JP2018088524A - 無鉛圧電磁器組成物及び圧電素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高い圧電定数d33及び電気機械結合係数krを有する無鉛圧電磁器組成物及び圧電素子を提供すること。【解決手段】 圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物を主相とし、Tiを含有する無鉛圧電磁器組成物であって、主相におけるNaとKとのモル比(Na/(Na+K))が、0.50≦(Na/(Na+K))≦0.60である。主相は、ペロブスカイト構造の酸素八面体のc軸に対して垂直方向の4つの酸素原子で構成される面をb軸方向に沿って観察したとき、Bサイト原子と酸素原子とのなす結合角O−B−Oが、170.0〜172.5度である。さらに、結合角O−B−OをなすBサイト原子の両側の酸素原子同士を結ぶ直線に対して、c軸方向に位置するBサイト原子の一方の酸素原子と直線との間の距離と、他方の酸素原子と直線との間の距離と、の関係が、(β/α)−1≦0.05である。【選択図】 図3
Description
本発明は、無鉛圧電磁器組成物及び圧電素子に関する。詳しくは、無鉛であって、圧電特性に優れ、更には、例えば優れた熱耐久性を有する圧電磁器組成物及び圧電素子に関する。
従来から量産されている圧電磁器(圧電セラミックス)の多くは、PZT系(チタン酸ジルコン酸鉛系)の材料で構成されており、鉛を含有している。しかし、近年では、鉛の環境への悪影響を排除するために、無鉛圧電磁器の開発が望まれている。
そのような無鉛圧電磁器の材料(以下「無鉛圧電磁器組成物」と呼ぶ)としては、例えばニオブ酸カリウムナトリウム((K,Na)NbO3)のように、組成式ANbO3(Aはアルカリ金属)で表される組成物が提案されている。
しかし、ANbO3系無鉛圧電磁器組成物そのものは、焼結性や耐湿性に劣るという問題がある。
このような問題に対し、下記特許文献1では、ANbO3系無鉛圧電磁器組成物にCu、Li、Ta等を添加することにより、焼結性を改善し、延いては圧電定数d33及び電気機械結合係数krを改善する方法が開示されている。
このような問題に対し、下記特許文献1では、ANbO3系無鉛圧電磁器組成物にCu、Li、Ta等を添加することにより、焼結性を改善し、延いては圧電定数d33及び電気機械結合係数krを改善する方法が開示されている。
また、下記特許文献2では、一般式{Lix(K1−yNay)1−x}(Nb1−zSbz)O3で表される無鉛圧電磁器組成物(0≦x≦0.2,0≦y≦1.0,0≦z≦0.2,但し,x=z=0を除く)によって、比較的良好な焼結性と圧電特性(即ち高い圧電定数d33及び電気機械結合係数kr)を達成できることが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の圧電磁器組成物では、焼結性は改善されているものの、従来の有鉛圧電磁器組成物に比べて圧電定数d33及び電気機械結合係数krが劣っており、実用性には不十分である。
一方、特許文献2に記載の圧電磁器組成物は、比較的高い圧電特性を示すものの、有鉛圧電磁器組成物と比較すると、依然として圧電定数d33及び電気機械結合係数krが劣るため、有鉛圧電磁器組成物を代替するには不十分である。
そこで、無鉛圧電磁器組成物を用いた各種の装置を実用化するために、より高い圧電定数d33及び電気機械結合係数krを有する無鉛圧電磁器組成物の開発が望まれている。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い圧電定数d33及び電気機械結合係数krを有する無鉛圧電磁器組成物及び圧電素子を提供することにある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い圧電定数d33及び電気機械結合係数krを有する無鉛圧電磁器組成物及び圧電素子を提供することにある。
(1)本発明の第1局面は、圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物を主相とし、Tiを含有する無鉛圧電磁器組成物に関するものである。
この無鉛圧電磁器組成物は、主相におけるNaとKとのモル比(Na/(Na+K))が、0.50≦(Na/(Na+K))≦0.60を満たしている。この主相は、ペロブスカイト構造のBサイト原子周囲の酸素原子で構成される酸素八面体のc軸に対して垂直に位置した4つの酸素原子で構成される面をb軸方向に沿って観察したとき、Bサイト原子(B)と酸素原子(O)とのなす結合角O−B−Oが、170.0〜172.5度である。
この無鉛圧電磁器組成物は、主相におけるNaとKとのモル比(Na/(Na+K))が、0.50≦(Na/(Na+K))≦0.60を満たしている。この主相は、ペロブスカイト構造のBサイト原子周囲の酸素原子で構成される酸素八面体のc軸に対して垂直に位置した4つの酸素原子で構成される面をb軸方向に沿って観察したとき、Bサイト原子(B)と酸素原子(O)とのなす結合角O−B−Oが、170.0〜172.5度である。
さらに、結合角O−B−OをなすBサイト原子の両側の酸素原子同士を結ぶ直線に対して、c軸方向に位置するBサイト原子の一方側の酸素原子と前記直線との間の距離と、c軸方向に位置するBサイト原子の他方側の酸素原子と前記直線との間の距離と、の関係が、(β/α)−1≦0.05である。ここで、2つの距離の値が、同じ場合には、一方の距離をα、他方の距離をβとし、2つの距離の値が異なる場合には、短い方の距離をα、長い方の距離をβとする。
本第1局面では、上述した構成によって示されるように、ペロブスカイト構造のAサイト原子によって構成される単位格子に対して、Bサイト原子の周囲に配置された酸素で構成される酸素八面体が、所定方向(いわゆるc軸方向)に沿ってずれているが、Bサイト原子はずれていない。
また、前記所定方向(c軸方向)にあるBサイト原子を挟んだ一対の酸素も、八面体のずれに対応して、ほぼ同様にずれているが、そのずれは僅かである。具体的には、上述のように、距離α、βの関係は、((β/α)−1≦0.05)である。
このような構成によれば、主相が圧電定数d33及び電気機械結合係数krに関して効果的な値を示す結晶構造を有し、また、無鉛圧電磁器組成物の緻密度も十分に高い。つまり、後述する実験例からも明らかなように、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに優れた無鉛圧電磁器組成物を実現することができる。
なお、圧電定数d33としては、例えば300pC/Nを上回ることが可能であり、電気機械結合係数krとしては、例えば50%を上回ることが可能である。
