JP2018096215A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オゾン供給装置が故障したときであっても、失火等の発生を抑制しつつ、燃焼騒音の増大を抑制する。【解決手段】内燃機関の制御装置は、燃料噴射弁31、点火プラグ16及びオゾン供給装置を制御する制御部を備える。制御部は、燃料噴射弁からメイン燃料の噴射と着火アシスト燃料の噴射とを順次行うと共に、着火アシスト燃料の噴射によって形成された混合気を点火プラグによって火炎伝播燃焼させると共に残りの燃料を予混合圧縮自着火燃焼させる。また、制御部は、故障診断部によりオゾン供給装置が故障していると判定され且つ機関運転状態がオゾン供給領域内にある場合、燃焼安定性が低いときには、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期を進角させると共に着火アシスト燃料の噴射割合を増大させ、燃焼騒音が大きいときには、着火アシスト燃料の噴射割合を増大させると共に着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期は変更しない。【選択図】図16
Description
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来から、予混合圧縮自着火燃焼を行う内燃機関が知られている。斯かる内燃機関では、混合気の安定した自着火を実現するために、燃焼室内にオゾンを供給することが提案されている。
また、斯かる内燃機関では、燃焼室内にオゾンを供給するオゾン供給装置が故障すると、燃焼室における混合気の自着火が安定して発生しなくなり、熱効率低下や失火等が発生する。そこで、オゾン供給装置が故障した場合には、予混合圧縮自着火燃焼を維持すべく、目標空燃比をリッチ側に変更することが提案されている(例えば、特許文献1)。
ところで、予混合圧縮自着火燃焼における燃焼騒音を低減するために、オゾン供給装置から燃焼室にオゾンを供給することが提案されている。具体的な手法としては、例えば、燃焼室内にオゾンを層状に供給することが挙げられる。これにより、オゾン濃度の高い領域では混合気が早期に自着火し、オゾン濃度の低い領域ではこれよりも遅く混合気が自着火するため、燃焼室内での混合気の自着火時期が分散し、その結果、燃焼騒音が低減されることになる。
これに対して、オゾン供給装置が故障した場合、燃焼室内での混合気の自着火時期が分散されなくなり、燃焼騒音が増大する。また、特許文献1のようにオゾン供給装置の故障時に目標空燃比をリッチ側に変更しても自着火時期は分散せず、よって燃焼騒音の増大を抑制することはできない。
本発明は、斯かる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、オゾン供給装置が故障したときであっても、失火等の発生を抑制しつつ、燃焼騒音の増大を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その要旨は以下のとおりである。
(1)燃焼室内に直接的に燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃焼室内の混合気に点火する点火プラグと、燃焼室内に直接的に又は間接的にオゾンを供給するオゾン供給装置とを備えた内燃機関を制御する、内燃機関の制御装置であって、燃焼安定性を表すパラメータの値を検出する燃焼安定性検出部と、燃焼騒音を表すパラメータの値を検出する燃焼騒音検出部と、前記オゾン供給装置の故障診断を行う故障診断部と、前記燃料噴射弁、前記点火プラグ及び前記オゾン供給装置を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記燃料噴射弁からメイン燃料の噴射と着火アシスト燃料の噴射とを順次行うと共に、前記着火アシスト燃料の噴射によって形成された混合気を前記点火プラグによって火炎伝播燃焼させると共に該火炎伝播燃焼によって生じる熱を用いて残りの燃料を予混合圧縮自着火燃焼させるように前記メイン燃料及び前記着火アシスト燃料の噴射量及び噴射時期並びに前記点火プラグによる点火時期を制御する着火アシスト制御を実行可能であり、前記制御部は、機関運転状態が所定のオゾン供給領域内にあるときには前記オゾン供給装置からオゾンを供給させ、前記制御部は、前記故障診断部により前記オゾン供給装置が故障していると判定され且つ機関運転状態が前記オゾン供給領域内にある場合には、前記燃焼安定性検出部によって検出された燃焼安定性を表すパラメータの値が所定の第1閾値よりも不安定側の値であるときには、該第1閾値よりも安定側の値であるときに比べて、前記着火アシスト燃料の噴射時期及び前記点火時期を進角させると共に総燃料噴射量に対する前記着火アシスト燃料の噴射量の割合を増大させ、前記制御部は、前記故障診断部により前記オゾン供給装置が故障していると判定され且つ機関運転状態が前記オゾン供給領域内にある場合には、前記燃焼騒音検出部によって検出された燃焼騒音を表すパラメータの値が所定の第2閾値よりも騒音が大きい側の値であるときには、該第2閾値よりも騒音が小さい側の値であるときに比べて、総燃料噴射量に対する前記着火アシスト燃料の噴射量の割合を増大させると共に前記着火アシスト燃料の噴射時期及び前記点火時期は変更しない、内燃機関の制御装置。
本発明によれば、オゾン供給装置が故障したときであっても、失火等の発生を抑制しつつ、燃焼騒音の増大を抑制することができる内燃機関の制御装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
≪内燃機関全体の説明≫
まず、図1から図3Aを参照して本発明の実施形態に係る制御装置が用いられる内燃機関1の構成について説明する。図1は、ガソリンを燃料とする内燃機関1の概略的な構成図である。図2は、内燃機関1の機関本体10の概略的な断面図である。図3Aは、気筒11をシリンダヘッド側から見た概略的な透視図である。
まず、図1から図3Aを参照して本発明の実施形態に係る制御装置が用いられる内燃機関1の構成について説明する。図1は、ガソリンを燃料とする内燃機関1の概略的な構成図である。図2は、内燃機関1の機関本体10の概略的な断面図である。図3Aは、気筒11をシリンダヘッド側から見た概略的な透視図である。
図1及び図2に示したように、内燃機関1は、機関本体10、可変動弁機構20、燃料供給装置30、吸気系40、排気系50、EGR機構60、及び制御装置70を備える。
機関本体10は、複数の気筒11が形成されたシリンダブロック12と、シリンダヘッド13とを備える。各気筒11内には、各気筒11内を往復運動するピストン14が配置されている。ピストン14とシリンダヘッド13との間の気筒11内には混合気が燃焼する燃焼室15が形成されている。シリンダヘッド13には、各気筒11の中央付近において、燃焼室15内の混合気に点火するための点火プラグ16が設けられている。
シリンダヘッド13には、吸気ポート17及び排気ポート18が形成されている。これら吸気ポート17及び排気ポート18は各気筒11の燃焼室15に連通している。燃焼室15と吸気ポート17との間には吸気弁21が配置されて、この吸気弁21が吸気ポート17を開閉する。同様に、燃焼室15と排気ポート18との間には排気弁22が配置されて、この排気弁22が排気ポート18を開閉する。
可変動弁機構20は、各気筒の吸気弁21を開閉駆動する吸気可変動弁機構23と、各気筒の排気弁22を開閉駆動する排気可変動弁機構24とを備える。吸気可変動弁機構23は、吸気弁21の開弁時期、閉弁時期やリフト量を制御可能である。同様に、排気可変動弁機構24は、排気弁22の開弁時期、閉弁時期やリフト量を制御可能である。これら可変動弁機構23、24は、電磁アクチュエータによって吸気弁21や排気弁22を開閉駆動することで開弁時期等を変更するように構成されている。或いは、これら可変動弁機構23、24は、油圧等によって、クランクシャフトに対するカムシャフトの相対位相を変更したり、カムプロフィールを変更したりすることで開弁時期等を変更するように構成されてもよい。
燃料供給装置30は、燃料噴射弁31、デリバリパイプ32、燃料供給管33、燃料ポンプ34、及び燃料タンク35を備える。燃料噴射弁31は、各気筒11の燃焼室15内に燃料を直接噴射するようにシリンダヘッド13に配置されている。特に、本実施形態では、燃料噴射弁31は、点火プラグ16の電極部が燃料噴射弁31からの燃料噴射領域X又はその近傍に位置するように、点火プラグ16に隣接して各気筒11の中央近傍に配置されている。
燃料噴射弁31は、デリバリパイプ32及び燃料供給管33を介して燃料タンク35に連結されている。燃料供給管33には、燃料タンク35内の燃料を圧送する燃料ポンプ34が配置される。燃料ポンプ34によって圧送された燃料は、燃料供給管33を介してデリバリパイプ32に供給され、燃料噴射弁31が開弁されるのに伴って燃料噴射弁31から燃焼室15内に直接噴射される。
吸気系40は、吸気枝管41、サージタンク42、吸気管43、エアクリーナ44、排気ターボチャージャ5のコンプレッサ5a、インタークーラ45、及びスロットル弁46を備える。各気筒11の吸気ポート17はそれぞれ対応する吸気枝管41を介してサージタンク42に連通しており、サージタンク42は吸気管43を介してエアクリーナ44に連通している。吸気管43には、吸気管43内を流通する吸入空気を圧縮して吐出する排気ターボチャージャ5のコンプレッサ5aと、コンプレッサ5aによって圧縮された空気を冷却するインタークーラ45とが設けられている。インタークーラ45は、吸入空気の流れ方向においてコンプレッサ5aの下流側に配置されている。スロットル弁46は、インタークーラ45とサージタンク42との間の吸気管43内に配置されている。スロットル弁46は、スロットル弁駆動アクチュエータ47によって回動せしめられることで、吸気通路の開口面積を変更することができる。なお、吸気ポート17、吸気枝管41、サージタンク42、及び吸気管43は、燃焼室15に吸気ガスを供給する吸気通路を形成する。
