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JP2018010936A - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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JP2018010936A JP2016137821A JP2016137821A JP2018010936A JP 2018010936 A JP2018010936 A JP 2018010936A JP 2016137821 A JP2016137821 A JP 2016137821A JP 2016137821 A JP2016137821 A JP 2016137821A JP 2018010936 A JP2018010936 A JP 2018010936A
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Abstract

【課題】ゲートリーク電流を抑制しながら電力付加効率及び出力を向上することができる化合物半導体装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】キャリア走行層101と、キャリア走行層101上方のキャリア供給層102と、キャリア供給層102上方のソース電極103及びドレイン電極104と、ソース電極103とドレイン電極104との間でキャリア供給層102上方のゲート電極105と、ゲート電極105とドレイン電極104との間でキャリア供給層102上方の第1の絶縁膜107及び第2の絶縁膜108と、が含まれる。ゲート電極105には、第2の絶縁膜108上の部分が含まれる。第2の絶縁膜108は、第1の絶縁膜107の側面をドレイン電極104側から覆い、第2の絶縁膜108中の電子トラップの濃度は、第1の絶縁膜107中の電子トラップの濃度よりも高い。【選択図】図1

Description

本発明は、化合物半導体装置及びその製造方法に関する。
窒化物半導体は、高い飽和電子速度及びワイドバンドギャップ等の特徴を有している。このため、これらの特性を利用して窒化物半導体を高耐圧及び高出力の半導体デバイスに適用することについて種々の検討が行われている。近年では、例えば、GaN系高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor:HEMT)がパワーデバイスとして使用されている。
トランジスタの電力付加効率及び出力はドレイン抵抗の低減により向上させることができ、ドレイン抵抗はゲート電極とドレイン電極との距離を短くすることで低減することができる。
しかしながら、ゲート電極とドレイン電極との距離の短縮はゲートリーク電流の増加に繋がり、信頼性を低下させてしまう。
特開2006−128646号公報 特開2009−26838号公報 特開2015−12037号公報
本発明の目的は、ゲートリーク電流を抑制しながら電力付加効率及び出力を向上することができる化合物半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
化合物半導体装置の一態様には、キャリア走行層と、前記キャリア走行層上方のキャリア供給層と、前記キャリア供給層上方のソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方のゲート電極と、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方の第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜と、が含まれる。前記ゲート電極には、前記第2の絶縁膜上の部分が含まれる。前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の側面を前記ドレイン電極側から覆い、前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第1の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高い。
化合物半導体装置の製造方法の一態様では、キャリア走行層上方にキャリア供給層を形成し、前記キャリア供給層上方にソース電極及びドレイン電極を形成し、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方にゲート電極を形成し、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方に第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を形成する。前記ゲート電極には、前記第2の絶縁膜上の部分が含まれる。前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の側面を前記ドレイン電極側から覆い、前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第1の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高い。
上記の化合物半導体装置等によれば、適切な第1及び第2の絶縁膜が含まれるため、ゲートリーク電流を抑制しながら電力付加効率及び出力を向上することができる。
