以下、図面と共に本発明に係る翻訳システムの実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に本実施形態に係る翻訳システム1を示す。翻訳システム1は、翻訳元言語の文字列を翻訳先言語の文字列に翻訳(機械翻訳)して、翻訳された結果(翻訳された文字列)を出力するシステムである。即ち、翻訳システム1は、翻訳サービスを提供するシステムである。翻訳システム1は、ユーザにより入力された音声の内容を文字列に変換して、当該文字列を翻訳して表示または音声出力する。本実施形態では、翻訳元言語を日本語とし、翻訳先言語を英語とする。翻訳元言語は、日本語に限られず、翻訳先言語とは異なる他の言語でもよい。また、翻訳先言語は、英語に限られず、翻訳元言語とは異なる他の言語でもよい。翻訳システム1は、端末装置10と、データベースサーバ20と、翻訳サーバ30とを備える。例えば、端末装置10は、データベースサーバ20及び翻訳サーバ30と移動体通信網あるいはインターネット等の通信網を介して互いに情報の送受信を行うことができる。
端末装置10は、例えば、スマートフォン、携帯電話機又はPC(Personal Computer)に相当する。続いて、端末装置10の詳細を説明する。端末装置10は、入力部11と、測位制御部12(測位制御部)と、ビーコン信号受信部13(測位部)と、Wi−Fi(Wireless Fidelity)信号受信部14(測位部、Wi−Fiは登録商標)と、GPS信号受信部15(測位部)と、翻訳モデル取得部16と、翻訳結果取得部17と、表示部18とを備える。
入力部11は、端末装置10のユーザが発した音声を入力する部分である。具体的に、入力部11は、ユーザの端末装置10に対する音声入力操作を受け付けて、音声を入力する。入力部11は、当該音声を公知技術により音声情報に変換する。入力部11は、当該音声情報を翻訳結果取得部17へ出力する。また、入力部11は、上記音声を入力したことを契機として、測位制御部12に対して、音声入力した旨を通知する。
測位制御部12は、端末装置10の位置を複数の測位方法により測位させる部分である。測位制御部12は、ビーコン信号受信部13により測位させる方法と、Wi−Fi信号受信部14により測位させる方法と、GPS信号受信部15により測位させる方法との何れかの方法を用いて端末装置10の位置を測位させる。測位制御部12は、予め定められた順序で複数の測位部に測位させる。端末装置10は、上記のように、端末装置10の位置を所定の測位方法により測位する複数の測位部を有する。
具体的に、測位制御部12は、入力部11から音声入力をした旨の通知を受け取ると、最初にビーコン信号受信部13に対して、ビーコンIDの検索要求をする。このビーコンIDとは、ビーコン信号を発信する装置を識別するための情報である。測位制御部12は、ビーコン信号受信部13からビーコンIDを取得した場合、測位方法情報として、ビーコン信号により測位した旨の情報を生成し、当該ビーコンID(位置情報)と、ビーコン信号により測位した旨の情報とを、翻訳モデル取得部16へ出力する。ビーコン信号を発信する装置は、特定の位置に設置されており、GPSによる測位誤差と比較して狭い範囲(例えば、百貨店のような複合施設における1店舗の範囲)にビーコン信号を発信する。よって、端末装置10がビーコン信号を受信したということは、端末装置10が、ビーコン信号を発信する装置の近くに位置していたことを示す。従って、ビーコン信号に含まれるビーコンIDが、端末装置10の位置を示す情報となる。
測位制御部12は、ビーコン信号受信部13からビーコン信号を受信しなかった旨の情報をビーコン信号受信部13から取得した場合、続いて、Wi−Fi信号受信部14に対して、アクセスポイントIDの検索要求をする。このアクセスポイントIDとは、Wi−Fiのアクセスポイント(Wi−Fiアクセスポイント)を識別する識別子である。測位制御部12は、Wi−Fi信号受信部14からアクセスポイントIDを取得した場合、測位方法情報として、Wi−Fiにより測位した旨の情報を生成し、当該アクセスポイントID(位置情報)と、Wi−Fiにより測位した旨の情報とを、翻訳モデル取得部16へ出力する。Wi−Fiアクセスポイントは、特定の位置に設置されており、GPSによる測位誤差と比較して狭い範囲(例えば、百貨店のような複合施設における1フロアの範囲)にWi−Fi用の信号を発信する。よって、端末装置10がWi−Fi用の信号を受信したということは、端末装置10が、Wi−Fi用の信号を発信する装置の近くに位置していたことを示す。従って、Wi−Fi用の信号に含まれるアクセスポイントIDが、端末装置10の位置を示す情報となる。
測位制御部12は、Wi−Fi信号受信部14からWi−Fi用の信号を受信しなかった旨の情報をWi−Fi信号受信部14から取得した場合、続いて、測位制御部12は、GPS信号受信部15に対して、緯度経度の取得要求をする。測位制御部12は、GPS信号受信部15から緯度経度を取得して、測位方法情報として、GPSにより測位した旨の情報を生成し、当該緯度経度(位置情報)と、GPSにより緯度経度を取得した旨の情報とを翻訳モデル取得部16へ出力する。
