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JP2018015768A - 角部成形装置および金属容器 - Google Patents

角部成形装置および金属容器 Download PDF

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JP2018015768A
JP2018015768A JP2016145984A JP2016145984A JP2018015768A JP 2018015768 A JP2018015768 A JP 2018015768A JP 2016145984 A JP2016145984 A JP 2016145984A JP 2016145984 A JP2016145984 A JP 2016145984A JP 2018015768 A JP2018015768 A JP 2018015768A
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紘平 岡
Kohei Oka
紘平 岡
裕也 山下
Yuya Yamashita
裕也 山下
孝昭 安田
Takaaki Yasuda
孝昭 安田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】シームレスな側壁部を有する角部を精度良く形成できる角部成形装置および金属容器を提供する。
【解決手段】受台5は、上下方向Zに延在する第一側面部51および第二側面部52が連接して形成され、成形ローラ4は、中央部Mから回転軸40の両端側に向かって円錐状に広がる第一円錐面部41および第二円錐面部42が、第一側面部51および第二側面部52に沿って上下方向Zに移動可能に形成され、受台5の第一側面部51および第二側面部52には、上下方向Zに延在する第一凹凸部53がそれぞれ形成され、成形ローラ4の第一円錐面部41および第二円錐面部42には、受台5の第一凹凸部53に対応する第二凹凸部43がそれぞれ形成されたものである。
【選択図】図5

Description

この発明は、シームレスな側壁部を有する角部を精度よく形成できる角部成形装置および金属容器に関するものである。
一枚の矩形状の薄板材料からシームレスな側壁を有する箱型の容器を成形する方法として、従来以下の方法がある。
例えば、特許文献1から特許文献6には、肉厚が0.5mm〜3mm程度の金属薄板を塑性加工して四角形状の容器のコーナー部を成形する方法が示されている。まず、ワークの角部を挟む二辺の直線部をV曲げ加工する時に、角部に近づくに従って徐々に曲げの程度が緩むように不完全に曲げておく。次に、この角部を略対向円錐状のローラ部と略多角形状の雄型で挟むとともに、容器の角部を挟む側壁に内接する雄型の二つの側面に沿って略対向円錐状のローラ部を移動させることにより不完全部を塑性変形させてシームレスなコーナー部を成形する。
また、例えば、特許文献7および特許文献8には、略対向円錐状のローラ部の代わりに角部用ポンチを用いる方法が示されている。
また、例えば、特許文献9には、金型を用いずスピニング装置を用いて成形する方法が示されている。
特許第2844564号公報 特開2000−24717号公報 特開2001−30015号公報 特開2007−319871号公報 特開2008−18444号公報 特開2008−18445号公報 特開平1−154827号公報 特開平1−154828号公報 特開平9−57381号公報
従来の角部成形装置および金属容器は、対向円錐状のローラ部を用いる加工方法では側壁の高さ寸法が板厚の約20倍を超えるようなコーナー部を成形する場合、曲げ残る余剰な材料に複雑な皺が発生し、側壁の高いコーナー部を成形することができないという問題点があった。
また、側壁の高さの寸法が板厚の約15倍を超えると、余剰な材料がコーナー部で折れ重なり、異常な偏肉や隙間を生じさせるという問題点があった。
また、角部用のポンチを用いる方法では、角部に加工負荷が集中しやすく、肉厚の薄い材料では著しい減肉が生じ亀裂が発生するという問題点があった。
また、スピニング加工にて成形する方法では、他の方法に比べて加工時間を要するため量産工程では非効率であり、多品種少量の製品に対しては機種ごとに加工軌道のティーチングが必要なため製造コストが高くなるという問題点があった。
また、他に比較的深い四角形状容器を成形する方法として、角筒絞り加工による成形する方法が従来知られているが、容器の大きさや形状、使用する材料の種類や板厚などの条件に応じて金型を変更する必要があり、多品種少量の製品に対しては多数の金型の用意と頻繁な段取り替え作業のために製造コストが高くなるという問題点があった。
