合効率の低下を招かないために、接続部の幅が、第1の光導波路および第2の光導波路のいずれの幅よりも50nm以上狭いことが望ましい。
(第4の実施の形態)
本実施の形態の光デバイスは、基板と、基板上に形成され、クラッド材からなる第1の配線分離層と、第1の配線分離層上に形成され、クラッド材からなる第1の配線層内クラッドと、左右を第1の配線層内クラッドに挟まれクラッド材よりも屈折率の高い第1のコア材からなる第1の光導波路とを含む第1の光配線層と、第1の光配線層上に形成され、クラッド材よりも屈折率が高く、第1のコア材よりも屈折率の低い境界材からなる第1の境界層と、第1の境界層上方に形成され、境界材からなる第2の境界層と、第2の境界層上に形成され、クラッド材からなる第2の配線層内クラッドと、左右を第2の配線層内クラッドに挟まれ、第1の光導波路と略平行に伸長し、第1のコア材からなる第2の光導波路とを含む第2の光配線層と、第1の境界層と第2の境界層との間に形成され、前記クラッド材からなる周囲層と、前記周囲層で挟まれ、前記第1の境界層の上面および前記第2の境界層の下面に接触し、前記境界材よりも高い屈折率の第2のコア材からなる接続部とを含む第2の配線分離層と、を備える。そして、第1の光導波路、接続部、第2の光導波路を基板に平行な面に投影した場合に、第1の光導波路、接続部、第2の光導波路がすべて重なる領域を有する。
本実施の形態の光デバイスは、製造時にエッチストップ層として機能する第1および第2の境界層を備える点で、第3の実施の形態と異なっている。また、接続部と第1および第2の光導波路のサイズ関係に特段の規定を設けない点でも異なっている。さらに、必ずしも第2のコア材の屈折率が、第1のコア材よりも高い必要がない点でも異なっている。上記3点以外は、基本的に第3の実施の形態と同様である。したがって、第3の実施の形態と重複する内容については記述を省略する。
本実施の形態によれば、第1および第2の境界層(エッチストップ層)を設けることで、第3の実施の形態よりも設計の自由度が高く、製造の容易な縦型MMI光カプラを実現することが可能となる。
図25は、本実施の形態の光デバイスの概略図である。第4の実施の形態に関わる光配線層間接続用の1×1縦型MMI光カプラの構成を説明するための図である。図25(a)は光の進行方向に平行なMMI断面を説明する図、図25(b)は光の進行方向に平行な断面構造(上)と光伝搬の様子(下)を説明する図である。
本実施の形態の縦型MMI光カプラを含む光多層配線層は、基板200上に形成されており、下から順に、厚さ1μm以上の第1の配線分離層201、厚さ160nmの第1の光配線層202、厚さ40nmの第1の境界層(第1のエッチストップ層)221、厚さ360nmの第2の配線分離層203、厚さ40nmの第2の境界層(第2のエッチストップ層)222、厚さ160nmの第2の光配線層204、厚さ1μm以上の第3の配線分離層205、の少なくとも7層からなる。
基板200は、例えば、シリコン(Si)である。また、第1の配線分離層201は、例えば、シリコン酸化膜のクラッド材で形成される。
第1の光配線層202は、第1の配線分離層201上に形成される。第1の光配線層202は、クラッド材からなる第1の配線層内クラッド207bと、左右(または両側)を第1の配線層内クラッド207bに挟まれクラッド材よりも屈折率の高い第1のコア材からなる第1の光導波路207aとを含む。
また、第2の光配線層204は、第1の配線分離層201上方に形成される。また、第2の光配線層204は、クラッド材からなる第2の配線層内クラッド208bと、左右(または両側)を第2の配線層内クラッド208bに挟まれクラッド材よりも屈折率の高い第1のコア材からなる第2の光導波路208aとを含む。第2の光導波路208aは、第1の光導波路207aと離間して略平行に伸長する。
第1の境界層221は、第1の光配線層201上に形成され、クラッド材よりも屈折率が高く、第1のコア材よりも屈折率の低い境界材から形成される。また、第2の境界層222は、第1の境界層221上方に形成され、クラッド材よりも屈折率が高く、第1のコア材よりも屈折率の低い境界材で形成される。
