JP2018093115A - 冷却器 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却効率の向上が可能な冷却器を提供する。【解決手段】冷却器はチューブを備える。チューブは、一対の外殻プレートと、一対の外殻プレートの間に配置された中間プレートと、一対の外殻プレートのうち一方の外殻プレート11と中間プレートとの間に配置されたインナーフィン14とを有する。一方の外殻プレート11と中間プレートとの間に冷媒流路21が形成されている。冷媒流路21のうちインナーフィン14が配置されたフィン配置領域21aは、電子部品2と対向する対向領域21dと、電子部品2と対向しない非対向領域21eとを有する。中間プレートは、一方の外殻プレート11に向かって延びる爪部31を有する。爪部31は、非対向領域21eへの冷媒の流入を抑制できる位置に設けられている。【選択図】図4A
Description
本発明は、冷却器に関するものである。
特許文献1に冷却器が記載されている。この冷却器は、冷媒流路を内部に形成するチューブが複数積層されている。チューブは、冷却対象部としての電子部品と接している。チューブの内部には、インナーフィンが配置されている。チューブを構成する壁を挟んで、インナーフィンと電子部品とが対向している。この冷却器は、インナーフィンおよびチューブを介した冷媒と電子部品との熱交換によって、電子部品を冷却する。
そして、この冷却器は、チューブの内部に整流リブが設けられている。この整流リブは、冷媒流路のうちインナーフィンとチューブの端面との間の流路、すなわち、フィンが配置されていない流路への冷媒の流入を抑制するものである。これによれば、冷媒流路のうちインナーフィンが配置されたフィン配置領域に多くの冷媒を流すことができ、冷却器の冷却効率を向上させることができる。
ところで、チューブの内部の冷媒流路のうちフィンが配置されたフィン配置領域よりも、チューブを構成する壁に接する冷却対象部の接触面積が小さい場合がある。この場合、フィン配置領域の全部が、冷却対象部と対向していない。したがって、フィン配置領域は、チューブの壁を挟んで冷却対象部と対向する対向領域と、冷却対象部と対向していない非対向領域とを有する。非対向領域を流れる冷媒は、冷却対象部の冷却への寄与が少ない。このため、非対向領域に冷媒が流れることは、冷却器の冷却効率の向上の観点では、好ましくない。
本発明は上記点に鑑みて、冷却効率の向上が可能な冷却器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
内部に冷媒流路が形成されたチューブ(3)を備え、
チューブは、一対の流路形成プレート(11、13)と、一対の流路形成プレートの間に配置され、熱交換を促進させるインナーフィン(14)とを有し、
一対の流路形成プレートの間に冷媒流路(21)が形成され、
一対の流路形成プレートのうち一方の流路形成プレートの外面(11a)に冷却対象部(2)が接触しており、
冷媒流路のうちインナーフィンが配置されたフィン配置領域(21a)は、一方の流路形成プレートを挟んで冷却対象部と対向する対向領域(21d)と、冷却対象部と対向しない非対向領域(21e、21f)とを有し、
インナーフィンは、非対向領域において、対向領域と非対向領域のうち非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路(23)を形成しており、
一対の流路形成プレートの一方は、一対の流路形成プレートの他方へ向かって延びる爪部(31)を有し、
爪部は、複数の流路への冷媒の流入を抑制できる位置に設けられている。
内部に冷媒流路が形成されたチューブ(3)を備え、
チューブは、一対の流路形成プレート(11、13)と、一対の流路形成プレートの間に配置され、熱交換を促進させるインナーフィン(14)とを有し、
一対の流路形成プレートの間に冷媒流路(21)が形成され、
一対の流路形成プレートのうち一方の流路形成プレートの外面(11a)に冷却対象部(2)が接触しており、
冷媒流路のうちインナーフィンが配置されたフィン配置領域(21a)は、一方の流路形成プレートを挟んで冷却対象部と対向する対向領域(21d)と、冷却対象部と対向しない非対向領域(21e、21f)とを有し、
インナーフィンは、非対向領域において、対向領域と非対向領域のうち非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路(23)を形成しており、
一対の流路形成プレートの一方は、一対の流路形成プレートの他方へ向かって延びる爪部(31)を有し、
爪部は、複数の流路への冷媒の流入を抑制できる位置に設けられている。
また、請求項2に記載の発明では、
内部に冷媒流路が形成されたチューブ(3)を備え、
チューブは、チューブの外殻を構成する一対の外殻プレート(11、12)と、一対の外殻プレートの間に配置された中間プレート(13)と、一対の外殻プレートのうち一方の外殻プレートと中間プレートとの間に配置され、熱交換を促進させるインナーフィン(14)とを有し、
一方の外殻プレートと中間プレートとの間に冷媒流路(21)が形成され、
一方の外殻プレートの外面(11a)に冷却対象部(2)が接触しており、
冷媒流路のうちインナーフィンが配置されたフィン配置領域(21a)は、一方の外殻プレートを挟んで冷却対象部と対向する対向領域(21d)と、冷却対象部と対向しない非対向領域(21e、21f)とを有し、
インナーフィンは、非対向領域において、対向領域と非対向領域のうち非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路(23)を形成しており、
中間プレートは、一方の外殻プレートに向かって延びる爪部(31)を有し、
爪部は、複数の流路への冷媒の流入を抑制できる位置に設けられている。
内部に冷媒流路が形成されたチューブ(3)を備え、
チューブは、チューブの外殻を構成する一対の外殻プレート(11、12)と、一対の外殻プレートの間に配置された中間プレート(13)と、一対の外殻プレートのうち一方の外殻プレートと中間プレートとの間に配置され、熱交換を促進させるインナーフィン(14)とを有し、
一方の外殻プレートと中間プレートとの間に冷媒流路(21)が形成され、
一方の外殻プレートの外面(11a)に冷却対象部(2)が接触しており、