このように、測位制御部12は、ビーコン信号受信部13、Wi−Fi信号受信部14、GPS信号受信部15の順序で、それぞれの測位部に端末装置10の位置を測位させる。測位制御部12は、この順序を示す情報(順序情報)を予め記憶しておき、当該順序情報に基づいてそれぞれの測位部に測位させる。これは、それぞれの測位方法の測位誤差が小さいと想定される順に基づく。例えば、ビーコン信号受信部13により測位された場合、一定の店の範囲程度の測位誤差であり、Wi−Fi信号受信部14により測位された場合、複数の店舗を含む施設の同一フロアの範囲内の測位誤差であり、GPS信号受信部15により測位された場合、ビーコン信号受信部13及びWi−Fi信号受信部14により測位した場合と比較して広い測位誤差であると想定している。
ビーコン信号受信部13は、測位制御部12からビーコンIDの検索要求を受信すると、ビーコン信号を発信する装置からビーコン信号を受信する部分である。このビーコン信号には、ビーコンIDを示す情報が含まれる。ビーコン信号受信部13は、受信したビーコン信号からビーコンIDを公知の信号処理により取得する。続いて、ビーコン信号受信部13は、取得したビーコンIDを検索結果として、測位制御部12へ出力する。また、ビーコン信号受信部13は、ビーコン信号を受信できなかった場合、その旨を示す情報を検索結果として、測位制御部12へ出力する。このように、ビーコン信号受信部13は、上述のように端末装置10の位置を示す情報となるビーコンIDをビーコン信号から取得することにより、ビーコン信号受信部13は、端末装置10の位置を測位する。
Wi−Fi信号受信部14は、測位制御部12からアクセスポイントIDの検索要求を受信すると、近距離無線通信デバイス(Wi−Fiアクセスポイント)からWi−Fi用の信号を受信する部分である。Wi−Fiは、近距離無線通信を行うための方式であり、無線LAN(Local Area Network)の規格である。即ち、Wi−Fi信号受信部14は、近距離無線通信用の電波を受信する。Wi−Fi信号受信部14は、受信した電波に基づき、アクセスポイントIDを示すWi−Fi用の信号を受信する。Wi−Fi信号受信部14は、受信したWi−Fi用の信号からアクセスポイントIDを公知の信号処理により取得する。続いて、Wi−Fi信号受信部14は、取得したアクセスポイントIDを検索結果として、測位制御部12へ出力する。また、Wi−Fi信号受信部14は、Wi−Fi用の信号を受信できなかった場合、その旨を示す情報を測位制御部12へ出力する。このように、Wi−Fi信号受信部14は、上述のように端末装置10の位置を示す情報となるアクセスポイントIDをWi−Fi用の信号から取得することにより、Wi−Fi信号受信部14は、端末装置10の位置を測位する。
GPS信号受信部15は、測位制御部12から緯度経度の取得要求を受信すると、GPS衛星からGPS信号を受信する部分である。GPS信号受信部15は、GPS衛星から受信したGPS信号に基づき測位演算を行って、位置情報として端末装置10の緯度経度を算出する。GPS信号受信部15は、算出した端末装置10の緯度経度を測位制御部12に出力する。このように、GPS信号受信部15は、上述のように端末装置10の位置を示す情報となる緯度経度を算出することにより、端末装置10の位置を測位する。
翻訳モデル取得部16は、位置情報が示す位置及び測位方法情報が示す測位方法に対応する翻訳モデル識別子を取得する部分である。ここで翻訳モデル(翻訳情報)とは、翻訳元言語の文字列を翻訳先言語の文字列に翻訳するための情報である。翻訳モデル識別子とは、翻訳モデルを識別するための情報である。翻訳モデル取得部16は、測位制御部12から位置情報(ビーコンID、アクセスポイントID、緯度経度の何れか)と、測位方法情報とを取得すると、当該位置情報及び測位方法情報をデータベースサーバ20へ送信すると共に、翻訳モデル識別子の取得要求をする。翻訳モデル取得部16は、データベースサーバ20から翻訳モデル識別子を取得すると、当該翻訳モデル識別子を翻訳結果取得部17へ出力する。
翻訳結果取得部17は、翻訳サーバ30から翻訳結果を取得する部分である。具体的に、まず、翻訳結果取得部17は、入力部11から音声情報を取得し、翻訳モデル取得部16から翻訳モデル識別子を取得する。翻訳結果取得部17は、当該音声情報及び翻訳モデル識別子を翻訳サーバ30へ送信すると共に、翻訳要求をする。翻訳結果取得部17は、翻訳サーバ30から翻訳結果を取得すると、表示部18へ出力する。表示部18は、翻訳結果を出力する(表示する)部分である。表示部18は、タッチパネルで構成されていてもよく、その場合、表示部18がユーザ操作を受け付けることもできる。
続いて、データベースサーバ20の詳細を説明する。データベースサーバ20は、位置情報に示される位置と翻訳モデル識別子とを対応付けたデータベースを有するサーバ装置(翻訳モデルを選定するためのデータベース群を有するサーバ)である。データベースサーバ20は、検索受付部21(位置取得部)と、翻訳モデル検索部22(翻訳部)と、測位対応翻訳モデル記憶部23(記憶部)とを備える。
検索受付部21は、翻訳モデル識別子の取得要求を受け付ける部分である。検索受付部21は、端末装置10から位置情報及び測位方法情報を受信すると共に、翻訳モデル識別子の取得要求を受信する。このように、検索受付部21は、位置情報と、測位方法情報とを取得する。検索受付部21は、受信した位置情報及び測位方法情報を翻訳モデル検索部22へ出力する。