また、容器の側壁を折り曲げて成形する製造方法では、角部がシームレスではないため、水密性や強度を得るために後工程で角部を溶接する必要があり、さらに溶接部の焼け取りなどの後処理をする必要があるため絞り加工に比べて工数が増えるという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、シームレスな側壁部を有する角部を精度よく形成できる角部成形装置および金属容器を提供することを目的とする。
この発明の角部成形装置は、
受台と成形ローラとの協働により、板状のワークの角部および前記角部の近傍を塑性変形し側壁部を形成する角部成形装置において、
前記受台は、第一方向に延在する第一側面部および第二側面部が連接して形成され、
前記成形ローラは、中央部から回転軸の両端側に向かって円錐状に広がる第一円錐面部および第二円錐面部が、前記第一側面部および前記第二側面部に沿って前記第一方向に移動可能に形成され、
前記受台の前記第一側面部および前記第二側面部には、前記第一方向に延在する第一凹凸部がそれぞれ形成され、
前記成形ローラの前記第一円錐面部および前記第二円錐面部には、前記受台の前記第一凹凸部に対応する第二凹凸部がそれぞれ形成されたものである。
また、この発明の角部成形装置は、
受台と成形ローラとの協働により、板状のワークの角部および前記角部の近傍を塑性変形し側壁部を形成する角部成形装置において、
前記受台は、第一方向に延在する第一側面部および第二側面部が連接して形成され、
前記成形ローラは、中央部から回転軸の両端側に向かって円錐状に広がる第一円錐面部および第二円錐面部が、前記第一側面部および前記第二側面部に沿って前記第一方向に移動可能に形成され、
前記成形ローラの前記受台が設置されている側と相反する側の箇所には、前記成形ローラの変形負荷を吸収するガイド部が形成されたものである。
また、この発明の角部成形装置は、
受台と成形ローラとの協働により、板状のワークの角部および前記角部の近傍を塑性変形し側壁部を形成する角部成形装置において、
前記受台は、第一方向に延在する第一側面部および第二側面部が連接して形成され、
前記成形ローラは、中央部から回転軸の両端側に向かって円錐状に広がる第一円錐面部および第二円錐面部が、前記第一側面部および前記第二側面部に沿って前記第一方向に移動可能に形成され、
前記成形ローラは、前記第一円錐面部および前記第二円錐面部が前記回転軸の方向に複数に分割され、それぞれが回転自在に形成されたものである。
また、この発明の金属容器は、
板状の金属部材の角部および前記角部の近傍を塑性変形し側壁部を形成し、前記角部が少なくとも三箇所形成された金属容器であって、
各前記角部は、シームレスにて成形され、
前記角部の前記側壁部は、ビード部が形成されたものである。
この発明の角部成形装置および金属容器によれば、
シームレスな側壁部を有する角部を精度よく形成できる。
この発明の実施の形態1の金属容器の構成を示す斜視図である。 図1に示した金属容器の1つの角部の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置の要部の構成を示す上面図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置の要部の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置の要部の構成を示す正面図である。 図3に示した角部成形装置の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置の成形ローラの構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置の構成を示す上面図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置の構成を示す正面図である。 図10に示した角部成形装置の詳細な構成を示す断面図である。 