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JP2018002660A - 口腔用組成物 - Google Patents

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JP2018002660A JP2016132004A JP2016132004A JP2018002660A JP 2018002660 A JP2018002660 A JP 2018002660A JP 2016132004 A JP2016132004 A JP 2016132004A JP 2016132004 A JP2016132004 A JP 2016132004A JP 2018002660 A JP2018002660 A JP 2018002660A
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祐未 齋藤
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親也 杉本
吉衝 佐藤
Yoshitsugi Sato
吉衝 佐藤
京 藤村
Kyo Fujimura
京 藤村
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Abstract

【課題】弱酸性〜中性のpH範囲における、経時変化をも含めた外観の安定性の確保の点、および苦味、収斂感が改善された口腔用組成物を提供する。
【解決手段】亜鉛化合物と有機酸と少なくとも含み、該有機酸と亜鉛化合物とのモル比(Arel)が、Arel=(有機酸のモル数)/(亜鉛化合物のモル数)=0.2以上である口腔用組成物。
【選択図】図2

Description

本発明は、口腔用組成物に関する。より具体的には、その外観および嗜好性の改善を可能とした口腔用組成物に関する。本発明によれば、例えば、苦味、渋味、収斂感を軽減した口腔用組成物を得ることができる。
ヒトの口臭は、通常は、口腔内の特定の細菌(フゾバクテリウム ヌクリエイタム;Fusobacterium nucleatum)が原因となって生じるとされている。このような観点から、口臭防止を目的として、これら病原菌に対して抗菌作用を有する成分、例えば、銅、亜鉛、銀等の金属を用いた口腔用組成物が提案されている(特許文献1:特開平05−163125号公報、特許文献2:特開平07−165544号公報、特許文献3:特開2006−176416号公報、特許文献4:特開2007−008843号公報を参照)。
しかしながら、これらの金属を含有する口腔用組成物は、金属特有の苦味、渋味、収斂感がある(嗜好性に関して)、白濁や変色を生じる(外観に関して)等の問題があり、口腔用組成物として用いるためには、嗜好性および安定性に大きな課題があった。
嗜好性を改善する方法としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とl−メントールとの併用(特許文献5:特開昭63−8324号公報)多価アルコールとアネトールとの併用(特許文献6:特開2004−203894号公報)、lーメントール誘導体とNーエチルーpーメンタン一3−カルボキサミドとの併用(特許文献7:特開2003−137755号公報)、ベタイン型両面活性剤と糖アルコールの併用(特許文献8:WO2010/113688号公報)が提案されている。また、液の透明性を改善する方法として、有機酸の添加(特許文献9:特開昭60−233008号公報)が提案されている。
また、変色を改善する方法としては、抗菌性金属担持ゼオライトの配合(上記の特許文献4)が提案されている。
特開平05−163125号公報 特開平07−165544号公報 特開2006−176416号公報 特開2007−008843号公報
特開昭63−8324号公報 特開2004−203894号公報 特開2003−137755号公報
国際公開第2010/113688号公報 特開昭60−233008号公報 特開2010−24195号公報
味の嗜好性に関しては、先行技術としてポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とlーメントールとの併用(特許文献5:特開昭63−8324号公報)、多価アルコールとアネトールとの併用(特許文献6:特開2004−203894号広報)、1一メントール誘導体とNーエチルーpーメンタンー3一カルボキサミドとの併用(特許文献7:特開2003−137755号公報)による金属塩の味の改善が示されている。しかしながら、これらの先行技術においては、味の嗜好性における改善効果が充分でない。
また、安定性については、先行技術として有機酸の添加(特許文献9:特開昭60−233008号公報、特許文献10:特開2010−24195号公報)で安定なpH範囲が低いという理由から、改善の余地があるとされる。
本発明の目的は、弱酸性〜中性のpH範囲における、経時変化をも含めた外観の安定性の確保の点、および苦味、収斂感が改善された口腔用組成物を提供することにある。
本発明者は鋭意研究の結果、亜鉛化合物とクエン酸とを配合して口腔用組成物とするに際して、該有機酸と亜鉛化合物とのモル比(Arel)が、Arel=(有機酸のモル数)/(亜鉛化合物のモル数)=0.2以上とすることが、上記目的の達成に極めて効果的なことを見出した。
本発明の口腔用組成物は、前記知見に基づくものであり、亜鉛化合物と有機酸と少なくとも含み、該有機酸と亜鉛化合物とのモル比(Arel)が、Arel=(有機酸のモル数)/(亜鉛化合物のモル数)=0.2以上であることを特徴とするものである。
従来の口腔組成物において、Znおよびクエン酸を含むものは存在したが、該従来の口腔組成物においては、該有機酸は「単なるpH調整成分」としてしか見なされていなかった。換言すれば、従来の口腔組成物における「マスキング性発現」のためには、「Zn+クエン酸+α」(αは、マスキング性発現の必須成分)が必要であると思われていた。よって、有効成分の最小限の組合せが「Zn+有機酸(例えば、クエン酸)」である口腔組成物における「マスキング性発現」は、本発明者によって初めて見出されたものである。
なお、上記した従来技術における認識(技術常識)の下では、有機酸(例えば、クエン酸)は「単なるpH調整成分」としてのみ扱われていた。このため、従来の口腔組成物における有機酸の含有量(すなわち、モル比たるNr=(有機酸のモル数)/(亜鉛化合物のモル数)は、かなり小さく設定されていた。
換言すれば、従来技術における技術常識の下では、有機酸(例えば、クエン酸)は、Znの作用(例えば、苦味、渋味、収斂感)をマスキングする作用は「無い」と考えられて来た。これに対して、本発明者は、口腔組成物の一成分としての有機酸(例えば、クエン酸)自体に、「Znマスキング作用」を初めて見出した。すなわち、本発明は、このように初めて見出された口腔組成物の一成分としての有機酸の「Znマスキング作用」を積極的に利用することに特徴がある。
上記有機酸の「Znマスキング作用」は、後述する「ユークリッド距離」によって定量的に規定することができる。後述する「実施例5」の例に示すように、Znの味(渋味・収斂感、等)のマスキングの程度は、「実施例5」における「ベース処方−有機酸ゼロの対照(control)サンプル(亜鉛化合物=0.07%)」間のユークリッド距離を「E」(すなわち、基準)として、「ベース処方に有機酸を配合したサンプル−ベース処方に亜鉛化合物および有機酸を配合したサンプル間のユークリッド距離」を「E」とした場合、それらの比(Erel(%))=100×(E/E)、またはそれらの差(E−E)によって、該測定対象サンプルのマスキングの程度を定量的に規定することができる。
本発明は、例えば、以下の態様を含むことができる。
[1] 亜鉛化合物と有機酸と少なくとも含み、該有機酸と亜鉛化合物とのモル比(Arel)が、Arel=(有機酸のモル数)/(亜鉛化合物のモル数)=0.2以上であることを特徴とする口腔用組成物。
[2] 前記有機酸と亜鉛化合物とのモル比がArel=0.5〜20である[1]に記載の口腔用組成物。
[3] 前記有機酸が、クエン酸、酢酸、グリシン、リンゴ酸、グルコン酸、フマル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種類である[1]または[2]のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
[4] 前記口腔用組成物が水を含む流体状組成物であり、且つ前記亜鉛化合物の配合量が組成物全体の0.001〜0.2質量%である[1]〜[3]のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
[5] 前記亜鉛化合物を含有するが、前記有機酸を含有しない対照(コントロール)組成物のユークリッド距離(E)に対する、前記亜鉛化合物および有機酸を含む口腔用組成物のユークリッド距離(E)の相対比(Erel(%))=100×(E/E)が85%以下である[1]〜[4]のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
本発明に係る口腔用組成物は、塩化亜鉛等の亜鉛化合物と、有機酸(例えば、クエン酸)との比率を限定的に組み合わせて配合することによって、亜鉛による渋味、収斂感を感じることなく、味の嗜好性を保った組成物での口臭の抑制が可能になる。また、これによって高い経時安定性を保つことができる。