翻訳モデル検索部22は、端末装置10から受信した位置情報及び測位方法情報に基づいて、当該位置情報が示す位置及び測位方法情報が示す測位方法に対応する翻訳モデル識別子を検索する部分である。翻訳モデル検索部22は、検索受付部21から位置情報及び測位方法情報を取得する。続いて、翻訳モデル検索部22は、測位対応翻訳モデル記憶部23に記憶されている情報を参照して、位置情報が示す位置及び測位方法情報が示す測位方法に基づく翻訳モデル識別子を検索する。
測位対応翻訳モデル記憶部23は、位置と翻訳モデル識別子とを対応付けたデータベースである。具体的に、測位対応翻訳モデル記憶部23は、測位方法毎に、位置と翻訳モデル識別子とを対応付けたデータベースを有している。図2に測位対応翻訳モデル記憶部23で記憶している情報の例を示す。図2(a)は、ビーコンIDに対応する翻訳モデルを示すデータベースである。図2(a)に示すデータベースは、予め「No」と、「ビーコンID」と、「地域」と、「建物名」と、「店名」と、「翻訳モデル」と、を対応付けて記憶している。
「No」は、記憶されているレコードの項目番号である。この項目番号は、図2(a)に示すデータベースにおけるレコード間で一意な値である。「ビーコンID」は、ビーコンを識別する情報である。「地域」は、当該ビーコンが設置されている地域(例えば、県名)を示す。「建物名」は、ビーコンが設置されている建物名を示す。「店名」は、当該ビーコンが設置されている店名を示す。「翻訳モデル」は、ビーコンが設置されている店に適した翻訳モデル識別子(例えば、翻訳モデルの名称)を示す。例えば、端末装置10がビーコンIDを取得することができた場合、当該ビーコンIDに対応するビーコン発信装置の近く(すなわち、ビーコン発信装置が設置されている店)に端末装置10が位置していることになるので、ビーコンIDと、当該ビーコンが設置されている店に適した翻訳モデルとが対応付けられている。このように、測位対応翻訳モデル記憶部23は、位置情報及び測位方法情報によって示される位置及び測位方法に翻訳モデル識別子が対応付けられている。なお、図2(a)に記憶されている情報の内、少なくとも「ビーコンID」と、「翻訳モデル」とを有していればよい。
図2(b)は、アクセスポイントIDに対応する翻訳モデルを示すデータベースである。図2(b)に示すデータベースは、予め「No」と、「Wi−FiアクセスポイントID」と、「地域」と、「建物名」と、「フロア」と、「翻訳モデル」と、を対応付けて記憶している。
「No」は、記憶されているレコードの項目番号である。この項目番号は、図2(b)に示すデータベースにおけるレコード間で一意な値である。「Wi−FiアクセスポイントID」は、Wi−Fiアクセスポイントを識別する情報(アクセスポイントID)である。「地域」は、当該アクセスポイントが設置されている地域(例えば、県名)を示す。「建物名」は、アクセスポイントが設置されている建物名を示す。「フロア」は、当該アクセスポイントが設置されているフロアを示す。「翻訳モデル」は、アクセスポイントが設置されているフロアに適した翻訳モデル識別子を示す。例えば、端末装置10がアクセスポイントIDを取得することができた場合、当該アクセスポイントIDに対応するWi−Fiアクセスポイントの近く(すなわち、Wi−Fiアクセスポイントが設置されているフロア)に端末装置10が位置していることになるので、アクセスポイントIDと、当該Wi−Fiアクセスポイントが設置されているフロアに適した翻訳モデルとが対応付けられている。なお、図2(b)に記憶されている情報の内、少なくとも「Wi−FiアクセスポイントID」と、「翻訳モデル」とを有していればよい。
図2(c)は、緯度経度に対応する翻訳モデルを示すデータベースである。図2(c)に示すデータベースは、予め「No」と、「緯度経度」と、「地域」と「建物名」と、「翻訳モデル」と、を対応付けて記憶している。
「No」は、記憶されているレコードの項目番号である。この項目番号は、図2(c)に示すデータベースにおけるレコード間で一意な値である。「緯度経度」は、「建物名」に記載の建物の位置を示す緯度経度である。「地域」は、当該緯度経度が示す場所の地域(例えば、県名)を示す。「建物名」は、建物名を示す。「翻訳モデル」は、緯度経度が示す建物に適した翻訳モデル識別子を示す。GPSにより測位された場合、測位誤差が大きいので、緯度経度と、建物に適した翻訳モデルとが対応付けられている。なお、図2(c)に記憶されている情報の内、少なくとも「緯度経度」と、「翻訳モデル」とを有していればよい。
翻訳モデル検索部22は、検索受付部21から取得した測位方法情報が、ビーコン信号により測位した旨の情報である場合、図2(a)に示すデータベースを参照して、取得した位置情報(ビーコンID)に対応するビーコンIDを含むレコードの翻訳モデル識別子を検索する。また、翻訳モデル検索部22は、検索受付部21から取得した測位方法情報が、Wi−Fiにより測位した旨の情報である場合、図2(b)に示すデータベースを参照して、取得した位置情報(アクセスポイントID)に対応するアクセスポイントIDを含むレコードの翻訳モデル識別子を検索する。また、翻訳モデル検索部22は、検索受付部21から取得した測位方法情報が、GPSにより測位した旨の情報である場合、図2(c)に示すデータベースを参照して、取得した位置情報(緯度経度)に対応する緯度経度を含むレコードの翻訳モデル識別子を検索する。このように、翻訳モデル検索部22は、検索受付部21によって取得された位置情報及び測位方法情報に示される位置情報によって示された位置及び測位方法に対応付けられている翻訳モデル識別子を取得する。