冷媒流路のうちインナーフィンが配置されたフィン配置領域(21a)は、一方の外殻プレートを挟んで冷却対象部と対向する対向領域(21d)と、冷却対象部と対向しない非対向領域(21e、21f)とを有し、
インナーフィンは、非対向領域において、対向領域と非対向領域のうち非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路(23)を形成しており、
中間プレートは、一方の外殻プレートに向かって延びる爪部(31)を有し、
爪部は、複数の流路への冷媒の流入を抑制できる位置に設けられている。
請求項1、2に記載の発明によれば、フィン配置領域のうち非対向領域への冷媒の流入を抑制することができる。このため、非対向領域を含むフィン配置領域の全部に冷媒が流れる場合と比較して、フィン配置領域のうち対向領域へ冷媒を多く流すことができ、冷却器の冷却効率を向上させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の冷却器1は、冷却対象部としての電子部品2を冷却するものであり、積層された複数のチューブ3を備える積層型熱交換器である。図1中のチューブ積層方向は、複数のチューブ3の積層方向であり、チューブ長手方向は、1つのチューブ3の長手方向である。
図1に示すように、本実施形態の冷却器1は、冷却対象部としての電子部品2を冷却するものであり、積層された複数のチューブ3を備える積層型熱交換器である。図1中のチューブ積層方向は、複数のチューブ3の積層方向であり、チューブ長手方向は、1つのチューブ3の長手方向である。
1つのチューブ3は、チューブ積層方向の厚さが薄い扁平形状である。1つのチューブ3は、チューブ積層方向に直交する一方向をチューブ長手方向として延びている。隣り合う2つのチューブ3は、電子部品2を間に挟むことができるように、互いに離れて配置されている。隣り合う2つのチューブ3は、チューブ長手方向の一端側と両端側のそれぞれに位置する連通部材4を介して接続されている。複数のチューブ3のうちチューブ積層方向の端部に位置するチューブ3には、導入管5と排出管6とが接続されている。導入管5は、複数のチューブ3へ冷媒を導入するためのものである。排出管6は、複数のチューブ3から冷媒を排出するためのものである。
隣り合う2つのチューブ3の間に電子部品2が挟まれている。チューブ3の外面3aは、電子部品2と接触している。すなわち、チューブ3は、電子部品2に対して熱伝導可能に接続されている。電子部品2は、扁平形状である。電子部品2は、自動車用インバータの一部を構成する半導体モジュールである。半導体モジュールは、大電力を制御する半導体素子、すなわち、パワー素子を内蔵している。
本実施形態では、隣り合う2つのチューブ3の間に挟まれた電子部品2は2つである。2つの電子部品2は、互いに離れてチューブ長手方向に並んでいる。本実施形態では、1つの電子部品2が1つの発熱部を有している。このため、1つの電子部品2が、冷却を必要とする1つの冷却対象部を構成している。
冷媒が導入管5から複数のチューブ3のそれぞれに分配される。冷媒が複数のチューブ3を流れる。このとき、冷媒と電子部品2との間で熱交換が行われることで、電子部品2が冷却される。熱交換後の冷媒は、排出管6から外部へ排出される。
図2、3に示すように、1つのチューブ3は、第1外殻プレート11と、第2外殻プレート12と、中間プレート13と、第1インナーフィン14と、第2インナーフィン15とを有する。
図3に示すように、第1外殻プレート11と第2外殻プレート12とが、チューブ3の外殻を構成している。第1外殻プレート11と第2外殻プレート12とは、両者の間に空間を形成している。中間プレート13は、第1外殻プレート11と第2外殻プレート12との間に配置されている。中間プレート13は、第1外殻プレート11と第2外殻プレート12との間の空間を2つの冷媒流路21、22に区画している。第1、第2インナーフィン14、15は、冷媒と電子部品2との間の熱交換を促進させるインナーフィンである。
第1外殻プレート11と中間プレート13との間に第1冷媒流路21が形成されている。第1外殻プレート11と中間プレート13との間に第1インナーフィン14が配置されている。第1外殻プレート11の外面11aがチューブ3の外面3aを構成している。このため、第1外殻プレート11の外面11aに電子部品2が接触する。
本実施形態では、第1外殻プレート11と中間プレート13とが、冷媒流路を形成する一対の流路形成プレートに対応する。第1外殻プレート11が、一対の流路形成プレートのうち一方のプレートに対応するとともに、一対の外殻プレートのうち一方の外殻プレートに対応する。
第2外殻プレート12と中間プレート13との間に第2冷媒流路22が形成されている。第2外殻プレート12と中間プレート13との間に第2インナーフィン15が配置されている。第2外殻プレート12の外面12aがチューブ3の外面3aを構成している。このため、第2外殻プレート12の外面12aに電子部品2が接触する。
図2に示すように、第1外殻プレート11のチューブ長手方向の一端側と他端側のそれぞれに連通孔111、112が形成されている。第2外殻プレート12のチューブ長手方向の一端側と他端側のそれぞれに連通孔121、122が形成されている。中間プレート13の長手方向の一端側と他端側のそれぞれに連通孔131、132が形成されている。
第1外殻プレート11、第2外殻プレート12および中間プレート13において、長手方向の一端側の連通孔111、121、131が互いに連通するとともに、導入管5に連通している。したがって、連通孔111、121、131が連通している連通空間が、チューブ3の内部に冷媒を導入する導入部16を構成している。
第1外殻プレート11、第2外殻プレート12および中間プレート13において、長手方向の他端側の連通孔112、122、132が互いに連通するとともに、排出管6に連通している。したがって、連通孔112、122、132が連通している連通空間が、チューブ3の内部から冷媒を排出する排出部17を構成している。