図10に示した角部成形装置の詳細な構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置に用いる金属部材の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置に用いる他の金属部材の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置に用いる他の金属部材の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置に設置する際の金属部材の状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の角部成形装置に設置する際の他の金属部材の状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の角部成形装置の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態2の角部成形装置の構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態3の角部成形装置の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態3の角部成形装置の構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態3の角部成形装置の要部の構成を示す上面図である。 この発明の実施の形態3の角部成形装置の要部の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態3の角部成形装置の要部の構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態3の角部成形装置の要部の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態3の金属容器の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4の角部成形装置の成形ローラの構成を示す正面図である。
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1の金属容器の構成を示す斜視図である。図2は図1に示した金属容器の点線にて囲まれた1つの角部の構成を示す斜視図である。図3、図4および図5はこの発明の実施の形態1の角部成形装置の要部の構成を示す図である。図3は上面図、図4は側面図、図5は正面図をそれぞれ示す。図6は図3に示した角部成形装置の構成を示す断面図である。図7はこの発明の実施の形態1の角部成形装置の成形ローラの構成を示す斜視図である。
図8、図9および図10はこの発明の実施の形態1の角部成形装置の構成を示す図である。図8は上面図、図9は側面図、図10は正面図をそれぞれ示す。図11は図10に示した角部成形装置の詳細な構成を示す側面断面図である。図12は図10に示した角部成形装置の詳細な構成を示す上面断面図である。図13から図15はこの発明の実施の形態1の角部成形装置に用いる金属部材の構成を示す斜視図である。図16および図17はこの発明の実施の形態1の角部成形装置に設置する際の金属部材の状態を示す斜視図である。
本発明の実施の形態1における金属容器2は、例えば、電機設備や配電設備を収める筺体の蓋や、空調機に設けられるドレンパンなどに採用される。
図1に示すように、金属容器2は、シームレスな角部21を四隅に有する。図2に示すように、各角部21の近傍には、塑性変形して形成された側壁部20がそれぞれ形成される。そして、各側壁部20には、二本の凹凸形状にてなるビード部31がそれぞれ形成される。尚、本実施の形態1においては、ビード部31が金属容器2の側壁部20の外周より内側にて、凹凸形状となる例を示しているが、これに限られることはなく、金属容器2の側壁部20の外周より外側にて、凹凸形状を形成してよい。これは金属容器2内に設置される電機設備や配電設備の形状、または、設置場所などにより適宜設定されるものである。
尚、本実施の形態1に示すような角部21および角部21の近傍のビード部31を除く部分は特に限定されるものではない。また、本実施の形態1では、便宜上、矩形形状の四隅に角部21を形成する例を示したが、矩形形状に限られるものではなく、L字フランジ、多角形の容器の角部など、2つの側面部20および底面を備える角部21であれば同様に形成することが可能であるため、その説明は適宜省略する。また、ビード部31が二本の凹凸形状にて成形される例を示したが、ビード部31形状はこの本数や形状に限定されるものではないが、以下の角部成形装置1では、二本の凹凸形状のビード部31の例にて説明する。
図13から図15に、図1に示すような金属容器2を形成するための板状のワークとしての金属部材22、23、24の例を示す。図13は、略直角の端部32を有する金属部材22である。図14は、面取りされた端部33を有する金属部材23である。これは、四隅をC面取りし、略八角形にて成形されたものである。これは後述するが、角部21を成形する際に発生する余肉を減らし、皺や亀裂などの異常成形をさらに抑制するのに有効である。C面取りの寸法は、側壁部20の高さHと同じ程度の寸法とするのが望ましい。例えば、側壁部20の高さHが30mmの場合は、C30程度の面取りが望ましい。但し、材料の種類や厚さなどによって、最適な寸法値は変わるので、必ずしもこの寸法に限られるわけではない。