続いて、翻訳モデル検索部22は、検索した翻訳モデル識別子を端末装置10へ送信する。
続いて、翻訳サーバ30の詳細を説明する。翻訳サーバ30は、文字列を翻訳(機械翻訳)するサーバである。翻訳サーバ30は、翻訳受付部31と、翻訳部32(文字取得部、翻訳部、出力部)と、翻訳モデル記憶部33(記憶部)とを備える。
翻訳受付部31は、端末装置10からの翻訳要求を受け付ける部分である。翻訳受付部31は、端末装置10から音声情報及び翻訳モデル識別子を受信すると共に、翻訳要求を受信する。翻訳受付部31は、受信した音声情報及び翻訳モデル識別子を翻訳部32へ出力する。
翻訳部32は、翻訳元言語の文字列を取得し、翻訳受付部31から取得した翻訳モデル識別子に対応する翻訳モデル(位置情報及び測位方法情報によって示される位置及び測位方法に対応付けられている翻訳モデル)を、翻訳モデル記憶部33から取得して、取得した翻訳モデルを用いて、上記文字列を翻訳(機械翻訳)する部分である。
翻訳部32は、翻訳受付部31を介して上記文字列の取得元となる端末装置10から音声情報及び翻訳モデル識別子を取得する。まず、翻訳部32は、音声情報に対して音声認識処理を実行することにより、文字列(テキストデータ)に変換する。このように、翻訳部32は、端末装置10から取得した音声情報を文字列に変換する。当該音声認識処理の手法は、とくに限定されず公知の種々の手法を用いてよい。なお、翻訳部32自身が音声認識処理を実行してもよいし、他の装置に音声情報を送信して、当該他の装置が音声認識処理を実行することにより得られる文字列を他の装置から受信するようにしてもよい。例えば、端末装置10のユーザが、「木製の子供用のはしが欲しいです」と発した場合、翻訳部32は、上記の文字列を変換する。
翻訳部32は、翻訳モデル識別子に対応する翻訳モデルを用いて、上記文字列を翻訳する。翻訳部32は、翻訳受付部31から取得した翻訳モデル識別子に対応する翻訳モデルを翻訳モデル記憶部33から取得する。翻訳モデル記憶部33は、翻訳モデルを翻訳モデル識別子に対応付けて記憶する部分である。この翻訳モデルは、翻訳元言語の文字列を翻訳先言語の文字列に翻訳するための情報である。具体的には、翻訳元言語の文字列と、翻訳先言語の文字列と、当該翻訳元言語の文字列の訳が当該翻訳先言語の文字列である度合いを示す尤度情報とが対応付けられた情報である。なお、翻訳モデル記憶部33は、端末装置10の位置に特化しない翻訳モデル(通常モデル)を記憶してもよい。
上記のように、翻訳モデル記憶部33は、予め翻訳モデル識別子と翻訳モデルとを対応付けて記憶している。また、測位対応翻訳モデル記憶部23は、位置情報及び測位方法情報によって示される位置及び測位方法に翻訳モデル識別子を対応付けて記憶している。よって、測位対応翻訳モデル記憶部23及び翻訳モデル記憶部33は、翻訳モデル識別子を介して、翻訳モデルが位置及び測位方法を対応付けて記憶している。
なお、翻訳元言語の文字列と翻訳先言語の文字列との組み合わせが同じでも翻訳モデル毎に尤度が異なるものとする。例えば、翻訳元言語の文字列が「はし」に対する翻訳先言語の文字列として、「chopsticks」、「edge」、及び「bridge」がある。雑貨モデルの場合、翻訳先言語の文字列が「chopsticks」である尤度が「0.6」であり、翻訳先言語の文字列が「edge」である尤度が「0.3」であり、翻訳先言語の文字列が「bridge」である尤度が「0.1」であるものとする。これらの尤度は、予め設定されたものでもよいし、雑貨店に位置していた端末装置10により翻訳要求された時の過去の翻訳結果により算出されたものでもよい。また、通常モデルである場合、翻訳先言語の文字列が「chopsticks」である尤度が「0.3」であり、翻訳先言語の文字列が「edge」である尤度が「0.3」であり、翻訳先言語の文字列が「bridge」である尤度が「0.4」であるものとする。
翻訳部32は、仮に通常モデルにより、「はし」を翻訳する場合、「bridge」である尤度が最も高いので、「bridge」と訳すことになる。一方、翻訳モデル識別子が雑貨モデルを示す場合、翻訳部32は、翻訳先言語の文字列が「chopsticks」である尤度が最も高いので、「chopsticks」を優先する。例えば、端末装置10の位置が、雑貨屋(例えば、商店街における雑貨屋)を示す場合、翻訳部32は、雑貨モデルを用いて翻訳する。この場合、翻訳部32は、箸を販売している可能性がある雑貨屋の翻訳モデル(雑貨モデル)を用いて翻訳するので、「はし」を「箸」の英単語(chopsticks)を用いて翻訳する。これは、「はし」を訳す場合、端末装置10が雑貨屋の近くにいる場合、雑貨屋で販売していると考えられる(雑貨屋と関連がある)「箸」であると想定した方が、雑貨屋との関連が薄い「橋」であると想定する場合と比較して自然であるからである。上記のように、翻訳部32は、「木製の子供用のはしが欲しいです」という文字列を取得した場合、位置に応じた翻訳モデルを取得して翻訳するので、「I want wooden bridge for children.」ではなく、「Iwant wooden chopsticks for children.」と翻訳する。なお、翻訳処理自体は、公知の翻訳方法により実現される。このように、端末装置10の位置及び測位方法に対応する翻訳モデルを用いて翻訳することにより、翻訳部32は、訳として自然な(ユーザにとって違和感の無い)翻訳を行う。