排気系50は、排気マニホルド51、排気管52、排気ターボチャージャ5のタービン5b、及び排気後処理装置53を備える。各気筒11の排気ポート18は、排気マニホルド51に連通しており、排気マニホルド51は排気管52に連通している。排気管52には、排気ターボチャージャ5のタービン5bが設けられている。タービン5bは、排気ガスのエネルギによって回転駆動せしめられる。排気ターボチャージャ5のコンプレッサ5aとタービン5bとは回転軸によって接続されており、タービン5bが回転駆動せしめられると、これに伴ってコンプレッサ5aが回転し、よって吸入空気が圧縮せしめられる。また、排気管52にはタービン5bの排気流れ方向下流側において排気後処理装置53が設けられている。排気後処理装置53は、排気ガスを浄化した上で外気中に排出するための装置であって、有害物質を浄化する各種の排気浄化触媒や有害物質を捕集するフィルタなどを備える。なお、排気ポート18、排気マニホルド51、及び排気管52は、燃焼室15から排気ガスを排出する排気通路を形成する。
EGR機構60は、EGR管61と、EGR制御弁62と、EGRクーラ63とを備える。EGR管61は、排気マニホルド51とサージタンク42とに連結され、これらを互いに連通させる。EGR管61には、EGR管61内を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ63が設けられている。加えて、EGR管61には、EGR管61によって形成されるEGR通路の開口面積を変更することができるEGR制御弁62が設けられている。EGR制御弁62の開度を制御することによって、排気マニホルド51からサージタンク42へ還流させるEGRガスの流量が調整される。
制御装置70は、電子制御ユニット(ECU)71及び各種センサを備える。ECU71は、デジタルコンピュータから構成され、双方向性バス72を介して相互に接続されたRAM(ランダムアクセスメモリ)73、ROM(リードオンリメモリ)74、CPU(マイクロプロセッサ)75、入力ポート76、及び出力ポート77を備える。
シリンダヘッド13には、各気筒11内の圧力(筒内圧力)を検出するための筒内圧センサ81が配置される。また、デリバリパイプ32には、デリバリパイプ32内の燃料の圧力、すなわち燃料噴射弁31から気筒11内に噴射される燃料の圧力(噴射圧)を検出するための燃圧センサ82が設けられている。吸気管43には、排気ターボチャージャ5のコンプレッサ5aの吸気流れ方向上流側に、吸気管43内を流れる空気の流量を検出するエアフロメータ83が設けられている。スロットル弁46には、その開度(スロットル開度)を検出するためのスロットル開度センサ84が設けられている。加えて、サージタンク42には、サージタンク42内の吸気ガスの圧力、すなわち気筒11内に吸入される吸気ガスの圧力(吸気圧)を検出するための吸気圧センサ85が設けられている。さらに、サージタンク42には、サージタンク42内の吸気ガスの温度、すなわち気筒11内に吸入される吸気ガスの温度(吸気温)を検出するための吸気温センサ86が設けられている。これら、筒内圧センサ81、燃圧センサ82、エアフロメータ83、スロットル開度センサ84、吸気圧センサ85及び吸気温センサ86の出力は、対応するAD変換器78を介して入力ポート76に入力される。
また、アクセルペダル87にはアクセルペダル87の踏み込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ88が接続され、負荷センサ88の出力電圧は対応するAD変換器78を介して入力ポート76に入力される。したがって、本実施形態では、アクセルペダル87の踏み込み量が機関負荷として用いられる。クランク角センサ89は例えば機関本体10のクランクシャフトが例えば15度回転する毎に出力パルスを発生し、この出力パルスが入力ポート76に入力される。CPU75ではこのクランク角センサ89の出力パルスから機関回転速度が計算される。
一方、ECU71の出力ポート77は、対応する駆動回路79を介して、内燃機関1の運転を制御する各アクチュエータに接続される。図1及び図2に示した例では、出力ポート77は、点火プラグ16、吸気可変動弁機構23、排気可変動弁機構24、燃料噴射弁31、燃料ポンプ34、スロットル弁駆動アクチュエータ47、及びEGR制御弁62に接続されている。ECU71は、これらアクチュエータを制御する制御信号を出力ポート77から出力して、内燃機関1の運転を制御する。
≪オゾン供給装置の説明≫
加えて、本実施形態に係る内燃機関1は、図1及び図3Aに示すように、シリンダヘッド13に設けられた放電プラグ91を備える。放電プラグ91は、各気筒11の燃焼室15に臨むように各気筒11にそれぞれ一つずつ設けられており、放電(無声放電やコロナ放電、ストリーマ放電等)によって燃焼室15内の酸素をオゾンに変換して、燃焼室15内にオゾンを供給する。したがって、放電プラグ91は、燃焼室15内にオゾンを供給するオゾン供給装置として機能する。放電プラグ91は、対応する駆動回路79を介して、ECU71の出力ポート77に接続される。したがって、放電プラグ91は、ECU71によって制御される。
加えて、本実施形態に係る内燃機関1は、図1及び図3Aに示すように、シリンダヘッド13に設けられた放電プラグ91を備える。放電プラグ91は、各気筒11の燃焼室15に臨むように各気筒11にそれぞれ一つずつ設けられており、放電(無声放電やコロナ放電、ストリーマ放電等)によって燃焼室15内の酸素をオゾンに変換して、燃焼室15内にオゾンを供給する。したがって、放電プラグ91は、燃焼室15内にオゾンを供給するオゾン供給装置として機能する。放電プラグ91は、対応する駆動回路79を介して、ECU71の出力ポート77に接続される。したがって、放電プラグ91は、ECU71によって制御される。
本実施形態では、図3Aに示すように、放電プラグ91は、気筒11の中心に対して偏りをもって配置される。加えて、放電プラグ91は、各気筒11の燃焼室15に連通する二つの吸気ポート17のうちの一方の吸気ポートの燃焼室15への開口部(以下、「燃焼室開口部」という)17aと、各気筒11の燃焼室15に連通する二つの排気ポート18のうち一方の排気ポート(前記一方の吸気ポートに対応する側に配置された排気ポート)の燃焼室開口部18aとの間に配置されている。また、本実施形態では、吸気ポート17の一方の燃焼室開口部17aから吸入された吸気ガスと他方の燃焼室開口部17bから吸入された吸気ガスとが燃焼室15内で混合しにくくなるように、各燃焼室開口部17a、17bから吸入された吸気ガスがそれぞれ燃焼室15内でタンブル流を起こすように吸気ポート17が形成されている。
吸気ポート17及び放電プラグ91をこのように構成することで、放電プラグ91によって供給されるオゾンに燃焼室15内で空間的に濃度差を生じさせることができる。すなわち、放電プラグ91によって吸気行程中にオゾンを生成すると、吸気ポート17の一方の燃焼室開口部17aから吸入された吸気ガス(図3Aにおいて気筒11の右側の領域に存在する吸気ガス)中のオゾン濃度を、吸気ポート17の他方の燃焼室開口部17bから吸入された吸気ガス(図3Aにおいて気筒11の左側の領域に存在する吸気ガス)中のオゾン濃度よりも高くすることができる。
なお、燃焼室15内で空間的に濃度差が生じるようにオゾンを供給する方法は、上述したような方法に限られるものではない。例えば図3Bに示したように、主に一方の燃焼室開口部17aから燃焼室15内に吸入される吸気ガスにオゾンが含まれるように、各気筒11の燃焼室15に連通する二つの吸気ポート17のうち一方の吸気ポートのみに放電プラグ91を設けても良い。また図3Cに示したように、両方の燃焼室開口部17a及び燃焼室開口部17bから燃焼室15内にそれぞれ吸入される吸気ガスにオゾンが含まれるように、各気筒11の燃焼室15に連通する二つの吸気ポート17のそれぞれに一つの放電プラグ91を設け、各放電プラグ91によるオゾンの生成量を異ならせるようにしても良い。
また図示はしないが、オゾン供給装置は、予め生成しておいたオゾンをオゾン噴射弁等によって燃焼室15内又は吸気ポート17内に噴射するように構成されてもよい。この場合も、燃焼室15内で空間的に濃度差が生じるようにオゾン噴射弁からオゾンが噴射される。いずれにせよ、オゾン供給装置は、燃焼室内に直接的又は間接的にオゾンを供給することができれば、如何なる態様で構成されてもよい。
≪制御装置の機能の説明≫
次に、上述したように構成された制御装置70の機能について説明する。制御装置70は、燃焼安定性検出部と、燃焼騒音検出部と、故障診断部と、制御部とを備える。
次に、上述したように構成された制御装置70の機能について説明する。制御装置70は、燃焼安定性検出部と、燃焼騒音検出部と、故障診断部と、制御部とを備える。
燃焼安定性検出部は、燃焼室15内での混合気の燃焼安定性を表すパラメータの値を検出する。本実施形態では、燃焼安定性検出部は、筒内圧センサ81及びECU71によって構成される。具体的には、本実施形態では、燃焼安定性検出部は、筒内圧センサ81によって検出された筒内圧力に基づいて図示平均有効圧(Indicated Mean Effective Pressure。以下、「IMEP」という)を算出すると共に、算出されたIMEPの変動率としてCOV(Coefficient of Variance)を算出する。COVは、例えば、複数サイクルにおけるIMEPの標準偏差σと、当該複数サイクルにおけるIMEPの平均値μから、下記式(1)に基づいて算出される。
COV=σ/μ×100 [%] …(1)
COV=σ/μ×100 [%] …(1)
このように算出されるCOVは、混合気の燃焼安定性を示しており、COVの値が小さいほど燃焼安定性が高いことを示している。したがって、COVの値が所定の閾値(例えば、3%)よりも小さいときには、COVの値は所定の閾値よりも安定側の値であるということができる。この場合、閾値を適切に設定すれば、混合気の燃焼安定性は高く、混合気が燃焼せずに失火してしまう可能性は低いといえる。一方、COVの値が上記所定の閾値よりも大きいときには、COVの値は所定の閾値よりも不安定側の値であるといえる。この場合、閾値を適切に設定すれば、混合気の燃焼安定性は低く、混合気が燃焼せずに失火してしまう可能性は高いといえる。