更に、従来技術においては、亜鉛化合物の安定性を保つためには溶媒は酸性であることが通常であったが、本発明においては、弱酸性〜中性の範囲においても良好な安定性を保つことが可能となる。このように、口腔用組成物を弱酸性〜中性の範囲とする本発明の態様によれば、口腔内を歯の脱灰を招く虞のある「酸性」状況とすることを回避しつつ、安心して洗口等の目的に、口腔用組成物を使用することができる。
表10で示したサンプルの「ユークリッド距離」のデータを棒グラフにプロットをして得られた棒グラフである。 表10で示したサンプルの測定値から算出したデータ(表7〜9内のサンプル2〜11)をX−Y平面上にプロットして得られたグラフである。「ユークリッド距離」を算出したサンプル間にわかりやすいよう直線を引いた。 表10で示したサンプルの官能評価データ(実測値;横軸)を、官能評価得点の検量線によって予測されたデータ(予測値;縦軸)に対してプロットして得られたグラフである。この「予測値」は、PLS回帰(必要に応じて、下記のURLを参照することができる)によって予測されるものである。URL:https://sites.google.com/site/esitomonokai/jie-xi-bu-wu/tahenryo/plsniyoru-hui-gui
表12で示したサンプルの「ユークリッド距離」のデータを棒グラフにプロットして得られた棒グラフである。 表12で示したサンプルの測定値から算出したデータ(表7〜9内のサンプル4、9、12〜15)をX−Y平面上にプロットして得られたグラフである。「ユークリッド距離」を算出したサンプル間に判別し易いように直線を引いた。 表12で示したサンプルの官能評価データ(実測値;横軸)を、官能評価得点の検量線によって予測されたデータ(予測値;縦軸)に対してプロットして得られたグラフである。
表14で示したサンプルの「ユークリッド距離」のデータを棒グラフにプロットして得られた棒グラフである。 表14で示したサンプルの測定値から算出したデータ(表7〜9内のサンプル5、10、16〜21)をX−Y平面上にプロットして得られたグラフである。「ユークリッド距離」を算出したサンプル間に判別し易いように直線を引いた。 表14で示したサンプルの官能評価データ(実測値;横軸)を、官能評価得点の検量線によって予測されたデータ(予測値;縦軸)に対してプロットして得られたグラフである。
表16で示したサンプルの「ユークリッド距離」のデータを棒グラフにプロットして得られた棒グラフである。 表16で示したサンプルの測定値から算出したデータ(表7〜9内のサンプル5、10、22〜24)をX−Y平面上にプロットして得られたグラフである。「ユークリッド距離」を算出したサンプル間に判別し易いように直線を引いた。 表16で示したサンプルの官能評価データ(実測値;横軸)を、官能評価得点の検量線によって予測されたデータ(予測値;縦軸)に対してプロットして得られたグラフである。
表18で示したサンプルの「ユークリッド距離」のデータを棒グラフにプロットして得られた棒グラフである。 表18で示したサンプルの測定値から算出したデータ(表7〜9内のサンプル5、10、25〜28)をX−Y平面上にプロットして得られたグラフである。「ユークリッド距離」を算出したサンプル間に判別し易いように直線を引いた。 表18で示したサンプルの官能評価データ(実測値;横軸)を、官能評価得点の検量線によって予測されたデータ(予測値;縦軸)に対してプロットして得られたグラフである。
以下他社特許での比較
表20で示したサンプルの測定値から算出したデータ(表21)をX−Y平面上にプロットして得られたグラフである。「ユークリッド距離」を算出したサンプル間に判別し易いように直線を引いた。 表20で示したサンプルの「ユークリッド距離」のデータを棒グラフにプロットして得られた棒グラフである。 表20で示したサンプルの官能評価データ(実測値;横軸)を、官能評価得点の検量線によって予測されたデータ(予測値;縦軸)に対してプロットして得られたグラフである。
表24で示したサンプルの測定値から算出したデータ(表25)をX−Y平面上にプロットして得られたグラフである。「ユークリッド距離」を算出したサンプル間にわかりやすいよう直線を引いた。 表24で示したサンプルの「ユークリッド距離」のデータを棒グラフにプロットして得られた棒グラフである。 表24で示したサンプルの官能評価データ(実測値;横軸)を、官能評価得点の検量線によって予測されたデータ(予測値;縦軸)に対してプロットして得られたグラフである。 表24で示したサンプルの官能評価データ(実測値;横軸)を、官能評価得点の検量線によって予測されたデータ(予測値;縦軸)に対してプロットして得られたグラフである。
表29で示したサンプルの「ユークリッド距離」のデータを棒グラフにプロットして得られた棒グラフである。 表29で示したサンプルの測定値から算出したデータ(表30)をX−Y平面上にプロットして得られたグラフである。「ユークリッド距離」を算出したサンプル間に、判別し易いように直線を引いた。 表29で示したサンプルの官能評価データ(実測値;横軸)を、官能評価得点の検量線によって予測されたデータ(予測値;縦軸)に対してプロットして得られたグラフである。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ本発明を更に具体的に説明する。以下の記載において量比を表す「部」および「%」は、特に断らない限り質量基準とする。
(口腔組成物)
本発明の口腔組成物は、亜鉛化合物と有機酸を少なくとも含み、該亜鉛化合物と有機酸とのモル比(Arel)が、Arel=(有機酸のモル数)/(亜鉛化合物のモル数)=0.2以上であることを特徴とするものである。
(亜鉛化合物)
Znを含む「化合物」であって、有機酸との「組み合わせ」(例えば、混合による)が可能である限り、本発明に使用可能な亜鉛化合物は、特に制限されない。該亜鉛化合物は、必要に応じて2種以上組み合わせて使用することもできる。本発明においては、口腔組成物の使用感低下防止の点からは、pH5〜8の水中でZnイオンを与える亜鉛化合物であることが好ましい。より具体的には、以下の亜鉛化合物が好適に使用可能である。
(好適な亜鉛化合物)
塩化亜鉛、PCA亜鉛(ピロリドンカルボン酸の亜鉛塩)、グルコン酸亜鉛、硫酸亜鉛、クエン酸亜鉛、リンゴ酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、乳酸亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛、酢酸亜鉛、フッ化亜鉛、硝酸亜鉛、ギ酸亜鉛、臭素酸亜鉛、安息香酸亜鉛、水酸化亜鉛、フルオロリン酸亜鉛、酸化亜鉛、酒石酸亜鉛、グリシン亜鉛、ソルビン酸亜鉛、マンデル酸亜鉛、パントテン酸亜鉛、グリセロリン酸亜鉛、ケイ皮酸亜鉛、フィチン酸亜鉛、ピロリン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛、グルタミン酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、等。
(有機酸)
前記亜鉛化合物との「組み合わせ」(例えば、混合による)が可能である限り、本発明に使用可能な有機酸は、特に制限されない。該有機酸は、必要に応じて2種以上組み合わせて使用することもできる。本発明においては、口腔組成物の使用感低下防止の点からは、pH5〜8の水中で有機酸イオンを与える有機酸であることが好ましい。より具体的には、以下の有機酸が好適に使用可能である。
(好適な有機酸)
クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、フマル酸、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、グリチルレチン酸、ピロリドンカルボン酸、酒石酸、乳酸、マレイン酸、アスパラギン酸、コハク酸、フマル酸、グルクロン酸、アジピン酸、フィチン酸等。
(亜鉛化合物と有機酸とのモル比)
本発明の口腔用組成物において、亜鉛化合物と有機酸とのモル数の比(Arel)は、Arel=(有機酸のモル数):(亜鉛化合物のモル数)=0.2以上である。
(有機酸モル数の好適な下限)
上記の比Arelは、有機酸の効果を好適に発揮させる点からは、0.25以上であることが好ましく、更には0.3以上、更には0.35以上、更には0.4以上、更には0.45以上、更には0.5以上、更には0.55以上、更には、0.6以上、更には、0.65以上、更には0.7以上、更には0.8以上、更には1.0以上、更には1.2以上、更には1.5以上、更には2.0以上、更には2.5以上、更には3.0以上、更には3.5以上、更には4.0以上、更には4.5以上、更には5.0以上、更には5.5以上、更には6.0以上、更には6.5以上、更には7.0以上、更には7.5以上、更には8.0以上、更には8.5以上、更には9.0以上、更には9.5以上、更には10.0以上、更には10.5以上、更には11.0以上、特に11.5以上であることが好ましい。
(有機酸モル数の好適な上限)
上記のモル比(Arel)の上限は特に制限されないが、実用的な観点(例えば、口腔用組成物からの過度な刺激の抑制の点)からは、Arelは、20以下であることが好ましく、更には19以下、更には18以下、更には17以下、更には16以下、更には15以下、更には14以下であることが好ましい。
本発明において、有機酸の効果を好適に発揮させ、且つ口腔用組成物からの過度な刺激を抑制する点からは、上記のモル比(Arel)の範囲は、例えば、Arel=(有機酸のモル数)/(亜鉛化合物のモル数)=0.5〜20であることが好ましく、更には0.6〜19、更には0.7〜18、更には0.8〜17、更には0.9〜16、更には1〜15、更には1.1〜14、更には1.2〜13であることが好ましい。