また、翻訳モデルは、翻訳元言語の文字列と、翻訳先言語の文字列とを対応付けた情報だけでなく、公知の翻訳技術で用いられる翻訳ルール等の情報をさらに含んでもよい。この場合、翻訳部32は、「よくききます」という文字列を取得した場合、端末装置10から取得した位置情報が示す位置が薬局であれば、薬の効能を示す可能性が高いことに基づいて、薬局用の翻訳ルールを有する翻訳モデルを用いて「It's works well.」と翻訳する。また、端末装置10から取得した位置情報が示す位置がCDショップであれば、聴く頻度を示す可能性が高いということに基づいて、CDショップ用の翻訳ルールを有する翻訳モデルを用いて、「I listen a lot.」と翻訳する。また、位置及び測位方法に対応付けられる翻訳モデルは、翻訳元言語の文字列と翻訳先言語の文字列とを対応付けた情報を含まなくてもよく、翻訳元言語の文字列を翻訳先言語の文字列へ翻訳するための情報であればよい。例えば、公知の翻訳技術で用いられる翻訳ルール等の情報でもよい。
翻訳部32は、翻訳した結果を端末装置10へ送信する。このように、翻訳部32は、翻訳した結果を端末装置10へ出力する。
続いて、図3に本実施形態に係る端末装置10のハードウェア構成を示す。端末装置10の機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態における端末装置10などは、音声入力・測位処理を行うコンピュータとして機能してもよい。上述の端末装置10は、物理的には、プロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、入力装置104、出力装置105、通信モジュール106、GPS受信モジュール107、近距離無線通信モジュール108、及びバス109などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。端末装置10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
端末装置10における各機能は、プロセッサ101、メモリ102などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ101が演算を行い、通信モジュール106による通信や、メモリ102及びストレージ103におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ101は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ101は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の測位制御部12などは、プロセッサ101で実現されてもよい。
また、プロセッサ101は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ103及び/又は通信モジュール106からメモリ102に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、端末装置10は、メモリ102に格納され、プロセッサ101で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ101で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ101により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ101は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ102は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ102は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ102は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ103は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ103は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ102及び/又はストレージ103を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
入力装置104は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、音声入力を受け付けるデバイスなど)である。出力装置105は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置104及び出力装置105は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