第1外殻プレート11の連通孔111、112の周縁部に、管状部41、42が設けられている。第2外殻プレート12の連通孔121、122の周縁部に、管状部43、44が設けられている。それぞれの管状部41、42、43、44は、隣りのチューブ3に向かって延びている。隣り合うチューブ3において、一方のチューブ3の管状部41と他方のチューブ2の管状部43とが接合され、一方のチューブ3の管状部42と他方のチューブ2の管状部44とが接合されることで、連通部材4が形成されている。
図4Aは、チューブ3の断面図であり、第1外殻プレート11と第1インナーフィン14とを示している。図4Aに示すように、第1冷媒流路21は、導入部16から排出部17にわたって形成されている。図4Aは、第1冷媒流路21は、フィン配置領域21aと、導入領域21bと、排出領域21cとを有している。
フィン配置領域21aは、第1インナーフィン14が配置された領域である。第1インナーフィン14は、1つの部品として構成されている。第1インナーフィン14は、図3に示す断面において、チューブ厚さ方向の一方側と他方側に、頂部14aが交互に並ぶ波形状である。チューブ厚さ方向は、チューブ積層方向と同じである。第1インナーフィン14は、チューブ厚さ方向の一方側の頂部14aとチューブ厚さ方向の他方側の頂部14aとをつなぐ複数の側壁部14bを有する。複数の側壁部14bは、フィン配置領域21aを複数の独立した流路23に細分化している。このように、第1インナーフィン14は、互いに独立した複数の流路23を形成している。
第1インナーフィン14は、図4Aに示すように、側壁部14bが波状に延びるウェーブフィンである。第1インナーフィン14の向きは、側壁部14bがチューブ幅方向の一方側から他方側に向かって延びる向きとされている。チューブ幅方向は、チューブ長手方向とチューブ積層方向の両方に直交する方向である。
導入領域21bは、第1インナーフィン14が配置されていない領域であり、導入部16からフィン配置領域21aに冷媒を導く領域である。導入領域21bは、フィン配置領域21a、すなわち、第1インナーフィン14に対してチューブ幅方向の一方側に位置する。このため、第1インナーフィン14の冷媒入口側は、チューブ幅方向の一方側に位置する。
排出領域21cは、第1インナーフィン14が配置されていない領域であり、フィン配置領域21aから排出部17に冷媒を導く領域である。排出領域21cは、フィン配置領域21a、すなわち、第1インナーフィン14に対してチューブ幅方向の他方側に位置する。このため、第1インナーフィン14の冷媒出口側は、チューブ幅方向の他方側に位置する。
したがって、第1冷媒流路21において、冷媒は、図4A中の矢印のように流れる。すなわち、冷媒は、導入部16から導入領域21bを流れる。その後、冷媒は、フィン配置領域21aの複数の流路23のそれぞれを、チューブ幅方向の一方側から他方側に向かって流れる。その後、冷媒は、排出部17に向かって排出領域21cを流れる。
図5Aは、図4Aとは反対の方向から見たチューブ3の断面図であり、第2外殻プレート12と第2インナーフィン15とを示している。このため、図5Aでは、図4Aに対して、導入部16と排出部17が左右反対の位置に図示されている。図5Aに示すように、第2冷媒流路22は、導入部16から排出部17にわたって形成されている。第2冷媒流路22は、フィン配置領域22aと、導入領域22bと、排出領域22cとを有している。
フィン配置領域22aは、第2インナーフィン15が配置された領域である。第2インナーフィン15は、1つの部品として構成されている。図3に示すように、第2インナーフィン15は、第1インナーフィン14と同じ形状であり、複数の頂部15aと複数の側壁部15bとを有する。複数の側壁部15bは、フィン配置領域22aを複数の独立した流路24に細分化している。このように、第2インナーフィン15は、互いに独立した複数の流路24を形成している。図5Aに示すように、第2インナーフィン15は、第1インナーフィン14と同じ向きで配置されている。
導入領域22bは、第2インナーフィン15が配置されていない領域であり、導入部16からフィン配置領域22aに冷媒を導く領域である。導入領域22bは、第1冷媒流路21の導入領域21bとは反対に、フィン配置領域22a、すなわち、第2インナーフィン15に対してチューブ幅方向の他方側に位置する。このため、第2インナーフィン14の冷媒入口側は、チューブ幅方向の他方側に位置する。
排出領域22cは、第2インナーフィン15が配置されていない領域であり、フィン配置領域22aから排出部17に冷媒を導く領域である。排出領域22cは、第1冷媒流路21の排出領域21cとは反対に、フィン配置領域22a、すなわち、第2インナーフィン15に対してチューブ幅方向の一方側に位置する。このため、第2インナーフィン15の冷媒出口側は、チューブ幅方向の一方側に位置する。
したがって、第2冷媒流路22において、冷媒は、図5A中の矢印のように流れる。すなわち、冷媒は、導入部16から導入領域22aを流れる。その後、冷媒は、フィン配置領域22aの複数の流路24のそれぞれを、チューブ幅方向の他方側から一方側に向かって流れる。その後、冷媒は、排出部17に向かって排出領域22aを流れる。このように、第1冷媒流路21のフィン配置領域21aと、第2冷媒流路22のフィン配置領域22aとにおいて、冷媒は対向して流れる。
次に、本実施形態の主な特徴部分について説明する。図2に示すように、本実施形態では、中間プレート15に爪部31が設けられている。
図6に示すように、爪部31は、中間プレート13の一部が折り曲げられて立ち上がったものである。換言すると、爪部31は、中間プレート13と一体であり、中間プレート13のうち折り曲げられた状態の部分で構成されている。具体的には、爪部31は、立設部32と、屈曲部33とを有する。立設部32は、中間プレート13の本体部に対して立った状態で設けられた部分である。本体部は、第1外殻プレート11と第2外殻プレート12との間の空間を2つの冷媒流路21、22に区画している部分である。すなわち、本体部は、中間プレート13のうち冷媒流路を構成する部分である。屈曲部33は、屈曲している部分であり、立設部32と中間プレート13のうち爪部31に連なる連なり部分131との両方に連なる部分である。
中間プレート13の本体部は、爪部31に連なる連なり部分131と、連なり部分131に対して爪部31を挟んだ反対側に位置する開口部132とを有する。