なお、本実施形態では、混合気の燃焼安定性を表すパラメータとして、筒内圧センサ81によって検出された筒内圧力に基づいて算出されたIMEPのCOVが用いられている。しかしながら、混合気の燃焼安定性を表すパラメータとして、必ずしもIMEPのCOVを用いる必要はなく、別のパラメータを用いてもよい。別のパラメータの具体的な例としては、例えば、燃焼室から排出される排気ガスの温度、圧力及び空燃比等のサイクル間でのバラツキ等が挙げられる。
燃焼騒音検出部は、燃焼室15内で発生した燃焼による燃焼騒音を表すパラメータの値を検出する。本実施形態では、燃焼騒音検出部は、筒内圧センサ81及びECU71によって構成される。具体的には、本実施形態では、燃焼騒音検出部は、筒内圧センサ81によって検出された筒内圧力に基づいてCPL(Cylinder Pressure Level)を算出すると共に、算出されたCPLと機関本体10の構造減衰量から燃焼騒音レベル(Combustion Noise Level。以下、「CNL」という)を算出する。
このように算出されるCNLは、燃焼室15内で発生した燃焼による燃焼騒音を示しており、CNLの値が小さいほど燃焼騒音が小さいことを示している。したがって、CNLの値が所定の閾値よりも小さいときには、CNLの値は所定の閾値よりも騒音が小さい側の値であるということができる。一方、CNLの値が上記所定の閾値よりも大きいときには、CNLの値は所定の閾値よりも騒音が大きい側の値であるといえる。
なお、本実施形態では、燃焼室15内で発生した燃焼による燃焼騒音を表すパラメータとして、筒内圧センサ81によって検出された筒内圧力に基づいて算出されたCNLが用いられている。しかしながら、混合気の燃焼安定性を表すパラメータとして、必ずしもCNLを用いる必要はなく、別のパラメータを用いてもよい。したがって、例えば機関本体10にノックセンサを設けてこのノックセンサの出力に基づいて燃焼騒音を算出するようにしてもよい。
故障診断部は、上述したオゾン供給装置の故障診断を行う。本実施形態では、故障診断部は、筒内圧センサ81及びECU71によって構成される。
ところで、オゾンが燃焼室15に供給されると、後述するように予混合気の自着火時期が早められる。このため、オゾン供給装置により燃焼室15内にオゾンを供給した場合と、オゾンを供給していない場合とでは、予混合気の自着火時期が変化する。そこで、故障診断部は、オゾン供給装置によって燃焼室15内にオゾンを供給した場合及びオゾンを供給していない場合それぞれにおいて、筒内圧センサ81によって検出された筒内圧力に基づいて自着火時期を算出する。そして、オゾン供給装置によって燃焼室15内にオゾンを供給した場合とオゾンを供給していない場合とで、予混合気の自着火時期が所定の閾値以上に大きく変化したときにはオゾン供給装置に故障は生じていないと判定する。一方、オゾン供給装置によって燃焼室15内にオゾンを供給した場合とオゾンを供給していない場合とで、予混合気の自着火時期が所定の閾値よりも小さくしか変化していないときには、オゾン供給装置に故障が生じていると判定する。
なお、本実施形態では、筒内圧センサ81によって検出された筒内圧力に基づいて算出された予混合気の自着火時期に基づいてオゾン供給装置の故障診断を行っている。しかしながら、オゾン供給装置の故障診断は必ずしもこのような態様で行われる必要はなく、他の態様で行われてもよい。したがって、例えば、燃焼室15内や吸気ポート17内にオゾンを検出することができるオゾンセンサを設けるとともに、このオゾンセンサの出力に基づいてオゾン供給装置の故障診断を行ってもよい。
制御部は、各種センサの出力や、上述した燃焼安定性検出部、燃焼騒音検出部、及び故障診断部の出力に基づいて、燃焼室15内において所望の燃焼を行うことができるように、燃料噴射弁31、点火プラグ16及びオゾン供給装置を制御する。制御部による具体的な燃焼制御については以下に詳述する。
≪基本的な燃焼制御≫
次に、図4〜図6を参照して、本実施形態の制御装置70の制御部による基本的な燃焼制御について説明する。本実施形態では、制御装置70の制御部は、火花点火運転モード(以下、「SI運転モード」という)と圧縮自着火運転モード(以下、「CI運転モード」という)との二つの運転モードにて内燃機関の運転を行う。
次に、図4〜図6を参照して、本実施形態の制御装置70の制御部による基本的な燃焼制御について説明する。本実施形態では、制御装置70の制御部は、火花点火運転モード(以下、「SI運転モード」という)と圧縮自着火運転モード(以下、「CI運転モード」という)との二つの運転モードにて内燃機関の運転を行う。
制御装置70の制御部は、SI運転モードでは、基本的に燃焼室15内に理論空燃比又は理論空燃比近傍の予混合気を形成し、この予混合気に点火プラグ16による点火を行う。これにより、予混合気が燃焼室15内で火炎伝播燃焼する。
また、制御装置70の制御部は、CI運転モードでは、基本的に燃焼室15内に理論空燃比よりもリーンな空燃比(例えば、30〜40程度)の予混合気を形成し、その予混合気を圧縮自着火燃焼させる。特に、本実施形態では、予混合気として、燃焼室15の中央部に可燃層を有すると共に気筒11の内壁面周りに空気層を有する成層予混合気を形成している。
予混合圧縮自着火燃焼は、火炎伝播燃焼と比べて空燃比をリーンにしても実施することができ、また圧縮比を高くしても実施することができる。そのため、予混合圧縮自着火燃焼を実施することで、燃費を向上させることができると共に、熱効率を向上させることができる。また、予混合圧縮自着火燃焼は、火炎伝播燃焼と比べて燃焼温度が低くなるため、NOxの発生を抑制することができる。さらに燃料の周りには十分な酸素が存在するため、未燃HCの発生も抑制することができる。
また、予混合圧縮自着火燃焼では、燃焼室15内で混合気が自着火するまでには反応時間が必要であり、機関回転速度が高くなると、混合気が自着火するのに必要な反応時間を確保することができなくなる。このため、機関回転速度が高い領域ではSI運転モードでの運転が行われる。また、機関負荷が高くなって内燃機関による発生トルクが大きくなると過早着火が生じ、ノッキングが発生することになり、良好な自着火燃焼を行うことができなくなる。このため、機関負荷が高い領域でもSI運転モードでの運転が行われる。この結果、本実施形態では、機関負荷及び機関回転速度から把握される機関運転状態が図4において実線で囲まれた自着火領域RR内にあれば、CI運転モードにより内燃機関が運転され、自着火領域RR外の領域にあれば、SI運転モードにより内燃機関が運転される。
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態のCI運転モードにおける可変動弁機構20、点火プラグ16及び燃料噴射弁31の制御について説明する。
予混合圧縮自着火燃焼を実施するには、予混合気を自着火させることが可能な温度まで筒内温度を上昇させる必要があり、SI運転モード中のように予混合気を燃焼室15内で全て火炎伝播燃焼させるときよりも筒内温度を高温にする必要がある。そのため本実施形態では、例えば図5A及び図5Bに示すように、CI運転モード中は、必要に応じて排気弁22が排気行程の他に吸気行程でも開弁するように排気可変動弁機構24を制御している。このように、排気弁22を吸気行程中に再度開弁する排気弁2度開き動作を実施することで、排気行程中に或る気筒から排出された高温の排気ガスを直後の吸気行程中にその気筒に吸い戻させることができる。これにより筒内温度を上昇させて、各気筒11の筒内温度を、予混合圧縮自着火燃焼を実施可能な温度に維持している。
図5Aに示すように、吸気弁21のリフト量が小さいときに排気弁22を開弁すれば、多量の排気ガスを自気筒に吸い戻すことができるので、筒内温度を大きく上昇させることができる。一方で図5Bに示すように、吸気弁21のリフト量がある程度大きくなった後に排気弁22を開弁すれば、筒内にある程度空気(新気)が吸入された後に排気ガスが吸い戻されることになるので、自気筒に吸い戻される排気ガスの量を抑えて筒内温度の上昇幅を抑えることができる。このように、排気弁2度開き動作を実施するタイミングに応じて、筒内温度の上昇幅を制御することができる。
加えて、本実施形態では、CI運転モードにおいても、点火プラグ16によって混合気への点火が行われる。より詳細には、予混合気を燃焼室15内で圧縮自着火燃焼させるにあたって、点火プラグ16による着火アシストを行って燃料の一部を火炎伝播燃焼させ、この火炎伝播燃焼によって生じる熱を用いて筒内温度を強制的に上昇させることで、残りの燃料を予混合圧縮自着火燃焼させる着火アシスト自着火燃焼を実施している。このような着火アシストを実施して予混合気を圧縮自着火燃焼させることで、予混合気の自着火時期を任意の時期に制御することが容易となる。
図6は、着火アシストを実施して予混合気を圧縮自着火燃焼させる場合における、クランク角と、燃料噴射量、点火時期及び熱発生率との関係を示す図である。熱発生率(dQ/dθ)[J/deg.CA]とは、混合気の燃焼によって生じる単位クランク角あたりの熱量、すなわち単位クランク角あたりの熱発生量Qのことである。図中の実線(熱発生率パターンA)は、着火アシストを実施して予混合気を圧縮自着火燃焼させた場合の熱発生率の推移を、図中の一点鎖線(熱発生率パターンB)は、着火アシストを実施せずに予混合気を圧縮自着火燃焼させた場合の熱発生率の推移を、それぞれ示している。
図6に示したように、着火アシストを実施して予混合気を圧縮自着火燃焼させる場合には、燃料噴射弁31によるメイン燃料の噴射、燃料噴射弁31による着火アシスト燃料の噴射、及び点火プラグ16による点火が順次行われる。
メイン燃料の噴射は、吸気行程から圧縮行程中の任意の時期(図6の例では、−50[deg.ATDC]程度)に行われる。メイン燃料の噴射量は、各サイクルにおける総燃料噴射量の半分以上であることが好ましい。メイン燃料の噴射により燃焼室15内には予混合気が形成される。なお、図6に示した例では、メイン燃料を圧縮行程中に1度だけ噴射する態様を示しているが、メイン燃料を複数回に分けて噴射するようにしてもよい。