第1の実施形態に係る化合物半導体装置の構造を示す断面図である。 第1の実施形態に係る化合物半導体装置の作用を示す断面図である。 酸化アルミニウム膜におけるAl−O−Alの結合状態を構成する酸素原子の数に対する水酸化アルミニウム(Al(OH)x)に含まれる酸素原子の数の比率Rと閾値電圧の変動及びゲートリーク電流との関係を示すグラフである。 第2の実施形態に係る化合物半導体装置の構造を示す断面図である。 第2の実施形態の特性を示す図である。 第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図6Aに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図6Bに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図6Cに引き続き、化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第4の実施形態に係るディスクリートパッケージを示す図である。 第5の実施形態に係るPFC回路を示す結線図である。 第6の実施形態に係る電源装置を示す結線図である。 第7の実施形態に係る増幅器を示す結線図である。
以下、実施形態について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態はHEMTを備えた化合物半導体装置の一例に関する。図1は、第1の実施形態に係る化合物半導体装置の構造を示す断面図である。
第1の実施形態に係る化合物半導体装置100には、図1に示すように、キャリア走行層101、キャリア走行層101上方のキャリア供給層102、並びにキャリア供給層102上方のソース電極103及びドレイン電極104が含まれる。化合物半導体装置100には、ソース電極103とドレイン電極104との間でキャリア供給層102上方のゲート電極105、並びにゲート電極105とドレイン電極104との間でキャリア供給層102上方の第1の絶縁膜107及び第2の絶縁膜108も含まれる。第2の絶縁膜108は、第1の絶縁膜107の側面をドレイン電極104側から覆い、第2の絶縁膜108中の電子トラップの濃度は、第1の絶縁膜107中の電子トラップの濃度よりも高い。ゲート電極105には、第2の絶縁膜108上の部分106が含まれる。
第1の実施形態に係る化合物半導体装置100では、第1の絶縁膜107中の電子トラップ及び第2の絶縁膜108中の電子トラップにより、図2に示すように、ドレイン電極104からの電気力線150が終端される。このため、ゲート電極105とドレイン電極104との間の距離が短くても、ゲート電極105のドレイン電極104側の端部近傍における電界集中を緩和することができる。従って、ゲートリーク電流を抑制しながら電力付加効率及び出力を向上することができる。また、第2の絶縁膜108が第1の絶縁膜107の上面を覆いつつ、第1の絶縁膜107の側面をドレイン電極104側から覆っているため、これらの間の界面は化合物半導体装置100の上方に露出していない。従って、上方から水分が侵入してきたとしても、この水分は界面に極めて浸入しにくく、このような水分の侵入に伴う寄生容量の増加及びそれに伴う高周波特性の低下を抑制することができる。このため、優れた高周波特性を得ることができる。更に、第1の絶縁膜107中の電子トラップの濃度が第2の絶縁膜108中の電子トラップの濃度よりも低いため、電子トラップが引き起こす閾値の変動を抑制することができる。
更に、第1の実施形態によれば、ゲートリーク電流の低減効果と閾値電圧の変動の抑制効果とのバランスを良好なものとすることができる。図3は、酸化アルミニウム膜における酸素原子の数NAl-O-Alに対する酸素原子の数NAl(OH)xの比率Rと閾値電圧の変動(Δth)及びゲート電圧が−50Vのときのゲートリーク電流(Ig)との関係を示すグラフである。ここで、比率Rは、酸化アルミニウム膜中の酸素原子のうち、Al−O−Alの結合状態を構成する酸素原子の数NAl-O-Alに対する水酸化アルミニウム(Al(OH)x)に含まれる酸素原子の数NAl(OH)xの比率である。電子トラップとなるOH基が水酸化アルミニウム(Al(OH)x)に含まれる。図3に示すように、比率Rが高いほどゲートリーク電流が低くなり、比率Rが低いほど閾値電圧の変動が抑制される。また、閾値電圧の変動は、キャリア走行層101のキャリア供給層102近傍に生じた二次元電子ガス(2DEG)に近い部分の電子トラップの影響を受けやすい。従って、第1の実施形態では、絶縁膜207が閾値電圧の変動の抑制に効果的であり、絶縁膜208がゲートリーク電流の低減に効果的であり、これら効果のバランスが良好である。
絶縁膜に含まれる電子トラップの濃度の高低は、例えば、絶縁膜の電気抵抗に応じて判断することができる。絶縁膜の電気抵抗は、例えば、電子顕微鏡に設けられた探触子を用いて測定することができる。絶縁膜に含まれる電子トラップの濃度が高ければ、絶縁膜の電気抵抗は低く、絶縁膜に含まれる電子トラップの濃度が低ければ、絶縁膜の電気抵抗は高い。第1の実施形態に係る化合物半導体装置100では、第2の絶縁膜108中の電子トラップの濃度が第1の絶縁膜107中の電子トラップの濃度よりも高いので、第2の絶縁膜108の電気抵抗は第1の絶縁膜107の電気抵抗よりも低い。絶縁膜に含まれる電子トラップの濃度の高低は、例えば、絶縁膜のウェットエッチング後の状態を観察することで判断することもできる。電子トラップの濃度が高い絶縁膜ほどウェットエッチングの速度が遅くなる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態はGaN系HEMTを備えた化合物半導体装置の一例である。図4は、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の構造を示す断面図である。