通信モジュール106は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカードなどともいう。
GPS受信モジュール107は、GPSアンテナを用いて地球の周りに配置されている複数のGPS衛星から電波を受信するハードウェアである。
近距離無線通信モジュール108は、近距離無線通信方式でWi−Fiアクセスポイント及びビーコン発信装置からの信号を受信するハードウェアである。近距離無線通信モジュール108は、Wi−Fi用及びビーコン用それぞれのものが設けられていてもよい。
また、プロセッサ101やメモリ102などの各装置は、情報を通信するためのバス109で接続される。バス109は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、端末装置10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ101は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
続いて、図4に本実施形態に係るデータベースサーバ20及び翻訳サーバ30のハードウェア構成を示す。データベースサーバ20及び翻訳サーバ30の機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態におけるデータベースサーバ20及び翻訳サーバ30などは、データベース検索、翻訳等を行うコンピュータとして機能してもよい。上述のデータベースサーバ20及び翻訳サーバ30は、物理的には、プロセッサ201、メモリ202、ストレージ203、及び通信モジュール204などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。データベースサーバ20及び翻訳サーバ30のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
データベースサーバ20及び翻訳サーバ30における各機能は、プロセッサ201、メモリ202などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ201が演算を行い、通信モジュール204による通信や、メモリ202及びストレージ203におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ201は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ201は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の翻訳モデル検索部22及び翻訳部32などは、プロセッサ201で実現されてもよい。
また、プロセッサ201は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ203及び/又は通信モジュール204からメモリ202に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、データベースサーバ20及び翻訳サーバ30は、メモリ202に格納され、プロセッサ201で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ201で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ201により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ201は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ202は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ202は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ202は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ203は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ203は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ202及び/又はストレージ203を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信モジュール204は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカードなどともいう。
また、プロセッサ201やメモリ202などの各装置は、情報を通信するためのバス205で接続される。バス205は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、データベースサーバ20及び翻訳サーバ30は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ201は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。以上が、本実施形態に係る翻訳システム1の構成である。