また、面取りの形状は必ずしも図14に示したように直線に限られるわけでなく、図15に示すような円弧状の面取り形状の端部34を有する金属部材24であってもよい。金属部材22、23、24の具体例としては、一般に曲げ加工が可能な材料であれば何でもよく、例えばSUS304などのステンレス鋼、あるいはA5052などのアルミニウム合金が考えられる。そして、板厚Tは0.5mm〜5mm程度が考えられる。いずれの金属部材22、23、24を用いるかは、様々な要因から適宜決定されるものである。尚、以下の説明においては便宜上、金属部材23を例に説明する。
図3から図12において、角部成形装置1について説明する。まず、角部成形装置1の要部としての受台5と成形ローラ4との構成について図3から図7に基づいて説明する。角部成形装置1は、受台5と成形ローラ4との協働により、板状の金属部材23から角部21および角部21の近傍を塑性変形し側壁部20を有する金属容器2を形成するものである。受台5は、第一方向としての上下方向Zに延在する第一側面部51および第二側面部52が連接して形成される。第一側面部51および第二側面部52の上方Z1側にてそれぞれ連接する上面部54が形成される。
ここでは、受台5は、直方体状にて形成され、第一側面部51および第二側面部52はそれぞれ直方体状の側面が設定される。そして、上面部54は直方体状の上面が設定され、後述する成形ローラ4の回転軸40と平行な面にて形成される。第一側面部51、第二側面部52および上面部54は、R形状で滑らかに連続するように連接されている。
受台5の第一側面部51および第二側面部52には、上下方向Zに延在する第一凹凸部53がそれぞれ形成される。受台5の上下方向Zの高さW4は、少なくとも成形する金属容器2の側壁部20の高さHよりも高く形成される。また、角部21を成形する際に、余肉が生じる可能性があるため、受台5の高さW4は、例えば対象となる金属容器2の側壁部20の高さHの2倍程度の寸法であることが望ましい。
成形ローラ4は、回転軸40を中心に(すなわち軸方向Yを中心に)回転する。成形ローラ4は、前後方向Xにおいて、受台5の後方X2に配設される。言い換えれば、成形ローラ4は受台5の前方X1に配設される。成形ローラ4は、中央部Mから回転軸40の両端側に向かって円錐状に広がる第一円錐面部41および第二円錐面部42が形成される。そして、第一円錐面部41および第二円錐面部42は、受台5の第一側面部51および第二側面部52に沿って上下方向Zに後述するスライド機構部6により移動可能に形成される。
第一円錐面部41および第二円錐面部42には、受台5の第一凹凸部53に対応する第二凹凸部43がそれぞれ形成される。この第二凹凸部43が形成された以外の第一円錐面部41および第二円錐面部42は、表面が滑らかに形成されるものである。成形ローラ4の具体的な大きさは、例えば最外部の最外直径W1は300mm程度である。中央部Mの最細部の最細直径W2が20mm程度である。また、軸方向Yの幅W3は300mm程度である。成形ローラ4は、加工負荷で容易に変形したり損傷したりしないよう適切な表面硬度と靭性を有するものであればよい。例えば、成形ローラ4はSKD11などの工具鋼にて形成される。
次に、角部成形装置1が備えるスライド機構部6、位置決め機構部7について、図8から図10に基づいて説明する。尚、図8から図10において、受台5および成形ローラ4はそれぞれの位置関係を示すものであり、詳細な構成は省略して示す。スライド機構部6は、一般のプレス金型のダイセットのように成形ローラ4を上下方向Zに移動するためのものである。成形ローラ4の回転軸40は、スライド機構部6の上下方向Zと直交して形成される。
スライド機構部6はフレーム10にボルト16にて設置される。スライド機構部6はノックピン11にてフレーム10における取り付け位置の再現性が確保される。スライド機構部6はブッシュあるいはガイドブロックを介して上下方向Zに滑らかに動作する。スライド機構部6は油圧シリンダ13などのアクチュエータによって上下方向Zに駆動する。成形ローラ4はフレーム10と一体化されており、成形ローラ4を交換する場合はフレーム10ごとスライド機構部6から着脱できるように形成される。
金属部材23を成形する際に生じる加工負荷は、成形ローラ4からフレーム10を介してスライド機構部6に伝達される。このため、成形ローラ4、フレーム10、スライド機構部6、並びにそれらに組み込まれるベアリング等の可動部は十分な剛性と強度とを備えているものである。
