以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10を示す平面図である。図2は、図1から第1配線116、第2電極130、第2接続部132、第2端子134、第2配線136及び絶縁層140を取り除いた図である。図3は、図1のA−A断面図である。図4は、図1のB−B断面図である。図5は、図1のC−C断面図である。なお、図1では、説明のため、有機層120(図3〜図5)を図示していない。
まず、図3を用いて発光装置10の概要について説明する。発光装置10は、基板100、第1電極110、有機層120、第2電極130及び遮光部160を備えている。第1電極110は、透明導電材料を含んでいる。第1電極110は、基板100の第1面102上にある。言い換えると、第1電極110は、基板100の第1面102側に位置している。有機層120は、第1電極110上にある。言い換えると、有機層120は、第1電極110の基板100と反対側に位置している。第2電極130は、有機層120上にある。言い換えると、第2電極130は、有機層120の第1電極110と反対側に位置している。遮光部160は、第1電極110の端部(本図に示す例では、端部110a及び端部110b)を覆っており、本図に示す例では、第1電極110の端部及びその周辺において基板100の第1面102に接している。これにより、発光部150(詳細は後述する。)からの光が第1電極110の端部及びその周辺を介して外側に漏れることが抑制される。
遮光部160は、遮光性、具体的には光反射性を有している。具体的には、遮光部160の光学密度は、有機層120から発せられる光について、例えば2.0以上であり、より具体的には、遮光部160の反射率は、有機層120から発せられる光について、例えば80%以上である。これにより、遮光部160は、有機層120から発せられる光が外部に漏れることを防ぐ遮光部材として機能している。
さらに、遮光部160は、導電性を有している。具体的には、遮光部160の導電率は、第1電極110の導電率よりも高い。これにより、遮光部160は、第1電極110の補助電極として機能している。
次に、図1及び図2を用いて、発光装置10の平面レイアウトの詳細について説明する。発光装置10は、基板100、複数の第1電極110、複数の第1接続部112、複数の第1端子114、第1配線116、複数の第2電極130、複数の第2接続部132、複数の第2端子134、第2配線136、複数の絶縁層140及び複数の遮光部160を備えている。
基板100の形状は、第1面102に垂直な方向から見た場合、一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形である。ただし、基板100の形状は、本図に示す例に限定されるものではない。基板100の形状は、第1面102に垂直な方向から見た場合、例えば円でもよいし、又は矩形以外の多角形であってもよい。
複数の第1電極110は、互いに離間して位置しており、具体的には、基板100の長辺に沿って一列に並んでいる。複数の第1電極110のそれぞれは、基板100の短辺に沿って延伸しており、具体的には、基板100の短辺に沿って延伸する一対の長辺及び基板100の長辺に沿って延伸する一対の短辺を有している。
複数の第1電極110のそれぞれは、複数の第1接続部112のそれぞれを介して、複数の第1端子114のそれぞれに接続している。複数の第1端子114は、第1配線116によって互いに接続している。第1配線116は、基板100の一対の長辺の一方に沿って延伸している。外部からの電圧は、第1配線116、第1端子114及び第1接続部112を介して第1電極110に供給される。なお、本図に示す例において、第1電極110、第1接続部112及び第1端子114は、互いに一体となっている。
複数の第2電極130のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれに重なっている。複数の第2電極130は、互いに離間して位置しており、具体的には、基板100の長辺に沿って一列に並んでいる。複数の第2電極130のそれぞれは、基板100の短辺に沿って延伸しており、具体的には、基板100の短辺に沿って延伸する一対の長辺及び基板100の長辺に沿って延伸する一対の短辺を有している。
複数の第2電極130のそれぞれは、複数の第2接続部132のそれぞれを介して、複数の第2端子134のそれぞれに接続している。複数の第2端子134は、第2配線136によって互いに接続している。第2配線136は、複数の第1電極110及び複数の第2電極130を挟んで第1配線116と対向しており、基板100の一対の長辺の他方に沿って延伸している。外部からの電圧は、第2配線136、第2端子134及び第2接続部132を介して第2電極130に供給される。なお、本図に示す例において、第2接続部132及び第2端子134は、互いに一体となっている。