(好適な亜鉛化合物と有機酸との組み合わせ)
本発明において、好適に使用可能な亜鉛化合物と有機酸との組み合わせは、例えば、以下の通りである。
<亜鉛化合物> <有機酸>
塩化亜鉛 クエン酸
塩化亜鉛 リンゴ酸
塩化亜鉛 グルコン酸
塩化亜鉛 フマル酸
塩化亜鉛 酢酸
塩化亜鉛 グリシン
塩化亜鉛 EDTA−2Na
塩化亜鉛 グルタミン酸
塩化亜鉛 酒石酸
塩化亜鉛 ピロリドンカルボン酸
塩化亜鉛 アジピン酸
ギ酸亜鉛 リンゴ酸
グルコン酸亜鉛 クエン酸
グルコン酸亜鉛 リンゴ酸
硫酸亜鉛 クエン酸
硫酸亜鉛 リンゴ酸
PCA亜鉛 クエン酸
(口腔組成物の形態)
本発明の口腔組成物の形態は、該口腔組成物の効果が発揮可能である限り、特に制限されない。すなわち、本発明の口腔組成物の形態は、例えば、固体、流体、その他(ゲル状、ペースト状等)のいずれであっても良い。「固体」形態としては、例えば、不定形または定形(例えば、錠剤)の塊、粉体(例えば、散剤、顆粒剤)が挙げられる。流体としては、例えば、任意の粘度を有する液体、粘稠な流体、分散液、乳化液が挙げられる。
より具体的な口腔組成物の形態としては、例えば、練歯磨、粉歯磨、水歯磨、液状歯磨等の歯磨類、洗口剤、マウスウォッシュ、チューインガム、口腔用パスタ、口中清涼剤等が挙げられるが、これに限定されるものではない。また、各剤型に応じて、上記剤型に一般的に使用可能な任意成分を、本発明の効果を実質的に妨げない範囲で配合することができる。
(pH)
本発明の口腔組成物のpHは特に制限されないが、経時安定性の優れた、消臭機能を有する口腔用組成物とすることが容易な点からは、そのpHをほぼ弱酸性〜中性の範囲に設定することが好ましい。より具体的には、本発明の口腔組成物のpHの範囲は以下の通りである。本発明におけるpHの測定方法・条件としては、下記の方法・条件が、好適に使用可能である。
測定装置:pHメーター:pH METER F−22(HORIBA)
測定方法:pH7、pH4、pH9の順に標準液を用いて「3点校正」を行った後に、pH測定の対象たる「試料溶液」のpHを測定する。なお、測定方法・条件の詳細に関しては、必要に応じて、下記のサイトを参照することができる。
<3点校正について>
URL: http://www.horiba.com/jp/application/material-property-characterization/water-analysis/water-quality-electrochemistry-instrumentation/the-story-of-ph-and-water-quality/qa-ph/calibration/1/
<校正に用いる標準液について>
URL: http://www.horiba.com/jp/application/material-property-characterization/water-analysis/water-quality-electrochemistry-instrumentation/the-story-of-ph-and-water-quality/qa-ph/calibration/2/
<pH測定全般について>
URL: http://www.horiba.com/jp/application/material-property-characterization/water-analysis/water-quality-electrochemistry-instrumentation/the-story-of-ph-and-water-quality/the-basis-of-ph/
なお、本発明の口腔組成物の形態の如何に関係なく(すなわち、該形態が固体、流体、その他(ゲル状、ペースト状等)のいずれの場合であっても)、後述する「実施例」に記載された条件(すなわち、所定処方の「溶液」状態)として、本発明の口腔組成物のpHを測定するものとする。
(好適なpH範囲)
本発明組成物のpHは、5.0〜7.6が好ましく、更には5.1〜7.5、更には5.2〜7.4、更には5.3〜7.3、更には5.4〜7.2、更には5.5〜7.1、更には5.6〜7.0、更には5.7〜7.1であることが好ましい。
(ユークリッド距離)
本発明組成物の「マスキング効果」は、後述する「ユークリッド距離」によって好適に規定することができる。このような「ユークリッド距離」測定方法・条件としては、後述する実施例に記載された測定方法・条件が好適に使用可能である。
(ユークリッド距離の意義)
以下、実際に得られたデータ(後述の「実施例5」)を用いて、ユークリッド距離の意義について述べる。該「実施例5」(表10)において得られたデータの概略は、以下の通りである。
(サンプル2=ベース処方と、各サンプル間のユークリッド距離)
本測定はベース処方に有機酸を添加したサンプルと、それにさらに亜鉛化合物を添加したサンプルとのユークリッド距離を比較する。これにより、各サンプルにおける亜鉛化合物のみの味をマスキングできているかどうかを示すことができる。測定した各サンプルの詳細については表○○を参照すること。以下に、Arel=(有機酸のモル数)/(亜鉛化合物のモル数)と、サンプル間のユークリッド距離を示す。
<測定対象サンプル> <ユークリッド距離(相対%)>
サンプル2及び7(サンプル7〜11において、塩化亜鉛0.07%;Arel=0)
1286
サンプル3及び8(Arel=0.5) 559(43.5%)
サンプル4及び9(Arel=1) 202(15.7%)
サンプル5及び10(Arel=2) 112(8.7%)
サンプル6及び11(Arel=10) 75.9(5.9%)
すなわち、上記「実施例5」の例においては、クエン酸の量の増加にしたがって、対となるサンプル間のユークリッド距離が短縮されている。よって、このデータから、クエン酸の量を増やすことにより、亜鉛の味(渋味・収斂感)のマスキングを「より強く」(ユークリッド距離としては、より小さく)できることが示されている。
上述したように、亜鉛の味(渋味・収斂感)のマスキングの程度は、「対となるサンプル間」のユークリッド距離(例えば、上記した「サンプル2−サンプル7のユークリッド距離」、「サンプル3−サンプル8のユークリッド距離」)によって定量的に規定することができる。よって、本発明においては、「ベース処方−有機酸ゼロの対照(control)サンプル(亜鉛化合物=0.07%)間のユークリッド距離」を基準(E)として、「ベース処方に有機酸を配合したサンプル−ベース処方に亜鉛化合物および有機酸を配合したサンプル間のユークリッド距離」を基準(E)とした場合、それらの相対値(Erel(%))=100×(E/E)をもって、該測定対象サンプルのマスキングの程度を定量的に規定することができることとなる。
(好ましいユークリッド距離)
本発明の口腔用組成物においては、上記Erel(%)=100×(E/E)の値が、85%以下であることが好ましい。このErel(%)の値は、更には80%以下が好ましく、更には75%以下、更には72%以下、更には70%以下、更には65%以下、更には60%以下、更には55%以下、更には50%以下、更には48%以下、更には46%以下、更には44%以下、更には42%以下、更には40%以下、更には38%以下、更には36%以下、更には34%以下、更には32%以下、更には30%以下、更には28%以下、更には26%以下、更には24%以下、更には22%以下、更には20%以下、更には18%以下、更には16%以下、更には14%以下、更には12%以下、更には10%以下、更には9%以下、更には8%以下、特には7%以下であることが好ましい。
なお、本発明の口腔組成物の形態の如何に関係なく(すなわち、該形態が固体、流体、その他(ゲル状、ペースト状等)のいずれの場合であっても)、後述する「実施例」に記載された条件(すなわち、所定処方の「溶液」状態)として、本発明の口腔組成物の「ユークリッド距離」を測定するものとする。
(流体状の態様)
本発明の口腔用組成物を流体状とする態様においては、任意の液体成分を使用することができる。このような液体成分としては、例えば、水、アルコール類、およびこれらの混合物等を、適宜使用することができる。本発明の口腔用組成物を流体(例えば、液体)状とする場合、Zn過剰な場合の不利益を防止する点からは、亜鉛化合物の配合量は、該流体状の組成物全体を基準(100質量%)として2質量%以下であることが好ましい。この亜鉛化合物の配合量は、更には1.8質量%以下が好ましく、更には1.6質量%以下、更には1.4質量%以下、更には1.2質量%以下、更には1質量%以下、更には0.8質量%以下、更には0.6質量%以下、更には0.4質量%以下、更には0.3質量%以下、特に0.2質量%以下であることが好ましい。
他方、亜鉛化合物の好適な効果の点からは、亜鉛化合物の配合量は、流体状の組成物全体を基準(100質量%)として0.001質量%以上であることが好ましい。この亜鉛化合物の配合量は、更には0.002質量%以上であることが好ましく、更には0.004質量%以上、更には0.006質量%以上、更には0.008質量%以上、更には0.01質量%以上、更には0.015%以上、更には0.02質量%以上、更には0.025質量%以上、更には0.03質量%以上、更には0.035質量%以上、更には0.04質量%以上、更には0.045質量%以上、更には0.05質量%以上、更には0.055質量%以上、0.06質量%以上、更には0.065質量%以上、更には0.07質量%以上、更には0.075質量%以上、更には0.08質量%以上、更には0.085質量%以上、更には0.9質量%以上、更には0.95質量%以上、更には0.1質量%以上であることが好ましい。
