JP2018002564A - グレー色調低放射ガラス - Google Patents
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Abstract
Description
(グレー色調)
本発明における「グレー色調」とは、ガラス板の厚みが3mmの時の、JIS R3106(1998)に準拠する方法で得られた可視光透過率が50%以下であり、JIS Z8781−4に準拠して算出した低放射ガラス板の透過色をCIE L*a*b*色度座標図で表した値において、a*、b*が、それぞれ−5〜+2の範囲内にあることを指すものとする。
低放射膜全体の日射吸収率は、JIS R3106(1998)に準拠する方法で算出した。また、形成した低放射膜からバリア層だけの日射吸収率を測定するのは困難である為、ガラス板/バリア層/誘電体層と成膜し、得られたサンプルの日射吸収率を測定し、得られた日射吸収率からガラス板と誘電体層の日射吸収率を除くことによって、バリア層の日射吸収率とした。尚、この時の成膜条件や使用するガラス板、バリア層や誘電体層は、作製する低放射膜の各種条件と同じものとした。
低放射膜のガラス面の反射率(以下、「ガラス面反射率」と記載することもある)は、JIS R3106(1998)に準拠する方法で算出した。
物理膜厚とは、一般的に用いられる膜厚と同じ意味であり、単なる薄膜の厚さである。本明細書においては、低放射膜作製時と同様の成膜条件で作製した単層膜の膜厚と基材の搬送速度との積から、該単層膜を作製する際の成膜速度を求め、該成膜速度を用いて低放射膜の該当する層の膜厚を算出した値である。
光学膜厚とは、物理膜厚と屈折率の積で表される値であり、本明細書においては低放射膜作製時と同様の成膜条件で作製した単層膜の波長550nmにおける屈折率と膜厚との積から算出した値である。本発明における該屈折率は、単層膜の透過率と反射率とを分光光度計(U−4000、日立製作所製)で測定し、得られた値から光学シミュレーション(Reflectance−transmittance法)によって算出した。
本明細書において「ZnAl」とは、ZnにAlを混合した膜を示しており、ZnとAlが1:1で混合する事を示すものではない。Alの含有量は適宜選択されるが、例えば1〜10wt%としてもよい。また、ZnAlが酸化された膜を「AZO」と記載するが、これもZn:Al:Oが1:1:1になることを示すものではない。
本発明の低放射膜の好適な実施形態を図1に示した。低放射膜2はガラス板1上に形成されるものであり、通常のガラス板1よりも放射率が低いものであればよい。また、例えば該低放射膜2が形成された低放射ガラス3の、JIS R3106に準拠して測定される垂直放射率が0.3以下とするものを「低放射膜」としてもよい。また、該低放射膜とガラス板の間、または、該低放射膜の最上層の表面に、任意の層が形成されてもよい。
使用するガラス板1は特に限定されるものではないが、例えば、通常使用されているソーダ石灰ガラス、無アルカリガラス、高透過ガラス、風冷強化ガラス、化学強化ガラス、網入りガラス、線入りガラス、ホウケイ酸塩ガラス、低膨張ガラス、ゼロ膨張ガラス、低膨張結晶化ガラス、ゼロ膨張結晶化ガラス等を用いることが可能である。
誘電体層11a、b、cはAl、Si、Ti、Zn、In、及びSnからなる群から選ばれる少なくとも1つを含む酸化物、窒化物、又は酸窒化物の透明な薄膜であることが好ましい。当該誘電体層の第1層11a、第2層11b、第3層11cは低放射膜の反射色を調整するものであり、各膜厚は所望の特性に合わせて適宜調整すればよく、また、各層は2種類以上の膜が積層したものでもよい。なお、Ag層と接する位置に酸化亜鉛構造を有する膜を配置すると、Ag層の結晶性が向上するので好ましい。
Ag層は赤外線を反射する機能を有する層である。また、Agを主成分とする層であり、Ag膜、又はAgを主成分とするAg合金膜である。該Ag合金膜としては、例えばパラジウム、金、白金、ニッケル、銅等の金属をそれぞれ5wt%以下の範囲内で含むものとしてもよい。また、「主成分」とは、Agを90wt%以上含むことを指す。
第1のAg層12a及び第2のAg層12bは、その製造過程でAgが劣化するのを防ぐことを目的として、それぞれの層上にバリア層を形成する。本発明は、第2のバリア層として日射吸収率が20〜35%の層を用いることによって、グレー色調と良好な外観品質を得たものである。また、必要に応じて第1のバリア層13a、第2のバリア層13bともに、複数の膜を積層してもよく、2種類以上の金属成分が1つの膜中に混合するものでもよい。
以下に本発明の低放射ガラスの製造方法を説明する。