また、本第1局面では、上述した構成によって、例えば高い熱耐久性や熱衝撃安定性を有している。具体的には、熱サイクルによる温度変化が多くても、また、熱衝撃が加わった場合でも、圧電定数d33や電気機械結合係数krのような圧電特性が劣化しにくいという利点がある。
また、本第1局面では、上述した構成によって、例えば高い熱耐久性や熱衝撃安定性を有している。具体的には、熱サイクルによる温度変化が多くても、また、熱衝撃が加わった場合でも、圧電定数d33や電気機械結合係数krのような圧電特性が劣化しにくいという利点がある。
(2)本発明の第2局面では、主相におけるNaとKとのモル比(Na/(Na+K))が、0.50<(Na/(Na+K))<0.60を満たしていてもよい。
本第2局面の構成では、同じ元素を用いて構成されるニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物で比較した場合に、NaとKとのモル比を上記の範囲に設定することにより、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに優れ、且つ、高めのキュリー点Tcを有する無鉛圧電磁器組成物を実現することができる。
本第2局面の構成では、同じ元素を用いて構成されるニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物で比較した場合に、NaとKとのモル比を上記の範囲に設定することにより、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに優れ、且つ、高めのキュリー点Tcを有する無鉛圧電磁器組成物を実現することができる。
(3)本発明の第3局面では、主相におけるNaとKとのモル比(Na/(Na+K))が、0.52≦(Na/(Na+K))≦0.56を満たしていてもよい。
本第3局面の構成では、同じ元素を用いて構成されるニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物で比較した場合に、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに優れ、且つ、高めのキュリー点Tcを有する無鉛圧電磁器組成物を安定して実現することができる。
本第3局面の構成では、同じ元素を用いて構成されるニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物で比較した場合に、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに優れ、且つ、高めのキュリー点Tcを有する無鉛圧電磁器組成物を安定して実現することができる。
(4)本発明の第4局面では、第1〜第3局面のいずれかの無鉛圧電磁器組成物に、FeとMgとを含んでいてもよい。
本第4局面では、無鉛圧電磁器組成物に、FeとMgとを含むことにより、圧電定数d33及び電気機械結合係数krを含めた圧電特性に優れた無鉛圧電磁器組成物を実現することができる。
本第4局面では、無鉛圧電磁器組成物に、FeとMgとを含むことにより、圧電定数d33及び電気機械結合係数krを含めた圧電特性に優れた無鉛圧電磁器組成物を実現することができる。
(5)本発明の第5局面では、第1〜第3局面のいずれかの無鉛圧電磁器組成物に、Niを含んでいてもよい。
本第5局面では、無鉛圧電磁器組成物に、Niを含むことにより、圧電定数d33及び電気機械結合係数krを含めた圧電特性に優れた無鉛圧電磁器組成物を実現することができる。
本第5局面では、無鉛圧電磁器組成物に、Niを含むことにより、圧電定数d33及び電気機械結合係数krを含めた圧電特性に優れた無鉛圧電磁器組成物を実現することができる。
(6)本発明の第6局面では、第1〜第5局面のいずれかの無鉛圧電磁器組成物から構成された圧電磁器と、圧電磁器に取り付けられた電極と、を備えた圧電素子を提供できる。
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。
[1.実施形態]
[1−1.無鉛圧電磁器組成物の要部の構成]
まず、本実施形態の無鉛圧電磁器組成物の特徴部分について説明する。
[1.実施形態]
[1−1.無鉛圧電磁器組成物の要部の構成]
まず、本実施形態の無鉛圧電磁器組成物の特徴部分について説明する。
本実施形態の無鉛圧電磁器組成物は、圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物を主相とし、Tiを含有するとともに、FeとMgとを含有する無鉛圧電磁器組成物である。
この無鉛圧電磁器組成物は、主相におけるNaとKとのモル比(Na/(Na+K))が、0.50≦(Na/(Na+K))≦0.60を満たしている。なお、好ましくは、モル比0.50<(Na/(Na+K))<0.60であり、さらに好ましくは、モル比(Na/(Na+K))は、0.52≦(Na/(Na+K))≦0.56である。
この主相は、ペロブスカイト構造の単位格子において、ペロブスカイト構造のBサイト原子周囲の酸素原子で構成される酸素八面体のc軸に対して垂直に位置した4つの酸素原子で構成される面をb軸方向に沿って観察したとき、Bサイト原子(B)と酸素原子(O)とのなす結合角O−B−Oが、170.0〜172.5度である。
さらに、結合角O−B−OをなすBサイト原子の両側の酸素原子同士を結ぶ直線(ライン)に対して、c軸方向に位置するBサイト原子の一方側の酸素原子と前記直線との間の距離と、c軸方向に位置するBサイト原子の他方側の酸素原子と前記直線との間の距離と、の関係が、(β/α)−1≦0.05である。ここで、2つの距離の値が、同じ場合には、一方の距離をα、他方の距離をβとし、2つの距離の値が異なる場合には、短い方の距離をα、長い方の距離をβとする。
以下、この無鉛圧電磁器組成物の主相の構成について詳しく説明する。
図1に示すように、無鉛圧電磁器組成物の主相はペロブスカイト構造であり、基本的には正方晶の単位格子を持ち、正方晶の各頂点(Aサイト)に、例えばK(カリウム)やNa(ナトリウム)のようなAサイトの金属(図1ではAで示すAサイト原子)が配置され、体心であるBサイトに、例えばNb(ニオブ)のようなBサイトの金属(図1ではBで示すBサイト原子)が配置されている。
図1に示すように、無鉛圧電磁器組成物の主相はペロブスカイト構造であり、基本的には正方晶の単位格子を持ち、正方晶の各頂点(Aサイト)に、例えばK(カリウム)やNa(ナトリウム)のようなAサイトの金属(図1ではAで示すAサイト原子)が配置され、体心であるBサイトに、例えばNb(ニオブ)のようなBサイトの金属(図1ではBで示すBサイト原子)が配置されている。
また、Bサイト原子を中心として、正方晶の各面の中心(面心)の近傍にO(酸素)が配置されているので、単位格子の内側に、例えばNbO6などからなる金属−O6八面体が配置された構造となっている。なお、以下では、酸素部分からなる八面体を酸素八面体(O6八面体)と称する。