また、Zn過剰な場合の不利益防止と、亜鉛化合物の好適な効果とのバランスの点からは、亜鉛化合物の配合量は、流体状の組成物全体を基準(100質量%)として、例えば0.001〜0.2質量%であることが好ましい。この亜鉛化合物の配合量は、流体状の組成物全体を基準(100質量%)として、例えば、0.002〜0.19質量%であることが好ましく、更には0.004〜0.19質量%、更には0.006〜0.18質量%、更には0.007〜0.017質量%、更には0.008〜0.017が好ましい。
(水)
本発明の口腔用組成物を流体状とする態様において使用可能な水は、特に制限されないが精製水であることが好ましい。pHを安定的なものとする点からは、水は「イオン交換水」であることが好ましい。
(好適な粘度)
本発明の口腔用組成物を流体状とする態様においては、該流体の好適な粘度(Vs)は、以下の通りである。このような「粘度」の測定方法・条件としては、例えば、以下の測定方法・条件が好適に使用可能である。
・粘度計:B型粘度計BM型(東機産業)、機種 BMII
・ロータ:No.1またはNo.2またはNo.3またはNo.4(粘度に応じて)
・接液部:SUS304/303
・回転速度:6または12または30または60rpm(粘度に応じて)
この粘度計の詳細に関しては、例えば、以下の東機産業(株)サイト(pdfファイル末尾に記載の参考文献をも含む)を参照することができる。
URL: http://www.tokisangyo.co.jp/pdf/viscometer/B2.pdf
(比較的低粘度の態様)
本発明の口腔用組成物を比較的低粘度の流体とする態様において、該口腔用組成物の好ましい粘度は、特に制限されない。このような態様における口腔用組成物の好適な粘度は、通常、70mPa・s以下である。
(口腔用組成物を比較的高粘度の流体とする態様)
本発明の口腔用組成物を比較的高粘度の流体とする態様(例えば練歯磨、粉歯磨、水歯磨、液状歯磨等の歯磨類、洗口剤、マウスウォッシュ、チューインガム、口腔用パスタ、口中清涼剤等とする態様)において、該口腔用組成物の好ましい粘度は、例えば、100mPa・s以上であることが好ましい。この粘度は、100〜10000mPa・sであることが好ましく、更には200〜5000mPa・s、更には500〜1000mPa・sであることが好ましい。
(他の成分)
本発明の口腔用組成物は、上述したように、亜鉛化合物と、有機酸(例えば、クエン酸)とを必須成分とするものである。本発明においては、必要に応じて、下記の任意成分を口腔用組成物に(例えば、上記必須成分に「追加」することにより)包含させても良い。なお、このような「他の成分」は、本発明の趣旨を実質的に阻害しない範囲(例えば、ユークリット距離等の好適な範囲を実質的に阻害しない範囲)において、使用することができる。
(殺菌剤)
本発明では、これらに併用すべき殺菌剤として、フェノール系抗菌剤、エーテル系抗菌剤、四級アンモニウム系抗菌剤、ピリジニウム系抗菌剤から選ばれる1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて配合することができる。
ここで、フェノール系抗菌剤としては、イソプロピルメチルフェノールの各異性体として知られている一般名ビオゾール、チモール、カルバクロール、エーテル系抗菌剤としてはトリクロサン(2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル)、四級アンモニウム系抗菌剤としては塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム系抗菌剤としては塩化セチルピリジニウムなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。なお、これら殺菌剤の中では、特にイソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、塩化セチルピリジニウムを好適に使用することができる。
上記したフェノール系抗菌剤、エーテル系抗菌剤、四級アンモニウム系抗菌剤、ピリジニウム系抗菌剤から選ばれる殺菌剤の総配合量は、組成物全体の0.0001〜5%、特に0.0005〜2%、とりわけ0.001〜1%が好適である。配合量が0.0001%に満たないと充分な配合効果が得られず、優れた殺菌効果が発揮されない場合があり、5%を超えると製剤の安定性、使用感、コスト等の面で不利となる場合がある。
また、これら殺菌剤の中で特に水溶性が低いトリクロサン等のエーテル系抗菌剤、イソプロピルメチルフェノール等のフェノール系抗菌剤を配合する場合は、殺菌剤を予めアルコール類等の溶剤で可溶化後に水系製剤に配合したり、あるいは、界面活性剤配合製剤に配合することが好ましい。
(アルコール類)
この場合、アルコール類としては、例えばエタノール、イソプロパノール、ブタノール、プロパノール等の一価アルコール、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、ペンタンジオール、プロピレングリコール、ソルビット、ポリエチレングリコール200〜20000、ポリプロピレングリコール300〜4000の多価アルコールなどを挙げることができ、これらの1種又は2種以上を配合することが可能である。
アルコール類を配合する場合、その配合方法は、香料中に配合してもよいし、別添加してもよく、もしくは両方(香料中及び別添加の両方)に配合してもよい。その合計配合量は、純分換算して好ましくは組成物全体の0.1〜70%、より好ましくは0.1〜60%である。配合量が0.1%未満の場合は、上記殺菌剤を可溶化することができない場合があり、70%を超えると嗜好性等の点又は製剤化において問題となる場合がある。
(界面活性剤)
界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両性イオン界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上を配合し得る。陰イオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−ミリストイルザルコシン酸ナトリウムなどのN−アシルザルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムを用いることができる。また、非イオン界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステルなどの糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリン酸モノ又はジエタノールアミド、ミリスチン酸モノ又はジエタノールアミドなどの脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステルを用いることができる。両性イオン界面活性剤としては、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシンなどのN−アルキルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウムを用いることができる。
界面活性剤を配合する場合、その配合量は、組成物全体の0.1〜20%、特に0.2〜10%が好適である。配合量が0.1%未満の場合は、上記殺菌剤を可溶化することができず、充分な殺菌効果が得られない場合がある。20%を超えると嗜好性等の点で製剤化において問題となる場合がある。
(歯磨類の態様における添加剤)
例えば歯磨類の場合は、各種研磨剤、湿潤剤、粘結剤、甘味料、香料、着色剤、防腐剤、その他の有効成分などを用いることができる。
上記研磨剤としては、シリカゲル、沈降シリカ、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム2水和物及び無水和物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム、第3リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、第4リン酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる。これら研磨剤の配合量は、歯磨剤組成物全体の2〜40%、特に10〜30%とすることが好ましい。
湿潤剤としては、ソルビット、グリセリン、プロピレングリコ−ル、キシリット、マルチット、ラクチット等が挙げられるが、特にソルビット、キシリットが好ましい。これらの配合量は、組成物全体の5〜50%、特に20〜45%とすることが好ましい。
粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナン、グアガム、アルギン酸ナトリウム、カチオン化セルロース、モンモリロナイト、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。
粘結剤の配合量は、剤型により調整できるが、例えば、練歯磨には0.1〜5%、液体歯磨及び洗口剤には0〜5%配合することができる。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム等、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、グレープフルーツ油、スウィーティー油、柚油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液−液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を組み合わせて使用することができる。
