一実施形態のプリンタ10について説明する。図1は、プリンタ10の全体構成を示す概略図である。図1には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上側といい、Z軸負方向を下側といい、X軸正方向を前側といい、X軸負方向を後ろ側といい、Y軸正方向を右側といい、Y軸負方向を左側というものとする。図2以降についても同様である。
プリンタ10は、1色(例えばブラック)のトナー(現像剤)を用いて、例えば記録用紙やOHPシート等のシートWに画像を形成する電子写真式のプリンタである。なお、プリンタ10は、画像形成装置の一例である。
図1に示すように、プリンタ10は、筐体100と、シート供給部200と、画像形成部400とを備える。筐体100は、シート供給部200と画像形成部400とを収容する。また、筐体100の上面には、排出口110と、排出トレイ120とが形成されており、筐体100内の排出口110付近に排出ローラ130が設けられている。なお、筐体100は、本体フレームの一例である。
シート供給部200は、トレイ210と、ピックアップローラ220とを備える。トレイ210は、シートWを収容する収容体である。ピックアップローラ220は、トレイ210に収容されたシートWをトレイ210から1枚ずつ取り出して、画像形成部400に向けて搬送する。
画像形成部400は、露光部500と、プロセス部600と、定着装置700とを備える。露光部500は、レーザ光L(光ビーム)を、プロセス部600に備えられた感光体610に照射する。
プロセス部600は、感光体610と、帯電部620と、現像部630と、転写ローラ640とを備える。帯電部620は、感光体610の表面を一様に帯電させる。帯電部620により帯電された感光体610の表面に、露光部500からのレーザ光Lが照射されると、感光体610の表面に静電潜像が形成される。現像部630によって感光体610の表面にトナーが供給されると、感光体610の表面に形成された静電潜像が現像されてトナー像が形成される。感光体610の表面に形成されたトナー像は、転写ローラ640によって、感光体610と転写ローラ640との間の位置を通過するシートW上に転写される。
定着装置700は、プロセス部600を通過したシートWを加熱し、シートWに転写されたトナー像をシートWに定着させる。これにより、シートWに画像が形成される。定着装置700の詳細な構成について後述する。排出ローラ130は、定着装置700を通過したシートWを、排出口110を介して排出トレイ120へと排出する。以下、シート供給部200から排出ローラ130に至るまでのシートWの搬送経路を、搬送経路R1と呼ぶ。
次に、定着装置700について説明する。図1に示すように、定着装置700は、加熱ローラ710と、加熱ローラ710に収容されている第1のヒータ720及び第2のヒータ730と、加熱ローラ710の上側を覆う上カバー900と、加熱ローラ710の下側に配置されている加圧ローラ740と、加圧ローラ740の下側を覆う下カバー800とを備える。
図2は、定着装置700の内、上カバー900と、第1のヒータ720と、第2のヒータ730とを下側から見た下面図である。上カバー900の右端には、右側コード770と、右側碍子760と、右側カバー部材950(図2では図示せず)とが配置されており、上カバー900の左端には、左側コード790と、左側碍子780と、左側カバー部材960(図2では図示せず)とが配置されている。
図1及び図2に示すように、加熱ローラ710は、円筒状の部材であり、加熱ローラ710の長手方向が左右方向に沿うように配置されている。加熱ローラ710は、左右方向に略平行な回転軸周りに回転するように設けられている。なお、加熱ローラ710は、回転体の一例であり、左右方向は、回転体の回転軸方向の一例である。
第1のヒータ720と第2のヒータ730とは、管状の発熱部材であり、具体的にはハロゲンヒータである。第1のヒータ720と第2のヒータ730とは、加熱ローラ710の内周側に配置されており、第1のヒータ720と第2のヒータ730との長手方向が加熱ローラ710の回転軸方向に沿うように配置されている。第1のヒータ720と第2のヒータ730とは、前後方向に並んで配置されており、第2のヒータ730は、第1のヒータ720の前側に配置されている。なお、第1のヒータ720と第2のヒータ730とは、加熱部材の一例である。