着火アシスト燃料の噴射は、メイン燃料を噴射した後の圧縮行程後半の任意の時期(図6の例では−10[deg.ATDC]程度)に行われる。着火アシスト燃料の噴射により、点火プラグ16の周りには、メイン燃料の噴射によって燃焼室15内に形成されている予混合気よりもリッチな空燃比のリッチ混合気が形成される。
点火プラグ16による点火は、着火アシスト燃料を噴射した後の圧縮行程後半の任意の時期(図6の例では−8[deg.ATDC]程度)に行われる。これにより、点火プラグ16の周りに形成されていたリッチ混合気(着火アシスト燃料)が点火され、主にこのリッチ混合気が火炎伝播燃焼せしめられる。斯かるリッチ混合気の火炎伝播燃焼により図6に熱発生率パターンA1で示したように熱が発生し、このように発生した熱により筒内温度が強制的に上昇せしめられ、これにより予混合気(メイン燃料)が圧縮自着火せしめられる。斯かる予混合気の圧縮自着火燃焼により図6に熱発生率パターンA2で示したように熱が発生する。この結果、火炎伝播燃焼及び圧縮自着火燃焼が生じた燃焼室15では、熱発生率パターンAで示したように熱発生率が推移することになる。
以上より、本実施形態では、制御装置70の制御部は、燃料噴射弁31からメイン燃料の噴射と着火アシスト燃料の噴射とを順次行うと共に、着火アシスト燃料の噴射によって形成された混合気を点火プラグ16によって火炎伝播燃焼させると共に、火炎伝播燃焼によって生じる熱を用いて残りの燃料を予混合圧縮自着火燃焼させるように、メイン燃料及び着火アシスト燃料の噴射量及び噴射時期並びに点火時期を制御する着火アシスト制御を実行可能であるといえる。
このように、着火アシストを実施して予混合気を圧縮自着火燃焼させることにより、予混合気の着火時期を容易に任意の時期に制御することができるようになる。また、燃料の一部を火炎伝播燃焼させるので、圧縮自着火燃焼によって消費される燃料量が少なくなる。このため、全ての燃料を予混合圧縮自着火燃焼によって消費される場合と比較して、燃焼騒音を低減することができる。このように燃焼騒音を低減することができる理由について以下に説明する。
予混合気を圧縮自着火燃焼させた場合は、燃焼室15内に拡散させた燃料が多点で同時期に自着火するので、火炎伝播燃焼させたときよりも燃焼速度が速くなって燃焼期間が短くなる。そのため、図6に一点鎖線で示した熱発生率パターンBのように、予混合気を圧縮自着火燃焼させた場合は、熱発生率パターンのピーク値、及び熱発生率パターンの自着火燃焼初期における傾き(d2Q/(dθ)2)のそれぞれが比較的大きくなる傾向にある。
燃焼騒音は、この熱発生率パターンのピーク値及び自着火燃焼初期における傾きのそれぞれと相関があり、熱発生率パターンのピーク値が大きくなるほど、またその自着火燃焼初期における傾きが大きくなるほど、大きくなる。そのため、予混合気を圧縮自着火燃焼させた場合は、予混合気を火炎伝播燃焼させたときよりも、燃焼騒音が増大する。
これに対して、着火アシストを実施して予混合気を圧縮自着火燃焼させた場合、図6に実線で示した熱発生率パターンAのように、熱発生率パターンのピーク値及び熱発生率パターンの自着火燃焼初期における傾き(d2Q/(dθ)2)のそれぞれは熱発生率パターンBと比較して小さくなる。このため、着火アシストを実施して予混合気を圧縮自着火燃焼させた場合には、燃焼騒音を低減することができる。
≪オゾン供給装置を用いた燃焼騒音の低減≫
ところで、予混合気を圧縮自着火燃焼させた場合は、燃焼室15内に拡散させた燃料が多点で同時期に自着火することになる。そのため、上述したような着火アシストを実施した場合であっても、予混合気を火炎伝播燃焼させた場合よりも燃焼騒音が増大するという問題がある。
ところで、予混合気を圧縮自着火燃焼させた場合は、燃焼室15内に拡散させた燃料が多点で同時期に自着火することになる。そのため、上述したような着火アシストを実施した場合であっても、予混合気を火炎伝播燃焼させた場合よりも燃焼騒音が増大するという問題がある。
上述したように、図6に実線で示した熱発生率パターンAでは、熱発生率パターンのピーク値及び熱発生率パターンの自着火燃焼初期における傾き(d2Q/(dθ)2)のそれぞれは熱発生率パターンBと比較して小さい。しかしながら、それでもピーク値及び自着火燃焼初期における傾きは比較的大きい状態であり、燃焼騒音は十分に小さいとまではいえない。
ここで、熱発生率パターンのピーク値及び自着火燃焼初期における傾きのそれぞれを小さくして燃焼騒音を小さくする方法として、燃焼室15内において空間的又は時間的に濃度差が生じるようにオゾンを供給し、これにより時間差を設けて段階的に圧縮自着火燃焼を生じさせる方法がある。
燃焼室15内に供給されたオゾンは、燃焼室15内の温度が所定温度(例えば500[K]から600[K]程度)まで上昇すると分解されて、活性種の一種である酸素ラジカルを発生させる。酸素ラジカルは、燃料分子に作用することで燃料の自着火性を高めることが知られており、燃焼室15内に存在する酸素ラジカル量が多くなるほど、予混合気の自着火時期が早くなる。
したがって、燃焼室15内において空間的に濃度差が生じるようにオゾンを供給することで、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度(より厳密には酸素ラジカル濃度)が高い領域に存在する予混合気の自着火時期に対して、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が低い領域に存在する予混合気の自着火時期を遅くすることができる。すなわち、燃焼室15内において空間的に濃度差が生じるようにオゾンを供給することで、時間差を設けて段階的に圧縮自着火燃焼を生じさせることができる。
また一方で、例えば燃焼室15内のオゾン濃度が所定値以上のときに1次燃料噴射を実施すると共に、その後にオゾン濃度が所定値未満まで低下してから2次燃料噴射を実施することで、燃焼室15内において時間的に濃度差が生じるようにオゾンを供給しても、時間差を設けて段階的に圧縮自着火燃焼を生じさせることができる。
図7は、燃焼室15内において空間的に濃度差が生じるように吸気行程中にオゾンを供給しつつ、燃料噴射弁31から噴射する燃料の総量を変化させることなく着火アシストを伴う予混合圧縮自着火燃焼を実施した場合のクランク角と熱発生率との関係を示した図である。
図7において、熱発生率パターンC1は、着火アシスト燃料により形成されたリッチ混合気が火炎伝播燃焼したときの熱発生率パターンであり、上述した熱発生率パターンA1と同様な熱発生率パターンである。熱発生率パターンC21は、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が高い領域に存在する予混合気が圧縮自着火燃焼したときの熱発生率パターンである。熱発生率パターンC22は、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が低い領域に存在する予混合気が圧縮自着火燃焼したときの熱発生率パターンである。熱発生率パターンCは、熱発生率パターンC1と熱発生率パターンC21と熱発生率パターンC22とを足し合わせた実際の熱発生率パターンである。
燃焼室15内において濃度差が生じるようにオゾンが供給されていると、熱発生率パターンC21に示すように、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が高い領域に存在する予混合気が先に自着火を起こす。そして、熱発生率パターンC22に示すように、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が低い領域に存在する予混合気が遅れて自着火を起こす。この結果、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が高い領域における燃焼と、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が低い領域における燃焼とが分散して生じることになる。
熱発生率パターンC21及び熱発生率パターンC22のそれぞれのピーク値及び自着火燃焼初期における傾きは、図6に示した熱発生率パターンAのピーク値及び自着火燃焼初期における傾きよりも小さくなる。これは、熱発生率パターンAの形成に寄与する燃料の量と比較して、熱発生率パターンC21の形成に寄与する燃料の量、及び熱発生率パターンC22の形成に寄与する燃料の量はそれぞれ少なくなり、同時期に着火する燃料の量が分散されるためである。その結果、図7に示すように、実際の燃焼波形である熱発生率パターンCのピーク値及び自着火燃焼初期における傾きも、熱発生率パターンAのピーク値及び自着火燃焼初期における傾きよりも小さくなる。
したがって、このように時間差を設けて段階的に圧縮自着火燃焼を生じさせることで、燃焼騒音を低減させることができる。そこで本実施形態では、運転モードがCI運転モードのときには、時間差を設けて段階的に圧縮自着火燃焼が生じるように、機関運転状態に応じた目標オゾン供給量のオゾンを燃焼室15内に供給するようにしている。
なお、本実施形態では、運転モードがCI運転モードのときには、段階的に圧縮自着火燃焼が生じるように、オゾン供給装置からオゾンを供給している。したがって、本実施形態では、機関運転状態が図4において実線で囲まれた自着火領域RR内にあれば、オゾン供給装置からオゾンが供給される。したがって、図4において実線で囲まれた自着火領域RRは、オゾン供給が行われるオゾン供給領域ということもできる。
しかしながら、オゾン供給装置によるオゾンの供給は、運転モードがCI運転モードのときに常に行う必要は無い。CI運転モードにおいて燃焼騒音が大きくなるのは、図4の自着火領域RR内のなかでも特に機関負荷が高い領域である。したがって、図4の自着火領域RRのうち負荷が高い領域においてのみオゾン供給装置からオゾンの供給を行ってもよい。この場合、図4の自着火領域RRのうち負荷が高い領域が、オゾン供給が行われるオゾン供給領域となる。
≪基本的な燃焼制御のフローチャート≫
図8は、オゾン供給装置からのオゾン供給を伴う基本的な燃焼制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは、一定時間間隔の割り込みによって行われる。