爪部31は、中間プレート13の切り起こし加工によって形成される。具体的には、原材料となるプレートを中間プレート13の形状に加工する際に、一部の周囲に開口部132を形成しつつ、一部を押し曲げて爪部31も形成する。なお、中間プレート13の形状に加工した後、切り起こし加工してもよい。
図7は、中間プレート13と第1インナーフィン14を示しており、第1外殻プレート11側から見た図である。すなわち、図7は、図4Aの第1外殻プレート11と対向する側の中間プレート13と第1インナーフィン14の平面図である。このため、図7では、図4Aに対して、導入部16と排出部17が左右反対の位置に図示されている。
図7に示すように、爪部31は、チューブ幅方向の一方側に設けられた第1爪部31aと、チューブ幅方向の他方側に設けられた第2爪部31bとを含む。
図8に示すように、第1爪部31aは、中間プレート13から第1外殻プレート11側(すなわち、図7の紙面垂直方向手前側)に向かって伸びている。このため、第1爪部31aは、第1冷媒流路21に位置する。第2爪部31bは、中間プレート13から第2外殻プレート12側(すなわち、図7の紙面垂直方向奥側)に向かって延びている。このため、第2爪部31bは、第2冷媒流路22に位置する。
図4Aに示すように、フィン配置領域21aは、第1外殻プレート11を挟んで電子部品2と対向する対向領域21dと、電子部品2と対向しない非対向領域とを有する。非対向領域は、対向領域21dと対向領域21dの間に位置する非対向領域21eと、フィン配置領域21のチューブ長手方向の端部と、その端部に最も近い対向領域21dとの間に位置する非対向領域21fとを含む。
第1爪部31aは、非対向領域21eに位置する複数の流路23よりも冷媒流れ上流側に配置されている。第1爪部31aは、第1インナーフィン14の冷媒入口側に接している。第1爪部31aは、非対向領域21eに位置する複数の流路23の入口を塞いでいる。このように、第1爪部31aは、非対向領域21eに位置する互いに独立した複数の流路23への冷媒の流入を抑制するように設けられている。このため、非対向領域21eへの冷媒の流入が抑制される。
同様に、図5Aに示すように、フィン配置領域22aは、第2外殻プレート12を挟んで電子部品2と対向する対向領域22dと、電子部品2と対向しない非対向領域とを有する。非対向領域は、対向領域22dと対向領域22dの間に位置する非対向領域22eと、フィン配置領域22のチューブ長手方向の端部と、その端部に最も近い対向領域22dとの間に位置する非対向領域22fとを含む。
第2爪部31bは、非対向領域22eに位置する複数の流路24よりも上流側に配置されている。第2爪部31bは、第2インナーフィン15の冷媒入口側に接している。第2爪部31bは、非対向領域22eに位置する複数の流路24の入口を塞いでいる。このように、第2爪部32aは、非対向領域22eに位置する互いに独立した複数の流路24への冷媒の流入を抑制するように設けられている。このため、非対向領域22eへの冷媒の流入が抑制される。
ここで、本実施形態の冷却器1と図4B、図5Bに示す比較例1の冷却器J1とを比較する。比較例1の冷却器J1は、第1爪部31aおよび第2爪部31bを有していない点が、本実施形態の冷却器1と異なる。比較例1の冷却器J1のその他の構成は、本実施形態の冷却器1と同じである。
比較例1の冷却器J1では、図4Bに示すように、第1冷媒流路21のフィン配置領域21aを冷媒が流れるとき、対向領域21dだけでなく、非対向領域21eにも冷媒が流れる。図5Bに示すように、第2冷媒流路22のフィン配置領域22aを冷媒が流れるとき、対向領域22dだけでなく、非対向領域22eにも冷媒が流れる。非対向領域21e、22eを流れる冷媒は、電子部品2の冷却への寄与が少ない。このため、比較例1の冷却器J1では、冷却効率が低下してしまう。
これに対して、本実施形態の冷却器1は、非対向領域21e、22eへの冷媒の流入を抑制するように、第1、第2爪部31a、31bが設けられている。このため、本実施形態によれば、第1、第2インナーフィン14、15が配置されたフィン配置領域21a、22aのうち非対向領域21e、22eに冷媒が流れることを抑制できる。対向領域21d、21eに多くの冷媒を流すことができる。すなわち、冷却が必要な部位を積極的に冷却することができる。よって、比較例1の冷却器J1と比較して、冷却器1の冷却効率を向上させることができる。
図9は、図7中のIX部の拡大図であり、第1インナーフィン14と第1爪部31aの接触部の拡大図である。図10は、図9のX−X線断面図である。
図9、10に示すように、本実施形態では、開口部132が立設部32に対して第1インナーフィン14側に位置するとともに、連なり部分131が立設部32に対して第1インナーフィン14側の反対側に位置するように、第1爪部31aが形成されている。同様に、図示しないが、開口部132が立設部32に対して第2インナーフィン15側に位置するとともに、連なり部分131が立設部32に対して第2インナーフィン15側の反対側に位置するように、第2爪部31bが形成されている。
ここで、図11に示す比較例2のように、本実施形態とは逆に、連なり部分131が立設部32に対して第1インナーフィン14側に位置するように第1爪部31aを形成する場合が考えられる。
しかし、この場合、屈曲部33の曲がりの内側の面である内周面33aが湾曲していると、第1インナーフィン14を中間プレート13の本体部に接触させつつ、立設部32に接触させようとすると、屈曲部33の内周面33aが第1インナーフィン14に干渉してしまう。このため、第1インナーフィン14を立設部32に接触させることができない。
さらに、この場合、開口部132が、第1冷媒流路21の導入領域21bに位置する。このため、第1冷媒流路21の導入領域21bの冷媒が、開口部132を介して、第2冷媒流路22に流れてしまい、冷却性能が低下してしまう。
連なり部分131が立設部32に対して第2インナーフィン15側に位置するように第2爪部31bを形成する場合も、上記と同様の問題が生じる。
これに対して、本実施形態によれば、立設部32に対して第1インナーフィン14側とは反対側に、連なり部分131が位置する。このため、第1インナーフィン14を中間プレート13の本体部に設置したとき、屈曲部33の内周面33aは、第1インナーフィン14から離れた側にあり、第1インナーフィン14に当たらない。よって、第1インナーフィン14を中間プレート13の本体部に接触させつつ、立設部32に接触させることができる。したがって、第1インナーフィン14の長さを最大限に活用することが可能となる。また、第1爪部31aが第1インナーフィン14の配置決めにも寄与するため、冷却器1の生産性の向上が図れる。