特に、本実施形態では、前記図1に示すように、O6八面体は、Aサイト原子からなる単位格子に対して、c軸方向にわずかにずれている。
詳しくは、例えば図2(a)に示すように、O6八面体がずれていない構造では、a軸方向に沿って見た場合(b軸方向に沿って見た場合も同様である)、単位格子は正方形であり、各酸素原子は、Aサイト原子が作る四角形の対角線の中点に位置している。なお、図2(a)、(b)では、Bサイト原子の手前およびBサイト原子の向こう側にある酸素原子は省略してある。
詳しくは、例えば図2(a)に示すように、O6八面体がずれていない構造では、a軸方向に沿って見た場合(b軸方向に沿って見た場合も同様である)、単位格子は正方形であり、各酸素原子は、Aサイト原子が作る四角形の対角線の中点に位置している。なお、図2(a)、(b)では、Bサイト原子の手前およびBサイト原子の向こう側にある酸素原子は省略してある。
それに対して、本実施形態では、前記図1に示すように、O6八面体はc軸方向(例えば図1の上方)にわずかにずれているので、図2(b)に示すように、b軸方向に沿って見た場合、Bサイト原子の周囲の全ての酸素原子も、基本的に所定距離(ΔH)だけc軸方向(例えば図2(b)の上方)にずれている。
なお、図2(b)では、Bサイト原子と隣り合う酸素原子のうち、同図の上下左右の4個の酸素原子のみを示している。
そのため、b軸方向に沿って見た場合に、a軸方向において、中心のBサイト原子より同図左側の酸素原子O21と該Bサイト原子より同図右側の酸素原子O22とは、中心のBサイト原子(Bサイト金属)にて折れ曲がるようにして配置されている。従って、酸素原子O21とBサイト原子と酸素原子O22とのなす結合角θ(即ち角度O21−B−O22)は、180°ではなく、170.0〜172.5度の範囲の結合角を有している。
そのため、b軸方向に沿って見た場合に、a軸方向において、中心のBサイト原子より同図左側の酸素原子O21と該Bサイト原子より同図右側の酸素原子O22とは、中心のBサイト原子(Bサイト金属)にて折れ曲がるようにして配置されている。従って、酸素原子O21とBサイト原子と酸素原子O22とのなす結合角θ(即ち角度O21−B−O22)は、180°ではなく、170.0〜172.5度の範囲の結合角を有している。
また、同様にb軸方向に沿って見た場合に、左右の酸素原子O21、O22を繋ぐ直線である第1ラインL1と図2(b)の一方(ここではBサイト原子に隣り合う上方)の酸素原子O11との間の距離と、第1ラインL1と他方の(ここではBサイト原子に隣り合う下方)の酸素原子O12との間の距離と、の関係は、(β/α)−1≦0.05である。ここで、2つの距離の値が、同じ場合には、一方の距離をα、他方の距離をβとし、2つの距離の値が異なる場合には、短い方の距離をα、長い方の距離をβとする。
なお、図2(b)では、第1ラインL1と酸素原子O12との間の距離が、第1ラインL1と酸素原子O11との間の距離よりも値が大きいため、前者の距離がβ、後者の距離がαとなる。なお、以下では、上記した2つの距離の関係を示す「(β/α)−1」を、単に「ずれ((β/α)−1)」ともいう。
言い換えると、左右の酸素原子O21、O22を繋ぐ第1ラインL1と、第1ラインL1と第1ラインに対して上下(c軸)方向に存在する左右の酸素原子O11、O12を繋ぐ第2ラインL2(即ち、第1ラインL1に垂直でBサイト原子を通ってc軸方向に延びる直線)との交点をCとすると、一方の酸素原子O11と交点Cとの間の距離、および、他方の酸素原子O12と交点Cとの間の距離の関係は、(β/α)−1≦0.05である。
このことは、本実施形態では、ペロブスカイト構造のAサイト原子によって構成される単位格子に対して、Bサイト原子の周囲に配置された酸素原子から構成されるO6八面体は、c軸方向に沿ってずれているが、Bサイト原子はずれていないことを示している。それとともに、c軸方向にてBサイト原子を挟んだ酸素原子も、O6八面体の全体のずれに対応して、ほぼ同様にずれているので、O6八面体にはゆがみがないか、或いはゆがみがある場合でもごくわずかであることを示している。
[1−2.無鉛圧電磁器組成物の全体構成]
次に、無鉛圧電磁器組成物の主相や副相を構成する材料など、無鉛圧電磁器組成物の全体構成について詳細に説明する。
[1−2.無鉛圧電磁器組成物の全体構成]
次に、無鉛圧電磁器組成物の主相や副相を構成する材料など、無鉛圧電磁器組成物の全体構成について詳細に説明する。
本実施形態における無鉛圧電磁器組成物は、圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物からなる主相(第1結晶相)を少なくとも含み、主相以外の結晶相である副相(第2結晶相など)を含み得るものである。
この副相は、主相と混在することによって主相の構造を安定化し、圧電定数d33及び電気機械結合係数krを向上させる。なお、副相は、第2結晶相以外の結晶相(第3結晶相など)を含んでいてもよい。以下、具体的に説明する。
<好ましい主相の組成>
本実施形態では、主相を形成するペロブスカイト酸化物は、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物である。
<好ましい主相の組成>
本実施形態では、主相を形成するペロブスカイト酸化物は、ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物である。
ニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物のアルカリ系成分は、アルカリ金属(K(カリウム),Na(ナトリウム),Li(リチウム),Rb(ルビジウム)等)を少なくとも含み、また、アルカリ土類金属(Ca(カルシウム),Sr(ストロンチウム),Ba(バリウム)等)を含み得る。このようなニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物としては、以下の組成式(1)で表されるものが好ましい。
(KaNabLicCd)e(DfEg)Oh ・・・(1)
ここで、元素CはCa(カルシウム),Sr(ストロンチウム),Ba(バリウム),Rb(ルビジウム)の一種以上、元素DはNb(ニオブ),Ti(チタン),Zr(ジルコニウム)のうちの少なくともNb又はTaを含む一種以上、元素EはMg(マグネシウム),Al(アルミニウム),Sc(スカンジウム),Mn(マンガン),Fe(鉄),Co(コバルト),Ni(ニッケル),Zn(亜鉛),Ga(ガリウム),Y(イットリウム)の一種以上であり、a+b+c+d=1、eは任意、f+g=1、hはペロブスカイトを構成する任意の値である。