第2の配線分離層203は、第1の境界層221と第2の境界層222との間に形成され、クラッド材からなる周囲層210bと、周囲層210bで挟まれ、第1の境界層221の上面および第2の境界層222の下面に接触し、上記境界材よりも高い屈折率の第2のコア材からなる接続部210aを含む。第2のコア材の屈折率は、光の損失を抑制する観点から第1のコア材の屈折率とそれほど大きく違わない(差は10%以内に抑える)ことが望ましい。
第1および第2の境界層221、222は、屈折率が第1のコア材とクラッド材との中間の値をとる。本実施の形態では、屈折率が約1.9のシリコン窒化膜(SiN膜)を用いる。クラッド材は、屈折率が1.444のシリコン酸化膜(SiO2)である。また、第1のコア材および第2のコア材は、屈折率3.48のアモルファスSi(a−Si)である。アモルファスSiは、光の伝搬損失を小さくする観点から、ダングリングボンドが水素終端されたアモルファスSi(a−Si:H)であることが望ましい。
第1および第2の光導波路207a、208aは、所定のMMI領域で上下にほぼ平行に重なるように配置されており、MMI領域近傍における導波路幅が425nmである。第2の配線分離層203内の接続部210aの長さは、例えば、1.45μm、幅は425nmである。
本実施の形態の光デバイスの第1の製造方法は、基板上に第1のクラッド材を形成し、第1のクラッド材上に第1のクラッド材よりも屈折率の高い第1のコア材を含む第1の光導波路を形成し、第1の光導波路上に第1のコア材よりも屈折率の低い第2のクラッド材を形成し、第2のクラッド材を研磨して第1の光導波路を露出させ、第1の光導波路および第2のクラッド材上に第1および第2のクラッド材よりも屈折率が高く、第1のコア材よりも屈折率の低いエッチストップ材を含む第1のエッチストップ層を形成し、第1のエッチストップ層上にエッチストップ材よりも屈折率の高い第2のコア材からなる接続部を、第1のエッチストップ層で第2のコア材のエッチングを停止させることで、第1の光導波路の直上に形成し、接続部上に、エッチストップ材よりも屈折率の低い第3のクラッド材を形成し、第3のクラッド材を研磨して接続部を露出させ、接続部上および第3のクラッド材上にエッチストップ材を含む第2のエッチストップ層を形成し、第2のエッチストップ層上に第1のコア材を含む第2の光導波路を、第2のエッチストップ層で第1のコア材のエッチングを停止させることで、接続部の直上に形成し、第2の光導波路上にエッチストップ材よりも屈折率の低い第4のクラッド材を形成する。
図26〜36図は、本実施の形態の第1の製造方法を模式的に説明する図である。本実施の形態の縦型MMI光カプラの主な製造工程を模式的に示す。図26(a)〜図36(a)は光伝搬方向に平行なMMI断面、図26(b)〜図36(b)は光伝搬方向に垂直なMMI断面を並べて示す。
なお、光導波路や接続部の形成時には、極力、側壁の凹凸が小さく、垂直になるような条件でエッチングを行うものとする。また、説明を簡略化するため、洗浄、レジスト塗布、マスクアライメント、露光、現像、エッチング時に使用するマスク材の形成、レジストやマスク材の剥離・除去、洗浄等の工程は省いている。
第1の光配線層202は、図26〜図29に示す工程により形成される。まず、基板200上に第1の配線分離層201を形成する。第1の配線分離層201は、例えば、第1のクラッド材であるSiO2膜で形成される。
次に、第1の配線分離層201上に、300℃の成膜温度のプラズマCVDでa−Si膜(第1のコア材)231を堆積する(図26)。次に、第1の光導波路207aとなる領域231aのみ残して、a−Si膜231をエッチングする(図27)。
次に、表面にプラズマCVDで第2のクラッド材となるSiO2膜232を堆積する(図28)。次に、CMPにより、図26〜図28の工程で形成した複合構造を研磨・平坦化する(図29)。この際、第1の光導波路207aの表面が露出するよう加工する。
第1の光配線層202の作製工程は、材料、層厚や配線層幅の違いを除けば第3の実施の形態と同様である。
第2の配線間分離層203は、図30〜図33に示す工程により形成される。まず、第1の光導波路207aを含む第1の光配線層202の上に、プラズマCVDで厚さ40nmの、SiO2膜(第1および第2のクラッド材)よりも屈折率が高く、a−Si膜(第1のコア材)よりも屈折率の低いSiN膜(第1のエッチストップ層)221と、厚さ360nmのa−Si膜(第2のコア材)233を堆積する(図30)。