さらに、本実施形態によれば、開口部132が、立設部32に対して第1インナーフィン14側に位置する。このため、第1冷媒流路21の導入領域21bの冷媒が、開口部132を介して、第2冷媒流路22に流れこむことを抑制できる。よって、冷却性能の低下を抑制することができる。
第2爪部31bも、第1爪部31aと同様に形成されているので、上記と同様の効果がえられる。すなわち、第2インナーフィン15を中間プレート13の本体部に接触させつつ、立設部32に接触させることができる。さらに、第2冷媒流路22の導入領域22bの冷媒が、開口部132を介して、第1冷媒流路21に流れこむことを抑制できる。
図12は、中間プレート13の一部を押し曲げて爪部31を形成する際の押し曲げる前の状態における中間プレート13の平面図である。上述の通り、爪部31は、中間プレート13の切り起こし加工によって形成される。このとき、図12に示すように、中間プレート13のうち爪部31の形成予定部位34の周辺に開口部132が形成され、形成予定部位34が押し曲げられることで、爪部31が形成される。
形成予定部位34は、立設部32となる部位32Aと、屈曲部33となる部位33Aとを有する。
開口部132は、チューブ幅方向における形成予定部位34の隣りに位置する第1空間部132aを有する。チューブ幅方向における形成予定部位34の長さL1は、チューブ幅方向における第1空間部132aの長さL2よりも長いこと(L1>L2)が好ましい。すなわち、第1空間部132aの長さL2は、形成予定部位34の長さL1よりも短いことが好ましい。
また、開口部132は、チューブ長手方向における形成予定部位34の両隣りに位置する第2空間部132bを有する。チューブ長手方向における形成予定部位34の長さL3は、チューブ長手方向における第2空間部132bの長さL4よりも長いこと(L3>L4)が好ましい。すなわち、第2空間部132bの長さL4は、形成予定部位34の長さL3よりも短いことが好ましい。形成予定部位34の長さL3は、立設部32の長さL3である。
なお、本実施形態では、図4A、5Aに示すように、隣り合う側壁部14b、15bの並び方向がチューブ長手方向となっている。隣り合う側壁部14b、15bの並び方向に対して直交する方向がチューブ幅方向となっている。
爪部31の形成の際に、開口部132を形成することで、爪部31を形成しやすくでき、生産性を向上させることができる。しかし、第1、第2インナーフィン14、15が中間プレート13に設置された状態でも、開口部132の一部は塞がれない。このため、開口部132が大きいと、第1、第2インナーフィン14、15よりも冷媒流れに対する抵抗が低い開口部132を介して、第1冷媒流路21と第2冷媒流路22の一方から他方へ多くの冷媒が流れてしまい、冷却性能が低下してしまう。
これに対して、本実施形態のように、第1空間部132aの長さL2を短くし、第2空間部132bの長さL4を短くして、開口部132を小さくすることで、開口部132を流れる冷媒を少なく抑えることができる。よって、本実施形態によれば、生産性向上と冷却性能低下の抑制とを両立することができる。
また、図9に示すように、チューブ長手方向における第2空間部132bの長さL4は、第1、第2インナーフィン14、15のそれぞれにおける隣り合う隔壁14b、15bの間隔L5より短いことがより好ましい。このように、第2空間部132bの長さL4をより小さくすることで、第2空間部132bを流れる冷媒をより少なく抑えることができる。
また、図13Aは、本実施形態における中間プレート13の平面図であって、第1爪部31aおよび第2空間部132bを示す図である。図13Bは、図13AのXIIIB−XIIIB線断面図である。図14Aは、比較例3における中間プレート13の平面図であって、第1爪部31aおよび第2空間部132bを示す図である。図14Bは、図14AのXIVB−XIVB線断面図である。
図14Bに示すように、比較例3では、第1爪部31aの屈曲部33の内周面33aの曲率半径R1が立設部32の厚さT1と同じ大きさである(R1=T1)。このため、図14Aに示すように、第2空間部132bのうち第1インナーフィン14からはみ出している部分のチューブ幅方向での長さL6が大きくなってしまう。
これに対して、図13Bに示すように、本実施形態では、第1爪部31aの屈曲部33の内周面33aの曲率半径R1は、立設部32の厚さT1よりも小さくなっている(R1<T1)。このため、図13Aに示すように、第2空間部132bの長さL6を極力小さくすることができる。なお、第2爪部31bにおいても、第1爪部31aと同様である。これによれば、第2空間部132bを流れる冷媒をより少なく抑えることができる。
(第2実施形態)
図15に示すように、本実施形態は、爪部31が中間プレート13と別体で構成されている点が、第1実施形態と異なる。その他の冷却器1の構成は、第1実施形態と同じである。
図15に示すように、本実施形態は、爪部31が中間プレート13と別体で構成されている点が、第1実施形態と異なる。その他の冷却器1の構成は、第1実施形態と同じである。
爪部31は、中間プレート13に接合されている。爪部31としての第1、第2爪部31a、31bは、第1実施形態と同様の位置に配置されている。このため、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
図16に示すように、本実施形態は、チューブ3が中間プレートを有していない点が、第1実施形態と異なる。
図16に示すように、本実施形態は、チューブ3が中間プレートを有していない点が、第1実施形態と異なる。
チューブ3は、第1外殻プレート11と、第2外殻プレート12と、第1インナーフィン14と、第2インナーフィン15とを有する。
