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JP2018090709A - 貼付用ゲル状薬剤含有体およびその製造方法 - Google Patents

貼付用ゲル状薬剤含有体およびその製造方法 Download PDF

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JP2018090709A JP2016235612A JP2016235612A JP2018090709A JP 2018090709 A JP2018090709 A JP 2018090709A JP 2016235612 A JP2016235612 A JP 2016235612A JP 2016235612 A JP2016235612 A JP 2016235612A JP 2018090709 A JP2018090709 A JP 2018090709A
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淑美 田井治
Yoshimi Taiji
淑美 田井治
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Abstract

【課題】製造工程における揮散性薬剤の揮散による損失や、異物の混入の恐れをなくし、意匠性に優れるとともに、誤食された場合でも安全性が高く、さらに効果が終了した場合の終点が明確な貼付用ゲル状薬剤含有体を提供する。
【解決手段】増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を含有することを特徴とする貼付用ゲル状および増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を混合後、型に充填して固化させることを特徴とする貼付用ゲル状薬剤含有体の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、ガラス、プラスチック等の硬質表面に貼付して使用される貼付用ゲル状薬剤含有体およびその製造方法に関するものである。
香料、防虫剤、殺虫剤、揮散性薬剤等の薬剤を基剤に含浸させ、それら薬剤の除放性を利用して芳香剤、消臭剤、防虫剤として使用することは、以前より広く行なわれている。それらの中でも、貼付して使用される物も種々開示されている。たとえば、特許文献1では、液状脂肪族炭化水素を、スチレン系熱可塑性のエラストマーでゲル化してなる透明ゲル状物に、香料を溶解または接触させて含浸させ、透明ゲル状香料揮散体とすることが開示されている。
また、特許文献2では、スチレン系熱可塑性のエラストマー組成物、特にビニル芳香族化合物からなる重合体ブロックを少なくとも1個、および共役ジエン化合物からなる重合体ブロックを少なくとも1個、を含有するブロック共重合体を主体とするスチレン系熱可塑性のエラストマー組成物から成形されたシートを香料溶液に浸漬するか、シートに香料を塗布し4時間〜14日間放置して、香料をシートに含浸させ、粘着性芳香材とすることが開示されている。
更に、特許文献3では、熱可塑性のエラストマー成形体、特にスチレン系熱可塑性エラストマーを主体とする成形体と、液状の揮散性薬剤を共存状態で容器、特に販売用包装容器内に収納して密封し、揮散性薬剤を熱可塑性のエラストマー成形体に吸収させて揮散性ゲル状薬剤含有体とすることが開示されている。
また更に、特許文献4では、粘着性材料に芳香物質と防臭物質の少なくとも一方を含有し、この粘着性材料を通気性を有する支持体に展延塗布し、粘着性材料面を貼付面とした粘着シート体について開示されている。
しかしながら、特許文献1〜特許文献3のものについては熱可塑性のエラストマーに、揮散性薬剤を含浸させて揮散性ゲル状薬剤含有体を調製するに際し、数時間から数日に亙って放置するという方法が必須であり、製造における工程管理の観点からも、製造効率の面からも好ましいことでなく、製造工程や包装工程などにおいて、揮散性薬剤の揮散による損失や、異物の混入の恐れがあるという問題点を有していた。
また、スチレン系熱可塑性のエラストマーの脂肪族炭化水素ゲル状溶液は香料や溶剤を高濃度で含有できるが、ゲル状で貼付して使用される製品に使用した場合、乳幼児や老人等の誤食等安全性の点で問題が生じるとともに独特の基材臭を有し芳香性の点で満足できないという問題点を有していた。
更に、特許文献1、2および4はいずれもゲル状物に流動性があるため、製品の性格から種々の形態、意匠が求められる揮散性ゲル状薬剤含有体を調製する方法としては満足できるものではない。特に特許文献4のものは支持体を必須とするため種々の形態に調整することは困難であるという問題点を有していた。
また更に、特許文献1〜4のいずれにおいても、記載に伴いゲルが収縮せず終点が明確ではないという問題点を有していた。
特公平5−63184号公報 特開2002−265724号公報 特開2004−321213号公報 特開平11−293212号公報