次に、a−Si膜233をSiNに対して選択性のあるガス(例えばCF4/O2系、SF6/CH4/N2/O2系、SF6/Cl2/Ar系など)を用いてドライエッチングして、接続部210aとなる島状の領域233aを形成する。このとき、エッチングストップ層221でエッチングを停止させることができるので、第1の光配線層のパターンが崩れることはない(図31)。
次に、島状の領域233aが所定の高さまで埋まるようにSiO2膜(第3のクラッド材)235を堆積する(図32)。
次に、CMPにより、図29〜図31の工程で作製した複合構造を研磨・平坦化して厚さ360nmにする(図33)。この際、接続部210aとなる島状の領域233aの表面が露出するよう加工する。
第2の光配線層104は、SiN膜(第2のエッチストップ層)222とa−Si膜(第1のコア材)236の堆積(図34)、エッチングによる第2の光導波路208aとなる領域236aの形成を行う(図35)。第2の光導波路208aとなる領域236aは、第2のエッチストップ層222でa−Si膜(第1のコア材)236のエッチングを停止させることで、接続部210aの直上を含む領域に形成する。
そして、第2の光導波路208a上にSiO2膜(第4のクラッド材)237の堆積とCMPによる研磨を行ことにより本実施の形態の光デバイスが形成される(図36)。光配線層の作製を2層のみで終える場合は、SiO2膜を厚めに堆積して最後のCMPを省略してもよいし、CMPの後に改めて厚めのSiO2膜を堆積してもよい。
なお、第2の光配線層をCMPで形成した後、図30〜図36の工程を繰り返せば、3層以上の多層光配線層を作製することが可能である。この場合、各光導波路の特性をそろえるために、一番下の光配線層の下側と一番上の光配線層の上側にもエッチングストップ層を挿入することが望ましい。2層光配線層の場合であっても、第1の光配線層の下側と第2の光配線層の上側にエッチングストップ層を挟むことで、上下方向の対称性を改善することができる。
上記製造方法では、接続部の形成において、最初にコア材を積層し、メサ状にエッチング加工し、メサをクラッド材で埋め込んで、平坦化を行っている。しかしながら、第3の実施形態の場合と同様に、クラッド材を先に積層し、溝状にエッチング加工し、溝内にコア材を埋め込んで、平坦化を行ってもよい。
すなわち、本実施の形態の光デバイスの第2の製造方法は、基板上に第1のクラッド材を形成し、第1のクラッド材上に第1のクラッド材よりも屈折率の高い第1のコア材を含む第1の光導波路を形成し、第1の光導波路上に第1のコア材よりも屈折率の低い第2のクラッド材を形成し、第2のクラッド材を研磨して第1の光導波路を露出させ、第1の光導波路および第2のクラッド材上に第1および第2のクラッド材よりも屈折率が高く、第1のコア材よりも屈折率の低いエッチストップ材を含む第1のエッチストップ層を形成し、第1のエッチストップ層上に、エッチストップ材よりも屈折率の低い第3のクラッド材を形成し、第3のクラッド材に第1のエッチストップ層でエッチングを停止させることで、第1の光導波路の直上に開口部を有するトレンチを形成し、トレンチに、エッチストップ材よりも屈折率の高い第2のコア材を埋め込み、第2のコア材を研磨して、第3のクラッド材を露出させることで第2のコア材からなる接続部を形成し、接続部および第3のクラッド材上に、エッチストップ材を含む第2のエッチストップ層を形成し、第2のエッチストップ層上に第1のコア材を含む第2の光導波路を、第2のエッチストップ層で第1のコア材のエッチングを停止させることで、接続部の直上に形成し、第2の光導波路上にエッチストップ材よりも屈折率の低い第4のクラッド材を形成する。
第2の製造方法の場合は、エッチングストップ層とクラッド材のエッチング選択比が大きくなるようなエッチング条件を使う。
図37〜40図は、本実施の形態の第2の製造方法を模式的に説明する図である。図37(a)〜図40(a)は光伝搬方向に平行なMMI断面、図37(b)〜図40(b)は光伝搬方向に垂直なMMI断面を並べて示す。