位置決め機構部7は、受台5に対する金属部材23の位置を保持するものである。位置決め機構部7は、軸方向Yに平行な平板14を、油圧シリンダ15により上下方向Zに駆動する。角部成形装置1は、スライド機構部6を支持するガイドポスト12(あるいはスライドガイド)にて立設される。成形ローラ4は、図12に示すように、回転軸40にベアリング等の軸受44およびスペーサ45を介してフレーム10に支持される。軸受44の周囲には回転軸40の傾きを調節する第二調整部9が形成される。第二調整部9は、成形ローラ4の回転軸40がスライド機構部6の駆動する上下方向Zと直交するように、回転軸40の傾きを調節するものである。
次に、第二調整部9について、図11および図12に基づいて説明する。尚、図11および図12において、成形ローラ4は位置関係を示すものであり、詳細な構成は省略して示す。第二調整部9は、回転軸40の左右の傾きおよび回転軸40に平行な向きの位置を調整するものである。左右の傾き調整は、第一楔94をネジ95でスライドさせることでベアリングハウジング93の高さを変化させて調整する。ベアリングハウジング93にV字状の溝部97が掘られ、V字状の溝部97に第二楔98の上面のV字状の凸部92がかみ合うとともに、第二楔98が第一楔94に対して前後方向Xに位置可変に形成される。
このような機構とすることにより、回転軸40が傾斜しても第二調整部9により調整されるため、回転軸40やベアリングのねじれが抑制できる。尚、このように回転軸40の左右の傾き調節するための機構は、図11および図12に示すようにネジと楔とを組み合わせて調整する方法が好適であると考えられるが、必ずしもこの方法に限定されるものではない。
次に上記のように構成された実施の形態1の角部成形装置1を用いて、金属部材23からシームレスな角部21を形成する方法について説明する。まず、図16に示すように、角部21の成形箇所を挟む二辺をプレスブレーキなどの加工機を用いてほぼ直角に折り曲げ加工するとともに、角部21に近づくに従って徐々に折り曲げの程度を緩めて不完全に曲げておく。尚、この際の曲げ角度が不完全な範囲は、金属部材23の端部33からの距離が側壁部20の高さの3倍〜5倍の範囲である。
次に、あらかじめ仮曲げ加工した図16に示すような金属部材23を、受台5の上面部54に、成形ローラ4とのクリアランスとを調整するための位置決め機構部7により位置が調節され設置される。金属部材23の位置決めは、位置決め機構部7の平板14を油圧シリンダ15によって上下に駆動し、加工時に金属部材23を押圧することによって設置する。よって、金属部材23の引き込みや跳ね上がりなどが抑制される。
次に、あらかじめ仮曲げ加工した図16に示すような金属部材23の端部33を、成形ローラ4と、受台5とで挟むとともに、受台5の第一側面部51および第二側面部52の二つの側面に沿って、成形ローラ4の第一円錐面部41および第二円錐面部42をスライド機構部6により下方Z2に移動させることによって、金属部材23の角部21を塑性変形させて、図1に示すようなシームレスな側壁部20を有する角部21を成形する。尚、成形ローラ4の回転軸40の傾きは、第二調整部9にて調整されている。
この際、図3および図4に示すように、不完全な曲げ範囲を含む端部33を成形ローラ4と受台5との間で、適切なクリアランスを保持しながら成形ローラ4を移動させることにより側壁部20を有する角部21が成形される。受台5と成形ローラ4とのクリアランスは、金属部材23の板厚Tと同程度である。そして同時に、成形ローラ4の第二凹凸部43と受台5の第一凹凸部53とにより、角部21を成形する際に側壁部20にビード部31が成形され、角部21の伴って生じる余肉がビード部31で吸収され、側壁部20の高さが板厚Tの20倍を超えても折り込みや割れのない側壁部20を得ることができる。
この後、他の三箇所の角部21についても繰り返し成形する。また、必要に応じて側壁部20の高さ方向の余肉を切除し所定寸法へ成形すると、図1に示すような四隅にシームレスな角部21を有する金属容器2が形成される。また、R面取りの端部34の金属部材24の場合でも同様に形成することができる。
また、側壁部20の高さHが板厚Tの10倍を超えないような場合や、皺の発生し難い材料を成形する場合には、金属部材22の端部32が面取り加工されていないものでも有効である。その場合、端部32の面取り加工を行う必要がないため、工程数が少なくなる。その場合、図16に相当する仮曲げの状態は図17に示すように構成され、上記実施の形態1と同様に、ビード部31が形成された側壁部20を有する角部21の金属容器2を成形することができる。