本発明は、製造工程における揮散性薬剤の揮散による損失や、異物の混入の恐れをなくし、意匠性に優れるとともに、誤食された場合でも安全性が高く、さらに効果が終了した場合の終点が明確な貼付用ゲル状薬剤含有体を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意研究をした結果、ゲル化剤として増粘性多糖類を用い、更に、それと保水性溶剤、薬剤および水を組み合わせてゲルを形成することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を含有することを特徴とする貼付用ゲル状薬剤含有体である。
また、本発明は、増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を混合後、型に充填して固化させることを特徴とする貼付用ゲル状薬剤含有体の製造方法である。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体は、長期間貼付することができ、意匠性に優れるとともに、誤食された場合でも安全性が高く、さらに効果が終了した場合の終点が明確なものである。
また、本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体の製造方法は、製造工程における揮散性薬剤の揮散による損失や、異物の混入の恐れがないものである。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体は、増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を含有するものである。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体に用いられる増粘性多糖類は、ゲル化能を有しているものであれば特に限定されないが、可食性のものが好ましい。このような増粘性多糖類としては、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、ペクチン、ジェランガム、アラビアガム、タラガム、タマリンドシードガム、ゼラチン等を挙げることができ、これらの増粘性多糖類は1種または2種以上を混合して用いることもできる。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体における、増粘性多糖類の含有量は0.1〜10質量%(以下、単に「%」という)好ましくは1〜5%である。0.1%より少ない場合は保形性を有する貼付用ゲル状薬剤含有体を製造することができない場合があり、10%より多い場合はゲルの終点が不明確になってしまう場合がある。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体に用いられる保水性溶剤は、水との親和性が高い溶剤であり、具体的には、グリセリンや、エチレングリコール(C2)、プロピレングリコール(C3)、ブチレングリコール(C4)、ジプロピレングルコール(C6)、イソプレングリコール(C5)、ポリエチレングリコール(Cn)等のグリコール等を挙げることができる。これらの保水性溶剤は1種または2種以上を混合して用いることもできる。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体における、保水性溶剤の含有量は特に限定されないが、1〜50%、好ましくは10〜40%、更に好ましくは20〜30%である。1%より少ない場合は貼付時間が短くすぐに剥がれ落ちてしまう場合があり、50%より多い場合は残渣として残ってしまいゲルの終点が不明確になってしまう場合がある。
なお、本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体に用いる増粘性多糖類と保水性溶剤は、保水性の点と対象物との貼付時間が長いこと、透明性に優れ、常温でゲル化する等の観点から選択することが好ましい。そのため、増粘性多糖類としてはタマリンドシードガムを用いることが好ましい。また、保水性溶剤としてはグリセリンおよびエチレングリコール(C2)、プロピレングリコール(C3)、ブチレングリコール(C4)、イソプレングリコール(C5)等のC3−C5のグリコールからなる群から選ばれる1種または2種以上を用いることが好ましく、グリセリンおよびC3−C5のグリコールを用いることが好ましい。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体に用いられる薬剤は、特に限定されず、例えば、香料、消臭剤、防虫剤、殺虫剤等が挙げられる。これらの薬剤の中でも本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体が使用される雰囲気温度下で揮発・揮散する揮散性薬剤が好ましい。