複数の絶縁層140のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれに重なっている。複数の絶縁層140は、互いに離間して位置しており、具体的には、基板100の長辺に沿って一列に並んでいる。複数の絶縁層140のそれぞれは、基板100の短辺に沿って延伸しており、具体的には、基板100の短辺に沿って延伸する一対の長辺及び基板100の長辺に沿って延伸する一対の短辺を有している。
複数の絶縁層140のそれぞれは、開口142を有している。図3を用いて後述するように、開口142内において、第1電極110、有機層120及び第2電極130は、発光部150として機能する領域を有している。言い換えると、絶縁層140は、発光部150を画定している。発光部150(開口142)は、基板100の短辺に沿って延伸しており、具体的には、基板100の短辺に沿って延伸する一対の長辺及び基板100の長辺に沿って延伸する一対の短辺を有している。
複数の遮光部160のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれに重なっている。遮光部160は、第1電極110の端部、第1接続部112の端部及び第1端子114の端部を覆っている。より具体的には、遮光部160は、第1部分162、第2部分164、第3部分166及び第4部分168を有している。第1部分162、第2部分164、第3部分166及び第4部分168は、それぞれ、第1電極110の一対の長辺の一方(端部110a)、第1電極110の一対の長辺の他方(端部110b)、第1電極110の一対の短辺の一方(端部110c)及び第1電極110の一対の短辺の他方(端部110d)に沿って延伸しており、それぞれ、第1電極110の一対の長辺の一方(端部110a)、第1電極110の一対の長辺の他方(端部110b)、第1電極110の一対の短辺の一方(端部110c)及び第1電極110の一対の短辺の他方(端部110d)を覆っている。
次に、図3を用いて、発光装置10について発光部150の長さ方向(発光部150の長辺に沿った方向)に垂直な断面の詳細を説明する。発光装置10は、基板100、第1電極110、有機層120、第2電極130、絶縁層140及び遮光部160を備えている。基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第2面104は、第1面102の反対側にある。第1電極110、有機層120、第2電極130、絶縁層140及び遮光部160は、基板100の第1面102上にある。絶縁層140の開口142内において、第1電極110、有機層120及び第2電極130は、発光部150として機能する領域を有しており、この領域において、第1電極110、有機層120及び第2電極130は、互いに重なっている。
基板100は、透光性を有しており、例えば、ガラス基板又は樹脂基板である。基板100は、可撓性を有していてもよいし、又は可撓性を有していなくてもよい。基板100が可撓性を有している場合、基板100の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。基板100の第1面102及び第2面104の少なくとも一方は、無機絶縁膜(例えば、SiNx又はSiON)によって覆われていてもよい。この場合、水分が基板100を介して有機層120に侵入することが抑制される。
第1電極110は、透光性及び導電性を有しており、透明導電材料、具体的には例えば金属酸化物、より具体的には例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)又はZnO(Zinc Oxide)を含んでいる。これにより、有機層120からの光は、第1電極110を透過することができる。
有機層120は、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層を含んでいる。正孔注入層及び正孔輸送層は、第1電極110に接続している。電子輸送層及び電子注入層は、第2電極130に接続している。発光層は、第1電極110と第2電極130の間の電圧によって光を発する。
第2電極130は、光反射性及び導電性を有しており、光反射性導電材料、例えば金属、具体的には例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn及びInからなる第1群から選択される金属又はこの第1群から選択される金属の合金を含んでいる。これにより、有機層120からの光は、第2電極130をほとんど透過することなく、第2電極130で反射される。
絶縁層140は、例えば有機絶縁材料、具体的には例えばポリイミドを含んでいる。又は絶縁層140は、無機絶縁材料でもよい。なお、絶縁層140は、透光性を有している。このため、仮に有機層120からの光が(例えば、基板100の第1面102での反射を経て)絶縁層140に入射した場合、この光は、絶縁層140を介して外部に漏れることになる。これに対して、本実施形態では、有機層120からの光が絶縁層140に入射することを遮光部160が防止している。