第2の実施形態に係る化合物半導体装置200には、図4に示すように、基板211、基板211上のバッファ層212、及びバッファ層212上のキャリア走行層201が含まれる。化合物半導体装置200には、キャリア走行層201上のスペーサ層213、スペーサ層213上のキャリア供給層202、及びキャリア供給層202上のキャップ層214も含まれる。
基板211は、例えばSiC基板である。バッファ層212は、例えばAlGaN層である。バッファ層212が超格子構造を備えていてもよい。キャリア走行層201は、例えば厚さが3μm程度で不純物の意図的なドーピングが行われていないGaN層(i−GaN層)である。スペーサ層213は、例えば厚さが5nm程度で不純物の意図的なドーピングが行われていないAlGaN層(i−AlGaN層)である。キャリア供給層202は、例えば厚さが30nm程度のn型のAlGaN層(n−AlGaN層)である。キャップ層214は、例えば厚さが10nm程度のn型のGaN層(n−GaN層)である。キャリア供給層202及びキャップ層214には、例えばSiが5×1018cm-3程度の濃度でドーピングされている。
キャリア走行層201、スペーサ層213、キャリア供給層202及びキャップ層214の積層体に、素子領域を画定する素子分離領域215が形成されている。素子領域内において、キャップ層214に開口部216及び開口部217が形成されており、開口部216内にソース電極203が形成され、開口部217内にドレイン電極204が形成されている。
ソース電極203とドレイン電極204との間でキャップ層214の上方に第1の絶縁膜207、第2の絶縁膜208及び第3の絶縁膜209が形成されている。絶縁膜209はソース電極203からドレイン電極204にわたって形成され、絶縁膜208は平面視で絶縁膜209の輪郭の内側に形成され、絶縁膜207は平面視で絶縁膜208の輪郭の内側に形成されている。そして、絶縁膜208は絶縁膜207の上面を覆い、絶縁膜209は絶縁膜208の上面を覆う。絶縁膜209上に第4の絶縁膜210が形成されている。第4の絶縁膜210には、例えば、窒化シリコン膜210a及びその上の酸窒化シリコン膜210bが含まれる。絶縁膜210中の電子トラップの濃度は、絶縁膜207中の電子トラップの濃度よりも高く、絶縁膜208中の電子トラップの濃度よりも高く、絶縁膜209中の電子トラップの濃度よりも高い。絶縁膜207〜210の積層構造には、ソース電極203とドレイン電極204との間の開口部221が形成されている。そして、開口部221を介してキャップ層214とショットキー接触するゲート電極205が形成されている。ゲート電極205は、いわゆるT字型構造を有しており、絶縁膜210上の庇状の部分206を含む。ゲート電極205を覆う保護膜222が絶縁膜210上に形成されている。
開口部221よりもドレイン電極204側では、絶縁膜208が絶縁膜207の側面をドレイン電極204側から覆い、絶縁膜209が絶縁膜208の側面をドレイン電極204側から覆う。絶縁膜207、絶縁膜208及び絶縁膜209は水酸化アルミニウムを含有する酸化アルミニウム膜であり、絶縁膜中の酸素原子のうち、Al−O−Alの結合状態を構成する酸素原子の数NAl-O-Alに対する水酸化アルミニウム(Al(OH)x)に含まれる酸素原子の数NAl(OH)xの比率をRとすると、絶縁膜209における比率Rは、絶縁膜208における比率Rよりも高く、絶縁膜208における比率Rは、絶縁膜207における比率Rよりも高い。例えば、絶縁膜207における比率Rは0.04〜0.08程度であり、絶縁膜208における比率Rは0.08〜0.10程度であり、絶縁膜209における比率Rは0.10〜0.14程度である。例えば、絶縁膜207の厚さは1nm〜100nm程度、絶縁膜208の厚さは1nm〜100nm程度、絶縁膜209の厚さは1nm〜100nm程度、窒化シリコン膜210aの厚さは1nm〜100nm程度、酸窒化シリコン膜210bの厚さは1nm〜100nm程度である。
第2の実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。第2の実施形態では、絶縁膜207及び絶縁膜208の他に絶縁膜209が形成されているため、電界集中をより緩和することができる。
ここで、第2の実施形態の効果について、2つの参考例(第1の参考例、第2の参考例)と比較して説明する。第1の参考例では、ゲート電極205とドレイン電極204との間の距離が第2の実施形態のそれより長く、第2の参考例では、ゲート電極205とドレイン電極204との間の距離が第2の実施形態のそれと等しい。また、第1の参考例及び第2の参考例には絶縁膜207〜209が含まれておらず、その分だけ窒化シリコン膜210aが厚く形成されている。第1の参考例と第2の参考例とを比較すると、ゲート電極205とドレイン電極204との間の距離が短い分だけ、図5(a)に示すように、第2の参考例の効率及び出力が良好であるが、図5(b)に示すように、ゲートリーク電流が大きい。これに対し、第2の実施形態によれば、より良好な効率及び出力が得られると共に、ゲートリーク電流を低減することができる。例えば、ゲート電圧が−50Vのときのゲートリーク電流を1×10-6A/mm程度とすることができる。
次に、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法について説明する。図6A乃至図6Dは、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図6A(a)に示すように、基板211上に、バッファ層212、キャリア走行層201、スペーサ層213、キャリア供給層202及びキャップ層214を形成する。バッファ層212、キャリア走行層201、スペーサ層213、キャリア供給層202及びキャップ層214は、例えば有機金属気相成長(metal organic vapor phase epitaxy:MOVPE)法により形成することができる。