図2に示すように、第1のヒータ720は、第1のガラス管721と、第1の発熱体724と、第1の右側リードピン722、第1の左側リードピン723とを備えている。第1の発熱体724は、棒状の金属線であり、具体的にはフィラメントである。第1の発熱体724は、第1のガラス管721の内周側に、左右方向に沿うように配置されている。第1の右側リードピン722は、金属製の端子部材であり、一端が、第1の発熱体724と電気的に接続されており、他端が、第1のガラス管721の右端部から右側に突出している。第1の左側リードピン723は、金属製の端子部材であり、一端が、第1の発熱体724と電気的に接続されており、他端が、第1のガラス管721の左端部から左側に突出している。なお、第1の右側リードピン722は、加熱部材の回転軸方向の一方側の端部の一例であり、第1の左側リードピン723は、加熱部材の回転軸方向の他方側の端部の一例である。
第2のヒータ730は、第2のガラス管731と、第2の発熱体734と、第2の右側リードピン732と、第2の左側リードピン733とを備えている。第2のヒータ730の各部材の構成は、第1のヒータ720の各部材の構成と同様であるため、重複した説明を省略する。
右側コード770は、弾性変形し得る導線であり、第1の右側コード771と第2の右側コード772とを備える。第1の右側コード771の一端は、第1のヒータ720の第1の右側リードピン722に電気的に接続されている。第2の右側コード772の一端は、第2のヒータ730の第2の右側リードピン732に電気的に接続されている。第1の右側コード771と第2の右側コード772との他端は、第1のヒータ720と第2のヒータ730とに電力を供給するための電源(図示省略)に電気的に接続されている。右側コード770は、第1の給電コードの一例である。
右側碍子760は、左面760Aと、右面760Bと、上面760Dとを有する略直方体状の耐熱部材である。右側碍子760は、第1のヒータ720と第1の右側コード771との接続箇所725、及び、第2のヒータ730と第2の右側コード772との接続箇所735を保持している。具体的には、第1のヒータ720の第1の右側リードピン722と、第1の右側コード771の一端と、第2のヒータ730の第2の右側リードピン732と、第2の右側コード772の一端とが、右側碍子760の内部に埋設されている。そして、第1のヒータ720及び第2のヒータ730は、右側碍子760の左面760Aから左方向に延びており、右側コード770は、右側碍子760の外周面のうち、左右方向において第1のヒータ720及び第2のヒータ730から最も遠くに配置された右面760Bから右方向に延びている。なお、右側碍子760は、第1の碍子の一例である。
左側コード790は、弾性変形し得る導線であり、第1の左側コード791と第2の左側コード792とを備える。左側コード790の各部材の構成は、右側コード770の各部材の構成と同様であるため、重複した説明を省略する。なお、左側コード790は、第2の給電コードの一例である。
左側碍子780は、左面780Aと、右面780Bと、後ろ面780Cと、上面780Dとを有する略直方体状の耐熱部材である。左側碍子780は、第1のヒータ720と第1の左側コード791との接続箇所726、及び、第2のヒータ730と第2の左側コード792との接続箇所736を保持している。第1のヒータ720及び第2のヒータ730は、左側碍子780の右面780Bから右方向に延びており、左側コード790は、左側碍子780の後ろ面780Cから後ろ方向に延びている。なお、左側碍子780は、第2の碍子の一例である。
第1のヒータ720と、第2のヒータ730と、右側コード770とは、右側碍子760により一体化されており、第1のヒータ720と、第2のヒータ730と、左側コード790とは、左側碍子780により一体化されている。そのため、第1のヒータ720と、第2のヒータ730と、右側コード770と、右側碍子760と、左側コード790とは、左側碍子780とは、一体化された状態で、上カバー900に対して着脱される。
図1又は図2に示すように、上カバー900は、平板状の樹脂製部材であり、上カバー900の長手方向が左右方向に沿うように配置されている。上カバー900の詳細な構成について後述する。なお、上カバー900は、支持フレームの一例である。