揮散性の香料としてはベンズアルデヒド、α−ピネン、ゲラニオール、シトロネラール、リナロール、リモネン、メントール、酢酸リナリル、アミルシンナミックアルデヒド、アンスラニン酸メチル、イソオイゲノール、カプロン酸アリル、酢酸イソブチル、酢酸ベンジル、サリチル酸イソアミル、シトラール、デシルアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、酢酸イソアミル等を成分とする香料や、芳香消臭効果のある植物精油、例えば、ビターアーモンド油、ヒノキ油、ナツメグ油、ゼラニウム油、ラベンダー油、ライム油、ペパーミント油、ベチパー油、スウィートオレンジ油、タイム油などが挙げられる。これら香料は1種または2種以上を組み合わせて混合して用いることもできる。
揮散性の消臭剤としては、植物抽出系消臭剤などを挙げることができる。植物抽出系消臭剤としては、市販品の「ピュリエール」(松下電工研(株))、「パンシル(リリース科学工業(株))、「シライマツFS-500M」(シライマツ新薬(株))等が使用できる。
揮散性の防虫剤や殺虫剤としては、例えば、エンペントリン、トランスフルスリン、アレスリン、フェノトリン、プロフルトリン、メトフルトリン、エミネンス、フタルスミン、d-T80-レストメトリン、ペルメトリン等のピレスロイド系殺虫剤;エトフェンプロックスのピレスロイド様殺虫剤;ジフルベンズロン、ピリプロキシフェン、メトプレン等の昆虫成長阻害剤;プロポクスルのようなカーバメート系殺虫剤;オルトジクロロベンゼン、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、2−フェノキシエタノール等の化合物;樟脳、トウガラシ、ピーマン、ワサビ、シソ、カルダモン、ナツメグ、クローブ、コリアンダー、セージ、ローズマリー、バジル、キャラウェー、タイム、ユーカリ、ローレル、シトロネラ、アニス、オレンジ、ラベンダー、精油、アリシン、カプサイシン、ペリラアルデヒド、ティートリーオイル、パインオイルトウガラシエキス、ワサビエキス、シソエキス、アリシン、カプサイシン、ペリラアルデヒド、カルダモン、ナツメグ、クローブ、コリアンダー、カリオフィレン、オイゲノール、メチルチャビコール、メチルシンナメート、p−サイメン、セージ、ローズマリー、バジル、キャラウェー、シトロネラ、アニス、オレンジ、アニススター、シナモン、レモングラス、クミン等の植物抽出物、ゲラニオール、シトロネロール、テルピネオール、ネロール、フェンキルアルコール、ボルネオール、リナロール、シトロネラール、シネオール、酢酸フェンキル、テルピニルアセテート、ボニルアセテート、リナリルアセテート、カンファー、α−テルピネン、オシメン、カンフェン、テルピノレン、ミルセン、リモネン、α−ピネン、β−ピネン等のテルペン系化合物、デカメチルテトラシロキサン、モチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等のシリコーン化合物、エタノール等の炭素数1〜10のアルコール等のアルコール系化合物、クミンアルデヒド、1,8−シネオール等が挙げられる。これら防虫剤や殺虫剤は1種または2種以上を組み合わせて混合して用いることもできる。
上記薬剤が増粘性多糖類、保水性溶剤、水に溶解しないまたは溶解し難い場合には、溶剤や界面活性剤を用いてもよい。
このような溶剤としては、特に限定されず、従来公知の溶剤を用いることができるが、身体に対して安全性の高い物を使用することが好ましい。具体的には、ヘキサン、パラフィン等の炭化水素系化合物;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール等のアルキルアルコール類;アリルアルコール等のアルケニルアルコール類;ベンジルアルコール等の芳香族環含有アルコール類;オイゲノール等のフェノール類;クロロホルム等のハロゲン化炭化水素化合物;ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル系化合物;アセトン等のケトン系化合物;酢酸、オレイン酸等の脂肪酸系化合物;酢酸エステル、プロピオン酸エステル、安息香酸エステル等のエステル系化合物;エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール系化合物;2−フェノキシエタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等のグリコールエーテル系化合物;ごま油、リノール油、サラダ油等の植物油等が挙げられる。これらの溶剤は1種または2種以上を組み合わせて混合して用いることもできる。
上記薬剤を更に溶解させるために従来公知の界面活性剤を用いることもできる。界面活性剤の種類は特に限定されず、非イオン性、アニオン性、カチオン性、両性の何れの種類でもよい。これら界面活性剤は1種または2種以上を組み合わせて混合して用いることもできる。
また、本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体に用いられる薬剤としては、上記薬剤の他に、吸着剤等の脱臭効果・機能を有する薬剤等も挙げられる。