これら化合物半導体層の形成に際しては、例えば、Al源であるトリメチルアルミニウム(TMA)ガス、Ga源であるトリメチルガリウム(TMG)ガス、及びN源であるアンモニア(NH3)ガスの混合ガスを用いる。このとき、成長させる化合物半導体層の組成に応じて、トリメチルアルミニウムガス及びトリメチルガリウムガスの供給の有無及び流量を適宜設定する。各化合物半導体層に共通の原料であるアンモニアガスの流量は、例えば100ccm〜10LM程度とする。また、例えば、成長圧力は50Torr〜300Torr程度、成長温度は1000℃〜1200℃程度とする。また、n型の化合物半導体層(例えばキャリア供給層202及びキャップ層214)を成長させる際には、例えば、Siを含むSiH4ガスを所定の流量で混合ガスに添加し、化合物半導体層にSiをドーピングする。Siのドーピング濃度は、1×1018cm-3程度〜1×1020cm-3程度、例えば5×1018cm-3程度とする。
次いで、図6A(b)に示すように、キャップ層214、キャリア供給層202、スペーサ層213及びキャリア走行層201に素子領域を画定する素子分離領域215を形成する。素子分離領域215の形成では、例えば、素子分離領域215を形成する予定の領域を露出するフォトレジストのパターンをキャップ層214上に形成し、このパターンをマスクとしてAr等のイオン注入を行う。このパターンをエッチングマスクとして塩素系ガスを用いたドライエッチングを行ってもよい。
その後、図6A(c)に示すように、キャップ層214上に第1の絶縁膜207を形成する。絶縁膜207としては、例えば、比率Rが0.04〜0.08程度の酸化アルミニウム膜を原子堆積法(atomic layer deposition:ALD)により形成する。比率R、成膜時のトリメチルアルミニウム(TMH)又はH2Oの流量比を制御することで、調整することができる。
続いて、図6B(d)に示すように、絶縁膜207をウェットエッチングによりパターニングする。
次いで、図6B(e)に示すように、キャップ層214上に第2の絶縁膜208を形成し、絶縁膜208をウェットエッチングによりパターニングする。絶縁膜208としては、例えば、比率Rが0.08〜0.10程度の酸化アルミニウム膜を原子堆積法(ALD)により形成する。
その後、図6B(f)に示すように、キャップ層214上に第3の絶縁膜209を形成し、絶縁膜209をウェットエッチングによりパターニングする。絶縁膜209としては、例えば、比率Rが0.10〜0.14程度の酸化アルミニウム膜を原子堆積法(ALD)により形成する。
続いて、図6C(g)に示すように、キャップ層214に開口部216及び開口部217を形成し、開口部216内にソース電極203を形成し、開口部217内にドレイン電極204を形成する。ソース電極203及びドレイン電極204は、例えばリフトオフ法により形成することができる。すなわち、ソース電極203を形成する予定の領域及びドレイン電極204を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うフォトレジストのパターンを形成し、このパターンを成長マスクとして蒸着法により金属膜を形成し、このパターンをその上の金属膜と共に除去する。金属膜の形成では、例えば、Ti膜を形成した後にAl膜を形成する。次いで、例えば、窒素雰囲気中にて400℃〜900℃(例えば580℃)で熱処理を行い、オーミック特性を確立する。
その後、図6C(h)に示すように、窒化シリコン膜210a及びその上の酸窒化シリコン膜210bを含む第4の絶縁膜210を形成する。絶縁膜210は、例えば化学気相成長(chemical vapor deposition:CVD)法、原子層堆積(ALD)法、又はスパッタ法により形成することができる。
続いて、図6C(i)に示すように、絶縁膜210のゲート電極205を形成する予定の領域に開口部221を形成する。開口部221は、例えばドライエッチングにより形成することができる。開口部221をウェットエッチング又はイオンミリングにより形成してもよい。
次いで、図6D(j)に示すように、開口部221よりもドレイン電極204側で絶縁膜210上の庇状の部分206を含むゲート電極205を形成する。ゲート電極205は、例えばリフトオフ法により形成することができる。すなわち、ゲート電極205を形成する予定の領域を露出するフォトレジストのパターンを形成し、このパターンを成長マスクとして蒸着法により金属膜を形成し、このパターンをその上の金属膜と共に除去する。金属膜の形成では、例えば、Ni膜を形成した後にAu膜を形成する。
その後、図6D(k)に示すように、ゲート電極205を覆う保護膜222を絶縁膜210上に形成する。保護膜222は、例えばCVD法、ALD法又はスパッタ法により形成することができる。
そして、必要に応じて保護膜及び配線等を形成して、化合物半導体装置を完成させる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、HEMTのディスクリートパッケージに関する。図7は、第3の実施形態に係るディスクリートパッケージを示す図である。