ここで、元素CはCa(カルシウム),Sr(ストロンチウム),Ba(バリウム),Rb(ルビジウム)の一種以上、元素DはNb(ニオブ),Ti(チタン),Zr(ジルコニウム)のうちの少なくともNb又はTaを含む一種以上、元素EはMg(マグネシウム),Al(アルミニウム),Sc(スカンジウム),Mn(マンガン),Fe(鉄),Co(コバルト),Ni(ニッケル),Zn(亜鉛),Ga(ガリウム),Y(イットリウム)の一種以上であり、a+b+c+d=1、eは任意、f+g=1、hはペロブスカイトを構成する任意の値である。
上記組成式(1)において、元素C,Eがそれぞれ1〜2種類の元素を含み得るとともに、元素Dが1〜3種類の元素を含み得る場合には、以下の組成式(1a)のように書き換えることができる。
(KaNabLicC1d1C2d2)e(D1f1D2f2D3f3E1g1E2g2)Oh ・・・(1a)
ここで、a+b+c+d1+d2=1、eは任意、f1+f2+f3+g1+g2=1、hはペロブスカイトを構成する任意の値である。この組成式(1a)は、上記組成式(1)と等価である。この例から理解できるように、元素Cが2種類の金属元素を含む場合には、元素Cの係数dの値は、2種類の元素C1,C2の係数d1,d2の和で表される。元素D,Eも同様である。
ここで、a+b+c+d1+d2=1、eは任意、f1+f2+f3+g1+g2=1、hはペロブスカイトを構成する任意の値である。この組成式(1a)は、上記組成式(1)と等価である。この例から理解できるように、元素Cが2種類の金属元素を含む場合には、元素Cの係数dの値は、2種類の元素C1,C2の係数d1,d2の和で表される。元素D,Eも同様である。
上記組成式(1)において、K(カリウム)とNa(ナトリウム)とLi(リチウム)と元素C(Ca,Sr,Ba,Rb)は、ペロブスカイト構造のいわゆるAサイトに配置される。また、元素D(Nb,Ti,Zrのうちの少なくともNbを含む1種以上)と元素E(Mg,Al,Sc,Mn,Fe,Co,Ni,Zn,Ga,Yの1種以上)はいわゆるBサイトに配置される。Aサイトの元素の係数a,b,c,dのうちで、最初の3つの係数の合計(a+b+c)は0で無いことが好ましいが、係数dはゼロであってもよい。また、Bサイトの元素D,Eの係数f,gのうちで、元素Dの係数fは0で無いことが好ましいが、元素Eの係数gはゼロであってもよい。
すなわち、本実施形態のニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物は、そのAサイトにアルカリ金属(K,Na,Li,Rb)の1種以上を少なくとも含むとともにアルカリ土類金属(Ca,Sr,Ba)を含み得るものであり、また、そのBサイトにNb,Ti,Zrのうちの少なくともNbを含む1種以上を含むとともにその他の金属(Mg,Al,Sc,Mn,Fe,Co,Ni,Zn,Ga,Y)の1種以上を含み得るペロブスカイト酸化物であることが好ましい。
特に、主相のAサイト原子のうち、Na(ナトリウム)とK(カリウム)が89モル%以上を占めるものは、圧電定数d33及び電気機械結合係数krにより優れている点で好ましい。また、Bサイトの構成元素としては、Nbを含むものが最も好ましい。Nbを含むニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物は、Nbを含まないタンタル酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物に比べて、キュリー温度(Tc)が高い無鉛圧電磁器組成物を提供することができる点で好ましい。この点については、本出願人により開示された国際公開第2011/093021号公報の図6の結果から類推可能である。
上記組成式(1)における係数a,b,c,d,e,f,g,hの値としては、ペロブスカイト構造が成立する値の組み合わせのうちで、無鉛圧電磁器組成物の圧電定数d33及び電気機械結合係数krの観点で好ましい値を選択することができる。
具体的には、係数a,b,cが、それぞれ0以上1未満の値であり、a=b=c=0(すなわち、KとNaとLiをいずれも含まない圧電磁器組成物)が成立しないことが好ましい。KとNaの係数a,bは、典型的には0<a≦0.6及び0<b≦0.6である。Liの係数cは、ゼロでも良いが、0<c≦0.2が好ましく、0<c≦0.1が更に好ましい。元素C(Ca,Sr,Baの1種以上)の係数dは、ゼロでも良いが、0<d≦0.2が好ましく、0<d≦0.1が更に好ましい。
Aサイト全体に対する係数eは、任意であるが、0.80≦e≦1.10が好ましく、0.84≦e≦1.08が更に好ましく、0.88≦e≦1.07が最も好ましい。
酸素の係数hは、主相がペロブスカイト酸化物を構成するような任意の値を取り得る。係数hの典型的な値は、約3であり、2.9≦h≦3.1が好ましい。なお、係数hの値は、主相の組成の電気的な中性条件から算出することができる。但し、主相の組成として
は、電気的な中性条件からやや外れた組成も許容できる。
酸素の係数hは、主相がペロブスカイト酸化物を構成するような任意の値を取り得る。係数hの典型的な値は、約3であり、2.9≦h≦3.1が好ましい。なお、係数hの値は、主相の組成の電気的な中性条件から算出することができる。但し、主相の組成として
は、電気的な中性条件からやや外れた組成も許容できる。
主相の典型的な組成は、(K,Na,Li,Ca,Ba)e(Nb,Zr)Ohであり、KとNaとNbとを主な金属成分とするものである。この主相は、KとNaとNbとを主な金属成分としているので、主相で構成される材料を「KNN」又は「KNN材」とも呼び、主相を「KNN相」とも呼ぶ。主相をKNN相で形成すれば、圧電特性に優れた無鉛圧電磁器組成物を提供することができる。
<好ましい副相の組成>
また、無鉛圧電磁器組成物は、主相と異なる金属酸化物を副相として含み得る。副相は、例えば、以下の(a)〜(e)のうちから選ばれた一種以上の金属酸化物を含むことが好ましい。
<好ましい副相の組成>
また、無鉛圧電磁器組成物は、主相と異なる金属酸化物を副相として含み得る。副相は、例えば、以下の(a)〜(e)のうちから選ばれた一種以上の金属酸化物を含むことが好ましい。
(a)Mg(マグネシウム),Ni(ニッケル),Co(コバルト),Fe(鉄),Mn(マンガン),Cr(クロム),Zr(ジルコニウム),Ti(チタン),Ag(銀),Zn(亜鉛),Sc(スカンジウム),Bi(ビスマス)から選ばれた金属元素からなる単一金属酸化物
(b)M−Ti−O系スピネル化合物(元素Mは1〜5価の金属)
(c)A2B6O13系化合物(元素Aは1価の金属、元素Bは2〜6価の金属)
(d)A3B5O15系化合物(元素Aは1〜2価の金属、元素Bは2〜5価の金属)
(e)A−Ti−B−O系化合物(元素Aはアルカリ金属、元素BはNbとTaのうちの少なくとも1種)