続いて、図5のシーケンス図を用いて、本実施形態に係る翻訳システム1の動作方法である翻訳方法を説明する。本処理では、まず、ユーザ操作に応じて、入力部11が音声を入力し、当該音声を音声情報に変換する(ステップS1)。入力部11は、当該音声情報を翻訳結果取得部17へ出力する。また、入力部11は、測位制御部12へ音声を入力した旨を通知する。続いて、測位制御部12は、ビーコン信号受信部13にビーコンIDの検索要求をする。ビーコン信号受信部13は、当該ビーコンIDの検索要求に応じてビーコン検索をする(ステップS2)。
ビーコン信号受信部13は、検索結果を測位制御部12へ出力する。測位制御部12は、ビーコン信号受信部13から取得した検索結果を参照し、ビーコンIDが取得されている場合(ステップS3:YES)、当該ビーコンID及び測位方法情報を翻訳モデル取得部16へ出力する。一方、ビーコンIDが取得されていない場合(ビーコン信号受信部13からビーコン信号を受信しなかった旨の情報を取得した場合)(ステップS3:NO)、測位制御部12は、Wi−Fi信号受信部14にアクセスポイントIDの検索要求をする。
Wi−Fi信号受信部14は、当該アクセスポイントIDの検索要求に応じてアクセスポイントIDを検索する(ステップS4)。Wi−Fi信号受信部14は、検索結果を測位制御部12へ出力する。測位制御部12は、Wi−Fi信号受信部14から取得した検索結果を参照し、アクセスポイントIDが取得されている場合(ステップS5:YES)、当該アクセスポイントID及び測位方法情報を翻訳モデル取得部16へ出力する。一方、アクセスポイントIDが取得されていない場合(Wi−Fi信号受信部14からWi−Fi用の信号を受信しなかった旨の情報を取得した場合)(ステップS5:NO)、測位制御部12は、GPS信号受信部15に緯度経度の取得要求をする。GPS信号受信部15は、当該緯度経度の取得要求に応じてGPS信号を受信する(ステップS6)。
GPS信号受信部15は、GPS信号を受信すると、当該GPS信号に基づいて緯度経度を算出し、当該緯度経度を測位制御部12へ出力する。測位制御部12は、GPS信号受信部15から緯度経度を取得すると、当該緯度経度及び測位方法情報を翻訳モデル取得部16へ出力する。
翻訳モデル取得部16は、位置情報(ビーコンID、アクセスポイントID及び緯度経度の何れかの情報)と、測位方法情報とを測位制御部12から取得すると、当該位置情報と測位方法情報とをデータベースサーバ20へ送信すると共に、翻訳モデル識別子の取得要求をする(ステップS7)。データベースサーバ20の検索受付部21は、当該位置情報及び測位方法情報を受信すると共に、翻訳モデル識別子の取得要求を受信する(ステップS8)。
検索受付部21は、当該翻訳モデル識別子の取得要求を受信したことに応じて、当該位置情報及び測位方法情報を翻訳モデル検索部22へ出力する。翻訳モデル検索部22は、測位方法情報に基づいて、測位対応翻訳モデル記憶部23のデータベースの内、参照対象となるデータベースを決定する。続いて、翻訳モデル検索部22は、決定したデータベースを参照して、位置情報が示す位置に対応する翻訳モデル識別子を検索する(ステップS9)。翻訳モデル検索部22は、検索した翻訳モデル識別子を端末装置10へ送信する(ステップS10)。これに応じて、端末装置10の翻訳モデル取得部16は、翻訳モデル識別子を取得する(ステップS11)。翻訳モデル取得部16は、取得した翻訳モデル識別子を翻訳結果取得部17へ出力する。
翻訳結果取得部17は、音声情報を入力部11から取得し、翻訳モデル識別子を翻訳モデル取得部16から取得すると、当該音声情報及び翻訳モデル識別子とを翻訳サーバ30へ送信すると共に、翻訳要求をする(ステップS12)。翻訳サーバ30の翻訳受付部31は、当該音声情報及び翻訳モデル識別子を示す情報を受信すると共に、翻訳要求を受信する(ステップS13)。
翻訳受付部31は、当該翻訳要求を受信したことに応じて、当該音声情報及び翻訳モデル識別子を翻訳部32へ出力する。翻訳部32は、音声情報を音声認識して、文字列に変換する。翻訳部32は、翻訳モデル記憶部33を参照し、翻訳モデル識別子に対応する翻訳モデルを取得する。翻訳部32は、取得した翻訳モデルを用いて音声情報に係る文字列を翻訳する(ステップS14)。翻訳部32は、翻訳した結果を端末装置10へ送信する(ステップS15)。端末装置10の翻訳結果取得部17は、翻訳結果を翻訳サーバ30から取得する(ステップS16)。翻訳結果取得部17は、取得した翻訳結果を表示部18へ送信する。表示部18は、翻訳結果を表示出力する(ステップS17)。
上述したように、翻訳システム1は、測位方法と位置とに対応する翻訳モデルを予め測位対応翻訳モデル記憶部23及び翻訳モデル記憶部33で記憶しておき、端末装置10によって測位された位置及び測位方法に対応する翻訳モデル識別子をデータベースサーバ20によって特定する。翻訳サーバ30は、端末装置10に入力された音声情報に基づく文字列を取得し、データベースサーバ20によって特定された翻訳モデル識別子に対応する翻訳モデルを翻訳モデル記憶部33から取得し、取得した翻訳モデルを用いて、上記文字列を翻訳する。翻訳サーバ30は、翻訳した結果を端末装置10へ送信して、端末装置10は、当該翻訳した結果を表示する。