図8は、オゾン供給装置からのオゾン供給を伴う基本的な燃焼制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは、一定時間間隔の割り込みによって行われる。
図8を参照すると、まずステップS11において、負荷センサ88によって検出された機関負荷及びクランク角センサ89に基づいて算出された機関回転速度を用いて、機関運転状態が検出される。次いで、ステップS12において、ステップS11にて検出された現在の機関運転状態が自着火領域RR内にあるか否かが判断される。ステップS12において、現在の機関運転状態が自着火領域RR内にあると判断された場合には、ステップS13へと進む。
ステップS13では、負荷センサ88によって検出された機関負荷等に基づいて総燃料噴射量IMが算出される。総燃料噴射量IMは、例えば、機関負荷と総燃料噴射量との関係を定めたマップをECU71のROM74に保存し、このマップを用いて機関負荷に基づいて算出される。総燃料噴射量IMは、機関負荷が大きくなるほど多くなるように設定される。
次いで、ステップS14では、総燃料噴射量IMに対する着火アシスト燃料の噴射量IMaの割合Rが算出される。割合Rは、例えば、機関負荷が小さくなるほど、大きくなるように設定される。これは、機関負荷が小さくなるほど吸入空気量が減少し、予混合気の温度及び圧力が低下して圧縮自着火燃焼が発生しにくくなることから、機関負荷が小さくなったときに圧縮自着火燃焼が発生し易くなるように着火アシスト燃料の噴射量を増大させるようにしている。
次いで、ステップS15では、ステップS13において算出された総燃料噴射量IMと、ステップS14において算出された着火アシスト噴射割合Rとに基づいて、メイン燃料の噴射量IMm及び着火アシスト燃料の噴射量IMaが算出される。次いで、ステップS16では、ECU71のROM74に保存された予め定められたマップ等を用いて、機関負荷及び機関回転速度に基づいて、メイン燃料の噴射時期Tm、着火アシスト燃料の噴射時期Ta及び点火プラグ16による点火時期Tigが算出される。メイン燃料の噴射時期、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期は、例えば、機関回転速度が速くなるほど進角されるように設定される。
次いで、ステップS17では、現在の機関運転状態がオゾン供給領域内であるか否かが判断される。本実施形態では、上述したように、オゾン供給領域と自着火領域RRが同一であることから、ステップS17では必ず現在の機関運転状態はオゾン供給領域内ということになり、ステップS18へと進む。ステップS18では、オゾン供給装置から供給すべき供給量が算出される。具体的には、例えば、機関負荷が高いほど燃焼騒音が大きくなることから、オゾン供給量は、機関負荷が高いほどオゾン供給量が多くなるように算出される。
一方、上述したように、オゾン供給領域が自着火領域RR内の一部の領域である場合、ステップS17において現在の機関運転状態がオゾン供給領域内にはないと判断される場合がある。この場合には、ステップS17からステップS19へと進み、オゾン供給装置からのオゾン供給量がゼロに設定される。
なお、ステップS12において、現在の機関運転状態が自着火領域RR内にないと判断された場合には、ステップS20へと進む。ステップS20では、SI運転モードにて燃焼室15内での燃焼が行われるように燃料噴射弁31、点火プラグ16等が制御される。
≪オゾン供給装置の故障≫
ところで、オゾン供給装置が故障して、オゾン供給装置から燃焼室15内に十分にオゾンを供給することができなくなると、燃焼騒音を十分に低減させることができなくなるか、或いは予混合気を圧縮自着火燃焼させることができずに失火する虞がある。以下、図9を参照して、斯かる現象について説明する。
ところで、オゾン供給装置が故障して、オゾン供給装置から燃焼室15内に十分にオゾンを供給することができなくなると、燃焼騒音を十分に低減させることができなくなるか、或いは予混合気を圧縮自着火燃焼させることができずに失火する虞がある。以下、図9を参照して、斯かる現象について説明する。
図9は、オゾン供給装置が故障した場合のクランク角と熱発生率との関係を示した図である。図9中に破線で示した熱発生率パターンCは、オゾン供給装置が故障していない場合における熱発生率パターンを示しており、図7における熱発生率パターンCと同様である。一方、図9中に実線で示した熱発生率パターンD及び一点鎖線で示した熱発生率パターンEは、オゾン供給装置が故障している場合における熱発生率パターンを示している。
本実施形態のように、燃焼室15内において空間的に濃度差が生じるようにオゾンを供給している場合には、実際のオゾン供給量が目標オゾン供給量よりも少なくなると、燃焼室15内におけるオゾン濃度差が通常よりも小さくなってしまう。そのため、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が高い領域に存在する予混合気の自着火時期と、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が低い領域に存在する予混合気の自着火時期とに時間差が短くなる。この結果、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が高い領域における燃焼と、燃焼室15内で相対的にオゾン濃度が低い領域における燃焼とが十分に分散せずに生じることになる。特に、オゾン供給装置の故障により実際のオゾン供給量がほぼゼロになると、燃焼室15内においてオゾンに空間的な濃度差は生じなくなり、燃焼が分散されなくなる。このため、図9に実線Dで示したように熱発生率パターンのピーク値及び自着火燃焼初期における傾きを十分に低下させることができなくなり、燃焼騒音を十分に低減させることができなくなる。
一方、オゾン供給装置から燃焼室15内にオゾンを供給する場合、オゾン供給装置から燃焼室15内にオゾンを供給しない場合に比べて早期に圧縮自着火燃焼が生じ易くなる。このように圧縮自着火燃焼の発生が適切な時期よりも早くなると、十分な機関出力を得られなくなる。このため、オゾン供給装置から燃焼室15内にオゾンを供給する場合には、オゾン供給装置から燃焼室15内にオゾンを供給しない場合に比べて、予混合気の圧縮自着火燃焼が生じる時期が遅くなるように燃料噴射時期等が制御される。具体的には、例えば、メイン燃料の噴射時期が遅角される。
これに対して、オゾン供給装置の故障により実際のオゾン供給量が目標オゾン供給量よりも少なくなると、予混合気の圧縮自着火燃焼が生じる時期が遅くなるように燃料噴射時期等が制御されているにも関わらず、圧縮自着火燃焼が生じにくくなる。この結果、予混合気の圧縮自着火燃焼の発生時期が遅くなり、場合によっては、予混合気の圧縮自着火燃焼が生じなくなる(失火)。このように、失火が生じた場合、着火アシストによる火炎伝播燃焼のみが生じることになるため、図9に一点鎖線Eで示したような熱発生率パターンとなる。
このように、オゾン供給装置が故障すると、燃焼騒音の増大又は予混合気の圧縮自着火燃焼の失火が生じ、内燃機関の運転を継続するのが困難になる。したがって、オゾン供給装置が故障した場合であっても、内燃機関の運転を継続することができるように、失火等の発生を抑制しつつ、燃焼騒音の増大を抑制することが望ましい。
≪燃焼騒音及び失火と着火アシストとの関係≫
図10を参照して、オゾン供給装置の故障により、燃焼騒音を十分に低減させることができなくなった場合について考える。図10は、オゾン供給装置が故障したことによって燃焼騒音を十分に低減させることができなくなった場合等における、クランク角と熱発生率との関係を示した図である。図10中に一点鎖線で示した熱発生率パターンDは、オゾン供給装置が故障して燃焼騒音を十分に低減することができない場合における熱発生率パターンを示しており、図9における熱発生率パターンDと同様である。また、図10中に一点鎖線で示したメイン燃料及び着火アシスト燃料の噴射時期及び噴射量並びに点火時期は、図9に示した噴射時期及び噴射量並びに点火時期と同様である。
図10を参照して、オゾン供給装置の故障により、燃焼騒音を十分に低減させることができなくなった場合について考える。図10は、オゾン供給装置が故障したことによって燃焼騒音を十分に低減させることができなくなった場合等における、クランク角と熱発生率との関係を示した図である。図10中に一点鎖線で示した熱発生率パターンDは、オゾン供給装置が故障して燃焼騒音を十分に低減することができない場合における熱発生率パターンを示しており、図9における熱発生率パターンDと同様である。また、図10中に一点鎖線で示したメイン燃料及び着火アシスト燃料の噴射時期及び噴射量並びに点火時期は、図9に示した噴射時期及び噴射量並びに点火時期と同様である。
一方、図10中に実線で示したメイン燃料及び着火アシスト燃料の噴射量は、図10中に一点鎖線で示したメイン燃料及び着火アシスト燃料の噴射量と比べて、総燃料噴射量は同一ながらも、メイン燃料の噴射量が少なく、着火アシスト燃料の噴射量が多くされている。すなわち、図10中に実線で示した例では、図10中に一点鎖線で示した例に比べて、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合が増大されている。
図10において、熱発生率パターンF1は、着火アシスト燃料により形成されたリッチ混合気が火炎伝播燃焼したときの熱発生率パターンであり、熱発生率パターンF2は、メイン燃料により形成された予混合気が圧縮自着火燃焼したときの熱発生率パターンである。上述したように、図10に実線で示した例では、図10に一点鎖線で示した例に比べて、着火アシスト燃料の噴射量が多い。このため、着火アシスト燃料によって形成されたリッチ混合気の火炎伝播燃焼によって生じる発熱量が大きくなり、よって熱発生率パターンF1における熱発生率は全体的に大きくなる。一方、図10に実線で示した例では、図10に一点鎖線で示した例に比べて、メイン燃料の噴射量が少ない。このため、メイン燃料によって形成された予混合気の圧縮自着火燃焼によって生じる発熱量が小さくなり、よって熱発生率パターンF2における熱発生率は全体的に小さくなる。この結果、燃焼室15では、熱発生率パターンFで示したように熱発生率が推移することになる。