図1に示すように、加圧ローラ740は、円柱状の部材であり、加圧ローラ740の長手方向が左右方向に沿うように配置されている。加圧ローラ740は、搬送経路R1に対して加熱ローラ710とは反対側に、加熱ローラ710と接触するように配置されている。加圧ローラ740は、左右方向に略平行な回転軸周りに回転するように設けられている。加圧ローラ740は、加熱ローラ710に向けて押圧されており、これにより、加熱ローラ710と加圧ローラ740との間にニップ部が形成されている。
下カバー800は、加圧ローラ740の長手方向に延びる平板状の樹脂製部材である。下カバー800の加圧ローラ740側の上面801には、加圧ローラ740の長手方向に延びる収容溝802が形成されている。収容溝802の形状は、左右方向視で円弧状である。収容溝802に、加圧ローラ740の下側部分が収容されている。
図3は、上カバー900の右側部分と、加熱ローラ710と、右側碍子760と、上カバー900から離脱された右側カバー部材950とを右側から見た斜視図である。図4は、上カバー900の右側部分と、加熱ローラ710と、上カバー900に装着された右側カバー部材950とを右側から見た斜視図である。
図2に示すように、上カバー900は、加熱ローラ710と対向する下面901と、左右方向と垂直な右端面903及び左端面904とを有する。上カバー900の下面901の左右方向における中央部には、左右方向に延びる収容溝902が形成されている。収容溝902の形状は、左右方向視で円弧状である。収容溝902に、加熱ローラ710の上側部分が収容されている。
図2から図4に示すように、上カバー900の下面901の右端には、凹状の右側支持凹部930と、略直方体状の固定台920とが形成されている。右側支持凹部930は、収容溝902と右端面903との間に形成されている。具体的には、右側支持凹部930は、加熱ローラ710の回転軸方向に延び、収容溝902を構成している内側面902Aから上カバー900の右端面903まで貫通している凹状の溝である。右側支持凹部930は、左右方向視で、前面930Aと、後ろ面930Bと、上面930Cとを有する略矩形状をしている。
右側支持凹部930は、右側碍子760の上側部分を収容している。右側支持凹部930の前後方向の寸法は、右側碍子760の前後方向の寸法と略等しく、右側碍子760は、左右方向視で上カバー900と重ならない位置に配置されている。そのため、右側碍子760は、右側支持凹部930内において左右方向に移動することができる。右側碍子760の前面の上側部分は、右側支持凹部930の前面930Aと当接しており、右側碍子760の後ろ面の上側部分は、右側支持凹部930の後ろ面930Bと当接しており、右側碍子760の上面760Dは、右側支持凹部930の上面930Cと当接しており、これにより、右側碍子760の各面が右側支持凹部930により支持されている。なお、右側支持凹部930、固定台920、及び、上カバー900のこれらの周辺部分は、支持部の一例である。
右側碍子760の右面760Bは、上カバー900の右端面903と面一となるように配置されている。一方、右側碍子760の左側部分は、上カバー900の収容溝902へと突出しており、収容溝902に収容された加熱ローラ710の内部に配置されている。
固定台920は、略直方体状であり、右側支持凹部930に対して下側斜め後ろ側に配置されており、上カバー900の下面901から下側に突出している。固定台920の右端面は、上カバー900の右端面903の一部を構成している。
図3に示すように、上カバー900の右端面903の内、固定台920を構成する部分には、突起921と、固定穴922とが形成されている。突起921は、上カバー900の右端面903から右側に突出している。固定穴922は、右側カバー部材950を上カバー900に固定するための穴であり、突起921の前側に配置されている。なお、上カバー900の右端面903は、第1の面の一例であり、突起921は、突出部の一例である。