第1外殻プレート11と第2外殻プレート12とは、両者の間に空間を形成するように配置されている。第1外殻プレート11と第2外殻プレート12との間に冷媒流路21が形成されている。第1外殻プレート11と第2外殻プレート12との間に、第1、第2インナーフィン14、15が重ねて配置されている。本実施形態では、第1外殻プレート11と第2外殻プレート12とが、冷媒流路を形成する一対の流路形成プレートに対応する。第1、第2インナーフィン14、15が、一対の流路形成プレートの間に配置されたインナーフィンに対応する。
第1、第2インナーフィン14、15は、第1実施形態と同じ形状である。第1、第2インナーフィン14、15の複数の側壁部14b、15bは、冷媒流路21を複数の流路23に区画している。
図17、18に示すように、第1外殻プレート11に爪部31が設けられている。爪部31は、第1爪部31aと第2爪部31bとを含む。第1、第2爪部31a、31bは、第1外殻プレート11と別体で構成されており、第1外殻プレート11に接合されている。第1、第2爪部31a、31bは、第1外殻プレート11から第2外殻プレート12側に向かって延びている。したがって、本実施形態では、第1外殻プレート11が爪部を有する一対の流路形成プレートの一方に対応し、第2外殻プレート12が一対の流路形成プレートの他方に対応する。
第1爪部31aは、第1実施形態の第1爪部31aと同様に、非対向領域21eに位置する複数の流路23の上流側に配置されている。第1爪部31aは、第1、第2インナーフィン14、15の冷媒入口側に接している。第1爪部31aは、非対向領域21eに位置する複数の流路23の入口を塞いでいる。
第2爪部31bは、非対向領域21eに位置する複数の流路23の下流側に配置されている。第2爪部31bは、第1、第2インナーフィン14、15の冷媒出口側に接している。第2爪部31bは、非対向領域21eに位置する複数の流路23の出口を塞いでいる。
このように、本実施形態においても、非対向領域21eへの冷媒の流入を抑制するように、第1、第2爪部31a、31bが設けられている。このため、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、爪部31が第1外殻プレート11に設けられていたが、爪部31が第2外殻プレート12に設けられていてもよい。
(第4実施形態)
図19に示すように、本実施形態は、第1、第2インナーフィン14、15の向きが第1実施形態と異なる。なお、図19は、中間プレート13と第1インナーフィン14を示している。
図19に示すように、本実施形態は、第1、第2インナーフィン14、15の向きが第1実施形態と異なる。なお、図19は、中間プレート13と第1インナーフィン14を示している。
第1インナーフィン14は、側壁部14bが波状に延びるウェーブフィンである。第1実施形態と異なり、第1インナーフィン14の向きは、側壁部14bがチューブ長手方向の一方側から他方側に向かって延びる向きとされている。
本実施形態では、第1冷媒流路21の導入領域21bは、フィン配置領域21aに対してチューブ長手方向の一方側に位置する。排出領域21cは、フィン配置領域21aに対してチューブ長手方向の他方側に位置する。
したがって、第1冷媒流路21において、冷媒は、図19中の矢印のように流れる。すなわち、冷媒は、導入部16から導入領域21bを流れる。その後、冷媒は、フィン配置領域21aの複数の流路23のそれぞれを、チューブ長手方向の一方側から他方側に向かって流れる。その後、冷媒は、排出部17に向かって排出領域21cを流れる。
フィン配置領域21aは、第1外殻プレート11を挟んで電子部品2と対向する対向領域21gと、電子部品2と対向しない非対向領域とを有する。非対向領域は、対向領域21gと第1外殻プレート11のチューブ幅方向での一方側端部との間に位置する非対向領域21hと、対向領域21gと第1外殻プレート11のチューブ幅方向での他方側端部との間に位置する非対向領域21iとを含む。
なお、図示しないが、第2インナーフィン15は第1インナーフィン14と同じ向きである。また、第2冷媒流路22においても、第1冷媒流路21と同様に、導入領域は、フィン配置領域に対してチューブ長手方向の一方側に位置する。排出領域は、フィン配置領域に対してチューブ長手方向の他方側に位置する。このため、第2冷媒流路22においても、冷媒は、フィン配置領域の複数の流路のそれぞれを、チューブ長手方向の一方側から他方側に向かって流れる。
爪部31は、2つの第1爪部31aと、2つの第2爪部31bとを含む。2つの第1爪部31aは、第1冷媒流路21に位置する。2つの第2爪部31bは、第2冷媒流路22に位置する。
2つの第1爪部31aの一方は、非対向領域21hに位置する複数の流路23の上流側に配置されている。2つの第1爪部31aの他方は、非対向領域21iに位置する複数の流路23の下流側に配置されている。2つの第1爪部31aのそれぞれは、非対向領域21h、21iに位置する複数の流路23への冷媒の流入を抑制するように設けられている。このため、図19に示すように、非対向領域21h、21iへの冷媒の流入が抑制される。
同様に、2つの第2爪部31bの一方は、非対向領域に位置する複数の流路の上流側に配置されている。2つの第2爪部31bの他方は、別の非対向領域に位置する複数の流路の下流側に配置されている。2つの第2爪部31bのそれぞれは、非対向領域に位置する複数の流路への冷媒の流入を抑制するように設けられている。このため、第2冷媒流路22においても、非対向領域への冷媒の流入が抑制される。
よって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、第1、第2インナーフィン14、15は、フィン配置領域21a、22aの全域において、互いに独立した複数の流路23、24を形成していたが、これに限定されない。第1、第2インナーフィン14、15は、対向領域21d、22dにおいて、オフセットフィンとされて、複数の流路23、24のそれぞれが互いに連通していてもよい。すなわち、第1、第2インナーフィン14、15は、少なくとも非対向領域において、対向領域と非対向領域のうち非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路を形成していればよい。この場合に、第1実施形態と同じ効果が得られる。