第3の実施形態では、図7に示すように、第1又は第2の実施形態のHEMTのHEMTチップ1210の裏面がはんだ等のダイアタッチ剤1234を用いてランド(ダイパッド)1233に固定されている。また、ドレイン電極104又は204が接続されたドレインパッド1226dに、Alワイヤ等のワイヤ1235dが接続され、ワイヤ1235dの他端が、ランド1233と一体化しているドレインリード1232dに接続されている。ソース電極103又は203に接続されたソースパッド1226sにAlワイヤ等のワイヤ1235sが接続され、ワイヤ1235sの他端がランド1233から独立したソースリード1232sに接続されている。ゲート電極105又は205に接続されたゲートパッド1226gにAlワイヤ等のワイヤ1235gが接続され、ワイヤ1235gの他端がランド1233から独立したゲートリード1232gに接続されている。そして、ゲートリード1232gの一部、ドレインリード1232dの一部及びソースリード1232sの一部が突出するようにして、ランド1233及びHEMTチップ1210等がモールド樹脂1231によりパッケージングされている。
このようなディスクリートパッケージは、例えば、次のようにして製造することができる。先ず、HEMTチップ1210をはんだ等のダイアタッチ剤1234を用いてリードフレームのランド1233に固定する。次いで、ワイヤ1235g、1235d及び1235sを用いたボンディングにより、ゲートパッド1226gをリードフレームのゲートリード1232gに接続し、ドレインパッド1226dをリードフレームのドレインリード1232dに接続し、ソースパッド1226sをリードフレームのソースリード1232sに接続する。その後、トランスファーモールド法にてモールド樹脂1231を用いた封止を行う。続いて、リードフレームを切り離す。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、HEMTを備えたPFC(Power Factor Correction)回路に関する。図8は、第4の実施形態に係るPFC回路を示す結線図である。
PFC回路1250には、スイッチ素子(トランジスタ)1251、ダイオード1252、チョークコイル1253、コンデンサ1254及び1255、ダイオードブリッジ1256、並びに交流電源(AC)1257が設けられている。そして、スイッチ素子1251のドレイン電極と、ダイオード1252のアノード端子及びチョークコイル1253の一端子とが接続されている。スイッチ素子1251のソース電極と、コンデンサ1254の一端子及びコンデンサ1255の一端子とが接続されている。コンデンサ1254の他端子とチョークコイル1253の他端子とが接続されている。コンデンサ1255の他端子とダイオード1252のカソード端子とが接続されている。また、スイッチ素子1251のゲート電極にはゲートドライバが接続されている。コンデンサ1254の両端子間には、ダイオードブリッジ1256を介してAC1257が接続される。コンデンサ1255の両端子間には、直流電源(DC)が接続される。そして、本実施形態では、スイッチ素子1251に、第1又は第2の実施形態のHEMTが用いられている。
PFC回路1250の製造に際しては、例えば、はんだ等を用いて、スイッチ素子1251をダイオード1252及びチョークコイル1253等に接続する。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態は、HEMTを備えた電源装置に関する。図9は、第5の実施形態に係る電源装置を示す結線図である。
電源装置には、高圧の一次側回路1261及び低圧の二次側回路1262、並びに一次側回路1261と二次側回路1262との間に配設されるトランス1263が設けられている。
一次側回路1261には、第4の実施形態に係るPFC回路1250、及びPFC回路1250のコンデンサ1255の両端子間に接続されたインバータ回路、例えばフルブリッジインバータ回路1260が設けられている。フルブリッジインバータ回路1260には、複数(ここでは4つ)のスイッチ素子1264a、1264b、1264c及び1264dが設けられている。
二次側回路1262には、複数(ここでは3つ)のスイッチ素子1265a、1265b及び1265cが設けられている。
本実施形態では、一次側回路1261を構成するPFC回路1250のスイッチ素子1251、並びにフルブリッジインバータ回路1260のスイッチ素子1264a、1264b、1264c及び1264dに、第1又は第2の実施形態のHEMTが用いられている。一方、二次側回路1262のスイッチ素子1265a、1265b及び1265cには、シリコンを用いた通常のMIS型FET(電界効果トランジスタ)が用いられている。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態は、HEMTを備えた増幅器に関する。図10は、第6の実施形態に係る増幅器を示す結線図である。
増幅器には、ディジタル・プレディストーション回路1271、ミキサー1272a及び1272b、並びにパワーアンプ1273が設けられている。
ディジタル・プレディストーション回路1271は、入力信号の非線形歪みを補償する。ミキサー1272aは、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号とをミキシングする。パワーアンプ1273は、第1又は第2の実施形態のHEMTを備えており、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅する。なお、本実施形態では、例えば、スイッチの切り替えにより、出力側の信号をミキサー1272bで交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路1271に送出できる。この増幅器は、高周波増幅器、高出力増幅器として使用することができる。高周波増幅器は、例えば、携帯電話基地局用送受信装置、レーダー装置及びマイクロ波発生装置に用いることができる。