遮光部160は、光反射性及び導電性を有しており、光反射性導電材料を含んでいる。これにより、遮光部160は、第1電極110の補助電極として機能するとともに、有機層120から発せられる光が外部に漏れることを防ぐ遮光部材として機能している。遮光部160は、例えば、Al、Al合金、Mo及びMo合金からなる群から選択される少なくとも1つを含んでおり、例えば、Mo又はMo合金を含む第1層、第1層上にあってAl又はAl合金を含む第2層及び第2層上にあってMo又はMo合金を含む第3層の3つの層からなる積層体を含んでいる。
第1電極110は端部110a及び端部110bを有し、有機層120は端部120a及び端部120bを有し、第2電極130は端部130a及び端部130bを有し、絶縁層140は端部140a及び端部140bを有し、開口142は端部142a及び端部142bを有し、発光部150は端部150a及び端部150bを有し、遮光部160は端部160a及び端部160bを有している。端部110a、端部120a、端部130a、端部140a、端部142a、端部150a及び端部160aは、互いに同じ方向を向いている。端部110b、端部120b、端部130b、端部140b、端部142b、端部150b及び端部160bは、互いに同じ方向を向いており、それぞれ、端部110a、端部120a、端部130a、端部140a、端部142a、端部150a及び端部160aの反対側にある。
遮光部160は、第1部分162及び第2部分164を有している。遮光部160の第1部分162及び第2部分164は、それぞれ、端部162a及び端部164aを有している。端部162aは遮光部160の端部160aと発光部150の端部150aの間にあり、端部164aは遮光部160の端部160bと発光部150の端部150bの間にある。
本図に示す例において、端部110aの近傍において、第1電極110の表面は、端部110aから離れるにつれて第1面102から離れるように湾曲している。さらに、端部110bの近傍において、第1電極110の表面は、端部110bから離れるにつれて第1面102から離れるように湾曲している。第1電極110の中央及びその周辺において、第1電極110の表面は、基板100の第1面102とほぼ平行、すなわちほぼ平坦になっている。
遮光部160は、第1電極110の両端(端部110a及び端部110b)を覆っており、本図に示す例では、第1電極110の両端及びその周辺において基板100の第1面102に接している。具体的には、遮光部160の第1部分162は第1電極110の端部110aを覆っており、遮光部160の第2部分164は第1電極110の端部110bを覆っている。これにより、第1電極110の両端(端部110a及び端部110b)からの光の漏れを抑制することができる。
第1電極110は、端部110a及びその周辺において遮光部160の第1部分162によって覆われている。さらに、第1電極110は、端部110b及びその周辺において遮光部160の第2部分164によって覆われている。これにより、第1電極110と遮光部160(第1部分162及び第2部分164)の接触面積が大きいものとなる。このため、第1電極110による電圧降下を大きく抑制することができる。
遮光部160(第1部分162)の端部162aは、発光部150、具体的には発光部150の端部150aから離間している。さらに、遮光部160(第2部分164)の端部164aは、発光部150、具体的には発光部150の端部150bから離間している。これにより、遮光部160(第1部分162及び第2部分164)が発光部150の幅を狭めることがない。このため、遮光部160の面積を大きいものにすることができる。
なお、本図に示す例では、絶縁層140の開口142の端部142aは発光部150の端部150aとして機能しており、絶縁層140の開口142の端部142bは発光部150の端部150bとして機能している。言い換えると、発光部150は、絶縁層140の開口142によって画定されている。
絶縁層140は、第1電極110の端部110a及び遮光部160の第1部分162を覆っている。さらに、絶縁層140は、第1電極110の端部110b及び遮光部160の第2部分164を覆っている。これにより、第2電極130が第1電極110及び遮光部160(第1部分162及び第2部分164)に接触すること、すなわち第2電極130が第1電極110及び遮光部160(第1部分162及び第2部分164)と短絡することが防止される。
第2電極130の端部130aは、基板100の第1面102に垂直な方向において遮光部160の第1部分162と重なっており、言い換えると、発光部150の幅方向において端部160aと端部162aの間にある。さらに、第2電極130の端部130bは、基板100の第1面102に垂直な方向において遮光部160の第2部分164と重なっており、言い換えると、発光部150の幅方向において端部160bと端部164aの間にある。これにより、基板100の第1面102は、遮光部160の端部160aと端部160bの間のいずれの領域においても、第1面102に垂直な方向において、第2電極130及び遮光部160の少なくとも一方と重なるようになる。このため、第1面102で反射した光が外部に漏れることを第2電極130及び遮光部160が防止するようになる。