第1の光配線層202までの形成については、上記第1の製造方法と同様であるので記述を省略する。
第2の配線間分離層203は、以下の工程で形成される。まず、第1の光導波路207aを含む第1の光配線層202の上に、プラズマCVDで厚さ40nmの、SiO2膜(第1および第2のクラッド材)よりも屈折率が高く、a−Si膜(第1のコア材)よりも屈折率の低いSiN膜(第1のエッチストップ層)221と、SiN膜221よりも屈折率の低いSiO2膜(第3のクラッド材)235を堆積する(図37)。
次に、SiO2膜235の、接続部210aを形成する部分に、SiN膜221でエッチングを停止させることにより、トレンチ234を形成する(図38)。トレンチ234は、第1の光導波路207aの直上に開口部を備える。
そして、トレンチ234が所定の高さまで埋まるように、プラズマCVDで、SiNより屈折率の高いa−Si膜(第2のコア材)236を堆積する(図39)。次に、CMPにより、研磨・平坦化して、第2の配線間分離層203の厚さを400nmにする(図40)。
CMPの際、第3のクラッド材235表面が露出するように加工される。この工程により、接続部210aおよび周囲層210bが形成される。
第2の光配線層104の形成については、上記第1の製造方法と同様であるので、記述を省略する。
本実施形態の第1ないし第2の製造方法において、第2の光導波路208aの形成にも、先に堆積したクラッド材のトレンチ溝内にコア材を埋め込んで平坦化するプロセスを採用することができる。第1の導波路207aと第2の導波路208aの対称性の観点では、第1の光導波路207aも第2の光導波路208aと同じプロセスにより形成するのが望ましい。第1の光配線層202と第1の配線分離層201の間にエッチストップ材を挿入すれば、第1の光導波路207aの形成にも、クラッド材に設けた溝内にコア材を埋め込んで平坦化するプロセスを採用することができる。この場合、導波路の対称性の観点で、第2の光導波層208aの上にも第1の光導波層207aの下に挿入したのと同じエッチストップ材を挿入することが望ましい。
本実施の形態の第1および第2の製造方法によれば、第1および第2のエッチストップ層を適用することで、光配線層のパターンと配線分離層のパターンを、独立して扱うことが可能となる。すなわち、光配線層のパターンと配線分離層のパターンを形成する際、他方のパターンに構造上の影響を及ぼしにくい。したがって、第3の実施の形態と比較して、設計自由度が大きい。また、厚さの違いを除けば光配線層と配線分離層をまったく同じ材料と工程で製造することも可能となるので、工程の複雑化を避けることができる。
MMI光カプラの素子長が長いと、光は何度もMMI光カプラの上下の境界を反射しながら伝搬する。このため、位置ずれや断面形状の歪みによる損失が累積されてしまう。これに対し、図25(b)に示すように、本実施の形態の縦型MMI光カプラでは、MMI光カプラの出力光導波路側にできる最初の干渉ピークを利用することで、位置ずれの影響を最小限にとどめている。また、素子の小型化を実現している。
図41は、本実施の形態の縦型MMI光カプラの結合効率の層間位置ずれ依存性の計算結果を示す図である。計算は、FDTD法による。
図41(a)〜(e)はそれぞれ、接続部幅375nm、400nm、425nm、450nm、475nmの場合の出力導波路位置ずれ依存性である。それぞれ、入力導波路に対する接続部の位置ずれが0nm(実線)、+25nm(破線)、+50nm(一点鎖線)の場合を示した。
図41(f)は、代表的な(接続部横ずれ量[nm],出力導波路横ずれ量[nm])の組合せに対する、結合効率の接続部幅依存性を示す図である。層間位置ずれ量の最大値が±25nmの場合、接続部幅を導波路幅より25nm狭い400nmとするのがよく、このときの結合効率は85.5±0.4%の範囲に収まる。位置ずれ誤差が±50nmあっても結合効率は83.98%以上に保つことができる。
図42は、本実施の形態の結合効率(または結合比)の各種パラメータ依存性を示す図である。
図42(a)は結合効率の接続部長依存性、図42(b)は配線分離層203の厚さが所定値(360nm)からずれた場合の結合効率である。いずれも、接続部幅が425nmで位置ずれがない場合の計算結果を示した。
