JP2018015386A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
本明細書の説明において、吸収性物品1の着用時とは、吸収性物品1の装着時及び装着後の少なくとも一方をいう。吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後にわたる方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、身体側表面とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、衣類側表面とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。体液とは、尿、血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。さらに、吸収性物品1の用途は、特に限定されるものではなく、一般には、幼児用又は成人用を問わず、テープ止めタイプの使い捨ておむつ、パンツタイプの使い捨ておむつ、尿取りパッド、軽失禁パッド、生理用品等であってもよい。
トップシート21は、体液が吸収体23へと移動するような液透過性を備えた基材から形成すればよく、例えば、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布等から形成される。また、トップシート21には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート21には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。さらに、強度及び加工性の点から、トップシート21を構成する不織布1枚あたりの坪量は、13g/m2以上50g/m2以下であることが好ましい。トップシート21の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体23へと誘導するために必要とされる、吸収体23を覆う形状であればよい。
図1及び図2に示すように、本発明における吸収性物品1においては、トップシート21から吸収体23にかけて、吸収性物品1の長手方向に沿って延在する左右一対のチャネルエンボス213が形成される。左右一対のチャネルエンボス213は、図1において破線の円部分において図示されるように、長手方向の前端部213(a)及び後端部213(b)で接続される。そして、チャネルエンボス213の長手方向の前端部213(a)の形状は長手方向の前部に向かって凸型であり、長手方向の後端部213(b)の形状は長手方向の後部に向かって凸型である。これにより、吸収性物品1が着用部を覆うような形態をとるときに、チャネルエンボス213によって形成された溝が着用部の形に沿うように吸収性物品1を湾曲させやすくする。そのため、吸収性物品1のフィット性を向上させることができる。
本発明の吸収性物品1においては、トップシート21における、チャネルエンボス213の内側部分に、吸収性物品1の長手方向に沿って、トップシート21を貫通するスリット214が間欠的に設けられている。そして、積層されたトップシート21に設けられたスリット214は、厚さ方向で重ならないようになっている。これにより、トップシート21上に排出された体液は、スリット214を介して吸収体23に吸収されるので、体液の迅速な吸収が担保されて吸収速度が増大するとともに、トップシート21の内部に体液が残留することを防止することもできる。
バックシート22は、吸収体23が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成すればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
吸収体23は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマー(SAP)と、を含有することが好ましい。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体23の吸収性繊維は、フラッフパルプを用いる場合、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m2以上800g/m2以下の坪量とすることが好ましい。
吸収性物品1の製造方法は、周知の方法を採用することができ、例えば、(A)吸収性繊維を高吸収性ポリマーとともに積繊して吸収体マットを作成し、吸収体23を形成する工程、(B)トップシート21と立体ギャザー25をホットメルト系接着剤で固定・一体化する工程、(C)トップシート21、立体ギャザー25、及びバックシート22の内側にホットメルト系接着剤を塗工する工程、(D)集合ドラムにおいて、吸収体23の上部にトップシート21を、吸収体23の下部にバックシート22を配置し、各構成部材を固定・一体化する工程、(E)吸収性物品1の半製品をカッター装置により製品寸法でカットし、個々の吸収性物品1を切り離す工程、を有する製造方法等を挙げることができる。そして、本発明においてトップシート21を吸収体23と積層するに先立って、任意のカッター等により、スリット214が形成された21を、所定の位置に積層して、トップシート21として用いればよい。また、トップシート21と吸収体23を積層した後に、トップシート21から吸収体23にわたるチャネルエンボス213を形成すればよい。
(吸収性物品の作製)
上層吸収体として、パルプシートを粉砕して解繊したフラッフパルプ7gと、高吸収性ポリマー2gとをともに積繊した吸収体マットを準備し、長さ250mm、幅100mmにカットした。また、下層吸収体として、パルプシートを粉砕して解繊したフラッフパルプ8gと、高吸収性ポリマー5gとをともに積繊した吸収体マットを準備し、長さ270mm、幅100mmにカットした。上層吸収体及び下層吸収体を積層した吸収体を、トップシート及びバックシートとともに積層するとともに、1対の横漏れ防止用立体ギャザーを形成し、長さ300mm、幅120mmの吸収性物品を作製し、実施例1のサンプルとした。なお、身体側の上層トップシート(エアスルー不織布)の坪量は、17g/m2であり、衣類側の下層トップシート(エアスルー不織布)の坪量は20g/m2である。また、トップシートから吸収体にかけて、図1に示す形態のチャネルエンボスを形成し、トップシートにおける、チャネルエンボスの内側部分において、上層トップシートと下層トップシートに長さ10mm、幅1mmのスリットを、各スリットの長手方向の間隔が5mmとなるように形成した。上層トップシートに形成したスリットの幅方向の間隔は10mmとし、上層トップシートに形成したスリットと、下層トップシートに形成したスリットとの幅方向の離間距離は5mmとした。バックシートとしては、通気性ポリエチレンフィルム(坪量18g/m2)を用いた。得られた吸収性物品の吸収速度、液戻り量、及びフィット性を以下に従って測定・評価した。