吸着剤としては、例えば、備長炭、活性炭、シリカゲル、ゼオライト、酸化亜鉛、酸化チタン、層状アルミノケイ酸亜鉛等を挙げることができる。これらの吸着剤は1種または2種以上を組み合わせて混合して用いることもできる。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体における、薬剤の含有量は、薬剤の効果を考慮して適宜設定すればよいが、概ね0.1〜10%程度である。具体的に、薬剤が揮散性薬剤の場合、0.5〜10%、好ましくは1〜10%である。また、例えば、薬剤が吸着剤の場合、0.1〜10%、好ましくは1〜10%である。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体における、水の含有量は特に限定されず、例えば、30〜90%、好ましくは50〜80%である。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体には、上記必須成分に加えて、更に、従来公知の添加剤、例えば、色素、酸化防止剤、紫外線吸収剤、pH調整剤等を含有させることもできる。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体の形状には特段の限定はないが、ガラス、プラスチック、金属等の平滑面に貼付して使用する場合には、被着面との接触面積を大きくするよう、少なくとも一面は平らな面を有していることが好ましく、更には、使用時に場所を取らず、成形体自体の重みによる落下を防止するため、厚みは1〜10mm、より好ましくは1〜5mm程度の板状にすることが好ましい。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体は、ゲル状であるため形状を自由に設定でき、意匠性に優れる。また、本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体は、粘着力に優れるためガラス、プラスチック、金属等の平滑面に長期間貼付することができ、これに含まれる薬剤の効果を長期間傍受することができる。更に、本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体は、誤食された場合でも安全性が高く、更に貼付後、貼付面に対して垂直方向に収縮し、厚さが薄くなるため効果が終了した場合の終点も明確なものとなる。
そのため、本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体に用いられる薬剤が揮散性薬剤の場合、その除放性を利用して、薬剤を長期間揮散させることができ、芳香剤、消臭剤、防虫剤等として好適である。また、薬剤が吸着剤の場合、長期間悪臭を脱臭することができ、脱臭剤等として好適である。
そして、上記芳香剤、消臭剤、防虫剤、脱臭剤等は、例えば、ガラス、セラミック、金属、プラスチック等の硬質で平滑な面を有する、例えば、窓ガラス、窓枠、鏡、浴室、トイレ、台所、居間、玄関、寝室、物置、ロッカー、机、椅子、下駄箱、食器棚、クローゼット、ごみ箱、冷蔵庫、自動車、米びつ等の壁面や内面等、トイレの給水タンク表面、トイレットペーパーホルダーの壁面、流しの下、三角コーナーの壁面、シンクの壁面、洗面台のボウル壁面に貼付することにより、効果を発揮できる。
以上説明した本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体は、増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を混合後、型に充填して固化させることにより製造することができる。なお、必須成分以外の成分を用いる場合、上記必須成分と共に混合すればよい。
上記混合は、特に限定されず、上記成分を全て混合してから適宜加熱をしてもよいし、上記成分を適宜加熱してから混合してもよい。また、上記型としては、金属製やプラスチック製のものが挙げられる。更に、上記固化の際には、増粘性多糖類のゲル化温度を考慮して、適宜冷却をすればよい。固化後は型から取り出せばよい。具体的に、上記成分は、混合の際に80℃程度に加熱し、それを15分程度維持した後、60℃程度で型に充填し、50℃以下にして固化させればよい。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体の製造方法の好ましい一態様としては、次のものが挙げられる。まず、通気性の低いプラスチック素材からなる硬質シートに、押し型して凹部を複数設けたものを型とし、増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を混合したものを流しこみ、適宜冷却して固化させる。次に、型の表面の全面を通気性の低いフィルムで被覆して、本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体とする。この本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体は、使用時には通気性の低いフィルムをはがし、硬質シートを背面から指で推すことにより離形させ、使用する。