また本発明は、低放射ガラス3を単板や合せガラスとして使用してもよいが、図2に示したように複層ガラスとして使用すると低放射膜2を保護することが可能であるため好ましい。すなわち本発明は、前述したグレー色調低放射ガラスと、ガラス板とを、スペーサーを介して一体化させた複層ガラスであり、該低放射ガラスの低放射膜が形成された面が、スペーサー側にあることを特徴とする複層ガラスである。
まず、ガラス板1を基材ホルダーに保持させ、各真空チャンバー内に所望のターゲットを設置した。該ターゲットは裏側にマグネットが配置されている。次に、真空チャンバー内を真空ポンプによって排気した。
第1のバリア層13aにTiを用い、表1に記載した通りの膜厚を得る為に搬送速度を調整した他は、実施例1と同様の方法で低放射膜を得た。第1のバリア層13aの成膜は、ターゲットにTiターゲット、真空チャンバー内の雰囲気ガスはアルゴンガスを80sccmで導入し、圧力は0.6Paに調節した。また、DC電源より投入する電力は330Wとした。
第2のバリア層13bにZnAlを用い、表1に記載した通りの膜厚を得る為に搬送速度を調整した他は、実施例1と同様の方法で低放射膜を得た。第2のバリア層13bの成膜は、ターゲットにAlが4wt%添加されたZnAlターゲット、真空チャンバー内の雰囲気ガスはアルゴンガスを80sccmで導入し、圧力は0.7Paに調節した。また、DC電源より投入する電力は180Wとした。
上記の実施例及び比較例で得られた低放射ガラスの光学特性を、自記分光光度計(日立製作所製、U−4000)を用いて測定した。可視光透過率、ガラス面の可視光反射率、及び日射吸収率をJIS R3106(1998)に準拠して算出した。また、低放射ガラスの透過色、ガラス面の反射色をJIS Z8781−4に準拠して算出した。得られた結果について表2に示した。また、実施例及び比較例の透過色のa*、b*について図3、ガラス面の反射色のa*、b*について図4にそれぞれ示した。
低放射ガラスの日射吸収率の評価によって、バリア層部分のみの日射吸収率を算出することは困難である為、バリア層の日射吸収率を以下の方法で測定した。
ガラス板と誘電体層のみの日射吸収率を求めるために、実施例及び比較例と同じ条件でソーダライムガラスのガラス板上に直接誘電体層を成膜したサンプルを作製した。誘電体層の物理膜厚を20nmとした際のガラス板と誘電体層の日射吸収率はAZOで6.0%、ZnSnOで5.9%であった。これらの値は、バリア層の日射吸収率を算出する際に利用した。
上記のバリア層の日射吸収率の測定方法と同様の方法で、誘電体層の膜厚がバリア層の日射吸収率に与える影響を調べた。測定サンプルは、厚み3mmのソーダライムガラス上に、バリア層としてTi膜を2.4nm作成し、その上に誘電体層として物理膜厚でZnSnO膜を10nm、20nm、30nmとそれぞれ膜厚を変えた3種類を作製した。得られたサンプルのバリア層の日射吸収率は4.1〜4.6%で大きな違いはなかった。
Claims (5)
- ガラス板表面に、グレー色調を呈する低放射膜が形成された低放射ガラスにおいて、該低放射膜が、ガラス板表面から順に、第1の誘電体層、第1のAg層、第1のバリア層、第2の誘電体層、第2のAg層、第2のバリア層、及び第3の誘電体層を有するものであり、
第1のバリア層の日射吸収率が0〜6%、第2のバリア層の日射吸収率が20〜35%であり、
該低放射ガラスのガラス面反射率が10%未満であることを特徴とするグレー色調低放射ガラス。 - 前記低放射膜は、光学膜厚で、
第1の誘電体層が60〜120nm、
第2の誘電体層が160〜240nm、
第3の誘電体層が25〜65nm、
物理膜厚で、第1のAg層と第2のAg層が合計で12〜22nm、
第2のAg層の膜厚≧第1のAg層の膜厚であることを特徴とする請求項1に記載のグレー色調低放射ガラス。 - 前記第2のバリア層は、酸化又は窒化されていないTi、NiCr、Nb、及びステンレス鋼からなる群から選ばれる少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のグレー色調低放射ガラス。
- 前記低放射ガラスの、ガラス板の厚みが3mmの時のガラス面の反射色は、CIE L*a*b*色度座標図において、a*が−5〜0、b*が−12〜−5であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のグレー色調低放射ガラス。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のグレー色調低放射ガラスと、ガラス板とを、スペーサーを介して一体化させた複層ガラスであり、該低放射ガラスの低放射膜が形成された面が、スペーサー側にあることを特徴とする複層ガラス。
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