図42(c)は、出力導波路幅が所定値(425nm)からずれた場合の結合効率である。接続部幅が400nmで位置ずれがない場合の計算結果を示した。本実施の形態の縦型MMI光カプラは、構成要素の様々な寸法のずれに対して比較的大きなトレランスを有していることがわかる。
図42(d)は、結合効率の波長依存性である。接続部幅と光導波路幅の差が−50nm(一点鎖線)、−25nm(破線)、0nm(実線)、+50nm(点線)の場合について示した。接続部幅を光導波路幅より若干狭くすると、結合効率の波長依存性を小さくすることができる。
厚さ方向に一様な2次元スラブ導波路を仮定した場合、MMIのマルチモード導波路のTEiモード(i=0,1,・・・は節の数)の実効屈折率は、グースヘンシェンシフトを無視すると、
で近似できることが知られている。ここで、ncoreはコア材料の屈折率、WはMMIの幅である。多少近似は悪くなるが、式(III)は上下をクラッド材で挟んだ三次元構造の平面(横型)MMIにも適用できる。本実施の形態の縦型MMIは、横型MMIを90度回転して基板に垂直になるように立てた形態になるので、Wはマルチモード導波路部のコア層の合計厚Hに相当する。導波路や接続部の幅と区別するために、以下の縦型MMIの議論では、Wの代わりにHを用いることにする。
本実施の形態の縦型MMI光カプラには、i=0,1,2の三つのモードが存在する。その結合長(i=0のモードとi=1のモードの干渉によるピークが出射光導波路側にできる伝搬距離)は、
と近似できる。
本実施の形態の縦型MMI光カプラの設計値(厚さで重みづけしたコアの平均屈折率ncore=3.31、H=0.76μm、λ =1.55μm)を代入するとL0〜1.64μmとなり、実際の接続部長(1.45μm)より約13%大きな見積もりとなる。このように、出射側の最初の干渉ピークを用いる場合の接続部長Lは式(IV)右辺の値に比較的近い値になり、その2倍の長さがあるとi=0のモードとi=1のモードの干渉によるピークは入射導波路面側に戻る。
したがって、最初の出射側の干渉ピークを用いる縦型MMIの接続部長Lは、少なくとも式(IV)の右辺の値の1.5倍より小さな値になる。すなわち、出射側の最初の干渉ピークを用いる縦型MMI光カプラは、接続部が存在する領域における第1の光導波路下面から第2の光導波路上面までのコア層の合計厚をH、厚さで重みづけしたコア層の平均屈折率をncore、光の中心波長をλとするとき、少なくとも
を満たしていなければならない。
しかし、式(I)を満たしただけで十分大きな結合効率を得られるわけではなく、適切な設計が必要である。例えば第3の実施の形態の縦型MMI光カプラの場合、最初の干渉ピークを利用した場合の結合効率は70%にとどまった。実施の形態の縦型MMI光カプラの設計には、通常の横型MMIの設計で用いられているセルフイメージ法を適用できないが、設計指針なしにやみくもにFDTD計算を行うのは時間の浪費である。発明者はMMI部(コア層内)で干渉するモードの数が3個と少ない(偏波の異なるモードや幅方向に節のあるモードは除いて考える)ことを利用して、干渉モードの実効屈折率から設計の良否判定を行えることを見出した。
MMI内の三つの干渉モードの実効屈折率を、実効屈折率の大きい方からn0、n1、n2と記す。モード0とモード2は対称モード(入射側導波路面と出射側導波路面の電界が等しい)、モード1は反対称モード(入射側導波路面と出射側導波路面の電界の符号が反対)である。出射側光配線層のピークが大きくなるのは、二つの対称モードの位相がそろい、反対称モードの位相が対称モードとπ異なる場合、すなわち、上記モードのうち最も実効屈折率の大きいモードと2番目に実効屈折率の大きなモードの実効屈折率の差Δn01、ならびに2番目に実効屈折率の大きなモードと最も実効屈折率の低いモードの実効屈折率の差Δn12の間に、
の関係がある場合である。λは波長、L0は結合長で、L0の奇数倍の位置では出射側、偶数倍の位置では入射側に最大ピークを生じる。特に、出射側導波路面における三つのモードの電界強度の2乗の比が1:4:1であれば、出射面において入力側導波路側に残留する成分を極小化することができる。