各種有効成分としては、上記必須成分以外のもの、例えばフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第一錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウム塩等の水溶性リン酸化合物、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等のグルカナーゼ、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アスコルビン酸、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸及びその塩類、塩化ナトリウム、アズレン、銅クロロフィリンナトリウム、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、アミラーゼ、メトキシエチレン、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エピジヒドロコレステリン、塩化ベンゼトニウム、ジヒドロコレステロール、トリクロロカルバニリド、トウキ軟エキス、オウバクエキス、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナ等の抽出物が挙げられる。なお、上記有効成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合することができる。
着色剤としては、青色1号、黄色4号、赤色102号、二酸化チタン等を通常量で配合することができる。
本発明の口腔用組成物を収容する容器の材質は特に制限されず、通常、口腔用組成物に使用される容器を使用できる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等のプラスチック容器等が使用できる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
<各物性の測定方法・測定条件>
以下の実施例においては、原則として(すなわち、特に明記しない限り)以下の「測定方法・測定条件」を用いるものとする。
<pH>
・上記した測定方法・測定条件を用いる。例えば、主要な方法・条件は、以下の通りである。
測定装置:pHメーター:pH METER F−22(HORIBA)
測定方法:pH7、pH4、pH9の順に標準液を用いて「3点校正」を行った後に、pH測定の対象たる「試料溶液」のpHを測定する。
<粘度>
・上記した測定方法・測定条件を用いる。例えば、主要な方法・条件は、以下の通りである。
・粘度計:B型粘度計BM型(東機産業)、機種 BMII
・ロータ:No.1またはNo.2またはNo.3またはNo.4(粘度に応じて)
・接液部:SUS304/303
・回転速度:6または12または30または60rpm
<亜鉛の定量>
装置:X−LABエネルギー分散型蛍光X線分析装置 SPECTRO XEPOS(SPECTRO Analytical Instruments)
分析ソフトウェア:X−LAB PRO
X線管:ファインフォーカス エンドウインド型X線管
検出器:X−Flash light
測定方法:各亜鉛化合物濃度(例:0.01、0.03、0.05%)の水溶液を調整する。調整した溶液約4.0gについて、SPECTRO XEPOS装置を用いて、水をブランクとし、検量線を作成する。試料液約4.0gについて、SPECTRO XEPOS装置を用いてX線強度を求め、検量線から亜鉛化合物の濃度を求める。
・なお、この「SPECTRO XEPOS」を用いる測定の詳細に関しては、必要に応じて、下記サイトを参照することができる。
URL:http://www.spectro.jp/products/xrf/spectro-xepos/
・一般的なエネルギー分散型蛍光X線分析の詳細に関しては、必要に応じて、下記サイトを参照することができる。
URL:http://techno-x.co.jp/en/files/nyuumon.pdf#search='technox.co.jp%2Fen%2Ffiles%2Fnyuumon.pdf'
<有機酸の定量>
装置:液体クロマトグラフ 1220 Infinity LC(Agilent)
カラム:InertSustain C18
移動相:50mMリン酸二水素アンモニウムをリン酸でpH2.0に調整
カラム温度:40℃
検出器:可変波長検出器(VWD)210nm
方法:各種有機酸を約100ppmになるように、秤量した後、水で希釈した溶液を試料溶液として、液体クロマトグラフに注入して分析を行う。定量には内部標準法を用いる。
この「内部標準法」においては、該「内部標準」物質として、例えば、以下の物質から選ばれる1以上の物質を用いることができる。
「内部標準」物質:マロン酸、コハク酸、フマル酸
・なお、この「1220 Infinity LC」を用いる測定の詳細に関しては、必要に応じて、下記サイトを参照することができる。
URL:http://www.chem-agilent.com/contents.php?id=1001324
・また、有機酸の分析に好適な、他の液体クロマトグラフィー条件等の詳細に関しては、必要に応じて、社団法人 日本分析学会関東支部編「高速液体クロマトグラフィー ハンドブック 改訂2版」、第385〜388頁、2000年、丸善(株)発行を参照することができる。
(ユークリッド距離の主要な測定方法・測定条件)
・測定機器:電子味覚システム ASTREE II(アストリーII;アルファ・モス・ジャパン株式会社製)
・測定環境:25℃、常圧
・解析ソフト>Alpha Soft
コンピューター名:DELL OPTIPLEX 7010
なお、「ユークリッド距離」の詳細な測定方法・測定条件は、後述する。
実施例1
(口腔組成物ベース処方Aの調製)
以下の表1および表2の処方に従って、口腔組成物調製に用いる「ベース処方A」を調製した。この「ベース処方A」は、主に、本発明に従う口腔組成物を調製する際に使用するベース処方である(この「ベース処方A」は、後述する表5における「サンプル2」と同一の処方である)。
例えば、このこの「ベース処方A」は、以下の方法で調製することができる。すなわち、適当な容量のパイレックスガラス製の容器(ビーカー)中に、スターラ(アズワン製、商品名:REXIM RSH−1DN)により300prmの回転数で攪拌しつつ、以下の順番で、該容器中に各成分を加えた。
(1)プロピレングリコール(湿潤剤)
(2)メチルパラベン(保存剤)
(3)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(可溶化剤)
(4)香料(着香剤)
(5)精製水−1回目(基剤;ここでは、全量の20〜30%程度を添加)
(6)塩化セチルピリジニウム(保存剤)
(7)キシリトール(甘味剤)
(8)グリチルリチン酸ジカリウム(甘味剤)
(9)グリセリン(湿潤剤)
(10)水酸化Na(pH調整剤)
(11)精製水2回目(基剤;全量の80〜70%程度を添加して、最後に量を合わせる)
すなわち、上記「5番目」の水の添加に先だって、親油性の成分を加えている。ただし、「6番目」以降の「6番目」〜「10番目」の成分の添加順は、必ずしも、上記の順でなくても良い。
(表1)
実施例2
(口腔組成物ベース処方Bの調製)
以下の表2の処方に従った以外は、実施例1と同様の手順で、口腔組成物調製に用いる「ベース処方B」を調製した。この「ベース処方B」は、「特開2004−203894号公報の「実施例6」のベース処方」、および後述する表 における「サンプル1」と同一の処方である)。
(表2)
(口腔組成物ベース処方Cの調製)
以下の表3の処方に従った以外は、実施例1と同様の手順で、口腔組成物調製に用いる「ベース処方C」を調製した。この「ベース処方C」は、「特開2004−203894号公報の「実施例5」のベース処方」、および後述する表 における「サンプル5」と同一の処方である)。
(表3)
(口腔組成物ベース処方Dの調製)
以下の表4の処方に従った以外は、実施例1と同様の手順で、口腔組成物調製に用いる「ベース処方D」を調製した。この「ベース処方D」は、「特公平7−47531号公報の「実施例5」のベース処方」、および後述する表 における「サンプル9」と同一の処方である)。
(表4)
実施例3
(口腔組成物の調製)
下記表5および表6の処方に従って、口腔組成物No.1〜28を調製した(各処方の成分は、纏めて表3に示す)。なお、本実施例において、「ベース処方」は、実施例1で調製した「ベース処方A」である(なお、表5における「サンプル2」も、この「ベース処方A」である)。
例えば、本発明の口腔組成物の一例(処方No.8に基づくもの)は、以下の方法で調製することができる。すなわち、適当な容量のパイレックスガラス製の容器(ビーカー)中に入れた「ベース処方A」の60g中に、先に溶解させた塩化亜鉛0.07g(0.51mmmol(ミリモル);和光純薬製、試薬特級)及びクエン酸0.049g(0.255mmol(ミリモル);和光純薬製、和光特級)水溶液20gを加えて、スターラ(アズワン製、商品名:CT−1AT)で50prmの回転数で、約10分間混合した。得られた溶液中に、pH6.3となるよう、水酸化ナトリウムを添加し上記と同じ回転数で約5分間撹拌する。後に全体が100gとなるよう精製水で調整することにより、本発明の口腔組成物(処方No.8)を得た。