基板100は、複数の発光領域152及び複数の透光領域154を有している。複数の発光領域152及び複数の透光領域154は、交互に並んでいる。複数の発光領域152のそれぞれは、複数の発光部150のそれぞれと重なっており、本図に示す例では、発光部150の幅方向において開口142の端部142aから端部142bまで広がっている。複数の透光領域154のそれぞれは、互いに隣接する発光領域152の間において第2電極130及び遮光部160と重なっておらず、本図に示す例では、互いに隣接する発光部150の一方の遮光部160の端部160aから他方の遮光部160の端部160bまで広がっている。このようにして、複数の発光部150(第1電極110、有機層120及び第2電極130)は、透光領域154を挟んで互いに隣接する2つの発光部150を含んでいる。
基板100の第1面102は、複数の第1領域102a、複数の第2領域102b及び複数の第3領域102cを含んでいる。複数の第1領域102aのそれぞれは、第2電極130及び遮光部160の少なくとも一方と重なっており、本図に示す例では、発光部150の幅方向において、遮光部160の端部160aから端部160bまで広がっている。複数の第2領域102bのそれぞれは、第2電極130及び遮光部160と重なっておらず、かつ絶縁層140と重なっており、本図に示す例では、遮光部160の端部160aから絶縁層140の端部140aまで(又は遮光部160の端部160bから絶縁層140の端部140bまで)広がっている。複数の第3領域102cのそれぞれは、互いに隣接する絶縁層140の間にあり、本図に示す例では、互いに隣接する絶縁層140の一方の端部140aから他方の端部140bまで広がっている。
本図に示す例において、第2領域102bの幅d2は、第3領域102cの幅d3よりも短い。これにより、発光装置10の光線透過率が高くなっている。詳細には、第2領域102bの光線透過率は、第3領域102cの光線透過率よりも低い。これは、第2領域102b上には絶縁層140が位置しているのに対し、第3領域102c上には絶縁層140が位置していないためである。上記したように、第2領域102bの幅d2は、第3領域102cの幅d3よりも狭い。このため、発光装置10の光線透過率が高くなっている。
さらに、本図に示す例では、発光装置10が特定の波長の光を遮断するフィルタとして機能することが抑制される。詳細には、絶縁層140の光線透過率が波長によって異なっていることがある。このため、絶縁層140は、特定の波長の光を遮断するフィルタとして機能し得る。本図に示す例では、上記したように、第2領域102b(絶縁層140と重なる領域)の幅d2は狭く、具体的には第3領域102cの幅d3よりも狭い。このため、発光装置10が特定の波長の光を遮断するフィルタとして機能することが抑制される。
本図に示す例において、第2領域102bの幅d2は、第1領域102aの幅d1の例えば0倍以上0.2倍以下(0≦d2/d1≦0.2)である。第3領域102cの幅d3は、第1領域102aの幅d1の例えば0.3倍以上2倍以下(0.3≦d3/d1≦2)である。第1領域102aの幅d1は、例えば50μm以上500μm以下である。第2領域102bの幅d2は、例えば0μm以上100μm以下である。第3領域102cの幅d3は、15μm以上1000μm以下である。
なお、複数の発光部150は、外部領域から封止されている。一例において、複数の発光部150は、バリア膜を有する封止板によって封止されている。この場合、封止板は、接着剤によって接着される。さらにこの場合、封止板と複数の発光部150の間に乾燥剤が充填されていてもよい。その他の例として、複数の発光部150は、例えばALD又はCVDにより形成された無機膜(例えば、Al2O3膜又はSi3N4膜)によって封止されていてもよい。
本図に示す例では、複数の発光領域152(すなわち、複数の発光部150)がある程度狭いピッチで並んでいる。このため、複数の発光部150から光が発せられた場合、人間の視覚では、複数の発光領域152及び複数の透光領域154を含む領域の全面に亘って光が発せられているように見える。
さらに、本図に示す例では、第1領域102a(すなわち、遮光性を有する領域)がある程度狭く、かつ透光領域106bがある程度広い。このため、人間の視覚では、発光装置10を介して物体が透けて見える。言い換えると、発光装置10は、半透過OLEDとして機能している。具体的には、複数の発光部150から光が発せられていない場合、人間の視覚では、第1面102側から第2面104側の物体が透けて見えるとともに、第2面104側から第1面102側の物体が透けて見える。さらに、複数の発光部150から光が発せられている場合、人間の視覚では、第1面102側から第2面104側の物体が透けて見える。