化合物半導体層の組成は特に限定されず、例えば、GaN、AlN及びInN等の窒化物半導体を用いることができる。また、これらの混晶を用いることもできる。第4の絶縁膜は、窒化シリコン膜又は酸窒化シリコン膜を含んでいなくてもよい。
いずれの実施形態においても、基板として、炭化シリコン(SiC)基板、サファイア基板、シリコン基板、GaN基板又はGaAs基板等を用いてもよい。基板が、導電性、半絶縁性又は絶縁性のいずれであってもよい。
ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極の構造は上述の実施形態のものに限定されない。例えば、これらが単層から構成されていてもよい。また、これらの形成方法はリフトオフ法に限定されない。更に、オーミック特性が得られるのであれば、ソース電極及びドレイン電極の形成後の熱処理を省略してもよい。ゲート電極に、Ni及びAuの他にPd及び/又はPtが含まれていてもよい。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
キャリア走行層と、
前記キャリア走行層上方のキャリア供給層と、
前記キャリア供給層上方のソース電極及びドレイン電極と、
前記ソース電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方のゲート電極と、
前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方の第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜と、
を有し、
前記ゲート電極は、前記第2の絶縁膜上の部分を有し、
前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の側面を前記ドレイン電極側から覆い、
前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第1の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高いことを特徴とする化合物半導体装置。
(付記2)
前記第1の絶縁膜は第1の酸化アルミニウム膜であり、
前記第2の絶縁膜は第2の酸化アルミニウム膜であり、
前記第2の酸化アルミニウム膜中の酸素原子のうち、Al−O−Alの結合状態を構成する酸素原子の数に対する水酸化アルミニウムに含まれる酸素原子の数の比率は、前記第1の酸化アルミニウム膜中の酸素原子のうち、Al−O−Alの結合状態を構成する酸素原子の数に対する水酸化アルミニウムに含まれる酸素原子の数の比率よりも高いことを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記3)
前記第2の絶縁膜の上面を覆い、かつ前記第2の絶縁膜の側面を前記ドレイン電極側から覆う第3の絶縁膜を有し、
前記第3の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高いことを特徴とする付記1又は2に記載の化合物半導体装置。
(付記4)
前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜の上方に形成され、前記ゲート電極の前記第2の絶縁膜上の部分の下面と接する第4の絶縁膜を有し、
前記第4の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第1の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高く、前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高いことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記5)
前記第4の絶縁膜は、窒化シリコン膜若しくは酸窒化シリコン膜又はこれらの両方を有することを特徴とする付記4に記載の化合物半導体装置。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の化合物半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
(付記7)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の化合物半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
(付記8)
キャリア走行層上方にキャリア供給層を形成する工程と、
前記キャリア供給層上方にソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
前記ソース電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方に第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を形成する工程と、
を有し、
前記ゲート電極は、前記第2の絶縁膜上の部分を有し、
前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の側面を前記ドレイン電極側から覆い、
前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第1の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高いことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記第1の絶縁膜は第1の酸化アルミニウム膜であり、