これらの化合物を含む副相は、それ自身では圧電特性を有しておらず、主相と混在することによって焼結性や緻密性を向上させる機能を有する。また、これらの副相を添加すると、優れた圧電定数d33や電気機械結合係数krを有する無鉛圧電磁器組成物を得ることが可能である。副相の含有割合の合計値は、無鉛圧電磁器組成物の全体に対して5体積%以下であることが好ましく、2体積%以下であることが更に好ましい。副相の含有割合の合計値が5体積%を超えると、圧電定数d33及び電気機械結合係数krが却って低下する可能性がある。
(b)M−Ti−O系スピネル化合物(元素Mは1〜5価の金属)
(c)A2B6O13系化合物(元素Aは1価の金属、元素Bは2〜6価の金属)
(d)A3B5O15系化合物(元素Aは1〜2価の金属、元素Bは2〜5価の金属)
(e)A−Ti−B−O系化合物(元素Aはアルカリ金属、元素BはNbとTaのうちの少なくとも1種)
これらの化合物を含む副相は、それ自身では圧電特性を有しておらず、主相と混在することによって焼結性や緻密性を向上させる機能を有する。また、これらの副相を添加すると、優れた圧電定数d33や電気機械結合係数krを有する無鉛圧電磁器組成物を得ることが可能である。副相の含有割合の合計値は、無鉛圧電磁器組成物の全体に対して5体積%以下であることが好ましく、2体積%以下であることが更に好ましい。副相の含有割合の合計値が5体積%を超えると、圧電定数d33及び電気機械結合係数krが却って低下する可能性がある。
単一金属酸化物としては、例えば、MgO,NiO,Co3O4,Fe2O3,MnO2,Cr2O3,ZrO2,TiO2,Ag2O,ZnO,Sc2O3,Bi2O3を利用することができる。これらのうち、特に、Co3O4,ZnO,Fe2O3のうちの1種、2種、又は3種を副相として使用すれば、主相の構造を安定化できる点で好ましい。
M−Ti−O系スピネル化合物の組成は、次の(2)式で表すことができる。
MxTiOy ・・・(2)
ここで、元素Mは、1〜5価の金属元素であり、Li(リチウム),Na(ナトリウム),K(カリウム),Mg(マグネシウム),Al(アルミニウム),Sc(スカンジウム),Cr(クロム),Mn(マンガン),Fe(鉄),Co(コバルト),Ni(ニッケル),Zn(亜鉛),Ga(ガリウム),Y(イットリウム),Zr(ジルコニウム),Sn(スズ),Sb(アンチモン),Nb(ニオブ),Ta(タンタル),Si(ケイ素),Hf(ハフニウム)のうちの少なくとも1種である。
MxTiOy ・・・(2)
ここで、元素Mは、1〜5価の金属元素であり、Li(リチウム),Na(ナトリウム),K(カリウム),Mg(マグネシウム),Al(アルミニウム),Sc(スカンジウム),Cr(クロム),Mn(マンガン),Fe(鉄),Co(コバルト),Ni(ニッケル),Zn(亜鉛),Ga(ガリウム),Y(イットリウム),Zr(ジルコニウム),Sn(スズ),Sb(アンチモン),Nb(ニオブ),Ta(タンタル),Si(ケイ素),Hf(ハフニウム)のうちの少なくとも1種である。
なお、元素MとしてLiを含む場合には、スピネル化合物を形成するために、上記金属元素のうちのLi以外の他の1種以上の金属元素がLiとともに含まれることが好ましい。
係数x,yは、Tiの含有量を1としたときの相対値である。スピネル化合物を形成するために、係数xは、0.5≦x≦8.0を満たすことが好ましく、0.5≦x≦5.0を満たすことが更に好ましい。また、係数yは、スピネル化合物を形成する任意の値であるが、典型的には2.0≦y≦8.0を満たすことが好ましい。
具体的なスピネル化合物としては、例えば、NiFeTiO4,MgFeTiO4,Ni2(Ti,Zr)O4,Ni2(Ti,Hf)O4,Ni1.5FeTi0.5O4,CoMgTiO4,CoFeTiO4,(Fe,Zn,Co)2TiO4,CoZnTiO4を使用することが好ましい。スピネル化合物は、主相の構造を安定化するので、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに優れた無鉛圧電磁器組成物を得ることができる。
スピネル化合物は、正スピネル化合物であってもよく、逆スピネル化合物であってもよい。なお、スピネル化合物であるか否かは、粉末X線回折(XRD)の回折結果を使用したリートベルト解析(Rietveld Analysis)を行うことによって判定可能である。
A2B6O13系化合物としては、元素A(1価の金属)をLi,Na,Kのうちの少なくとも一種とし、元素B(2〜6価の金属)をCo,Fe,Mg,Ni,Zr,Mn,Al,Nb,Ta,Wのうちの少なくとも一種とした化合物を利用することができる。具体的には、例えば、K2(Ti,Nb,Mg)6O13,K2(Ti,Nb,Co,Zn)6O13等を利用することが可能である。
A3B5O15系化合物としては、元素A(1〜2価の金属)をBa,Ca,Sr,Na,K,Liのうちの少なくとも一種とし、元素B(2〜5価の金属)をNb,Mn,Fe,Ni,Co,Zn,Zrのうちの少なくとも一種とした化合物を利用することができる。
具体的には、例えば、(Ba,Na,K)3(Nb,Ni,Fe)5O15,(Ba,Na,K)3(Nb,Co,Ni)5O15,(Ba,Na,K)3(Nb,Zn)5O15,(Ba,Na,K)3(Nb,Mn)5O15,(Ba,Na,K)3(Nb,Fe,Zn,Co)5O15等を利用することが可能である。
A−Ti−B−O系化合物としては、以下の(3)式又は(4)式の組成を有するものを利用可能である。
A1−xTi1−xB1+xO5 ・・・ (3)
A1Ti3B1O9 ・・・ (4)
ここで、元素Aはアルカリ金属(K(カリウム),Rb(ルビジウム),Cs(セシウム)等)のうちの少なくとも1種であり、元素BはNb(ニオブ)である。上記(3)式の係数xは任意の値である。但し、係数xは、0≦x≦0.15を満たすことが好ましい。係数xがこの範囲の値を取れば、化合物の構造が安定し、均一な結晶相を得ることができる。
A1−xTi1−xB1+xO5 ・・・ (3)
A1Ti3B1O9 ・・・ (4)
ここで、元素Aはアルカリ金属(K(カリウム),Rb(ルビジウム),Cs(セシウム)等)のうちの少なくとも1種であり、元素BはNb(ニオブ)である。上記(3)式の係数xは任意の値である。但し、係数xは、0≦x≦0.15を満たすことが好ましい。係数xがこの範囲の値を取れば、化合物の構造が安定し、均一な結晶相を得ることができる。
上記(3)式に従った具体的な化合物としては、KTiNbO5,K0.90Ti0.90Nb1.10O5,K0.85Ti0.85Nb1.15O5,RbTiNbO5,Rb0.90Ti0.90Nb1.10O5,Rb0.85Ti0.85Nb1.15O5,CsTiNbO5,Cs0.90Ti0.90Nb1.10O5などを使用可能である。