(表5)
(表6)
上記「表5」および「表6」におけるデータについての関連事項は、以下の通りである。
<データNo.>
No.2〜6:亜鉛無し
No.7〜11:クエン酸量の増減
No.12〜14:pHの違い
No.16〜21:有機酸の違い
No.22〜24:亜鉛塩の違い
No.27〜28:亜鉛量の増減
実施例4
(口腔組成物の効果−機器分析データ)
実施例1において調製した各サンプルを、電子味覚システム ASTREE II(アストリーII;アルファ・モス・ジャパン株式会社製)により分析した。なお、この分析システム「アストリーII」の詳細に関しては、下記URLを参照することができる。
URL:http://www.alpha-mos.co.jp/sensory/am-astree-01.html
<測定条件>
以下の手順により、実施例3で得たサンプル1〜28による味覚マスキングの「効果」を、上記味覚センサASTREEを用いて測定した。
<測定・解析方法>
1)各サンプルの25mlをオートサンプラーに設置した。
2)各サンプル間に洗浄用のクリーニング液(精製水25ml)を設置した。
3)各測定は、サンプル1〜28のそれぞれについて、連続で6回実施した。
4)上記「6回の測定」の内、数値が安定化した4〜6回まで、かつ0〜120秒のうち100〜120秒までの結果の平均値を使用し、1回の解析データとする。(例えばS1の1回分析で得られた120秒間の生データの中から100〜120秒間のデータの平均値を1回の解析データとする。このようにS1の4〜6回目の分析データ(n3)によりS1の解析データn3が得られ、S2〜S7も同様の処理行う。)
5)距離の比較においては、S1(n3)の重心と、比較対象となるSx(n3)の重心間のユークリッド距離を算出し、距離チャート及び距離テーブルとして提示した。
<サンプル>
Sheet2(測定サンプル参照)
・測定は、「その前」の測定サンプルの影響が出ないように、(1)pHの低いサンプル、(2)亜鉛が少ないサンプルの順に行った。
・前の測定サンプルの影響を受けないよう、pHを変更する際は(例:サンプル2、12、13等)2回測定を行い、2回目の測定結果を使用した。
<使用した装置・解析ソフト>
装置名:電子味覚システム ASTREE II
ソフトウェア:Alpha Soft
コンピューター名:DELL OPTIPLEX 7010
ASTREE「詳細」のURL:
http://www.alpha-mos.co.jp/sensory/am-astree-01.html
上記測定により得られた「RAW DATE」(すなわち、ASTREEから得られた生データ)から、S1〜S7センサの4〜6回目測定時の100〜120秒間の平均値を抜き出すことにより得られたデータを、下記表7〜9に示す。
(表7)
(表8)
(表9)
実施例5
(ユークリッド距離の計算)
<ユークリッド距離>
・「ユークリッド距離」とは、ユークリッド幾何学が適用される空間における、2点の座標間の距離である。一般的に、ピタゴラスの定理(三平方の定理)により求めることができる。
・本実施例においては、「ユークリッド距離」は、比較対象のサンプルの重心(ASTREEにおいては同一サンプルを3回分析した重心)間の距離で示した。
・「ユークリッド距離」算出方法は、以下のとおりである。
例えば、サンプルpとサンプルq間のユークリッド距離の場合、以下のように、三平方の定理により求める:
ユークリッド距離d(p,q)={(p1−q1)+・・・+(pn−qn)}・exp(1/2)
(ここに、n=ASTREEで使用するセンサの数;ここでは、n=7である)
本実施例で用いたサンプルは、下記の表10に示したものである。
(表10)
上記表中、「塩化亜鉛の〇倍」との表記は、「モル比」である。
これらの表10に示したサンプルについて、上記表7〜9に記載した値に基づいて、種々の組合せのユークリッド距離を計算した。得られた結果(すなわち、クエン酸量と、これに対応するユークリッド距離の関係の比較)を、下記の表11に示す。なお、このクエン酸量の差違に対する比較においては、pH=6.3に統一した。
(表11)
<実際のユークリッド距離の計算>
例えば、サンプルpとサンプルq間のユークリッド距離の場合、以下の式で計算できる。
ユークリッド距離d(p,q)=√(p1−q1)^2+・・・+(pn−qn)^2
(n=ASTREEで使用するセンサの数。今回は7つ使用)
よって、表10における「サンプル2」(ベース処方)と、「サンプル7」(ベース処方+塩化亜鉛0.07%)との間のユークリッド距離は、以下のように計算される。これらは、「クエン酸=0モル」の組合せにおけるユークリッド距離である(なお、これ以降の「ユークリッド距離」の表記においては、「小数点以下1桁の数値を四捨五入した数値」か、または「四捨五入法に基づく有効数字3桁の数値」で示す。
d(2,7)=√(2104.096−1441.694)^2+(2923.502−2267.556)^2+(1258.731−1469.889)^2+(1302.646−1022.041)^2+(2960.555−2739.648)^2+(2686.27−2050.805)^2+(2158.544−2251.473)^2
=1286
上記と同様にして、塩化亜鉛=1モルとした際の、クエン酸=0.5モル、1モル、2モル、および10モルの各組合せについて、ユークリッド距離は以下のように計算された。
<クエン酸> <ユークリッド距離>
0.5モル(サンプル8) 559
1モル(サンプル9) 202
2モル(サンプル10) 112
10モル(サンプル11) 75.9
上記で得られたデータを棒グラフにプロットしたものが図1のグラフであり、X−Y平面にプロットしたものが図3のグラフである。
この図1においては、クエン酸の量の増加にしたがって、対となるサンプル間の距離が短縮されている。よって、図2のグラフから、クエン酸の量を増やすことにより、亜鉛の味(渋味・収斂感)のマスキングを「より強く」できることが示されている。
この図2においては、「識別指標=95」であり、この「識別指数」においては、該数値が「識別指数=100」に近い程、各サンプルの「味の識別」が、「極めて良好」であることを示す。また、横軸(pc1)は第一主成分を示し、縦軸(pc2)は第二主成分を示す。なお、これらの横軸、縦軸の数値、および識別指数の詳細については、必要に応じて、下記URLを参照することができる。
URL:http://www.alpha-mos.co.jp/application/documents/anti01_processed_cheese_ageing_jp.pdf
実施例6
(機器分析データと、官能評価との相関性)
本実施例では、今回得られた機器分析データと、(従来からの)官能評価との相関性を評価した。
実施例5に用いたものと同じサンプル(表10を参照)を用いて、パネラー選定基準に基づいて選ばれた4人(A〜D)による官能評価を行った。なお、この「パネラー選定基準」の詳細に関しては、必要に応じて、以下のURLを参照することができる。
URL:http://www.mac.or.jp/mail/120701/03.shtml
本実施例においては、以下の基準に基づき、各パネラーによる官能評価を行い、その算術平均を「官能評価」の値とした。ここで得られた値を、図3に示す。
<官能評価の基準>
5:非常に強く感じる
4:強く感じる
3:感じる
2:少し感じる
1:わずかに感じる
0:感じない
上記で得られたデータ(官能評価(実測値);横軸)を、実施例5で得られたデータ(機器分析データ(予測値);縦軸)に対してプロットすることにより、図3に示すグラフを得た(相関係数=0.906)。この図から、相関係数=0.906は、良好な「正の相関」を示していることが理解できよう。また、図3からは、渋味・収斂感が強いサンプルの場合に、官能評価と機器分析データとのとの相関性が高いことが読みとれる。他方、渋味・収斂感が弱いサンプルの場合に、各パネラーによる「官能評価」にばらつきが生じる傾向がある。
なお、ここで用いた「相関係数」の計算方法等の詳細に関しては、例えば以下のURLを参照することができる。
URL: http://www1.tcue.ac.jp/home1/abek/htdocs/stat/corre.html
実施例7
(pHの増減による影響)
本実施例で用いたサンプルは、下記の表12に示したものである。
(表12)
上記表中、「塩化亜鉛の〇倍」との表記は、「モル比」である。
これらの表12に示したサンプルについて、上記表7〜9に記載した値に基づいて、種々の組合せのユークリッド距離を計算した。得られた結果(すなわち、クエン酸量と、これに対応するユークリッド距離の関係の比較)を、下記の表13、および図4、図5のグラフに示す。なお、この「pHの差違に対する比較」においては、(クエン酸/塩化亜鉛)のモル比=1に統一した。
(表13)
上記の表13、および図4に示したように、pHの差違による亜鉛の味(渋味・収斂感)のマスキング効果には、実質的な差違は見られなかった。
(機器分析データと、官能評価との相関性)
本実施例においても、今回得られた機器分析データと、(従来からの)官能評価との相関性(pHの差違について)を評価した。
上記表12のサンプルを用いて、実施例6と同様に官能評価を行った。
本実施例における各パネラー官能評価(算術平均)は、以下の通りである。ここで得られた値(相関性)を、図6に示す。
<官能評価の基準>
5:非常に強く感じる