右側カバー部材950は、上カバー900に着脱され、上カバー900に装着された状態で、右側碍子760の下端部分を覆う。右側カバー部材950は、前側壁971と、下側壁972と、後ろ側壁973と、右側壁951とを備える。右側カバー部材950が上カバー900に装着された状態で、前側壁971は、右側支持凹部930に収容された右側碍子760の前面の下側部分を覆う。下側壁972は、固定台920の下側面と右側支持凹部930に収容された右側碍子760の下面を覆う。後ろ側壁973は、固定台920の後ろ面の下側部分を覆う。右側壁951は、固定台920の右側面と右側支持凹部930に収容された右側碍子760の右面760Bを覆う。なお、右側カバー部材950は、カバー部材の一例であり、右側壁951は、側壁の一例である。
右側壁951は、右側カバー部材950が上カバー900に装着された状態で、加熱ローラ710の右側の端部よりも右側に配置される。右側壁951は、右側カバー部材950が上カバー900に装着された状態で、第1のヒータ720及び第2のヒータ730側に位置する内側面951Aと、第1のヒータ720及び第2のヒータ730とは反対側に位置する外側面951Bとを有する。右側カバー部材950が上カバー900に装着された状態で、右側壁951は、右側碍子760の右面760Bと平行に配置され、上カバー900に形成された右側支持凹部930が、右側壁951の内側面951A側に位置する。以下の説明では、断りのない限り、右側カバー部材950が上カバー900に装着された状態を説明しているものとする。なお、右側壁951の内側面951Aは、第2の面の一例である。
また、右側壁951には、開口958と、第1の係止部954と、第2の係止部956と、規制穴952と、貫通穴953とが形成されている。
開口958は、右側壁951を、第1のヒータ720及び第2のヒータ730側に位置する内側面951Aから第1のヒータ720及び第2のヒータ730とは反対側に位置する外側面951Bまで貫通し、上側が開放している切り欠きである。図4に示すように、開口958は、左右方向視で右側碍子760と重なる位置に形成されており、詳細には、右側碍子760の右面760Bから延びる右側コード770の一端と重なる位置に形成されている。開口958の前後方向の寸法は、右側碍子760の右面760Bの前後方向の寸法よりも小さく、開口958の上下方向の寸法は、右側碍子760の右面760Bの上下方向の寸法よりも小さい。そのため、右側壁951の開口958の周辺部分958Aは、右側碍子760よりも右側の位置であって、且つ、左右方向視で右側碍子760と重なる位置に配置され、これにより、右側碍子760の右側への移動が規制される。
第1の係止部954と第2の係止部956とは、右側壁951の外側面951Bに設けられている。第1の係止部954と第2の係止部956とは、開口958の後ろ側に配置されている。第1の係止部954は、右側壁951の外側面951Bに対して上側に向かってL字状に屈曲しており、詳細には、前後方向視で左右方向に沿って配置されている第1の中継部分と、第1の中継部分の右端部から上側に屈曲して、上下方向に沿って延びる第1の先端部分とを有する。これにより、第1の係止部954と右側壁951の外側面951Bとの間には、前後方向及び上側に開口する隙間955が形成されている。第2の係止部956は、右側壁951の外側面951Bに対して下側に向かってL字状に屈曲しており、詳細には、前後方向視で左右方向に沿って配置されている第2の中継部分と、第2の中継部分の右端部から下側に屈曲して、上下方向に沿って延びる第2先端部分とを有する。これにより、第2の係止部956と右側壁951の外側面951Bとの間には、前後方向及び下側に開口する隙間957が形成されている。
規制穴952と貫通穴953とは、右側壁951を内側面951Aから外側面951Bまで左右方向に貫通する穴である。図3に示すように、規制穴952と貫通穴953とは、開口958に対して下側斜め後ろ側に配置されている。規制穴952は、左右方向視で上カバー900の突起921と重なる位置に形成されており、貫通穴953は、左右方向視で上カバー900の固定穴922と重なる位置に形成されている。なお、規制穴952は、係合部の一例である。
右側カバー部材950は、上カバー900に装着される際に、上カバー900の突起921に沿って上カバー900の右側から装着される。これにより、上カバー900の突起921が、右側壁951の規制穴952に係合するため、右側カバー部材950が、上カバー900に対して前後方向及び上下方向に移動不能に規制された状態で、上カバー900に装着される。