上記のように構成された実施の形態1の角部成形装置によれば、受台に第一凹凸部および成形ローラに第二凹凸部を備えているため、金属部材の角部の近傍にビード部を成形することができるので、偏肉や折り重なりのないシームレスでかつ高い側壁部の角部を成形できる。
また、側壁部にビード部を備えているため、ビード部が存在しない場合と比較すると側壁部の剛性が向上できる。
また、皺等による折り重なりに伴う微小間隔の隙間を生じないため、ステンレス材料などに対して隙間腐食リスクのある環境下での使用にも耐え得る角部を形成することができる。
従来、受台と成形ローラとのクリアランスや位置決めを行う例は示されていたが、成形ローラの回転軸の軸方向と上下方向との直交精度については考慮されておらず、精度が悪い場合には角部の近傍の側壁部に左右非対称な偏肉などの異常成形が生じる恐れがあった。しかしながら、本実施の形態1においては、成形ローラの回転軸の傾きを調整する第二調整部を備えているため、成形ローラの回転軸と上下方向とを簡易にかつ高精度に調整することができる。よって、角部を高精度に成形できる。
また、上記実施の形態1においては、1つの角部21の1方の側壁部20に対し、ビード部31が凹凸形状を二本備える例を示したが、これに限られることはなく、凹凸形状の数が多いほど、細く浅い凹凸形状のビード部31でも余肉を吸収することができる。また一方、比較的深いビード部31を成形すると、浅いビード部31に比べて側壁部20の剛性が向上できる。また、上述のように金属容器2を成形する場合、一般に、金属容器2の角に近い箇所の方が余肉が多くなる。そこで、ビード部31が凹凸形状を二本以上備えている場合、図2に示すように、角に近い凹凸形状の高さ方向の長さを、角から遠い凹凸形状の高さ方向の長さより長く形成することで、余肉をより効果的に吸収することができる。
実施の形態2.
図18は本発明の実施の形態2に成形ローラの第二凹凸部が受台の前記第一凹凸部に対応するように成形ローラの回転位置を制御する第一調整部としてのラックアンドピニオン機構部の構成を示す側面図である。図19は図18に示したラックアンドピニオン機構部の構成を示す正面図である。尚、図18および図19において、受台5および成形ローラ4はそれぞれの位置関係を示すものであり、上記実施の形態1と同様な構成を有しており、詳細な構成は省略して示す。
図において、上記実施の形態1と同様の部分に同一符号を付して説明を省略する。成形ローラ4にギア142を設けるとともに、台座8にラック143を立設し、これらをかみ合わせることでラックアンドピニオン機構部140を構成する。そして、ラックアンドピニオン機構部140によって、成形ローラ4の回転位置を制御する。他の動作は、上記実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態2の角部成形装置によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、ラックアンドピニオン機構部により成形ローラの第二凹凸部が受台の第一凹凸部の位置を正確に合うように成形ローラの回転位置を調整するため、角部の近傍の側壁部のビード部を正確に成形することができる。尚、第一調整部としてラックアンドピニオン機構部を例に示したが、これに限られることはなく、他の構成であっても、成形ローラの第二凹凸部が受台の前記第一凹凸部に対応するように成形ローラの回転位置を制御するものであればよく、同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
図20および図21はこの発明の実施の形態3の角部成形装置の構成を示す図である。図20は側面図、図21は正面図をそれぞれ示す。図22は図20に示した角部成形装置の要部を示す上面図である。図23は図20に示した角部成形装置の要部を示す側面図である。図24は図20に示した角部成形装置の要部を示す正面図である。図25は図23に示した角部成形装置の内部構成を示す側面図である。図26はこの発明の実施の形態3の金属容器の構成を示す斜視図である。
図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。まず、本実施の形態3の受台5および成形ローラ4には、上記実施の形態1と異なり、第一凹凸部および第二凹凸部が形成されていない。スライド機構部6は、本実施の形態3においては、ボールネジ17とサーボモータ18などのアクチュエータとによって上下方向Zに移動可能に形成される。成形ローラ4の受台5が設置されている側と相反する側の箇所には、成形ローラ4の変形負荷を吸収するガイド部としてのバックアップローラ部151が形成される。