次に、図4及び図5を用いて、発光装置10について発光部150の幅方向(発光部150の短辺に沿った方向)に垂直な断面の詳細を説明する。第1電極110は端部110c及び端部110dを有し、有機層120は端部120c及び端部120dを有し、第2電極130は端部130c及び端部130dを有し、絶縁層140は端部140c及び端部140dを有し、開口142は端部142c及び端部142dを有し、発光部150は端部150c及び端部150dを有し、遮光部160は端部160c及び端部160dを有している。端部110c、端部120c、端部130c、端部140c、端部142c、端部150c及び端部160cは、互いに同じ方向を向いている。端部110d、端部120d、端部130d、端部140d、端部142d、端部150d及び端部160dは、互いに同じ方向を向いており、それぞれ、端部110c、端部120c、端部130c、端部140c、端部142c、端部150c及び端部160cの反対側にある。
遮光部160は、第3部分166及び第4部分168を有している。遮光部160の第3部分166及び第4部分168は、それぞれ、端部166a及び端部168aを有している。端部166aは遮光部160の端部160cと発光部150の端部150cの間にあり、端部164aは遮光部160の端部160dと発光部150の端部150dの間にある。
本図に示す例において、端部110cの近傍において、第1電極110の表面は、端部110cから離れるにつれて第1面102から離れるように湾曲している。さらに、端部110dの近傍において、第1電極110の表面は、端部110dから離れるにつれて第1面102から離れるように湾曲している。第1電極110の中央及びその周辺において、第1電極110の表面は、基板100の第1面102とほぼ平行、すなわちほぼ平坦になっている。
遮光部160は、第1電極110の両端(端部110c及び端部110d)を覆っており、本図に示す例では、第1電極110の両端及びその周辺において基板100の第1面102に接している。具体的には、遮光部160の第3部分166は第1電極110の端部110cを覆っており、遮光部160の第4部分168は第1電極110の端部110dを覆っている。これにより、第1電極110の両端(端部110a及び端部110b)からの光の漏れを抑制することができる。
第1電極110は、端部110c及びその周辺において遮光部160の第3部分166によって覆われている。さらに、第1電極110は、端部110d及びその周辺において遮光部160の第4部分168によって覆われている。これにより、第1電極110と遮光部160(第3部分166及び第4部分168)の接触面積が大きいものとなる。このため、第1電極110による電圧降下を大きく抑制することができる。
遮光部160(第3部分166)の端部166aは、発光部150、具体的には発光部150の端部150cから離間している。さらに、遮光部160(第4部分168)の端部168aは、発光部150、具体的には発光部150の端部150dから離間している。これにより、遮光部160(第3部分166及び第4部分168)が発光部150の長さを短くすることがない。このため、遮光部160の面積を大きいものにすることができる。
なお、本図に示す例では、絶縁層140の開口142の端部142cは発光部150の端部150cとして機能しており、絶縁層140の開口142の端部142dは発光部150の端部150dとして機能している。言い換えると、発光部150は、絶縁層140の開口142によって画定されている。
絶縁層140は、第1電極110の端部110c及び遮光部160の第3部分166を覆っている。さらに、絶縁層140は、第1電極110の端部110d及び遮光部160の第4部分168を覆っている。これにより、第2電極130が第1電極110及び遮光部160(第3部分166及び第4部分168)に接触すること、すなわち第2電極130が第1電極110及び遮光部160(第3部分166及び第4部分168)と短絡することが防止される。
第2電極130の端部130cは、基板100の第1面102に垂直な方向において遮光部160の第3部分166と重なっており、言い換えると、発光部150の長さ方向において端部160cと端部166aの間にある。これにより、基板100の第1面102は、遮光部160の端部160cと端部160dの間のいずれの領域においても、第1面102に垂直な方向において、第2電極130及び遮光部160の少なくとも一方と重なるようになる。このため、第1面102で反射した光が外部に漏れることを第2電極130及び遮光部160が防止するようになる。
なお、第2電極130の端部130dは、絶縁層140の端部140dよりも外側にあり、言い換えると、発光部150の端部150cよりも外側において、絶縁層140を覆っている。これにより、第2電極130は、第2接続部132(図1)に接続することができる。
次に、図1〜図5に示した発光装置10の製造方法について説明する。
