JP2018017316A - 真空断熱材およびこれを用いた冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、芯材材料としてガラス繊維を用いる。ガラス繊維の繊維径分布は3〜5μm、平均繊維長は30mm程度である。そしてガラス繊維のシートは、湿式抄造方式によって得る。前記ガラス繊維をほぐして分散させるための離解用の薬液としては硫酸水溶液を用いる。硫酸水溶液の量は芯材1gに対して約1〜5Lの比率で、PHを2〜4の範囲に調整した硫酸水溶液にガラス繊維を投入し、これを分散液とする。ここで、硫酸水溶液のPHは、調整が可能であれば2未満であっても良い。本実施例では、前記のガラス繊維を含む分散液を撹拌してガラス繊維を離解させた。すなわち、中心軸の箇所に撹拌羽を設置した円筒容器内に分散液を投入し、約2000rpmで撹拌させることで繊維の絡みやまとまりをほぐして、分散液中にガラス繊維が均等に分布した状態まで離解させた。
まず、基本となるシートサイズとして250mm×250mmを切り出せるシートを用意し、図1の様に50mm×50mmサイズの合計25枚(5列×5行)にカットして、それぞれの質量を測定して各部分の目付量(=重量/面積)[単位:g/m2]を測定した。そして、目付量の標準偏差の分布を求めることにより、シート面内におけるガラス繊維の存在比率を評価した。硫酸水溶液のPHを変えた時の目付の測定結果(攪拌時間5分)を図2に示す。
ここで、前記のシートを16枚積層させて芯材とした真空断熱材を作製すると、芯材全体としての目付量(面積当り重量)の標準偏差は、最大で800[g/m2]程度と考えられる。
比較例として、離解条件の硫酸水溶液のPHをおおよそ5に変更した場合を取り上げる。この場合、目付量の標準偏差はおおよそ50〜65[g/m2]になった。すなわち、16枚積層した場合に生じうる最大の偏差は約1040[g/m2]となり、実施例1の標準偏差を基準として比較すると、差にして240[g/ms]、比にして約3割の芯材分布のバラツキが硫酸水溶液のPHの違いで発生する。
上記の芯材を、溶着層であるPEフィルム、水分や気体の進入を防止するバリア層としてのEVOHフィルム(アルミ蒸着処理品)、傷付き防止のための最外層のOPPフィルムをラミネートして三方を溶着したラミネートフィルム製袋品の袋に投入した。
上記の外包材を投入した外包材の内部を真空引きして減圧し、減圧状態を維持したまま開口部を熱溶着し、封止することで真空断熱材とした。この時の真空断熱材の熱伝導率は約2mW/m・K であった。
シート強度を高める目的で、実施例1よりも大きいガラス繊維を用い、繊維径分布が6〜8μm、平均繊維長が50〜100mmで、離解用の薬液である硫酸水溶液の量を芯材1gに対して約1〜5Lの比率となるようにする。実施例1と比較するとガラス繊維1g当たりの繊維表面積が小さく、作用させる必要のあるH+(H3O+)の量が減るため、硫酸水溶液のPHは2〜4の範囲に調整する。前記ガラス繊維を前記硫酸水溶液に投入し、攪拌を行い離解させる、この時、用いるガラス繊維の長さが長くなるに従い、攪拌羽の軸に絡む恐れがあるため、攪拌羽を軸が太い大寸法のものと交換したり、軸が攪拌対象の液中に存在しないパルセータタイプの攪拌機を用いたりし、攪拌機の構成や仕様に応じた回転数での攪拌を適宜行う。
そして、このシートを積層して三方を溶着した袋状の外包材内に封入する芯材とする際に、前記凹凸の位置を合わせて重ねることにより、外包材の内部に入れる作業時および外包材内部の真空引きおよび外包材の開口部封止までの過程において、芯材の位置ずれが抑制される。これは、シート面内の目付量分布の標準偏差が30〜50[g/m2]の範囲内にあり、高い平面性を持っていることによって、凹凸形状の位置合わせを行った際のシート間での位置のズレや隙間の発生といったことが抑制されていることで、より効果を高められる。
前記の図3では、両端付近に同じ向きに各1個の凹凸形状を有しているが凹凸の向きは互い違いでも構わず、個数も限定しない。また、幅寸法や真空断熱材の形状等により、凹凸形状を増減させたり位置を変えたり、あるいは図4の様に幅方向に延びず、一部にしか存在しない位置決め用の構造を任意の形状で設けたりしても構わない。また、凹凸形状が真空断熱材の表面性に与える影響の抑制を図るために、例えば凸形状の存在する位置に回避形状を設けたり、凹形状の存在する位置に穴埋めのためのシート小片やグラスウールといった芯材を別途配置したりも構わない。
この時、積層したシートの間で硬質化箇所がずれると折り曲げ時の各層での力の集中しやすい箇所がずれて、真空断熱材としての“折り曲がり易い位置”が明確に定まらなくなる可能性があるが、本実施例においては分散液の液性調整により各シート内におけるガラス繊維の分布が標準偏差にして30〜50[g/m2]の範囲にあることから、略平行な形状が得られるため前述の問題は起こりづらい。また、例えば実施例2や実施例3に示すような凹凸形状による位置決めを適宜併用することにより更に精度を向上させることも可能である。
Claims (6)
- ガラス繊維のシートを複数枚積層した芯材と、前記芯材を収納する外包材と、を備えた真空断熱材において、前記芯材の目付量(=重量/面積)分布が標準偏差として30〜50g/m2の範囲になっていることを特徴とする真空断熱材。
- 前記ガラス繊維のシートは、湿式抄造方式で得られたものであり、平均繊維径が3〜5μm,平均繊維長が10〜50mmであることを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。
- 前記ガラス繊維のシートは、湿式抄造方式で得られたものであり、平均繊維長が5〜8mm,平均繊維長が50〜100mmであることを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。
- 前記ガラス繊維のシートは、湿式抄造方式で得られたものであり、前記芯材を分散させる液が硫酸を含むことを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。
- 前記硫酸の水溶液はPHが4以下であることを特徴とする請求項4に記載の真空断熱材。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の真空断熱材を用いた冷蔵庫。
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2016
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