右側碍子760の右面760Bから延びる右側コード770は、右側壁951の開口958を介して右側壁951の外側面951B側に引き出される。右側コード770は、開口958を介して右側壁951の外側面951Bに引き出された後に、第1の係止部954に上側から差し入れられて係止され、第2の係止部956に下側から差し入れられて係止される。つまり、右側コード770は、右側碍子760に対して後ろ側に配置された第1の係止部954と第2の係止部956とに係止されることで、右側碍子760に対して後述する装着方向DR1の後ろ側(上流側)に引き回される。上カバー900への装着後、右側カバー部材950は、貫通穴953を貫通して固定穴922にネジ止めされるスクリュー959により、上カバー900に固定される。
右側碍子760は、上端部が上カバー900の右側支持凹部930に収容され、下端部が右側カバー部材950に覆われた状態で支持される。つまり、右側碍子760は、上下方向において、上カバー900と右側カバー部材950との間で挟まれた状態で支持される。そのため、右側支持凹部930及び、上カバー900のこれらの周辺部分と右側カバー部材950とにより、右側碍子760を支持する支持部材970(図4参照)が形成されている、ということができる。
図5は、上カバー900の左側部分と、加熱ローラ710と、左側碍子780と、上カバー900から離脱された左側カバー部材960とを左側から見た斜視図である。図6は、上カバー900の左側部分と、加熱ローラ710と、上カバー900に装着された左側カバー部材960とを左側から見た斜視図である。図7は、上カバー900の左側部分と、加熱ローラ710と、上カバー900に装着された左側カバー部材960とを右側から見た斜視図である。
図2及び図5から図7に示すように、上カバー900の下面901の左端には、凹状の左側支持凹部940と、固定穴905(図5参照)とが形成されている。固定穴905は、左側カバー部材960を上カバー900に固定するためのネジ穴であり、左側支持凹部940の前側に配置されている。左側支持凹部940は、収容溝902と左端面904との間に配置されており、収容溝902に収容された加熱ローラ710の左側の端縁よりも左側に配置されている。具体的には、左側支持凹部940は、第1のヒータ720と第2のヒータ730との長手方向に延び、収容溝902を構成している内側面902Aから上カバー900の左端面904まで貫通している凹状の溝である。左側支持凹部940は、左右方向視で、前面940Aと、後ろ面940Bと、上面940Cとを有する略矩形状をしている。
左側支持凹部940は、左側碍子780の上側部分を収容している。左側支持凹部940の前後方向の寸法は、左側碍子780の前後方向の寸法と略等しく、左側碍子780は、左右方向視で上カバー900と重ならない位置に配置されている。そのため、左側碍子780は、左側支持凹部940内において左右方向に移動することができる。左側碍子780の前面の上側部分は、左側支持凹部940の前面940Aと当接しており、左側碍子780の後ろ面780Cの上側部分は、左側支持凹部940の後ろ面940Bと当接し、左側碍子780の上面780Dは、左側支持凹部940の上面940Cと当接しており、これにより、左側碍子780の各面が左側支持凹部940により支持されている。
左側碍子780の左面780Aは、上カバー900の左端面904と面一となるように配置されている。また、左側碍子780の右面780Bは、上カバー900の収容溝902を構成している内側面902Aと面一となるように配置されている。そのため、左側碍子780の全体が、収容溝902に収容された加熱ローラ710の左側の端縁よりも左側に配置されている。
左側カバー部材960は、上カバー900に着脱され、上カバー900に装着された状態で、左側碍子780の下端部分を覆う。左側カバー部材960は、前側壁961と、下側壁963と、後ろ側壁966と、左側壁968と、右側壁965とを備える。左側壁968は、前側壁961と、下側壁963と、後ろ側壁966との左側に接続されており、左側壁968の上側部分が、前側壁961や後ろ側壁966の上側部分よりも上側に突出している。右側壁965は、前側壁961と、下側壁963と、後ろ側壁966との右側に接続されており、左側壁968の上側部分982(図7参照)は、前側壁961や後ろ側壁966の上側部分よりも上側に突出している。前側壁961と、後ろ側壁966と、右側壁965との詳細な構成について後述する。