硬質シートの材質としては、押し型できるものであれば特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)等を挙げることができるが、ガスバリアー性と強度の観点から、ポリエチレンテレフタレートが好ましく用いられ、さらに、密封作業を簡易に行うため、ポリエチレンやポリプロピレンをラミネートし、ヒートシール性を持たせたポリエチレンテレフタレートを用いることが好ましく、また、フィルムの場合には、透明蒸着PETやアルミ蒸着PETを貼り合わせて、強度とガスバリアー性を向上させたものを用いてもよい。
溶剤、水、薬剤等の透過性の低いフィルムの材質としては、アルミ、アルミ蒸着、PET、エチレン・ビニルアルコール共重合(EVOH)、ナイロン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。
また、本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体の製造方法の好ましい別の一態様としては、増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を混合したものを、パッド状の型に流し込み、固化させてシート状のものとし、これを更に適当な型で打ち抜いて本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体とする方法が挙げられる。
以上説明した本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体の製造方法は、増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を混合後、固化するため揮散性薬剤の揮散による損失や、異物の混入の恐れがない。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
実施例1
貼付用ゲル状薬剤含有体の調製:
下記表1の処方と以下の製造方法にて貼付用ゲル状薬剤含有体を作製した。
<製造方法>
ゲル化剤、溶剤、水を80℃に加熱して撹拌したものをA液とした。保水剤、薬剤および水を混合して60℃で攪拌したものをB液とした。A液にB液を加え80℃で15分間攪拌し、60℃以下になったところで6×6cmのプラスチック製の型に厚さ1cmになるように流し込み一晩放置して貼付用ゲル状薬剤含有体を作製した。
Figure 2018090709
上記で得られた貼付用ゲル状薬剤含有体について、以下の観点で評価した。結果を表2に示した。
(1)成型性
(評価)(内容)
○・・・24時間経過後、ゲルを型からはがした直後の形状を維持している
×・・・24時間経過後、ゲルを型からはがした直後の形状を維持していない
(2)離形性
(評価)(内容)
○・・・型からゲルを離形したとき、型の形状を維持している
×・・・型からゲルを離形したとき、型の形状を維持していない
(3)離水性
(評価)(内容)
◎・・・貼付24時間経過後、ゲルの表面に離水は確認されない
○・・・貼付24時間経過後、ゲル表面に離水によるべたつきが生じている
×・・・貼付24時間経過後、ゲル化していない
(4)粘着保持性
(評価)(内容)
◎・・・貼付2週間経過後、ゲルが張り付いておりゲル表面が乾燥していない
○・・・貼付2週間経過後、ゲルは貼りついているが表面が乾燥している
△・・・貼付2週間経過後、ゲルの一部がはがれている
×・・・貼付2週間経過後、落下している
Figure 2018090709
以上の結果より、本発明品はいずれも型から離形しても形状を維持している。よって不織布などの担体を必要としない。また、離水もなく2週間以上逆さまの状態でも粘着性を維持している。一方、比較品はそもそも成形性が悪く、安定性も悪く粘着保持性がない。
実施例2
ゲル状脱臭剤:
ゲル化剤、溶剤、水を80℃に加熱して撹拌したものをA液とした。保水剤、薬剤および水を混合して60℃で攪拌したものをB液とした。A液にB液を加え80℃で15分間攪拌し、60℃以下になったところで5.7×6cmのプラスチック製の型に厚さ1cmになるように流し込み一晩放置して貼付用ゲル状脱臭剤を作製した。
(成分) (含有量)
タマリンドシードガム 1.5%
グリセリン 30%
1,3−ブチレングリコール 4.5%
活性炭 2%
水 残
ゲル状脱臭剤は成型性も離型性も良かった。そしてゲル状脱臭剤を冷蔵庫内面に張り付けたところ2か月間脱臭効力を発揮し、剥がれ落ちることも、離水もなかった。また、ゲル状脱臭剤は、使用と共に、貼付面に対して垂直方向に収縮し、厚さが薄くなった。
実施例3
ゲル状芳香剤:
ゲル化剤、溶剤、水を80℃に加熱して撹拌したものをA液とした。保水剤、界面活性剤、香料および水を混合して60℃で攪拌したものをB液とした。A液にB液を加え80℃で15分間攪拌し、60℃以下になったところで7×5cmのプラスチック製の型に厚さ1cmになるように流し込み一晩放置して貼付用ゲル状芳香剤を作製した。
(成分) (含有量)
タマリンドシードガム 1.5%
グリセリン 30%
1,3−ブチレングリコール 4.5%
香料 6%