ここで、図10から分かるように、熱発生率パターンFでは、熱発生率パターンDに比べて、熱発生率パターンのピーク値及び自着火燃焼初期における傾きが小さい。このため、熱発生率パターンFでは、熱発生率パターンDに比べて、燃焼騒音が小さい。したがって、オゾン供給装置の故障により燃焼騒音を十分に低減することができなくなった場合には、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合を増大させることにより、燃焼騒音を十分に低減させることができるようになる。
次に、図11を参照して、オゾン供給装置の故障により、予混合気を圧縮自着火燃焼させることができずに失火する場合について考える。図11は、オゾン供給装置が故障したことによって予混合気が圧縮自着火燃焼せずに失火した場合等における、クランク角と熱発生率との関係を示した図である。図11中に一点鎖線で示した熱発生率パターンEは、オゾン供給装置が故障して失火が生じた場合における熱発生率パターンを示しており、図9における熱発生率パターンEと同様である。また、図11中に一点鎖線で示したメイン燃料及び着火アシスト燃料の噴射時期及び噴射量並びに点火時期は、図9に示した噴射時期及び噴射量並びに点火時期と同様である。
一方、図11中に実線で示したメイン燃料及び着火アシスト燃料の噴射量は、図11中に一点鎖線で示したメイン燃料及び着火アシスト燃料の噴射量と比べて、総燃料噴射量は同一ながらも、メイン燃料の噴射量が少なく、着火アシスト燃料の噴射量が多くされている。すなわち、図11中に実線で示した例では、図11中に一点鎖線で示した例に比べて、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合が増大されている。加えて、図11中に実線で示した着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期は、図11中に一点鎖線で示した着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期と比べて、進角されている。
図11において、熱発生率パターンG1は、着火アシスト燃料により形成されたリッチ混合気が火炎伝播燃焼したときの熱発生率パターンであり、熱発生率パターンG2は、メイン燃料により形成された予混合気が圧縮自着火燃焼したときの熱発生率パターンである。上述したように、図11に実線で示した例では、図11に一点鎖線で示した例に比べて、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期が進角されている。このため、着火アシスト燃料によって形成されたリッチ混合気による火炎伝播燃焼は一点鎖線で示した例に比べて早期に発生する。この結果、リッチ混合気が火炎伝播燃焼したときの熱発生率パターンG1では、ピークの発生する時期が進角されてTDCに近づく。ピストン14が上昇することによる燃焼室15内の温度及び圧力のピークはTDCであるため、熱発生率パターンG1のピークをTDCに近づけることによって、燃焼室15内の温度及び圧力のピークを高めることができる。
加えて、図11に実線で示した例では、図11に一点鎖線で示した例に比べて、着火アシスト燃料の燃料噴射量が多い。このため、着火アシスト燃料によって形成されたリッチ混合気の火炎伝播燃焼によって生じる発熱量が大きくなり、よって熱発生率パターンG1における熱発生率は全体的に大きくなる。この結果、熱発生率パターンG1におけるピーク値が大きくなり、熱発生率パターンG1においてピークが発生する時期における燃焼室15内の温度及び圧力を高めることができる。
このように、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期を進角させることにより、リッチ混合気の火炎伝播燃焼による燃焼室15内の温度及び圧力のピークを高めることができる。加えて、着火アシスト燃料の噴射量を多くすることにより、リッチ混合気の火炎伝播燃焼が発生しているときの燃焼室15内の温度及び圧力を高めることができる。その結果、予混合気の圧縮自着火燃焼を発生させるべきタイミングにおいて、燃焼室15内の温度及び圧力を高めることができ、最終的に予混合気が圧縮自着火燃焼せずに失火してしまうことを抑制することができる。したがって、オゾン供給装置の故障により予混合気を圧縮自着火燃焼させることができずに失火する場合には、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期を進角させると共に総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の噴射割合を増大させることにより、予混合気が圧縮自着火燃焼せずに失火するのを抑制することができる。
≪オゾン供給装置故障時の制御≫
そこで、上述したような燃焼騒音及び失火と着火アシストとの関係に着目して、本実施形態では、制御装置70の制御部は以下のような制御を行っている。
そこで、上述したような燃焼騒音及び失火と着火アシストとの関係に着目して、本実施形態では、制御装置70の制御部は以下のような制御を行っている。
すなわち、制御装置70の制御部は、故障診断部によりオゾン供給装置が故障していると判定され且つ機関運転状態がオゾン供給領域内にある場合には、燃焼安定性検出部によって検出されたIMEPのCOVの値が所定の第1閾値(例えば、3%)よりも大きいとき(すなわち、不安定側の値であるとき)には、第1閾値よりも小さいとき(すなわち、安定側の値であるとき)に比べて、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期を進角させると共に総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合を増大させる。
特に、本実施形態では、IMEPのCOVの値が第1閾値よりも大きいときには、COVの値が大きくなるほど、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期を大きく進角させるようにしている。COVの値が大きいほど燃焼がより不安定であることを意味しているところ、このようにCOVの値が大きいほど着火アシスト燃料の燃焼時期を進角させることで、着火アシスト燃料の燃焼による燃焼室15内の温度及び圧力の上昇をモータリングによる燃焼室15内の温度及び圧力に上昇に合わせることができ、よって圧縮自着火燃焼をより生じ易くさせることができる。
加えて、IMEPのCOVの値が第1閾値よりも大きいときには、COVの値が大きくなるほど、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合をより大きく増大させるようにしている。上述したようにCOVの値が大きいほど燃焼がより不安定であることを意味しているところ、このようにCOVの値が大きいほど着火アシスト燃料の燃焼による発熱量を大きくすることで、予混合気の圧縮自着火燃焼をより生じ易くさせることができる。
図12は、IMEPのCOVの値から第1閾値を減算したΔCOVと、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期の進角側補正量との関係を示す図である。図12からわかるように、ΔCOVが大きくなるほど、すなわちIMPEのCOVの値が第1閾値を超えて大きくなるほど、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期の進角側補正量が大きくなる。この結果、ΔCOVが大きくなるほど着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期がより大きく進角されることになる。このように算出された進角側補正量は、図8のステップS16において算出された着火アシスト燃料の噴射時期Ta及び点火時期Tigを進角側に補正するのに用いられる。
図13は、IMEPのCOVの値から第1閾値を減算したΔCOVと、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合の増加側補正量(以下、「着火アシスト噴射割合の増加側補正量」という)との関係を示す図である。図13からわかるように、ΔCOVが大きくなるほど、すなわちIMPEのCOVの値が第1閾値を超えて大きくなるほど、着火アシスト噴射割合の増加側補正量が大きくなる。この結果、ΔCOVが大きくなるほど、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合が多くなる。このように算出された着火アシスト噴射割合の増加側補正量は、図8のステップS14において算出された総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合Rを増加側に補正するのに用いられる。
なお、本実施形態では、第1閾値は予め定められた一定値とされている。しかしながら、第1閾値は必ずしも一定値である必要はなく、機関負荷等に応じて変化するように設定されてもよい。
加えて、制御装置70の制御部は、故障診断部によりオゾン供給装置が故障していると判定され且つ機関運転状態がオゾン供給領域内にある場合には、燃焼騒音検出部によって検出されたCNLの値が所定の第2閾値よりも大きいとき(すなわち、騒音が大きい側の値であるとき)には、第2閾値よりも小さいとき(すなわち、騒音が小さい側の値であるとき)に比べて、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合を増大させるが、着火アシスト燃料の噴射時期及び前記点火時期は変更しない。
特に、本実施形態では、CNLの値が第2閾値よりも大きいときには、CNLの値が大きくなるほど、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合を大きく増大させるようにしている。CNLの値が大きいほど燃焼騒音が大きくなるところ、このようにCNLの値が大きくなるほど総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合を増大させることで、予混合気の圧縮自着火燃焼に用いられる燃料の割合を減少させることができ、よって燃焼騒音をより大きく低減させることができる。