外径80mmの円柱の中央に内径30mmの穴が開いており、重さ2000gとした測定治具を、トップシートを上に向けた状態で、吸収性物品の長手方向、かつ幅方向の中央部の上に置き、上部の穴から生理食塩水40ml(温度36±3℃)を投下し、生理食塩水が吸収性物品に接触した時点から、測定治具中央円内の円周に生理食塩水が完全に吸い込まれるまでを終点として時間を計測し、吸収速度とした。吸収性物品に生理食塩水が完全に吸収された後、3分間放置して、同様の吸収試験を計3回繰り返した。
吸収性物品の中央に生理食塩水300ml(温度36±3℃)を注入し、10分経過後に、あらかじめ重量を測定したろ紙(ADVANTEC社製No.2ろ紙、直径55mm)10枚を注入部の中心に置き、ろ紙の上にアクリルプレートと錘を載せた(圧力;35gf/cm2)。錘を載せてから1分経過後に、ろ紙の重量を測り、試験前後のろ紙の重量差(g)を液戻り量とした。液戻り量は、N=10サンプルについて行ったものの平均値とした。液戻り量が少ないほど吸収性能に優れる。
各サンプルの吸収性物品について、30歳以上の女性20名に実際に装着してもらい、「フィットする」、「普通」、「フィットしない」のいずれかの評価を選択してもらった。その結果を以下の基準でフィット性の評価とした。
○ 15人以上が「フィットする」と回答
△ 10人以上15人未満が「フィットする」と回答
× 10人未満が「フィットする」と回答
○:フィット性と吸収性能が共に良い
△:フィット性と吸収性能のどちらかが良い
×:フィット性と吸収性能の両方が悪い
各トップシートに長さ15mm、幅1mmのスリットを、各スリットの長手方向の間隔が15mmとなるように形成し、上層トップシートに形成したスリットの幅方向の間隔は20mm、上層トップシートに形成したスリットと、下層トップシートとに形成したスリットとの幅方向の離間距離は10mmとした点以外は、実施例1と同様に吸収性物品を作製した。
トップシートにスリットを形成しなかった点以外は、実施例1と同様に吸収性物品を作製した。
トップシートから吸収体にかけてチャネルエンボスを形成しなかった点以外は、実施例1と同様に吸収性物品を作製した。
21 トップシート
211 上層トップシート
212 下層トップシート
213 チャネルエンボス
213(a) 前端部
213(b) 後端部
214 スリット
22 バックシート
23 吸収体
24 キャリアシート
25 立体ギャザー
26 立体ギャザーシート
27 立体ギャザー用弾性部材
Y 長手方向
X 幅方向
Claims (7)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、
前記トップシートは、液透過性の不織布シートであり、身体側の上層トップシートと衣類側の下層トップシートの2層から構成され、
前記トップシートから前記吸収体にかけて、前記吸収性物品の長手方向に沿って延在する左右一対のチャネルエンボスが形成され、
左右一対の前記チャネルエンボスは、長手方向の前端部及び後端部で接続され、
前記チャネルエンボスの長手方向の前端部の形状は長手方向の前部に向かって凸型であり、長手方向の後端部の形状は長手方向の後部に向かって凸型であり、
前記トップシートにおける、前記チャネルエンボスの内側部分には、前記吸収性物品の長手方向に沿って、前記トップシートを貫通するスリットが間欠的に設けられ、
積層された各前記トップシートに設けられた前記スリットは、厚さ方向で重なっていない、吸収性物品。 - 前記スリットは、直線状である、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記上層トップシートにおいて、前記スリットは、長手方向の寸法が5mm以上30mm以下であり、
各前記スリットは、長手方向に5mm以上30mm以下の間隔で配置され、幅方向に5mm以上30mm以下の間隔で配置されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。 - 前記下層トップシートにおいて、前記スリットは、長手方向の寸法が5mm以上30mm以下であり、
各前記スリットは、長手方向に5mm以上30mm以下の間隔で配置され、幅方向に、一つ上の層におけるスリットに対して、2mm以上15mm以下の間隔で配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の吸収性物品。 - 前記スリットの幅方向の寸法が、0.5mm以上、2.5mm以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記上層トップシートの坪量は前記下層トップシートの坪量以下であり、前記上層トップシートの坪量は、13g/m2以上30g/m2以下であり、前記下層トップシートの坪量は、18g/m2以上40g/m2以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記トップシートを構成する前記不織布シートが、エアスルー不織布である、請求項1から6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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|---|---|---|---|
| JP2016149552A JP2018015386A (ja) | 2016-07-29 | 2016-07-29 | 吸収性物品 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190101185A (ko) | 2018-02-22 | 2019-08-30 | 주식회사 툴켓 | 배관용 조인트 |
| JP2020081757A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004181086A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Uni Charm Corp | 縦長の吸収性物品 |
| JP2008125918A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Uni Charm Corp | 吸収性物品 |
| JP2012196539A (ja) * | 2012-07-23 | 2012-10-18 | Daio Paper Corp | 吸収性物品 |
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2016
- 2016-07-29 JP JP2016149552A patent/JP2018015386A/ja active Pending
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