なお、この化合物の構造的な安定性の観点から、係数xは、元素AがK(カリウム)又はRb(ルビジウム)の場合には0≦x≦0.15を満たすことが好ましく、元素AがCs(セシウム)の場合には0≦x≦0.10を満たすことが好ましい。元素AとしてK(カリウム)を選択し、元素BとしてNb(ニオブ)を選択すれば、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに優れた無鉛圧電磁器組成物を得ることができる。
上記(3)式と(4)式で表される結晶相は、いずれも元素A(アルカリ金属)と、Ti(チタン)と、元素B(NbとTaのうちの少なくとも1種)の複合酸化物である点で共通している。このように、元素Aと、Ti(チタン)と、元素Bの複合酸化物を「A−Ti−B−O系複合酸化物」と呼ぶ。A−Ti−B−O系複合酸化物(元素Aはアルカリ金属、元素BはNb、元素Aと元素BとTiの含有量はいずれもゼロで無い)を利用することが可能である。
[1−2.圧電素子]
次に、本実施形態の圧電素子について説明する。
[1−2.圧電素子]
次に、本実施形態の圧電素子について説明する。
図3に示すように、圧電素子1は、上述した無鉛圧電磁器組成物(即ち焼結体)からなる円板状の圧電磁器3の主面である上面と下面に、電極5、7が配置された構成を有している。
なお、圧電素子1としては、これ以外の種々の形状や構成の圧電素子1を形成可能である。
[1−3.圧電素子の製造方法]
次に、圧電素子1の製造方法について、図4のフローチャートに基づいて説明する。
[1−3.圧電素子の製造方法]
次に、圧電素子1の製造方法について、図4のフローチャートに基づいて説明する。
図4に示すように、工程T110では、主相(KNN相)の原料として、K2CO3粉末,Na2CO3粉末,Li2CO3粉末,Rb2CO3粉末,CaCO3粉末,SrCO3粉末,BaCO3粉末,Nb2O5粉末,TiO2粉末,ZrO2粉末,MgO粉末,Al2O3粉末,Sc2O3粉末,MnO2粉末,Fe2O3粉末,Co3O4粉末,NiO粉末,ZnO粉末,Ga2O3粉末,Y2O3粉末等の原料のうちから必要なものを選択し、例えば後述する表1に示すように、主相の組成式における係数a,b,c,d,e,f,gの値に応じて秤量する。
そして、これらの原料粉末にエタノールを加え、ボールミルにて好ましくは15時間以上湿式混合してスラリーを得る。
工程T120では、スラリーを乾燥して得られた混合粉末を、例えば大気雰囲気下600℃〜1100℃で1〜10時間仮焼して主相仮焼粉を生成する。
工程T120では、スラリーを乾燥して得られた混合粉末を、例えば大気雰囲気下600℃〜1100℃で1〜10時間仮焼して主相仮焼粉を生成する。
工程T130では、主相仮焼粉に、下記表1に示すように、副相となる酸化物粉末をそれぞれ秤量し、ボールミルにて、分散剤、バインダ及びエタノールを加えて粉砕・混合してスラリーとする。また、このスラリーを乾燥して得られた混合粉末を、例えば大気雰囲気下600℃〜1100℃で1〜10時間仮焼して仮焼粉を生成する。
工程T140では、工程T130で得られた仮焼粉に再び分散剤、バインダ及びエタノールを加えて粉砕・混合してスラリーとし、このスラリーをスプレードライ乾燥機により乾燥し、造粒し、例えば圧力20MPaで一軸プレスを行い、所望の形状に成形する。なお、本実施形態としての各種の装置に適した典型的な圧電磁器の形状は、円板状、円柱状、矩形平板状等である。その後、例えば圧力150MPaでCIP処理(冷間静水圧成形処理)を行って成形体を得る。
工程T150では、得られた成形体を、例えば大気雰囲気下500℃〜800℃で2〜10時間保持し、バインダを脱脂する脱脂工程を行う。
工程T160では、得られた脱脂工程後の成形体を、例えば大気雰囲気下1000℃〜1300℃の中から選択される特定温度(例えば、1150℃)で2〜50時間保持して焼成することによって圧電磁器3を得る。
工程T160では、得られた脱脂工程後の成形体を、例えば大気雰囲気下1000℃〜1300℃の中から選択される特定温度(例えば、1150℃)で2〜50時間保持して焼成することによって圧電磁器3を得る。
この工程T160の焼成は、密閉容器内に成形体を密封した状態で行う密封焼成であることが好ましい。この理由は、成形体に含まれるアルカリ金属(Li,Na,K)などの金属元素が、焼成中に外部に消失してしまうことを防止するためである。このような密閉容器としては、例えば、オオタケセラム株式会社製アルミナサヤ A−1174を使用することが可能である。
工程T170では、圧電磁器3を、圧電素子1に要求される寸法精度に従って加工する。 工程T180では、こうして得られた圧電磁器3に電極5、7を取り付け、工程T190で分極処理を行う。
これによって、本実施形態の圧電素子1が得られる。
[1−4.効果]
本実施形態の無鉛圧電磁器組成物は、圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカ
イト酸化物を主相とし、Tiを含有するものであり、主相におけるNaとKとのモル比(Na/(Na+K))が、0.50≦(Na/(Na+K))≦0.60を満たしている。なお、好ましくはモル比0.50<(Na/(Na+K))<0.60であり、さらに好ましくは0.52≦(Na/(Na+K))≦0.56である。
[1−4.効果]
本実施形態の無鉛圧電磁器組成物は、圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカ
イト酸化物を主相とし、Tiを含有するものであり、主相におけるNaとKとのモル比(Na/(Na+K))が、0.50≦(Na/(Na+K))≦0.60を満たしている。なお、好ましくはモル比0.50<(Na/(Na+K))<0.60であり、さらに好ましくは0.52≦(Na/(Na+K))≦0.56である。
この主相は、ペロブスカイト構造のBサイト原子周囲の酸素原子で構成される酸素八面体のc軸に対して垂直に位置した4つの酸素原子で構成される面をb軸方向に沿って観察したとき、Bサイト原子と酸素原子とのなす結合角O−B−Oが、170.0〜172.5度である。
さらに、結合角O−B−OをなすBサイト原子の両側の酸素原子同士を結ぶ直線に対して、c軸方向に位置するBサイト原子の一方側の酸素原子と前記直線との間の距離と、c軸方向に位置するBサイト原子の他方側の酸素原子と前記直線との間の距離と、の関係が、(β/α)−1≦0.05である。
このような構成によれば、主相が圧電定数d33及び電気機械結合係数krに関して効果的な値を示す結晶構造を有し、また、無鉛圧電磁器組成物の緻密度も十分に高い(例えば、無鉛圧電磁器組成物(焼結体)の吸水率が0.1%以下である)。
従って、本実施形態の無鉛圧電磁器組成物は、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに優れているという顕著な効果を奏する。