(1)上記した各実施形態では、第1、第2インナーフィン14、15は、フィン配置領域21a、22aの全域において、互いに独立した複数の流路23、24を形成していたが、これに限定されない。第1、第2インナーフィン14、15は、対向領域21d、22dにおいて、オフセットフィンとされて、複数の流路23、24のそれぞれが互いに連通していてもよい。すなわち、第1、第2インナーフィン14、15は、少なくとも非対向領域において、対向領域と非対向領域のうち非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路を形成していればよい。この場合に、第1実施形態と同じ効果が得られる。
(2)第1実施形態では、第1、第2爪部31a、31bは、第1、第2インナーフィン14、15の冷媒入口側に接していたが、これに限定されない。第1、第2爪部31a、31bは、非対向領域21e、22eに位置する互いに独立した複数の流路23、24への冷媒の流入を抑制できれば、第1、第2インナーフィン14、15から離れていてもよい。
(3)第1実施形態では、第1、第2爪部31a、31bは、第1、第2インナーフィン14、15よりも冷媒流れ上流側に配置されていたが、冷媒流れ下流側に配置されていてもよい。この場合であっても、非対向領域21e、22eに位置する互いに独立した複数の流路23、24への冷媒の流入を抑制することができる。
(4)第1−第3実施形態では、2つの電子部品2が間を空けて配置されていたが、2つの電子部品が一体化されて1つの電子部品とされていてもよい。この場合、1つの電子部品は、2つの発熱部を有し、2つの発熱部は互いに離れた位置にある。したがって、この場合であっても、2つの冷却対象部が互いに離れて配置されている。
(5)本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能であり、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、冷却器は、チューブを備える。チューブは、一対の流路形成プレートと、インナーフィンとを有する。一対の流路形成プレートの間に冷媒流路が形成されている。一対の流路形成プレートのうち一方の流路形成プレートの外面に冷却対象部が接触している。冷媒流路のうちインナーフィンが配置されたフィン配置領域は、一方の流路形成プレートを挟んで冷却対象部と対向する対向領域と、冷却対象部と対向しない非対向領域とを有する。インナーフィンは、非対向領域において、対向領域と非対向領域のうち非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路を形成している。一対の流路形成プレートの一方は、一対の流路形成プレートの他方へ向かって延びる爪部を有する。爪部は、複数の流路への冷媒の流入を抑制できる位置に設けられている。
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、冷却器は、チューブを備える。チューブは、一対の流路形成プレートと、インナーフィンとを有する。一対の流路形成プレートの間に冷媒流路が形成されている。一対の流路形成プレートのうち一方の流路形成プレートの外面に冷却対象部が接触している。冷媒流路のうちインナーフィンが配置されたフィン配置領域は、一方の流路形成プレートを挟んで冷却対象部と対向する対向領域と、冷却対象部と対向しない非対向領域とを有する。インナーフィンは、非対向領域において、対向領域と非対向領域のうち非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路を形成している。一対の流路形成プレートの一方は、一対の流路形成プレートの他方へ向かって延びる爪部を有する。爪部は、複数の流路への冷媒の流入を抑制できる位置に設けられている。
また、第2の観点によれば、冷却器は、チューブを備える。チューブは、チューブの外殻を構成する一対の外殻プレートと、一対の外殻プレートの間に配置された中間プレートと、一対の外殻プレートのうち一方の外殻プレートと中間プレートとの間に配置されたインナーフィンとを有する。一方の外殻プレートと中間プレートとの間に冷媒流路が形成されている。一方の外殻プレートの外面に冷却対象部が接触している。冷媒流路のうちインナーフィンが配置されたフィン配置領域は、一方の外殻プレートを挟んで冷却対象部と対向する対向領域と、冷却対象部と対向しない非対向領域とを有する。インナーフィンは、非対向領域において、対向領域と非対向領域のうち非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路を形成している。中間プレートは、一方の外殻プレートに向かって延びる爪部を有する。爪部は、複数の流路への冷媒の流入を抑制できる位置に設けられている。
また、第3の観点によれば、爪部は、中間プレートのうち冷媒流路を構成する本体部に対して立っている状態で設けられた立設部と、屈曲した状態で立設部と本体部の両方に連なる屈曲部とを有する。屈曲部は、曲がりの内側の内周面が湾曲している。中間プレートの本体部は、屈曲部に連なる連なり部分と、連なり部分に対して立設部を挟んだ反対側に位置する開口部とを有する。開口部は、立設部に対してインナーフィン側に位置するとともに、連なり部分は、立設部に対してインナーフィン側の反対側に位置する。立設部は、インナーフィンの冷媒流れ上流側端部に接している。
ここで、第3の観点とは逆に、連なり部分が、立設部に対してインナーフィン側に位置するとともに、開口部が、立設部に対してインナーフィン側の反対側に位置する場合が考えられる。この場合、屈曲部の内周面が湾曲しているため、インナーフィンを中間プレートの本体部に接触させつつ、立設部に接触させようとすると、屈曲部の内周面がインナーフィンに干渉してしまう。このため、インナーフィンを立設部に接触させることができない。また、この場合、開口部を介して、一方の外殻プレートと中間プレートとの間の一方の冷媒流路から他方の外殻プレートと中間プレートとの間の他方の冷媒流路へ冷媒が流れてしまい、冷却性能が低下してしまう。
これに対して、第3の観点によれば、屈曲部の内周面がインナーフィンに当たらない。このため、インナーフィンを中間プレートの本体部に接触させつつ、立設部に接触させることができる。さらに、開口部がインナーフィン側に位置する。立設部よりもインナーフィン側は冷媒流れが抑制されている。このため、開口部を介して、一方の冷媒流路から他方の冷媒流路へ冷媒が流れることを抑制できる。