4:強く感じる
3:感じる
2:少し感じる
1:わずかに感じる
0:感じない
上記で得られたデータ(官能評価(実測値);横軸)を、本発明で得られたデータ(機器分析データ(予測値);縦軸)に対してプロットすることにより、図6に示すグラフを得た(相関係数=0.9422)。この図から、相関係数=0.9422は、良好な「正の相関」を示していることが理解できよう。
実施例8
(有機酸の差違による影響)
本実施例で用いたサンプルは、下記の表14に示したものである。
(表14)
上記表中、「塩化亜鉛の〇倍」との表記は、「モル比」である。
これらの表14に示したサンプルについて、上記表7〜9に記載した値に基づいて、種々の組合せのユークリッド距離を計算した。得られた結果(すなわち、クエン酸量と、これに対応するユークリッド距離の関係の比較)を、下記の表15、および図7〜8のグラフに示す。なお、この「有機酸の差違に対する比較」においては、塩化亜鉛=1としたときの有機酸の量=2(モル比)、pH=6.3に統一した)。
(表15)
上記の表15、および図7に示したように、今回の測定に供した「4種の有機酸」の中ではクエン酸のマスキング効果が最も高く、グルコン酸のマスキング効果が最もが低かった。今回の4種の有機酸の中では、クエン酸の価数が最も大きく、グルコン酸の価数は小さい。本発明者の知見によれば、このような価数が、マスキング効果に差違をもたらした要因として推定される。
(機器分析データと、官能評価との相関性)
本実施例においても、今回得られた機器分析データと、(従来からの)官能評価との相関性(有機酸の差違について)を評価した。
上記表14のサンプルを用いて、実施例6と同様に官能評価を行った。
本実施例における各パネラー官能評価(算術平均)は、以下の通りである。ここで得られた値(相関性)を、図9に示す。
<官能評価の基準>
5:非常に強く感じる
4:強く感じる
3:感じる
2:少し感じる
1:わずかに感じる
0:感じない
上記で得られたデータ(官能評価(実測値);横軸)を、本実施例で得られたデータ(機器分析データ(予測値);縦軸)に対してプロットすることにより、図9に示すグラフを得た(相関係数=0.9940)。この図から、相関係数=0.9940は、良好な「正の相関」を示していることが理解できよう。
実施例9
(亜鉛塩の差違による影響)
本実施例で用いたサンプルは、下記の表16に示したものである。
(表16)
上記表中、「亜鉛塩の〇倍」との表記は、「モル比」である。
これらの表16に示したサンプルについて、上記表7〜9に記載した値に基づいて、種々の組合せのユークリッド距離を計算した。得られた結果(すなわち、クエン酸量と、これに対応するユークリッド距離の関係の比較)を、下記の表17、および図10〜11のグラフに示す。なお、この亜鉛化合物(塩)の差違に対する比較においては、亜鉛化合物を1モルとしたとき、クエン酸の量は2モル、pHは6.3に統一した。
(表17)
上記の表17、および図10に示したように、今回の測定に供した「亜鉛化合物」の中では、亜鉛塩の差違によるマスキング効果においては、顕著な差違はなかった。
(機器分析データと、官能評価との相関性)
本実施例においても、今回得られた機器分析データと、(従来からの)官能評価との相関性(有機酸の差違について)を評価した。
上記表16のサンプルを用いて、実施例6と同様に官能評価を行った。
本実施例における各パネラー官能評価(算術平均)は、以下の通りである。ここで得られた値(相関性)を、図12に示す。
<官能評価の基準>
5:非常に強く感じる
4:強く感じる
3:感じる
2:少し感じる
1:わずかに感じる
0:感じない
上記で得られたデータ(官能評価(実測値);横軸)を、本実施例で得られたデータ(機器分析データ(予測値);縦軸)に対してプロットすることにより、図12に示すグラフを得た(相関係数=0.9949)。この図から、相関係数=0.9949は、良好な「正の相関」を示していることが理解できよう。
実施例10
(塩化亜鉛量の差違による影響)
本実施例で用いたサンプルは、下記の表18に示したものである。
(表18)
上記表中、「塩化亜鉛の〇倍」との表記は、「モル比」である。
これらの表18に示したサンプルについて、上記表7〜9に記載した値に基づいて、種々の組合せのユークリッド距離を計算した。得られた結果(すなわち、クエン酸量と、これに対応するユークリッド距離の関係の比較)を、下記の表19、および図13〜14のグラフに示す。なお、この亜鉛化合物(塩)の差違に対する比較においては、亜鉛化合物を1モルとしたとき、クエン酸の量は2モル、pHは6.3に統一した。
(表19)
上記の表19、および図13、図14に示したように、今回の測定においては、塩化亜鉛の量の増加によりマスキング効果が低下することは、見出されなかった。
本実施例における各パネラー官能評価(算術平均)は、以下の通りである。ここで得られた値(相関性)を、図15に示す。
<官能評価の基準>
5:非常に強く感じる
4:強く感じる
3:感じる
2:少し感じる
1:わずかに感じる
0:感じない
上記で得られたデータ(官能評価(実測値);横軸)を、本実施例で得られたデータ(機器分析データ(予測値);縦軸)に対してプロットすることにより、図15に示すグラフを得た(相関係数=0.9778)。この図から、相関係数=0.9778は、良好な「正の相関」を示していることが理解できよう。
<実施例1〜10のまとめ>
・クエン酸が他の有機酸よりも亜鉛の味をマスキングできていることを数値化できた。
・亜鉛塩に対するクエン酸の増加に伴い、亜鉛の味のマスキング力が高まることを確認できた。また、0.2%まで塩化亜鉛の配合量を増やしてもマスキング力は低下することはなかった。
・pH、亜鉛塩の差違によるクエン酸のマスキング力に変わりなかった。
比較例1
(口腔組成物ベース処方Bを用いた口腔組成物の調製)
実施例1で調製した「ベース処方A」に代えて、実施例2で調製した「ベース処方B」及び「ベース処方C」を用いて、且つ以下の表20の処方に従った以外は、実施例3と同様の手順で、口腔組成物「No.B1〜B4」をベース処方B、「No.B5〜8」をベース処方Cを用いて調製した。
(表20)
比較例2
(口腔組成物No.B1〜B8の物性測定)
比較例1において調製した各サンプルを、実施例4と同様の手順で、電子味覚システム ASTREE II(アストリーII;アルファ・モス・ジャパン株式会社製)により分析して、それぞれの「RAW DATE」を得た。
上記測定により得られた「RAW DATE」(すなわち、ASTREEから得られた生データ)から、実施例4と同様の手順で、S1〜S7センサの4〜6回目測定時の100〜120秒間の平均値を抜き出すことにより得られたデータを、下記表21に示す。なお、上記表20において、サンプルNo.B1−1〜B4においては「pH=4.9」に統一し、サンプルNo.B5−1〜B8においては「pH=6.4」に統一した。
(表21)
表21のデータをX−Y平面にプロットしたところ、図16(修正前)のグラフが得られた。この図13において、横軸(pc1)は第一主成分を示し、縦軸(pc2)は第二主成分を示す。上記図16のグラフから得られた識別指数は「識別指数=94」であった(数値が「識別指数=100」に近い程、各サンプルの「味の識別」が、「極めて良好」である)。
これらの表20に示したサンプルについて、実施例5と同様の手順により、上記表21に記載した値に基づいて、種々の組合せのユークリッド距離を計算した。得られた結果(すなわち、ユークリッド距離の関係の比較)を、下記の表22、および図17(A)および図17(B)に示す。図17(A)は、各口腔組成物における(アネトール+グリセリン)の組合せの有無による差違を示している。図17(B)は、各口腔組成物における(アネトール+ソルビトール)の組合せの有無による差違を示している。
(表22)
これらの表および図に記載したように、この比較例1においては、アネトールやグリセリン、ソルビトールを添加することによって距離は短縮されたが、距離のギャップが少ないこと(すなわち、マスキングの程度自体が小さいこと)が判明した。
(機器分析データと、官能評価との相関性)
本比較例1では、実施例6と同様の手順で、今回得られた機器分析データと、(従来からの)官能評価との相関性を評価した。この比較例1のサンプルを用いて、パネラー選定基準に基づいて選ばれた4人(A〜D)による官能評価を行い、各パネラーによる値の算術平均を「官能評価」の値とした。ここで得られた値を、表23および図18に示す(官能評価の基準は、実施例6におけるものと同じである)。
(表23)
上記で得られたデータ(官能評価(実測値);横軸)を、比較例1で得られたデータ(機器分析データ(予測値);縦軸)に対してプロットすることにより、図18に示すグラフを得た(相関係数=0.9245)。この図から、相関係数=0.9245は、良好な「正の相関」を示していることが理解できよう。また、他社文献の処方(すなわち、処方1−1および1−2)はマスキング無でも、渋味・収斂味が少ない。他方、自社処方(すなわち、実施例 の処方)におけるものと比較して、これらの他社文献の処方においては、マスキング効果は小さいことが理解できよう。
比較例3
(口腔組成物ベース処方Cを用いた口腔組成物の調製)
実施例1で調製した「ベース処方A」に代えて、実施例2で調製した「ベース処方D」を用いて、且つ以下の表24の処方に従った以外は、実施例3と同様の手順で、口腔組成物調製「No.C9〜C13」を調製した。「No.C14〜C16」については、実施例1で調整した「ベース処方A」に塩化亜鉛の2倍のモル数クエン酸を添加し、且つ以下の表24の処方にしたがって、実施例3と同様の手順で調整した。