まず、基板100の第1面102上に第1電極110、第1接続部112、第1端子114及び第2接続部132及び第2端子134を形成する。一例において、第1電極110、第1接続部112、第1端子114、第2接続部132及び第2端子134は、スパッタリングにより形成された導電層をパターニングすることにより形成される。
次いで、第1電極110上に遮光部160を形成する。一例において、遮光部160は、スパッタリングにより形成された導電層をパターニングすることにより形成される。
次いで、第1電極110上及び遮光部160上に絶縁層140を形成する。一例において、絶縁層140は、基板100の第1面102上に塗布された感光性樹脂をパターニングすることにより形成される。
次いで、第1電極110上及び絶縁層140上に有機層120を形成する。一例において、有機層120は、塗布プロセス、より具体的にはインクジェット印刷により形成される。
次いで、有機層120上に第2電極130を形成する。一例において、第2電極130は、マスクを用いた真空蒸着により形成される。
このようにして、図1〜図5に示した発光装置10が製造される。
図6は、図3に示した第1電極110の端部の一部及びその周辺を拡大した図である。本図では、第1電極110の端部110a及びその周辺が拡大されている。
遮光部160の端部160aは、第1電極110の端部110aよりも距離Δwだけ外側に突出している。距離Δwは、例えば、0.1μm以上1μm以下である。
第1電極110は、発光部150の幅方向において、幅w1だけ絶縁層140によって覆われている。言い換えると、幅w1は、発光部150の幅方向において、第1電極110の端部110aから絶縁層140の端部142aまでの距離である。さらに、第1電極110は、発光部150の幅方向において、幅w2だけ遮光部160(第1部分162)によって覆われている。言い換えると、幅w2は、発光部150の幅方向において、第1電極110の端部110aから遮光部160の端部162aまでの距離である。
第1電極110と遮光部160(第1部分162)の接触面積を大きくする観点からすると、幅w2は、ある程度広いことが好ましく、例えば、w1の0.5倍以上である(0.5≦w2/w1)ことが好ましい。幅w2がある程度広い場合、第1電極110と遮光部160(第1部分162)の接触面積が大きくなる。これにより、第1電極110による電圧降下を抑制することができる。
遮光部160が発光部150の面積を小さくしないようにする観点からすると、幅w2は、ある程度狭いことが好ましく、例えば、w1の0.9倍以下である(w2/w1≦0.9)ことが好ましい。幅w2が広すぎる場合、遮光部160又は絶縁層140が設計位置からずれると、遮光部160の端部162aが絶縁層140から露出する可能性がある。この場合、発光部150の端部150aは、遮光部160の端部162aによって画定される。このため、発光部150の幅が狭くなる。これに対して、上記したように、幅w2がある程度狭い場合、遮光部160の端部162aが絶縁層140から露出することが抑制される。これにより、遮光部160が発光部150の面積を小さくすることが抑制される。
図7は、図3に示した発光装置10の動作を説明するための図である。本図に示すように、有機層120(具体的には、発光層)からの光の一部は、第1電極110の屈折率と基板100の屈折率の差により、基板100の第1面102で反射する。特に、第1電極110の屈折率が基板100の屈折率よりも小さく、かつ第1電極110と基板100の界面における有機層120からの光の入射角がある程度大きい場合、第1電極110と基板100の界面では全反射が生じる。
本図に示す例では、基板100の第1面102で光が反射しても、この光が絶縁層140に入射することを遮光部160が防いでいる。これにより、有機層120からの光が基板100の第1面102側から漏れることが抑制される。
以上、本実施形態によれば、第1電極110の端部110a、端部110b、端部110c及び端部110dは、それぞれ、遮光部160の第1部分162、第2部分164、第3部分166及び第4部分168によって覆われている。このため、第1電極110の端部110a、端部110b、端部110c及び端部110dから光が漏れることが抑制される。
なお、発光装置10は、例えば、自動車のリアウインドウに取り付けられたハイマウントストップランプとして機能することができる。この場合、発光装置10(発光部150)は、例えば、赤色の光を発する。
図8は、図2の変形例を示す図である。本図に示すように、遮光部160は、第1電極110の一対の長辺(端部110a及び端部110b)のみを覆っていてもよい。具体的には、遮光部160は、第1部分162及び第2部分164を有している。第1部分162は、第1電極110の一対の長辺の一方(端部110a)を覆っている。第2部分164は、第1電極110の一対の長辺の他方(端部110b)を覆っている。第1部分162及び第2部分164は、互いに接続していない。本図に示す例においても、基板100の第1面102で光が反射しても、この光が絶縁層140(例えば、図3)に入射することを遮光部160(第1部分162及び第2部分164)が防ぐことができる。