左側カバー部材960が上カバー900に装着された状態で、前側壁961は、固定穴905と左側支持凹部940に収容された左側碍子780の前面の下側部分と接する。下側壁963は、左右方向視で左側碍子780と重ならない位置に配置され、左側碍子780の下面と接する。後ろ側壁966は、左側碍子780の後ろ面780Cの下側部分と接する。右側壁965は、加熱ローラ710の左側の端縁と左側碍子780との間に配置され、左側碍子780の右面780Bと接する。左側壁968は、左側碍子780の左面780Aと接する。つまり、左側壁968は、左右方向視で左側碍子780と重なる位置に配置され、これにより、左側碍子780の左側への移動が規制される。以下の説明では、断りのない限り、左側カバー部材960が上カバー900に装着された状態を説明しているものとする。
前側壁961は、L字状に屈曲しており、左右方向視で上下方向に沿って配置されている第1の板状部分961Aと、第1の板状部分961Aの上端部から前側に屈曲して、前後方向に沿って延びる第2の板状部分961Bとを有する。第1の板状部分961Aは、左側碍子780の前面を覆う。第2の板状部分961Bは、上カバー900の下面901に当接する。第2の板状部分961Bには、貫通穴962が形成されており、貫通穴962は、上下方向視で上カバー900の固定穴905と重なる位置に形成されている。
後ろ側壁966には、開口967が形成されている。開口967は、後ろ側壁966を前後方向に貫通する貫通穴である。図6に示すように、開口967は、前後方向視で左側碍子780の後ろ面780Cから延びる左側コード790の一端と重なる位置に形成されている。
右側壁965には、開口964が形成されている。開口964は、右側壁965を左右方向に貫通し、上側が開放している切り欠きである。図7に示すように、開口964は、左右方向視で左側碍子780と重なる位置に形成されている。詳細には、左右方向視で第1のヒータ720及び第2のヒータ730と重なる位置に形成されている。開口964の前後方向の寸法は、左側碍子780の前後方向の寸法よりも小さく、開口964の上下方向の寸法は、左側碍子780の上下方向の寸法よりも小さい。そのため、右側壁965の開口964の周辺部分981は、左右方向視で左側碍子780と重なる位置に配置され、これにより、左側碍子780の右側への移動が規制される。
また、右側壁965の上側部分982は、左側碍子780よりも上側に突出しており、左右方向視で上カバー900の左側支持凹部940の上側部分と重なる位置に配置されている。
左側カバー部材960は、上カバー900に装着される際に、上カバー900の下側から装着される。左側カバー部材960が上カバー900に装着された状態で、左側碍子780の後ろ面780Cから延びる左側コード790は、後ろ側壁966の開口967を介して後ろ側壁966の外側に引き出される。上カバー900への装着後、左側カバー部材960は、貫通穴962を貫通して固定穴905にネジ止めされるスクリュー969により、上カバー900に固定される。
左側碍子780は、上端部が上カバー900の左側支持凹部940に収容され、下端部が左側カバー部材960に覆われた状態で支持される。つまり、左側碍子780は、上下方向において、上カバー900と左側カバー部材960との間で挟まれた状態で支持される。そのため、左側支持凹部940及び、上カバー900のこれらの周辺部分と左側カバー部材960とにより、左側碍子780を支持する支持部材980(図6参照)が形成されている、ということができる。
定着装置700は、筐体100に対して着脱される。図4に示すように、定着装置700は、筐体100に対して装着方向DR1に移動されて、筐体100に装着される。具体的には、定着装置700は、筐体100に装着されるときに、筐体100に対して装着方向DR1に移動され、筐体100に設けられた位置決め部材(図示省略)に嵌合することで位置決めされ、これにより、筐体100に支持される。