バックアップローラ部151は、成形ローラ4の撓み(変形)を抑制する目的で設置される。角部21は挟む両側から材料が寄り集まり塑性流動で肉厚が厚くなるため、受台5と成形ローラ4とのクリアランスを一定に保とうとすると、成形ローラ4に大きな荷重が作用し、成形ローラ4を弾性変形する。成形ローラ4が変形すると、所期の加工条件が得られず偏肉や割れなどの異常成形が生じるという問題点がある。さらに成形ローラ4は、角部21の形状に合わせて中央部Mの直径が細くなっており変形しやすい。
本発明の実施の形態3では、これらの問題を鑑みてなされたものである。バックアップローラ部151は軸受152を介してフレーム10に支持されている。バックアップローラ部151の最外周が成形ローラ4の中央部Mに連接するように取り付けられている。
上記のように構成された実施の形態3の角部成形装置1は、上記実施の形態1と同様に金属部材23を成形する。上記実施の形態3においては、受台5に第一凹凸部および成形ローラ4に第二凹凸部が形成されていないためを備え、図26に示すように金属容器2は、側壁部20にビード部が形成されていない角部11にて成形される。そして、成形ローラ4の中央部Mの直径を小型化してもバックアップローラ部151によって成形ローラ4の変形が抑制できるので高精度な角部が可能になるという効果がある。また、加工負荷による変形を抑制する構造のため、従来よりも厚い材料の加工にも適用できるという効果がある。
上記のように構成された実施の形態3の角部成形装置によれば、成形ローラの変形負荷を吸収するガイド部としてのバックアップローラ部を備えているため、従来よりも厚板の厚い材料に対しても、成形ローラの変形を抑制して高精度に角部を成形できる。尚、バックアップローラ部以外の構成であっても、成形ローラの変形負荷を吸収するガイド部として機能するものであれば同様の効果を奏することができる。
上記実施の形態3においては、受台5に第一凹凸部および成形ローラ4に第二凹凸部を備えない例を示したが、上記実施の形態1と同様に、受台5に第一凹凸部53および成形ローラ4に第二凹凸部43を備えるようにしてもよい。その場合、側壁部20にビード部31が形成された角部21が成形される。これと同時に、ガイド部が成形ローラ4の変形を抑制するため、ビード部31が精度よく形成され、さらに高精度な角部が成形できる。
実施の形態4.
図27はこの発明の実施の形態4における角部成形装置の成形ローラの構成を示す正面図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明する。本実施の形態4の受台および成形ローラ4には、上記実施の形態1と異なり、第一凹凸部および第二凹凸部が形成されていない。成形ローラ4は、軸方向Yに複数個に分割されている。ここでは、中央部Mに1個の分割ローラ61、その軸方向Yの両端側がそれぞれ二分割され、分割ローラ62、63および分割ローラ64、65にて形成される。よって、成形ローラ4は五つの分割ローラ61、62、63、64、65にて形成され、それぞれが回転自在に形成される。
成形ローラ4の回転数あるいは回転角度は人為的に制御しない限りは、成形ローラ4の回転は金属部材23との摩擦接触状態で決定される。成形ローラ4は、その面が回転軸40に沿って円錐状であり変化している。よって、成形ローラ4が分割されていない場合には、成形ローラ4と金属部材23との接触状態が軸方向Yで複雑に変化しており、成形ローラ4が金属部材23の側壁部20で擦れ、金属部材23の表面状態を悪化させる問題点があった。このことを、成形ローラ4の回転数、回転角度を調整して行い対応する場合、金属部材23の表面状態を改善するのに実験を繰り返す必要があるという問題点があった。
本実施の形態4では、成形ローラ4が分割ローラ61〜65にて形成されているため、成形ローラ4と金属部材23との接触状態が、分割ローラ61〜65が回転自在に回転することにより、成形ローラ4と金属部材23との擦れが緩和され、金属部材23の表面の擦れキズなどが生じにくくなり、シームレスな角部を精度よく成形することができる。
尚、成形ローラ4の軸方向Yの方向の分割数は、三分割から五分割程度が妥当であるが、必ずしもこれに限定されるわけではない。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 角部成形装置、2 金属容器、4 成形ローラ、5 受台、6 スライド機構部、7 位置決め機構部、8 台座、9 第二調整部、10 フレーム、11 ノックピン、12 ガイドポイント、13 油圧シリンダ、14 平板、15 油圧シリンダ、
16 ボルト、17 ボールネジ、18 サーボモータ、20 側壁部、21 角部、