式(III)の近似式を使うとΔn12〜(5/3)Δn01となるため、式(V)の条件は満たされない。実際の3次元のMMIのモードの実効屈折率は式(III)の値からずれるが、厚さ方向に特殊な屈折率分布を持たせない限りΔn01<Δn12になる。しかし、Δn01とΔn12の式(V)の値からのずれを15%以下に抑えた場合においては、80%程度の結合効率を実現することができることがわかった。
すなわち、本実施の形態の縦型光カプラは、配線層間接続部の長さLが
を満たすように設計されている。
波長λ=1.55μm、MMI長L=1.45μmを代入すると、式(II)の条件は0.454Δn01,Δn120.615となる。本実施の形態の縦型MMI光カプラの干渉モードの実効屈折率はn0=2.795、n1=2.325、n2=1.729であり、Δn01=0.470、Δn12=0.596は式(II)の条件を満たしている。
本実施の形態の縦型MMI光カプラでは主たるコア材であるa−Siの間にa−Siより屈折率の低いSiN層221、222が挿入された構成になっているが、その挿入位置はモード1のピークに比較的近く、モード2の節にあたる。このため、モード1の実効屈折率が相対的に低くなるため、Δn01とΔn12の差が小さくなっている。
また、SiNスラブ層221、222の影響で入射出光導波路の伝搬モードはピークが第2の配線分離層側に寄った非対称な形になっており、MMI部で干渉しあう3つのモードとの結合比に影響を与えている。本実施の形態の出射側導波路面における三つのモードの電界強度の2乗の比は1:4:1より1:3:2に近いが、それでも80%以上の結合効率が得られている。
式(II)の条件を満たすようにするための方法は、本実施の形態の方法に限定されるものではない。例えば、配線接続部の厚さ方向の屈折率分布を、階段状、あるいは連続的に中央部で屈折率が高くなるようすれば、中央部にピークを持つモード0やモード2の実効屈折率がモード1の実効屈折率に対して相対的に高くなるので、Δn01とΔn12の差を小さくすることができる。作製プロセスは複雑化するが、式(V)の条件にもっと近づくよう、また、出射位置における各モードの電界強度の2乗の比を1:4:1に近づけるよう、構造を最適化することにより、さらに損失の少ない縦型MMI光カプラを実現することができる。
第3および第4の実施の形態の縦型MMI光カプラの結合効率は、設計通りにできた方向性結合器には及ばないが、作製上の寸法ずれ、特に上下の光導波路の寸法ずれに対しては、方向性結合器よりずっと大きなトレランスを有する。寸法ずれだけでなく、例えば、第1の光導波路と第2の光導波路の間、あるいは第1のエッチストップ層と第2のエッチストップ層の間の組成や屈折率のずれに対しても、トレランスが大きい。また、方向性結合器と比べてはるかに寸法を小さくできるので、高密度集積化を図るうえで有用である。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。上記、実施の形態はあくまで、例として挙げられているだけであり、本発明を限定するものではない。また、実施の形態の説明においては、光デバイス等で、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる光デバイス等に関わる要素を適宜選択して用いることができる。
例えば、第3、第4の実施の形態は、材料、導波路の寸法、光配線層間距離、波長、偏波等が異なる場合についても、上記の指針に基づいて材料(屈折率)や各部の寸法を設定することにより、小型で位置ずれに強い光配線層間接続を実現することができる。
また、第3、第4の実施の形態は、光配線層が三層以上の場合、実施の形態の縦型MMI光カプラを多段につないで、多層間の接続を図ることができる。また、平面型の1×2MMI光カプラや2×2MMI光カプラと本発明の1×1縦型MMI光カプラを組み合わせることで、1×2、2×2等の光配線層間接続を図ることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての光デバイスが、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物の範囲によって定義されるものである。