本実施形態では、右側コード770を係止する第1の係止部954と第2の係止部956とが、右側カバー部材950の右側壁951の外側面951Bに形成されている。そのため、右側コード770の係止作業を、加熱ローラ710と右側カバー部材950の右側壁951との間のスペースで行う必要がなく、右側カバー部材950の右側壁951の外側面951B側のスペースを利用して行うことができる。これにより、第1の係止部954と第2の係止部956とが、右側カバー部材950の右側壁951の内側面951Aに形成されている場合に比べて、右側コード770の係止作業の効率が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、右側コード770が、右側碍子760の右面760Bから延びており、右側壁951の左右方向視で右側碍子760と重なる位置に開口958が形成されており、右側コード770が、この開口958を介して右側壁951の外側面951B側に引き出されている。そのため、例えば右側コード770が右側碍子760の左右方向と直交する方向における側面から延びていたり、開口958が、右側壁951の左右方向視で右側碍子760と重ならない位置に形成されている場合に比べて、右側コード770が、加熱ローラ710の回転軸方向と直交する方向において右側碍子760よりも外側にはみ出ることが抑制され、右側コード770に対する第1のヒータ720及び第2のヒータ730からの輻射熱の影響を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1の係止部954と第2の係止部956とが、右側カバー部材950に設けられているので、第1の係止部954と第2の係止部956とが上カバー900に設けられている場合のように、右側碍子760を上カバー900に装着しながら、第1の係止部954と第2の係止部956とに右側コード770を係止する必要がなく、右側コード770の係止作業の効率が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上カバー900の右端面903に形成された突起921が、右側壁951の内側面951Aに形成された規制穴952に係合しており、突起921は、固定台920の右端面903から右側に突出している。つまり、右側カバー部材950は、上カバー900に着脱される際に、上カバー900に対して左右方向に着脱され、左右方向と直交する方向への移動が規制されている。そのため、右側カバー部材950が上カバー900に着脱される際に、上カバー900に対して左右方向と直交する方向へ移動される場合に比べて、加圧ローラ740などの他の部材と干渉することを抑制して、右側カバー部材950を上カバー900に着脱することができる。
また、本実施形態では、右側カバー部材950の右側壁951における開口958の周辺部分958Aが、右側カバー部材950が上カバー900に装着された状態で、左右方向視で右側碍子760と重なる位置に配置される。そのため、右側カバー部材950により、右側碍子760の右側への移動を規制することができる。
また、本実施形態では、左側コード790が、左側碍子780の後ろ面780Cから延びている。そのため、左側コード790が、左側碍子780の左面780Aから延びている場合に比べて、左右方向における定着装置700の寸法を小さくすることができ、定着装置700を小型化することができる。
また、本実施形態では、第1の係止部954と第2の係止部956とが、右側碍子760に対して定着装置700の装着方向DR1の上流側に配置され、右側コード770が、定着装置700の装着方向DR1の上流側に沿うように係止されている。そのため、定着装置700の装着方向DR1の下流側に沿うように係止される場合に比べて、筐体100に定着装置700を装着摺る際に、右側コード770が筐体100に設けられた他の部材と干渉することを抑制することができ、筐体100に定着装置700を容易に装着することができる。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、左側コード790が、左側碍子780の後ろ面780Cから延びている例を示したが、これに限定されず、例えば左側コード790が左側碍子780の左右方向と直交する方向における他の側面から延びていてもよければ、左側碍子780の左面780Aから延びていてもよい。