22 金属部材、23 金属部材、24 金属部材、25 角部、31 ビード部、
32 端部、33 端部、34 端部、40 回転軸、41 第一円錐面部、
42 第二円錐面部、43 第二凹凸部、44 軸受、45 スペーサ、
51 第一側面部、52 第二側面部、53 第一凹凸部、54 上面部、
61 分割ローラ、62 分割ローラ、63 分割ローラ、64 分割ローラ、
65 分割ローラ、92 凸部、93 ベアリングハウジング、94 第一楔、
95 ネジ、97 溝部、98 第二楔、140 ラックアンドピニオン機構部、
142 ギア、143 ラック、T 板厚、H 高さ、W1 最外直径、
W2 最細直径、W3 幅、W4 高さ、X 前後方向、X1 前方、X2 後方、
Y 軸方向、Z 上下方向、Z1 上方、Z2 下方。

Claims (11)

  1. 受台と成形ローラとの協働により、板状のワークの角部および前記角部の近傍を塑性変形し側壁部を形成する角部成形装置において、
    前記受台は、第一方向に延在する第一側面部および第二側面部が連接して形成され、
    前記成形ローラは、中央部から回転軸の両端側に向かって円錐状に広がる第一円錐面部および第二円錐面部が、前記第一側面部および前記第二側面部に沿って前記第一方向に移動可能に形成され、
    前記受台の前記第一側面部および前記第二側面部には、前記第一方向に延在する第一凹凸部がそれぞれ形成され、
    前記成形ローラの前記第一円錐面部および前記第二円錐面部には、前記受台の前記第一凹凸部に対応する第二凹凸部がそれぞれ形成された角部成形装置。
  2. 前記成形ローラの前記受台が設置されている側と相反する側の箇所には、前記成形ローラの変形負荷を吸収するガイド部が形成された請求項1に記載の角部成形装置。
  3. 前記ガイド部は、バックアップローラ部にて形成された請求項2に記載の角部成形装置。
  4. 前記成形ローラの前記第二凹凸部が前記受台の前記第一凹凸部に対応するように前記成形ローラの回転位置を制御する第一調整部を備えた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の角部成形装置。
  5. 前記第一調整部は、ラックアンドピニオン機構部にて形成された請求項4に記載の角部成形装置。
  6. 受台と成形ローラとの協働により、板状のワークの角部および前記角部の近傍を塑性変形し側壁部を形成する角部成形装置において、
    前記受台は、第一方向に延在する第一側面部および第二側面部が連接して形成され、
    前記成形ローラは、中央部から回転軸の両端側に向かって円錐状に広がる第一円錐面部および第二円錐面部が、前記第一側面部および前記第二側面部に沿って前記第一方向に移動可能に形成され、
    前記成形ローラの前記受台が設置されている側と相反する側の箇所には、前記成形ローラの変形負荷を吸収するガイド部が形成された角部成形装置。
  7. 前記ガイド部は、バックアップローラ部にて形成された請求項6に記載の角部成形装置。
  8. 前記成形ローラの回転軸の傾きを調整する第二調整部を備えた請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の角部成形装置。
  9. 受台と成形ローラとの協働により、板状のワークの角部および前記角部の近傍を塑性変形し側壁部を形成する角部成形装置において、
    前記受台は、第一方向に延在する第一側面部および第二側面部が連接して形成され、
    前記成形ローラは、中央部から回転軸の両端側に向かって円錐状に広がる第一円錐面部および第二円錐面部が、前記第一側面部および前記第二側面部に沿って前記第一方向に移動可能に形成され、
    前記成形ローラは、前記第一円錐面部および前記第二円錐面部が前記回転軸の方向に複数に分割され、それぞれが回転自在に形成された角部成形装置。
  10. 板状の金属部材の角部および前記角部の近傍を塑性変形し側壁部を形成し、前記角部が少なくとも三箇所形成された金属容器であって、
    各前記角部は、シームレスにて成形され、
    前記角部の前記側壁部は、ビード部が形成された金属容器。
  11. 前記ビード部は、複数の凹凸形状を備えた請求項10に記載の金属容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111036770A (zh) * 2019-12-10 2020-04-21 安徽中兴聚力精密机电技术有限公司 钣金包边模具

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