また、第4の観点によれば、インナーフィンは、複数の流路に区画する複数の側壁部を有する。開口部は、複数の側壁部の並び方向における立設部の隣りに位置する空間部を有する。並び方向における空間部の長さは、並び方向における立設部の長さよりも短くなっている。
爪部の形成の際に、爪部の形成予定部位の周辺に開口部を形成することで、爪部を形成しやすくでき、生産性を向上させることができる。しかし、インナーフィンが中間プレートに設置された状態でも、開口部の一部は塞がれない。このため、開口部を介して、一方の外殻プレートと中間プレートとの間の一方の冷媒流路から他方の外殻プレートと中間プレートとの間の他方の冷媒流路へ冷媒が流れてしまい、冷却性能が低下してしまう。
そこで、第4の観点のように、空間部の長さが短くなっていることが好ましい。これによれば、開口部を流れる冷媒を少なく抑えることができる。よって、これによれば、生産性向上と冷却性能低下の抑制とを両立することができる。
また、第5の観点によれば、並び方向における空間部の長さは、隣り合う側壁部の間隔よりも短くなっている。このように、空間部の長さをより小さくすることが好ましい。これによれば、空間部を流れる冷媒をより少なく抑えることができる。
また、第6の観点によれば、屈曲部の内周面の曲率半径は、立設部の厚さよりも小さくなっている。これによれば、複数の側壁部の並び方向に直交する方向における空間部の長さを極力小さくすることができる。このため、空間部を流れる冷媒をより少なく抑えることができる。
また、第7の観点によれば、互いに離れて並ぶ2つの冷却対象部が外面に接触している。非対向領域は、2つの冷却対象部の間に位置している。具体的には、このような非対向領域に対して爪部を配置することが好ましい。
1 冷却器
2 電子部品
3 チューブ
11 第1外殻プレート
12 第2外殻プレート
13 中間プレート
14 第1インナーフィン
21 第1冷媒流路
21a フィン配置領域
21e 非対向領域
31 爪部
2 電子部品
3 チューブ
11 第1外殻プレート
12 第2外殻プレート
13 中間プレート
14 第1インナーフィン
21 第1冷媒流路
21a フィン配置領域
21e 非対向領域
31 爪部
Claims (7)
- 内部に冷媒流路が形成されたチューブ(3)を備え、
前記チューブは、一対の流路形成プレート(11、13)と、前記一対の流路形成プレートの間に配置され、熱交換を促進させるインナーフィン(14)とを有し、
前記一対の流路形成プレートの間に前記冷媒流路(21)が形成され、
前記一対の流路形成プレートのうち一方の流路形成プレートの外面(11a)に冷却対象部(2)が接触しており、
前記冷媒流路のうち前記インナーフィンが配置されたフィン配置領域(21a)は、前記一方の流路形成プレートを挟んで前記冷却対象部と対向する対向領域(21d)と、前記冷却対象部と対向しない非対向領域(21e、21f)とを有し、
前記インナーフィンは、前記非対向領域において、前記対向領域と前記非対向領域のうち前記非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路(23)を形成しており、
前記一対の流路形成プレートの一方は、前記一対の流路形成プレートの他方へ向かって延びる爪部(31)を有し、
前記爪部は、前記複数の流路への冷媒の流入を抑制できる位置に設けられている冷却器。 - 内部に冷媒流路が形成されたチューブ(3)を備え、
前記チューブは、前記チューブの外殻を構成する一対の外殻プレート(11、12)と、前記一対の外殻プレートの間に配置された中間プレート(13)と、前記一対の外殻プレートのうち一方の外殻プレートと前記中間プレートとの間に配置され、熱交換を促進させるインナーフィン(14)とを有し、
前記一方の外殻プレートと前記中間プレートとの間に冷媒流路(21)が形成され、
前記一方の外殻プレートの外面(11a)に冷却対象部(2)が接触しており、
前記冷媒流路のうち前記インナーフィンが配置されたフィン配置領域(21a)は、前記一方の外殻プレートを挟んで前記冷却対象部と対向する対向領域(21d)と、前記冷却対象部と対向しない非対向領域(21e、21f)とを有し、
前記インナーフィンは、前記非対向領域において、前記対向領域と前記非対向領域のうち前記非対向領域のみを冷媒が流れるように、互いに独立した複数の流路(23)を形成しており、
前記中間プレートは、前記一方の外殻プレートに向かって延びる爪部(31)を有し、
前記爪部は、前記複数の流路への冷媒の流入を抑制できる位置に設けられている冷却器。 - 前記爪部は、前記中間プレートのうち前記冷媒流路を構成する本体部に対して立っている状態で設けられた立設部(32)と、屈曲した状態で前記立設部と前記本体部の両方に連なる屈曲部(33)とを有し、
前記屈曲部は、曲がりの内側の内周面(33a)が湾曲しており、
前記中間プレートの本体部は、前記屈曲部に連なる連なり部分(131)と、前記連なり部分に対して前記立設部を挟んだ反対側に位置する開口部(132)とを有し、
前記開口部は、前記立設部に対して前記インナーフィン側に位置するとともに、前記連なり部分は、前記立設部に対して前記インナーフィン側の反対側に位置し、
前記立設部は、前記インナーフィンの冷媒流れ上流側端部に接している請求項2に記載の冷却器。 - 前記インナーフィンは、前記複数の流路に区画する複数の側壁部(14b)を有し、
前記開口部は、前記複数の側壁部の並び方向における前記立設部の隣りに位置する空間部(132b)を有し、
前記並び方向における前記空間部の長さ(L4)は、前記並び方向における前記立設部の長さ(L3)よりも短くなっている請求項3に記載の冷却器。 - 前記並び方向における前記空間部の長さ(L4)は、隣り合う前記側壁部の間隔(L5)よりも短くなっている請求項4に記載の冷却器。
- 前記屈曲部の内周面(33a)の曲率半径(R1)は、前記立設部の厚さ(T1)よりも小さくなっている請求項3ないし5のいずれか1つに記載の冷却器。
- 互いに離れて並ぶ2つの前記冷却対象部(2)が前記外面に接触しており、
前記非対向領域は、2つの前記冷却対象部の間に位置している請求項1ないし6のいずれか1つに記載の冷却器。
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