上記実施形態では、右側コード770が、右側碍子760の右面760Bから延びている例を示したが、これに限定されず、右側コード770が右側碍子760の外面のうち、左右方向と平行な側面、例えば図8に示すように右側碍子760の後ろ面760Cから延びていてもよい。図8は、他の実施形態における定着装置700Aの上カバー900Aと、加熱ローラ710と、上カバー900Aに装着された右側カバー部材950Aとを右側から見た斜視図である。以下では、定着装置700Aの構成の内、上述した一実施形態における定着装置700の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図8に示すように、定着装置700Aでは、上カバー900Aに形成された固定台920Aの右端部が、上カバー900Aの右端面903よりも左側に位置している。また、定着装置700Aでは、右側カバー部材950Aは、第1の右側壁951Cと、第2の右側壁951Dとを備える。第1の右側壁951Cは、右側支持凹部930に収容された右側碍子760の右面760Bを覆う。第2の右側壁951Dは、固定台920Aの右面を覆う。第2の右側壁951Dには、第1の係止部954と、規制穴952と、貫通穴953とが形成されている。
さらに、定着装置700Aは、右側支持凹部930に収容された右側碍子760の右面760Bを覆う後ろ側壁973を備える。後ろ側壁973には、開口958Bが形成されている。開口958Bは、右側碍子760の後ろ面760Cから延びる右側コード770と重なる位置に形成されている。右側碍子760の後ろ面760Cから延びる右側コード770は、開口958Bを介して右側カバー部材950Aの外側に引き出され、第1の係止部954に上側から差し入れられて係止される。
本実施形態の定着装置700Aでは、右側コード770が右側碍子760の外面のうち、左右方向と平行な後ろ面760Cから延びている。そのため、右側コード770が右側碍子760の右面760Bよりも右側に配線されないため、左右方向における定着装置700Aの寸法を小さくすることができ、定着装置700Aを小型化することができる。
上記実施形態では、右側カバー部材950が上カバー900に装着された状態で、右側壁951の一部が、左右方向視で右側碍子760と重なる位置に配置される例を示したが、これに限定されず、右側壁951が、左右方向視で右側碍子760と重ならない位置に配置されてもよい。
上記実施形態では、上カバー900の右端面903に突起921が形成されており、右側壁951の内側面951Aに規制穴952が形成されている例を示したが、右側カバー部材950が上カバー900に対して左右方向と直交する方向へ移動することを規制する手段は、上記に限定されない。例えば、上カバー900の右端面903に穴が形成されており、右側壁951の内側面951Aに突起が形成されていてもよい。さらには、右側カバー部材950が上カバー900に対して左右方向と直交する方向へ移動することを規制する手段が形成されていなくてもよい。
上記実施形態では、第1の係止部954と第2の係止部956とが、右側カバー部材950に設けられている例を示したが、これに限定されず、第1の係止部954と第2の係止部956とが上カバー900に設けられていてもよい。
上記実施形態では、右側壁951の左右方向視で右側碍子760と重なる位置に開口958が形成されている例を示したが、これに限定されず、右側壁951の左右方向視で右側碍子760と重ならない位置に開口958が形成されていてもよい。
上記実施形態のプリンタ10の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。上記実施形態では、プリンタ10は、1色(ブラック)のトナーを用いて印刷を行うとしているが、印刷に用いられるトナー色の種類や色数はこれに限られない。
また、画像形成装置は、プリンタ単体に限らず、複写機、ファクシミリ装置や複合機でもよい。これらの複写機等にも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、定着装置のヒータとして、ハロゲンヒータを例示したが、これに限定されず、例えば、赤外線ヒータやカーボンヒータなどを適用してもよい。