よって、上述した構成の無鉛圧電磁器組成物からなる圧電磁器3を用いた圧電素子1は、優れた圧電特性(即ち高い圧電定数d33及び電気機械結合係数kr)を有する。
よって、上述した構成の無鉛圧電磁器組成物からなる圧電磁器3を用いた圧電素子1は、優れた圧電特性(即ち高い圧電定数d33及び電気機械結合係数kr)を有する。
しかも、本実施形態の無鉛圧電磁器組成物は、上述した構成によって、例えば高い熱耐久性や熱衝撃安定性を有している。具体的には、熱サイクルによる温度変化が多くても、また、熱衝撃が加わった場合でも、圧電定数d33や電気機械結合係数krのような圧電特性が劣化しにくいという利点がある。
また、本実施形態の無鉛圧電磁器組成物及び圧電素子1は、振動検知用途や、圧力検知用途、発振用途、及び、圧電デバイス用途等に広く用いることが可能である。
例えば、各種振動を検知するセンサ類(ノックセンサ及び燃焼圧センサ等)、アクチュエータ、高電圧発生装置、各種駆動装置、位置制御装置、振動抑制装置、流体吐出装置(塗料吐出及び燃料吐出等)などの各種の装置に利用することができる。また、実施形態による圧電磁器組成物及び圧電素子1は、特に、優れた熱耐久性が要求される用途(例えば、ノックセンサ及び燃焼圧センサ等)に好適である。
例えば、各種振動を検知するセンサ類(ノックセンサ及び燃焼圧センサ等)、アクチュエータ、高電圧発生装置、各種駆動装置、位置制御装置、振動抑制装置、流体吐出装置(塗料吐出及び燃料吐出等)などの各種の装置に利用することができる。また、実施形態による圧電磁器組成物及び圧電素子1は、特に、優れた熱耐久性が要求される用途(例えば、ノックセンサ及び燃焼圧センサ等)に好適である。
[2.実験例]
次に、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
[2−1.実験例1]
本実験例1は、上述した本発明の構成による効果、即ち、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに関する優れた効果を確認するための実験例である。
次に、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
[2−1.実験例1]
本実験例1は、上述した本発明の構成による効果、即ち、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに関する優れた効果を確認するための実験例である。
本実験例1において、下記表1、表2は、本発明の範囲の実施例を含む複数のサンプル組成物の材料等を示している。また、下記表3及び図5〜図8は、本発明の範囲の実施例を含む複数のサンプル組成物について、モル比(Na/(Na+K))と、結合角θ(角度O−B−O)と、ずれ((β/α)−1)とによる、圧電定数d33及び電気機械結合係数krなどへの影響に関する実験結果を示すものである。なお、図5〜図8では、サンプルS01〜S09に関してのみ示している。
表1では、実施例のサンプルS04〜S08、S11〜S16と、比較例のサンプルS01〜S03、S09、S101、S10、S17について、材料混合時における主相の成分及び副相の成分と、モル比(Na/(Na+K))とを示し、また、材料混合時の圧電磁器組成物における副相割合(体積%)も示している。
主相の元素C〜Eと係数a〜gは、上記(1a)式に対するものである。表1、表2に示すように、サンプル毎に、主相の組成(各元素の係数)は若干異なる。また、主相の組成における各係数a〜gの値は、図4の工程T110における粉末原料の混合時の値である。
なお、表1、表2において、サンプル番号に(*)が付されているものは、これらが比較例であることを意味している。
各サンプルの焼結体は、前述した図4の工程T110〜T160に従ってそれぞれ作成した。なお、工程T140における成形後の形状は、円板状(直径20mm、厚さ2mm)とした。こうして得られた各サンプルの焼結体について、下記のようにして、結合角θと、ずれ((β/α)−1)とを求めた。
各サンプルの焼結体は、前述した図4の工程T110〜T160に従ってそれぞれ作成した。なお、工程T140における成形後の形状は、円板状(直径20mm、厚さ2mm)とした。こうして得られた各サンプルの焼結体について、下記のようにして、結合角θと、ずれ((β/α)−1)とを求めた。
また、前記サンプルの焼結体について、JIS−R−1634に従って、乾燥重量W1と飽和重量W2とを測定し、下記の式を用いて、吸水率を算出した。
吸水率(%)={(W2−W1)/W1}×100
この吸水率は、焼結体の緻密性を示す指標である。緻密性が低い焼結体は、焼結体の中に多数の空孔を含んでいるため、吸水率が高い。一方、緻密性が高い焼結体は、焼結体の中の空孔が少ないので吸水率が低い。
吸水率(%)={(W2−W1)/W1}×100
この吸水率は、焼結体の緻密性を示す指標である。緻密性が低い焼結体は、焼結体の中に多数の空孔を含んでいるため、吸水率が高い。一方、緻密性が高い焼結体は、焼結体の中の空孔が少ないので吸水率が低い。
<角度θの測定>
まず、XRD用試料を作製した。XRD用試料は、SiN乳鉢を用い乾式法により1次粒子径で約10μmまで粉砕し、内径0.2mmφのリンデマンガラスキャピラリーに封入し準備した。
まず、XRD用試料を作製した。XRD用試料は、SiN乳鉢を用い乾式法により1次粒子径で約10μmまで粉砕し、内径0.2mmφのリンデマンガラスキャピラリーに封入し準備した。
XRD測定は、あいちシンクロトロン光センターのビームライン(BL5S1)を使用し、X線波長は0.7Åに設定した。主相KNNの結晶構造は、RIETAN−2000コードを使用し、2θを5°〜70°範囲のもとXRDパターンと計算パターンをフィッティングすることで決定した。主相KNNの単位格子は、単純ペロブスカイト格子に対応する1×1×1に取り、空間群はP4mm(99)を仮定した。このとき各軸は、a軸=b軸<c軸の関係になるよう定義した。
原子座標の解析は、Bサイト原子(Nb)を固定し、Aサイト原子(K又はNa)及び酸素原子(O1、O2)のz座標(c軸方向と同一方向)を可変パラメータとした。このときO1はBサイト原子に対しc軸方向に配置する酸素原子、O2はBサイト原子に対しa−b面に配置する酸素原子になる。
そして、算出した主相KNNの座標値より、角度θ(即ち結合角)を求めた。
具体的には、結合角をなすO2−Bサイト原子−O2の各原子の座標を求め、これらの座標から、下記表3に示す前記結合角θを求めた。
具体的には、結合角をなすO2−Bサイト原子−O2の各原子の座標を求め、これらの座標から、下記表3に示す前記結合角θを求めた。
<ずれ((β/α)−1)の測定>
また、上述のように算出した主相KNNの座標値より、ずれ((β/α)−1)を求めた。即ち、z軸に対するO1とO2の配置非対称性について確認した。なお、ずれ((β/α)−1)の算出方法は、上記した通りである。