図14は、CNLの値から第2閾値を減算したΔCNLと、着火アシスト噴射割合の増加側補正量との関係を示す図である。図14からわかるように、ΔCNLが大きくなるほど、すなわちCNLの値が第2閾値を超えて大きくなるほど、着火アシスト噴射割合の増加側補正量が大きくなる。この結果、ΔCNLが大きくなるほど、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合が多くなる。このように算出された着火アシスト噴射割合の増加側補正量は、図8のステップS14において算出された総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合を増加側に補正するのに用いられる。
なお、本実施形態では、第2閾値は予め定められた一定値とされている。しかしながら、第2閾値は必ずしも一定値である必要はなく、機関負荷等に応じて変化するように設定されてもよい。この場合、機関負荷が大きいときにはドライバは燃焼騒音が大きくなることを許容できることから、第2閾値は、例えば、機関負荷が大きいほど大きくなるように設定される。
≪オゾン供給装置正常時の制御≫
ところで、オゾン供給装置が故障していない場合であっても、燃焼騒音が増大する場合がある。これは、例えば、実際の実圧縮比が目標実圧縮比よりも高く、その結果、予混合気の圧縮自着火燃焼が急激に発生することによって生じる。或いは、例えば、燃焼室15内に供給される吸気ガスの温度が予想吸気ガス温度よりも高く、その結果、予混合気の圧縮自着火燃焼が急激に発生することによって生じる。
ところで、オゾン供給装置が故障していない場合であっても、燃焼騒音が増大する場合がある。これは、例えば、実際の実圧縮比が目標実圧縮比よりも高く、その結果、予混合気の圧縮自着火燃焼が急激に発生することによって生じる。或いは、例えば、燃焼室15内に供給される吸気ガスの温度が予想吸気ガス温度よりも高く、その結果、予混合気の圧縮自着火燃焼が急激に発生することによって生じる。
また、オゾン供給装置が故障していない場合であっても、予混合気を圧縮自着火燃焼させることができずに失火する場合がある。これは、例えば、実際の実圧縮比が目標実圧縮比よりも低く、その結果、予混合気が圧縮自着火燃焼する程度にまで十分に燃焼室15内の温度や圧力が上昇しないことによって生じる。或いは、例えば、燃焼室15内に供給される吸気ガスの温度が予想吸気ガス温度よりも低く、その結果、予混合気が圧縮自着火燃焼する程度にまで十分に燃焼室15内の温度が上昇しないことによって生じる。
そこで、本実施形態では、オゾン供給装置が故障していない場合に、燃焼騒音が増大したり、予混合気を圧縮自着火燃焼させることができずに失火したりしたときには、制御装置70の制御部はオゾン供給装置によるオゾン供給量を調整するようにしている。燃焼騒音が増大したときに、オゾン供給装置によるオゾン供給量を増大させることで、図7に示した熱発生率パターンC21及び熱発生率パターンC22の発生時期を互いから離すことができ、その結果、燃焼騒音をより低減することができるようになる。また、予混合気を圧縮自着火燃焼させることができずに失火したときに、オゾン供給装置によるオゾン供給量を増大させることで、オゾン濃度が高い領域に存在する予混合気が自着火し易くなり、その結果、予混合気が圧縮自着火燃焼せずに失火してしまうのを抑制することができるようになる。
ただし、オゾン供給装置によるオゾン供給量にも限界があり、或る一定量以上のオゾンを供給することはできない。したがって、オゾン供給装置によるオゾン供給量を増大しても、燃焼騒音を十分に低減することができていない場合や、予混合気を圧縮自着火燃焼させることができずに失火しているような場合には、オゾン供給装置によるオゾン供給量を増加させること以外の対策が必要である。しかしながら、このとき、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合を増加させたり、着火アシスト燃料の噴射時期や点火プラグ16による点火時期を進角させたりすると、排気ガス中のNOxやスモークの増大、又は燃費の悪化を招くことになる。このため、本実施形態では、オゾン供給装置が故障していない場合には、燃焼騒音が増大したり、予混合気を圧縮自着火燃焼させることができずに失火したりしても、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合を増加させたり、着火アシスト燃料の噴射時期や点火プラグ16による点火時期を進角させたりしないこととしている。
一方、オゾン供給装置が故障していない場合に、燃焼騒音が増大したり、予混合気を圧縮自着火燃焼させることができずに失火したりしたときには、上述したように何らかの要因がある。したがって、本実施形態では、この要因に合わせた対策が行われる。例えば、実際の実圧縮比が目標実圧縮比と異なることによって燃焼騒音の増大や失火が生じているような場合には、筒内圧センサ81の出力に基づいて実圧縮比を推定すると共に、実圧縮比が目標圧縮比となるように吸気弁21の閉弁時期が制御される。
≪補正制御のフローチャート≫
以下、図15〜図17を参照して、制御装置70によって行われる具体的な制御について説明する。
以下、図15〜図17を参照して、制御装置70によって行われる具体的な制御について説明する。
図15は、着火アシスト燃料の噴射量や噴射時期及び点火時期の補正制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは一定時間間隔の割り込みによって行われる。
図15を参照すると、まず、ステップS21では、現在の機関運転状態が自着火領域RR内にあるか否かが判断される。ステップS21において、現在の機関運転状態が自着火領域RR内にないと判断された場合には、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS21において、現在の機関運転状態が自着火領域RR内にあると判断された場合にはステップS22へと進む。
ステップS22では、現在の機関運転状態がオゾン供給領域内であるか否かが判断される。ステップS22において、現在の機関運転状態がオゾン供給領域内にないと判断された場合には、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS22において、現在の機関運転状態がオゾン供給領域内にあると判断された場合にはステップS23へと進む。
ステップS23では、制御装置70の故障診断部によってオゾン供給装置が故障していると判定されているか否かが判断される。ステップS23において、オゾン供給装置が故障していると判断された場合には、ステップS24へと進む。ステップS24では、図16に示した故障時制御が行われる。一方、ステップS23において、オゾン供給装置が故障していないと判断された場合には、ステップS25へと進む。ステップS25では、図17に示した正常時制御が行われる。
図16は、オゾン供給装置が故障しているときに行われる故障時制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは、図15の制御ルーチンがステップS24に到達したときに実行される。
図16を参照すると、まず、ステップS31において、予混合気の圧縮自着火燃焼に失火が生じているか否かが判断される。具体的には、ステップS31では、例えば、IMEPのCOVの値が第1閾値以上であるか否か判断される。ステップS31において、失火が生じていると判断された場合、例えばIMEPのCOVの値が第1閾値以上であると判断された場合には、ステップS32へと進む。
ステップS32では、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期が進角側の限界値まで到達しているか否かが判断される。この進角側の限界値は、メイン燃料の噴射が終了する時期との関係に基づいて設定される。すなわち、燃料噴射弁31において複数回の噴射を行う場合には、先の噴射が完了してから後の噴射が開始するまでに一定時間以上のインターバルが必要となる。また、先の噴射が完了してから後の噴射が開始するまでの時間が短いと、両噴射による噴射燃料が互いに干渉して各燃料の燃焼における安定性が悪化する。進角側の限界値はこれらを考慮して設定され、具体的には、メイン燃料の噴射完了時期、燃料噴射圧、機関回転速度等に基づいて設定される。
ステップS32において、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期が進角側の限界値まで到達していないと判断された場合には、ステップS33へと進む。ステップS33では、図12に示したようなマップに基づいて、図8のステップS16で設定された着火アシスト燃料の噴射時期Ta及び点火時期Tigが進角補正され、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS32において、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期が進角側の限界値まで到達していると判断された場合には、ステップS34へと進む。
ステップS34では、総燃料噴射量に対する着火アシスト燃料の噴射量の割合R(以下、「着火アシスト噴射割合」という)は増加側の限界値まで到達しているか否かが判断される。この増加側の限界値は、機関本体10から排出されるNOxやスモークの量との関係に基づいて設定される。すなわち、着火アシスト燃料の噴射量が多くなると、燃料が火炎伝播燃焼によって燃焼される割合が多くなる。また、予混合気の圧縮自着火燃焼に比べて、火炎伝播燃焼の方がNOxやスモークの発生量が多くなる。このため、着火アシスト燃料の噴射量が多くなると、機関本体10から排出されるNOxやスモークの量が多くなる。このため、機関本体10から排出されるNOxやスモークの量が或る一定以上多くならないように、着火アシスト噴射割合Rには増加側の限界値が設定される。なお、この増加側の限界値は、予め定められた一定値でもよいし、機関負荷等によって変化する値であってもよい。