色素 0.1%
界面活性剤 1.5%
水 残
ゲル状芳香剤は成型性も離型性も良かった。そしてゲル状芳香剤をトイレのタイル面に張り付けたところ2か月間芳香を発揮し、剥がれ落ちることも、離水もなかった。また、ゲル状芳香剤は、使用と共に、貼付面に対して垂直方向に収縮し、厚さが薄くなった。
実施例4
ゲル状消臭剤:
ゲル化剤、溶剤、水を80℃に加熱して撹拌したものをA液とした。保水剤、層状アルミノケイ酸亜鉛および水を混合して60℃で攪拌したものをB液とした。A液にB液を加え80℃で15分間攪拌し、60℃以下になったところで7×5cmのプラスチック製のトレーに入れ、放冷してゲル状消臭剤を得た。
(成分) (含有量)
タマリンドシードガム 1.5%
グリセリン 30%
1,3−ブチレングリコール 4.5%
層状アルミノケイ酸亜鉛 1.5%
水 残
ゲル状消臭剤は成型性も離型性も良かった。そしてゲル状消臭剤をトイレのタイル面に張り付けたところ2か月間消臭効果を発揮し、剥がれ落ちることも、離水もなかった。また、ゲル状消臭剤は、使用と共に、貼付面に対して垂直方向に収縮し、厚さが薄くなった。
実施例5
ゲル状脱臭剤
ゲル化剤、溶剤、水を80℃に加熱して撹拌したものをA液とした。保水剤、薬剤および水を混合して60℃で攪拌したものをB液とした。A液にB液を加え80℃で15分間攪拌し、60℃以下になったところで任意で用意した3×3cmPE製型にA液とB液の混合液を1cmの厚さになるように流し込み、1晩冷却後、ゲル表面をPETシートで覆い、ゲル状脱臭剤を得た。
(成分) (含有量)
タマリンドシードガム 1.5%
グリセリン 30%
1,3−ブチレングリコール 4.5%
活性炭 2%
水 残
ゲル状脱臭剤のゲル表面を覆うPETフィルムをはがし、冷蔵庫内面にゲル表面を押し付け、PE製容器からゲルを押し出し、ゲル状脱臭剤を張り付けたところ、2か月間脱臭効力を発揮し、剥がれ落ちることも、離水もなかった。また、ゲル状脱臭剤は、使用と共に、貼付面に対して垂直方向に収縮し、厚さが薄くなった。
本発明の貼付用ゲル状薬剤含有体は、芳香剤、消臭剤、防虫剤、脱臭剤等に利用できる。

Claims (13)

  1. 増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を含有することを特徴とする貼付用ゲル状薬剤含有体。
  2. 増粘性多糖類が、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、ペクチン、ジェランガム、アラビアガム、タラガムおよびタマリンドシードガム、ゼラチンからなる群から選ばれる1種または2種以上である請求項1記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  3. 増粘性多糖類が、タマリンドシードガムである請求項1記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  4. 保水性溶剤が、グリセリンおよびC3−C5のグリコールからなる群から選ばれる1種または2種以上を含有するものである請求項1〜3の何れかに記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  5. 保水性溶剤が、グリセリンおよびC3−C5のグリコールを含有するものである請求項1〜3の何れかに記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  6. 薬剤が、揮散性薬剤である請求項1記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  7. 薬剤が、吸着剤である請求項1記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  8. 吸着剤が、活性炭、備長炭または層状アルミノケイ酸亜鉛である請求項7記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  9. 更に、界面活性剤を含有するものである請求項1〜8の何れかに記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  10. 更に、溶剤を含有するものである請求項1〜9の何れかに記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  11. 増粘性多糖類が1〜5質量%、保水性溶剤が20〜30質量%、薬剤が1〜10質量%である請求項1記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  12. 硬質で平滑な面に貼付するものである請求項1〜11の何れかに記載の貼付用ゲル状薬剤含有体。
  13. 増粘性多糖類、保水性溶剤、薬剤および水を混合後、型に充填して固化させることを特徴とする貼付用ゲル状薬剤含有体の製造方法。
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