測位精度が高い(測位誤差が小さい)測位方法により測位された場合(例えば、ビーコン信号による測位)、翻訳システム1は、端末装置10の位置に直結する翻訳モデルを用いて、翻訳することができる。また、翻訳システム1は、複数の測位方法の何れかに対応する翻訳モデルを用いて翻訳するので、複数の測位方法の何れかにより端末装置10の位置を測位できれば、測位結果に対応する翻訳モデルを用いて翻訳することができる。ビーコンID又はアクセスポイントIDにより端末装置10の位置を特定することができるのは、ビーコン信号又はWi−Fi用の信号を発信する装置が設置されている場所に限られる。そこで、ビーコンID又はアクセスポイントIDを取得できない場合に、広範囲で受信できるGPS信号を用いて測位するので、広範囲で位置を測位することができる。よって、翻訳システム1は、任意の場所でも位置に応じて適切に翻訳を行うことができる。
また、翻訳モデルは、翻訳元言語の文字列と、翻訳先言語の文字列とを対応付けた情報を含んでもよい。この場合、位置及び測位方法により、翻訳元言語の文字列に対応する翻訳先言語の文字列を変えることができる。すなわち、翻訳元言語の文字列に対応する翻訳先言語の文字列を位置及び測位方法に応じて適切に翻訳することができる。なお、上述の実施形態では、翻訳元言語の文字列と翻訳先言語の文字列と尤度情報とを対応付けた情報を、位置及び測位方法に対応付けた翻訳モデルを用いて翻訳する場合について述べた。尤度を対応付ける代わりに、翻訳元言語の文字列と尤度の最も高い翻訳先言語の文字列とを対応付けた情報を、位置及び測位方法に対応付けた翻訳モデルを用いて翻訳するようにしてもよい。
また、翻訳システム1は、位置の測位が可能な端末装置10を含み、端末装置10は、端末装置10の位置を所定の測位方法により測位する複数の測位部と、予め定められた順序で測位部に測位させる測位制御部12を備えてもよい。この場合、端末装置10は、測位方法の順序を定めて測位することにより、測位精度が高い測位方法を優先して測位することができる。
上述の実施形態では、入力された音声情報が示す文字列全体である文を翻訳する場合について述べた。これに代えて、当該文字列を単語毎に区切った翻訳結果を出力するようにしてもよい。上述の実施形態では、データベースサーバ20と翻訳サーバ30と分ける場合について述べた。これに代えて、データベースサーバ20と翻訳サーバ30とを1つのサーバに統合したサーバ(統合サーバ)を用いてもよい。この場合、端末装置10は、音声情報と、位置情報と、測位方式情報とを統合サーバへ送信する。統合サーバは、この位置情報と測位方式情報とを用いて翻訳モデルを特定して、特定した翻訳モデルを用いて、音声情報を変換した文字列を翻訳する。
上述の実施形態では、ビーコン信号受信部13、Wi−Fi信号受信部14,及びGPS信号受信部15により測位する場合について述べた。これに代えて、上記組み合わせ以外の複数の測位方法により測位するようにしてもよい。また、上述の実施形態では、翻訳サーバ30が、音声情報を文字列に変換する場合について述べた。これに代えて、端末装置10で音声情報を文字列に変換するようにしてもよい。また、上述の実施形態では、音声により入力された情報に基づいて文字列を取得する場合について述べた。これに代えて、ユーザ操作により入力された文字列を取得するようにしてもよい。
上述の実施形態では、端末装置10は、音声情報が入力された後に、測位をする場合について述べた。これに代えて、音声情報が入力される前に、継続して測位するようにしてもよい。例えば、適宜測位制御部12が、ビーコン信号受信部13、Wi−Fi信号受信部14,及びGPS信号受信部15の何れから位置情報を取得しておき、当該位置情報を記憶する。音声情報が入力された場合、測位制御部12は、直近の位置情報及び測位方式情報を翻訳モデル取得部16へ出力する。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
また、本明細書で使用する「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する。「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「決定」は、何らかの動作を「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
また、上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示の全体において、例えば、英語でのa, an, 及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
また、本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
また、本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本開示の全体において、明らかに単数であることを示しているものではない限り、単数および複数の両方のものを含むものとする。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。