前記第2の絶縁膜は第2の酸化アルミニウム膜であり、
前記第2の酸化アルミニウム膜中の酸素原子のうち、Al−O−Alの結合状態を構成する酸素原子の数に対する水酸化アルミニウムに含まれる酸素原子の数の比率は、前記第1の酸化アルミニウム膜中の酸素原子のうち、Al−O−Alの結合状態を構成する酸素原子の数に対する水酸化アルミニウムに含まれる酸素原子の数の比率よりも高いことを特徴とする付記8に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記10)
前記第2の絶縁膜の上面を覆い、かつ前記第2の絶縁膜の側面を前記ドレイン電極側から覆う第3の絶縁膜を有し、
前記第3の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高いことを特徴とする付記8又は9に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記11)
前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜の上方に、前記ゲート電極の前記第2の絶縁膜上の部分の下面と接する第4の絶縁膜を形成する工程を有し、
前記第4の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第1の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高く、前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高いことを特徴とする付記8乃至10のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記12)
前記第4の絶縁膜は、窒化シリコン膜若しくは酸窒化シリコン膜又はこれらの両方を有することを特徴とする付記11に記載の化合物半導体装置の製造方法。
100、200、300:化合物半導体装置
101、201:キャリア走行層
102、202:キャリア供給層
103、203:ソース電極
104、204:ドレイン電極
105、205:ゲート電極
106、206:庇状の部分
107、207:第1の絶縁膜
108、208:第2の絶縁膜
109、209:第3の絶縁膜
210:第4の絶縁膜

Claims (6)

  1. キャリア走行層と、
    前記キャリア走行層上方のキャリア供給層と、
    前記キャリア供給層上方のソース電極及びドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方のゲート電極と、
    前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方の第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜と、
    を有し、
    前記ゲート電極は、前記第2の絶縁膜上の部分を有し、
    前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の側面を前記ドレイン電極側から覆い、
    前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第1の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高いことを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記第1の絶縁膜は第1の酸化アルミニウム膜であり、
    前記第2の絶縁膜は第2の酸化アルミニウム膜であり、
    前記第2の酸化アルミニウム膜中の酸素原子のうち、Al−O−Alの結合状態を構成する酸素原子の数に対する水酸化アルミニウムに含まれる酸素原子の数の比率は、前記第1の酸化アルミニウム膜中の酸素原子のうち、Al−O−Alの結合状態を構成する酸素原子の数に対する水酸化アルミニウムに含まれる酸素原子の数の比率よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記第2の絶縁膜の上面を覆い、かつ前記第2の絶縁膜の側面を前記ドレイン電極側から覆う第3の絶縁膜を有し、
    前記第3の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物半導体装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
  6. キャリア走行層上方にキャリア供給層を形成する工程と、
    前記キャリア供給層上方にソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層上方に第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を形成する工程と、
    を有し、
    前記ゲート電極は、前記第2の絶縁膜上の部分を有し、
    前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜の側面を前記ドレイン電極側から覆い、
    前記第2の絶縁膜中の電子トラップの濃度は、前記第1の絶縁膜中の電子トラップの濃度よりも高いことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
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