(表24)
比較例4
(口腔組成物No.C9〜C16の物性測定)
比較例3において調製した各サンプルを、実施例4と同様の手順で、電子味覚システム ASTREE II(アストリーII;アルファ・モス・ジャパン株式会社製)により分析して、それぞれの「RAW DATE」を得た。
上記測定により得られた「RAW DATE」(すなわち、ASTREEから得られた生データ)から、実施例4と同様の手順で、S1〜S7センサの4〜6回目測定時の100〜120秒間の平均値を抜き出すことにより得られたデータを、下記表25に示す。なお、上記表24において、サンプルNo.C9〜C12においては「pH=5.1」に統一し、サンプルNo.C13〜C16においては「pH=6.3」に統一した。
(表25)
表25のデータをX−Y平面にプロットしたところ、図19のグラフが得られた。この図1において、横軸(pc1)は第一主成分を示し、縦軸(pc2)は第二主成分を示す。上記図19のグラフから得られた識別指数は「識別指数=98」であった(数値が「識別指数=100」に近い程、各サンプルの「味の識別」が、「極めて良好」である)。
これらの表24に示したサンプルについて、実施例5と同様の手順により、上記表25に記載した値に基づいて、種々の組合せのユークリッド距離を計算した。得られた結果(すなわち、ユークリッド距離の関係の比較)を、下記の表26、図20(A)および図20(B)に示す。該表24において、サンプルC9−1〜C12ではpH=5.1に統一し、サンプルC16−1、およびC13では、「自社処方」(すなわち、実施例1の処方)において、マスキング剤として(硬化ヒマシ油+香料)の組合せを用いた。
(表26)
図20(A)は、他社文献の組成による各口腔組成物における(硬化ヒマシ油+香料)の組合せの有無による差違を示している。図20(B)は、「自社処方」(すなわち、実施例1の処方)による各口腔組成物における(硬化ヒマシ油+香料)の組合せの有無による差違を示している。
これらの表および図に記載したように、この比較例4においては、硬化ヒマシ油+香料を添加することによって距離は短縮されたが、距離のギャップが少ないこと(すなわち、マスキングの程度自体が小さいこと)が判明した。
(機器分析データと、官能評価との相関性)
本比較例4では、実施例6と同様の手順で、今回得られた機器分析データと、(従来からの)官能評価との相関性を評価した。この比較例3のサンプルを用いて、パネラー選定基準に基づいて選ばれた4人(A〜D)による官能評価を行い、各パネラーによる値の算術平均を「官能評価」の値とした。ここで得られた値を、表27および図21に示す(官能評価の基準は、実施例6におけるものと同じである)。
(表27)
上記で得られたデータ(官能評価(実測値);縦軸)を、比較例3で得られたデータ(機器分析データ(予測値);横軸)に対してプロットすることにより、図21に示すグラフを得た(相関係数=0.9152)。この図から、相関係数=0.9152は、良好な「正の相関」を示していることが理解できよう。また、他社文献の処方(すなわち、処方C9〜C12)はマスキング無でも、渋味・収斂味が少ない。他方、自社処方(すなわち、実施例 1 の処方)におけるものと比較して、これらの他社文献の処方においては、マスキング効果は小さいことが理解できよう。
比較例5
(「硬化ヒマシ油+香料」の効果の確認)
本比較例においては、本発明に従うベース処方(ベース処方A)における「硬化ヒマシ油+香料」の効果を確認した。使用した処方での官能評価を、以下の表28に示す。この表28において使用した処方は、以下の通りである。
・自社硬化ヒマシ油・香料なし: C14
・自社処方(マスキング無): D24
・自社処方(マスキング有): C13
(表28)
上記で得られたデータ(官能評価(実測値);縦軸)を、比較例5で得られたデータ(機器分析データ(予測値);横軸)に対してプロットすることにより、図22に示すグラフを得た(相関係数=0.9673)。この図から、相関係数=0.9673は、良好な「正の相関」を示していることが理解できよう。この図22から、本発明に従うベース処方(ベース処方A)における「硬化ヒマシ油+香料」の効果に関しては、硬化ヒマシ油・香料も「ある程度」のマスキング効果はあるが、クエン酸を添加するよりも、そのマスキング効果が小さいことが理解できよう。
参考例1
(口腔組成物ベース処方Aを用いた口腔組成物の調製)
実施例1で調製した「ベース処方A」を用いて、且つ以下の表29の処方に従った以外は、実施例3と同様の手順で、口腔組成物調製「No.D17〜D24」を調製した。
(表29)
参考例2
(口腔組成物No.D17〜D24物性測定)
比較例3において調製した各サンプルを、実施例4と同様の手順で、電子味覚システム ASTREE II(アストリーII;アルファ・モス・ジャパン株式会社製)により分析して、それぞれの「RAW DATE」を得た。
上記測定により得られた「RAW DATE」(すなわち、ASTREEから得られた生データ)から、実施例4と同様の手順で、S1〜S7センサの4〜6回目測定時の100〜120秒間の平均値を抜き出すことにより得られたデータを、下記表30に示す。なお、上記表29の各サンプルにおいては、「pH=6.3」に統一した。
(表30)
表30のデータをX−Y平面にプロットしたところ、図23のグラフが得られた。この図1において、横軸(pc1)は第一主成分を示し、縦軸(pc2)は第二主成分を示す。上記図23のデータから得られた「識別指数=0.9432」であった(数値が「識別指数=100」に近い程、各サンプルの「味の識別」が、「極めて良好」である)。
これらの表29に示したサンプルについて、実施例5と同様の手順により、上記表30に記載した値に基づいて、種々の組合せのユークリッド距離を計算した。得られた結果(すなわち、ユークリッド距離の関係の比較)を、上記の表31および図24に示す。該表29(有機酸違い)において、全てのサンプルはpH=6.3に統一した。
(表31)
これらの表31および図24に記載したように、この参考例においては、以下の知見が得られた。
・クエン酸が最もマスキング効果が高い。
・EDTA−Naも次いで効果が高かったので、亜鉛塩の渋味・収斂感の低減には有機酸のキレート力が一つの要因と推測される。
・酢酸、グリシンも有機酸無と比較して、ユークリッド距離が2/3程度になっているので、マスキング効果はあると言える。
・前回測定したリンゴ酸、グルコン酸、フマル酸も、ユークリッド距離は半分以下になっている。
(機器分析データと、官能評価との相関性)
本例では、実施例6と同様の手順で、今回得られた機器分析データと、(従来からの)官能評価との相関性を評価した。この参考例のサンプルを用いて、パネラー選定基準に基づいて選ばれた4人(A〜D)による官能評価を行い、各パネラーによる値の算術平均を「官能評価」の値とした。ここで得られた値を、表32および図25に示す(官能評価の基準は、実施例6におけるものと同じである)。
(表32)
これらの表32および図25に記載したように、この参考例においては、以下の知見が得られた。
・官能評価でもASTREEによる測定結果と同様の傾向が見られた。
<比較例および参考例のまとめ>
上記した比較例および参考例の「まとめ」から、以下の知見が得られた。
・今回測定した他社文献の処方(一部改変した処方をも含む;以下同様)は、いずれも、検討中の処方よりも亜鉛塩のマスキング力は小さい。
・他社文献処方でマスキングの有無でユークリッド距離にあまり違いが見られなかったのは、処方中にクエン酸が配合されていたためと考えられる。このことからも、クエン酸は多価アルコールとアネトール、又は硬化ヒマシ油とl-メントールの組み合わせよりもマスキング効果が高いと言える。
・EDTA−2Naも効果があったことから、渋味・収斂味のマスキングには、有機酸のキレート力も一つの要因と推測される。
・前回の有機酸違いの測定結果も踏まえて、単純な構造よりも複雑な構造の方が(側鎖がある)マスキング力が高い傾向がある。また、炭素鎖は長い方が、そのマスキング力が高い傾向にあった。

Claims (5)

  1. 亜鉛化合物と有機酸と少なくとも含み、該有機酸と亜鉛化合物とのモル比(Arel)が、Arel=(有機酸のモル数)/(亜鉛化合物のモル数)=0.2以上であることを特徴とする口腔用組成物。
  2. 前記有機酸と亜鉛化合物とのモル比がArel=0.5〜20である請求項1に記載の口腔用組成物。
  3. 前記有機酸が、クエン酸、酢酸、グリシン、リンゴ酸、グルコン酸、フマル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種類である請求項1または2のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
  4. 前記口腔用組成物が水を含む流体状組成物であり、且つ前記亜鉛化合物の配合量が組成物全体の0.001〜0.2質量%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
  5. 前記亜鉛化合物を含有するが、前記有機酸を含有しない対照(コントロール)組成物のユークリッド距離(E)に対する、前記亜鉛化合物および有機酸を含む口腔用組成物のユークリッド距離(E)の相対比(Erel(%))=100×(E/E)が85%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
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