また、上述のように算出した主相KNNの座標値より、ずれ((β/α)−1)を求めた。即ち、z軸に対するO1とO2の配置非対称性について確認した。なお、ずれ((β/α)−1)の算出方法は、上記した通りである。
また、これとは別に、サンプルS01〜S17,S101について、図4の工程T170〜T190の処理を行って、圧電素子をそれぞれ作成した。
そして、各サンプルに対応した圧電素子を用いて、周知の方法によって、圧電磁器の特性として、比誘電率ε33 T/ε0、誘電損失tanδ、圧電定数d33、電気機械結合係数kr、電気機械結合係数kt、機械的品質Qm、キュリー温度Tcを測定した。
そして、各サンプルに対応した圧電素子を用いて、周知の方法によって、圧電磁器の特性として、比誘電率ε33 T/ε0、誘電損失tanδ、圧電定数d33、電気機械結合係数kr、電気機械結合係数kt、機械的品質Qm、キュリー温度Tcを測定した。
このうち、圧電定数d33、および、電気機械結合係数krは、JEITA EM−4501によって求めた。
上述した実験によって求めた結果を、下記表3及び図5〜図8に記す。なお、図5〜図8では、サンプルS01〜S09に関してのみ示している。
上述した実験によって求めた結果を、下記表3及び図5〜図8に記す。なお、図5〜図8では、サンプルS01〜S09に関してのみ示している。
表3及び図5、図6から明らかなように、本発明の範囲の実施例のサンプルS04〜S08、S11〜S16は、Na/(Na+K)のモル比、結合角θ、ずれ((β/α)−1)が、本発明の範囲であるので、圧電定数d33が300[pC/N]より高く、且つ、電気機械結合係数krが55.0[%]より高く、優れた圧電特性を有しているので好適である。
特に、0.50<Na/(Na+K)<0.56の場合には、同じ元素を用いて構成される主相KNNで比較した場合に、サンプルS05〜S07は、サンプルS04、S08よりも圧電定数d33及び電気機械結合係数krに優れ、且つ、高めのキュリー点Tcを有するので好適である。この傾向は、同じ元素を用いて構成される実施例のサンプルS11〜S15と比較例であるS10、S17との間で見たときに当てはまることが確認された。また、0.52≦Na/(Na+K)≦0.56の場合には、同じ元素を用いて構成される主相KNNで比較した場合に、圧電定数d33及び電気機械結合係数krに優れ、且つ、高めのキュリー点Tcを有するサンプルを安定して得られる観点から好適である。
また、表3及び図7、図8に示すように、本実施例の各サンプルS04〜S08、S11〜S16は、圧電定数d33や電気機械結合係数kr以外にも、比誘電率ε33 T/ε0、誘電損失tanδ、電気機械結合係数Kt、機械的品質Qm、キュリー点Tcに関しても、圧電素子として用いる場合に好適な圧電特性を有しているので好ましい。
それに対して、本発明の範囲外の比較例のサンプルS01〜S03、S09、S101、S10、S17では、前記実施例に比べて、各圧電特性のうちのいずれかが劣っており、好ましくない。
[2−2.実験例2]
本実験例2は、無鉛圧電磁器組成物の熱耐久性を調べた実験例である。
[2−2.実験例2]
本実験例2は、無鉛圧電磁器組成物の熱耐久性を調べた実験例である。
具体的には、下記の条件で、耐久試験として、各サンプルに対して、サーマルプレッシャークッカー試験を行った。そして、乾燥機(65℃)で半日乾燥し、その後、室温にて、電気機械結合係数krの測定を実施した。その結果を下記表4に記す。
この試験では、評価対象として、サンプルS03、S05、S101、S14を用いた。
<条件>
温度:121℃
湿度:95%
露点:119.9℃
時間:24h、48h、72h
<条件>
温度:121℃
湿度:95%
露点:119.9℃
時間:24h、48h、72h
この表4から明らかなように、本発明の実施例のサンプルS05、S14は、電気機械係合係数krは、72時間の耐久後でも、初期と変化がなく、熱耐久性に優れており、好適であった。
それに対して、比較例のサンプルS03、S101は、時間が経過すると電気機械係合
係数krが低下し、好ましくない。
なお、本発明は実施形態や実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
係数krが低下し、好ましくない。
なお、本発明は実施形態や実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
1 圧電素子
3 圧電磁器
5 電極
7 電極
3 圧電磁器
5 電極
7 電極
Claims (6)
- 圧電特性を有するニオブ酸アルカリ系ペロブスカイト酸化物を主相とし、Tiを含有する無鉛圧電磁器組成物であって、
前記主相におけるNa(ナトリウム)とK(カリウム)とのモル比(Na/(Na+K))が、0.50≦(Na/(Na+K))≦0.60を満たし、
前記主相は、ペロブスカイト構造のBサイト原子周囲の酸素原子で構成される酸素八面体のc軸に対して垂直に位置した4つの酸素原子で構成される面をb軸方向に沿って観察したとき、前記Bサイト原子(B)と前記酸素原子(O)とのなす結合角O−B−Oが、170.0〜172.5度で、
且つ、前記結合角O−B−Oをなす前記Bサイト原子の両側の酸素原子同士を結ぶ直線に対して、c軸方向に位置する前記Bサイト原子の一方側の酸素原子と前記直線との間の距離と、c軸方向に位置する前記Bサイト原子の他方側の酸素原子と前記直線との間の距離と、の関係が、(β/α)−1≦0.05である(但し、2つの前記距離の値が、同じ場合には、一方の距離をα、他方の距離をβとし、2つの前記距離の値が異なる場合には、短い方の距離をα、長い方の距離をβとする)ことを特徴とする無鉛圧電磁器組成物。 - 前記主相におけるNa(ナトリウム)とK(カリウム)とのモル比(Na/(Na+K))が、0.50<(Na/(Na+K))<0.60を満たすことを特徴とする請求項1に記載の無鉛圧電磁器組成物。
- 前記主相におけるNa(ナトリウム)とK(カリウム)とのモル比(Na/(Na+K))が、0.52≦(Na/(Na+K))≦0.56を満たすことを特徴とする請求項2に記載の無鉛圧電磁器組成物。
- さらに、Fe(鉄)とMg(マグネシウム)とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無鉛圧電磁器組成物。
- さらに、Ni(ニッケル)を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無鉛圧電磁器組成物。
- 前記請求項1〜5のいずれか1項に記載の無鉛圧電磁器組成物から構成された圧電磁器と、該圧電磁器に取り付けられた電極と、を備えたことを特徴とする圧電素子。
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