図9は、図3の第1の変形例を示す図である。本図に示すように、遮光部160は、端部110aのみを覆っていてもよい。具体的には、遮光部160は、第1部分162を有している。第1部分162は、第1電極110の端部110aを覆っている。本図に示す例においても、基板100の第1面102で光が反射しても、この光が絶縁層140に入射することを遮光部160(第1部分162)が防ぐことができる。
図10は、図3の第2の変形例を示す図である。本図に示すように、遮光部160の端部162a及び端部164aは、絶縁層140から露出していてもよい。具体的には、遮光部160の第1部分162の端部162aは絶縁層140の端部142aよりも内側にあり、遮光部160の第2部分164の端部164aは絶縁層140の端部142bよりも内側にある。これにより、第1部分162の端部162aは発光部150の端部150aとして機能しており、第2部分164の端部164aは発光部150の端部150bとして機能している。言い換えると、第1部分162の端部162a及び第2部分164の端部164aは、発光部150に接しており、さらに言い換えると、発光部150は、遮光部160によって画定されている。
図11は、図3の第3の変形例を示す図である。本図に示す例において、遮光部160は、遮光性、具体的には光吸収性を有している。具体的には、遮光部160の光学密度は、有機層120から発せられる光について、例えば2.0以上であり、より具体的には、遮光部160の吸収率は、有機層120から発せられる光について、例えば80%以上である。これにより、遮光部160は、有機層120から発せられる光が外部に漏れることを防ぐ遮光部材として機能している。遮光部160は、例えば、ブラックマトリクス層を含んでおり、より具体的には、例えば、クロム酸化物(例えば、CrO又はCrO2)及びマンガン酸化物(例えば、MnO)の少なくとも一方を含んでいる。
さらに、遮光部160の吸収率は、可視光、具体的には400nm以上700nm以下の波長の光について、ある程度高く、例えば80%以上である。言い換えると、遮光部160の反射率は、可視光についてある程度低い。これにより、遮光部160のぎらつきを抑制することができる。詳細には、本図に示す例において、遮光部160の端部160a及び端部160bは、それぞれ、第2電極130の端部130a及び端部130bよりも外側にある。この場合、遮光部160の反射率がある程度高いと、第1面102側から発光装置10を見たときに遮光部160がぎらつく可能性がある。これに対して、本図に示す例では、遮光部160の反射率が低い。このため、遮光部160のぎらつきを抑制することができる。
なお、本図に示す例において、遮光部160の導電率は、第1電極110の導電率よりも高くてもよいし、第1電極110の導電率以下であってもよい。遮光部160の導電率が第1電極110の導電率よりも高い場合、遮光部160は第1電極110の補助電極として機能することができる。遮光部160の導電率が第1電極110の導電率以下、特に遮光部160が絶縁部材である場合、遮光部160は第1電極110の補助電極として機能し得ない。
図12は、図3の第4の変形例を示す図である。本図に示す例において、発光装置10は、導電部170(導電部172及び導電部174)を備えている。導電部170は、導電性を有している。具体的には、導電部170の導電率は、第1電極110の導電率よりも高い。これにより、導電部170は、第1電極110の補助電極として機能している。このため、遮光部160の導電率が第1電極110の導電率以下、特に遮光部160が絶縁部材である場合であっても、第1電極110による電圧降下を抑制することができる。
本図に示す例において、導電部172及び導電部174は、基板100の第1面102上において第1電極110に覆われている。導電部172及び導電部174は、発光部150を挟んで互いに対向している。
導電部170は、例えば、Al、Al合金、Mo及びMo合金からなる群から選択される少なくとも1つを含んでおり、例えば、Mo又はMo合金を含む第1層、第1層上にあってAl又はAl合金を含む第2層及び第2層上にあってMo又はMo合金を含む第3層の3つの層からなる積層体を含んでいる。
図13は、図3の第5の変形例を示す図である。本図に示すように、有機層120は、絶縁層140の開口142の外側に位置していなくてもよい。具体的には、本図に示す例では、有機層120の端部120aは、開口142の端部142a側において開口142の内側面に接し、有機層120の端部120bは、開口142の端部142b側において開口142の内側面に接している。
図14は、図3の第6の変形例を示す図である。本図に示すように、有機層120は、互いに隣接する2つの発光部150に亘って位置していてもよい。より具体的には、有機層120は、複数の発光領域152及び複数の透光領域154の全体を覆っている。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。