ステップS34において、着火アシスト噴射割合Rは増加側の限界値まで到達していないと判断された場合には、ステップS35へと進む。ステップS35では、図13に示したようなマップに基づいて、図8のステップS14で設定された着火アシスト噴射割合Rが増量補正され、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS34において、着火アシスト噴射割合Rは増加側の限界値まで到達していると判断された場合には、ステップS36へと進む。ステップS36では、予混合気の圧縮自着火燃焼が終了せしめられて火花点火燃焼(SI燃焼)が行われ、制御ルーチンが終了せしめられる。
一方、ステップS31において、予混合気の圧縮自着火燃焼に失火が生じていないと判断された場合、例えばIMEPのCOVの値が第1閾値未満であると判断された場合には、ステップS37へと進む。
ステップS37では、予混合気の圧縮自着火燃焼によって大きな燃焼騒音が生じているか否かが判断される。具体的には、ステップS37では、例えば、CNLの値が第2閾値以上であるか否かが判断される。ステップS37において、大きな燃焼騒音が生じていないと判断された場合、例えばCNLの値が第2閾値未満であると判断された場合には、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS37において、大きな燃焼騒音が生じていると判断された場合、例えばCNLの値が第2閾値以上であると判断された場合には、ステップS38へと進む。ステップS38では、ステップS34と同様に、着火アシスト噴射割合Rが増加側の限界値まで到達しているか否かが判断される。
ステップS38において、着火アシスト噴射割合Rは増加側の限界値まで到達していないと判断された場合には、ステップS39へと進む。ステップS39では、図14に示したようなマップに基づいて、図8のステップS14で設定された着火アシスト噴射割合Rが増量補正され、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS38において、着火アシスト噴射割合Rは増加側の限界値まで到達していると判断された場合には、ステップS40へと進む。ステップS40では、予混合気の圧縮自着火燃焼が終了せしめられて火花点火燃焼(SI燃焼)が行われ、制御ルーチンが終了せしめられる。
図17は、オゾン供給装置が故障せずに正常に作動しているときに行われる正常時制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは、図15の制御ルーチンがステップS25に到達したときに実行される。
図17を参照すると、まず、ステップS51において、図16のステップS31と同様に、予混合気の圧縮自着火燃焼に失火が生じているか否かが判断される。ステップS51において、失火が生じていると判断された場合には、ステップS52へと進む。
ステップS52では、オゾン供給装置からのオゾン供給量が限界値に到達しているか否かが判断される。オゾン供給量の限界値は、例えば、オゾン供給装置の性能上、単位時間当たりに供給可能なオゾン量の上限値に基づいて設定される。ステップS52において、オゾン供給装置からのオゾン供給量が限界値に到達していないと判断された場合には、ステップS53へと進む。ステップS53では、図8のステップS18において算出されたオゾン供給量が増大補正され、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS52において、オゾン供給装置からのオゾン供給量が限界値に到達していると判断された場合には、ステップS54へと進む。ステップS54では、失火が抑制されるように、オゾン供給装置、燃料噴射弁31及び点火プラグ16以外の機器が制御され、吸気弁21の閉弁時期等、オゾン供給装置からのオゾン供給量、着火アシスト燃料の噴射時期及び点火時期、及び着火アシスト噴射割合以外のパラメータが制御される。
一方、ステップS51において、失火が生じていないと判断された場合にはステップS55へと進む。ステップS55では、図16のステップS37と同様に、予混合気の圧縮自着火燃焼によって大きな燃焼騒音が生じているか否かが判断される。ステップS55において大きな燃焼騒音が生じていないと判断された場合には、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS55において、大きな燃焼騒音が生じていると判断された場合には、ステップS56へと進む。ステップS56では、ステップS52と同様に、オゾン供給装置からのオゾン供給量が限界値に到達しているか否かが判断される。オゾン供給装置からのオゾン供給量が限界値に到達していないと判断された場合には、ステップS57へと進む。ステップS57では、ステップS53と同様に、オゾン供給量が増大補正され、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS56において、オゾン供給装置からのオゾン供給量が限界値に到達していると判断された場合には、ステップS58へと進む。ステップS58では、ステップS54と同様に、オゾン供給装置、燃料噴射弁31及び点火プラグ16以外の機器が制御され、制御ルーチンが終了せしめられる。
1 0内燃機関
10 機関本体
15 燃焼室
16 点火プラグ
31 燃料噴射弁
71 電子制御ユニット(ECU)
91 放電プラグ(オゾン供給装置)
10 機関本体
15 燃焼室
16 点火プラグ
31 燃料噴射弁
71 電子制御ユニット(ECU)
91 放電プラグ(オゾン供給装置)
Claims (1)
- 燃焼室内に直接的に燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃焼室内の混合気に点火する点火プラグと、燃焼室内に直接的に又は間接的にオゾンを供給するオゾン供給装置とを備えた内燃機関を制御する、内燃機関の制御装置であって、
燃焼安定性を表すパラメータの値を検出する燃焼安定性検出部と、燃焼騒音を表すパラメータの値を検出する燃焼騒音検出部と、前記オゾン供給装置の故障診断を行う故障診断部と、前記燃料噴射弁、前記点火プラグ及び前記オゾン供給装置を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記燃料噴射弁からメイン燃料の噴射と着火アシスト燃料の噴射とを順次行うと共に、前記着火アシスト燃料の噴射によって形成された混合気を前記点火プラグによって火炎伝播燃焼させると共に該火炎伝播燃焼によって生じる熱を用いて残りの燃料を予混合圧縮自着火燃焼させるように前記メイン燃料及び前記着火アシスト燃料の噴射量及び噴射時期並びに前記点火プラグによる点火時期を制御する着火アシスト制御を実行可能であり、
前記制御部は、機関運転状態が所定のオゾン供給領域内にあるときには前記オゾン供給装置からオゾンを供給させ、
前記制御部は、前記故障診断部により前記オゾン供給装置が故障していると判定され且つ機関運転状態が前記オゾン供給領域内にある場合には、前記燃焼安定性検出部によって検出された燃焼安定性を表すパラメータの値が所定の第1閾値よりも不安定側の値であるときには、該第1閾値よりも安定側の値であるときに比べて、前記着火アシスト燃料の噴射時期及び前記点火時期を進角させると共に総燃料噴射量に対する前記着火アシスト燃料の噴射量の割合を増大させ、
前記制御部は、前記故障診断部により前記オゾン供給装置が故障していると判定され且つ機関運転状態が前記オゾン供給領域内にある場合には、前記燃焼騒音検出部によって検出された燃焼騒音を表すパラメータの値が所定の第2閾値よりも騒音が大きい側の値であるときには、該第2閾値よりも騒音が小さい側の値であるときに比べて、総燃料噴射量に対する前記着火アシスト燃料の噴射量の割合を増大させると共に前記着火アシスト燃料の噴射時期及び前記点火時期は変更しない、内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016238685A JP2018096215A (ja) | 2016-12-08 | 2016-12-08 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016238685A JP2018096215A (ja) | 2016-12-08 | 2016-12-08 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018096215A true JP2018096215A (ja) | 2018-06-21 |
Family
ID=62632550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016238685A Pending JP2018096215A (ja) | 2016-12-08 | 2016-12-08 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018096215A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020016181A (ja) * | 2018-07-25 | 2020-01-30 | スズキ株式会社 | 内燃機関の燃焼制御装置 |
-
2016
- 2016-12-08 JP JP2016238685A patent/JP2018096215A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020016181A (ja) * | 2018-07-25 | 2020-01-30 | スズキ株式会社 | 内燃機関の燃焼制御装置 |
| JP7124516B2 (ja) | 2018-07-25 | 2022-08-24 | スズキ株式会社 | 内燃機関の燃焼制御装置 |
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